JP2023074032A - 部品供給装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023074032000001
【課題】ホイールに回転を伝達するスプロケットのピンの摩耗を低減することができる部品供給装置を提供することを目的とする。
【解決手段】搬送路21L上のキャリアテープCTの送り孔KHに外周ピン35Tを係合させて回転することでキャリアテープCTを搬送する導入スプロケット35と、外周に複数の凹部40Bを有し、回転する導入スプロケット35の外周ピン35Tを凹部40Bで受けることで導入スプロケットの回転に従って回転するホイール40を備える。外周ピン35Tの凹部40Bの内面に当接する当接面35Hと凹部40Bの内面のうち外周ピン35Tが当接する被当接面40Hはともに平面から成り、当接面35Hと被当接面40Hは線接触する。
【選択図】図10

Description

本発明は、部品を収納した部品供給テープを搬送して部品供給位置に部品を供給する部品供給装置に関する。
従来、基板に部品を搭載する部品搭載装置が知られている。部品搭載装置に部品を供給する部品供給装置としては、部品を収納したベーステープにカバーテープを貼り付けて構成したキャリアテープ(部品供給テープ)を用いるテープフィーダが多用されている。テープフィーダは、キャリアテープの搬送路を備えたフレームに、搬送路上のキャリアテープを搬送するスプロケットと、スプロケットによって搬送されるキャリアテープのベーステープからカバーテープを剥離する剥離部を備えている。
このような部品供給装置の中には、部品点数を低減する観点等から、或るギアを駆動する構成として、キャリアテープを搬送するためのスプロケットをギアの代わりにして対象のギアを駆動するようにした構成が知られている(例えば、下記の特許文献1)。この場合、駆動しようとする対象のギアにこれと同心に円盤状部材を設けておき、その円盤状部材の外周部に設けられた凹部に回転するスプロケットのピンを当接させることでスプロケットの回転を対象のギアに伝達するようにする。
特開2021-125625号公報
しかしながら、スプロケットのピンは従来、加工性およびキャリアテープの送り孔からの抜け性の面から円錐形状となっているため、スプロケットのピンが円盤状部材の凹部に当接する際、ピンは凹部の内面と点接触して(すなわち局所当たりして)摩耗が生じ、ピンの耐久性が低下するおそれがあるという問題点があった。
そこで本発明は、ホイールに回転を伝達するスプロケットのピンの摩耗を低減することができる部品供給装置を提供することを目的とする。
本発明の部品供給装置は、部品が収納された収納部を有するベーステープと前記ベーステープに貼り付けられて前記収納部を覆うカバーテープとを有する部品供給テープを用いて前記部品を部品供給位置に供給する部品供給装置であって、前記部品供給テープの搬送路を備えたフレームと、前記フレームに設けられ、前記搬送路上の前記部品供給テープの送り孔にピンを係合させて回転することで前記部品供給テープを搬送するスプロケットと、回転する前記スプロケットの前記ピンが外周に設けられた凹部に当接されることで前記スプロケットの回転に従って回転する円盤状部材と、を備えた。
本発明によれば、ホイールに回転を伝達するスプロケットのピンの摩耗を低減することができる。
本発明の一実施の形態におけるテープフィーダを備えた部品搭載装置の概略構成を示す側面図 本発明の一実施の形態におけるテープフィーダで使用されるキャリアテープをリールとともに示す斜視図 本発明の一実施の形態におけるテープフィーダで使用されるキャリアテープの一部の斜視図 本発明の一実施の形態におけるテープフィーダの側面図 本発明の一実施の形態におけるテープフィーダの一部の側面図 本発明の一実施の形態におけるテープフィーダの一部の側面図 本発明の一実施の形態におけるテープフィーダの一部の側面図 本発明の一実施の形態におけるテープフィーダの一部の斜視図 本発明の一実施の形態におけるテープフィーダの一部の(a)平面図(b)側面図 本発明の一実施の形態におけるテープフィーダが備える導入スプロケットの外周ピンとホイールの凹部とが当接する部分付近の(a)側面図(b)一部断面斜視図 本発明の一実施の形態におけるテープフィーダが備える導入スプロケットの外周ピンとホイールの凹部とが当接する部分付近の断面斜視図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態におけるテープフィーダが備える導入スプロケットの外周ピンとホイールの凹部とが当接する部分付近の側面図 本発明の一実施の形態におけるテープフィーダの一部の断面斜視図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるテープフィーダが備える第2ガイド部材を剥離ギアとともに示す斜視図 本発明の一実施の形態におけるテープフィーダの一部の断面側面図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるテープフィーダによるキャリアテープを搬送する手順を説明する図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるテープフィーダによるキャリアテープの搬送手順を説明する図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるテープフィーダによるキャリアテープの搬送手順を説明する図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるテープフィーダによるキャリアテープの搬送手順を説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態における部品搭載装置1を示している。部品搭載装置1は、上流工程側から送られてきた基板KBを水平方向に搬送して作業位置に位置決めし、その基板KBに部品BHを搭載して下流工程側に搬出する部品搭載作業を繰り返し実行する装置である。
図1において、部品搭載装置1は、基台11、基板搬送部12、テープフィーダ13、搭載ヘッド14およびヘッド移動機構15を備えている。本実施の形態では説明の便宜上、基板KBが搬送される方向をX方向(作業者OPから見た左右方向)とし、X方向と直交する水平方向をY方向(作業者OPから見た前後方向)とする。また、上下方向をZ方向とする。
図1において、基板搬送部12は、基台11上をX方向に延びた一対のベルトコンベア12aを備えている。基板搬送部12は一対のベルトコンベア12aを同時に作動させることで基板KBをX方向に搬送し、作業位置に位置決めする。基台11にはフィーダ台車FDが連結されており、テープフィーダ13はフィーダ台車FDの上部に設けられたフィーダベースFBに着脱自在に取り付けられている。フィーダベースFBには複数のテープフィーダ13をX方向に並べて取り付けることができる。
テープフィーダ13は部品搭載装置1における部品供給部(部品供給装置)であり、部品BHを収納した部品供給テープとしてのキャリアテープCTを搬送して、部品供給位置13P(図1)に部品BHを供給する。図2および図3(図3は図2における領域AE1)に示すように、キャリアテープCTはベーステープBTとベーステープBTの上面に貼り付けられたカバーテープTTを備えて構成されている。キャリアテープCTはリールRLに巻き付けられた状態で供給される(図2)。
ベーステープBTは長手方向に一列に並んだ複数のポケットPKを有している。各ポケットPKには部品BHが収納されている。カバーテープTTはベーステープBTに貼り付けられた状態で、各ポケットPKから部品BHが脱落するのを防止する。ベーステープBTには、ポケットPKの列と平行してキャリアテープCTの長手方向に一列に並んだ複数の送り孔KHが形成されている(図3)。
このように本実施の形態において、キャリアテープCTは、部品BHが収納された収納部としてのポケットPKを有するベーステープBTと、ベーステープBTに貼り付けられてポケットPKを覆うカバーテープTTとを有する構成となっている。
図1において、搭載ヘッド14は下向きに延びた複数のノズル14Nを備えている。ヘッド移動機構15は例えばXYロボットから成り、搭載ヘッド14を水平面内で移動させる。搭載ヘッド14は、テープフィーダ13が部品供給位置13Pに供給した部品BHをノズル14Nの下端に吸着してピックアップする。このように本実施の形態において、テープフィーダ13は、部品供給テープとしてのキャリアテープCTを用いて部品BHを部品搭載装置1に供給する構成となっている。
図1において、部品搭載装置1は制御装置16を備えている。制御装置16は、基板搬送部12、各テープフィーダ13、搭載ヘッド14およびヘッド移動機構15の各動作の制御を行う。制御装置16には操作パネルPNが接続されている。作業者OPは操作パネルPNを通じて制御装置16に入力操作を行うことができる。
