WO2012036190A1

WO2012036190A1 - 電池パック及び該電池パックを備えた電動車

Info

Publication number: WO2012036190A1
Application number: PCT/JP2011/070952
Authority: WO
Inventors: 俊樹吉岡; 寿樹楠
Original assignee: 株式会社リチウムエナジージャパン
Priority date: 2010-09-16
Filing date: 2011-09-14
Publication date: 2012-03-22
Also published as: EP2618400A1; JP5706120B2; CN103069607B; EP2618400B1; US20150171390A1; US9172071B2; CN103069607A; JP2012064449A; EP2618400A4

Abstract

　複数の単電池を収容するパッケージングケースの外面に付着した水や洗浄液などの液体がトレーとカバーとの間からパッケージングケースの内部空間に進入することを確実に防止することができ、しかも、トレーに対するカバーの着脱作業を容易に行うことができる電池パックを提供する。パッケージングケースは、トレーの下側フランジ部とカバーの上側フランジ部とが重なり合った状態でその全周を覆うエッジカバーを備える。エッジカバーは、下側フランジ部と対向する第一片と、上側フランジ部と対向する第二片と、第一片及び第二片の基端同士を接続する接続部とを備える。第一片又は第二片の何れか一方に、複数の雌ネジ部が設けられる。第一片又は第二片の何れか他方、下側フランジ部、及び、上側フランジ部に、前記雌ネジ部の配置に合わせて雄ネジ部材を挿通させるためのネジ挿通穴が設けられる。

Description

電池パック及び該電池パックを備えた電動車

　本発明は、ハイブリッド電気自動車（ＨＥＶ）や電気自動車（ＥＶ）に搭載される電池パックに関する。また、本発明は、該電池パックを備えた電動車に関する。

　近年、環境保護の観点から、ＣＯ_２の排出量が少ないハイブリッド電気自動車や、ＣＯ_２を排出しない電気自動車（以下、これらを総称して電動車という）が普及しつつある。電動車は、駆動モータやその他の電気系統にエネルギーを供給するエネルギー供給源として、電池パックを搭載する。

　電池パックは、複数の電池モジュールと、該複数の電池モジュールを収容するパッケージングケースとを備える。

　それぞれの電池モジュールは、複数の単電池を電気的に接続した状態で一つにパッケージ化したモジュールである。すなわち、それぞれの電池モジュールは、複数の単電池で構成された組電池である。

　パッケージングケースは、電池モジュールが配置されるトレーと、該トレー上の電池モジュールを覆うカバーとを備える。例えば、トレーは、複数の電池モジュールが平面視マトリックス状（平面視において縦横に整列させた状態）に配置される底部と、該底部の外周から起立する下側周壁部と、該下側周壁部の上端から外方に延出する下側フランジ部とを備える。カバーは、トレーの開放部分に対応する形状を有する天部と、該天部の外周から垂下する上側周壁部と、該上側周壁部の下端から外方に延出する上側フランジ部とを備える。

　そして、底部上に複数の電池モジュールが配置されたトレーの開放部分がカバーで覆われ、重なり合った下側フランジ部及び上側フランジ部にボルトが挿通され、該ボルトにナットが螺合されて、トレーとカバーとが締結される。これにより、トレーの下側フランジ部とカバーの上側フランジ部とが面接触し、電池モジュールを収容するパッケージングケースの内部空間が液密になる。

　この電池パックは、電動車の底部に取り付けられる。すなわち、電動車に搭載されるこの電池パックは、電気容量を確保する必要性から全体の重量やサイズが非常に大きくなるため、走行安定性や他の構成の配置などの観点で、電動車の底部に配置される（例えば、特許文献１参照）。

　ところで、電動車に搭載される電池パックは、上述の如く、車両の底部に配置されるため、洗車や走行時の水の跳ね返りでパッケージングケースの外面に水分が付着しやすい。そのため、トレーとカバーとの間（下側フランジ部と上側フランジ部との間）の液密性を十分に確保する必要がある。しかしながら、従来の電池パックは、下側フランジ部と上側フランジ部とを面接触させることにより、パッケージングケースの内部空間を液密にしている。そのため、パッケージングケースにかかる液体の圧力が高い場合、下側フランジ部と上側フランジ部との間からパッケージングケースの内部空間に水分が進入するおそれがある。

　例えば、洗車やメンテナンスを行うときに、水や液状洗剤（以下、洗浄液という）を高圧で噴射させる高圧洗浄機が用いられることがあるが、高圧な洗浄液が電動車の足回りや車体の底に吹き付けられたときに、下側フランジ部と上側フランジ部との間からパッケージングケースの内部空間に洗浄液が進入し、該洗浄液が短絡などの原因となって電池モジュール全体又は単電池が破損するおそれがある。

　また、従来の電池パックには、上記問題点に加え、電池モジュール又は単電池の点検や交換に伴うカバーの着脱作業が繁雑であるといった問題もある。すなわち、従来の電池パックでは、ボルトとナットとを用いてトレーとカバーとが締結されるが、トレーとカバーとを締結する際には、複数箇所（トレー及びカバーの周囲に設定された複数の締結位置）にナットを供給しなければならず、また、カバーをトレーから取り外す際には、複数箇所に配置したナットを回収しなければならない。従って、従来の電池パックには、電池モジュールなどの点検や交換に伴ってカバーの着脱を行う際に、非常に煩雑な作業を行わなければならないといった問題がある。

日本国特開２００７－２５３９３３号公報

　そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、トレーとカバーとで構成されるパッケージングケースの外面に付着した水や洗浄液などの液体がトレーとカバーとの間からパッケージングケースの内部空間に進入することを確実に防止することができ、しかも、トレーに対するカバーの着脱作業の煩雑さを解消することができる電池パック及び該電池パックを備えた電動車を提供することを課題とする。

　本発明に係る電池パックは、
　一つ以上の単電池と、
　該一つ以上の単電池を収容するパッケージングケースとを備え、
　該パッケージングケースは、
　前記単電池が配置されるトレーであって、下側フランジ部を備えるトレーと、
　該トレー上の前記単電池を覆うカバーであって、上側フランジ部を備え、前記トレー上の前記単電池が前記カバーで覆われた状態で、前記下側フランジ部と前記上側フランジ部とが重なり合う、カバーと、
　重なり合った前記下側フランジ部及び前記上側フランジ部の全周又は略全周を外側から覆うエッジカバーとを備え、
　該エッジカバーは、
　前記下側フランジ部と対向する第一片と、
　前記上側フランジ部と対向する第二片と、
　前記第一片及び前記第二片の基端同士を接続する接続部とを備え、
　前記第一片又は前記第二片の何れか一方に、複数の雌ネジ部が設けられ、
　前記第一片又は前記第二片の何れか他方、前記下側フランジ部、及び、前記上側フランジ部に、前記雌ネジ部の配置に合わせて雄ネジ部材を挿通させるためのネジ挿通穴が設けられる。

　本発明の一態様として、前記第一片又は前記第二片の何れか一方のうち、前記下側フランジ部又は前記上側フランジ部と対向する面と反対側にある外面上に、ナットが固定され、それぞれのナットのネジ穴が前記雌ネジ部を構成するようにしてもよい。

　本発明の他態様として、前記下側フランジ部と前記上側フランジ部との間に、シール材が介装されるようにしてもよい。

　本発明の別の態様として、前記雌ネジ部は、前記第一片又は前記第二片の何れか一方のうち、前記下側フランジ部又は前記上側フランジ部と対向する面と反対側で閉塞して、非貫通状態で形成されるようにしてもよい。

　本発明の他態様として、前記下側フランジ部及び前記上側フランジ部は、平面視角形の枠状であり、前記エッジカバーは、前記下側フランジ部及び前記上側フランジ部の辺部を覆う分割カバーと、前記下側フランジ部及び前記上側フランジ部の角部を覆う分割カバーとに分割されるようにしてもよい。

　この場合、前記分割カバーのうち、隣り合う分割カバーは、端部同士が互いに近接又は重なるように、配置されるようにすることができる。

　さらには、前記隣り合う分割カバーは、一方の分割カバーの前記第一片及び前記第二片が他方の分割カバーの前記第一片及び前記第二片の端部を外側から覆うように、配置されるようにすることができる。

　本発明のさらに具体的な態様として、前記パッケージングケースは、電動車の底部に取り付け可能に構成され又は取り付けられるようにしてもよい。

　そして、本発明に係る電動車は、上記何れかの電池パックを備える。

図１は、本発明の一実施形態に係る電池パックの全体斜視図を示す。図２は、同実施形態に係る電池パックの全体平面図を示す。図３は、同実施形態に係る電池パックの分解斜視図であって、冷却用ファンを省略した状態の分解斜視図を示す。図４は、同実施形態に係る電池パックの部分拡大断面図であって、（ａ）は、重なり合う下側フランジ部及び上側フランジ部をエッジカバー（第一分割カバー又は第二分割カバーのみ）で覆った部分の拡大断面図を示し、（ｂ）は、重なり合う下側フランジ部及び上側フランジ部を覆ったエッジカバー（第一分割カバー又は第二分割カバー）に別のエッジカバー（第三分割カバー）を被せた部分の拡大断面図を示す。図５は、同実施形態に係る電池パックの液密性に関する説明用の断面図であって、（ａ）は、重なり合う下側フランジ部及び上側フランジ部をエッジカバー（第一分割カバー又は第二分割カバーのみ）で覆った部分に高圧な液体（洗浄液）を吹き付けた状態を示し、（ｂ）は、重なり合う下側フランジ部及び上側フランジ部を覆ったエッジカバー（第一分割カバー又は第二分割カバー）に別のエッジカバー（第三分割カバー）を被せた部分に高圧な液体（洗浄液）を吹き付けた状態を示す。

　以下、本発明の一実施形態に係る電池パックについて、添付図面を参照しつつ説明する。

　かかる電池パックは、電動車である電気自動車（ＥＶ）に搭載されるもので、図１乃至図３に示す如く、複数の電池モジュール２，…と、該電池モジュール２，…を収容するパッケージングケース３とを備えている。なお、本実施形態に係る電池パック１は、パッケージングケース３と後述するエッジカバー４に特徴を有するため、各図において、電池モジュール２，…は、簡略化して二点鎖線で示されている。

　それぞれの電池モジュール２は、複数の単電池を一列に配置してパッケージ化した、いわゆる、組電池である。そして、それぞれの電池モジュール２において、複数の単電池同士が電気的に接続されており、該複数の単電池によって大容量の電池が構成されている。

　パッケージングケース３は、電池モジュール２，…を配置するトレー３０と、該トレー３０の上部を覆う、より詳しくは、トレー３０上の電池モジュール２，…を覆うカバー３１とを備えている。

　トレー３０は、図３に示す如く、下側フランジ部３０２を備えている。すなわち、トレー３０は、電池モジュール２，…が配置（載置）される底部３００と、該底部３００の外周に直接的又は間接的に接続され、該底部３００の外側で環状をなす前記の下側フランジ部３０２とを備えている。より具体的に説明すると、トレー３０は、前記の底部３００と、該底部３００の外周から起立する下側周壁部３０１と、該下側周壁部３０１の上端から外方に延出する前記の下側フランジ部３０２とを備えている。

　底部３００は、平面視略長方形状に形成されている。これに伴い、下側周壁部３０１は、底部３００の平面形状に対応して平面視長方形状をなす領域を画定するように角枠状に形成されている。そして、電池パック１は、上述したとおり、電気自動車に搭載されるため、下側周壁部３０１の外面の複数箇所（本実施形態においては、五カ所）のそれぞれには、シャーシ（図示しない）と連結するための連結用アーム３０３が突出するように設けられている。

　トレー３０においては、下側周壁部３０１に包囲された領域が底部３００の長手方向で複数（図においては四つ）の領域Ａ１，Ａ２，Ａ３，Ａ４に区画されている。すなわち、トレー３０は、底部３００の長手方向に間隔をあけて複数の仕切部３０４，…を備えている。

　下側周壁部３０１は、上述したとおり、平面視長方形状の領域を画定するように角枠状に形成されている。そのため、それぞれの仕切部３０４は、下側周壁部３０１のうちの互いに対向する一対の壁面（採番しない）に連結されている。

　トレー３０においては、仕切部３０４，…によって区画された領域Ａ１，Ａ２，Ａ３，Ａ４のうちの一つの領域Ａ３に、電池モジュール２，…の充電などを制御する制御手段３０５（制御基板）などが収容され、残りの領域Ａ１，Ａ２，Ａ４に、複数の電池モジュール２，…が平面視マトリックス状（縦横に整列させた状態）に配置される。

　そして、トレー３０においては、電池モジュール２，…からの電力を電気自動車の駆動モータや制御系に供給するためのケーブルを接続するコネクタ（図示しない）や、電池モジュール２，…及び単電池に関する情報（充電状態など）の信号送信用のケーブルなどを接続するコネクタ（図示しない）が、下側周壁部３０１に取り付けられている。そのため、下側周壁部３０１のうち、制御手段３０５を収容する領域Ａ３を画定する部分に、コネクタ（図示しない）を取り付けるためのコネクタ用貫通穴Ｈａが形成されている。

　下側フランジ部３０２は、下側周壁部３０１の上端全周から外方に延出している。従って、下側フランジ部３０２は、無端環状となっている。底部３００は、平面視四角形状に形成されているため、下側フランジ部３０２は、平面視角形の枠状をなしている。そして、下側フランジ部３０２には、それぞれに雄ネジ部材Ｂを挿通させるための複数のネジ挿通穴Ｈ１，…が形成されている。下側フランジ部３０２には、雄ネジ部材Ｂを挿通させるためのネジ挿通穴Ｈ１が周方向に所定間隔をあけて複数形成されている。

　カバー３１は、前記上側フランジ部３１２を備えている。すなわち、カバー３１は、トレー３０の開放部分に対応する形状を有する天部３１０と、該天部３１０の外周に直接的又は間接的に接続され、該天部３１０の外側で環状をなす前記の上側フランジ部３１２とを備えている。より具体的に説明すると、カバー３１は、前記の天部３１０と、該天部３１０の外周から垂下する上側周壁部３１１と、該上側周壁部３１１の下端から外方に延出する前記の上側フランジ部３１２とを備えている。

　天部３１０は、トレー３０の開放部分に対応して平面視略長方形状に形成されている。

　ここで、電池パック１は、電池モジュール２，…の充放電に伴って発生する熱を放熱（冷却）するための冷却用ファンＦを備えている（図１及び図２参照）。

　冷却用ファンＦは、天部３１０に取り付けられる。これに伴い、カバー３１の天部３１０には、吸気用の開口Ｈａと排気用の開口Ｈｂが形成されている。天部３１０は、長方形状に形成されているため、吸気用の開口Ｈａ及び排気用の開口Ｈｂは、天部３１０上の対角位置に形成されている。電池パック１は、冷却用ファンＦとして、吸引ブロアを採用している。これに伴い、カバー３１においては、冷却用ファンＦが排気用の開口Ｈｂに対応して取り付けられる。

　上側フランジ部３１２は、上側周壁部３１１の下端全周から外方に延出している。従って、上側フランジ部３１２は、下側フランジ部３０２と同様に、無端環状となっている。そして、上側フランジ部３１２は、カバー３１がトレー３０の上部開口を覆った状態で、下側フランジ部３０２と重なり合う。

　上側フランジ部３１２には、それぞれに雄ネジ部材Ｂを挿通させるための複数のネジ挿通穴Ｈ２，…が形成されている。上側フランジ部３１２には、雄ネジ部材Ｂを挿通させるためのネジ挿通穴Ｈ２が周方向に所定間隔をあけて複数形成されている。すなわち、上側フランジ部３１２には、該上側フランジ部３１２と重なり合う下側フランジ部３０２のネジ挿通穴Ｈ１，…の配置に対応して、複数のネジ挿通穴Ｈ２，…が形成されている。これにより、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２とが重なり合った状態で、下側フランジ部３０２のネジ挿通穴Ｈ１と上側フランジ部３１２のネジ挿通穴Ｈ２とが重なり合う状態となる。

　電池パック１は、重なり合った下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の全周又は略全周を、外側から覆うエッジカバー４を備えている。

　エッジカバー４は、下側フランジ部３０２と対向する第一片４０と、上側フランジ部３１２と対向する第二片４１と、第一片４０及び第二片４１の基端同士を接続する接続部４２とを備えている。

　エッジカバー４は、図２及び図３に示す如く、複数に分割されている。すなわち、エッジカバー４は、複数の分割カバー４ａ，４ｂ，４ｃを備えている。そして、分割カバー４ａ，４ｂ，４ｃを、重なり合う下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２を覆うように配置することにより、分割カバー４ａ，４ｂ，４ｃは、周方向に連続して下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の全周を覆った状態になる。

　より具体的に説明すると、エッジカバー４は、重なり合った下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の長辺部分を覆うための複数の分割カバー（以下、この分割カバーを第一分割カバーという）４ａ，…と、重なり合った下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の短辺部分を覆うための複数の分割カバー（以下、この分割カバーを第二分割カバーという）４ｂ，…と、重なり合った下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の角部分を覆うための複数の分割カバー（以下、この分割カバーを第三分割カバーという）４ｃ，…とを備えている。なお、本実施形態に係る電池パック１においては、重なり合った下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の一方の長辺部分の途中位置に、段差部Ｐが形成されている。そのため、重なり合った下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の長辺部分の一方を覆う第一分割カバー４ａは、段差部Ｐを境にして二つに分けられている。

　それぞれの第一分割カバー４ａは、図３に示す如く、下側フランジ部３０２と対向する第一片４０ａと、上側フランジ部３１２と対向する第二片４１ａと、第一片４０ａ及び第二片４１ａの基端同士を全長に亘って接続する接続部４２ａとを備えている。それぞれの第二分割カバー４ｂは、下側フランジ部３０２と対向する第一片４０ｂと、上側フランジ部３１２と対向する第二片４１ｂと、第一片４０ｂ及び第二片４１ｂの基端同士を全長に亘って接続する接続部４２ｂとを備えている。それぞれの第三分割カバー４ｃは、下側フランジ部３０２と対向する第一片４０ｃと、上側フランジ部３１２と対向する第二片４１ｃ、第一片４０ｃ及び第二片４１ｃの基端同士を全長に亘って接続する接続部４２ｃとを備えている。

　第一分割カバー４ａの第一片４０ａ及び第二片４１ａ、第二分割カバー４ｂの第一片４０ｂ及び第二片４１ｂは、それぞれ帯板状に形成されている。従って、第一分割カバー４ａの接続部４２ａは、第一片４０ａの長手方向と直交する方向（短手方向）における一端（基端）と、第二片４１ａの長手方向と直交する方向（短手方向）における一端（基端）とを全長に亘って接続している。また、第二分割カバー４ｂの接続部４２ｂは、第一片４０ｂの長手方向と直交する方向（短手方向）における一端（基端）と、第二片４１ｂの長手方向と直交する方向（短手方向）における一端（基端）とを全長に亘って接続している。

　これに対し、第三分割カバー４ｃの第一片４０ｃ及び第二片４１ｃは、平面視鈎型（Ｌ字状）に形成されている。従って、第三分割カバー４ｃの接続部４２ｃは、第一片４０ｃの外側に位置する幅方向における一端（基端）と、第二片４１ｃの外側に位置する幅方向における一端（基端）とを全長に亘って接続している。なお、第三分割カバー４ｃは、下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の四隅に配置されるため、四つ設けられている。しかし、底部３００の長手方向における一端側に配置される二つの第三分割カバー４ｃ，４ｃにおいては、鈎型をなす第一片４０ｃ及び第二片４１ｃの一方の片が他方の片よりも長く形成されている。

　このように、第一片４０の基端と第二片４１の基端とが接続部４２によって接続されることにより、第一片４０の基端と第二片４１の基端との間は、接続部４２によって閉塞される。そして、接続部４２の縦断面形状が円弧状であるため、エッジカバー４の縦断面形状は、略Ｕ字状となっている。

　複数の分割カバー４ａ，４ｂ，４ｃは、図４（ａ）及び図４（ｂ）に示す如く、重なり合った下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の全周を覆う際、隣り合う分割カバー同士が近接又は重なるように配置される。すなわち、第一分割カバー４ａ，…、第二分割カバー４ｂ，…、及び第三分割カバー４ｃ，…をパッケージングケース３の周囲に配置するときに、図４（ｂ）に示す如く、第三分割カバー４ｃ，…の第一片４０ｃ及び第二片４１ｃが、第一分割カバー４ａ，…の第一片４０ａ及び第二片４１ａのそれぞれ長手方向における端部と、第二分割カバー４ｂ，…の第一片４０ｂ及び第二片４１ｂのそれぞれ長手方向における端部を外側から覆った状態になるよう、分割カバー４ａ，４ｂ，４ｃは、配置される。

　そして、重なり合った下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の長辺部分の一方を覆う二つの第一分割カバー４ａ，４ａは、図２に示す如く、長手方向における端部同士が近接（接触）するように配置される。

　かかるエッジカバー４において、図４（ａ）及び図４（ｂ）に示す如く、第一片４０又は第二片４１の何れか一方に、下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の周方向に間隔をあけて複数の雌ネジ部４３，…が形成されるとともに、第一片４０又は第二片４１の何れか他方には、雌ネジ部４３，…の配置に合わせて、前記雄ネジ部材Ｂを挿通させるための複数のネジ挿通穴Ｈ３，…が形成されている。これら雌ネジ部４３，…及びネジ挿通穴Ｈ３，…は、下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２に形成されたネジ挿通穴Ｈ１，Ｈ２の配置に対応している。

　本実施形態においては、エッジカバー４が複数に分割されているため、それぞれの第一分割カバー４ａの第一片４０ａ、それぞれの第二分割カバー４ｂの第一片４０ｂ、及びそれぞれの第三分割カバー４ｃの第一片４０ｃに、雌ネジ部４３，…が形成されるとともに、それぞれの第一分割カバー４ａの第二片４１ａ、それぞれの第二分割カバー４ｂの第二片４１ｂ、及びそれぞれの第三分割カバー４ｃの第二片４１ｃに、ネジ挿通穴Ｈ３，…が形成されている。

　なお、上述したとおり、第一分割カバー４ａ，…、第二分割カバー４ｂ，…、及び第三分割カバー４ｃ，…をパッケージングケース３の周囲に配置するときに、それぞれの第三分割カバー４ｃの第一片４０ｃ及び第二片４１ｃが、第一分割カバー４ａの第一片４０ａ及び第二片４１ａのそれぞれ長手方向における端部と、第二分割カバー４ｂの第一片４０ｂ及び第二片４１ｂのそれぞれ長手方向における端部を外側から覆う。そのため、第一分割カバー４ａのうち、第三分割カバー４ｃに覆われる端部と、第二分割カバー４ｂのうち、第三分割カバー４ｃに覆われる端部には、雌ネジ部４３が設けられず、単なる貫通穴Ｈ’がネジ挿通穴Ｈ３と同心で形成されている（図３参照）。

　雌ネジ部４３は、ナット４４のネジ穴によって構成されている。すなわち、第一片４０は、下側フランジ部３０２と対向する面と反対側にある外面上に、ナット４４，…が固定（溶接）され、該ナット４４，…のネジ穴が雌ネジ部４３，…となっている。これに伴い、第一片４０には、ナット４４，…のネジ穴に対応した貫通穴Ｈ，…が形成されている。なお、本実施形態において、一般的なナット４４が採用されているため、雌ネジ部４３は貫通状態に形成されている。

　本実施形態に係る電池パック１は、以上の通りであり、次に、この電池パック１の組み立てについて説明する。

　まず、トレー３０上に、電池モジュール２，…及び制御手段３０５が配置される。そして、トレー３０の上方の開放部分がカバー３１で覆われ、トレー３０の下側フランジ部３０２にカバー３１の上側フランジ部３１２が重ね合わされた状態にされる。本実施形態においては、トレー３０の開放部分がカバー３１で覆われる前（下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２とが重ね合わされる前）に、下側フランジ部３０２の上面にシール材が塗布される。

　そして、上述したとおり、トレー３０がカバー３１で覆われた後、重なり合った下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２に、エッジカバー４が取り付けられる。すなわち、図４（ａ）及び図４（ｂ）に示す如く、下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２のネジ挿通穴Ｈ１，Ｈ２にエッジカバー４のネジ挿通穴Ｈ３が一致するように、エッジカバー４が、重なり合った下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２に被せられる。そして、第二片４１、下側フランジ部３０２、及び上側フランジ部３１２に形成されたネジ挿通穴Ｈ１，Ｈ２，Ｈ３に雄ネジ部材Ｂが挿通され、該雄ネジ部材Ｂが第一片４０に形成された雌ネジ部４３に螺合される。

　これにより、下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２は、エッジカバー４の第一片４０及び第二片４１に挟み込まれて互いに接触した状態で締結される。

