WO2010035418A1 - 落体式粘度計用の落体速度測定センサ、及び、落下速度測定方法 - Google Patents

落体式粘度計用の落体速度測定センサ、及び、落下速度測定方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2010035418A1
WO2010035418A1 PCT/JP2009/004558 JP2009004558W WO2010035418A1 WO 2010035418 A1 WO2010035418 A1 WO 2010035418A1 JP 2009004558 W JP2009004558 W JP 2009004558W WO 2010035418 A1 WO2010035418 A1 WO 2010035418A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
time
coil pair
falling body
falling
speed
Prior art date
Application number
PCT/JP2009/004558
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
川村公人
田頭素行
田村栄二
Original Assignee
アサヒビール株式会社
住友金属テクノロジー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アサヒビール株式会社, 住友金属テクノロジー株式会社 filed Critical アサヒビール株式会社
Priority to JP2010530708A priority Critical patent/JP4934219B2/ja
Priority to EP09815840.5A priority patent/EP2333513A4/en
Priority to US13/120,978 priority patent/US8555706B2/en
Publication of WO2010035418A1 publication Critical patent/WO2010035418A1/ja

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N11/00Investigating flow properties of materials, e.g. viscosity, plasticity; Analysing materials by determining flow properties
    • G01N11/10Investigating flow properties of materials, e.g. viscosity, plasticity; Analysing materials by determining flow properties by moving a body within the material
    • G01N11/12Investigating flow properties of materials, e.g. viscosity, plasticity; Analysing materials by determining flow properties by moving a body within the material by measuring rising or falling speed of the body; by measuring penetration of wedged gauges

Definitions

  • the time T1 originally corresponds to the true position S1, but the output signal is maximized due to the noise e at the time T2, so the position S2 corresponding to this time T2 is output as a signal.
  • (V) is defined as the maximum position (time)
  • the substantially needle-shaped falling body passes the electromagnetic induction type sensor at time T2 corresponding to the position S2 that deviates from the true position S1. Will be considered.
  • the coils 3 and 4 are arranged so that their polarities are different from each other, that is, their winding directions are opposite to each other, and are connected in parallel.
  • the coils 5 and 6 are also arranged so that their polarities are different from each other, that is, the winding directions are opposite to each other, and are connected in parallel.
  • the passage time T7 required from the time T5 to the time T6 is defined based on the intersection point X1 (T5, V0) and the intersection point X2 (T6, V0) obtained as described above. .
  • the passage time T7 is obtained by calculation by subtracting the time T5 from the time T6 by a program.
  • the passing time T7 is determined by the vertical position intermediate position C2 (see FIG. 1) of the coils 5 and 6 after the falling body 50 passes through the intermediate position C1 in the vertical direction of the coils 3 and 4 (see FIG. 1). It can be defined as the time required to pass.
  • a first time in which a potential matching a reference voltage V0 generated between the coils 3 and 4 is defined by a potential applied to one coil pair A from a power source;
  • a second time in which a potential matching the reference voltage V0 generated between the coils 5 and 6 is defined by the potential applied to the second coil pair B from the power source;
  • a time T7 required from the first time T5 to the second time T6 is defined as a passing time T7 required to pass the specified distance L,
  • the falling speed v of the falling body is defined from the passage time T7 and the specified distance L.
  • the coils 103 and 104 are arranged so as to have the same polarity, that is, to have the same winding direction, and are connected in parallel.
  • the coils 105 and 106 are also arranged so as to have the same polarity, that is, in the same winding direction, and are connected in parallel.

Abstract

【課題】電磁誘導形センサを用いる形態の落体式粘度計において、落体が電磁誘導形センサを通過した時間をより正確に規定することを可能とし、これにより、落体の落下速度、ひいては、流体の粘度の測定精度を向上させることを可能とする新規な技術を提案するものである。 【解決手段】測定容器40の外周に配置され、互いが上下方向に離間されて配置される第一のコイル対A(コイル3・4)と、前記測定容器40の外周に配置され、互いが上下方向に離間されて配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対B(コイル5・6)と、を具備する構成とする。

