WO2013115238A1 - 界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造装置及びその製造方法 - Google Patents

界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造装置及びその製造方法 Download PDF

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靖志 松下
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一宏 高市
巧 大島
国朋 石黒
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Abstract

 界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造装置は、ダイ上に支持された磁石体に、ブレードを当接させて押圧することにより磁石体を磁石体幅方向に沿った破断予定線に沿って破断分割する。この製造装置は、磁石体の破断時に、ダイと磁石体との間、及び磁石体とブレードとの間、のうち少なくとも一方に介設され、ブレードの押圧力によって変形する弾性体によって構成される弾性部を備える。

Description

界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造装置及びその製造方法
 本発明は、永久磁石回転電機に配設される界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造装置及びその製造方法に関する。
 永久磁石回転電機に配設される界磁極用磁石体として、板状の磁石体(以下、単に「磁石体」と示す)を破断分割して複数の磁石片とし、この複数の磁石片同士を接着することによって形成した界磁極用磁石体が知られている。このような界磁極用磁石体は、複数の磁石片で形成されるため個々の磁石片の体積を小さくすることができ、ロータの回転による磁界の変動によって磁石片に発生する渦電流を低減させることができる。これにより、渦電流の発生に伴う界磁極用磁石体の発熱を抑制し、不可逆な熱減磁を防止することができる。
 JP2009-142081Aは、破断予定線に沿って切り欠きを設けた磁石体を、破断予定線と垂直方向の両端部において磁石体を支持するダイに載置し、破断予定線の上部を下方へとパンチによって押し込むことで、磁石体を破断予定線に沿って破断して複数の磁石片を製造することを開示している。
 しかし、上記従来の技術では、破断前の磁石体である粗材の平行度不良、粗材の反り、粗材の平面度不良(粗材表面の凹凸)等があると、磁石体を磁石片に破断する際に、パンチが磁石体の幅方向(破断面に沿う方向)の一方に偏って当接する片当たりが発生する場合がある。
 例えば、パンチが磁石体の幅方向の一方の端部に片当たりし、かつ破断予定線を挟んだ両側の形状が非対称である場合、パンチから磁石体に付加される圧力分布が磁石体の幅方向及び破断予定線を挟んだ両側方向に沿って不均一となる。これにより、磁石体の一方の端部から他方の端部へと破断が伝播していく際に、破断線が破断予定線からずれて異常割れとなる場合がある。
 また、磁石体とダイとの間に異物が挟まった場合、磁石体がダイに対して傾斜した状態でパンチに押圧され、磁石体に曲げモーメントが作用する。これにより、磁石体の破断面が破断予定面からずれて異常割れとなる場合がある。
 以上により、磁石片の破断面精度が悪化する可能性がある。
 本発明は、破断予定線に沿って磁石体を破断させることで材料の歩留まりを向上させることができる界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
 本発明のある態様によれば、ダイ上に支持された磁石体に、ブレードを当接させて押圧することにより磁石体を磁石体幅方向に沿った破断予定線に沿って破断分割する、界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造装置が提供される。この製造装置は、磁石体の破断時に、ダイと磁石体との間、及び磁石体とブレードとの間、のうち少なくとも一方に介設され、ブレードの押圧力によって変形する弾性体によって構成される弾性部を備える。
 本発明の別の態様によれば、ダイ上に支持された磁石体に、ブレードを当接させて押圧することにより磁石体を磁石体幅方向に沿った破断予定線に沿って破断分割する、界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造方法が提供される。この製造方法は、磁石体の破断時に、ダイと磁石体との間、及び磁石体とブレードとの間、のうち少なくとも一方に、ブレードの押圧力によって変形する弾性体によって構成される弾性部を介設する工程を含む。
 本発明の別の態様によれば、ダイ上に支持された磁石体に、ブレードを当接させて押圧することにより磁石体を磁石体幅方向に沿った破断予定線に沿って破断分割する、界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造方法が提供される。この製造方法では、ブレードは、磁石体に当接する側の先端に弾性体によって構成される当接部を備え、当接部は弾性体の内部に空間を画成する中空部を有し、中空部に圧力を供給して当接部を膨張させることで、当接部を磁石体に押圧させ磁石体を破断する工程を含む。
 本発明の実施形態、本発明の利点については、添付された図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
図1Aは、本実施形態における磁石片の製造装置及びその製造方法によって製造された磁石片から構成される磁石体を適用した永久磁石型電動機の主要部の構成を示す概略構成図である。 図1Bは、図1Aの永久磁石型電動機のI-I断面を示す断面図である。 図2は、界磁極用磁石体の構成を示す構成図。 図3Aは、磁石体の溝入れ工程について説明するための図である。 図3Bは、磁石体のバリ取り工程について説明するための図である。 図3Cは、磁石体のクラッキング工程について説明するための図である。 図4は、比較例におけるクラッキング工程を行う装置を示す図である。 図5は、図4のII-II断面を示す断面図である。 図6は、第1実施形態におけるクラッキング工程を行う装置の一例を示す図である。 図7は、図6のIII-III断面を示す断面図である。 図8は、第2実施形態におけるクラッキング工程を行う装置の一例を示す図である。 図9は、図8のIV-IV断面を示す断面図である。 図10は、第3実施形態におけるクラッキング工程を行う装置の一例を示す図である。 図11は、図10のV-V断面を示す断面図である。 図12は、第4実施形態におけるクラッキング工程を行う装置の一例を示す図である。 図13は、図12のVI-VI断面を示す断面図である。
 以下では図面を参照して本発明の実施の形態について詳しく説明する。
 図1A及び図1AのI-I断面を示す図1Bは、本実施形態における磁石片の製造方法によって製造された磁石片から構成される磁石体80を適用した永久磁石埋込型回転電機A(以下、単に「回転電機A」という)を示している。
 回転電機Aは、ケーシングの一部を構成する円環形のステータ10と、このステータ10と同軸的に配置された円柱形のロータ20とから構成される。
 ステータ10は、ステータコア11と、複数のコイル12とから構成され、複数のコイル12はステータコア11に軸心Oを中心とした同一円周上に等角度間隔で形成されるスロット13に収設される。
 ロータ20は、ロータコア21と、ロータコア21と一体的に回転する回転軸23と、複数の界磁極用磁石体80とから構成され、複数の界磁極用磁石体80は軸心Oを中心とした同一円周上に等角度間隔で形成されるスロット22に収設される。
 ロータ20のスロット22に収設される界磁極用磁石体80は、図2に示すように、複数の磁石片31を一列に整列させた磁石片31の集合体として構成される。磁石片31は、長方形の上下面を有する板状の磁石体30を長方形の短辺方向に沿って破断することにより分割される。界磁極用磁石体80は、分割された複数の磁石片31の破断面同士を樹脂32により接着して構成される。使用される樹脂32は、例えば200℃程度の耐熱性能を備えるものが使用され、隣接する磁石片31同士を電気的に絶縁する。これにより、作用する磁界の変動により磁石片31に発生する渦電流を個々の磁石片31内に留めることで低減させ、渦電流に伴う界磁極用磁石体80の発熱を抑制して、不可逆な熱減磁を防止することができる。
 次に、図3A~図3Cを参照して板状の磁石体30から複数の磁石片31を製造する過程について説明する。
 磁石体30を複数の磁石片31に破断するために、磁石体30の破断しようとする部位(破断予定線)に、図3Aに示すように、予め切り欠き溝33等から成る脆弱部を形成することが有効である。設ける切り欠き溝33は、表面からの深さが深いほど、また、切り欠き溝33の先端の尖りが鋭いほど、磁石片31として破断した場合の破断面の平面度が向上する。
 切り欠き溝33の形成方法としては、磁石体30の成形型に設けた溝形成用の突条により磁石体30の成形工程で設ける方法、ダイサーやスライサー等の機械加工による方法、レーザビーム照射による方法、ワイヤカット放電加工等がある。
 切り欠き溝33が形成される際、切り欠き溝33に沿ってバリ34が発生するので、このバリ34を、図3Bに示すように、バリ取り工程において除去する。
 続いて、クラッキング工程において、切り欠き溝33を下にした状態で切り欠き溝33のない側から溝33に対応する位置を後述するブレードによって押圧することで、図3Cに示すように、磁石体30が切り欠き溝33に沿って破断分割され、破断面35が形成されて複数の磁石片31となる。
 図4は、図3Cに示すクラッキング工程を行う比較例における磁石体破断装置40の概略を示している。
 磁石体破断装置40は、一対のダイ41間に磁石体30を架け渡した状態で固定し、架け渡した部分に上部からブレード51を下降させて、磁石体30を3点曲げにより破断する装置である。磁石体破断装置40は、磁石体30を架け渡して載置する下型としての一対のダイ41と、一対のダイ41の隣り合う端部において磁石体30をダイ41に固定する磁石固定治具43と、磁石体30の架け渡した部分を押し込むことで磁石体30を破断させるブレード51を有する上型50と、を備える。
 磁石固定治具43は磁石体30を一対のダイ41の上面に対して押圧することで固定する治具であり、ボルト締結又は油圧、エア圧によって磁石体30を押圧する。ブレード51は、一対のダイ41に架け渡された磁石体30の上面を下方へ押圧することで磁石体30を破断させる。ブレード51は、先端が一対のダイ41間の中間に位置するように位置決めされており、例えばサーボプレス、機械プレス、油圧プレスなどによって駆動される。
 磁石体破断装置40は以上のように構成され、切り欠き溝33を設けた磁石体30を一対のダイ41の上面に架け渡して載置する。なお、磁石体30は、破断させたい所望の位置、即ち、破断予定線に予め設ける切り欠き溝33が、ダイ41側に対面する側に位置するように、一対のダイ41上に載置される。
 そして、例えばサーボ機構を用いて、破断予定線としての切り欠き溝33が一対のダイ41間の中間に位置するように位置合わせした状態で、磁石固定治具43によって磁石体30を固定する。さらに、ブレード51を下降させることでブレード51が切り欠き溝33の裏側を下方へと押圧し、ブレード51及び一対のダイ41の3点曲げにより磁石体30は切り欠き溝33に沿って破断分割される。
 次いで、磁石固定治具43による固定を解除し、磁石片31一つ分の長さ(隣り合う切り欠き溝33の距離分)だけ送り、以上の動作を繰り返すことで磁石体30は複数の磁石片31に破断分割される。
 ところで、磁石体30には、それ自身の粗材平行度不良、粗材の反り、粗材の平面度不良(粗材表面の凹凸)等により、表面が磁石体幅方向に傾いたものや幅方向の一方が他方に対して出っ張っているものがある。このような磁石体30にブレード51を押し当てて破断する場合には、ブレード51が磁石体30の幅方向の一方に片当りして、磁石体30にブレード51から入力される応力の分布が、磁石体30の幅方向中央を境とした一方側と他方側とで不均一となる。
 図5は、図4のII-II断面を示した断面図である。図5に示すように、磁石体30の幅方向の厚みが均等でない場合には、ブレード51が片当たりして、矢印で示す応力分布が磁石体30の幅方向で不均一となる。
 また、磁石体30の幅方向に垂直な、破断予定線を挟んだ両側方向の形状が非対称である場合にも、ブレード51が磁石体30の破断予定線を挟んだ一方側に片当たりし、磁石体30にブレード51から入力される応力の分布が、磁石体30の破断予定線を境とした一方側と他方側とで不均一となる。
 さらに、磁石体30とダイ41との間に異物が挟まった場合には、磁石体30がダイ41に対して傾斜した状態でブレード51に押圧され、磁石体30に曲げモーメントが作用するので、磁石体30にブレード51から入力される応力の分布が、磁石体30の幅方向及び破断予定線を挟んだ両側方向に沿って不均一となる。
 以上により、磁石体30の破断面が破断予定面からずれて異常割れとなり、磁石片31の破断面精度が悪化する可能性がある。
 そこで、本実施形態では、磁石体30のクラッキング工程を以下のように行っている。
 図6は、第1実施形態におけるクラッキング工程を行う磁石体破断装置40を示す図である。本実施形態では、ブレード51と磁石体30との間に弾性体52を介在させた状態でブレード51を磁石体30へ向けて下方へと押圧し、磁石体30を破断する。
 これにより、図6のIII-III断面を示す図7に示すように、ブレード51を磁石体30へと押圧した時、磁石体30の形状に合わせて弾性体52が変形するので、ブレード51から磁石体30へと負荷される応力分布が磁石体30の幅方向においてほぼ均等になる。よって、磁石体30の異常割れを抑制することができる。
 弾性体52は、例えばゴムや樹脂などであり、その厚みは磁石体30としての粗材の平行度、粗材の反り、粗材の平面度(粗材表面の凹凸)について設定された公差寸法以上の厚みに設定される。このように弾性体52の厚みを設定することにより、磁石体30としての粗材の平行度、粗材の反り、粗材の平面度(粗材表面の凹凸)に公差があっても、ブレード51の押圧時に弾性体52の変形によって公差分を吸収することができる。よって、ブレード51が磁石体30に片当たりして異常割れが生じることを防止することができる。
 図8は、第2実施形態におけるクラッキング工程を行う磁石体破断装置40を示す図である。本実施形態では、磁石体30とダイ41との間に弾性体52を介在させた状態でブレード51を磁石体30へ向けて下方へと押圧し、磁石体30を破断する。
 これにより、図8のIV-IV断面を示す図9に示すように、ブレード51を磁石体30へと押圧した時、ブレード51によって下方へと押圧される磁石体30の形状に合わせて弾性体52が変形するので、ブレード51から磁石体30へと負荷される応力分布が磁石体30の幅方向においてほぼ均等になる。よって、磁石体30の異常割れを抑制することができる。
 弾性体52の素材、厚みについては第1実施形態と同様である。
 図10は、第3実施形態におけるクラッキング工程を行う磁石体破断装置40を示す図である。本実施形態では、ブレード51の先端側が弾性体部53として構成される。弾性体部53は、図10に示すように下方へと向けて先細り形状である。ブレード51を磁石体30へ向けて下方へと押圧すると、弾性体部53が磁石体30に当接して磁石体30を破断する。
 これにより、図10のV-V断面を示す図11に示すように、ブレード51を磁石体30へと押圧した時、磁石体30の形状に合わせて弾性体部53が変形するので、ブレード51から磁石体30へと負荷される応力分布が磁石体30の幅方向においてほぼ均等になる。よって、磁石体30の異常割れを抑制することができる。
 弾性体部53の素材、厚みについては第1実施形態と同様である。
 図12は、第4実施形態におけるクラッキング工程を行う磁石体破断装置を示す図である。本実施形態では、ブレード51は上下方向に移動せず、上型50に固定されている。ブレード51の先端側は弾性体部54として構成され、図12に示すように下方へと向けて先細り形状である。さらに、弾性体部54は内部にエア圧が供給される中空部55を有する。
 中空部55は、磁石体30の幅方向の一方側からエア圧を供給する圧力供給部56に接続されている。圧力供給部56から中空部55へとエア圧が供給されると中空部55の内圧によって弾性体部54が膨張し、弾性体部54の形状がブレード51の先端を構成する先細り形状となる。
 磁石体30を破断する際、圧力供給部56から中空部55に圧力を供給し、中空部55の内圧によって膨張した弾性体部54によって磁石体30を押圧し、磁石体30を破断する。
 これにより、図12のVI-VI断面を示す図13に示すように、ブレード51を磁石体30へと押圧した時、磁石体30の形状に合わせて弾性体部54の中空部55が変形するので、ブレード51から磁石体30へと負荷される応力分布が磁石体30の幅方向においてほぼ均等になる。よって、磁石体30の異常割れを抑制することができる。
 以上のように上記第1~第4実施形態では、磁石体30の破断時に、ブレード51から磁石体30に付加される押圧力によって磁石体30と接する弾性体52が変形するので、磁石体30の形状によらず均一に破断予定線に荷重を加えることができる。よって、磁石体30に付加される圧力分布が不均一となることによる異常割れの発生を抑制して、材料の歩留まりを向上させることができる。
 また、第3実施形態では、ブレード51の先端側が弾性体部53として構成されるので、ブレード51から磁石体30に付加される押圧力によって弾性体部53が変形し、磁石体30の形状によらず均一に破断予定線に荷重を加えることができる。さらに、弾性体部53がブレード51と一体的に構成されるので、磁石体30を破断する度に、弾性体52を磁石体30の破断箇所に位置合わせする必要がないので、より確実に磁石体30の異常割れの発生を抑制して、材料の歩留まりを向上させることができる。
 さらに、第4実施形態では、ブレード51の先端側が弾性体部54として構成され、さらに弾性体部54は内部に中空部55を有するので、弾性体部54から磁石体30に付加される押圧力によって中空部55が変形することでブレード51の片当たりを防止でき、磁石体30の形状によらず均一に破断予定線に荷重を加えることができる。
 さらに、中空部55へのエア圧の供給によって弾性体部54を膨張させて磁石体30を破断することができるので、ブレード51を上下方向に駆動する必要がなく、磁石体破断装置40の製造コストを低減させることができる。
