明 細 書
再生システム
技術分野
[0001] 本発明は、記録媒体に記録された画像、音声等のコンテンツを再生するための再 生システムに関するものである。
背景技術
[0002] 従来、この種の再生システムにおいて、 DVD等の記録媒体に記録されたコンテン ッの再生を制限する技術として、 CSS (コンテント 'スクランブル.システム)に代表され るように、情報を暗号ィ匕して記録することが行われている(例えば、特許文献 1参照) 特許文献 1 :特開平 10— 69755号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0003] ところで、近年、 HD- DVDやブルーレイディスクのように、大容量(数十 GB以上) の記憶容量を持つ光ディスク (記録媒体)が開発されており、記憶容量が数百 GBと なれば、数百タイトルの映画を記録することが可能となる。しかし、数百タイトル分の 映画の価格を 1枚の光ディスクに反映させると、非常に高価なものとなってしまう。もつ とも、数百タイトル全体で数時間だけ視聴させるようにすれば、数時間分の価格で済 む。そのための技術として、記録された複数のコンテンツ全体で再生可能な時間を制 限するようにすることが考えられる。この点、従来の CSSのような暗号ィ匕技術では、特 定のコンテンツの再生を制御することはできる力 複数のコンテンツ全体で再生可能 な時間を制限することはできな力つた。
[0004] 本発明は、記録媒体に記録された複数のコンテンツ全体で再生可能な時間を制限 することができる再生システムを提供することを課題としている。
課題を解決するための手段
[0005] 本発明の再生システムは、複数のコンテンツと、複数のコンテンツ全体でユーザが 任意に再生可能な時間である再生可能時間と、を記録した記録媒体と、再生可能時
間を取得する取得手段と、各コンテンツの再生時において、複数のコンテンツ全体で の累積再生時間が、取得された再生可能時間を超えることになる場合に、各コンテン ッの再生を禁止する再生禁止手段と、を有する再生装置と、を備えたことを特徴とす る。
[0006] この構成によれば、コンテンツを再生したとすると、累積再生時間が再生可能時間 を超えることになる場合に、そのコンテンツの再生を禁止することで、記録媒体に記 録された複数のコンテンツ全体で再生可能な時間を、その再生可能時間以内に制 限することができる。したがって、ユーザにとっては、複数のコンテンツ全体において 再生可能時間以内でコンテンツを再生することができる。
なお、各コンテンツの再生中に累積再生時間が再生可能時間を超える場合、当該 コンテンツの再生を即座に禁止してもよいし、当該コンテンツについては最後まで再 生し、次のコンテンツの再生を禁止するようにしてもよい。
[0007] この場合、累積再生時間を記載した再生履歴を記憶する履歴記憶部を、さらに備 え、再生禁止手段は、再生履歴を参照する参照手段と、参照された再生履歴に基づ いて、累積再生時間が再生可能時間を超える力否かを判定する判定手段を、備え、 累積再生時間が再生可能時間を超えると判定した場合に、各コンテンツの再生を禁 止することが好ましい。
[0008] この構成によれば、再生履歴を参照して累積再生時間が再生可能時間を超えるか 否かを判定し、その判定結果に基づいて各コンテンツを再生し、あるいは再生を禁止 する。このようにすることで、各コンテンツを再生したとすると、累積再生時間が再生 可能時間を超えることになる場合に、そのコンテンツの再生を禁止することができる。
[0009] この場合、記録媒体は、複数のコンテンツを記録したコンテンツ領域と、履歴記憶 部を構成する履歴記憶領域と、を有する光ディスクであることが好まし 、。
またこの場合、記録媒体は、光ディスクであり、履歴記憶部は、光ディスクに取り付 けられた書換可能メモリにより構成されて ヽることが好ま 、。
[0010] これらの構成によれば、再生履歴が、光ディスクの履歴記憶領域または光ディスク に取り付けられた書換可能メモリに記憶される。すなわち、再生装置側ではなく光デ イスク側に記憶されるため、特定の記録媒体を複数の再生装置により交互に再生し
た場合にも、その記録媒体の再生履歴を適切に記録することができる。
[0011] この場合、履歴記憶部は、再生装置に設けられると共に、複数の記録媒体の再生 履歴を、各記録媒体を識別するための識別情報と関連付けて記憶可能に構成され、 記録媒体には、当該記録媒体の識別情報が記録されており、再生装置は、セットさ れた記録媒体の識別情報を認識する認識手段を、さらに有し、参照手段は、認識さ れた記録媒体の識別情報に基づ!/、て、記録媒体の再生履歴を履歴記録部から参照 することが好ましい。
[0012] この構成によれば、履歴記憶部を再生装置に設けたことで、記録媒体に書換可能 メモリを設ける必要がなぐ書換不能な記録媒体を用いることができる。そして、再生 装置では、セットされた記録媒体の識別情報を認識することで、その記録媒体の再生 履歴を的確に参照することができる。
