WO2009113187A1 - 眼鏡のフロントフレームとテンプルの連結構造 - Google Patents

Abstract

眼鏡のフロントフレーム（１０）の左右両端部裏面（１１）に露出面が現れる様に強い磁石（２０）を配し、テンプル（３０）の合口面にも露出するように強い磁石（２１）を配し、それらを互いに吸着する様に配列し、前記フロントフレームとテンプルとが約９０度の角度で連結され、更に、その強い磁着力により、弾性的に外側に約９０度過開拡可能に、且つ復帰可能に設けた。そうする事により、テンプルの組立て交換が容易に行える事となる。

Description

明 細 書

眼鏡のフロントフレームとテンプノレの連結構造

技術分野

本発明は、 眼鏡のフロントフレームとテンプルとのネジ無し、軸無し で、 且つ、 着脱自在な連結構造に関する。 背景技術

従来、 眼鏡のフロントフレームとテンプルとの連結構造に於いては、 ネジ又はピンを用いた丁番による結合、それにバネを付加したバネ丁番に よる結合が用いられて来ている。 又、 日本登録実用新案第 3 , 1 3 2 , 0 3 1号のように丁番プラス磁石による連結が開示されている物もある。 し かし、 上記いずれに於いても、 眼に見えないほどのネジゃピン、 ナットを 用いて細かい作業をしなければならず、 作業効率が極めて悪く、 又、 ネジ 等の山ゃネジ受け部分も小さくならざるを得ず、 緩み易くなつてしまレ、、 眼鏡がぐらつく結果になってしまい視力を更に悪くするようになつてし まっていた。更にばね丁番にいたつては余計に複雑で小売店でも修理等は 不可能であった。ましてやユーザーがテンプルの交換を行う事など不可能 であった。 発明の開示

本発明は、眼鏡のフロントフレームの左右両端部裏面に露出面が現れ る様に磁石を配し、 テンプルの合口面にも露出する様に磁石を配し、 それ らを互いに吸着し合う様に配列し、強い磁着力によりフロントフレームと テンプノレとがほぼ 9 0度の角度で連結し、前記磁着力によりテンプルが弾 性的に外側にほぼ 9 0度過開拡可能に、 そして復帰可能に設けた。 このこ とにより、 ネジゃピンを用いる事無く、 フロントフレームとテンプルの連 結が可能になり、 更にバネヒンジよりも外側に開き、 復帰も可能で、 テン プルの交換もユーザーでも簡単に出来るようになった。

又、 本発明は、 フロントフレームとテンプルに嵌合部分を設けテンプル の軸を中心とした回転を防止し、 更に、別の磁石を元の磁石の内側に配置 する力、 或いは、 磁石に湾出部分を設ける事により、 テンプルの折り畳み をも可能にした。よつて、製造の際の熟練が不要となり、作業効率が良く、 不良品の発生も少なくなつた。 又、色んなテンプルをユーザー自身が簡単 に交換出来る事により、 ファッション性も向上する。 図面の簡単な説明

第 1図は、 本発明の組立て前の全体平面図であり、 第 2図は、 本発明の 組立て後の全体平面図であり、第 3図は、説明用の要部拡大斜視図であり、 第 4図は、本発明の他の実施例の要部拡大斜視図であり、 第 5図は本発明 の他の実施例の要部平面図であり、第 6図は、 本発明の他の実施例の要部 平面図であり、 第 7図は本発明の使用法説明用斜視図である。 発明を実施する為の最良の形態

図 1は、 本発明の眼鏡 1の連結構造の組立て前の全体平面図であり、 フ ロントフレーム 1 0の左右両端部 1 1の裏面 1 2に露出面 2 2が現れる ようにされた磁石 2 0が埋設されている。本発明の実施に使用した磁石は、 ネオジム磁石で、 大きさは直径約 2 mn！〜 8 mmのもので、 永久磁石とし ては非常に強い物を使用した。 勿論これにこだわる物ではない。 そして、 テンプノレ 3 0は、その合口部面 3 1に表面が露出する様にされた磁石 2 1 が埋設されている。 この磁石も前記フロントフレーム側の磁石と同様にネ オジム磁石である事が好ましいが、 実験の結果、 強磁性体であってもよか つた。前記フロントフレーム側磁石 2 0とテンプル側磁石 2 1は互いに吸 着し合う様に配置される。 そして、 フロントフレーム 1 0とテンプノレ 3 0 とはほぼ 9 0度の角度で連結される。 この連結角度は、 8 0度〜1 1 0度 位までは可能で、 眼鏡を掛ける際はその角度内で差し支えなかった。

