JPH1049206A - シーケンスプログラム作成装置 - Google Patents

シーケンスプログラム作成装置

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JPH1049206A
JPH1049206A JP20186996A JP20186996A JPH1049206A JP H1049206 A JPH1049206 A JP H1049206A JP 20186996 A JP20186996 A JP 20186996A JP 20186996 A JP20186996 A JP 20186996A JP H1049206 A JPH1049206 A JP H1049206A
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JP20186996A
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Inventor
Toshinori Tsubomoto
利紀 坪本
Naoki Tamura
直樹 田村
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 作成したシーケンスプログラムの検証を,実
機のシーケンサによる試運転ではなくエミュレートによ
って行うことができ,その結果から発見された異常動作
の原因となるプレースを容易に且つ確実に検索すること
ができるシーケンスプログラム作成装置を提供する。 【解決手段】 ペトリネットによって,シーケンス制御
対象機器のシーケンス制御モデルが作成され、また,各
プレースの状態成立条件及び設定情報は,ペトリネット
上の各プレースに関連付けて入力され、上記シーケンス
制御モデルに対応するプログラムが作成される。続い
て,シーケンサの動作をエミュレートすることによって
上記シーケンスプログラムを実行し,そのエミュレート
結果が表示され,当シーケンスプログラムより抽出した
原因デバイス−結果デバイス関係情報を用いて,上記エ
ミュレート結果に基づいて発見された異常動作デバイス
と関連するプレースが連鎖的に検索され,表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,シーケンスプログラム
作成装置に係り,詳しくは画面上でペトリネットを用い
てシーケンス制御モデルを作成し,上記シーケンス制御
モデルをシーケンスプログラムに変換し,エミュレータ
を用いて上記シーケンスプログラムの検証を行うシーケ
ンスプログラム作成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,シーケンス制御を行うシーケ
ンサのプログラム開発には,ラダー図が多く用いられて
いる。これは,個々の機器の動作条件などをON,OF
Fの情報の組み合わせによって記述していくものであ
り,現在でも一般的に利用されている。しかし,このラ
ダー図は,個々の条件を羅列していくだけで,全体の制
御の流れが見えにくく,プログラムはそれを作成した本
人にしか理解しにくい。このため,メンテナンス性が悪
いなどの問題点が指摘されている。このような背景のも
と,最近ではペトリネットをシーケンスプログラムの作
成に利用しようとする試みが行われている。例えば,発
明者らは,ペトリネットの持つ制御の流れを見やすくす
るという長所を生かし,制御の流れや各機器の状態を視
覚的に表現しつつも,従来のラダーによるプログラミン
グの特徴を十分取り入れた形のシーケンスプログラム作
成装置を既に出願している(特願平7−117215
号)。以下,上記特願平7−117215号に提案され
ているシーケンスプログラム作成装置について,その実
施例を中心に詳しく説明する。図11に示すごとく,上
記特願平7−117215号に提案されているシーケン
スプログラム作成装置51は,上記シーケンス制御に必
要な機能を表現するための複数種類のプレース及び複数
種類のアーク等のネット要素により構成されるペトリネ
ットを用いて入力されたシーケンス制御モデルを記憶す
るモデル記憶手段52と,上記ペトリネットを構成する
各プレースの状態が成立するようにプレース毎に論理式
の形で入力された条件,及びプレース毎に必要な設定情
報を記憶する条件記憶手段53と,上記それぞれ記憶さ
れたシーケンス制御モデルと条件及び設定情報とに基づ
いて自動生成される拡張条件を所定の形式のシーケンス
プログラムに変換して表示するシーケンスプログラム表
示手段54とを具備する。上記モデル記憶手段52は,
上記シーケンス制御の対象機器の制御状態を表す状態プ
レース,上記シーケンス制御を行うシーケンサのタイマ
ー機能を表す時間プレース,上記シーケンス制御を行う
シーケンサのカウンタ機能を表すカウンタプレース,上
記シーケンサからの出力を表す出力プレース,上記シー
ケンサの各種演算機能を表す演算プレース,上記シーケ
ンサへの入力を表す入力プレース,他のプレースのオン
・オフ情報を参照する参照プレース,シーケンス制御モ
デル中の上流側プレースと下流側プレースとの間にのみ
介在しえてシーケンスプログラムには変換されることの
ないダミー機能を表すダミープレース,ペトリネットを
階層的に記述する階層プレースの全部又は一部,あるい
は上記シーケンサのa接点接続を表すa接点接続用アー
ク,上記シーケンサのb接点接続を表すb接点接続用ア
ーク,上記シーケンサの自己保持回路を表す自己保持解
除用アークの全部又は一部を含むペトリネットを用いて
入力されたシーケンス制御モデルを記憶する。さらに,
上記条件記憶手段53は画面上で選択されるプレースに
応じて開かれる条件記述ダイアログボックスの中に論理
式の形で入力された条件及びプレースごとに必要な設定
情報を記憶する。上記プレースごとに必要な設定情報
は,ラベル,コメント,デバイス番号,演算命令,当該
プレースへの入出力リスト,タイマーの設定値及びカウ
ンタの設定値の全部又は一部を含む。
【0003】更に,上記シーケンスプログラム表示手段
54は,上記シーケンス制御モデルからシーケンサのデ
バイス番号を割り付けるべきプレースを順次抽出するデ
バイス番号割り付けプレース抽出手段55と,上記抽出
されたプレースに上記シーケンサのデバイス番号を所定
のルールにより自動的に割り付けるデバイス番号自動割
り付け手段56と,上記シーケンス制御モデルから上記
シーケンスプログラムに変換するプレースを上記自動的
に割り付けられたデバイス番号又は別途指示されたデバ
イス番号に従い順次検出するプレース検出手段57と,
上記検出されたプレースに対応する条件をトランジショ
ンを介して結合された上流側のプレースにまで適用範囲
を拡張することによって,上記拡張条件を自動生成する
拡張条件生成手段58と,上記生成された拡張条件をリ
スト形式のプログラムに変換するプログラム変換手段5
9と,上記変換されたリスト形式のプログラムに上記検
出されたプレースの種類に応じて出力命令を付加するこ
とによりリスト形式のシーケンスプログラムを作成する
リスト形式シーケンスプログラム作成手段60と,上記
作成されたリスト形式のシーケンスプログラムをラダー
形式のプログラムに変換することによりラダー形式のシ
ーケンスプログラムを作成するラダー形式シーケンスプ
ログラム作成手段61と,上記作成されたリスト形式及
び/又はラダー形式のシーケンスプログラムを表示する
表示手段62とを具備している。この装置51の処理手
法は,次の通りである。
【0004】図12は,モデル記憶手段52と条件記憶
手段53にそれぞれ記憶される入力データの画面例を示
す。この装置51のシステムは,パーソナルコンピュー
タのWindows 上に構築されており,63がペトリネット
入力エディタを,64が条件を記述するための前記条件
記述ダイアログボックスをそれぞれ示している。尚,こ
のシステムでは各プレースをダブルクリックすることに
より,そのプレースに対応した条件記述ダイアログボッ
クスが開くようになっており,ペトリネット図の記述と
条件の記述とを並行して行うことができる。ペトリネッ
