JP3789196B2 - パーツ供給装置およびパーツフィーダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気・電子回路を構成する回路部品等の部品をパーツフィーダにより供給する装置およびパーツフィーダに関するものであり、特に、パーツフィーダのフィーダ保持部材への着脱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パーツフィーダは、同じ種類の複数の部品を順次1個ずつ供給するものであり、このパーツフィーダが複数個、共通のフィーダ保持部材の保持面に着脱可能にかつ一列に並んで保持されることによりパーツ供給装置が構成される。この種のパーツ供給装置においてパーツフィーダのフィーダ保持部材への着脱は、従来、フィーダ保持部材の保持面上においてパーツフィーダを、フィーダ保持部材のパーツフィーダが並ぶ方向に平行な軸線のまわりに回動させることにより行われている。
例えば、特開平8−56096号公報に記載のパーツ供給装置のフィーダ保持部材には、複数個のパーツフィーダが取り付けられる位置にそれぞれ、パーツフィーダの並び方向と直交する方向に延びる位置決め溝が形成され、前端部にパーツフィーダを長手方向において位置決めする保持部材側位置決め面が設けられるとともに、後端部にはパーツフィーダに係合する係合装置が設けられている。保持部材側位置決め面は、フィーダ保持部材の保持面に対して、後方ほど上方へ傾斜する傾斜面とされており、クランプ装置は係合レバーおよび係合レバーを付勢するスプリングを有している。係合レバーは、保持面に直角であって、パーツフィーダの並び方向と平行に延び、保持面から下方へ延び出させられた垂直面に回動可能に取り付けられるとともに、スプリングにより垂直面に接近する向きに付勢されている。係合レバーの上端部は保持面より下方に位置させられている。
パーツフィーダは、位置決め溝と幅方向に相対移動不能に嵌合し合う位置決め突部と、保持部材側位置決め面に当接する傾斜したフィーダ側位置決め面と、係合レバーが係合する係合突部とを有している。
パーツフィーダのフィーダ保持部材への取付け時には、パーツフィーダの前部を下げ、後部を上げた状態で位置決め突部を位置決め溝に嵌合し、フィーダ側位置決め面が保持部材側位置決め面に当接するまでフィーダを前進させる。両位置決め面が接触した状態でパーツフィーダを保持面上へ降ろす。それにより位置決め突部全体が位置決め溝に嵌合し、幅方向において位置決めされる。また、このとき、係合突部が係合レバーをスプリングの付勢力に抗して前記垂直面から離れる向きに移動させつつ、係合レバーと垂直面との間に進入する。パーツフィーダが保持面上に載置された状態では、係合レバーを介して係合突部にスプリングの付勢力が加えられる。この付勢力によりフィーダ側位置決め面が保持部材側位置決め面に押し付けられ、パーツフィーダが長手方向に位置決めされるとともに、斜面の作用によりパーツフィーダの前部が保持面に押し付けられる。また、係合突部と係合レバーとの係合位置が保持面より下方に位置するため、パーツフィーダには、フィーダ側位置決め面と保持部材側位置決め面との接触位置を中心とし、その接触位置と、係合突部と係合レバーとの係合位置との間の、上下方向における距離を腕の長さとする回転モーメントが生じ、パーツフィーダの後部が保持面に押し付けられる。
パーツフィーダをフィーダ保持部材から外す場合には、パーツフィーダをスプリングの付勢力に抗して僅かに後方へ引っ張り加減にし、フィーダ側位置決め面と保持部材側傾斜面との係合を緩めつつ、後部を上方に引き上げる。それによりフィーダ側位置決め面と保持部材側位置決め面とが接触した部分を中心にしてパーツフィーダが回動し、後部が保持面から離れるとともに、係合突部が係合レバーと垂直面との間から離脱し、パーツフィーダをフィーダ保持部材から外すことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用および効果】
しかしながら、このようにパーツフィーダを回動させながらフィーダ保持部材に取付け、取外しすれば、フィーダ保持部材の上部に回動のためのスペースが必要であり、周辺装置の設計の自由度が低くなる問題があった。
本発明の課題は、周辺装置の設計の自由度を低下させることなく、パーツフィーダをフィーダ保持部材に保持させ得るパーツ供給装置の提供である。
この課題を解決するために、本発明は、それぞれ1種類ずつの部品を順次1個ずつ供給するパーツフィーダが複数個、共通のフィーダ保持部材の保持面に着脱可能にかつ一列に並んで保持される形式のパーツ供給装置において、パーツフィーダの各々に、▲1▼各パーツフィーダの底面において各パーツフィーダの長手方向に平行に延びる第1位置決め部と、▲2▼第1当接面と、▲3▼各パーツフィーダの底面から内部に引っ込んだ引込位置と底面より下方へ突出した作用位置とに移動可能な係合リンクと、▲4▼前記係合リンクを前記引込位置と前記作用位置とに移動させるとともに、作用位置に維持可能な係合リンク駆動装置とを設けるとともに、前記フィーダ保持部材に、(a) 前記保持面において前記複数のパーツフィーダの並び方向と直交する方向に延び、前記第1位置決め部とパーツフィーダの長手方向には相対移動可能であるが幅方向には相対移動不能に嵌合し合う第2位置決め部と、(b) 前記パーツフィーダの第1当接面と当接してパーツフィーダの長手方向の位置決めを行う第2当接面と、(c) 前記フィーダ保持部材に設けられ、前記作用位置に移動させられた前記係合リンクからの作用力に対する反力として、前記パーツフィーダの前記底面を前記保持面に押し付けるとともに、前記第1当接面を前記第2当接面に押し付ける向きの固定力を発生させる固定力発生面とを設けたことを要旨とする。
部品はパーツフィーダにより供給し得るものであればよく、電気・電子回路を構成する回路部品に限らず、例えば、工作機械の構成部品でもよい。
このように構成されたパーツ供給装置においてパーツフィーダのフィーダ保持部材への取付け時には、係合リンクを引込位置へ移動させた状態で、フィーダ保持部材の後方において第1位置決め突部と第2位置決め突部とを幅方向において位置決めし、パーツフィーダを前進させて両者を嵌合させる。パーツフィーダを第1当接面が第2当接面に当接するまで前進させた後、係合リンクを作用位置へ移動させる。それにより係合リンクが固定力発生面に係合して固定力が発生し、パーツフィーダの底面が保持面に押し付けられるとともに、第1当接面が第2当接面に押し付けられ、パーツフィーダが長手方向に位置決めされるとともに、フィーダ保持部材からの浮上がりが防止される。
パーツフィーダをフィーダ保持部材から取り外す際には、係合リンクを引込位置へ移動させた状態でパーツフィーダを第1当接面が第2当接面から離れる方向へ移動させる。
本発明に係るパーツ供給装置によれば、パーツフィーダをフィーダ保持部材の保持面に平行な方向に移動させることによりフィーダ保持部材に着脱することができ、保持面の上方に着脱のためのスペースを確保しなくてもよく、周辺装置の設計の自由度が向上する効果が得られる。
第1位置決め部をパーツフィーダの底面から下方へ突出した位置決めリブとし、第2位置決め部を位置決めリブと嵌合する位置決め溝としてもよく、逆でもよい。
パーツフィーダは、後述するように、キャリヤテープに収容されてテープ化された部品を送り装置により送り、供給するものとしてもよく、あるいはケーシング内に収容された部品を振動,傾斜,空気流等により一列に並べて部品供給部へ送り、1個ずつ供給するものとしてもよい。次に説明する発明のパーツフィーダについても同じである。
【0004】
本発明の別の課題は、周辺装置の設計の自由度を低下させることなく、フィーダ保持部材に着脱し得るパーツフィーダの提供である。
この課題を解決するために、本発明は、フィーダ保持部材の保持面に着脱可能に保持され、部品を1個ずつ順次供給するパーツフィーダにおいて、▲1▼パーツフィーダの底面においてパーツフィーダの長手方向に平行に延び、前記保持面に設けられた第2位置決め部とパーツフィーダの長手方向には相対移動可能であるが幅方向には相対移動不能に嵌合し合う第1位置決め部と、▲2▼前記フィーダ保持部材に設けられた第2当接面と当接してパーツフィーダの長手方向の位置決めを行う第1当接面と、▲3▼前記底面から内部に引っ込んだ引込位置と底面より下方へ突出した作用位置とに移動可能であり、作用位置において、前記フィーダ保持部材に設けられた固定力発生面と係合することにより、前記底面を前記保持面に押し付けるとともに前記第1当接面を前記第2当接面に押し付ける向きの固定力を固定力発生面から受ける係合リンクと、▲4▼前記係合リンクを前記引込位置と前記作用位置とに移動させるとともに、作用位置に維持可能な係合リンク駆動装置とを設けたことを要旨とする。
このように構成されたパーツフィーダは、前記発明に係るパーツ供給装置のパーツフィーダのフィーダ保持部材への着脱と同様にしてフィーダ保持部材に着脱される。そのため、本発明に係るパーツフィーダを用いれば、フィーダ保持部材の上方にパーツフィーダ着脱用のスペースを確保しなくてもよく、周辺装置の設計の自由度を高くすることができる。
