WO2010001694A1 - スライドドアのハーネス配線装置 - Google Patents

スライドドアのハーネス配線装置 Download PDF

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Abstract

スライドドア15が全開位置Cに至ったときには、キャタピラ20が一側に湾曲変形しつつその先端が後方に折り返された形態となる。ドア側取付部50には、全開位置Cにおいて、回動体33に対し、キャタピラ20の先端を折り返し方向に引っ張るように回動付勢する付勢手段65が設けられる。スライドドア15が正規の全開位置Cを超えてオーバストロークしようとすると、付勢手段65の付勢力に抗して回動体33を縦軸回りに回動させつつ、キャタピラ20の先端が基端との間でぴんと張った状態となる。スライドドア15が正規の全開位置Cに戻る際、回動体33が付勢力によってキャタピラ20の先端を引っ張る方向に回動し、弛みが除去される。

Description

スライドドアのハーネス配線装置
 本発明は、自動車等の車両のスライドドアと車体との間に設けられるハーネス配線装置に関する。
 従来、この種のハーネス配線装置の一例として、特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、車体とスライドドアとの間に配線されるハーネスが、複数のリンク部材が線状に連結されてなるキャタピラに挿通して支持され、このキャタピラの基端と先端とが、それぞれ車体とスライドドアに対して取付部を介して縦軸回りの回動可能に支持された構造であり、スライドドアは、キャタピラがその先端が基端からほぼ直線状をなして一方向に延出した形態を取る全閉位置と、キャタピラが一側に湾曲変形しつつその先端が反対方向に折り返された形態を取る全開位置との間でスライドされるようになっている。
 一方このようなスライドドアでは、スライドドアが全開位置を超えた位置までスライドする、すなわちオーバストロークする場合を考慮した構造を取る必要がある。具体的には、スライドドアが勢い良く開放されると、慣性力によりオーバストロークして開放端に配されたゴム等からなるクッションを弾縮しつつ停止し、そののちクッションの復元弾力で全開位置に戻されるといった動作をし、ハーネスすなわちキャタピラも、このオーバストロークを見越して余剰の長さが取られている。
特開2006-327328号公報
(発明が解決しようとする課題)
 上記のような構造の場合は、図15に示すように、スライドドア1が全開位置に戻った際には、キャタピラ2(ゴムブーツ3で覆われている)が弛むことになるが、それだけ周辺部品と干渉しやすくなる。具体的には、スライドドア1の下部側に設けられて同スライドドア1をスライド可能に支持したロアアーム4と干渉するおそれがある。また、キャタピラ2が弛んで出入口側に張り出し、昇降の際に触れやすくなるという問題があった。
 本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、スライドドアの全開時にオーバストロークすることを許容した上で、正規の全開位置に戻った際にはガイド部材の弛みを除去できるようにするところにある。
(課題を解決するための手段)
 本発明のスライドドアのハーネス配線装置は、車体とスライドドアとの間に配線されるハーネスと、複数のリンク部材が線状に連結された構造で前記ハーネスが挿通支持されたガイド部材とが具備され、このガイド部材の基端が前記車体に支持されるとともに、先端が前記スライドドアに設けられた取付部に対して回動可能に支持され、前記スライドドアは、前記ガイド部材がその先端が前記基端からほぼ直線状をなして一方向に延出した形態を取る全閉位置と、前記ガイド部材が一側に湾曲変形しつつその先端が反対方向に折り返された形態を取る全開位置との間でスライドされるようになっており、かつ前記取付部には、前記スライドドアが前記全開位置にある場合において、前記ガイド部材の先端を前記折り返し方向に引っ張るように回動付勢する付勢手段が設けられているところに特徴を有する。
 上記構成によれば、スライドドアが全開される場合において、正規の全開位置を超えてオーバストロークしようとすると、ガイド部材の先端が付勢手段の付勢力に抗して回動しつつ、ガイド部材が基端との間でぴんと張った状態となってオーバストロークが許容される。そののちスライドドアが正規の全開位置に戻ると、ガイド部材が弛もうとするが、スライドドアが戻ることに伴い、付勢手段の付勢力でガイド部材の先端が回動してガイド部材が引っ張られ、弛みが除去される。