Description

落体式粘度計用の落体速度測定センサ、及び、落下速度測定方法
 本発明は、測定容器内の被測定物内に落下させた落体の落下速度を測定し、測定値から被測定物の粘度を計測する落体式粘度計に関し、より詳しくは、落下速度の測定精度を向上させるための技術に関するものである。
 従来、粘度の測定対象となる液体内に落体を落下させ、落体の落下速度から液体の粘度を計測する粘度計が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
 特許文献1では、略針状落体を筒状の測定容器内に落下させる構成とするものであり、特に、血液の粘度を計測することを目的としている。より具体的には、上下に離間させた一対の電磁誘導形センサを筒状の測定容器に取り付けた構成としており、上側の電磁誘導形センサによる略針状落体の検出信号を受けた後から、下側の電磁誘導形センサによる略針状落体の検出信号を受けるまでの時間を計測し、この時間と上下の電磁誘導形センサ間の距離から落下終端速度を検出することとしている。なお、前記「落下終端速度」とは、流体中を等速度落下運動をしているときの落下速度とされている。
 また、特許文献1では、一対の電磁誘導形センサを用いて略針状落体の落下終端速度を測定する他、3つの電磁誘導形センサを用いて略針状落体の落下加速度を測定する形態についても記載がなされている。
 ところで、特許文献1に記載される電磁誘導形センサについての具体的な構成についての開示はなされていないが、例えば、測定容器を取り巻くコイルに磁界を張り、略針状落体が通過する際に発生する誘導起電力に基づく電圧変化を捉え、その電圧が最大となる時間を、コイルと略針状落体(金属の錘)が最も近づいた時間と規定することで、略針状落体が電磁誘導形センサの位置(コイル面)を通過する時間を規定することができる。
 しかし、図8に示すごとく、横軸に時間(t)、縦軸に誘導起電力の信号出力(V)とした場合の測定結果の一例に示されるように、実際の信号出力(V)には、磁界を張るための電流値の変動などに起因するノイズeが含まれることになり、また、最大値の付近では信号出力の変化率が最小となるため、信号出力(V)の値はノイズeの影響を受けやすいこととなる。即ち、最大値付近の信号出力(V)の値は、ノイズeが大きく反映された値となる。このため、ノイズeを除いた信号出力(V)が最大となる位置(上下の電磁誘導形センサの距離を規定するための位置)、即ち、真の位置S1に対応する時間T1(時間)を正確に規定することが困難となる。
 ここで、図8に示すグラフにおける横軸は、略針状落体の上下位置にも対応するものであり、時間が経つにつれて落下が進んで位置S1に近づくと、誘導起電力の信号出力(V)が増加し、位置S1から離れるに従って誘導起電力の信号出力(V)が減少することも表している。
 例えば、図8の例では、本来は時間T1が真の位置S1に対応するものではあるが、時間T2においてノイズeによって出力信号が最大となるため、この時間T2に対応する位置S2を信号出力(V)が最大となる位置(時間)として規定してしまうと、真の位置S1からずれたところの位置S2に対応する時間T2において、略針状落体が電磁誘導形センサを通過するものとみなしてしまうことになる。
 このように、前述の方法では、ノイズeを考慮すると、略針状落体が電磁誘導形センサの位置(コイル面)を通過する時間を正確に規定することが困難となり、仮に前述のように規定される一点の位置S2(時間T2)のみを参照することとすると、ノイズeの影響を直接的に反映した状態で、電磁誘導形センサの位置を通過する時間を規定してしまうことになる。これによると、ノイズeの状況によって、電磁誘導形センサの位置を通過する時間の規定についてバラツキが生じ、測定される落体の落下速度にバラツキが生じることになる。そして、この落下速度に基づいて求められる粘度の測定精度も良好なものとならないことが懸念される。
 また、特に血液の粘度の測定を想定した場合には、粘度測定のための採血量は限られることになるため、測定精度の向上は重要な課題となる。
特開2006-208260号公報 特開平8-219973号公報
 そこで、本発明においては、電磁誘導形センサを用いる形態の落体式粘度計において、落体が電磁誘導形センサを通過した時間をより正確に規定することを可能とし、これにより、落体の落下速度、ひいては、流体の粘度の測定精度を向上させることを可能とする新規な技術を提案するものである。
 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
 即ち、請求項1に記載のごとく、
 筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を落体速度測定センサにて測定し、前記落下速度を用いることで前記被測定物の粘度を測定する落体式粘度計に用いられる、落体式粘度計用の落体速度測定センサであって、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置される第一のコイル対と、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を具備し、
 前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に前記第一のコイル対に生じる電位のうち、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の間にあって、前記第一のコイル対に電源から印加される電位によって前記第一のコイル対に生じる基準電圧と一致する電位が規定される第一の時間と、
 前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に前記第二のコイル対に生じる電位のうち、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の間にあって、前記第二のコイル対に電源から印加される電位によって前記第二のコイル対に生じる基準電圧と一致する電位が規定される第二の時間と、を検出可能とし、
 前記第一の時間から前記第二の時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定可能とする、ものである。
 また、請求項2に記載のごとく、
 筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を落体速度測定センサにて測定し、前記落下速度を用いることで前記被測定物の粘度を測定する落体式粘度計に用いられる、落体式粘度計用の落体速度測定センサであって、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置される第一のコイル対と、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を具備し、
 前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に前記第一のコイル対に生じる電位において、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の中間となる第一の中間時間と、
 前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に前記第二のコイル対に生じる電位において、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の中間となる第二の中間時間と、を検出可能とし、
 前記第一の中間時間から前記第二の中間時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定可能とする、ものである。
 また、請求項3に記載のごとく、
 筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を落体速度測定センサにて測定し、前記落下速度を用いることで前記被測定物の粘度を測定する落体式粘度計に用いられる、落体式粘度計用の落体速度測定センサであって、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置される第一のコイル対と、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を具備し、
 前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第一のコイル対の電位において、電位変化の傾きが反転する第一の時間と、
 前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第二のコイル対の電位において、電位変化の傾きが反転する第二の時間と、を検出可能とし、
 前記第一の時間から前記第二の時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定可能とする、ものである。
 また、請求項4に記載のごとく、
 筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を落体速度測定センサにて測定し、前記落下速度を用いることで前記被測定物の粘度を測定する落体式粘度計に用いられる、落体式粘度計用の落体速度測定センサであって、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置される第一のコイル対と、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を具備し、
 前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第一のコイル対の電位において、極値を呈する時間の中間となる第一の中間時間と、
 前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第二のコイル対の電位において、極値を呈する時間の中間となる第二の中間時間と、を検出可能とし、
 前記第一の中間時間から前記第二の中間時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定可能とする、ものである。
 また、請求項5に記載のごとく、
 筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を落体速度測定センサにて測定し、前記落下速度を用いることで前記被測定物の粘度を測定する落体式粘度計であって、
 前記落体速度測定センサは、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置される第一のコイル対と、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を具備する構成とするものである。
 また、請求項6に記載のごとく、
 筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を落体速度測定センサにて測定し、前記落下速度を用いることで前記被測定物の粘度を測定する落体式粘度計であって、
 前記落体速度測定センサは、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置される第一のコイル対と、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を具備する構成とするものである。
 また、請求項7に記載のごとく、
 筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を測定するための、落下速度測定方法であって、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置される第一のコイル対と、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を用い、