【0005】
【発明の補足説明】
本発明は上記各請求項に記載の態様の外に、下記の態様でも実施可能である。実施の態様は、便宜上、請求項と同じ形式の実施態様項として記載する。
(1)前記係合リンク駆動装置が、入力を倍力した出力により前記係合リンクを前記作用位置に移動させ、作用位置において倍力率が最大となるトグル機構を含む請求項2に記載のパーツフィーダ。
トグル機構を用いれば、係合リンクに大きな作用力を容易に付与することができる。
(2)前記係合リンクが、当該パーツフィーダの本体であるフィーダ本体に、当該パーツフィーダの幅方向に平行な回動軸線のまわりに回動可能に取り付けられた係合レバーである請求項2または実施態様項1に記載のパーツフィーダ。
係合リンクは、係合レバーに限らず、往復直線移動するものとしてもよい。
(3)前記トグル機構が、一端部同士が互いに回動可能に連結され、他端部がそれぞれ、前記係合レバーの前記回動軸線から離れた部分と、前記フィーダ本体とにそれぞれ回動可能に連結された一対のトグルリンクを含む実施態様項2に記載のパーツフィーダ。
(4)前記係合リンク駆動装置が、前記フィーダ本体に当該パーツフィーダの幅方向に平行な回動軸線のまわりに回動可能に取り付けられた操作レバーと、その操作レバーと前記トグル機構とを作動的に連結する連結リンクとを含む実施態様項1ないし3のいずれか1つに記載のパーツフィーダ。
(5)前記第1位置決め部が、前記底面から下方へ突出した位置決めリブである請求項2,実施態様項1ないし4のいずれか1つに記載のパーツフィーダ。
第1位置決め部は、位置決め溝としてもよい。
(6)前記第1当接面が、当該フィーダの前端部に設けられた前向きの面である請求項2,実施態様項1ないし5のいずれか1つに記載のパーツフィーダ。
第1当接面は、 (7)項に記載のパーツフィーダにおけるように傾斜面としてもよく、あるいはパーツフィーダの長手方向に直角な面としてもよい。
(7)前記第1当接面が、当該フィーダの前端部に設けられた斜め上前方向きの傾斜面である請求項2,実施態様項1ないし5のいずれか1つに記載のパーツフィーダ。
第1当接面を斜め上前方向きの傾斜面にすれば、固定力発生面が発生する固定力によって第1当接面が第2当接面に押し付けられるとき、両者の当接によりパーツフィーダが長手方向に位置決めされるとともに、斜面の作用によりパーツフィーダの底面がフィーダ保持部材の保持面に押し付けられる。パーツフィーダは、係合リンクが設けられた部分と、前端部との2箇所においてフィーダ保持部材に押し付けられるのであり、パーツフィーダがより強固にフィーダ保持部材に保持され、横ぶれが生ずる恐れがなく、部品を精度良く供給することができる。
(8)電気・電子回路を構成する回路部品を当該パーツフィーダの長手方向に送り、予め定められた部品供給位置に1個ずつ順次位置決めする送り装置を含む請求項2,実施態様項1ないし7のいずれか1つに記載のパーツフィーダ。
(9)キャリヤテープに長手方向に並べて形成された多数の部品収容凹部の各々に部品が1個ずつ収容され、それら部品収容凹部がカバーテープにより覆われて成るテープ化部品を長手方向に送る送り装置と、
その送り装置により送られるテープ化部品の前記キャリヤテープから前記カバーテープを剥がすテープ剥がし装置と
を含む請求項2,実施態様項1ないし7のいずれか1つに記載のパーツフィーダ。
(10)入口と出口とを備え、前記剥がされたカバーテープを入口から出口まで案内する案内管と、
その案内管内に、前記入口から出口に向かう空気の流れを生じさせる空気流発生装置と
を含む実施態様項9に記載のパーツフィーダ。
空気流発生装置は、案内管内へのエアの供給により空気の流れを生じさせるものとしてもよく、案内管の出口側からの吸引により空気の流れを生じさせるものとしてもよい。
また、空気の流れは、常時生じさせておいてもよく、カバーテープがキャリヤテープから剥がされるとき、あるいは剥離直後等、カバーテープのキャリヤテープからの剥離と関連付けて生じさせてもよい。後者の場合、例えば、空気流発生装置に、テープ剥がし装置によるテープの剥がしに関連付けて空気流を発生させる空気流発生制御手段を設ける。
(11)前記空気流発生装置が、前記案内管内に前記入口から前記出口に向かう方向成分を有する向きに空気を噴射する空気噴射ノズルを含む実施態様項10に記載のパーツフィーダ。
なお、以上の実施態様のパーツフィーダはいずれも、請求項1に記載のパーツ供給装置用のパーツフィーダとして採用可能であり、案内管および空気流発生装置をパーツフィーダに設けるのに加えて、あるいはパーツフィーダに設けるのに代えて、パーツ供給装置において案内管および空気流発生装置をフィーダ保持部材に設けてもよい。フィーダ保持部材に案内管および空気流発生装置を設ける場合、パーツフィーダには案内管を設けるのみでもよい。また、パーツフィーダに案内管および空気流発生装置を設ける場合、フィーダ保持部材には案内管を設けるのみでもよい。
(12)前記固定力発生面が、前記保持面より下方に斜め後方に傾斜して形成された傾斜面である請求項1に記載のパーツ供給装置。
(13)前記第2当接面が、前記フィーダ保持部材の前記保持面より上方に斜め後方に傾斜して形成された傾斜面である請求項1または実施態様項12に記載のパーツ供給装置。
第2当接面は傾斜面に限らず、保持面に直角な面としてもよい。
(14)前記第2位置決め部が前記保持面に形成された位置決め溝である請求項1,実施態様項12,13のいずれか1つに記載のパーツ供給装置。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態であるパーツフィーダを備え、回路部品装着システムを構成し、本発明の実施形態であるパーツ供給装置たる回路部品供給装置を図面に基づいて説明する。
図1は、回路部品供給装置8と、その回路部品供給装置8が供給する回路部品をプリント基板に装着する回路部品装着装置10とが合体した状態を示す正面図である。本回路部品装着装置10は、ベースフレーム12上に設けられた基板搬送装置14により搬送され、予め定められた位置に位置決め保持される回路基材たるプリント基板16に、回路部品を装着機18によって装着するものである。装着機18は、回路部品を負の空気圧によって吸着する吸着ノズル20を、上下方向(Z軸方向とする)およびZ軸回り方向(θ方向とする)の2方向に移動させるZθ移動装置22と、そのZθ移動装置22が取り付けられ、Zθ移動装置22をプリント基板16の搬送方向(図1の紙面に対して垂直方向。X軸方向とする)とそれに直交する水平方向(Y軸方向とする)とに移動させるXY移動装置24とを含んでいる。これらZθ移動装置22とXY移動装置24とからなる装置を、XYZθ移動装置26と総称する。
【0007】
回路部品装着装置10は、装着装置側制御装置(図示省略)を備えている。この装着装置側制御装置は、吸着ノズル20に供給される空気圧,基板搬送装置14の作動およびXYZθ移動装置26の作動を制御することにより、回路部品をプリント基板16に装着させる。また、装着装置側制御装置は、回路部品を吸着ノズル20に吸着させた状態で、吸着ノズル20をカメラ32の上方の定位置に移動させ、カメラ32から回路部品の像を撮像して、その回路部品の吸着ノズル20に対する位置および方位(θ方向位置)を計測する像計測機能を有している。装着装置側制御装置は、像計測機能により計測された回路部品の位置および方位を参酌して、回路部品をプリント基板16の正しい位置に装着することができる。なお、計測の対象とされる像は、吸着ノズル20がカメラ32の上方に移動させられた状態で撮像され、照明装置38から放射されて吸着ノズル20に固定の反射板36によって反射される光によって形成される。つまり、カメラ32は、回路部品のシルエットを撮像するのである。
【0008】
回路部品供給装置8は、回路部品供給装置8の本体部としての回路部品供給台車52(以下、台車52と略称する)および台車52に保持されてそれと共に回路部品供給装置8を構成する複数のパーツフィーダ54(以下、フィーダ54と略称する)等を備えている。
【0009】
図2は回路部品供給装置8の正面図である。本図において、フィーダ54は、想像線(二点鎖線)で示されている。後述の、図3および図4においても同様である。台車52は、ベース60と、ハンドル61と、ベース60に支持されたフレーム62と、そのフレーム62に取り付けられたフレームプレート63と、フレーム62上に設けられたフィーダ保持装置64と、フレーム62に設けられた2つの係合部66とを主たる構成要素としている。図3は回路部品供給装置8の左側面図であり、図4はその右側面図である。図3に示すように、係合部66は2箇所に設けられている。なお、図4においては、ハンドル61は図示を省略されている。
【0010】
2つの係合部66は、図1に示すように、回路部品装着装置10のベースフレーム12に設けられた2つの係合装置68に係合させられることにより、回路部品装着装置10と台車52とを機械的に合体させる。各係合装置68は、回路部品装着装置10と台車52とが並ぶ方向(図1において左右方向)に平行移動し、かつ、その移動方向に平行な軸を回転軸とする回転移動が可能な花弁型の係合突起70を備えている。上記平行移動は、係合装置68に内蔵された複動のエアシリンダによって行われる。また、この平行移動の過程で、係合突起70は、図示しないカム機構によって、その移動方向に平行な軸回りに一定角度(例えば、90度)回転させられるようになっている。
