WO2010098384A1 - 業務管理システム、及び、携帯端末装置 - Google Patents

Abstract

　複数の店舗の業務管理を一括して行う業務管理システムを提供する。本システムは、第１の端末装置、第２の端末装置、及び管理サーバを備える。第１の端末装置は、店舗内に設置された入力装置を介して来客者から第１の操作が入力された時刻を来客時刻として、前記来客者を順次誘導するための来客番号をその来客時刻に対応付けて生成する。第２の端末装置は、来客番号及び予め設定された第２の操作を入力する。管理サーバは、接客時刻（接客開始時刻から接客終了時刻までの時間）及び待機時間（来客時刻から接客開始時億までの時間）を取得し、その接客時間および待機時間を時系列に沿って店舗毎に集計する。

Description

業務管理システム、及び、携帯端末装置

　本発明は、複数の店舗の業務管理を一括して行う業務管理システム、及びそのシステムを構成する携帯端末装置に関する。

　従来より、従業員の評価や業務の分析を行うために、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）を利用して従業員の業務を管理する業務管理システムが知られている。この種の業務管理システムの例は特許文献１（特開平７－３２５８７０号公報）に記載されている。その例では、ＰＣが、第１の処理、第２の処理、第３の処理等を行うように構成されている。

　第１の処理は、従業員，プロジェクト，作業項目などを対応付けて登録する処理である。第２の処理は、従業員または管理者により入力される各作業項目の開始／終了の日時をログ情報として保存する処理である。

　第３の処理は、ログ情報に基づきプロジェクトや作業項目（業務内容）毎に各従業員が要した時間を集計する処理である。
特開平７－３２５８７０号公報

　従来の業務管理システムによれば、業務内容毎に各従業員が要した時間を集計することにより、その集計データに基づき個々の従業員を評価することができる。しかし、複数の店舗を一括して管理する場合、各店舗で効率よく業務がなされているか否かを評価することはできなかった。言い換えると、従来の業務管理システムの機能は、店舗毎の効率性に関する評価を行うためには不十分であるという問題があった。なお、各店舗では、来客者に応対して商品販売やサービスの提供といった業務（窓口業務）が行われる。

　本発明の業務管理システムでは、窓口業務を行う複数の店舗に対して、経営資源の配分を容易かつ効率的に行うことを可能にし得ることが望ましい。

　本願発明の第１局面の業務管理システムは、窓口業務を行う複数の店舗の業務管理を一括して行うシステムである。この業務管理システムは、第１の端末装置と第２の端末装置と管理サーバとを備える。

　第１の端末装置は、店舗内に設置された入力装置を介して第１の操作が入力された時刻を来客時刻として設定或いは認識する。ここでは、第１の操作とは、店舗の来客者による操作であって予め設定された操作を指す。そして、第１の端末装置は、来客者を順番に窓口に誘導するための来客番号を、その来客時刻に対応付けて生成する。

　第２の端末装置は、第１の端末装置により生成された来客番号、及び、第２の操作を入力する処理を行う。ここでは、第２の操作とは、店舗の従業員による操作であって予め設定された操作を指す。

　なお、窓口業務とは、来客者に応対して行う業務全般を含む。窓口とは、このような業務全般を執る所（接客スペース）を指す。
　管理サーバは、第２の端末装置からの入力を介して接客時間及び待機時間を取得する。
　そして、接客時間及び待機時間を時系列に沿って店舗毎に集計する。

　接客時間とは、接客開始時刻から接客終了時刻までの時間である。待機時間とは、来客時刻から接客開始時刻までの時間である。
　接客開始時刻とは、第２の端末装置を介して来客番号が入力された時刻である。接客終了時刻とは、第２の端末装置を介して第２の操作が入力された時刻である。

　このように構成された業務管理システムでは、管理サーバにより店舗毎に集計された接客時間および待機時間を、窓口業務を行う複数の店舗を統括的に管理する側（以下、管理者側という）に把握させることにより、管理者側が例えば両者の時間の比率に基づいて、各店舗で効率よく業務がなされているか否かといった店舗毎の効率性に関する評価を行うことが可能となる。

　したがって、本発明の業務管理システムによれば、管理者側が、これら個々の店舗における従業員数（人的資源）を、店舗毎の効率性に関する評価（業務評価）に基づいて容易に調整することが可能となる。このため、管理者側は、窓口業務を行う複数の店舗に対する経営資源の配分を容易かつ効率的に行うことができる。

　さらに、本発明の業務管理システムによれば、管理サーバにより時系列に沿って集計された接客時間および待機時間を管理者側に把握させることにより、管理者側が、個々の店舗における従業員数を、時刻毎の業務評価に基づいて調整することが可能となる。このため、管理者側は、各店舗に対して、例えばパートやアルバイトの配分を適切に行うことができる。

　本発明の業務管理システムでは、第１の端末装置は、管理サーバと有線通信を行う固定端末装置であることが望ましい。第２の端末装置は、店舗内で固定端末装置と無線通信を行う携帯端末装置であることが望ましい。

　このように構成された業務管理システムによれば、店舗の従業員による操作が必要な第２の端末装置（携帯端末装置）が、従業員によって店舗内で容易に持ち運びされ得る。このため、接客スペースが制限されずに済み、ひいては、店舗内を有効利用することができる。なお、この場合、携帯端末装置が、来客時刻、接客開始時刻、及び接客終了時刻を、固定端末装置を介して管理サーバに送信することが可能となる。

　また、本発明の業務管理システムでは、携帯端末装置が、接客開始時刻および接客終了時刻からなる第１の時刻情報を、来客番号に対応付けて固定端末装置に送信し、固定端末装置が、携帯端末装置から第１の時刻情報を受信すると、来客番号に基づいて、来客時刻、接客開始時刻、及び接客終了時刻を対応付けた第２の時刻情報を、管理サーバに送信するようにしてもよい。そして、管理サーバが、固定端末装置から第２の時刻情報を受信すると、接客時間および待機時間を計数することにより、単位時間あたりの接客人数および待機人数を店舗毎に集計することが望ましい。

　このように構成された業務管理システムによれば、管理サーバにより店舗毎に集計された単位時間あたりの接客人数および待機人数を管理者側に把握させることにより、管理者側は、例えば両者の人数の比率に基づいて、各時刻における店舗毎の従業員数が適正であるか否かを容易に評価することができる。

　また、本発明の業務管理システムでは、固定端末装置が、来客番号を識別するための来客識別コードが付された発券札を出力し、携帯端末装置が、情報を識別するための識別コードを読み取る読取部を有し、その読取部を介して、発券札に付された来客識別コードを読み取ることにより来客番号を入力することが望ましい。

　このように構成された業務管理システムによれば、従業員が携帯端末装置の読取部を発券札の来客識別コードにかざすだけで、来客番号を入力することが可能となる。そして、その入力の時刻を接客開始時刻として容易に特定することができる。