[0013] この場合、再生可能時間は、書換え可能に記録されており、ユーザの指示に基づ いて、再生可能時間の更新情報を再生装置に供給する更新装置を、さらに備え、再 生装置は、供給された更新情報に基づいて、再生可能時間を書き換える書換手段を 、さらに有することが好ましい。
[0014] この構成によれば、再生可能時間が更新可能となるため、ユーザが当初の再生可 能時間よりも長時間再生させたい場合には、再生可能時間を増加することができる。 逆に、当初の再生可能時間よりも短い時間で再生させれば足りる場合には、再生可 能時間を減少することもできる。
図面の簡単な説明
[0015] [図 1]本発明の第 1実施形態に係る再生システムのブロック図である。
[図 2]第 1実施形態に係る再生システムにおける一連の再生制御処理を示すフロー チャートである。
[図 3]第 2実施形態に係る再生システムのブロック図である。
[図 4]第 2実施形態に係る再生システムにおける一連の再生制御処理を示すフロー チャートである。
[図 5]第 2実施形態の再生システムにおける再生可能数の更新処理を示すフローチ ヤートである。
[図 6]第 3実施形態に係る再生システムのブロック図である。
[図 7]第 3実施形態に係る再生システムにおける一連の再生制御処理を示すフロー チャートである。
[図 8]第 4実施形態に係る再生システムのブロック図である。
[図 9]第 4実施形態に係る再生システムにおける一連の再生制御処理を示すフロー チャートである。
[図 10]第 4実施形態の再生システムにおける再生可能時間の更新処理を示すフロー チャートである。
符号の説明
[0016] 1…再生システム 2…光ディスク 2a…履歴記憶領域 2b…コンテンツ領域 3〜 ディスクプレーヤー 5…更新装置 11· ··読取部 14…システム制御部 21…参照 部 24· ··識別部 25· ··判定部 26…書換部
発明を実施するための最良の形態
[0017] 以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。本実施形 態に係る再生システムは、光ディスクに記録された複数の映画のタイトル (コンテンツ )のうちで、再生可能なタイトルの個数を、所定の再生可能数に制限するようにしたも のである。
[0018] 図 1は、再生システム 1のブロック図である。再生システム 1は、光ディスク 2と、デイス クプレ一ヤー 3 (再生装置)と、再生した映像を表示する出力モニター 4とで構成され ている。機能的には、再生システム 1は、ディスクプレーヤー 3を構成する読取部 11、 再生処理部 12、履歴記憶部 13およびシステム制御部 14と、出力モニター 4を構成 する表示部 15とを備えて 、る。
[0019] 光ディスク 2は、大容量(例えば 200GB)の ROM型光ディスクであり、それぞれ 2時 間程度の映画が 200タイトル記録 (格納)されている。また、光ディスク 2には、 200タ ィトルのなかでユーザが任意に再生可能なコンテンツの個数である再生可能数が記 録されている。ここでは、再生可能数 N = 5に設定されている。さらに、この光ディスク 2は、例えばジャンル別(アクション、コメディー、アニメ等)に複数のものが用意されて おり、各光ディスク 2には、その光ディスク 2の識別情報を表す IDが記録されている。
例えば、アクションものの光ディスク 2は ID=「ABC」、コメディものの光ディスク 2は ID =「DEF」、アニメものの光ディスク 2は ID =「GHI」となっている。
[0020] 読取部 11は、光ディスク 2から、各タイトルの再生に必要なデータのほか、再生可 能数および ID等の各種情報を読み取るものである。すなわち、光ディスク 2を回転さ せるスピンドルモータ、データ読み出しのためのピックアップ、これを移動させるトラッ キングモータ、および各モータを制御するサーボシステム等で構成されて 、る。
[0021] 再生処理部 12は、光ディスク 2から読み取ったデータの復調、暗号解読、デコード 等のデータ処理を行っている。そして、デコードされた映像信号が、表示部 15に出 力される。
[0022] 履歴記憶部 13は、書換可能メモリ(例えばノヽードディスク)で構成されており、複数 の光ディスク 2の再生履歴を、各光ディスク 2の識別情報 (ID)と関連付けて記憶可能 に構成されている。各光ディスク 2の再生履歴には、 200タイトルのうちで再生済みの タイトルを登録した再生済みリストと、再生済みタイトルの総数である再生済みコンテ ンッ数とが記載されている。
[0023] ここでは、履歴記憶部 13には、再生されたことのある光ディスク 2として、アクションも のの光ディスク 2 (ID =「ABC」)、コメディものの光ディスク 2 (ID =「DEF」)、アニメも のの光ディスク 2 (ID =「GHI」)等が登録されている。また、履歴記憶部 13には、例 えばアクションものの光ディスク 2 (ID=「ABC」)については、その再生履歴として、 再生済みのタイトル「ABC1」および「ABC100」が登録された再生済みリストと、再生 済みコンテンツ数 χ( ABC) = 2とが記憶されている。
[0024] システム制御部 14は、例えば CPU力も成り、システム全体の管理および制御を司 つている。システム制御部 14は、後述する参照部 21と、タイトル選択部 22と、登録判 別部 23と、識別部 24と、判定部 25と、書換部 26とで構成されている。
[0025] 図 2は、再生システム 1における一連の再生制御処理を示すフローチャートである。
まず、ユーザにより、例えばアクションものの光ディスク 2 (ID=「ABC」)がローデイン グされると(S11)、読取部 11が、光ディスク 2に記録された情報を読み取る。これによ り、読取部 11が、 ID=「ABC」を認識すると共に、再生可能数 N = 5を取得する(S1 2)。続いて、タイトル選択部 22が、タイトル選択画面を表示し、このタイトル選択画面
上でのユーザの指示に基づいて、再生すべきタイトルを選択する(S 13)。ここでは、 タイトル「ABC10」を選択したものとする。
[0026] 次に、参照部 21が、履歴記憶部 13を参照し (S14)、登録判別部 23が、ローデイン グされた光ディスク 2 (ID =「ABC」)が履歴記憶部 13に登録されているカゝ否かを判 別する(S15)。ここでは、上記のように ID =「ABC」が登録されていることから、登録 済みであると判別する(S15 ;Yes)。
[0027] 続いて、参照部 21が、この光ディスク 2 (ID=「ABC」)の再生履歴を参照する(SI 6)。そして、識別部 24力 参照された再生履歴に基づいて、選択されたタイトル「AB C10」が、再生済みリストに登録済みである力否かを識別する(S17)。ここでは、上記 のように再生済みリストに登録されて 、るのはタイトル「ABC1」および「ABC100」で あるから、タイトル「ABC10」は登録済みではな 、と識別する(S 17 ;No)。
[0028] 次に、判定部 25が、参照された再生履歴に基づいて、再生済みコンテンツ数が再 生可能数以上であるか否かを判定する(S 18)。ここでは、再生済みコンテンツ数 X( ABC) = 2、再生可能数 N = 5であるから、再生済みコンテンツ数が再生可能数以上 ではないと判断する( S 18; No)。
[0029] この場合、書換部 26が、選択されたタイトル「ABC10」を再生済みリストに新たに登 録し (S19)、さらに再生済みコンテンツ数をインクリメント (X=X+ 1)して書き換える( S20)。その上で、再生処理部 12が、タイトル「ABC10」の再生を開始する(S21)。 その後、再生処理部 12が再生を停止すると(S22)、一連のフローが終了する。
[0030] 一方、識別部 24が、選択されたタイトル「ABC10」が再生済みリストに登録済みで あると識別した場合 (S17 ; Yes)には、そのまま、再生処理部 12がタイトル「ABC10」 の再生を開始する(S21)。つまり、選択されたタイトル力 新規のタイトルでなければ 、これを再生しても再生済みコンテンツ数が増加することがないため、これを再生する
[0031] また、登録判別部 23が、ローデイングされた光ディスク 2 (ID=「ABC」 )が履歴記 憶部 13に登録されているか否かを判別し、登録済みではないと判別した場合には( S15 ;No)、書換部 26が、光ディスク 2の ID =「ABC」を履歴記憶部 13に登録する( S23)。その上で、判定部 25が、再生済みコンテンツ数が再生可能数以上であるか
否かを判定する(S18)。この場合は、再生済みコンテンツ数力 ¾=0であるから、判 定部 25が、再生済みコンテンツ数が再生可能数以上ではないと判定し (S18 ;No)、 結果として再生処理部 12がタイトル「ABC10」を再生する(S21)。
[0032] さらに、判定部 25が、再生済みコンテンツ数が再生可能数以上であると判断した場 合(S18 ;Yes)には、システム制御部 14は、タイトル「ABC10」の再生を禁止する。 例えば、図示しないディスクローデイング機構を駆動制御して、光ディスク 2 (ID=「A BCJ )を強制的にイジ クトする(S24)。
[0033] このように、本実施形態の再生システム 1によれば、選択されたタイトル「ABC10」 が再生済みリストに登録されている場合(S17 ; Yes)には、そのタイトル「ABC10」を 再生する(S21)。また、選択されたタイトル「ABC10」が、再生済みリストに登録され ていない場合 (S17 ;No)にも、再生済みコンテンツ数が再生可能数以上でなければ (S18 ;No)、そのタイトル「ABC10」を再生する(S21)。このようにすることで、選択さ れたタイトル「ABC10」を再生したとすると、再生可能数 N = 5を超えることになる場 合に、そのタイトル「ABC10」の再生を禁止することができる。
[0034] 次に、再生システムの第 2実施形態にっ 、て説明する。第 2実施形態の再生システ ムは、第 1実施形態の再生システムと略同様の構成であるが、第 1実施形態の再生シ ステム 1では、複数の光ディスク 2の再生履歴が、ディスクプレーヤー 3の履歴記憶部 13に記憶されるのに対し、第 2実施形態の再生システムでは、各光ディスクの再生履 歴カ 当該光ディスクに設けられた履歴記憶領域に記憶される点で相違する。また、 第 2実施形態では、ユーザの指示に基づいて、再生可能数を更新すると共に、その 更新情報をディスクプレーヤーに供給する更新装置をさらに備えている点でも相違し ている。以下、相違点を中心に説明する。
[0035] 図 3は、第 2実施形態の再生システム 1のブロック図である。再生システム 1は、第 1 実施形態と略同様の構成であるが、光ディスク 2に履歴記憶領域 2aが設けられて 、 ると共に、更新装置 5をさらに備えている。更新装置 5は、設定部 31、決済部 32およ び更新部 33で構成されて ヽる。
[0036] 光ディスク 2は、外周部に設けたコンテンツ領域 2bと、内周部に設けた履歴記憶領 域 2aと力も成っている。コンテンツ領域 2bには、 200タイトルの映画が記録されてい
る。また、履歴記憶領域 2aは、書換可能に構成されており、その光ディスク 2の再生 可能数と再生履歴 (再生済みリストおよび再生済みコンテンツ数)とが記憶されるよう になっている。すなわち、上記のアクションものの光ディスク 2の場合、コンテンツ領域 2bには、 200タイトル「ABC1」〜「ABC200」が記録されており、他方、履歴記憶領 域 2aには、再生可能数 N = 5、再生済みコンテンツ数 X= 2、および再生済みリスト( タイトル「ABC1」および「ABC100」)が記憶されている。なお、再生可能数および再 生履歴を、履歴記憶領域 2aに代えて、光ディスク 2に貼付した磁気テープに記録し てもよぐ光ディスク 2に取り付けた ICチップに記録してもよい。
[0037] 設定部 31は、ユーザ力もの指示に基づいて、再生可能数の更新内容を設定するも のである。また、決済部 32は、設定部 31により設定された更新内容に基づいて、ュ 一ザとの間で決済処理を行うものである。さらに、更新部 33は、決済部 32により決済 処理を受けて、設定された更新内容に基づいて再生可能数を更新し、その更新情報 をシステム制御部 14に供給している(詳細は後述する)。なお、ディスクプレーヤー 3 の書換部 26が、供給された更新情報に基づいて、履歴記憶領域 2aに記憶された更 新可能数を書き換えるようになって 、る。
[0038] 図 4は、第 2実施形態の再生システム 1における一連の再生制御処理を示すフロー チャートである。まず、ユーザにより、例えばアクションものの光ディスク 2がローデイン グされる(S31)。続いて、タイトル選択部 22が、タイトル選択画面を表示し、このタイト ル選択画面上でのユーザの指示に基づいて、再生すべきタイトルを選択する(S32) 。ここでは、タイトル「ABC 10」を選択したものとする。
[0039] 続いて、参照部 21が、この光ディスク 2の再生履歴を参照する(S33)。そして、識 別部 24が、参照された再生履歴に基づいて、選択されたタイトル「ABC10」が、再生 済みリストに登録済みである力否かを識別する(S34)。ここでは、上記のように再生 済みリストに登録されているのはタイトル「ABC1」および「ABC100」であるから、タイ トル「ABC10」は登録済みではな 、と識別する(S34 ;No)。
[0040] 次に、判定部 25が、参照された再生履歴に基づいて、再生済みコンテンツ数が再 生可能数以上であるか否かを判定する(S35)。ここでは、再生済みコンテンツ数 X( ABC) = 2、再生可能数 N = 5であるから、再生済みコンテンツ数が再生可能数以上
ではな!/、と判定する(S35 ;No)。
[0041] この場合、書換部 26が、選択されたタイトル「ABC10」を再生済みリストに新たに登 録し (S36)、さらに再生済みコンテンツ数をインクリメント (X=X+ 1)して書き換える( S37)。その上で、再生処理部 12が、タイトル「ABC10」の再生を開始する(S38)。 その後、再生処理部 12が再生を停止すると(S39)、一連のフローが終了する。
[0042] 一方、識別部 24が、選択されたタイトル「ABC10」が再生済みリストに登録済みで あると識別した場合 (S34 ; Yes)には、そのまま、再生処理部 12がタイトル「ABC10」 の再生を開始する(S38)。
[0043] さらに、判定部 25が、再生済みコンテンツ数が再生可能数以上であると判定した場 合(S35 ;Yes)には、システム制御部 14力 タイトル「ABC10」の再生を禁止(光ディ スク 2をイジェタト)する(S40)。
[0044] このように、第 2実施形態の再生システム 1によれば、選択されたタイトル「ABC10」 が再生済みリストに登録されている場合(S34 ; Yes)には、そのタイトル「ABC」を再 生する(S38)。また、選択されたタイトル「ABC10」が、再生済みリストに登録されて いない場合 (S34 ;No)にも、再生済みコンテンツ数が再生可能数以上でなければ( S35 ;No)、そのタイトル「ABC10」を再生する(S38)。このようにすることで、選択さ れたタイトル「ABC10」を再生したとすると、再生可能数 N = 5を超えることになる場 合に、そのタイトル「ABC10」の再生を禁止することができる。
[0045] さらに、第 2実施形態の再生システム 1によれば、再生履歴が記憶される履歴記憶 領域 2a (書換可能メモリ)力 光ディスク 2に設けられているため、特定の光ディスク 2 を複数のディスクプレーヤー 3により交互に再生した場合にも、その光ディスク 2の再 生履歴を適切に記録することができる。すなわち、第 1実施形態の再生システム 1で は、ディスクプレーヤー 3に設けられた履歴記憶部 13に各光ディスク 2の再生履歴を 記憶しているため、第 1のディスクプレーヤー 3により再生可能数のタイトルを再生し た場合にも、別の第 2のディスクプレーヤー 3を用いることにより(第 2のディスクプレー ヤー 3の履歴記憶部 13に記憶された再生履歴では、再生済みコンテンツ数が依然と して N = 0であるから)、第 1のディスクプレーヤー 3により再生したタイトル以外のタイ トルであっても、さらに再生可能数だけ再生することができてしまう。この点、第 2実施
形態の再生システム 1では、第 2のディスクプレーヤー 3を用いたとしても、さらに再生 可能数だけ再生することはできない。したがって、光ディスク 2に記録された複数のタ ィトルのうちで、再生可能なタイトルの個数を確実に制限することができる。
[0046] 図 5は、第 2実施形態の再生システム 1における再生可能数の更新処理を示すフロ 一チャートである。まず、ユーザにより、光ディスク 2がローデイングされ (S51)、所定 の操作がなされると、設定部 31が、再生可能数の更新内容を設定するための更新設 定画面を表示部 15に表示し、この更新設定画面上でのユーザの指示 (例えば、 + 3 )に基づいて、更新内容を設定する(S52)。
[0047] そして、決済部 32が、代金(例えば 3 X 100円)の支払いを要求するための決済処 理画面を表示部 15に表示する(S53)。ここで、ユーザにより、決済処理画面上で、 支払いの承諾がなされると、決済部 32が、例えば通信ネットワークを介したクレジット カード決済により、その決済処理を行う(S54 ; Yes)。その決済処理を受け、更新部 3 3が、設定された更新内容に基づいて、再生制限数を更新 (N= 5→N = 8)する(S5 5)。一方、ユーザにより、決済処理画面上で、支払いの拒絶がなされると、決済部 32 力 決済処理を行うことなく(S54 ;No)、設定部 31が、再生制限数の更新内容を変 更するか否かの変更確認画面を、表示部 15に表示する。そして、この変更確認画面 上でのユーザの指示に基づいて、更新内容を変更することにした場合には(S56 ;Y es)、設定部 31が、再び更新設定画面を表示部 15に表示し、更新内容の設定をュ 一ザから受けるようにする(S52)。
[0048] このように、第 2実施形態の再生システム 1によれば、再生可能数が更新可能となる ため、例えばユーザがその光ディスク 2に記録されている映画を気に入り、当初の再 生可能数よりも多くのタイトルを再生させたくなつた場合には、再生可能数を増加する ことができる。なお、ここでは、再生可能数を増カロさせる場合について説明した力 例 えばユーザがその光ディスク 2に記録されて 、る映画がつまらな 、と感じ、当初の再 生可能数よりも少ないタイトルを再生させれば足りる場合には、再生可能数が減少す るように更新し、代金の払戻しを受けるようにしてもょ 、。
[0049] 次に、再生システムの第 3実施形態につ 、て説明する。第 3実施形態の再生システ ムは、第 1実施形態の再生システムと略同様の構成であるが、第 1実施形態の再生シ
ステム 1では、光ディスク 2に記録された複数のタイトルのうちで、再生可能なタイトル の個数を、所定の再生可能数に制限していたのに対し、第 3実施形態の再生システ ムでは、複数のタイトル全体で再生可能な時間を、所定の再生可能時間に制限する ようにした点で、相違している。以下、相違点を中心に説明する。
[0050] 図 6は、第 3実施形態の再生システム 1のブロック図である。再生システム 1は、第 1 実施形態と略同様の構成であるが、ディスクプレーヤー 3には、再生時間を計測する タイマー部 16が設けられている。
[0051] 光ディスク 2には、 200タイトルの映画が記録されている点は、第 1実施形態と同様 であるが、第 1実施形態と異なり、再生可能数に代えて、 200タイトル全体でユーザが 任意に再生可能な時間である再生可能時間が記録されている。ここでは、再生可能 時間 T= 10 (時間)に設定されている。また、第 1実施形態と同様に、この光ディスク 2 には、複数のものが用意されており、各光ディスク 2には、その光ディスク 2の識別情 報を表す IDが記録されて 、る。
[0052] 履歴記憶部 13は、第 1実施形態と同様に、複数の光ディスク 2の再生履歴を、各光 ディスク 2の識別情報 (ID)と関連付けて記憶可能に構成されている。各光ディスク 2 の再生履歴には、 200タイトル全体で再生した累積再生時間が記載されて 、る。
[0053] ここでは、履歴記憶部 13には、第 1実施形態と同様に、再生されたことのある光ディ スク 2として、アクションものの光ディスク 2 (ID =「ABC」)、コメディものの光ディスク 2 (ID=「DEF」)、アニメものの光ディスク 2 (ID=「GHI」)等が登録されている。また、 履歴記憶部 13には、例えばアクションものの光ディスク 2 (ID=「ABC」)については 、その再生履歴として、累積再生時間 X (ABC) = 5が記載されている。
[0054] 図 7は、第 3実施形態の再生システム 1における一連の再生制御処理を示すフロー チャートである。まず、ユーザにより、例えばアクションものの光ディスク 2 (ID=「ABC 」)がローデイングされると(S61)、読取部 11が、光ディスク 2に記録された情報を読 み取る。これにより、読取部 11が、 ID=「ABC」を認識すると共に、再生可能時間 T = 10を取得する(S62)。続いて、タイトル選択部 22が、タイトル選択画面を表示し、 このタイトル選択画面上でのユーザの指示に基づ!/、て、再生すべきタイトルを選択す る(S63)。ここでは、タイトル「ABC 10」を選択したものとする。
[0055] 次に、参照部 21が、履歴記憶部 13を参照して(S64)、登録判別部 23が、ローディ ングされた光ディスク 2 (ID =「ABC」)が、履歴記憶部 13に登録されている力否かを 判別する(S65)。ここでは、上記のように ID =「ABC」が登録されていることから、登 録済みであると判別する(S65 ;Yes)。
[0056] 続いて、参照部 21が、この光ディスク 2 (ID=「ABC」)の再生履歴を参照する(S6 6)。そして、判定部 25が、参照された再生履歴に基づいて、累積再生時間が再生 可能時間を超えたか否かを判定する(S67)。ここでは、累積再生時間 X (ABC) = 5 、再生可能時間 T= 10であるから、累積再生時間が再生可能時間を超えていないと 判定する(S67 ;No)。そして、再生処理部 12が、タイトル「ABC10」を再生する(S6 8)。一方、判定部 25が、累積再生時間が再生可能時間を超えていると判定すると( S67 ; Yes)、システム制御部 14力 タイトル「ABC10」の再生を禁止(光ディスク 2を イジ タト)する(S69)。
[0057] そして、タイトル「ABC10」の再生は、累積再生時間が再生可能時間を超えるまで 、継続される。すなわち、再生開始に伴って、タイマー部 16が、再生時間の計測を行 い、書換部 26が、計測された再生時間 (t)に基づいて、累積再生時間を更新 (X=X +t)する(S70)。更新後、再生処理部 12が再生を終了(タイトル「ABC10」を最後ま で再生)していない場合には(S71 ;No)、再び、判定部 25が、累積再生時間が再生 可能時間を超えたか否かを判定する(S67)。以上のステップを繰り返すことにより、 再生中に累積再生時間が再生可能時間を超えると(S67 ; Yes)、光ディスク 2をイジ ェクトする(S69)。また、再生中に累積再生時間が再生可能時間を超えることがなけ れば、再生処理部 12が再生を終了(最後まで再生)する(S71; Yes)。
[0058] なお、この累積再生時間の更新のタイミングは、逐次(リアルタイム)に行ってもよぐ 所定時間毎 (例えば 200タイトルのうちで最長の収録時間毎)に行ってもよい。例え ば、再生開始時には、累積再生時間が X= 9であった場合、累積再生時間の更新を リアルタイムに行うと、再生開始後 1時間経過した時点で、光ディスク 2がイジヱタトさ れ、ユーザにとっては、指示したタイトルを最後まで視聴することができないことになる 。他方、累積再生時間の更新を、 200タイトルのうちで最長の収録時間(例えば 3時 間)毎に行うと、再生開始後 1時間経過した時点でも、累積再生時間が更新されてい
ないため、判定部 25が、累積再生時間が再生可能時間を超えたと判定しない。した がって、光ディスク 2がイジェタトされず、ユーザにとっては、指示したタイトルを最後ま で視¾できること〖こなる。
[0059] 一方、登録判別部 23が、ローデイングされた光ディスク 2 (ID=「ABC」 )が履歴記 憶部 13に登録されて 、るか否かを判別し、登録済みではな 、と判別した場合 (S65; No)には、書換部 26が、光ディスク 2 (ID=「ABC」)を履歴記憶部 13に登録する(S 72)。さらに、この場合、累積再生時間が X=0として記録される。その上で、再生処 理部 12力 タイトル「ABC10」の再生を行う(S68)。
[0060] このように、第 3実施形態の再生システム 1によれば、ローデイングされた光ディスク 2 (ID =「ABC」 )が履歴記憶部 13に登録されて 、な 、場合(S65; No)には、その光 ディスク 2を再生する(S68)。また、ローデイングされた光ディスク 2が履歴記憶部 13 に登録されている場合 (S65 ; Yes)にも、累積再生時間が再生可能時間を超えてい なければ(S67 ;No)、その光ディスク 2を再生する(S68)。このようにすることで、ロー デイングされた光ディスク 2を再生したとすると、累積再生時間が再生可能時間 T= 1 0を超えることになる場合に、その光ディスク 2の再生を禁止することができる。
[0061] 次に、再生システムの第 4実施形態にっ 、て説明する。第 4実施形態の再生システ ムは、第 3実施形態の再生システムと略同様の構成であるが、第 3実施形態の再生シ ステム 1では、複数の光ディスク 2の再生履歴が、ディスクプレーヤー 3の履歴記憶部 13に記憶されるのに対し、第 4実施形態の再生システムでは、各光ディスクの再生履 歴カ 当該光ディスクに設けられた履歴記憶領域に記憶される点で相違する。また、 第 4実施形態では、ユーザの指示に基づいて、再生可能数を更新すると共に、その 更新情報をディスクプレーヤーに供給する更新装置をさらに備えている点でも相違し ている。以下、相違点を中心に説明する。
[0062] 図 8は、第 4実施形態の再生システム 1のブロック図である。再生システム 1は、第 2 実施形態あるいは第 3実施形態と略同様の構成であるが、光ディスク 2に履歴記憶領 域 2aが設けられていると共に、更新装置 5をさらに備えている。更新装置 5は、設定 部 31、決済部 32および更新部 33で構成されている。
[0063] 光ディスク 2は、第 2実施形態と同様に、外周部に設けたコンテンツ領域 2bと、内周
部に設けた履歴記憶領域 2aとから成っている。コンテンツ領域 2bには、 200タイトル の映画が記録されている。また、履歴記憶領域 2aは、書換可能に構成されており、そ の光ディスク 2の再生可能時間と再生履歴 (累積再生時間)とが記憶されるようになつ ている。すなわち、上記のアクションものの光ディスク 2の場合、コンテンツ領域 2bに は、 200タイトル「ABC1」〜「ABC200」が記録されており、他方、履歴記憶領域 2a には、再生可能時間 T= 10と累積再生時間 X= 5が記憶されている。なお、この場合 も、第 2実施形態と同様に、再生可能時間を、履歴記憶領域 2aに代えて、光ディスク 2に貼付した磁気テープに記録してもよぐ光ディスク 2に取り付けた ICチップに記録 してちよい。
[0064] 更新装置 5は、第 2実施形態と同様に構成されている。すなわち、設定部 31は、ュ 一ザからの指示に基づいて、再生可能時間の更新内容を設定するものである。また 、決済部 32は、設定部 31により設定された更新内容に基づいて、ユーザとの間で決 済処理を行うものである。さらに、更新部 33は、決済部 32により決済処理を受けて、 設定された更新内容に基づ 、て再生可能時間を更新し、その更新情報をシステム制 御部 14に供給している(詳細は後述する)。なお、第 2実施形態と同様に、ディスクプ レーヤー 3の書換部 26が、供給された更新情報に基づいて、履歴記憶領域 2aに記 憶された再生可能時間を書き換えるようになって!/、る。
[0065] 図 9は、第 4実施形態の再生システム 1における一連の再生制御処理を示すフロー チャートである。まず、ユーザにより、例えばアクションものの光ディスク 2がローデイン グされる(S81)。続いて、タイトル選択部 22が、タイトル選択画面を表示し、このタイト ル選択画面上でのユーザの指示に基づいて、再生すべきタイトルを選択する(S82) 。ここでは、タイトル「ABC 10」を選択したものとする。
[0066] 続いて、参照部 21が、この光ディスク 2の再生履歴を参照する(S83)。そして、判 定部 25が、参照された再生履歴に基づいて、累積再生時間が再生可能時間を超え た力否かを判定する(S84)。ここでは、累積再生時間 X= 5、再生可能時間 T= 10 であるから、累積再生時間が再生可能時間を超えていないと判定する(S84 ;No)。 そして、再生処理部 12が、タイトル「ABC10」を再生する(S85)。一方、判定部 25が 、累積再生時間が再生可能時間を超えていると判定すると(S85 ; Yes)、システム制
御部 14が、タイトル「ABC10」の再生を禁止(光ディスク 2をイジェタト)する(S86)。
[0067] そして、タイトル「ABC10」の再生は、第 3実施形態と同様に、累積再生時間が再 生可能時間を超えるまで、継続される。すなわち、再生開始に伴って、タイマー部 16 力 再生時間の計測を行い、書換部 26が、計測された再生時間に基づいて、累積 再生時間を更新する(S86)。更新後、再生処理部 12が再生を終了していない場合 には(S87 ;No)、再び、判定部 25が、累積再生時間が再生可能時間を超えたか否 かを判定する(S84)。以上のステップを繰り返すことにより、再生中に累積再生時間 が再生可能時間を超えると(S84 ; Yes)、光ディスク 2をイジェクトする(S86)。また、 再生中に累積再生時間が再生可能時間を超えることがなければ、再生処理部 12が 再生を終了(最後まで再生)する(S87 ; Yes)。なお、この累積再生時間の更新のタ イミングは、第 2実施形態と同様に、逐次 (リアルタイム)に行ってもよぐ所定時間毎( 例えば 200タイトルのうちで最長の収録時間毎)に行ってもよい。
[0068] このように、第 4実施形態の再生システム 1によれば、累積再生時間が再生可能時 間を超えていなければ(S84 ; No)、その光ディスク 2を再生する(S87)。このようにす ることで、ローデイングされた光ディスク 2を再生したとすると、累積再生時間が再生可 能時間 T= 10を超えることになる場合に、その光ディスク 2の再生を禁止することがで きる。
[0069] 図 10は、第 4実施形態の再生システム 1における再生可能時間の更新処理を示す フローチャートである。この更新処理は、第 2実施形態と同様であるから、簡単に説明 する。まず、ユーザにより、光ディスク 2がローデイングされ (S91)、設定部 31が、再 生制限時間の更新内容 (例えば、 + 5時間)を設定する(S92)。
[0070] そして、決済部 32が、決済処理画面を表示部 15に表示する(S93)。ここで、ユー ザにより、決済処理画面上で、支払いの承諾がなされると、決済部 32が、その決済 処理を行う(S94 ;Yes)。その決済処理を受け、更新部 33が、再生制限数を更新 (T = 10→T= 15)する(S95)。一方、ユーザにより、決済処理画面上で、支払いの拒 絶がなされると、決済部 32が、決済処理を行うことなく(S94 ;No)、設定部 31が、再 生制限時間の更新内容を変更するか否かの変更確認画面を、表示部 15に表示する 。そして、この変更確認画面上でのユーザの指示に基づいて、更新内容を変更する
ことにした場合には(S96 ; Yes)、設定部 31が、再び更新設定画面を表示部 15に表 示し、更新内容の設定をユーザ力も受けるようにする(S92)。このように、第 4実施形 態の再生システム 1によれば、第 2実施形態と同様に、再生可能数が更新可能となる
[0071] 以上のように、第 1〜第 4実施形態の再生システムによれば、光ディスク 2に記録さ れた複数のタイトルのうちで、再生可能なタイトルの個数を所定の再生可能数に制限 したり、あるいは、複数のタイトル全体で再生可能な時間を、所定の再生可能時間に 制限したりすることができる。
[0072] この再生システム 1は、ビデオレンタルシステムに応用することができる。例えば、顧 客がレンタルショップに行き、ジャンル別にそれぞれ 200タイトルの映画が記録された 光ディスク 2のうち、アクションものの光ディスク 2を借りることにしたとする。この場合、 200タイトル分の映画のレンタル料で借りるとすると、レンタル料が非常に高価なもの となってしまう。もっとも、本実施形態の再生システム 1により、 5タイトルだけ、あるいは 、 10時間だけ再生できるようにすれば、その分のレンタル料で済む。つまり、レンタル ショップにとっては、 1枚の光ディスク 2に 200タイトルもの映画を記録しておけるので 、光ディスク 2の陳列スペースを小さくすることができ、他方、顧客にとっては、安価な レンタル料でその光ディスク 2を借りることができるため、便利である。
[0073] なお、このようにビデオレンタルシステムに応用する場合には、再生可能時間により 制限するほうが、レンタルショップにとっては、貸し出した光ディスク 2の返却を促すこ とができ、便利である。つまり、再生可能数で制限する場合には、同じタイトルであれ ば、いつまでも再生することができてしまうため、顧客が返却しないおそれがある。こ の点、再生可能時間で制限する場合には、同じタイトルであっても、累積再生時間が 再生可能時間を超えれば、再生できなくなるため、そのようなことがない。
[0074] さらに、再生対象となるコンテンツとしては、映画に限られるものではなぐ例えば、 百科事典の各記載項目であってもよい。すなわち、光ディスク 2には、百科事典の全 記載項目の実データを記録しておき、ユーザの指示 (購入)に基づ 、て選択した記 載項目を、再生可能数内で、あるいは、再生可能時間内で、再生するようにする。こ れによれば、ユーザは、再生したい記載項目についてのみ、代金 (購読料)を支払え
ばよい。つまり、百科事典全体を購入する必要がなぐ安価に百科事典を利用する とがでさる。