部品搭載装置1が部品搭載作業を行うときには、制御装置16は先ず、基板搬送部12を作動させて上流工程側から送られてきた基板KBを受け取り、作業位置まで搬送させて位置決めする。そして、基板KBを位置決めしたらテープフィーダ13を作動させて部品供給位置13Pに部品BHを供給させつつ、ヘッド移動機構15を作動させて、搭載ヘッド14に部品移載動作を繰り返し行わせる。部品移載動作は、テープフィーダ13が供給する部品BHをノズル14Nに吸着させる動作と、ノズル14Nに吸着させた部品BHを基板KBに搭載させる動作から成る。
制御装置16は、搭載ヘッド14に部品移載動作を繰り返し行わせて基板KBに搭載すべき部品BHを全て搭載したら、基板搬送部12を作動させて、基板KBを下流工程側に搬出する。これにより基板KBの1枚当たりの部品搭載作業が終了する。
次に、テープフィーダ13の構成および動作について説明する。図4に示すように、テープフィーダ13は、フレーム21、テープ引込機構22、搬送機構23、カバー部材24、カバーテープ剥離機構25、操作・表示部26および制御部27を備えている。
テープフィーダ13はフレーム21がフィーダ台車FDのフィーダベースFBに取り付けられる。テープフィーダ13(フレーム21)がフィーダベースFBに取り付けられた状態では、フレーム21の幅方向がX方向に一致し、前後方向がY方向に一致する。フレーム21のY方向の端部のうち、基板搬送部12に近い側を前端側と称し、基板搬送部12から遠い側を後端側と称する。
図4において、フレーム21内にはフレーム21の後端側から前端側に延びるキャリアテープCTの搬送路21Lが設けられている。搬送路21Lはフレーム21の後端部に開口したテープ入口21K(キャリアテープCTの導入位置)と、フレーム21の前端側に開口したテープ出口21Tを有している。
キャリアテープCTはテープ入口21Kから挿入され、テープ出口21Tから排出されるように搬送される。以下、フレーム21におけるテープ入口21Kが設けられている側を「上流側」と称し、テープ出口21Tが設けられている側を「下流側」と称する。
図4において、搬送路21Lは全体として、フレーム21内を上流側下部から下流側上部に向かって延びる経路に形成されている。詳細には、搬送路21Lは、テープ入口21Kから下流側に向かってほぼY方向に沿って延び、フレーム21の中間部から下流側に斜め上方に向かって延びた後、フレーム21の上部において露出する状態で更に下流側に延びてテープ出口21Tに至る経路に形成されている。
図4において、フレーム21の上流側には空洞領域が形成されている。この空洞領域は、後述するようにベーステープBTから剥離されたカバーテープTTが収容される収容部21Sとなっている。
図4において、フレーム21の下流側下部にはY方向に延びた形状を有する連結部21Rが設けられている。テープフィーダ13は、連結部21RがフィーダベースFBに設けられたスロット(図示せず)に挿入されることで、フィーダベースFBに(すなわちフィーダ台車FDに)連結される。
図4において、テープ引込機構22は、挿入検出部22a、引込スプロケット22bおよび引込モータ22cを備えている。挿入検出部22aはフレーム21の上流側下部に設けられており、テープ入口21Kから搬送路21L内に挿入されたキャリアテープCTの先頭部を検出する。
引込スプロケット22bもフレーム21の上流側下部に位置している、引込スプロケット22bは、X方向に沿った軸まわりに(すなわちYZ面に沿った方向に)回転自在に設けられている。引込スプロケット22bは外周部に複数のピン(図示せず)を有しており、これら複数のピンのうち最下端に位置するものを搬送路21L内に位置させている。
引込モータ22cは、挿入検出部22aによってキャリアテープCTの先頭部がテープ入口21Kに挿入されたことが検出された場合に、引込スプロケット22bを回転させる。このとき引込スプロケット22bは、下端側のピンが下流側に向かって移動する方向(図4中に示す矢印Ra)に回転される。
引込スプロケット22bが下端側のピンが下流側に向かって移動する方向に回転すると、引込スプロケット22bの最下端のピンが搬送路21L内のキャリアテープCTの送り孔KHに係合されて、キャリアテープCTは下流方向(下流側に向かう方向。図4の紙面左側から右側に向く方向)に搬送される。これによりキャリアテープCTはフレーム21内に引き込まれ、キャリアテープCTの先頭部は搬送路21L上を下流側に向かって進行する。
