WO2011001602A1 - 電気コネクタ及び電気コネクタ組立体の製造方法 - Google Patents

電気コネクタ及び電気コネクタ組立体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2011001602A1
WO2011001602A1 PCT/JP2010/003800 JP2010003800W WO2011001602A1 WO 2011001602 A1 WO2011001602 A1 WO 2011001602A1 JP 2010003800 W JP2010003800 W JP 2010003800W WO 2011001602 A1 WO2011001602 A1 WO 2011001602A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
housing
connector
contacts
contact
protrusion
Prior art date
Application number
PCT/JP2010/003800
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
進藤昌彦
Original Assignee
タイコエレクトロニクスジャパン合同会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 filed Critical タイコエレクトロニクスジャパン合同会社
Priority to ES10793779.9T priority Critical patent/ES2628826T3/es
Priority to EP10793779.9A priority patent/EP2451023B1/en
Publication of WO2011001602A1 publication Critical patent/WO2011001602A1/ja

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/20Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for assembling or disassembling contact members with insulating base, case or sleeve
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R12/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, specially adapted for printed circuits, e.g. printed circuit boards [PCB], flat or ribbon cables, or like generally planar structures, e.g. terminal strips, terminal blocks; Coupling devices specially adapted for printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures; Terminals specially adapted for contact with, or insertion into, printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures
    • H01R12/70Coupling devices
    • H01R12/7082Coupling device supported only by cooperation with PCB

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Abstract

間口の底面に保持されるコンタクトの出代の制御が容易な電気コネクタを提供する。リセプタクルコネクタ(10)は、複数のコンタクト(40)と、コンタクト(40)を保持するハウジング(20)とから構成される。ハウジング(20)は、コンタクト(40)が貫通して保持される保持壁(30)と、保持壁(30)の前方側に設けられ相手側のコネクタを受容する受容間口(25)~(28)とを有する。ハウジング(20)は、受容間口(25~28)に臨む保持壁(30)の底面から突出する突起(35)を有する。コンタクト(40)の出代(Protruding Margin)の基準面となる突起(35)の頂面(35U)は小面積であることから、歪みが生じないか、生じたとしても歪みを解消するのが容易である。したがって、リセプタクルコネクタ(10)は、相手側コンタクトとの接続長を確保するのに必要な出代を、各コンタクト(40)に与えるのが容易である。

Description

電気コネクタ及び電気コネクタ組立体の製造方法
 本発明は電気コネクタに関し、コンタクトの出代の基準面が改良された電気コネクタに関するものである。
 よく知られているように、電気コネクタ(以下、単にコネクタ)は、相手側のコネクタと電気的に接続されるコンタクト(端子金具)と、コンタクトを保持するコネクタハウジング(以下、単にハウジング)を主たる要素としている。
 通常、コンタクトは導電性及び弾性の優れた銅又は銅合金から作製され、ハウジングは合成樹脂を射出成形することにより作製される。ハウジングには、コンタクトを保持する孔(又は溝)が設けられる。コンタクトは、この保持孔に圧入され、ハウジングに保持される。
 コンタクトは、自動化された装置によりハウジングの保持孔に挿入される。この工程において、ハウジングに対してコンタクトが高い精度で保持孔に挿入される必要がある。これは、ハウジングの所定面に対して垂直にコンタクトが保持される場合、所定面からコンタクトの先端までの長さ(出代:Protruding Margin)を設定された値に一致させることにより、相手側コネクタのコンタクトと電気的な接続を確保するのに必要な接続長を得るためである。
 高い精度でコンタクトを保持孔に圧入するために、所定面を基準(以下、基準面)として、コンタクト長さから特定される量だけコンタクトを保持孔に挿入する。例えば、図6(a)に示されるコネクタ200の場合、ハウジング201の相手側コネクタを受容する間口(Cavity)Cの底面202を基準面として、コンタクト203の嵌合側の出代Lを設計値に一致するようにコンタクト203を挿入する。
 ところが、射出成形により作製されるハウジング201には、間口Cの底面(基準面)202に歪みが生ずることがある。歪みは底面202の位置により相違するので、歪みの生じている底面202に基づいてコンタクト203の挿入量を調整すると、図6(b)に示すように、各コンタクト203の出代Lを正確に制御できたとしても、一点差線で示される設計上の底面202からの突出量が不足するコンタクト203もある。このように設計よりも後退した位置にあるコンタクト203は、相手側のコンタクトとの必要な接続長が得られない。
 したがって、大きな歪みが生じたハウジング201をそのまま製品化することはできないので、歪みを低減又はなくすために射出成形用金型の成形面を調整する。しかし、金型を調整した後に実際に射出成形をしてみないと、歪みを解消できるのかは不明である。したがって、コネクタが大型化して基準面の歪みが大きくなると、金型の調整を何度も行うこともある。また、間口Cが複数ある場合は、1つの間口の歪みを解消しただけでは足りず、各間口Cの基準面を平面上に整列させることが、コネクタ200全体としてコンタクト203を適正な位置に配置するために必要である。しかし、各間口Cの基準面を整列させるには、多くの工数を要する。
 樹脂を射出成形して作製されるハウジングの変形(歪み)に対する対応として、特許文献1は、ハウジングの少なくとも変形した側の壁部に位置決め用の突部を形成し、この突部の変形量を補正するように突部の突出高さを規定し、突部を基準として位置決めするコネクタの位置決め構造を提案している。この提案は、コネクタの導通検査をする際に、導通検査具にコネクタを正確に装着させるためになされたものである。
特開2001-257034号公報
 しかしながら、特許文献1の提案は、ハウジング外壁の変形を補正することを目的としており、間口Cの底面202の歪みについては何ら開示しておらず、またコンタクト203の出代について示唆を与えない。
 そこで本発明は、相手側コンタクトとの接続長を確保するのに必要な出代を容易に得ることができるコネクタを提供することを目的とする。
 本発明によるコネクタは、複数のコンタクトと、このコンタクトを保持する雌型のハウジングとを備える。雌型のハウジングは、相手側コネクタを受容する受容間口と、受容間口の底部に配置されるとともに、複数のコンタクトが貫通して保持される保持壁とを有する。本発明のコネクタは、雌型のハウジングが、保持壁から受容間口に向けて突出する一又は二以上の突起を有することを特徴とする。
 本発明のコネクタは、突起の頂面をコンタクトの出代の基準面として用いる。突起の頂面は、受容間口の底部全体に比べて面積が十分に小さくできるので、歪みが生じないか、生じたとしても歪みを解消するのが容易である。したがって、本発明によるコネクタは、突起の頂面を基準面とすることにより、相手側コンタクトとの接続長を確保するのに必要な出代を、各コンタクトが容易に得ることができる。ここでいう、歪みが解消されるとは、歪みがまったくない場合の他、基準面として許容される程度の歪みを有する場合を含んでいる。
 本発明のコネクタは突起の頂面が基準面として用いられる。凹凸のある面は、平面方向の位置によって出代が相違することになるので、基準面として使い勝手がよくない。したがって本発明における突起の頂面は、平面であることが好ましい。通常、突起はその頂面の平面度を特定して形成されるが、その平面度を確実に確保するために、突起の突出高さは頂面の平面度以上とすることが好ましい。
 本発明は、以上の構成を有する第1コネクタと相手側の第2コネクタとが互いに嵌合されたコネクタ組立体の製造方法を提供する。
 本発明の製造方法において、第1コネクタは、複数の第1コンタクトと、第1コンタクトを保持する雌型の第1ハウジングとを備える。第1ハウジングは、第2コネクタを受容する受容間口と、受容間口の底部に配置されるとともに、複数の第1コンタクトが貫通して保持される保持壁とを有する。第1ハウジングはさらに、保持壁から受容間口に向けて突出する一又は二以上の突起を有する。
 第2コネクタは、第1コネクタの第1コンタクトと接続される複数の第2コンタクトと、複数の第2コンタクトが保持され、第1ハウジングの受容間口に受容される雄型の第2ハウジングと、を備える。
 本発明の製造方法は、第1コネクタと第2コネクタとを、第1ハウジングの受容間口に第2ハウジングを対向するように配置する。その後、受容間口の所定位置まで第2ハウジングを押し込んで、第1ハウジングと第2ハウジングとを嵌合させる。
 本発明の製造方法は、保持壁に複数の第1コンタクトを保持させる際に、突起の頂面を基準面として第1コンタクトの保持壁から受容間口への出代を制御する。
 本発明の製造方法は、歪みがないか、歪みが解消された突起の頂面を基準面とすることにより、相手側コンタクトとの接続長を確保するのに必要な出代を、各コンタクトに容易に与えることができる。
 本発明のコネクタは、雌型のハウジングが、保持壁から受容間口に向けて突出する一又は二以上の突起を有する。この突起の頂面をコンタクトの出代の基準面とすれば、この基準面は小面積であることから、歪みがないか、生じたとしても歪みを解消するのが容易である。したがって、本発明によるコネクタは、相手側コンタクトとの接続長を確保するのに必要な出代を、各コンタクトに容易に与えることができる。
図1は本実施形態によるハウジング(第1ハウジング)の斜視図であり、図1(a)は前方(正面)から観た図、図1(b)は後方(背面)から観た図である。 図2は本実施形態によるリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)を示し、図2(a)は正面図、図2(b)は背面図である。 図3は本実施形態によるリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)を示し、図3(a)は平面図、図3(b)は底面図である。 図4は本実施形態によるリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)を示し、図4(a)は図2の4a-4a矢視断面図、図4(b)はコンタクト(第1コンタクト)を除いた部分拡大図である。 図5は本実施形態によるコネクタ組立体の断面図である。 図6はハウジングに生ずる歪みを説明する図であり、図6(a)は歪みがない場合、図6(b)は歪みがある場合、図6(c)は本発明の突起を設けた場合を示す。
 以下、添付図面に示す実施形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
 雌型のリセプタクルコネクタ(第1コネクタ)10は、絶縁性のハウジング(第1ハウジング)20と、複数の導電性のコンタクト(第1コンタクト)40とを備える。
 プラグコネクタ50(図5,第2コネクタ)は、絶縁性のハウジング(第2ハウジング)60と、複数の導電性のコンタクト(第2コンタクト)70とを備えている。プラグコネクタ50は、ハウジング20の受容間口25~28に受容され、ハウジング20と互いに嵌合されて、コネクタ組立体100を構成する。
 以下、リセプタクルコネクタ10、プラグコネクタ50の順に、主たる要素について説明する。
<ハウジング20>
 複数のコンタクト40を保持する雌型のハウジング20は、樹脂を射出成形することにより、一体に形成される。
 ハウジング20は、プラグコネクタ50が嵌合されるフード21を前方に有している。フード21内には、嵌合部分が仕切り壁22、23、24により仕切られた4つの受容間口25~28が形成されている。プラグコネクタ50は、この受容間口25~28に嵌合部分が挿入されることにより、リセプタクルコネクタ10と互いに嵌合される。なお、リセプタクルコネクタ10において、相手側コネクタであるプラグコネクタ50と嵌合される側を前とし、その反対側を後ろとする。また、プラグコネクタ50において、相手側コネクタであるリセプタクルコネクタ10と嵌合される側を前とし、その反対側を後ろとする。この定義は、本願発明にも適用されるものとする。
 受容間口25~28の底部には、保持壁30が形成される。コンタクト40は、保持壁30に形成される保持孔31に圧入されることにより、ハウジング20に保持される。保持壁30は、圧入されるコンタクト40を保持するのに十分な圧入代が得られる厚さを有している。保持壁30は、フード21内に臨む底面32と、その裏面である背面33とを有している。保持孔31は、保持すべきコンタクト40に対応して、底面32と背面33とを貫通して形成される。本実施形態では、受容間口25,28に対応する保持壁30に16個の保持孔31を、また、受容間口26,27に対応する保持壁30に15個の保持孔31を、格子状に配置している。
 フード21先端部には内側に突出するロック片34が、受容間口25~28毎に設けられている。ロック片34は、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ50が嵌合状態において、プラグコネクタ50のハウジング60に形成されるロック片63と係合され、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ50を相互に抜け止めする。
 各受容間口25~28の底面32に、各受容間口25~28に向けて突出する突起35が保持壁30に一体的に形成されている(図5参照)。この突起35は、本実施形態の特徴的な構成であり、その頂面35Uが平面をなしている。突起35は、好ましくは、隣接するコンタクト40の間に設けることにより、頂面35Uの面積を底面32に比べて十分に小さくできる。この頂面35Uが“基準面”をなす。この基準面は、コンタクト40を保持孔31に圧入する際に、コンタクト40の出代Lを調整するのに用いられる。つまり、図6(c)に示すように、コンタクト40の出代Lは、頂面35Uからの長さとして特定される。基準面となる頂面35Uの面積が小さいので、基準面には歪みが生じないか、生じたとしても歪みを解消するのが容易である。
<コンタクト40>
 雄型のコンタクト40は、プラグコネクタ50のコンタクト70に接続される接続部41を一方端に有し、図示しない基板の接続孔に挿入されるタイン部42を他方端に有している(図4(a)参照)。コンタクト40は、銅合金のような高導電性かつ高弾性の材料からなる薄板を打ち抜くことにより作製される。
 複数のコンタクト40は、保持壁30の保持孔31に圧入されることにより、ハウジング20に保持される。コンタクト40は、ハウジング20の幅方向に沿って複数配列され、また、ハウジング20の上下方向に沿って複数配列される。
 各コンタクト40は、使用状態において、接続部41がプラグコネクタ50のコンタクト70と電気的に接続され、またタイン部42が図示しない基板の接続孔に挿入される。
 次に、プラグコネクタ50の主たる要素について説明する。
<ハウジング60>
 複数のコンタクト70を保持する雄型のハウジング60は、樹脂を射出成形することにより、一体に形成される。
 図5に示すように、ハウジング60は、本体61と、本体61の前端から後端に向けて延びるロックレバー62を有している。
 ロックレバー62は、本体61に接続される前端部を固定端とする片持ち梁状の部材であり、前端部を中心にして撓むことができる。
 ロックレバー62は、ロック片63を有する。リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ50とが嵌合された状態で、ロック片63はハウジング20のロック片34と係合されることにより、プラグコネクタ50とリセプタクルコネクタ10とは相互に抜け止めされる。
<コンタクト70>
 雌型のコンタクト70は、リセプタクルコネクタ10のコンタクト40に接続される接続部を含み、中空構造をなしている。コンタクト70は、所定幅の薄い金属板を角柱状に折り曲げて形成されるものであり、例えば銅合金のような高導電性かつ高弾性の材料から作製される。なお、図5は、コンタクト40とコンタクト70との嵌合が一部見えるように断面を選んでいる。
 複数のコンタクト70は、ハウジング60の本体61の保持孔(図示略)に圧入されることにより、ハウジング60に保持される。リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ50とが嵌合された状態で、コンタクト40がコンタクト70内部に挿入され、コンタクト40とコンタクト70とが電気的に接続される。また、コンタクト70は、後端部が図示しない例えばワイヤハーネスに電気的に接続される。
 コンタクト70は、コンタクト40に対応してハウジング60の幅方向に沿って、また、ハウジング60の上下方向に沿って複数配列されている。
<組立て手順>
 リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ50とが互いに嵌合されたコンタクト組立体100は、以下の手順で製造される。
 はじめに、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ50とを、ハウジング20にハウジング60を対向するように配置させる。このとき、ハウジング20の受容間口25~28と、この受容間口25~28の各々に対応するハウジング60の本体61が対向される。
 次に、受容間口25~28の所定位置まで本体61の前端が達するようにハウジング60を押し込む。本体61の前端がハウジング20の突起35に突き当たれば、ハウジング60が所定位置まで押し込まれ、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ50との嵌合作業が完了する。ハウジング60を所定位置まで押し込む過程で、ロック片63はハウジング20のロック片34を乗り越え、その後もとの状態に復帰する。そうすると、プラグコネクタ50をリセプタクルコネクタ10から引き抜こうとしても、ロック片63とロック片34とが互いに係合されることにより、抜け止めされる。
