WO2011034193A1 - 通信装置、通信制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

通信装置、通信制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

通信装置が置かれた環境に適応した変調方式及び送信電力を信号の送信元に対して適用させるという課題を解決するために、通信装置は、変調方式指定情報に基づく変調方式の設定及び送信電力指定情報に基づく送信電力の制御が外部の送信装置によって施された信号を受信し、受信した信号を変調方式制御情報に基づいて復調し、受信データを出力する受信手段と、信号の信号レベルを測定し、受信レベルを出力する受信レベル測定手段と、受信データに基づいて、変調方式制御情報を出力する受信変調方式抽出手段と、受信レベルに基づいて、変調方式指定情報及び変調方式に対応付けられた送信電力指定情報を出力する指定情報出力手段と、変調方式指定情報及び送信電力指定情報を送信装置へ送信する送信手段を備える。

Description

通信装置、通信制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
 本発明は、通信装置、通信制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に外部の送信装置に対して適応変調及び送信電力制御を要求する通信装置、通信制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
 ディジタル・マイクロ波通信システムは、光ファイバ等の有線回線に比べて、安価かつ短期間で敷設が可能であるというメリットを有する。このため、近年、ディジタル・マイクロ波通信システムは、モバイル・ネットワークにおけるバックホール回線として一般的に用いられている。そして、バックホール回線は、LTE(Long Time Evolution)やモバイルWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)に代表されるモバイル・ブロードバンド通信の発展により、更なる大容量化が求められている。
 一般的に、ディジタル・マイクロ波通信システムでは、ITU−T(International Telecommunication Union−Telecommunication Standardization Sector)によって標準化されたG.826等に規定されている基準に従って回線設計を行う。そのため、ディジタル・マイクロ波通信システムは、年間を通してほとんどの場合は、回線品質に十分な余裕を持った状態で運用されている。近年では、さらに回線の利用効率及び可用性を向上させるために、伝播路の状態に応じて適応的に変調方式を変化させる適応変調方式が用いられるようになりつつある(例えば、特許文献1参照)。
 特許文献1に記載されている適応変調方式では、受信側において、受信信号レベルや復調信号の誤り率情報などを用いて適切な変調方式を選択し、選択結果を対向局側に送信する。対向局側では、その選択結果に従って送信変調方式を切り替える。例えば、伝播路状態が良好な場合には、より伝送レートが高い、例えば多値の変調方式を適用する。従って、適応変調方式は、変調方式が固定されたシステムと比較して、通信容量を増大させることができる。逆に、伝播路状態が劣悪な場合には、適応変調方式は、その環境に対応可能な、例えば変調多値数が小さい変調方式を適用する。そのため、回線断を防ぐことができるので、回線稼働率を高めることができる。
 適応変調方式を用いた無線通信システムでは、複数の異なる変調方式において、それぞれ適切な受信レベルを保つ必要があるため、送信電力の制御は非常に重要である。例えば、特許文献2、3には、適応変調方式を用いた無線通信システムにおける送信電力制御方法が記載されている。
 特許文献2に記載された送信電力制御方法は、受信側において推定した受信信号の搬送波対雑音電力比(Carrier to Noise Ratio。以降、「CNR」という。)と受信信号に多重化されている送信電力情報から伝送路の減衰量を求める。そして、受信側は、求めた減衰量に応じて、そのときの変調方式における所要のCNRを満足するように、対向側の装置へ送信する信号の送信電力を制御する。
 特許文献3に記載された送信電力制御方法は、現在の受信レベルと予め定められた所要受信レベルとの差に基づいて、対向側の装置へ送信する信号の、変調方式及び送信電力を決定する。
 受信信号の伝播路状態に基づいて変調方式及び送信電力を制御する方式は、特許文献4にも記載されている。
 対向局の変調方式及び送信電力を制御する適応変調方式もある(例えば、特許文献5参照。)特許文献5に記載された適応変調方式は、現在の受信レベルと予め定められた所要受信レベルとの差に基づいて、対向側装置に対して、変調方式及び送信電力の変更を要求する。
特開平10−41876号公報(第4−5頁、図1) 特開2004−72666号公報(第5−6頁、図1) 特開2007−221357号公報(第8−10頁、図3) 特開2005−236709号公報(第4−5頁、図1) 国際公開第WO2007/138796号パンフレット(第9−13頁、図2−4)
 上記の公知技術にはそれぞれ課題がある。特許文献1に記載された適応変調方式では、対向局の送信電力は制御されない。そのため、適用されている変調方式にとって必要な受信レベルが確保されない可能性があるという課題がある。
 特許文献2に記載された送信電力制御方法では、自局で受信した信号のCNR(以降、「受信CNR」という。)及び対向局から受信した送信電力情報に基づいて、自局の送信レベルが決定される。対向局は、対向局での受信CNR及び受信した送信電力情報に基づいて送信電力を制御する。そのため、特許文献2の送信電力制御方法は、TDD(Time Division Duplex)システムのように、上り回線と下り回線の減衰量が同等であるとみなすことができるシステムへの適用が前提とされる。なぜなら、自局から対向局への信号の減衰量が小さいときは、たとえ対向局から自局への信号の減衰量が大きくても、対向局は送信電力を増加させない。従って、自局が対向局からの信号を受信する際に、その信号に適用されている変調方式にとって必要な受信レベルが確保されない可能性があるためである。以上のように、特許文献2の送信電力制御方法には、上り回線と下り回線の減衰量が同等であることを前提とすることができないシステム、例えばFDD(Frequency Division Duplex)システム等には適用することができないという課題がある。
 特許文献3に記載された送信電力制御方法でも、特許文献2に記載された送信電力制御方法と同様の課題がある。すなわち、自局での受信レベル測定値に基づいて自局の送信電力を制御し、対向局は対向局側での受信レベル測定値に基づいて送信電力を制御する。そのため、特許文献3の送信電力制御方法には、上り回線と下り回線の減衰量が同等であることを前提とすることができないシステムには適用することができないという課題がある。
 特許文献4に記載された送信電力制御方法でも、自局は受信信号に基づいて自局の変調方式及び送信電力を制御する。しかし、対向局における制御については言及されていない。そのため、自局の変調方式及び送信電力は制御されるが、対向局からの信号の変調方式及び送信電力が適切に制御される保証がない。従って、特許文献4の送信電力制御方法には、自局が対向局からの信号を受信する際に、その信号に適用されている変調方式にとって必要な受信レベルが確保されない可能性があるという課題がある。なお、特許文献4に記載された送信電力制御方法を、自局と同様に、対向局においても適用するためには、特許文献2及び3と同様に、上り回線と下り回線の減衰量が同等であることを前提とする必要がある。
 特許文献5に記載された送信電力制御方法では、対向局が信号を送信する際に適用する変調方式及び送信電力が制御される。そのため、自局が対向局からの信号を受信する際の受信レベルに関する、上述の課題は解決される。しかし、特許文献5には、各時点での受信レベルを制御するときの、受信レベルの目標値(以降、「目標受信レベル」という。)とその時点で適用されている変調方式との関係についての記載がない。目標受信レベルは、対向局に対して送信電力の変更を要求するときの判断基準となる。そのため、以下に理由を説明するように、目標受信レベルは、その時点の変調方式と連動させて設定することが必要である。しかし、特許文献5、及び特許文献1乃至4には、このことについての記載がない。
 目標受信レベルをその時点の変調方式と連動させて設定しなければ、大きな問題が発生する理由を説明する。送信電力制御は、送信電力を必要最低限に抑えることを目的としている。従って、特許文献2乃至5のように、適応変調と送信電力制御を単純に組み合わせると、所定の性能を確保するために必要な受信レベルが最も低い変調方式(以降、「最下位変調方式」という。)に合わせて目標受信レベルが設定される。このように目標受信レベルを設定すると、送信電力を最低限度まで低下させても目標受信レベルを上回る程度にまで電波の伝播環境(以下、「電波環境」という。)が良好にならない限り、最下位変調方式以外の変調方式には切り替わらない。最下位変調方式は、最も通信レートが低い方式であることが多いので、電波環境が極めて良好であるとき以外は、通信レートが常に最低レベルに保たれてしまう。
 仮に、受信レベル目標値が最下位変調方式以外の変調方式に合わせて設定されたとしても、それより上位の変調方式への切り替えが起こりにくいため、適応変調を行うメリットが減少する。ここでの「上位の変調方式」とは、現在の変調方式が適用できる受信レベルよりも高い受信レベルを必要とする変調方式を意味する。
 次に、適応変調方式の具体例を示し、上記の問題が発生する理由を詳細に説明する。図25、26、27、28、29、30は、送信電力制御を伴う適応変調方式の具体例を示す。このように、信号の受信レベルに応じて、信号の送信元である送信装置(以降、「対向局」という。)で適用される変調方式が適応的に制御される。同時に、自局は、対向局に対して、送信電力の変更も要求する。
 図25、図27、図29は、受信レベルと、変調方式及び目標受信レベルとの対応の例を示すグラフである。図25、図27、図29は、目標受信レベルが設定される位置がそれぞれ異なる。図26は、図25に対応する適応変調方式の動作の例を示すグラフである。図28は、図27に対応する適応変調方式の動作の例を示すグラフである。図30は、図29に対応する適応変調方式の動作の例を示すグラフである。
 図25、図27、図29に示すように、適応変調方式では、受信レベルの範囲に対応して、適用する変調方式が規定されている。そして、同じ変調方式が適用されているときでも、受信レベルによってBER(Bit Error Rate。ビット誤り率)は異なる。逆に、同じ受信レベルであっても、他の変調方式では、より低いBERを確保できる可能性がある。そこで、受信レベルが低下しBERがある値以上になると、その受信レベルであってもより低いBERが確保できる変調方式に切り替える、というのが、適応変調方式の基本的な考え方である。図25、図27、図29に示した適応変調では、BERの値が10−6以上になると、より低い受信レベルに対応可能な変調方式に切り替えるような制御を行う。変調方式は、適用されるときの受信レベルが低い順に、変調方式I、変調方式II、変調方式IIIの3種類である。
