JP4710975B2 - 放射線検出器の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、シンチレータ,ライトガイド,受光素子の順に光学的に結合された放射線検出器の製造方法に関する。
この種の放射線検出器は、被検体に投与されて関心部位に蓄積された放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)から放出された放射線(例えばγ線)を検出(同時計測)し、関心部位のRI分布の断層画像を得るための核医学診断装置(ECT: Emission Computed Tomography)、例えばPET(Positron Emission Tomography)装置やSPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置などの医用診断装置に用いられる。
PET装置を例に採って説明する。PET装置は、被検体の関心部位から互いにほぼ180°方向に放出される2本のγ線を対向するγ線検出器により検出し、これらγ線が同時に検出(同時計数)されたときに被検体の断層画像を再構成するように構成されている。また、PET装置でγ線を同時計数するために用いられるγ線検出器としては、被検体から放出されたγ線が入射して発光するシンチレータと、このシンチレータでの発光を電気信号に変換する受光素子(例えば光電子増倍管)とから構成されたものがある。
図10は、従来例の外観図である。放射線検出器110は、例えば2段構造のシンチレータアレイを有した2段シンチレータブロック101を備えている。この2段シンチレータブロック101は、シンチレータアレイ上部111Fとシンチレータアレイ下部111Rとから構成されている。シンチレータアレイ上部111Fおよびシンチレータアレイ下部111Rは別々に製造され、最後に両者を接着するために、接着層102を介在させている。したがって、放射線検出器110は、シンチレータアレイ上部111Fとシンチレータアレイ下部111Rと、2段シンチレータブロック101に対して光学的に結合されたライトガイド120と、このライトガイド120に対して光学的に結合された4個の光電子増倍管131,132,133,134とから構成されている。
シンチレータアレイ上部111Fおよびシンチレータアレイ下部111Rは、光反射材112が挟み込まれることによって区画されたシンチレータ101SFおよびシンチレータ101SRを2次元的に密着配置して構成されている。後述する実施例や図10では、X方向に8個、Y方向に8個、Z方向に2段の合計128(=8×8×2)のシンチレータを3次元的に配置している。ライトガイド120は、光反射材などの光学的部材部材で形成された短冊(図示省略)を格子状に組み合わせたライトガイド格子枠体(図示省略)を有している。そして、このライトガイド格子枠体により多数の小区画が形成されている。
ここで、2段シンチレータブロック101の具体的な製造方法は次の通りである。(1)先ず、シンチレータアレイ上部111Fを製造する場合、シンチレータ101SFの高さ(γ線入射深さ方向の長さ)に合わせた複数の板状の光学的部材を格子状に組み合わせて格子枠体を作成する。(2)この格子枠体が収容可能な容器に格子枠体を収納する前に、その容器に透明な光学的接着材を流し込む。(3)格子枠体を容器に収納した後、シンチレータ101SFを収納して、その状態で光学接着材を硬化させる。(4)硬化した光学接着材と格子枠体とシンチレータとが一体化したシンチレータアレイ上部111Fを容器から外部へ取り出して外形を整えてシンチレータアレイ上部111Fが製造される。(5)(1)〜(4)と同様の方法により、シンチレータアレイ下部111Rも製造し、両者を接着層102で接着する。
ここで、2段シンチレータブロック101による検出原理について、図11および図12を参照して説明する。図11および図12は、従来例の放射線検出の識別についての説明図である。図11および図12の符号RIは線源を示し、符号Wは各シンチレータ間の間隔(ピッチ)を示し、符号LおよびLは視差誤差を示す。原理的に視野中心から離れた位置から放出されるγ線は、放射線検出器のシンチレータに斜めから入射することが多くなる(図11では放射線検出器D,D、図12では放射線検出器MD,MD)。
図11に示すように、γ線入射深さ方向に分割されていないシンチレータを有する放射線検出器Dの場合、正しい位置の検出だけでなく、誤った位置においても検出されることになる(図11の塗りつぶし部分を参照)。つまり、視野中心から周辺部に向かって徐々に視野誤差が大きくなり、PET装置で得られる断層画像は不正確なものとなっている。
一方、図12に示すように、シンチレータをγ線入射深さ方向に分割されたシンチレータを有する放射線検出器MDの場合、以下のような作用・効果を奏する。すなわち、入射されたγ線から発光した発光パルスの減衰時間について、その減衰時間が短い方のシンチレータアレイ(図10ではシンチレータアレイ上部111F)をγ線入射側に、減衰時間が長い方のシンチレータアレイ(図10ではシンチレータアレイ下部111R)を光電子増倍管側(すなわちγ線入射側とは逆側)に分割されたシンチレータを有する放射線検出器MDの場合について説明する。この放射線検出器MDの場合、γ線が放射線検出器MDのシンチレータに斜め方向から入射した場合でも、放射されたγ線の位置を精度よく検出し(図12の塗りつぶし部分を参照)、より正確な断層画像を得るように改善を図っている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、γ線入射深さ方向に積層配置された減衰時間の短いシンチレータアレイと減衰時間の長いシンチレータアレイとのγ線位置を具体的に検出して識別するには、以下のように行う。すなわち、図13に示すように受光素子である光電子増倍管から出力された電気信号であるアナログ信号SF(減衰時間の短いシンチレータアレイの信号)もしくはアナログ信号SR(減衰時間の長いシンチレータアレイの信号)を用いて、図14に示すようにディジタル信号の積分値を求める。
図14では、シンチレータブロックで発光した発光パルスの発光開始から発光終了時までの途中である途中時点をTとし、発光開始からその途中時点Tまでのディジタル信号Aを加算した途中加算値をAT1とし、発光開始から途中時点Tまでのディジタル信号Bを加算した途中加算値をBT1とし、発光終了時をTとし、発光開始からその発光終了時Tまでのディジタル信号Aを加算した全加算値をAT2とし、発光開始から発光終了時Tまでのディジタル信号Bを加算した全加算値をBT2とする。なお、図14中の符号Aはアナログ信号SF(減衰時間の短いシンチレータアレイの信号)をA/D変換したディジタル信号の積分値で、符号Bはアナログ信号SR(減衰時間の長いシンチレータアレイの信号)をA/D変換したディジタル信号の積分値である。
なお、PET装置は、A/D変換器と加算手段と識別値算出手段と中間値算出手段と判別手段とを備えている(いずれも図示省略)。図13に示すアナログ信号SFもしくはアナログ信号SRを、A/D変換器によりディジタル信号に変換し、A/D変換器で変換されたディジタル信号を加算手段により順次加算する。加算手段による加算では、上述した途中加算値AT1もしくは途中加算値BT1と、全加算値AT2もしくは全加算値BT2とをそれぞれ求める。これら途中加算値AT1もしくは途中加算値BT1を、全加算値AT2もしくは全加算値BT2で除算した値AT1/AT2もしくはBT1/BT2を、識別値算出手段は求める。このAT1/AT2もしくはBT1/BT2を識別値として示している。識別値算出手段で求められた識別値のうちの最大値と最小値とから中間値Kを、中間値算出手段は求める。その中間値Kに対して前記識別値算出手段で求められた識別値が大きい値か小さい値かを、判別手段が判別することで、γ線位置を検出して識別する。
特開平6−337289号公報(第2−3頁、図1) 特開2000−56023号公報(第2−3頁、図1)
しかしながら、従来の放射線検出器では、次のような問題がある。すなわち、格子枠体を形成する板状の光学的部材(例えば光反射材)はフィルム状の薄板からなるので、透明な光学的接着材を流し込んだ容器に格子枠体を収納すると、隣接する光学的部材が互いに付着するなど格子枠体の形状が固定しなくなり、シンチレータアレイの製造ひいては放射線検出器の製造に支障が生じる。なお、格子枠体を容器に収納することで格子枠体が容器に隠れてしまい、シンチレータアレイの製造に支障が生じているか否かを確認することができない。したがって、放射線検出器の製造後あるいは使用後になって支障が生じていることがわかるので、スループットも低下するという問題がある。
さらに、硬化した光学接着材と格子枠体とシンチレータとが一体化した2段シンチレータブロック101を、組み立てに要する治具としての容器から取り出した後は、硬化した光学接着材が容器に付着している。したがって、次のシンチレータアレイの製造のために、光学接着材の除去作業が必要となる。したがって、シンチレータアレイの個数分の作業時間が必要となり、値段の高いものになってしまう。
特に、図10に示すような2段シンチレータブロック101の場合、シンチレータアレイ上部111Fおよびシンチレータアレイ下部111Rは別々に製造され、最後に両者を接着層102にて接着しているので、光反射材の部品数が非常に多く、かつ組み立て工数がかかり、値段の高いものになってしまう。
さらに、製造されたシンチレータアレイ上部111Fとシンチレータアレイ下部111Rとを接着する際、必ずしも各々のシンチレータアレイ上部111SFとシンチレータアレイ下部111SR同士が完全に位置ずれなく接着されるとは限らない。誤差がある場合にはマッピングが正確にできずに、高分解能で高画質を維持することができない。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、製造において生じる支障を少なくして、簡易に実現できる放射線検出器の製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明の放射線検出器の製造方法は、2次元的に密着配置された複数のシンチレータからなるシンチレータアレイと、前記シンチレータアレイに対して光学的に結合されたライトガイドと、前記ライトガイドに対して光学的に結合され、かつ前記シンチレーの数よりも少ない複数の受光素子とを備えた放射線検出器の製造方法であって、(1)複数の板状の光学的部材を格子状に組み合わせて格子枠体を作成する工程と、(2)この格子枠体が収容可能な容器に格子枠体を収納し、さらにシンチレータを収納して仮組みとして構成し、その仮組み状態で格子枠体およびシンチレータを前記容器から外部へ一旦取り出す工程と、(3)仮組みの格子枠体およびシンチレータを容器に収納する前に、その容器に光学接着材を流し込む工程と、(4)仮組みの格子枠体およびシンチレータを容器に収納する工程と、(5)その状態で接着硬化させる工程と、(6)硬化した光学接着材と格子枠体とシンチレータとが一体化したシンチレータブロックを容器から取り出して外形を整えてシンチレータブロックとする工程とを経て製造することを特徴とするものである。
この発明の放射線検出器の製造方法によれば、(1)〜(5)の工程を経て製造することで、ダイシングソーやワイヤーソーといった切断を行うことなく光学的部材をシンチレータアレイ内に配設することができ、加工精度の高い放射線検出器を簡易に実現することができる。また、(2)の工程で容器に格子枠体を収納するとともにシンチレータを収納して、仮組み状態で格子枠体およびシンチレータを容器から外部へ一旦取り出すことで、収納されたシンチレータによって格子枠体の形状が固定され、仮組み状態で格子枠体およびシンチレータの形状を固定することができる。(4)の工程では、仮組みの格子枠体およびシンチレータを、光学的接着材を流し込んだ容器に収納することで仮組み状態から形状が変形しにくく、シンチレータアレイの製造、ひいては放射線検出器の製造において生じる支障を少なくすることができる。このように、製造において生じる支障を少なくして、放射線検出器を簡易に実現することができる。
上述した発明において、上述した(2)の工程の前に、格子枠体を収納すべき容器の凹部に沿ってフィルムを設置し、(2)の工程では、設置されたフィルムに挟み込まれるように容器に格子枠体を収納するとともにシンチレータを収納して、上述した仮組み状態で格子枠体およびシンチレータをフィルムとともに容器から外部へ一旦取り出し、上述した(4)の工程では、仮組みの格子枠体およびシンチレータをフィルムとともに容器に収納し、上述した(5)の工程の前にそのフィルムのみを容器から抜き取るのが好ましい。
(2)の工程の前に、格子枠体を収納すべき容器の凹部に沿ってフィルムを設置し、(2)の工程では、設置されたフィルムに挟み込まれるように容器に格子枠体を収納するとともにシンチレータを収納して、上述した仮組み状態で格子枠体およびシンチレータをフィルムとともに容器から外部へ一旦取り出すことで、収納されたシンチレータによって格子枠体の形状が固定されるとともに、フィルムに挟み込まれることで格子枠体の形状が固定される。したがって、仮組み状態で格子枠体およびシンチレータを安定に固定することができる。(4)の工程では、仮組みの格子枠体およびシンチレータをフィルムとともに容器に収納し、上述した(5)の工程の前にそのフィルムのみを容器から抜き取ることで、仮組み状態から形状が安定して、かつ変形しにくく、シンチレータアレイの製造、ひいては放射線検出器の製造において生じる支障をより少なくすることができる。
