WO2009147739A1 - 放射線検出器の製造方法 - Google Patents

放射線検出器の製造方法 Download PDF

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Abstract

 本発明によれば、シンチレータを形成する光学接着剤21を硬化させない状態で、ライトガイド4をシンチレータに載置する構成をとる。そうすれば、シンチレータ結晶11を互いに接着する光学接着剤21を硬化させる工程と、シンチレータとライトガイド4とを光学的に結合する工程を一括して行う放射線検出器の製造方法が提供する。こうすることで、シンチレータとライトガイド4とを別個に構成して、これを光学接着剤で結合するという煩雑な工程を経ることなく、放射線検出器が製造できる。

Description

放射線検出器の製造方法
 この発明は、シンチレータ、ライトガイド、光検出器の順に光学的に結合された放射線検出器の製造方法に関する。
 医療分野において、被検体に投与されて関心部位に局在した放射性薬剤から放出された放射線(例えばγ線)を検出し、被検体の関心部位における放射性薬剤分布の断層画像を得る放射線断層撮影装置(ECT:EmmisionComputedTomography)に使用されている。ECTには、主なものとして、PET(PositoronEmissionTomography)装置、SPECT(SinglePhotonEmissionComputedTomography)装置などが挙げられる。
 PET装置を例にとって説明する。PET装置は、ブロック状の放射線検出器をリング状に配列した放射線検出器リングを有する。この放射線検出器リングは、被検体を包囲するために設けられているものであり、被検体を透過してきた放射線を検出できる構成となっている。
 このようなPET装置の検出器リングに配備される放射線検出器には、分解能を高めるために、放射線検出器に設けられたシンチレータの深さ方向の位置弁別が可能な構成となっているものがしばしば搭載される。特に、このような放射線検出器は、例えば小動物用に設定されたPET装置に用いられる。図26は、従来の放射線検出器の構成を説明する斜視図である。このような放射線検出器50は、直方体のシンチレータ結晶51が2次元的に集積されて形成されたシンチレータ結晶層52A,52B,52C,52Dと、各シンチレータ結晶層52A,52B,52C,52Dから照射される蛍光を検知する位置弁別機能を備えた光検出器53と、蛍光を授受するライトガイド54が互いに光学的に結合されている。なお、シンチレータ結晶層52A,52B,52C,52Dの各々は、z方向に積層されており、入射した放射線を蛍光に変換するシンチレータ52を構成する。このような構成の放射線検出器50は、例えば特許文献1などに開示されている。
 従来の放射線検出器50の製造するには、シンチレータ52と、光検出器53と、ライトガイド54とを個別に製造して、それを直列に積層して接着することで形成される。従来構成のシンチレータ52を製造するには、まずシンチレータ結晶51を3次元的に配列したあと、隣接するシンチレータ結晶51の隙間に熱硬化性樹脂を浸透させ、加熱して熱硬化性樹脂を硬化させて製造される。製造されたシンチレータ52の表面には、フィルム状となっている余分な樹脂が付着しており、これは、熱硬化性樹脂が硬化した後に除去されることになる。
 従来構成のライトガイド54は、矩形の凹部を有する型枠に熱硬化性樹脂を流し込んで、これを加熱することで製造される。矩形の凹部に満たされた液状の熱硬化性樹脂の液面には、メニスカスが生じているので、ライトガイド54を型枠から離型させただけでは、ライトガイド54のシンチレータ52に光学結合される面が平坦なものとなっていない。そこで、ライトガイド54の蛍光を授受する面を研削・研磨することで、放射線検出器50に搭載できるライトガイド54が形成される。
 そして、シンチレータ52とライトガイド54とを光学接着剤で結合する。こうして、放射線検出器50は製造されるのである。なお、ライトガイド54に使用される熱硬化性樹脂は、時として、シンチレータ52に使用されるものとは異なる種類のものである。したがって、従来の放射線検出器50の製造方法は、シンチレータ52とライトガイド54とを一括的に製造する構成とはなっていない。
特開2004-279057号公報
 しかしながら、従来の放射線検出器の製造方法には、以下のような問題がある。
 すなわち、従来の放射線検出器の製造方法は、工程数が多く、煩雑であるという問題点がある。従来の放射線検出器のシンチレータとライトガイドは、異なる種類の熱硬化性樹脂を硬化させて製造される。そして、研削・研磨されたライトガイド54の一面と、余分な熱硬化性樹脂が除去されたシンチレータ52の一面とが光学接着剤を介して当接されるわけである。
 仮に、シンチレータ52とライトガイド54とに用いられる熱硬化性樹脂が異なる種類のものであるという構成を維持したうえで、熱硬化性樹脂を硬化させる工程と、シンチレータ52とライトガイド54とを光学的に結合する工程を一括して行うことができれば、シンチレータ52の一面や、ライトガイド54の一面を加工したり、それぞれを光学接着させたりする工程を省くことができるので、放射線検出器の製造効率を向上させることができる。
 一台の放射線断層撮影装置に配備される放射線検出器の個数は、放射線検出器リングを形成できる程度であるので、相当なものとなる。したがって、放射線検出器の製造コストを抑制することは、安価な放射線断層撮影装置を提供するうえで重要となる。
 本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、シンチレータとライトガイドとに用いられる硬化性樹脂を異なる種類としても、硬化性樹脂を硬化させる工程と、シンチレータとライトガイドとを光学的に結合する工程を一括して行い、より工程数が抑制された放射線検出器の製造方法を提供することにある。
 本発明は、この様な目的を達成するために次のような構成をとる。
 すなわち、本発明に係る放射線検出器の製造方法は、放射線を蛍光に変換するシンチレータ結晶が接着されて構成されたシンチレータと、蛍光を授受するライトガイドと、蛍光を検出する光検出器とが光学的に結合して構成される放射線検出器の製造方法において、第1硬化性樹脂を硬化させることによりライトガイドを製造するライトガイド製造工程と、シンチレータ結晶を配列することによりシンチレータ結晶が接着する前の仮組体を製造する仮組体製造工程と、鉛直方向に向いて形成された肉抜き部を有する接着用容器の肉抜き部に仮組体を配置する仮組体配置工程と、硬化前の第2硬化性樹脂を肉抜き部に流し込んで仮組体を沈没させる第2硬化性樹脂流し込み工程と、肉抜き部から露出した仮組体が有する1面を覆うようにライトガイドを載置して、ライトガイドと仮組体の1面との隙間に第2硬化性樹脂を介在させるライトガイド載置工程と、第2硬化性樹脂を硬化させてシンチレータ結晶が互いに接着されたシンチレータを製造するとともに、シンチレータとライトガイドとを接着させる第2硬化性樹脂硬化工程と、ライトガイドと光検出器とを光学的に結合させる結合工程とを備えることを特徴とするものである。