【0011】
回路部品装着装置10と台車52とが合体していない状態では、係合突起70は、突出状態にあり、かつ、係合部66と軸方向に嵌合可能な回転位相にある。係合部66は、図3に示すように、丸穴部71とその丸穴部71から互いに逆向きに延びた一対の切欠72(それらは、水平方向に対峙する)とを有する開口を備えており、回路部品装着装置10と台車52とが合体のために接近させられると、係合突起70は係合部66の切欠72を通過する。その状態で、エアシリンダの一方の圧力室にエアが供給され、他方の圧力室からのエアの流出が許容されると、当初は係合突起70が正方向に回転させられつつ引っ込まされ、係合突起70が係合部66と軸方向に離脱不能に係合する。係合突起70は、回転を停止した後も一定距離引っ込まされ、それによって台車52が回路部品装着装置10に強く引きつけられる。エアの供給状態が逆転させられると、当初は係合突起70が回転することなく突出させられ、台車52が回路部品装着装置10から離間することが許容され、その後、係合突起70が突出させられつつ回転させられ、係合部66から軸方向に離脱可能な状態となる。
【0012】
回路部品装着装置10のベースフレーム12には、図1に示すように、ガイドテーパスリーブ74が設けられている。ガイドテーパスリーブ74は、係合突起70と係合部66との係合を妨げない位置において係合部66に嵌合させられる。具体的には、丸穴部71と嵌合させられるのであるが、係合突起70は、ガイドテーパスリーブ74よりも図1において台車52側に位置しているので、係合突起70と係合部66との係合は妨げられない。2組のガイドテーパスリーブ74と丸穴部71との嵌合により、台車52の回路部品装着装置10に対する垂直面に平行な方向の位置決めが正確に行われる。
【0013】
図2に示すように、回路部品装着装置10と台車52とには、ガイド機構80が設けられている。ガイド機構80は、回路部品装着装置10のベースフレーム12に取り付けられる2つのガイド部材82と、台車52のベース60に取り付けられる2つのローラ84とにより構成されている。なお、図2に示すガイド部材82と台車52との相対位置は、回路部品装着装置10と台車52とが合体させられた後の状態における位置が示されている。この状態では、ベース60にそれぞれ2つずつ設けられている固定車輪86と回動可能車輪88とが床から離れた状態となる。また、ローラ84もガイド部材82からわずかではあるが離間した状態となる。回路部品装着装置10と台車52とが合体していない状態では、各2つずつの固定車輪86と回動可能車輪88とが共に床に支持されており、台車52は容易に移動させることができる。
【0014】
合体のために回路部品装着装置10に台車52が接近させられると、ローラ84が、ガイド部材82に形成されている斜面90上を転がり上がり、その過程で固定車輪86が床から離間させられる。回路部品装着装置10と台車52とがさらに接近させられると、ガイド部材82に形成されたガイドレール92上をローラ84が転がる。ガイドレール92は、ローラ84との係合によって、回路部品装着装置10と台車52との水平方向(図2の紙面に直交する方向)の相対位置を、合体が容易に成され得る位置に調整する機能を果たす。このことにより、丸穴部71とガイドテーパスリーブ74との嵌合が容易に開始できるようにされているのである。回路部品装着装置10には、図示しない検出装置が設けられている。丸穴部71とガイドテーパスリーブ74とが嵌合し、当接部94が回路部品装着装置10のベースフレーム12に形成される図示しない突起に当接させられた状態で、上記図示しない検出装置により、台車52に設けられた合体検出用突起95(図3参照)が検出されるようになっている。そして、前記検出装置により合体検出用突起95が検出されると、係合装置68のエアシリンダが作動させられ、前述のように、係合突起70が係合部66に軸方向に離脱不能に係合し、台車52を回路部品装着装置10に向かって引き付けて固定する。
【0015】
図1に示すように、台車52は、係合部66において回路部品装着装置10に引き付けられ、係合部66の当接面96が係合装置68側の当接面97に当接するとともに、前記当接部94において回路部品装着装置10のベースフレーム12に形成される図示しない突起に当接させられることにより、台車52の合体方向の位置決めが正確に行われる。当接面97と上記図示しない突起の当接面とによって規定される平面(図示の例では垂直面)が合体面であり、その合体面に直角な方向が合体方向である。なお、係合装置68が係合突起70を回路部品装着装置10側に引き付ける際の引付力は、回動可能車輪88を床から、ローラ84をガイドレール92からそれぞれ離れさせるために必要な力よりもさらに大きくされており、台車52と回路部品装着装置10との合体が強固になされる(例えば、各係合装置68ごとに約250kgf≒2450N程度の大きさとされる)。
なお、台車52には、図3に示すように、回路部品装着装置10から各種の電力の供給を受けるための電力被供給部132と、圧縮空気の供給を受けるための空気被供給部134とが設けられている。
【0016】
フィーダ54は、フィーダ保持装置64に設けられる複数のフィーダ保持ユニット100により、各々1つずつ保持される。フィーダ保持装置64は、図4(右側面図)に示すように、隣接する6つのフィーダ保持ユニット100からなるフィーダ保持ユニット群102を4つ備えている。したがって、フィーダ保持装置64は、最大24個のフィーダ54を保持することができる。
【0017】
図2に示すように、複数のフィーダ保持ユニット100はそれぞれ、フレーム62に固定のベースプレート106と、そのベースプレート106に支持された係合部材108およびガイドプレート110と、フィーダ54に圧縮空気を供給する空気供給部112と、フィーダ54に各種の電力を供給する電力供給部114と、フィーダ54と台車52との通信に使用されるインタフェースである通信部116とを備えている。空気供給部112は前記空気被供給部134に接続され、電力供給部114は前記電力被供給部132に接続されている。ベースプレート106とガイドプレート110とは、すべてのフィーダ保持ユニット100に共有され、係合部材108は、各フィーダ保持ユニット群102を構成する6つのフィーダ保持ユニット100に共有される。前記ベース60,フレーム62,フレームプレート63およびベースプレート106が、フィーダ保持部材たるフィーダ保持台118を構成している。
【0018】
上記ベースプレート106の上面が保持面138(図4および図9参照)を構成し、複数個のフィーダ54が着脱可能にかつ一列に並んで保持される。そのため、ベースプレート106は耐摩耗性に優れた材料により作られている。例えば、機械構造用炭素鋼鋼材S50C製とされて焼入れされているのである。ベースプレート106には、図4および図8に示すように、複数の係合溝120が、各フィーダ保持ユニット100に対応して設けられている。これら係合溝120はそれぞれ、前後方向、すなわちフィーダ54の並び方向と直交する方向であって、回路部品供給装置8と回路部品装着装置10とが並ぶ方向と平行な方向に延びる向きに形成されている。フィーダ保持ユニット100において、回路部品装着装置10側が前である。また、ベースプレート106の係合溝120が形成された部分であって、係合溝120の長手方向の中間部より後側には、図6に示すように係合溝125が形成されている。係合溝125は保持面138に開口し、ベースプレート106を長手方向、すなわち複数個のフィーダ54が並ぶ方向に貫通して形成されており、係合溝125の一対の側面のうち、後側の側面には、保持面138より下方に位置し、保持面138に対して下部ほど後側へ傾斜する固定力発生面140が設けられている。
【0019】
また、係合部材108は長い板状を成し、ベースプレート106の前面に、フィーダ54が並ぶ方向に沿って図示しない固定手段たるボルトにより着脱可能に固定されている。係合部材108もS50C製で焼入れされている。係合部材108は、図6に示すように、ベースプレート106から上方へ突出させられるとともに、突出端部からベースプレート106の上方へ、保持面138と平行に延び出させられた突出部142を有している。突出部142の基端部の保持面138と対向する部分には、上方ほど後側に傾斜する傾斜当接面144が形成されている。突出部142にはまた、先端部の保持面138と対向する側に、後側ほど上方に傾斜する案内面146が設けられている。
さらに、前記ガイドプレート110は、図2および図3に示すように、ベースプレート106に複数本の支柱124によって取り付けられている。
【0020】
フィーダ54を説明する。
