WO2008035764A1

WO2008035764A1 - Appareil de fourniture de composants et appareil de montage en surface

Info

Publication number: WO2008035764A1
Application number: PCT/JP2007/068388
Authority: WO
Inventors: Masanori Yonemitsu; Tomokazu Ohnuki
Original assignee: Yamaha Motor Co., Ltd.
Priority date: 2006-09-21
Filing date: 2007-09-21
Publication date: 2008-03-27
Also published as: US20100071204A1; EP2066165B1; US8171620B2; CN101518173A; JP2008078413A; EP2066165A4; JP4804296B2; EP2066165A1

Description

明細書

部品供給装置及び表面実装機

技術分野

[0001] 本発明は、部品供給装置及び表面実装機に関する。

背景技術

[0002] 従来より、表面実装機に搭載されて実装用の部品を供給する手段の 1つとしていわゆるテープフィーダ一とも称される部品供給装置が知られている。例えば、特開 200 5— 175200公報に記載の部品供給装置は、多数の部品を一定間隔で収納したテープを、当該部品供給装置に装着されるリールから引き出しつつフィーダ一前方の部品取出位置まで送り出し、この位置で表面実装機に設けられた実装用ヘッドにより部品の取出しを行わせる構成をなしている。

発明の開示

[0003] ところで、表面実装機では段取り作業を極力少なくし、表面実装機の生産性を向上させるため、 1台の表面実装機にできるだけ多くの部品供給装置を並設することが求められている。そして、このような要請に応えるベぐ部品供給装置は薄型化される傾向にあり、かつ表面実装機における部品供給装置の設置間隔は極力狭いピッチとされる頃向にある。

[0004] 上記のように部品供給装置自体を薄型化し、部品供給装置の設置間隔を狭いピッチとすると、多種の部品供給装置を狭い領域内に設置することが可能となり段取り作業を効率化できる。しかしながら、このように部品供給装置の設置間隔を狭くした場合、大きな幅のリールを用いる場合に問題となる。即ち、特許文献 1のようにテープ送り出しの際に部品供給装置にてリールを保持する構成とすると、幅の狭い部品供給装置の場合、当該部品供給装置からリールが幅方向にはみ出してしまうため、隣接する部品供給装置にリールが干渉してしまう。従って、隣接スペースに部品供給装置を配置しないか、若しくは隣接する部品供給装置に干渉しないような特別な構造を用いてリールを保持する必要が生じる。

[0005] このような問題に対して、やや幅広のリールを用いる場合であっても部品供給装置を狭いピッチで並設できるようにする方法として、リールを設置する部分を部品供給装置とは別体に構成することが考えられる。このように部品供給装置とは別体のリールホルダを設けるようにすれば、部品供給装置を狭いピッチで配置しても、リールホルダ側ではリールが干渉しない配置を自由度高く採ることができるため、テープ供給を良好に行うことができる。し力、しながら、上記のように部品供給装置とは別体のリールホルダを用いるような場合、部品供給を行わないとき（例えば、表面実装機への装着前後やメンテナンス時等）に部品供給装置とリールとを一体的に管理しにくぐ特に部品供給装置を移動させる場合に不便である。

[0006] 本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品供給を行わないときに部品供給装置とリールとを一体的に管理しやすぐ部品供給装置とリールとを一体的に管理しないときには部品供給装置をコンパクトにしうる構成を提供することを目的とする。

[0007] 本発明は、部品を一定間隔で保持してなるテープをリールから引き出して所定の部品供給位置に向けて送り出す送り出し手段と、前記送り出し手段を保持する本体フレ一ムとを備えた装置本体部を有し、表面実装機に着脱可能に装着される部品供給装置若しくはそのような部品供給装置を備えた表面実装機において、前記装置本体部に取り付けられると共に、前記リールを保持する保持位置と保持しなレ、格納位置とで変位するリール保持手段を備えたことを特徴とするものである。

[0008] この発明によれば、保持位置と格納位置とで変位するリール保持手段が設けられてレ、るため、部品供給を行わな!/、ときにリール保持手段によってリールを保持することで部品供給装置とリールとを一体的に管理できるようになる。一方、リールを部品供給装置と一体的に管理しない場合には、リール保持手段を格納位置に格納して部品供給装置をコンパクトに構成することができる。

