WO2012067010A1

WO2012067010A1 - 超音波内視鏡

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Publication number: WO2012067010A1
Application number: PCT/JP2011/075929
Authority: WO
Inventors: 知輝小川
Original assignee: オリンパスメディカルシステムズ株式会社
Priority date: 2010-11-15
Filing date: 2011-11-10
Publication date: 2012-05-24
Also published as: CN103052357A; CN103052357B; EP2572643A1; US20120226165A1; JPWO2012067010A1; EP2572643A4; US9332961B2; EP2572643B1; JP5148779B2

Abstract

　湾曲部２と、湾曲部２よりも先端側に位置する先端硬質部５と、先端硬質部５を構成する、超音波観察部３および超音波観察部３と湾曲部２とを接続する接続部４と、を具備し、接続部４は、湾曲部の中心軸Ｊに対して傾斜しており、接続部４と湾曲部２との界面Ｚは、中心軸Ｊに対して垂直であり、接続部４は、中心軸Ｊに対して交差する直線Ｑに沿って、界面Ｚの断面を、垂直を保って中心軸Ｊと垂直な方向にスライドさせたスイープ形状を有している。

Description

超音波内視鏡

　本発明は、体内に挿入される挿入部において、湾曲部よりも先端側に位置する先端硬質部に、超音波観察部と、超音波観察部と前記湾曲部とを接続する接続部とを具備する超音波内視鏡に関する。

　超音波送受信部から体内の被検部位に超音波を繰り返し送信し、被検部位から反射される超音波のエコー信号を超音波送受信部で受信して、被検部位の二次元的な可視像である超音波画像を観察することができる超音波内視鏡が周知である。

　日本国第特開２００２－３０６４８９号公報には穿刺性を向上させるための構造として先端の一部を傾けた構造が開示されている。

　しかしながら、穿刺性だけでなく挿入性に優れる超音波内視鏡が望まれていた。

　本発明は、挿入性を向上させることのできる超音波内視鏡を提供することを目的とする。

　上記目的を達成するため本発明の一態様における超音波内視鏡は、湾曲部と、前記湾曲部よりも先端側に位置する先端硬質部と、前記先端硬質部を構成する超音波観察部と、前記先端硬質部を構成する、前記超音波観察部と前記湾曲部とを接続する接続部と、を具備し、前記接続部は、前記湾曲部の中心軸に対して傾斜しており、前記接続部と前記湾曲部との界面は、前記中心軸に対して垂直であり、前記接続部は、前記中心軸に対して交差する直線に沿って、前記界面の断面を、前記垂直を保って前記中心軸と垂直な方向にスライドさせたスイープ形状を有している。

第１実施の形態の超音波内視鏡の挿入部の先端側を模式的に示す図図１の挿入部の一部に注目して模式的に示す図図９の挿入部の一部に注目して模式的に示す図第２実施の形態を示す超音波内視鏡の挿入部の先端側を模式的に示す図本実施の形態の超音波内視鏡の挿入部の先端側を、図７に示す、先端硬質部が湾曲部とともに直線状を有する従来における挿入部の先端側とともに示す図図５の本実施の形態の挿入部の先端側を、図８に示す従来における挿入部の先端側、及び接続部がスイープ形状を有さないともに超音波観察部が曲げられた挿入部の先端側とともに模式的に示す図先端硬質部が湾曲部とともに直線状を有する従来における超音波内視鏡の挿入部の先端側を示す図図７の従来の挿入部の先端側を模式的に示す図超音波内視鏡の挿入部の接続部が、スイープ形状を有していない一例を模式的に示す図

　以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。尚、図面は模式的なものであり、各部材の厚みと幅との関係、それぞれの部材の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。

（第１実施の形態）
　図１は、本実施の形態の超音波内視鏡の挿入部の先端側を模式的に示す図、図２は、図１の挿入部の一部に注目して模式的に示す図である。

　図１に示すように、超音波内視鏡１０は、体内、例えば気管支に挿入される挿入部１の方向Ｓの先端側に、既知の湾曲部２が設けられているとともに、湾曲部２よりも方向Ｓの先端側に、非湾曲な先端硬質部５が設けられている。尚、湾曲部２よりも方向Ｓの後方における超音波内視鏡１０の構成は、周知であるため、その説明は省略する。

　先端硬質部５は、超音波観察部３と、接続部４とを具備して主要部が構成されている。接続部４は、超音波観察部３と湾曲部２とを接続する。

　尚、図１には図示していないが、先端硬質部５には体内を観察する観察部及び撮像部や、体内を照明する照明部等を設けることができる。また、先端硬質部５には、挿入部１内に挿通された処置具が突出される後述する突出口４ｇ（図５参照）が開口されていてもよい。

　また、接続部４は、図１に示すように、方向Ｓに平行な湾曲部２の中心軸Ｊに対して、９０°より小さい角度θ１で傾斜している。ここでいう角度θ１とは、図１に示すように湾曲部２の中心軸Jと接続部４とのなす角度のうち、方向Ｓにおける先端側の角度を指す。

　具体的には、接続部４は、図１に示すように、中心軸Ｊに対して角度θ１で交差する直線Ｑに沿って位置しており、接続部４と湾曲部２との界面Ｚは中心軸Ｊに対して垂直であり、直線Ｑに沿って、界面Ｚの断面を、垂直を保って中心軸Ｊと垂直な方向にスライドさせたスイープ形状を有して形成されている。　
　より具体的には、図２に示すように、接続部４は、直線Ｑに沿った位置を問わず、方向Ｅにおけるb2-b2断面を取れば、断面形状が、界面Ｚにおける方向Ｅのb1-b1断面の形状と一致する形状に形成されている。

　言い換えれば、接続部４は、直線Ｑに垂直な方向Ｆにおける接続部４のb3-b3断面の形状と、界面Ｚの方向Ｅにおけるb1-b1断面の形状とが不一致となる形状に形成されている。　
　尚、本実施の形態においては、図１に示すように、超音波観察部３も中心軸Ｊに対して角度θ１で交差する直線Ｑに沿って位置している。

　ここで、図９は、超音波内視鏡の挿入部の接続部が、スイープ形状を有していない一例を模式的に示す図、図３は、図９の挿入部の一部に注目して模式的に示す図である。

　図３、図９に示すように、接続部２０４がスイープ形状を有していない内視鏡２００においては、超音波観察部２０３及び接続部２０４を有する先端硬質部２０５と湾曲部２０２とを有する挿入部２０１において、接続部２０４は、図３に示すように、界面Ｚにおける方向Ｅのb1-b1断面の形状と、方向Ｆにおける接続部４のb3-b3断面の形状とが一致する形状に形成されている。

　言い換えれば、接続部２０４は、界面Ｚにおける方向Ｅのb1-b1断面の形状に対して、接続部２０４の直線Ｑに沿った位置を問わず、方向Ｅにおける接続部２０４のb2-b2断面形状が不一致な形状に形成されている。

　即ち、本実施の形態における接続部４は、図３に示すスイープ形状を有していない接続部２０４に存在する図３中において一点鎖線Ｙで囲って示す方向Ｓに沿った直線部位が、接続部４の基端において存在しない形状に形成されている。

　尚、接続部４全てが、直線Ｑに沿って界面Ｚを中心軸Ｊに対して垂直となるようにスライドさせた形状でもよいが、目的に応じて一部を削いだ形状にしてもよい。また、中心軸Ｊに対して垂直となるようにスライドさせた部分と中心軸Ｊに対して垂直以外の角度を持たせてスライドさせた部分とが共存していてもよい。

　このように、本実施の形態においては、接続部４がスイープ形状を有していることから、挿入部１の挿入性に優れている。尚、接続部４がスイープ形状を有することにより、挿入部１の挿入性が優れる理由は後述する。

（第２実施の形態）
　図４は、本実施の形態を示す超音波内視鏡の挿入部の先端側を模式的に示す図である。

　図４に示すように、本実施の形態においても、上述した第１実施の形態と同様に、接続部４がスイープ形状を有している。

　このことから、第１実施の形態と同様に挿入部１の挿入性に優れた構成を有している。尚、接続部４がスイープ形状を有することにより、挿入部１の挿入性が優れる理由は後述する。

　さらに、本実施の形態においては、超音波観察部３が、湾曲部２の中心軸Ｊに平行な軸Ｊ’方向に、接続部４の先端から接続部４に対して曲げられた（傾斜した）構成を有している。

　このことにより、第１実施の形態よりもより挿入部１の挿入性が向上された構成となっている。尚、超音波観察部３が曲げられることにより、挿入部１の挿入性が向上される理由も後述する。

（第３実施の形態）
　図５は、本実施の形態の超音波内視鏡の挿入部の先端側を、図７に示す、先端硬質部が湾曲部とともに直線状を有する従来における挿入部の先端側とともに示す図、図６は、図５の本実施の形態の挿入部の先端側を、図８に示す従来における挿入部の先端側、及び接続部がスイープ形状を有さないともに超音波観察部が曲げられた挿入部の先端側とともに模式的に示す図である。

　図６に示すように、超音波観察部３も、湾曲部２の中心軸Ｊに平行な軸Ｊ’方向に対して角度θ２を有して傾斜していても構わない。このことによれば、さらに挿入部１の挿入性が向上する。尚、超音波観察部３が角度θ２を有して曲げられることにより、挿入部１の挿入性が向上される理由も後述する。

　また、以下、第１実施の形態～第３実施の形態において共通の構造ではあるが、図５に示すように、接続部４が、傾斜角度θ１で中心軸Ｊから傾いていることにより、先端硬質部５の接続部４の一点鎖線Ｄの部位に設けられた突出口４ｇの中心軸Ｈを、中心軸Ｊに対して平行に近付けることができる。即ち中心軸Ｈの中心軸Ｊに対する傾斜角度を小さくすることができる。

　このため、突出口４ｇから処置具を、中心軸Ｊに沿って極端に曲げることなく突出させることができることから、処置具の挿通性が向上されている。また、挿入部１内を接続部４の突出口４ｇ近傍まで挿通された既知のイメージガイドやライトガイドの接続部４における屈曲も最小限に抑えることができる。

　超音波観察部３は、既知のコンベックス型を有しているとともに、図５に示すように、音響レンズ３ｎを具備するハウジング３ｈ内に、体内の被検部位に対して超音波Ｃを送信するとともに、被検部位から反射された超音波Ｃのエコー信号を受信する超音波送受信部３ｓを有している。以上が、第１～第３実施の形態において、共通の構造である。

　また、本実施の形態においては、超音波Ｃの送信方向が中心軸Ｊ側となるよう、音響レンズ３ｎはハウジング３ｈにおいて位置している。

　また、超音波観察部３は、超音波送受信部３ｓから送信された超音波Ｃが、中心軸Ｊと交差する位置、即ち、図５に示すように、中心軸Ｊよりもハウジング３ｈにおける超音波Ｃの送信方向とは反対方向側の背面３ｍ側に位置している。言い換えれば、超音波観察部３の一部が、中心軸Ｊと交差することがない。また、上述した接続部４の傾斜角度θ１は、超音波観察部３の一部が、中心軸Ｊと交差することがない角度に設定されている。

　また、本実施の形態においては、上述したように、超音波観察部３は、図６に示すように、中心軸Ｊに平行な中心軸Ｊ’に対して、９０°より小さい角度であるとともに、接続部４の傾斜角度θ１よりも小さい角度θ２で交差する直線Ｗに沿って位置している。

　即ち、超音波観察部３は、中心軸Ｊに対して角度θ２を有してスイープ形状を有して傾斜している。より具体的には、超音波観察部３の傾斜角度θ２は、ハウジング３ｈの背面３ｍの傾斜角度に一致している。また、超音波観察部３の傾斜角度θ２は、超音波観察部３の一部が、中心軸Ｊと交差することがない角度に設定されている。

　よって、本実施の形態の超音波内視鏡１０は、接続部４がスイープ形状を有しているとともに、超音波観察部３もスイープ形状を有していることにより、図６に示すように、超音波観察部の長さをｔ１とし、接続部４の長さをｔ２とした場合、方向Ｓにおける先端硬質部５の長さが、図７、図９に示す従来の超音波観察部１０３及び接続部１０４を有する先端硬質部１０５と、湾曲部１０２とが中心軸Ｊに沿って直線状に設けられた超音波内視鏡１００における挿入部１０１の先端硬質部１０５の長さよりもｍ３だけ短くなる。

　また、図６に示すように、スイープ形状を有さない接続部５０４及び接続部５０４の先端からθ１よりも小さく９０°よりも小さい角度θ２でスイープ形状を有さずに曲げられた超音波観察部５０３を有する先端硬質部５０５と湾曲部５０２とを挿入部５０１に有する超音波内視鏡５００における先端硬質部５０５よりも、先端硬質部５の長さがｍ２だけ短くなる。尚、接続部５０４は、超音波内視鏡２００の接続部２０４と同様の構成を有している。

　また、本実施の形態において、挿入部１を、気管支を変形させて方向Ａに進行させて行く際における通し径ｒ３は、図６に示す接続部５０４及び超音波観察部５０３がスイープ形状を有さない超音波内視鏡５００の通し径Ｒ２と比較するとｒ３＜ｒ２となる。

　即ち、本実施の形態のように、接続部４のみならず超音波観察部３もスイープ形状を有して曲がっている方が、通し径は小さくなる。

　尚、超音波観察部３は、スイープ形状を有さずに、単にθ１よりも小さく、９０°よりも小さな角度θ２で曲がっているだけでも、先端硬質部５の短縮化及び通し径の小径化に寄与する。　
　即ち、接続部４がスイープ形状を有しているだけでも先端硬質部５の短縮化及び通し径の小径化に寄与する。これは、上述した第１実施の形態や第２の実施の形態であっても同様である。

　よって、上述した第１～第３実施の形態に示したように、接続部４がスイープ形状を有していることにより、先端硬質部５の長さが短くなるばかりか、通し径ｒ３が小さくなることにより、挿入部１の挿入性が向上されるのである。

　また、さらに、超音波観察部３が、中心軸Ｊと平行に曲げられていたり、角度θ２を有して曲げられていたりすることにより、あるいはスイープ形状を有していたりすることにより、より挿入部１の挿入性が向上されるのである。

　これは、例えば気管支内に挿入される挿入部１の径、即ち、気管支に対する通し径が太くなってしまったり、先端硬質部５の方向Ｓの長さが長くなってしまったりすると、気管支における、上葉や中葉等の分岐部において、分岐部のいずれか側に挿入部１を選択して挿入する際、どちら側にもまたはいずれか一方側にも挿入し難く、選択性が低下してしまう他、上葉または中葉いずれへの挿入後、挿入部を深部まで挿入し難いためである。即ち、挿入部の挿入性が低下してしまうためである。

　よって、挿入部１の通し径の小径化と、先端硬質部５の方向Ｓにおける短縮化が実現できることにより、挿入部１の挿入性が向上されるのである。

　尚、本実施の形態においては、超音波内視鏡１０は、気管支内に挿入される構成を例に挙げて示したが、他の部位に挿入される超音波内視鏡に適用しても構わないということは勿論である。

　本出願は、２０１０年１１月１５日に日本国に出願された特願２０１０－２５５２７７号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものである。

Claims

　湾曲部と、
　前記湾曲部よりも先端側に位置する先端硬質部と、
　前記先端硬質部を構成する超音波観察部と、
　前記先端硬質部を構成する、前記超音波観察部と前記湾曲部とを接続する接続部と、
　を具備し、
　前記接続部は、前記湾曲部の中心軸に対して傾斜しており、
　前記接続部と前記湾曲部との界面は、前記中心軸に対して垂直であり、
　前記接続部は、前記中心軸に対して交差する直線に沿って、前記界面の断面を、前記垂直を保って前記中心軸と垂直な方向にスライドさせたスイープ形状を有していることを特徴とする超音波内視鏡。
　前記超音波観察部は、前記接続部の先端から前記接続部に対して傾斜して位置していることを特徴とする請求項１に記載の超音波内視鏡。
　前記超音波観察部は、前記湾曲部の前記中心軸に対して平行に位置していることを特徴とする請求項２に記載の超音波内視鏡。
　前記超音波観察部は、前記湾曲部の前記中心軸に対して傾斜しており、
前記接続部は、前記超音波観察部よりも、前記中心軸に対する傾斜角度が大きいことを特徴とする請求項２に記載の超音波内視鏡。
　前記超音波観察部は、コンベックス型であるとともに、ハウジングと前記ハウジングに収められた超音波送受信部とを具備しており、
　前記超音波送受信部の超音波の送信方向は、前記中心軸側であり、
　前記超音波観察部の傾斜角度は、前記ハウジングにおける前記超音波の前記送信方向とは反対方向側の背面の傾斜角度に等しいことを特徴とする請求項４に記載の超音波内視鏡。
　前記超音波観察部から送信された前記超音波は、前記中心軸と交差することを特徴とする請求項５に記載の超音波内視鏡。