　さらに、本発明の業務管理システムでは、携帯端末装置が、読取部を介して、予め従業員毎に割り当てられた従業員ＩＤを識別するための従業員識別コードを読み取ることにより従業員ＩＤを入力し、第１の時刻情報をその従業員ＩＤに対応付けて固定端末装置に送信しても良い。そして、固定端末装置が、携帯端末装置から第１の時刻情報を受信すると、来客番号に基づいて、従業員ＩＤおよび第２の時刻情報を対応付けた業務情報を管理サーバに送信しても良い。そして、管理サーバが、固定端末装置から業務情報を受信すると、接客時間を従業員ＩＤ毎に集計しても良い。

　このように構成された業務管理システムによれば、管理サーバにより従業員毎に集計された単位時間あたりの接客人数（処理能力）を管理者側に把握させることにより、管理者側は、個々の従業員の処理能力に応じて、店舗毎の人的資源の配分を効率的に行うことができる。

　また、本発明の業務管理システムでは、携帯端末装置が、第２の操作を介して接客内容を入力すると、第１の時刻情報をその接客内容に対応付けて固定端末装置に送信しても良い。そして、固定端末装置が、携帯端末装置から第１の時刻情報を受信すると、来客番号に基づいて、業務情報に接客内容を対応付けて管理サーバに送信しても良い。そして、管理サーバが、固定端末装置から業務情報を受信すると、接客内容を接客時間に対応付けて集計しても良い。具体的には、第２の操作としては、携帯端末装置の本体に表示部と入力部とが設けられている場合、表示部に表示された複数の接客内容に対応する画像のいずれかが入力部により選択／決定される操作であることが考えられる。

　このように構成された業務管理システムによれば、管理サーバにより接客内容毎に集計された個々の従業員の処理能力を管理者側に把握させることにより、管理者側は、個々の従業員の処理能力をより適正に評価することができる。

　ところで、本発明の業務管理システムでは、携帯端末装置が、読取部を介して、予め各商品に割り当てられた商品ＩＤを識別するための商品識別コードを読み取ることにより商品ＩＤを入力して、その商品ＩＤの入力回数をその商品ＩＤに対応する商品の在庫数として計数しても良い。そして、管理サーバが、携帯端末装置を介して、店舗毎の各商品の在庫数を集計しても良い。

　この場合、従業員が、携帯端末装置の読取部を、例えば各商品に付された商品識別コードにかざすだけで、店舗内の商品在庫が計数されることが可能となる。このため、店舗内の棚卸しを容易に行うことができる。また、このように構成された業務管理システムによれば、管理サーバにより店舗毎に集計された各商品の在庫数を、管理者側に容易に把握させることが可能となる。このため、管理者側が、店舗毎の各商品の配分（入庫数）を迅速に行うことができる。

　一方、本発明の業務管理システムでは、管理サーバが、各商品の入庫数を商品ＩＤに対応付けて固定端末装置に送信しても良い。そして、携帯端末装置が、商品ＩＤに対応する商品の在庫数を記憶する第１の記憶部を有しても良い。加えて、携帯端末装置は、固定端末装置を介して各商品の入庫数を受信すると、第１の記憶部に記憶されている商品ＩＤに対応する商品の在庫数に入庫数を加算しても良い。

　この場合、従業員が商品の入庫処理を行う必要がない。そして、携帯端末装置に記憶されている商品の在庫数が自動更新される。このため、その入庫処理に伴う従業員の手間を省くことができ、従業員が窓口業務以外に費やす時間（バックヤード時間）を短縮することができる。

　さらに、本発明の業務管理システムでは、管理サーバが、各商品の販売価格を商品ＩＤに対応付けて固定端末装置に送信しても良い。そして、携帯端末装置が、商品ＩＤに対応する商品の販売価格を記憶する第２の記憶部を有しても良い。加えて、携帯端末装置は、固定端末装置を介して各商品の販売価格を受信すると、第２の記憶部に記憶されている商品ＩＤに対応する商品の販売価格を更新しても良い。

　この場合、管理者側により決定された商品毎の販売価格を各店舗に迅速に反映させることができる。また、このように構成された業務管理システムによれば、従業員が販売価格の入力処理を行う必要がない。そして、携帯端末装置に記憶されている商品の販売価格が自動更新される。これにより、管理者側から店舗側への伝達ミスを防ぐことができる。そして、経営者側が店舗毎の販売価格を効率的に管理することができる。

　また、本発明の業務管理システムでは、固定端末装置が、第１の操作を介して業務項目を入力し、来客番号を業務項目に対応付けて携帯端末装置に送信しても良い。そして、携帯端末装置が、固定端末装置から来客番号を受信すると、業務項目毎にその来客番号を順番に並べて表示することが望ましい。具体的には、第１の操作としては、表示パネルの表面に一体的に配設されたタッチパネルからなる入力装置を介して、表示パネルに表示された複数の業務項目に対応するソフトキーのいずれかが押下される操作であることが考えられる。

　このように構成された業務管理システムによれば、携帯端末装置による表示に基づいて、接客前に予め来客者の所望する業務項目（ひいては、接客内容）を従業員が知得できる。このため、業務項目毎に、業務を熟知した従業員がスムーズに接客対応を行うことができる。

　なお、本発明の第２局面としての携帯端末装置は、業務管理システムを構成する携帯端末装置である。その業務管理システムは、固定端末装置と、管理サーバと、携帯端末装置とを有する。そして、この業務管理システムは、複数の店舗の業務管理を一括して行う。

　固定端末装置は、来客者を順番に窓口に誘導するための来客番号を、来客時刻に対応付けて生成する。来客時刻は、窓口業務を行う店舗内に設置された入力装置を介して、店舗の来客者による予め設定された第１の操作が入力された時刻である。管理サーバは、固定端末装置と有線通信を行う。本発明の携帯端末装置は、店舗内で固定端末装置と無線通信を行う。

　そして、携帯端末装置は、入力手段と送信手段とを有する。
　入力手段は、固定端末装置により生成された来客番号、及び予め設定された第２の操作を入力する。

　送信手段は、来客時刻、接客開始時刻、接客終了時刻を、固定端末装置を介して管理サーバに送信する。接客開始時刻は、入力手段を介して来客番号が入力された時刻である。接客終了時刻は、第２の操作が入力された時刻である。

　管理サーバは、接客時間及び来客時間を時系列に沿って集計する。接客時間は、接客開始時刻から接客終了時刻までの時間である。待機時間は、来客時刻から接客開始時刻までの時間である。

　このように構成された携帯端末装置は、前述の業務管理システムに好適に用いることができる。

本発明が適用された業務管理システム１の構成を示すブロック図。 業務管理システム１を構成する発券機端末２の構成を示すブロック図、及び、表示パネル１１の表示画面を示す第１の説明図。 業務管理システム１を構成するハンディターミナル３の構成を示すブロック図。 制御部２５のＣＰＵが実行する接客準備処理の詳細を示すフローチャート。 制御部２５のＣＰＵが実行する窓口業務処理の詳細を示すフローチャート 窓口業務処理の実行中に表示部２４に表示される画面を示す第１の説明図。 窓口業務処理の実行中に表示部２４に表示される画面を示す第２の説明図。 窓口業務処理の実行中に表示部２４に表示される画面を示す第３の説明図。 業務管理システム１を構成する管理サーバ４の構成を示すブロック図。 管理サーバ４による集計データの提示条件を示す説明図。 管理サーバ４による集計データを示す第１の説明図。 管理サーバ４による集計データを示す第２の説明図。 管理サーバ４による集計データを示す第２の説明図。 窓口業務処理の実行中に表示部２４に表示される画面を示す第４の説明図。 発券機端末２の表示パネル１１の表示画面を示す第２の説明図。 発券機端末２の表示パネル１１の表示画面の他の例を示す説明図。 表示部２４に表示される画面の他の例を示す説明図。 表示部２４に表示される画面であってオプションに関する画面を示す説明図。 管理ＰＣ５における表示内容を示す説明図。 管理ＰＣ５におけるメイン画面の例を示す説明図。 管理ＰＣ５における総合詳細画面の例を示す説明図。 管理ＰＣ５における日報画面の例を示す説明図。

　１…業務管理システム、２…発券機端末、３…ハンディターミナル、４…管理サーバ、１１…表示パネル、１２…タッチパネル、１３…入力装置、１４…制御装置、１５…サーマルプリンタ、１６…通信装置、１７…ネットワークＩ／Ｆ、２１…入力部、２２…読取部、２３…通信部、２４…表示部、２５…制御部、３１…ネットワークＩ／Ｆ、３２…データベース部、３３…制御部。

　以下に、本発明の第１実施形態を図面と共に説明する。
　［第１実施形態］
　＜全体構成＞
　図１に示す本実施形態の業務管理システム１は、複数の店舗１０を一括して管理するためのシステムである。各店舗１０では、来客者に応対して商品販売やサービス提供といった業務（以下、窓口業務という）が行われる。また、各店舗１０においては、携帯電話機の販売や修理、及び携帯電話機に関する契約やその内容変更などが窓口業務として行われることが想定される。

　図１に示すように、業務管理システム１は、発券機端末２（固定端末装置の一例である）と、ハンディターミナル３（携帯端末装置の一例である）と、管理サーバ４とを備えている。発券機端末２は、各店舗１０内の所定位置に設けられる。ハンディターミナル３は、無線ＬＡＮやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）といった周知の無線通信技術を用いて発券機端末２と通信を行う。管理サーバ４は、インターネットや専用通信回線などを介する周知の有線ネットワーク技術を用いて発券機端末２と通信を行う。

　なお、本実施形態の業務管理システム１では、管理サーバ４がインターネット上のウェブサーバ（ＷＷＷサーバ）として構築される。管理サーバ４は、全ての店舗１０の業務を統括的に管理する側（以下、管理者側という）の端末装置（以下、管理ＰＣという）５からインターネットを介して所定のＩＤ及びパスワードを受け取ると、その管理サーバ４における各種データの閲覧や各種プログラムの実行などを管理ＰＣ５に許可するように構成されている。

　また、本実施形態の業務管理システム１では、指紋認証装置６が店舗１０毎に設けられる。指紋認証装置６は、従業員の認証情報としての指紋情報を入力するための装置である。業務管理システム１は、指紋認証装置６を介して従業員の指紋情報が入力されると、入力された時刻が、出勤時刻または帰宅時刻として、インターネットを介して管理サーバ４に送信されるように構成されている。

　＜発券機端末の構成＞
　図２（ａ）に示すように、発券機端末２は、入力装置１３と、制御装置１４と、サーマルプリンタ１５と、通信装置１６と、インターフェース（以下、ネットワークＩ／Ｆという）１７とを備えている。

　入力装置１３は、表示パネル１１の表面に一体的に配設されたタッチパネル１２からなる。制御装置１４は、来客者により入力装置１３が操作されると、来客者を順番に店舗１０の窓口に誘導するための来客番号を生成する。サーマルプリンタ１５は、制御装置１４により生成された来客番号、及びその来客番号を識別するための来客識別コード（本実施形態では、バーコード）が付された発券札（受付票）を印刷する。通信装置１６は、ハンディターミナル３と無線通信を行うための装置である。Ｉ／Ｆ１７は、管理サーバ４と有線通信を行うためのインターフェースである。

　表示パネル１１はカラー表示装置である。表示パネル１１としては、例えば液晶ディスプレイ，有機ＥＬディスプレイ，ＣＲＴ等のうちいずれかが用いられる。そして、表示パネル１１には、図２（ｂ）に示すように、待機人数、接客番号（受付票番号）、ソフトキー１１ａ～１１ｆが表示される。待機人数は、待機している来客者の人数である。接客番号（受付票番号）は、各来客者に対して発行された番号であって、店舗１０の窓口（接客スペース）に誘導する来客者を示す番号である。ソフトキー１１ａ～１１ｆは、受付票を発行するために操作される表示ボタンである。

　なお、ソフトキー１１ａ～１１ｆは、来客者が所望する業務項目（即ち、接客内容）毎に設けられる。接客内容としては、例えば新規契約や機種変更、契約内容の変更（内容変更）、修理、料金収納などがある。

　タッチパネル１２は、表示パネル１１と積層一体化されている。そして、表示パネル１１上の各種ボタン１１ａ～１１ｆが押下されるか、あるいは各種ボタン１１ａ～１１ｆがタッチ操作されることにより、来客者が所望する接客内容を表す検出信号が制御装置１４に入力されるように構成されている。なお、タッチパネル１２には、感圧方式，電磁誘導方式，静電容量方式，或いはこれらを組み合わせた方式などの各種の方式のうちいずれかが用いられる。

　サーマルプリンタ１５は、周知の構成を有する。具体的には、サーマルプリンタ１５は、制御装置１４からの指示に従って、来客番号や来客識別コード等の画像を用紙に転写し、ヒータローラと加圧ローラとの間にその用紙を通過させて、画像を用紙上に定着させることにより、受付票を生成する。

　制御装置１４は、ＣＰＵ，ＲＯＭ，ＲＡＭ，Ｉ／Ｏ及びこれらを接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。ＣＰＵは、ＲＯＭに記憶されているプログラムに基づき各種処理を実行する。

　具体的には、入力装置１３により来客者によるタッチ操作が受け付けられると、制御装置１４のＣＰＵは、その操作の時刻（以下、入力時刻とも記載する）を来客時刻として設定する。そして、その来客時刻を、来客番号に対応付けてＲＡＭに記憶する。そして、ＣＰＵは、その来客番号に基づく受付票を印刷するための指示信号をサーマルプリンタ１５に出力する。また、ＣＰＵは、表示パネル１１に表示されている待機人数を加算し、受付票番号の順番を並べ替える処理を行うように構成されている。

　また、制御装置１４のＣＰＵは、入力装置１３からの検出信号に基づいて、来客者が所望する接客内容を来客番号に対応付けて、接客内容及び来客番号を表す情報を通信装置１６を介してハンディターミナル３に送信する。そして、通信装置１６を介してハンディターミナル３から後述する接客情報を受信すると、ＲＡＭに記憶されている来客番号に基づいて、その接客情報に来客時刻を表す情報を付加した業務情報（第２の時刻情報を含む）を生成し、その業務情報をネットワークＩ／Ｆ１７を介して管理サーバ４に送信するように構成されている。

　＜ハンディターミナルの構成＞
　図３に示すように、ハンディターミナル３は、入力部２１（入力手段の一例である）と読取部２２と、通信部２３と、表示部２４と、制御部２５とを備えている。入力部２１は、店舗１０の従業員による各種のボタン操作を受け付けるための構成である。読取部２２は、情報を識別するための各種の識別コードを読み取る。通信部２３は、発券機端末２と無線通信を行う。表示部２４は、文字や図形などの画像を表示する。制御部２５は、入力部２１，読取部２２，及び通信部２３からの入力に応じて各種処理を実行し、表示部２４及び通信部２３を制御する。

　入力部２１は、ハンディターミナル３本体の握持部分に設けられる。そして、入力部２１は、入力ボタン２１ａや機能ボタン２１ｂ等からなる。入力ボタン２１ａは、数字や文字を入力するためのボタンである。機能ボタン２１ｂは、表示部２４に表示される各種のメニューの切替／選択／実行を行うためのボタンである。なお、入力部２１は、表示部２４の表面に一体的に配設されたタッチパネルにより構成されてもよい。

　読取部２２は、ハンディターミナル３本体の先端部分に設けられる。そして、読取部２２は、媒体に記載されている文字や図形などの画像を光学的な方式で読み取ってデジタルデータに変換するイメージスキャナーにより構成されている。なお、本実施形態の読取部２２は、受付票に付された来客識別コードや、予め従業員毎に割り当てられた従業員ＩＤを識別するための従業員識別コードを読み取ることにより、来客番号や従業員ＩＤを制御部２５に入力するように構成されている。

　制御部２５は、ＣＰＵ，ＲＯＭ，ＲＡＭ，Ｉ／Ｏ及びこれらを接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。ＣＰＵは、ＲＯＭに記憶されているプログラムに基づき、以下の接客準備処理および窓口業務処理を実行するように構成されている。

　《接客準備処理》
　図４に示す接客準備処理は、ハンディターミナル３の電源がオンにされると起動され、その電源がオフにされるまで繰り返し実行される。

　本処理において、ＣＰＵは、通信部２３を介して発券機端末２から接客番号を受信したか否かを判断する（Ｓ１１０）。ＣＰＵは、ここで否定判断した場合には、接客番号を受信するまで待機し、一方、肯定判断した場合には、Ｓ１１０で受信した接客番号をＲＡＭに記憶すると共に、そのＲＡＭに記憶されている接客番号を受信した順番に並べて表示部２４に表示する（Ｓ１２０）。その後、ＣＰＵはＳ１１０の処理を実行する。

　《窓口業務処理》
　図５に示す窓口業務処理は、前述の接客準備処理が開始されると起動され、ハンディターミナル３の電源がオフにされるまで繰り返し実行される。

　本処理が開始されると、ＣＰＵは、従業員ＩＤの入力を受け付けるための受付画面を表示部２４に表示すると共に読取部２２を介して従業員ＩＤが入力されたか否かを判断する（Ｓ２１０）。ＣＰＵは、ここで否定判断した場合には、従業員ＩＤが入力されるまで待機し、一方、肯定判断した場合には、Ｓ２２０の処理を実行する。

　そして、ＣＰＵは、Ｓ２１０で入力された従業員ＩＤがＲＡＭに記憶されているか否かを判断する（Ｓ２２０）。ＣＰＵは、ここで否定判断した場合にはＳ２３０の処理を実行し、一方、肯定判断した場合にはＳ２６０の処理を実行する。

　ＣＰＵは、Ｓ２３０にて、来客番号の入力を受け付けるための受付画面を表示部２４に表示すると共に、読取部２２を介して来客番号が入力されたか否かを判断する。ＣＰＵは、ここで否定判断した場合には来客番号が入力されるまで待機し、一方、肯定判断した場合にはＳ２４０の処理を実行する。

　ＣＰＵは、Ｓ２４０にて、窓口業務の開始を確認するための開始ボタンを表示部２４に表示すると共に、Ｓ２１０で入力された従業員ＩＤ、及びＳ２３０で入力された来客番号の両者を、互いに対応付けてＲＡＭに記憶する。そして、入力部２１を介して開始ボタンが押下されると、ＣＰＵはＳ２５０の処理を実行する。

　ＣＰＵは、Ｓ２５０にて、Ｓ２３０で来客番号が入力された時刻を接客開始時刻として設定し、その接客開始時刻を、Ｓ２３０で入力された接客番号に対応付けてＲＡＭに記憶する。その後、ＣＰＵはＳ２１０の処理を実行する。

　一方、ＣＰＵは、Ｓ２１０で入力された従業員ＩＤがＲＡＭに記憶されている場合に実行するＳ２６０において、その従業員ＩＤに対応する接客番号に対応する窓口業務が完了したものとみなし、Ｓ２１０で従業員ＩＤが入力された時刻を接客終了時刻として設定する。そして、その接客終了時刻を、その従業員ＩＤに対応付けてＲＡＭに記憶し、その後Ｓ２７０の処理を実行する。

　ＣＰＵは、Ｓ２７０にて、Ｓ２６０で完了した窓口業務の内容（接客内容）を入力するための内容ボタンを表示部２４に表示すると共に、入力部２１を介して押下された内容ボタンに対応する一または複数の接客内容を、接客終了時刻に対応付けてＲＡＭに記憶する。その後、ＣＰＵはＳ２８０の処理を実行する。

　ＣＰＵは、Ｓ２８０にて、Ｓ２６０でＲＡＭに記憶された接客終了時刻，及びその接客終了時刻に対応する接客開始時刻，従業員ＩＤ，接客内容，接客番号からなる接客情報（第１の時刻情報に相当する）を、通信部２３を介して発券機端末２に送信する。また、ＣＰＵは、それらの情報をＲＡＭから削除する。その後、ＣＰＵはＳ２１０の処理を実行する。なお、このＳ２８０の処理は送信手段の一例である。

　＜ハンディターミナルの使用方法＞
　次に、図６～図８に従ってハンディターミナル３の使用方法を説明する。
　まず、図６（ａ）参照のこと。店舗１０内の従業員は、表示部２４に順番に並べて表示された接客番号のうち、先頭の接客番号が付された受付票を所持する来客者を窓口に誘導する。この際に、従業員自らが接客番号を呼びかけるようにしてもよい。予め録音された音声データを音声出力装置により出力するようにしてもよい。いずれにしても、接客番号を用いて来客者を窓口に誘導することになるため、来客者の氏名の読み違えや個人情報の漏洩を防止することが可能となる。

　次に、図６（ｂ）参照のこと。従業員は、読取部２２を自身の名札に付された従業員識別コードにかざして、自身の従業員ＩＤをスキャンする。このとき、スキャンされた従業員ＩＤが制御部２５に入力／記憶される。

　次に、図６（ｃ）参照のこと。従業員は、来客者から受付票を受け取ると、読取部２２をその受付票に付された来客識別コードにかざして、来客番号をスキャンする。このとき、スキャンされた来客番号が制御部２５に入力され、従業員ＩＤと対応付けて記憶される。ちなみに、ここでの来客番号の入力時刻が接客開始時刻として制御部２５に記憶される。

　続いて、図７（ａ）参照のこと。従業員は、表示部２４に表示された開始ボタンを入力部２１の操作により押下することで、窓口業務の開始を確認する。なお、開始ボタンが押下されると、図７（ｂ）に示すように、表示部２４に接客番号が順番に並べられた元の画面に戻ることになる。但し、ここでの表示画面では、既に制御部２５にスキャン入力された来客番号が消去され、残りの来客番号が繰り上げられて順番に表示される。

　ここで重要なことは、この表示画面の状態において、他の従業員が前述と同様にして来客者を窓口に誘導し、その従業員の自身の従業員ＩＤをスキャンして、他の来客番号もスキャンすることにより、他の窓口業務を開始することが可能であるということである。つまり、制御部２５に入力される従業員ＩＤは、それぞれ個別に接客番号と対応付けて記憶されるため、複数の窓口業務を並列的に行うことができる。

　次に、図７（ｃ）参照のこと。従業員は、窓口に誘導した来客者に対する業務が完了すると、もう一度、読取部２２を自身の名札に付された従業員識別コードにかざして、自身の従業員ＩＤをスキャンする。なお、ここでの従業員ＩＤの入力時刻が接客終了時刻として制御部２５に記憶される。

　次に、図８（ａ）参照のこと。従業員は、表示部２４に表示された内容ボタンを入力部２１の操作により押下することで、完了した窓口業務の内容（接客内容）を入力する。　次に、図８（ｂ）参照のこと。従業員は、表示部２４に表示された継続ボタンを入力部２１の操作により押下することで、複数の接客内容を入力してもよい。いずれにしても、最後に、表示部２４に表示された終了ボタンを入力部２１の操作により押下する。このとき、制御部２５は、接客開始時刻，接客終了時刻，従業員ＩＤ，及び接客内容を、接客番号に対応付けて生成した接客情報を、通信部２３を介して発券機端末２に送信し、これら情報をＲＡＭから削除することになる。また、この接客情報を受信した発券機端末２は、その接客情報に来客時刻を付加した業務情報を、ネットワークＩ／Ｆ１７を介して管理サーバ４に送信することになる。

　なお、従業員によりここまでの操作がなされると、図８（ｃ）に示すように、表示部２４は、接客番号が順番に並べて表示された元の画面に戻ることになる。
　＜管理サーバの構成＞
　次に、図９に示すように、管理サーバ４は、ネットワークＩ／Ｆ３１と、データベース部３２と、制御部３３とを備えている。ネットワークＩ／Ｆ３１は、インターネットに接続するためのインターフェースである。データベース部３２は、ネットワークＩ／Ｆ３１を介して発券機端末２から受信した業務情報を蓄積する。制御部３３は、ネットワークＩ／Ｆ３１を介してインターネットに接続された管理ＰＣ５から送られてくる指令に従って、データベース部３２に蓄積された業務情報から必要な情報を取り出す。

　制御部３３は、ネットワークＩ／Ｆ３１を介して発券機端末２から業務情報を受信すると、接客時間、及び待機時間を、時系列に沿って店舗１０毎（及び従業員ＩＤ毎）に集計する。接客時間は、接客開始時刻から接客終了時刻までの時間である。待機時間は、来客時刻から接客開始時刻までの時間である。制御部３３は、これら接客時間および待機時間を計数することにより、単位時間あたりの接客人数および待機人数を店舗１０毎（及び従業員ＩＤ毎）に集計したり、接客時間および接客人数を接客内容に対応付けて集計したりするように構成されている。

　また、制御部３３は、ネットワークＩ／Ｆ３１を介して指紋認証装置６から従業員毎の出勤時刻および帰宅時刻を取得すると、その出勤時刻及び帰宅時刻に基づく勤務時間を従業員ＩＤに対応付けて集計する。さらに、ネットワークＩ／Ｆ３１を介して管理ＰＣ５から所定のＩＤ及びパスワードを受け取ると、集計データの提示条件にかかる入力を受け付けるための画面（図１０参照）を管理ＰＣ５に表示するように構成されている。

　このため、管理サーバ４は、管理ＰＣ５からの入力指令に従って、例えば以下の情報をリアルタイムに管理ＰＣ５に通知することが可能となる。
　各店舗１０における時刻毎の勤務人数，接客人数，及び待機人数（図１１（ａ）参照）。

　従業員毎の勤務時間，接客時間，販売台数（新規契約や機種変更など）（図１１（ｂ）参照）。
　店舗１０毎の販売台数（図１１（ｃ）参照）。

　各時刻における従業員毎の接客内容（図１２（ａ）参照）。
　例えば勤務時間の多い順に従業員を並べ替えたデータ（図１２（ｂ）参照）。
　＜効果＞
　以上説明したように、本実施形態の業務管理システム１では、管理サーバ４により店舗１０毎に集計された接客時間（接客人数）および待機時間（待機人数）を管理者側に把握させることにより、管理者側が例えば両者の時間の比率に基づいて、各店舗１０で効率よく業務がなされているか否かといった店舗１０毎の効率性に関する評価を行うことが可能となる。

　したがって、本実施形態の業務管理システム１によれば、管理者側は、これら個々の店舗１０における従業員数（人的資源）を、店舗１０毎の効率性に関する評価（業務評価）に基づいて容易に調整することが可能となるため、ひいては、複数の店舗１０に対して、経営資源の配分を容易かつ効率的に行うことができる。

　また、業務管理システム１によれば、管理サーバ４により従業員毎に集計された各時刻における接客内容を管理者側に把握させることにより、管理者側は従業員毎の処理能力を評価することが可能となるため、管理者側は複数の店舗１０に対する人的資源の配分をより適正に行うことができる。

　さらに、業務管理システム１によれば、管理サーバ４により従業員毎に集計された勤務時間および接客時間を管理者側に把握させることにより、管理者側は従業員毎の勤務態度を評価することが可能となるため、管理者側は例えば個々の従業員に対する給与査定を容易に行うことができる。

　［第２実施形態］
　次に、本発明の第２実施形態を図面と共に説明する。
　なお、本第２実施形態の業務管理システム１は、第１実施形態と比較して、業務管理の他に在庫管理および入出金管理を行う点が異なる。ここでは、これら相違点を中心に説明し、第１実施形態と共通する点については、その説明を省略する。

　まず、本第２実施形態の業務管理システム１は、ハンディターミナル３の制御部２５が、接客準備処理，窓口業務処理の他に、在庫棚卸処理を実行するように構成されている。また、管理サーバ４の制御部３３が、入庫処理および価格設定処理を実行するように構成されている。なお、ハンディターミナル３の表示部２４に表示される各種メニューには、在庫棚卸処理を実行するための棚卸ボタンが含まれている。

　具体的には、在庫棚卸処理は、表示部２４に表示されるメニューから棚卸ボタンが入力部２１を介して押下されると起動される。本処理が開始されると、ハンディターミナル３の制御部２５の制御のもと、予め各商品に割り当てられた商品ＩＤを識別するための商品識別コードが読取部２２を介して読み取られることにより、その商品ＩＤの入力回数が商品ＩＤに対応する商品の在庫数として計数され、その在庫数が商品ＩＤに対応付けられてＲＡＭの所定領域（第１の記憶領域）に記憶（更新）される。そして、第１の記憶領域に更新記憶された商品の在庫数の情報が商品ＩＤに対応付けられて在庫情報が生成される。そして、通信部２３を介してその在庫情報が発券機端末２に送信されるように構成されている。

　なお、本第２実施形態の業務管理システム１は、発券機端末２の制御装置１４は、通信装置１６を介してハンディターミナル３から在庫情報を受信すると、その在庫情報をネットワークＩ／Ｆ１７を介して管理サーバ４に受け渡すように構成されている。また、管理サーバ４の制御部３３は、ネットワークＩ／Ｆ３１を介して発券機端末２から在庫情報を受信すると、その在庫情報に基づき店舗１０毎の各商品の在庫数を集計するように構成されている。

　また、入庫処理にて、管理ＰＣ５によって店舗１０毎の各商品の入庫数が入力されると、管理サーバ４はその商品の入庫数を商品ＩＤに対応付けて入庫情報を生成し、その入庫情報をネットワークＩ／Ｆ３１を介して発券機端末２に送信する。さらに、価格設定処理にて、管理ＰＣ５によって各商品の販売価格が入力されると、管理サーバ４はその商品の販売価格を商品ＩＤに対応付けて価格情報を生成し、ネットワークＩ／Ｆ３１を介してその価格情報を発券機端末２に送信するように構成されている。

　なお、本第２実施形態の業務管理システム１では、発券機端末２の制御装置１４は、ネットワークＩ／Ｆ１７を介して管理サーバ４から入庫情報または価格情報を受信すると、その受信した情報を通信装置１６を介してハンディターミナル３に受け渡す。そして、ハンディターミナル３の制御部２５は、通信部２３を介して発券機端末２から入庫情報を受信すると、その入庫情報に基づいて、ＲＡＭの第１の記憶領域に記憶されている商品ＩＤに対応する商品の在庫数に入庫数を加算するように構成されている。

　また、ハンディターミナル３の制御部２５のＲＡＭには、商品ＩＤに対応する商品の販売価格を記憶する第２の記憶領域が設けられている。そして、ハンディターミナル３は、通信部２３を介して発券機端末２から価格情報を受信すると、その価格情報に基づいて、ＲＡＭの第２の記憶領域に記憶されている商品ＩＤに対応する商品の販売価格を更新するように構成されている。

　＜効果＞
　以上説明したように、本第２実施形態の業務管理システム１によれば、従業員がハンディターミナル３の読取部２２を各商品に付された商品識別コードにかざすだけで、店舗１０内の商品在庫が計数され得る。このため、店舗１０内の棚卸しが容易となる。

　また、業務管理システム１によれば、従業員が商品の入庫処理を行う必要がない。そして、ハンディターミナル３に記憶されている商品の在庫数が自動更新されるため、その入庫処理に伴う従業員の手間を省くことができ、従業員が窓口業務以外に費やす時間（バックヤード時間）を短縮することができる。

　さらに、業務管理システム１によれば、管理者側により決定された商品毎の販売価格を各店舗１０に迅速に反映させることができる。なお、従業員が販売価格の入力処理を行う必要がなく、ハンディターミナル３に記憶されている商品の販売価格が自動更新されるため、管理者側から店舗１０側への伝達ミスを防ぐことができ、ひいては、経営者側が店舗１０毎の販売価格を効率的に管理することができる。

　［他の実施形態］
　以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。

　例えば、上記実施形態において、ハンディターミナル３の表示部２４には、休憩ボタンや業務ボタンが表示されても良い。休憩ボタンは、従業員の休憩時間（より具体的には、休憩の開始時刻及び休憩の終了時刻）を入力するためのボタンである。業務ボタンは、休憩時間以外において従業員が窓口業務から離れる時刻（開始時刻）、及び窓口業務に戻る時刻（終了時刻）を入力するためのボタンである。なお、従業員が休憩時間以外において窓口業務を離れている時間（期間）をバックヤード時間と称する。

　ハンディターミナル３の入力部２１を介して休憩ボタンや業務ボタンが押下されると、そのハンディターミナル３は、通信部２３を介して発券機端末２に休憩時間（開始時刻，終了時刻）やバックヤード時間（開始時刻，終了時刻）を送信する。管理サーバ４は、ハンディターミナル３から、発券機端末２を介して、従業員毎の休憩時間やバックヤード時間などを従業員ＩＤと対応付けて取得することが可能となる。このため、管理者側は、店舗１０毎の各従業員の勤務内容あるいは勤務態度を把握することができる。

　また、上記実施形態の業務管理システム１において、サーマルプリンタ１５は、ハンディターミナル３からの指示に従って、領収書を印刷するように構成されてもよい。さらに言えば、サーマルプリンタ１５の表示部２４に表示される各種メニューに、ＰＯＳボタンが含まれても良い。ＰＯＳボタンは、周知のＰＯＳ機能を実現するための処理を開始させるボタンである。入力部２１を介してＰＯＳボタンが押下されると、読取部２２を介して商品ＩＤを入力した場合に、その販売価格が表示部２４に表示されたり、その在庫数が減算されたりするように構成されてもよい。

　また、上記実施形態の業務管理システム１において、ハンディターミナル３が、商品の入出庫や移動、在庫照会などにかかる処理を行うようにしてもよい。
　また、上記実施形態の業務管理システム１において、管理サーバ４は、例えば、図１３に示すように、予め決められたレポートの様式に従って、管理ＰＣ５に定期的に情報を通知するようにしてもよい。

　また、上記実施形態の業務管理システム１では、発券機端末２は、来客時刻を来客番号と共にハンディターミナル３に送信するようにしてもよい。
　この場合、図１４に示すように、ハンディターミナル３は、発券機端末２から受信した来客時刻を来客番号に対応付けて記憶することにより、読取部２２を介して来客番号が入力されたときにその来客番号に対応する来客者の待機時間を表示部２４に表示することが可能となる。この場合、従業員が接客前に来客者の待機時間を知得することにより、その待機時間に応じて接客対応を工夫することができる。

　なお、上記実施形態の業務管理システム１では、ハンディターミナル３は、接客開始時刻および接客終了時刻を直接管理サーバ４に無線送信するように構成されてもよい。さらに言えば、ハンディターミナル３は、発券機端末２または管理サーバ４と有線通信を行う固定端末装置であってもよい。

　また、発券機端末２の表示パネル１１の表示画面は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば図１５（ａ）または図１５（ｂ）のように表示されてもよい。
　図１６～図２２は、他の実施例の表示形態を示す図面である。

　図１６は、発券機端末２の表示パネル１１の表示画面の他の例を示す図面である。
　発券機端末２の表示パネル１１には、待機人数、接客番号（受付票番号）、業務項目が表示される。

　待機人数は、待機している来客者の人数である。待機している来客者がいない場合には、図１６に示すように「０」と表示される。接客番号（受付票番号）は、各来客者に対して発行された番号であって、店舗１０の窓口（接客スペース）に誘導する来客者を示す番号である。業務項目は、来客者に提供し得るサービス内容を示す。具体的には、新規登録（新規契約）、機種変更、情報変更、修理、料金収納、付属品、予約、各種サービス・関連商品、その他、などの項目がある。

　図１７は、表示部２４に表示される画面の他の例を示す図面である。
　表示部２４には、まず、担当者の項目とともに、接客番号（受付票番号）を発行するための受付番号発行ボタンが表示され得る。受付番号発行の項目が従業員によって押されると、接客番号（受付票番号）のための処理が開始される。

　その処理が開始されると、表示部２４に、接客番号（受付票番号）を発行するか否かを確認するための画面が表示される。そして、発行に同意することを表すボタンが従業員によって押されると、接客番号（受付票番号）が発行される。

　続いて、サービスの開始を確認するための画面が表示される。開始を表すボタンが従業員によって押されると、サービスを提供するための画面に移行する。
　このように、ハンディターミナル３にて受付をすることも可能である。言い換えると、ハンディターミナル３に発券機端末２の機能の一部を持たせたることが可能である。これによれば、来客者が、発券機端末２を操作せずに従業員がいるカウンターに直接来た場合にも、受付処理を行ってサービスを提供し得る。このため、サービスの質をより向上させることができる。

　図１８は、表示部２４に表示される画面であってオプションに関する画面を示す図面である。ハンディターミナル３の表示部２４には、図１８に示すようなオプション画面が表示され得る。オプションとは、携帯電話の利用者が利用し得る付加的なサービスを表す。オプション画面では、従業員は、来客者に説明したオプションを選択することができる。また、従業員は、オプション画面にて、来客者が加入するに至ったオプションを選択することができる。これにより、来客者に説明されたオプション、及び、来客者が加入するに至ったオプションについて、データが集計され得るようになる。集計結果は、管理ＰＣ５の画面にて閲覧可能である。

　続いて、図１９は、管理ＰＣ５における表示内容を示す図面である。言い換えると、管理サーバ４にて管理される情報の内容を示す。
　管理ＰＣ５が起動すると、その管理ＰＣ５における表示画面には、ログイン画面が表示される。ログイン画面では、図示は省略するが、ＩＤ及びパスワードを入力するための入力画面が表示される。

　管理ＰＣ５において入力されたＩＤ及びパスワードは、管理サーバ４に送信される。管理サーバ４は、管理ＰＣ５から受信したＩＤ及びパスワードが正規のものか否か認証を行う。認証が成功すると、管理サーバ４は、管理ＰＣ５に対し、その管理サーバ４にて記憶されている各種データの閲覧を許可したり、管理サーバ４にて記憶されている各種プログラムの実行を許可したりする。

　管理ＰＣ５では、ログインに成功すると、メイン画面が表示される。メイン画面では、販売された台数の総数が表示される。総数とは、新規契約の台数、及び機種変更の台数を合わせた数である。なお、新規契約の台数、及び機種変更の台数もそれぞれ個別に表示される。

　また、メイン画面では、店舗毎の販売台数が表示される。そして、販売台数が多い店舗の順番を表す店舗ランキングも表示される。また、メイン画面では、従業員毎の販売台数も表示される。そして、販売台数が多い従業員の順番を表す個人ランキングも表示される。

　管理ＰＣ５においては、メイン画面から、総合詳細画面、店舗詳細画面、個人詳細画面のそれぞれに移行することができる。
　総合詳細画面では、前述した店舗ランキングが表示される。

　また、発券数（受付数）、契約変更台数（喪失数）、新規台数、機種変更台数、受付平均時間、オプション数、等の情報が表示される。総合詳細画面では、それらの情報は、管理される店舗における情報を全て含む総計にて表示される。

　発券数（受付数）は、来客者の累計を表す情報である。契約変更台数（喪失数）は、別の会社（キャリア）へ契約変更された数を表す情報である。新規台数は、新規で契約された数を表す情報である。機種変更台数は、会社（キャリア）が同じまま、携帯電話の機種のみ変更された数を表す情報である。受付平均時間は、受付を行って実際に接客に至るまでの時間（待ち時間）を表す情報である。この待ち時間の情報は、サービスの項目毎に表示され得る。オプション数は、オプションに関する来客者への説明回数、オプションに関する新規加入の数、等を表す情報である。なお、総合詳細画面からさらに日報画面に移行し得る。日報画面では、１日毎の情報が表示される。

　店舗詳細画面では、前述の個人ランキングが表示される。
　また、発券数（受付数）、契約変更台数（喪失数）、新規台数、機種変更台数、受付平均時間、オプション数、等の情報が表示される。店舗詳細画面では、それらの情報は、各店舗毎の個別の情報として表示される。なお、店舗詳細画面からさらに日報画面に移行し得る。日報画面では、１日毎の情報が表示される。

　個人詳細画面では、契約変更台数（喪失数）、新規台数、機種変更台数、受付平均時間、オプション数、等の情報が表示される。個人詳細画面では、それらの情報は、各従業員毎の個別の情報として表示される。

　なお、メイン画面、総合詳細画面、店舗詳細画面、及び個人詳細画面に表示される情報は、それぞれ、１日毎の集計データ、月毎の集計データの何れの形式でも表示可能である。

　図２０は、メイン画面の例を表す図面である。
　メイン画面の上部には、販売台数の総数が表示される。また、販売台数の総数の内訳も表示される。具体的には、新規契約の台数、及び機種変更の台数がそれぞれ表示される。

　また、メイン画面の中央から下方にかけて、店舗ランキングが表示される。図２０の例では、２０店舗目まで（第１位～第２０位まで）表示されている。メイン画面の下方にある切り換えボタンが押下されることで、第２０位以下の店舗も順に表示され得る。なお、メイン画面では、前述のように個人ランキングも表示可能である。具体的には、メイン画面において個人ランキングの項目ボタンが設けられており、そのボタンが押されると個人ランキングが表示されるように構成されている。

　図２１は、総合詳細画面の一例を表す図面である。この例では、前述した情報の他、進捗情報が表示されている。進捗情報とは、目標に対する進捗度合いを表す情報であり、図２１における総合詳細画面の中央よりも下方に表示されている。

　図２２には、店舗詳細画面から移行し得る日報画面の一例を表す図面である。この日報画面では、項目毎にそれぞれ台数の情報が表示される。具体的には、オプションの項目毎に、加入台数が表示される。また、新規契約、機種変更といったような項目毎に、台数が表示される。さらには、修理・保守の内容毎についても台数が表示される。具体的には、どのような修理の受付を行ったか、修理の内容毎に受付台数が表示される。その他、販売された付属品の情報等も表示される。

