WO2013065611A1

WO2013065611A1 - 表示モジュールに取り付ける取り付け用ユニットと、当該取り付け用ユニットを具備する表示装置

Info

Publication number: WO2013065611A1
Application number: PCT/JP2012/077773
Authority: WO
Inventors: 亨川野
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2011-11-02
Filing date: 2012-10-26
Publication date: 2013-05-10

Abstract

　本発明の一態様に係る取り付け用ユニット（１）は、液晶モジュールの一部を覆う取り付け用部材（３）と、取り付け用部材（３）の端部から延伸しており、液晶モジュールのベゼルに嵌合する嵌合部（４）と、を少なくとも有しており、取り付け用部材（３）の額縁領域（２）は、液晶モジュールの額縁領域よりも幅広に構成されている。

Description

表示モジュールに取り付ける取り付け用ユニットと、当該取り付け用ユニットを具備する表示装置

　本発明は、例えば液晶表示モジュールなどの表示モジュールに取り付ける取り付け用ユニットと、当該ユニットおよび表示モジュールを具備する表示装置に関する。

　液晶パネルとタッチパネルとを備えた表示入力モジュールが広く知られている。特許文献１では、液晶パネルとタッチパネルとを１つの組合せ用枠体に嵌め込んでモジュール内にタッチパネルを組み込んでいる。

　しかし、タッチパネルや保護板を、特許文献１のようにモジュール内に組み込まず、表示モジュールに後付けする手法も少なくない。ここで、表示モジュールの一例である液晶表示モジュールは、一般的に、液晶パネルと、当該液晶パネルに光源を提供するバックライトユニットと、液晶パネルおよびバックライトユニットを支持するベゼルとを有して構成されている。

　この表示モジュールに後付けでタッチパネルや保護板を貼り着ける場合、表示モジュールの表示面側の額縁領域、すなわち、表示モジュールの表示領域（アクティブエリアともいう）の端から外形までの間の帯状領域に粘着テープを貼り、タッチパネルや保護板を貼着する手法がとられる。この手法によれば、既存の表示モジュールに簡易にタッチパネルや保護板を取り付けることができる。

日本国公開特許公報「特開平８－７６９２２号公報（１９９６年３月２２日公開）」

　近年、表示領域を可能な限り大きく構成した表示モジュールが知られている。この表示領域の拡大化に伴い、表示モジュールの表示面の額縁領域を可能な限り狭くしたモデルが多くなりつつある。

　ところが、上述のように表示モジュールの表示面側の額縁領域に粘着テープを用いてタッチパネルや保護板を後付けする態様では、十分な貼り付け領域を確保することができず、額縁領域に貼るロの字型の粘着テープが細かすぎて加工できない、貼り付けても粘着力を確保できない、といった問題が発生する。

　なお、タッチパネルにおけるタッチセンサ領域（アクティブエリアともいう）から外形までの距離（すなわち額縁領域の幅）は、配線の幅で決まるが、市場で多く使われているタッチパネルの当該額縁領域の幅は、表示領域とほぼ同じサイズのタッチセンサ領域をもつタッチパネルの場合、近年の狭額縁タイプの表示モジュールの額縁領域の幅よりも広い。

　このような状況のもとで、既存の狭額縁タイプの表示モジュールに、タッチパネルや保護板を後付けしようとすると、表示モジュールの外殻にある表ベゼルや、表示モジュールの内部にある表示パネル（液晶パネル）とバックライトとを保持した樹脂フレームを作り直して貼着領域を確保しなければならない。表ベゼルや樹脂フレームの作り直しには、金型を作り直したり、表示モジュールを組み立て直したりなど、大幅なコストアップが避けられない。

　本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、表示モジュールの表示面を覆う部材（例えばタッチパネルや保護板）を、狭額縁タイプの既存の表示モジュールに対して、簡易に取り付けることができる取り付け用ユニットと、当該ユニットを具備する表示装置を提供することを目的としている。