 [作用・効果]本発明によれば、第2硬化性樹脂を硬化させる工程と、シンチレータとライトガイドとを光学的に結合する工程を一括して行う放射線検出器の製造方法が提供できる。すなわち、本発明のシンチレータは、シンチレータ結晶が配列した仮組体を形成し、シンチレータ結晶の隙間に第2硬化性樹脂を浸透させて、これを硬化させることで製造される。本発明によれば、単に、第2硬化性樹脂を硬化させてシンチレータを製造するのではなく、硬化前の第2硬化性樹脂に沈没した仮組体が有する上面を覆うようにライトガイドが載置される。すると、仮組体の上面とライトガイドの鉛直下向きの一面との隙間に第2硬化性樹脂が介在することになる。本発明によれば、仮組体にライトガイドが載置された状態で第2硬化性樹脂が硬化されるので、仮組み体を構成するシンチレータ結晶の隙間に浸透した第2硬化性樹脂が硬化して、シンチレータ結晶同士が接着されるのみならず、仮組体の上面とライトガイドとの隙間に介在しているとともに仮組体が有する上面に浸潤している第2硬化性樹脂も硬化して、シンチレータとライトガイドとが接着されることになる。したがって、本発明の構成によれば、シンチレータとライトガイドを別個に構成して、これを光学接着剤で結合するという煩雑な工程を経ることなく、放射線検出器が製造できる。
 また、上記構成のライトガイドと仮組体との相対的な位置を決定するライトガイドジグを接着用容器に載置するライトガイドジグ載置工程を更に備えていれば、より望ましい。
 [作用・効果]上記構成によれば、シンチレータとライトガイドとをより正確に接着することができる。すなわち、ライトガイドが仮組体が有する上面を覆うように載置されるときに、ライトガイドと仮組体との相対的な位置は、ライトガイドをライトガイドジグに当接させることによって行われる。このライトガイドジグは、仮組体が配置された接着用容器に載置されたものとなっているので、ライトガイドと仮組体との相対的な位置は、接着用容器と、ライトガイドジグとを介して決定される。このライトガイドと仮組体との相対的な位置は、放射線検出器の製造するたびに常に一定となっていることから、ライトガイドと、シンチレータとの相対位置は、放射線検出器を製造する度に再現されることになる。
 また、上記構成のライトガイドジグは、鉛直方向から見たとき第1方向、および、第2方向に伸びたL型となっており、ライトガイドと仮組体との相対的な位置を第1方向、および、第2方向について決定する構成とすればより望ましい。
 [作用・効果]上記構成によれば、シンチレータとライトガイドとをより正確に接着することができる。すなわち、ライトガイドジグがL型となっていると、ライトガイドをライトガイドジグに当接させるときに、第1方向と、例えば、それと直交する第2方向の2方向から当接させる構成とすることができる。この様な構成とすることで、仮組体に対するライトガイドの相対的な位置を第1方向と、それと直交する第2方向の2方向について決定されるので、仮組体に対するライトガイドの相対的な位置は、自ずと1つに定まることになる。このように、上記構成によれば、シンチレータとライトガイドとをより正確に接着することができる。
 本発明は、上述の様な目的を達成するために次のような構成をとってもよい。
 すなわち、本発明に係る放射線検出器の製造方法は、放射線を蛍光に変換するシンチレータ結晶が接着されて構成されたシンチレータと、蛍光を授受するライトガイドと、蛍光を検出する光検出器とが光学的に結合して構成される放射線検出器の製造方法において、第2硬化性樹脂を硬化させることによりシンチレータ結晶を互いに接着させてシンチレータを製造するシンチレータ製造工程と、鉛直方向に開口が備えられた型枠の開口に硬化前の第1硬化性樹脂を流し込む第1硬化性樹脂流し込み工程と、開口を覆うようにシンチレータを載置することにより、シンチレータの鉛直下向きの一面を第1硬化性樹脂に浸潤させるシンチレータ載置工程と、第1硬化性樹脂を硬化させてライトガイドを製造するとともに、シンチレータとライトガイドとを結合させる第1硬化性樹脂硬化工程と、ライトガイドと光検出器とを光学的に結合させる結合工程とを備える構成としてもよい。
 [作用・効果]上記構成によれば、第1硬化性樹脂を硬化させる工程と、シンチレータとライトガイドとを光学的に結合する工程を一括して行う放射線検出器の製造方法が提供できる。すなわち、上記構成のライトガイドは、型枠に第1硬化性樹脂を流し込んで、これを硬化させることで製造される。上記構成によれば、単に、第1硬化性樹脂を硬化させてライトガイドを製造するのではなく、硬化前の第1硬化性樹脂が満たされた型枠の開口を覆うようにシンチレータが載置される。すると、シンチレータの鉛直下向きの一面が第1硬化性樹脂に浸潤されることになる。上記構成によれば、ライトガイドにシンチレータが載置された状態で第1硬化性樹脂が硬化されるので、第1硬化性樹脂が硬化して、ライトガイドが形成されるのみならず、シンチレータの鉛直下向きの一面に浸潤している第1硬化性樹脂も硬化して、シンチレータとライトガイドとが接着されることになる。したがって、上記構成の構成によれば、シンチレータとライトガイドを別個に構成して、これを光学接着剤で結合するという煩雑な工程を経ることなく、放射線検出器が製造できる。
 また、上記構成のシンチレータとライトガイドとの相対的な位置を決定するシンチレータジグを型枠に載置するシンチレータジグ載置工程を更に備えていてもよい。
 [作用・効果]上記構成によれば、ライトガイドとシンチレータとをより正確に接着することができる。すなわち、シンチレータの鉛直下向きの一面が第1硬化性樹脂に浸潤されるときに、シンチレータと型枠の開口との相対的な位置は、シンチレータをシンチレータジグに当接させることによって行われる。このシンチレータジグは、ライトガイドが形成される開口を有する型枠に載置されたものとなっているので、シンチレータとライトガイドとの相対的な位置は、型枠と、シンチレータジグとを介して決定される。このシンチレータと型枠の開口との相対的な位置は、放射線検出器の製造するたびに常に一定となっていることから、シンチレータと、ライトガイドとの相対位置は、放射線検出器を製造する度に再現されることになる。
 また、上記構成のシンチレータジグは、鉛直方向から見たとき第1方向、および、第2方向に伸びたL型となっており、シンチレータとライトガイドとの相対的な位置を第1方向、および、第2方向について決定することを特徴としてもよい。
 [作用・効果]上記構成によれば、ライトガイドとシンチレータとをより正確に接着することができる。すなわち、シンチレータジグがL型となっていると、シンチレータの鉛直下向きの一面が第1硬化性樹脂に浸潤されるときに、第1方向と、たとえば、それと直交する第2方向の2方向から当接させる構成とすることができる。この様な構成とすることで、型枠の開口に対するシンチレータの相対的な位置を第1方向と、それと直交する第2方向の2方向について決定されるので、ライトガイドに対するシンチレータの相対的な位置は、自ずと1つに定まることになる。このように、上記構成によれば、シンチレータとライトガイドとをより正確に接着することができる。
 また、上記構成のシンチレータは、シンチレータ結晶が3次元的に配列されて構成されたものであってもよい。
 [作用・効果]上記構成によれば、シンチレータにおける蛍光の発生位置の3次元的な位置弁別が可能な放射線検出器が提供できる。この様な構成とすることで、本発明に係る放射線検出器を放射線断層撮影装置に配備すれば、より正確な放射線の発生位置がマッピングが可能なとなる。
 また、上記構成の第1硬化性樹脂と第2硬化性樹脂は、互いに異なる材料から選択されていてもよい。
 [作用・効果]上記構成によれば、多様な用途に合わせて設定の変更が可能な放射線検出器が提供できる。ライトガイドを形成するための第1硬化性樹脂の好適な材料と、シンチレータ結晶を接着してシンチレータを形成する第2硬化性樹脂は、放射線検出器の大きさや、検出する放射線の性質、または、シンチレータ結晶の材質などによって変更させたほうがよい場合がある。上記構成によれば、第1硬化性樹脂と第2硬化性樹脂は、互いに異なる材料から選択されるので、提供できる放射線検出器の種類は、より多いものとなる。
 本発明によれば、硬化性樹脂を硬化させる工程と、シンチレータとライトガイドとを光学的に結合する工程を一括して行う放射線検出器の製造方法が提供できる。シンチレータ、およびライトガイドを製造する工程には、いずれも硬化性樹脂を硬化させる工程を含んでいる。本発明は、これに着目して、ライトガイド、またはシンチレータを独立して製造したあと、これと光学的に結合させる構成を採らず、その代わりに、ライトガイドまたは、シンチレータのいずれかを製造して、これを未完成のシンチレータまたは、ライトガイドに載置する構成となっている。こうすることで、ライトガイドまたは、シンチレータの1面は、未だ硬化していない硬化性樹脂で浸潤されることになる。この状態で硬化性樹脂を硬化させれば、ライトガイドまたは、シンチレータの1面に浸潤している硬化性樹脂が硬化するので、ライトガイドと、シンチレータは、接着されることになる。
 かくして、硬化性樹脂を硬化させてシンチレータ、またはライトガイドを製造する工程と、シンチレータとライトガイドとを光学的に結合する工程を一括して行う放射線検出器の製造方法が提供できるのである。こうすることで、シンチレータとライトガイドを別個に構成してこれを光学接着剤で結合するという煩雑な工程を経ることなく、放射線検出器が製造できる。
実施例1に係る放射線検出器の斜視図である。 実施例1に係るライトガイドの構成を説明する平面図である。 実施例1に係る放射線検出器の蛍光の発生位置の弁別方法について説明する。 実施例1に係る光学部材枠体の構成を説明する斜視図である。 実施例1に係る放射線検出器の製造方法を説明するフローチャートである。 実施例1に係る光学部材枠体製造工程を説明する斜視図である。 実施例1に係る型枠の構成を説明する斜視図である。 実施例1に係る光学部材枠体はめ込み工程、第1硬化性樹脂流し込み工程を説明する断面図である。 実施例1に係る配列用容器の構成を説明する斜視図である。 実施例1に係るシンチレータの製造工程を説明する断面図である。 実施例1に係るシンチレータの製造工程を説明する断面図である。 実施例1に係るシンチレータの製造工程を説明する断面図である。 実施例1に係るシンチレータの製造工程を説明する断面図である。 実施例1に係るシンチレータの製造工程を説明する断面図である。 実施例1に係るシンチレータの製造工程を説明する断面図である。 実施例1に係るシンチレータの製造工程を説明する断面図である。 実施例1に係る第2硬化性樹脂流し込み工程、および仮組体配置工程を説明する断面図である。 実施例1に係る仮組体配置工程を説明する断面図である。 実施例1に係るライトガイドジグ載置工程、およびライトガイド載置工程を説明する斜視図である。 実施例1に係るライトガイド載置工程を説明する平面図である。 実施例1に係るライトガイド載置工程を説明する断面図である。 実施例2に係る放射線検出器の製造方法を説明するフローチャートである。 実施例2に係る放射線検出器の製造方法を説明する斜視図である。 実施例2に係るライトガイド載置工程を説明する平面図である。 実施例2に係るライトガイド載置工程を説明する断面図である。 従来の放射線検出器の構成を説明する斜視図である。
符号の説明
1   放射線検出器
2   シンチレータ
2p  仮組体
3   光検出器
4   ライトガイド
8   熱硬化性樹脂(第1硬化性樹脂)
11  シンチレータ結晶
20  接着用容器
20a 肉抜き部
21  光学接着剤(第2硬化性樹脂)
22  シンチレータジグ
24  ライトガイドジグ
 以下、本発明に係る放射線検出器の製造方法について図面を参照しながら説明する。
 まず、実施例1に係る放射線断層撮影装置の製造方法の説明に先立って、実施例1に係る放射線検出器1の構成について説明する。図1は、実施例1に係る放射線検出器の斜視図である。図1に示すように、実施例1に係る放射線検出器1は、シンチレータ結晶層2D,シンチレータ結晶層2C,シンチレータ結晶層2B,およびシンチレータ結晶層2Aの順にシンチレータ結晶層の各々がz方向に積層されて形成されたシンチレータ2と、シンチレータ2の下面に設けられ、シンチレータ2から発する蛍光を検知する位置弁別機能を備えた光電子増倍管(以下、光検出器とよぶ)3と、シンチレータ2と光検出器3との間に介在する位置に、蛍光を授受するライトガイド4とを備える。したがって、シンチレータ結晶層の各々は、光検出器3に向かう方向に積層されて構成されている。いいかえれば、シンチレータ2は、シンチレータ結晶が3次元的に配列されて構成されている。なお、z方向は、本発明の鉛直方向に相当する。
 また、シンチレータ結晶層2Aは、シンチレータ2における放射線の入射面となっている。なお、各々のシンチレータ結晶層2A,2B,2C,2Dは、光学的に結合され、各々の層間には、熱硬化性樹脂が硬化した透過材tが設けられている。この透過材tの材料としては、シリコン樹脂からなる熱硬化性樹脂が使用できる。シンチレータ結晶層2Aは、放射性線源から放射されるγ線の受光部となっており、ブロック状のシンチレータ結晶がシンチレータ結晶a(1,1)を基準としてx方向に32個、y方向に32個マトリックス状に2次元配置された構成となっている。すなわち、シンチレータ結晶a(1,1)~シンチレータ結晶a(1,32)がy方向に配列して、シンチレータ結晶アレイを形成し、このシンチレータ結晶アレイがx方向に32本配列してシンチレータ結晶層2Aが形成される。なお、シンチレータ結晶層2B,2C,および2Dについてもシンチレータ結晶がシンチレータ結晶b(1,1)、c(1,1)、およびd(1,1)のそれぞれを基準としてx方向に32個、y方向に32個マトリックス状に2次元配置された構成となっている。なお、シンチレータ結晶層2A,2B,2C,2Dの各々において、透過材tが互いに隣接するシンチレータ結晶の間にも設けられている。したがって、シンチレータ結晶の各々は、透過材tに取り囲まれていることになる。この透過材tの厚さは、25μm程度である。なお、x方向、およびy方向は、本発明の第1方向、および第2方向に相当する。また、γ線は、本発明の放射線に相当する。
 また、シンチレータ2に備えられたシンチレータ結晶層2A,2B,2C,2Dには、x方向に伸びた第1反射板rと、y方向に伸びた第2反射板sとが設けられている。この両反射板r,sは、配列されたシンチレータ結晶の隙間に挿入されている。
 シンチレータ2は、γ線の検出に適したシンチレータ結晶が3次元的に配列されて構成されている。すなわち、シンチレータ結晶は、Ceが拡散したLu2(1-X)XSiO(以下、LYSOとよぶ)によって構成されている。シンチレータ結晶の各々は、シンチレータ結晶層に係らず、例えば、x方向の長さが1.45mm,y方向の幅が1.45mm,z方向の高さが4.5mmの直方体をしている。また、シンチレータ2の4側端面は、図示しない反射膜で被覆されている。また、光検出器3は、マルチアノードタイプであり、入射した蛍光のx,およびyについての位置を弁別することができる。