[0009] 本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。

[0010] 前記装置本体部に前記テープを案内する案内路を設け、前記リール保持手段を、前記案内路の側方又は下方に前記リールを配する形態で当該リールを保持する構成とすること力 Sでさる。

[0011] このようにすれば、案内路の側方又は下方のスペースを利用してリールを保持することができる。また、リールが案内路の側方又は下方に保持されるため、部品供給装置が前後又は上方に嵩張らない構成となり、部品供給装置とリールを一体的に持ち運びやすくなる。

[0012] また、前記送り出し手段を、前記装置本体部とは別体のリールホルダに保持された前記リールのみから前記テープを送り出すものとすることができる。

[0013] このようにすれば、部品供給時にリールを装置本体部によって保持する必要がないため、装置本体部の構成をコンパクトかつ簡易に構成できる。また、このように部品供給時に装置本体部とリールとを別々の配置とせざるを得ない構成であっても、部品供給を行わない移動時等において部品供給装置とリールとを簡易に一体化させることができ、管理の容易化を効果的に図ることができる。

[0014] また、前記リール保持手段を、前記保持位置において前記リールと係合する係合部を有する構成とし、前記係合部を、前記保持位置において前記装置本体部の幅方向外側に突出し、前記格納位置において、前記装置本体部の幅方向内側の領域に格糸内される構成とすること力できる。

[0015] このようにすれば、装置本体部の幅方向外側でリールを簡易かつ好適に保持でき、保持状態で幅方向以外の方向に嵩張らない構成となる。

[0016] この場合、前記係合部を、前記保持位置にお!/、て、前記装置本体部よりも側方側へ当該装置本体部の幅より大きく突出する構成とすることができる。

[0017] このようにすれば、保持位置において装置本体部の幅よりも大きい幅のリールを安定的に保持できる構成となる。

[0018] また、前記装置本体部を、前記送り出し手段の少なくとも幅方向一方側を覆う側壁部を備える構成とし、前記リール保持手段を、前記保持位置において前記側壁部に沿った方向に延出し、前記格納位置において前記装置本体部の内部領域若しくは前記装置本体部に隣接した位置に畳まれるアーム部と、前記アーム部から突出すると共に、前記保持位置において前記リールを支持する支持部と、を有する構成とすること力 Sでさる。

[0019] このようにすれば、装置本体部の側壁部に沿った位置でリールを簡易かつ好適に保持でき、保持状態で幅方向に嵩張らない構成となる。 [0020] また、上記部品供給装置において、前記リール保持手段を前記保持位置から前記格納位置へ付勢する付勢手段を備えるようにしてもよい。

[0021] このようにすれば、リールを保持しないときにリール保持手段を格納位置に維持でさるようになる。

[0022] 本発明によれば、保持位置と格納位置とで変位するリール保持手段が設けられて!/ヽるため、部品供給を行わないときにリール保持手段によってリールを保持することで部品供給装置とリールとを一体的に管理できるようになる。一方、リールを部品供給装置と一体的に管理しない場合には、リール保持手段を格納位置に格納して部品供給装置をコンパクトに構成することができる。

図面の簡単な説明

[0023] [図 1]本発明の実施形態 1に係る表面実装機を例示する正面図である。

[図 2]図 1の表面実装機の平面図である。

[図 3]図 1の表面実装機において、部品供給装置が部品供給装置取付部に取り付けられた状態を示す説明図である。

[図 4]図 1の表面実装機において、部品供給装置及びテープを配設した状態を説明する説明図である。

[図 5]図 3の部品供給装置の係合部付近の構成を示す斜視図である。

[図 6]図 3の部品供給装置において係合部によりリールを保持した状態を背面側から示す説明図である。

[図 7]図 3の部品供給装置において係合部を格納した状態を背面側から示す説明図である。

[図 8]実施形態 2の表面実装機において、部品供給装置が部品供給装置取付部に取り付けられた状態を示す説明図である。

[図 9]図 8の部品供給装置においてリール保持部を保持位置とした状態を説明する説明図である。

発明を実施するための最良の形態

[0024] <実施形態 1〉

本発明の実施形態 1を図面を参照して説明する。 [0025] 1.全体構成

図 1は、本発明の一実施形態に力、かる表面実装機を示す正面図である。図 2は、図 1の表面実装機の平面図である。また、図 3は部品供給装置 50が部品供給装置取付部 60に取り付けられた状態を示す説明図であり、図 4は、表面実装機 10に複数の部品供給装置 50及びテープ 80を配設した状態を説明する説明図である。なお、図 3では、一方側の側壁部 522 (図 5参照）を省略して示して!/、る。

[0026] 図 1、図 2に示すように、表面実装機 10は、基台 11上に配置されてプリント基板 Pを搬送するコンベア 20, 20と、このコンベア 20, 20の両側に配置された部品供給部 3 0と、基台 11の上方に設けられた電子部品実装用のヘッドユニット 40とを備えている

[0027] ヘッドユニット 40は、部品供給部 30から電子部品をピックアップして基板 P上に装着し得るように、部品供給部 30と基板 P上の実装位置とにわたる領域を移動可能となつている。具体的には、ヘッドユニット 40は、 X軸方向（コンベア 20の基板搬送方向）に延びるヘッドユニット支持部材 42に X軸方向に移動可能に支持され、このヘッドュニット支持部材 42はその両端部において Y軸方向（水平面内で X軸と直交する方向 )に延びるガイドレール 43, 43に Y軸方向に移動可能に支持されている。そしてへッドユニット 40は、 X軸モータ 44によりボールねじ軸 45を介して X軸方向の駆動が行われ、ヘッドユニット支持部材 42は、 Y軸モータ 46によりボールねじ軸 47を介して Y軸方向の駆動が行われるようになつている。

[0028] また、ヘッドユニット 40には、複数のヘッド 41が X軸方向に並んで搭載されている。

各ヘッド 41は、 Z軸モータを駆動源とする昇降機構により上下方向（Z軸方向）に駆動されるとともに、 R軸モータを駆動源とする回転駆動機構により回転方向（R軸方向 )に駆動されるようになっている。

[0029] 各ヘッド 41の先端には、電子部品を吸着して基板に装着するための吸着ノズルが設けられている。各ノズルは、部品吸着時には図外の負圧手段から負圧が供給されて、その負圧による吸引力で電子部品を吸着してピックアップできるようになつている

[0030] なお図 2において、符号 12はカメラであって、ヘッドユニット 40で吸着された部品の状態を撮像して、部品の吸着ノズル 41に対する位置ずれなどを検出できるようにしている。

[0031] 部品供給部 30は、コンベア 20, 20に対してフロント側とリア側のそれぞれ上流部と下流部の合計 4箇所に設けられている。各部品供給部 30には、テープフィーダ等の部品供給装置 50を複数並列配置して取り付け可能な部品供給装置取付部 60が設けられている。各部品供給装置 50は、部品供給装置取付部 60に対して、その並列配置方向に直交する水平方向にスライドさせて取り付けられるようになってレ、る。

[0032] この実施形態では、各部品供給部 30に、部品供給装置取付台車 39が実装機 10 の本体に対して着脱自在に取り付けられ、部品供給装置取付部 60は、各部品供給装置取付台車 39に設けられている。

[0033] 2.部品供給装置

次に、部品供給装置 50について詳述する。図 1、図 3に示すように、表面実装機 10 に設けられた部品供給装置取付部 60には、複数の部品供給装置 50が並列配置して取り付けられるフィーダプレート 61が備えられており、各部品供給装置 50はこのフィーダプレート 61に対して着脱可能に装着されるようになっている。なお、本明細書において、部品供給装置 50の「幅方向」とは、当該部品供給装置 50の厚さ方向を意味する。また、部品供給装置 50の後方側とは、リール 80が配される側のことであり、前方側とは、リール 80からテープが移動する側のことである。

[0034] 図 3に示すように、本実施形態に係る部品供給装置 50は、電動式のテープフィーダとして構成されており、部品を一定間隔で保持してなるテープ TPを、装置本体部 5 3の内部に設けられた送り出し装置 52によって送り出し、図 1、図 4のようにリールホルダ 139に保持されるリール 80からテープ TPを順次引き出す構成となっている。なお、本発明において、「装置本体部」とは、部品供給装置からリール保持手段を除いた本体部分を意味し、図 3の例では、部品供給装置 50から係合部 110を除いた部分が装置本体部 53に相当する。

[0035] 図 3のように、送り出し装置 52 (送り出し装置 52は、送り出し手段の一例に相当する )は、テープ TPに収納された部品を所定の部品供給位置（部品取出部 51の位置）に向けて送り出すように作動するものであり、駆動モータ 501と、この駆動モータ 501の駆動を受けるギヤ 511と、ギヤ 511との歯車伝導により駆動するギヤ 512と、ギヤ 512 によって駆動されるスプロケット 503とを備えている。スプロケット 503は、部品取出部 51の前方位置においてリール 80から送られてくるテープ TPと係合し、駆動モータ 5 01からの駆動に応じて回転することでテープ TPを前方へ送り出すように機能する。なお、テープ TPには、図示しない係合孔が所定ピッチで形成されており、これら係合孔にスプロケット 503の外周部に形成された各突起が揷入されることで互いに係合するようになっている。

[0036] テープ TPは、 ICやトランジスタ等の小片状の部品を所定間隔毎に収納してなるものであり、部品を格納するキャリアテープ CAとこのキャリアテープ CAをカバーする力バーテープ CVとが重なり二層構造をなしている。このテープ TPは、上記送り出し装置 52によってリーノレ 80力、ら間欠的に送り出され、これによりテープ TPに格納された部品が部品取出部 51に順次送り込まれることとなる。

[0037] カバーテープ CVは、部品取出部 51の後方位置でキャリアテープ CAから剥がされ、後方に折り返されてスプロケット 504と係合するようになつている。部品取出部 51の後方位置でカバーテープ CVが剥がされることにより、部品取出部 51においてキヤリァテープ CAに収納される部品が露出し、この露出する部品が図 1、図 2に示すヘッドユニット 40によってピックアップされることとなる。

[0038] カバーテープ CVを送るスプロケット 504は、駆動モータ 502の駆動力がギヤ 514を介して伝達されるようになっており、外周部に形成される各突起がカバーテープに形成された所定ピッチの係合孔とそれぞれ係合するようになつている。このスプロケット 504は、スプロケット 503によるテープ TPの送り出しはり詳しくはキャリアテープ CA の送り出し）に応じてカバーテープ CVのみを後方側に設けられた回収箱側へ送る。なお、本実施形態では、スプロケット 503によるテープ TPの送り出しの速度（キャリアテープ CAの送り出し速度）とスプロケット 504によるカバーテープ CAの送り速度とがほぼ同じとなっている。

[0039] 部品供給装置 50の下部には、駆動モータ 501 , 502等を駆動制御するコントローラ 505が配置されている。コントローラ 505の前方には、このコントローラ 505を部品供給装置取付部 60側の制御部 682と電気的に接続するコネクタ 58が配置されている。このコネクタ 58は、部品供給装置 50を部品供給装置取付部 60に取り付ける際のスライド動作によって部品供給装置取付部 60側のコネクタ 68に揷し込まれ、電気的に接続するようになっている。部品供給装置 50は、こうして部品供給装置取付部 60 と電気的に接続することによって、駆動モータ 501 , 502を駆動する駆動電力を部品供給装置取付部 60側から供給されるとともに、これら駆動モータ 501 , 502等を駆動させる制御信号を部品供給装置取付部 60側と送受する。

[0040] 部品供給装置 50の下側には、部品供給装置 50を部品供給装置取付部 60に固定するための固定手段 70が設けられている。この固定手段 70は、部品供給装置取付部 60の後部板 66に形成された固定凹部 661に係合する係合ローラ 701と、係合口ーラ 701が取り付けられた切替動作部材 702と、付勢バネ 703とを備えている。切替動作部材 702は、側面視 L字状に形成され、屈曲する中間部に設けられた中間軸 7 04が部品供給装置 50のフレーム 500に対して回転自在に取り付けられている。付勢パネ 703は切替動作部材 702の中間軸 704に巻き掛けられ、一端側が部品供給装置 50のフレーム 500に固定され、他端は係合ローラ 701を固定凹部 661側に押し付ける方向（上方向）に切替動作部材 702を付勢するようになっている。

[0041] この固定手段 70は、部品供給装置 50が部品供給装置取付部 60に取り付けられたとき、係合ローラ 701が付勢パネ 703によって固定凹部 661に押し付けられ、固定凹部 661に係合することによって部品供給装置 50が部品供給装置取付部 60に固定された固定状態となる。また、切替動作部材 702を付勢パネ 703に杭して回転動作させることにより、係合ローラ 701を押し下げて固定凹部 661との係合を解除した解除状態となる。

[0042] 部品供給装置 50の上側には、固定手段 70の固定状態と解除状態とを切り替える操作手段として機能する操作レバー 71が設けられている。操作レバー 71は、把持部 711の根本部 712が部品供給装置 50のフレーム 500に回転自在に取り付けられている。

[0043] 部品供給装置 50の一側部には、その両端がそれぞれ操作レバー 71と固定手段 7 0とに連結されたリンク板 72が配置されている。リンク板 72は、操作レバー 71に入力された操作力を固定手段 70に伝達するものであり、正面視において、その長さ方向の各所にて複数回屈曲し、部品供給装置 50の並列配置方向に厚みを有する金属板から構成されている。リンク板 72は、操作レバー 71を回転動作させる操作力を、主にリンク板 72に作用する軸力として伝達し、切替動作部材 702を回転動作させ、係合ローラ 701を係合/解除動作させるようになつている。

[0044] 次に、リール保持手段の一例に相当する係合部 100について説明する。なお、図 5 は、部品供給装置 50における係合部 100付近の構成を示す斜視図である。また、図 6は、係合部 100にてリール 80を保持した状態を部品供給装置 50の背面側から示す説明図であり、図 7は、係合部 100を格納した状態を示す説明図である。

[0045] 本実施形態に係る部品供給装備 50には図 3等に示す係合部 100が設けられており、この係合部 100は部品供給を行わないときにリール 80と部品供給装置 50とを一体化させる機能を有するものである。即ち、本実施形態では、図 3、図 4に示すように、部品供給装置 50の送り出し装置 52は、装置本体部 53とは別体のリールホルダ 13 9に保持されたリール 80のみからテープ TPを送り出すものとされている力 S (即ち、送り出し時に装置本体部 53によってリール 80を保持しない構成とされているが）、部品供給を行わないときには係合部 100を保持位置に変位させることで係合部 100によつてリール 80を保持でき（図 6参照）、これにより両者を一体的に管理できるようになつている。

[0046] なお、リーノレホノレダ 139は、図 4にて概念的に示すように、複数のリール 80を例えば千鳥状に配置可能とするものであり、このように部品供給時にリール 80を別体のリールホルダ 139によって回転可能に保持することにより、部品供給装置 50の装置幅よりも大き!/、幅のリールを用いた場合であっても部品供給装置 50を狭!/、ピッチで隣接配置 (例えば、図 4のようにほぼ間隔をあけずに部品供給装置 50同士を配置)できるようになっている。なお、図 4では、リールホルダ 139は、部品供給装置取付台車 3 9と一体的に構成される例を示している力部品供給装置取付台車 39とリールホルダ 139とが別体構成であっても勿論よい。

[0047] 図 3、図 5ないし図 7に示すように、係合部 100は、円筒状の軸部 101とその先端に形成されたフランジ状のフランジ部 102とを備え、装置本体部 53の一部を構成する後方側フレーム 520に変位可能に取り付けられている。後方側フレーム 520は、前方側フレーム 519と共に本体フレーム 500を構成するものであり、この後方側フレーム 5 20の後端部下方に形成された下方向きの凸部 523において前後方向に延びる溝部 110が形成されている。そして、この溝部 110内において、軸部 101におけるフランジ部 102側とは反対側の端部が回動可能に支持されている。

[0048] 図 5、図 6は、係合部 100がリール 80を保持する保持位置にある状態を示すものであり、図 7は、係合部 100がリール 80を保持しない格納位置にある状態を示すものである。図 5、図 6に示す保持位置では、係合部 100は、装置本体部 53の幅方向外側に突出する構成をなしており、より詳しくは、図 6のように、保持位置において、装置本体部 53よりも側方側へ当該装置本体部 53の幅 W1より大きく突出するようになっている（即ち、突出側の側壁部 522の壁面を基準とする突出長さ W2が装置本体部 53 の幅 W1よりも大きくなつている）。このように突出する係合部 100は、保持位置においてリール 80の中央に形成された中央孔（図示略）に揷通されることで図 6のようにリ一ノレ 80と係合し、リール 80を保持することとなる。

[0049] なお、本実施形態の係合部 100は、保持位置における軸部 101の装置本体部 53 力もの突出長さ（具体的には保持位置における側壁部 522の壁面からの突出長さ） W3が装置本体部 W1よりも大きくなつているため、リール 80の幅 W4が装置本体部 5 3の幅 W1と同程度或いはそれよりもやや大きいサイズであっても、リール 80の幅が軸部 101の突出領域内に収まるようになつている。従って、装置本体部 53の幅 W1よりも幅の大きいサイズのリール 80であっても、軸部 101の突出長さ W3よりも小さい幅であれば軸部 101の突出領域内に収まることとなり、この場合には、リール 80の中央孔の開口端部付近をフランジ部 102によって係止させて良好に抜け止めすることができる。

[0050] また、図 3、図 5ないし図 7に示すように、部品供給装置 50の装置本体部 53には、本体フレーム 50の後端部から前端側の所定位置に亘りテープ TPを案内する案内路 55が設けられている力 S、本実施形態ではこの案内路 55の側方領域をリール 80の保持スペースとして利用している。即ち、図 6のように、係合部 100は、案内路 55が形成される部分付近において変位可能に配置され、かつ保持位置において案内路 55が形成される領域よりも側方側に突出している。そして、案内路 55の側方にリール 80を配する形態で当該リール 80を保持する構成となって!/、る。

[0051] また、格納位置では、軸部 101が溝部 110に沿って配されるように係合部 100が畳まれ、係合部 100の長手方向（軸方向）が部品供給装置 50の前後方向となるように格納される。この格納状態では、図 7のように係合部 100全体が装置本体部 53の幅方向内側の領域に格納されるため、係合部 100が側壁部 521、 522から外側に飛び出ず、部品供給装置 50を図 4のように隣接配置しても係合部 100が他の装置に干渉しないこととなる。なお、フランジ部 102の径は、装置本体部 53の幅 W1と同じかそれよりも小さくされているため、図 7のような格納状態でもフランジ部 102が側方に飛び出すことはない。

[0052] 以上のように、本実施形態では、部品供給装置 50において、保持位置と格納位置とで変位する係合部 101 (リール保持手段）が設けられているため、部品供給を行わないときに当該係合部 101よってリール 80を保持でき、部品供給装置とリール 80とを一体的に管理できるようになる。一方、リール 80を部品供給装置 50と一体的に管理しない場合には、係合部 100を格納位置に格納して部品供給装置 50をコンパクトに構成すること力 Sでさる。

[0053] また、装置本体部 53にテープ TPを案内する案内路 55が設けられ、係合部 100を、案内路 55の側方にてリール 80を配する形態で当該リール 80を保持する構成としている。従って、案内路 55の側方のスペースを利用してリール 80を保持できるようになる。また、リール 80が案内路 55の側方に保持されるため、部品供給装置 50が前後又は上方に嵩張らない構成となり、保持状態において部品供給装置 50とリール 80とがー体的に持ち運びやすくなる。

[0054] また、装置本体部 53とは別体のリールホルダ 139に保持されたリール 80のみからテープ TPを送り出すように部品供給装置 50を構成している。このようにすれば、部品供給時にリール 80を装置本体部 53によって保持する必要がないため、装置本体部 53の構成をコンパクトかつ簡易に構成できる。一方、このように部品供給時に装置本体部 53とリール 80とを別々の配置とせざるを得ない構成であっても、部品供給を行わない移動時等において部品供給装置 50とリール 80とを簡易に一体化させることができ、管理の容易化を効果的に図ることができる。 [0055] また、リール保持手段を、保持位置においてリール 80と係合する係合部 100を備えた構成とし、係合部 100を、保持位置において装置本体部 53の幅方向外側に突出し、格納位置において、装置本体部 53の幅方向内側の領域に格納される構成としている。従って、装置本体部 53の幅方向外側でリール 80を簡易かつ好適に保持でき、保持状態で幅方向以外の方向（例えば、前後方向など）に嵩張らない構成となる。

[0056] また、保持位置にお!/、て装置本体部 53よりも側方側へ当該装置本体部 53の幅 W 1より大きく突出するように係合部 100を構成している。従って、保持位置において装置本体部 53の幅 W1よりも大きい幅のリール 80を安定的に保持できるようになる。

[0057] <実施形態 2〉

次に、本発明の実施形態 2について説明する。図 8は、実施形態 2の表面実装機において、部品供給装置が部品供給装置取付部に取り付けられた状態を示す説明図であり、図 9は、図 8の部品供給装置においてリール保持部 200を保持位置とした状態を説明する説明図である。実施形態 2は、リール保持手段の構成が実施形態 1と異なりそれ以外の構成は実施形態 1と同様である。即ち、図 3の係合部 100及びその付近の構成を省略し、当該構成に替えて図 8のリール保持部 200及びその付近の構成を付加した点が実施形態 1と異なっており、それ以外の構成は実施形態 1と同様である。従って、異なる部分について重点的に説明し、同様の部分については実施形態 1と同一の符号を付し詳細な説明は省略するものとする。

[0058] 図 8に示すように、部品供給装置 50の装置本体部 53において、送り出し装置 52は幅方向一方側が前方側フレーム 519の側壁部 518によって覆われており、幅方向他方側がこの側壁部 518と対向配置される図示しない側壁部によって覆われている。

[0059] 本実施形態のリール保持手段に相当するリール保持部 200は、全体として長手状に構成されており、装置本体部 53の幅方向に沿った回動軸 207を中心として回動する構成をなしている。具体的には、リール保持部 200は、アーム部 205と、このアーム部 205から幅方向に突出する支持部 201とを備えており、アーム部 205の回動に応じ、図 8にお!/、て実線にて示す保持位置と二点鎖線にて示す格納位置とで変位する構成をなしている。

[0060] アーム部 205は、本体フレーム 500の一部を構成する後方側フレーム 520に対して回動可能に装着されており、保持位置においては、図 8、図 9のように側壁部 518 (図 8)に沿った方向はり詳しくは装置本体部 53の下方側）に延出し、格納位置においては、図 8のように装置本体部 53に隣接した位置に畳まれるようになつている。

[0061] 支持部 201は、図 8、図 9のように、アーム部 205に固定されかっこのアーム部 205 に対して直交方向に突出する軸部 202と、この軸部 202の先端側に繋がるフランジ部 203とによって構成され、全体としてアーム部 205から装置本体部 53の幅方向に突出する構成をなしている。

[0062] 本実施形態では、保持位置とされたリール保持部 200の支持部 201がリール 80に設けられた図示しない中央孔に揷通されることで、支持部 201とリール 80とが係合し、図 8のように装置本体部 53の下方位置で支持されることとなる。

[0063] また、本実施形態では、リール保持部 200を保持位置から格納位置へ付勢する付勢手段としてのねじりコイルばね 210が設けられている。ねじりコイルばね 210は、ァーム部 205を回動可能に支持する回動軸 207の周囲に配されており、一端側がァーム部 205と係合し、他端側が後方側フレーム 520と係合しており、図 8のような保持位置にあるアーム部 205を二点鎖線に示す格納位置側へ移動させるように、弾性力が生じるようになつている。

[0064] 以上のように、本実施形態では、リール保持手段に相当するリール保持部 200を、保持位置にぉレ、て側壁部 521に沿った方向に延出し格納位置にお!/、て装置本体部 53に隣接した位置に畳まれるアーム部 205と、アーム部 205から突出し保持位置においてリール 80を支持する支持部 201とを有する構成としている。従って、装置本体部 53の側壁部に沿った位置でリール 80を簡易かつ好適に保持でき、保持状態で幅方向に嵩張らない構成となる。

[0065] また、上記部品供給装置にお!/、て、保持手段を保持位置から格納位置へ付勢する付勢手段を備えるようにしている。従って、リール 80を保持しないときにリール保持部 200を格納位置に維持でき、極めて作業性に優れた構成となる。

[0066] 以上、本発明を実施形態 1 , 2に基づいて説明したが、本発明は上記構成に限定されず下記のように適宜変更してもよ!/、。

[0067] 実施形態 1では、係合部 100が格納位置において装置本体部 53の幅方向内側の領域に格納される例を示したが、格納位置にお!/、て係合部が装置本体部の幅方向外側にわずかに飛び出る構成であってもよい。

[0068] 実施形態 1では、保持位置において係合部 100が装置本体部 53よりも側方側へ当該装置本体部 53の幅より大きく突出する構成を例示したが、装置本体部の幅と同程度、或!、は装置本体部の幅よりも小さレ、突出長さでもよ!/、。

[0069] 実施形態 2においてのみ付勢手段を設けた構成を例示したが、実施形態 1の係合部 100を格納位置へ付勢するように同様の付勢手段を設けてもよい。また、付勢手段の例としてはねじりコイルばねに限らず、圧縮ばねなどの各種ばね部材によっても代用できる。

[0070] 実施形態 2では、アーム部 205と支持部 201を備えたリール保持部 200が装置本体部 53の下方側に延出する構成を例示したが、これ以外の方向に延出する構成であってもよい。例えば、アーム部と支持部を備えたリール保持部が後方側に延出する構成であってもよい。

[0071] 実施形態 1、 2では、回動によってリール保持手段が変位する構成を例示したが、例えばスライドなどによってリール保持手段が変位する構成であってもよい。

[0072] 実施形態 2では、リール保持部 200が格納位置において装置本体部 53に隣接した位置に畳まれる構成を例示したが、装置本体部の内部領域にリール保持部が収まるように畳まれる構成であってもよい。

[0073] 上記実施形態では、送り出し手段がモータを備えてなる、いわゆるモータ式の部品供給装置を例示したが、モータ以外の駆動手段によって駆動される部品供給装置（例えば、 V、わゆる機械式の部品供給装置など）であってもよ!/、。

[0074] 上記実施形態では、装置本体部 53とは別体のリールホルダ 139に保持されたリーノレ 80のみからテープ TPを送り出す構成を例示した力 S、保持位置に保持されるリール力もテープを送り出しうる構成であってもよい。

[0075] 上記実施形態では、表面実装機 10において一部の部品供給部 30にのみリールホルダを設けた力全ての部品供給部 30にリールホルダ 139を設ける構成であってもよい。

Claims

請求の範囲

部品を一定間隔で保持してなるテープをリール力引き出して所定の部品供給位置に向けて送り出す送り出し手段と、前記送り出し手段を保持する本体フレームとを備えた装置本体部を有し、表面実装機に着脱可能に装着される部品供給装置において、

前記装置本体部に取り付けられると共に、前記リールを保持する保持位置と保持しない格納位置とで変位するリール保持手段を備えたことを特徴とする部品供給装置前記装置本体部には、前記テープを案内する案内路が設けられ、

前記リール保持手段は、前記案内路の側方又は下方に前記リールを配する形態で当該リールを保持することを特徴とする請求項 1に記載の部品供給装置。

前記送り出し手段は、前記装置本体部とは別体のリールホルダに保持された前記リールのみから前記テープを送り出すものであることを特徴とする請求項 1又は請求項 2に記載の部品供給装置。

前記リール保持手段は、前記保持位置において前記リールと係合する係合部を有し、

前記係合部は、前記保持位置にお!/、て前記装置本体部の幅方向外側に突出し、前記格納位置において、前記装置本体部の幅方向内側の領域に格納されることを特徴とする請求項 1ないし請求項 3のいずれか一項に記載の部品供給装置。

前記係合部は、前記保持位置において、前記装置本体部よりも側方側へ当該装置本体部の幅より大きく突出することを特徴とする請求項 4に記載の部品供給装置。前記装置本体部は、前記送り出し手段の少なくとも幅方向一方側を覆う側壁部を備え、

前記リール保持手段は、

前記保持位置において前記側壁部に沿った方向に延出し、前記格納位置において前記装置本体部の内部領域若しくは前記装置本体部に隣接した位置に畳まれるアーム部と、

前記アーム部から突出すると共に、前記保持位置において前記リールを支持する支持部と、

を有することを特徴とする請求項 1ないし請求項 3のいずれか一項に記載の部品供給装置。

[7] 前記リール保持手段を前記保持位置から前記格納位置へ付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする請求項 1ないし請求項 6のいずれか一項に記載の部品供給装置。

[8] 請求項 1なレ、し請求項 7の!/、ずれか一項に記載の部品供給装置を備えたことを特徴とする表面実装機。