フィルムで挟み込んだ場合には、さらに以下のように製造するのがより好ましい。すなわち、(2)の工程では、フィルムに挟み込まれるように容器に格子枠体を収納するとともにシンチレータを収納した後に、仮組みの上面に粘着テープを貼り付け、仮組み状態で格子枠体およびシンチレータをフィルムおよび粘着テープとともに容器から外部へ一旦取り出し、(4)の工程では、仮組みの格子枠体およびシンチレータをフィルムおよび粘着テープとともに容器に収納し、(5)の工程の前に上述した上面から粘着テープを取り外してフィルムのみを容器から抜き取るのがより好ましい。
(2)の工程では、フィルムに挟み込まれるように容器に格子枠体を収納するとともにシンチレータを収納した後に、仮組みの上面に粘着テープを貼り付け、仮組み状態で格子枠体およびシンチレータをフィルムおよび粘着テープとともに容器から外部へ一旦取り出すことで、収納されたシンチレータによって格子枠体の形状が固定されるとともに、フィルムに挟み込まれることで格子枠体の形状が固定されて、仮組みの上面に粘着テープを貼り付けることで格子枠体の形状が固定される。したがって、仮組みの状態で格子枠体およびシンチレータをより一層安定に固定することができる。(4)の工程では、仮組みの格子枠体およびシンチレータをフィルムおよび粘着テープとともに容器に収納し、(5)の工程の前に上述した上面から粘着テープを取り外してフィルムのみを容器から抜き取ることで、仮組み状態から形状がより一層安定して、かつ変形しにくく、シンチレータアレイの製造、ひいては放射線検出器の製造において生じる支障をより一層少なくすることができる。
フィルムで挟み込み、かつ上面に粘着テープを貼り付ける場合には、さらに以下のように製造するのがより一層好ましい。すなわち、(2)の工程では、粘着テープを仮組みの上面に貼り付ける際にフィルムにもその粘着テープを貼り付けるのがより一層好ましい。粘着テープを仮組みの上面に貼り付ける際にフィルムにもその粘着テープを貼り付けることで、フィルムは格子枠体をより強固に挟み込むことができる。
上述した発明において、上述した(4)の工程では、仮組みの格子枠体およびシンチレータを容器に収納した後に、シンチレータと格子枠体との隙間あるいはシンチレータ同士の隙間を充填するように光学接着材を滴下するのが好ましい。シンチレータと格子枠体との隙間あるいはシンチレータ同士の隙間に空隙ができるのを滴下することで防止することができ、空隙による分解能の低下を防止することができる。
また、光学接着材を滴下しながら真空脱泡を行うのがより好ましい。硬化した光学接着材内に空隙ができるのを真空脱泡することで防止することができるとともに、空隙による分解能の低下を防止することができる。その結果、弁別能力が向上して、高分解能で高画質を維持することが可能である。
上述した発明の一例は、(2)の工程で収納されるべきシンチレータの放射線入射深さ方向の長さを、格子枠体の放射線入射深さ方向の長さよりも短くして、(2)の工程では、容器に格子枠体を収納するとともに、各々のシンチレータを放射線入射深さ方向に複数に分けて収納して、複数に分けて収納されたシンチレータの放射線入射深さ方向の合計の長さと、格子枠体の放射線入射深さ方向の長さとを同じにして、仮組み状態で格子枠体およびシンチレータを容器から外部へ一旦取り出すことである。
この一例によれば、(2)の工程で収納されるべきシンチレータの放射線入射深さ方向の長さを、格子枠体の放射線入射深さ方向の長さよりも短くして、(2)の工程では、容器に格子枠体を収納するとともに、各々のシンチレータを放射線入射深さ方向に複数に分けて収納して、複数に分けて収納されたシンチレータの放射線入射深さ方向の合計の長さと、格子枠体の放射線入射深さ方向の長さとを同じにして、仮組み状態で格子枠体およびシンチレータを容器から外部へ一旦取り出している。このように製造することで、放射線入射深さ方向に分割されたシンチレータを有する放射線検出器を簡易に実現することができる。
また、格子枠体が収納された容器に、各々のシンチレータを放射線入射深さ方向に複数に分けて収納することで各々のシンチレータを一括して製造することができるので、組み立て工数を複数分の一に減らすことができる。また、各シンチレータ同士を接着させる必要がないので、各シンチレータ間で位置ずれが生じることなく、マッピングを正確に行うことができる。その結果、弁別能力が向上して、高分解能で高画質を維持することが可能である。
また、上述したこの発明は、この一例のように放射線入射深さ方向に分割されたシンチレータを有する放射線検出器を製造する際に特に有用である。すなわち、従来の場合には、フィルム状の薄板でもある光学的部材からなる格子枠体を、光学接着材を流し込んだ容器に収納すると、隣接する光学的部材が互いに付着するなどの格子枠体の形状が固定しなくなり、シンチレータアレイの製造、ひいては放射線検出器の製造の支障が生じる。さらに、分割の数だけ組み立て工数が必要である。この発明が放射線入射深さ方向に分割されたシンチレータを有する放射線検出器に適用した場合には、かかる組み立て工数の低減、かつ製造において生じる支障の低減を図ることができるという顕著な効果をも奏する。
上述した一例において、放射線入射側から受光素子側に向かって、入射された放射線から発光した発光パルスの減衰時間が長くなるように、減衰時間が互いに異なる各々のシンチレータを放射線入射深さ方向に複数に分けて収納するのが好ましい。このように発光パルスの減衰時間の差を利用することで放射線入射深さ方向で放射線が捕獲されて、放射線の位置を精度よく検出して特定することができる。
上述した一例において、さらなる一例は、(2)の工程では、容器に格子枠体を収納するとともに、各々のシンチレータを放射線入射深さ方向に2回に分けて収納して、2回に分けて収納されたシンチレータの放射線入射深さ方向の合計の長さと、格子枠体の放射線入射深さ方向の長さとを同じにして、仮組み状態で格子枠体およびシンチレータを容器から外部へ一旦取り出すことである。
この一例によれば、(2)の工程では、容器に格子枠体を収納するとともに、各々のシンチレータを放射線入射深さ方向に2回に分けて収納して、2回に分けて収納されたシンチレータの放射線入射深さ方向の合計の長さと、格子枠体の放射線入射深さ方向の長さとを同じにして、仮組み状態で格子枠体およびシンチレータを容器から外部へ一旦取り出している。このように製造することで、放射線入射深さ方向に分割されたシンチレータを有する放射線検出器を簡易に実現することができる。