 ライトガイド4は、シンチレータ2で発した蛍光を光検出器3に導くために設けられている。したがって、ライトガイド4は、シンチレータ2と光検出器3とに光学的に結合されている。このライトガイド4の構成について説明する。図2は、実施例1に係るライトガイドの構成を説明する平面図である。図2に示すように、ライトガイド4には、x方向に伸びた細長状の第1光学部材4aがy方向に31枚配列されていて、ライトガイド4をz方向に貫通するように設けられている。また、ライトガイド4には、y方向に伸びた細長状の第2光学部材4bがx方向に31枚配列されていて、ライトガイド4をz方向に貫通するように設けられている。この第1光学部材4a,および第2光学部材4bは、ライトガイド4の全体で見れば、図4に示すような格子状の光学部材枠体6となっている。この光学部材枠体6が分割する各区画には、光を透過させる樹脂ブロック4cがはめ込まれている(図2参照)。この樹脂ブロック4cは、ライトガイド4の側端部にも設けられているので、いずれの第1光学部材4a,および第2光学部材4bも、樹脂ブロック4cに挟まれた構成となっている。なお、樹脂ブロック4cの配列ピッチは、シンチレータ結晶層2A,2B,2C,2Dの配列ピッチと同一となっている。したがって、樹脂ブロック4cと、シンチレータ結晶層2Dを構成するシンチレータ結晶dの各々は、1対1で結合されていることになる。なお、光学部材枠体6の詳細な構成の説明は、後述のものとする。なお、第1光学部材、第2光学部材はともに、反射材である厚さ65μm程度のESRフィルム(住友スリーエム社製)が望ましい。
 この第1光学部材4a,および第2光学部材4bは、シンチレータ2で発した蛍光を反射する反射材で構成される。したがって、シンチレータ2からライトガイド4に進入した蛍光は、光学部材枠体6(図4参照)によってx方向、およびy方向に広がることが許されず、光検出器3に入射することになる。これにより、ライトガイド4は、蛍光のx方向およびy方向の発生位置を保った状態で蛍光をシンチレータ2から光検出器3へと授受することができるようになっている。
 実施例1に係る放射線検出器1のz方向における蛍光の発生位置の弁別方法について説明する。図3に示すように、シンチレータ2を構成する各シンチレータ結晶層2A,2B,2C,2Dにおいて、第1反射板rと第2反射板sの挿入位置が互いに異なるものとなっている。なお、図3は、実施例1に係るシンチレータ2の一端部を示しており、図中の(a)、(b)、(c)、および(d)は、それぞれシンチレータ結晶層2A,2B,2C,および2Dの構成を表している。(2,2)に位置するシンチレータ結晶a(2,2)、b(2,2)、c(2,2)、d(2,2)に注目すると、4つとも、隣接した2辺が反射板に覆われている。しかも、(2,2)に位置するシンチレータ結晶において、反射板が設けられている方向は、互いに異なったものとなっている。このように、xおよびyの位置が同一な4つのシンチレータ結晶a(2,2)、b(2,2)、c(2,2)、d(2,2)の光学的条件は、互いに異なったものとなっている。シンチレータ結晶で生じた蛍光は、x方向およびy方向に広がりながら光検出器3に到達するが、反射板を設けることによって、その広がり方に方向性が付加されており、しかも、xおよびyの位置が同一な4つのシンチレータ結晶で生じた蛍光の各々を比較すれば、それらが広がる方向は互いに異なったものとなっている。つまり、シンチレータ2のz方向における蛍光発生位置の違いは、蛍光のx方向およびy方向の位置の違いに変換されることになる。光検出器3は、このz方向の位置の違いに起因する蛍光のx方向およびy方向のわずかなずれを検知し、そこから蛍光のz方向に関する発生位置を割り出すことができる。
 以上のような放射線検出器1を製造する方法について説明する。図5は、実施例1に係る放射線検出器の製造方法を説明するフローチャートである。図5に示すように、実施例1に係る放射線検出器の製造方法は、ライトガイドを構成する光学部材枠体製造工程S1と、光学部材枠体6を型枠7の開口7aにはめ込む光学部材枠体はめ込み工程S2と、開口7aに第1硬化性樹脂を流し込む第1硬化性樹脂流し込み工程S3と、ライトガイド4を完成させるライトガイド硬化工程S4を備えている。以上の工程は、実施例1に係るライトガイド製造工程に当たる。
 実施例1に係る放射線検出器の製造方法は、ライトガイド製造工程に続いて、シンチレータ結晶11が3次元的に配列された仮組体2pを製造する仮組体製造工程S5と、接着用容器20の肉抜き部20aに第2硬化性樹脂を流し込む第2硬化性樹脂流し込み工程S6と、仮組体を肉抜き部20aに配置する仮組体配置工程S7と、ライトガイドジグ24を接着用容器20に載置するライトガイドジグ載置工程S8と、ライトガイド4を接着用容器20に載置するライトガイド載置工程S9と、第2硬化性樹脂を硬化させる第2硬化性樹脂硬化工程S10と、ライトガイド4と光検出器3とを光学的に結合する結合工程S11とを備えている。以降、この各々について説明する。
 <光学部材枠体製造工程S1>
 図6は、実施例1に係る光学部材枠体製造工程を説明する斜視図である。実施例1に係る光学部材枠体6を製造するには、第1光学部材4aをy方向に配列させる。この第1光学部材4aは、図6に示すように、その長手方向はx方向に沿っており、短手方向はz方向に沿っており、厚さ方向はy方向に沿っている短冊状の部材である。また、この第1光学部材4aには、z方向に沿った溝5aを複数有している。単一の第1光学部材4aに注目すると、溝5aは、略等間隔に並んでおり、かつ溝5aの開口部は、z方向について同一方向に設けられている。また、図6に示すように、第2光学部材4bの長手方向はy方向に沿っており、短手方向はz方向に沿っており、厚さ方向はx方向に沿っている短冊状の部材である。また、この第2光学部材4bには、z方向に沿った溝5bを複数有している。単一の第2光学部材4bに注目すると、溝5bは、略等間隔に並んでおり、かつ溝5bの開口部は、z方向について同一方向に設けられている。光学部材枠体製造工程S1においては、第2光学部材4bをz方向に沿って第1光学部材4aに近接させることにより、両光学部材4a,4bの溝5a,および溝5bとを互いに嵌合させる。こうして、第2光学部材4bがx方向に配列されるとともに、第1光学部材4aと、第2光学部材4bとが一体化され、図4に示すような両光学部材4a,4bが格子状に配列された光学部材枠体6が製造される。
 <光学部材枠体はめ込み工程S2>
 次に、この光学部材枠体6を型枠7にはめ込む。この光学部材枠体はめ込み工程S2の説明に先立って、型枠7の構成について説明する。図7は、実施例1に係る型枠の構成を説明する斜視図である。実施例1に係る型枠7には、z方向上向きに開口7aが備えられている。この開口7aは、z方向から見たとき、矩形となっており、そのz方向の深さは、実施例1に係るライトガイドのz方向の厚さと略同一となっている。なお、開口7aのz方向についての底部は、平面状の閉塞端面7bとなっており、その閉塞端面7bには、硬化したライトガイド4を型枠7から取り外すための押し込み栓などを設けていてもよい。そして、型枠7は、例えばフッ素樹脂で構成することができる。