 また、以下のような構成としてもよい。
 (1)前記取付部には回動体が縦軸回りの回動可能に支持されて、この回動体に前記ガイド部材の先端が連結され、前記付勢手段は、前記回動体を前記ガイド部材の先端を引っ張るような回動方向に付勢するようになっている。
 スライドドアが全開されてオーバストロークしようとすると、付勢手段の付勢力に抗して回動体を縦軸回りに回動させつつ、ガイド部材の先端が基端との間でぴんと張った状態となる。スライドドアが正規の全開位置に戻る際、回動体が付勢力によってガイド部材の先端を引っ張る方向に回動し、弛みが除去される。
 (2)前記付勢手段が、前記取付部と前記回動体との間に装着されたばね部材である。
 (3)前記ばね部材がねじりコイルばねである。
 (4)前記ばね部材が板ばねである。
(発明の効果)
 本発明によれば、スライドドアの全開時にオーバストロークすることを許容した上で、正規の全開位置に戻った際にはガイド部材の弛みを除去することができる。
本発明の実施形態1に係る車両の後部昇降口の下部付近を示す概略斜視図 キャタピラの平面図 車体側取付部の斜視図 同分解斜視図 図1のV-V線断面図 キャタピラの配設構造を示す断面図 ドア側取付部の分解斜視図 そのフロントブラケットを外した状態の斜視図 ドア側取付部の組付状態の斜視図 ドア側取付部の取付部分の断面図 スライドドアが全開位置を超えてオーバストロークした場合のキャタピラの状態を示す平面図 スライドドアが全開位置に戻された場合の同図 実施形態2に係るドア側取付部の分解斜視図 その組付状態の斜視図 従来例の概略平面図
 10…車体
 15…スライドドア
 17…ハーネス
 20…キャタピラ(ガイド部材)
 21…リンク部材
 30…車体側取付部
 33…回動体
 34…中空軸
 50,50A…ドア側取付部
 65…ねじりコイルばね(ばね部材;付勢手段)
 70…受け板
 80…板ばね(ばね部材;付勢手段)
 A:全閉位置
 C:全開位置
 <実施形態1>
 本発明の実施形態1を図1ないし図12に基づいて説明する。この実施形態では、ワンボックスカーを例示している。
 図1において、符号10はワンボックスカーの車体であって、この車体10の左側面には後部昇降口11が開口され、その下部位置にステップ12が配設されている。このステップ12は、下段面12Aと上段面12Bとを有する段差状に形成され、後部側では、その上段面12Bが、後部昇降口11の開口縁付近まで張り出している。
 この後部昇降口11を開閉するスライドドア15(図6参照)が、前後方向のスライド自由に装着されている。スライドドア15は、同スライドドア15に突設された複数のアーム(ロアアーム28のみ図11,図12に図示)を、車体10側に設けられたレール等に装着してスライド自由に支持されている。
 スライドドア15と車体10との間には、図2にも示すように、給電用電線や信号送受用電線等からなるハーネス17が配線され、このハーネス17は、ガイド部材であるキャタピラ20に挿通されて保護されている。また、キャタピラ20の外側には、防塵用にゴムブーツ23(図1の実線並びに図2の鎖線参照)が被着されている。
 キャタピラ20は、略角筒状をなす複数のリンク部材21が、ピン22を介して順次に回動可能に支持されつつ線状に連結された構造であって、水平面内での可撓性を有するようになっており、図2に示すように、スライドドア15の全閉位置A、中間(半開)位置B及び全開位置Cの間で形状が変化するようになっている。
 図2では、スライドドア15の位置A,B,Cに応じて変化するキャタピラ20が、それぞれ実線で示されている。また、図1では、全閉位置Aと全開位置Cのキャタピラ20(ゴムブーツ23)がともに実線で示されている。
 ここで、全閉位置Aのキャタピラ20を例に採って説明すると、一のリンク部材21は、その基端側(右側)に隣接するリンク部材21に対して、反時計回り方向の回動のみが許容された形態で連結されており、したがってキャタピラ20は、上記した全閉位置Aの姿勢から、その途中箇所が上方に膨出するような変形は許容するが、同途中箇所が下方に膨出するような変形は許容しないようになっている。
 キャタピラ20の基端部(全閉位置Aにある場合の右端部)は、車体側の取付部30(以下、車体側取付部30)によって車体の所定位置に取り付けられている一方、キャタピラ20の先端部は、スライドドア15側の取付部50(以下、ドア側取付部50)によってスライドドア15の内装の所定位置に取り付けられている。
