WO2012086050A1 - プレス板積層体、および、その圧入方法 - Google Patents
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Definitions
- the press plate laminate according to the present invention is integrally formed by laminating a plurality of stamped metal press plates, and the press-fitting member is press-fitted with the circumferential position determined in the inner peripheral hole or on the outer peripheral surface.
- Each press plate is laminated in a state in which the punching direction is aligned, and the press plate laminate is used as a positioning portion of the press-fitting member for determining the circumferential position.
- a positioning portion having a complementary shape is provided, and the positioning portion of the press plate laminate is at least one press plate located at the end in the stacking direction corresponding to the front or the rear in the punching direction than the other press plates. Includes a protruding portion protruding in the radial direction.
- FIG. 16 is a view showing a state when the stator 4 of the fifth embodiment is press-fitted in the forward burr direction with respect to the cylindrical motor housing 11.
- FIG. 17A is a cross-sectional view of one side in the radial direction showing the state in which the stator 4 is press-fitted in the forward burr direction
- FIG. 17B is a side view in the radial direction showing a state in which the stator 4 is press-fitted in the anti-burr direction. It is sectional drawing.
- the motor coil is not shown. 16 and 17, the central axes of the stator and the motor housing are indicated by line XX.
- the magnetic steel plates 42 constituting the stator 4 are laminated with the punching directions (arrows 22) aligned, and the burrs 20 (see FIG. 2) formed on the magnetic steel plates 42 are also in the same direction, that is, the punching direction. They are aligned with the burr tip facing forward.
- the press-fitting jig 50 is erected around a side wall portion 52 that substantially matches the outer peripheral shape of the resolver rotor 15a, an annular bottom portion 54 that is connected to one axial end of the side wall portion 52, and a central hole in the bottom portion 54. It has a rectangular parallelepiped protrusion 56 and includes an accommodation space 58 inside. The protrusion 56 is formed in a size and shape that can enter the key groove 34 of the resolver rotor 15a from the axial direction.
- step S22 the resolver rotor 15e is set on the press-fitting jig 50.
- the protruding portion 36 is set by interfering with the protruding portion 56 as shown in FIG. I can't.
- the resolver rotor 15e is inserted into the press-fitting jig 50 from the side where the key groove 34 is opened, that is, from one end side in the axial direction, the protrusion 56 enters the key groove 34 so that the resolver rotor 15e is press-fitted. It can be set on the jig 50.
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Abstract
