WO2010038359A1 - 無線到来方向推定装置及び無線到来方向推定方法 - Google Patents

無線到来方向推定装置及び無線到来方向推定方法 Download PDF

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Abstract

 短い間隔で複数のアンテナが配置された場合でも、所望のタグからの電波の到来方向を正確に推定する無線到来方向推定装置。タイミング検出部(114)からID検出タイミングがスイッチ(201)に与えられると、到来方向推定部(125)では、タグIDのディジタル値“1”又は“0”に関係付けられた相対振幅位相情報が得られる。タグIDのディジタル値“1”と関係付けられた相対振幅位相情報を行列の要素毎に加算する第1加算部(202)と、タグIDのディジタル値“0”と関係付けられた相対振幅位相情報を行列の要素毎に加算する第2加算部(203)とにおいて、単位周期毎に相対振幅位相情報がそれぞれ1個形成される。OOK信号は、演算器(204)にて、第1加算部(202)で生成された相対振幅位相情報から第2加算部(203)で生成された相対振幅位相情報が減算され、ディジタル値“1”位相に対応する信号の位相が抽出される。

Description

無線到来方向推定装置及び無線到来方向推定方法
 本発明は、特定のタグの電波到来方向を推定する無線到来方向推定装置及び無線到来方向推定方法に関する。
 UWB(Ultra Wide Band)無線においては、その広帯域性を利用した高精度の測距が可能となった。例えば、IEEE802.15.4a規格においては4点測位方式や、ラウンドトリップ時間を測定することにより測距する方法が開示されている。また、タグの位置を測定する方式としては、上記の測距結果と、タグが存在する方位角を無線電波の到来方向と推定する技術とを組み合わせることによって、タグの位置を測定する方式があり、タグの位置は原理的には極座標の原理から得られる。
 無線電波の到来方向推定技術を網羅した文献としては、例えば非特許文献1が挙げられる。非特許文献1に示されるように、アレーアンテナによって得られる信号から相関行列又は共分散行列を求め、求めた行列を用いて、固有ベクトル計算する方法(例えば、MUSIC法など)、ビームスイープ、ナルスイープ(例えば、Capon法など)がある。
 しかしながら、実際のIR-UWB(Impulse Response-UWB)のパルスは、非特許文献1において前提としているような狭帯域信号又は搬送波と比較して広帯域であり、その周波数特性も一般のアレー素子系統間での誤差が多くなることから、上記方式を用いると大きな誤差が生じる。
 これに対して、UWBを用いた無線到来方向推定装置としては、例えば、特許文献1に示すように、距離測定ユニットを複数備え、タグからの電波の到来時間差を用いて電波の到来方向を推定することが開示されている。
 図1は、受信ユニット(アンテナ素子)11~14を有するアレーアンテナ10の構成を示す。アレーアンテナ10は、物体から反射された信号が各受信ユニットに到着するタイミングの差を用いて、物体の方位角を計算する。
特表2007-518968号公報
菊間信良著、"アレーアンテナによる適応信号処理"、科学技術出版、1998年 羽石操監修、"最新平面アンテナ技術"、(株)総合技術センター、p.319-320
 しかしながら、上記特許文献1に示すような構成では、4つの受信ユニットがお互いに離れた位置に配置された場合、電波の到来方向の正確な角度が得られるが、これらの受信ユニットが互いに近接した位置に配置された場合、電波の到来方向の正確な角度を求めることが困難となる。これは、各受信ユニットで信号を受信するタイミングの時間差が非常に小さいためである。
 例えば、アレーアンテナを構成する複数の受信ユニットの最大間隔が20cmと仮定したとき、10m先に存在する物体(送信ユニット)を2.5度の精度(30cm程度の精度)で測定する場合、それぞれの受信ユニットにおける測定距離差は6mmが必要となる。しかしながら、実際のUWBを用いた無線到来方向推定装置においては、特許文献1にも示されているように、パルス幅は2ナノ秒程度であり、30cm程度の行路長の誤差が生じる。従って、特許文献1に示すような構成では、複数の受信ユニットが互いに近接した位置に配置された場合に、電波の到来方向を精度よく推定することは困難であった。
 本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、短い間隔で複数のアンテナ素子が配置された場合においても、所望のタグからの電波の到来方向を正確に推定する無線到来方向推定装置及び無線到来方向推定方法を提供することを目的とする。