また、格子枠体が収納された容器に、各々のシンチレータを放射線入射深さ方向に2回に分けて収納することで各々のシンチレータを一括して製造することができるので、組み立て工数を二分の一に減らすことができる。
放射線の位置を精度よく検出して特定することを考慮すれば、上述したさらなる一例において、減衰時間が短い方のシンチレータを放射線入射側に収納するとともに、減衰時間が長い方のシンチレータを放射線入射側とは逆側である受光素子側に収納するのが好ましい。
この発明に係る射線検出器の製造方法によれば、(1)〜(5)の工程を経て製造し、(2)の工程で容器に格子枠体を収納するとともにシンチレータを収納して、仮組み状態で格子枠体およびシンチレータを容器から外部へ一旦取り出し、(4)の工程では、仮組みの格子枠体およびシンチレータを、光学的接着材を流し込んだ容器に収納することで、製造において生じる支障を少なくして、放射線検出器を簡易に実現することができる。
実施例に係る放射線検出器の外観図である。 放射線検出器の位置演算回路の構成を示すブロック図である。 実施例および従来例の放射線検出器の位置コーディングマップである。 格子枠体を構成する光学的部材を分解して斜視的に示した図である。 格子枠体の斜視図である。 放射線検出器の製造に使用される容器の斜視図である。 実施例に係る放射線検出器の製造工程の一工程を示す図である。 実施例に係る放射線検出器の製造工程の一工程を示す図である。 実施例に係る放射線検出器の製造工程の一工程を示す図である。 従来例の放射線検出器の外観図である。 従来例の放射線検出の識別についての説明図である。 従来例の放射線検出の識別についての説明図である。 従来例の受光素子である光電子増倍管から出力された電気信号であるアナログ信号を示すグラフである。 従来例のアナログ信号をA/D変換したディジタル信号の積分値の時系列を示すグラフである。
符号の説明
1 … 2段シンチレータブロック
1SF … (発光パルスの減衰時間の短い)シンチレータ
1SR … (発光パルスの減衰時間の長い)シンチレータ
10 … 放射線検出器
11F … シンチレータアレイ上部
11R … シンチレータアレイ下部
12 … 光反射材
20 … ライトガイド
31、32、33、34 … 光電子増倍管
40 … 格子枠体
41、42 … 短冊
50 … 容器
51 … 凹部
52 … フィルム
53 … 粘着テープ
54 … 仮組みの2段シンチレータブロック
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。図1は、本実施例に係る放射線検出器の外観図(斜視図)である。本実施例では、2段構造のシンチレータアレイを有する放射線検出器10を例に採って説明する。図1に示すように、放射線検出器10は、2段構造のシンチレータアレイを有した2段シンチレータブロック1を備えており、各シンチレータをγ線入射深さ方向にも分割して配置、つまり、シンチレータを3次元的に配置したDOI(Depth Of Interaction)検出器である。本実施例の場合のDOI検出器では、2段構造のシンチレータアレイとなっている。2段シンチレータブロック1は、シンチレータアレイ上部11Fとシンチレータアレイ下部11Rとから構成されている。本実施例では、シンチレータアレイ上部11Fとシンチレータアレイ下部11Rとは同時に製造されている。
シンチレータアレイ上部11Fおよびシンチレータアレイ下部11Rは、光反射材12が挟み込まれることによって区画されたシンチレータ1SFおよびシンチレータ1SRを3次元的に密着配置して構成されている。本実施例では、この光反射材12はγ線入射深さ方向に一体的に形成されており、シンチレータアレイ上部11Fとシンチレータアレイ下部11Rとは光反射材12により一体的に形成されている。本実施例では、X方向に8個、Y方向に8個、Z方向に2段の合計128(=8×8×2)のシンチレータを3次元的に配置している。ライトガイド20は、光反射材(図示省略)で形成された短冊(図示省略)を格子状に組み合わせたライトガイド格子枠体(図示省略)を有している。そして、このライトガイド格子枠体により多数の小区画が形成されている。さらに、このライトガイド20に対して4個の光電子増倍管31,32,33,34が光学的に結合されている。光電子増倍管31〜34は、この発明における受光素子に相当する。
ここで、2段シンチレータブロック1は、詳しくはシンチレータ1SFとシンチレータ1SRと、板状の光学的部材(光反射材12)で形成された短冊(図4、図5では短冊41,42を参照)を格子状に組み合わせた格子枠体(図5、図8、図9では格子枠体40を参照)とを有している。この格子枠体は、γ線入射深さ方向に一体的に形成されている。
本実施例の放射線検出器10では、シンチレータ1SFとして発光パルスの減衰時間の短いシンチレータを用い、シンチレータ1SRとして発光パルスの減衰時間の長いシンチレータを用いている。ここで、発光パルスの減衰時間の短いシンチレータとしては、例えばGdSiO:Ce1.5mol%(Ceが1.5mol%ドープされたGdSiOすなわちGSO1.5)、LuSiO:Ce(CeがドープされたLuSiOすなわちLSO)、LuYSiO:Ce(CeがドープされたLuYSiOすなわちLYSO)などの無機結晶が用いられる。一方、発光パルスの減衰時間の長いシンチレータとしては、例えばGdSiO:Ce0.5mol%(Ceが0.5mol%ドープされたGdSiOすなわちGSO0.5)、Lu0.4Gd1.6SIO:Ce(LGSO)、BiGe12(BGO)などの無機結晶が用いられる。
2段シンチレータブロック1は、γ線入射深さ方向(Z方向)に発光パルスの減衰時間が異なる2個のシンチレータアレイ上部11Fとシンチレータアレイ下部11Rとを光学的に結合したものである。シンチレータアレイ上部11Fは複数個の発光パルスの減衰時間の短いシンチレータ1SFを、シンチレータアレイ下部11Rは複数個の発光パルスの減衰時間の長いシンチレータ1SRを、それぞれ2次元的に密着配置したものである。具体的には、2段シンチレータブロック1は、γ線入射側(前段)に発光パルスの減衰時間の短いシンチレータ1SFとして、例えばGdSiO:Ce1.5mol%(Ceが1.5mol%ドープされたGdSiOすなわちGSO1.5)を用い、γ線入射側とは逆側である光電子増倍管31,32,33,34側(後段)に発光パルスの減衰時間の長いシンチレータ1SRとして、例えばGdSiO:Ce0.5mol%(Ceが0.5mol%ドープされたGdSiOすなわちGSO0.5)を用いる。
本実施例の放射線検出器10では、従来例と同様に、発光パルスの減衰時間の差を利用することによりγ線入射深さ方向でγ線が捕獲された場所を特定している。したがって、γ線の位置を精度よく検出して特定することができる。
