WO2011089649A1 - 診断装置及び診断方法 - Google Patents

診断装置及び診断方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2011089649A1
WO2011089649A1 PCT/JP2010/000360 JP2010000360W WO2011089649A1 WO 2011089649 A1 WO2011089649 A1 WO 2011089649A1 JP 2010000360 W JP2010000360 W JP 2010000360W WO 2011089649 A1 WO2011089649 A1 WO 2011089649A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
diagnostic
category
data
database
procedure
Prior art date
Application number
PCT/JP2010/000360
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
関合孝朗
江口徹
楠見尚弘
堀嘉成
深井雅之
清水悟
Original Assignee
株式会社日立製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日立製作所 filed Critical 株式会社日立製作所
Priority to PCT/JP2010/000360 priority Critical patent/WO2011089649A1/ja
Priority to CN201080061856.XA priority patent/CN102713777B/zh
Priority to JP2011550718A priority patent/JP5292477B2/ja
Publication of WO2011089649A1 publication Critical patent/WO2011089649A1/ja

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B23/00Testing or monitoring of control systems or parts thereof
    • G05B23/02Electric testing or monitoring
    • G05B23/0205Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults
    • G05B23/0259Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults characterized by the response to fault detection
    • G05B23/0275Fault isolation and identification, e.g. classify fault; estimate cause or root of failure
    • G05B23/0278Qualitative, e.g. if-then rules; Fuzzy logic; Lookup tables; Symptomatic search; FMEA

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuzzy Systems (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

診断対象の異常事象に関係するデータ項目を自動的に抽出する。 診断対象の計測信号を保存する計測信号データベースから診断対象の状態を診断するために使用する診断信号を抽出する第一の工程と、診断信号をカテゴリーに分類する第二の工程と、最新の診断信号が前記カテゴリーに属さない場合に前記カテゴリーと異なる新規カテゴリーを発生させて分類する第三の工程と、新規カテゴリーが発生する原因となったデータ項目を抽出する第四の工程と、前記データ項目と密接な関連を有する関連データ項目を抽出する第五の工程とを含む。