図 2は、前記フロントフレーム 1 0とテンプル 3 0が磁着連結されユーザ —の頭部 4 0に装着された全体平面図であり、ユーザーが眼鏡を掛ける時 は、テンプル 3 0は、前記磁石の強い磁着力により外側 P方向に約 9 0度、 フロントフレーム面にほぼ平行にまで開き、そして復帰する事が可能であ るので、頭部に簡単に装着出来、 僅かに残る弾性復帰力により装用感も良 く、 フロントフレームとテンプルが外れるような事も全く無かった。 勿論 第 3図の様に、磁着面 2 3でテンプル 3 0が摺動回転しない様に、 第 4図 の様に、 互いに嵌合するような凹凸 3 5 , 3 6を設けて回転を防止するよ うにしても良レ、。 勿論、 この嵌合部もこの図の形状に限定されるものでは なレ、。

次に、 第 5図は、 本発明の他の実施例の要部拡大平面図であり、 フロント フレーム 1 0 aの左右 端部裏面の上記磁石 2 0 aに対し内側にほぼ直 角に同じ磁極面を有する他の磁石 2 4を埋設した。 こうする事により、 テ ンプル 3 0 aは開拡した位置から折り畳み位置 Q迄回動される事が可能 となり、 更に使い易くなる。

又、 図 6の様に、 フロントフレーム 1 0 bの端部裏面の磁石 2 5が内側に 於いて部分的に曲面 2 7を有する様に形成され、 そして、 テンプノレ 3 O b がその曲面 2 7に沿って磁着しながら摺動回動し、フロントフレーム内側 に折り畳まれる様にされても良レ、。 又、 図 5や図 6の場合でも、 テンプル は通常の拡げた位置から更に約 9 0度外側に過開拡可能で、ほぼ 1 8 0度 に渡って往復折り畳み、 開拡が可能である。

そして、 本発明により、 図 7の如く、 テンプル 3 0 c、 3 0 d、 3 0 e · · を用意する事により、 ユーザーでも、 特殊なネジ回しやその他の特別なェ 具等無しに、 簡単に交換できる事が可能となった。

Claims

請求の範囲

1 .眼鏡のフロントフレームはその左右両端部裏面に露出面が現れる様に された各々少なくとも一つの磁石を有し、 そして、 テンプルは、 その合 口部面に露出するようにされた磁石を有し、前記フロントフレーム側磁 石とテンプル側磁石とが互いに吸着し合う様に配され、その強い磁着カ によりフロントフレームとテンプルとが互いにほぼ 9 0度の角度で連 結可能とされ、前記テンプルが前記磁着力により弾性的に外側に過開拡 可能にそして復帰可能にされた事を特徴とする、眼鏡のフロントフレー ムとテンプルの連結構造。

2 . 前記テンプノレは前記磁着力により弹性的に外側に約 9 0度、 すなわち 前記テンプルにほぼ平行にまで過開拡可能にそして復帰可能にされた 事を特徴とする請求の範囲第 1項に記載の眼鏡のフロントフレームと テンプルの連結構造。

3 . 前記テンプルが吸着磁石面で摺動回転をしないように、 フロントフレ ーム左右両端部裏面又はテンプル合口部面に互いに嵌合する部分を設 けた事を特徴とする請求の範囲第 1項に記載の眼鏡のフロントフレー ムとテンプルの連結構造。

4 .前記フロントフレームの左右両端部裏面の前記磁石に対し内側にほぼ 直角に同じ磁極面を有する様に配された他の磁石を有する様にされ、テ ンプルが折り畳み可能にされた事を特徴とする、 請求の範囲第 1項に記 載の眼鏡のフロントフレームとテンプルの連結構造。

5 . 前記フロントフレーム左右両端部裏面のそれぞれの磁石が、 内側に部 分的な曲面を有する様に形成され、 そして、 テンプルがその曲面に沿って 磁着しながら摺動しフロントフレーム内側に折り畳み可能にされた事 を特徴とする請求の範囲第 1項に記載の眼鏡のフロントフレームとテ ンプルの連結構造。

6 .合口面に磁石が設けられた交換可能な複数のテンプルが用意された事 を特徴とする請求の範囲第 1項から第 5項の何れか 1項に記載の眼鏡の フロントフレームとテンプルの連結構造。