図1に示すような2段構造のシンチレータアレイを有する放射線検出器10に対して前方からγ線が照射したときの位置コーディングマップとエネルギースペクトルについて説明する。図2に示すように、光電子増倍管31の出力をP1、光電子増倍管32の出力をP2、光電子増倍管33の出力をP3、光電子増倍管34の出力をP4とする。X方向の位置を表す計算値{(P1+P3)−(P2+P4)}/(P1+P2+P3+P4)が算出される。Y方向についても同様に、Y方向の位置を表す計算値{(P1+P2)−(P3+P4)}/(P1+P2+P3+P4)が算出される。
図2は、放射線検出器10の位置演算回路の構成を示すブロック図であり、図3は、本実施例および従来例の放射線検出器の位置コーディングマップである。位置演算回路は、加算器71,72,73,74と位置弁別回路75,76とから構成されている。図2に示すように、γ線のX方向の入射位置を検出するために、光電子増倍管31の出力P1と光電子増倍管33の出力P3とが加算器71に入力されるとともに、光電子増倍管32の出力P2と光電子増倍管34の出力P4とが加算器72に入力される。両加算器71,72の各加算出力(P1+P3)と(P2+P4)とが位置弁別回路75へ入力され、両加算出力に基づきγ線のX方向の入射位置が求められる。
同様に、γ線のY方向の入射位置の検出についても、各加算出力(P1+P2)と(P3+P4)とが位置弁別回路76へ入力され、両加算出力に基づきγ線のY方向の入射位置が求められる。
以上のように計算された結果は、シンチレータに入射したγ線の位置にしたがって、発光パルスの減衰時間の差を利用することによりγ線入射深さ方向でγ線が捕獲された場所を特定した後に、図3に示すような位置コーディングマップ81として表され、各々の位置弁別情報が示される。
ここで、本実施例の2段シンチレータブロック1の製造方法について、図4〜図9を参照して説明する。図4は、格子枠体を構成する光学的部材を分解して斜視的に示した図であり、図5は、格子枠体の斜視図であり、図6は、放射線検出器の製造に使用される容器の斜視図であり、図7〜図9は、本実施例に係る放射線検出器の製造工程の一工程を示す図である。図4に示すように、板状の光学的部材として光反射材12(図1を参照)で形成された短冊41,42を、図5に示すように格子状に組み合わせて格子枠体40を作成する。図4に示すように、各々の短冊41にはスリット43が形成され、各々の短冊42にはスリット44が形成されている。つまり、このスリットで互いに組み合わされて格子枠体40が構成されている。なお、短冊41,42は、図1に示す光反射材12に相当し、この発明における光学的部材に相当する。この格子枠体40の作成は、この発明における(1)の工程に相当する。
短冊41,42の外形加工としては、ダイシングカット、レーザカット、刃物によるカット、エッチング、打ち抜きなどいずれの手法を用いてもよい。短冊41,42が薄板なので容易に精密にカットすることが可能である。
次に、この格子枠体40が収容可能な、図6に示すような容器50を準備する。この容器50は、格子枠体40が収納可能な凹部51を有している。凹部51は、格子枠体40を完全に覆うだけの面積と深さとを有している。なお、仮組みの2段シンチレータブロック54(図9を参照)あるいは完成品としての2段シンチレータブロック1(図1を参照)を凹部51から容易に取り出せるように、収納前に凹部51の内面に離型剤などを塗布する。なお、容器50は、離型作用に優れたフッ素樹脂や、フッ素樹脂コーティングが表面に施されたアルミニウムやステンレス鋼などの金属加工品が好ましい。
次に、図7に示すように容器50の凹部51に沿ってフィルム52を設置する。フィルム52の厚さは、格子枠体40とともに収容可能な程薄く、折り曲げ可能なもので、例えば20μm程度のルミラーフィルムが好ましい。
さらに、図8に示すように、設置されたフィルム52に挟み込まれるように容器50に格子枠体40を収納する。格子枠体40の収納後、シンチレータ1SFおよびシンチレータ1SRで仮組みの2段シンチレータブロック54(図9を参照)を形成するように全数収納する。シンチレータ1SRを先に収納した後にシンチレータ1SFを収納することで、シンチレータ1SRがγ線入射側とは逆側である光電子増倍管31〜34側に収納されるとともにシンチレータ1SFがγ線入射側に収納される。
その状態で、図9に示すように、仮組みの2段シンチレータブロック54の上面(γ線入射面)から粘着テープ53を貼り付けて固定する。この貼り付けの際には、図9に示すように、フィルム52にも粘着テープ53を貼り付けるのが好ましい。そして、仮組み状態で格子枠体40、シンチレータ1SFおよびシンチレータ1SRを、フィルム52および粘着テープ53とともに容器50(図8を参照)から外部へ一旦取り出す。この取り出された格子枠体40、シンチレータ1SF、シンチレータ1SR、フィルム52および粘着テープ53で、図9に示す仮組みの2段シンチレータブロック54が形成される。格子枠体40、シンチレータ1SFおよびシンチレータ1SRの収納から取り出しまでは、この発明における(2)の工程に相当する。
次に、完全に脱泡された光学的に透明な光学接着材を容器50の凹部51に流し込む。光学接着剤は、シリコン系接着剤、エポキシ系接着剤などが好ましい。光学的接着材の容器50への流し込みは、この発明における(3)の工程に相当する。
光学接着材を流し込んだ容器50に、仮組みの2段シンチレータブロック54を収納し、完全に沈める。ここで、仮組みの2段シンチレータブロック54の収納の際に、容器50から光学接着材があふれてくることがあるが、その都度、拭き取りながら収納作業を行えばよい。その後、仮組みの2段シンチレータブロック54の上面から粘着テープ53をはがして取り外して、フィルム52のみを容器50から抜き取る。このとき、仮組みの2段シンチレータブロック54は凹部51内にすでに配置されているので、その形状を保ち続けることができる。さらに、シンチレータ1SFおよびシンチレータ1SRと格子枠体40との隙間あるいはシンチレータ同士の隙間を充填するように、上方から透明な光学接着材を滴下する。そして、シンチレータ1SFおよびシンチレータ1SRと格子枠体40との隙間やシンチレータ同士の隙間に滴下された光学接着材が完全に充填されるように、滴下しながら真空脱泡を行う。仮組みの格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SR(仮組みの2段シンチレータブロック54)の収納は、この発明における(4)の工程に相当する。
そして、光学接着材を硬化させた後に、シンチレータ1SF、シンチレータ1SR、格子枠体40および光学接着材が2段シンチレータブロック1(図1を参照)として一体化される。硬化させた後に、2段シンチレータブロック1を容器50から取り出して、外形を整えるために、外周面に付着した不要な光学接着材の除去を行うことで、図1に示すような2段シンチレータブロック1ができる。この2段シンチレータブロック1の取り出しは、この発明における(5)の工程に相当する。
このように製造された2段シンチレータブロック1を、図1に示すようにライトガイド20と光学的に結合させ、さらに光電子増倍管31〜34と光学的に結合させて放射線検出器10を製造する。
上述した放射線検出器10の製造方法によれば、上述した一連の工程を経て製造することで、ダイシングソーやワイヤーソーといった切断を行うことなく光学的部材(例えば光反射材12)をシンチレータアレイである2段シンチレータブロック1内に配設することができ、加工精度の高い放射線検出器を簡易に実現することができる。例えば、シンチレータ1SFおよびシンチレータ1SRの断面が小さいものでも、上述した製造方法により形状精度が高い。また、格子枠体40については設計どおりに形成されやすいので、その小区画の各々のシンチレータ1SFおよびシンチレータ1SRについても設計どおりに形成されやすくなる。したがって、シンチレータ間に介在する光反射材12との間に隙間が生じにくくなり、弁別能力が向上して、高分解能で高画質を維持することが可能である。
また、容器50に格子枠体40を収納するとともにシンチレータ1SF,1SRを収納して、仮組み状態で格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SR(すなわち仮組みの2段シンチレータブロック54)を容器50から外部へ一旦取り出すことで、収納されたシンチレータ1SF,1SRによって格子枠体40の形状が固定され、仮組み状態で格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRの形状を固定することができる。仮組みの格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRを、光学的接着材を流し込んだ容器50に収納することで仮組み状態から形状が変形しにくく、シンチレータアレイである2段シンチレータブロック1の製造、ひいては放射線検出器10の製造において生じる支障を少なくすることができる。このように、製造において生じる支障を少なくして、放射線検出器10を簡易に実現することができる。
本実施例では、フィルム52に挟み込まれるように容器50に格子枠体40を収納するとともにシンチレータ1SF,1SRを収納した後に、仮組みの上面に粘着テープ53を貼り付け、仮組み状態で格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRをフィルム52および粘着テープ53とともに容器50から外部へ一旦取り出している。このように取り出すことで、収納されたシンチレータ1SF,1SRによって格子枠体40の形状が固定されるとともに、フィルム52に挟み込まれることで格子枠体40の形状が固定されて、仮組みの上面に粘着テープ53を貼り付けることで格子枠体40の形状が固定される。したがって、仮組みの状態で格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRをより一層安定に固定することができる。さらに、仮組みの格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRをフィルム52および粘着テープ53とともに容器50に収納し、接着硬化の前に上面から粘着テープ53を取り外してフィルム52のみを容器50から抜き取っている。このように収納することで、仮組み状態から形状がより一層安定して、かつ変形しにくく、2段シンチレータブロック1の製造、ひいては放射線検出器10の製造において生じる支障をより一層少なくすることができる。
なお、粘着テープ53を仮組みの上面に貼り付ける際にフィルム52にもその粘着テープ53を貼り付けることで、フィルム52は格子枠体40をより強固に挟み込むことができる。
また、本実施例では、シンチレータ1SF,1SRと格子枠体40との隙間あるいはシンチレータ同士の隙間を充填するように光学接着材を滴下している。シンチレータ1SF,1SRと格子枠体40との隙間あるいはシンチレータ同士の隙間に空隙ができるのを滴下することで防止することができ、空隙による分解能の低下を防止することができる。
また、本実施例では、光学接着材を滴下しながら真空脱泡を行っている。硬化した光学接着材内に空隙ができるのを真空脱泡することで防止することができるとともに、空隙による分解能の低下を防止することができる。その結果、弁別能力が向上して、高分解能で高画質を維持することが可能である。
本実施例では、容器50に格子枠体40を収納するとともに、各々のシンチレータ1SF,1SRをγ線入射深さ方向に2回に分けて収納している。具体的には、シンチレータ1SRを先に収納した後にシンチレータ1SFを収納している。2回に分けて収納されたシンチレータ1SF,1SRのγ線入射深さ方向の合計の長さ(高さ)と、格子枠体40のγ線入射深さ方向の長さとを同じにして、仮組み状態で格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRを容器50から外部へ一旦取り出している。このように製造することで、γ線入射深さ方向にシンチレータアレイ上部11Fおよびシンチレータアレイ下部11Rに分割された2段シンチレータブロック1を有する放射線検出器10を簡易に実現することができる。
また、格子枠体40が収納された容器50に、各々のシンチレータ1SF,1SRをγ線入射深さ方向に2回に分けて収納することで各々のシンチレータ1SF,1SRを一括して製造することができるので、組み立て工数を二分の一に減らすことができる。また、各シンチレータアレイ上部11Fおよびシンチレータアレイ下部11R同士を接着させる必要がないので、各シンチレータ間で位置ずれが生じることなく、マッピングを正確に行うことができる。その結果、弁別能力が向上して、高分解能で高画質を維持することが可能である。
放射線検出器10の製造方法に係るこの発明は、本実施例のように、γ線入射深さ方向に分割された2段シンチレータブロック1を有する放射線検出器10を製造する際に特に有用である。すなわち、従来の場合には、フィルム状の薄板でもある光学的部材からなる格子枠体を、光学接着材を流し込んだ容器50に収納すると、隣接する光学的部材が互いに付着するなどの格子枠体の形状が固定しなくなり、シンチレータアレイの製造、ひいては放射線検出器の製造の支障が生じる。さらに、分割の数だけ組み立て工数が必要である。この発明がγ線入射深さ方向に分割された2段シンチレータブロック1を有する放射線検出器10に適用した場合には、かかる組み立て工数の低減、かつ製造において生じる支障の低減を図ることができるという顕著な効果をも奏する。
また、本実施例では、γ線入射側から光電子増倍管31〜34側に向かって、入射されたγ線から発光した発光パルスの減衰時間が長くなるように、減衰時間が互いに異なる各々のシンチレータをγ線入射深さ方向に2回に分けて収納している。すなわち、発光パルスの減衰時間の短いシンチレータ1SFをγ線入射側に収納するとともに、発光パルスの減衰時間の短いシンチレータ1SRをγ線入射側とは逆側である光電子増倍管31〜34側に収納している。このように発光パルスの減衰時間の差を利用することでγ線入射深さ方向でγ線が捕獲されて、γ線に位置を精度よく検出して特定することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)この発明は、PET装置やSPECT装置などの核医学診断装置に適用してもよいし、PET装置とX線CT装置とを組み合わせたPET−CTのように、核医学診断装置とX線CT装置とを組み合わせた装置にも適用することができる。また、核医学診断装置のような医用診断装置に限定されず、産業用の放射線撮影装置に適用してもよい。
(2)上述した実施例では、γ線を検出する放射線検出器であったが、γ線以外の放射線、例えばX線を検出する検出器に適用してもよい。
(3)上述した実施例では、受光素子を光電子増倍管31〜34として説明したが、これ以外の受光素子、例えば、フォトダイオードやアバランシェフォトダイオードなどを用いてもよい。
(4)上述した実施例では、粘着テープ53を仮組みの上面に貼り付ける際にフィルム52にもその粘着テープ53を貼り付けたが、フィルム52に貼り付けずに、仮組みの上面のみに貼り付けてもよい。フィルム52によって格子枠体40をより強固に挟み込むことを考慮すれば、実施例のようにフィルム52にもその粘着テープ53を貼り付けるのがより好ましい。
(5)上述した実施例では、フィルム52に挟み込まれるように容器50に格子枠体40を収納するとともにシンチレータ1SF,1SRを収納した後に、仮組みの上面に粘着テープ53を貼り付け、仮組み状態で格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRをフィルム52および粘着テープ53とともに容器50から外部へ一旦取り出し、仮組みの格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRをフィルム52および粘着テープ53とともに容器50に収納し、接着硬化の前に上面から粘着テープ53を取り外してフィルム52のみを容器50から抜き取ったが、粘着テープ53は必ずしも必要でない。すなわち、フィルム52に挟み込まれるように容器50に格子枠体40を収納するとともにシンチレータ1SF,1SRを収納して、仮組み状態で格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRをフィルム52とともに容器50から外部へ一旦取り出し、仮組みの格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRをフィルム52とともに容器50に収納し、接着硬化の前にフィルム52のみを容器50から抜き取ってもよい。仮組み状態から形状がより一層安定して、かつ変形しにくく、2段シンチレータブロック1の製造、ひいては放射線検出器10の製造において生じる支障をより一層少なくすることを考慮すれば、実施例のように粘着テープ53を用いるのがより好ましい。
(6)上述した実施例では、容器50の凹部51に沿ってフィルム52を設置し、設置されたフィルム52に挟み込まれるように容器50に格子枠体40を収納するとともにシンチレータ1SF,1SRを収納して、仮組み状態で格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRをフィルム52とともに容器50から外部へ一旦取り出し、仮組みの格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRをフィルム52とともに容器50に収納し、接着硬化の前にフィルム52のみを容器50から抜き取ったが、フィルム52は必ずしも必要でない。すなわち、容器50に格子枠体40を収納するとともにシンチレータ1SF,1SRを収納して、仮組み状態で格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRを容器50から外部へ一旦取り出し、仮組みの格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRを容器50に収納してもよい。仮組み状態から形状が安定して、かつ変形しにくく、2段シンチレータブロック1の製造、ひいては放射線検出器10の製造において生じる支障をより少なくすることを考慮すれば、実施例のようにフィルム52を用いるのがより好ましい。
(7)上述した実施例では、図7、図8に示すように、凹部51の一平面(図1のYZ平面)に沿ってフィルム52を設置することで、一方向(図1のX方向)のみから格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRを挟み込んだが、凹部51の一平面(図1のYZ平面)に沿ってフィルム52を設置するとともに、凹部51の別の一平面(図1のZX平面)に沿ってフィルム52を設置することで、2つの方向(図1のXおよびY方向)から格子枠体40およびシンチレータ1SF,1SRを挟み込んでもよい。両方向から挟み込むことで仮組み状態から形状がより一層安定する。
(8)上述した実施例では、光学接着材を滴下しながら真空脱泡を行ったが、必ずしも脱泡を行う必要はない。また、光学接着材の滴下も必ずしも行う必要はない。
(9)上述した実施例では、γ線入射深さ方向に分割された2段シンチレータブロック1を有する放射線検出器10を例に採って説明したが、分割される段は2段に限定されない。3段以上の複数段のシンチレータブロックを有する放射線検出器(すなわちDOI検出器)に適用してもよい。この場合には、容器に格子枠体を収納するとともに、各々のシンチレータをγ線入射深さ方向に複数に分けて収納して、複数に分けて収納されたシンチレータのγ線入射深さ方向の合計の長さと、格子枠体のγ線入射深さ方向の長さとを同じにして、仮組み状態で格子枠体およびシンチレータを容器から外部へ一旦取り出すことで、DOI検出器が得られる。また、シンチレータアレイ上部11Fおよびシンチレータアレイ下部11Rを構成する各シンチレータの個数を8×8として説明したが、これ以外の個数であってもよい。
(10)上述した実施例では、γ線入射側から光電子増倍管31〜34側に向かって、入射されたγ線から発光した発光パルスの減衰時間が長くなるように、減衰時間が互いに異なる各々のシンチレータをγ線入射深さ方向に複数(実施例では2回)に分けて収納したが、同じ減衰時間のシンチレータをγ線入射深さ方向に複数に分けて収納してもよい。
(11)この発明は、γ線入射深さ方向に分割された複数段(実施例では2段)のシンチレータブロックを有する放射線検出器(すなわちDOI検出器)に適用したが、γ線入射深さ方向に分割されていないシンチレータブロックを有する放射線検出器に適用してもよい。また、従来のような光学接着材を介在させて複数のシンチレータブロックを積層する製法と組み合わせて、γ線入射深さ方向に分割された複数段のシンチレータブロックを有する放射線検出器を製造してもよい。
以上のように、この発明は、医療用や産業用の放射線撮影装置に適している。

Claims (10)

  1. 2次元的に密着配置された複数のシンチレータからなるシンチレータアレイと、前記シンチレータアレイに対して光学的に結合されたライトガイドと、前記ライトガイドに対して光学的に結合され、かつ前記シンチレーの数よりも少ない複数の受光素子とを備えた放射線検出器の製造方法であって、(1)複数の板状の光学的部材を格子状に組み合わせて格子枠体を作成する工程と、(2)この格子枠体が収容可能な容器に格子枠体を収納し、さらにシンチレータを収納して仮組みとして構成し、その仮組み状態で格子枠体およびシンチレータを前記容器から外部へ一旦取り出す工程と、(3)仮組みの格子枠体およびシンチレータを容器に収納する前に、その容器に光学接着材を流し込む工程と、(4)仮組みの格子枠体およびシンチレータを容器に収納する工程と、(5)その状態で接着硬化させる工程と、(6)硬化した光学接着材と格子枠体とシンチレータとが一体化したシンチレータブロックを容器から取り出して外形を整えてシンチレータブロックとする工程とを経て製造することを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  2. 請求項1に記載の放射線検出器の製造方法において、前記(2)の工程の前に、前記格子枠体を収納すべき前記容器の凹部に沿ってフィルムを設置し、前記(2)の工程では、設置されたフィルムに挟み込まれるように容器に格子枠体を収納するとともに前記シンチレータを収納して、前記仮組み状態で格子枠体およびシンチレータをフィルムとともに容器から外部へ一旦取り出し、前記(4)の工程では、仮組みの格子枠体およびシンチレータをフィルムとともに容器に収納し、前記(5)の工程の前にそのフィルムのみを容器から抜き取ることを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  3. 請求項2に記載の放射線検出器の製造方法において、前記(2)の工程では、前記フィルムに挟み込まれるように前記容器に前記格子枠体を収納するとともに前記シンチレータを収納した後に、前記仮組みの上面に粘着テープを貼り付け、仮組み状態で格子枠体およびシンチレータをフィルムおよび粘着テープとともに容器から外部へ一旦取り出し、前記(4)の工程では、仮組みの格子枠体およびシンチレータをフィルムおよび粘着テープとともに容器に収納し、前記(5)の工程の前に前記上面から粘着テープを取り外してフィルムのみを容器から抜き取ることを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  4. 請求項3に記載の放射線検出器の製造方法において、前記(2)の工程では、前記粘着テープを前記仮組みの上面に貼り付ける際に前記フィルムにもその粘着テープを貼り付けることを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  5. 請求項1に記載の放射線検出器の製造方法において、前記(4)の工程では、前記仮組みの格子枠体およびシンチレータを前記容器に収納した後に、シンチレータと格子枠体との隙間あるいはシンチレータ同士の隙間を充填するように光学接着材を滴下することを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  6. 請求項5に記載の放射線検出器の製造方法において、前記光学接着材を滴下しながら真空脱泡を行うことを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  7. 請求項1に記載の放射線検出器の製造方法において、前記(2)の工程で収納されるべき前記シンチレータの放射線入射深さ方向の長さを、前記格子枠体の放射線入射深さ方向の長さよりも短くして、前記(2)の工程では、前記容器に格子枠体を収納するとともに、各々の前記シンチレータを放射線入射深さ方向に複数に分けて収納して、複数に分けて収納されたシンチレータの放射線入射深さ方向の合計の長さと、格子枠体の放射線入射深さ方向の長さとを同じにして、前記仮組み状態で格子枠体およびシンチレータを容器から外部へ一旦取り出すことを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  8. 請求項7に記載の放射線検出器の製造方法において、放射線入射側から前記受光素子側に向かって、入射された放射線から発光した発光パルスの減衰時間が長くなるように、減衰時間が互いに異なる各々の前記シンチレータを放射線入射深さ方向に複数に分けて収納することを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  9. 請求項7に記載の放射線検出器の製造方法において、前記(2)の工程では、前記容器に格子枠体を収納するとともに、各々の前記シンチレータを放射線入射深さ方向に2回に分けて収納して、2回に分けて収納されたシンチレータの放射線入射深さ方向の合計の長さと、格子枠体の放射線入射深さ方向の長さとを同じにして、前記仮組み状態で格子枠体およびシンチレータを容器から外部へ一旦取り出すことを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  10. 請求項9に記載の放射線検出器の製造方法において、入射された放射線から発光した発光パルスの減衰時間について、その減衰時間が短い方のシンチレータを放射線入射側に収納するとともに、減衰時間が長い方のシンチレータを放射線入射側とは逆側である前記受光素子側に収納することを特徴とする放射線検出器の製造方法。
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