 目標受信レベルは、BERの値が10−10になるような受信レベルである。従って、BERの値が10−10より高いときは、自局は対向局に対して送信電力の増加を要求する。BERの値が10−10より低いときは、自局は対向局に対して送信電力の減少を要求する。ただし、対向局の送信電力が最大値あるいは最小値に達しているときは、それ以上の送信電力の増加あるいは減少は行われない。そのような場合には、受信レベルを目標受信レベルに一致させることができない。
 以降、変調方式の切り替えを行う、境界となる受信レベルを、「変調方式切替閾値」という。そして、変調方式Iと変調方式IIとを切り替えるときの変調方式切替閾値を、「変調方式切替閾値(I−II)」と表記する。同様に、変調方式IIと変調方式IIIとを切り替えるときの変調方式切替閾値を、「変調方式切替閾値(II−III)」と表記する。
 図25の適応変調方式では、目標受信レベルが変調方式切替閾値(I−II)よりも小さい値に設定されている。図27の適応変調方式では、目標受信レベルが変調方式切替閾値(I−II)と変調方式切替閾値(II−III)の中間に設定されている。図29の適応変調方式では、目標受信レベルが変調方式切替閾値(II−III)よりも大きい値に設定されている。
 始めに、図26を参照して、図25に示す適応変調を行うときの動作の例を具体的に説明する。
 初期状態では、送信電力は所定値に制御されているため、受信レベルは目標受信レベルで一定になっている。このとき、受信レベルが変調方式切替閾値(I−II)よりも低いので、対向局の変調方式には変調方式Iが適用されている。
 このとき、電波環境の悪化等によって受信レベルが低下し、目標受信レベルを下回ると(時刻t001)、自局は対向局に対して送信電力の増加を要求する。以降、受信レベルが目標受信レベルを下回っている間は、自局は対向局に対する送信電力の増加の要求を継続する。
 送信電力の増加の要求を継続すると、対向局の送信電力はいずれ最大値に達する(t002)。その後も電波環境が悪化すると、受信レベルはさらに低下していく。
 ここで、電波環境の改善等によって受信レベルが上昇し、目標受信レベル値に達すると(t003)、自局は対向局に対して送信電力の減少を要求する。以降、受信レベルが目標受信レベルを上回っている間は、自局は対向局に対する送信電力の減少の要求を継続する。
 対向局の送信電力が最小値に達した後も受信レベルの上昇が継続すると(t004)、受信レベルは変調方式切替閾値(I−II)を超える(t005)。このとき、自局は対向局に対して変調方式をIIに変更するように要求する。その後も受信レベルが上昇し、変調方式切替閾値(II−III)を上回ると(t006)、自局は対向局に対して変調方式をIIIに変更するように要求する。
 以上のように、図25の適応変調方式では、対向局の送信電力が最小送信電力に達してもなお受信レベルが目標受信レベルを上回るほど、電波環境が良好なとき以外は、変調方式II及び変調方式IIIが適用される可能性はない。つまり、変調方式II及び変調方式IIIが適用される可能性は極めて低い。
 次に、図28を参照して、図27に示す適応変調を行うときの動作の例を具体的に説明する。
 初期状態では、送信電力は所定値に制御されているため、受信レベルは目標受信レベルで一定になっている。このとき、受信レベルが変調方式切替閾値(I−II)よりも大きく、変調方式切替閾値(II−III)よりも小さいので、対向局の変調方式には変調方式IIが適用されている。
 この状態で受信レベルが低下したときの動作は、基本的には図26に示した適応変調方式と同じである。すなわち、受信レベルが目標受信レベルを下回ると(時刻t011)、自局は対向局に対して送信電力の増加を要求する。以降、受信レベルが目標受信レベルを下回っている間は、自局は対向局に対する送信電力の増加の要求を継続する。
 自局が対向局に対して送信電力の増加の要求を継続すると、対向局の送信電力はいずれ最大値に達する(t012)。その後も電波環境が悪化すると、受信レベルはさらに低下していく。
 そして、受信レベルが低下し、変調方式切替閾値(I−II)を下回ると(t013)、自局は対向局に対して変調方式をIに変更するように要求する。
 受信レベルが上昇し、変調方式切替閾値(I−II)を上回ると(t014)、自局は対向局に対して変調方式をIIに変更するように要求する。さらに受信レベルが上昇し、目標受信レベルに達すると(t015)、自局は対向局に対して送信電力の減少を要求する。以降、受信レベルが目標受信レベルを上回っている間は、自局は対向局に対する送信電力の減少の要求を継続する。
 対向局の送信電力が最小値に達した後も受信レベルの上昇が継続すると、受信レベルは目標受信レベルを超え(t016)、やがて、変調方式切替閾値(II−III)に達する(t017)。このとき、自局は対向局に対して変調方式をIIIに変更するように要求する。
 以上のように、図27の適応変調方式では、対向局の送信電力が最小送信電力に達してもなお受信レベルが目標受信レベルを上回るほど、電波環境が良好なときのみ、変調方式IIIが適用される可能性がある。つまり、変調方式IIIが適用される可能性は極めて低い。このように、受信レベルが高いときに適用することを想定した変調方式が適用できない可能性があるという面で、図27の適応変調方式は、図25の適応変調方式と同じ課題を持つ。
 目標受信レベルをさらに高い値に設定することも考えられる。以下に、図30を参照して、図29に示す適応変調を行うときの動作の例を具体的に説明する。
 初期状態では、送信電力は所定値に制御されているため、受信レベルは目標受信レベルで一定になっている。このとき、受信レベルが変調方式切替閾値(II−III)よりも高いので、対向局の変調方式には変調方式IIIが適用されている。
 この状態で受信レベルが低下したときの動作は、基本的には図26、図28に示した適応変調方式と同じである。すなわち、受信レベルが目標受信レベルを下回ると(時刻t021)、自局は対向局に対して送信電力の増加を要求する。以降、受信レベルが目標受信レベルを下回っている間は、自局は対向局に対する送信電力の増加の要求を継続する。
 送信電力の増加の要求を継続すると、対向局の送信電力はいずれ最大値に達する(t022)。その後も電波環境が悪化すると、受信レベルはさらに低下していき、遂には受信レベルが変調方式切替閾値(II−III)を下回る(t023)。このとき、自局は対向局に対して変調方式をIIに変更するように要求する。さらに、受信レベルが低下し、変調方式切替閾値(I−II)を下回ると(t024)、自局は対向局に対して変調方式をIに変更するように要求する。
 受信レベルが上昇し、変調方式切替閾値(I−II)を上回ると(t025)、自局は対向局に対して変調方式をIIに変更するように要求する。さらに受信レベルが上昇し、変調方式切替閾値(II−III)を上回ると(t026)、自局は対向局に対して変調方式をIIIに変更するように要求する。
 受信レベルの上昇が継続し、目標受信レベルに達すると(t027)、自局は対向局に対して送信電力の減少を要求する。以降、受信レベルが目標受信レベルを上回っている間は、自局は対向局に対する送信電力の減少の要求を継続する。対向局の送信電力が最小送信電力に達した後も受信レベルの上昇が継続すると(t028)、受信レベルは目標受信レベルを超える。
 以上のように、図30の適応変調では、上位の変調方式への切り替えを行うことができる。しかし、変調方式I又はIIが適用されている場合であっても、常に、送信電力を変調方式IIIにも適合可能なレベルに引き上げるような制御が行われるという問題が発生する。
 以上の2種類の問題、すなわち、上位の変調方式が適用されない可能性及び過剰なレベルへの送信電力制御という問題が発生する根本的な原因は、目標受信レベル、すなわち送信電力制御のための電力レベル閾値が、適用されている変調方式に関わらず、あるレベルに固定されていることにある。
 ところが、特許文献1乃至4には、目標受信レベルに関する記載がない。特許文献5には、目標受信レベルに関する記載はあるが、目標受信レベルを変調方式に連動して設定することの必要性、意義に関して、記載、示唆共にない。
(発明の目的)
 本発明は上記のような技術的課題に鑑みて行われたもので、信号の送信元に対して、通信装置が置かれた環境に適応した変調方式及び送信電力を適用させることができる通信装置、通信制御方法、及び通信制御プログラムを提供することを目的とする。
 本発明の通信装置は、変調方式指定情報に基づく変調方式の設定及び送信電力指定情報に基づく送信電力の制御が外部の送信装置によって施された信号を受信し、受信した信号を変調方式制御情報に基づいて復調し、受信データを出力する受信手段と、信号の信号レベルを測定し、受信レベルを出力する受信レベル測定手段と、受信データに基づいて、変調方式制御情報を出力する受信変調方式抽出手段と、受信レベルに基づいて、変調方式指定情報及び変調方式に対応付けられた送信電力指定情報を出力する指定情報出力手段と、変調方式指定情報及び送信電力指定情報を送信装置へ送信する送信手段を備える。
 本発明の通信制御方法は、変調方式指定情報に基づく変調方式の設定及び送信電力指定情報に基づく送信電力の制御が外部の送信装置によって施された信号を受信し、受信した信号を変調方式制御情報に基づいて復調し、受信データを出力し、信号の信号レベルを測定し、受信レベルを出力し、受信データに基づいて、変調方式制御情報を出力し、受信レベルに基づいて、変調方式指定情報を出力し、受信レベルに基づいて、変調方式に対応付けられた送信電力指定情報を出力し、変調方式指定情報及び送信電力指定情報を送信装置へ送信する。
 さらに、本発明の通信制御方法は、変調方式指定情報に基づく変調方式の設定及び送信電力指定情報に基づく送信電力の制御が外部の送信装置によって施された信号の信号レベルが測定された結果、得られた受信レベルに基づいて、送信装置へ送信する変調方式指定情報又は変調方式に対応付けられた送信電力指定情報の少なくともいずれか一方を出力する。
 本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、通信装置に備えられたコンピュータを、変調方式指定情報に基づく変調方式の設定及び送信電力指定情報に基づく送信電力の制御が外部の送信装置によって施された信号を受信し、受信した信号を変調方式制御情報に基づいて復調し、受信データを出力する手段と、信号の信号レベルを測定し、受信レベルを出力する手段と、受信データに基づいて、変調方式制御情報を出力する手段と、受信レベルに基づいて、変調方式指定情報を出力する手段と、受信レベルに基づいて、変調方式に対応付けられた送信電力指定情報を出力する手段と、変調方式指定情報及び送信電力指定情報を送信装置へ送信する手段として機能させる。