Description

診断装置及び診断方法
 本発明は、診断装置及び診断方法に関する。
 プラントの診断装置は、プラントに異常な過渡事象や事故等が生じた際に、プラントからの計測データを基にその異常や事故の発生を検知する。
 特許文献1には、適応共鳴理論(Adaptive Resonance Theory:ART)を用いた診断装置が開示されている。
 ARTを用いた診断装置は、多次元のデータをその類似度に応じてカテゴリーに分類する機能を有する。
 特許文献1の技術においては、まず、ARTを用いて、正常時の計測データを複数のカテゴリー(正常カテゴリー)に分類する。次に、現在の計測データをARTでカテゴリーに分類する。この計測データが正常カテゴリーに分類できない時は、新しいカテゴリー(新規カテゴリー)を生成する。最後に、新規カテゴリーの発生率が閾値を越えた場合に異常と診断する。
特開2005-165375号公報
 プラント等(診断対象)に異常が発生した場合、運転員(オペレータ)は、的確に対処するため、計測データに基づいてその原因を推定する。例えば、火力発電プラントにおいては、数百~数千ものデータを計測しているため、異常事象に関係するデータを抽出する作業に時間を要する。
 本発明の目的は、診断対象の異常事象に関係するデータ項目を自動的に抽出することにある。
 本発明の診断装置は、診断対象の計測信号を保存する計測信号データベースと、前記計測信号データベースから前記診断対象の状態を診断するために使用する診断信号を抽出する処理データ抽出部と、前記診断信号を保存する基準信号データベースと、前記基準信号データベースに保存されているデータをカテゴリーに分類する分類部と、前記カテゴリーを正常カテゴリーとして保存する分類結果データベースと、前記処理データ抽出部で抽出した最新の前記診断信号が前記分類結果データベースに保存されている前記正常カテゴリーに属さない場合に前記カテゴリーと異なる新規カテゴリーを発生させて分類する診断部と、前記診断部で分類した分類結果を保存する診断結果データベースとを含む。そして、前記新規カテゴリーが発生した原因を可視化するための診断結果表示情報を作成する診断結果可視化部を有し、前記診断結果可視化部は、前記原因であるデータ項目を抽出する原因項目抽出部を含むことを特徴とする。
 本発明によれば、プラント等の異常事象に関係するデータ項目を自動的に抽出でき、異常事象の原因を推定する時間を短縮することができる。
 また、本発明によれば、熟練していない運転員であっても、プラント等に異常が発生した場合に確認すべきデータ項目を即座に判断することができる。
実施例の診断装置を示すブロック図である。 実施例の診断装置の正常状態学習モードにおける基本動作を示すフローチャートである。 実施例の診断装置の診断モードにおける基本動作を示すフローチャートである。 実施例の診断装置の正常状態学習モード及び診断モードのフローチャートを実行するタイミングを示すブロック図である。 実施例の診断装置の正常状態学習モード及び診断モードのフローチャートを実行するタイミングを示すブロック図である。 実施例の診断装置の正常状態学習モード及び診断モードのフローチャートを実行するタイミングを示すブロック図である。 図1の分類部500及び診断部600の実施例を示すブロック図である。 図4Aの実施例による分類結果を示すグラフである。 計測信号データベースに保存されるデータの態様を示す表示画面である。 基準信号データベースに保存されるデータの態様を示す表示画面である。 分類結果データベースに保存されるデータの態様を示す表示画面である。 分類結果データベースに保存されるデータの態様を示す表示画面である。 実施例の火力発電プラントを示すブロック図である。 図6Aの火力発電プラントから入手した計測信号が異常の発生により変化した場合を示すグラフである。 実施例の診断結果可視化の基本動作を示すフローチャートである。 原因項目抽出部における正常カテゴリーと新規カテゴリーとの関係を示すグラフである。 実施例における計測位置と計測値との関係を示すグラフである。 計測位置と補正係数との関係の一例を示すグラフである。 データ項目である燃料使用量と火力発電機の発電量との関係を示したグラフである。 データ項目である燃焼器の温度と火力発電機の発電量との関係を示したグラフである。 項目間の制御ロジックの例を示すブロック線図である。 各項目の配置の例を示す系統図である。 寄与度の例を示す画像表示装置の表示画面である。 寄与度の例を示す画像表示装置の表示画面である。 抽出した関連項目の例を示す画像表示装置の表示画面である。
 以下、本発明の一実施形態に係るプラント等の設備の異常を検出する診断装置及び診断方法並びにコンピュータに診断手順を実行させるためのプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を開示する。
 前記診断装置は、診断対象の計測信号を保存する計測信号データベースと、計測信号データベースから診断対象の状態を診断するために使用する診断信号を抽出する処理データ抽出部と、診断信号を保存する基準信号データベースと、基準信号データベースに保存されているデータをカテゴリーに分類する分類部と、前記カテゴリーを正常カテゴリーとして保存する分類結果データベースと、処理データ抽出部で抽出した最新の診断信号が分類結果データベースに保存されている正常カテゴリーに属さない場合に前記カテゴリーと異なる新規カテゴリーを発生させて分類する診断部と、診断部で分類した分類結果を保存する診断結果データベースと、診断結果データベースと正常カテゴリーの情報とを用いて、新規カテゴリーの生成頻度が閾値を超えた場合に警報を発生させる警報発生部とを含む。そして、新規カテゴリーが発生した原因を可視化するための診断結果表示情報を作成する診断結果可視化部を有し、診断結果可視化部は、前記原因であるデータ項目を抽出する原因項目抽出部を含む。
 前記診断装置は、さらに、診断対象を制御するための制御ロジック情報が保存されている制御ロジックデータベースと、診断対象の設計情報が保存されている設計情報データベースとを含み、診断結果可視化部は、原因項目抽出部、及び前記データ項目と密接な関連を有する関連データ項目を制御ロジックデータベース又は設計情報データベースから抽出する関連項目抽出部とを含む。
 前記診断装置において、原因項目抽出部は、正常カテゴリーと新規カテゴリーに分類されたデータとの類似度を計算し、類似度が最大となる正常カテゴリーを類似度最大カテゴリーとして抽出し、類似度最大カテゴリーと新規カテゴリーに分類されたデータとを用いてそれぞれの前記データ項目の距離を新規カテゴリーの発生への寄与度として計算し、寄与度が閾値より高い前記データ項目を原因データ項目として抽出する。
 前記診断装置において、原因項目抽出部は、発生した異常事象が移動現象によって伝播する場合の上流側の計測位置における前記データ項目又は関連データ項目について寄与度を大きくする補正を行う機能を有する。
 前記診断装置は、さらに、画像表示部を含み、画像表示部は、前記データ項目と寄与度との関係を表示可能とする。
 前記診断装置において、画像表示部は、診断対象を構成する要素機器ごとに前記データ項目の寄与度を足し合わせた結果を表示可能とする。
 前記診断方法は、診断対象の計測信号を保存する計測信号データベースから診断対象の状態を診断するために使用する診断信号を抽出する第一の工程と、診断信号をカテゴリーに分類する第二の工程と、最新の診断信号が前記カテゴリーに属さない場合に前記カテゴリーと異なる新規カテゴリーを発生させて分類する第三の工程と、新規カテゴリーが発生する原因となったデータ項目を抽出する第四の工程と、前記データ項目と密接な関連を有する関連データ項目を抽出する第五の工程とを含む。
 前記診断方法は、第一の工程から第五の工程までを繰り返す。
 前記プログラムは、コンピュータに診断対象の計測信号を保存する計測信号データベースから診断対象の状態を診断するために使用する診断信号を抽出する第一の手順と、診断信号をカテゴリーに分類する第二の手順と、最新の診断信号が前記カテゴリーに属さない場合に前記カテゴリーと異なる新規カテゴリーを発生させて分類する第三の手順と、新規カテゴリーが発生する原因となったデータ項目を抽出する第四の手順と、前記データ項目と密接な関連を有する関連データ項目を抽出する第五の手順とを実行させるためのものである。
 前記プログラムは、コンピュータに第一の手順から第五の手順までを繰り返す手順を実行させるためのものである。
 前記記録媒体は、コンピュータに診断対象の計測信号を保存する計測信号データベースから診断対象の状態を診断するために使用する診断信号を抽出する第一の手順と、診断信号をカテゴリーに分類する第二の手順と、最新の診断信号が前記カテゴリーに属さない場合に前記カテゴリーと異なる新規カテゴリーを発生させて分類する第三の手順と、新規カテゴリーが発生する原因となったデータ項目を抽出する第四の手順と、前記データ項目と密接な関連を有する関連データ項目を抽出する第五の手順とを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なものである。
 前記記録媒体は、コンピュータに第一の手順から第五の手順までを繰り返す手順を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なものである。
 以下、本実施形態における具体的な実施例について図を用いて説明する。
 図1は、実施例の診断装置を示すブロック図である。
 本図においては、プラント100の状態をプラント診断装置200により診断する。
 診断装置200は、演算装置として処理データ抽出部400、分類部500、診断部600、警報発生部700及び診断結果可視化部800を備えている。また、診断装置200は、データベースとして計測信号データベース310、基準信号データベース320、分類結果データベース330、診断結果データベース340、制御ロジックデータベース350及び設計情報データベース360を備えている。なお、本図においては、データベースをDBと略記している。ここでいうデータベースは、診断装置200の構成要素であるが、それぞれのデータベースに記録される情報は、電子化されたものであり、通常、電子ファイル(電子データ)と呼ばれるものである。
 また、診断装置200は、外部とのインターフェイスとして外部入力インターフェイス210及び外部出力インターフェイス220を備えている。そして、外部入力インターフェイス210を介してプラント100の各種状態量を計測した値を含む計測信号1、並びに、キーボード910及びマウス920を含む外部入力装置900の操作により作成される外部入力信号2を診断装置200に入力する。また、外部出力インターフェイス220を介して画像表示情報17を診断装置200から画像表示装置950(画像表示部)に出力する。
 外部入力インターフェイス210を介して入力された計測信号3は、計測信号データベース310に保存される。
 処理データ抽出部400においては、計測信号データベース310に保存されている計測信号5から診断に使用する診断信号6を抽出し、基準信号データベース320に保存する。基準信号データベース320には、オペレータが正常と判定した期間の計測信号が保存される。
 分類部500は、基準信号7をカテゴリーに分類する。分類結果9は、分類結果データベース330に保存する。分類部500の処理内容は、図4A及び4Bを用いて後述する。
 診断部600においては、処理データ抽出部400で抽出した最新の診断信号6が分類結果データベース330に属する場合は、診断信号6をそのカテゴリーに分類する。一方、処理データ抽出部400で抽出した最新の診断信号6と、分類結果データベース330に保存されている分類結果10とを比較し、分類結果データベース330に保存されているカテゴリーに属さない場合には、新しいカテゴリー(以下、新規カテゴリーと表記する。)を発生させる。診断部600で作成した分類結果である診断結果12は、診断結果データベース340に保存する。なお、診断部600の処理内容は、図4A及び4Bを用いて後述する。
 警報発生部700においては、診断結果データベース340に保存されている診断結果13、分類結果データベース330に保存されている分類結果14、及び計測信号データベース310に保存されている最新の時刻の計測信号4を用いて警報を発生させるか否かを判定する。
 警報発生部700は、以下の2種類の警報を発生する判定基準を有し、これらを任意に組み合わせて警報を発生するか否かを決定する。(例えば、下記条件1及び下記条件2が両方とも成立した場合に警報を発生させる、下記条件1及び下記条件2のうちいずれかが成立した場合に警報を発生させる等)
 条件1:最新の時刻の計測信号4が定められた範囲(閾値)を逸脱する。
 条件2:所定期間内における新規カテゴリーの生成頻度が一定値(閾値)を超える。
 警報発生部700で警報を発生させる判定を行った場合、警報発生部700は警報信号15を外部出力インターフェイス220に送信する。警報信号15は、外部出力インターフェイス220にて画像表示情報17に変換され、画像表示装置950に表示される。
 本実施例においては、画像表示装置950を用いて運転員に警報を連絡するようにしてあるが、これに限定されるものではなく、まず、警報音を発生させることにより運転員に警報の発生を気づかせるようにしてもよい。また、警報音を発生させた後、又は、警報音の発生と同時に、画像表示装置950に画像表示情報17を表示するように設定してもよい。
 診断結果可視化部800は、原因項目抽出部810及び関連項目抽出部820を備えている。なお、本実施例においては、診断結果可視化部800に原因項目抽出部810及び関連項目抽出部820の2つが含まれているが、原因項目抽出部810のみを含むようにしてもよい。
 原因項目抽出部810においては、分類結果データベース330に保存されている分類結果11と、診断結果データベース340に保存されている診断結果13を用いて、新規カテゴリーが発生した原因となるデータ項目を抽出する。原因項目抽出部810の処理内容は、図8A、8B及び8Cを用いて後述する。
 また、関連項目抽出部820においては、少なくとも制御ロジックデータベース350に保存されている制御ロジック情報18、若しくは設計情報データベース360に保存されている設計情報19を用いて原因項目抽出部810で抽出したデータ項目に関連するデータ項目を抽出する。関連項目抽出部820の処理内容は、図9A及び9Bを用いて後述する。
 原因項目抽出部810及び関連項目抽出部820で抽出したデータ項目は、抽出データ項目情報20として処理データ抽出部400に送られる。
 処理データ抽出部400は、計測信号データベース310に保存されている情報から抽出データ項目情報20に含まれるデータ項目の計測信号5を抽出する機能も有する。
 また、原因項目抽出部810及び関連項目抽出部820で抽出したデータ項目、これらのデータ項目の計測値である基準信号8、並びにデータ項目を抽出する際に情報を処理した結果は、診断結果表示情報16として外部出力インターフェイス220に送信される。診断結果表示情報16は、外部出力インターフェイス220にて画像表示情報17に変換され、画像表示装置950に表示される。
 また、計測信号データベース310、基準信号データベース320、分類結果データベース330、診断結果データベース340、制御ロジックデータベース350及び設計情報データベース360に保存されている診断装置情報50は、画像表示装置950に表示できるようになっている。また、これらの情報は、必要に応じて外部入力装置900を用いて修正することもできる。
 なお、本実施例においては、処理データ抽出部400、分類部500、診断部600、警報発生部700、診断結果可視化部800、計測信号データベース310、基準信号データベース320、分類結果データベース330、診断結果データベース340、制御ロジックデータベース350、設計情報データベース360が全て診断装置200の内部にあるが、これらの一部を診断装置200の外部に配置し、データのみを通信するようにしてもよい。
 また、本実施例において診断対象とするプラント100は1基であるが、1台の診断装置200で複数基のプラント100を診断することもできる。
 図2A及び2Bは、図1の診断装置200の基本動作を示すフローチャート図である。図2Aは、正常状態学習モードを示すものであり、図2Bは、診断モードを示すものである。
 以下では、図1に記載されている構成要素も用いて説明する。
 診断装置200は、基準信号データベース320に保存されている情報を基に正常時のデータをカテゴリーに分類する正常状態学習モード、及びプラント100の状態を診断する診断モードの2つの基本動作を有する。
 図2Aにおいて、正常状態学習モードは、ステップ1000及び1010を順に行うことにより実行する。
 まず、ステップ1000においては、処理データ抽出部400を動作させ、計測信号データベース310の計測信号5から診断信号6を抽出する。診断信号6は、基準信号データベース320に保存される。基準信号データベース320に保存されるデータは、オペレータ(運転員)がプラント100の運転状態を正常と判定した期間のデータである。
 次に、ステップ1010においては、分類部500を動作させ、基準信号データベース320に保存されている基準信号7を分類し、分類結果9を分類結果データベース330に保存する。
 図2Bに示す診断モードにおいては、ステップ1100、1110、1120、1130、1140及び1150を順に行うことにより実行する。
 まず、ステップ1100においては、外部入力インターフェイス210を介してプラント100からの計測信号1を診断装置200に取り込み、計測信号3を計測信号データベース310に保存する。
 次に、処理データ抽出部400を動作させ、計測信号データベース310から計測信号5を抽出し、時刻が最新の診断信号6を診断部600に送信する。
 ステップ1110においては、診断部600を動作させ、診断結果12を診断結果データベース340に送信する。
 ステップ1120においては、少なくとも診断結果可視化部800を動作させ、ステップ1110において新規カテゴリーが発生した場合には、その原因となるデータ項目を抽出する。なお、ステップ1120の詳細は、図7を用いて後述する。
 ステップ1130においては、診断結果可視化部800が出力した診断結果表示情報16を外部出力インターフェイス220で画像表示情報17に変換し、画像表示装置950に出力する。
 ステップ1140においては、警報発生部700を動作させ、警報発生の可否を判定する。ステップ1140で警報発生可とした場合はステップ1150に進む。一方、警報発生否の場合は終了する。
 ステップ1150においては、警報発生部700が出力した警報信号15を外部出力インターフェイス220で画像表示情報17に変換し、画像表示装置950に出力する。これにより、プラント100のオペレータ(運転員)に警報を通知する。
 図3A、3B及び3Cは、診断装置200の正常状態学習モードのフローチャート(図2A)及び診断モードのフローチャート(図2B)を実行するタイミングを説明する図である。
 診断装置200は、サンプリング周期毎にプラント100から計測信号1を取得する。
 図3Aにおいては、サンプリング周期毎に正常状態学習モード及び診断モードの両方を動作させて診断する。
 また、図3Bにおいては、所定の設定期間毎に正常状態学習モードを動作させ、サンプリング周期毎に診断モードのみを動作させて診断する。
 さらに、図3Cにおいては、オペレータが学習期間や診断期間を設定する操作を実施し、このタイミングで正常状態学習モード及び診断モードを動作させる。
 図4Aは、図1の分類部500及び診断部600の実施例を示すブロック図である。
 以下では、分類部500及び診断部600に適応共鳴理論(Adaptive Resonance Theory:ART)を適用した場合について述べるが、ベクトル量子化等、他のクラスタリング手法を用いることもできる。
 本図において、分類部500及び診断部600は、データ前処理装置610及びARTモジュール620で構成される。データ前処理装置610は、運転データをARTモジュール620の入力データに変換する。
 以下、その手順(工程)について説明する。
 まず、計測項目毎に最大値及び最小値を計算する。計算した最大値及び最小値を用いてデータを正規化する。
 ここでは、正規化の方法についてプラントのプロセス量xiを例に説明する。
 xiのデータ数がN個でn番目の計測値をxi(n)とする。また、N個のデータにおける最大値及び最小値をそれぞれMax_i、Min_iとすると、正規化したデータNxi(n)は、下記式(1)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
 ここで、α(0≦α<0.5)の定数であり、上記式(1)によりデータは[α、1-α]の範囲に正規化される。
 次に、正規化したデータの補数を計算し、入力データに加える。
 正規化データNxi(n)の補数CNxi(n)は、下記式(2)で計算される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
 次に、データNxi(n)及びCNxi(n)を含むデータを入力データとしてARTモジュール620に入力する。
 以上の手順が、データ前処理装置610において行われる運転データのARTモジュール620への入力データ変換処理に含まれる。
 ARTモジュール620においては、入力データを複数のカテゴリーに分類する。
 ARTモジュール620は、F0レイヤー621、F1レイヤー622、F2レイヤー623、メモリー624及び選択サブシステム625を備え、これらは相互に結合している。F1レイヤー622及びF2レイヤー623は、重み係数を介して結合しており、重み係数は、入力データが分類されるカテゴリーのプロトタイプ(原型)を表している。ここで、プロトタイプとは、カテゴリーの代表値を表すものである。
 次に、ARTモジュール620のアルゴリズムについて説明する。
 ARTモジュール620に入力データが入力された場合のアルゴリズムの概要は、下記の処理1~処理5のようになる。
 処理1:F0レイヤー621により入力ベクトルを正規化し、ノイズを除去する。
 処理2:F1レイヤー622に入力された入力データと重み係数との比較により、ふさわしいカテゴリーの候補を選択する。
 処理3:選択サブシステム625で選択したカテゴリーの妥当性がパラメータρとの比により評価される。妥当と判断されれば、入力データはそのカテゴリーに分類され、処理4に進む。一方、妥当と判断されなければ、そのカテゴリーはリセットされ、他のカテゴリーからふさわしいカテゴリーの候補を選択する(処理2を繰り返す)。パラメータρの値を大きくするとカテゴリーの分類が細かくなり、ρの値を小さくすると分類が粗くなる。このパラメータρをビジランス(vigilance)パラメータと呼ぶ。
 処理4:処理2において全ての既存のカテゴリーがリセットされると、入力データが新規カテゴリーに属すると判断され、新規カテゴリーのプロトタイプを表す新しい重み係数を生成する。
 処理5:入力データがカテゴリーJに分類されると、カテゴリーJに対応する重み係数WJ(new)は、過去の重み係数WJ(old)及び入力データp(又は入力データから派生したデータ)を用いて下記式(3)により更新される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
 ここで、Kwは、学習率パラメータ(0<Kw<1)であり、入力ベクトルを新しい重み係数に反映させる度合いを決定する値である。
 ARTモジュール620のデータ分類アルゴリズムの特徴は、上記の処理4にある。
 処理4においては、図1の分類結果データベース330に記録(保存)されているパターンと異なる入力データが入力された場合、記録されているパターンを変更せずに新しいパターンを記録することができる。このため、過去に学習したパターンを記録しながら、新たなパターンを記録することが可能となる。
 このように、入力データとして予め与えた運転データを与えると、ARTモジュール620は与えられたパターンを学習する。したがって、学習済みのARTモジュール620に新たな入力データが入力されると、上記アルゴリズムにより、過去におけるどのパターンに近いかを判定することができる。また、過去に経験したことのないパターンであれば、新規カテゴリーに分類される。
 図4Bは、分類結果の一例を示すグラフである。
 本図は、例として、計測データのうちの2項目を表示したものであり、2次元のグラフで表記したものである。縦軸及び横軸は、それぞれの項目の計測データを規格化して示したものである。
 計測データ625は、図4AのARTモジュール620によって複数のカテゴリー630(図4Bに示す円)に分割される。
 本図においては、2項目の計測データについて2次元のグラフで示したが、これに限定されるものではなく、3項目以上の計測データについて多次元の座標を用いてカテゴリーの作成を行ってもよい。
 図5A、5B、5C及び5Dは、計測信号データベース310、基準信号データベース320及び分類結果データベース330(2つの場合)に保存されるデータの態様を示したものである。これらの図は、図1の画像表示装置950の表示画面と考えてよい。
 例えば、図5Aの計測信号データベースの場合、表示画面55において縦横に移動可能なスクロールボックス56a及び56bを用いることにより、広範囲のデータをスクロール表示することができる。
 本図に示すように、計測信号データベース310には、プラント100で計測した複数のデータ項目(項目A、B、C等)の値が、サンプリング周期(縦軸の時刻)毎に保存される。
 また、図5Bの基準信号データベースの場合、基準1~3のデータシートを示すタブ57a、57b及び57cを選択することにより、基準毎に分類された項目のみをまとめて表示することができる。
 なお、分類結果データベース330及び診断結果データベース340に保存されるデータの態様は同じである。
 図1の処理データ抽出部400においては、プラント100の診断に使用するデータ群を計測信号データベース310から抽出する。
 例えば、図5Bにおいては、基準信号のデータ群が3つ(「基準1」、「基準2」及び「基準3」)あり、基準のタブ57a、57b及び57cとして「基準1」を選択した場合のデータ群が項目A、項目C及び項目Dで構成されている状態を表示している。
 このように、計測信号データベース310には、全データ項目の計測値が1つのデータ群として時系列的に保存されているのに対して、基準信号データベース320には、基準に従って選択されて限られたデータ項目の計測値が、複数のデータ群として時系列的に保存されている。
 図5C及び5Dは、図1の分類結果データベース330に保存されるデータの態様を示す表示画面である。
 図5Cにおいては、時刻とその時刻におけるデータが分類されたカテゴリー番号との関係が表示されている。一方、図5Dにおいては、カテゴリー番号と重み係数との関係が表示されている。
 分類結果データベース330には、基準信号データベース320に保存されているデータ群毎の分類結果が保存される。
 図6Aは、実施例の火力発電プラントを示すブロック図である。
 本図において、火力発電プラント100は、ガスタービン発電機110、制御装置120及びデータ送信装置130を含む。ガスタービン発電機110は、発電機111、圧縮機112、燃焼器113及びタービン114を含む。
 発電に際しては、圧縮機112にて吸い込んだ空気を圧縮して圧縮空気とし、この圧縮空気を燃焼器113に送り、燃料と混合して燃焼する。燃焼により発生した高圧ガスを用いてタービン114を回転させ、発電機111により発電を行う。
 制御装置120においては、電力需要に応じてガスタービン発電機110の出力を制御する。また、制御装置120は、ガスタービン発電機110に設置されたセンサ(図示せず)で計測した運転データ102を入力データとしている。運転データ102は、吸気温度、燃料投入量、タービン排ガス温度、タービン回転数、発電機発電量、タービン軸振動などの状態量であり、サンプリング周期毎に計測している。また、大気温度などの気象情報も計測している。
 制御装置120においては、これらの運転データ102を用いて、ガスタービン発電機110を制御するための制御信号101を算出する。
 信号データ送信装置130は、制御装置120で計測した運転データ102、及び制御装置120で算出した制御信号101を含む計測信号1を診断装置200に送信する。
 図6Bは、図6Aのプラント100から取得した計測信号1が異常の発生によって変化した場合の経時変化の一例を示したものである。
 横軸に時間をとり、縦軸に計測信号、カテゴリー番号、及び新規カテゴリーの発生割合(生成頻度)をとっている。データI及びIIはそれぞれ、項目A及びBに対応している。
 この例においては、項目Aが発電機出力であり、項目Bが大気温度の計測信号である。
 本図において、当初、項目A及びBは、ほぼ一定値で安定しているが、時刻t1の直前においてデータI(項目A)が減少し、次いで、時刻t1の直後においてデータII(項目B)が増加した。その後、データII(項目B)が減少し、最終的にデータI(項目A)及びデータII(項目B)ともに増加している。
 また、時刻t1に至る前においては、項目A及びBのカテゴリー番号が1~4であり、基準時カテゴリー、すなわち正常カテゴリーである。これに対して、時刻t1を過ぎた後においては、項目A及びBのカテゴリー番号が5~7となり、異常の発生を示す新規カテゴリーとなっている。
 これに伴い、時刻t1を経過した直後から新規カテゴリーの発生割合(発生頻度)が増加し、閾値を超えて異常と診断されるに至っている。ここで、新規カテゴリーの発生割合は、所定期間で発生する新規カテゴリーの数の移動平均を用いて計算する。
 新規カテゴリーの発生割合が予め設定された閾値を超えると、図1の警報発生部700が警報を発するようにしてある。
 プラントの状態が変化して異常が発生した場合、オペレータは、的確に対処するため、計測データに基づいてその原因を推定する必要がある。
 しかし、火力プラントにおいては、数百~数千ものデータを計測しているため、状態変化に関係するデータを抽出する作業に時間を要する。
 そこで、本発明においては、診断装置200に備えられている診断結果可視化部800を動作させることにより、新規カテゴリーが発生する原因となっているデータ項目(原因データ項目)を抽出できるようになっている。
 これにより、プラントの状態変化時に確認すべきデータ項目を絞り込むことができ、オペレータの作業を大幅に軽減することができる。図2Bのステップ1120及び1130が、この機能に相当する。
 図7は、診断結果可視化の基本動作を示すフローチャートであり、図2Bのステップ1120における動作の詳細である。
 本図において、診断結果可視化は、ステップ1200、1210、1220、1230、1240、1250、1260及び1270を順に行うことにより実行する。
 まず、ステップ1200においては、図1の原因項目抽出部810を動作させて、新規カテゴリーが発生する原因となったデータ項目を抽出する。原因項目抽出部810においては、分類結果データベース330に保存されている分類結果11と、診断結果データベース340に保存されている診断結果13とを用いる。原因項目抽出部810の処理内容は、図8A、8B及び8Cを用いて後述する。
 次に、ステップ1210においては、関連項目抽出の可否を判定する。関連項目を抽出する場合には、ステップ1220に進み、抽出しない場合は終了に進む。なお、関連項目抽出の可否は、予めオペレータが設定する。
 ステップ1220においては、関連項目抽出部820を動作させて、原因項目抽出部810で抽出したデータ項目に関係するデータ項目を抽出する。関連項目抽出部820においては、少なくとも制御ロジックデータベース350に保存されている制御ロジック情報18、もしくは設計情報データベース360に保存されている設計情報19を用いて、原因項目抽出部810で抽出したデータ項目に関連するデータ項目を抽出する。関連項目抽出部の処理内容は、図9A及び9Bを用いて後述する。
 ステップ1230においては、関連項目抽出部820で抽出したデータ項目について、再評価の可否を判定する。ここで、再評価とは、関連項目抽出部820で抽出したデータ項目を含めた信号を用いて分類部500及び診断部600を動作させて診断することをいう。再評価する場合は、ステップ1240に進み、再評価しない場合は終了に進む。
 ステップ1240においては、処理データ抽出部400を動作させて、関連項目抽出部820で抽出したデータ項目のデータを、計測信号データベース310から抽出する。ステップ1250においては、分類部500を動作させ、ステップ1240で抽出したデータを分類する。
 ステップ1260においては、原因項目抽出部810を動作させ、ステップ1250で新規カテゴリーが発生した原因となるデータ項目を抽出する。
 ステップ1270においては、ステップ1220~ステップ1260の動作回数と閾値とを比較し、動作回数が閾値を超えた場合に終了に進み、それ以外の場合はステップ1220に戻る。
 なお、ステップ1230の再評価の可否、及びステップ1270での閾値は、予めオペレータが設定する。
 図8A、8B及び8Cは、原因項目抽出部810の動作を説明するための図であり、図7のステップ1200~ステップ1270の動作内容を説明するものである。
 図8Aは、原因項目抽出部における正常カテゴリーと新規カテゴリーとの関係を示すグラフである。横軸に項目Aをとり、縦軸に項目Bをとっている。
 図8Bは、実施例における計測位置と計測値との関係を示すグラフである。横軸に流体に関するデータの計測位置をとり、縦軸にその計測値をとっている。
 図8Cは、計測位置と補正係数との関係の一例を示すグラフである。横軸に流体に関するデータの計測位置をとり、縦軸にそれぞれの計測位置に対応する補正係数fをとっている。
 ARTにおいては、図8Aに示すように、基準時におけるデータをいくつかの正常カテゴリーに分類する。本動作においては、新規カテゴリーが発生した場合に、対象となるデータと正常カテゴリーとの類似度を計算し、最も類似した(類似度が最大となる)正常カテゴリーを抽出する。
 類似度Sは、例えば下記式(4)を用いて計算し、Sが最も小さくなる(類似度が最小となる)正常カテゴリーを抽出する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
 ここで、iはデータ項目を識別するための符号であり、1≦i≦n(nはデータ項目総数)である。また、jは、カテゴリーを識別するための符号であり、1≦j≦m(mは正常カテゴリーの総数)である。さらに、Sjは類似度、Diは対象となるデータのデータ項目iの値、Wijはカテゴリーjにおけるデータ項目iの重み係数である。
 次に、それぞれのデータ項目の寄与度Ciを、例えば下記式(5)を用いて計算する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000005
 寄与度が高いデータ項目ほど、正常カテゴリーと離れているため、新規カテゴリーが発生する原因となるデータ項目といえる。
 原因項目抽出部810においては、寄与度が閾値より高いデータ項目を原因データ項目として抽出する。なお、この閾値はオペレータが事前に設定する値である。
 一方、カテゴリーとの距離だけでなく、計測位置を考慮して寄与度を補正するようにしてもよい。
 図8Bにおいては、プラント100のある流路を流れる流体に関して上流から下流まであるデータ(計測値:例えば温度)を計測する場合を示している。α、β、γ及びωは、上流から下流までの計測位置を示している。
 本図においては、正常時を実線で示し、異常時を破線で示している。
 上流側で異常が発生した場合、下流側における計測値は、正常時と異なる値となる。
 本図の場合、計測位置βとγとの間で異常が発生している。この影響により、γ及びωの位置で計測した計測値が変化している。
 図8Aに示す手順でデータ項目を抽出する場合、γ及びωの位置で計測したデータが抽出されるが、この寄与度は同程度となる。
 しかし、異常が発生した場所はγの方が近いため、異常が発生した原因の推定においては、γの位置で計測したデータの方がより重要である。
 そこで、この例においては、原因項目抽出部810に計測位置が上流であるほど寄与度が大きくなるように補正をする機能を付加し、γの位置で計測したデータを、より重要なデータ項目として判断できるようにしている。
 図8Cは、その例であり、上流から下流にかけて補正係数fを漸減させている。これにより、上流側のデータの寄与度を大きくすることができる。
 上記の補正を行った場合の寄与度Ci’については、下記式(6)を用いて算出することができる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000006
 ここで、fは補正係数である。
 本実施例においては、流体に関するデータに異常が発生した場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、上記の補正を適用して寄与度を計算する手法は、高温部から低温部への熱の移動、物質(気体、溶液中の溶質等を含む。)の拡散、振動(光、音等を含む。)の伝播等、発生した異常事象が移動現象によって伝播(移動)するすべての場合に適用できる。この場合において、異常事象が発生した部位に近い計測位置を上流側の計測位置と呼び、異常事象が発生した部位から遠い計測位置を下流側の計測位置と呼ぶことにする。
 本実施例においては、ARTを用いてデータ項目の抽出を行っているが、これに限定されるものではなく、本実施例と同様の考え方によって寄与度の計算、及び異常発生に関係するデータ項目の抽出を行うものであれば、ART以外のクラスタリング手法を用いてもよい。
 なお、図8Aにおいては、カテゴリーをほぼ円形状となるものとして示したが、これに限定されるものではない。
 例えば、図8Dは、データ項目である燃料使用量と火力発電機の発電量との関係を示したグラフである。横軸に燃料使用量をとり、縦軸に発電量をとっている。
 本図の場合、燃料使用量と発電量とが比例関係にあるため、正常運転時においては、強い相関関係を示す(相関係数が1に近い。)。この場合、グラフにおけるカテゴリー626は細長い楕円形状となる。
 また、図8Eは、データ項目である燃焼器の温度と火力発電機の発電量との関係を示したグラフである。横軸に燃焼器の温度をとり、縦軸に発電量をとっている。
 本図の場合、燃焼器の温度と発電量との間に明確な関係はなく、正常運転時においては、発電量によらず、燃焼器の温度はほぼ一定値と示す。このため、この場合のカテゴリー627は、発電量の値によって類別して円形状としてもよい。
 図9A及び9Bは、図1の関連項目抽出部820の動作を説明するための図である。
 図9Aは、項目間の制御ロジックの例を示すブロック線図である。図9Bは、各項目の配置の例を示す系統図である。
 図1の関連項目抽出部820においては、原因項目抽出部810で抽出したデータ項目に関係するデータ項目を抽出する。
 まず、関連項目抽出部820においては、原因項目抽出部810で計算した寄与度の高い順に、所定の数のデータ項目を選択する。
 次に、選択したデータ項目と関連の深いデータ項目(選択したデータ項目と密接な関連を有するデータ項目)を、制御ロジックデータベース350に保存されている制御ロジック情報18、又は設計情報データベース360に保存されている設計情報19を用いて抽出する。
 図9Aを用いて、図1の制御ロジックデータベース350に保存されている制御ロジック情報18の例を説明する。プラント100の例としては、図6Aの火力発電プラントを用いる。
 図1の制御ロジックデータベース350には、図6Aの制御装置120において運転データ102から制御信号101を計算するための制御ロジック図(データ)が保存されている。
 図9Aは、プラント制御に広く使われている比例・積分制御の制御ロジック図の例を図1の画像表示装置950の表示画面に示したものである。
 この表示画面においては、項目A(運転データ)と設定値との誤差を比例積分演算して項目B(制御信号)を計算する制御ロジックを示している。
 先に関連項目抽出部820で選択したデータ項目が、図9Aの項目Bであった場合、これを算出する基となっている項目Aは、異常事象と関連が深いデータ項目(異常事象と密接な関連を有するデータ項目)であると考えられる。そこで、関連項目抽出部820は、項目Aを関連データ項目として抽出する。
 図9Bは、図1の設計情報データベース360に保存されている設計情報19の例を図1の画像表示装置950の表示画面に示したものである。
 図1の設計情報データベース360には、図6Aのガスタービン発電機110の設計情報が保存されており、例えば流体の経路とセンサの配置箇所(T:温度センサ、P:圧力センサ)との関係を示す系統図が保存されている。
 先に、関連項目抽出部820で選択したデータ項目が図9Bの項目E(温度)である場合、同じ位置で計測した項目F(圧力)は異常事象と関連が深いと考えられる。また、計測位置の近い項目C、D、G、Hも、異常事象と関連があると予想される。そこで、関連項目抽出部は、項目C、D、F、G及びHを関連データ項目として抽出する。
 ここで、「異常事象と関連が深い」とは、異常事象が発生した場合に異常事象の影響を強く受けることをいい、「異常事象と関連が深い」データ項目は、計測したデータが異常事象を直接的に示す可能性が高い項目(センサ等)である。このような項目を関連データ項目と呼ぶ。
 本実施例において、項目Aは、総括的なデータ項目(運転データ)である。また、項目C、D、F、G及びHは、具体的な系統図等の設計情報に基づくデータ項目であり、具体的なセンサ等の配置箇所(計測位置)及び計測データ等を含むデータ項目である。
 また、関連項目抽出部820においては、基準信号データベース320に保存されている基準信号8を用いて、寄与度を基に選択したデータ項目とその他のデータ項目との相関係数を求め、相関係数が閾値よりも高いデータ項目を抽出することもできる。
 図7に示したように、ステップ1220で関連項目を抽出した後、ステップ1240、1250及び1260を動作させて、関連項目抽出部820で抽出したデータ項目が新規カテゴリーの発生の原因となっているかどうかを再評価する。
 仮に、関連項目抽出部820で抽出したデータ項目が新規カテゴリーの発生と無関係である場合には、ステップ1260を動作させた時の寄与度が小さくなるため、異常と関係ないデータ項目であると判断できる。したがって、このデータ項目は、確認すべきデータ項目の対象外とすることができ、残ったデータ項目を確認すればよいことになる。
 図10A、10B及び10Cは、画像表示装置950の表示画面に寄与度等を表示した例を示したものである。
 図10Aは、データ項目と寄与度との関係に関する結果を表示したものである。
 この関係から、寄与度の高いデータを把握でき、異常発生時に確認すべきデータを絞り込むことができる。
 図10Bは、診断対象(プラント等)を構成する要素機器ごとに配置されている計測器のデータ項目について、寄与度を足し合わせた結果(寄与度合計ポイント)を画像表示装置950の表示画面である。本図において、要素機器は、機器1及び機器2と記載している。
 本図においては、寄与度の加算値が機器2より機器1の方が高いことがわかる。これは、機器1において異常が発生している可能性が高いことを示している。
 また、本図においては、寄与度の加算値が高い機器(この場合、機器1)をハイライト表示することもできる。これにより、異常が発生している機器を特定しやすくすることができる。
 図10Bの機器1を、マウスを用いてクリック(選択)すると、図10Cに示すように機器1の詳細を画像表示装置950の表示画面に表示することができる。
 図10Cに示すように、機器1は、ポンプ1台及び計測器4台を含む構成である。計測器で計測したデータ項目のうち、寄与度が最大となる計測器を、図10Cに示すようにハイライト表示することもできる。これにより、異常が発生している箇所を特定することができる。
 以上のように関連データ項目を画像表示装置950の表示画面に表示する機能等により、熟練していない運転員であっても、プラント等に異常が発生した場合に確認すべきデータ項目を即座に(容易に)判断することができる。
 以上の実施例においては、プラントの診断を行うための装置若しくは方法として説明してきたが、診断の対象(診断対象)となる設備はプラントに限定されるものではなく、一個又は複数個の計測器などから発せられる複数個のデータを集積して管理(制御)する必要がある設備に適用することができる。
 この場合に、コンピュータに上記の診断装置の機能を実現させるためのプログラム、コンピュータに上記の診断方法に関する手順(工程)を実行させるためのプログラム、又はコンピュータを上記の診断装置の各部として機能させるためのプログラムも本発明に含まれるものとする。また、上記の各種のデータ又はプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、データベース等も本発明に含まれるものとする。
 本発明によれば、異常に関係するデータ項目を自動的に抽出し、異常原因を推定する時間を短縮することができる。
 本発明は、プラント等の診断装置として各種プラント等に広く適用できる。
 100:プラント、200:診断装置、210:外部入力インターフェイス、220:外部出力インターフェイス、310:計測信号データベース、320:基準信号データベース、330:分類結果データベース、340:診断結果データベース、350:制御ロジックデータベース、360:設計情報データベース、400:処理データ抽出部、500:分類部、600:診断部、700:警報発生部、800:診断結果可視化部、810:原因項目抽出部、820:関連項目抽出部、900:外部入力装置、910:キーボード、920:マウス、950:画像表示装置。

Claims (12)

  1.  診断対象の計測信号を保存する計測信号データベースと、前記計測信号データベースから前記診断対象の状態を診断するために使用する診断信号を抽出する処理データ抽出部と、前記診断信号を保存する基準信号データベースと、前記基準信号データベースに保存されているデータをカテゴリーに分類する分類部と、前記カテゴリーを正常カテゴリーとして保存する分類結果データベースと、前記処理データ抽出部で抽出した最新の前記診断信号が前記分類結果データベースに保存されている前記正常カテゴリーに属さない場合に前記カテゴリーと異なる新規カテゴリーを発生させて分類する診断部と、前記診断部で分類した分類結果を保存する診断結果データベースと、前記診断結果データベースと前記正常カテゴリーの情報とを用いて、前記新規カテゴリーの生成頻度が閾値を超えた場合に警報を発生させる警報発生部とを含む診断装置であって、前記新規カテゴリーが発生した原因を可視化するための診断結果表示情報を作成する診断結果可視化部を有し、前記診断結果可視化部は、前記原因であるデータ項目を抽出する原因項目抽出部を含むことを特徴とする診断装置。
  2.  さらに、前記診断対象を制御するための制御ロジック情報が保存されている制御ロジックデータベースと、前記診断対象の設計情報が保存されている設計情報データベースとを含み、前記診断結果可視化部は、前記原因項目抽出部、及び前記データ項目と密接な関連を有する関連データ項目を前記制御ロジックデータベース又は前記設計情報データベースから抽出する関連項目抽出部とを含むことを特徴とする請求項1記載の診断装置。
  3.  前記原因項目抽出部は、前記正常カテゴリーと前記新規カテゴリーに分類されたデータとの類似度を計算し、前記類似度が最大となる前記正常カテゴリーを類似度最大カテゴリーとして抽出し、前記類似度最大カテゴリーと前記新規カテゴリーに分類されたデータとを用いてそれぞれの前記データ項目の距離を前記新規カテゴリーの発生への寄与度として計算し、前記寄与度が前記閾値より高い前記データ項目を原因データ項目として抽出することを特徴とする請求項1又は2に記載の診断装置。
  4.  前記原因項目抽出部は、発生した異常事象が移動現象によって伝播する場合の上流側の計測位置における前記データ項目又は前記関連データ項目について前記寄与度を大きくする補正を行う機能を有することを特徴とする請求項3記載の診断装置。
  5.  さらに、画像表示部を含み、前記画像表示部は、前記データ項目と前記寄与度との関係を表示可能であることを特徴とする請求項3又は4に記載の診断装置。
  6.  前記画像表示部は、前記診断対象を構成する要素機器ごとに前記データ項目の前記寄与度を足し合わせた結果を表示可能であることを特徴とする請求項5記載の診断装置。
  7.  診断対象の計測信号を保存する計測信号データベースから前記診断対象の状態を診断するために使用する診断信号を抽出する第一の工程と、前記診断信号をカテゴリーに分類する第二の工程と、最新の前記診断信号が前記カテゴリーに属さない場合に前記カテゴリーと異なる新規カテゴリーを発生させて分類する第三の工程と、前記新規カテゴリーが発生する原因となったデータ項目を抽出する第四の工程と、前記データ項目と密接な関連を有する関連データ項目を抽出する第五の工程とを含むことを特徴とする診断方法。
  8.  前記第一の工程から前記第五の工程までを繰り返すことを特徴とする請求項8記載の診断方法。
  9.  コンピュータに診断対象の計測信号を保存する計測信号データベースから前記診断対象の状態を診断するために使用する診断信号を抽出する第一の手順と、前記診断信号をカテゴリーに分類する第二の手順と、最新の前記診断信号が前記カテゴリーに属さない場合に前記カテゴリーと異なる新規カテゴリーを発生させて分類する第三の手順と、前記新規カテゴリーが発生する原因となったデータ項目を抽出する第四の手順と、前記データ項目と密接な関連を有する関連データ項目を抽出する第五の手順とを実行させるためのプログラム。
  10.  コンピュータに前記第一の手順から前記第五の手順までを繰り返す手順を実行させるための請求項9記載のプログラム。
  11.  コンピュータに診断対象の計測信号を保存する計測信号データベースから前記診断対象の状態を診断するために使用する診断信号を抽出する第一の手順と、前記診断信号をカテゴリーに分類する第二の手順と、最新の前記診断信号が前記カテゴリーに属さない場合に前記カテゴリーと異なる新規カテゴリーを発生させて分類する第三の手順と、前記新規カテゴリーが発生する原因となったデータ項目を抽出する第四の手順と、前記データ項目と密接な関連を有する関連データ項目を抽出する第五の手順とを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12.  コンピュータに前記第一の手順から前記第五の手順までを繰り返す手順を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な請求項11記載の記録媒体。
PCT/JP2010/000360 2010-01-22 2010-01-22 診断装置及び診断方法 WO2011089649A1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/000360 WO2011089649A1 (ja) 2010-01-22 2010-01-22 診断装置及び診断方法
CN201080061856.XA CN102713777B (zh) 2010-01-22 2010-01-22 诊断装置及诊断方法
JP2011550718A JP5292477B2 (ja) 2010-01-22 2010-01-22 診断装置及び診断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/000360 WO2011089649A1 (ja) 2010-01-22 2010-01-22 診断装置及び診断方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2011089649A1 true WO2011089649A1 (ja) 2011-07-28

Family

ID=44306473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2010/000360 WO2011089649A1 (ja) 2010-01-22 2010-01-22 診断装置及び診断方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5292477B2 (ja)
CN (1) CN102713777B (ja)
WO (1) WO2011089649A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017117034A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社日立製作所 診断装置及び診断方法
JP2018024055A (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 三菱重工工作機械株式会社 工作機械の工具の異常検知装置及び方法
WO2018051568A1 (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 株式会社日立製作所 プラント異常診断装置及びプラント異常診断システム
WO2020153486A1 (ja) * 2019-01-24 2020-07-30 株式会社荏原製作所 情報処理装置、情報処理プログラム、および情報処理方法
KR20200125384A (ko) * 2019-04-25 2020-11-04 울산대학교 산학협력단 실시간 튜브 누설 상태 인지 방법 및 시스템

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103674281A (zh) * 2012-09-21 2014-03-26 杭州美盛红外光电技术有限公司 诊断装置和诊断方法
JP6523815B2 (ja) * 2015-06-22 2019-06-05 株式会社日立製作所 プラント診断装置及びプラント診断方法
US11347212B2 (en) 2016-03-09 2022-05-31 Siemens Aktiengesellschaft Smart embedded control system for a field device of an automation system
CN108369416B (zh) * 2016-03-15 2021-07-16 株式会社日立制作所 异常诊断系统
JP6951202B2 (ja) * 2017-11-13 2021-10-20 株式会社日立製作所 データ分類装置
FR3076267B1 (fr) * 2018-01-04 2020-01-17 Safran Electronics & Defense Procede pour diagnostiquer un etat d'usure d'un frein de parking d'aeronef
JP6790006B2 (ja) * 2018-02-27 2020-11-25 三菱重工マリンマシナリ株式会社 状態診断装置、状態診断方法、及び状態診断プログラム
CN112512762B (zh) * 2018-07-31 2023-10-20 日产自动车株式会社 异常判定装置和异常判定方法
JP7272020B2 (ja) * 2019-03-13 2023-05-12 オムロン株式会社 表示システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08287378A (ja) * 1995-04-10 1996-11-01 Hitachi Ltd プラント監視装置
JPH1049206A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Kobe Steel Ltd シーケンスプログラム作成装置
JP2002330229A (ja) * 2001-05-01 2002-11-15 Omron Corp 情報収集装置
JP2005165375A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Hitachi Ltd 設備の診断装置及び診断方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004198383A (ja) * 2002-12-20 2004-07-15 Fuji Xerox Co Ltd 音源分析装置
CN201017233Y (zh) * 2006-11-23 2008-02-06 浙江大学 基于小波分析的工业生产过程故障诊断装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08287378A (ja) * 1995-04-10 1996-11-01 Hitachi Ltd プラント監視装置
JPH1049206A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Kobe Steel Ltd シーケンスプログラム作成装置
JP2002330229A (ja) * 2001-05-01 2002-11-15 Omron Corp 情報収集装置
JP2005165375A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Hitachi Ltd 設備の診断装置及び診断方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017117034A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社日立製作所 診断装置及び診断方法
JP2018024055A (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 三菱重工工作機械株式会社 工作機械の工具の異常検知装置及び方法
WO2018030033A1 (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 三菱重工工作機械株式会社 工作機械の工具の異常検知装置及び方法
US10525563B2 (en) 2016-08-10 2020-01-07 Mitsubishi Heavy Industries Machine Tool Co., Ltd. Abnormality-detecting device and method for tool of machine tool
WO2018051568A1 (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 株式会社日立製作所 プラント異常診断装置及びプラント異常診断システム
JPWO2018051568A1 (ja) * 2016-09-15 2019-03-22 株式会社日立製作所 プラント異常診断装置及びプラント異常診断システム
EP3514642A4 (en) * 2016-09-15 2020-04-22 Hitachi, Ltd. SYSTEM ANOMALY DIAGNOSTIC DEVICE AND SYSTEM ANOMALY DIAGNOSTIC SYSTEM
WO2020153486A1 (ja) * 2019-01-24 2020-07-30 株式会社荏原製作所 情報処理装置、情報処理プログラム、および情報処理方法
KR20200125384A (ko) * 2019-04-25 2020-11-04 울산대학교 산학협력단 실시간 튜브 누설 상태 인지 방법 및 시스템
KR102295879B1 (ko) * 2019-04-25 2021-08-31 울산대학교 산학협력단 실시간 튜브 누설 상태 인지 방법 및 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
CN102713777B (zh) 2015-07-01
CN102713777A (zh) 2012-10-03
JPWO2011089649A1 (ja) 2013-05-20
JP5292477B2 (ja) 2013-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5292477B2 (ja) 診断装置及び診断方法
JP5484591B2 (ja) プラントの診断装置及びプラントの診断方法
JP5544418B2 (ja) プラントの診断装置、診断方法、及び診断プログラム
JP6116466B2 (ja) プラントの診断装置及び診断方法
US8566070B2 (en) Apparatus abnormality monitoring method and system
CN102999038B (zh) 发电设备的诊断装置、以及发电设备的诊断方法
WO2011039823A1 (ja) プラント診断装置
JP5097739B2 (ja) プラントの異常診断装置及び異常診断方法
JP5150590B2 (ja) 異常診断装置及び異常診断方法
US7933754B2 (en) System and method for damage propagation estimation
CN104756029B (zh) 一种监控设备的部件组的系统
CN107710089B (zh) 工厂设备诊断装置以及工厂设备诊断方法
EP3761133A1 (en) Diagnosis device and diagnosis method
JP4430384B2 (ja) 設備の診断装置及び診断方法
JP6989398B2 (ja) 故障診断装置、故障診断方法、および故障診断プログラム
WO2019003703A1 (ja) 診断装置及び診断方法
JPWO2018051568A1 (ja) プラント異常診断装置及びプラント異常診断システム
JP6685124B2 (ja) 診断装置及び診断方法
Zaccaria et al. A model-based solution for gas turbine diagnostics: Simulations and experimental verification
JP5647626B2 (ja) プラント状態監視装置、プラント状態監視方法
JP6302755B2 (ja) プラント診断用データ作成システム
JP6453073B2 (ja) データ入力支援装置及びデータ入力支援方法
CN102539129B (zh) 涡轮性能诊断系统和方法

Legal Events

Date Code Title Description
WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 201080061856.X

Country of ref document: CN

121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 10843815

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2011550718

Country of ref document: JP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 6454/DELNP/2012

Country of ref document: IN

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 10843815

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1