 前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に前記第一のコイル対に生じる電位のうち、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の間にあって、前記第一のコイル対に電源から印加される電位によって前記第一のコイル対に生じる基準電圧と一致する電位が規定される第一の時間と、
 前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に前記第二のコイル対に生じる電位のうち、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の間にあって、前記第二のコイル対に電源から印加される電位によって前記第二のコイル対に生じる基準電圧と一致する電位が規定される第二の時間と、を規定し、
 前記第一の時間から前記第二の時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定し、
 前記通過時間と、前記規定距離から、前記落体の落下速度を規定する、こととするものである。
 また、請求項8に記載のごとく、
 筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を測定するための、落下速度測定方法であって、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置される第一のコイル対と、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を用い、
 前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に前記第一のコイル対に生じる電位において、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の中間となる第一の中間時間と、
 前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に前記第二のコイル対に生じる電位において、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の中間となる第二の中間時間と、を規定し、
 前記第一の中間時間から前記第二の中間時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定し、
 前記通過時間と、前記規定距離から、前記落体の落下速度を規定する、こととするものである。
 また、請求項9に記載のごとく、
 筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を測定するための、落下速度測定方法であって、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置される第一のコイル対と、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を用い、
 前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第一のコイル対の電位において、電位変化の傾きが反転する第一の時間と、
 前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第二のコイル対の電位において、電位変化の傾きが反転する第二の時間と、を規定し、
 前記第一の時間から前記第二の時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定し、
 前記通過時間と、前記規定距離とから、前記落体の落下速度を規定する、こととするものである。
 また、請求項10に記載のごとく、
 筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を測定するための、落下速度測定方法であって、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置される第一のコイル対と、
 前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を用い、
 前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第一のコイル対の電位において、極値を呈する時間の中間となる第一の中間時間と、
 前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第二のコイル対の電位において、極値を呈する時間の中間となる第二の中間時間と、を規定し、
 前記第一の中間時間から前記第二の中間時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定し、
 前記通過時間と、前記規定距離とから、前記落体の落下速度を規定する、こととするものである。
 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
 即ち、請求項1に記載の発明においては、
 ノイズの影響を受け難い第一、第二の時間に基づいて算出される通過時間を利用して算出される。このため、同一の測定条件であれば、その測定結果のバラツキが少なくなり、測定精度の高い落下速度を算出することができる。
 また、請求項2に記載の発明においては、
 落下速度は、二つの中間値に基づいて算出される通過時間を利用して算出される。このため、同一の測定条件であれば、その測定結果のバラツキが少なくなり、測定精度の高い落下速度を算出することができる。
 また、請求項3に記載の発明においては、
 ノイズの影響を受け難い第一、第二の時間に基づいて算出される通過時間を利用して算出される。このため、同一の測定条件であれば、その測定結果のバラツキが少なくなり、測定精度の高い落下速度を算出することができる。
 また、請求項4に記載の発明においては、
 落下速度は、二つの中間値に基づいて算出される通過時間を利用して算出される。このため、同一の測定条件であれば、その測定結果のバラツキが少なくなり、測定精度の高い落下速度を算出することができる。
 また、請求項5に記載の発明においては、
 第一、第二のコイル対の信号出力について、それぞれ二つの極値、即ち、極大値、極小値を得ることができ、この極大値、極小値を呈する波形を用いて、落体が規定距離を通過するのに要する通過時間を求めることが可能となる。
 また、請求項6に記載の発明においては、
 第一、第二のコイル対の信号出力について、それぞれ二つの極値を得ることができ、この二つの極値を呈する波形を用いて、落体が規定距離を通過するのに要する通過時間を求めることが可能となる。
 また、請求項7に記載の発明においては、
 ノイズの影響を受け難い第一、第二の時間に基づいて算出される通過時間を利用して算出される。このため、同一の測定条件であれば、その測定結果のバラツキが少なくなり、測定精度の高い落下速度を算出することができる。
 また、請求項8に記載の発明においては、
 落下速度は、二つの中間値に基づいて算出される通過時間を利用して算出される。このため、同一の測定条件であれば、その測定結果のバラツキが少なくなり、測定精度の高い落下速度を算出することができる。
 また、請求項9に記載の発明においては、
 ノイズの影響を受け難い第一、第二の時間に基づいて算出される通過時間を利用して算出される。このため、同一の測定条件であれば、その測定結果のバラツキが少なくなり、測定精度の高い落下速度を算出することができる。
 また、請求項10に記載の発明においては、
 落下速度は、二つの中間値に基づいて算出される通過時間を利用して算出される。このため、同一の測定条件であれば、その測定結果のバラツキが少なくなり、測定精度の高い落下速度を算出することができる。
本発明の一実施形態にかかる落体式粘度計の構成について示す図。 実施例1の落体速度測定センサを構成するコイルの配置、及び、演算制御装置の構成について示す図。 信号出力(V)の波形から通過時間を算出する第一の例について示す図。 信号出力(V)の波形から通過時間を算出する第二の例について示す図。 実施例2の落体速度測定センサを構成するコイルの配置、及び、演算制御装置の構成について示す図。 信号出力(V)の波形から通過時間を算出する第三の例について示す図。 信号出力(V)の波形から通過時間を算出する第四の例について示す図。 コイルを用いた電磁誘導形センサの位置特定の困難性について示す図。
 次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
 図1は、本発明の一実施形態にかかる落体速度測定センサ1を備える落体式粘度計20の構造を説明するものである。落体式粘度計20は、測定容器40内に収容された被測定物30の中に略針状の落体50を落下させ、この落体50の落下速度を落体速度測定センサ1にて測定するとともに、測定された落下速度を用いることで被測定物30の粘度を測定するものである。
 なお、本実施例で述べる落体50の落下速度とは、落体50が流体中を等速度で落下している際の速度(落下終端速度)をいうものである。また、粘度μの測定対象となる被測定物30としては、血液、飲料、塗料、薬品、酵母(懸濁液、泥状酵母)、食品(ゼリー状、スラリー状のものなど)、ヨーグルト、マヨネーズ、樹脂など、落体がその中を自重で落下し得る各種のものが想定される。また、Newton流体はもちろんのこと、非Newton流体として種別されるものも想定される。また、これらの被測定物30について、少量の試料にて粘度μを測定できる点において、本発明は特に利点を有するものである。
 以下詳細について説明すると、図1に示すごとく、測定容器40は、上方が開放される筒状の容器であって、その下部が設置台41に固定されて上下方向に立設される構成としている。また、測定容器40において、前記落体速度測定センサ1が取り付けられる位置よりも下方において栓42が嵌入されており、この栓42よりも上方の空間にて被測定物収容空間43が形成されるようになっている。
 また、図1に示すごとく、被測定物収容空間43の上部には、落体50を被測定物収容空間43の外部から落下投入するための投入口44が設けられている。この投入口44は、測定容器40の上部に着脱自在に嵌着されるキャップ45に鉛直方向の挿通孔46を設けることで形成される。また、この挿通孔46の孔径は、落体50の外径よりもやや大きく設計することで、落体50が鉛直に落下するようにガイドできる構成とすることが望ましい。
 また、図1に示すごとく、本実施例の測定容器40では、二つの筒状容器40A・40Bを同心上に配置して両筒状容器40A・40Bの間に空間40aを形成し、この空間40a内に恒温媒体(例えば、30℃~40℃の水、または空気等)を循環させることによって、筒状容器40Aの内側に形成される被測定物収容空間43の温度を定常化できるようになっている。これにより、測定環境の定常化を図ることが可能となっている。
 また、図1に示すごとく、測定容器40を構成する二つの筒状容器40A・40Bは、例えば、ガラスや樹脂などの透明の部材から構成されることが望ましい。これにより、被測定物収容空間43の内部の状況が視認可能となる。
 また、図1に示すごとく、本実施例の落体50は、略針状に構成されている。素材としては、全体を金属にて構成することも可能であり、また、金属片をポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系の樹脂に内包した構成としてもよい。ここで、落体50を金属製、又は、金属を内包する構成とし、導電性を確保するのは、後述するコイル3・4、コイル5・6によって形成される磁界を通過する際に、落体50に誘導電流を発生させ、その誘導電流によって生じる磁場変化を各コイル3・4、コイル5・6の電圧変化として捉えるためである。なお、落体50の金属片は、直径1~2mm×長さ3~8mmというように数種の設定が可能である。直径と長さが異なるものを使用することによれば、主に落体50の落下速度を変化させ、Newton流体、非Newton流体の判別をし易くすることが可能となる。
 また、図1に示すごとく、前記測定容器40の上下方向中途部には、被測定物収容空間43内の被測定物30の中を落下する落体50の落下速度を測定するための落体速度測定センサ1が設けられている。落体速度測定センサ1は、測定容器40の外周を取り囲むように測定容器40に対して固定される筐体部2に、電磁誘導形センサとして機能する電導性のある金属製のコイル3・4、コイル5・6を上下方向に離間させて設ける構成としている。各コイル3・4、コイル5・6は、それぞれ演算制御装置10に接続されている。
 また、図1に示すごとく、コイル3・4を一組のコイル対Aとし、その上下方向の中間位置C1が規定される。同様に、コイル5・6を一組のコイル対Bとし、その上下方向の中間位置C2が規定される。そして、この中間位置C1と中間位置C2の間の間隔が、規定距離Lとして規定されるようになっている。また、各コイル対A、コイル対Bの中心軸は、筒状の測定容器40(筒状容器40A・40B)の筒軸と略同軸上に配置され、測定容器40の外周に配置されることとしている。これにより、各コイル対A、コイル対Bによって、測定容器40が包囲されるようになっている。
 また、図1の構成の一実施形態として、例えば、被測定物収容空間43の容量を3~5ml、各コイルは直径が0.1mmの被覆線を30回巻き、巻幅を1mm、コイル3・4の間隔を1mm、コイル5・6の間隔を1mm、規定距離Lを20mm、各コイルの平均径を20.5mm、落体50の直径を2mm、挿通孔46の下端から中間位置C1までの距離を55mmとするものが考えられる。このような寸法設計は、特に、血液などの試料が少量に限られるもの測定対象についての粘度μの測定に有効である。なお被測定物収容空間43の容量は3mlでも問題はなく、また各コイルは直径が0.05~0.5mmの被覆線を10~50回巻くことでも問題はない。また被覆線の直径や巻数により、巻幅0.2~2mm、コイル3・4とコイル5・6の間隔も0.2~2mmとすることも可能である。また、規定距離Lも5~30mm、各コイルの平均径を15~25mm、挿通孔46の下端から中間位置C1までの距離も筒状容器40Bの径を変化させることで30~90mmとすることも可能である。
 次に、図1に示す各コイル対A・Bについて、極性を異なる配置とする実施例について説明する。
 図2に示すごとく、コイル3・4は、互いに極性が異なるように、即ち、巻き方向が互いに逆の関係となるように配置され、並列に接続されている。同様に、コイル5・6も、互いに極性が異なるように、即ち、巻き方向が互いに逆の関係となるに配置され、並列に接続されている。
 また、図2に示すごとく、コイル3・4、コイル5・6の終端は、それぞれ、演算制御装置10に接続される。
 この演算制御装置10においては、演算制御装置10を制御するCPU11と、CPU11が実行するプログラムに基づいて演算を行い、後述する中間値N1・N2の電圧値や時間などを求める演算部12を具備している。
 また、演算制御装置10は、後述する中間値N1・N2、落体50の落下速度、被測定物30の粘度を求めるためのプログラム、後述する信号出力(V)、及び、信号出力(V)が検出されたときの時間(t)を記憶する記憶部13を具備している。
 また、演算制御装置10は、コイル3・4、コイル5・6にそれぞれ接続され、コイル3・4、コイル5・6に生じる電位(電圧)を増幅して信号出力(V)としてそれぞれ出力するための増幅部14a・14bを具備している。
 また、演算制御装置10は、時間(t)を規定し、その時間(t)を前記記憶部13に出力するためのカウンタ15を具備している。
 また、演算制御装置10は、前記演算部12による演算結果を出力するための出力部16を具備している。
 また、演算制御装置10は、前記コイル3・4、コイル5・6とそれぞれ接続され、所定の磁場を生成するための電源部17a・17bを具備している。この電源部17a・17bから各コイル3・4、コイル5・6に200kHzの高周波電流が供給されて、各コイル3・4、コイル5・6に生ずる所定の交流電圧を増幅部14a・14bに入力する構成となっている。なお200kHzでの時間分解能は50μsecであり、実用上は下限値として10kHzでも十分である。
 なお、図2に示す構成において特徴的な構成は、コイル3・4、コイル5・6の極性(巻き方向)、及び、コイル3・4、コイル5・6への電源部17a・17bからの高周波電流供給と、コイル3・4、コイル5・6にそれぞれ生じる所定の交流電圧を増幅部14a・14bにて、包絡線検波を行い、増幅して出力する構成である。その他のものについては、他の回路構成、他の装置構成を用いて実現することも可能であり、この構成に限定されるものではない。また、コンピュータ、プリンタなどのハードウェアと接続し、各種解析や結果出力を行うこととしてもよい。
 次に、落体50の落下速度vの算出方法について説明する。
 図3は、図2に示す増幅部14a・14bから出力される信号出力(V)を波形で示すものである。図2に示すコイル3・4における電位は増幅部14aにて増幅され、図3に示すごとく、その信号出力(V)は、時間(t)の経過とともに推移する波形7として出力され、記憶部13(図2参照)に記憶される。同様に、図2に示すコイル5・6における電位は増幅部14bにて増幅され、図3に示すごとく、その信号出力(V)は、時間(t)の経過とともに推移する波形8として出力され、記憶部13(図2参照)に記憶される。なお、図3の縦軸は信号出力(V)であり、横軸は時間(t)である。また、この横軸は、落体の落下位置にも対応することになる。
 まず、図3に示すごとく、コイル3・4に対応する波形7について説明すると、信号出力(V)は、それぞれ、時間(t)によって変動するものであり、時間T1においては信号出力(V)が最大となり、時間T2においては信号出力(V)が最小となる。このように信号出力(V)が変化するのは、落下する落体50(図1参照)がコイル3・4に近くなるにつれて、コイル3・4にそれぞれ誘導起電力が生じ、この誘導起電力によってコイル3・4の電位が変化するためである。そして、この誘導起電力による信号出力(V)(コイルの電位)の時間変化を把握することによって、コイル3・4と落体50の位置関係の把握が可能となる。
 即ち、図3において、時間T0から時間T1に至るまでにおいては、コイル3に落体50が近づくにつれて、信号出力(V)が基準電圧V0から電圧V1まで増加する。これは、落体50がコイル3に近づくにつれて、落体50に誘導電流が生じ、その誘導電流が作る磁場がコイル3に作用して、コイル3における電位が上昇するためである。
 一方、落体50がコイル4に近づくと、信号出力(V)は電圧V2まで減少する。これは、落体50がコイル4に近づくと、同様に、落体50に生じる誘導電流によって生じる磁場がコイル4に作用するが、その磁場の方向がコイル3に作用するものと逆方向となるため、コイル4における電位が下降するためである。
 そして、増幅部14aでは、このコイル3とコイル4のそれぞれに発生した電位の変化を加算することで、一連の波形7として出力しているものである。
 以上のように、図2に示すようにコイル3・4の極性が互いに異なるように配置し、各コイル3・4の電位の変化を連続的に出力することとすると、図3に示す波形7のように、信号出力(V)について二つの極値、即ち、極大値M1(T1,V1)、極小値M2(T2,V2)を得ることができる。同様に、図2に示すコイル5・6についても、図3に示す波形8のように、二つの極値、即ち、極大値M3(T3,V3)、極小値M4(T4,V4)を得ることができる。なお、本実施例では、極大値M3の次に極小値M4が現れるものであるが、コイルの巻き方向によって、極小値の次に極大値が現れる構成としてもよい。
 また、以上のようにして、図1乃至図3に示すごとく、本実施例の落体式粘度計20では、
 筒状の測定容器40内に収容された被測定物30の中に落体50を落下させ、前記落体50の落下速度を落体速度測定センサ1にて測定し、前記落下速度を用いることで前記被測定物の粘度を測定する落体式粘度計20であって、
 前記落体速度測定センサ1は、
 前記測定容器40の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置される第一のコイル対A(コイル3・4)と、
 前記測定容器40の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対B(コイル5・6)と、を具備する構成としている。
 以上の構成とし、以下では、落体の落下時間を規定する二つの例について、説明をする。
 <第一の例:基準電圧との交点から通過時間T7を規定する例>
 次に、図3に示すごとく、極大値M1、極小値M2の間での波形7と基準電圧V0との交点X1、極大値M3、極小値M4の間での波形8と基準電圧V0との交点X2、をそれぞれ求め、交点X1・X2の間の時間を通過時間T7として規定する例について説明する。
 図2及び図3に示すごとく、基準電圧V0は、電源部17a・17bによってコイル3・4、コイル5・6にそれぞれ電流が印加されて、その電位が信号出力(V)として測定されているものであり、コイル3・4、コイル5・6が生成する磁場中を落体50が通過する際に生じる誘導起電力によって、信号出力(V)が変動するものである。なお、本実施例では、コイル3・4、コイル5・6の各組に印加される電位は、等しいものとされるが、コイル3・4に印加される電位と、コイル5・6に印加される電位は異なるものであってもよい。
 また、図3に示すごとく、コイル3・4に対応する波形7が基準電圧V0となる点、即ち、波形7と基準電圧V0のラインSが交わる点を交点X1とし、この交点X1に対応する時間T5を規定する。同様に、コイル5・6に対応する波形8が基準電圧V0となる点、即ち、波形8と基準電圧V0のラインSが交わる点を交点X2とし、この交点X2に対応する時間T6を規定する。
 また、図3に示すごとく、この交点X1、及び、交点X2の近傍の時間帯は、信号出力(V)の電位の変化勾配が最も大きくなるものであり、これにより、仮に、信号出力(V)にノイズが含まれる場合でも、このノイズによる電位の変化量は信号出力(V)の電位の変化量と比較すると極めて小さいものとなるため、ノイズの影響を受け難くなる。つまり、同一の測定条件とする場合において、交点X1・X2の位置(時間T5、T6)のバラツキの発生を低減することが可能となり、交点X1から交点X2までに要する通過時間T7の測定精度を高く確保することができる。
 そして、図1及び図3に示すごとく、この交点X1の時間T5を、落体50がコイル3・4の上下方向の中間位置C1を通過する時間として規定する。同様に、この交点X2の時間T6を、落体50がコイル5・6の上下方向の中間位置C2を通過する時間として規定する。
 そして、図3に示すごとく、以上のようにして求めた交点X1(T5,V0)と、交点X2(T6,V0)を元に、時間T5から時間T6までに要する通過時間T7が規定される。この通過時間T7は、プログラムにより、時間T6から時間T5を差し引く演算により求められる。そして、この通過時間T7は、落体50がコイル3・4の上下方向の中間位置C1(図1参照)を通過してから、コイル5・6の上下方向の中間位置C2(図1参照)を通過するまでに要する時間として規定することができる。
 以上のようにして、図1に示すごとく、落体50がコイル3・4(中間位置C1)とコイル5・6(中間位置C2)の間の規定距離Lを通過するのに要する通過時間T7(図3参照)を求めることができる。なお、規定距離Lについては、予め演算制御装置10(記憶部13)(図2参照)に入力されるものとする。
 そして、この規定距離Lを通過時間T7で除すことにより、落体50の落下速度vを求めることができる(落下速度v(mm/msec)=L(mm)/T7(msec))。この落下速度vは、図3に示すごとく、ノイズの影響を受け難い交点X1(T5,V0)、及び、交点X2(T6,V0)に基づいて算出される通過時間T7を利用して算出される。このため、同一の測定条件であれば、その測定結果のバラツキが少なくなり、測定精度の高い落下速度vを算出することができる。
 以上のように、第一の例では、図1乃至図3に示すごとく、
 前記第一のコイル対Aを前記落体50が通過する際に生じる第一のコイル対Aの電位のうち、極大値M1を呈する時間と極小値M2を呈する時間T1・T2の間にあって、前記第一のコイル対Aに電源から印加される電位によって各コイル3・4間に生じる基準電圧V0と一致する電位が規定される第一の時間(交点X1(時間T5))と、
 前記第二のコイル対Bを前記落体50が通過する際に生じる第二のコイル対Bの電位のうち、極大値M3を呈する時間と極小値M4を呈する時間T3・T4の間にあって、前記第二のコイル対Bに電源から印加される電位によって各コイル5・6間に生じる基準電圧V0と一致する電位が規定される第二の時間(交点X2(時間T6))と、を規定し、
 前記第一の時間T5から前記第二の時間T6までに要する時間T7を、前記規定距離Lを通過するために要する通過時間T7として規定し、
 前記通過時間T7と、前記規定距離Lとから、前記落体の落下速度vを規定するものである。
 そして、この落下速度vを利用することで、測定結果にバラツキの少ない、測定精度の高い被測定物30の粘度μを求めることができることとなる。なお、落下速度vを利用した粘度μの算出方法については、特開平8-219973号公報や、特開2006-208260号公報に開示されるものなどを利用でき、これらの公報に開示される方法をプログラムにて実行することで粘度μを算出することが可能となる。
 <第二の例:中間値から通過時間T10を規定する例>
 図4に示すごとく、極大値M1・M3、極小値M2・M4から中間値N1・N2を求め、中間値N1・N2の間の時間を通過時間T10として規定する例について説明する。
 電圧V1は、測定される信号出力(V)の最大値から規定される値であり、時間T1は、この電圧V1が測定されたときのカウンタの値(時間(t))から規定されるものである。ここで、仮に信号出力(V)にノイズが含まれるとしても、測定期間において最大の電圧V1が測定される時間T1は一点となり得るため、測定期間において、極大値M1(T1,V1)を規定することができる。
 同様に、電圧V2は、測定される信号出力(V)の最小値から規定される値であり、時間T2は、この電圧V2が測定されたときのカウンタの値(時間(t))から規定されるものである。ここで、仮に信号出力(V)にノイズが含まれるとしても、測定期間において最小の電圧V2が測定される時間T2は一点となり得るため、測定期間において、極小値M2(T2,V2)を規定することができる。
 また、同様に、図2に示すコイル5・6についても、図4に示す波形8のように、信号出力(V)について二つの極値、即ち、極大値M3(T3,V3)、極小値M4(T4,V4)を規定することができる。
 そして、図4に示すごとく、以上のようにして求めた波形7についての極大値M1(T1,V1)、極小値M2(T2,V2)から、時間T1と時間T2の中間の中間時間T8における中間値N1(T8、V5)を規定する。即ち、時間T8=(時間T2-時間T1)/2を規定する。
 また、図1及び図4に示すごとく、この中間時間T8は、落体50がコイル3・4の上下方向の中間位置C1を通過する時間とみなすことができる。また、中間値N1は、極大値M1(T1,V1)、極小値M2(T2,V2)の情報を記憶しておき、プログラムにより時間T1と時間T2の中間となる中間時間T8を求め、この中間時間T8のときの電圧V5を取得することで算出することができる。この中間値N1の算出は図2に示す前述の演算制御装置10の構成によって実施することができる。
 同様に、図4に示すごとく、波形8についての極大値M3(T3,V3)、極小値M4(T4,V4)から、時間T3と時間T4の中間の中間時間T9における中間値N2(T9、V6)を規定する。即ち、時間T9=(時間T4-時間T3)/2を規定する。
 また、図1及び図4に示すごとく、この中間時間T9は、落体50がコイル5・6の上下方向の中間位置C2(図1参照)を通過する時間とみなすことができる。また、中間値N2は、極大値M3(T3,V3)、極小値M4(T4,V4)の情報を記憶しておき、プログラムにより時間T1と時間T2の中間となる中間時間T9を求め、この中間時間T9の時の電圧V6を取得することで算出することができる。この中間値N2の算出は図2に示す前述の演算制御装置10の構成によって実施することができる。
 そして、図4に示すごとく、以上のようにして求めた中間値N1(T8,V5)と、中間値N2(T9,V6)を元に、中間時間T8から中間時間T9までに要する通過時間T10が規定される。この通過時間T10は、プログラムにより、中間時間T9から中間時間T8を差し引く演算により求められる。そして、この通過時間T10は、落体50がコイル3・4の上下方向の中間位置C1(図1参照)を通過してから、コイル5・6の上下方向の中間位置C2(図1参照)を通過するまでに要する時間として規定することができる。
 以上のようにして、図1に示すごとく、落体50がコイル3・4(中間位置C1)とコイル5・6(中間位置C2)の間の規定距離Lを通過するのに要する通過時間T10(図4参照)を求めることができる。なお、規定距離Lについては、予め演算制御装置10(記憶部13)(図2参照)に入力されるものとする。
 そして、この規定距離Lを通過時間T10で除すことにより、落体50の落下速度vを求めることができる(落下速度v(mm/msec)=L(mm)/T10(msec))。この落下速度vは、図4に示すごとく、二つの中間値N1(T3、V3)、及び、中間値N2(T9、V6)に基づいて算出される通過時間T10を利用して算出される。このため、同一の測定条件であれば、その測定結果のバラツキが少なくなり、測定精度の高い落下速度vを算出することができる。また、この通過時間T10の算出について、仮に、極大値M1・M3、極小値M2・M4の信号出力(V)にランダムにノイズが含まれて、測定のたびに極大値M1・M3、極小値M2・M4が測定される時間にバラツキが生じても、中間値N1・N2を取得することでそのバラツキを緩和することができ、通過時間T10の規定におけるノイズの影響を抑えることが可能となる。
 以上のように、第二の例では、図1、図2、及び、図4に示すごとく、
 前記第一のコイル対A(コイル3・4)を前記落体50が通過する際に生じる第一のコイル対Aの電位において、極大値M1を呈する時間と極小値M2を呈する時間の中間となる第一の中間時間T8(中間値N1)と、
 前記第二のコイル対B(コイル5・6)を前記落体50が通過する際に生じる第二のコイル対Bの電位において、極大値M3を呈する時間と極小値M4を呈する時間の中間となる第二の中間時間T9(中間値N2)と、を規定し、
 前記第一の中間時間T8(中間値N1)から前記第二の中間時間T9(中間値N2)までに要する時間を、前記規定距離Lを通過するために要する通過時間T10として規定し、
 前記通過時間T10と、前記規定距離Lとから、前記落体50の落下速度vを規定する、こととするものである。
 そして、この落下速度vを利用することで、測定結果にバラツキの少ない、測定精度の高い被測定物30の粘度μを求めることができることとなる。なお、落下速度vを利用した粘度μの算出方法については、特開平8-219973号公報や、特開2006-208260号公報に開示されるものなどを利用でき、これらの公報に開示される方法をプログラムにて実行することで粘度μを算出することが可能となる。
 次に、図1に示す各コイル対A・Bについて、極性を同じ配置とする実施例について説明する。
 図5に示すごとく、コイル103・104は、互いに極性が同じになるように、即ち、巻き方向が同一の関係となるように配置され、並列に接続されている。同様に、コイル105・106も、互いに極性が同じになるように、即ち、巻き方向が同一の関係となるに配置され、並列に接続されている。
 また、図5に示すごとく、コイル103・104、コイル105・106の終端は、それぞれ、演算制御装置10に接続される。
 この演算制御装置10においては、演算制御装置10を制御するCPU11と、CPU11が実行するプログラムに基づいて演算を行い、後述する反転位置Y1・Y2の電圧値や時間などを求める演算部12を具備している。
 また、演算制御装置10は、後述する反転位置Y1・Y2、落体50の落下速度、被測定物30の粘度を求めるためのプログラム、後述する信号出力(V)、及び、信号出力(V)が検出されたときの時間(t)を記憶する記憶部13を具備している。
 また、演算制御装置10は、コイル103・104、コイル105・106にそれぞれ接続され、コイル103・104、コイル105・106に生じる電位を増幅して信号出力(V)としてそれぞれ出力するための増幅部114a・114bを具備している。
 また、演算制御装置10は、時間(t)を規定し、その時間(t)を前記記憶部13に出力するためのカウンタ15を具備している。
 また、演算制御装置10は、前記演算部12による演算結果を出力するための出力部16を具備している。
 また、演算制御装置10は、前記コイル103・104、コイル105・106とそれぞれ接続され、所定の磁界を張らせるための電源部17a・17bを具備している。この電源部17a・17bから各コイル103・104、コイル105・106に一定の電流が供給されて、各コイル103・104、コイル105・106に一定の電位を生じさせることとしている。
 なお、図5に示す構成において特徴的な構成は、コイル103・104、コイル105・106の極性(巻き方向)、及び、コイル103・104、コイル105・106への電源部17a・17bからの電流供給と、コイル103・104、コイル105・106にそれぞれ生じる電位を増幅部114a・114bにて増幅して出力する構成である。その他のものについては、他の回路構成、他の装置構成を用いて実現することも可能であり、この構成に限定されるものではない。また、コンピュータ、プリンタなどのハードウェアと接続し、各種解析や結果出力を行うこととしてもよい。
 以上の構成により、図6に示すごとく、増幅部114a・114b(図5参照)から出力される信号出力(V)を波形17・18として得ることとする。
 図5に示すコイル103・104における電位は増幅部114aにて増幅され、図6に示すごとく、その信号出力(V)は、時間(t)の経過とともに推移する波形17として出力され、記憶部13(図5参照)に記憶される。同様に、図5に示すコイル105・106における電位は増幅部114bにて増幅され、図6に示すごとく、その信号出力(V)は、時間(t)の経過とともに推移する波形18として出力され、記憶部13(図5参照)に記憶される。なお、図6の縦軸は信号出力(V)であり、横軸は時間(t)である。また、この横軸は、落体の落下位置にも対応することになる。
 まず、図6に示すごとく、コイル103・104に対応する波形17について説明すると、信号出力(V)は、それぞれ、時間(t)によって変動するものであり、時間T11において信号出力(V)が極大値M11を呈した後、時間15において信号出力(V)が最小となる。その後、再び、時間T12において信号出力(V)が極大値M12を呈する。このように信号出力(V)が変化するのは、落下する落体50(図1参照)がコイル103・104に近くなるにつれて、コイル103・104にそれぞれ誘導起電力が生じ、この誘導起電力によってコイル103・104の電位が変化するためである。そして、この誘導起電力による信号出力(V)の時間変化を把握することによって、コイル103・104と落体50の位置関係の把握が可能となる。
 即ち、図6において、時間T0から時間T11に至るまでにおいては、コイル103に落体50が近づくにつれて、信号出力(V)が基準電圧V0から電圧V11まで増加する。これは、落体50がコイル103に近づくにつれて、落体50に誘導電流が生じ、その誘導電流が作る磁場がコイル103に作用して、コイル103における電位が変化するためである。
 また、落体50がコイル104に近づくと、信号出力(V)は電圧V12まで増加する。これは、落体50がコイル104に近づくと、同様に、落体50に生じる誘導電流によって生じる磁場がコイル104に作用するが、その磁場の方向がコイル103に作用するものと同じ方向となるため、コイル103における電位の変化と同様に、コイル104における電位が変化するためである。
 そして、増幅部114aでは、このコイル103とコイル104のそれぞれに発生する電位の変化を、一連の波形17として出力しているものである。
 以上のように、図5に示すようにコイル103・104の極性が同じになるように配置し、各コイル103・104の電位の変化を連続的に取得することとすると、図6に示す波形17のように、信号出力(V)について二つの極値、即ち、極大値M11(T11,V11)、極大値M12(T12,V12)を得ることができる。同様に、図5に示すコイル105・106についても、図6に示す波形18のように、二つの極値、即ち、極大値M13(T13,V13)、極大値M14(T14,V14)を得ることができる。なお、本実施例では、波形17・18について、それぞれ二つの極大値M11・M12、極大値M13・M14が現れるものであるが、コイルの巻き方向によって、波形17・18について、それぞれ二つの極小値が現れる構成としてもよい。
 <第三の例:電位変化の傾きの反転の時間から通過時間T20を規定する例>
 次に、図5に示す構成において、図6に示すごとく、極大値M11・M12、極大値M13・M14の間にそれぞれ存在する反転位置Y1・Y2を求め、反転位置Y1・Y2の間の時間を通過時間T20として規定する例について説明する。
 図6に示すごとく、波形17は、コイル103・104における電位変化に対応するものであり、上述したように、コイル103を通過する際に極大値M11(T11,V11)が現れ、コイル104を通過する際に極大値M12(T12,V12)が現れる。そして、この極大値M11から極大値M12に至る過程の時間T15において、電位変化の傾きが反転することになる。この電位変化が反転するポイントを反転位置Y1(T15、V15)として規定する。
 同様に、図6に示すごとく、波形18は、コイル105・106における電位変化に対応するものであり、上述したように、コイル105を通過する際に極大値M13(T13,V13)が現れ、コイル106を通過する際に極大値M14(T14,V14)が現れる。そして、この極大値M13から極大値M14に至る過程の時間T16において、電位変化の傾きが反転することになる。この電位変化が反転するポイントを反転位置Y2(T16、V16)として規定する。
 そして、図6に示すごとく、以上のようにして求めた反転位置Y1(T15,V15)と、反転位置Y2(T16,V16)を元に、時間T15から時間T16までに要する通過時間T20が規定される。この通過時間T20は、プログラムにより、時間T16から中間時間T15を差し引く演算により求められる。そして、この通過時間T20は、落体50がコイル103・104の上下方向の中間位置C1(図1参照)を通過してから、コイル105・106の上下方向の中間位置C2(図1参照)を通過するまでに要する時間として規定することができる。
 また、図6に示すごとく、この反転位置Y1、及び、反転位置Y2は、信号出力(V)の電位の変化の傾きが反転するポイント、即ち、傾きの正逆が切り替わるポイントであるため、仮に、信号出力(V)にノイズが含まれる場合でも、このノイズの影響を受けずに、反転位置Y1、及び、反転位置Y2を規定することができる。つまり、同一の測定条件とする場合において、反転位置Y1から反転位置Y2までに要する通過時間T20の測定精度を高く確保することができる。
 以上のようにして、図1に示すごとく、落体50がコイル103・104(中間位置C1)とコイル105・106(中間位置C2)の間の規定距離Lを通過するのに要する通過時間T20(図6参照)を求めることができる。なお、規定距離Lについては、予め演算制御装置10(記憶部13)(図5参照)に入力されるものとする。
 そして、この規定距離Lを通過時間T20で除すことにより、落体50の落下速度vを求めることができる(落下速度v(mm/msec)=L(mm)/T20(msec))。この落下速度vは、図6に示すごとく、ノイズの影響を受け難い二つの反転位置Y1(T15、V15)、及び、反転位置Y2(T16、V16)に基づいて算出される通過時間T20を利用して算出される。このため、同一の測定条件であれば、その測定結果のバラツキが少なくなり、測定精度の高い落下速度vを算出することができる。
 以上のように、本実施例では、図1、図5、及び、図6に示すごとく、
 前記第一のコイル対A(コイル103・104)を前記落体50が通過する際に生じる第一のコイル対Aの電位において、電位変化の傾きが反転する第一の時間T15(反転位置Y1)と、
 前記第二のコイル対B(コイル105・106)を前記落体50が通過する際に生じる第二のコイル対Bの電位において、電位変化の傾きが反転する第二の時間T16(反転位置Y2)と、を規定し、
 前記第一の時間T15(反転位置Y1)から前記第二の時間T16(反転位置Y2)までに要する時間を、前記規定距離Lを通過するために要する通過時間T20として規定し、
 前記通過時間T20と、前記規定距離Lとから、前記落体50の落下速度vを規定する、こととするものである。
 そして、この落下速度vを利用することで、測定結果にバラツキの少ない、測定精度の高い被測定物30の粘度μを求めることができることとなる。なお、落下速度vを利用した粘度μの算出方法については、特開平8-219973号公報や、特開2006-208260号公報に開示されるものなどを利用でき、これらの公報に開示される方法をプログラムにて実行することで粘度μを算出することが可能となる。
 <第四の例:極値の中間値の時間から通過時間T30を規定する例>
 次に、図5に示す構成において、図7に示すごとく、極大値M21・M22、極大値M23・M24の間にそれぞれ存在する中間値W1・W2を求め、中間値W1・W2の間の時間を通過時間T30として規定する例について説明する。
 図7に示すごとく、波形27は、コイル103・104における電位変化に対応するものであり、上述したように、コイル103を通過する際に極大値M21(T21,V21)が現れ、コイル104を通過する際に極大値M22(T22,V22)が現れる。そして、この極大値M21から極大値M22に至るまでの時間の中間に位置するポイントを中間値W1(T25、V25)として規定する。即ち、中間時間T25=(時間T22-時間T21)/2を規定する。
 同様に、図7に示すごとく、波形28は、コイル105・106における電位変化に対応するものであり、上述したように、コイル105を通過する際に極大値M23(T23,V23)が現れ、コイル106を通過する際に極大値M24(T24,V24)が現れる。そして、この極大値M23から極大値M24に至るまでの時間の中間に位置するポイントを中間値W2(T26、V26)として規定する。即ち、中間時間T26=(時間T24-時間T23)/2を規定する。
 そして、図7に示すごとく、以上のようにして求めた中間値W1(T25,V25)と、中間値W2(T26,V26)を元に、中間時間T25から中間時間T26までに要する通過時間T30が規定される。この通過時間T30は、プログラムにより、中間時間T26から中間中間時間T25を差し引く演算により求められる。そして、この通過時間T30は、落体50がコイル103・104の上下方向の中間位置C1(図1参照)を通過してから、コイル105・106の上下方向の中間位置C2(図1参照)を通過するまでに要する時間として規定することができる。
 以上のようにして、図1に示すごとく、落体50がコイル103・104(中間位置C1)とコイル105・106(中間位置C2)の間の規定距離Lを通過するのに要する通過時間T30(図7参照)を求めることができる。なお、規定距離Lについては、予め演算制御装置10(記憶部13)(図5参照)に入力されるものとする。
 そして、この規定距離Lを通過時間T30で除すことにより、落体50の落下速度vを求めることができる(落下速度v(mm/msec)=L(mm)/T30(msec))。この落下速度vは、図7に示すごとく、二つの中間値W1(T25,V25)、中間値W2(T26,V26)に基づいて算出される通過時間T30を利用して算出される。このため、同一の測定条件であれば、その測定結果のバラツキが少なくなり、測定精度の高い落下速度vを算出することができる。また、この通過時間T30の算出について、仮に、極大値M21・M22、極大値M23・M24の信号出力(V)にランダムにノイズが含まれて、測定のたびに極大値M21・M22、極大値M23・M24が測定される時間にバラツキが生じても、中間値W1・W2を取得することでそのバラツキを緩和することができ、通過時間T30の規定におけるノイズの影響を抑えることが可能となる。
 以上のように、本実施例では、図1、図5、及び、図7に示すごとく、
 前記第一のコイル対A(コイル103・104)を前記落体50が通過する際に生じる第一のコイル対Aの電位において、極値M21・M22を呈する時間の中間となる第一の中間時間T25(中間値W1)と、
 前記第二のコイル対B(コイル105・106)を前記落体50が通過する際に生じる第二のコイル対Bの電位において、極値M23・M24を呈する時間の中間となる第二の中間時間T26(中間値W2)と、を規定し、
 前記第一の中間時間T25(中間値W1)から前記第二の中間時間T26(中間値W2)までに要する時間を、前記規定距離Lを通過するために要する通過時間T30として規定し、
 前記通過時間T30と、前記規定距離Lとから、前記落体50の落下速度vを規定する、こととするものである。
 そして、この落下速度vを利用することで、測定結果にバラツキの少ない、測定精度の高い被測定物30の粘度μを求めることができることとなる。なお、落下速度vを利用した粘度μの算出方法については、特開平8-219973号公報や、特開2006-208260号公報に開示されるものなどを利用でき、これらの公報に開示される方法をプログラムにて実行することで粘度μを算出することが可能となる。
 粘度の測定対象となる被測定物としては、血液、飲料、塗料、薬品、酵母(懸濁液、泥状酵母)、食品(ゼリー状、スラリー状のものなど)、ヨーグルト、マヨネーズ、樹脂など、落体がその中を自重で落下し得る各種のものが想定される。また、Newton流体はもちろんのこと、非Newton流体として種別されるものも想定される。また、これらの被測定物について、少量の試料にて粘度μを測定できる点において、本発明は特に利点を有するものである。
 1  落体速度測定センサ
 2  筐体部
 3  コイル
 4  コイル
 5  コイル
 6  コイル
 7  波形
 8  波形
 10 演算制御装置
 20 落体式粘度計
 30 被測定物
 40 測定容器
 50 落体
 A  第一のコイル対
 B  第二のコイル対
 C1 中間位置
 C2 中間位置
 L  規定距離