 図8は、実施例1に係る光学部材枠体はめ込み工程、第1硬化性樹脂流し込み工程を説明する断面図である。図8に示すように、光学部材枠体はめ込み工程S2においては、この開口7aに光学部材枠体6をz方向からはめ込む。このとき、開口7aのx方向の長さは、第1光学部材4aの長手方向の長さと略同一であり、この開口7aのy方向の長さは、第2光学部材4bの長手方向の長さと略同一となっている。したがって、光学部材枠体6の4側端部は、開口7aの4側端面に当接したものとなっている。図7に示すように、光学部材枠体6が型枠7の開口7aにはめ込まれる。なお、型枠7の開口7aには、硬化した熱硬化性樹脂8を離脱させるために予め離型剤が塗布されている。なお、図8において、光学部材枠体6を構成する光学部材の枚数を省略している。以降の図においても、同様に光学部材の枚数を省略するものとする。また、図8は、zx平面の断面図であるが、実施例1においては、yz面の断面も同様の構成となっている。また、z方向は、本発明の鉛直方向に相当する。
 <第1硬化性樹脂流し込み工程S3>
 続いて、開口7aに液体の第1熱硬化性樹脂を流し込む。図8に示すように、液体の熱硬化性樹脂8がz方向から型枠7の開口7aに向けて流し込まれる。この熱硬化性樹脂8は、硬化前であるので液状であり、容易に開口7aを満たすことができる。そして、この熱硬化性樹脂8は、予め脱泡処理がなされたものであり、かつ、硬化すると蛍光を透過させるよう、透明な固形樹脂となる。なお、この第1硬化性樹脂流し込み工程S3において、開口7aにはめ込まれた光学部材枠体6は、この熱硬化性樹脂8に沈没することになる。したがって、光学部材枠体6のz方向における上端は、熱硬化性樹脂8で覆われている。そして、型枠7全体で見れば、熱硬化性樹脂8は、表面張力によって開口7aから盛り上がっている。なお、熱硬化性樹脂は、本発明の第1硬化性樹脂に相当する。具体的には、例えば、エポキシ系樹脂、またはアクリル系樹脂を使用することができる。
 <ライトガイド硬化工程S4>
 そして、型枠7を所定温度に保たれたオーブンに入庫させ、熱硬化性樹脂8を硬化させる。そのあと、ライトガイド4を引き抜いて型枠7から離型させる。このライトガイド4における光を授受する面には、メニスカスの形状が固化されているので、ライトガイド4の蛍光を授受する面を研削・研磨することで、放射線検出器1に搭載できるライトガイド4が形成される。この様に、本発明のライトガイド製造工程は、光学部材枠体製造工程、光学部材枠体はめ込み工程、第1硬化性樹脂流し込み工程、およびライトガイド硬化工程とを備えている。
 次に、実施例1に係るシンチレータ2を製造する。シンチレータ2の製造に先立って、x方向に伸びるとともにy方向に配列した第1反射板rと、y方向に伸びるとともにx方向に配列した第2反射板sが格子状に結合したシンチレータ用枠体9を構成する。この様子は、上述のライトガイド4用の光学部材枠体6と同様であるので説明を省略する。
 次に、このシンチレータ用枠体9を配列用容器10にはめ込む。この工程の説明に先立って、配列用容器10の構成について説明する。図9は、実施例1に係る配列用容器の構成を説明する斜視図である。実施例1に係る配列用容器10には、z方向上向きに開口10aが備えられている。この開口10aは、z方向から見たとき、矩形となっており、そのz方向の深さは、実施例1に係るシンチレータ結晶層のz方向の厚さと略同一となっている。なお、開口10aのz方向についての底部は、平面状の閉塞端面10bとなっている。そして、配列用容器10は、例えば、フッ素樹脂で構成することができる。
 図10は、実施例1に係るシンチレータの製造工程を説明する断面図である。図10に示すように、この開口10aにシンチレータ用枠体9をz方向からはめ込む。このとき、開口10aのx方向の長さは、第1反射板rの長手方向の長さと略同一であり、この開口10aのy方向の長さは、第2反射板sの長手方向の長さと略同一となっている。したがって、シンチレータ用枠体9の4側端部は、開口10aの4側端面に当接したものとなっている。そして、図10に示すように、シンチレータ用枠体9が配列用容器10の開口10aにはめ込まれる。なお、図10において、シンチレータ用枠体9を構成する反射板の枚数を省略している。以降の各図においても、同様に反射板の枚数を省略するものとする。また、図10~図12は、zx平面の断面図であるが、実施例1においては、yz平面の断面も同様の構成となっている。
 <仮組体製造工程S5>
 次に、開口10aにシンチレータ結晶11とを挿入することにより、シンチレータ結晶層2Aを形成する。開口10aのz方向の深さは、シンチレータ結晶11のz方向の高さと略同一となっている。ところで、シンチレータ用枠体9の互いに隣接する第1反射板rの離間距離は、挿入されるシンチレータ結晶11のy方向における長さの2倍であり、シンチレータ用枠体9の互いに隣接する第2反射板sの離間距離は、挿入されるシンチレータ結晶11のx方向における長さの2倍となっている。この工程において、シンチレータ結晶11は、シンチレータ用枠体9が分割する各区画にはめ込まれるので、シンチレータ結晶11は、互いに隣接する第1反射板rの間に2個、互いに隣接する第2反射板sの間に2個づつ挿入され、図11に示すように、開口10aはシンチレータ結晶11で埋め尽くされる。このとき、開口10a全体で見れば、x方向、およびy方向に32個分だけシンチレータ結晶11が2次元的に配列していることになる。
 次に、図12に示すように、粘着性のテープ12をシンチレータ結晶層2Aの開口10aから露出した露出面に貼り付けて、シンチレータ結晶11の各々を仮止めする。そして、テープ12が貼り付けられた状態で、シンチレータ結晶層2Aをz方向に引き抜き、配列用容器10の開口10aからシンチレータ結晶層2Aを脱離させる。
 この様な図10~図12で説明した各工程を繰返すことによって、シンチレータ結晶層を4つ製造する。このシンチレータ結晶層の各々は、配列用容器10から引き抜かれた後、z方向に積層され、シンチレータ結晶11が3次元的に配列した仮組体2pが形成される。この様子を詳説する。このような作業に係る各工程の説明をするのに先立って、実施例1に係る積層用容器15の構成について説明する。図13は、実施例1に係る積層用容器の構成について説明する断面図である。図13に示すように、シンチレータ結晶層の積層に用いられる積層用容器15は、容器本体16と、天板17と、螺軸18を備えている。容器本体16は、z方向上向きに向かって開口した凹部16aを有し、その底面には、ネジ孔16bが設けられいる。また、凹部16aの内部には、これを塞ぐように板状の天板17が設けられている。この天板17は、z方向に沿って伸びた螺軸18の一端によって支持されており、この螺軸18は、ネジ孔16bに螺合し、容器本体16から貫通している。また、図示しないが、螺軸18の他端には、螺軸18を回転するハンドルが付設されている。このハンドルを操作することで、螺軸18のz方向に突出する高さが調節でき、これに伴って天板17は、z方向に昇降自在となっている。なお、螺軸18は、天板17を回転自在に支持する。そして、凹部16aの4側面は、天板17の案内となっていて、これにより、天板17は螺軸18に付随して回転することなく、z方向に昇降移動する。また、図13~図18は、zx平面の断面図であるが、実施例1においては、yz面の断面も同様の構成となっている。
 シンチレータ結晶層を積層用容器15の凹部16aに嵌め込むのに先立って、短冊状となっている一対のフィルム19を凹部16aに沿って設置する。図13においては、凹部16aの有する4側面のうち、yz面に面し、互いに向き合う2側面と、天板17とを一括して覆うように、フィルム19が凹部16aに沿って設置される。また、図中には、フィルム19のうちの1枚しか示していないが、これと同様に、zx面に面し、互いに向き合う2側面についても、もう一枚のフィルム19が凹部16aに沿って設置されている。このとき、天板17の上面と、積層用容器15の先端との距離がDzとなるように調整されている。このDzは、シンチレータ結晶層のz方向の高さ以下となっている。
 次に、積層用容器15の凹部16aにシンチレータ結晶層2Aを嵌め込む。このとき既に一対のフィルム19が凹部16aに設置されているので、シンチレータ結晶層2Aの有する6面のうちの5面は、フィルム19に隣接していることになる。残りの1面は、凹部16aの開口から露出した露出面である。シンチレータ結晶層2Aが凹部16aに嵌め込まれる方向は、テープ12が貼り付けられている面がこの露出面となるように選択される。
 図14は、実施例1に係る仮組体の製造方法について説明する断面図である。この工程において、シンチレータ結晶層2Aに貼り付けられたテープ12は、シンチレータ結晶層2Aから剥離される。このテープ12のz方向における位置について説明する。Dzは、シンチレータ結晶層のz方向の高さ以下であるので、天板17と凹部16aが形成する空間の全ては、シンチレータ結晶層2Aによって埋め戻されることになる。したがって、テープ12は凹部16aに陥入することがない。これにより、テープ12は、容器本体16に邪魔されることなく、容易に剥離することができる。
 そして、図15に示すように、螺軸18に付設されたハンドルを操作して、天板17を降下させ、シンチレータ結晶層2Aの上面と、積層用容器15の先端との距離が先ほどのDzとなるように、その位置を調整する。そして、シンチレータ結晶層2Aを覆うように、シンチレータ結晶層2Bがはめ込まれる。この様な操作を繰返して、凹部16aの内部には、シンチレータ結晶が3次元的に配列された仮組体2pが形成される(図16参照)。
 続いて、フィルム19の両端を凹部16aの内部に向かって折りたたむことにより、仮組体2pがフィルム19によって包含される。図16は、その様子を示している。こうして、仮組体2pの有する6面の全てがフィルム19で覆われ、複数のシンチレータ結晶層が一括して一対のフィルム19で包含されることになる。また、フィルム19のベロ部は、互いに接着され、これにより、シンチレータ結晶11はフィルム19によって一括的に緊縛される。
 <第2硬化性樹脂流し込み工程S6,および仮組体配置工程S7>
 次に、図17に示すようにzに向いて形成された肉抜き部20aを有する接着用容器20の肉抜き部20aに硬化前の光学接着剤21を予め流し込んでおく。この接着用容器20は、シンチレータ2のz方向の高さと略同一の肉抜き部20aを有しており、そのzx面、およびxz面に沿った断面はU型となっている。また、この肉抜き部20aの深さは、仮組体2pのz方向の高さと略同一となっている。また、接着用容器20の先端面には、複数のダボ穴20cが設けられている。このダボ穴20cは、鉛直方向から見て矩形となっている肉抜き部20aの2辺に沿ってL型に配列されている(図19参照)。また、肉抜き部20aには、光学接着剤21が流し込まれる前に離型剤が塗布されている。なお、光学接着剤21は、例えば、シリコン系、またはエポキシ系の接着剤で、本発明の第2硬化性樹脂に相当する。
 そして、フィルム19で包含された仮組体2pを積層用容器15から取り出す。具体的には、ハンドルを操作して、積層用容器15の先端から現れた仮組体2pを持ち上げて取り出す。シンチレータ結晶11は一対のフィルム19によって一括的に緊縛されているので、この時点でシンチレータ結晶11のがバラけることがない。そして、この仮組体2pをフィルム19ごと接着用容器20の肉抜き部20aに嵌め込んで、仮組体2pを光学接着剤21に沈没させる。このとき、肉抜き部20aを減圧環境下におくことで、シンチレータ結晶11の隙間に光学接着剤21を完全に行き渡らせる。さらに、フィルム19のベロ部同士の接着を解除するとともに、折りたたみを解除する。そして、フィルム19の端部をz方向から引っ張って肉抜き部20aから引き抜く。図18は、この様子を示している。
 <ライトガイドジグ載置工程S8>
 次に、図19に示すように、ライトガイドジグ24を接着用容器20の上端に載置する。ライトガイドジグ24は、x方向に伸びた第1部24aとy方向に伸びた第2部24bとがL型に結合されて構成されたジグである。したがって、ライトガイドジグ24をz方向(鉛直方向)から見たとき、L型となっている。このライトガイドジグ24の第1部24aと第2部24bとには鉛直下向きに伸びたダボ部24cを有している。ライトガイドジグ24を接着用容器20に載置する際、このダボ部24cは、接着用容器20の上端に設けられたL型に配列されているダボ穴20cに嵌合することになる。
 <ライトガイド載置工程S9>
 そして、図19に示すように、接着用容器20の肉抜き部20aから露出した仮組体2pが有する上面を覆うようにライトガイド4を載置させる。仮組体2pは、光学接着剤21に沈没していることからすると、仮組体2pの上面は、光学接着剤21で浸潤されていることになる。この状態で、仮組体2pの上面を覆うようにライトガイド4が載置されると、ライトガイド4の鉛直下向きの一面と仮組体2pの上面との隙間に光学接着剤21の膜が介在されることになる。このとき、ライトガイド4の仮組体2pに対する位置決めは、ライトガイドジグ24によってなされる。すなわち、図20に示すように、接着用容器20に載置されたライトガイド4をx方向に伸びた一面24xと、y方向に伸びた他面24yに当接するように摺動させることにより、これをx方向、およびy方向からライトガイドジグ24に当接するようにライトガイド4を誘導する。ライトガイドジグ24は、L型となっていることからすると、仮組体2pに対するライトガイド4の相対的な位置がx方向、およびy方向の両方について一括的に決定されることになる。なお、x方向、y方向は、本発明の、第1方向、第2方向のそれぞれに相当する。
 図21は、図20における符号25の位置で接着用容器を切断したときの矢視断面図である。図21に示すように、ライトガイド4と仮組体2pとの相対位置は、ライトガイドジグ24により決定されている。また、図21は、zx平面の断面図であるが、実施例1においては、yz面の断面も同様の構成となっている。
 <第2硬化性樹脂硬化工程S10>
 そして、光学接着剤21を硬化させる。すると、肉抜き部20aの内部では、シンチレータ結晶が3次元的に結合されたシンチレータ2が製造される。これと同時に、シンチレータ2とライトガイド4との介在する位置に存する光学接着剤21も硬化し、シンチレータ2とライトガイド4とが光学的に接着して結合することになる。この様に、実施例1に係る放射線検出器1の製造方法によれば、シンチレータ2が製造されたときには、既にシンチレータ2とライトガイド4とが光学的に結合している。
 <結合工程S11>
 ライトガイド4とシンチレータ2とが接着された時点で、ライトガイドジグ24を接着用容器20から取り外し、ライトガイド4を接着用容器20の上面に露出させる。そして、ライトガイド4を持ち手としてシンチレータ2を接着用容器20の肉抜き部20aから引き抜く。そして、ライトガイド4が光検出器3とシンチレータ2に挟まれるように光検出器3をライトガイド4に接近させ、両者3,4を光学接着剤を介して光学的に結合する。こうして、実施例1に係る放射線検出器1は、完成となる。
 以上のように、実施例1の構成によれば、光学接着剤21を硬化させる工程と、シンチレータ2とライトガイド4とを光学的に結合する工程とを一括して行う放射線検出器1の製造方法が提供できる。すなわち、実施例1の構成のシンチレータ2は、シンチレータ結晶11が配列した仮組体2pを形成し、シンチレータ結晶11の隙間に光学接着剤21を浸透させて、これを硬化させることで製造される。実施例1の構成によれば、単に、光学接着剤21を硬化させてシンチレータ2を製造するのではなく、硬化前の光学接着剤21に沈没した仮組体2pが有する1面を覆うようにライトガイド4が載置される。すると、仮組体2pの1面とライトガイド4との隙間に光学接着剤21が介在することになる。実施例1の構成によれば、仮組体2pにライトガイド4が載置された状態で光学接着剤21が硬化されるので、仮組み体2pを構成するシンチレータ結晶11の隙間に浸透した光学接着剤21が硬化して、シンチレータ結晶11同士が接着されるのみならず、仮組体2pの1面とライトガイド4との隙間に介在している光学接着剤21も硬化して、シンチレータ2とライトガイド4とが接着されることになる。したがって、実施例1の構成の構成によれば、シンチレータ2とライトガイド4を別個に構成して、これを光学接着剤で結合するという煩雑な工程を経ることなく、放射線検出器1が製造できる。
 続いて、実施例2の構成について説明する。実施例2では実施例1と異なり、まず、シンチレータ2を予め製造する。図22は、実施例2に係る放射線検出器の製造方法を説明するフローチャートである。実施例2の構成は、シンチレータ製造工程を備えている。このシンチレータが製造される様子は、実施例1の仮組体製造工程S5,第2硬化性樹脂流し込み工程S6と同様の工程を経過するので、その説明を省略する。実施例2においては、仮組体2pが接着用容器20に配置された時点で、光学接着剤21(第2硬化性樹脂)を硬化させ、シンチレータ結晶11が互いに接着したシンチレータ2を接着用容器20から離型させる。この実施例2に独自の工程をシンチレータ結晶接着工程T1と呼ぶ。なお、シンチレータ2が接着用容器20から離型された時点で、シンチレータ2の各面に付着したフィルム状の余分な光学接着剤21は、除去される。この様に、実施例2においては、シンチレータ2がまず製造される。つまり、上述の仮組体製造工程S5,第2硬化性樹脂流し込み工程S6,シンチレータ結晶接着工程T1は、本発明に係るシンチレータ製造工程に相当する。
 次に、ライトガイド4を製造する。この様子は、実施例1で説明した光学部材枠体製造工程S1,光学部材枠体はめ込み工程S2,および第1硬化性樹脂流し込み工程S3と同様の工程を経過するので、その説明を省略する。この時点で、型枠27(実施例1における型枠7に相当)の開口27aに光学部材枠体6がはめ込まれ、それが硬化前の熱硬化性樹脂8に沈没した状態となる。
 実施例2に係る型枠27について説明する。図23は、実施例2に係る放射線検出器の製造方法を説明する斜視図である。図23に示すように、矩形の開口27aを有する型枠27の先端面には、複数のダボ穴27cが設けられている。このダボ穴27cは、鉛直方向から見て矩形となっている開口27aの2辺に沿ってL型に配列されている。
 <シンチレータジグ載置工程T2>
 次に、図23に示すように、シンチレータジグ22を型枠27に載置する。シンチレータジグ22は、x方向に伸びた第1部22aとy方向に伸びた第2部22bとがL型に結合されて構成されたジグである。したがって、シンチレータジグ22をz方向(鉛直方向)から見たとき、L型となっている。このシンチレータジグの第1部22aと第2部22bには鉛直下向きに伸びたダボ部22cを有している。シンチレータジグ22を型枠27に載置する際、このダボ部22cは、型枠27の上端に設けられたダボ穴27cに嵌合することになる。
 このシンチレータジグ22は、z方向について積層された上部領域22mと下部領域22nに分けられる。上部領域22mは、シンチレータジグ22の上端側に設けられており、シンチレータ2に当接するx方向に沿って伸びた第1面22xとy方向に沿って伸びた第2面22yが設けられている。一方、下部領域22nは、シンチレータジグ22のダボ部22cが設けられた下端部に設けられており、シンチレータ2に当接する部位をL型に切り欠くように設けられた切欠き部が設けられている。この切欠き部は、型枠27の開口27aを覆う熱硬化性樹脂8がシンチレータジグ22と型枠27との間にしみ込むことを抑制するために設けられているものである。
 <シンチレータ載置工程T3>
 そして、型枠27の開口27aを覆うようにシンチレータ2を載置することにより、シンチレータ2とライトガイド4との隙間に熱硬化性樹脂8を介在させる。このとき、ライトガイド4のシンチレータ2に対する位置決めは、図24に示すように、シンチレータジグ22によってなされる。すなわち、型枠27に載置されたライトガイド4を摺動させて、これをx方向、およびy方向からシンチレータジグ22のzx平面となっている第1面22xと、yz平面となっている第2面22yとの各々に当接するようにシンチレータ2を誘導する。シンチレータジグ22は、L型となっていることから、シンチレータ2に対するライトガイド4の相対的な位置が、x方向およびy方向の両方について一括的に決定されることになる。なお、x方向、y方向は、本発明の、第1方向、第2方向のそれぞれに相当する。
 <第1硬化性樹脂硬化工程T4>
 そして、熱硬化性樹脂8を硬化させる。すると、開口27aの内部では、光を授受するライトガイド4が製造される。これと同時に、シンチレータ2とライトガイド4との介在する位置に存する熱硬化性樹脂8も硬化し、シンチレータ2とライトガイド4とが光学的に接着して結合することになる。この様に、実施例2に係る放射線検出器1の製造方法によれば、ライトガイド4が製造されたときには、既にシンチレータ2とライトガイド4とが光学的に結合している。
 図25は、図24における符号26の位置で接着用容器を切断したときの矢視断面図である。図25に示すように、シンチレータ2と開口27aとの相対位置は、シンチレータジグ24により決定されている。
 <結合工程T5>
 ライトガイド4とシンチレータ2とが接着された時点で、シンチレータジグ22を型枠27から取り外し、シンチレータ2を型枠27の上面に露出させる。そして、シンチレータ2を持ち手として、ライトガイド4を型枠27の開口27aから引き抜く。そして、ライトガイド4が光検出器3とシンチレータ2に挟まれるように光検出器3をライトガイド4に接近させ、両者3,4を光学接着剤を介して光学的に結合する。こうして、実施例1に係る放射線検出器1は、完成となる。
 以上のように、実施例1,実施例2によれば、シンチレータ2、およびライトガイド4を製造する工程には、いずれも硬化性樹脂を硬化させる工程を含んでいる。実施例1,実施例2の構成は、これに着目して、ライトガイド4または、シンチレータ2のいずれかを形成して、これを未完成のシンチレータ2、またはライトガイド4に載置する構成となっている。こうすることで、ライトガイド4または、シンチレータ2の1面は、未だ硬化していない硬化性樹脂で浸潤されることになる。この状態で硬化性樹脂を硬化させれば、シンチレータ2、またはライトガイド4の1面に浸潤している硬化性樹脂が硬化するので、ライトガイド4と、シンチレータ2は、接着されることになる。かくして、硬化性樹脂を硬化させてシンチレータ2、またはライトガイド4を製造する工程と、シンチレータ2とライトガイド4とを光学的に結合する工程を一括して行う放射線検出器1の製造方法が提供できるのである。こうすることで、シンチレータ2とライトガイド4とを別個に構成して、これを光学接着剤で結合するという煩雑な工程を経ることなく、放射線検出器1が製造できる。
 本発明は、上記構成に限られることなく、下記のように変形実施できる。
 (1)上述した各実施例のいうシンチレータ結晶は、LYSOで構成されていたが、本発明においては、その代わりに、GSO(GdSiO)などのほかの材料でシンチレータ結晶を構成してもよい。本変形によれば、より安価な放射線検出器が提供できる放射線検出器の製造方法が提供できる。
 (2)上述した各実施例において、シンチレータには、シンチレータ結晶層が4層設けられていたが、本発明はこれに限らない。例えば、1層のシンチレータ結晶層で構成されるシンチレータを本発明に適応してもよい。その他、放射線検出器の用途に合わせて、自在にシンチレータ結晶層の層数を調節することができる。
 (3)上述した各実施例において、光検出器は、光電子増倍管で構成されていたが、本発明はこれに限らない。光電子増倍管に代わって、フォトダイオードやアバランシェフォトダイオードなどを用いていもよい。
 (4)上述した各実施例において、ライトガイドを構成する第1光学部材、および第2光学部材は、蛍光を反射する反射材で構成されていたが、本発明はこれに限らない。第1平板の材質は、光を反射する材質、光を吸収する材質、または光を透過させる材質のうちのいずれか1つから選択されてよい。同様に、第2光学部材の材質は、光を反射する材質、光を吸収する材質、または光を透過させる材質のうちのいずれか1つから選択されてよい。本変形例によれば、放射線検出器の用途に合わせて第1光学部材、および第2光学部材の材質を自由に変更することが可能である。
 以上のように、本発明は、医療分野に使用される放射線検出器に適している。

Claims (8)

  1.  放射線を蛍光に変換するシンチレータ結晶が接着されて構成されたシンチレータと、前記蛍光を授受するライトガイドと、前記蛍光を検出する光検出器とが光学的に結合して構成される放射線検出器の製造方法において、
     第1硬化性樹脂を硬化させることにより前記ライトガイドを製造するライトガイド製造工程と、
     前記シンチレータ結晶を配列することにより前記シンチレータ結晶が接着する前の仮組体を製造する仮組体製造工程と、
     鉛直方向に向いて形成された肉抜き部を有する接着用容器の前記肉抜き部に前記仮組体を配置する仮組体配置工程と、
     硬化前の第2硬化性樹脂を前記肉抜き部に流し込んで前記仮組体を沈没させる第2硬化性樹脂流し込み工程と、
     前記肉抜き部から露出した前記仮組体が有する1面を覆うように前記ライトガイドを載置して、前記ライトガイドと前記仮組体の1面との隙間に前記第2硬化性樹脂を介在させるライトガイド載置工程と、
     前記第2硬化性樹脂を硬化させて前記シンチレータ結晶が互いに接着された前記シンチレータを製造するとともに、前記シンチレータと前記ライトガイドとを接着させる第2硬化性樹脂硬化工程と、
     前記ライトガイドと前記光検出器とを光学的に結合させる結合工程とを備えることを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  2.  請求項1に記載の放射線検出器の製造方法において、前記ライトガイドと前記仮組体との相対的な位置を決定するライトガイドジグを前記接着用容器に載置するライトガイドジグ載置工程を更に備えることを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  3.  請求項2に記載の放射線検出器の製造方法において、前記ライトガイドジグは、鉛直方向から見たとき第1方向、および、第2方向に伸びたL型となっており、前記ライトガイドと前記仮組体との相対的な位置を前記第1方向、および、前記第2方向について決定することを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  4.  放射線を蛍光に変換するシンチレータ結晶が接着されて構成されたシンチレータと、前記蛍光を授受するライトガイドと、前記蛍光を検出する光検出器とが光学的に結合して構成される放射線検出器の製造方法において、
     第2硬化性樹脂を硬化させることにより前記シンチレータ結晶を互いに接着させて前記シンチレータを製造するシンチレータ製造工程と、
     鉛直方向に開口が備えられた型枠の前記開口に硬化前の第1硬化性樹脂を流し込む第1硬化性樹脂流し込み工程と、
     前記開口を覆うように前記シンチレータを載置することにより、前記シンチレータの鉛直下向きの一面を前記第1硬化性樹脂に浸潤させるシンチレータ載置工程と、
     前記第1硬化性樹脂を硬化させて前記ライトガイドを製造するとともに、前記シンチレータと前記ライトガイドとを結合させる第1硬化性樹脂硬化工程と、
     前記ライトガイドと前記光検出器とを光学的に結合させる結合工程とを備えることを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  5.  請求項4に記載の放射線検出器の製造方法において、前記シンチレータと前記ライトガイドとの相対的な位置を決定するシンチレータジグを前記型枠に載置するシンチレータジグ載置工程を更に備えることを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  6.  請求項5に記載の放射線検出器の製造方法において、前記シンチレータジグは、鉛直方向から見たとき第1方向、および、第2方向に伸びたL型となっており、前記シンチレータと前記ライトガイドとの相対的な位置を前記第1方向、および、前記第2方向について決定することを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  7.  請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の放射線検出器の製造方法において、前記シンチレータは、前記シンチレータ結晶が3次元的に配列されて構成されたものであることを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  8.  請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の放射線検出器の製造方法において、前記第1硬化性樹脂と前記第2硬化性樹脂は、互いに異なる材料から選択されることを特徴とする放射線検出器の製造方法。
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