フィーダ54は、図2に示すように、同一種類の回路部品を複数個収容する部品収容リール150を、2つまで装着でき、図6に示すように、フィーダ本体170には、2組ずつの送り装置166,167およびテープ剥がし装置168,169が設けられている。それぞれ送り装置およびテープ剥がし装置を有する2個のフィーダが、フィーダ本体を共有にして一体的に構成されていると言うこともできる。
【0021】
各フィーダ54のフィーダ本体170は、ブロック状を成す嵌合部材180と、嵌合部材180に固定された取付部材184と、嵌合部材180に着脱可能に固定された一対の側板172(図6には一方の側板172のみが図示されている)と、ブロック状を成す2個のテープガイド部材182(図6には一方のテープガイド部材182のみが図示されている)とを含む。これら一対の側板172の間には、図示は省略するが、仕切板が設けられており、一対の側板172の各々と仕切板との間にそれぞれ、テープガイド部材182,送り装置およびテープ剥がし装置が1組ずつ設けられている。その他にも、図示は省略するが、必要に応じて仕切板が設けられている。なお、一対の側板172はそれぞれ、複数の部材に分かれており、各部材毎に取外し可能である。また、図6には、理解を容易にするために、一方の側板172,送り装置166,167およびテープ剥がし装置168,169を残して、他の側板172および仕切板等は除いた状態が図示されている。
【0022】
テープガイド部材182は、フィーダ本体部170の前部に前後方向、すなわちフィーダ54の長手方向であって、後述するテープ化回路部品の送り方向と平行に設けられ、テープ化回路部品の移動を案内する。なお、フィーダ54においてテープ化回路部品の送り方向において下流側を前側、上流側を後側とする。また、取付部材184には、図6および図7に示すように、フィーダ保持ユニット100の空気供給部112と嵌合して、後述する空気噴射ノズルに圧縮空気を供給するための空気被供給部196および電力供給部114と電気的に接続されて、後述するフィーダ制御装置,モータ,ソレノイドバルブ等に電力を供給するための電力被供給部198が設けられている。
【0023】
前記側板172は、その前部の下部において嵌合部材180に固定されている。嵌合部材180の下端部は、図9に示すように、一対の側板172より下方へ突出させられており、嵌合部材180の底面186がフィーダ本体170の底面を構成している。嵌合部材180は、側板172や仕切板より耐摩耗性に優れた材料により作られている。例えば、前記ベースプレート60と同様にS50C製とされて焼入れされているのである。
【0024】
嵌合部材180の底面186には、図6および図9に示すように、フィーダ54の長手方向に平行に延びる位置決めリブ188が突設されている。位置決めリブ188は、図9に示すように、断面形状が矩形を成し、嵌合部材180の幅より狭く、前記係合溝120と幅方向に相対移動不能に嵌合し合う幅を有している。係合溝120の深さは位置決めリブ188の高さより深くされており、位置決めリブ188が係合溝120に嵌合された状態では、フィーダ54は底面186においてベースプレート106の保持面138により下方から支持される。
【0025】
嵌合部材180の前部には、図6に示すように、前方に突出する位置決め突部190が設けられ、位置決め突部190の前端部には、前記傾斜当接面144と対応する傾斜を有する面、すなわち斜め上前方向きの傾斜当接面192(その傾斜当接面に対する法線が上方に向かうに従って前方に向かう傾斜当接面)が設けられている。
【0026】
部品収容リール150には、図2に示すように、回路部品を収容するキャリヤテープ152と、そのキャリヤテープ152内の回路部品が脱落しないようにキャリヤテープ152に接着されるカバーテープ154とからなるテープ化部品たるテープ化回路部品156が巻き付けられている。キャリヤテープ152には、多数の部品収容凹部が長手方向に等間隔に並んで形成され、部品収容凹部の各々に回路部品が1個ずつ収容され、キャリヤテープ152に接着されているカバーテープ154は部品収容凹部からの回路部品の飛出しを防止している。
【0027】
カバーテープ154は、吸着ノズル20により回路部品が吸着される位置(図1において吸着ノズル20が示されている位置)よりもわずかに部品収容リール150側(図2において右側)においてキャリヤテープ152から剥がされる。回路部品の供給を終えたキャリヤテープ152は、回路部品装着装置10側(図2において左側)に送られる。この送りのピッチは、キャリヤテープ152の長手方向における回路部品の保持ピッチと一致させられる。
【0028】
回路部品の供給を終えたキャリヤテープ152は、図1に示すように、テープガイド160によりテープを切断する切断手段たる切断機162に導かれる。これらテープガイド160と切断機162とは、フレーム62に取り付けられている。切断機162は、キャリヤテープ152を切断し、切断されたキャリヤテープ152の切断片は、フレーム62の下部に取り付けられら切断片収容器164に収容される。なお、キャリヤテープ152から剥がされたカバーテープ154の処理については後述する。
【0029】
フィーダ54は、同一種類の回路部品を複数個収容する部品収容リール150を、上述のように2つまで装着できる。フィーダ54は、1つまたは2つの部品収容リール150に収容されている1種類または2種類の回路部品を、1つずつ独立に供給できる。2つの部品収容リール150の回路部品を同時に供給することも可能である。ただし、回路部品装着装置10の吸着ノズル20は1つだけであり、本実施形態においては、回路部品を同時に供給する要求は通常は発生しない。したがって、複数のフィーダ54が同時に供給命令を受け取ることもない。
【0030】
2個の部品収容リール150はそれぞれ、図2に示すように、側板172にフィーダ54の幅方向に平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられたリール支持部材たる複数個ずつの支持ローラ200,201により回転可能に支持され、一対の側板172の間に配設されている。部品収容リール150から引き出されたテープ化回路部品156は、側板172に回転可能に取り付けられた3個のガイドローラ203に案内されてフィーダ54の前部に導かれる。
【0031】
なお、下側の部品収容リール150を支持する支持ローラ201のうち、最も後側の支持ローラ201は、図示しないリール抜落防止部材に取り付けられている。リール抜落防止部材は、フィーダ54の後部に、部品収容リール150の一対の側板172の間からの抜落ちを防止する作用位置と、部品収容リール150のフィーダ54からの取外しを許容する退避位置との間で移動可能に取り付けられている。支持ローラ201は、リール抜落防止部材が作用位置に位置する状態で部品収容リール150に接触して支持し、リール抜落防止部材が退避位置へ退避させられた状態では、部品収容リール150から離間してそ着脱を許容する。また、3個のガイドローラ203のうち、フィーダ54の前後方向において真ん中のガイドローラ203は、フィーダ54の前後方向に移動可能に設けられており、テープ化回路部品156の案内時には、テープ化回路部品送り方向において上流側に位置するガイドローラ203に最も接近した案内位置に位置させられ、上側の部品収容リール150の交換時には、上流側に位置するガイドローラ203から最も離れた位置へ移動させられ、上流側のガイドローラ203との間に部品収容リール150の着脱可能な隙間を形成する。
【0032】
送り装置166は、図6に示すように、モータ202と、そのモータ202の回転軸に取り付けられる駆動ギヤ204と、その駆動ギヤ204と噛み合わされ、駆動ギヤ204よりも歯数が多い被駆動ギヤ206と、その被駆動ギヤ206と一体的に形成される駆動プーリ208と、その駆動プーリ208の回転力を伝達する駆動ベルト210と、その駆動ベルト210により駆動される被駆動プーリ212と、その被駆動プーリ212と一体的に形成されるスプロケット214とを備えている。
【0033】
駆動ベルト210は、複数のガイドローラ224により、通過経路を規定されている。ガイドローラ224はテンションローラであり、側板172に回転可能に取り付けられた図示しないレバーに回転可能に保持されるとともに、レバーが図示しない付勢手段の一種であるスプリングによって付勢されることにより駆動ベルト210に接触し、張力を与える。
【0034】
また、モータ202はパルスモータであるので、スプロケット214の回転角度は、モータ202に与えられるパルスの数によって制御可能である。なお、モータ202とスプロケット214との回転角度は、駆動ギヤ204と被駆動ギヤ206とのギヤ比と、駆動プーリ208と被駆動プーリ212との半径の比との積と同じ比率で異なる。キャリヤテープ152には、その長手方向に一定間隔で連なる係合穴が形成されており、スプロケット214の外周上に等間隔に形成される突起と係合させられる。その係合を確実にするために、キャリヤテープ152のスプロケット214からの浮上がりがカバー225によって防止されている。
【0035】
スプロケット214が回転すると、部品収容リール150が回転させられる際の摩擦抵抗やガイドローラ224の回転摩擦等に起因する張力が、テープ化回路部品156に発生する。本フィーダ54においては、モータ202に与えるパルスの数を変更することにより、そのような外乱要因の大小に係わらず、容易に任意の送り量でテープ化回路部品156を送ることができる。したがって、テープ化回路部品156において回路部品が収容されているピッチが変わっても、容易に対処できる。
【0036】
テープ剥がし装置168は、駆動プーリ208の回転を伝達する駆動ベルト216と、その駆動ベルト216により駆動される被駆動プーリ218と、その被駆動プーリ218と一体的に形成される駆動側のピンチローラ220と、ピンチローラ220の外周面に予め設定された接触圧で接触させられる遊動側のピンチローラ222とを含んでいる。モータ202の回転は、スプロケット214と、ピンチローラ220およびピンチローラ222とにも伝達される。送り装置166とテープ剥がし装置168とは、モータ202,駆動ギヤ204,被駆動ギヤ206,駆動プーリ208を共用しており、送りと剥離とが同時に行われる。なお、ピンチローラ222は、図示しないブラケットにより取付部材172に回動可能に取り付けられたレバーにより回転可能に保持されており、レバーが図示しない付勢手段の一種であるスプリングによって付勢されることにより、ピンチローラ222がピンチローラ220に予め設定された接触圧で接触させられる。
【0037】
これらピンチローラ220と222との間に、キャリヤテープ152から剥がされたカバーテープ154(図5参照)が挟み込まれる。ピンチローラ220と222とは、テープ化回路部品156がスプロケット214によって送られる際に、カバーテープ154の既に剥がされている部分を部品収容リール150側に送ることによって、キャリヤテープ152に接着されているカバーテープ154を、順次剥がす機能を果たすのである。このカバーテープ154の送り量は、スプロケット214によるテープ化回路部品156の送り量より大きくなるようにされている。そして、カバーテープ154のテープ化回路部品156からの剥離位置は、カバー225に形成されたカバーテープ154の引出しスリットにより規定されているため、カバーテープ154の送り量の過大分は、ピンチローラ220,222のカバーテープ154に対するすべりにより吸収され、カバー225とピンチローラ220,222との間のカバーテープ154は常に緊張状態に保たれる。
【0038】
他方の送り装置167,テープ剥がし装置169も同様に構成され、送り装置167は、モータ226,駆動ギヤ228,被駆動ギヤ230,駆動プーリ232,駆動ベルト234,ガイドローラ244等を備えている。送り装置167は、上述のスプロケット214および被駆動プーリ212と同様のスプロケットおよび被駆動プーリを有し、これらスプロケットおよび被駆動プーリは、フィーダ本体170に、スプロケット214,被駆動プーリ212と幅方向において並ぶ位置に設けられている。テープ剥がし装置169は駆動ベルト236,被駆動プーリ238,ピンチローラ240,242,ガイドローラ244等を備え、送り装置167とモータ226等を共用している。
【0039】
フィーダ本体170の一対ずつのピンチローラ220,222および240,242が取り付けられた部分の下方には、図8に示すように、案内管246がブラケット248によって上下方向に延びる姿勢で着脱可能に固定されている。ピンチローラ220,222と、ピンチローラ240,242とによってそれぞれ送られるカバーテープ154は、案内管246の上側の開口である入口250から案内管246内に入り、下側の開口である出口252から出て、前記ベース60上に溜められる。
【0040】
案内管246内には、空気噴射ノズル254によって空気が噴射される。案内管246の側壁の入口250に近い部分には図示しない開口が設けられており、その開口を通って空気噴射ノズル254の先端部が案内管246内へ斜め下向きに突出させられている。噴射ノズル254は継手部材256および空気供給管258により前記空気被供給部196に接続されており、フィーダ54がフィーダ保持ユニット100に保持された状態では、空気被供給部134,空気供給部112,空気被供給部196を経て図示しない圧縮空気供給源から噴射ノズル254に圧縮空気が供給される。
【0041】
噴射ノズル254への圧縮空気の供給,遮断は、継手部材256に取り付けられたソレノイドバルブ260の切換えにより制御される。空気供給管258から供給される圧縮空気は、継手部材256から一旦ソレノイドバルブ260に入り、ソレノイドバルブ260が開かれていれば再び継手部材256に入って空気噴射ノズル254に供給され、開かれていなければ供給されない。空気噴射ノズル254から圧縮空気が噴射されれば、空気噴射ノズル254より下方の空気が噴射された空気に押されて下方へ流れるとともに、空気噴射ノズル254近傍の圧力が大気圧より低くなって案内管246の入口250から空気が吸入され、案内管246全体に下向きの空気の流れが生ずる。空気噴射ノズル254,ソレノイドバルブ260,圧縮空気供給源等が空気流発生装置262を構成しているのである。
【0042】
フィーダ本体170には、図8に示すように、ベースプレート106に設けられた前記係合溝125との係合により、フィーダ54自身をフレーム62に向かう向きに付勢する係合レバー270および係合レバー駆動装置272が設けられている。
フィーダ本体170を構成する前記嵌合部材180には、図6および図8に示すように、底面186,上面および側面(図6および図8において図面手前側とは反対側の側面)に開口する切欠274と、嵌合部材180の上面および切欠274に開口するスリット280とが設けられ、係合レバー270が収容されている。スリット280は嵌合部材180の両側面には開口しない凹状を成す。係合レバー270はU字形を成し、一端部においてフィーダ本体170に、フィーダ54の幅方向に平行な回動軸線のまわりに回動可能に取り付けられている。嵌合部材180のスリット280を画定する一対の側壁部により、支持軸276の両端が支持されており、その支持軸276に、係合レバー270の一端部が回動可能に支持されているのである。係合レバー270の他端部には回転係合部材たる係合ローラ278が回転可能に取り付けられており、係合レバー270は、係合ローラ278がフィーダ本体170の底面186から切欠274内に引っ込んだ引込位置(図8に二点鎖線で示す位置)と、底面186より下方へ突出した作用位置とに移動する。
【0043】
係合レバー駆動装置272は、操作レバー282と、トグル機構284と、連結リンク286とを有する。トグル機構284は長さが異なる一対のリンク288,290を有し、長い方のリンク288の一端部は係合レバー270にリンクピン292によって回動可能に連結され、短い方のリンク290の一端部は側板172に支持軸294によって回動可能に取り付けられるとともに、各リンク288,290の他端部はリンクピン296によって回動可能に連結されている。操作レバー282は支持軸298により、側板172にフィーダ54の幅方向に平行な回動軸線のまわりに回動可能に取り付けられている。連結リンク286の一端部は操作レバー282の回動軸線から外れた位置にリンクピン300により回動可能に連結され、他端部はリンク288,290を連結するリンクピン296に回動可能に連結されて、操作レバー282とリンク288,290とを連結している。
【0044】
操作レバー282は、付勢手段の一種である弾性部材としての引張コイルスプリング302により、係合レバー270を作用させる向きに付勢されている。この引張コイルスプリング300の付勢による操作レバー282の回動限度は、側板172に設けられたストッパ304(図8参照)により規定される。それにより、操作レバー282が引張コイルスプリング302の付勢力によって過剰に回動して、トグル機構284がデッドポイントを越えてまうことが防止される。
【0045】
複数のフィーダ54はそれぞれ、フィーダ制御装置56(以下、制御装置56と略称する)を備えている。制御装置56は、PU(プロセシングユニット),ROM,RAM等を備えたコンピュータを主体とするものであり、図10に示すように、種々の操作スイッチを備えた操作盤310が接続されている。これらの操作スイッチには、モータ202とモータ226とをそれぞれ独立に正逆両方向に回転させるためのもの、回路部品供給の際の各モータの回転速度を決定するためのもの、回路部品を1つ供給するごとの各モータの回転角度を決定するためのもの、送り装置166,167,テープ剥がし装置168,169をそれぞれ作動させるか否かを決定するためのもの等が含まれている。
【0046】
制御装置56にはまた、モータ202,226,ソレノイドバルブ260等が接続されており、上記操作スイッチ310の状態に基づいて、制御装置56はフィーダ54各部の制御を行うことができる。この制御装置56は、フィーダ54に設けられた通信部312(図7参照)および台車52に設けられた前記通信部116を介して台車52に設けられた制御装置(図示省略)や前記装着装置側制御装置と情報交換等を行う。台車52に設けられた制御装置も別の通信部を介して装着装置側制御装置と通信を行う。
【0047】