Claims (10)

  1.  筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を落体速度測定センサにて測定し、前記落下速度を用いることで前記被測定物の粘度を測定する落体式粘度計に用いられる、落体式粘度計用の落体速度測定センサであって、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置される第一のコイル対と、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を具備し、
     前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に前記第一のコイル対に生じる電位のうち、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の間にあって、前記第一のコイル対に電源から印加される電位によって前記第一のコイル対に生じる基準電圧と一致する電位が規定される第一の時間と、
     前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に前記第二のコイル対に生じる電位のうち、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の間にあって、前記第二のコイル対に電源から印加される電位によって前記第二のコイル対に生じる基準電圧と一致する電位が規定される第二の時間と、を検出可能とし、
     前記第一の時間から前記第二の時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定可能とする、
     落体式粘度計用の落体速度測定センサ。
  2.  筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を落体速度測定センサにて測定し、前記落下速度を用いることで前記被測定物の粘度を測定する落体式粘度計に用いられる、落体式粘度計用の落体速度測定センサであって、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置される第一のコイル対と、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を具備し、
     前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に前記第一のコイル対に生じる電位において、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の中間となる第一の中間時間と、
     前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に前記第二のコイル対に生じる電位において、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の中間となる第二の中間時間と、を検出可能とし、
     前記第一の中間時間から前記第二の中間時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定可能とする、
     落体式粘度計用の落体速度測定センサ。
  3.  筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を落体速度測定センサにて測定し、前記落下速度を用いることで前記被測定物の粘度を測定する落体式粘度計に用いられる、落体式粘度計用の落体速度測定センサであって、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置される第一のコイル対と、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を具備し、
     前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第一のコイル対の電位において、電位変化の傾きが反転する第一の時間と、
     前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第二のコイル対の電位において、電位変化の傾きが反転する第二の時間と、を検出可能とし、
     前記第一の時間から前記第二の時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定可能とする、
     落体式粘度計用の落体速度測定センサ。
  4.  筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を落体速度測定センサにて測定し、前記落下速度を用いることで前記被測定物の粘度を測定する落体式粘度計に用いられる、落体式粘度計用の落体速度測定センサであって、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置される第一のコイル対と、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を具備し、
     前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第一のコイル対の電位において、極値を呈する時間の中間となる第一の中間時間と、
     前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第二のコイル対の電位において、極値を呈する時間の中間となる第二の中間時間と、を検出可能とし、
     前記第一の中間時間から前記第二の中間時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定可能とする、
     落体式粘度計用の落体速度測定センサ。
  5.  筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を落体速度測定センサにて測定し、前記落下速度を用いることで前記被測定物の粘度を測定する落体式粘度計であって、
     前記落体速度測定センサは、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置される第一のコイル対と、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、
     を具備する構成とする、落体式粘度計。
  6.  筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を落体速度測定センサにて測定し、前記落下速度を用いることで前記被測定物の粘度を測定する落体式粘度計であって、
     前記落体速度測定センサは、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置される第一のコイル対と、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、
     を具備する構成とする、落体式粘度計。
  7.  筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を測定するための、落下速度測定方法であって、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置される第一のコイル対と、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を用い、
     前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に前記第一のコイル対に生じる電位のうち、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の間にあって、前記第一のコイル対に電源から印加される電位によって前記第一のコイル対に生じる基準電圧と一致する電位が規定される第一の時間と、
     前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に前記第二のコイル対に生じる電位のうち、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の間にあって、前記第二のコイル対に電源から印加される電位によって前記第二のコイル対に生じる基準電圧と一致する電位が規定される第二の時間と、を規定し、
     前記第一の時間から前記第二の時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定し、
     前記通過時間と、前記規定距離から、前記落体の落下速度を規定する、落下速度測定方法。
  8.  筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を測定するための、落下速度測定方法であって、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置される第一のコイル対と、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が異なるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を用い、
     前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に前記第一のコイル対に生じる電位において、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の中間となる第一の中間時間と、
     前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に前記第二のコイル対に生じる電位において、極大値を呈する時間と極小値を呈する時間の中間となる第二の中間時間と、を規定し、
     前記第一の中間時間から前記第二の中間時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定し、
     前記通過時間と、前記規定距離から、前記落体の落下速度を規定する、落下速度測定方法。
  9.  筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を測定するための、落下速度測定方法であって、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置される第一のコイル対と、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を用い、
     前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第一のコイル対の電位において、電位変化の傾きが反転する第一の時間と、
     前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第二のコイル対の電位において、電位変化の傾きが反転する第二の時間と、を規定し、
     前記第一の時間から前記第二の時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定し、
     前記通過時間と、前記規定距離とから、前記落体の落下速度を規定する、落下速度測定方法。
  10.  筒状の測定容器内に収容された被測定物の中に落体を落下させ、前記落体の落下速度を測定するための、落下速度測定方法であって、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置される第一のコイル対と、
     前記測定容器の外周に配置され、互いが上下方向に離間され、且つ、極性が同じになるように配置されるコイル対であって、前記第一のコイル対の下方に規定距離だけ離間して配置される第二のコイル対と、を用い、
     前記第一のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第一のコイル対の電位において、極値を呈する時間の中間となる第一の中間時間と、
     前記第二のコイル対を前記落体が通過する際に生じる第二のコイル対の電位において、極値を呈する時間の中間となる第二の中間時間と、を規定し、
     前記第一の中間時間から前記第二の中間時間までに要する時間を、前記規定距離を通過するために要する通過時間として規定し、
     前記通過時間と、前記規定距離とから、前記落体の落下速度を規定する、落下速度測定方法。
PCT/JP2009/004558 2008-09-26 2009-09-14 落体式粘度計用の落体速度測定センサ、及び、落下速度測定方法 WO2010035418A1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010530708A JP4934219B2 (ja) 2008-09-26 2009-09-14 落体式粘度計用の落体速度測定センサ、及び、落下速度測定方法
EP09815840.5A EP2333513A4 (en) 2008-09-26 2009-09-14 FALL SPEED MEASURING SENSOR FOR FALLING BODY VISCOMETER AND METHOD FOR FALL SPEED MEASUREMENT
US13/120,978 US8555706B2 (en) 2008-09-26 2009-09-14 Falling speed measuring sensor for falling body viscometer and falling speed measuring method