 本発明の無線到来方向推定装置は、タグから送信された信号を受信するUWBアンテナと、前記UWBアンテナによって受信した前記信号からタグIDを検出するタグID検出手段と、前記タグIDが検出されたタイミングと、前記タグIDのIDビット列のサンプルタイミングとを対応付けて検出するタイミング検出手段と、前記タグから送信された信号を受信する複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナと、前記アレーアンテナによって受信した前記信号から前記複数のアンテナ素子間の相対振幅及び位相差を示す相対振幅位相情報を算出する算出手段と、前記IDビット列のサンプルタイミングと対応付けられたタイミングと、前記相対振幅位相情報とを用いて、前記タグから送信された信号の到来方向を推定する到来方向推定手段と、を具備する構成を採る。
 本発明の無線到来方向推定方法は、タグから送信され、UWBアンテナによって受信した信号からタグIDを検出するタグID検出工程と、前記タグIDが検出されたタイミングと、前記タグIDのIDビット列のサンプルタイミングとを対応付けて検出するタイミング検出工程と、前記タグから送信され、複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナによって受信した信号から前記複数のアンテナ素子間の相対振幅及び位相差を示す相対振幅位相情報を算出する算出工程と、前記IDビット列のサンプルタイミングと対応付けられたタイミングと、前記相対振幅位相情報とを用いて、前記タグから送信された信号の到来方向を推定する到来方向推定工程と、を具備するようにした。
 本発明によれば、短い間隔で複数のアンテナが配置された場合においても、所望のタグからの電波の到来方向を正確に推定することができる。
無線到来方向推定装置のアレーの概略構成を示す図 本発明の実施の形態1に係る無線到来方向推定装置の構成を示すブロック図 図2に示した到来方向推定部の内部構成を示すブロック図 無線到来方向推定装置の具体的処理タイミングの一例を示す図 無線到来方向推定結果を示す図 本発明の実施の形態2に係る無線到来方向推定装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る無線到来方向推定装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係るアンテナ部全体の構成例を示す図 本発明の実施の形態3に係るアレーアンテナの素子間距離とビーム形状の関係を示す図 本発明の実施の形態4に係る無線到来方向推定装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4に係るアンテナ部全体の構成例を示す図
 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、実施の形態において、同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
 (実施の形態1)
 図2は、本発明の実施の形態1に係る無線到来方向推定装置の構成を示すブロック図である。この図において、タグ100は、アクティブ方式、パッシブ方式、セミパッシブ方式のいずれの方式においても、タグ100に付与されたIDをIR-UWB信号を用いてリーダに放射する。
 リーダ110では、タグから放射されたIR-UWB信号をUWBアンテナ111で受信し、受信したIR-UWB信号をUWB復調部112に出力する。
 UWB復調部112は、受信したIR-UWB信号をベースバンド信号へ変換し、タグID検出部に出力する。なお、インパルス型のUWB復調部としては、一般的には、高周波特性の優れたダイオードを用いて包絡線検波を行うことにより、ベースバンド信号を得ることができる。
 タグID検出部113は、UWB復調部112から出力されたベースバンド信号と、タグとリーダとの間で予め定められた符号系列(例えば、PN符号やGOLD符号)の複数の符号と比較する。比較の結果が一致した場合、タグID検出部113は、取得したベースバンド信号を所望のタグIDであると認識する。具体的には、IR-UWBでは、2ナノ秒程度のパルス幅の信号でタグIDが送出されるため、タグID検出部113は、インパルスUWBのパルス幅で信号を検出できるように十分高速のクロックにてタグID信号をサンプリングする。本実施の形態においては、タグIDを表すビット列の各ビットとして、複数のUWBパルス列を用いて符号“0”及び“1”が送出されるので、1ビットのID検出のためには複数のパルスをサンプリングする。従って、タグID検出部113は、タグIDを表すビット列の各ビット(“0”または“1”)の変化点のタイミング及び各IDを形成するUWBパルスのサンプルタイミングの両者を保持するか、又は、タグIDを表すビット列の各ビット(“0”または“1”)の変化点のみのタイミングを保持しており、このタイミングをタイミング検出部114に出力する。
 タイミング検出部114は、タグID検出部113から出力されたタイミングを受信時刻としてIDのビット毎に対応付けて検出する。
 一方、タグより放射されたIR-UWB信号をアンテナ素子120-1~120-3の各々で受信する。これらのアンテナ素子120-1~120-3はアレーアンテナを構成し、アンテナ素子の数は、所望精度、所望ID検出数によりその数が決定される。ここでは所望ID検出数を1とし、その他に定常反射波がある場合を想定してアンテナ数を3として説明する。
 上記UWBアンテナ111は、タグから放射された全帯域信号を受信するアンテナであるのに対して、アンテナ素子120-1~120-3は、IR-UWB帯域の一部の帯域を受信する狭帯域のアンテナである。電波の到来方向を推定する際には、基本原理として各アンテナ系統間の位相誤差が到来方向推定の推定結果誤差となるため、アンテナ系統間の位相誤差をキャリブレーション等により所望誤差範囲内に管理する必要がある。このため、UWBのような広帯域信号においては、広帯域すべての帯域で位相精度を管理する必要があり、この実現には困難が伴う。
 狭帯域信号として最も簡易な例としては、IR-UWB信号に含まれる単一連続波(以下、「CW:Continuous Wave」という)信号を用いることができる。IR-UWB方式におけるUWB信号は、送信側の水晶発振回路で発振される周波数のエッジ信号がバンドパスフィルタを通過することにより生成される。IR-UWB信号は、例えば、水晶発振子の周波数が10MHzであるとすれば、UWB下帯域3.4~4.8GHz又はUWB上帯域7.25~10.6GHzに10MHz間隔のCWが並ぶ信号と考えることができる。従って、本実施の形態において、例えばIR-UWB信号を4GHz又は8GHzのCWとして扱い、アレーアンテナの各アンテナ素子の中心周波数を4GHz又は8GHzの周波数に設定することができる。
 各アンテナ素子で受信された信号は、バンドパスフィルタ121-1~121-3を通過して干渉除去された後、ダウンコンバータ122-1~122-3でIF信号又はIQベースバンド信号に変換される。IF信号としては、例えば10MHzのIF信号に変換する。この場合、ローカル信号は4GHz/8GHzの上方又は下方に10Mz離れた信号であり、近接したイメージを除去するためにイメージリジェクションミキサを用いることが望ましい。IQベースバンド信号に変換される場合には、イメージ信号が無いため遮断周波数5MHz程度のベースバンドフィルタにより隣接CW信号がカットされる。
 ダウンコンバータ122-1~122-3で生成されたIF信号又はIQベースバンド信号は、AD変換部123-1~123-3へ入力され、ディジタル信号に変換されて相対振幅位相情報算出部124に入力される。
 相対振幅位相情報算出部124は、AD変換部123-1~123-3から出力されたディジタル信号を用いて、サンプル毎に各アンテナ素子の入力信号に対して、相関行列又は共分散行列を算出する。パルスがOOK(On-Off-Keying)方式のIR-UWBの場合には、信号がDC成分を持つため、一般的には、相関行列から信号平均成分を減算する共分散行列を算出する。また、パルスがバイフェーズ方式のIR-UWBの場合には、信号はDC成分を持たないため、一般的には、相関行列を用いてもよい。相関行列又は共分散行列は相対振幅位相情報算出部124内のメモリに蓄積される。
 到来方向推定部125は、相対振幅位相情報算出部124に蓄積された相関行列又は共分散行列と、タイミング検出部114から出力されたタイミングとを用いて、タグ100からの無線電波の到来方向を推定する。以下、到来方向推定部125の詳細について説明する。
 図3は、図2に示した到来方向推定部125の内部構成を示すブロック図である。ここで、リーダ110の同一筐体内では基準クロックを共有し、タイミング検出部114から出力されたID検出タイミングが、クロックに対するカウンタ又はメモリのアドレス値としてスイッチ201に与えられるとする。到来方向推定部125では、タグIDのディジタル値“1”又は“0”のいずれかに関係付けられた相対振幅位相情報が得られる。
 従って、これらのタグIDのディジタル値“1”と関係付けられた相対振幅位相情報を行列の要素毎に加算する第1加算部202と、タグIDのディジタル値“0”と関係付けられた相対振幅位相情報を行列の要素毎に加算する第2加算部203とにおいて、単位周期(複数のUWBパルスから生成されるタグIDの1ビットが送出されるビット周期)毎に相対振幅位相情報がそれぞれ1個形成される。
 タグが1個のみ存在する場合、OOK信号では、演算器204において、第1加算部202で生成された相対振幅位相情報から第2加算部203で生成された相対振幅位相情報が減算され、ディジタル値“1”位相に対応する信号の位相が抽出される。ここで、ディジタル値“1”に対応する情報は、タグからの到来信号(タグIDを示すビット列に含まれるビット“1”を示す信号)と、タグ以外からの反射波などのノイズ成分を含む。一方、ディジタル値“0”に対応する情報は、タグID以外からの反射波を含む不要な信号(ノイズ成分)である。従って、上記のように、ディジタル値“1”と関係付けられた情報からディジタル値“0”と関係付けられた情報を減算することにより、簡便な構成でタグ以外からの反射波の信号を除去することができ、タグからの電波の到来方向推定の精度を向上することができる。