ト入力エディタ63では,アイコン65より必要なプレ
ースの種類を選択して,マウス(不図示)によりドラッ
グしてくることによって入力できるようになっている。
各プレースにはデバイス番号と呼ばれる番号(M0,T
0等)が割り付けられているが,これは,シーケンサに
おける入出力接点番号や,内部リレーに割り付けられて
いる番号と対応している。このようにラダー図の一行を
1つのプレースに対応させることにより図12に示すペ
トリネットを記述していくことによって,これまでラダ
ー図による開発に慣れ親しんだ人でもラダー図と同じよ
うな感覚や手順で違和感なくプログラムを作成できる。
上記アイコン65は,図12中の左から,入力プレー
ス,出力プレース,状態プレース,時間プレース,カウ
ンタプレース,演算プレース,参照プレース,階層プレ
ース,トランジションをそれぞれ表している。この内,
参照プレースは,任意の実体となるプレースのオン・オ
フ情報を参照するもので,図12の画面中の楔形で示さ
れた「治具1出限界」等がその例である。即ち,あるラ
ベルの実体となるプレースは画面中一つしかなく,その
プレースの情報を他のプレース等に使いたい場合は,通
常そのプレースと他のプレース等とをアークで接続す
る。しかし,アークが多くなれば,アーク同士が交錯等
して画面が見づらくなる。そこで,参照プレースでその
プレースの代用をさせて,画面上からアークを省略する
ことにより画面を見やすくすることができる(図13参
照)。
【0005】また,階層プレースは,ペトリネットを階
層的に記述する。即ち,画面中のプレース等が多く全体
構成が見づらい場合や,一定の部分構成がくり返されて
いる場合には,その部分構成を纏めて例えば「階層1」
と表わすことにより,全体構成を見やすく,また入力の
手間を省略することができる。「階層1」の内容はメイ
ンウインドウ中の当該プレースをクリックすることによ
り,サブウインドウ上に表示できる(図14参照)。ま
た,図12のアイコン65中には図示されていないが,
シーケンス制御モデル中の上流側プレースと下流側プレ
ースとの間にのみ介在しえてシーケンスプログラムには
変換されることのないダミー機能を表すダミープレース
を用いることによって,条件間の関連をペトリネット上
でより簡単に表現することができる(詳細は後述す
る)。また,アークはメニュー(不図示)より,a接点
接続用アーク,b接点接続用アーク,自己保持解除用ア
ークをユーザが選択して使い分けることができ,それぞ
れのアークは,図15に示すような機能を有する。即
ち,図15(1)に示すa接点接続用アークでは,プレ
ースaがオン状態となるとプレースbがオン状態とな
る。図15(2)に示すb接点接続用アークでは,プレ
ースaがオフ状態となるとプレースbがオン状態とな
る。図15(3)に示す自己保持解除用アークでは,プ
レースaがオン状態(プレースb,cはオフ状態)とな
るとプレースdがオン状態となり,自己保持状態とな
る。その後プレースb又はcがオン状態となると自己保
持状態は解除される。各プレースにはコメント情報を表
すラベルを設定することができ,そのプレースの持つ意
味が表現される。また,シーケンスプログラムへの変換
時には,各プレースに対してデバイス番号(M0,T0
等)が自動的に割り付けられる。これは,シーケンサに
おける入出力接点番号や,内部リレーに割り当てられて
いる番号と対応している。なお,このデバイス番号は自
動的に割り付ける代わりに必要に応じてユーザが指定す
ることもできる。このように,シーケンスプログラム作
成装置51は,シーケンス制御に必要な機能を表現する
ための複数種類のプレース及び複数種類のアークを含む
ネット要素を用いて図示されるペトリネットを用いてい
ることにより,プレースが成立するための条件(ラダー
の接点情報)まで含めて,全てをペトリネットで記述す
ることも可能である。従って,条件間の関連がペトリネ
ット上で視覚的に表現でき,また,プログラムの作成も
一層容易になる。
【0006】一方,上述のようにプレースが成立するた
めの条件(ラダーの接点情報)まで含めて全てペトリネ
ットで記述すると,プログラムの規模が大きい場合,或
いは複雑な構成のプログラムの場合にはペトリネットが
煩雑になってしまう。また,条件の中には,例えば起動
条件のように,ペトリネット上への記述が非常に複雑で
あり,条件記述ダイアログボックスを用いて入力するほ
うが適しているものもある。そこで,必要に応じて上記
条件記述ダイアログボックスによる条件設定を併用する
ことが可能である。次に上記条件記述ダイアログボック
スの概略図を図16に示す。このダイアログボックス
は,プレースの種類に応じて形が違っており,それぞれ
のプレースに必要な情報が入力できる。なお,条件記述
ダイアログボックスの中身は図16の例に限られるもの
ではなく,必要に応じて種々の情報を入力できるように
改良される。
【0007】次に,シーケンスプログラム表示手段54
におけるシーケンスプログラムの自動生成について,そ
の処理の流れを図17を参照しつつ,ステップS51,
S52,…順に説明する。まず,デバイス番号割り付け
プレース抽出手段55は,ペトリネットのネット構造を
もとに,デバイス番号を割り付けるプレースを自動的に
選択していく(S51)。この際,入力,出力プレース
は原則的にユーザが番号を指定する必要があるため省か
れ,また,演算,参照,階層プレースはその性質上デバ
イス番号を割り付ける必要はない。そうして選択された
プレースに対してデバイス番号自動割り付け手段56に
よりデバイス番号が所定のルールに従い(例えば選択さ
れた順番に)自動的に割り付けられていく(S52,S
53)。これにより,デバイス番号をユーザが手動で割
り付ける手間を軽減することができる。尚,上記所定の
ルールはユーザが任意に設定可能である。次にペトリネ
ットのネット構造をもとに変換していくプレースの順番
が決定され(S54)。この順番はプレース検出手段5
7によりプレースをアークに沿って探索していくことに
より決定されるが,出力プレースはラダーの慣例に従っ
て最後にまとめて変換される。そして,最初のプレース
に関して,そのプレースの条件記述ダイアログボックス
に記述された条件を取得する(S55)。この条件記述
ダイアログボックスは図16で示したようにプレースの
種類によって内容が異なっており,それぞれ拡張条件生
成手段58により以下の規則で変換のもとになる条件式
を自動的に作成する(S56〜S59)。 (規則2−1) 状態,出力,時間,カウンタ,演算プレースの場合:条
件式=条件欄の条件式(その他のプレースは条件を持た
ない。)
【0008】次に,このプレースへの入力トランジショ
ンがあるかないかを調べる。入力トランジションが無い
場合には上記規則2−1で得られた条件式がそのまま変
換の対象となる。しかし,入力トランジションが有る場
合にはその全てのトランジションに対してそのトランジ
ションへの全ての入力プレースを調べ,その得られたプ
レースのデバイス番号を取得する。そして,以下のよう
な規則で,上記規則2−1で得られた条件式と結合す
る。 (規則2−2) 図18(a)に示すように変換対象プレースへの入力ト
ランジションが1つだけ存在する場合:条件式=b1の
デバイス番号*b2のデバイス番号*・・・*bnのデ
バイス番号*aの条件式 図18(b)に示すように変換対象プレースへの入力ト
ランジションが複数存在する場合:条件式=(b1のデ
バイス番号+b2のデバイス番号+・・・+bnのデバ
イス番号)*aの条件式 ここで,状態プレースと出力プレースには,自己保持状
態を設定することが可能である。自己保持は,図15
(3)に示したように自己保持解除アークを用いて表さ
れ,以下の規則で変換される。 (規則2−3) 自己保持の場合:条件式=(dの条件+dのデバイス番
号)*dの自己保持解除条件 このようにして得られた条件式が変換の対象となり,こ
の条件式を解読し,変換するプログラム変換手段59を
用いてリスト形式のプログラムを自動生成する(S6
0)。
【0009】次にこのようにして生成されたリストプロ
グラムにリスト形式シーケンスプログラム作成手段60