　そして、電池モジュール２，…を収容した内部空間が液密な電池パック１が完成する。完成した電池パック１は、車体（シャーシ）に固定される。なお、冷却用ファンＦやコネクタなどの取り付け、配線系の接続は、電池パック１が車体（シャーシ）へ搭載される前であって、トレー３０がカバー３１で閉じられる前に予め行われるか、トレー３０がカバー３１で閉じられた後に行われる。

　本実施形態に係る電池パック１は、以上の通りであり、このような構成にすることにより、走行時の水の跳ね返りや洗車によってパッケージングケース３に水や洗浄液など（以下、総称して単に液体という）の液体が付着しても、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間に水が進入することはない。

　より具体的に説明すると、図５（ａ）及び図５（ｂ）に示す如く、洗車などでカバー３１とトレー３０との接続部分（重なり合う下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の近傍）に液体が吹き付けられても、エッジカバー４が液体の進行（重なり合う下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の界面側への進行）を遮ることになる。これにより、高圧な液体が吹き付けられても、該液体が下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間から内部空間へ進入することを確実に防止できる。

　また、上述のような高圧の液体の吹き付けや、走行中の水の跳ね返りなどでパッケージングケース３に多量の液体（水分）が付着するが、その液体は自然な状態で付着する。そのため、エッジカバー４と下側フランジ部３０２との間やエッジカバー４と上側フランジ部３１２との間に液体が進入することがない。そして、仮に、その液体がこれらの間に進入したとしても、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間にまで進入することはない。すなわち、パッケージングケース３に付着した液体（水分）は、高圧洗浄機から噴射される液体のような高圧が作用していないため、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間にまで進入することがない。

　そして、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間に介装されたシール材によっても、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間の液密性が高められている。これにより、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間への液体の進入がより確実に防止される。さらに、重なり合う下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２とがエッジカバー４で覆われている。そのため、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間に介装したシール材が流動性を有するものであっても、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間からシール材が外側に完全に流出してしまうことを防止できる。従って、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２０との間のシール性（液密性）を確実に維持できる。

　エッジカバー４は、下側フランジ部３０２と対向する第一片４０と、上側フランジ部３１２と対向する第二片４１と、第一片４０及び第二片４１の基端同士を全長に亘って接続する接続部４２とを備える。そして、第一片４０には、下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の周方向に間隔をあけて、複数の雌ネジ部４３，…が形成されるとともに、上側フランジ部３１２、下側フランジ部３０２、及び、第二片４１には、雌ネジ部４３，…の配置に合わせて、雄ネジ部材Ｂ，…を挿通させるためのネジ挿通穴Ｈ１，Ｈ２，Ｈ３が穿設されている。そのため、雌ネジ部４３を下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２のネジ挿通穴Ｈ１，Ｈ２と一致させるように、第一片４０と第二片４１との間に下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２が介挿入され、第二片４１、下側フランジ部３０２、及び上側フランジ部３１２に穿設されたそれぞれネジ挿通穴Ｈ１，Ｈ２，Ｈ３にそれぞれ雄ネジ部材Ｂが挿通され、雄ネジ部材Ｂが雌ネジ部４３に螺合されることにより、下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２は、エッジカバー４の第一片４０及び第二片４１に挟み込まれ、互いに面接触した状態で締結される。

　このように上記構成の電池パック１によれば、雄ネジ部材Ｂをネジ挿通穴Ｈ１，Ｈ２，Ｈ３に挿通して雌ネジ部４３に螺合させるだけで、トレー３０にカバー３１を取り付けることができる。特に、本実施形態においては、第一片４０の下側フランジ部３０２と対向する面と反対側にある外面上にナット４４，…が溶接され、該ナット４４，…のネジ穴が雌ネジ部４３，…とされている。そのため、ナット４４，…（雌ネジ部４３，…）への雄ネジ部材Ｂ，…の螺合を確実にすることができ、雄ネジ部材Ｂ，…による軸線方向の締め付け力を大きくすることができる。

　そして、軸線方向の締め付け力を大きくすることにより、下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２に対するエッジカバー４の第一片４０及び第二片４１による挟み込み力を大きくすることができる。そのため、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との面接触をより確実にでき、これらの間の液密性を高めることができる。また、本実施形態においては、上述の如く、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間にシール材が介装されているため、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間の液密性をより確実に高めることができる。

　そして、本実施形態においては、ナット４４，…がエッジカバー４と一体的になっている。そのため、雄ネジ部材Ｂ，…を取り外した後、従来のようにナットの回収を行う必要もない。

　従って、パッケージングケース３の外面に付着した水や洗浄液などの液体がトレー３０とカバー３１との間からパッケージングケース３の内部空間に進入することを確実に防止でき、しかも、トレー３０に対するカバー３１の着脱作業を容易に行うことができる。

　なお、本発明に係る電池パックは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。

　すなわち、上記実施形態において、電気自動車（ＥＶ）に搭載される電池パック１について説明したが、これに限定されるものではない。本発明に係る電池パックは、ハイブリッド電気自動車（ＨＥＶ）に搭載される電池パックであってもよい。要するに、本発明に係る電池パックは、電気エネルギーで駆動する電動車の電源（エネルギー源）として採用されればよい。

　上記実施形態において、パッケージングケース３内に、複数の単電池が一つにパッケージングされた電池モジュール２が、複数収容された電池パック１について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、パッケージ化されていない単電池がパッケージングケース３内に収容されたものであってもよい。要するに、本発明は、パッケージングケース３内に一つ以上の単電池が収容されたものに適用することができる。

　上記実施形態において、エッジカバー４は、複数に分割されることにより、第一分割カバー４ａ，…、第二分割カバー４ｂ，…、及び第三分割カバー４ｃ，…で構成されたが、これに限定されるものではない。エッジカバー４は、第一片４０、第二片４１及び接続部４２を備えた二つの分割カバーで構成されてもよい。あるいは、エッジカバー４は、第一片４０、第二片４１及び接続部４２を備えた単一なカバーで構成されてもよい。

　但し、エッジカバー４は、下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の全周を覆う必要があるため、単一な構成にする場合、一部を分断させる必要がある。この場合においては、エッジカバー４は、分断した位置とは異なる位置に、可撓性が付与されるか、あるいは分断した位置とは異なる位置に、ヒンジ構造が設けられることが好ましい。このようにすれば、可撓性が付与される部分又はヒンジ構造を支点にして、エッジカバー４の両側の間隔を広げることができる。そのため、下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の全周にエッジカバー４を容易に配置することができる。

　上記実施形態において、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間にシール材が介装されたが、これに限定されるものではない。例えば、上側フランジ部３１２の下面と下側フランジ部３０２の上面とが直接面接触するようにしてもよい。このようにしても、雄ネジ部材Ｂの締め付け作用で下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間を液密にすることができる。但し、より液密性を高めるには、上記実施形態と同様に、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間にシール材を介装することが好ましい。

　上記実施形態において、エッジカバー４の第一片４０に、雌ネジ部４３，…が形成され、該エッジカバー４の第二片４１に、ネジ挿通穴Ｈ３，…が形成されるようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、エッジカバー４の第一片４０に、ネジ挿通穴Ｈ３，…が形成され、該エッジカバー４の第二片４１に、雌ネジ部４３，…が形成されるようにしてもよい。

　上記実施形態において、第一片４０に、ナット４４，…が固定（溶接）され、該ナット４４，…のネジ穴が雌ネジ部４３，…を構成したが、これに限定されるものではない。例えば、第一片４０に、直接ネジ穴（タップ穴）が形成されてもよい。第二片４１に雌ネジ部４３，…が形成される場合も同様である。

　上記実施形態において、トレー３０の底部３００が長方形状をなし、これに対応してカバー３１の天部３１０が長方形状をなすパッケージングケース３について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、トレー３０の底部３００が正方形状をなし、これに対応してカバー３１の天部３１０も正方形状をなすものであってもよい。また、トレー３０の底部３００やカバー３１の天部３１０が長方形状や正方形状などの角形状をなすものに限定されるものでもなく、底部３００や天部３１０が非矩形状のものであってもよい。

　上記実施形態において、パッケージングケース３の内部空間が区画されたが、これに限定されるものではない。パッケージングケース３の内部空間が区画されていないものであってもよい。また、パッケージングケース３内に制御手段３０５が配置されたものに限定されるものではなく、パッケージングケース３内に電池モジュール２，…のみが配置され、制御手段３０５などが別のケースに配置されたものであってもよい。

　上記実施形態において、底部３００の外周から起立した下側周壁部３０１の上端に下側フランジ部３０２が連設されたトレー３０と、天部３１０の外周から垂下した上側周壁部３１１の下端に上側フランジ部３１２が連設されたカバー３１とで構成されたパッケージングケース３について説明したが、パッケージングケース３はこれに限定されるものではない。例えば、トレー３０が上記実施形態と同じ構成であることを前提に、天部３１０の外周に直接上側フランジ部３１２が連設されて全体がプレート状をなすカバー３１を採用してもよい。あるいは、カバー３１が上記実施形態と同じ構成であることを前提に、底部３００の外周に直接下側フランジ部３０２が連設されて全体がプレート状をなすトレー３０を採用してもよい。

　すなわち、トレー３０及びカバー３１の少なくとも何れか一方に、電池モジュール２，…を収容する空間が形成されたものであればよい。このようにしても、重なり合う下側フランジ部３０２及び上側フランジ部３１２の全周又は略全周がエッジカバー４で覆われることにより、上記実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。

　上記実施形態において、雌ネジ部４３，…が貫通状態で形成されたが、これに限定されるものではない。例えば、雌ネジ部４３，…は、第一片４０のうち、下側フランジ部３０２と対向する面と反対側で閉塞して、非貫通状態で形成されてもよい。具体的には、第一片４０にナット４４，…が固定され、ナット４４，…のネジ穴が雌ネジ部４３を構成する場合には、ナット４４，…として、袋ナットが採用される。あるいは、第一片４０に直接雌ネジ部４３が形成される場合には、第一片４０に非貫通穴が形成され、内周に雌ネジが形成される（タップを立てる）。第一片４０に変えて第二片４１に雌ネジ部４３が設けられる場合も同様である。

　このようにすれば、雌ネジ部４３における、雄ネジ部材Ｂと螺合させる開口とは反対側から、雌ネジ部４３と雄ネジ部材Ｂとの間（ネジ山間）に液体が進入することを防止することができる。すなわち、雌ネジ部４３が外側で閉塞した状態になるため、第一片４０又は第二片４１の何れか一方における雌ネジ部４３近傍に付着した液体が、該雌ネジ部４３内に進入することを確実に遮ることができる。これにより、下側フランジ部３０２と上側フランジ部３１２との間をより確実にシールすることができる。

　上記実施形態において、電動車の底部に取り付けられる電池パック１について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、電動車の底部以外の雨水や洗浄液などの液体が付着する部位に取り付け可能又は取り付けられる電池パック１であってもよい。なお、連結アーム３０３の形状や配置は、電動車に応じて適宜変更され得る。

　上記実施形態において、エッジカバー４に、複数の雌ネジ部４３，…が周方向で所定間隔をあけて一列に配置されたが、これに限定されるものではない。例えば、複数の雌ネジ部４３，…が周方向と直交する方向で複数列に配置されてもよい。この場合において、下側フランジ部３０２、上側フランジ部３１２、及び第二片４１に、雌ネジ部４３，…の配置に対応させて複数のネジ挿通穴Ｈ１，Ｈ２，Ｈ３が形成される。

　１…電池パック、２…電池モジュール、３…パッケージングケース、４…エッジカバー、４ａ…第一分割カバー（分割カバー）、４ｂ…第二分割カバー（分割カバー）、４ｃ…第三分割カバー（分割カバー）、３０…トレー、３１…カバー、４０…第一片、４１…第二片、４２…接続部、４３…雌ネジ部、４４…ナット、３００…底部、３０１…下側周壁部、３０２…下側フランジ部、３０３…連結用アーム、３０４…仕切部、３０５…制御手段、３１０…天部、３１１…上側周壁部、３１２…上側フランジ部、Ａ１，Ａ２，Ａ３，Ａ４…領域、Ｆ…冷却用ファン、Ｈ，Ｈ’…貫通穴、Ｈａ…コネクタ用貫通穴、Ｈ１，Ｈ２，Ｈ３…ネジ挿通穴、Ｂ…雄ネジ部材、Ｈａ…吸気用の開口、Ｈｂ…排気用の開口、Ｐ…段差部

Claims

　一つ以上の単電池と、
　該一つ以上の単電池を収容するパッケージングケースとを備え、
　該パッケージングケースは、
　前記単電池が配置されるトレーであって、下側フランジ部を備えるトレーと、
　該トレー上の前記単電池を覆うカバーであって、上側フランジ部を備え、前記トレー上の前記単電池が前記カバーで覆われた状態で、前記下側フランジ部と前記上側フランジ部とが重なり合う、カバーと、
　重なり合った前記下側フランジ部及び前記上側フランジ部の全周又は略全周を外側から覆うエッジカバーとを備え、
　該エッジカバーは、
　前記下側フランジ部と対向する第一片と、
　前記上側フランジ部と対向する第二片と、
　前記第一片及び前記第二片の基端同士を接続する接続部とを備え、
　前記第一片又は前記第二片の何れか一方に、複数の雌ネジ部が設けられ、
　前記第一片又は前記第二片の何れか他方、前記下側フランジ部、及び、前記上側フランジ部に、前記雌ネジ部の配置に合わせて雄ネジ部材を挿通させるためのネジ挿通穴が設けられる
　電池パック。
　前記第一片又は前記第二片の何れか一方のうち、前記下側フランジ部又は前記上側フランジ部と対向する面と反対側にある外面上に、ナットが固定され、それぞれのナットのネジ穴が前記雌ネジ部を構成する請求項１に記載の電池パック。
　前記下側フランジ部と前記上側フランジ部との間に、シール材が介装される請求項１又は請求項２に記載の電池パック。
　前記雌ネジ部は、前記第一片又は前記第二片の何れか一方のうち、前記下側フランジ部又は前記上側フランジ部と対向する面と反対側で閉塞して、非貫通状態で形成される請求項１乃至請求項３の何れか１項に記載の電池パック。
　前記下側フランジ部及び前記上側フランジ部は、平面視角形の枠状であり、
　前記エッジカバーは、前記下側フランジ部及び前記上側フランジ部の辺部を覆う分割カバーと、前記下側フランジ部及び前記上側フランジ部の角部を覆う分割カバーとに分割される
　請求項１乃至請求項４の何れか１項に記載の電池パック。
　前記分割カバーのうち、隣り合う分割カバーは、端部同士が互いに近接又は重なるように、配置される請求項５に記載の電池パック。
　前記隣り合う分割カバーは、一方の分割カバーの前記第一片及び前記第二片が他方の分割カバーの前記第一片及び前記第二片の端部を外側から覆うように、配置される請求項６に記載の電池パック。
　前記パッケージングケースは、電動車の底部に取り付け可能に構成され又は取り付けられる請求項１乃至請求項７の何れか１項に記載の電池パック。
　請求項１乃至請求項８の何れか１項に記載された前記電池パックを備える電動車。