打ち抜き加工された金属板を複数枚積層してなるプレス板積層体に対して圧入部材を組付けることきにバリの脱落を抑制するプレス板積層体を提供する。打ち抜き加工された金属製のプレス板を複数枚積層して一体に構成され、内周穴21内にシャフト5が周方向位置を決められて圧入されることとなるプレス板積層体15aである。各プレス板19,19a,19bは打ち抜き方向が揃った状態で積層されている。また、プレス板積層体15aは,上記周方向位置を決めるためのシャフト5のキー26に対して相補形状のキー溝34を有する。プレス板積層体15aのキー溝34は、打ち抜き方向の前方に相当する積層方向端部に位置する少なくとも1枚のプレス板19aにおいて、他のプレス板19,19bよりも径方向に突出した突出部分36を含む。
Description
本発明は、プレス板積層体およびその圧入方法に係り、特に、打ち抜き加工された金属製のプレス板を複数枚積層して構成されるプレス板積層体およびその圧入方法に関する。
従来、例えば特開2008-275385号公報(以下、特許文献1という)には、バリアブルリラクタンス方式のレゾルバロータが開示されている。このレゾルバロータは、磁性鋼板を積層してなる環状形状のレゾルバロータであり、回転軸に圧入されて該回転軸に固定される。レゾルバロータは、周方向に等角度間隔に配設され、中心角の二等分線に関して線対称となる外側面を有して径方向外側に突出する複数の突極部と、回転軸の挿通される孔部と、孔部に形成され、回転軸の外周面の円形部に圧接して回転軸に固定する圧入部と、孔部から径方向外側に向けて延びる溝部とを備える。そして、回転軸への圧入により各突極部31の外側面31aに現れる歪み寸法量が全ての突極部31の外側面で同等となるように、圧入部34の位置、圧入代、あるいは、溝部の数、位置が設定されている。これにより、特許文献1のレゾルバロータでは、回転軸への圧入に伴う突極部の外側の面の不均一な変形を抑制することができる、と記載されている。
ところで、上記のようにレゾルバロータを構成する各磁性鋼板は、一般に、連続ウェブ状の磁性鋼板から打ち抜き加工されて形成されるため、内外周縁部にバリが形成されていることが多い。このバリは、磁性鋼板の周縁部においてバリ先端が打ち抜き方向に対して前方または斜め前方に向いて形成される。
このようなバリが各磁性鋼板に形成されているレゾルバロータの孔部に回転軸を圧入するとき、バリの向きに逆らった方向、すなわち磁性鋼板の打ち抜き方向とは逆方向(以下、この方向を反バリ方向といい、その反対方向を順バリ方向という)に回転軸が圧入されると、塑性変形しているバリが回転軸の端面または外周面で擦られることによって逆方向に曲げられるために磁性鋼板から脱落してバリ屑が発生しやすい。
このようなバリ屑が付着したレゾルバロータがモータに組み込まれるとき又は組み込まれた後にモータ内に落下すると幾つかの不都合が生じる。例えば、モータのステータコイルを冷却するためにモータ内へ循環供給される冷却油中に上記バリ屑が混入するとそれを取り除くための特別なメッシュサイズのフィルタ等が必要になる。また、金属微小片であるバリ屑がモータのステータコイルの周囲に付着すると、絶縁抵抗を低下させる要因にもなり得る。このような問題について上記特許文献1では何ら考慮されていない。
本発明の目的は、打ち抜き加工された金属板を複数枚積層してなるプレス板積層体に対して圧入部材を組付けることきにバリの脱落を抑制することができるプレス板積層体およびその圧入方法を提供することにある。
本発明に係るプレス板積層体は、打ち抜き加工された金属製のプレス板を複数枚積層して一体に構成され、内周穴内又は外周面上に圧入部材が周方向位置を決められて圧入されることとなるプレス板積層体であって、前記各プレス板は打ち抜き方向が揃った状態で積層されており、前記プレス板積層体は前記周方向位置を決めるための前記圧入部材の位置決め部に対して相補形状の位置決め部を有し、前記プレス板積層体の位置決め部は、前記打ち抜き方向の前方または後方に相当する積層方向端部に位置する少なくとも1枚のプレス板において他のプレス板よりも径方向に突出した突出部分を含むものである。
本発明に係るプレス板積層体において、前記少なくとも1枚のプレス板の突出部分は、前記圧入部材の位置決め部に対して非相補形状に形成されていることにより、前記プレス板積層体を前記打ち抜き方向に対して逆方向に前記圧入部材を圧入しようとしたときに前記圧入部材の位置決め部に干渉して圧入不能にするものであってもよい。
この場合、前記プレス積層体の位置決め部は前記内周穴の縁部に凹設されたキー溝であり、前記少なくとも1枚のプレス板の突出部分は前記内周穴に圧入される軸部材の外周面に突設されたキーの前記キー溝への進入を阻止するように塞ぐものであってもよい。
また、本発明に係るプレス板積層体において、前記プレス板積層体はそれぞれ環状に打ち抜き加工された複数の磁性鋼板を積層して構成されるロータであり、前記圧入部材は前記ロータの内周穴に圧入されるシャフトであってもよい。
また、本発明に係るプレス板積層体において、前記プレス板積層体はそれぞれ環状に打ち抜き加工された複数の磁性鋼板を積層して構成されるステータであり、前記圧入部材は前記ステータの外周面上に圧入されるケースまたはハウジングであってもよい。
これらの場合において、前記ロータまたは前記ステータは、モータシャフトに連結して設けられるレゾルバを構成するものであってもよい。
また、本発明に係るプレス板積層体において、前記プレス板積層体は前記周方向位置を決めるための前記圧入部材の位置決め部に対して相補形状の位置決め部を有しており、前記少なくとも1枚のプレス板の突出部分は、前記圧入部材の位置決め部に対して相補形状に形成されていて前記圧入部材の位置決め部に係合することにより前記圧入部材に対する前記プレス板積層体の周方向位置を決めるとともに、前記圧入部材の位置決め部の圧入方向前方端部に当接することにより前記圧入部材に対する前記プレス板積層体の軸方向位置も決めるものであってもよい。
この場合、前記プレス板積層体はそれぞれ環状に打ち抜き加工された複数の磁性鋼板を積層して構成されるロータであり、前記圧入部材は前記ロータの内周穴に圧入されるシャフトであり、前記ロータを構成する磁性鋼板のうち前記少なくとも1枚のプレス板に相当する磁性鋼板の内周穴が前記シャフトの位置決め部であるキー溝、面取り、または、多角形に対応した穴形状に形成されていてもよい。
本発明の別態様であるプレス板積層体の圧入方法は、打ち抜き加工された金属製のプレス板を複数枚積層して一体に構成されるプレス板積層体に圧入部材を圧入するプレス板積層体の圧入方法であって、打ち抜き方向が揃った状態で前記各磁性鋼板が積層されたプレス板積層体を準備する第1ステップと、前記プレス板積層体を圧入冶具内にセットする第2ステップと、前記圧入冶具内にセットされたプレス板積層体に圧入部材を圧入する第3ステップとを含み、前記第2ステップでは、前記圧入冶具が、前記プレス板積層体に対して前記圧入部材が前記打ち抜き方向に沿って圧入される向きでしか前記プレス板積層体をセットできないようになっている。
本発明に係るプレス板積層体およびその圧入方法によれば、各プレス板は打ち抜き方向が揃った状態で積層されており、プレス板積層体の位置決め部は上記打ち抜き方向の前方または後方に相当する積層方向端部に位置する少なくとも1枚のプレス板において他のプレス板よりも径方向に突出した突出部分を含むことから、プレス板積層体の圧入作業を行う作業者はプレス板積層体のいずれかの軸方向端部において上記突出部分を視認することができる。これにより、上記突出部分が打ち抜き方向前方に設けられている場合にはプレス板積層体に対して上記突出部分とは反対側の端部から圧入部材を圧入すれば順バリ方向に沿って圧入されること(上記突出部分が打ち抜き方向後方に設けられている場合にはプレス板積層体に対して上記突出部分がある端部から圧入部材を圧入すれば順バリ方向に沿って圧入されること)を容易に確認することができる。したがって、プレス板積層体に対して圧入部材が逆バリ方向に圧入されるのを確実に防止でき、圧入作業によるプレス板積層体からのバリ脱落を抑制することができる。
以下に、本発明に係る実施の形態(以下、実施形態という)について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。
図1は、本実施形態に係るバリアブルリラクタンス型のレゾルバロータが搭載されるモータ1を示す断面図である。モータ1は、ステータコア2の複数のティース2aにそれぞれモータコイル3が巻回されてなる環状のステータ4と、ステータ4の内側に配置されてシャフト5とともに一体回転するロータ6と、ロータ6の回転角度を検出するレゾルバ7とを備えている。
モータ1のモータケース10は、有底筒状に形成されたモータハウジング11と、モータハウジング11の開口部を閉じるエンドカバー12とからなり、ステータ4はそのモータハウジング11の内周面に固定されている。ステータ4は、モータコイル3に三相(U,V,W相)の駆動電源が供給されることにより、回転磁界を発生する。
ロータ6は、そのシャフト5がモータハウジング11の底部11a及びエンドカバー12に設けられた軸受13,14により回転可能に支持され、ステータ4の内側に配置されている。ロータ6において円柱状をなすロータコア6aの外周面近傍の内部には、複数の永久磁石(図示せず)が周方向に等間隔で埋め込まれている。ロータ6は、ステータ4にて生じる回転磁界の影響を受け回転する。
レゾルバ7は、シャフト5に圧入されてシャフト5(ロータ6)と一体回転するように固定される環状のレゾルバロータ(プレス板積層体)15と、レゾルバロータ15の外側に配置される環状のレゾルバステータ16とを備えている。
レゾルバロータ15は、それぞれ環状に打ち抜き加工された磁性鋼鈑を複数枚積層して一体に構成されている。レゾルバロータ15は、略楕円状の外形状を有しており、径方向に対向する2つの突極部を有している。また、レゾルバロータ15の中心にはシャフト穴(内周穴)が貫通して形成されている。レゾルバロータ15は、シャフト5に対して周方向の位置が決められた状態でシャフト穴にシャフト5が圧入されることによって固定されている。その詳細については後述する。
レゾルバステータ16は、それぞれ略円環状に打ち抜き加工された磁性鋼鈑を複数枚積層して一体をなす筒状のレゾルバステータコア17と、レゾルバステータコアの内周に突設された複数のティースに巻回されるレゾルバコイル18とを備えている。レゾルバコイル18は、励磁電圧が印加される一相の励磁コイルと、この励磁コイルの励磁に基づいてレゾルバロータ15の回転に応じた位相の異なる出力信号を出力する二相の出力コイルとからなり、それぞれ所定位置のティースに巻回されている。そして、レゾルバコイル18のうちの励磁コイルを励磁させつつ出力コイルから得られる出力信号に基づいてレゾルバロータ15、即ちモータ1のロータ6の回転位置を検出し、ステータ4のモータコイル3に供給する三相駆動電圧を図示しない制御装置によって制御するようになっている。
図2(A)はレゾルバロータ15がシャフト5に対して順バリ方向に圧入されるときの様子を示す図であり、図2(B)はレゾルバロータ15がシャフト5に対して反バリ方向に圧入される様子を示す図である。
上述したようにレゾルバロータ15は、例えば板厚0.3mmのけい素鋼板等の磁性鋼板をそれぞれ環状に打ち抜き加工したものを複数枚積層して一体に連結されることによって構成される。各磁性鋼板(プレス板)19において上記シャフト穴21を形成する内周縁部には、打ち抜き加工時に形成されたバリ20ができている。このバリ20は、点線矢印22で示す打ち抜き方向(以下、プレス方向ともいう)の前方に対して斜めに向かって鋭角状に突出している。ここでレゾルバロータ15を構成する各磁性鋼板19は、打ち抜き方向が揃った状態で積層されているため、バリ20の向きも揃った状態になっている。なお、図2(A),(B)には、各磁性鋼板19の外周縁部にも同様にバリ20が形成されている様子が点線で示されている。
図2(A)に示すように、レゾルバロータ15のシャフト穴21にシャフト5が順バリ方向に、すなわち、上記プレス方向に沿って圧入されるとき、各磁性鋼板19の内周縁部にあるバリ20はシャフト5の圧入端部5aおよび圧入面5bと擦れるもののバリ20の傾き方向に倣った圧入方向であるため脱落しにくい。これに対し、図2(B)に示すように、点線矢印22で示すプレス方向とは反対方向である反バリ方向にシャフト5を圧入した場合、鋼板材料が塑性変形して形成されたバリ20がシャフト5の圧入端部5aおよび圧入面5bと擦れることによってバリ先端が向いた方向とは逆方向に曲げられることになり、その結果、バリ20が磁性鋼板19から離脱してバリ屑になりやすい。
このように発生したバリ屑が付着したレゾルバロータ15が組み付けられた後にモータ1内に落下または移動することがある。その場合、モータコイル3を冷却するためにモータ1内へ循環供給される冷却油中に上記バリ屑が混入するとそれを取り除くための特別なメッシュサイズのフィルタ等が必要になったり、金属微小片であるバリ屑がモータコイル3の周囲に付着すると絶縁抵抗を低下させる要因になったりする等の不都合が生じる。そこで本実施形態のレゾルバロータ15は、シャフトの圧入によるバリ屑の発生を抑制するために下記のように構成される。
(第1実施形態)
まず、図3~6を参照して、第1実施形態のレゾルバロータ15aについて説明する。図3は、レゾルバロータ15aとこれに圧入されるシャフトとを示す斜視図である。図4(A)は、図3中のA方向矢視図、図4(B)は図3中のB方向矢視図、図4(C)は図3中のC―C線断面図である。また、図5は、各プレス板のかしめ連結部を示す拡大断面図である。さらに、図6(A)はレゾルバロータがシャフトに対して順バリ方向に圧入された状態を示す図であり、図6(B)は反バリ方向に圧入された状態を示す図である。
まず、図3~6を参照して、第1実施形態のレゾルバロータ15aについて説明する。図3は、レゾルバロータ15aとこれに圧入されるシャフトとを示す斜視図である。図4(A)は、図3中のA方向矢視図、図4(B)は図3中のB方向矢視図、図4(C)は図3中のC―C線断面図である。また、図5は、各プレス板のかしめ連結部を示す拡大断面図である。さらに、図6(A)はレゾルバロータがシャフトに対して順バリ方向に圧入された状態を示す図であり、図6(B)は反バリ方向に圧入された状態を示す図である。
本実施形態のレゾルバロータ15aは、それぞれ打ち抜き加工された複数枚(例えば6枚)の磁性鋼板19が積層されて構成される。レゾルバロータ15aの積層方向(軸方向ともいう)の端面は、図4(A),(B)に示すように、楕円形状に形成されており、長径方向の両端部が突極部24になっている。
レゾルバロータ15aを構成する各磁性鋼板19は、打ち抜き方向(矢印22)が揃った状態で積層されており、各磁性鋼板に形成されるバリ20も同じ方向、すなわち打ち抜き方向の前方にバリ先端が向いた状態で揃っている。
レゾルバロータ15aの内周中心には、シャフト穴(内周穴)21が形成されている。シャフト穴21は、モータ1と共通のシャフト5の先端が挿通および圧入されるためのものである。ここで、シャフト5の外周には、径方向外方へ矩形状に突出するキー(または雄キー)26が軸方向に延伸して配置されている。キー26は、シャフト5に圧入されて固定されるレゾルバロータ15の周方向位置を決めてシャフト5に固定するためのものである。キー26が設けられているシャフト5の部分は、挿入先端5cよりも大径となる圧入端部5aおよび圧入面5bを有している。
図4(A)を参照すると、レゾルバロータ15aを構成する磁性鋼板19のうちで打ち抜き方向前方に相当する軸方向一端部に位置している磁性鋼板19aのシャフト穴21は、シャフト5の位置決め部であるキー26に対して相補形状に形成されていない。具体的には、磁性鋼板19aのシャフト穴21は、シャフト5の圧入面5bに対応する円形に形成されており、キー26に嵌合する雌キーが形成されていない。そのため、レゾルバロータ15aをシャフト5に圧入したときに、磁性鋼板19aのシャフト穴21の縁部がキー26の軸方向端面に当接することによってそれ以上の圧入が阻止されることになる。なお、上記磁性鋼板19aには、シャフト穴21の周囲に均等配置で例えば4つのかしめ貫通孔28が形成されている。
一方、図4(B)を参照すると、レゾルバロータ15において打ち抜き方向後方に相当する軸方向他端部に位置する磁性鋼板19bのシャフト穴21には、シャフト5の雄キー26と相補形状の雌キー30が形成されている。また、上記磁性鋼板19bのシャフト穴21の周囲には、例えば4つのかしめ部32が周方向に均等配置で紙面奥側へ凹んだ形状に形成されている。
軸方向両端部の2枚の磁性鋼板19a,19bを除く他の磁性鋼板19は、図4(B)に示される磁性鋼板19bと同様に形成されている。すなわち、シャフト穴21の縁部に雌キー30形成されている。各磁性鋼板19は、図5に示すように、かしめ部32同士が嵌合されるともに、軸方向一端部の磁性鋼板19aのかしめ貫通孔28がかしめ部32の裏面側の膨出部に嵌合されることによって一体に連結される。
このように各磁性鋼板19がかしめ連結されて構成されるレゾルバロータ15aは、図4(C)に示すように、シャフト5のキー26と相補形状のキー溝34が形成されている。このキー溝34は、シャフト5のキー26と嵌合することによってレゾルバロータ15aの周方向位置を決める位置決め部となる。
しかし、上記キー溝34は、軸方向一端部の磁性鋼板19aのシャフト穴21の縁部36によって塞がれている。この縁部36は、キー溝34を形成する他の磁性鋼板19,19bに対して径方向内方へ突出した突出部分となっている。また、この突出部分36は、後述するように、シャフト5に対してレゾルバロータ15aを反バリ方向に圧入しようとしたときに、シャフト5のキー26に干渉して圧入を不能にする又は阻止する機能を有する。
図6(A)に示すように、本実施形態のレゾルバロータ15aが順バリ方向、すなわち各磁性鋼板19の打ち抜き方向22と一致する方向に圧入されたとき、キー溝34内にキー26が嵌合することによってレゾルバロータ15aの周方向位置が決められてシャフト5に固定される。また、キー26の軸方向端部(図6中の左側)がレゾルバロータ15aの一端部の磁性鋼板19aに形成された突出部分36に当接したとき、シャフト5に対してレゾルバロータ15aの軸方向位置が所定位置に決められて固定され、これにより圧入工程が終了する。
このようにレゾルバロータ15aにシャフト5が順バリ方向に沿って圧入されるとき、シャフト穴21の縁部に形成されているバリは比較的脱落しにくい。したがって、レゾルバロータ15aの圧入によるバリ屑の発生を抑制できる。
一方、図6(B)に示すように、レゾルバロータ15aが反バリ方向、すなわち各磁性鋼板19の打ち抜き方向22と反対方向に圧入されようとするとき、軸方向一端部の磁性鋼板19aのシャフト穴21の縁部で構成される突出部分36がキー26の軸方向端面に干渉するため、レゾルバロータ15aを圧入することができない。
このように本実施形態のレゾルバロータ15aによれば、圧入作業を行う作業者は、レゾルバロータ15aの軸方向一端部において上記突出部分36、すなわち雌キー30が形成されていない円形のシャフト穴21を視認することができる。同様に、作業者は、レゾルバロータ15aの軸方向他端部において雌キー30(およびキー溝34)を視認することができる。これにより、レゾルバロータ15aに対してシャフト5を雌キー30有りの軸方向他端部側から挿入すれば順バリ方向に沿って圧入されることを容易に確認することができる。また、上記のように反バリ方向にシャフト5が挿入されたときにはレゾルバロータ15aを圧入することができない。したがって、レゾルバロータ15aに対してシャフト5が逆バリ方向に圧入されるのを確実に防止でき、圧入工程によるレゾルバロータ15aからのバリ脱落を抑制することができる。
なお、上記実施形態では突出部分36を軸方向一端部に位置する1枚の磁性鋼板19aだけに設けるものとして説明したが、これに限定されず、上記磁性鋼板19aに隣接する磁性鋼板を含む2枚以上の磁性鋼板に形成してもよい。
(第2実施形態)
次に、図7~9を参照して、第2実施形態のレゾルバロータ15bについて説明する。図7は、レゾルバロータ15bがシャフト5に対して順バリ方向に圧入されるときの様子を示す斜視図である。また、図8(A)は、図7中のA方向矢視図、図8(B)は図7中のB方向矢視図、図8(C)は図7中のC―C線断面図である。さらに、図9(A)は、レゾルバロータ15bがシャフト5に対して順バリ方向に圧入された状態を示す図であり、図9(B)は反バリ方向に圧入された状態を示す図である。なお、図7ではかしめ貫通孔およびかしめ部の図示が省略されている。また、図7~9において、第1実施形態と同一または類似の構成要素には同一または類似の符合を付して重複することとなる説明を省略する。
次に、図7~9を参照して、第2実施形態のレゾルバロータ15bについて説明する。図7は、レゾルバロータ15bがシャフト5に対して順バリ方向に圧入されるときの様子を示す斜視図である。また、図8(A)は、図7中のA方向矢視図、図8(B)は図7中のB方向矢視図、図8(C)は図7中のC―C線断面図である。さらに、図9(A)は、レゾルバロータ15bがシャフト5に対して順バリ方向に圧入された状態を示す図であり、図9(B)は反バリ方向に圧入された状態を示す図である。なお、図7ではかしめ貫通孔およびかしめ部の図示が省略されている。また、図7~9において、第1実施形態と同一または類似の構成要素には同一または類似の符合を付して重複することとなる説明を省略する。
図7を参照すると、レゾルバロータ15bは、それぞれ打ち抜き加工された複数枚の磁性鋼板19が積層されて構成される。レゾルバロータ15bを構成する各磁性鋼板19は、打ち抜き方向(矢印22)が揃った状態で積層されており、各磁性鋼板に形成されるバリ20も同じ方向、すなわち打ち抜き方向の前方にバリ先端が向いた状態で揃っている。
シャフト5には、シャフト端面に開口して軸方向に所定長さだけ延伸するキー溝(位置決め部)5dが形成されている。キー溝5dは、レゾルバロータ15bの圧入方向前方に端部5eを有する。
上記シャフト5のキー溝5dに対応して、レゾルバロータ15bにおいて、打ち抜き方向前方の軸方向一端部に位置する磁性鋼板19aのシャフト穴21には、矩形状の雄キー(位置決め部)38が径方向内方に突出して形成されている。この雄キー38は、シャフト5のキー溝5dに対して相補形状をなしており、圧入時に互いに嵌合することによって、シャフト5に対するレゾルバロータ15bの周方向位置を決めるものである。
図8(A)を参照すると、上記磁性鋼板19aのシャフト穴21の縁部に雄キー38が形成されていることが平面視状態で示されている。これに対し、図8(B)を参照すると、レゾルバロータ15bにおいて打ち抜き方向後方に相当する軸方向他端部に位置する磁性鋼板19bのシャフト穴21には、シャフト5のキー溝5dと相補形状の雄キーが形成されていない。すなわち、シャフト穴21が円形の穴として形成されている。これは、軸方向中間に位置する他の磁性鋼板19についても同様である。したがって、図8(C)を参照すると明らかなように、軸方向一端部の磁性鋼板19aだけが他の磁性鋼板19,19bよりも径方向内方へ突出した突出部分である雄キー38を有している。なお、上記磁性鋼板19aに隣接する磁性鋼板を含む2枚以上の磁性鋼板に雄キーを形成してもよい。
このように構成されるレゾルバロータ15bのシャフト穴21にシャフト5が順バリ方向である打ち抜き方向22に沿って、すなわち軸方向他端部側から圧入されると、図9(A)に示すように、上記磁性鋼板19aの雄キー38がキー溝5dに嵌合することによりレゾルバロータ15bのシャフト5に対する周方向位置が決められた状態で圧入されていき、キー溝5dの軸方向端部5eに雄キー38が当接したときレゾルバロータ15bの軸方向位置が所定位置に決められてシャフト5に固定され、これにより圧入工程が終了する。
このようにレゾルバロータ15bにシャフト5が順バリ方向に沿って圧入されるとき、シャフト穴21の縁部に形成されているバリは比較的脱落しにくい。したがって、レゾルバロータ15bの圧入によるバリ屑の発生を抑制できる。
これに対し、レゾルバロータ15bのシャフト穴21にシャフト5が逆バリ方向に、すなわち軸方向一端部側から圧入されると、図9(B)に示すように、上記磁性鋼板19aの雄キー38が先にキー溝5dに嵌合しつつ軸方向へ移動してキー溝5dの軸方向端部5eに当接し、それ以上は圧入できなくなる。したがって、レゾルバロータ15bの正規の固定位置である図9(A)の場合に比べて、シャフト5に対するレゾルバロータ15bの固定位置が大きくずれることになる。この場合、レゾルバロータ15bに対してシャフト5が逆バリ方向に圧入されることで、シャフト穴21周縁のバリ20が脱落してバリ屑の発生が多くなる。
このように本実施形態のレゾルバロータ15bによれば、圧入作業を行う作業者は、レゾルバロータ15aの軸方向一端部において上記雄キー38が形成されていない円形のシャフト穴21を視認することができる。同様に、作業者は、レゾルバロータ15bの軸方向他端部において雄キー38を視認することができる。これにより、レゾルバロータ15aに対してシャフト5を雄キー38無しの軸方向他端部側から挿入すれば順バリ方向に沿って圧入されることを容易に確認することができる。これにより、レゾルバロータ15bにシャフト5が順バリ方向に確実に圧入され、バリ屑の発生を抑制できる。
また、レゾルバロータ15bにシャフト5が逆バリ方向に圧入された場合には、レゾルバロータ15bの固定位置が正規位置から大きくずれるため、その後の目視または寸法計測による確認で、あるいは、モータ組立後の動作確認検査においてレゾルバ7から信号が出力されない等によって確実に発見できる。したがって、逆バリ方向に圧入されたレゾルバロータ15bを備えたレゾルバ7(およびモータ1)が出荷されてしまうことがない。よって、レゾルバロータのバリ屑による不都合が生じることもない。
なお、第2実施形態のレゾルバロータ15bでは、打ち抜き方向前方の軸方向一端部に位置する磁性鋼板19aに雄キー38を設けたが、これとは反対に、打ち抜き方向後方の軸方向他端部に位置する磁性鋼板19bに雄キー38を設けてもよい。この場合、作業者は、レゾルバロータの雄キー有りの軸方向端部からシャフトを圧入すればよく、これにより順バリ方向の圧入を確実に行える。また、この場合にはシャフトに対するレゾルバロータの軸方向固定位置は、図9(B)に示す状態が正規位置となり、図9(A)に示す状態が非正規位置となる。
(第3実施形態)
次に、図10~12を参照して、第3実施形態のレゾルバロータ15cについて説明する。図10は、レゾルバロータ15cがシャフト5に対して順バリ方向に圧入されるときの様子を示す斜視図である。また、図11(A)は、図10中のA方向矢視図、図11(B)は図10中のB方向矢視図、図11(C)は図10中のC―C線断面図である。さらに、図12(A)は、レゾルバロータ15cがシャフト5に対して順バリ方向に圧入された状態を示す図であり、図12(B)は反バリ方向に圧入された状態を示す図である。なお、図11ではかしめ貫通孔およびかしめ部の図示が省略されている。また、図10~12において、第1および第2実施形態と同一または類似の構成要素には同一または類似の符合を付して重複することとなる説明を省略する。
次に、図10~12を参照して、第3実施形態のレゾルバロータ15cについて説明する。図10は、レゾルバロータ15cがシャフト5に対して順バリ方向に圧入されるときの様子を示す斜視図である。また、図11(A)は、図10中のA方向矢視図、図11(B)は図10中のB方向矢視図、図11(C)は図10中のC―C線断面図である。さらに、図12(A)は、レゾルバロータ15cがシャフト5に対して順バリ方向に圧入された状態を示す図であり、図12(B)は反バリ方向に圧入された状態を示す図である。なお、図11ではかしめ貫通孔およびかしめ部の図示が省略されている。また、図10~12において、第1および第2実施形態と同一または類似の構成要素には同一または類似の符合を付して重複することとなる説明を省略する。
図10を参照すると、レゾルバロータ15cに圧入されるシャフト5には、位置決め部としての面取り平面5fと、丸棒状のシャフト5を面取りしたことにより円弧状の段部である軸方向端部5gとが形成されている。
上記シャフト5の面取り平面5fに対応して、レゾルバロータ15cにおいて打ち抜き方向前方の軸方向一端部に位置する磁性鋼板19aのシャフト穴21には、円弧の弦をなす直線状の縁部を有する位置決め部40が径方向内方に突出して形成されている。この位置決め部40は、シャフト5の面取り平面5fに対して相補形状をなしており、圧入時に位置決め部40がシャフト5の面取り平面5fと係合することにより、シャフト5に対するレゾルバロータ15cの周方向位置を決めるものである。
図11(A)を参照すると、上記磁性鋼板19aのシャフト穴21の縁部に位置決め部40が形成されていることが平面視状態で示されている。これに対し、図11(B)を参照すると、レゾルバロータ15cにおいて打ち抜き方向後方に相当する軸方向他端部に位置する磁性鋼板19bのシャフト穴21には、シャフト5の面取り平面5fと相補形状の位置決め部40が形成されていない。すなわち、シャフト穴21が円形の穴として形成されている。これは、軸方向中間に位置する他の磁性鋼板19についても同様である。したがって、図11(C)を参照すると明らかなように、軸方向一端部の磁性鋼板19aだけが他の磁性鋼板19,19bよりも径方向内方へ突出した突出部分である位置決め部40を有している。なお、上記磁性鋼板19aに隣接する磁性鋼板を含む2枚以上の磁性鋼板に位置決め部40を形成してもよい。
レゾルバロータ15cの他の構成は上記第2実施形態と同様であり、このように構成されるレゾルバロータ15cの圧入動作およびその作用効果も同様である。したがって、本実施形態のレゾルバロータ15cによっても、バリ屑の発生を抑制できるとともに、逆バリ方向に圧入されたレゾルバロータ15cを含むレゾルバ7(およびモータ1)が出荷されてしまうことがない。
なお、第3実施形態のレゾルバロータ15cでは、打ち抜き方向前方の軸方向一端部に位置する磁性鋼板19aに位置決め部40を設けたが、これとは反対に、打ち抜き方向後方の軸方向他端部に位置する磁性鋼板19bに位置決め部40を設けてもよい。この場合、作業者は、レゾルバロータの位置決め部有りの軸方向端部からシャフトを圧入すればよく、これにより順バリ方向の圧入を確実に行える。また、この場合にはシャフトに対するレゾルバロータの軸方向固定位置は、図12(B)に示す状態が正規位置となり、図12(A)に示す状態が非正規位置となる。
(第4実施形態)
次に、次に、図13~15を参照して、第4実施形態のレゾルバロータ15dについて説明する。図13は、レゾルバロータ15dがシャフト5に対して順バリ方向に圧入されるときの様子を示す斜視図である。また、図14(A)は、図13中のA方向矢視図、図14(B)は図13中のB方向矢視図、図14(C)は図13中のC―C線断面図である。さらに、図15(A)は、レゾルバロータ15dがシャフト5に対して順バリ方向に圧入された状態を示す図であり、図15(B)は反バリ方向に圧入された状態を示す図である。なお、図14ではかしめ貫通孔およびかしめ部の図示が省略されている。また、図13~15において、第1ないし第3実施形態と同一または類似の構成要素には同一または類似の符合を付して重複することとなる説明を省略する。
次に、次に、図13~15を参照して、第4実施形態のレゾルバロータ15dについて説明する。図13は、レゾルバロータ15dがシャフト5に対して順バリ方向に圧入されるときの様子を示す斜視図である。また、図14(A)は、図13中のA方向矢視図、図14(B)は図13中のB方向矢視図、図14(C)は図13中のC―C線断面図である。さらに、図15(A)は、レゾルバロータ15dがシャフト5に対して順バリ方向に圧入された状態を示す図であり、図15(B)は反バリ方向に圧入された状態を示す図である。なお、図14ではかしめ貫通孔およびかしめ部の図示が省略されている。また、図13~15において、第1ないし第3実施形態と同一または類似の構成要素には同一または類似の符合を付して重複することとなる説明を省略する。
図13を参照すると、レゾルバロータ15dに圧入されるシャフト5には、位置決め部としての六角軸部5hと、六角軸部5hと丸棒状のシャフト5の外周面との間に形成される段状である軸方向端部5iとが形成されている。なお、本実施形態では、シャフト5の位置決め部の外形を六角形に形成したが、三角形以上の多角形であればよい。また、レゾルバロータのシャフト穴との関係でレゾルバロータの周方向位置を決めることが可能などのような位置決め形状または構造であってもよい。
上記シャフト5の六角軸部5hに対応して、レゾルバロータ15dにおいて打ち抜き方向前方の軸方向一端部に位置する磁性鋼板19aのシャフト穴21aは、六角状に形成されている。このシャフト穴21aは、シャフト5の六角軸部5hに対して相補形状をなしており、圧入時にシャフト穴21aがシャフト5の六角軸部5hと係合することにより、シャフト5に対するレゾルバロータ15dの周方向位置を決めるものである。
図14(A)を参照すると、上記磁性鋼板19aのシャフト穴21aが六角形状に形成されていることが平面視状態で示されている。これに対し、図14(B)を参照すると、レゾルバロータ15dにおいて打ち抜き方向後方に相当する軸方向他端部に位置する磁性鋼板19bのシャフト穴21は、シャフト5の圧入部に対応する円形状に形成されている。これは、軸方向中間に位置する他の磁性鋼板19についても同様である。したがって、図14(C)を参照すると明らかなように、軸方向一端部の磁性鋼板19aのシャフト穴21aだけが他の磁性鋼板19,19bよりも径方向内方へ突出した突出部分を有している。なお、上記磁性鋼板19aに隣接する磁性鋼板を含む2枚以上の磁性鋼板のシャフト穴を六角穴としてもよい。
レゾルバロータ15dの他の構成は上記第2および第3実施形態と同様であり、このように構成されるレゾルバロータ15cの圧入動作およびその作用効果も同様である。したがって、本実施形態のレゾルバロータ15dによっても、バリ屑の発生を抑制できるとともに、逆バリ方向に圧入されたレゾルバロータ15dを含むレゾルバ7(およびモータ1)が出荷されてしまうことがない。
なお、第4実施形態のレゾルバロータ15dでは、打ち抜き方向前方の軸方向一端部に位置する磁性鋼板19aのシャフト穴21aを位置決め部としての六角穴としたが、これとは反対に、打ち抜き方向後方の軸方向他端部に位置する磁性鋼板19bのシャフト穴を六角穴としてもよい。この場合、作業者は、レゾルバロータを六角穴が形成された軸方向他端部からシャフトを圧入すればよく、これにより順バリ方向の圧入を確実に行える。また、この場合にはシャフトに対するレゾルバロータの軸方向固定位置は、図15(B)に示す状態が正規位置となり、図15(A)に示す状態が非正規位置となる。
ここで上記各実施形態では、プレス板積層体がレゾルバロータである場合について例示したが、これに限定されるものではなく、本発明はモータのロータに適用されてもよい。
(第5実施形態)
次に、図16および図17を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。上記第1~4実施形態では、プレス板積層体がロータである場合について説明したが、本実施形態ではプレス板積層体がモータのステータである場合について説明する。この場合、プレス板積層体がレゾルバステータであってもよいことは勿論である。
次に、図16および図17を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。上記第1~4実施形態では、プレス板積層体がロータである場合について説明したが、本実施形態ではプレス板積層体がモータのステータである場合について説明する。この場合、プレス板積層体がレゾルバステータであってもよいことは勿論である。
図16は、第5実施形態のステータ4が円筒状のモータハウジング11に対して順バリ方向に圧入されるときの様子を示す図である。また、図17(A)はステータ4が順バリ方向に圧入された状態を示す径方向一方側の断面図、図17(B)は反バリ方向に圧入された状態を示す径方向一方側の断面図である。なお、図16においてモータコイルの図示が省略されている。図16および図17において、ステータおよびモータハウジングの中心軸がX-X線で示されている。
図16を参照すると、モータ1のステータ4は、それぞれ環状に打ち抜き加工された磁性鋼鈑42を複数枚積層して、かしめ、溶接、接着等により一体に構成されている。ステータ4の内周には、複数のティース41が周方向に均等配置で径方向内方へ突出して形成されている。そして、ティース41の周囲には、モータコイル3(図1参照)が分布巻き又は集中巻き等の巻き方で巻回されている。
ステータ4を構成する各磁性鋼板42は、打ち抜き方向(矢印22)が揃った状態で積層されており、各磁性鋼板42に形成されるバリ20(図2参照)も同じ方向、すなわち打ち抜き方向の前方にバリ先端が向いた状態で揃っている。
円柱状をなすステータ4の外周面には、キー溝44が軸方向に延伸して配置されている。キー溝44は、円筒状のモータハウジング11の内面に突設されたキー11bと相補形状をなしている。これにより、ステータ4がモータハウジング11内に圧入されるとき、キー溝44とキー11bとが互いに嵌合することによって、モータハウジング11にステータ4の周方向位置を決められるようになっている。
ただし、ステータ4において打ち抜き方向前方に相当する軸方向一端部に位置する磁性鋼板42aでは、キー溝44が形成されていない。具体的には、上記磁性鋼板42aは円形の外周形状を有している。そのため、磁性鋼板42aは、軸方向一端部において径方向外方へ突出して上記キー溝44を塞ぐ突出部分46を有しているといえる。
このような構成を有するステータ4およびモータハウジング11とは、上記第1実施形態で述べたレゾルバロータ15aとシャフト5の関係とほぼ同様である。ここでは、ステータ4のキー溝44が第1実施形態のレゾルバロータ15のキー溝34に相当し、モータハウジング11のキー11bが第1実施形態のシャフト5のキー26に相当する。
具体的には、ステータ4の外周面上にモータハウジング11が順バリ方向22に圧入されるとき、図17(A)に示すように、ステータ4は、キー溝44内にキー11bが嵌合してモータハウジング11に対する周方向位置が決められて、モータハウジング11内に圧入することができる。このとき、モータハウジング11が順バリ方向に圧入されるため、ステータ4を構成する各磁性鋼板42の外周縁部に形成されているバリ20(図2参照)が脱落してバリ屑が発生するのを抑制できる。
一方、ステータ4の外周面上にモータハウジング11が逆バリ方向で圧入される向きでステータ4をモータハウジング11の開口部に対向させたとき、図17(B)に示すように、ステータ4の磁性鋼板42の突出部分46がキー溝44を塞いでいるため、モータハウジング11のキー11bがキー溝44内へ進入するのが阻止され、その結果、ステータ4をモータハウジング11内に圧入することができない。
したがって、本実施形態のステータ4によれば、ステータ4の外周面上でモータハウジング11が順バリ方向に圧入されるのを保証され、ステータ圧入工程によるバリ屑の発生を抑制できる。
なお、本実施形態では、キー溝44を塞ぐ突出部分46を1枚の磁性鋼板42aだけに設けるものとして説明したが、これに限定されず、これに隣接する磁性鋼板を含む2枚以上の磁性鋼板に形成してもよい。
(プレス板積層体の圧入方法)
次に、図18~20を参照して、本発明の一態様であるプレス積層体の圧入方法について説明する。ここでは、圧入冶具を用いてプレス板積層体であるレゾルバロータをシャフトに圧入する例について説明する。
次に、図18~20を参照して、本発明の一態様であるプレス積層体の圧入方法について説明する。ここでは、圧入冶具を用いてプレス板積層体であるレゾルバロータをシャフトに圧入する例について説明する。
図18は、本実施形態の圧入方法で用いる圧入冶具50を示す斜視図である。図19(A)は図18に示す圧入冶具50に第1実施形態とほぼ同じ構成のレゾルバロータ15eがセットされた状態を示す径方向一方側の断面図、図19(B)は図18に示す圧入冶具50にレゾルバロータ15eをセットすることができない状態を示す径方向一方側の断面図である。また、図20は、図18に示す圧入冶具50を用いたレゾルバロータ15aの圧入方法を示すフローチャートである。
本実施形態で用いるレゾルバロータ15eは、積層された複数枚の磁性鋼板19のうちで打ち抜き方向後方の軸方向他端部に位置する1枚(または複数枚)の磁性鋼板19bに突出部分36が形成されている点だけが第1実施形態のレゾルバロータ15aと異なる。
図18を参照すると、圧入冶具50は、略楕円形状に打ち抜き加工された磁性鋼板を複数枚積層してなるレゾルバロータ15eをシャフト5に圧入するためのものである。この場合、シャフト5には雄キーがない丸棒状のものを用いる。そのため、シャフト5に対するレゾルバロータ15eの周方向位置は、レゾルバロータ15eを内部にセットした圧入冶具50の丸棒状のシャフト5に対する周方向位置を決めてやることで決定されることになる。
圧入冶具50は、レゾルバロータ15aの外周形状にほぼ一致する側壁部52と、側壁部52の軸方向一端側に接続する環状をなす底部54と、底部54の中央穴の周囲に立設された直方体状の突起部56とを備え、内部に収容空間58を含んでいる。上記突起部56は、レゾルバロータ15aのキー溝34に軸方向から進入可能な程度の大きさ及び形状に形成されている。
上記圧入冶具50を用いた圧入方法は、次のように実行される。まず、ステップS20として、それぞれ打ち抜き加工された環状の磁性鋼板19を積層して一体に構成したレゾルバロータ15aを準備する。
次に、ステップS22として、レゾルバロータ15eを圧入冶具50にセットする。この場合、突出部分36が位置する軸方向端部から圧入冶具50の収容空間58に入れようとすると、図19(B)に示すように突出部分36が上記突起部56に干渉してセットすることができない。これに対し、レゾルバロータ15eをキー溝34が開口した側、すなわち軸方向一端部側から圧入冶具50内に挿入すれば、上記突起部56がキー溝34に進入することによってレゾルバロータ15eを圧入冶具50にセットすることができる。
そして、ステップS24において、上記のようにレゾルバロータ15eがセットされた圧入冶具50をシャフト5に向けて移動させ、レゾルバロータ15eの軸方向他端部側からシャフト5を圧入する。これにより、レゾルバロータ15を構成する磁性鋼板19bのシャフト穴21に対してシャフト5が順バリ方向に圧入されるため、バリ屑の発生を抑制できる。
1 モータ、2 ステータコア、2a ティース、3 モータコイル、4 ステータ、5 シャフト、5a 圧入端部、5b 圧入面、5c 挿入先端、5d キー溝、5e,5g,5i 軸方向端部、5f 面取り平面、5h 六角軸部、6 モータのロータ、6a ロータコア、7 レゾルバ、10 モータケース、11 モータハウジング、11a 底部、11b キー、12 エンドカバー、13,14 軸受、15,15a,15b,15c,15d,15e レゾルバロータ、16 レゾルバステータ、17 レゾルバステータコア、18 レゾルバコイル、19,19a,19b 磁性鋼板またはプレス板、20 バリ、21,21a シャフト穴または内周穴、22 打ち抜き方向、24 突極部、26 キー、28 かしめ貫通孔、30 雌キー、31 突極部、31a 外側面、32 かしめ部、34 キー溝、36 縁部または突出部分、38 雄キー、40 位置決め部、41 ティース、42,42a,42b 磁性鋼鈑、44 キー溝、46 突出部分、50 圧入冶具、52 側壁部、54 底部、56 突起部、58 収容空間。
Claims (9)
- 打ち抜き加工された金属製のプレス板を複数枚積層して一体に構成され、内周穴内又は外周面上に圧入部材が周方向位置を決められて圧入されることとなるプレス板積層体であって、
前記各プレス板は打ち抜き方向が揃った状態で積層されており、前記プレス板積層体は前記周方向位置を決めるための前記圧入部材の位置決め部に対して相補形状の位置決め部を有し、前記プレス板積層体の位置決め部は、前記打ち抜き方向の前方または後方に相当する積層方向端部に位置する少なくとも1枚のプレス板において、他のプレス板よりも径方向に突出した突出部分を含む、
プレス板積層体。 - 請求項1に記載のプレス板積層体において、
前記少なくとも1枚のプレス板の突出部分は、前記圧入部材の位置決め部に対して非相補形状に形成されていることにより、前記プレス板積層体を前記打ち抜き方向に対して逆方向に前記圧入部材を圧入しようとしたときに前記圧入部材の位置決め部に干渉して圧入不能にするものであることを特徴とするプレス板積層体。 - 請求項2に記載のプレス板積層体において、
前記プレス積層体の位置決め部は前記内周穴の縁部に凹設されたキー溝であり、前記少なくとも1枚のプレス板の突出部分は前記内周穴に圧入される軸部材の外周面に突設されたキーの前記キー溝への進入を阻止するように塞ぐものであることを特徴とするプレス板積層体。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のプレス板積層体において、
前記プレス板積層体はそれぞれ環状に打ち抜き加工された複数の磁性鋼板を積層して構成されるロータであり、前記圧入部材は前記ロータの内周穴に圧入されるシャフトであることを特徴とするプレス板積層体。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のプレス板積層体において、
前記プレス板積層体はそれぞれ環状に打ち抜き加工された複数の磁性鋼板を積層して構成されるステータであり、前記圧入部材は前記ステータの外周面上に圧入されるケースまたはハウジングであることを特徴とするプレス板積層体。 - 請求項4または5に記載のプレス板積層体において、
前記ロータまたは前記ステータは、モータシャフトに連結して設けられるレゾルバを構成するものであることを特徴とするプレス板積層体。 - 請求項1に記載のプレス板積層体において、
前記プレス板積層体は前記周方向位置を決めるための前記圧入部材の位置決め部に対して相補形状の位置決め部を有しており、前記少なくとも1枚のプレス板の突出部分は、前記圧入部材の位置決め部に対して相補形状に形成されていて前記圧入部材の位置決め部に係合することにより前記圧入部材に対する前記プレス板積層体の周方向位置を決めるとともに、前記圧入部材の位置決め部の圧入方向前方端部に当接することにより前記圧入部材に対する前記プレス板積層体の軸方向位置も決めるものであることを特徴とするプレス板積層体。 - 請求項7に記載のプレス板積層体において、
前記プレス板積層体はそれぞれ環状に打ち抜き加工された複数の磁性鋼板を積層して構成されるロータであり、前記圧入部材は前記ロータの内周穴に圧入されるシャフトであり、前記ロータを構成する磁性鋼板のうち前記少なくとも1枚のプレス板に相当する磁性鋼板の内周穴が前記シャフトの位置決め部であるキー溝、面取り、または、多角形に対応した穴形状に形成されていることを特徴とするプレス板積層体。 - 打ち抜き加工された金属製のプレス板を複数枚積層して一体に構成されるプレス板積層体に圧入部材を圧入するプレス板積層体の圧入方法であって、
打ち抜き方向が揃った状態で前記各磁性鋼板が積層されたプレス板積層体を準備する第1ステップと、
前記プレス板積層体を圧入冶具内にセットする第2ステップと、
前記圧入冶具内にセットされたプレス板積層体に圧入部材を圧入する第3ステップとを含み、
前記第2ステップでは、前記圧入冶具が、前記プレス板積層体に対して前記圧入部材が前記打ち抜き方向に沿って圧入される向きでしか前記プレス板積層体をセットできないようになっている、
プレス板積層体の圧入方法。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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