　そこで、上記の課題を解決するために、本発明に係る、表示モジュールの表示領域の上方に部材を取り付けるために用いる取り付け用ユニットは、
　表示パネルを含む表示モジュールの外殻である当該表示モジュールにおける表示領域を含む面と当該面に隣接した側面の一部とに及ぶ構造を有した取り付け用部材であって、上記表示モジュールの表示領域に対向する領域にある透光領域と、当該透光領域を囲む、表示モジュールにおける表示領域を囲む額縁領域よりも幅広に構成されている額縁領域とが設けられた取り付け用部材を有していることを特徴としている。

　また、本発明に係る表示装置は、上記の課題を解決するために、
　表示モジュールと、
　上記表示モジュールに、接着層を介して取り付けられた上記取り付け用ユニットと、
　上記取り付け用ユニットの上記取り付け用部材の上記額縁領域に貼着しているタッチパネルまたは保護板と、
を備えていることを特徴としている。

　本発明に係る表示モジュールの表示領域の上方に部材を取り付けるために用いる取り付け用ユニットは、
　表示パネルを含む表示モジュールの外殻である当該表示モジュールにおける表示領域を含む面と当該面に隣接した側面の一部とに及ぶ構造を有した取り付け用部材であって、上記表示モジュールの表示領域に対向する領域にある透光領域と、当該透光領域を囲む、表示モジュールにおける表示領域を囲む額縁領域よりも幅広に構成されている額縁領域とが設けられた取り付け用部材を有していることを特徴としている。

　上記の構成によれば、表示モジュールの表示面を覆う部材（例えばタッチパネルや保護板）を、狭額縁タイプの既存の表示モジュールに対して、簡易に取り付けることができるという効果を奏する。

　また本発明には、表示モジュールと、上記表示モジュールに、接着層を介して取り付けられた上記取り付け用ユニットと、上記取り付け用ユニットの上記取り付け用部材の上記額縁領域に貼着しているタッチパネルまたは保護板と、を備えた表示装置も含まれる。

本発明に係る取り付け用ユニットの一実施形態に係る模式図である。本発明に係る取り付け用ユニットの取り付け対象である液晶モジュールの斜視図である。図１の取り付け用ユニットを図２の液晶モジュールに取り付けた状態を示した斜視図である。図３に示す切断線Ａ－Ａ´における矢視断面図である。本発明に係る表示装置の一実施形態に係る部分断面図である。本発明に係る表示装置の一実施形態に係る上面図である。

　以下、本発明に係る取り付け用ユニットおよび表示装置のそれぞれの一実施形態について説明する。

　〔１〕取り付け用ユニットの構成
　以下では、取り付け用ユニットの一実施形態について説明するが、まずは、取り付け用ユニットの取り付け対象である表示モジュールの一形態である液晶モジュールを用いて、その構成と本発明が解決する当該液晶モジュールの問題点とについて説明し、続いて、取り付け用ユニットの一形態について説明する。

　（取り付け用ユニットの取り付け対象）
　図２には、取り付け用ユニットの取り付け対象である表示モジュールの一形態である液晶モジュールの斜視図である。図２に示すように、液晶モジュール１００は、外殻であるベゼル１０８と、表示領域（アクティブエリア）１０１とを有している。なお、液晶モジュールの内部構成については、後述する取り付け用ユニットの説明のなかで詳述する。

　表示領域１００ａでは、文字、図形が静止画もしくは動画で表示されるエリアであるが、上述のように、近年は、液晶モジュール１００の大きさを変えずに表示領域１００ａの大きさを可能な限り大きくとったデザインが採用されている。そのため、表示領域１００ａを有した面（表示面）において表示領域１００ａを囲む額縁領域１０８ａが、図２中に矢印で示したように非常に狭くなる。

　ここで、液晶モジュールの表示面側に、タッチパネルや保護板などを貼り合わせて、入力機能を有した表示装置の形態で出荷する場合がある。このとき、タッチパネルや保護板は、額縁領域に例えば粘着テープ（例えば「ロ」の字型の粘着テープ）を介して貼り合わせることにより、簡易に液晶モジュールに実装（後付け）することができる。

　しかしながら、上述のように、狭い額縁領域、例えば表示領域１００ａの端から、モジュールの外形までの幅（図２中に矢印で示した長さ）が０．８ｍｍを満たないような狭額縁を有する既存の液晶モジュールの場合は、粘着テープの加工精度の問題や、粘着テープを貼っても十分な粘着力を確保することができないなどの問題がある。そのため、当該既存の液晶表示モジュールを入手して、その狭額縁にタッチパネルや保護板などを貼り合わせて、入力機能を有した表示装置の形態で出荷することは困難であり、ベゼル１０８を取り外して額縁領域を広くしたベゼルに作り直したり、ベゼル１０８の内部に配設されている樹脂フレームを額縁領域が広くなるように作り直すとともに、作り直した樹脂フレームに合うベゼルに作り直したりして、新規で金型を起こす必要が生じ、コストがかかるという問題がある。そこで、本発明では、そのようなコストを不要として、安価で、簡易に、タッチパネルや保護板を貼り着けるのに十分な大きさを有する額縁を提供することができると取り付け用ユニットを提供する。

　なお、本実施形態では、取り付け用ユニットの取り付け対象として液晶モジュールを挙げるが、本発明はこれに限定されるものではなく、各種表示モジュールを取り付け対象とすることができる。

　（取り付け用ユニット）
　図１は、本実施形態の取り付け用ユニットの外形を示した図であり、図１中の（ａ）は上面図、（ｂ）は側面図、（ｃ）は背面図である。

　図１に示す取り付け用ユニット１は、液晶モジュールの一部を覆うように液晶モジュールに取り付ける取り付け用ユニットであって、液晶モジュールにおける表示領域を有している側の外殻の大きさよりも大きく構成された取り付け用部材３と、取り付け用部材３から延伸しており、液晶モジュールのベゼルに嵌合する嵌合部４と、を少なくとも有している。

　取り付け用部材３は、遮光性を有する材料から構成されており、図１中の（ａ）に示す上面には、その中央に設けられた開口部２´と、開口部２´を囲む額縁領域２とが設けられている。

　開口部２´は、取り付け用部材３が液晶モジュールにおける表示領域を有している側の外殻を覆ったときに、液晶モジュールの表示領域（アクティブエリア）に対向する位置にある。開口部２´は、当該表示領域と同じまたは略同じ大きさを有して構成されている。

　額縁領域２は、開口部２´の端部と、額縁領域２を挟んで当該開口部２´の端部に最も近い外形（図１中の（ａ）に示す上面の外周の端部）との間の距離、すなわち額縁領域２の幅が、液晶モジュールにおける表示領域を囲む額縁領域の幅よりも大きく構成されている。額縁領域２は、図１中の（ａ）に示すように四角形の枠の形状をなしており、枠を構成する４つの辺は、それぞれ、液晶モジュールの表示領域を囲む四角形の枠の形状をなした液晶モジュールの額縁領域の各辺に対応している。そして、額縁領域２の当該４つの辺のそれぞれの幅は、表示領域を囲む額縁領域の対応する辺の幅よりも広い。

　なお、本発明はこのように額縁領域２の４つの辺が全て液晶モジュールの表示領域１００ａを囲む額縁領域のそれよりも幅広に構成されている必要はなく、４辺のうちの３辺あるいは２辺が幅広である態様であってもよい。ただし、「ロ」の字型のテープを用いて十分な貼着を確保するためには、額縁領域２の４辺全てが幅広に構成されていることが好ましい。

　取り付け用部材３は、液晶モジュールの外殻における、表示領域を有している側である上面と、当該上面に隣接する側面の一部とを覆う構造となっている。

　嵌合部４は、取り付け用部材３から延伸している。具体的には、嵌合部４は、液晶モジュールの外殻における上記側面の一部を覆った取り付け用部材３の端部３´（図１の（ｂ））から、当該側面の残りの部分に延びており、さらに、液晶モジュールの表示領域を有している側とは反対側である背面の一部までに延びた屈折部４´（図１の（ｂ）および（ｃ））を有している。すなわち、嵌合部４は、フックのように液晶モジュールをひっかけて液晶モジュールを保持することができる。

　また、嵌合部４は、複数個設けられており、取り付け用ユニット１を液晶モジュールに取り付けた状態で、液晶モジュールを複数箇所で支持する構成となっている。

　本実施形態の取り付け用ユニット１は、樹脂で一体成形されてなる。そのため、樹脂からなる嵌合部４は、その形状から、外力を加えることによって、屈折部４´が外側に向かって広がるように湾曲するが、外力がなくなると復元力により元の状態に戻る。すなわち嵌合部４は弾性を有している。これにより、液晶モジュールへの取り付け用ユニット１の取り付けを簡便におこなうことを可能にしている。一方、嵌合部４は、外力を加えない状態、すなわち、図１の（ｂ）に示した状態において、取り付け用ユニット１の上面に対して垂直ではなく、屈折部４´が開口部２´のほうに寄るように僅かに傾斜している。そのため、取り付け用ユニット１を液晶モジュールに取り付けると、嵌合部４は、液晶モジュールに押圧を加える。これにより、液晶モジュールが取り付け用ユニット１内に確実に保持される。

　本実施形態の取り付け用ユニット１は、４辺のうちの３辺にそれぞれ複数の嵌合部４が設けられており、残り１辺には嵌合部４が設けられていない構成となっている。この理由は後述する。

　本実施形態の取り付け用ユニット１は、嵌合部４のほかに、取り付け用部材３から延伸している規制部５を更に有している。

　規制部５は、嵌合部４とは異なり液晶モジュールの側面のみに接触し、液晶モジュールの背面には及んでいない。この規制部５は、取り付け用ユニット１を液晶モジュールに取り付けた際、あるいは取り付けた状態で、液晶モジュールが取り付け用ユニット１内で不都合に位置ズレするのを防ぐことができる。規制部５は、嵌合部４と同様に複数箇所に設けられていることが好ましい。特に規制部５を図１の（ｃ）に示すように角領域に設けることにより、効果的に位置ズレを規制することができる。

　〔２〕表示装置の構成
　以下、本実施形態の表示装置について説明する。なお、本発明には、液晶モジュール１００に取り付け用ユニット１を取り付けた状態のものも、表示装置の一態様として含むが、本実施形態では、更に、その取り付け用ユニット１の取り付け用部材３の額縁領域２に接着層を介してタッチパネルが貼り着けられている表示装置４０（図５および図６）を説明する。

　図３は、図２に示した取り付け対象である液晶モジュール１００に、図１に示す取り付け用ユニット１に取り付けた状態を示した斜視図である。取り付け用ユニット１を液晶モジュール１００に取り付けると、図３に示すように、取り付け用ユニット１の嵌合部４が、液晶モジュールの側面（裏ベゼル１０８´）に接触し、嵌合部４の屈折部４´が、液晶モジュール１００の背面（裏ベゼル１０８´）に接触して、液晶モジュール１００を支持する。

　ここで、図４を用いて液晶モジュール１００の構成を説明する。図４は、図３に示す切断線Ａ－Ａ´において切断した矢視断面図である。液晶モジュール１００は、バックライトユニット１０６と、光学シート群１０３と、液晶パネル１０１と、液晶パネル１０１の光出射側に設けられた表偏光板１０２ａと、液晶パネル１０１の背面側に設けられた裏偏光板１０２ｂと、これらを嵌め込むための樹脂フレーム１０７と、上述のすべての構成部材を格納する外殻に相当する裏ベゼル１０８´とを有している。バックライトユニット１０６には、図示しないバックライトと、バックライトからの光を面方向に導いて液晶パネル１０１の方向に出射させる導光板１０４と、導光板１０４の背面にあって当該方向から外れた光を導光板１０４に戻すための反射シート１０５とが設けられている。光学シート群１０３は、導光板１０４に近い側から、拡散シート１０３ｃと、２枚のレンズシート１０３ｂ，１０３ａとを有している。図４において、液晶モジュール１００の表示領域１００ａは、表偏光板１０２ａが形成されている領域である。

　なお、図２に示す液晶モジュール１００では外殻であるベゼル１０８が、表示領域側（表側）の表ベゼルと、その裏側の裏ベゼルとから構成されており、表ベゼルと裏ベゼルとが組み合わさって構成されているが、図１に示す取り付け用ユニット１を取り付ける際には、図３に示すように、図２に示す液晶モジュール１００から表ベゼルを取り外した状態の液晶モジュール１００に取り付ける。

　また、液晶モジュール１００の内部構成は、上述した構成に限定されるものではない。本発明の本質は、既存の表示（液晶）モジュールの外殻に取り付ける取り付け用ユニットにあり、液晶モジュールは従来周知の構成を適宜採用することができる。

　このように、取り付け用ユニット１の取り付け対象である液晶モジュール１００は、図４に示すように、表示方向側にはベゼルが無く、開口している。そのため、この状態で液晶モジュール１００の上面というと、樹脂フレーム１０７の上端面と、裏ベゼル１０８´の上端面とを合わせた領域である。一般に、液晶モジュールにタッチパネルや保護板を後付けする場合には、上記と同様に表示方向側が開放した液晶モジュールの樹脂フレームの上端面および裏ベゼルの上端面から構成される額縁領域に接着させる。しかし、上述したように、当該額縁領域の幅（紙面左右方向の長さ）は、表示領域１００ａの拡張に伴って狭くなっており、粘着テープを貼るには十分な幅がない。そこで、図４に示すように、樹脂フレームの上端面および裏ベゼルの上端面から構成される額縁領域よりも幅広の額縁領域２を、液晶モジュールの樹脂フレームの上端面および裏ベゼルの上端面から構成される額縁領域の上に重畳させている。取り付け用部材３の額縁領域２を、表示モジュールの額縁領域に重畳させることにより、重畳させない場合に比べて、取り付け用ユニットの外形を過度に大きくすることなく、取り付け用部材３に設けられる貼着領域のサイズを大きく確保することができる。

　このとき取り付け用ユニット１の嵌合部４は、液晶モジュール１００の裏ベゼル１０８´の背面側にまわり込んで液晶モジュール１００を支持し、取り付け用部材３の端部および規制部５は、液晶モジュール１００（裏ベゼル１０８´）の側面に接触して、液晶モジュール１００の位置ズレを規制している。

　本実施形態の表示装置は、上述のようにタッチパネルを具備している。これについて図５に基づいて説明する。図５は、図４に示した取り付け用ユニット１の額縁領域２に、粘着テープ２０と、タッチパネル３０とを貼り着けており、これが本実施形態の表示装置４０である。

　粘着テープ２０は、図３に示したユニット１の四角形の枠状の額縁領域２に沿った「ロ」の字型を有している（不図示）。なお、この粘着テープ２０は、「ロ」の字型でなく、帯状の粘着テープを、枠状の額縁領域２の各辺に貼ってもよい。各辺に例えば２本の粘着テープを並べて貼ってもよい。

　粘着テープ２０の種類は特に限定されるものではないが、接着面を表裏に有する両面テープを用いることにより、テープの貼着が容易に行うことができるので好ましい。なお、粘着テープ２０は、一種類に限定されるものではなく、２種類の粘着テープを互いに重畳させてもよい。

　粘着テープ２０は、額縁領域２の全面に貼ってもよく、額縁領域２の幅が十分に広ければ図５のように額縁領域２の幅の一部に貼ってもよい。１辺の額縁領域２上に粘着テープによって形成される粘着領域の幅は、０．８ｍｍ以上有していることが好ましい。０．８ｍｍを下回ると、十分な粘着強度を確保することが難しくなる。粘着領域の幅の上限は特に限定されるものではなく、表示装置の外形として許容できる大きさに基づいて決定される額縁領域２の幅に応じて決定すればよい。

　タッチパネル３０は、タッチセンサ３１と、タッチセンサを囲む枠部３２とを有している。タッチセンサ３１は従来周知の構造を採用することができ、取り付け用ユニット１の取り付け用部材３の額縁領域２を挟んで、液晶モジュール１００の表示領域１００ａに対向する領域に設けられている。枠部３２は、粘着テープ２０によって、額縁領域２に貼り着けられている。

　図６は、本実施形態の表示装置４０の上面図である。本実施形態の表示装置４０は、更に、図６に示すように、液晶モジュール１００に設けられたバックライトユニット１０６のバックライトに接続されたバックライト用フレキシブルプリント基板１０６ａと、液晶パネル１０１を駆動するための液晶パネル用フレキシブルプリント基板１０１ａとが液晶モジュール１００の内部から外部に引き出されており、また、タッチパネル３０を駆動して入力を検出するためのタッチパネル用フレキシブルプリント基板３０ａが、タッチパネル３０の内部から外部に引き出されている。ここで、図６に示すように、液晶パネル用フレキシブルプリント基板１０１ａおよびタッチパネル用フレキシブルプリント基板３０ａとは、図３に示した取り付け用ユニット１における２つの短辺のうちの嵌合部４が設けられていない短辺から外部に引き出されている。また、バックライト用フレキシブルプリント基板１０６ａは、取り付け用ユニット１における１つの長辺の、嵌合部４が設けられていない領域から外部に引き出されている。

　なお、本実施形態の表示装置４０は、取り付け用ユニット１を用いて、タッチパネル３０を液晶モジュール１００に取り付けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の部材を、取り付け用ユニット１を用いて液晶モジュール１００に取り付けても良い。他の部材としては、例えば保護板、視野角制御パネルを挙げることができる。

　（本実施形態の作用効果）
　以上のように、本実施形態の取り付け用ユニット１の構成によれば、取り付け用部材３が、液晶モジュール１００における表示領域１００ａを有している側の外形よりも大きく構成されているため、開口部２´の端（表示領域１００ａの端）から取り付け用ユニット１の外形までの幅を、液晶モジュール１００における額縁領域１０８ａよりも、広くすることができる。

　すなわち、取り付け用ユニットの額縁領域２は、液晶モジュールの額縁領域１０８ａよりも幅広である。このため、既存の液晶モジュール１００にタッチパネル３０を後付けする場合に、液晶モジュールの額縁領域１０８ａが狭く十分な貼着領域を確保することができない場合であっても、取り付け用ユニット１を取り付けるだけで十分な貼着領域を確保することができる。

　そのため、本実施形態の取り付け用ユニット１を用いることにより、タッチパネルを簡易かつ確実に液晶モジュールに後付けすることが可能となる。

　また、このように取り付け用ユニットを既存の表示モジュールに取り付けるだけで、タッチパネル簡易且つしっかりと取り付ける（後付けする）ことができるため、上述のように、既存の表示モジュールを構成する樹脂フレームやベゼルを作り直す必要がなく、コストアップを抑えて、後付けを実現することができる。これにより、タッチパネルの後付けを容易に実現することができる。

　（変形例）
　本実施形態では、取り付け用ユニット１を樹脂を用いて一体成形した構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、板金加工で本発明に係る取り付け用ユニットを作製してもよい。これにより、板金加工用の型は比較的安価であることから、取り付け用ユニットを安価で実現することができる。

　なお、本発明は上述した実施形態および変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

　〔まとめ〕
　本発明に係る、表示モジュールの表示領域の上方に部材を取り付けるために用いる取り付け用ユニットは、
　表示パネルを含む表示モジュールの外殻である当該表示モジュールにおける表示領域を含む面と当該面に隣接した側面の一部とに及ぶ構造を有した取り付け用部材であって、上記表示モジュールの表示領域に対向する領域にある透光領域と、当該透光領域を囲む、表示モジュールにおける表示領域を囲む額縁領域よりも幅広に構成されている額縁領域とが設けられた取り付け用部材を有していることを特徴としている。

　上記構成によれば、取り付け用ユニットの取り付け用部材の額縁領域は、表示モジュールの額縁領域よりも大きい。このため、既存の表示モジュールにタッチパネルや保護板などを後付けする場合に、当該表示モジュールの額縁領域が狭く十分な貼着領域を確保することができない場合であっても、取り付け用ユニットを取り付けるだけで十分な貼着領域を確保することができる。

　そのため、タッチパネルや保護板などの、表示モジュールの表示領域の上方に取り付ける部材を、取り付け用ユニットの貼着領域に貼り着けることにより、簡易に表示モジュールに後付けでき、且つ、しっかりと貼り着けることが可能となる。

　また、取り付け用部材は、表示モジュールにおける表示領域を含む面と当該面に隣接した側面の一部とに及ぶ構造を有しているので、表示モジュールの表示領域が狭くても、確実にモジュールに取り付けることができる。

　このように取り付け用ユニットを既存の表示モジュールに取り付けるだけで、タッチパネルや保護板などを簡易且つしっかりと取り付ける（後付けする）ことができるため、上述のように、既存の表示モジュールを構成する樹脂フレームやベゼルを作り直す必要がなく、コストアップを抑えて、後付けを実現することができる。これにより、タッチパネルや保護板の後付けを容易に実現することができる。

　本発明に係る取り付け用ユニットの一形態は、上記の構成に加えて、
　上記取り付け用部材の端部から延伸しており、表示モジュールの外殻に嵌合する嵌合部であって、上記表示モジュールの上記外殻における表示領域を有している側とは反対側に接触する嵌合部を更に有していることが好ましい。

　上記の構成によれば、嵌合部によって表示モジュールに嵌合するという簡易な手法で取り付け用ユニットを取り付けることができる。

　本発明に係る取り付け用ユニットの一形態は、上記の構成に加えて、
　上記嵌合部は、上記表示モジュールにおける表示領域を有している側とは反対側において、間隔をあけて複数個設けられており、
　各上記嵌合部の先端が、上記表示モジュールの上記外殻における表示領域を有している側とは反対側の端領域に接触しており、
　各上記嵌合部は、弾性を有していることが好ましい。

　上記の構成によれば、上記嵌合部は、上記表示モジュールにおける表示領域を有している側とは反対側において、複数個が互いに離間して設けられている。そのため、当該反対側において上記嵌合部が枠構造となっている場合に比べて、取り付け用ユニットを軽量化することができる。

　また、各嵌合部が弾性を有しているため、取り付け用ユニットを表示モジュールに取り付ける際に、この弾性を利用して、簡便に取り付けることができる。

　本発明に係る取り付け用ユニットの一形態は、上記の構成に加えて、
　上記取り付け用部材の額縁領域は、遮光性材料から構成されていることが好ましい。

　上記構成によれば、上記表示モジュールに光漏れがあっても、その光を取り付け用ユニットによって遮り、外部に漏れ出ることを防ぐことができる。

　本発明に係る取り付け用ユニットの一形態は、上記の構成に加えて、
　上記透光領域は、開口部であることが好ましい。

　上記構成によれば、上記取り付け用部材は、上記表示モジュールの表示領域に対向する領域が開口しているので、上記表示モジュールの表示領域に対向する領域に透光部材が在る構成に比べて、取り付け用ユニットを軽量化することが可能である。

　本発明に係る取り付け用ユニットの一形態は、上記の構成に加えて、
　樹脂によって一体成型されたものであることが好ましい。

　上記構成によれば、樹脂によって一体成型することができるので、取り付け用ユニットを低コストで提供することができる。

　しかしながら、樹脂による一体成型に限らず、本発明に係る取り付け用ユニットの一形態は、上記の構成に代えて、板金加工されたものであってもよい。

　板金加工されたものであっても、容易に製造することができ、低コストで提供することができる。

　本発明に係る取り付け用ユニットの一形態は、上記の構成に加えて、
　上記取り付け用部材の上記額縁領域には、接着層を介して、タッチパネルまたは保護板が、上記表示モジュールの表示領域の上方に取り付ける上記部材として貼着されていることが好ましい。

　上記構成によれば、タッチパネルまたは保護板を取り付け用ユニットの取り付け用部材の額縁領域に貼着することによって、しっかりと貼着された状態で表示モジュールに取り付け（後付け）することができる。

　本発明には、
　表示モジュールと、
　上記表示モジュールに、接着層を介して取り付けられた上記取り付け用ユニットと、
　上記取り付け用ユニットの上記取り付け用部材の上記額縁領域に貼着しているタッチパネルまたは保護板と、
を備えた表示装置も含まれる。

　上記構成によれば、取り付け用ユニットを取り付けるだけで、タッチパネルなどを貼着するための貼着領域を、簡易に拡張することができる。

　そして、タッチパネルや保護板などを、その拡張した領域に確実に接着させることができるため、信頼性の高い表示装置を実現することができる。

　新規にタッチパネルや保護板に合った表示モジュールを作成しようとすると、コスト以外にも、日程、各種評価を要するが、取り付け用ユニットを取り付けるという簡易な構成を採用した本発明は、表示モジュール自体は既存のもの、すなわち評価等も実施されたものを用いることができるので、短期間にタッチパネルや保護板を実装した装置を提供することができる。

　本発明は、表示モジュールを備えたあらゆる表示装置に利用可能である。

１　取り付け用ユニット
２　（取り付け用ユニットの）額縁領域
２´　開口部（透光領域）
３　取り付け用部材
３´　端部
４　嵌合部
４´　屈折部（嵌合部の先端）
５　規制部
２０　粘着テープ
３０　タッチパネル
３０ａ　タッチパネル用フレキシブルプリント基板
３１　タッチセンサ
３２　枠部
４０　表示装置
１００　液晶モジュール（表示モジュール）
１００ａ　表示領域
１０１　液晶パネル（表示パネル）
１０１ａ　液晶パネル用フレキシブルプリント基板
１０２ａ　表偏光板
１０２ｂ　裏偏光板
１０３　光学シート群
１０３ａ，１０３ｂ　レンズシート
１０３ｃ　拡散シート
１０４　導光板
１０５　反射シート
１０６　バックライトユニット
１０６ａ　バックライト用フレキシブルプリント基板
１０７　樹脂フレーム
１０８　ベゼル
１０８´　裏ベゼル
１０８ａ　（液晶モジュールの）額縁領域

Claims

　表示パネルを含む表示モジュールの外殻である当該表示モジュールにおける表示領域を含む面と当該面に隣接した側面の一部とに及ぶ構造を有した取り付け用部材であって、上記表示モジュールの表示領域に対向する領域にある透光領域と、当該透光領域を囲む、表示モジュールにおける表示領域を囲む額縁領域よりも幅広に構成されている額縁領域とが設けられた取り付け用部材を有していることを特徴とする、表示モジュールの表示領域の上方に部材を取り付けるために用いる取り付け用ユニット。
　上記取り付け用部材の端部から延伸しており、表示モジュールの外殻に嵌合する嵌合部であって、上記表示モジュールの上記外殻における表示領域を有している側とは反対側に接触する嵌合部を更に有していることを特徴とする請求項１に記載の取り付け用ユニット。
　上記嵌合部は、上記表示モジュールにおける表示領域を有している側とは反対側において、間隔をあけて複数個設けられており、
　各上記嵌合部の先端が、上記表示モジュールの上記外殻における表示領域を有している側とは反対側の端領域に接触しており、
　各上記嵌合部は、弾性を有していることを特徴とする請求項２に記載の取り付け用ユニット。
　上記取り付け用部材の上記額縁領域は、遮光性材料から構成されていることを特徴とする請求項１から３までの何れか１項に記載の取り付け用ユニット。
　上記透光領域は、開口部であることを特徴とする請求項１から４までの何れか１項に記載の取り付け用ユニット。
　樹脂によって一体成型されたものであることを特徴とする請求項１から５までの何れか１項に記載の取り付け用ユニット。
　板金加工されたものであることを特徴とする請求項１から５までの何れか１項に記載の取り付け用ユニット。
　上記取り付け用部材の上記額縁領域には、接着層を介して、タッチパネルまたは保護板が、上記表示モジュールの表示領域の上方に取り付ける上記部材として貼着されていることを特徴とする請求項１から７までの何れか１項に記載の取り付け用ユニット。
　表示モジュールと、
　上記表示モジュールに、接着層を介して取り付けられた請求項１から７までの何れか１項に記載の取り付け用ユニットと、
　上記取り付け用ユニットの上記取り付け用部材の上記額縁領域に貼着しているタッチパネルまたは保護板と、
を備えていることを特徴とする表示装置。