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008-247238 2008-09-26
JP2008247238 2008-09-26

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2010035418A1 true WO2010035418A1 (ja) 2010-04-01

Family

ID=42059432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2009/004558 WO2010035418A1 (ja) 2008-09-26 2009-09-14 落体式粘度計用の落体速度測定センサ、及び、落下速度測定方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8555706B2 (ja)
EP (1) EP2333513A4 (ja)
JP (1) JP4934219B2 (ja)
WO (1) WO2010035418A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011039906A1 (ja) * 2009-10-03 2011-04-07 アサヒビール株式会社 落体式粘度計の落体の落下状態の判定方法、落体速度測定センサ、及び、それを備える落体式粘度計
MX340806B (es) * 2011-03-28 2016-06-24 Inst Mexicano Del Petroleo * Proceso de medicion de la viscosidad dinamica de crudo vivo pesado desde la presion de yacimiento hasta la presion atmosferica, incluyendo la presion en el punto de burbuja, basado en un viscosimetro electromagnetico.
US8869600B2 (en) * 2011-12-23 2014-10-28 Norcross Corporation Falling-piston viscometer and methods for use thereof
CN102607997A (zh) * 2012-02-17 2012-07-25 哈尔滨工业大学 一种新拌混凝土粘度测量装置
CN104359796A (zh) * 2014-11-21 2015-02-18 无锡悟莘科技有限公司 一种液体粘度测量系统
CN112362533B (zh) * 2020-11-05 2024-04-02 湖南圣人防水材料有限公司 一种水性涂料粘度检测装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0245712A (ja) * 1988-08-05 1990-02-15 Sankyo Boeki Kk 位置検出装置
JPH08219973A (ja) 1995-02-09 1996-08-30 Res Inst For Prod Dev 落体式粘度測定方法及びその装置
JP2004317185A (ja) * 2003-04-14 2004-11-11 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 位置検出装置
JP2006208260A (ja) 2005-01-31 2006-08-10 Univ Kansai 血液の粘度測定方法及び装置

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1780952A (en) * 1927-09-27 1930-11-11 Hercules Powder Co Ltd Viscosimeter
US2434349A (en) * 1943-02-26 1948-01-13 Wheelco Instr Company Viscosity measuring apparatus
GB758199A (en) * 1953-10-13 1956-10-03 Reinhold Adolf Phillip Werthei Improvements in or relating to viscometers
BE560993A (ja) * 1956-10-18 1900-01-01
GB863510A (en) * 1958-05-14 1961-03-22 Tyer & Co Ltd An improved viscometer
US3328704A (en) * 1964-03-10 1967-06-27 Western Electric Co Pulse peak detector
US3512396A (en) 1967-06-29 1970-05-19 Dainippon Ink & Chemicals Falling body viscosimeter
US3717026A (en) 1970-02-24 1973-02-20 Tokyo Keiki Kk Viscosimeter
JPS4856480A (ja) 1971-11-16 1973-08-08
US3772910A (en) * 1971-12-22 1973-11-20 Us Air Force Precision viscometer timer control system
FR2479468A1 (fr) * 1980-03-26 1981-10-02 Medicatest Appareil pour mesurer automatiquement la viscosite des liquides
US4466275A (en) * 1981-12-02 1984-08-21 Thoene Ernst Arrangement for measuring viscosity
US4627272A (en) 1984-11-28 1986-12-09 Cambridge Applied Systems, Inc. Viscometer
JPH0718362B2 (ja) 1986-10-13 1995-03-06 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の空燃比制御装置
JPH0539424A (ja) 1991-08-02 1993-02-19 Japan Steel Works Ltd:The 熱可塑性プラスチツク及びその製造方法
US5327778A (en) * 1992-02-10 1994-07-12 Park Noh A Apparatus and method for viscosity measurements using a controlled needle viscometer
DE19716985A1 (de) * 1997-04-23 1998-10-29 A B Elektronik Gmbh Vorrichtung zur Ermittlung der Position und/oder Torsion rotierender Wellen
US6134394A (en) * 1997-06-19 2000-10-17 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus for detecting viscosity of a liquid type developer by utilizing a developer density detecting device
WO2011039906A1 (ja) * 2009-10-03 2011-04-07 アサヒビール株式会社 落体式粘度計の落体の落下状態の判定方法、落体速度測定センサ、及び、それを備える落体式粘度計

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0245712A (ja) * 1988-08-05 1990-02-15 Sankyo Boeki Kk 位置検出装置
JPH08219973A (ja) 1995-02-09 1996-08-30 Res Inst For Prod Dev 落体式粘度測定方法及びその装置
JP2004317185A (ja) * 2003-04-14 2004-11-11 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 位置検出装置
JP2006208260A (ja) 2005-01-31 2006-08-10 Univ Kansai 血液の粘度測定方法及び装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
See also references of EP2333513A4 *

Also Published As

Publication number Publication date
EP2333513A1 (en) 2011-06-15
JPWO2010035418A1 (ja) 2012-02-16
EP2333513A4 (en) 2014-03-19
US20110174061A1 (en) 2011-07-21
US8555706B2 (en) 2013-10-15
JP4934219B2 (ja) 2012-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4934219B2 (ja) 落体式粘度計用の落体速度測定センサ、及び、落下速度測定方法
EP2685271A1 (en) Magnetic detection device
Chen et al. Dynamics of driven polymer transport through a nanopore
JP5604862B2 (ja) 流路デバイス、複素誘電率測定装置及び誘電サイトメトリー装置
EP2725095B1 (en) Capacitance probe for measuring the concentration of live biomass
WO2014049698A1 (ja) 流動体の物性測定方法及び装置
CN103558286B (zh) 一种基于互感电压原理的咸蛋清盐分检测方法
JPH09113327A (ja) 電磁流量計
JP6149542B2 (ja) 磁気検査装置および磁気検査方法
US20150377759A1 (en) Method for finding shear rate of fluid, and program and device for same
Gaire et al. Magnetic tweezers: Development and use in single-molecule research
US20150007670A1 (en) Magneto-inductive flowmeter
JP6481443B2 (ja) 電磁流量計
CN106066196A (zh) 电磁流量计的信号提取方法
CN113015906A (zh) 一种凝血分析仪及其纤维蛋白原浓度检测方法
CN104634968A (zh) 用于致病菌检测的生物传感器系统
KR20090017012A (ko) 전자기 유도를 이용한 미세 입자 및 미생물 검출 장치 및방법
JP6398830B2 (ja) 磁気インピーダンスセンサ
JP2001241983A (ja) 電磁流量計
JP2016164532A (ja) Mi磁気センサ
RU2303295C1 (ru) Прибор для исследования вихревого электрического поля в магнитной среде
RU2202784C2 (ru) Способ определения кислотности (ph) молока и молочных продуктов
RU2489686C2 (ru) Электромагнитный способ измерения расхода
JP2011158266A (ja) 交流インピーダンス測定システム
EP3150987A1 (en) Method for monitoring viscoelastic properties of fluids and its use in measuring biofilms

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 09815840

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2010530708

Country of ref document: JP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2009815840

Country of ref document: EP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 13120978

Country of ref document: US

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE