WO2009113199A1 - バックライト装置、表示装置およびテレビジョン受像機 - Google Patents

Abstract

　光源がコネクタ部材から落下するのを抑制することが可能なバックライト装置を提供する。このバックライト装置（２０）は、２つの端子（２３ｂ）を有する口金部（２３ａ）が両端部に設けられた熱陰極蛍光ランプ（２３）と、熱陰極蛍光ランプの背面側に配置されるシャーシ（２１）と、熱陰極蛍光ランプをシャーシに固定する蛍光灯用ソケット（２４）とを備えている。蛍光灯用ソケットには、熱陰極蛍光ランプの端子が挿入される挿入部（２４ｃ）が形成されており、挿入部は、シャーシを鉛直に配置した状態で、熱陰極蛍光ランプを蛍光灯用ソケットから取り外す方向が水平方向よりも上側を向くように形成されている。

Description

バックライト装置、表示装置およびテレビジョン受像機

　この発明は、バックライト装置、表示装置およびテレビジョン受像機に関し、特に、光源を固定するコネクタ部材を備えたバックライト装置、表示装置およびテレビジョン受像機に関する。

　従来、光源を固定するコネクタ部材を備えたバックライト装置が知られている（例えば、特許文献１参照）。この特許文献１には、給電端子（口金部）が両端部に設けられた冷陰極蛍光ランプ（光源）と、冷陰極蛍光ランプの背面側に配置される筐体（シャーシ）と、冷陰極蛍光ランプを筐体に固定するためのランプホルダー（コネクタ部材）とを備えたバックライトユニット（バックライト装置）が開示されている。上記特許文献１では、ランプホルダーには、互いに対向配置され冷陰極蛍光ランプの給電端子を挟み込む一対の挟持板が設けられている。そして、冷陰極蛍光ランプをランプホルダーに対して着脱する際には、一対の挟持板を押し広げることにより、冷陰極蛍光ランプを着脱する。

　また、従来、２つの端子を有する口金部が両端部に設けられた、例えば、熱陰極蛍光ランプなどの光源が知られている。このような熱陰極蛍光ランプ（光源）は、冷陰極蛍光ランプよりも大きい直径を有する場合が多い。

　また、上記のような、２つの端子を有する口金部が両端部に設けられた熱陰極蛍光ランプ（光源）を備えたバックライト装置が知られている。図１６～図２０は、２つの端子を有する口金部が両端部に設けられた熱陰極蛍光ランプを備えた従来の一例によるバックライト装置を説明するための図である。

　この従来の一例によるバックライト装置５００では、図１６に示すように、２つの端子５０１ｂ（図１７参照）を有する口金部５０１ａが両端部に設けられた熱陰極蛍光ランプ（光源）５０１と、熱陰極蛍光ランプ５０１の背面側に配置されるシャーシ５０２と、熱陰極蛍光ランプ５０１をシャーシ５０２に固定するための蛍光灯用ソケット５０３とを備えている。従来の一例によるバックライト装置５００では、図１８に示すように、蛍光灯用ソケット５０３には、熱陰極蛍光ランプ５０１の端子５０１ｂが挿入される挿入部５０３ａが形成されている。この挿入部５０３ａは、シャーシ５０２を鉛直に配置（縦置き）した状態（図１６および図１８の状態）で、熱陰極蛍光ランプ５０１を蛍光灯用ソケット５０３に取り付ける方向、および、蛍光灯用ソケット５０３から取り外す方向が水平方向になるように形成されている。

　そして、熱陰極蛍光ランプ５０１を蛍光灯用ソケット５０３に取り付ける場合、図１８および図１９に示すように、熱陰極蛍光ランプ５０１の端子５０１ｂを、蛍光灯用ソケット５０３の挿入部５０３ａに挿入する。その後、端子５０１ｂ（熱陰極蛍光ランプ５０１）を矢印Ｅ方向（熱陰極蛍光ランプ５０１の周方向）に９０度回転させることにより、図２０に示すように、熱陰極蛍光ランプ５０１を蛍光灯用ソケット５０３に取り付ける。なお、蛍光灯用ソケット５０３のこのような構成は、例えば、特許文献２に開示されている。

　従来の一例によるバックライト装置５００では、熱陰極蛍光ランプ５０１および蛍光灯用ソケット５０３を上記のように構成することによって、上記特許文献１のバックライト装置のように冷陰極蛍光ランプ（光源）を着脱する際にランプホルダ（コネクタ部材）の挟持板を押し広げる必要がないので、比較的大きい直径を有する光源（熱陰極蛍光ランプ５０１）を用いる場合にも、容易に、光源（熱陰極蛍光ランプ５０１）を蛍光灯用ソケット５０３に対して着脱することが可能である。

　なお、従来の一例によるバックライト装置５００では、熱陰極蛍光ランプ５０１の着脱を行う場合、通常、シャーシ５０２を鉛直に配置（縦置き）した状態で着脱を行う。特に、近年、液晶表示装置の大型化に伴ってバックライト装置も大型化されており、熱陰極蛍光ランプなどの光源の着脱を行う場合、シャーシを鉛直に配置した状態で熱陰極蛍光ランプの着脱を行う。
特開２００７－１５７５６５号公報 特開平１０－２２３０１５号公報

　しかしながら、図１６～図２０に示した従来の一例によるバックライト装置５００では、蛍光灯用ソケット５０３の挿入部５０３ａは、シャーシ５０２を鉛直に配置（縦置き）した状態で、熱陰極蛍光ランプ５０１を蛍光灯用ソケット５０３から取り外す方向が水平方向になるように形成されているので、外部からの振動などにより熱陰極蛍光ランプ５０１が９０度回転して図２０の状態から図１９の状態になると、熱陰極蛍光ランプ５０１が蛍光灯用ソケット５０３から外れて落下する場合があるという問題点がある。

　また、同様に、シャーシ５０２を鉛直に配置した状態で熱陰極蛍光ランプ５０１の着脱を行う場合、熱陰極蛍光ランプ５０１が自重により蛍光灯用ソケット５０３（挿入部５０３ａ）から落下する（滑り落ちる）場合があるという問題点がある。

　この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、光源がコネクタ部材から落下するのを抑制することが可能なバックライト装置、表示装置およびテレビジョン受像機を提供することである。

　上記目的を達成するために、この発明の第１の局面によるバックライト装置は、複数の端子を有する口金部が両端部に設けられた光源と、光源の背面側に配置されるシャーシと、光源をシャーシに固定するコネクタ部材とを備え、コネクタ部材には、光源の端子が挿入される挿入部が形成されており、挿入部は、シャーシを鉛直に配置した状態で、光源をコネクタ部材から取り外す方向が水平方向よりも上側を向くように形成されている。

　この第１の局面によるバックライト装置では、上記のように、コネクタ部材に、光源の端子が挿入される挿入部を形成し、挿入部を、シャーシを鉛直に配置した状態で、光源をコネクタ部材から取り外す方向が水平方向よりも上側を向くように形成することによって、光源の端子がコネクタ部材の挿入部から外れるのを抑制することができるので、光源がコネクタ部材から落下するのを抑制することができる。

　上記第１の局面によるバックライト装置において、好ましくは、挿入部は、シャーシを鉛直に配置した状態で、光源をコネクタ部材から取り外す方向がシャーシから離れる方向の上側に向かって傾斜するように形成されている。このように構成すれば、挿入部を、シャーシを鉛直に配置（縦置き）した状態で、光源をコネクタ部材から取り外す方向が水平方向よりも上側を向くように、容易に、形成することができる。また、挿入部を、シャーシを鉛直に配置した状態で、光源をコネクタ部材から取り外す方向がシャーシから離れる方向の上側に向かって傾斜するように形成することによって、挿入部が、シャーシを鉛直に配置（縦置き）した状態で、鉛直方向の上方を向くように形成されている場合と異なり、光源の着脱を行う際に、光源がシャーシの上面に接触したり、光源が上方に配置された別の光源に接触するのを抑制することができる。これにより、光源の着脱を容易に行うことができる。

　上記第１の局面によるバックライト装置において、好ましくは、好ましくは、コネクタ部材には、挿入部を構成する第１挿入面および第２挿入面をそれぞれ有する第１爪部および第２爪部が対向するように形成されており、第１爪部は、第２爪部の上側に配置され、第２爪部は、第１爪部よりも大きい長さを有する。このように構成すれば、挿入部を、シャーシを鉛直に配置（縦置き）した状態で、光源をコネクタ部材から取り外す方向が水平方向よりも上側を向くように、容易に形成することができる。

　上記コネクタ部材に第１挿入面および第２挿入面をそれぞれ有する第１爪部および第２爪部が形成されているバックライト装置において、好ましくは、第１爪部の第１挿入面の端部には、第１端面が形成され、第２爪部の第２挿入面の端部には、第２端面が形成され、第１爪部の第１端面および第２爪部の第２端面は、挿入部の外側に向かって互いに離れるように形成されている。このように構成すれば、光源をコネクタ部材の挿入部に挿入しやすくすることができる。

　この場合、好ましくは、第２爪部の第２端面は、シャーシを鉛直に配置した状態で、シャーシから離れる方向の上側に向かって傾斜するように形成されている。このように構成すれば、外部からの振動などにより光源の端子が挿入部の端部（第１端面および第２端面）にまで移動した場合にも、光源の端子が第２端面から外れる（第２端面の外側に移動する）のを抑制することができる。これにより、光源がコネクタ部材から外れて落下するのをより抑制することができる。

　上記第１の局面によるバックライト装置において、好ましくは、シャーシに固定されるとともに、コネクタ部材を覆うカバー部材をさらに備え、挿入部の延びる方向に位置するカバー部材の部分には、開口部が設けられている。このように構成すれば、光源をコネクタ部材に対して着脱する際に、カバー部材を取り外す必要がないので、容易に、光源をコネクタ部材に対して着脱することができる。

　上記第１の局面によるバックライト装置において、好ましくは、コネクタ部材には、挿入部を構成する第１挿入面および第２挿入面をそれぞれ有する第１爪部および第２爪部が対向するように形成されており、第１爪部および第２爪部には、それぞれ、挿入部に接続された円弧状の第１溝部および第２溝部が形成され、光源の端子が、コネクタ部材の挿入部に挿入された後、光源の周方向に所定の角度だけ回転されて第１溝部および第２溝部内に移動することによって、光源がコネクタ部材に取り付けられる。このように構成すれば、光源が比較的大きい直径を有する場合にも、容易に、光源をコネクタ部材に取り付けることができる。

　この場合、好ましくは、光源の端子が周方向に回転される所定の角度は、９０度よりも小さい。このように構成すれば、光源の端子を９０度以上回転させて光源をコネクタ部材に取り付ける場合に比べて、光源を、より容易に、コネクタ部材に取り付けることができる。

　上記第１の局面によるバックライト装置において、好ましくは、コネクタ部材には、光源の軸方向に光源が移動するのを規制するための規制部が形成されている。このように構成すれば、光源がコネクタ部材に取り付けられた状態で、光源がコネクタ部材に対して光源の軸方向に移動するのを規制することができる。また、光源をコネクタ部材に対して着脱する際に、容易に、光源をコネクタ部材の所望の位置に取り付けることができる。

　この発明の第２の局面による表示装置は、以上のバックライト装置と、バックライト装置により照明される表示パネルとを備える。このように構成すれば、光源がコネクタ部材から落下するのを抑制することが可能な表示装置を得ることができる。

　この発明の第３の局面によるテレビジョン受像機は、上記の表示装置と、表示装置を収納するキャビネットと、チューナと、スピーカとを備える。このように構成すれば、光源がコネクタ部材から落下するのを抑制することが可能なテレビジョン受像機を得ることができる。

　以上のように、本発明によれば、光源がコネクタ部材から落下するのを抑制することが可能なバックライト装置、表示装置およびテレビジョン受像機を容易に得ることができる。

本発明の一実施形態によるバックライト装置を備えた液晶テレビジョン受像機の全体構成を示した分解斜視図である。 本発明の一実施形態によるバックライト装置を含む液晶表示装置の構造を示した分解斜視図である。 図２に示したバックライト装置の熱陰極蛍光ランプの構造を示した斜視図である。 図２に示したバックライト装置の構造を示した斜視図である。 図２に示したバックライト装置の構造を示した分解斜視図である。 図２に示したバックライト装置のコネクタ部材の構造を示した斜視図である。 図２に示したバックライト装置のコネクタ部材の構造を示した側面部である。 図２に示したバックライト装置のコネクタ部材の円筒部材の構造を示した斜視図である。 図２に示したバックライト装置の熱陰極蛍光ランプの端部周辺を示した斜視図である。 図２に示したバックライト装置の熱陰極蛍光ランプの端部周辺を示した斜視図である。 図２に示したバックライト装置のコネクタ部材に対する熱陰極蛍光ランプの取付工程を説明するための断面図である。 図２に示したバックライト装置のコネクタ部材に対する熱陰極蛍光ランプの取付工程を説明するための断面図である。 図２に示したバックライト装置のコネクタ部材に対する熱陰極蛍光ランプの取付工程を説明するための断面図である。 本発明の第１変形例によるバックライト装置の構造を示した斜視図である。 本発明の第２変形例によるバックライト装置の構造を示した斜視図である。 従来の一例によるバックライト装置の構造を示した斜視図である。 図１６に示した従来の一例によるバックライト装置の熱陰極蛍光ランプの構造を示した斜視図である。 図１６に示した従来の一例によるバックライト装置のコネクタ部材に対する熱陰極蛍光ランプの取付工程を説明するための断面図である。 図１６に示した従来の一例によるバックライト装置のコネクタ部材に対する熱陰極蛍光ランプの取付工程を説明するための断面図である。 図１６に示した従来の一例によるバックライト装置のコネクタ部材に対する熱陰極蛍光ランプの取付工程を説明するための断面図である。

符号の説明

　１　液晶テレビジョン受像機（テレビジョン受像機）
　２　フロントキャビネット（キャビネット）
　３　リアキャビネット（キャビネット）
　４　スピーカ
　５　チューナ
　１０　液晶表示装置（表示装置）
　２０　バックライト装置
　２１、３１　シャーシ
　２３　熱陰極蛍光ランプ（光源）
　２３ａ　口金部
　２３ｂ　端子
　２４、３４　蛍光灯用ソケット（コネクタ部材）
　２４ｃ　挿入部
　２４ｄ　爪部（第１爪部、規制部）
　２４ｅ　爪部（第２爪部、規制部）
　２４ｆ　挿入面（第１挿入面）
　２４ｇ　挿入面（第２挿入面）
　２４ｈ　端面（第１端面）
　２４ｉ　端面（第２端面）
　２４ｊ　溝部（第１溝部）
　２４ｋ　溝部（第２溝部）
　２５　カバー部材
　２５ａ　開口部
　１２０　液晶表示パネル（表示パネル）

　まず、図１～図１０を参照して、本発明の一実施形態によるバックライト装置２０を備えた液晶テレビジョン受像機１の構造について説明する。なお、液晶テレビジョン受像機１は、本発明の「テレビジョン受像機」の一例である。

　本発明の一実施形態によるバックライト装置２０を備えた液晶テレビジョン受像機１は、図１に示すように、バックライト装置２０を含む液晶表示装置１０と、液晶表示装置１０を収納するフロントキャビネット２およびリアキャビネット３と、フロントキャビネット２に取り付けられたスピーカ４と、チューナ５と、電源６と、支持部材７とを備えている。フロントキャビネット２、リアキャビネット３、スピーカ４、チューナ５、電源６および支持部材７は、従来一般に用いられるものが適用できるので、それぞれ簡単に説明する。なお、液晶表示装置１０は、本発明の「表示装置」の一例であり、フロントキャビネット２およびリアキャビネット３は、本発明の「キャビネット」の一例である。

　フロントキャビネット２およびリアキャビネット３は、液晶表示装置１０、チューナ５および電源６を収納するとともに、支持部材７に支持されている。また、チューナ５は、受信した電波から所定のチャンネルの画像信号と音声信号とを生成する機能を有する。スピーカ４は、チューナ５が生成した音声信号に基づいて音声を発する機能を有する。電源６は、液晶表示装置１０、スピーカ４およびチューナ５に電力を供給するように構成されている。なお、スピーカ４、チューナ５および電源６が、液晶表示装置１０に組み付けられている構成であってもよい。

　液晶表示装置１０は、図２に示すように、開口部１１ａを有するベゼル１１と、ベゼル１１に周縁部が覆われた液晶表示パネルユニット１２と、液晶表示パネルユニット１２の背面側に配置される直下型のバックライト装置２０とによって構成されている。

　液晶表示パネルユニット１２は、液晶表示パネル１２０と、液晶表示パネル１２０の周縁部を支持する枠状のシャーシ１２１とによって構成されている。液晶表示パネル１２０は、ＡＭ基板（アクティブマトリックス基板）１２０ａと、ＡＭ基板１２０ａに対向配置された対向基板１２０ｂとを含んでいる。そして、液晶表示パネル１２０は、バックライト装置２０に照明されることにより、表示パネルとして機能する。なお、液晶表示パネル１２０は、本発明の「表示パネル」の一例である。

　バックライト装置２０には、シャーシ２１の前面２１ａ側に、反射シート２２と、熱陰極蛍光ランプ２３と、熱陰極蛍光ランプ２３の両端部にそれぞれ取り付けられる複数の蛍光灯用ソケット２４と、蛍光灯用ソケット２４を覆う一対のカバー部材２５と、複数の光学シート２６とが配置されている。また、バックライト装置２０には、シャーシ２１の背面２１ｂ側に、蛍光灯用ソケット２４に電気的に接続される一対のインバータ基板２７が配置されている。なお、熱陰極蛍光ランプ２３は、本発明の「光源」の一例であり、蛍光灯用ソケット２４は、本発明の「コネクタ部材」の一例である。また、以下の説明では、シャーシ２１の長手方向をＡ方向と言うとともに、シャーシ２１の短手方向をＢ方向と言う。

　シャーシ２１は、アルミニウム板などからなる金属板によって構成されている。このシャーシ２１は、金属板が前側に向かって垂直に折り曲げられることによって形成された一対の側部を有している。なお、金属板のＡ方向およびＢ方向の４つの端部を前側に折り曲げることにより、シャーシ２１に４つの側部を形成してもよい。また、シャーシ２１のＡ方向の両端部近傍には、複数の挿入穴２１ｃがＢ方向に所定の間隔を隔てて形成されている。

　反射シート２２は、光を乱反射させることが可能なシート部材によって構成されているとともに、シャーシ２１の前面２１ａ上に載置されている。また、反射シート２２のＡ方向の両端部近傍には、シャーシ２１の複数の挿入穴２１ｃに対応する位置に、複数の挿入穴２２ａが形成されている。この反射シート２２を構成するシート部材は、例えば、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）樹脂などからなる。

　熱陰極蛍光ランプ２３は、複数の直管型の蛍光管により構成されており、反射シート２２の前側に配置されている。すなわち、複数の熱陰極蛍光ランプ２３は、その背面側の部分が反射シート２２によって覆われている。これにより、熱陰極蛍光ランプ２３から出射された光の一部は、反射シート２２によって乱反射されて前側に進行することになる。また、複数の熱陰極蛍光ランプ２３は、その各々がＡ方向に沿って延びるように配置されているとともに、Ｂ方向に沿って互いに所定の間隔を隔てて配列されている。

　また、図３に示すように、熱陰極蛍光ランプ２３の両端部には、それぞれ、口金部２３ａが設けられている。また、各口金部２３ａには、２つの端子２３ｂが形成されている。

　また、熱陰極蛍光ランプ２３の一対の口金部２３ａには、図４に示すように、熱陰極蛍光ランプ２３をシャーシ２１に固定するとともに熱陰極蛍光ランプ２３に電気的に接続する一対の蛍光灯用ソケット２４が取り付けられている。この一対の蛍光灯用ソケット２４は、Ａ方向（図２参照）に互いに対称形状になるように形成されている。

　また、蛍光灯用ソケット２４は、図５に示すように、シャーシ２１の背面２１ｂ側からシャーシ２１の挿入穴２１ｃ、および、反射シート２２の挿入穴２２ａに挿入されている。具体的には、蛍光灯用ソケット２４には、図６および図７に示すように、係止部２４ａおよび板状部２４ｂが形成されている。そして、図７に示すように、蛍光灯用ソケット２４が挿入穴２１ｃおよび２２ａに挿入されることにより、シャーシ２１および反射シート２２が蛍光灯用ソケット２４の係止部２４ａと板状部２４ｂとの間に挟まれている。このようにして、蛍光灯用ソケット２４がシャーシ２１に固定されている。

　ここで、本実施形態では、蛍光灯用ソケット２４には、図６および図７に示すように、熱陰極蛍光ランプ２３の端子２３ｂ（図３参照）が挿入される挿入部２４ｃが形成されている。この挿入部２４ｃは、シャーシ２１を鉛直に配置（縦置き）した状態（図１、図４および図７などの状態）で、熱陰極蛍光ランプ２３（図３参照）を蛍光灯用ソケット２４から取り外す方向（矢印Ｃ方向（図７参照））がシャーシ２１から離れる方向の上側に向かって傾斜するように形成されている。すなわち、本実施形態では、挿入部２４ｃは、シャーシ２１を鉛直に配置（縦置き）した状態で、熱陰極蛍光ランプ２３を蛍光灯用ソケット２４から取り外す方向が水平方向よりも上側で、かつ、鉛直方向に対して傾斜した方向を向くように形成されている。

　また、蛍光灯用ソケット２４には、爪部２４ｄと爪部２４ｅとが対向するように形成されている。これら爪部２４ｄおよび２４ｅは、熱陰極蛍光ランプ２３（図２参照）がＡ方向に移動するのを規制する機能を有する。また、爪部２４ｄは、爪部２４ｅの上側に配置されている。なお、爪部２４ｄは、本発明の「第１爪部」および「規制部」の一例であり、爪部２４ｅは、本発明の「第２爪部」および「規制部」の一例である。

　また、本実施形態では、爪部２４ｅは、爪部２４ｄよりも大きい長さを有するように形成されている。

　また、図７に示すように、爪部２４ｄおよび２４ｅは、それぞれ、挿入面２４ｆおよび２４ｇを有しており、挿入面２４ｆおよび２４ｇによって、挿入部２４ｃが構成されている。なお、挿入面２４ｆは、本発明の「第１挿入面」の一例であり、挿入面２４ｇは、本発明の「第２挿入面」の一例である。

　また、爪部２４ｄの挿入面２４ｆの外側の端部（矢印Ｃ方向側の端部）には、端面２４ｈが形成されているとともに、爪部２４ｅの挿入面２４ｇの外側の端部（矢印Ｃ方向側の端部）には、端面２４ｉが形成されている。そして、爪部２４ｄの端面２４ｈ、および、爪部２４ｅの端面２４ｉは、挿入部２４ｃの外側（矢印Ｃ方向）に向かって互いに離れるように形成されている。なお、端面２４ｈは、本発明の「第１端面」の一例であり、端面２４ｉは、本発明の「第２端面」の一例である。

　また、爪部２４ｅの端面２４ｉは、シャーシ２１を鉛直に配置（縦置き）した状態で、シャーシ２１から離れる方向の上側に向かって傾斜するように形成されている。

　また、爪部２４ｄおよび２４ｅには、それぞれ、挿入部２４ｃに接続された円弧状の溝部２４ｊおよび２４ｋが形成されている。この溝部２４ｊおよび２４ｋには、樹脂製の円筒部材２４０が収納されている。この円筒部材２４０には、図８に示すように、２つのスリット部２４０ａが設けられている。なお、溝部２４ｊは、本発明の「第１溝部」の一例であり、溝部２４ｋは、本発明の「第２溝部」の一例である。

　また、円筒部材２４０は、溝部２４ｊおよび２４ｋの内部において、円筒部材２４０の周方向に回転可能に形成されている。また、円筒部材２４０は、２つのスリット部２４０ａが上下方向に並んだ状態で、図示しない係合部が爪部２４ｄおよび２４ｅと係合することによりロックされるように構成されている。これにより、円筒部材２４０が振動などによって回転するのを抑制することが可能である。

　また、図９および図１０に示すように、蛍光灯用ソケット２４を覆うように、カバー部材２５がシャーシ２１に固定されている。このカバー部材２５は、蛍光灯用ソケット２４と熱陰極蛍光ランプ２３との間にごみなどが入り込むのを抑制する機能を有する。

　また、本実施形態では、蛍光灯用ソケット２４の挿入部２４ｃの延びる方向（矢印Ｃ方向（図７参照））に位置するカバー部材２５の部分には、開口部２５ａが形成されている。

　図２に示すように、光学シート２６は、レンズシートや拡散シートなどによって構成されているとともに、熱陰極蛍光ランプ２３の前側に配置されている。この光学シート２６によって、熱陰極蛍光ランプ２３から出射された光の集光や拡散などが行われる。

　次に、図１１～図１３を参照して、本発明の一実施形態によるバックライト装置２０の蛍光灯用ソケット２４に対する熱陰極蛍光ランプ２３の取付工程について説明する。

　まず、図１１に示すように、シャーシ２１を鉛直に配置（縦置き）した状態で、熱陰極蛍光ランプ２３の端子２３ｂを蛍光灯用ソケット２４の挿入部２４ｃに挿入する。このとき、熱陰極蛍光ランプ２３の端子２３ｂは、斜め下方向に挿入される。なお、カバー部材２５は、図１１に示すように、シャーシ２１に取り付けていてもよいし、取り外していてもよい。

　これにより、図１２に示すように、熱陰極蛍光ランプ２３の端子２３ｂが蛍光灯用ソケット２４の挿入部２４ｃ（円筒部材２４０のスリット部２４０ａ）に挿入された状態になる。

　そして、熱陰極蛍光ランプ２３の端子２３ｂ、および、円筒部材２４０を矢印Ｄ方向（熱陰極蛍光ランプ２３の周方向）に９０度よりも小さい角度（例えば、約４５度）だけ回転させて、熱陰極蛍光ランプ２３の端子２３ｂを溝部２４ｊおよび２４ｋ内に移動させる。これにより、図１３に示すように、熱陰極蛍光ランプ２３の２つの端子２３ｂ、および、円筒部材２４０の２つのスリット部２４０ａが上下方向に並んだ状態になる。このとき、円筒部材２４０は、図示しない係合部が爪部２４ｄおよび２４ｅと係合してロックされる。すなわち、熱陰極蛍光ランプ２３が蛍光灯用ソケット２４に固定される。また、このとき、熱陰極蛍光ランプ２３の端子２３ｂが爪部２４ｄおよび２４ｅの内部に配置された図示しない金属片と接触することにより、熱陰極蛍光ランプ２３が蛍光灯用ソケット２４と電気的に接続される。

　以上のようにして、バックライト装置２０の蛍光灯用ソケット２４に対する熱陰極蛍光ランプ２３の取り付けが行われる。

　本実施形態では、上記のように、蛍光灯用ソケット２４の挿入部２４ｃを、シャーシ２１を鉛直に配置（縦置き）した状態で、熱陰極蛍光ランプ２３を蛍光灯用ソケット２４から取り外す方向（矢印Ｃ方向）が水平方向よりも上側を向くように形成することによって、外部からの振動などにより熱陰極蛍光ランプ２３が回転した場合にも、熱陰極蛍光ランプ２３の端子２３ｂが蛍光灯用ソケット２４の挿入部２４ｃから外れるのを抑制することができる。これにより、熱陰極蛍光ランプ２３が蛍光灯用ソケット２４から落下するのを抑制することができる。また、同様に、シャーシ２１を鉛直に配置（縦置き）した状態で熱陰極蛍光ランプ２３の着脱を行う場合に、熱陰極蛍光ランプ２３が自重により蛍光灯用ソケット２４から落下する（滑り落ちる）のを抑制することができる。

　また、本実施形態では、挿入部２４ｃを、シャーシ２１を鉛直に配置（縦置き）した状態で、熱陰極蛍光ランプ２３を蛍光灯用ソケット２４から取り外す方向がシャーシ２１から離れる方向の上側に向かって傾斜するように形成している。これにより、挿入部２４ｃが、シャーシ２１を鉛直に配置（縦置き）した状態で、鉛直方向の上方を向くように形成されている場合と異なり、熱陰極蛍光ランプ２３の着脱を行う際に、熱陰極蛍光ランプ２３がシャーシ２１の上面に接触したり、熱陰極蛍光ランプ２３が上方に配置された別の熱陰極蛍光ランプ２３に接触するのを抑制することができる。その結果、熱陰極蛍光ランプ２３の着脱を容易に行うことができる。

　また、本実施形態では、爪部２４ｅを、爪部２４ｄよりも大きい長さを有するように形成することによって、挿入部２４ｃを、シャーシ２１を鉛直に配置（縦置き）した状態で、熱陰極蛍光ランプ２３を蛍光灯用ソケット２４から取り外す方向が水平方向よりも上側を向くように、容易に形成することができる。

　また、本実施形態では、爪部２４ｄの端面２４ｈおよび爪部２４ｅの端面２４ｉを、挿入部２４ｃの外側に向かって互いに離れるように形成することによって、熱陰極蛍光ランプ２３を蛍光灯用ソケット２４の挿入部２４ｃに挿入しやすくすることができる。

　また、本実施形態では、爪部２４ｅの端面２４ｉを、シャーシ２１を鉛直に配置した状態で、シャーシ２１から離れる方向の上側に向かって傾斜するように形成することによって、外部からの振動などにより、熱陰極蛍光ランプ２３が回転した後、熱陰極蛍光ランプ２３の端子２３ｂが挿入部２４ｃの端部（端面２４ｈおよび２４ｉ）にまで移動した場合にも、熱陰極蛍光ランプ２３の端子２３ｂが端面２４ｉから外れる（端面２４ｉの外側に移動する）のを抑制することができる。これにより、熱陰極蛍光ランプ２３が蛍光灯用ソケット２４から外れて落下するのをより抑制することができる。

　また、本実施形態では、挿入部２４ｃの延びる方向に位置するカバー部材２５の部分に、開口部２５ａを設けることによって、熱陰極蛍光ランプ２３を蛍光灯用ソケット２４に対して着脱する際に、カバー部材２５を取り外す必要がないので、容易に、熱陰極蛍光ランプ２３を蛍光灯用ソケット２４に対して着脱することができる。

　また、本実施形態では、熱陰極蛍光ランプ２３の端子２３ｂを矢印Ｄ方向に９０度よりも小さい角度だけ回転させることにより、熱陰極蛍光ランプ２３を蛍光灯用ソケット２４に取り付けるように構成することによって、熱陰極蛍光ランプ２３の端子２３ｂを９０度以上回転させて熱陰極蛍光ランプ２３を蛍光灯用ソケット２４に取り付ける場合に比べて、熱陰極蛍光ランプ２３を、より容易に、蛍光灯用ソケット２４に取り付けることができる。

　また、本実施形態では、爪部２４ｄおよび２４ｅを、Ａ方向（熱陰極蛍光ランプ２３の軸方向）に熱陰極蛍光ランプ２３が移動するのを規制する機能を有するように構成している。これにより、熱陰極蛍光ランプ２３が蛍光灯用ソケット２４に取り付けられた状態で、熱陰極蛍光ランプ２３が蛍光灯用ソケット２４に対して熱陰極蛍光ランプ２３の軸方向に移動するのを規制することができる。また、熱陰極蛍光ランプ２３を蛍光灯用ソケット２４に対して着脱する際に、容易に、熱陰極蛍光ランプ２３を蛍光灯用ソケット２４の所望の位置に取り付けることができる。

　なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく請求の範囲によって示され、さらに請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

　例えば、上記実施形態では、表示パネル、表示装置およびテレビジョン受像機を、それぞれ、液晶表示パネル、液晶表示装置および液晶テレビジョン受像機に適用した例について示したが、本発明はこれに限らず、液晶表示パネル、液晶表示装置および液晶テレビジョン受像機以外の表示パネル、表示装置およびテレビジョン受像機に適用してもよい。

　また、上記実施形態では、直下型のバックライト装置に本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限らず、エッジライト型のバックライト装置に適用してもよい。

　また、上記実施形態では、光源の一例として熱陰極蛍光ランプを用いた例について示したが、本発明はこれに限らず、熱陰極蛍光ランプ以外の光源にも適用可能である。

　また、上記実施形態では、口金部に２つの端子を設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、口金部に３つ以上の端子を設けてもよい。

　また、上記実施形態では、熱陰極蛍光ランプの端子を９０度よりも小さい角度だけ回転させてコネクタ部材に取り付けた例について示したが、本発明はこれに限らず、熱陰極蛍光ランプの端子を９０度以上回転させてコネクタ部材に取り付けてもよい。この場合、外部からの振動などにより熱陰極蛍光ランプの端子が回転して挿入部にまで達するのを抑制することができるので、熱陰極蛍光ランプがコネクタ部材から外れるのをより抑制することができる。

　また、上記実施形態では、挿入部を、シャーシを鉛直に配置（縦置き）した状態で、熱陰極蛍光ランプをコネクタ部材から取り外す方向がシャーシから離れる方向の上側に向かって傾斜するように形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、挿入部を、シャーシを鉛直に配置した状態で、熱陰極蛍光ランプをコネクタ部材から取り外す方向が鉛直方向の上方を向くように形成してもよい。

　また、上記実施形態では、カバー部材に開口部を形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、カバー部材に開口部を形成しなくてもよい。この場合、熱陰極蛍光ランプをコネクタ部材に対して着脱する際に、カバー部材をシャーシから取り外せばよい。

　また、上記実施形態では、コネクタ部材を背面側からシャーシに固定した例について示したが、本発明はこれに限らず、コネクタ部材を前側からシャーシに固定してもよい。

　また、上記実施形態では、反射シートに挿入穴を設け、コネクタ部材を反射シートの挿入穴に挿入することにより、コネクタ部材がシャーシおよび反射シートを挟み込むように構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、反射シートに挿入穴を設けず、反射シートのＡ方向の長さを小さくするとともに、コネクタ部材がシャーシのみを挟み込むように構成してもよい。

　また、上記実施形態では、爪部２４ｄの端面２４ｈおよび爪部２４ｅの端面２４ｉを、挿入部２４ｃの外側に向かって互いに離れるように形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、爪部２４ｄの端面２４ｈおよび爪部２４ｅの端面２４ｉを、互いに平行に形成してもよい。

　また、上記実施形態では、シャーシの前面上に反射シートを設け、蛍光灯用ソケットを、シャーシの挿入穴、および、反射シートの挿入穴に挿入した例について示したが、本発明はこれに限らず、図１４に示した本発明の第１変形例によるバックライト装置のように、反射シートを設けず、シャーシ３１の表面（内面）に、例えばセラミックスなどを塗装するとともに、蛍光灯用ソケット２４を、シャーシ３１の挿入穴３１ｃのみに挿入するように構成してもよい。

　また、上記実施形態では、蛍光灯用ソケットを、シャーシの背面側からシャーシの挿入穴、および、反射シートの挿入穴に挿入する場合について示したが、本発明はこれに限らず、図１５に示した本発明の第２変形例によるバックライト装置のように、蛍光灯用ソケット３４を、シャーシ２１の前面２１ａ側から反射シート２２の挿入穴２２ａ、および、シャーシ２１の挿入穴２１ｃに挿入するように構成してもよい。

Claims (11)

1. 　複数の端子を有する口金部が両端部に設けられた光源と、
   　前記光源の背面側に配置されるシャーシと、
   　前記光源を前記シャーシに固定するコネクタ部材とを備え、
   　前記コネクタ部材には、前記光源の端子が挿入される挿入部が形成されており、
   　前記挿入部は、前記シャーシを鉛直に配置した状態で、前記光源を前記コネクタ部材から取り外す方向が水平方向よりも上側を向くように形成されていることを特徴とするバックライト装置。
2. 　前記挿入部は、前記シャーシを鉛直に配置した状態で、前記光源を前記コネクタ部材から取り外す方向が前記シャーシから離れる方向の上側に向かって傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項１に記載のバックライト装置。
3. 　前記コネクタ部材には、前記挿入部を構成する第１挿入面および第２挿入面をそれぞれ有する第１爪部および第２爪部が対向するように形成されており、
   　前記第１爪部は、前記第２爪部の上側に配置され、
   　前記第２爪部は、前記第１爪部よりも大きい長さを有することを特徴とする請求項１に記載のバックライト装置。
4. 　前記第１爪部の第１挿入面の端部には、第１端面が形成され、
   　前記第２爪部の第２挿入面の端部には、第２端面が形成され、
   　前記第１爪部の第１端面および前記第２爪部の第２端面は、前記挿入部の外側に向かって互いに離れるように形成されていることを特徴とする請求項３に記載のバックライト装置。
5. 　前記第２爪部の第２端面は、前記シャーシを鉛直に配置した状態で、前記シャーシから離れる方向の上側に向かって傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項４に記載のバックライト装置。
6. 　前記シャーシに固定されるとともに、前記コネクタ部材を覆うカバー部材をさらに備え、
   　前記挿入部の延びる方向に位置する前記カバー部材の部分には、開口部が設けられていることを特徴とする請求項１に記載のバックライト装置。
7. 　前記コネクタ部材には、前記挿入部を構成する第１挿入面および第２挿入面をそれぞれ有する第１爪部および第２爪部が対向するように形成されており、
   　前記第１爪部および第２爪部には、それぞれ、前記挿入部に接続された円弧状の第１溝部および第２溝部が形成され、
   　前記光源の端子が、前記コネクタ部材の挿入部に挿入された後、前記光源の周方向に所定の角度だけ回転されて前記第１溝部および第２溝部内に移動することによって、前記光源が前記コネクタ部材に取り付けられることを特徴とする請求項１に記載のバックライト装置。
8. 　前記光源の端子が周方向に回転される前記所定の角度は、９０度よりも小さいことを特徴とする請求項７に記載のバックライト装置。
9. 　前記コネクタ部材には、前記光源の軸方向に前記光源が移動するのを規制するための規制部が形成されていることを特徴とする請求項１に記載のバックライト装置。
10. 　請求項１～９のいずれか１項に記載のバックライト装置と、
    　前記バックライト装置により照明される表示パネルとを備えることを特徴とする表示装置。
11. 　請求項１０に記載の表示装置と、
    　前記表示装置を収納するキャビネットと、
    　チューナと、
    　スピーカとを備えることを特徴とするテレビジョン受像機。

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