フィーダ54のフィーダ保持ユニット100への取付けを説明する。フィーダ54がフィーダ保持ユニット100から取り外された状態では、操作レバー282が引張コイルスプリング302の付勢力によりストッパ304に当接し、係合レバー270が図5および図6に示すように作用位置にあって、係合ローラ278が底面186から下方へ突出している。フィーダ54のフィーダ保持ユニット100への取付け時には、操作レバー282が図8に二点鎖線で示すように引張コイルスプリング302の付勢力に抗して回動させられる。それにより連結リンク286およびトグル機構284が作動し、係合レバー270が引込位置へ回動させられる。その状態でフィーダ54を水平な姿勢を保ち、フィーダ保持ユニット100の後方位置において、位置決めリブ188と係合溝120との相対位置を合わせ、位置決めリブ188の前部を係合溝120の後部に嵌合する。
【0048】
嵌合後、そのままフィーダ54を前進させれば、図6に示すように、嵌合部材180の前部に設けられた位置決め突部190が係合部材108の突出部142とベースプレート106との間に進入する。この際、図2に示すガイドプレート110により、フィーダ54のフィーダ保持ユニット100からの浮き上がりはわずかな量に限定され、位置決め突部190と係合部材108の突出部142との係合が滑らかに行われる。また、位置決め突部190に設けられた傾斜当接面192および突出部142に設けられた案内面146が、突出部142と保持面138との間への位置決め突部190の進入を案内する。
【0049】
フィーダ54を、傾斜当接面192が傾斜当接面144に当接するまで前進させた後、操作レバー282に加えていた力を解除すれば、操作レバー282は引張コイルスプリング302の付勢力により回動させられ、連結リンク286およびトグル機構284の作動により係合レバー270が作用位置へ回動させられ、係合ローラ278がベースプレート106に形成された係合溝125内へ進入するとともに固定力発生面140に係合する。係合レバー270は係合ローラ278により固定力発生面140により係合するため、係合時の摩擦が少なくて済み、スムーズに係合し得るとともに、固定力発生面140や係合レバー270の摩耗が少なくて済む。
【0050】
係合レバー駆動装置272はトグル機構284を有しており、係合レバー270は引張コイルスプリング302の付勢力を倍力した力で強固に固定力発生面140に押し付けられる。その結果、固定力発生面140からの反力の水平方向成分が係合レバー270を介してフィーダ本体170に伝達され、フィーダ54に前方へ向かう向きの力が作用し、傾斜面当接面192が傾斜当接面144に押し付けられ、フィーダ54が長手方向において位置決めされるとともに、斜面の作用によりフィーダ本体170の前部が保持面138に押し付けられる。また、固定力発生面140は、下方ほど後側へ傾斜させられており、斜面の作用により、フィーダ本体170の後部が保持面138に押し付けられる。フィーダ54は長手方向に隔たった2箇所においてベースプレート106に強固に押し付けられるのであり、前後方向および上下方向のいずれにおいても位置ずれの恐れなく、確実にフィーダ保持ユニット110に保持される。この状態では、操作レバー282がストッパ304に当接することはない。
また、フィーダ保持ユニット100に保持されたフィーダ54は、位置決めリブ188とベースプレート106の係合溝120との係合により、幅方向、すなわち図2の紙面と直交する方向の相対移動が禁止される。
【0051】
フィーダ54をフィーダ保持ユニット100から取り外す場合には、操作レバー282を引張コイルスプリング302の付勢力に抗して回動させ、係合レバー270を引込位置へ回動させた後、フィーダ54を水平な姿勢を保って後方へ移動させれば、フィーダ54をフィーダ保持ユニット100から外すことができる。
【0052】
フィーダ保持ユニット100に取り付けられたフィーダ54においては、前述のように、テープ化回路部品156が送り装置166,167により1ピッチずつ送られて回路部品を回路部品装着装置10に供給する。ピンチローラ220,222と、ピンチローラ240,242とによってそれぞれ送られるカバーテープ154は、図5および図8に示すように、軸方向が上下方向とされた状態で取り付けられた案内管246内を通過して垂下させられ、台車52のベース60上に溜められる。
【0053】
モータ202とモータ226との少なくとも一方が回転させられる際に、ソレノイドバルブ260が開かれ、空気噴射ノズル254に圧縮空気が供給されて案内管246内に噴射される。ソレノイドバルブ260は、前記制御装置56により制御され、テープ化回路部品156の送りと連動してソレノイドバルブ260が開閉させられ、送り時、すなわちカバーテープ154の剥がし時に空気噴射ノズル254から圧縮空気が噴射される。制御装置56のテープ化回路部品156の送りと連動してソレノイドバルブ260の開閉を行う部分が、空気流発生制御手段の一種であるテープ剥離・空気流発生同期制御手段を構成している。
【0054】
空気噴射ノズル254は斜め下向きに設けられており、圧縮空気の噴射により案内管246内に上方から下方へ向かう向きの空気の流れが生じさせられ、この空気の流れによりカバーテープ154が下方へ、すなわち案内管246の出口側へ送られる。このようにキャリヤテープ152から剥がされたカバーテープ154は案内管246を通って垂下させられるため、フィーダ本体170や送り装置166,167,テープ剥がし装置168,169等の各構成部材と接触して、詰まりを生じることがない。
【0055】
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、位置決めリブ188が第1位置決め部を構成し、傾斜当接面192が第1当接面を構成し、係合レバー270が係合リンクを構成し、係合レバー駆動装置272が係合リンク駆動装置を構成し、係合溝120が第2位置決め部を構成し、傾斜当接面144が第2当接面を構成している。
【0056】
上記実施形態において、フィーダおよびフィーダ保持部材の各当接面は傾斜当接面144,192とされていたが、図11に示すように、垂直当接面としてもよい。パーツフィーダ320のフィーダ本体322を構成する嵌合部材324の前部には、係合突部326が設けられるとともに、前端面はパーツフィーダ320の長手方向に直角な垂直当接面328とされている。垂直当接面328の上部には、上方ほど後側に傾斜する案内面330が形成されている。332は、嵌合部材324の底面に突設された位置決めリブである。
【0057】
フィーダ保持部材を構成するベースプレート334に固定の係合部材336は、保持面338から上方へ垂直に突出させられ、垂直当接面340が形成されるとともに、突出端部には保持面338上へ平行に延び出す突出部342が設けられている。突出部342の先端部の保持面338と対向する側には、後方ほど上方へ傾斜する案内面344が形成されている。また、突出部342の下面と保持面338との間の寸法は、係合突部326が隙間なく嵌合される大きさとされている。
【0058】
パーツフィーダ320をフィーダ保持ユニットに取り付ける場合には、前記実施形態におけると同様に、係合レバーを引込位置へ移動させ、パーツフィーダ320を水平な姿勢に保ち、フィーダ保持ユニットの後方から位置決めリブ332を係合溝346に係合させ、垂直当接面328,340同士が当接するまで前進させる。それにより係合突部326が突出部342と保持面338との間に進入するが、この進入は係合突部326の前端部に設けられた案内面330と突出部342に設けられた案内面344とにより案内される。
【0059】
垂直当接面328と340とが当接した後、係合レバーに加えていた力を解除すれば、係合レバーの固定力発生面への係合によって生ずる固定力により、垂直当接面328が340に押し付けられ、フィーダ320が長手方向に位置決めされる。また、突出部342と係合突部326との間に隙間は殆どなく、突出部342によりフィーダ320の前部の浮き上がりが防止される。また、係合レバーが作用位置へ移動させられることにより、フィーダ320が保持面338に押し付けられてフィーダ320の浮き上がりが防止され、位置決めリブ348と係合溝346との嵌合により幅方向の移動が阻止されることは、前記実施形態と同じである。
【0060】
前記実施形態において、キャリヤテープから剥がされたカバーテープの排出を案内する案内管246には、1つの空気噴射ノズルにより圧縮空気が噴射されるようになっていたが、図12に示すように、案内管360の側壁に複数の噴射口362を、案内管360の軸線を中心として軸対称に、かつ斜め下向きに形成し、複数の方向から圧縮空気を噴射するようにしてもよい。案内管360の噴射口362が形成された部分にリング状の継手部材364を嵌合し、固定する。継手部材364には円環状の通路366が形成されており、継手部材364には管368が取り付けられるとともに、図示しない別の継手部材,ソレノイドバルブ,空気供給管等を介して圧縮空気供給源に接続されている。
【0061】
テープ化回路部品が送られ、カバーテープがキャリヤテープから剥がされるとき、ソレノイドバルブの切換えによって継手部材364に圧縮空気が供給される。供給された圧縮空気は複数の噴射口362から案内管360内に向かって噴射される。複数の噴射口362は案内管360の軸線を中心として軸対称に形成されており、周方向の複数の位置から案内管360の中心に向かって空気が噴射されるため、カバーテープが案内管360の内面に押し付けられる恐れがなく、軽快に送られる。
【0062】
また、前記実施形態において案内管246,360はフィーダ54に取り付けられていたが、図13に示すように、フィーダ保持台118にも案内管380を固定してもよい。案内管380はブラケット384によってフィーダ保持台118を構成するフレームプレート63に取り付けられている。案内管380は、フィーダ保持台118の複数のフィーダ取付位置の各々に上下方向に延びる姿勢で取り付けられており、上端は、フィーダ54がフィーダ保持ユニット110に保持されたとき、前記案内管246の出口の僅かに下側に位置する位置まで延び出させられ、下端はベース60近傍に至っている。案内管380は途中で湾曲させられ、下端部がベース60のフィーダ54から離れた空きスペースに位置させられている。また、案内管380の内径は、案内管246の内径より大きく、かつ案内管246の外径より小さくされている。
【0063】
なお、案内管380は、上下方向においてフィーダ54の制御装置56,取付部材184,通信部312に達する長さを有するが、これら制御装置56,取付部材184,通信部312および案内管380は、フィーダ54がフィーダ保持ユニット100の後方位置において水平に前進させられてフィーダ保持ユニット100に保持されるとき、幅方向において互いに干渉しないように設けられている。制御装置56,取付部材184,通信部312の幅が、案内管380がフィーダ54の幅方向においてフィーダ54からはみ出さず、かつ、制御装置56等と幅方向において干渉することがない幅とされているのである。案内管380との接続上、必要であれば、案内管246をフィーダ54の幅方向に湾曲させ、フィーダ54がフィーダ保持ユニット100に保持されたとき、案内管246の出口と案内管380の入口(上側の開口)とが一致するようにしてもよい。また、一対の側板172の間には部品収容リール150を配設するのに十分な隙間があり、それら側板172の間の隙間の制御装置56の近傍部分を前方へ開放しておくことにより、案内管380との干渉を避けられる。
【0064】
案内管380には、長手方向のほぼ中間位置に空気噴射ノズル392が固定されている。空気噴射ノズル392は、図14に示すように、案内管380の側壁に形成された嵌合穴394に先端部が嵌合されるとともに、ろう付け等、適宜の手段により固定されている。空気噴射ノズル392は、その先端部が案内管380内へは突出しない状態で斜め下向きに嵌合されている。空気噴射ノズル392は、フィーダ54の空気噴射ノズル254と同様に、図示しない管,フィーダ保持台118に設けられた継手部材,ソレノイドバルブ,空気供給管(図示省略)および前記空気被供給部134を介して圧縮空気供給源に接続されている。これら継手部材およびソレノイドバルブ等は、フィーダ54に設けられた継手部材256およびソレノイドバルブ260等と同様に構成されている。また、案内管380の側壁の中間位置であって、空気噴射ノズル392が固定された部分より入口に近い部分には、側壁を貫通する空気抜穴396が多数、形成されている。
【0065】
複数のフィーダ54がそれぞれフィーダ保持ユニット100に保持された状態では、案内管380の上側開口(入口)が案内管246の出口の僅かに下側に位置する状態となり、ほぼ連続する案内通路を形成する。フィーダ54が台車52に取り付けられるとき、カバーテープ154の端は案内管246内に入れられるとともに、案内管246の出口から出ていないようにされる。テープ化回路部品が送られ、カバーテープが剥がされるとき、2つの空気噴射ノズル254,392から同時に空気が噴射される。空気噴射ノズル392への圧縮空気の供給,遮断を切り換えるためのソレノイドバルブは、台車52に設けられた制御装置により制御されるが、このソレノイドバルブおよびフィーダ54に設けられた前記ソレノイドバルブ260がそれぞれ、制御装置56および台車52に設けられた制御装置によって空気噴射ノズル254,392から同時に空気が噴射されるように制御されるのである。
【0066】
カバーテープ154がキャリヤテープ152から剥がされるのに伴って案内管246内のカバーテープ154は下方へ送られて案内管380内に入る。案内管380の内径は、案内管246の内径より大きく、外径より小さくされているため、カバーテープ154は確実に案内管380に入ることができる。また、案内管380の内径は、案内管246の外径より小さく、案内管246と案内管380との間の隙間は僅かであるため、空気の漏れは僅かであり、支障はない。なお、案内管380の上端部に、上方ほど内径が増大するテーパ面を有する案内部を設け、カバーテーパ154の進入を案内するようにし、他の部分は案内管246と同じ径のものとしてもよい。この場合にも、案内部の最大内径は、案内管246の内径より大きく、外径より小さくされる。
【0067】
空気噴射ノズル254から噴射された空気は、案内管380の途中に設けられた空気抜穴396を通って抜け、空気の流れが生じ、カバーテープ154が下方へ送られる。空気抜穴396の下側に空気噴射ノズル392が設けられているため、空気抜穴396より下の部分では、カバーテープは空気噴射ノズル392から噴射された空気によって生じさせられた流れにより下方へ送られる。カバーテープ154は案内管246および380により構成される長い案内通路を通って送られるが、長手方向の2箇所において空気が噴射されるため、スムーズに送られる。また、空気噴射ノズル392の先端部が案内管380内に突出させられていないため、カバーテープが空気噴射ノズル392に引っ掛かる恐れがなく、スムーズに送られる。
【0068】
前記実施形態において案内管246,380,360の空気の流れは、空気噴射ノズル254,392,噴射口362から空気を噴射することにより生じさせられていたが、案内管内の空気を吸引することによって入口から出口に向かう空気の流れを生じさせてもよい。例えば、図15に示すように、前記実施形態におけると同様に、案内管400をフィーダ保持台118にブラケット402によって固定するとともに、案内管400の出口をケーシング404に接続する。案内管400は、前記案内管380と同様に、フィーダ保持台118の複数のフィーダ取付位置の各々に取り付けられている。
【0069】
フィーダ54は、上下方向に延びる案内管414のみを有し、案内管400の上端は、フィーダ保持ユニット110に保持されたフィーダ54の案内管246の出口の僅かに下側の位置まで延び出させられ、下端はベース60近傍に至っている。フィーダ54がフィーダ保持ユニット100に保持された状態では、2つの案内管400,414が実質的につながった状態となる。フィーダ54がフィーダ保持ユニット100に保持されるとき、案内管414とフィーダ54の制御装置56等との干渉が回避されるようにされていることは、前記実施形態と同じである。
【0070】
ケーシング404は回路部品供給装置8の全部のフィーダ54、すなわち全部の案内管400に共通であり、各案内管400の出口(下端部の開口)がそれぞれ接続されている。ケーシング404は開閉可能なカバーを有するものとし、内部に交換可能なテープ収容器406を配設するとともに、ケーシング404内の空気が真空発生装置408により吸引されるようにする。
【0071】
真空発生装置408による空気の吸引は、回路部品の供給が行われる間は連続的に行われ、案内管400内の空気がケーシング404側へ吸引されることにより、入口から出口に向かう向きの空気の流れが生じ、カバーテープが送られる。カバーテープはテープ収容器406に溜められるため、テープ収容器406が一杯になれば交換すればよく、カバーテープが一杯になったときの処理を容易に行うことができる。
【0072】
上記ケーシング404内を複数の空間に区切るとともに各空間に複数の案内管400を接続し、かつ、それら空間の各々と真空発生装置408との間に、それら空間の各々を選択的に真空発生装置408に連通させる選択的連通装置を設けることも可能である。これにより、複数の空間のうち、接続されている複数の案内管400のいずれかに現に空気の流れを生じさせる必要がある空間のみの空気が吸引されるようにし、真空発生装置408の容量を小さくすることができる。この場合には、テープ収容器406も上記各空間に対応する複数個に分割することが望ましいが、テープ収容器406を省略し、各空間自体がテープ収容器として機能する構成とすることも可能である。
【0073】
なお、前記実施形態において回路部品供給装置は回路部品装着装置に対して移動させられ、所定の位置において位置決めされ、連結されるようになっていたが、位置を固定して設けてもよい。
【0074】
また、前記実施形態においてフィーダ54は2組ずつの送り装置166,167,テープ剥がし装置168,169および部品収容リール150を有するものとされていたが、それらを1つずつ有するパーツフィーダに本発明を適用することができる。
【0075】
さらに、前記各実施形態において、案内管はフィーダのみに取り付けられ、あるいはフィーダとフィーダ保持部材との両方に取り付けられていたが、フィーダ保持部材のみに取り付けてもよい。この場合、案内管は、フィーダとフィーダ保持部材とにそれぞれ取り付けられた2本分の案内管の機能を果たす長い1本の案内管とされる。そのため、フィーダ保持部材に取り付けられた案内管の上端部は、フィーダのテープ剥がし装置近傍部まで延び出させられることとなるが、フィーダが、フィーダ保持部材への取付け時に案内管と干渉しない構成を有するものであれば支障はない。
【0076】
また、フィーダ保持部材のみに案内管を設ける場合、案内管の、フィーダのフィーダ保持部材への取付け時に少なくともフィーダと干渉する恐れのある部分を伸縮させるようにしてもよい。案内管の伸縮部は、一直線状に構成し、フィーダのフィーダ保持部材への取付け時には、フィーダと干渉しない退避位置(例えば、制御装置より下方の位置)へ退避させ、取付け後、テープ剥がし装置近傍の作用位置へ伸び出させるのである。案内管の伸縮は、作業者が行うようにしてもよく、あるいは伸縮装置により自動的に伸縮させるようにしてもよい。
【0077】
さらに、前記各実施形態において送り装置およびテープ剥がし装置は、電動モータを駆動源としていたが、駆動源は電動モータに限らず、例えばフィーダの各々に設けられた流体圧シリンダを駆動源とし、駆動源の駆動力が駆動力伝達装置によって送り部材および剥がし部材に伝達され、送りと剥がしとが互いに関連して行われるように構成してもよく、あるいはフィーダとは別に設けられ、複数のフィーダに共通の電動モータや流体圧シリンダ等を駆動源とし、駆動源の駆動力をフィーダに設けられた駆動部材に入力し、駆動部材から駆動力伝達装置を経て送り部材および剥がし部材に伝達されるようにしてもよい。
【0078】
また、前記実施形態においてキャリヤテープから剥がされたカバーテープは案内管を通って送られるようになっていたが、2個を一対とする回転体たる送りローラを複数対と、それら送りローラを回転させる回転駆動装置とを含むカバーテープ送り装置を設けてカバーテープを送るようにしてもよい。カバーテープは送りローラにより規定される経路を通って送られ、送り装置やテープ剥がし装置を構成する部材に絡んだりすることなく送られる。回転駆動装置を送り装置あるいはテープ剥がし装置と駆動源を共用するものとし、キャリヤテープの送りやカバーテープの剥がしと同期してカバーテープを送るようにしてもよく、あるいは専用の駆動源を有するものとし、キャリヤテープの送りやカバーテープの剥離と同期してあるいは任意の時期にカバーテープを送るようにしてもよい。
【0079】
案内管を通って送られたカバーテープやカバーテープ送り装置により送られたカバーテープは、ベース上に溜めてもよく、テープ収容器をベースに着脱可能に設けて収容してもよい。テープ収容器は、全部のフィーダに共通に1つ設けてもよく、あるいは複数個ずつのフィーダに共通のテープ収容器を複数設けてもよい。テープ収容器がカバーテープで一杯になったならば、テープ収容器を台車から引き出してカバーテープを捨て、あるいはテープ収容器を空のものと交換する。
【0080】
さらに、前記各実施形態において、キャリヤテープから剥がされたカバーテープは案内管に入れられて垂下させられ、ベース上に溜められるようにされていたが、巻取リールおよびリール回転駆動装置を有するテープ巻取装置を設け、テープ巻取装置により、カバーテープをキャリヤテープから剥がすとともに巻取リールに巻き取るようにしてもよい。カバーテープの剥がしは、テープ化回路部品の送りと関連して行われる。リール回転駆動装置は送り装置と駆動源を共通にしてもよく、別にしてもよい。
【0081】
また、本発明は、フィーダ保持部材により保持され、フィーダ保持部材の複数のパーツフィーダの各部品供給部が並ぶ方向の移動により、選択的に部品供給位置に位置決めされるパーツフィーダ、そのパーツフィーダを備えた回路部品供給装置に適用することができる。
【0082】
さらに、本発明は、上記各実施形態の構成要素の組合わせを変えた態様で実施することができる。
その他、特許請求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるパーツフィーダを備え、本発明の一実施形態である回路部品供給装置の一部および回路部品装着装置の一部を示す正面図である。
【図2】上記回路部品供給装置を示す正面図である。
【図3】上記回路部品供給装置を示す左側面図である。
【図4】上記回路部品供給装置を示す右側面図である。
【図5】上記パーツフィーダを示す正面図である。
【図6】上記パーツフィーダの前部を拡大して示す正面図である。
【図7】上記パーツフィーダがフィーダ保持ユニットにより保持されている状態の一部を示す正面図(一部断面)である。
【図8】上記パーツフィーダの送り装置およびテープ剥がし装置等が設けられた部分を拡大して示す正面図である。
【図9】上記パーツフィーダの位置決めリブがフィーダ保持ユニットの係合溝に嵌合された状態を示す右側面図である。
【図10】上記パーツフィーダに設けられたフィーダ制御装置を概略的に示す図である。
【図11】本発明の別の実施形態であるパーツフィーダがフィーダ保持ユニットに保持された状態を示す正面図(一部断面)である。
【図12】本発明の更に別の実施形態であるパーツフィーダの構成要素である案内管を示す正面断面図である。
【図13】本発明の実施形態であるパーツフィーダを備え、本発明の別の実施形態である回路部品供給装置を示す正面図である。
【図14】図13に示す回路部品供給装置の案内管の空気噴射ノズルが取り付けられた部分を取り出して示す正面断面図である。
【図15】本発明の別の実施形態であるパーツフィーダを備え、本発明の別の実施形態である回路部品供給装置を示す正面図である。
【符号の説明】
8:回路部品供給装置 54:パーツフィーダ 64:フィーダ保持装置
110:フィーダ保持ユニット 118:フィーダ保持台 120:係合溝 138:保持面 140:固定力発生面 144:傾斜当接面
166,167:送り装置 168,169:テープ剥がし装置 170:フィーダ本体 188:位置決めリブ 192:傾斜当接面 270:係合レバー 272:係合レバー駆動装置 282:操作レバー 284:トグル機構 286:連結リンク 288,290:リンク 302:引張コイルスプリング 320:パーツフィーダ 322:フィーダ本体

Claims (2)

  1. それぞれ1種類ずつの部品を順次1個ずつ供給するパーツフィーダが複数個、共通のフィーダ保持部材の保持面に着脱可能にかつ一列に並んで保持される形式のパーツ供給装置において、
    前記パーツフィーダの各々に、▲1▼各パーツフィーダの底面において各パーツフィーダの長手方向に平行に延びる第1位置決め部と、▲2▼第1当接面と、▲3▼各パーツフィーダの底面から内部に引っ込んだ引込位置と底面より下方へ突出した作用位置とに移動可能な係合リンクと、▲4▼前記係合リンクを前記引込位置と前記作用位置とに移動させるとともに、作用位置に維持可能な係合リンク駆動装置とを設けるとともに、前記フィーダ保持部材に、(a) 前記保持面において前記複数のパーツフィーダの並び方向と直交する方向に延び、前記第1位置決め部とパーツフィーダの長手方向には相対移動可能であるが幅方向には相対移動不能に嵌合し合う第2位置決め部と、(b) 前記パーツフィーダの第1当接面と当接してパーツフィーダの長手方向の位置決めを行う第2当接面と、(c) 前記フィーダ保持部材に設けられ、前記作用位置に移動させられた前記係合リンクからの作用力に対する反力として、前記パーツフィーダの前記底面を前記保持面に押し付けるとともに、前記第1当接面を前記第2当接面に押し付ける向きの固定力を発生させる固定力発生面とを設けたことを特徴とするパーツ供給装置。
  2. フィーダ保持部材の保持面に着脱可能に保持され、部品を1個ずつ順次供給するパーツフィーダにおいて、
    ▲1▼パーツフィーダの底面においてパーツフィーダの長手方向に平行に延び、前記保持面に設けられた第2位置決め部とパーツフィーダの長手方向には相対移動可能であるが幅方向には相対移動不能に嵌合し合う第1位置決め部と、▲2▼前記フィーダ保持部材に設けられた第2当接面と当接してパーツフィーダの長手方向の位置決めを行う第1当接面と、▲3▼前記底面から内部に引っ込んだ引込位置と底面より下方へ突出した作用位置とに移動可能であり、作用位置において、前記フィーダ保持部材に設けられた固定力発生面と係合することにより、前記底面を前記保持面に押し付けるとともに前記第1当接面を前記第2当接面に押し付ける向きの固定力を固定力発生面から受ける係合リンクと、▲4▼前記係合リンクを前記引込位置と前記作用位置とに移動させるとともに、作用位置に維持可能な係合リンク駆動装置とを設けたことを特徴とするパーツフィーダ。
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