 車体側取付部30は、図3及び図4に示すように、アッパブラケット31とロアブラケット32との間に、回動体33を縦軸回りの回動可能に挟み込んで装着した構造である。なお、図3では、回動体33が回動した2位置にある場合がともに実線で示されている。回動体33は、基端側が閉鎖された略角筒状をなし、その基端側の上面には、内部と連通した中空軸34が上向きに突設される一方、回動端側には左右一対の係止片35が形成され、この係止片35に対し中空のジョイント36(図2参照)を介して、上記したキャタピラ20の基端のリンク部材21が連結されている。
 アッパブラケット31には、回動体33の中空軸34と整合した縦向きの挿通孔37が形成されているとともに、この挿通孔37の上端から奥側(車室R側)に向かうガイド路38が形成され、その上方がキャップ39で覆われている。
 一方、上記したステップ12における張り出し部内には、図5に示すように、フロアパネル25が張設されており、上記した構造になる車体側取付部30が、ガイド路38の出口が車室R側を向いた姿勢において、フロアパネル25の左側縁部の位置に配され、取付片40をねじ41で止めて固定されている。
 そして、キャタピラ20に挿通されたハーネス17の車体10側の端部は、ジョイント36、回動体33、その中空軸34、アッパブラケット31の挿通孔37及びガイド路38を通って車室R側に引き出され、その端末に、図2に示すように、車体10側に装備されたECUに接続されるコネクタ18が装着されている。
 また、車体側取付部30から引き出されたキャタピラ20は、ステップ12の段差面に形成された開口部13を通して外部に引き出され、このときのキャタピラ20の位置は、図6に示すように、ステップ12の下段面12Aよりも上方位置にある。
 次に、ドア側取付部50について説明する。
 ドア側取付部50は大まかには、図7に示すように、スライドドア15側のリアブラケット51と、車室R側のフロントブラケット52との間に、車体側取付部30で用いたと同様の回動体33を縦軸回りの回動可能に挟み込んで装着した構造である。
 リアブラケット51は横長でやや厚肉の板状をなし、長さ方向の中央部にほぼ正方形の窓孔53が開口されているとともに、その左右両側に嵌合孔54が形成されている。このリアブラケット51の表面(フロントブラケット52との対向面)には、窓孔53の上縁と下縁とに沿った位置において、回動体33の基端側に設けられた中空軸34の上方突出端と、下方突出端(下端面は閉鎖されている)との半周分がそれぞれ嵌る半円形の軸受凹部55Aがそれぞれ形成されている。
 また、上下の軸受凹部55Aにおける各左右の開口縁の外側の計4箇所からは、係止爪56がフロントブラケット52側に向けて突設されており、上側の2本の係止爪56の先端には下向きの鈎部57が、下側の2本の係止爪56の先端には上向きの鈎部57がそれぞれ形成されている。上側の軸受凹部55Aの手前側には、中空軸34の上面開口と連通する縦長のガイド筒58が上方に向けて突設されている。
 フロントブラケット52は同じく横長でやや厚肉の板状をなし、長さ方向の中央部に横長の長方形の窓孔60が開口されているとともに、その左右両側に、リアブラケット51の嵌合孔54に嵌る嵌合突部61が裏側(リアブラケット51側)に突出して設けられ、それぞれねじの取付孔62が開口されている。窓孔60の上下両縁部には、上記した回動体33の中空軸34の上方突出端と下方突出端との残りの半周分がそれぞれ嵌る半円形の軸受凹部55Bが、表側に膨出するようにして形成されている。上下の軸受凹部55Bにおける各左右の開口縁の外側の計4箇所には、リアブラケット51側の各係止爪56を挿通して鈎部57に係止する係止孔63が形成されている。
 したがって、リアブラケット51の上下の軸受凹部55Aに、回動体33における中空軸34の上下の突出端の半周分が嵌められたのち、回動体33の先端側が窓孔60に通され、また嵌合突部61が相手の嵌合孔54に嵌合されつつ、フロントブラケット52がリアブラケット51の対向面に重ねられる。このとき併せて、係止爪56の先端が相手の係止孔63に挿入され、重なったところで係止爪56の鈎部57が係止孔63から突出してその孔縁に係止することにより両ブラケット51,52が一体結合され、そのときフロントブラケット52の上下の軸受凹部55Bに、中空軸34の上下の突出端の残り半周分が嵌められる。これにより、回動体33が中空軸34を中心とした縦軸回りの回動可能に支持され、併せて中空軸34の上面開口がガイド筒58と連通した状態となる。
 図10に示すように、上記したスライドドア15の内装板15Aには、下縁よりも所定寸法上方の位置において、庫内側に段差状に張り出した張り出し部15Bが形成されており、この張り出し部15Bの下端部における長さ方向(スライド方向)の途中位置が切り欠かれることで、内装板15Aが室内R側に向けて露出され、この露出面が、ドア側取付部50の取付面16とされている。
 この取付面16にドア側取付部50が当てられ、フロントブラケット52に形成された左右の取付孔62に通したねじ(図示せず)を、上記の取付面16に形成された相手のねじ孔(図示せず)にねじ込むことにより固定されるようになっている。一方、回動体33の回動端側に設けられた左右一対の係止片35には、中空のジョイント36(図2参照)を介して、キャタピラ20の先端のリンク部材21が連結されるようになっている。
 そして、キャタピラ20に挿通されたハーネス17のドア側の端部は、ジョイント36、回動体33、その中空軸34、及びリアブラケット51のガイド筒58を通って上方に引き出され、その端末に設けられたコネクタ19が、スライドドア15側の駆動装置やセンサに接続されるようになっている。
 また、ドア側取付部50から引き出されたキャタピラ20の高さ位置は、図6に示すように、ステップ12の下段面12Aと、スライドドア15の張り出し部15Bの下面との間に来るようになっている。
 さて、上記したドア側取付部50には、同ドア側取付部50に回動自由に支持された回動体33を回動付勢する機構が構成されており、以下それについて、図7ないし図9を中心に説明する。
 回動付勢手段としては、4個のねじりコイルばね65が備えられている。それとともに、左右一対の受け板70が設けられている。この受け板70は、回動体33の側面に当接可能な方形状をなし、その基端側の上下両面に支持軸71が突設されている。一方、リアブラケット51に設けられた各係止爪56の基端部における上下に対向する面には、受け板70の上下の支持軸71をそれぞれ回動可能に嵌合する軸受筒74が上下に対向して設けられている。したがって左右の受け板70は、基端の上下の支持軸71を上下で対をなす軸受筒74に嵌合することにより、それぞれ回動体33の左側面または右側面の外側において揺動可能に支持されている。
 ねじりコイルばね65は、コイル部66の上下両端部から、一対の腕67を水平姿勢でかつ略直交する方向に向けて延出させた形状となっている。受け板70の上下の端面には、ねじりコイルばね65の一方の腕67を係止する係止鈎部72Aが、2個ずつ形成されている。
 一方、リアブラケット51の表面における左右の係止爪56の形成位置の外側には、上下一対ずつの装着溝75が形成されている。各装着溝75内には、ねじりコイルばね65の他方の腕67を係止する係止鈎部72Bが同じく2個ずつ形成されている。
 左側の上下2個のねじりコイルばね65は、図7に示すように、一方の腕67が表側を向き、他方の腕67が同図の左側を向いた姿勢を採り、それぞれのコイル部66が、左側の受け板70の上下の支持軸71に嵌合される。左側の受け板70の上下の支持軸71は、ねじりコイルばね65のコイル部66が嵌装された状態で、上記したように相手の軸受筒74に嵌合されることになる。
 そして、両ねじりコイルばね65の一方の腕67が、左側の受け板70の上面または下面の係止鈎部72Aに係止されるとともに、他方の腕67が、左側の上または下の装着溝75の係止鈎部72Bに係止されている。
 右側の上下2個のねじりコイルばね65は、一方の腕67が表側を向き、他方の腕67が図7の右側を向いた姿勢を採り、それぞれのコイル部66が、右側の受け板70の上下の支持軸71に嵌合される。同様に、右側の受け板70の上下の支持軸71は、ねじりコイルばね65のコイル部66が嵌装された状態で、相手の軸受筒74に嵌合される。
 そして、両ねじりコイルばね65の一方の腕67が、右側の受け板70の上面または下面の係止鈎部72Aに係止されるとともに、他方の腕67が、右側の上または下の装着溝75の係止鈎部72Bに係止されている。
 このように、受け板70を含めてねじりコイルばね65が組み付けられると、図9において、右側の2本のねじりコイルばね65の弾力により、右側の受け板70を介し回動体33に対して矢線a方向の回動力が付勢されるとともに、左側の2本のねじりコイルばね65の弾力により、左側の受け板70を介し回動体33に対して矢線b方向の回動力が付勢されるようになっている。そのため、回動体33に対して回動力が作用しない無負荷の状態では、回動体33は、フロントブラケット52の表面に対してほぼ直交姿勢をなして手前側に突出した状態となる(中立位置)。
 また、回動体33は、上記した中立位置から図9の矢線b方向に回動する場合は、右側のねじりコイルばね65を弾縮しつつすなわちその付勢力に抗して回動し、同図の矢線a方向に回動する場合は、左側のねじりコイルばね65を弾縮しつつ回動することになるが、それぞれの回動端が規制されるようになっている。
 具体的には、図7に示すように、リアブラケット51の表面における窓孔53を挟んだ右側と左側とには、右側の受け板70を介して回動体33の右側面を当てる傾斜面からなる右規制面77と、左側の受け板70を介して回動体33の左側面を当てる同じく傾斜面からなる左規制面78とがそれぞれ形成されている。ただし、右規制面77の方が左規制面78と比べると、フロントブラケット52の表面とのなす角度が大きく設定され、したがって中立位置から図9の矢線b方向の回動可能角度の方が、矢線a方向の回動可能角度よりも小さくなる。
 続いて、本実施形態の作用を説明する。
 ハーネス17の配線構造としては、既述したように、車体側取付部30が、ステップ12内に配されたフロアパネル25の左側縁部に取り付けられる一方、ドア側取付部50が、スライドドア15の内装板15Aの下端部における長さ方向(スライド方向)の途中位置に取り付けられ、ハーネス17が挿通されたキャタピラ20の基端部が、車体側取付部30に回動可能に装備された回動体33と連結され、同キャタピラ20の先端部が、ドア側取付部50に回動可能に装備された回動体33と連結されている。
 そしてスライドドア15は、キャタピラ20の形状を変化させつつ、図2の矢線Xに示すような経路に沿って、全閉位置Aと全開位置Cとの間でスライド移動されるようになっている。
 ここで、本実施形態では、スライドドア15が開放される際、全開位置Cを超えた位置までスライドする、すなわちオーバストロークする場合を考慮した構造となっている。例えばスライドドア15が勢い良く開放されると、慣性力によりオーバストロークして開放端に配されたゴム等からなるクッションを弾縮しつつ停止し、そののちクッションの復元弾力で全開位置Cに戻されるといった動作をするため、ハーネス17すなわちキャタピラ20も、このオーバストロークを見越して余剰の長さが取られた構造となっている。このようにキャタピラ20に余剰長さがあると、スライドドア15が全開位置Cに戻った際にキャタピラ20が弛むことになり、例えばスライドドア15をスライド可能に支持したロアアーム28と干渉することが懸念される。
 それに対し本実施形態では、以下のような作用をすることで上記の不具合が払拭される。
 スライドドア15が勢い良く開放されて、正規の全開位置Cを超えてオーバストロークしようとした場合、図11に示すように、車体側取付部30の回動体33をほぼ車室外側に向け、またドア側取付部50の回動体33を、ねじりコイルばね65の弾力に抗して同図の反時計回り方向に回動させて、規制面77に当たった斜め前向きとしつつ、キャタピラ20は、車体側取付部30とドア側取付部50との間でぴんと張った状態となってオーバストロークが許容される。そののち図11の鎖線並びに図12に示すように、スライドドア15が正規の全開位置Cに戻ると、キャタピラ20が図12の鎖線に示すように弛もうとするが、スライドドア15すなわちドア側取付部50が戻ることに伴い、ねじりコイルばね65の復元弾力(付勢力)でドア側取付部50の回動体33が、同図の時計回り方向に回動してキャタピラ20が同図の実線に示すように引っ張られ、キャタピラ20の弛みが除去される。そのためロアアーム28と干渉することが回避される。
 なお、スライドドア15がゆっくりと開放され、初めから全開位置Cに移動した場合も、ねじりコイルばね65の弾力(付勢力)でドア側取付部50の回動体33が回動してキャタピラ20が引っ張られ、キャタピラ20の弛みが除去された状態となる。
 以上説明したように本実施形態によれば、キャタピラ20の先端が連結された回動体33を備えたドア側取付部50において、スライドドア15が全開位置Cにある場合に、キャタピラ20の先端を後方に引っ張るように回動体33を回動付勢するねじりコイルばね65を設けた構造としている。
 そのため、例えばスライドドア15が勢い良く開放されて、正規の全開位置Cを超えてオーバストロークしようとした場合、回動体33を、ねじりコイルばね65の弾力に抗して斜め前向きとしつつ、キャタピラ20は、車体側取付部30とドア側取付部50との間でぴんと張った状態となってオーバストロークが許容される。そののちスライドドア15が正規の全開位置Cに戻るとキャタピラ20が弛もうとするが、ねじりコイルばね65の復元弾力(付勢力)で回動体33が回動してキャタピラ20が引っ張られ、キャタピラ20の弛みが除去される。結果、キャタピラ20がロアアーム28と干渉することが回避され、また、弛んだキャタピラ20が後部昇降口11側に張り出して昇降の際に触れる事態が生じることを防止できる。
 <実施形態2>
 次に、本発明の実施形態2を図13及び図14によって説明する。 
 この実施形態2では、ドア側取付部50Aの回動体33の回動付勢手段として、実施形態1のねじりコイルばね65に代えて、板ばね80を用いた場合を例示している。なお、実施形態1と同一機能を有する部位については、同一符号を付すことで説明を省略または簡略化する。
 板ばね80は、図13に示すように、合成樹脂製または金属板製であって、基板81の一縁側に、回動体33の側面に当てられる当接板82を直角曲げして形成したL形に形成され、左右一対が準備されている。なお基板81には、規制面77,78を逃がす逃がし凹部84が形成されている。
 左右の板ばね80は、背中合わせの姿勢を取って配されて、各基板81の外側の端縁部が両ブラケット51,52の間に挟まれ、かつ各基板81の外側の端縁に直角曲げされて形成された上下の係止部85が、フロントブラケット52に形成されたスリット状の係止溝87に差し込まれて取り付けられる。各当接板82は、窓孔60を通して手前に突出しつつ、回動体33の左または右側面に当てられる。
 実施形態2のドア側取付部50Aでは、回動体33に対して回動力が作用しない無負荷の状態では、回動体33は、フロントブラケット52の表面に対してほぼ直交姿勢をなして手前側に突出した状態となる(中立位置)。そして、回動体33に対して図14の矢線a方向の回動力が作用すると、同図の手前側から見た左側の板ばね80が弾性変形しつつ回動体33を逆方向に回動付勢する付勢力を蓄積し、一方、同図の矢線b方向の回動力が作用すると、右側の板ばね80が弾性変形しつつ回動体33を逆方向に回動付勢する付勢力を蓄積するようになっている。
 全体的な作用については、上記実施形態1と同様である。
 <他の実施形態>
 本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
 (1)ドア側取付部に対し、スライドドアが全開位置にある場合において、キャタピラの先端を折り返し方向に引っ張るように回動体を回動付勢する機能を持った付勢部材のみを配するようにしてもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
 (2)ドア側取付部に配された回動体の回動規制角度は、上記実施形態に例示したものに限らず、キャタピラの配索態様の条件等に応じて適宜に変更可能である。
 (3)回動付勢部材は、上記実施形態に例示したばね部材に限らず、ゴム等の弾性体を適用してもよい。
 (4)本発明は、上記実施形態とは逆に、車体の右側面にスライドドアが配された形式のものにも同様に適用可能である。

Claims (5)

  1.  車体とスライドドアとの間に配線されるハーネスと、
     複数のリンク部材が線状に連結された構造で前記ハーネスが挿通支持されたガイド部材とが具備され、
     このガイド部材の基端が前記車体に支持されるとともに、先端が前記スライドドアに設けられた取付部に対して回動可能に支持され、
     前記スライドドアは、前記ガイド部材がその先端が前記基端からほぼ直線状をなして一方向に延出した形態を取る全閉位置と、前記ガイド部材が一側に湾曲変形しつつその先端が反対方向に折り返された形態を取る全開位置との間でスライドされるようになっており、
     かつ前記取付部には、前記スライドドアが前記全開位置にある場合において、前記ガイド部材の先端を前記折り返し方向に引っ張るように回動付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とするスライドドアのハーネス配線装置。
  2.  前記取付部には回動体が縦軸回りの回動可能に支持されて、この回動体に前記ガイド部材の先端が連結され、前記付勢手段は、前記回動体を前記ガイド部材の先端を引っ張るような回動方向に付勢するようになっていることを特徴とする請求の範囲第1項記載のスライドドアのハーネス配線装置。
  3.  前記付勢手段が、前記取付部と前記回動体との間に装着されたばね部材であることを特徴とする請求の範囲第2項記載のスライドドアのハーネス配線装置。
  4.  前記ばね部材がねじりコイルばねであることを特徴とする請求の範囲第3項記載のスライドドアのハーネス配線装置。
  5.  前記ばね部材が板ばねであることを特徴とする請求の範囲第3項記載のスライドドアのハーネス配線装置。
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