 また、バイフェーズ信号は、位相が逆転されて加えられるために、位相が同相合成される。フーリエビームスイープ部205は、この相対振幅位相情報を用いて、フーリエビームをアジマス角又はエレベーション角に対してスイープさせることにより、信号強度として到来方向分布を得ることができる。ピーク検出部206は、この方位角スペクトル信号の信号強度のピーク値を得ることにより、無線電波の到来方向を検知することができる。
 次に、無線到来方向推定装置の具体的処理タイミングの一例について図4を用いて説明する。図4の横軸は、サンプルタイミングであり、縦軸は、各サンプルタイミングにおけるアンテナ素子120-1~120-3で受信する信号の強度である。図4Aは、パッシブ方式又はセミパッシブ方式によりリーダ110から周期的なインパルス信号が送出され、それに対して30度方向から反射波が到来し、この反射波を受信したときのアンテナ120-1~120-3における波形である。なお、30度方向とは、アンテナ120-1~120-3が配置された直線の法線方向とのなす角度である。
 リーダ110は、パッシブ方式又はセミパッシブ方式の場合には、リーダ110側から無線LANのビーコンに相当するエリア報知情報を送出する。IR-UWBの場合には、10MHz程度の一定周期のインパルス信号が送出される。パルス信号はUWBの特性から2ナノ秒程度のパルス幅になる。
 実際の電波伝搬環境においては、リーダ110の周辺に壁や机などの什器が置かれている場合が多く、リーダ110からのパルス波形が壁面等から反射されてそのままリーダ110に戻ってくる。そのため、リーダ110のアレーアンテナでは、不要な反射波のパルスが受信される。この場合、アレーアンテナの各アンテナ素子での信号は、広帯域パルスの各周波数成分に対してアンテナ素子と壁面との行路長差に対応して位相が変動する。例えば、4GHzを適用する場合に1/2波長の素子間隔で設計されたアレーアンテナにおいて、30度方向から到来する信号は1/4波長の位相差によりアンテナ素子に到来するが、3GHz及び5GHzでは25パーセントほど位相誤差が生じる。本発明においては、インパルス信号をダウンコンバートして狭帯域信号として扱うので、この誤差は生じない。
 図4Bは、-30度方向に存在するタグ100が、リーダ110からのパッシブ方式によるインパルス信号に対してIDを付加し、IDが付加された信号をリーダ110が受信したときの、アンテナ120-1~120-3における波形である。なお、―30度方向とは、アンテナ120-1~120-3が配置された直線の法線方向とのなす角度である。図4において、横軸はサンプリングタイミングの一例を示すが、タグ100はリーダ110からの周期的パルスに対して、50サンプルずつの単位でIDビットを返送する例を示している。
 図4Bは、0から50サンプルまでは符号“1”、51サンプルから100サンプルまでは符号“0”、101サンプルから150サンプルまでは符号“1”、151サンプルから200サンプルまでは符号“1”、201サンプルから256サンプルまでは符号“0”が送られている様子を示しているものとする。振幅は、図4Aと図4Bとを比較できるように、タグ100からの信号を図4Aの振幅の1/2でアレーアンテナが受信している例を示している。この場合も同様に、アレーアンテナの各アンテナ素子での信号は、広帯域パルスの各周波数成分に対してリーダアンテナ素子と壁面との行路長差に対応して位相が変動する。例えば、4GHzを適用する場合に1/2波長の素子間隔で設計されたアレーアンテナにおいては、-30度方向から到来する信号は1/4波長の位相差によりアンテナ素子に到来するが、3GHz及び5GHzでは25パーセントほど位相誤差が生じる。本発明においては、インパルス信号をダウンコンバートして狭帯域信号として扱うので、この誤差は生じない。
 図4Cは、図4Aに示した信号と図4Bに示した信号とが合成されたときのダウンコンバータ出力のIF信号又はIQベースバンド信号である。図4Cに示すように、信号は、パルス発生の周期(例えば、10MHz)にダウンコンバートされるため、2つの信号が合成される。そして、その合成信号の位相がI信号(実線)の振幅、Q信号(波線)の振幅として観測されている。ここでも、タグ100がリーダ110に対し、50サンプルずつの単位でIDビットを返送する例を示している。すなわち、0から50サンプルまでは符号“1”、51サンプルから100サンプルまでは符号“0”、101サンプルから150サンプルまでは符号“1”、151サンプルから200サンプルまでは符号“1”、201サンプルから256サンプルまでは符号“0”が送られていることは、タイミング検出部114より得られるID検出タイミング信号により識別可能である。
 ここで、符号“0”のときは、タグからの到来信号を含まず、反射波のみを含み、符号“1”のときはタグからの到来信号及び反射波を含む信号である。従って、符号“0”のときの相対振幅位相情報として、符号“0”のIDビットの符号内タイミングでサンプルされた複数のサンプルデータ(上記の例で言えば50サンプルのデータ)から、共分散行列を導出する。また、符号“1”のときの相対振幅位相情報として、符号“1”のIDビットの符号内タイミングでサンプルされた複数のサンプルデータ(上記の例で言えば50サンプルのデータ)から、共分散行列を導出する。符号“0”のときの相対振幅位相情報と、符号“1”のときの相対振幅位相情報は同数である。アンテナが3本であるときには、結果として3行3列の行列として得られる共分散行列を導出する。次に、符号“0”、“1”それぞれについて、各符号に対応する共分散行列をそれぞれ加算し、符号“1”のときの加算結果から符号“0”のときの加算結果を減算した後、結果として1個の3行3列の共分散行列を用いて生成されるフーリエビーム及びピーク検出により電波の到来方向を検出すればよい。ここでは、相対振幅位相情報として共分散行列を用いたが、アンテナ素子間位相差情報を検出できるものであればよく、共分散行列以外のものを用いてもよい。なお、ここまでは符号“0”、符号“1”の50サンプル全ての区間の信号を使って相対振幅位相情報を検出するとしているが、符号の切り替えの境目で位相が不連続とならないように、各符号の一部の区間のサンプルを用いて相対振幅位相情報を計算してもよい。
 次に、図5Aは、図4Aに示した信号と図4Bに示した信号とが合成されたときに、IDによる共分散行列の識別を行わない場合のフーリエビームスイープ部205の出力結果である。図5の横軸は、推定アジマス(Azimuth、水平面内)角度(単位:度)であり、縦軸は、各角度における信号強度である。この場合では、本発明と動作が異なるが、0から256サンプルまでの各サンプルタイミングを用いて導出された共分散行列を用いて、フーリエビームを計算した結果となる。なお、フーリエビームとは、受信信号に対して、推定アジマス方向で想定されるアレー素子受信信号の相対位相差を補正しながら、受信信号をアンテナ素子すべてに渡り加算する方式であり、推定アジマス方向から信号が到来している場合には、受信信号が同相加算されるため信号強度が最大となる。推定アジマス角を-90度から90度又は-180度から180度までスイープすることにより、受信加算信号が最大となる方向を到来方向として推定する。共分散行列を計算することにより、アンテナ位相間の相対振幅及び位相が計算されるため、フーリエビームにより方向が推定できる。
 図5Aから分かるように、この場合、タグによる到来信号の識別を行わないため、フーリエビームはタグの方向である-30度と、壁面反射波の方向である30度の2つの方向にピークを持つ。また、壁面反射波の方がタグより強いため、壁面反射の方向に最大ピークが生じ、誤検出が生じる。
 これに対して、図5Bは、図3の到来方向推定部125を用いた場合のフーリエビームスイープ部205出力結果である。上述したように、符号“1”のときの相対振幅位相情報の加算結果から符号“0”のときの相対振幅位相情報の加算結果を減算することにより、反射波の成分が減算されて影響が弱くなるため、タグ方向に最大ピークが得られる。
 このように実施の形態1によれば、IR-UWB方式のリーダは受信信号をダウンコンバートして狭帯域化すると共に、特定のタグIDを検出したタイミングにて相対振幅位相情報を用いて無線電波の到来方向を推定することにより、アレーアンテナを構成する複数のアンテナ素子の間隔が1波長程度の小さなリーダにおいても、無線電波の到来方向を高精度に推定することができる。
 なお、本実施の形態では、パッシブ方式及びセミパッシブ方式において、壁面反射の影響のみを示しているが、アクティブ方式における複数タグの干渉及び多重波の影響に対しても、特定タグのIDを検出してそのタイミングにより無線電波の到来方向を推定してもよい。
 また、本実施の形態では、アレーアンテナが3つのアンテナ素子で構成される場合について説明したが、アンテナ素子の数は2つ以上であれば、本数は限定しない。また、アレーの形状も直線アレー、円形アレー(不等間隔アレーも含む)やV字型の形状を用いてアレーアンテナを構成してよい。また、アレーアンテナの一部としてID検出用のUWBアンテナを用いてもよい。
 (実施の形態2)
 図6は、本発明の実施の形態2に係る無線到来方向推定装置110Aの構成を示すブロック図である。図6が図2と異なる点は、アンテナ420-1~420-3、バンドパスフィルタ421-1~421-3、ダウンコンバータ422-1~422-3を追加し、AD変換部123-1~123-3をAD変換部423-1~423-3に変更した点である。
 アンテナ420-1~420-3は、アンテナ120-1~120-3で受信するUWBの帯域とは異なる帯域の信号を受信する。同様に、バンドパスフィルタ421-1~421-3、ダウンコンバータ422-1~422-3も、バンドパスフィルタ121-1~121-3、ダウンコンバータ122-1~122-3とは異なる帯域の信号を処理する。
 AD変換部423-1~423-3は、ダウンコンバータ122-1~122-3から出力された信号及びダウンコンバータ422-1~422-3から出力された信号の2種類の狭帯域信号のうち、受信レベルの良好な信号を選択するか、これら2種類の狭帯域信号を合成してAD変換する。
 このように実施の形態2によれば、リーダは複数の帯域の信号を受信することにより、一部の帯域がフェージングにより受信レベルが下がった場合においても、他の周波数帯域の信号のフェージング周波数相関が低ければ、受信レベルが十分高い状態で信号を受信することができ、到来方向の推定精度を高精度に維持することができる。
 なお、本実施の形態では、UWBの2種類の狭帯域信号を用いたが、3種類以上の狭帯域信号を用いてもよい。
 (実施の形態3)
 図7は、本発明の実施の形態3に係る無線到来方向推定装置110Bの構成を示すブロック図である。図7が図2と異なる点は、アンテナ素子120-4、バンドパスフィルタ121-4、ダウンコンバータ122-4、及びAD変換部123-4が追加された点である。すなわち、無線到来方向推定装置110Bは、電波の到来方向推定に用いるアレーアンテナを構成する4つのアンテナ素子を有している。また、相対振幅位相情報算出部124は、AD変換部123-1~123-4から出力されたディジタル信号を用いて、サンプル毎に各アンテナ素子の入力信号に対して、相関行列又は共分散行列を算出する。
 また、図8はアンテナ素子120-1~120-4からなるアレーアンテナとUWBアンテナ111からなるアンテナ部全体の配置例を示す図である。
 図8において、アンテナ素子120-1~3は、一辺の長さがdの正三角形の頂点に配置されている。そして、アンテナ素子120-4は、その正三角形の重心に配置されている。また、図8において、UWBアンテナ111は、正三角形の頂点に配置された3つのアンテナ素子の内でUWBアンテナ111と最も近い1つ(図8では、アンテナ素子120-2)と距離Lだけ離れた位置に配置される。
 ここで、アンテナ素子120-1~3のアンテナ素子間距離d、及び、アンテナ素子120-2とUWBアンテナ111との離間距離Lは、IR-UWB信号の周波数及び各アンテナ素子120の中心周波数に基づいて、以下のように決定される。なお、ここでは、IR-UWB信号を4GHz又は8GHzのCWとして扱い、アレーアンテナの各アンテナ素子120の中心周波数を4GHz又は8GHzの周波数に設定する。
 無線到来方向推定装置110Bでは、アレーアンテナの外周を構成するアンテナ素子120の素子間距離dを、0.36~0.44λの範囲、又は0.72~0.88λの範囲で設定することが望ましい。ここで、dの単位であるλは、光速C(≒2.998×10^8m/秒)と中心周波数fとより算出される波長を示している。
 図9は、アレーアンテナを等振幅励振させた場合の指向性ビーム形状が示されている。図9A~Fは、それぞれ異なる素子間距離dでの指向性ビーム形状が示されている。図9A~Fの素子間距離dは、それぞれ、0.4λ、0.5λ、0.3λ、0.7λ、0.8λ、0.9λである。図9において、横軸は、水平面内(Azimuth)角度であり、縦軸は、最大値で正規化したアレーアンテナの指向性利得である。
 図9AとBとを比較すると、図9Bの方が、0度方向のメインビームに対して±180方向のサイドローブが上昇していることが分かる。また、図9AとCとを比較すると、図9Cの方が、メインビームの幅が広がっていることが分かる。
 図9Bのようにサイドローブが上昇すると、レベル差の有る2つの到来波の分離が困難となる。例えば、図9Bの場合、サイドローブはメインビームに対して約-4dBである。従って、到来する2波に4dB以上のレベル差が有ると、その2波の到来方向を分離して推定できない。また、図9Cのようにメインビームが広がると、受信機ノイズの影響を受け易くなるので、到来波が1つの場合でも、到来方向の推定精度が劣化する。
 また、図9D~Fを見て分かるように、dが長くなるに従って、0度方向のメインビームは鋭くなる一方で、サイドローブは上昇する傾向がある。上述の通り、メインビーム幅及びサイドローブレベルは、到来方向推定の精度に影響を与えるので、無線到来方向推定装置110Bの使用環境等を考慮して、最適な素子間距離dを設定する必要がある。さらに、アンテナ素子間には、アンテナ素子同士の離間距離に応じた電磁界的な相互結合が生じる。この相互結合は、アンテナ素子の指向性パターンを歪ませ、アンテナとしての放射効率を低下させる。従って、無線到来方向推定装置110Bの構成をアンテナ素子間の離間距離を大きくして相互結合を抑えるような構成とすることが、工業製品としては好まれる。すなわち、無線到来方向推定装置110Bにおいてアンテナ部全体の寸法が多少大きくなっても、理論的な解析結果と良く一致する構成をとる方が、実用的である場合が多い。
 従って、図8のように構成された到来方向推定用のアレーアンテナでは、その外周を構成するアンテナ素子120-1~3の素子間距離dが、2つの到来波の分離性能と1つの到来波の推定精度とのトレードオフによって決定されるパラメータとなっている。これらの条件を考慮して、本実施の形態の無線到来方向推定装置110Bでは、素子間距離dは、略0.4λ、又は、略0.8λであることが望ましい。具体的には、IR-UWB信号の中心周波数を例えば4GHzとして扱う場合、dは、0.4λとすれば、約30mmとなり、0.8λとすれば、約60mmとなる。また、IR-UWB信号の中心周波数を例えば8GHzとして扱う場合、dは、0.4λとすれば、約15mmとなり、0.8λとすれば、約30mmとなる。
 また、上記した離間距離Lは、同じく波長単位で1λ以上であることが好ましい。これは、アンテナ間の相互結合度を-30dB以下にするために目安となる離間距離である。例えば、2つのマイクロストリップアンテナの離間距離と相互結合度との関係は、非特許文献2に記載されている。この相互結合度が大きくなると、相互結合する2つのアンテナそれぞれの指向性に歪が生じて、到来方向の推定精度やIR-UWBの受信感度が劣化する。
 以上のように本実施の形態によれば、無線到来方向推定装置110Bにおいて、アンテナ素子120-1~3は、正三角形の3つの頂点に配置され、アンテナ素子120-4は、その正三角形の重心に配置される。
 こうすることで、アレーアンテナ形状の対称性が向上するので、いずれの方向から到来する信号もバランス良く受信可能なアレーアンテナを実現することができる。
 より具体的には、その正三角形の一辺の長さdは、無線到来方向推定装置110Bの受信信号の波長をλとする場合、0.36~0.44λの範囲、又は0.72~0.88λの範囲であることが望ましい。また、アンテナ素子120-1~3の内でUWBアンテナ111と最も近いアンテナ素子120-2との離間距離Lは、1λ以上であることが望ましい。
 こうすることで、サイドローブレベルを抑えつつ、メインビームの鋭さを一定レベルに維持できるので、アレーアンテナの受信感度を向上できる。結果として、無線到来方向推定装置110Bにおける到来方向の推定精度も向上する。
 なお、アンテナ素子120-1~120-4としては、モノポールアンテナ、スリーブダイポールアンテナ、又はマイクロストリップアンテナが特に好適であるが、これに限定されるものではない。また、アンテナ素子120-1~120-3をモノポールアンテナ若しくはスリーブダイポールアンテナとして地板上に配置するか、又は、アンテナ素子120-1~120-3をマイクロストリップアンテナとすることにより、無線到来方向推定装置110Bにおいて、地板より上側の半球面に対する3次元の到来方向推定が可能となる。
 (実施の形態4)
 図10は、本発明の実施の形態4に係る無線到来方向推定装置100Cの構成を示すブロック図である。図10が図7と異なる点は、UWBアンテナ111の後段に分配器800が設けられるとともに、UWBアンテナ111が、到来方向推定に用いるアレーアンテナを構成するアンテナ素子の一つとして共用されている点である。つまり、UWBアンテナ111の受信信号は、分配器800を用いて2つに分配された後、一方はUWB復調部112へ入力され、他方は到来方向推定用としてバンドパスフィルタ121-4へと入力される。また、相対振幅位相情報算出部124は、AD変換部123-1~123-4から出力されたディジタル信号を用いて、サンプル毎に各アンテナ素子の入力信号に対して、相関行列又は共分散行列を算出する。
 図11は、アンテナ素子120-1~3及びUWBアンテナ111からなるアンテナ部の構成例を示す図である。実施の形態3と同様に、図11においても、アンテナ素子120-1~3は、一辺の長さがdの正三角形の頂点に配置されている。そして、実施の形態4においては、UWBアンテナ111が、その正三角形の重心に配置されている。すなわち、UWBアンテナ111は、重心に配置され、アレーアンテナのアンテナ素子の1つとして共用される。従って、素子間距離dを0.4λ程度とすることで、図9Aと同様のビーム形状となるアレーアンテナを実現できる。
 以上のように本実施の形態によれば、無線到来方向推定装置110Cにおいて、アンテナ素子120-1~3は、正三角形の3つの頂点に配置され、UWBアンテナ111は、正三角形の重心に配置され、相対振幅位相情報算出部124が、アンテナ素子120-1~3及びUWBアンテナ111によって受信した信号から、アンテナ素子間の相対振幅及び位相差を示す相対振幅位相情報を算出する。
 こうすることで、アンテナ素子120-1~3及びUWBアンテナ111がアレーアンテナを構成し、このアレーアンテナの形状の対称性が向上するので、いずれの方向から到来する信号もバランス良く受信可能なアレーアンテナを実現することができる。
 なお、以上の説明では、アレーアンテナを構成するアンテナ素子としてUWBアンテナ111が用いられる場合について説明した。これに対して、実施の形態1に係る無線到来方向推定装置110において、アンテナ素子120-1~3が配置された正三角形の重心にUWBアンテナ111を配置しても良い。すなわち、この場合には、UWBアンテナ111はタグから放射された全帯域信号を受信するアンテナとしてのみ機能し、到来方向推定用のアレーアンテナを構成するアンテナ素子の1つとして共用されることはない。
 なお、アンテナ素子120-1~120-3としては、モノポールアンテナ、スリーブダイポールアンテナ、又はマイクロストリップアンテナが特に好適であるが、これに限定されるものではない。また、アンテナ素子120-1~120-3をモノポールアンテナ若しくはスリーブダイポールアンテナとして地板上に配置するか、又は、アンテナ素子120-1~120-3をマイクロストリップアンテナとすることにより、無線到来方向推定装置110Cにおいて、地板より上側の半球面に対する3次元の到来方向推定が可能となる。
 2008年9月30日出願の特願2008-253659及び2009年5月13日出願の特願2009-116829の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
 本発明にかかる無線到来方向推定装置及び無線到来方向推定方法は、リーダ/ライタ及び無線タグを備える無線タグシステム等に適用できる。

Claims (9)

  1.  タグから送信された信号を受信するUWBアンテナと、
     前記UWBアンテナによって受信した前記信号からタグIDを検出するタグID検出手段と、
     前記タグIDが検出されたタイミングと、前記タグIDのIDビット列のサンプルタイミングとを対応付けて検出するタイミング検出手段と、
     前記タグから送信された信号を受信する複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナと、
     前記アレーアンテナによって受信した前記信号から前記複数のアンテナ素子間の相対振幅及び位相差を示す相対振幅位相情報を算出する算出手段と、
     前記IDビット列のサンプルタイミングと対応付けられたタイミングと、前記相対振幅位相情報とを用いて、前記タグから送信された信号の到来方向を推定する到来方向推定手段と、
     を具備する無線到来方向推定装置。
  2.  前記到来方向推定手段は、
     前記IDビット列のビット1に関係付けられたタイミングでサンプルされた複数のサンプルデータを用いて生成される相対振幅位相情報を加算する第1加算手段と、
     前記IDビット列のビット0に関係付けられたタイミングでサンプルされた複数のサンプルデータを用いて生成される相対振幅位相情報を加算する第2加算手段と、
     前記第1加算手段によって加算された相対振幅位相情報から前記第2加算手段によって加算された相対振幅位相情報を減算する演算手段と、
     前記演算手段の減算結果を用いて、フーリエビームをスイープさせて角度スペクトルを算出するフーリエビームスイープ手段と、
     前記角度スペクトルのピークを検出するピーク検出手段と、
     を具備する請求項1に記載の無線到来方向推定装置。
  3.  前記複数のアンテナ素子は、前記UWBアンテナが受信する信号より狭帯域の信号を受信する請求項1に記載の無線到来方向推定装置。
  4.  前記算出手段は、前記受信信号から相関行列又は共分散行列を前記相対振幅位相情報として算出する請求項1に記載の無線到来方向推定装置。
  5.  前記アレーアンテナは、
     第1中心周波数を有する第1の複数のアンテナ素子と、
     前記第1中心周波数とは異なる第2中心周波数を有する第2の複数のアンテナ素子と、
     を具備する請求項1に記載の無線到来方向推定装置。
  6.  前記第1の複数のアンテナ素子によって受信した受信信号と前記第2複数のアンテナ素子によって受信した受信信号とを切り替え又は合成する切り替え合成手段を具備する請求項5に記載の無線到来方向推定装置。
  7.  前記複数のアンテナ素子は、正三角形の3つの頂点に配置された第1乃至第3のアンテナ素子と、前記正三角形の重心に配置された第4のアンテナ素子とから構成される、
     請求項1に記載の無線到来方向推定装置。
  8.  前記複数のアンテナ素子は、正三角形の3つの頂点に配置された第1乃至第3のアンテナ素子から構成され、
     前記UWBアンテナは、前記正三角形の重心に配置される、
     請求項1に記載の無線到来方向推定装置。
  9.  タグから送信され、UWBアンテナによって受信した信号からタグIDを検出するタグID検出工程と、
     前記タグIDが検出されたタイミングと、前記タグIDのIDビット列のサンプルタイミングとを対応付けて検出するタイミング検出工程と、
     前記タグから送信され、複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナによって受信した信号から前記複数のアンテナ素子間の相対振幅及び位相差を示す相対振幅位相情報を算出する算出工程と、
     前記IDビット列のサンプルタイミングと対応付けられたタイミングと、前記相対振幅位相情報とを用いて、前記タグから送信された信号の到来方向を推定する到来方向推定工程と、
     を具備する無線到来方向推定方法。
     
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