によって出力命令を追加する処理を行う(S61)。出
力命令の追加は次のような規則で行われる。 (規則3)以下の出力命令を上記で得られたリストプロ
グラムに追加する。 状態プレース,出力プレースの場合:OUT デバイス
番号 時間プレースの場合:OUT デバイス番号 タイム値 カウンタプレースの場合:OUT デバイス番号 カウ
ント値 演算プレースの場合:演算の欄の条件をそのまま追加 以上の手順で1つのプレースに対するシーケンスプログ
ラムへの変換処理が終了する。その後,全てのプレース
について同様な変換を繰り返していくことによりリスト
形式のシーケンスプログラムを得ることができる(S6
2)。尚,生成されたシーケンスプログラムをリスト形
式ではなく,ラダー形式で見たい場合には,得られたリ
スト形式のプログラムをラダー形式のプログラムに変換
するラダー形式シーケンスプログラム作成手段61を用
いて容易に変換することができる(S63,S64)。
このようにして得られたリスト形式及び/又はラダー形
式のシーケンスプログラムを表示手段62により表示す
る(S65)。以上,シーケンスプログラム表示手段5
4におけるシーケンスプログラムの自動生成について,
その処理の流れを説明した。
【0010】次に,上記ダミープレースについて説明す
る。例えば図19において,X1,X2,X3をいずれ
もプレースとすると,ダミープレースを用いずに各プレ
ースの条件間の全体の関連である「(X1またはX2)
かつX3」を表現し,リストプログラムに変換すると図
19(1)に示すとおりとなる。即ち,2つの部分的な
関連(a),(b)で表現される。この場合,(a),
(b)の合計である補助リレーの数は2個(M1,M
2),リストプログラムのステップ数は6ステップとな
る。次に,上記「(X1またはX2)かつX3」をダミ
ープレースを用いてペトリネット表現し,リストプログ
ラムに変換すると図19(2)に示すとおりとなる。即
ち,1つの全体の関連で表現される。この場合,補助リ
レーは1個(M1),リストプログラムのステップ数は
4ステップとなり,上記ダミープレースを用いない場合
に比べて補助リレーは1個,ステップ数は2ステップだ
け減少する。これは,画面上のシーケンス制御モデル中
にダミープレースを介在させたためである。このダミー
プレースは,リストプログラム上は全く無用のものであ
るが,画面上でのみ条件間の関連を視覚的に把握しやす
くするといういわば実体のないプレースである。次に図
20に示すようなダミープレースを含むペトリネットで
表現したシーケンス制御モデルの変換処理について詳述
する。この場合,上記ステップ60中の(規則2−3)
に以下の規則が追加される。その他の処理は上記各ステ
ップと同様であるので,それらの説明はここでは割愛す
る。 (規則2−4) ダミープレースの場合:条件式は持たない。つまり変換
操作は行わない。 (規則2−5) あるプレース(変換対象a)への入力トランジションの
入力プレースの中にダミープレース(D)がある場合:
ダミープレース(D)への全ての入力トランジションに
対してそのトランジションへの全ての入力プレースを調
べ,そのすべての入力プレースが変換対象のプレースa
への入力トランジションに直接つながっているとして前
記(規則2−1),(規則2−2),(規則2−3)に
のっとり条件式を作り出し変換を行う。以上のように,
ダミープレースを用いることによって,ペトリネットに
よる仕様記述能力がさらに向上し,条件間の関連がペト
リネット上で簡単に表現され,シーケンスプログラムの
作成がより一層容易となる。また,ペトリネットからラ
ダー図及びリストプログラムに変換する際に,補助リレ
ーの数,ステップの数を大幅に減ずることができる。
【0011】以上説明したシーケンスプログラム作成装
置51を用いた具体例を以下に簡単に示す。この具体例
は,図21に示すような1つの治具1シリンダ内のピス
トンを動かすものであり,まず出押しボタンX1を押す
と,出側のソレノイドY1に出力信号が出てピストンが
出側方向に動きだし,出側のリミットスイッチX3が入
るとピストンが止まる。その際,タイマでタイムアウト
を監視しており,5秒たってもリミットスイッチX3が
入らないときにはタイムアウトとなって,タイムアウト
を表示する赤ランプY3が点灯し,併わせてカウント値
の更新と,データセット処理とが行われるものとする。
また,時間内にリミットスイッチX3が入って正常に終
了した場合には,緑のランプY4が点灯するものとす
る。同様に,戻押しボタンX2を押すと,戻側のソレノ
イドY2に出力信号が出てピストンが戻り側方向に動き
出し,戻り側のリミットスイッチX4が入るとピストン
が止まる。この際も,タイマでタイムアウトを監視して
おり,5秒たってもリミットスイッチX4が入らないと
きは,タイムアウトとなって,タイムアウトを表示する
赤ランプY3が点灯し,併わせてカウント値の更新とデ
ータセット処理とが行われるものとする。また,時間内
にリミットスイッチX4が入って,正常に終了した場合
には,緑のランプY5が点灯するものとする。以上の動
作を装置51のペトリネットと条件式とで表した例を図
22に,条件を含めて全てをペトリネットのみで表した
例を図23に示す。条件式は本来は条件記述ダイアログ
ボックス64内に個別に記述されているが,この図22
の例では必要なもののみまとめて書いている。また,こ
れらの出力をリスト形式のプログラムに変換した場合を
図24に,ラダー形式のプログラムに変換した場合を図
25にそれぞれ示した。以上説明したように,特願平7
−117215号に提案されているシーケンスプログラ
ム作成装置は,ペトリネットを複数種類のプレースの追
加により拡張することによってペトリネットの持つ制御
の流れを見やすくするという長所をいかし,制御の流れ
や各機器の状態を視覚的に表現しつつも,従来のラダー
によるプログラミングの特徴を十分取り入れた形のシー
ケンスプログラムを作成し表示することができる。ま
た,上記拡張されたペトリネットを複数種類のプレース
及び複数種類のアークの追加によりさらに拡張すること
によってペトリネットによる仕様記述能力が向上し,条
件間の関連がペトリネット上で簡単に表現され,シーケ
ンスプログラムの作成が一層容易となる。さらに,プレ
ースにデバイス番号を自動的に割り付ける機能の追加に
よりユーザがデバイス番号を割り付ける手間が軽減され
る。さらに,ペトリネットをダミープレースの追加によ
り拡張することによって,ペトリネットによる仕様記述
能力がさらに向上し,条件間の関連がペトリネット上で
簡単に表現され,シーケンスプログラムの作成がより一
層容易となる。また,ペトリネットからラダー図及びリ
ストプログラムに変換する際に,補助リレーの数,ステ
ップ数を大幅に減ずることができる。以上説明したよう
なペトリネットを用いたシーケンスプログラム作成装置
によって作成されたシーケンスプログラムの動作確認
は,従来は実機のシーケンサを用いた試運転によって行
われていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが,上記のよう
な実機のシーケンサを用いた試運転による動作確認方法
では,機械の実動に支障がないという保証がないので,
機械の保護や安全確保等のために多くの労力を払わなけ
ればならないという問題点があった。また,試運転にお
いて異常動作が発生すれば,オペレータはその原因に関
連すると思われるプレースを画面上のペトリネット上で
検索し,それを修正するといった作業が必要であった。
しかし例えば,上記特願平7−117215号に提案さ
れているシーケンスプログラム作成装置のように,全て
をペトリネットで記述するのではなく,上記条件記述ダ
イアログボックスによる条件設定を併用する場合におい
ては,異常動作原因となるプレースの検索は困難であ
る。例えば,あるプレースの起動条件等に異常原因と関
連するプレースが使われているような場合,ペトリネッ
ト上では起動条件等はそのままでは見ることができない
(条件記述ダイアログボックスを開かなければならな
い)ため,上記異常原因と関連するプレースを見逃すこ
となく検索することは非常に困難である。また,プログ
ラムの規模が大きくなるに従って,上記検索作業は更に
困難となる。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり,その目的とするところは,作成したシーケンスプ
ログラムの検証を,実機のシーケンサによる試運転では
なくエミュレートによって行うことができ,作成したシ
ーケンス制御モデルの条件設定をペトリネット以外の手
段を用いて行った場合においても,上記エミュレートに
よる結果から発見された異常動作の原因となるプレース
を容易に且つ確実に検索することができるシーケンスプ
ログラム作成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は,状態を記述し,それをアイコンにより
画面上で表示するプレース等のネット要素を,その機能
に対応して複数種類予め登録しておくネット要素記憶手
段と,上記ネット要素記憶手段に登録されたネット要素
を用いたペトリネットによってシーケンス制御対象機器
のシーケンス制御モデルを作成するモデル作成手段と,
上記モデル作成手段により作成されたシーケンス制御モ
デルに対応するシーケンスプログラムを作成し,表示
し,記憶するシーケンスプログラム作成・表示・記憶手
段と,シーケンス制御を行うシーケンサの動作をエミュ
レートすることによって上記シーケンスプログラム作成
・表示・記憶手段に記憶されたシーケンスプログラムを
実行し,そのエミュレート結果を表示するエミュレート
手段とを具備してなることを特徴とするシーケンスプロ
グラム作成装置として構成されている。更に,シーケン
ス制御対象機器に対する外部機器の入出力関係を設定す
る外部情報設定手段を具備すると共に,上記エミュレー
ト手段が,操作信号を入力する操作信号入力手段を具備
し,該操作信号入力手段からの入力に応じてシーケンス
プログラムを実行するように構成することもできる。ま
た,オペレータの異常動作チェックをより容易にするた
めに,上記エミュレート手段によるエミュレート結果
を,各デバイスの動作の時刻暦をタイムチャートで表現
し,任意の時刻における各デバイスの動作を上記ペトリ
ネット上で表現することもできる。更に,上記タイムチ
ャート上の時刻に対応して,その時刻における各デバイ
スの動作を上記ペトリネット上に関連付けて表示するこ
ともできる。更に,時刻のシフトに対応して,上記タイ
ムチャート上の表示と上記ペトリネット上の表示とが一
体的にシフトされるようにすることもできる。また,上
記ネット要素記憶手段に登録されたプレースとしては,
上記シーケンス制御の対象機器の制御状態を表す状態プ
レース,上記シーケンス制御を行うシーケンサのタイマ
ー機能を表す時間プレース,上記シーケンス制御を行う
シーケンサのカウンタ機能を表すカウンタプレース,上
記シーケンサからの出力を表す出力プレース,上記シー
ケンサの各種演算機能を表す演算プレース,上記シーケ
ンサへの入力を表す入力プレース,他のプレースのオン
・オフ情報を参照する参照プレース,ペトリネットを階
層的に記述する階層プレース等を用いることができる。
更に,上記ネット要素記憶手段に登録されたネット要素
としては,上記シーケンサのa接点接続を表すa接点接
続用アーク,上記シーケンサのb接点接続を表すb接点
接続用アーク,上記シーケンサの自己保持回路を表す自
己保持解除用アーク等を用いることができる。
【0014】また,上記シーケンスプログラム作成・表
示・記憶手段としては,上記シーケンス制御モデルから
上記シーケンスプログラムに変換するプレースを順次検
出するプレース検出手段と,上記検出されたプレースに
対応する条件をトランジションを介してアークで結合さ
れた上流側のプレースにまで適用範囲を拡張することに
よって上記拡張条件を自動生成する拡張条件生成手段
と,上記生成された拡張条件をリスト形式のプログラム
に変換するプログラム変換手段と,上記変換されたリス
ト形式のプログラムに上記検出されたプレースの種類に
応じて出力命令を付加することによりリスト形式のシー
ケンスプログラムを作成するリスト形式シーケンスプロ
グラム作成手段と,上記作成されたリスト形式のシーケ
ンスプログラムをラダー形式のプログラムに変換するこ
とによりラダー形式のシーケンスプログラムを作成する
ラダー形式シーケンスプログラム作成手段と,上記作成
されたリスト形式及び/又はラダー形式のシーケンスプ
ログラムを表示する表示手段とを具備するように構成す
ることができる。なお,上記プレース検出手段を,上記
シーケンス制御モデルからシーケンサのデバイス番号を
割り付けるべきプレースを順次抽出するデバイス番号割
り付けプレース抽出手段と,上記抽出されたプレースに
上記シーケンサのデバイス番号を所定のルールにより自
動的に割り付けるデバイス番号自動割り付け手段とを具
備し,上記シーケンス制御モデルから上記シーケンスプ
ログラムに変換するプレースを上記自動的に割り付けら
れたデバイス番号又は別途指示されたデバイス番号に従
い順次検出するように構成することで,デバイス番号の
割り付けを自動化することができる。更に,上記ネット
要素記憶手段に登録されたプレースとして,上記シーケ
ンス制御モデル中の上流側プレースと下流側プレースと
の間にのみ介在しえて上記シーケンスプログラムには変
換されることのないダミー機能を表すダミープレースを
用いることによって,ペトリネットによる仕様記述能力
を更に向上させることができる。
【0015】また,上記目的を達成するために第2の発
明は,状態を記述し,それをアイコンにより画面上で表
示するプレース等のネット要素を,その機能に対応して
複数種類予め登録しておくネット要素記憶手段と,各プ
レースの状態成立条件及び設定情報を各プレースに関連
付けて入力する条件・設定情報入力手段と,上記ネット
要素記憶手段に登録されたネット要素を用いたペトリネ
ット,及び上記条件・設定情報入力手段を用いてシーケ
ンス制御対象機器のシーケンス制御モデルを作成するモ
デル作成手段と,上記モデル作成手段により作成された
シーケンス制御モデルに対応するシーケンスプログラム
を作成し,表示し,記憶するシーケンスプログラム作成
・表示・記憶手段と,シーケンス制御を行うシーケンサ
の動作をエミュレートすることによって上記シーケンス
プログラム作成・表示・記憶手段に記憶されたシーケン
スプログラムを実行し,そのエミュレート結果を表示す
るエミュレート手段と,上記シーケンスプログラム作成
・表示・記憶手段に記憶されたシーケンスプログラムよ
り抽出した原因デバイス−結果デバイス関係情報を用い
て,上記エミュレート手段によるエミュレート結果に基
づいて発見された異常動作デバイスと関連するプレース
を連鎖的に検索し,表示する検索手段とを具備してなる
ことを特徴とするシーケンスプログラム作成装置として
構成されている。上記第1の発明が全ての条件をペトリ
ネットを用いて表現するのに対して,この第2の発明
は,上記ペトリネット上には表現できない各プレースの
状態成立条件及び設定情報を上記ペトリネット上の各プ
レースに関連付けて入力する条件・設定情報入力手段を
具備したものであり,それに対応して検索手段を,上記
シーケンスプログラム作成・表示・記憶手段に記憶され
たシーケンスプログラムより抽出した原因デバイス−結
果デバイス関係情報を用いて,上記エミュレート手段に
よるエミュレート結果に基づいて発見された異常動作デ
バイスと関連するプレースを連鎖的に検索し,表示する
ように構成したものである。従って,上記第1の発明に
おけるその他の構成は,全てこの第2の発明にも適用可
能である。更に,上記条件・設定情報入力手段において
は,画面上で選択されるプレースに応じて開かれるダイ
アログボックスの中に論理式で表された各プレースの状
態成立条件,及び設定情報を入力するように構成するこ
とができる。更に,上記設定情報としては,ラベル,コ
メント,デバイス番号,演算指令,当該プレースへの入
出力リスト,タイマーの設定値及びカウンタの設定値等
を用いることができる。
【0016】
【作用】第1の発明によれば,まず,状態を記述し,そ
れをアイコンにより画面上で表示するプレース等のネッ
ト要素が,その機能に対応して複数種類予めネット要素
記憶手段に登録される。次に,上記ネット要素記憶手段
に登録されたネット要素を用いたペトリネットによっ
て,シーケンス制御対象機器のシーケンス制御モデルが
モデル作成手段により作成される。そして,シーケンス
プログラム作成・表示・記憶手段によって,上記モデル
作成手段により作成されたシーケンス制御モデルに対応
するシーケンスプログラムが作成,表示,記憶される。
続いて,エミュレート手段において,シーケンス制御を
行うシーケンサの動作をエミュレートすることによって
上記シーケンスプログラム作成・表示・記憶手段に記憶
されたシーケンスプログラムを実行し,そのエミュレー
ト結果が表示される。これによって,作成したシーケン
スプログラムの検証を,実機のシーケンサによる試運転
ではなく,エミュレートによって行うことができる。ま
た,第2の発明によれば,まず,状態を記述し,それを
アイコンにより画面上で表示するプレース等のネット要
素が,その機能に対応して複数種類予めネット要素記憶
手段に登録される。次に,上記ネット要素記憶手段に登
録されたネット要素を用いたペトリネット,及び各プレ
ースの状態成立条件及び設定情報を各プレースに関連付
けて入力する条件・設定情報入力手段によって,シーケ
ンス制御対象機器のシーケンス制御モデルがモデル作成
手段により作成される。そして,シーケンスプログラム
作成・表示・記憶手段によって,上記モデル作成手段に
より作成されたシーケンス制御モデルに対応するシーケ
ンスプログラムが作成,表示,記憶される。続いて,エ
ミュレート手段において,シーケンス制御を行うシーケ
ンサの動作をエミュレートすることによって上記シーケ
ンスプログラム作成・表示・記憶手段に記憶されたシー
ケンスプログラムを実行し,そのエミュレート結果が表
示される。そして,検索手段によって,上記シーケンス
プログラム作成・表示・記憶手段に記憶されたシーケン
スプログラムより抽出した原因デバイス−結果デバイス
関係情報を用いて,上記エミュレート手段によるエミュ
レート結果に基づいて発見された異常動作デバイスと関
連するプレースが連鎖的に検索され,表示される。従っ
て,シーケンス制御モデルを全てペトリネットで記述す
るのではなく,上記条件記述ダイアログボックスによる
条件設定を併用することによって,例えば,あるプレー
スの起動条件等に異常原因と関連するプレースが使われ
ており,ペトリネット図上でそのままでは見ることがで
きない条件があるような場合でも,上記エミュレートに
よる結果から発見された異常動作の原因となるプレース
を容易に且つ確実に検索することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】及び
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明の実施の形
態及び実施例につき説明し,本発明の理解に供する。
尚,以下の実施の形態及び実施例は本発明を具体化した
一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のも
のではない。ここに,図1は本発明の実施の形態に係る
シーケンスプログラム作成装置の概略構成を示すブロッ
ク図,図2は本発明の実施の形態に係るシーケンスプロ
グラム作成装置の処理フローを示す図,図3は操作信号
入力手段の入力ダイアログの例図,図4は外部情報設定
手段の入力ダイアログの例図,図5はペトリネットによ
るエミュレート結果の表示例,図6はタイムチャートに
よるエミュレート結果の表示例,図7は原因デバイスと
結果デバイスの分類を示すラダー図,図8は検索手段の
検索ダイアログの例図,図9は検索手段による検索結果
を示す例図,図10は検索手段による検索結果を示す例
図である。本実施の形態に係るシーケンスプログラム作
成装置において,ペトリネットを用いてモデルやその条
件等を入力し,それをシーケンスプログラムに変換する
までのシーケンスプログラム作成部については,上記従
来の技術で説明した特願平7−117215号における
上記シーケンスプログラム作成装置51と同様である。
従って,ここではその部分の説明は省略し,作成したシ
ーケンスプログラムを検証するシーケンスプログラム検
証部についての説明を行う。ただし,上記シーケンスプ
ログラム作成装置51と関連する部分については,適宜
上記従来の技術で用いた図面等を用いて説明を行う。な
お,以下の説明において,「プレース」及び「デバイ
ス」という表現を多数用いることとなるが,上記シーケ
ンスプログラム作成部で用いているペトリネットでは,
「デバイス」と対応関係にない「プレース」も存在する
(例えばダミープレース等)。しかし「デバイス」側か
ら見ると,全ての「デバイス」は何れかの「プレース」
と対応関係がある。従って,本実施の形態におけるペト
リネット上では「デバイス」という単語は「プレース」
に置き換えることが可能である。図1に示すように,本
実施の形態に係るシーケンスプログラム作成装置は,シ
ーケンスプログラム作成部a(上記シーケンスプログラ
ム作成装置51にあたる)とシーケンスプログラム検証
部bとで構成されている。上記シーケンスプログラム検
証部bは,上記シーケンスプログラム作成部aで作成さ
れたシーケンスプログラムをエミュレートによって実行
し,その結果から異常発生原因と関連するプレースの検
索を行う。
【0018】次に,上記シーケンスプログラム検証部b
を構成する各部の役割とその動作について説明する。シ
ーケンスプログラム記憶手段1では,上記シーケンスプ
ログラム作成部aで作成されたシーケンスプログラムが
記憶される。エミュレート手段2では,実機のシーケン
サの処理動作をエミュレートすることによって,上記シ
ーケンスプログラム記憶手段1で記憶されたシーケンス
プログラムを仮想実行する。このとき,実機を運転する
際にオペレータによって行われるボタン操作等は,それ
に代わる操作信号入力手段3によってキーボードやマウ
スを用いて入力され,上記ボタン操作等を模倣した信号
が上記エミュレート手段2に送られる。上記操作信号入
力手段3によって操作信号の入力を行う際に使用するダ
イアログの一例を図3に示す。上記エミュレート手段2
によるエミュレート処理時に,図のようなダイアログ中
のON/OFFボタンを設定(入力)し,それをエミュ
レート処理に反映させる。また,シーケンス制御対象機
器に対する外部機器の入出力関係の設定は,外部情報設
定手段4によって行う。上記外部情報設定手段4によっ
て外部機器の入出力関係の設定を行う際に使用するダイ
アログの一例を図4に示す。この外部機器の入出力関係
とは,作成したシーケンスプログラムによって制御する
制御対象機器とその外部機器(上記制御対象機器から見
た制御対象)との入出力関係である。例えば,図4のダ
イアログに設定されているのは,「非常処理M3777
をONにしたあと,30秒後に非常処理終了M3778
をONにする」という設定(プログラム)である。この
場合,上記非常処理M3777と非常処理終了M377
8が外部機器と繋がれている。また,上記操作信号入力
手段3によって入力する操作信号を,上記外部機器の入
出力関係の設定と同様,上記外部情報設定手段4で予め
設定しておくことも可能である。こうすることによって
エミュレート処理中のオペレータの操作信号入力作業が
不要となり,エミュレート処理を完全に自動化すること
ができる。
【0019】上記のようにしてエミュレート手段2によ
ってエミュレート結果が得られる。ここで得られるエミ
ュレート結果とは,制御対象機器を構成する各デバイス
の動作状態(ON/OFF状態)を示す時系列データを
蓄積したものである。上記エミュレート結果は,エミュ
レート結果記憶手段5に記憶される。上記エミュレート
結果記憶手段5に記憶されたエミュレート結果は,結果
表示手段7によって表示され,そのエミュレート結果と
希望する動作仕様とを比較することによってオペレータ