　以上説明したように、本発明では、画面表示について、想定され得る種々の態様をとることができる。
　また、本発明は、銀行、証券会社、郵便局、病院、薬局、公的機関（役所）、自動車ディーラー店、家電量販店、飲食店、喫茶店、インターネットカフェ、カラオケ店、漫画喫茶、旅行代理店、保険代理店、美容院、スポーツジム、ペットショップ、など、種々の店舗に適用可能である。

Claims (11)

1. 　窓口業務を行う複数の店舗の業務管理を一括して行う業務管理システムであって、
   　前記店舗内に設置された入力装置を介して、前記店舗の来客者による予め設定された第１の操作が入力された時刻を来客時刻として、前記来客者を順番に前記窓口に誘導するための来客番号を、前記来客時刻に対応付けて生成する第１の端末装置と、前記生成手段により生成された来客番号、及び、前記店舗の従業員による予め設定された第２の操作を入力する第２の端末装置と、
   　前記第２の端末装置を介して、前記来客番号が入力された時刻を接客開始時刻、前記第２の操作が入力された時刻を接客終了時刻として、該接客開始時刻から該接客終了時刻までの時間としての接客時間、及び前記来客時刻から前記接客開始時刻までの時間としての待機時間を取得し、該接客時間および該待機時間を、時系列に沿って前記店舗毎に集計する管理サーバと、
   　を備えることを特徴とする業務管理システム。
2. 　前記第１の端末装置は、前記管理サーバと有線通信を行う固定端末装置であり、
   　前記第２の端末装置は、前記店舗内で前記固定端末装置と無線通信を行う携帯端末装置であることを特徴とする請求項１に記載の業務管理システム。
3. 　前記携帯端末装置は、前記接客開始時刻および前記接客終了時刻からなる第１の時刻情報を、前記来客番号に対応付けて前記固定端末装置に送信し、
   　前記固定端末装置は、前記携帯端末装置から前記第１の時刻情報を受信すると、前記来客番号に基づいて、前記来客時刻、前記接客開始時刻、及び前記接客終了時刻を対応付けた第２の時刻情報を、前記管理サーバに送信し、
   　前記管理サーバは、前記固定端末装置から前記第２の時刻情報を受信すると、前記接客時間および前記待機時間を計数することにより、単位時間あたりの接客人数および待機人数を前記店舗毎に集計することを特徴とする請求項２に記載の業務管理システム。
4. 　前記固定端末装置は、前記来客番号を識別するための来客識別コードが付された発券札を出力し、
   　前記携帯端末装置は、情報を識別するための識別コードを読み取る読取部を有し、該読取部を介して、前記発券札に付された来客識別コードを読み取ることにより前記来客番号を入力することを特徴とする請求項３に記載の業務管理システム。
5. 　前記携帯端末装置は、前記読取部を介して、予め従業員毎に割り当てられた従業員ＩＤを識別するための従業員識別コードを読み取ることにより前記従業員ＩＤを入力し、前記第１の時刻情報を該従業員ＩＤに対応付けて前記固定端末装置に送信し、
   　前記固定端末装置は、前記携帯端末装置から前記第１の時刻情報を受信すると、前記来客番号に基づいて、前記従業員ＩＤおよび第２の時刻情報を対応付けた業務情報を前記管理サーバに送信し、
   　前記管理サーバは、前記固定端末装置から前記業務情報を受信すると、前記接客時間を前記従業員ＩＤ毎に集計することを特徴とする請求項４に記載の業務管理システム。
6. 　前記携帯端末装置は、前記第２の操作を介して接客内容が入力されると、前記第１の時刻情報を該接客内容に対応付けて前記固定端末装置に送信し、
   　前記固定端末装置は、前記携帯端末装置から前記第１の時刻情報を受信すると、前記来客番号に基づいて、前記業務情報に前記接客内容を対応付けて前記管理サーバに送信し、
   　前記管理サーバは、前記固定端末装置から前記業務情報を受信すると、前記接客内容を前記接客時間に対応付けて集計することを特徴とする請求項５に記載の業務管理システム。
7. 　前記携帯端末装置は、前記読取部を介して、予め各商品に割り当てられた商品ＩＤを識別するための商品識別コードを読み取ることにより前記商品ＩＤを入力して、該商品ＩＤの入力回数を該商品ＩＤに対応する商品の在庫数として計数し、
   　前記管理サーバは、前記携帯端末装置を介して、前記店舗毎の前記各商品の在庫数を集計することを特徴とする請求項４ないし請求項６のいずれかに記載の業務管理システム。
8. 　前記管理サーバは、前記各商品の入庫数を前記商品ＩＤに対応付けて前記固定端末装置に送信し、
   　前記携帯端末装置は、前記商品ＩＤに対応する商品の在庫数を記憶する第１の記憶部を有し、前記固定端末装置を介して、前記各商品の入庫数を受信すると、前記第１の記憶部に記憶されている前記商品ＩＤに対応する商品の在庫数から前記入庫数を加算することを特徴とする請求項７に記載の業務管理システム。
9. 　前記管理サーバは、前記各商品の販売価格を前記商品ＩＤに対応付けて前記固定端末装置に送信し、
   　前記携帯端末装置は、前記商品ＩＤに対応する商品の販売価格を記憶する第２の記憶部を有し、前記固定端末装置を介して、前記各商品の販売価格を受信すると、前記第２の記憶部に記憶されている前記商品ＩＤに対応する商品の販売価格を更新することを特徴とする請求項７または請求項８に記載の業務管理システム。
10. 　前記固定端末装置は、前記第１の操作を介して業務項目が入力されると、前記来客番号を該業務項目に対応付けて前記携帯端末装置に送信し、
    　前記携帯端末装置は、前記固定端末装置から前記来客番号を受信すると、前記業務項目毎に該来客番号を順番に並べて表示することを特徴とする請求項２ないし請求項９のいずれかに記載の業務管理システム。
11. 　窓口業務を行う店舗内に設置された入力装置を介して、前記店舗の来客者による予め設定された第１の操作が入力された時刻を来客時刻として、前記来客者を順番に前記窓口に誘導するための来客番号を、前記来客時刻に対応付けて生成する固定端末装置と、前記店舗内で無線通信を行い、前記固定端末装置と有線通信を行う管理サーバ、及び前記固定端末装置と共に、複数の前記店舗の業務管理を一括して行う業務管理システムを構成する携帯端末装置であって、
    　前記固定端末装置により生成された来客番号、及び予め設定された第２の操作を入力する入力手段と、
    　前記入力手段を介して、前記来客番号が入力された時刻を接客開始時刻、前記第２の操作が入力された時刻を接客終了時刻として、該接客開始時刻から該接客終了時刻までの時間としての接客時間、及び前記来客時刻から前記接客開始時刻までの時間としての待機時間を時系列に沿って集計する管理サーバに対して、前記来客時刻、前記接客開始時刻、及び前記接客終了時刻を、前記固定端末装置を介して送信する送信手段と、
    　を備えることを特徴とする携帯端末装置。

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