図4において、搬送機構23はフレーム21の下流側に設けられている。搬送機構23は、テープ引込機構22によって搬送路21L内に引き込まれたキャリアテープCTを受け取り、部品供給位置13Pに向かって搬送する機構部である。このように本実施の形態において、テープフィーダ13は、キャリアテープCTの導入位置であるテープ入口21Kから部品供給位置13Pへ通じる搬送路21Lと、搬送路21LにあるキャリアテープCTを部品供給位置13Pへ搬送する搬送機構23とを備えた構成となっている。
図5(図5は図4における領域AE2の拡大図)において、搬送機構23は、駆動モータ31、駆動ギア32、減速ギア33、第1中間ギア34、導入スプロケット35、位置決めスプロケット36、第2中間ギア37および排出スプロケット38を備えている。駆動モータ31はフレーム21の下流側下部に設置されており、駆動ギア32をX方向に沿った軸まわりに回転させる。駆動モータ31は駆動ギア32を順逆いずれの方向にも回転させることができる。
減速ギア33と第1中間ギア34はそれぞれX方向に沿った軸まわりに回転自在に設けられている。減速ギア33は駆動ギア32と噛合している(図5)。減速ギア33はこれと同心に設けられた小径ギア33Tと一体に構成されており、小径ギア33Tは第1中間ギア34と噛合している(図5)。減速ギア33は駆動モータ31の回転を減速するとともに、駆動モータ31の発生トルクを増大させて第1中間ギア34に伝達する。
図5において、導入スプロケット35は第1中間ギア34の上流側の上方であって、搬送路21Lの中間部の斜め上方に延びた箇所の下側に位置している。導入スプロケット35はX方向に沿った軸まわりに回転自在であり、外周に設けられた複数のピン(「外周ピン35T」と称する)のうち最上端よりもやや上流側に位置するものを搬送路21L内に位置させている(図5)。
導入スプロケット35はこれと同心に設けられた導入スプロケット駆動ギア35Gと一体に構成されている。導入スプロケット駆動ギア35Gは第1中間ギア34と噛合している(図5)。このため第1中間ギア34が回転すると、導入スプロケット駆動ギア35Gを介して導入スプロケット35が回転する。
図5において、位置決めスプロケット36は第1中間ギア34の上方のやや下流側(導入スプロケット35の下流側の上方)であって、搬送路21Lの下方に設けられている。位置決めスプロケット36はX方向に沿った軸まわりに回転自在であり、外周に設けられた複数のピンのうち最上端に位置するものが搬送路21L内に位置している(図5)。
位置決めスプロケット36はこれと同心に設けられた位置決めスプロケット駆動ギア36Gと一体に構成されている。位置決めスプロケット36は第1中間ギア34と噛合しており(図5)、第1中間ギア34が回転すると位置決めスプロケット駆動ギア36Gを介して導入スプロケット35と同方向に回転する。
図5において、第2中間ギア37は位置決めスプロケット36の下流側の下方に位置している。第2中間ギア37はX方向に沿った軸まわりに回転自在であり、位置決めスプロケット駆動ギア36Gと噛合している。
図5において、排出スプロケット38は位置決めスプロケット36の下流側であって、搬送路21Lの下方(第2中間ギア37の上方)に設けられている。排出スプロケット38はX方向に沿った軸まわりに回転自在であり、外周に設けられた複数のピンのうち最上端に位置するものが搬送路21L内に位置している。
排出スプロケット38はこれと同心に設けられた排出スプロケット駆動ギア38Gと一体に構成されている。排出スプロケット38は第2中間ギア37と噛合しており(図5)、第2中間ギア37が回転すると排出スプロケット駆動ギア38Gを介して排出スプロケット38が位置決めスプロケット36(および導入スプロケット35)と同方向に回転する。
このように本実施の形態におけるテープフィーダ13では、導入スプロケット35、位置決めスプロケット36および排出スプロケット38が、駆動モータ31の駆動力を受けて同じ方向に回転する構成となっている。
上記のように、搬送機構23を構成する3つのスプロケット(導入スプロケット35、位置決めスプロケット36および排出スプロケット38)それぞれ、外周に設けられたピンの一部を搬送路21L内に位置させている。導入スプロケット35、位置決めスプロケット36および排出スプロケット38はそれぞれ、搬送路21L上のキャリアテープCTの送り孔KHにピンを係合させて回転することにより、キャリアテープCTを搬送する。
導入スプロケット35は、上端側の外周ピン35Tを下流側に移動させる方向(図5中に示す矢印R1)に回転することで、搬送路21L上のキャリアテープCTを下流方向に搬送する。このような導入スプロケット35の回転方向を、以下、「テープ進行方向」と称する。位置決めスプロケット36と排出スプロケット38も、上端側のピンを下流側にこのように移動させる方向に回転することで、キャリアテープCTを下流方向に搬送する。
導入スプロケット35は引込スプロケット22bから送られてきたキャリアテープCTを受け取ってそのキャリアテープCTを下流方向に搬送する。位置決めスプロケット36は導入スプロケット35から受け取ったキャリアテープCTを下流方向に搬送し、排出スプロケット38は位置決めスプロケット36から受け取ったキャリアテープCTを下流方向に搬送して、フレーム21のテープ出口21Tから排出する。
導入スプロケット35はまた、上端側の外周ピン35Tを上流側に移動させる方向(図5中に示す矢印R1とは反対の方向)に回転することで、搬送路21L上のキャリアテープCTを上流方向(上流側に向かう方向。図4の紙面右側から左側に向く方向)に搬送する。このようにキャリアテープCTを上流方向に搬送する導入スプロケット35の回転方向を、以下、「テープ後退方向」と称する。但し、導入スプロケット35のテープ後退方向への回転は、キャリアテープCTの先頭部が導入スプロケット35から位置決めスプロケット36に受け渡されていない状況において、極小さい回転量で行われる(後述)。
図5において、カバー部材24は、搬送機構23の上方をY方向に延びて設けられている。カバー部材24はフレーム21の下流側上部を上方から覆っており、搬送機構23を構成する3つのスプロケット(導入スプロケット35、位置決めスプロケット36および排出スプロケット38)によって搬送路21L上を搬送されるキャリアテープCTを上方から押さえる機能を有する。
図5および図6(図6は図5中における領域AE3の拡大図)において、カバー部材24のY方向の中間部には、上方に開口した開口部24Kが設けられている。部品供給位置13Pは開口部24K内に設定されている。
図6、図7、図8および図9(a),(b)において、カバーテープ剥離機構25は、ホイール40、3つの伝達ギアおよび3つの剥離ギアを備えている。3つの伝達ギアは第1伝達ギア41a、第2伝達ギア41bおよび第3伝達ギア41cから成り、それぞれX方向に沿った軸まわりに回転自在である。3つの剥離ギアは第1剥離ギア51、第2剥離ギア52および第3剥離ギア53からなり、それぞれX方向に沿った軸まわりに回転自在である。
図7、図8および図9(b)において、ホイール40は、搬送路21Lを挟んで導入スプロケット35と対向する位置(搬送路21Lの上側)に設けられている。ホイール40はYZ面に沿って広がる円盤状の部材(円盤状部材)から成り、X方向に沿った軸まわりに回転自在に設けられている。
ホイール40の外周には、複数の凹部40Bが設けられている(図8および図10(a),(b))。これら凹部40Bは、導入スプロケット35の外周ピン35Tのピッチに対応したピッチで配置されている。導入スプロケット35は回転している状態で外周ピン35Tをホイール40の凹部40Bに下方から進入させ、その外周ピン35Tを凹部40Bの内面に当接させることで(図10(a),(b)および図11。図11は図10(a)における矢視V-V断面図)、ホイール40を回転させる。このときホイール40の回転方向は、導入スプロケット35とは反対の方向(図7中に示す矢印R2)となる。
このように本実施の形態において、円盤状部材であるホイール40は回転自在に設けられ、回転する導入スプロケット35の外周ピン35T(図10(a),(b)および図11)が外周に設けられた凹部40Bに当接されることで、導入スプロケット35の回転に従って回転する構成となっている。導入スプロケット35とカバーテープ剥離機構25を作動させる回転力を発生するホイール40は、搬送路21Lを挟んで設けられるので、導入スプロケット35の外周ピン35Tは、搬送されるキャリアテープCTの送り孔KHを突き抜けてホイール40の凹部40Bに当接して回転力を伝達する。このような配置にすることにより、カバーテープ剥離機構25を作動させるためにモータは不要となり、テープフィーダ13のダウンサイズ化や省コスト化を図ることができる。
図10(a)において、搬送路21L上のキャリアテープCTの送り孔KHに係合している導入スプロケット35の外周ピン35Tは、その送り孔KHを下方から貫通した状態となる。このため外周ピン35TはキャリアテープCTの送り孔KHに係合している状態であってもホイール40の凹部40B内にから入り込むことができ、導入スプロケット35は搬送路21L上のキャリアテープCTを搬送しつつ、ホイール40を回転させることができる(図10(a),(b))。
図10(b)に示すように、導入スプロケット35の外周ピン35Tの表面の斜面部分のうち、ホイール40の凹部40Bの内面と当接する部分(「当接面35H」と称する)は平面になっている。また、ホイール40の凹部40Bの内面のうち、導入スプロケット35の当接面35Hが当接する部分(「被当接面40H」と称する)も平面から成っている。このように外周ピン35Tの凹部40Bに当接する当接面35Hと凹部40Bの内面のうち外周ピン35Tが当接する被当接面40Hはともに平面から成っているため、当接面35Hと被当接面40Hは線接触する(図10(b))。
導入スプロケット35の外周ピン35Tが凹部40Bの内面に当接するときは、先ず、外周ピン35Tの当接面35Hの先端側が被当接面40Hに当接する(図12(a)における当接部TB参照)。そして、導入スプロケット35の回転が進むと、外周ピン35Tと凹部40Bは相対的に近接するため、外周ピン35Tと凹部40Bの内面との当接部TBは、外周ピン35Tの先端部から根本側(凹部40Bの入口側)に移動する(図12(a)→図12(b))。そして、さらに導入スプロケット35の回転が進むと、外周ピン35Tと凹部40Bは相対的に離間するため、当接部TBは再び、外周ピン35Tの先端側に移動する(図12(b)→図12(c))。
本実施の形態では、外周ピン35Tの凹部40Bに当接する部分(当接面35H)と、凹部40Bの内面のうち外周ピン35Tが当接する部分(被当接面40H)はともに平面であるため、当接部TBが移動しても(図12(a)→図12(b)→図12(c))、外周ピン35Tの当接面35Hと凹部40Bの被当接面40Hは、線接触で当接する状態を維持する。
ここで、仮に、導入スプロケット35の外周ピン35Tが従来のように円錐形状であり、凹部40Bの内面に当接する斜面部分が曲面であった場合には、凹部40Bの内面が平面であったとしても、外周ピン35Tは凹部40Bの内面と点接触するところである。本実施の形態では、上記のように、外周ピン35Tと凹部40Bの内面は点接触ではなく線接触し、外周ピン35Tが凹部40Bの内面と局所当たりしない。このため外周ピン35Tの摩耗を低減でき、導入スプロケット35だけでなくホイール40の耐久性を向上させることができる。
図7および図8および図9(a),(b)において、第1伝達ギア41aはホイール40と同心に設けられている。第1伝達ギア41aとホイール40との間にはスリップクラッチ(図示せず)が介装されている。スリップクラッチは、ホイール40側からのトルクは第1伝達ギア41aに伝達するが、第1伝達ギア41a側からのトルクはホイール40に伝達しない、このため導入スプロケット35よってホイール40が駆動されると第1伝達ギア41aは回転するが、外力によって第1伝達ギア41aが駆動(後述する第3剥離ギア53の手動操作による駆動)されても、ホイール40は回転しない。
図7および図8および図9(a),(b)において、第2伝達ギア41bは第1伝達ギア41aの下流側において第1伝達ギア41aと噛合しており、第3伝達ギア41cは第2伝達ギア41bの下流側において第2伝達ギア41bと噛合している。このため第1伝達ギア41aが回転すると第2伝達ギア41bは第1伝達ギア41aとは反対の方向に回転し、第3伝達ギア41cは第2伝達ギア41bとは反対の方向(第1伝達ギア41aと同じ方向)に回転する。
図8、図9(a),(b)および図13において、第1剥離ギア51は第3伝達ギア41cの回転軸である第3伝達ギア軸42に取り付けられている。このため第1剥離ギア51は、第3伝達ギア41cと一体になって、第3伝達ギア軸42の軸線まわりに回転する。
図9(a),(b)および図13において、第1剥離ギア51は第3伝達ギア軸42の方向(X方向)に2つ並んで設けられている。これら2つの第1剥離ギア51は一体に構成されている。第2剥離ギア52は第1剥離ギア51の下流側に位置しており、X方向に2つ並んで設けられている。第3剥離ギア53は第1剥離ギア51の上方に位置した第3剥離ギア軸53J上に、X方向に2つ並んで設けられている(図9(a),(b))。