が異常動作の調査を行う。上記結果表示手段7における
エミュレート結果の表示例を,図5及び図6に示す。各
デバイスの動作状態(ON/OFF状態)の時刻暦が図
6に示すようなタイムチャートで表現され,上記タイム
チャート上の任意の時刻における各デバイスの動作状態
が図5に示すようなペトリネット上で表現される。図6
に示すタイムチャートと図5に示すペトリネット表示と
は,上記のように関連付けて表示され,上記タイムチャ
ート上の指定時刻をシフトすることにより上記ペトリネ
ット表示もそれにしたがってシフトする。上記ペトリネ
ット上では,例えばON状態のデバイスに対応するプレ
ースを赤色,OFF状態のデバイスに対応するプレース
を青色というように,各プレースを色分けすることによ
って分かりやすく表示することができる。上記エミュレ
ート結果を調査して異常動作を発見すると,オペレータ
はその異常動作の原因と関連があると思われるデバイス
(対象デバイス)のデバイス番号を検索手段6に入力す
る。検索手段6では,入力された対象デバイス番号に対
応するプレースが画面の中央に位置するようにペトリネ
ット図を表示する。ここで,上記シーケンスプログラム
作成部aにおいて入力されたシーケンス制御モデルが,
条件を含めて全てペトリネットで記述されていた場合
(つまり条件設記述ダイアログボックスによる条件設定
を併用していない場合)には,オペレータは上記画面表
示されたペトリネット図によって上記対象デバイスと関
連するプレースを容易に探索していくことが可能であ
る。従って,上記のような検索手段6を繰り返し用いて
異常動作の原因となるプレースを連鎖的に検索すること
ができる。
【0020】しかし,上記シーケンスプログラム作成部
aにおいて入力されたシーケンス制御モデルが全てペト
リネットで記述されているのではなく,上記条件記述ダ
イアログボックスによる条件設定が併用されている場合
には,上記のような検索方法では関連プレースの見逃し
が発生する可能性がある。例えば,あるプレースの起動
条件等に異常原因と関連するプレースが設定されている
ような場合,ペトリネット図上では起動条件等はそのま
までは見ることができない(条件記述ダイアログボック
スを開かなければならない)からである。そこで,上記
検索手段6による検索の際に,シーケンスプログラムか
ら抽出した原因デバイス−結果デバイス関係の情報を用
いることにより,どのような場合にも漏れなく検索する
ことが可能となる。ここでいう「原因デバイス」とは,
出力命令や演算命令を行う際の条件を表現するデバイス
のことであり,「結果デバイス」とは,出力命令や演算
命令に関連したデバイスのことである。つまり,図7に
示すラダー形式のシーケンスプログラムにおいて,実線
で囲まれた左側に位置するデバイスが原因デバイス,破
線で囲まれた右側に位置するデバイスが結果デバイスを
示している。上記原因デバイス−結果デバイス関係は,
このようなシーケンスプログラムから抽出されるため,
関連のあるデバイスは全て漏れなく抽出される。図8に
原因デバイス−結果デバイス関係の情報を用いた検索手
段6の検索ダイアログの一例を示す。オペレータが,異
常動作の原因と関連があると思われるデバイス(対象デ
バイス)のデバイス番号を検索ダイアログの対象デバイ
スの欄に入力すると,対象デバイスに関連するデバイス
が上記原因デバイス−結果デバイス関係の情報を用いて
拾いだされ,原因デバイスと結果デバイスに分けて表示
される。その時,ペトリネット画面では,上記対象デバ
イスに対応するプレースが画面の中央に位置するように
ペトリネット図を表示する。オペレータが,検索ダイア
ログ内に表示された原因デバイスと結果デバイスの中か
ら異常原因と関連のありそうなデバイスを選択し「移動
ボタン」をクリックすると,ペトリネット画面では,上
記選択されたデバイスに対応するプレースが画面の中央
に位置するようにペトリネット図の表示が移動する。
【0021】次に,図9及び図10を用いて,図8に示
す検索ダイアログを用いた検索結果について説明する。
ここで,図8中の原因デバイス「B0020」と対象デ
バイス「M0020」との関係はペトリネット上で表現
されており,また,原因デバイス「M2345」は対象
デバイス「M0020」の条件記述ダイアログボックス
内に,起動条件として設定されているものとする。図9
は,図8中の原因デバイス「B0020」を選択した際
のペトリネット画面の表示を,図10は,図8中の原因
デバイス「M2345」を選択した際のペトリネット画
面の表示をそれぞれ示している。図9の場合には,対象
デバイスである「::右移動_M0020」と選択され
た「右移動BT_B0020」との関係はペトリネット
上で明確に示されているため,オペレータは上記原因デ
バイス−結果デバイス関係の情報による検索方法を用い
なくてもペトリネット上だけで検索することが可能であ
る。一方,図10の場合には,前記したように,選択さ
れた原因デバイス「右移動許可_M2345」は対象デ
バイス「::右移動_M0020」の起動条件等に設定
されている(条件記述ダイアログボックス内に記述され
ている)ため,両者の関係は図10のペトリネット画面
上では示されていない。このような場合には,上記原因
デバイス−結果デバイス関係の情報による検索方法を用
いなければ,オペレータが対象デバイスと関連するデバ
イスを全て確実に検索することは困難である。なお,上
記検索手段6による検索結果のペトリネット画面上での
表示の際にも,選択されたプレースを色分けする等によ
って,より分かりやすく表示することができる。
【0022】次に,図2を用いて,本実施の形態に係る
シーケンスプログラム作成装置の処理フローを順を追っ
て簡単に説明する。但し,シーケンスプログラム作成部
aの処理フローについては,上記従来の技術の図17と
同様のため簡略化して説明する。まず,シーケンスプロ
グラム作成部a(シーケンスプログラム作成装置51)
で,ペトリネットを用いてシーケンス制御モデルを入力
し(S1),該シーケンス制御モデルを対応するシーケ
ンスプログラムに変換する(S2)。なお,上記外部情
報設定手段4を用いた外部機器の入出力関係の設定は,
通常上記S1のモデル入力処理の際に同時に行われる。
上記変換されたシーケンスプログラムは,シーケンスプ
ログラム記憶手段1に記憶される。上記シーケンスプロ
グラム記憶手段1に記憶されたシーケンスプログラム及
び上記外部情報設定手段4によって設定された外部機器
の入出力関係を用いて,エミュレート手段2によってエ
ミュレート処理が行われる(S3)。上記S3のエミュ
レート処理時には,必要に応じて操作信号入力手段3を
用いて操作信号が入力される(S4)。上記エミュレー
ト処理によって得られたエミュレート結果は,結果表示
手段7に表示され(S5),オペレータによって異常動
作のチェックが行われる。上記異常動作チェックによっ
て異常動作が発見された場合は,検索手段6によって異
常動作プレースを検索する(S6)。この時,結果プレ
ースから原因プレースへ連鎖的に検索することができ
る。上記S6において異常動作の原因が発見できれば,
上記S1で入力したシーケンス制御モデルを修正し,再
度上記S2以降の処理を行う。以上の処理を繰り返すこ
とによって異常動作のないシーケンスプログラムを作成
することができる。以上説明したように,本実施の形態
に係るシーケンスプログラム作成装置は,シーケンス制
御を行うシーケンサの動作をエミュレートすることによ
ってシーケンスプログラムを実行するエミュレート手段
を用いて上記シーケンスプログラムの動作確認を行うた
め,実機のシーケンサの試運転による動作確認方法のよ
うに,機械の保護や安全確保等のために多くの労力を払
う必要はない。また,検索手段においては,シーケンス
プログラムより抽出した原因デバイス−結果デバイス関
係情報を用いて,エミュレート結果に基づいて発見され
た異常動作デバイスと関連するプレースを連鎖的に検索
することができるため,全てをペトリネットで記述する
のではなく,上記条件記述ダイアログボックスによる条
件設定を併用した場合においても,上記エミュレートに
よる結果から発見された異常動作の原因となるプレース
を,見逃すことなく確実に且つ容易に検索することが可
能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係るシー
ケンスプログラム作成装置によって,作成したシーケン
スプログラムの検証を,実機のシーケンサによる試運転
ではなくエミュレートによって行うことができ,作成し
たシーケンス制御モデルの条件設定をペトリネット以外
の手段を用いて行った場合においても,上記エミュレー
トによる結果から発見された異常動作の原因となるプレ
ースを容易に且つ確実に検索することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るシーケンスプログ
ラム作成装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】 本発明の実施の形態に係るシーケンスプログ
ラム作成装置の処理フローを示す図。
【図3】 操作信号入力手段の入力ダイアログの例図。
【図4】 外部情報設定手段の入力ダイアログの例図。
【図5】 ペトリネットによるエミュレート結果の表示
例。
【図6】 タイムチャートによるエミュレート結果の表
示例。
【図7】 原因デバイスと結果デバイスの分類を示すラ
ダー図。
【図8】 検索手段の検索ダイアログの例図。
【図9】 検索手段による検索結果を示す例図。
【図10】 検索手段による検索結果を示す例図。
【図11】 従来のシーケンスプログラム作成装置51
の概略構成を示すブロック図。
【図12】 シーケンスプログラム作成装置51の画面
例を示す図。
【図13】 参照プレースの機能説明図。
【図14】 階層プレースの機能説明図。
【図15】 各種アークの機能説明図。
【図16】 装置51の条件記述ダイアログの概念図。
【図17】 装置51の処理フローを示す図。
【図18】 装置51による拡張条件生成の様子を示す
説明図。
【図19】 ダミープレースの機能説明図。
【図20】 ダミープレースを含むシーケンス制御モデ
ルの例図。
【図21】 シーケンス制御機構の例図。
【図22】 上記シーケンス制御機構に対応するシーケ
ンス制御モデルと条件の例図。
【図23】 上記シーケンス制御機構に対応するシーケ
ンス制御モデルと条件の例図。
【図24】 リスト形式シーケンスプログラムの例図。
【図25】 ラダー形式シーケンスプログラムの例図。
【符号の説明】
a…シーケンスプログラム作成部 b…シーケンスプログラム検証部 1…シーケンスプログラム記憶手段 2…エミュレート手段 3…操作信号入力手段 4…外部情報設定手段 5…エミュレート結果記憶手段 6…検索手段 7…結果表示手段 51…シーケンスプログラム作成装置 52…モデル記憶手段 53…条件記憶手段 54…シーケンスプログラム表示手段 55…デバイス番号割り付けプレース抽出手段 56…デバイス番号自動割り付け手段 57…プレース検出手段 58…拡張条件生成手段 59…プログラム変換手段 60…リスト形式シーケンスプログラム作成手段 61…ラダー形式シーケンスプログラム作成手段 62…表示手段

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 状態を記述し,それをアイコンにより画
    面上で表示するプレース等のネット要素を,その機能に
    対応して複数種類予め登録しておくネット要素記憶手段
    と,上記ネット要素記憶手段に登録されたネット要素を
    用いたペトリネットによってシーケンス制御対象機器の
    シーケンス制御モデルを作成するモデル作成手段と,上
    記モデル作成手段により作成されたシーケンス制御モデ
    ルに対応するシーケンスプログラムを作成し,表示し,
    記憶するシーケンスプログラム作成・表示・記憶手段
    と,シーケンス制御を行うシーケンサの動作をエミュレ
    ートすることによって上記シーケンスプログラム作成・
    表示・記憶手段に記憶されたシーケンスプログラムを実
    行し,そのエミュレート結果を表示するエミュレート手
    段とを具備してなることを特徴とするシーケンスプログ
    ラム作成装置。
  2. 【請求項2】 シーケンス制御対象機器に対する外部機
    器の入出力関係を設定する外部情報設定手段を具備し,
    上記エミュレート手段が,操作信号を入力する操作信号
    入力手段を具備し,該操作信号入力手段からの入力に応
    じてシーケンスプログラムを実行する請求項1記載のシ
    ーケンスプログラム作成装置。
  3. 【請求項3】 上記エミュレート手段によるエミュレー
    ト結果の表示が,各デバイスの動作の時刻暦をタイムチ
    ャートで表現し,任意の時刻における各デバイスの動作
    を上記ペトリネット上で表現するものである請求項1又
    は2記載のシーケンスプログラム作成装置。
  4. 【請求項4】 上記タイムチャート上の時刻に対応し
    て,その時刻における各デバイスの動作を上記ペトリネ
    ット上に関連付けて表示してなる請求項3記載のシーケ
    ンスプログラム作成装置。
  5. 【請求項5】 時刻のシフトに対応して,上記タイムチ
    ャート上の表示と上記ペトリネット上の表示とが一体的
    にシフトされる請求項4記載のシーケンスプログラム作
    成装置。
  6. 【請求項6】 上記ネット要素記憶手段に登録されたプ
    レースが,上記シーケンス制御の対象機器の制御状態を
    表す状態プレース,上記シーケンス制御を行うシーケン
    サのタイマー機能を表す時間プレース,上記シーケンス
    制御を行うシーケンサのカウンタ機能を表すカウンタプ
    レース,上記シーケンサからの出力を表す出力プレー
    ス,上記シーケンサの各種演算機能を表す演算プレー
    ス,上記シーケンサへの入力を表す入力プレース,他の
    プレースのオン・オフ情報を参照する参照プレース,ペ
    トリネットを階層的に記述する階層プレースの全部又は
    一部を含んでなる請求項1〜5のいずれかに記載のシー
    ケンスプログラム作成装置。
  7. 【請求項7】 上記ネット要素記憶手段に登録されたネ
    ット要素が,上記シーケンサのa接点接続を表すa接点
    接続用アーク,上記シーケンサのb接点接続を表すb接
    点接続用アーク,上記シーケンサの自己保持回路を表す
    自己保持解除用アークの全部又は一部を含んでなる請求
    項1〜6のいずれかに記載のシーケンスプログラム作成
    装置。
  8. 【請求項8】 上記シーケンスプログラム作成・表示・
    記憶手段が,上記シーケンス制御モデルから上記シーケ
    ンスプログラムに変換するプレースを順次検出するプレ
    ース検出手段と,上記検出されたプレースに対応する条
    件をトランジションを介してアークで結合された上流側
    のプレースにまで適用範囲を拡張することによって上記
    拡張条件を自動生成する拡張条件生成手段と,上記生成
    された拡張条件をリスト形式のプログラムに変換するプ
    ログラム変換手段と,上記変換されたリスト形式のプロ
    グラムに上記検出されたプレースの種類に応じて出力命
    令を付加することによりリスト形式のシーケンスプログ
    ラムを作成するリスト形式シーケンスプログラム作成手
    段と,上記作成されたリスト形式のシーケンスプログラ
    ムをラダー形式のプログラムに変換することによりラダ
    ー形式のシーケンスプログラムを作成するラダー形式シ
    ーケンスプログラム作成手段と,上記作成されたリスト
    形式及び/又はラダー形式のシーケンスプログラムを表
    示する表示手段とを具備してなる請求項1〜7のいずれ
    かに記載のシーケンスプログラム作成装置。
  9. 【請求項9】 上記プレース検出手段が,上記シーケン
    ス制御モデルからシーケンサのデバイス番号を割り付け
    るべきプレースを順次抽出するデバイス番号割り付けプ
    レース抽出手段と,上記抽出されたプレースに上記シー
    ケンサのデバイス番号を所定のルールにより自動的に割
    り付けるデバイス番号自動割り付け手段とを具備し,上
    記シーケンス制御モデルから上記シーケンスプログラム
    に変換するプレースを上記自動的に割り付けられたデバ
    イス番号又は別途指示されたデバイス番号に従い順次検
    出してなる請求項8記載のシーケンスプログラム作成装
    置。
  10. 【請求項10】 上記ネット要素記憶手段に登録された
    プレースが,上記シーケンス制御モデル中の上流側プレ
    ースと下流側プレースとの間にのみ介在しえて上記シー
    ケンスプログラムには変換されることのないダミー機能
    を表すダミープレースを含んでなる請求項1〜9のいず
    れかに記載のシーケンスプログラム作成装置。
  11. 【請求項11】 状態を記述し,それをアイコンにより
    画面上で表示するプレース等のネット要素を,その機能
    に対応して複数種類予め登録しておくネット要素記憶手
    段と,各プレースの状態成立条件及び設定情報を各プレ
    ースに関連付けて入力する条件・設定情報入力手段と,
    上記ネット要素記憶手段に登録されたネット要素を用い
    たペトリネット,及び上記条件・設定情報入力手段を用
    いてシーケンス制御対象機器のシーケンス制御モデルを
    作成するモデル作成手段と,上記モデル作成手段により
    作成されたシーケンス制御モデルに対応するシーケンス
    プログラムを作成し,表示し,記憶するシーケンスプロ
    グラム作成・表示・記憶手段と,シーケンス制御を行う
    シーケンサの動作をエミュレートすることによって上記
    シーケンスプログラム作成・表示・記憶手段に記憶され
    たシーケンスプログラムを実行し,そのエミュレート結
    果を表示するエミュレート手段と,上記シーケンスプロ
    グラム作成・表示・記憶手段に記憶されたシーケンスプ
    ログラムより抽出した原因デバイス−結果デバイス関係
    情報を用いて,上記エミュレート手段によるエミュレー
    ト結果に基づいて発見された異常動作デバイスと関連す
    るプレースを連鎖的に検索し,表示する検索手段とを具
    備してなることを特徴とするシーケンスプログラム作成
    装置。
  12. 【請求項12】 シーケンス制御対象機器に対する外部
    機器の入出力関係を設定する外部情報設定手段を具備
    し,上記エミュレート手段が,操作信号を入力する操作
    信号入力手段を具備し,該操作信号入力手段からの入力
    に応じてシーケンスプログラムを実行する請求項11記
    載のシーケンスプログラム作成装置。
  13. 【請求項13】 上記エミュレート手段によるエミュレ
    ート結果の表示が,各デバイスの動作の時刻暦をタイム
    チャートで表現し,任意の時刻における各デバイスの動
    作を上記ペトリネット上で表現するものである請求項1
    1又は12記載のシーケンスプログラム作成装置。
  14. 【請求項14】 上記タイムチャート上の時刻に対応し
    て,その時刻における各デバイスの動作を上記ペトリネ
    ット上に関連付けて表示してなる請求項13記載のシー
    ケンスプログラム作成装置。
  15. 【請求項15】 時刻のシフトに対応して,上記タイム
    チャート上の表示と上記ペトリネット上の表示とが一体
    的にシフトされる請求項14記載のシーケンスプログラ
    ム作成装置。
  16. 【請求項16】 上記ネット要素記憶手段に登録された
    プレースが,上記シーケンス制御の対象機器の制御状態
    を表す状態プレース,上記シーケンス制御を行うシーケ
    ンサのタイマー機能を表す時間プレース,上記シーケン
    ス制御を行うシーケンサのカウンタ機能を表すカウンタ
    プレース,上記シーケンサからの出力を表す出力プレー
    ス,上記シーケンサの各種演算機能を表す演算プレー
    ス,上記シーケンサへの入力を表す入力プレース,他の
    プレースのオン・オフ情報を参照する参照プレース,ペ
    トリネットを階層的に記述する階層プレースの全部又は
    一部を含んでなる請求項11〜15のいずれかに記載の
    シーケンスプログラム作成装置。
  17. 【請求項17】 上記ネット要素記憶手段に登録された
    ネット要素が,上記シーケンサのa接点接続を表すa接
    点接続用アーク,上記シーケンサのb接点接続を表すb
    接点接続用アーク,上記シーケンサの自己保持回路を表
    す自己保持解除用アークの全部又は一部を含んでなる請
    求項11〜16のいずれかに記載のシーケンスプログラ
    ム作成装置。
  18. 【請求項18】 上記条件・設定情報入力手段におい
    て,画面上で選択されるプレースに応じて開かれるダイ
    アログボックスの中に論理式で表された各プレースの状
    態成立条件,及び設定情報を入力してなる請求項11〜
    17のいずれかに記載のシーケンスプログラム作成装
    置。
  19. 【請求項19】 上記設定情報が,ラベル,コメント,
    デバイス番号,演算指令,当該プレースへの入出力リス
    ト,タイマーの設定値及びカウンタの設定値の全部又は
    一部を含む請求項11〜18のいずれかに記載のシーケ
    ンスプログラム作成装置。
  20. 【請求項20】 上記シーケンスプログラム作成・表示
    ・記憶手段が,上記シーケンス制御モデルから上記シー
    ケンスプログラムに変換するプレースを順次検出するプ
    レース検出手段と,上記検出されたプレースに対応する
    条件をトランジションを介してアークで結合された上流
    側のプレースにまで適用範囲を拡張することによって上
    記拡張条件を自動生成する拡張条件生成手段と,上記生
    成された拡張条件をリスト形式のプログラムに変換する
    プログラム変換手段と,上記変換されたリスト形式のプ
    ログラムに上記検出されたプレースの種類に応じて出力
    命令を付加することによりリスト形式のシーケンスプロ
    グラムを作成するリスト形式シーケンスプログラム作成
    手段と,上記作成されたリスト形式のシーケンスプログ
    ラムをラダー形式のプログラムに変換することによりラ
    ダー形式のシーケンスプログラムを作成するラダー形式
    シーケンスプログラム作成手段と,上記作成されたリス
    ト形式及び/又はラダー形式のシーケンスプログラムを
    表示する表示手段とを具備してなる請求項11〜19の
    いずれかに記載のシーケンスプログラム作成装置。
  21. 【請求項21】 上記プレース検出手段が,上記シーケ
    ンス制御モデルからシーケンサのデバイス番号を割り付
    けるべきプレースを順次抽出するデバイス番号割り付け
    プレース抽出手段と,上記抽出されたプレースに上記シ
    ーケンサのデバイス番号を所定のルールにより自動的に
    割り付けるデバイス番号自動割り付け手段とを具備し,
    上記シーケンス制御モデルから上記シーケンスプログラ
    ムに変換するプレースを上記自動的に割り付けられたデ
    バイス番号又は別途指示されたデバイス番号に従い順次
    検出してなる請求項20記載のシーケンスプログラム作
    成装置。
  22. 【請求項22】 上記ネット要素記憶手段に登録された
    プレースが,上記シーケンス制御モデル中の上流側プレ
    ースと下流側プレースとの間にのみ介在しえて上記シー
    ケンスプログラムには変換されることのないダミー機能
    を表すダミープレースを含んでなる請求項11〜21の
    いずれかに記載のシーケンスプログラム作成装置。
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