 あるいは、本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、通信装置に備えられたコンピュータを、変調方式指定情報に基づく変調方式の設定及び送信電力指定情報に基づく送信電力の制御が外部の送信装置によって施された信号の信号レベルが測定された結果、得られた受信レベルに基づいて、送信装置へ送信する変調方式指定情報又は変調方式に対応付けられた送信電力指定情報の少なくともいずれか一方を出力する手段として機能させる。
 本発明の通信装置、通信方法及び通信制御プログラムは、信号の送信元に対して、受信レベルに基づいて変調方式を指定し、さらに、指定した変調方式に応じた送信電力を適用させる。従って、信号の送信元に対して、通信装置が置かれた環境に適応した変調方式及び送信電力を適用させることができるという効果がある。
本発明の第1の実施形態の通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の適応変調方式における、受信レベルと、変調方式及び目標受信レベルとの対応表である。 本発明の第1の実施形態の適応変調方式における、受信レベルと目標受信レベルとの対応を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態の適応変調方式の動作を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態の通信装置の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の適応変調方式における、受信レベルと目標受信レベルとの対応を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態の適応変調方式の動作を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態の適応変調方式における、受信レベルと、変調方式及び目標受信レベルとの対応表である。 本発明の第3の実施形態の適応変調方式における、受信レベルと目標受信レベルとの対応を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態の適応変調方式の動作を示すグラフである。 本発明の第4の実施形態の適応変調方式における、受信レベルと目標受信レベルとの対応を示すグラフである。 本発明の第4の実施形態の適応変調方式の動作を示すグラフである。 本発明の第5の実施形態の適応変調方式における、受信レベルと目標受信レベルとの対応を示すグラフである。 本発明の第5の実施形態の適応変調方式の動作を示すグラフである。 本発明の第6の実施形態の通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態の無線通信装置の受信電力制御部の構成の例を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態の無線通信装置の受信変調方式判定部の構成の例を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態の無線通信装置が送受信する無線フレームの構成の例を示すフォーマット図である。 本発明の第6の実施形態の適応変調方式において、基準変調方式選択法を採用するときの、受信レベルと目標受信レベルとの対応を示すグラフである。 本発明の第6の実施形態の適応変調方式において、基準変調方式選択法を採用するときの動作を示すグラフである。 本発明の第6の実施形態の適応変調方式において、最上位変調方式選択法を採用するときの、受信レベルと目標受信レベルとの対応を示すグラフである。 本発明の第6の実施形態の適応変調方式において、最上位変調方式選択法を採用するときの動作を示すグラフである。 本発明の第6の実施形態の無線通信装置の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態の無線通信装置の受信電力制御部の処理をソフトウェアを用いて行うときのフローチャートの例である。 適応変調方式における、受信レベルと、変調方式及び目標受信レベルとの対応の例を示すグラフである。 図25の適応変調方式の動作の例を示すグラフである。 適応変調方式における、受信レベルと、変調方式及び目標受信レベルとの対応の、他の例を示すグラフである。 図27の適応変調方式の動作の例を示すグラフである。 適応変調方式における、受信レベルと、変調方式及び目標受信レベルとの対応の、さらに他の例を示すグラフである。 図29の適応変調方式の動作の例を示すグラフである。
(第1の実施形態)
 次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明を実施するための第1の実施形態の通信装置の構成を示すブロック図である。図2は、第1の実施形態の適応変調方式における、受信レベルと、変調方式及び目標受信レベルとの対応表である。図3は、第1の実施形態の適応変調制御における、受信レベルと目標受信レベルとの対応を示すグラフである。図4は、第1の実施形態において適応変調制御を行うときの、受信レベルの時間的推移と適用される変調方式及び送信装置の送信電力の変化を示すグラフである。
 図1を参照して、第1の実施形態の通信装置の構成について説明する。第1の実施形態の通信装置10は、受信部11、受信レベル測定部12、受信変調方式抽出部13、指定情報出力部14、送信部15を備える。
 受信部11は、信号20を受信し、受信した信号20を復調し、受信データ21を出力する。信号20は、外部の送信装置(図示なし)によって送信された信号である。信号20は、後述の変調方式指定情報及び送信電力指定情報に基づいて所定の制御を受けた後、送信された信号である。すなわち、信号20は、変調方式指定情報に基づいて設定された変調方式で変調され、送信電力指定情報に基づいて設定された送信電力で送信された信号である。
 受信レベル測定部12は、信号20の信号レベルを測定する。信号レベルとは、受信された信号20の振幅、電力等、信号の強度を示す値である。受信レベルの測定は種々の方法によって行うことができる。受信レベルの測定方法については、本発明の本質部分ではないので詳細な説明は省略する。
 受信変調方式抽出部13は、送信装置が受信データ21に含めて送信してきた変調方式制御情報に基づいて、信号20に適用される変調方式を示す変調方式制御情報22を抽出する。このとき抽出される変調方式は、次に信号20に適用される変調方式である。現在受信中の信号20に適用されている変調方式は、一つ前に受信した信号20に含まれる変調方式制御情報22に基づいて判断される。つまり、送信装置は、次に送信する信号20に適用する変調方式を変調方式制御情報22として、送信中の信号20に含めて送信する。このように、信号20は、フレーム、パケット等と呼ばれるような、有限の長さを持った一連の信号である。従って、信号20が複数回送信されたとき、送信された複数の信号20を識別することができる。なお、信号20を受信する前の初期状態での変調方式は、予め所定の方式に固定しておけばよい。
 指定情報出力部14は、受信レベル測定部12によって測定された受信レベルに基づいて、変調方式指定情報及び送信電力指定情報を出力する。変調方式指定情報とは、送信装置が信号20を送信するときに適用する変調方式を指定する情報である。送信電力指定情報は、送信装置が信号20を送信するときに適用する送信電力を決定するために用いる情報である。例えば、送信電力指定情報は、送信電力の増加若しくは減少の要求、又は送信電力の増加幅若しくは減少幅、又は送信電力を直接指定する値等である。
 なお、指定情報出力部14を、変調方式指定情報を出力するブロックと送信電力指定情報を出力するブロックに分けて、別個に指定情報を生成するための処理を行ってもよい。あるいは、指定情報出力部14の機能全体を、後述の送信部15に取り込んでもよい。
 送信電力指定情報の情報量、例えばビット数は、情報の内容によって異なる。上記の例では、送信電力指定情報が送信電力の増加若しくは減少の要求を示す情報であるときが最も情報量としては少なく、1ビットで表現することが可能である。
 送信部15は、変調方式指定情報及び送信電力指定情報を送信装置へ送信する。
 次に、第1の実施形態の通信装置の動作について図面を参照して説明する。図2、図3に示すように、本実施形態では、目標受信レベルは、変調方式に対応付けて設定される。そこで、以降、変調方式Iにおける目標受信レベルは「目標受信レベル(I)」と、変調方式IIにおける目標受信レベルは「目標受信レベル(II)」と、変調方式IIIにおける目標受信レベルは「目標受信レベル(III)」と表記する。また、図2の対応表では、「変調方式切替閾値」が、単に「切替閾値」と略記されている。
 図2、図3のように、変調方式は、受信レベルの範囲ごとに規定される。具体的には、受信レベルが変調方式切替閾値(I−II)よりも低いときは、変調方式Iを適用するように、送信装置に対して要求する。このときの目標受信レベル(I)は、変調方式切替閾値(I−II)よりも大きい。受信レベルが変調方式切替閾値(I−II)以上で変調方式切替閾値(II−III)よりも低いときは、変調方式IIを適用するように、送信装置に対して要求する。このときの目標受信レベル(II)は、変調方式切替閾値(II−III)よりも大きい。そして、受信レベルが変調方式切替閾値(II−III)以上であるときは、変調方式IIIを適用するように、送信装置に対して要求する。このときの目標受信レベル(III)は、変調方式切替閾値(II−III)、目標受信レベル(II)よりも大きい。ただし、目標受信レベルIIIは、変調方式切替閾値(I−II)より大きければよく、必ずしも目標受信レベルIIより大きい必要はない。
 なお、通信装置が、ある変調方式を適用するように送信装置に対して要求するときは、前述の変調方式指定情報を送信装置に対して送信することによって行う。
 始めに、第1の実施形態の通信装置の動作について図面を参照して説明する。目標受信レベルは、その時点で適用されている変調方式に応じて変化する。以下に、図4を参照して、動作の例を具体的に説明する。
 初期状態では、送信装置の変調方式には最上位の変調方式である変調方式IIIが適用されている。送信電力は所定値に制御されているため、受信レベルは目標受信レベル(III)で一定になっている。
 このとき、電波環境の悪化等によって受信レベルが低下し、目標受信レベルを下回ると(時刻t11)、通信装置10は送信装置に対して送信電力の増加を要求する。以降、受信レベルが目標受信レベルを下回っている間は、通信装置10は送信装置に対する送信電力の増加の要求を継続する。
 なお、通信装置が、送信電力の増減を送信装置に対して要求するときは、前述の送信電力指定情報を送信装置に対して送信することによって行う。
 送信電力の増加の要求を継続すると、送信装置の送信電力はいずれ最大値に達する(t12)。その後も電波環境が悪化すると、受信レベルは低下していき、遂には受信レベルが変調方式切替閾値(II−III)を下回る(t13)。このとき、通信装置10は送信装置に対して変調方式をIIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は目標受信レベルを、目標受信レベル(II)に変更する。このとき、受信レベルは目標受信レベル(II)を下回っているが、送信装置の送信電力は既に最大値に達しており、送信電力を増加することができないので、受信レベルはさらに低下する。
 そして、受信レベルが変調方式切替閾値(I−II)に達すると(t14)、通信装置10は送信装置に対して変調方式をIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は目標受信レベルを、目標受信レベル(I)に変更する。このとき、受信レベルは目標受信レベル(I)を下回っているが、送信装置の送信電力は既に最大値に達しており、送信電力を増加することができないので、受信レベルはさらに低下する。
 ここで、電波環境の回復等によって受信レベルが上昇し、受信レベルが変調方式切替閾値(I−II)に達すると(t15)、通信装置は送信装置に対して変調方式をIIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は目標受信レベルを、目標受信レベル(II)に変更する。
 なおも受信レベルが上昇し、受信レベルが変調方式切替閾値(II−III)に達すると(t16)、通信装置は送信装置に対して変調方式をIIIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は目標受信レベルを、目標受信レベル(III)に変更する。
 受信レベルの上昇が継続し、目標受信レベル(III)に達すると(t17)、送信電力制御が行われる。すなわち、通信装置10は送信装置に対して送信電力の減少を要求する。送信装置の送信電力が最小値になっても、なおも受信レベルが上昇すると、受信レベルは目標受信レベル(III)を超える(t18)。
 このように、本実施形態では、目標受信レベルが、上位の変調方式へ切り替えるための変調方式切替閾値よりも高く設定される。そのため、常により上位の変調方式へ切り替えることができるように、送信装置に対して送信電力の増加を要求する。ここでの「上位の変調方式」とは、変調方式Iについては変調方式II、変調方式IIについては変調方式IIIを指す。以降の実施形態の説明においても、「上位の変調方式」を上記の意味で用いる。
 なお、指定情報出力部14には、変調方式及び送信電力に対応付けて目標受信レベルが設定された目標受信レベル設定部16を備えてもよい。図5に、目標受信レベル設定部を備えた通信装置10の構成を示すブロック部を示す。例えば、目標受信レベル設定部16は、図2に示したような、受信レベルの範囲と、それに対応させた変調方式、及び目標受信レベルを指定したテーブルを保持すればよい。この場合、指定情報出力部14は、その時点の受信レベルに基づいて変調方式を指定し、目標受信レベルに対する受信レベルの過不足から送信電力指定情報を生成すればよい。
 なお、上記の説明では、通信装置10は、送信装置の送信電力の大きさに関わらず、送信電力指定情報を送信することによって、送信電力の増減を要求することとした。そのため、送信装置の送信電力が最大値に達しているときにさらに送信電力の増加を要求したり、最小値に達しているときにさらに減少を要求したりすることがある。そこで、送信装置の送信電力の大きさに関する情報を、送信装置から取得する、あるいは通信装置10内で管理することによって、送信電力の増減が可能なときのみ、要求するようにしてもよい。
 ところで、電波環境は自然条件等、種々の環境の影響を受けるため、一般的に不安定である。そのため、送信装置の送信電力が一定であっても、受信レベルは時間的に変動する。理想環境では、以上のように、目標受信レベルを閾値として、受信レベルが閾値以上のときは方式A、閾値未満のときは方式Bというように切り替えればよい。しかし、受信レベルが閾値付近で不規則に変動した場合は、変調方式が短期間に頻繁に変更される可能性がある。
 そこで、実用面を考慮して、変調方式及び送信電力の制御にヒステリシス制御を導入してもよい。具体的には、変調方式Iから変調方式IIへ変更するときの変調方式切替閾値(I−II)を、変調方式IIから変調方式Iへ変更するときの変調方式切替閾値(I−II)よりも大きくする。同様に、変調方式IIから変調方式IIIへ変更するときの変調方式切替閾値(II−III)を、変調方式IIIから変調方式IIへ変更するときの変調方式切替閾値(II−III)よりも大きくする。このように変調方式切替閾値を設定することによって、変調方式の切り替え直後に受信レベルが一時的に変動したようなときに、変調方式が一時的に元の方式に復帰したりすることがないので、動作を安定させることができる。ヒステリシス制御については当業者には周知の技術であるので、これ以上の詳細な説明は省略する。
 また、上記の説明では、変調方式はI、II、IIIの3種類の中から選択されるものとした。変調方式の選択肢の数は複数であればよく、個数は特に限定されない。
 また、変調方式I、II、IIIの具体的な変調方式は特に限定されない。ただし、変調方式I、II、IIIはそのときの受信レベルが低い順に選択されることを考慮して、変調方式I、II、IIIの順序を決定することが望ましい。例えば、通信装置として求められる通信速度、スループット、BER等の通信性能を満たすために必要な、受信レベル、搬送波対雑音電力比等が低い順に、変調方式I、II、IIIを決定する方法がある。具体的には、変調方式I、II、IIIは、それぞれが所定の通信性能を確保するために必要な受信レベルに基づいて設定されてもよい。変調方式I、II、IIIは、それぞれが所定の通信性能を確保するために必要な搬送波対雑音電力比に基づいて設定されてもよい。変調方式I、II、IIIは、それぞれの伝送レートが低い順に設定されてもよい。あるいは、変調方式I、II、IIIは同じ方式(例えば、直交振幅変調等)で、変調多値数が小さい順(例えば、4値、8値、16値等)に設定されてもよい。
 さらに、信号20は、変調方式及び送信電力が制御可能な信号であればよい。従って、信号20を伝達する媒体は、無線であっても、有線であってもよい。
(第1の実施形態の効果)
 以上のように、第1の実施形態の通信装置では、目標受信レベルが、その時点で適用されている変調方式に対応付けられる。第1の実施形態の通信装置では、さらに、目標受信レベルが、変調方式を上位の変調方式に変更するときの変調方式切替閾値よりも高く設定される。そのため、変調方式が上位の変調方式に切り替わったときに、目標受信レベルは、さらに上位の変調方式に変更すべきレベルにまで引き上げられる。つまり、その時点の受信レベルが目標受信レベルに到達することがない。従って、受信レベルが上昇しているときは、常に、より上位の変調方式に引き上げるように制御され、上位の変調方式に早く復帰することができるという効果がある。例えば、上位の変調方式が下位の変調方式よりも伝送レートが高い場合には、より高速の変調方式に早く復帰するように変調方式が制御される。
 このように、本実施形態の適応変調方式では、目標受信レベルが上位の変調方式が適用可能なレベルに設定されるため、常に、最も通信レートが高い変調方式を選択するように制御される。この意味で、本実施形態の適応変調方式は、「最上位変調方式選択法」と呼ぶことができる。
(第2の実施形態)
 第1の実施形態では、ある変調方式に対応する目標受信レベルが、その変調方式の上位の変調方式へ切り替えるときの変調方式切替閾値よりも高く設定された。これとは逆に、ある変調方式に対応する目標受信レベルは、その変調方式の上位の変調方式へ切り替えるときの変調方式切替閾値よりも低く設定されてもよい。第2の実施形態の通信装置では、目標受信レベルを変調方式切替閾値よりも低く設定し、変調方式又は送信電力の一方又は両方の変更の要求の要否を判断する。
 図6は、第2の実施形態の適応変調制御における、受信レベルと目標受信レベルとの対応を示すグラフである。図7は、第2の実施形態において適応変調制御を行うときの、受信レベルの時間的推移と適用される変調方式及び送信装置の送信電力の変化を示すグラフである。
 第2の実施形態の通信装置の構成は、図1に示した第1の実施形態の通信装置10と同じなので、構成に関する説明は省略する。ただし、指定情報出力部の動作が第1の実施形態の通信装置10のものと異なる。以下に、第2の実施形態の通信装置の指定情報出力部によって制御される第2の実施形態の通信装置の動作について、詳細に説明する。
 図6のように、第2の実施形態では、目標受信レベル(I)は変調方式切替閾値(I−II)よりも低く設定され、目標受信レベル(II)は変調方式切替閾値(II−III)よりも低く設定される。
 始めに、第2の実施形態の通信装置の動作について図面を参照して説明する。以下に、図7を参照して、動作の例を具体的に説明する。
 初期状態では、外部の送信装置の変調方式には変調方式IIIが適用されている。送信電力は所定値に制御されているため、受信レベルは目標受信レベル(III)で一定になっている。
 このとき、電波環境の悪化等によって受信レベルが低下し、目標受信レベル(III)を下回ると(時刻t21)、通信装置10は送信装置に対して送信電力の増加を要求する。以降、受信レベルが目標受信レベル(III)を下回っている間は、通信装置10は送信装置に対する送信電力の増加の要求を継続する。
 通信装置10が送信電力の増加の要求を継続すると、送信装置の送信電力はいずれ最大値に達する(t22)。その後も電波環境が悪化すると、受信レベルは低下していき、遂には受信レベルが変調方式切替閾値(II−III)を下回る(t23)。このとき、通信装置10は送信装置に対して変調方式をIIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は目標受信レベルを、目標受信レベル(II)に変更する。このとき、受信レベルが目標受信レベル(II)を上回っているため、通信装置10は送信装置に対して送信電力の減少を要求する。
 そして、受信レベルが目標受信レベル(II)まで低下すると(t24)、目標受信レベル目標(II)に対して送信電力制御が行われる。そのため、通信装置10は送信装置に対して送信電力の増加を要求する。
 送信装置の送信電力が最大値に到達した後も受信レベルが低下し、目標受信レベル(II)を下回り(t25)、変調方式切替閾値(I−II)に達すると(t26)、通信装置10は送信装置に対して変調方式をIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は目標受信レベルを、目標受信レベル(I)に変更する。このとき、受信レベルが目標受信レベル(I)を上回っているため、通信装置10は送信装置に対して送信電力の減少を要求する。
 そして、受信レベルが目標受信レベル(I)まで低下すると(t27)、目標受信レベル(I)に対する送信電力制御が行われる。そのため、通信装置10は送信装置に対して送信電力の増加を要求する。送信装置の送信電力が最大値に到達した後も電波環境等が悪化すると、受信レベルは目標受信レベル(I)を下回る(t28)。
 ここで、電波環境の回復等によって受信レベルが上昇し、受信レベルが目標受信レベル(I)に到達すると(t29)、目標受信レベル(I)に対する送信電力制御が行われる。すなわち、通信装置10は送信装置に対して送信電力の減少を要求することによって、受信レベルが目標受信レベル(I)になるように制御する。そして、送信電力が最小値になった後も、受信レベルが上昇し、目標受信レベル(I)を上回り(t30)、変調方式切替閾値(I−II)に達すると(t31)、通信装置は送信装置に対して変調方式をIIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は目標受信レベルを、目標受信レベル(II)に変更する。
 なおも受信レベルが上昇すると、目標受信レベル(II)を上回るが(t32)、送信電力は既に最小値に達しているため、送信電力制御は行われない。そのため、受信レベルは上昇を続け、変調方式切替閾値(II−III)に達する(t33)。このとき、通信装置は送信装置に対して変調方式をIIIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は目標受信レベルを、目標受信レベル(III)に変更する。
 受信レベルの上昇が継続し、目標受信レベル(III)に達しても(t34)、送信電力は最小値になっているため、受信レベルは目標受信レベル(III)を超える。
(第2の実施形態の効果)
 以上のように、第2の実施形態の通信装置では、目標受信レベルが、その時点で適用されている変調方式に対応付けられ、さらに、変調方式を下位の変調方式に変更するときの変調方式切替閾値を、下位の変調方式における目標受信レベルよりも高く設定する。そのため、変調方式が下位の変調方式に切り替わったときに、受信レベルが、下位の変調方式における目標受信レベル以上にならないように送信装置の送信電力を低下させることができる。従って、送信装置の送信電力の省電力化が可能であるという効果がある。
 このように、第2の実施形態の適応変調方式では、目標受信レベルが現在の変調方式が適用可能なレベルに設定されるため、常に、送信電力が適切なレベルになるように制御される。この意味で、本実施形態の適応変調方式は、「省電力法」と呼ぶことができる。
(第3の実施形態)
 第1の実施形態は受信レベルの上昇時に、第2の実施形態は受信レベルの下降時に特徴がある。そのため、第1の実施形態と第2の実施形態を組み合わせることによって、さらに高い効果を得ることができる。第3の実施形態として、第1の実施形態と第2の実施形態を組み合わせた実施形態を以下に示す。
 図8は、第3の実施形態の適応変調方式における、受信レベルと、変調方式及び目標受信レベルとの対応表である。図9は、第3の実施形態の適応変調制御における、受信レベルと目標受信レベルとの対応を示すグラフである。図10は、第3の実施形態において適応変調制御を行うときの、受信レベルの時間的推移と適用される変調方式及び送信装置の送信電力の変化を示すグラフである。
 第3の実施形態の通信装置の構成も、図1に示した第1の実施形態の通信装置10と同じなので、構成に関する説明は省略する。ただし、指定情報出力部の動作が第1の実施形態の通信装置10のものと異なる。以下に、第3の実施形態の通信装置の指定情報出力部によって制御される第3の実施形態の通信装置の動作について、詳細に説明する。
 図8、9のように、第3の実施形態でも、目標受信レベルは、変調方式に対応付けて設定される。さらに、第3の実施形態では、目標受信レベルが、受信レベルが下降しているときと上昇しているときとでは異なる値に設定される。
 すなわち、変調方式Iにおける、受信レベル下降時と上昇時の目標受信レベルは、それぞれ目標受信レベル(I−)、目標受信レベル(I+)に設定される。変調方式IIにおける、受信レベル下降時と上昇時の目標受信レベルは、それぞれ目標受信レベル(II−)、に設定される。そして、これらの値の大小関係は、
目標受信レベル(I−)<変調方式切替閾値(I−II)<目標受信レベル(I+)、
目標受信レベル(II−)<変調方式切替閾値(II−III)<目標受信レベル(II+)
である。なお、目標受信レベル(III)は、受信レベルの下降時、上昇時ともに同じ値である。
 次に、第3の実施形態の通信装置の動作について図面を参照して説明する。目標受信レベルは、その時点で適用されている変調方式と、受信レベルの増減に応じて変化する。図10から容易に理解できるように、第3の実施形態の通信装置は、受信レベルが下降するときは、図7に示した第2の実施形態と全く同じ挙動を示す。そして、受信レベルが上昇するときは、図4に示した第1の実施形態と全く同じ挙動を示す。すなわち、受信レベルが低下しているときは省電力法を用いた適応変調制御が、受信レベルが増加しているときは最上位変調方式選択法を用いた適応変調制御が行われる。それぞれの方法での適応変調制御については各々第2の実施形態、第1の実施形態で説明したため、ここでは説明は省略する。
(第3の実施形態の効果)
 以上のように、第3の実施形態の通信装置は、受信レベルが下降するときには、変調方式を下位の変調方式に変更したとき、目標受信レベルも低下させる。そのため、第3の実施形態の通信装置は、変調方式が下位の変調方式に切り替わったときに、受信レベルが、下位の変調方式における目標受信レベル以上にならないように送信装置の送信電力を低下させる。そのため、送信装置の送信電力の省電力化が可能であるという効果がある。
 そして、第3の実施形態の通信装置では、受信レベルが上昇するときには、変調方式を上位の変調方式に変更したとき、目標受信レベルも上昇させる。そのため、その時点の受信レベルが目標受信レベルに到達することがない。従って、常に、より上位の変調方式に引き上げるように制御され、上位の変調方式に早く復帰することができるという効果がある。
 このように、第3の実施形態の通信装置では、受信レベルが下降するときも、上昇するときも、効果を得ることができる。
 なお、受信レベルが低下しているときの適応変調制御を省電力法に限定するのではなく、所定の条件を満たすときには目標受信レベルを保持するようにしてもよい。例えば、送信電力を増加することによって下位の変調方式への切り替えを防ぐことができるときには目標受信レベルを保持するようにしてもよい。この場合には、受信レベルの低下が避けられないときには下位の変調方式へ切り替え、さらに目標受信レベルを低下させることによって省電力化を図ることができる。そして、受信レベルの低下を防ぐことができるときには、下位の変調方式への切り替えの回避、あるいは下位の変調方式への切り替え後の現在の変調方式への復帰の促進が可能である。
 このように、目的に応じて設定された条件の下で目標受信レベルを種々の位置に設定することによって、様々な制御を行うことができる。
(第4の実施形態)
 第1の実施形態の通信装置では、目標受信レベルは変調方式切替閾値よりも高く設定された。第2の実施形態の通信装置では、目標受信レベルは変調方式切替閾値よりも低く設定された。第4の実施形態の通信装置では、目標受信レベルは変調方式切替閾値と同じ値に設定される。
 図11は、第4の実施形態の適応変調制御における、受信レベルと目標受信レベルとの対応を示すグラフである。図12は、第4の実施形態において適応変調制御を行うときの、受信レベルの時間的推移と適用される変調方式及び送信装置の送信電力の変化を示すグラフである。
 第4の実施形態の通信装置の構成も、図1に示した第1の実施形態の通信装置10と同じなので、構成に関する説明は省略する。ただし、指定情報出力部の動作が第1の実施形態の通信装置10のものと異なる。以下に、第4の実施形態の通信装置の指定情報出力部によって制御される第4の実施形態の通信装置の動作について、詳細に説明する。
 図11に示すように、第4の実施形態の適応変調方式では、目標受信レベルは変調方式切替閾値に等しい値に設定されている。目標受信レベルは、その時点で適用されている変調方式に応じて変化する。以下に、図12を参照して、動作の例を具体的に説明する。
 初期状態では、外部の送信装置の変調方式には変調方式IIIが適用されている。送信電力は所定値に制御されているため、受信レベルは目標受信レベル(III)で一定になっている。
 このとき、電波環境の悪化等によって受信レベルが低下し、目標受信レベル(III)を下回ると(時刻t41)、通信装置10は送信装置に対して送信電力の増加を要求する。以降、受信レベルが目標受信レベル(III)を下回っている間は、通信装置10は送信装置に対する送信電力の増加の要求を継続する。
 通信装置10が送信装置に対する送信電力の増加の要求を継続すると、送信装置の送信電力はいずれ最大値に達する(t42)。その後も電波環境が悪化すると、受信レベルは低下していき、遂には受信レベルが変調方式切替閾値(II−III)を下回る(t43)。このとき、通信装置10は送信装置に対して変調方式をIIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は目標受信レベルを、目標受信レベル(II)に変更する。
 送信装置の送信電力は既に最大値に到達しているため、送信電力の増加によって受信レベルの低下を補償することはできない。そのため、受信レベルが低下し、変調方式切替閾値(I−II)を下回ると(t44)、通信装置10は送信装置に対して変調方式をIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は目標受信レベルを、目標受信レベル(I)に変更する。
 ここで、電波環境の回復等によって受信レベルが上昇し、受信レベルが目標受信レベル(I)に到達すると(t45)、目標受信レベル(I)に対する送信電力制御が行われる。すなわち、通信装置10は送信装置に対して送信電力の減少を要求することによって、受信レベルが目標受信レベル(I)になるように制御する。そして、送信電力が最小値になった後も、受信レベルが上昇し、変調方式切替閾値(I−II)を上回ると(t46)、通信装置は送信装置に対して変調方式をIIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は目標受信レベルを、目標受信レベル(II)に変更する。
 なおも受信レベルが上昇し、変調方式切替閾値(II−III)を上回ると(t47)、通信装置は送信装置に対して変調方式をIIIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は目標受信レベルを、目標受信レベル(III)に変更する。
 受信レベルの上昇が継続し、目標受信レベル(III)に達しても(t48)、送信電力は最小値になっているため、受信レベルは目標受信レベル値を超える。
(第4の実施形態の効果)
 以上のように、第4の実施形態の通信装置では、各変調方式に対応させて目標受信レベルが設定される。そして、変調方式を上位の変調方式に変更するときの受信レベルの閾値と目標受信レベルは等しい。そのため、通信装置は、上位の変調方式に切り替わる前に、現在の変調方式に必要な受信レベル以上にならないように送信電力を制御する。従って、送信装置の送信電力の省電力化が可能であるという効果がある。
 本実施形態では、上位の変調方式に切り替える前に必要以上の送信電力への増加を要求することがない。そのため、通信装置が送信装置に対して送信電力の増加幅あるいは送信電力の値を直接指定するような送信電力制御を行う場合に特に有効である。
 本実施形態の適応変調方式でも、常に受信レベルが上昇するように制御される。
(第5の実施形態)
 第1乃至第4の実施形態の通信装置では、その時点で適用されている変調方式に対応する目標受信レベルと変調方式切替閾値との大小関係は常に同じである。すなわち、目標受信レベルと変調方式切替閾値は、常にいずれか一方が大きいか、あるいは両者が等しいかのいずれかである。第5の実施形態の通信装置では、目標受信レベルと変調方式切替閾値の大小関係は、その時点で適用されている変調方式によって変更される。
 図13は、第5の実施形態の適応変調制御における、受信レベルと目標受信レベルとの対応を示すグラフである。図14は、第5の実施形態において適応変調制御を行うときの、受信レベルの時間的推移と適用される変調方式及び送信装置の送信電力の変化を示すグラフである。
 第5の実施形態の通信装置の構成も、図1に示した第1の実施形態の通信装置10と同じなので、構成に関する説明は省略される。ただし、指定情報出力部の動作が第1の実施形態の通信装置10のものと異なる。以下に、第5の実施形態の通信装置の指定情報出力部によって制御される第5の実施形態の通信装置の動作について、詳細に説明する。
 図13に示されるように、第5の実施形態の適応変調方式では、変調方式によって、目標受信レベルと変調方式切替閾値との大小関係が変化する。すなわち、目標受信レベル(I)は変調方式切替閾値(I−II)よりも大きい。しかし、目標受信レベル(II)は変調方式切替閾値(II−III)よりも小さい。このように目標受信レベルが設定されたときの動作を、図14を参照して、具体的に説明する。
 初期状態では、外部の送信装置の変調方式には変調方式IIが適用されている。送信電力は所定値に制御されているため、受信レベルは目標受信レベル(II)で一定になっている。
 このとき、電波環境の悪化等によって受信レベルが低下し、目標受信レベル(II)を下回ると(時刻t51)、通信装置10は送信装置に対して送信電力の増加を要求する。以降、受信レベルが目標受信レベル(II)を下回っている間は、通信装置10は送信装置に対する送信電力の増加の要求を継続する。
 通信装置10が送信装置に対して送信電力の増加の要求を継続すると、送信装置の送信電力はいずれ最大値に達する(t52)。その後も電波環境が悪化すると、受信レベルは低下していき、遂には受信レベルが変調方式切替閾値(I−II)を下回る(t53)。このとき、通信装置10は送信装置に対して変調方式をIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は目標受信レベルを、目標受信レベル(I)に変更する。目標受信レベル(I)は変調方式切替閾値(I−II)よりも高く設定されている。そのため、通信装置10は、変調方式を変調方式IIに切り替えることができるように、常に送信電力の増加を要求する。
 ここで、受信レベルが上昇し、変調方式切替閾値(I−II)を上回ると(t54)、通信装置は送信装置に対して変調方式をIIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は目標受信レベルを、目標受信レベル(II)に変更する。
 なおも受信レベルが上昇し、目標受信レベル(II)を上回ると(時刻t55)、目標受信レベル目標(II)に対する送信電力制御が行われる。すなわち、通信装置10は送信装置に対して送信電力の減少を要求する。このように、本実施形態では、変調方式を変調方式IIで保持するように、送信電力制御が行われる。
 送信装置の送信電力が最小値に達した後も受信レベルが上昇し(t56)、変調方式切替閾値(II−III)を上回ると(t57)、通信装置は送信装置に対して変調方式をIIIに変更するように要求する。さらに、通信装置10は、目標受信レベルを目標受信レベル(III)に変更する。
 受信レベルの上昇が継続し、目標受信レベル(III)に達しても(t58)、送信電力は最小値になっているため、受信レベルは目標受信レベル値を超える。
(第5の実施形態の効果)
 以上のように、第5の実施形態の通信装置では、目標受信レベルと変調方式切替閾値の大小関係が、その時点で適用されている変調方式によって変更される。そのため、ある変調方式を基準の変調方式(基準変調方式)として設定することができる。そして、基準変調方式より下位の変調方式が適用されているときは、基準変調方式への切り替えを促進する。基準変調方式が適用されているときは、基準変調方式を維持するように制御される。電波環境が非常に良好なときには、基準変調方式より上位の変調方式が適用される。以上の意味で、本実施形態の適応変調方式は、「基準変調方式選択法」と呼ぶことができる。
(第6の実施形態)
 次に、具体的な装置を想定した実施形態を示す。第6の実施形態は、2台の無線通信装置を備える通信システムの例である。
 図15に、第6の実施形態の通信システムの構成を示す。第6の実施形態の無線通信システムは、無線通信装置100及び無線通信装置200を備える。無線通信装置100と無線通信装置200とは同一の構成を備えるため、無線通信装置100の構成について以下に説明する。
 無線通信装置100は、送信ベースバンド処理部101、変調器102、RF(Radio Frequency)部103、受信電力制御部104、受信変調方式判定部105、受信ベースバンド処理部106、復調部107、アンテナ108を備える。
 送信ベースバンド処理部101は、入力データ109、及び、変調方式制御情報112、送信電力指定情報113、変調方式指定情報114等、各種の制御情報を、図18に示す無線フレームに多重化し、送信無線フレーム・データ110として変調器102に出力する。
 変調器102は、送信ベースバンド処理部101から入力された送信無線フレーム・データ110を、1フレーム前の送信無線フレーム・データのオーバーヘッド部に格納されている変調方式指定情報に従って変調する。そして、変調された信号を、送信IF(Intermediate Frequency。中間周波数)信号111としてRF部103に出力する。
 RF部103は、入力された送信IF信号111を、規定の無線周波数に変換する周波数変換を行う。さらに、RF部103は、受信ベースバンド処理部106から入力される送信電力制御情報116に従って送信電力制御を行う。そして、RF部103は、周波数変換及び送信電力制御が行われた無線信号を、アンテナ108を通して無線通信装置200へ送信する。
 送信電力制御情報116は、通信装置100の無線通信装置200における受信レベルが、目標受信レベル以上又は未満のいずれであるかを表す情報である。送信電力制御情報116が‘1’の場合、無線通信装置200において、受信レベルが現在の変調方式における目標受信レベル未満であることを意味する。このとき、RF部103は送信電力を増加させる。逆に、送信電力制御情報116が‘0’の場合、RF部103は送信電力を減少させる。このように送信電力を制御した無線信号をアンテナ108に出力する。このように、送信電力を制御することにより、無線通信装置200における受信レベルが目標受信レベルに等しくなるように制御される。
 また、RF部103は、受信した無線信号に対する、自動利得制御機能及び周波数変換機能を備える。RF部103は、無線通信装置200から送信された無線信号を、アンテナ108を通して受信する。そして、RF部103は、受信した無線信号に対して、レベル制御及び周波数変換を行い、受信IF信号118として復調器107へ出力する。
 RF部103の自動利得制御機能についてさらに詳しく説明する。RF部103は、受信IF信号118のレベルを規定値に保つと同時に、自動利得制御を行ったときの制御情報を利用して受信信号のレベルを推定する。そして、RF部103は、推定した受信信号のレベルを受信レベル情報117として、受信電力制御部104及び受信変調方式判定部105に出力する。
 復調器107は、受信IF信号118に対し、受信ベースバンド処理部106から入力される受信変調方式制御情報115に従って復調処理を行う。そして、復調器107は、復調処理を行った受信IF信号118を、受信無線フレーム・データ119として受信ベースバンド処理部106に出力する。
 アンテナ108は、上記のように、RF部103からの無線信号を無線通信装置200へ送信し、無線通信装置200からの無線信号を受信しRF部103に出力する。
 図16は受信電力制御部104の実施形態の例を示すブロック図である。目標受信レベル・テーブル1041は、受信ベースバンド処理部106から入力される受信変調方式制御情報115に基づき、対応する目標受信レベルを比較器1040に出力する。比較器1040は、RF部103から入力される受信レベル情報117と目標受信レベルを比較し、比較結果を送信電力指定情報113として送信ベースバンド処理部101に出力する。
 図17は受信変調方式判定部105の実施形態の例を示すブロック図である。平均回路1050は、RF部103から入力される、一定期間内の複数の受信レベル情報117を平均し、その平均値である平均受信レベルを判定回路1051に出力する。変調方式切替閾値テーブル1052は、各変調方式における上限閾値及び下限閾値を判定回路1051に出力する。判定回路1051は、受信ベースバンド処理部106から入力される受信変調方式制御情報115に基づき、平均回路1050から入力される平均受信レベルと各変調方式の上限閾値及び下限閾値との比較を行う。そして、判定回路1051は、最適な変調方式を判定し、結果を保護回路1053に出力する。保護回路1053は、判定回路1051から入力される変調方式判定結果が、予め設定された回数だけ連続して同じ結果になったことを確認し、最終的な確認結果とする。そして、確認結果を変調方式指定情報114として、送信ベースバンド処理部101に出力する。
 保護回路1053についてさらに説明する。保護回路1053は、予め設定された回数だけ連続して同じ判定結果が得られた場合に、その判定結果を現在の伝播路状態に適した、次の変調方式と判断する。そして、保護回路1053は、判断結果の変調方式を変調方式指定情報114として送信ベースバンド処理部101に出力する。このように、入力された受信レベル情報に対して平均化処理を行い、平均結果を用いて変調方式判定を行い、さらにその判定結果に対して所定の保護期間を設ける。保護期間を設けることによって、突発的な伝播路状態の変化に反応して、変調方式の切り替えが繰り返されることを防ぐことができる。
 受信ベースバンド処理部106は、入力された受信無線フレーム・データ119から無線通信装置200の受信変調方式判定部205において生成され、受信無線フレーム・データ119に多重化されている無線通信装置200の変調方式指定情報を抽出し、無線通信装置100の変調方式制御情報112として、送信ベースバンド処理部101へ出力する。また、受信ベースバンド処理部106は、無線通信装置200の受信電力制御部204において生成され、受信無線フレーム・データ119に多重化されている無線通信装置200の送信電力指定情報を抽出し、無線通信装置100の送信電力制御情報116として、RF部103へ出力する。さらに、受信ベースバンド処理部106は、受信無線フレーム・データ119から変調方式制御情報を抽出し、受信変調方式制御情報115として、受信電力制御部104、受信変調方式判定部105、及び復調器107に出力する。そして、受信ベースバンド処理部106は、受信無線フレーム・データ119に多重化されているペイロード・データを出力データ120として出力する。
 上記の、無線通信装置100の構成及び各構成要素の機能は、無線通信装置200にも共通である。図15では、無線通信装置100の各構成要素及び無線通信装置100の内部で使用されている信号に付された符号の最上位桁は「1」に統一されている。無線通信装置200については、無線通信装置100の各構成要素及び使用されている信号に付された符号の最上位桁が「2」に変更され、その他の桁は全て同じ数字を用いている。例えば、無線通信装置100のアンテナ108に対応する、無線通信装置200のアンテナはアンテナ208と示されている。
 次に、図15を用いて、本実施形態の動作について説明する。以下の説明では、便宜上、無線通信装置100を「自局」、無線通信装置200を「対向局」と呼ぶ。図15に示すように、自局と対向局は同一の構成を備える。また、自局と対向局は、同一の動作を行うことによって、互いに送受信を行っている。そのため、以下では、自局の動作についてのみ説明する。
 始めに、本実施形態の適応変調方式において、基準変調方式選択法を採用するときの動作について説明する。
 受信電力制御部104の動作について、図16を用いて説明する。目標受信レベル・テーブル1041には、予め各変調方式に対応する目標受信レベルが格納されている。目標受信レベル・テーブル1041は、入力された受信変調方式制御情報115に従って、対応する目標受信レベルを比較器1040に出力する。図19に示すように、基準となる変調方式よりも変調多値数が小さい変調方式では、目標受信レベルは、変調方式切り替えのための上限閾値よりも高いレベルに設定される。一方、基準変調方式以上の変調方式では、目標受信レベルは、上限閾値と下限閾値の中間のレベルに設定される。比較器1040は、入力された受信レベル情報117と目標受信レベルを比較する。そして、受信レベル情報117が、目標受信レベル以上であれば‘0’を、目標受信レベル未満であれば‘1’を、送信電力指定情報113として送信ベースバンド処理部101に出力する。
 次に、受信変調方式判定部105の動作について図17を用いて説明する。平均回路1050は、一定期間内に入力された複数の受信レベル情報117を平均化し、その結果を判定回路1051に出力する。判定回路1051は、変調方式切替閾値テーブル1052から供給される各変調方式の上限閾値/下限閾値及び受信変調方式制御情報115から変調方式指定情報を判定し、保護回路1053に出力する。
 ここで、変調方式判定処理において、受信変調方式制御情報が必要となる理由について説明する。図19に示すように、ある受信レベルの範囲に対して、適用される可能性のある変調方式が複数存在する。これは、変調方式の切り替えにおいて、変調多値数が大きくなる方向に切り替える場合の閾値(上限閾値)と変調多値数が小さくなる方向に切り替える場合の閾値(下限閾値)を別個に設定し、変調方式判定にヒステリシス特性を持たせているためである。これにより、受信レベルが閾値付近で上下しても、それに追従して変調方式が頻繁に切り替えることを防ぐことができる。
 ヒステリシス特性を持たせるためには、複数の変調方式が適用されうる受信レベルの範囲では、その時点の変調方式によって判定結果を変える必要がある。例えば、受信レベルが−74dBmの場合、現在の変調方式がQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)又は16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)であれば、そのままQPSK若しくは16QAMを判定結果として出力する。しかし、現在の変調方式が64QAMである場合、64QAMの下限閾値未満であるため、16QAMを判定結果として出力する。
 図18に示す無線フレームフォーマットを用いて、自局の送信ベースバンド処理部101から、対向局の受信ベースバンド処理部206に至るまでの変調方式切り替えの仕組みについて説明する。送信無線フレーム・データ110は、図18に示す無線フレームが時間的に連続したものである。変調方式切り替えをヒットレス、すなわち、瞬断することなく行うために、変調方式切り替えは無線フレーム単位で行う。そこで、ある無線フレームの変調方式は、その1フレーム前のオーバーヘッド部に含まれる変調方式制御情報によって示すようにする。これは、対向局の復調器207において、変調方式切り替えのタイミングを前もって知っておく必要があるためである。対向局では、ある受信無線フレームに適用されている変調方式がいずれの方式であるかは、復調器207において受信IF信号218を復調して初めて知ることができる。しかしながら、受信IF信号218を復調して正しい受信無線フレーム・データを得るためには、その変調方式を予め知っておく必要がある。そのためには、変調方式制御情報は、それ自身を含む無線フレームの変調方式ではなく、次の無線フレームの変調方式を表すようにすればよい。
 以上の各部の機能及び動作に基づいて行われる、システム全体としての変調方式判定及び送信電力制御の動作について、図19及び図20を用いて説明する。変調方式判定及び送信電力制御は、自局から対向局方向、対向局から自局方向のそれぞれにおいて、同一の動作により独立に行われる。以下では、対向局から自局方向の、変調方式及び送信電力制御を例として説明する。
 図19は、各変調方式における変調方式切り替えのための上限/下限閾値、及び目標受信レベルを表したものである。また、図20は、自局の受信レベル及び目標受信レベル、伝播路の減衰量、対向局の送信電力の時間変化と、それに応じて自局側で判定される変調方式を表したものである。
 図20において、対向局の送信電力制御範囲は0~20dBmであるとする。初期状態である時刻t50では、対向局の送信電力が10dBm、伝播路の減衰量が79dB、自局の受信レベルが−69dBmとなっている。また、初期状態の変調方式は64QAMであるものとする。図19から、この受信レベルは64QAMの動作範囲内であることが分かる。従って、変調方式指定情報としては64QAMが出力される。
 その後、時刻t51からt52の間、徐々に伝播路減衰量が増加(すなわち、伝播路状態が劣化)していく。それに応じて対向局の送信電力も高くなっていくため、自局の受信レベルとしては、64QAMの目標受信レベルの値である−69dBmで一定に保持されている。なお、t51からt52の間の対向局の送信電力及び自局の受信レベルは、実際には、図4のt11からt12の間に示されているような変化を示す。すなわち、送信電力は階段状の変化波形を示し、受信レベルは鋸波状の変化波形を示す。送信電力制御が有効に働いている期間の、対向局の送信電力及び自局の受信レベルの変化波形については、以降も同様である。
 しかし、時刻t52以降、伝播路減衰量は継続して増加しているが、対向局の送信電力が時刻t52において最大値である20dBmに達している。そのため、対向局の送信電力をこれ以上に高めることはできない。従って、時刻t52からt55の間では、自局の受信レベルを目標受信レベルの値に保持することができないため、受信レベルが低下する。
 時刻t53では、受信レベルが64QAMの下限閾値である−72dBmを下回るため、変調方式指定情報として16QAMが出力される。時刻t54では、受信レベルが16QAMの下限閾値である−76dBmを下回るため、変調方式指定情報としてQPSKが出力される。
 時刻t56以降では、徐々に伝搬路減衰量が減少(すなわち、伝搬路状態が改善)していく。時刻t57では、自局の受信レベルがQPSKの上限閾値である−70dBmを超えているため、変調方式指定情報として16QAMが出力される。また、時刻t57では、受信レベルが目標受信レベルを上回るため、受信レベルが目標受信レベルと等しくなるまで対向局の送信電力は下げる方向に制御される。
 時刻t58では、受信レベルが16QAMの上限閾値である−66dBmを超えているため、変調方式指定情報として64QAMが出力される。
 次に、本実施形態の適応変調方式において、最上位変調方式選択法を採用するときの動作について説明する。
 図21は、本実施形態の適応変調方式において、最上位変調方式選択法を採用するときの、各変調方式における変調方式切り替えのための上限/下限閾値、及び目標受信レベルを表したものである。また、図22は、自局の受信レベル及び目標受信レベル、伝播路の減衰量、対向局の送信電力の時間変化と、それに応じて自局側で判定される変調方式を表したものである。
 最上位変調方式選択法を用いた適応変調方式の動作は、図20に示した基準変調方式選択法を用いた適応変調方式とほぼ同じである。ただし、受信レベルが目標受信レベルを超えているときは、送信電力が最低値0dBmになるまで送信電力を低下させる(t60)。そして、受信レベルが目標受信レベルまで低下すると(t61)、受信レベルが目標受信レベルに一致するように、再び送信電力制御を開始する。
 図23に、第6の実施形態の無線通信装置の変形例の構成を示す。図23では、図15の第6の実施形態に対して、符号器302、復号器308が追加されている。送信無線フレーム・データ312は、符号器302で符号化され、符号化送信無線フレーム・データ313として変調器303へ出力される。符号化受信無線フレーム・データ322は、復号器302で復号され、受信無線フレーム・データ323として受信ベースバンド処理部307へ出力される。
 また、受信変調方式判定部306に対して、復調器309から受信CNR情報326、復号器308からエラー・パルス325が出力される。このように、受信変調方式の判定においては、受信レベル情報だけではなく、復調器において生成された受信CNR情報や、誤り訂正処理による誤り率情報などを用いても良い。
 なお、第6の実施形態における受信電力制御部104の処理は、無線通信装置100に内蔵されたコンピュータとソフトウェアを用いて行ってもよい。図24に、受信電力制御部104の処理を、ソフトウェアを用いて行うときの、フローチャートの例を示す。
 図24のフローチャートについて説明する。受信電力制御部104は、始めに現在の受信変調方式における目標受信レベルを選択する(ステップS1)。次に、受信電力制御部104は、現在の受信レベルと目標受信レベルを比較する(ステップS2)。
 そして、現在の受信レベルが目標受信レベル以上であるとき(ステップS3:Yes)、送信電力指定情報として’0’を出力する(ステップS4)。現在の受信レベルが目標受信レベル未満であるとき(ステップS3:No)、送信電力指定情報として’1’を出力する(ステップS5)。そして、以降、ステップS1からの処理を繰り返す。
 同様に、受信変調方式判定部104の処理もソフトウェアで実現しても良い。受信変調方式判定部104の処理をソフトウェアで実現するときは、図24のステップS1からS3では目標受信レベルの代わりに変調方式切替閾値を使用する。そして、ステップS4、S5では、変調方式指定情報として、切り替え後の変調方式を指定する情報を出力すればよい。
(第6の実施形態の効果)
 以上説明したように、本実施形態の無線通信システムは以下に記載するような効果を奏する。
 本実施形態の無線通信システムにおいて、基準変調方式を適用した場合、基準変調方式よりも変調多値数が小さい変調方式では、目標受信レベルが変調方式切り替えの上限閾値よりも高いレベルに設定される。そのため、伝播路状態の劣化により、基準変調方式以下の変調方式に切り替わった場合に、対向局からの送信電力を高める制御が働く。従って、伝播路状態の回復を待つことなく、基準変調方式に復帰することができ、伝送容量が低下する時間を最小限に抑えることができるという効果を奏する。
 本実施形態の無線通信システムにおいて、最上位変調方式を適用した場合、最上位変調方式が適用されていないときは、目標受信レベルが変調方式切り替えの上限閾値よりも高いレベルに設定されるので、常に対向局からの送信電力を高める制御が働く。従って、常に、変調多値数がより大きい変調方式へ移行するように制御され、伝送容量を増大させることができるという効果を奏する。
 また、本実施形態の無線通信システムでは、受信レベルが予め変調方式ごとに定められた目標受信レベル以上であるか否かを示す情報を受信側から送信側に伝達し、送信側ではそれに基づいて送信電力の制御を行う。そのため、送信電力指定情報を送信信号に含める必要がなく、ペイロードの容量を最大限確保できるという効果を奏する。
 さらに、本実施形態の無線通信システムにおいて、基準変調方式を適用した場合、基準変調方式以上の変調方式では、目標受信レベルが変調方式切り替えの上限閾値と下限閾値の中間に設定される。従って、必要な通信品質を確保しつつ、送信電力を最小限に抑えることでき、システム全体の消費電力の低減を図ることができるという効果を奏する。
 なお、以上の実施形態は、目的、必要とする効果、用途を考慮し、各々他の実施形態と組み合わせることができる。
 以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
 この出願は、2009年9月16日に出願された日本出願特願2009−214086を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
[符号の説明]
 10 通信装置
 20 送信信号
 30 受信信号
 100、200、300 無線通信装置
 108、208、310 アンテナ
 110、210、312 送信無線フレーム・データ
 111、211、314 送信IF信号
 112、212、315 変調方式制御情報
 113、213、316 送信電力指定情報
 114、214、317 変調方式指定情報
 115、215、318 受信変調方式制御情報
 116、216、319 送信電力制御情報
 117、217、320 受信レベル情報
 118、218、321 受信IF信号
 119、219、322 受信無線フレーム・データ
 313 符号化送信無線フレーム・データ
 323 符号化受信無線フレーム・データ
 325 エラー・パルス
 326 受信CNR情報

Claims (20)

  1.  変調方式指定情報に基づく変調方式の設定及び送信電力指定情報に基づく送信電力の制御が外部の送信装置によって施された信号を受信し、前記受信した信号を変調方式制御情報に基づいて復調し、受信データを出力する受信手段と、
     前記信号の信号レベルを測定し、受信レベルを出力する受信レベル測定手段と、
     前記受信データに基づいて、前記変調方式制御情報を出力する受信変調方式抽出手段と、
     前記受信レベルに基づいて、前記変調方式指定情報及び前記変調方式に対応付けられた前記送信電力指定情報を出力する指定情報出力手段と、
     前記変調方式指定情報及び前記送信電力指定情報を前記送信装置へ送信する
    送信手段を備える通信装置。
  2.  前記指定情報出力手段は、
     前記変調方式に対応付けて、変調方式切替閾値及び目標受信レベルが設定された目標受信レベル設定手段を備え、
     前記受信レベルと前記変調方式切替閾値との比較結果に基づいて、前記変調方式指定情報を出力し、
     前記受信レベルと前記目標受信レベルとの比較結果に基づいて、前記送信電力指定情報を出力する
    請求項1記載の通信装置。
  3.  前記指定情報出力手段は、
     前記受信レベルが前記目標受信レベル以上であるとき、前記送信電力を低下させることを要求する前記送信電力指定情報を出力し、
     前記受信レベルが前記目標受信レベル未満であるとき、前記送信電力を上昇させることを要求する前記送信電力指定情報を出力する
    請求項2記載の通信装置。
  4.  前記指定情報出力手段は、
     前記受信レベルが前記変調方式切替閾値以上であるとき、第1の前記変調方式への切り替えを要求する前記変調方式指定情報を出力し、
     前記受信レベルが前記変調方式切替閾値未満であるとき、第2の前記変調方式への切り替えを要求する前記変調方式指定情報を出力する
    請求項2又は3記載の通信装置。
  5.  前記変調方式指定情報は、最上位から最下位までの順位が設定された複数の変調方式の中から選択された変調方式を指定する
    請求項1乃至4のいずれかに記載の通信装置。
  6.  前記変調方式として第3の変調方式が適用されているときの前記目標受信レベルは、前記第3の変調方式から、前記第3の変調方式よりも前記順位が1つだけ高い第4の変調方式に切り替えるときの受信レベルである変調方式切替閾値よりも高く設定される請求項5記載の通信装置。
  7.  前記変調方式として第3の変調方式が適用されているときの前記目標受信レベルは、前記第3の変調方式から、前記第3の変調方式よりも前記順位が1つだけ高い第4の変調方式に切り替えるときの受信レベルである変調方式切替閾値よりも低く設定される請求項5記載の通信装置。
  8.  前記変調方式として第3の変調方式が適用されているときの前記目標受信レベルは、
     前記受信レベルが下降しているとき、前記第3の変調方式から、前記第3の変調方式よりも前記順位が1つだけ高い第4の変調方式に切り替えるときの受信レベルである変調方式切替閾値よりも低く設定され、
     前記受信レベルが上昇しているとき、前記変調方式切替閾値よりも高く設定される
    請求項5記載の通信装置。
  9.  前記変調方式として第3の変調方式が適用されているときの前記目標受信レベルは、第3の変調方式から、前記第3の変調方式よりも前記順位が1つだけ高い第4の変調方式に切り替えるときの受信レベルである変調方式切替閾値に等しく設定される
    請求項5記載の通信装置。
  10.  前記変調方式として第3の変調方式が適用されているときの前記目標受信レベルは、前記第3の変調方式から、前記第3の変調方式よりも前記順位が1つだけ高い第4の変調方式に切り替えるときの受信レベルである第1の変調方式切替閾値よりも低く設定され、
     前記変調方式として前記第3の変調方式よりも前記順位が低い第5の変調方式が適用されているときの前記目標受信レベルは、前記第5の変調方式から、前記第5の変調方式よりも前記順位が1つだけ高い第6の変調方式に切り替えるときの受信レベルである第2の変調方式切替閾値よりも高く設定される
    請求項5記載の通信装置。
  11.  前記順位は、前記複数の変調方式のそれぞれの伝送レートの、高低に基づいて設定される
    請求項5乃至10のいずれかに記載の通信装置。
  12.  前記順位順序は、前記複数の変調方式のそれぞれが所定の受信状態を確保するために必要な受信レベルに基づいて設定される
    請求項5乃至10のいずれかに記載の通信装置。
  13.  前記順位順序は、前記複数の変調方式のそれぞれが所定の受信状態を確保するために必要な搬送波対雑音電力比に基づいて設定される
    請求項5乃至10のいずれかに記載の通信装置。
  14.  請求項1乃至13のいずれかに記載の第1の通信装置と、
     第2の変調方式指定情報に基づく第2の変調方式の設定及び第2の送信電力指定情報に基づく第2の送信電力の制御が前記第1の通信装置によって施された第2の信号を受信し、前記受信した第2の信号を第2の変調方式制御情報に基づいて復調し、第2の受信データを出力する第2の受信手段と、前記第2の信号の信号レベルを測定し、第2の受信レベルを出力する第2の受信レベル測定手段と、前記第2の受信データに基づいて、前記第2の変調方式制御情報を出力する第2の受信変調方式抽出手段と、前記第2の受信レベルに基づいて、前記第2の変調方式指定情報及び前記第2の変調方式に対応付けられた前記第2の送信電力指定情報を出力する第2の指定情報出力手段と、前記第2の変調方式指定情報及び前記第2の送信電力指定情報を前記第1の通信装置へ送信する第2の送信手段を備える第2の通信装置を備える通信システム。
  15.  適応変調及び送信電力制御が施された信号を受信し、
    前記信号の信号レベルを測定し、
    前記信号レベルに基づいて、前記適応変調に用いられる変調方式指定情報を抽出し、
    前記信号レベルに基づいて、前記送信電力制御に用いられる送信電力指定情報を抽出し、
    前記変調方式指定情報及び前記送信電力指定情報を前記信号の送信元に送信する通信制御方法。
  16.  前記適応変調の方式に対応付けて、変調方式切替閾値及び目標受信レベルを設定し、
    前記信号レベルと前記変調方式切替閾値との比較結果に基づいて、前記変調方式指定情報を抽出し、
    前記信号レベルと前記目標受信レベルとの比較結果に基づいて、前記送信電力指定情報を抽出する
    請求項15記載の通信制御方法。
  17.  前記信号レベルが前記目標受信レベル以上であるとき、前記送信元に送信電力を低下させることを要求する送信電力指定情報を出力し、
     前記信号レベルが前記目標受信レベル未満であるとき、前記送信元に送信電力を上昇させることを要求する前記送信電力指定情報を出力する
    請求項16記載の通信制御方法。
  18.  前記信号レベルが前記変調方式切替閾値以上であるとき、第1の変調方式への切り替えを要求する変調方式指定情報を出力し、
     前記信号レベルが前記変調方式切替閾値未満であるとき、第2の変調方式への切り替えを要求する前記変調方式指定情報を出力する
    請求項16又は17に記載の通信制御方法。
  19.  前記変調方式指定情報は、最上位から最下位までの順位が設定された複数の変調方式の中から選択された変調方式を指定する
    請求項15乃至18のいずれかに記載の通信制御方法。
  20.  前記受信した信号から変調方式制御情報を抽出し、
     前記変調方式制御情報に基づいて、前記受信した信号を復調する請求項15乃至19のいずれかに記載された通信制御方法。
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