WO2012157458A1

WO2012157458A1 - 表示装置

Info

Publication number: WO2012157458A1
Application number: PCT/JP2012/061664
Authority: WO
Inventors: 和也豊田
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2011-05-13
Filing date: 2012-05-07
Publication date: 2012-11-22

Abstract

表示装置において、第１ＦＰＣ２０と第２ＦＰＣ７０とは少なくとも一部が相互に重なるように配置されており、上記第１ＦＰＣ２０には上記第２ＦＰＣ７０の一部を係合する係合部２５が形成されており、且つ、該第２ＦＰＣ７０は上記係合部２５に係合可能な係止部７６を有している。ここで、上記第２ＦＰＣ７０の係止部７６の少なくとも一部が、上記第１ＦＰＣ２０の上記第２ＦＰＣ７０との対向面側からその反対側の面に回り込むことにより、上記係合部２５に係合しており、該係合部分において、上記第１ＦＰＣ２０と上記第２ＦＰＣ７０との電気的な接続が行われている。

Description

表示装置

　本発明は、表示装置に関し、詳しくは２以上のフレキシブル配線基板が電気的に接続された複合配線基板を備える表示装置に関する。
　なお、本出願は２０１１年５月１３日に出願された日本国特許出願２０１１－１０８７３９号に基づく優先権を主張しており、その出願の全内容は本明細書中に参照として組み入れられている。

　使用者に対して画像や映像を表示する表示パネルを備える表示装置を含む電気製品が種々の分野で用いられている。例えば、携帯電話機や小型の携帯型ゲーム機或いはノート型パソコン、或いは薄型テレビ等には、画像等を表示する表示パネルとして液晶表示パネルが用いられており、液晶表示パネルの背面側には該パネルに光を照射するバックライトユニットが設けられている。

　かかる液晶表示パネル及びバックライトユニットは、それぞれ別体のフレキシブル配線基板（Ｆｌｅｘｉｂｌｅ　ｐｒｉｎｔｅｄ　ｃｉｒｃｕｉｔｓ：以下ＦＰＣともいう。）に接続している。表示装置内に備えられたコンピューター等のシステムは、該ＦＰＣを介して該パネル及び該バックライトユニット（の光源）を駆動するための信号を供給する。上記それぞれのＦＰＣは、典型的には、個別に表示装置内の回路に形成された接続端子に接続されている。さらに、表示装置がタッチパネルを備える場合には、タッチパネル信号供給用のＦＰＣを上記回路に接続する必要があり、接続端子が増加すると共に回路が複雑化する虞がある。このような問題に対応すべく、従来技術として、特許文献１が挙げられる。特許文献１には、それぞれのフレキシブル配線基板に位置合わせ用のマークが形成されており、これらのマークを合わせてはんだ付け等することにより複数のフレキシブル配線基板を一体化する技術が記載されている。

日本国特許出願公開２００５－３１７９５７号公報

　しかしながら、上記のような従来技術は、位置合わせ用のマーク等を予め形成する必要があるためフレキシブル配線基板を作製するのに余分な工程とコストがかかる虞がある。さらには、位置合わせに高い精度が要求されるため、位置合わせのためのコストが増大する虞がある。従って、ＦＰＣ同士をより簡単に所定の位置で接続する技術が求められている。

　本発明は、上述した従来の課題（要求）を解決すべく創出されたものであり、その目的は、２以上のフレキシブル配線基板が所定の位置において簡易な構造によって位置合わせされて、それぞれのフレキシブル配線基板が一体化した複合配線基板を備える表示装置を提供することである。

　上記目的を実現するべく、本発明により、第１フレキシブル配線基板と第２フレキシブル配線基板とが互いに電気的に接続された複合配線基板を備える表示装置が提供される。即ちここで開示される表示装置において、上記第１フレキシブル配線基板と上記第２フレキシブル配線基板とは少なくとも一部が相互に重なるように配置されている。上記第１フレキシブル配線基板には上記第２フレキシブル配線基板の一部を係合する係合部が形成されており、且つ、該第２フレキシブル配線基板は上記係合部に係合可能な係止部を有している。ここで、上記第２フレキシブル配線基板の係止部の少なくとも一部が、上記第１フレキシブル配線基板の上記第２フレキシブル配線基板との対向面側からその反対側の面に回り込むことにより、上記係合部に係合しており、該係合部分において、上記第１フレキシブル配線基板と上記第２フレキシブル配線基板との電気的な接続が行われていることを特徴とする。

　本発明に係る表示装置では、第２フレキシブル配線基板の係止部の少なくとも一部が、第１フレキシブル配線基板の第２フレキシブル配線基板との対向面の反対側の面に回り込んで第１フレキシブル配線基板の係合部に係合するように構成されており、係止部と係合部との係合部分において第１フレキシブル配線基板と第２フレキシブル配線基板との電気的な接続が行われている。
　かかる構成によると、第２フレキシブル配線基板の係止部が基板同士の対向面から反対側の面に回り込んで第１フレキシブル配線基板の係合部に係合するという簡単な構造によって第１フレキシブル配線基板と第２フレキシブル配線基板との位置合わせが行われ、基板同士が接続されているため、組み立てに必要なコストの低減を実現することができる。

　ここで開示される表示装置の好適な一態様では、上記係合部は、上記第１フレキシブル配線基板の縁部を凹状に切り欠いて形成された切り欠き部によって構成されており、上記第２フレキシブル配線基板の係止部は、上記切り欠き部を介して上記第１フレキシブル配線基板の上記反対側の面に回り込み、該切り欠き部の周囲に引っ掛かるように構成されていることを特徴とする。このように、係合部として凹状に切り欠いて形成された切り欠き部を第１フレキシブル配線基板は備えるため、係止部を切り欠き部（係合部）の周囲に引っ掛けるという簡易な構造によって、第１フレキシブル配線基板と第２フレキシブル配線基板との位置合わせが行われ、基板同士が接続されている。

　ここで開示される表示装置の好適な他の一態様では、上記第２フレキシブル配線基板の係止部は、該基板の本体部から外方に延伸する連結首部と、該連結首部の該延伸する方向の先端に形成された係止頭部とを備えており、上記係止頭部の一部が上記第１フレキシブル配線基板の上記反対側の面において上記切り欠き部の周囲に引っ掛かるように構成されていることを特徴とする。このように、切り欠き部の周囲に引っ掛かるように構成された係止頭部を係止部は備えていることにより、係止部を係合部に引っ掛けるというより簡易な構造によって、第１フレキシブル配線基板と第２フレキシブル配線基板との位置合わせが行われ、基板同士が接続されている。

　ここで開示される表示装置の好適な他の一態様では、上記係止頭部と上記切り欠き部の周囲とが係合したときに、上記連結首部が上記切り欠き部の縁（周囲）により挟持されるように構成されていることを特徴とする。
　かかる構成によると、第１フレキシブル配線基板と第２フレキシブル配線基板とを電気的に接続する際に、係止頭部（第２フレキシブル配線基板）の第１フレキシブル配線基板に対する位置ズレが防止され両基板の接続部分のズレがより確実に防止されているため、両基板同士の接続がより確実に行われており接続信頼性に優れる。

　ここで開示される表示装置の好適な他の一態様では、アレイ基板と該アレイ基板に対向するカラーフィルタ基板とこれら基板間に構成される液晶層とを有する液晶表示パネルと、該液晶表示パネル上に配置されるタッチパネルと、該液晶表示パネルの背面側に装備されるバックライトユニットと、を備える液晶表示装置が挙げられる。その形態の液晶表示装置は、上記第２フレキシブル配線基板として、上記タッチパネルと電気的に接続するタッチパネル用第２フレキシブル配線基板と、上記バックライトユニットと電気的に接続する光源用第２フレキシブル配線基板と、を備えており、上記第１フレキシブル配線基板として、上記アレイ基板と電気的に接続するアレイ基板用第１フレキシブル配線基板を備えている。ここで、上記タッチパネル用第２フレキシブル配線基板および上記光源用第２フレキシブル配線基板が何れも一つの上記アレイ基板用第１フレキシブル配線基板に対して電気的に接続されるように、該一つのアレイ基板用第１フレキシブル配線基板には、上記係合部として上記タッチパネル用第２フレキシブル配線基板の一部を係合するための係合部と上記光源用第２フレキシブル配線基板の一部を係合するための係合部とが相互に独立して併設されていることを特徴とする。
　かかる構成によると、第２フレキシブル配線基板が複数ある場合でも、第２フレキシブル配線基板の係止部が基板同士の対向面から反対側の面に回り込んで第１フレキシブル配線基板の係合部に係合するという簡単な構造によって、一つの第１フレキシブル配線基板に複数の第２フレキシブル配線基板を電気的に接続することができるため、組み立てに必要なコストの低減を実現することができる。

図１は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の構造を模式的に示す分解斜視図である。図２は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の複合配線基板の表側の接続構造を模式的に示す平面図である。図３は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の複合配線基板の裏側の接続構造を模式的に示す平面図である。図４は、図２中のＩＶ‐ＩＶ線に沿う断面図である。図５は、本発明の他の一実施形態に係る液晶表示装置の構造を模式的に示す分解斜視図である。図６は、本発明の他の一実施形態に係る液晶表示装置の複合配線基板の表側の接続構造を模式的に示す平面図である。図７は、本発明の他の一実施形態に係る液晶表示装置の複合配線基板の裏側の接続構造を模式的に示す平面図である。

　以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項（例えば、フレキシブル配線基板）以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄（例えば、液晶表示パネルの構成や構築方法、液晶表示装置に装備される光源の構成等）は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。

　以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい一実施形態に係る表示装置について、表示パネルとして液晶表示パネル１０を備えたアクティブマトリックス方式（ＴＦＴ型）の液晶表示装置（表示装置）１００を例に挙げて説明する。なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化することがある。また、各図における寸法関係（長さ、幅、厚さ等）は、必ずしも実際の寸法関係を正確に反映するものではない。また、以下の説明において、「前面」、または「表側」とは液晶表示装置１００における視聴者に面する側（即ち液晶表示パネル１０側）をいい、「後面」、または「裏側」とは液晶表示装置１００における視聴者に面しない側（即ちバックライトユニット８０側）をいうこととする。

　図１に示すように、液晶表示装置１００は、液晶表示パネル１０と、該液晶表示パネル１０の表側（図１における上側）に配置されたタッチパネル６０と、該液晶表示パネル１０の裏側（図１における下側）に配置された外部光源であるバックライトユニット８０と、それぞれのフレキシブル配線基板２０，７０，９０が電気的に接続されて一体となった複合配線基板４０（図２参照）とを備えている。これらの部材はベゼル（枠体）５０により組み付けられることで一体的に保持されている。

　図１に示すように、液晶表示パネル１０は、概して、全体として矩形状をしており、その中央に画素が形成されている領域であって画像を表示する表示領域を有している。この液晶表示パネル１０は、互いに対向する第１基板１２と第２基板１４とが貼り合わされて構成されている。上記一対の基板１２，１４は透光性のガラス基板であって、その間に封入される液晶層とから構成されるサンドイッチ構造を有している。上記一対の基板１２，１４のうち、表側が第２基板であるカラーフィルタ基板（ＣＦ基板）１４であり、裏側が第１基板であるアレイ基板（ＴＦＴ基板）１２である。なお、かかる基板１２，１４の周辺部には、上記表示領域の周囲を囲むようにシール材（図示せず）が設けられている。該シール材は液晶層を封止している。液晶層は、液晶分子を含む液晶材料から構成される。かかる液晶材料は、基板１２，１４の間の電界印加に伴って液晶分子の配向が操作され光学特性が変化する。両基板１２，１４における互いに対向する側（内側）の面には、それぞれ液晶分子の配向方向を決定する配向膜が形成されており、対向しない側（外側）の面のうち、ＣＦ基板１４に偏光板１８が貼り付けられており、アレイ基板１２に図示しない偏光板が貼り付けられている。

　図１に示すように、上記アレイ基板１２とＣＦ基板１４とは相互に大きさが異なっており、アレイ基板１２はＣＦ基板１４よりも面積が大きくなるように形成されている。該２枚の基板１２，１４を重ね合わせた際に、アレイ基板１２の矩形状の周縁を構成する四辺のうち少なくとも一辺の周縁部１３がＣＦ基板１４からわずかにはみ出しており、該はみ出し部分には配線及び接続端子等が形成されている。かかるはみ出た周縁部１３には、パネル信号を伝送するためのフレキシブル配線基板（ＦＰＣ）であるアレイ基板用第１フレキシブル配線基板（第１ＦＰＣ）２０が配置されている。第１ＦＰＣ２０には、液晶表示パネル１０を駆動するための図示しない液晶表示パネル駆動用のＩＣチップ（ドライバＩＣチップ）が搭載されている。このような構成の第１ＦＰＣ２０において、その一方の端部は上記はみ出た周縁部１３の接続端子に接続されることにより、該第１ＦＰＣ２０が液晶表示パネル１０内の電極に接続される。

　図１に示すように、本実施形態に係る第１ＦＰＣ２０の一部であって上記電子部品等が搭載されていない部分には、後述するタッチパネル用第２フレキシブル配線基板７０の一部を係合するタッチパネルＦＰＣ用係合部（ＴＰ用係合部）２５と、光源用第２フレキシブル配線基板９０の一部を係合する光源ＦＰＣ用係合部（光源用係合部）３０とが相互に独立して併設（形成）されている。これらの係合部２５，３０は、それぞれ第１ＦＰＣ２０の縁部を凹状に切り欠いて形成された切り欠き部によって構成されている。

　本実施形態のタッチパネル６０は静電容量方式のタッチパネル６０であって、図１に示すように、液晶表示パネル１０の表側に配置されている。タッチパネル６０は、互いに対向する樹脂材料製（例えばポリエチレンテレフタレート）の第１樹脂基板６２と、第２樹脂基板６６とを備えている。上記第１樹脂基板６２の第２樹脂基板６６と対向する面には電極が縦パターンをなすように形成されている。また、第２樹脂基板６６の第１樹脂基板６２と対向する面には電極が横パターンをなすように形成されており、一対の基板６２，６６を重ね合わせることでそれぞれの電極が格子状に交差して配置されている。第１樹脂基板６２の周縁部６４には、タッチパネル信号を伝送するためのフレキシブル配線基板（ＦＰＣ）であるタッチパネル用第２フレキシブル配線基板（ＴＰ用第２ＦＰＣ）７０が配置されている。

　本実施形態に係るＴＰ用第２ＦＰＣ７０は、タッチパネル６０の第１樹脂基板６２に接続される本体部７２と、該本体部７２から外方に延伸する連結首部７４と、該連結首部７４の該延伸する方向の先端に形成された係止頭部７６とを備えている。係止頭部７６は、ＴＰ用係合部２５に係合可能な係止部である。本実施形態に係る係止頭部７６の少なくとも一部は、ＴＰ用係合部２５を介して第１ＦＰＣ２０のＴＰ用第２ＦＰＣ７０との対向面側（第１ＦＰＣ２０の表面側）からその反対側の面（第１ＦＰＣ２０の裏面）に回り込むことによりＴＰ用係合部２５に引っ掛かることが可能なフック構造に形成されている。
　なお、上述したタッチパネル６０は、本発明を特徴づけるものではなく、従来この種の表示装置で採用されるものでよい。例えば、抵抗膜式、光学式、超音波式、電磁誘導式等のタッチパネルであってもよい。

　本実施形態のバックライトユニット８０は、液晶表示パネル１０に光を照射する光源ユニットである。図１に示した例のバックライトユニット８０は、エッジライト型のバックライトユニットである。本実施形態のバックライトユニット８０は、発光素子８２と、光源信号を伝送するためのフレキシブル配線基板である光源用第２フレキシブル配線基板（光源用第２ＦＰＣ）９０と、発光素子８２が発した光を液晶表示パネル１０に照射させる導光板８４と、これらを収納するフレーム（枠体）８６とを備えている。本実施形態のフレーム８６は、金属材料（例えば、アルミニウム、鉄など）や弾性を有する樹脂材料から構成されており、液晶表示装置１００の裏面全体を覆う箱型形状の部材である。導光板８４とフレーム８６との間には、発光素子８２の光を効率的に表側（観視者側）に反射させるための反射シート５６が配置されている。

　導光板８４は、液晶表示パネル１０の表示領域を覆う大きさの長方形の平板状に射出成形等によって形成されている。図１に示すように、導光板８４は、発光素子８２からの光が入射する光入射面８５Ａ及び該入射した光を液晶表示パネル１０に向けて出射する光出射面８５Ｂを有している。導光板８４を構成する材料は、透光性を有し成形性に優れる材料であれば特に制限されない。例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。導光板８４の底面（導光板８４の裏側の面であって反射シート５６に対向する面）には、光を散乱させて光の利用効率を高めるドットパターン（図示せず）が形成されている。かかるドットパターンは、反射パターン又は拡散パターンを形成するインクなどを用いて印刷によって形成されている。

　本実施形態に係る光源用第２ＦＰＣ９０は、発光素子８２がその表面上に配置されて該発光素子８２と電気的に接続する本体部９２と、該本体部９２から外方に延伸する連結首部９４と、該連結首部９４の該延伸する方向の先端に形成された係止頭部９６とを備えている。係止頭部９６は、光源用係合部３０に係合可能な係止部である。本実施形態に係る係止頭部９６の少なくとも一部は、光源用係合部３０を介して第１ＦＰＣ２０の光源用第２ＦＰＣ９０との対向面側（第１ＦＰＣ２０の表面側）からその反対側の面（第１ＦＰＣ２０の裏面）に回り込むことにより光源用係合部３０に引っ掛かることが可能なフック構造に形成されている。

　また、本実施形態の発光素子８２は、発光ダイオード素子（ＬＥＤ素子）である。図１に示した構成例では、発光素子としての複数のＬＥＤ素子８２が光源用第２ＦＰＣ９０の表面（即ち本体部９２の表面）に載置されている。ＬＥＤ素子８２は、導光板８４の光入射面８５Ａに対向して配置されており、ＬＥＤ素子８２から出射された光は、導光板８４の光入射面８５Ａから導光板８４内に入射され、光出射面８５Ｂから液晶表示パネル１０に向けて出射される。

　また、導光板８６の表側（即ち導光板８６と液晶表示パネル１０との間）には、複数のシート状の光学シート５８が積層されて該導光板８４を覆うように配置されている。光学シート５８の構成としては、例えば、フレーム８６側から順に、拡散板、拡散シート、レンズシート、および輝度上昇シートから構成されているが、この組合せおよび順序に限定されない。

　次に図２から図４を参照しつつ、本実施形態に係る複合配線基板４０の構造について説明する。図２及び図３に示すように、複合配線基板４０は、第１ＦＰＣ２０にＴＰ用第２ＦＰＣ７０と光源用第２ＦＰＣ９０とがそれぞれ電気的に接続された構成である。図２に示すように、第１ＦＰＣ２０とＴＰ用第２ＦＰＣ７０の連結首部７４とは、それぞれの少なくとも一部が相互に重なるように配置されている。具体的には、第１ＦＰＣ２０の表側の面と連結首部７４の裏側の面とが相互に重なっており、ＴＰ用第２ＦＰＣ７０の係止頭部７６が第１ＦＰＣ２０のＴＰ用第２ＦＰＣ７０との対向面（第１ＦＰＣ２０の表側の面）側からその反対側の面（第１ＦＰＣ２０の裏側の面）に回り込むことによって、係止頭部７６がＴＰ用係合部２５の周囲に引っ掛かって係合している（図３参照）。そして、図４に示すように、係止頭部７６の表側の面と第１ＦＰＣ２０の裏側の面との重なり面において（即ち係止頭部７６とＴＰ用係合部２５（図３参照）との係合部分において）、第１ＦＰＣ２０の端子部とＴＰ用第２ＦＰＣ７０の端子部との電気的な接続が接続部４５において実現されている。

　なお、連結首部７４の幅方向（図２の左右方向）の長さ（幅寸法）とＴＰ用係合部（切り欠き部）２５の幅方向の長さ（凹状に切り欠かれた部分の幅方向の長さ）とは実質的に同一であることが好ましい。本実施形態では、係止頭部７６がＴＰ用係合部（切り欠き部）２５の周囲に係合したときに、連結首部７４の（幅方向の）縁部７４ＡがＴＰ用係合部２５の（幅方向の）縁部２５Ａによって、挟持されるように構成されている。かかる構成によると、係止頭部７６を切り欠き部の周囲（ＴＰ用係合部２５）に引っ掛けて係合したときに、係止頭部７６がＴＰ用係合部２５の縁部２５Ａに挟まれて保持される。このため、ＴＰ用第２ＦＰＣ７０（連結首部７４）の幅方向の動きが抑制される。従って、第１ＦＰＣ２０とＴＰ用第２ＦＰＣ７０とを電気的に相互に接続するときに、接続端子がずれて接続されることを容易に防ぐことができる。また、上記第１ＦＰＣ２０の端子部とＴＰ用第２ＦＰＣ７０の端子部との接続方法は、従来から用いられている端子部同士を接続する方法と同様でよく特に制限はない。接続部４５における接続方法としては、例えば、半田付けによる接続や異方性導電フィルム（ＡＣＦ）を介して接続する方法等が挙げられる。

　また、図２に示すように、第１ＦＰＣ２０と光源用第２ＦＰＣ９０の連結首部９４とは、それぞれの少なくとも一部が相互に重なるように配置されている。具体的には、第１ＦＰＣ２０の表側の面と連結首部９４の裏側の面とが相互に重なっており、光源用第２ＦＰＣ９０の係止頭部９６が第１ＦＰＣ２０の光源用第２ＦＰＣ９０との対向面（第１ＦＰＣ２０の表側の面）側からその反対側の面（第１ＦＰＣ２０の裏側の面）に回り込むことによって、係止頭部９６が光源用係合部３０の周囲に引っ掛かって係合している（図３参照）。そして、上述した第１ＦＰＣ２０とＴＰ用第２ＦＰＣ７０との接続と同様に、係止頭部９６の表側の面と第１ＦＰＣ２０の裏側の面との重なり面において（即ち係止頭部９６と光源用係合部３０（図３参照）との係合部分において）、第１ＦＰＣ２０の端子部と光源用第２ＦＰＣ９０の端子部との電気的な接続が接続部（図示せず）において実現されている。なお、連結首部９４の幅方向の長さ（幅寸法）と光源用係合部（切り欠き部）３０の幅方向の長さ（凹状に切り欠かれた部分の幅方向の長さ）とは実質的に同一であることが好ましい。これにより、連結首部９４の縁部９４Ａが光源用係合部３０の縁部３０Ａに挟持されるため、光源用第２ＦＰＣ９０（連結首部９４）の幅方向の動きが抑制される。

　本実施形態に係る複合配線基板４０では、ＴＰ用第２ＦＰＣ７０及び光源用第２ＦＰＣ９０がそれぞれ、第１ＦＰＣ２０のＴＰ用第２ＦＰＣ７０及び光源用第２ＦＰＣ９０との対向面側からその反対側の面に回り込むように第１ＦＰＣ２０に形成された切り欠き部であるＴＰ用係合部２５の周囲及び光源用係合部３０の周囲に係合するという簡単な構造によって、第１ＦＰＣ２０に対するＴＰ用第２ＦＰＣ７０及び光源用第２ＦＰＣ９０の位置合わせを正確に行い、第１ＦＰＣ２０と第２ＦＰＣ７０，９０を電気的に接続することができる。

　なお、上述した実施形態では、第１ＦＰＣ２０の表側の面と連結首部７４，９４の裏側の面がそれぞれ重なっており、係止頭部７６，９６の表側の面と第１ＦＰＣ２０の裏側の面との重なり面において第１ＦＰＣ２０とＴＰ用第２ＦＰＣ７０及び光源用第２ＦＰＣ９０との電気的接続が行われているが、かかる形態に限定されない。例えば、第１ＦＰＣ２０の裏側の面と連結首部７４，９４の表側の面がそれぞれ重なっており、係止頭部７６，９６の裏側の面と第１ＦＰＣ２０の表側の面との重なり面において、第１ＦＰＣ２０とＴＰ用第２ＦＰＣ７０及び光源用第２ＦＰＣ９０との電気的接続が行われていてもよい。また、各第２ＦＰＣ７０，９０を第１ＦＰＣ２０の表裏のどちらの面において電気的に接続するかは任意である。

　上記複合配線基板４０のうち第１ＦＰＣ２０は、第１ＦＰＣ２０、ＴＰ用第２ＦＰＣ７０及び光源用第２ＦＰＣ９０に搭載されているドライバＩＣチップを制御するコントローラやその他の電子部品などが組み込まれたプリント基板に取り付けられている。かかるプリント基板は、例えば、バックライトユニット８０側に折り込まれることにより、該バックライトユニット８０の側面部分に配設され得る。なお、バックライトユニット８０の裏側に配設されるような構成であってもよい。

　次に、図５から図７を参照しつつ第２実施形態に係る液晶表示装置２００の複合配線基板１４０について説明する。図５に示すように、本実施形態に係る第１ＦＰＣ１２０の一部であって電子部品等が搭載されていない部分には、タッチパネル用第２フレキシブル配線基板１７０の一部を係合するＴＰ用係合部１２５と、光源用第２フレキシブル配線基板１９０の一部を係合する光源用係合部１３０とが相互に独立して併設（形成）されている。これらの係合部１２５，１３０はそれぞれ第１ＦＰＣ１２０を貫通する貫通孔によって構成されている。なお、かかる貫通孔の形状は特に限定されない。

　図６及び図７に示すように、複合配線基板１４０は、第１ＦＰＣ１２０にＴＰ用第２ＦＰＣ１７０と光源用第２ＦＰＣ１９０とがそれぞれ電気的に相互に接続された構成である。図６に示すように、第１ＦＰＣ１２０とＴＰ用第２ＦＰＣ１７０の連結首部１７４とは、それぞれの少なくとも一部が相互に重なるように配置されている。具体的には、第１ＦＰＣ１２０の表側の面と連結首部１７４の裏側の面が重なっており、ＴＰ用第２ＦＰＣ１７０の係止頭部１７６がＴＰ用係合部（貫通孔）１２５（図５参照）を介して第１ＦＰＣ１２０のＴＰ用第２ＦＰＣ１７０との対向面（第１ＦＰＣ１２０の表側の面）側からその反対側の面（第１ＦＰＣ１２０の裏側の面）に回り込むことによって、係止頭部１７６がＴＰ用係合部１２５の周囲に引っ掛かって係合している（図７参照）。同様に、第１ＦＰＣ１２０と光源用第２ＦＰＣ１９０の連結首部１９４とは、それぞれの少なくとも一部が相互に重なるように配置されている。即ち、第１ＦＰＣ１２０の表側の面と連結首部１９４の裏側の面が重なっており、光源用第２ＦＰＣ１９０の係止頭部１９６が光源用係合部（貫通孔）１３０（図５参照）を介して第１ＦＰＣ１２０のＴＰ用第２ＦＰＣ１７０との対向面（第１ＦＰＣ１２０の表側の面）側からその反対側の面（第１ＦＰＣ１２０の裏側の面）に回り込むことによって、係止頭部１９６が光源用係合部１３０の周囲に引っ掛かって係合している（図７参照）。かかる構成によると、上記第１実施形態と同様の効果を得ることができる。

　以上、本発明の具体例を図面を参照しつつ詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
　例えば、表示装置は、液晶パネルを備える液晶表示装置に限定されず有機ＥＬディスプレイやプラズマディスプレイ等であってもよい。
　また、上述した実施形態では１枚の第１フレキシブル基板と２枚の第２フレキシブル基板とからなる複合配線基板について説明したが、１枚の第１フレキシブル基板に対して１枚又は３枚以上の第２フレキシブル基板とからなる複合配線基板であってもよい。
　また、バックライトユニットは、ＬＥＤ素子や冷陰極管等を備えるエッジライト型バックライトだけでなく、直下型のバックライトであってもよい。

　本発明によると、複数のフレキシブル配線基板が簡易な構造によって一つのフレキシブル配線基板に集約された接続信頼性に優れる複合配線基板を備える表示装置を提供することができる。

１０　液晶表示パネル（表示パネル）
１２　第１基板（アレイ基板）
１３　周縁部
１４　第２基板（カラーフィルタ基板）
１８　偏光板
２０　アレイ基板用第１フレキシブル配線基板（第１ＦＰＣ）
２５　タッチパネルＦＰＣ用係合部（切り欠き部、ＴＰ用係合部）
２５Ａ　縁部
３０　光源ＦＰＣ用係合部（切り欠き部、光源用係合部）
３０Ａ　縁部
４０　複合配線基板
４５　接続部
５０　ベゼル
５６　反射シート
５８　光学シート
６０　タッチパネル
６２　第１樹脂基板
６４　周縁部
６６　第２樹脂基板
７０　タッチパネル用第２フレキシブル配線基板（ＴＰ用第２ＦＰＣ）
７２　本体部
７４　連結首部
７４Ａ　縁部
７６　係止頭部（係止部）
８０　バックライトユニット
８２　発光素子（ＬＥＤ素子）
８４　導光板
８５Ａ　光入射面
８５Ｂ　光出射面
８６　フレーム
９０　光源用第２フレキシブル配線基板（光源用第２ＦＰＣ）
９２　本体部
９４　連結首部
９４Ａ　縁部
９６　係止頭部（係止部）
１００　液晶表示装置
１２０　第１フレキシブル配線基板（第１ＦＰＣ）
１２５　ＴＰ用係合部（貫通孔）
１３０　光源用係合部（貫通孔）
１４０　複合配線基板
１７０　タッチパネル用第２フレキシブル配線基板（ＴＰ用第２ＦＰＣ）
１７４　連結首部
１７６　係止頭部
１９０　光源用第２フレキシブル配線基板（光源用第２ＦＰＣ）
１９４　連結首部
１９６　係止頭部
２００　液晶表示装置

Claims

　第１フレキシブル配線基板と第２フレキシブル配線基板とが互いに電気的に接続された複合配線基板を備える表示装置であって、
　前記第１フレキシブル配線基板と前記第２フレキシブル配線基板とは少なくとも一部が相互に重なるように配置されており、
　前記第１フレキシブル配線基板には前記第２フレキシブル配線基板の一部を係合する係合部が形成されており、且つ、該第２フレキシブル配線基板は前記係合部に係合可能な係止部を有しており、
　ここで、前記第２フレキシブル配線基板の係止部の少なくとも一部が、前記第１フレキシブル配線基板の前記第２フレキシブル配線基板との対向面側からその反対側の面に回り込むことにより、前記係合部に係合しており、
　該係合部分において、前記第１フレキシブル配線基板と前記第２フレキシブル配線基板との電気的な接続が行われていることを特徴とする、表示装置。
　前記係合部は、前記第１フレキシブル配線基板の縁部を凹状に切り欠いて形成された切り欠き部によって構成されており、
　前記第２フレキシブル配線基板の係止部は、前記切り欠き部を介して前記第１フレキシブル配線基板の前記反対側の面に回り込み、該切り欠き部の周囲に引っ掛かるように構成されていることを特徴とする、請求項１に記載の表示装置。
　前記第２フレキシブル配線基板の係止部は、該基板の本体部から外方に延伸する連結首部と、該連結首部の該延伸する方向の先端に形成された係止頭部とを備えており、
　前記係止頭部の一部が前記第１フレキシブル配線基板の前記反対側の面に置いて前記切り欠き部の周囲に引っ掛かるように構成されていることを特徴とする、請求項２に記載の表示装置。
　前記係止頭部と前記切り欠き部の周囲とが係合したときに、前記連結首部が前記切り欠き部の縁により挟持されるように構成されていることを特徴とする、請求項３に記載の表示装置。
　アレイ基板と該アレイ基板に対向するカラーフィルタ基板とこれら基板間に構成される液晶層とを有する液晶表示パネルと、該液晶表示パネル上に配置されるタッチパネルと、該液晶表示パネルの背面側に装備されるバックライトユニットと、を備える液晶表示装置として構成された請求項１～４のいずれか一項に記載の表示装置であって、
　前記第２フレキシブル配線基板として、前記タッチパネルと電気的に接続するタッチパネル用第２フレキシブル配線基板と、前記バックライトユニットと電気的に接続する光源用第２フレキシブル配線基板と、を備えており、
　前記第１フレキシブル配線基板として、前記アレイ基板と電気的に接続するアレイ基板用第１フレキシブル配線基板を備えており、
　ここで、前記タッチパネル用第２フレキシブル配線基板および前記光源用第２フレキシブル配線基板が何れも一つの前記アレイ基板用第１フレキシブル配線基板に対して電気的に接続されるように、該一つのアレイ基板用第１フレキシブル配線基板には、前記係合部として前記タッチパネル用第２フレキシブル配線基板の一部を係合するための係合部と前記光源用第２フレキシブル配線基板の一部を係合するための係合部とが相互に独立して併設されていることを特徴とする、液晶表示装置。