 以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例を示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
 例えば、上記第1~第4実施形態では、切り欠き溝33を断面がV字状の溝として説明したが、断面形状はその他の形状であってもよい。
 また、上記第4実施形態では、弾性体部54の中空部55にエア圧を供給する構成を例示したが、エア圧以外の圧(油圧など)であってもよい。
 さらに、上記第1~第4実施形態では、弾性体52、53、54が磁石体30の幅方向の不均一な形状に合わせて変形し、ブレード51から磁石体30へと付加される応力分布を均一化することについて図を用いて説明したが、磁石体30の切り欠き溝33を挟んだ両側方向における応力分布も上記したのと同様に均一化される。よって、破断後の磁石片31の破断面精度を向上させることができる。
 なお、本発明は、上記第1~第4実施形態の態様に限らず、ブレード51、磁石体30、ダイ41に比べて弾性率の低い弾性部を、ダイ41と磁石体30との間、或いは、磁石体30とブレード51との間に備えるものであれば、どのような態様も含むものである。
 本願は2012年1月31日に日本国特許庁に出願された特願2012-018140に基づく優先権を主張し、この出願の全ての内容は参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (5)

  1.  ダイ上に支持された磁石体に、ブレードを当接させて押圧することにより磁石体を磁石体幅方向に沿った破断予定線に沿って破断分割する、界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造装置であって、
     磁石体の破断時に、前記ダイと磁石体との間、及び磁石体と前記ブレードとの間、のうち少なくとも一方に介設され、前記ブレードの押圧力によって変形する弾性体によって構成される弾性部を備える、
    界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造装置。
  2.  請求項1に記載の界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造装置であって、
     前記弾性部は、前記ブレードの磁石体に当接する側の先端に設けられ、弾性体によって構成される当接部である、
    界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造装置。
  3.  請求項2に記載の界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造装置であって、
     前記当接部は、弾性体の内部に空間を画成する中空部を有し、
     前記中空部に圧力を付与して前記当接部を膨張させることで、前記当接部を磁石体に押圧させ磁石体を破断する圧力供給手段を備える、
    界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造装置。
  4.  ダイ上に支持された磁石体に、ブレードを当接させて押圧することにより磁石体を磁石体幅方向に沿った破断予定線に沿って破断分割する、界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造方法であって、
     磁石体の破断時に、前記ダイと磁石体との間、及び磁石体と前記ブレードとの間、のうち少なくとも一方に、前記ブレードの押圧力によって変形する弾性体によって構成される弾性部を介設する工程を含む、
    界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造方法。
  5.  ダイ上に支持された磁石体に、ブレードを当接させて押圧することにより磁石体を磁石体幅方向に沿った破断予定線に沿って破断分割する、界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造方法であって、
     前記ブレードは、磁石体に当接する側の先端に弾性体によって構成される当接部を備え、前記当接部は弾性体の内部に空間を画成する中空部を有し、
     前記中空部に圧力を供給して前記当接部を膨張させることで、前記当接部を磁石体に押圧させ磁石体を破断する工程を含む、
    界磁極用磁石体を構成する磁石片の製造方法。
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