 <効果>
 以下、本実施形態の作用・効果について言及する。
 本実施形態は、突起35の頂面35Uの面積が小さい。したがって、以下説明するように、基準面の歪みが解消されたハウジング20を射出成形によって容易に作製できる。
 ハウジング20を射出成形で作製すると、底面32に歪みが生ずる。歪みは例えば図6(c)に示す傾斜面として表れる。なお、図6(c)において、設計通りの底面32を一点鎖線で示している。射出成形金型を調整することにより歪みを低減することはできるが、底面32の広い領域にわたって歪みを解消することは困難な場合が多い。これに対し、突起35は底面32に比べて小面積であり、歪みが生じないか、生じたとしても金型の成形面を調整して歪みを解消することは、底面32に比べて格段に容易である。
 歪みのない基準面を備えることにより、コンタクト70との接続長を確保するのに必要な出代を各コンタクト40に与えることができる。このことは、背面33からのコンタクト40の出代も過不足なく揃えることができることを意味する。ハウジング20の寸法が大きくなるほど、この効果は顕著になる。
 特に、本実施形態の場合、一つの受容間口25(26,27,28)に設けられる突起35を一つとしているので、頂面35Uが受容間口25(26,27,28)における唯一の基準面となり、必要な接続長を得るのに適した前後方向の位置に複数のコンタクト40を正確に揃えることができる。
 また、コンタクト40を圧入した後に出代を測定することがあるが、従来は、各コンタクト40の根元近傍を基準に測定していたのに対して、本実施形態によればこの基準が各受容間口25~28について各突起35の頂面35Uだけにすればよいので、出代の測定が容易である。
 また、本実施形態によれば、複数の受容間口25,26,27,28の各々について、歪みが解消された基準面(頂面35U)を形成することが容易であるので、この基準面の前後方向の位置を受容間口25,26,27,28にわたって揃えることも容易である。したがって、複数の受容間口25,26,27,28の保持壁30に対して、コンタクト40を自動化された装置で挿入する場合であっても、必要な接続長を得るのに適した前後方向の位置に正確に揃えることができる。
 以上のように、必要な接続長を得るのに適した前後方向の位置にコンタクト40を正確に揃えることができるので、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ50を嵌合して得られるコネクタ組立体100は、コンタクト40とコンタクト70との電気的な接続長を確保できる。このようにコンタクト40が正確に揃っていると、フード21の長さを短くしてもコンタクト40とコンタクト70の“こじり”が生じにくくなる。したがって、ハウジング20、ひいてはリセプタクルコネクタ10の小型化に寄与できる。
 また、リセプタクルコネクタ10の後方側においても、前後方向の位置にコンタクト40を正確に揃えることができるので、基板(図示せず)との相互の電気的な接続長を確保できる。したがって、本実施形態によるコネクタ組立体100は、高い接続信頼性を備える。
 さらに、本実施形態において、頂面35Uを基準にしてロック片34の形成位置を特定すれば、プラグコネクタ50との嵌合が適切に行える位置に確実にロック片34を形成できる。
 以上の実施形態の突起35は四角柱であるが、本発明の突起はこれに限定されない。例えば、突起35を他の多角柱、円柱、台形柱等の他の形状とすることもできる。また、突起35の頂面は平面に限らない。例えば、基準面として機能する限り、頂面を例えば円弧面とすることも可能である。
 突起35はその頂面が“基準面”として機能する限り、その突出高さは特に限定されないが、頂面が平面の場合、突出高さは平面度以上であることが好ましい。要求される平面度を実現するためである。なお、本発明において、tだけ離れた2つの平行な平面の間に挟まれた領域の平面度をtと定義する。
 本発明において、突起35が設けられる位置は、ハウジング20の形状により適宜設定されるものであるが、1つの受容間口25~28に突起35を1つ設ける場合は、通常、平面方向の略中央部に突起35を設けることが好ましい。1つの受容間口25~28に設けられる突起35は、複数であってもよい。特に、受容間口25~28の開口面積が大きい場合には、複数としてもよい。
 これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択し、あるいは他の構成に適宜変更することが可能である。例えば、受容間口が1つだけのコネクタにも適用できる。
100…コネクタ組立体
 10…リセプタクルコネクタ(第1コネクタ)、
  20…ハウジング(第1ハウジング)、21…フード、25,26,27,28…受容間口、
  30…保持壁、34…ロック片、35…突起、
  40…コンタクト(第1コンタクト)
 50…プラグコネクタ(第2コネクタ)
  60…ハウジング(第2ハウジング)、63…ロック片
  70…コンタクト(第2コンタクト)

Claims (7)

  1.  複数のコンタクトと、
     相手側コネクタを受容する受容間口と、前記受容間口の底部に配置されるとともに、複数の前記コンタクトを貫通して保持する保持壁と、前記保持壁から前記受容間口に向けて突出する一又は二以上の突起と、を有する雌型のハウジングと、
    を備えることを特徴とする電気コネクタ。
  2.  前記突起の頂面が平面であることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
  3.  前記突起の前記底面からの突出高さが、前記頂面の平面度以上であることを特徴とする請求項2に記載の電気コネクタ。
  4.  前記突起は、隣接する前記コンタクトの間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
  5.  前記突起は、前記保持壁の平面方向の略中央部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
  6.  雌型の第1コネクタと雄型の第2コネクタとを互いに嵌合することにより電気コネクタ組立体を製造する方法であって、
     前記第1コネクタは、
     複数の第1コンタクトと、
     前記第2コネクタを受容する受容間口と、前記受容間口の底部に配置されるとともに、複数の前記第1コンタクトを貫通して保持する保持壁と、前記保持壁から前記受容間口に向けて突出する一又は二以上の突起と、を有する雌型の第1ハウジングと、
    を備え、
     前記第2コネクタは、
     前記第1コネクタの前記第1コンタクトと接続される複数の前記第2コンタクトと、
     複数の前記第2コンタクトが保持され、前記第1ハウジングに受容される雄型の第2ハウジングと、を備え、
     前記第1コネクタと前記第2コネクタとを、前記第1ハウジングの前記受容間口に前記第2ハウジングを対向するように配置し、
     前記受容間口の所定位置まで前記第2ハウジングを押し込んで、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを嵌合させることを特徴とする電気コネクタ組立体の製造方法。
  7.  前記保持壁に複数の前記第1コンタクトを保持させる際に、
     前記突起の頂面を基準面として前記第1コンタクトの前記保持壁から前記受容間口への出代を制御することを特徴とする請求項6に記載の電気コネクタ組立体の製造方法。
PCT/JP2010/003800 2009-06-29 2010-06-08 電気コネクタ及び電気コネクタ組立体の製造方法 WO2011001602A1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ES10793779.9T ES2628826T3 (es) 2009-06-29 2010-06-08 Conector eléctrico y método para fabricar un conjunto de conector eléctrico
EP10793779.9A EP2451023B1 (en) 2009-06-29 2010-06-08 Electrical connector and method for manufacturing electrical connector assembly

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009-154304 2009-06-29
JP2009154304A JP5376443B2 (ja) 2009-06-29 2009-06-29 電気コネクタ及び電気コネクタ組立体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2011001602A1 true WO2011001602A1 (ja) 2011-01-06

Family

ID=43410694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2010/003800 WO2011001602A1 (ja) 2009-06-29 2010-06-08 電気コネクタ及び電気コネクタ組立体の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20120122349A1 (ja)
EP (1) EP2451023B1 (ja)
JP (1) JP5376443B2 (ja)
ES (1) ES2628826T3 (ja)
WO (1) WO2011001602A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001257034A (ja) 2000-03-14 2001-09-21 Yazaki Corp コネクタの位置決め構造
JP2005166490A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5616773Y2 (ja) * 1977-12-17 1981-04-18
DE3736025C1 (en) * 1987-10-24 1988-12-08 Standard Elektrik Lorenz Ag Multiple plug connector
JPH09213409A (ja) * 1996-01-30 1997-08-15 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタおよびその製造方法
JP3276907B2 (ja) * 1997-11-26 2002-04-22 本田技研工業株式会社 防水コネクタ
JP3681044B2 (ja) * 1999-06-02 2005-08-10 矢崎総業株式会社 基板用コネクタ
EP1249895B1 (de) * 2001-04-09 2008-08-20 Sew-Eurodrive GmbH & Co. KG Steckverbindung
US7393142B2 (en) * 2003-08-29 2008-07-01 Corning Cable Systems Llc Molded ferrule with reference surface for end face geometry measurement
JP3838269B1 (ja) * 2005-06-13 2006-10-25 住友電装株式会社 電気接続箱
JP4803452B2 (ja) * 2006-12-28 2011-10-26 住友電装株式会社 防水コネクタ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001257034A (ja) 2000-03-14 2001-09-21 Yazaki Corp コネクタの位置決め構造
JP2005166490A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
See also references of EP2451023A4 *

Also Published As

Publication number Publication date
EP2451023A1 (en) 2012-05-09
US20120122349A1 (en) 2012-05-17
EP2451023B1 (en) 2017-04-19
JP2011009176A (ja) 2011-01-13
JP5376443B2 (ja) 2013-12-25
ES2628826T3 (es) 2017-08-04
EP2451023A4 (en) 2013-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9912106B2 (en) Electrical connector having improved shielding shell
JP4678696B2 (ja) 平坦な整列表面を有する2体の表面実装型ヘッダ組立体
US8070515B2 (en) Shield case with u-shaped base with a first plate and second plates and side walls parallel to second plates
KR101058710B1 (ko) 커넥터
US5535513A (en) Method for making surface mountable connectors
US6402552B1 (en) Electrical connector with overmolded and snap locked pieces
US20110034079A1 (en) Connector and electronic equipment
JP6044298B2 (ja) アース端子およびこれを用いたコネクタ
US8403708B2 (en) Terminating connector
JP4615593B2 (ja) 中間電気コネクタ
TW200908457A (en) Connector
US20160049751A1 (en) Electrical connector having latches and method of making the same
CN104253337B (zh) 连接器以及在该连接器中使用的插头件及插口件
JP6083957B2 (ja) コネクタ及びコネクタ製造方法
US9997862B2 (en) Electrical connector having metallic bracket embedded within insulative mating shell
JP2014107011A5 (ja)
US20090280681A1 (en) Square rf electrical contact and method of manufacturing the same
WO2010052893A1 (ja) 電気コネクタ組立体
JP2012003924A (ja) 基板用コネクタ
US10587063B2 (en) Support assembly for press-fit contact pins
JP4627301B2 (ja) 表面実装型ヘッダ組立体
JP5376443B2 (ja) 電気コネクタ及び電気コネクタ組立体の製造方法
US6796835B2 (en) Electrical connector with board lock
US20220069488A1 (en) Harness component
JP2005056669A (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 10793779

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

REEP Request for entry into the european phase

Ref document number: 2010793779

Country of ref document: EP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2010793779

Country of ref document: EP

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE