WO2013011810A1 - プラズマ生成装置、内燃機関及び分析装置 - Google Patents

プラズマ生成装置、内燃機関及び分析装置 Download PDF

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Abstract

 放電により生成されたプラズマを電磁波により拡大するプラズマ生成装置において、放射アンテナの位置調節を容易化する。 【解決手段】プラズマ生成装置30は、電磁波発生装置31と放射アンテナ16と高電圧発生装置14と放電電極15とを備えている。放射アンテナ16は、高電圧発生装置14から出力された高電圧が印加される放電電極15との間に放電ギャップを形成する。プラズマ生成装置30では、高電圧発生装置14から高電圧を出力することにより放電ギャップに放電プラズマを生じさせると共に、電磁波発生装置31から電磁波を出力することにより放射アンテナ16から電磁波を放射して放電プラズマを拡大させる。

Description

プラズマ生成装置、内燃機関及び分析装置
 本発明は、電磁波のエネルギーを利用するプラズマ生成装置、プラズマ生成装置を備えた内燃機関、及びプラズマ生成装置を備えた分析装置に関するものである。
 従来から、電磁波のエネルギーを利用するプラズマ生成装置が知られている。例えば特許文献1には、この種のプラズマ生成装置を構成する点火装置が開示されている。
 特許文献1に記載の点火装置は、内燃機関に設けられている。点火装置は、混合気の着火前や着火後に燃焼室にマイクロ波を放射して、プラズマ放電を起こす。点火装置は、高圧場においてプラズマが生成されるように、点火プラグの放電を用いて局所的なプラズマを作り、このプラズマをマイクロ波により成長させる。局所的なプラズマは、陽極端子の先端部とグランド端子部との間の放電ギャップに生成される。
特開2007-113570号公報
 ところで、従来の内燃機関では、放電ギャップと放射アンテナとの位置関係を少し変えただけで、放電により生成されるプラズマ(以下、「放電プラズマ」という。)が電磁波により拡大しない場合がある。放電プラズマが電磁波により拡大するように、放電ギャップに対して放射アンテナの位置を調節することが難しい。
 本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、放電により生成されたプラズマを電磁波により拡大するプラズマ生成装置において、放射アンテナの位置調節を容易化することにある。
 第1の発明は、電磁波を発生させる電磁波発生装置と、前記電磁波発生装置から出力された電磁波を対象空間へ放射するための放射アンテナと、高電圧を発生させる高電圧発生装置と、前記対象空間に設けられ、前記高電圧発生装置から出力された高電圧が印加される放電電極とを備え、前記放射アンテナは、前記放電電極との間に放電ギャップを形成し、前記高電圧発生装置から高電圧を出力することにより前記放電ギャップに放電プラズマを生じさせると共に、前記電磁波発生装置から電磁波を出力することにより前記放射アンテナから電磁波を放射して前記放電プラズマを拡大させるプラズマ生成装置である。
 第1の発明では、放射アンテナが、例えば点火プラグの接地電極の役割を果たす。放電プラズマは、電磁波が放射される放射アンテナと、高電圧が印加される放電電極との間で生成される。放射アンテナの近傍では、絶縁破壊が生じ、存在する分子から自由電子が放出される。放射アンテナの近傍では、電磁波による電界が集中し、電界により自由電子が加速される。加速された自由電子は、周囲の分子に衝突して電離させる。電離により生じた自由電子も、電界により加速され周囲の分子を電離させる。電離は雪崩式に生じる。その結果、放電プラズマが拡大する。第1の発明では、放射アンテナの近傍で、電磁波プラズマの契機となる自由電子が放出されるようにしている。
 第2の発明は、第1の発明において、前記放射アンテナが接地されている。
 第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記放射アンテナが、前記放電電極を囲うC字状又は環状に形成されている。
 第4の発明は、第1の発明において、前記対象空間において、前記高電圧発生装置から前記放電電極に高電圧が印加されても前記放電電極との間に放電が生じない位置に設けられた接地又は浮遊状態の二次電極を備え、前記放射アンテナは、前記放電電極との間の放電ギャップを第1の放電ギャップとした場に、前記二次電極との間に第2の放電ギャップを形成する。
 第5の発明は、電磁波を発生させる電磁波発生装置と、前記電磁波発生装置から出力された電磁波を対象空間へ放射するための放射アンテナと、高電圧を発生させる高電圧発生装置と、前記対象空間に設けられ、前記高電圧発生装置から出力された高電圧が印加される放電電極と、前記放電電極との間に第1の放電ギャップを形成する第1電極と、前記第1電極との間に第2の放電ギャップを形成する第2電極とを備え、前記高電圧発生装置から高電圧を出力することにより前記第1の放電ギャップ及び第2の放電ギャップに放電プラズマを生じさせると共に、前記電磁波発生装置から電磁波を出力することにより前記アンテナから電磁波を放射して前記第1の放電ギャップ及び第2の放電ギャップの各々の放電プラズマを拡大させるプラズマ生成装置である。
 第6の発明は、第1乃至第5の何れか1つの発明のプラズマ生成装置と、燃焼室が形成された内燃機関本体とを備え、前記アンテナ及び前記放電電極は、前記放電ギャップが前記燃焼室に位置するように前記内燃機関本体に設けられている内燃機関である。
 第7の発明は、第1又は第2の発明のプラズマ生成装置であって、分析対象物質をプラズマ状態にするプラズマ生成装置と、前記プラズマ生成装置によって前記分析対象物質のプラズマが生成されている領域から発せられる分析光を分析して、前記分析対象物質を分析する光分析装置とを備えている分析装置である。
 第8の発明は、第7の発明において、前記放射アンテナ及び前記放電電極が設けられて、前記対象空間を区画するケーシングを備え、前記放射アンテナは、棒状に形成され、前記ケーシングのうち前記放電電極が設けられた面に対向する面から、前記放電電極へ向かって突出している。
 第9の発明は、第7の発明において、前記プラズマ生成装置は、前記放射アンテナからの電磁波の放射を継続することにより、電磁波により拡大させたプラズマを維持し、前記光分析装置は、前記プラズマ生成装置がプラズマを維持するプラズマ維持期間の前記分析光の発光強度の時間積分値を用いて、前記分析対象物質を分析する。
 第10の発明は、第9の発明において、前記プラズマ生成装置は、前記プラズマ維持期間中に前記放射アンテナから電磁波を連続波で放射する。
 第11の発明は、第10の発明において、前記プラズマ維持期間に、前記プラズマ生成装置により維持されるプラズマが存在する領域に前記分析対象物質を移動させて、該分析対象物質をプラズマ状態にする。
 本発明では、放電電極と放射アンテナとの間で絶縁破壊が生じさせることで、放射アンテナの近傍に、電磁波プラズマの契機となる自由電子が放出されるようにしている。そのため、高電圧により絶縁破壊が生じるように放電電極に対して放射アンテナの位置を決めれば、放電プラズマが電磁波により拡大されるので、放射アンテナの位置調節を容易化することができる。
実施形態1に係る内燃機関の縦断面図である。 実施形態1に係る内燃機関の燃焼室の天井面の正面図である。 実施形態1に係るプラズマ生成装置のブロック図である。 実施形態2に係る内燃機関の燃焼室の天井面の正面図である。 実施形態2の変形例に係る内燃機関の燃焼室の天井面の正面図である。 実施形態3に係る分析装置の概略構成図である。 実施形態3のプラズマ生成装置により生成されたプラズマから発せられる光の発光強度の時系列変化を示すグラフである。 実施形態3のプラズマ生成装置により生成されたプラズマから発せられる光に対して、波長に応じた発光強度の時間積算値を示すスペクトル図である。 実施形態3の変形例1に係る分析装置の概略構成図である。 実施形態3の変形例2に係る分析装置の概略構成図である。
 以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《実施形態1》
 本実施形態1は、本発明に係るプラズマ生成装置30を備えた内燃機関10である。内燃機関10は、ピストン23が往復動するレシプロタイプの内燃機関である。内燃機関10は、内燃機関本体11とプラズマ生成装置30とを備えている。内燃機関10では、プラズマ生成装置30が生成するプラズマにより燃焼室20の混合気に点火して混合気を燃焼させる燃焼サイクルが繰り返し行われる。
 -内燃機関本体-
 内燃機関本体11は、図1に示すように、シリンダブロック21とシリンダヘッド22とピストン23とを備えている。シリンダブロック21には、横断面が円形のシリンダ24が複数形成されている。各シリンダ24内には、ピストン23が往復自在に設けられている。ピストン23は、コネクティングロッドを介して、クランクシャフトに連結されている(図示省略)。クランクシャフトは、シリンダブロック21に回転自在に支持されている。各シリンダ24内においてシリンダ24の軸方向にピストン23が往復運動すると、コネクティングロッドがピストン23の往復運動をクランクシャフトの回転運動に変換する。
 シリンダヘッド22は、ガスケット18を挟んで、シリンダブロック21上に載置されている。シリンダヘッド22は、シリンダ24及びピストン23と共に、円形断面の燃焼室20を形成している。燃焼室20の直径は、例えば、後述する放射アンテナ16から放射されるマイクロ波の波長の半分程度である。
 シリンダヘッド22では、各シリンダ24に対して、放電装置12の一部を構成する放電電極15が1つずつ設けられている。各放電電極15は、シリンダヘッド22に埋設された円筒状の絶縁碍子17の先端に設けられている。図2に示すように、各放電電極15は、燃焼室20の天井面51(シリンダヘッド22における燃焼室20に露出する面)の中心部に位置している。
 シリンダヘッド22には、各シリンダ24に対して、吸気ポート25及び排気ポート26が形成されている。吸気ポート25には、吸気ポート25の吸気側開口25aを開閉する吸気バルブ27と、燃料を噴射するインジェクター29とが設けられている。一方、排気ポート26には、排気ポート26の排気側開口26aを開閉する排気バルブ28が設けられている。なお、内燃機関本体11は、燃焼室20において強いタンブル流が形成されるように吸気ポート25が設計されている。
 -プラズマ生成装置-
 プラズマ生成装置30は、図3に示すように、放電装置12と電磁波放射装置13とを備えている。
 放電装置12は、燃焼室20毎に設けられている。各放電装置12は、高電圧パルスを発生させる点火コイル14(高電圧発生装置)と、その点火コイル14から出力された高電圧パルスが印加される放電電極15とを備えている。
 点火コイル14は、直流電源(図示省略)に接続されている。点火コイル14は、電子制御装置35から点火信号を受けると、直流電源から印加された電圧を昇圧し、昇圧後の高電圧パルスを放電電極15に出力する。
 放電電極15は、シリンダヘッド22を貫通する絶縁碍子17の端面に設けられている。絶縁碍子17の内部には、点火コイル14と放電電極15とを電気的に接続する電気線(図示省略)が埋設されている。前記電気線及び放電電極15は、共に絶縁碍子17によってシリンダヘッド22から絶縁されている。放電電極15は、後述する放射アンテナ16との間に放電ギャップを形成している。高電圧パルスが放電電極15に供給されると、放電ギャップでスパーク放電が生じる。
 電磁波放射装置13は、電磁波発生装置31と電磁波切替器32と放射アンテナ16とを備えている。電磁波放射装置13では、電磁波発生装置31と電磁波切替器32が1つずつ設けられ、燃焼室20毎に放射アンテナ16が設けられている。
 電磁波発生装置31は、電子制御装置35から電磁波駆動信号を受けると、所定のデューティー比でマイクロ波パルスを繰り返し出力する。電磁波駆動信号はパルス信号であり、電磁波発生装置31は、電磁波駆動信号のパルス幅の時間に亘って、マイクロ波パルスを繰り返し出力する。電磁波発生装置31では、半導体発振器がマイクロ波パルスを生成する。なお、半導体発振器の代わりに、マグネトロン等の他の発振器を使用してもよい。
 電磁波切替器32は、1つの入力端子と、放射アンテナ16毎に設けられた複数の出力端子とを備えている。入力端子は、電磁波発生装置31に接続されている。各出力端子は、対応する放射アンテナ16に接続されている。電磁波切替器32は、電子制御装置35により制御されて、複数の放射アンテナ16の間で、電磁波発生装置31から出力されたマイクロ波の供給先を順番に切り替える。
 放射アンテナ16は、円環状に形成され、燃焼室20の天井面51において放電電極15を囲うように設けられている。放電電極15及び放射アンテナ16は、同心に配置されている。放射アンテナ16は、燃焼室20の天井面51に形成されたリング状の絶縁層19上に設けられている。放射アンテナ16には、シリンダヘッド22に埋設された同軸線路33を介して、電磁波切替器32の出力端子が電気的に接続されている。なお、放射アンテナ16は、C字状に形成されていてもよい。
 本実施形態1では、放電電極15と放射アンテナ16との距離が、点火コイル14が出力する高電圧パルスに対して絶縁破壊が生じるように設定されている。放電電極15と放射アンテナ16との距離は、例えば2~3mmである。放射アンテナ16は、点火プラグの接地電極の役割を果たす。なお、本実施形態1では、放射アンテナ16を接地しているが、必ずしも接地しなくてもよい。プラズマ生成装置30は、点火コイル14から高電圧パルスを出力することにより放電ギャップに放電プラズマを生じさせると共に、電磁波発生装置31からマイクロ波を出力することにより放射アンテナ16からマイクロ波を放射して放電プラズマを拡大させ、比較的大きなマイクロ波プラズマを生成する。
 -プラズマ生成動作-
 プラズマ生成装置30のプラズマ生成動作について説明する。
 内燃機関10では、ピストン23が圧縮上死点の手前に位置する点火タイミングに、プラズマ生成装置30が生成するプラズマにより混合気に点火する点火動作を行う。点火動作では、電子制御装置35が点火信号及び電磁波駆動信号を同時期に出力する。そうすると、点火信号を受けた点火コイル14から高圧パルスが出力され、放電電極15に高電圧パルスが印加される。その結果、放電電極15と放射アンテナ16との間の放電ギャップにおいてスパーク放電が生じする。
 また、電磁波放射装置13では、電磁波駆動信号を受けた電磁波発生装置31が、電磁波駆動信号のパルス幅の時間に亘ってマイクロ波パルスを繰り返し出力する。放射アンテナ16からは、マイクロ波パルスが繰り返し出力される。その結果、スパーク放電により生成された放電プラズマがマイクロ波のエネルギーを吸収して拡大し、その拡大したマイクロ波プラズマにより混合気が着火する。火炎は、混合気が着火した着火位置からシリンダ24の壁面へ向かって外側へ広がる。
 本実施形態1では、混合気が着火した直後にも、電子制御装置35が電磁波駆動信号を出力する。そうすると、電磁波発生装置31が、電磁波駆動信号のパルス幅の時間に亘ってマイクロ波パルスを繰り返し出力する。放射アンテナ16からは、マイクロ波パルスが繰り返し出力される。
 マイクロ波パルスは、火炎面が放射アンテナ16の位置を通過する前に放射される。放射アンテナ16の近傍には、マイクロ波により、燃焼室20において相対的に電界強度が強い強電界領域が形成される。火炎面の移動速度は、その火炎面が強電界領域を通過する際にマイクロ波のエネルギーを受けて増大する。マイクロ波のエネルギーが大きい場合には、火炎面が通過する前に強電界領域においてマイクロ波プラズマが生成される。マイクロ波プラズマの生成領域では活性種(例えば、OHラジカル)が生成されるので、強電界領域を通過する火炎面の移動速度は、活性種により増大する。
  -実施形態1の効果-
 本実施形態1では、放電電極15と放射アンテナ16との間で絶縁破壊が生じさせることで、放射アンテナ16の近傍に、マイクロ波プラズマの契機となる自由電子が放出されるようにしている。そのため、高電圧により絶縁破壊が生じるように放電電極15に対して放射アンテナ16の位置を決めれば、放電プラズマがマイクロ波により拡大されるので、放射アンテナ16の位置調節を容易化することができる。
 また、本実施形態1では、放電電極15を囲うように放射アンテナ16が設けられているので、絶縁破壊が放電電極15の周囲で起きる。マイクロ波のエネルギーは、放電電極15の周囲の放電プラズマで吸収される。そのため、大きなマイクロ波プラズマを生成することができる。そして、大きなマイクロ波プラズマを生成できることで、通常の点火プラグの中心電極と接地電極との間の放電プラズマをマイクロ波により拡大する場合に比べて、プラズマ領域の温度が全体的に低くなる。従って、OHラジカル等の活性種が消滅しにくく、火炎の伝播速度を効果的に向上させることができる。
《実施形態2》
 本実施形態2は、図4に示すように、吸気バルブ27と排気バルブ28とが1つずつ設けられた2バルブの内燃機関10である。燃焼室20の天井面51では、放電電極15が中心からずれた位置に設けられている。また、燃焼室20の天井面51には、棒状の受信アンテナ52が設けられている。受信アンテナ52は、点火コイル14から放電電極15に高電圧が印加されても放電電極15との間に放電が生じない位置に設けられた二次電極を構成している。
 受信アンテナ52は、吸気側開口25aと排気側開口26aとの間の領域に設けられている。受信アンテナ52は、吸気側開口25aの中心と排気側開口26aの中心とを結ぶ線に直交する方向に延びている。受信アンテナ52は、放電電極15の近傍からシリンダ24の壁面の近傍まで延びている。受信アンテナ52は、燃焼室20の天井面51に形成された略矩形の絶縁層19上に設けられている。受信アンテナ52は、絶縁層19によりシリンダヘッド22から電気的に絶縁され、電気的にフローティングの状態で設けられている。なお、受信アンテナ52を接地してもよい。
 本実施形態2では、実施形態1と同様に、放電装置12と電磁波放射装置13とを同時期に動作させて混合気を点火する。内燃機関10では、ピストン23が圧縮上死点の手前に位置する点火タイミングに、電子制御装置35が点火信号及び電磁波駆動信号を出力する。そうすると、放電電極15に高電圧パルスが印加され、放電電極15と受信アンテナ52との間の第1の放電ギャップでスパーク放電が生じる。さらに、放電電極15と受信アンテナ52とが放電プラズマにより導通することで、受信アンテナ52に電流が流れ、受信アンテナ52とシリンダ24の壁面との間の第2の放電ギャップでもスパーク放電が生じる。つまり、受信アンテナ52の両端の近傍で、ほぼ同時にスパーク放電が生じる。なお、シリンダブロック21は接地されている。
 他方、電磁波発生装置31が、電磁波駆動信号のパルス幅の時間に亘ってマイクロ波パルスを繰り返し出力し、マイクロ波パルスが放射アンテナ16から繰り返し出力される。受信アンテナ52の両端の近傍では、スパーク放電により生成された放電プラズマがマイクロ波のエネルギーを吸収して拡大し、拡大後のマイクロ波プラズマにより混合気が着火する。燃焼室20では、受信アンテナ52の両端の近傍の着火位置からそれぞれ火炎が広がり、混合気が燃焼する。
 なお、棒状の二次電極52を放射アンテナとして使用してもよい。
  -実施形態2の変形例-
 実施形態2の変形例において、図5に示すように、受信アンテナ52を複数設けてもよい。変形例では、受信アンテナ52が2つ設けられている。
 2つの受信アンテナ52a,52bは、吸気側開口25aと排気側開口26aとの間の領域に設けられている。2つの受信アンテナ52a,52bは、絶縁層19によりシリンダヘッド22から電気的に絶縁されている。第1の受信アンテナ52aは、放電電極15との間に第1の放電ギャップを形成する第1電極を構成している。第2の受信アンテナ52bは、第1の受信アンテナ52aとの間に第2の放電ギャップを第2電極を構成している。第2の受信アンテナ52bは、シリンダ24の壁面との間に第3の放電ギャップを形成している。
 変形例では、放電電極15に高電圧パルスが印加されると、第1の放電ギャップでスパーク放電が生じる。さらに、放電電極15と第1の受信アンテナ52aとが放電プラズマにより導通することで、第1の受信アンテナ52aに電流が流れ、第2の放電ギャップでもスパーク放電が生じる。さらに、第1の受信アンテナ52aと第2の受信アンテナ52bが放電プラズマにより導通することで、第2の受信アンテナ52bに電流が流れ、第3の放電ギャップでもスパーク放電が生じる。スパーク放電が3箇所で生じる。
 他方、放射アンテナ16からは、マイクロ波パルスが繰り返し出力される。各放電ギャップでは、スパーク放電により生成された放電プラズマがマイクロ波のエネルギーを吸収して拡大し、拡大後のマイクロ波プラズマにより混合気が着火する。
《実施形態3》
 本実施形態3は、本発明に係るプラズマ生成装置30を備えた分析装置110である。分析装置110は、金属等を分析対象物質90として、分析対象物質の成分分析を行う装置である。分析装置110は、例えば不純物の検出に用いられる。分析装置110は、図6に示すように、ケーシング111、プラズマ生成装置30、光分析装置140、移動装置150及び制御装置135を備えている。制御装置135は、プラズマ生成装置30、光分析装置140、及び移動装置150を制御する。
 ケーシング111は、略筒状の容器である。ケーシング111では、その頂面に放電用プラグ100が、その下面に放射アンテナ116が、その側面に光学プローブ141がそれぞれ取り付けられている。ケーシング111は、放射アンテナ116から放射されたマイクロ波が外部へ漏洩しないようにメッシュの大きさが設定されたメッシュ状の部材である。また、ケーシング111には、その内部空間120へ分析対象物質90を導入するための導入窓101が側面に形成されている。
 プラズマ生成装置30は、ケーシング111の内部空間120においてプラズマを生成して、分析対象物質90をプラズマ状態にする装置である。プラズマ生成装置30は、前記実施形態1と同様に、放電装置112と電磁波放射装置113とを備えている。
 放電装置112は、高電圧発生装置114と放電用プラグ100とを備えている。高電圧発生装置114は、高電圧パルスを発生させる装置である。高電圧発生装置114は、制御装置135から放電信号を受けると、放電用プラグ100に高電圧パルスを出力する。一方、放電用プラグ100は、自動車用の点火プラグから接地電極を取り外したものである。放電用プラグ100の先端部には、内部を貫通する導体を介して入力端子に接続された放電電極115が設けられている。放電電極115は、後述する放射アンテナ116との間に放電ギャップを形成している。高電圧発生装置114から放電用プラグ100の放電電極115へ高電圧パルスが供給されると、放電ギャップで絶縁破壊が生じてスパーク放電が生じる。
 電磁波放射装置113は、電磁波発生装置131と放射アンテナ116とを備えている。電磁波発生装置131は、制御装置135から電磁波駆動信号を受けると、その電磁波駆動信号のパルス幅の時間に亘ってマイクロ波を連続的に出力する。電磁波駆動信号は、電圧値が一定のパルス信号である。電磁波発生装置131は、マイクロ波伝送線路を介してマイクロ波を連続波(CW)で放射アンテナ116へ出力する。一方、放射アンテナ116は、棒状のアンテナである。電磁波発生装置131から放射アンテナ116へマイクロ波が供給されると、放射アンテナ116からマイクロ波が放射される。
 実施形態3では、放射アンテナ116が、ケーシング111のうち放電電極115が設けられた頂面に対向する下面から、放電電極115へ向かって突出している。放射アンテナ116の先端は、僅かな距離を存して放電電極115に対向している。放射アンテナ116と放電電極115との距離は、高電圧発生装置114が出力する高電圧パルスに対して絶縁破壊が生じるように設定されている。
 なお、電磁波発生装置131は、2.45GHzのマイクロ波を出力する。電磁波発生装置131では、半導体発振器がマイクロ波を生成する。なお、他の周波数帯域のマイクロ波を発振する半導体発振器を使用してもよい。
 光分析装置140は、プラズマ生成装置30によって分析対象物質90のプラズマが生成されているプラズマ領域Pから発せられる分析光を分析して、分析対象物質90の成分分析を行う。光分析装置140は、光学プローブ141、分光器142、光検出器143、及び信号処理装置144を備えている。
 光学プローブ141は、ケーシング111の内部空間120のプラズマ領域Pから発せられる光を導出するための装置である。光学プローブ141は、筒状のケーシングの先端部に、比較的広い範囲の光を取り込み可能なレンズを取り付けたものである。光学プローブ141は、プラズマ領域Pの全体から発せられる光をレンズに導入できるように、ケーシング111の側面に取り付けられている。光学プローブ141は、光ファイバーを介して分光器142に接続されている。なお、光学プローブ141を省略し、プラズマ領域Pから発せられる光を光ファイバーに直接取り込んでもよい。また、光学プローブ141のレンズとして、プラズマ領域に焦点を合わせた集光レンズを使用してもよい。
 分光器142には、光学プローブ141に入射した光が取り込まれる。分光器142は、回折格子又はプリズムを用いて、入射した光を波長に応じて異なる向きに分散させる。
 なお、分光器142の入口には、プラズマ領域Pから発せられた光を分析する分析期間を区切るためのシャッターが設けられている。シャッターは、制御装置135により、分光器142に光が入射することを許容する開状態と、分光器142に光が入射することを禁止する閉状態との間で切り替えられる。なお、光検出器143の露光タイミングを制御できる場合には、光検出器143を制御して分析期間を区切るようにしてもよい。
 光検出器143は、分光器142により分散された光のうち所定の波長帯域の光を受光するように配置されている。光検出器143は、制御装置135から出力された指令信号に応答して、受光した波長帯域の光を波長毎に電気信号に光電変換して出力する。光検出器143には、例えば電荷結合素子(Charge Coupled Device)が用いられる。光検出器143から出力された電気信号は、信号処理装置144に入力される。
 信号処理装置144は、光検出器143から出力された電気信号に基づいて、波長毎に発光強度の時間積算値を算出する。信号処理装置144は、シャッターが開状態になっている分析期間に分光器142に入射した光を分析光として、波長毎の発光強度の時間積分値(発光スペクトル)を算出する。信号処理装置144は、波長毎の発光強度の時間積算値から、発光強度が強い波長成分を検出し、検出した波長成分に対応する物質を分析対象物質90の成分として同定する。
 移動装置150は、分析対象物質90を移動させる装置である。移動装置150は、例えばモータの動力により、分析対象物質90を保持する棒状の保持部材152を移動させる。保持部材152は、導入窓101に挿通され、放電ギャップ側へ延びている。なお、移動装置150を省略して、手動で保持部材152を移動させてもよい。
 -分析装置の動作-
 分析装置10が分析対象物質90の成分分析を行う分析動作について説明する。分析動作では、プラズマ生成装置30によるプラズマ生成維持動作と、光分析装置140による光分析動作とが連動して行われる。なお、プラズマ生成動作の開始前は、分析対象物質90が、マイクロ波によりプラズマが維持されるプラズマ領域P外に位置している。なお、実施形態3では、分析対象物質90が、粉状の物質であるが、金属片など粉状の物質以外のものであってもよい。
 まず、プラズマ生成維持動作について説明する。プラズマ生成維持動作は、プラズマ生成装置30がプラズマを生成して維持する動作である。プラズマ生成装置30は、制御装置135の指示に従って、放電装置112を駆動して放電プラズマを生成し、電磁波放射装置113を駆動して放電プラズマにマイクロ波を照射してプラズマ状態を維持するプラズマ生成維持動作を行う。
 具体的に、制御装置135は、高電圧発生装置114へ放電信号を出力する。高電圧発生装置114は、放電信号を受けると高電圧パルスを放電用プラグ100へ出力する。放電用プラグ100では、放電電極115に高電圧パルスが供給される。放電ギャップではスパーク放電が生成され、スパーク放電の経路では放電プラズマが生成される。なお、高電圧パルスは、ピーク電圧が例えば6kV~40kV程度のインパルス状の電圧信号である。
 続いて、制御装置135は、スパーク放電の直後に、電磁波発生装置131へマイクロ波駆動信号を出力する。電磁波発生装置131は、マイクロ波駆動信号を受けるとマイクロ波を連続波(CW)で放射アンテナ116へ出力する。マイクロ波は、放射アンテナ116からケーシング111の内部空間120へ放射される。マイクロ波は、マイクロ波駆動信号のパルス幅の時間に亘って放射アンテナ116から放射される。なお、電磁波駆動信号の出力タイミングは、放電プラズマが消滅する前にマイクロ波の放射が開始されるように設定されている。
 ケーシング111の内部空間120では、放射アンテナ116の先端近傍に、強電界領域(内部空間120において電界強度が相対的に強い領域)が形成される。強電界領域には、スパーク放電の経路が含まれている。放電プラズマは、マイクロ波のエネルギーを吸収して拡大し、ボール状のマイクロ波プラズマになる。マイクロ波プラズマは、マイクロ波の放射期間に亘って維持される。マイクロ波の放射期間は、プラズマ維持期間となる。
 続いて、制御装置135は、プラズマ維持期間の前半に、移動指令を移動装置150へ出力する。移動装置150は、移動指令を受けると、プラズマ維持期間にマイクロ波プラズマが存在するプラズマ領域Pへ保持部材152を送り出す。保持部材152の先端の分析対象物質90は、プラズマ領域Pに侵入し、プラズマ状態になる。
 その後、電磁波駆動信号の立ち下がりタイミングにおいて、電磁波発生装置131がマイクロ波の出力を停止すると、マイクロ波プラズマが消滅する。マイクロ波の放射期間は、例えば、数十マイクロ秒から数十秒である。マイクロ波の出力値は、電磁波発生装置131が比較的長い時間に亘ってマイクロ波を出力する場合であってもマイクロ波プラズマが熱プラズマにならないように所定値(例えば、80ワット)に設定されている。また、マイクロ波の出力値は、粉状の分析対象物質90が飛散しないように100ワット以下に設定されている。
 ここで、放電プラズマの生成からマイクロ波プラズマの消滅までの期間において、プラズマ領域Pから発せられるプラズマ光の発光強度の時系列変化を見ると、図7に示すように、まず放電プラズマの発光強度のピークが瞬間的に見られ、発光強度がゼロ近くの極小値まで低下する。そして、発光強度が極小値となった後、マイクロ波プラズマの発光強度が増加する発光強度増加期間が見られ、その発光強度増加期間に引き続き、マイクロ波発光強度がほぼ一定値になる発光強度一定期間(プラズマ光の発光強度の変動量(増加量)が所定値以下の期間)が見られる。
 なお、本実施形態3のプラズマ生成装置30では、図7に実線で示すように、放電プラズマ時の発光強度の最大値より、プラズマ維持期間の発光強度の最大値の方が大きくなるように、マイクロ波の出力値が設定されている。これにより、分析対象物質90の飛散を防止しつつ、プラズマ光から大きな発光強度が得られるので、分析対象物質90の分析をより正確に行うことができる。ただし、十分な発光強度が得られるのであれば、図7に破線で示すように、放電プラズマ時の発光強度の最大値の方が、プラズマ維持期間の発光強度の最大値より大きくしてもよい。
 光分析動作は、プラズマ生成装置30によって分析対象物質90のプラズマが生成されているプラズマ領域Pから発せられる分析光を分析して、分析対象物質90を分析する動作である。光分析装置140は、制御装置135の指示に従って光分析動作を行う。
 光分析装置140は、プラズマ生成装置30がマイクロ波のエネルギーによりプラズマを維持するプラズマ維持期間に、プラズマ領域Pから発せられる分析光を分析して、分析対象物質90の成分分析を行う。光分析装置140では、プラズマ維持期間のうち、発光強度一定期間内で分析期間が設定され、分析期間のプラズマ光の発光強度に基づいて分析対象物質90が分析される。制御装置135は、発光強度安定期間の全体が分析期間に設定されるように、その分光器142のシャッターを制御すると共に、光検出器143が光電変換を行う期間を制御する。なお、発光強度安定期間の一部を分析期間に設定してもよい。
 光分析装置140では、図7に示す発光強度一定期間(分析期間)中だけ、プラズマ領域Pから発せられるプラズマ光が、光学プローブ141、光ファイバーを順番に通過して分光器142に入射する。分光器142では、入射したプラズマ光が波長に応じて異なる向きに分散される。そして、所定の波長帯域のプラズマ光が光検出器143に到達する。
 光検出器143では、受光した波長帯域のプラズマ光が波長毎に電気信号に光電変換される。信号処理装置144では、光検出器143の出力信号に基づいて、波長毎に発光強度一定期間(分析期間)における発光強度の時間積算値が算出される。信号処理装置144は、図8に示すような、波長に応じた発光強度の時間積算値を示すスペクトル図を作成する。信号処理装置144は、波長毎の発光強度の時間積算値から、発光強度のピークが現れる波長を検出し、検出した波長に対応する物質(原子又は分子)を分析対象物質90の成分として同定する。
 信号処理装置144は、例えば379.4mmに発光強度のピークが現れた場合は、分析対象物質90の成分としてモリブデンを同定する。例えば422.7mmに発光強度のピークが現れた場合は、分析対象物質90の成分としてカルシウムを同定する。例えば345.2mmに発光強度のピークが現れた場合は、分析対象物質90の成分としてコバルトを同定する。例えば357.6mmに発光強度のピークが現れた場合は、分析対象物質90の成分としてクロムを同定する。
 なお、信号処理装置144は、図8に示すようなスペクトル図を分析装置10のモニターに表示してもよい。分析装置110の使用者はこのスペクトル図を見ることにより、分析対象物質に含まれる成分を同定することができる。
  -実施形態3の効果-
 本実施形態3では、プラズマ維持期間において、プラズマ領域Pにマイクロ波のエネルギーが安定的に与えられるので、マイクロ波に起因する衝撃波が生じることが抑制される。光分析装置140が分析を行う分析期間は、プラズマ維持期間に存在している。そのため、分析期間にプラズマ領域P内の粉状の分析対象物質90が飛散することを抑制することができる。プラズマ領域P内の分析対象物質90を物質の移動がほとんどない状態で分析することができる。
 また、本実施形態3では、粉状の物質をそのまま分析できる。ここで、従来は、粉状の物質を分析対象物質90とする場合に、粉状の物質をバインダで固めたペレットの状態で分析が行われていた。しかし、本実施形態3では、粉状の物質をそのまま分析できるので、バインダに起因するノイズが発光強度に表れることなく、ノイズを除去するフィルタを省略することができる。
 また、本実施形態3では、プラズマ維持期間のマイクロ波プラズマの強度がそれほど強くない。従って、放射アンテナ116を構成する金属がほとんど励起されることなく、そのような金属に起因するノイズを抑制することができる。
  -実施形態3の変形例1-
 実施形態3の変形例1において、図9に示すように、分析装置110は、ケーシング111、プラズマ生成装置30、光分析装置140、移動装置150及び制御装置135に加えて、補助部材130を備えている。
 プラズマ生成装置30は、物質をプラズマ化して初期のプラズマを生成し、該初期のプラズマにマイクロ波(電磁波)のエネルギーを供給してプラズマを維持する。プラズマ生成装置30は、放電装置112と電磁波放射装置113とに加えて、混合回路160を備えている。混合回路160は、マイクロ波と高電圧パルスを混合可能な回路である。混合回路160には、高電圧発生装置114から高電圧パルスが供給され、電磁波発生装置131からマイクロ波が供給される。混合回路160は、高電圧パルスとマイクロ波とを放電用プラグ100へ出力する。放電用プラグ100の放電電極115には、高電圧パルスに加えてマイクロ波が供給される。放電電極115は、放射アンテナ116として機能する。なお、混合回路160を使用せずに、電磁波発生装置131から導波管を介してケーシング111の内部空間へマイクロ波を供給してもよい。
 補助部材130は、棒状の導電性部材である。補助部材130は、ケーシング111の下面から放電電極115へ向かって突出し、放電電極115の近傍まで延びている。補助部材130と放電電極115との距離は、高電圧発生装置114が出力する高電圧パルスに対して絶縁破壊が生じるように設定されている。補助部材130は、放電電極115との間に放電ギャップを形成する。補助部材130は、内部空間120の生成領域の近傍において、該生成領域を挟んで放電電極115(放射アンテナ116)の反対側に設けられている。
 以上の構成により、プラズマ生成装置30では、高電圧発生装置114から高電圧パルスを出力することにより放電ギャップに放電プラズマ(初期のプラズマ)を生じさせると共に、電磁波発生装置131からマイクロ波を出力することにより放電電極115からマイクロ波を内部空間120へ放射してプラズマを維持する。
 なお、光分析装置140は、前記実施形態3と同様に、プラズマ生成装置30によりプラズマ化された分析対象物質90が存在するプラズマ領域Pから発せられる光を分析することにより分析対象物質90を分析する。
 変形例1では、初期のプラズマが生成される生成領域の近傍に、導電性の補助部材130が配置され、プラズマ生成装置30が供給するマイクロ波のエネルギーを補助部材130が集中させる。従って、補助部材130が存在しない場合に比べて、生成領域で生成された初期のプラズマが存在する領域の電界強度が強くなるので、効果的にプラズマを維持することができる。
  -実施形態3の変形例2-
 実施形態3の変形例2において、図10に示すように、分析装置110は、前記変形例1と同様に、ケーシング111、プラズマ生成装置30、光分析装置140、移動装置150及び制御装置135に加えて、補助部材130を備えている。
 プラズマ生成装置30は、放電装置112の代わりに、レーザー発振装置170を備えている。レーザー装置170は、レーザー光を集光させることにより初期のプラズマを生成する。レーザー発振装置170は、レーザー光源171、及びレーザー用プローブ172を備えている。
 レーザー光源171は、制御装置135からレーザー発振信号を受けると、初期のプラズマを生成するためのレーザー光を発振する。レーザー光源171は、光ファイバーを介してレーザー用プローブ172に接続されている。レーザー用プローブ172の先端には、光ファイバーを通過したレーザー光を集光させる集光光学系173が設けられている。レーザー用プローブ172は、その先端がケーシング111の内部空間120に望むようにケーシング111に取り付けられている。集光光学系173の焦点は、ケーシング111の中央部に位置している。レーザー光源171から発振されたレーザー光は、レーザー用プローブ172の集光光学系173を通過して、集光光学系173の焦点に集光される。
 レーザー発振装置170では、集光光学系173の焦点に集光されたレーザー光のエネルギー密度が内部空間120のガスのブレイクダウン閾値以上になるようにレーザー光源171の出力が設定されている。すなわち、レーザー光源171の出力は、焦点に存在する物質がプラズマ化するのに必要な値以上に設定されている。
 また、ケーシング111では、上面に放射アンテナ116が取り付けられ、下面に補助部材130が取り付けられている。補助部材130は、前記変形例2と同じものである。放射アンテナ116は、棒状に形成されて、ケーシング116の上面から突出している。放射アンテナ116の先端は、集光光学系173の焦点を挟んで補助部材130の先端に対向している。
 変形例2では、初期のプラズマが生成される生成領域の近傍に、導電性の補助部材130が配置され、プラズマ生成装置30が供給するマイクロ波のエネルギーを補助部材130が集中させる。従って、補助部材130が存在しない場合に比べて、生成領域で生成された初期のプラズマが存在する領域の電界強度が強くなるので、効果的にプラズマを維持することができる。
 《その他の実施形態》
 前記実施形態は、以下のように構成してもよい。
 実施形態において、マイクロ波放射期間において、マイクロ波の反射波をモニターして、マイクロ波の反射波が小さくなるように、電磁波発生装置31から出力されるマイクロ波の波長を変化させてもよい。
 また、前記実施形態において、受信アンテナ52をセラミックにより被覆する場合は、そのセラミックの汚れ状態によって共振周波数が変化するので、内燃機関10の始動時などに、受信アンテナ52の共振周波数を検出する動作を行ってもよい。マイクロ波の発振周波数は、検出された共振周波数を用いて、受信アンテナ52で共振が生じるように調節される。
 また、前記実施形態において、放射アンテナ16が誘電体により被覆されていてもよい。
 また、前記実施形態3において、放電プラズマの生成前に、プラズマ領域Pに分析対象物質90を移動させてもよい。
 以上説明したように、本発明は、電磁波のエネルギーを利用するプラズマ生成装置、プラズマ生成装置を備えた内燃機関、及びプラズマ生成装置を備えた分析装置について有用である。
              10       内燃機関
              11       内燃機関本体
              12       点火装置
              13       電磁波放射装置
              14       点火コイル(高電圧発生装置)
              15       放電電極
              16       放射アンテナ
              20       燃焼室
              30       プラズマ生成装置
              31       電磁波発生装置
 

Claims (11)

  1.  電磁波を発生させる電磁波発生装置と、
     前記電磁波発生装置から出力された電磁波を対象空間へ放射するための放射アンテナと、
     高電圧を発生させる高電圧発生装置と、
     前記対象空間に設けられ、前記高電圧発生装置から出力された高電圧が印加される放電電極とを備え、
     前記放射アンテナは、前記放電電極との間に放電ギャップを形成し、
     前記高電圧発生装置から高電圧を出力することにより前記放電ギャップに放電プラズマを生じさせると共に、前記電磁波発生装置から電磁波を出力することにより前記放射アンテナから電磁波を放射して前記放電プラズマを拡大させる
    ことを特徴とするプラズマ生成装置。
  2.  請求項1において、
     前記放射アンテナが接地されている
    ことを特徴とするプラズマ生成装置。
  3.  請求項1又は2において、
     前記放射アンテナは、前記放電電極を囲うC字状又は環状に形成されている
    ことを特徴とするプラズマ生成装置。
  4.  請求項1において、
     前記対象空間において、前記高電圧発生装置から前記放電電極に高電圧が印加されても前記放電電極との間に放電が生じない位置に設けられた接地又は浮遊状態の二次電極を備え、
     前記放射アンテナは、前記放電電極との間の放電ギャップを第1の放電ギャップとした場に、前記二次電極との間に第2の放電ギャップを形成する
    ことを特徴とするプラズマ生成装置。
  5.  電磁波を発生させる電磁波発生装置と、
     前記電磁波発生装置から出力された電磁波を対象空間へ放射するための放射アンテナと、
     高電圧を発生させる高電圧発生装置と、
     前記対象空間に設けられ、前記高電圧発生装置から出力された高電圧が印加される放電電極と、
     前記放電電極との間に第1の放電ギャップを形成する第1電極と、
     前記第1電極との間に第2の放電ギャップを形成する第2電極とを備え、
     前記高電圧発生装置から高電圧を出力することにより前記第1の放電ギャップ及び第2の放電ギャップに放電プラズマを生じさせると共に、前記電磁波発生装置から電磁波を出力することにより前記アンテナから電磁波を放射して前記第1の放電ギャップ及び第2の放電ギャップの各々の放電プラズマを拡大させる
    ことを特徴とするプラズマ生成装置。
  6.  請求項1乃至5の何れか1つに記載のプラズマ生成装置と、
     燃焼室が形成された内燃機関本体とを備え、
     前記アンテナ及び前記放電電極は、前記放電ギャップが前記燃焼室に位置するように前記内燃機関本体に設けられている
    ことを特徴とする内燃機関。
  7.  請求項1又は2に記載のプラズマ生成装置であって、分析対象物質をプラズマ状態にするプラズマ生成装置と、
     前記プラズマ生成装置によって前記分析対象物質のプラズマが生成されている領域から発せられる分析光を分析して、前記分析対象物質を分析する光分析装置とを備えている
    ことを特徴とする分析装置。
  8.  請求項7において、
     前記放射アンテナ及び前記放電電極が設けられて、前記対象空間を区画するケーシングを備え、
     前記放射アンテナは、棒状に形成され、前記ケーシングのうち前記放電電極が設けられた面に対向する面から、前記放電電極へ向かって突出している
    ことを特徴とする分析装置。
  9.  請求項7において、
     前記プラズマ生成装置は、前記放射アンテナからの電磁波の放射を継続することにより、電磁波により拡大させたプラズマを維持し、
     前記光分析装置は、前記プラズマ生成装置がプラズマを維持するプラズマ維持期間の前記分析光の発光強度の時間積分値を用いて、前記分析対象物質を分析する
    ことを特徴とする分析装置。
  10.  請求項9において、
     前記プラズマ生成装置は、前記プラズマ維持期間中に前記放射アンテナから電磁波を連続波で放射する
    ことを特徴とする分析装置。
  11.  請求項10において、
     前記プラズマ維持期間に、前記プラズマ生成装置により維持されるプラズマが存在する領域に前記分析対象物質を移動させて、該分析対象物質をプラズマ状態にする
    ことを特徴とする分析装置。
     
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