図7、図8および図9(a),(b)において、2つの第2剥離ギア52の一方は2つの第1剥離ギア51の一方と噛合しており、2つの第2剥離ギア52の他方は2つの第1剥離ギア51の他方と噛合している。2つの第3剥離ギア53の一方は2つの第1剥離ギア51の一方と噛合しており、2つの第3剥離ギア53の他方は2つの第1剥離ギア51の他方と噛合している。第3伝達ギア41cが回転すると第1剥離ギア51が第3伝達ギア41cと同じ方向に回転し、第2剥離ギア52と第3剥離ギア53は、第1剥離ギア51とは反対の方向に回転する。
図7、図8および図9(a),(b)において、カバーテープ剥離機構25は更に、第1ガイド部材61と第2ガイド部材62を備えている。第1ガイド部材61は、図14(a),(b)に示すように、YZ面に沿った板状の部材から成り、X方向に並んだ2つの第2剥離ギア52の間に設けられている。第1ガイド部材61の上流側に位置する端面は曲面状の案内面から成る案内部61Mとなっている。案内部61Mは第1剥離ギア51の外周面の下流側に位置しており、第1剥離ギア51の外周形状に沿って下流側にくぼんだ形状を有している(図9(b))。
図7、図8、図9(a),(b)および図14(a),(b)において、第2ガイド部材62は全体として三本歯のテーブルフォーク様の形状を有しており、三本歯の部分に相当する基部62Pと、柄の部分に相当する本体部62Qを備えている、第2ガイド部材62は基部62Pを下流側に向け、本体部62Qを上流側に延ばした姿勢で収容部21S内に設置されている。
基部62Pは、テーブルフォークの三本歯の中央の歯に相当する第1係止部62aと、3本歯の両側の2本の歯に相当する2つの第2係止部62bを備えている。第1係止部62aは2つの第1剥離ギア51の間に位置している。2つの第2係止部62bはそれぞれ2つの第1剥離ギア51の両外側に位置しており、第3伝達ギア軸42に上方から係合している(図9(a),(b)および図14(a))。
導入スプロケット35がテープ進行方向(図5および図7中に示す矢印R1)に回転すると、導入スプロケット35によって回転されるホイール40は下端側の凹部40Bを下流側に移動させる方向に回転し、これに伴って第1伝達ギア41aも、下端側の歯を下流側に移動させる方向(図7および図9(b)中に示す矢印R2)に回転する。そして、この第1伝達ギア41aの回転によって、第2伝達ギア41bは上端側の歯を下流側に移動させる方向に回転し、第3伝達ギア41cは下端側の歯を下流側に移動させる方向(第1伝達ギア41aと同じ方向)に回転する。
第3伝達ギア41cが下端側の歯を下流側に移動させる方向に回転すると、第1剥離ギア51が第3伝達ギア41cと一体になって、下端側の歯を下流側に移動させる方向(図9(b)中に示す矢印Rn)に回転する。そして、第1剥離ギア51が下端側の歯を下流側の移動させる方向に回転すると、第1剥離ギア51と噛合する第2剥離ギア52と第3剥離ギア53はそれぞれ、上端側の歯を下流側に移動させる方向に回転する。このように導入スプロケット35がテープ進行方向に回転したときの3つの伝達ギア(第1伝達ギア41a、第2伝達ギア41b、第3伝達ギア41c)と3つの剥離ギア(第1剥離ギア51、第2剥離ギア52および第3剥離ギア53)の回転方向を、以下、「送り方向」と称する。
一方、テープフィーダ13が新たなキャリアテープCTの搬送を始める際、第1剥離ギア51と第2剥離ギア52が新たなキャリアテープCTからカバーテープTTを捕捉するために、導入スプロケット35がテープ後退方向に回転する場合がある。導入スプロケット35によって回転されるホイール40は下端側の凹部40Bを上流側に移動させる方向に回転し、これに伴って第1伝達ギア41aも、下端側の歯を上流側に移動させる方向(図7および図9(b)中に示す矢印R2とは反対の方向)に回転する。そして、この第1伝達ギア41aの回転によって、第2伝達ギア41bは下端側の歯を下流側に移動させる方向に回転し、第3伝達ギア41cは上端側の歯を下流側に移動させる方向(第1伝達ギア41aと同じ方向)に回転する。
第3伝達ギア41cが上端側の歯を下流側に移動させる方向に回転すると、第1剥離ギア51が第3伝達ギア41cと一体になって、上端側の歯を下流側に移動させる方向(図9(b)中に示す矢印Rnとは反対の方向)に回転する。そして、第1剥離ギア51が上端側の歯を下流側の移動させる方向に回転すると、第1剥離ギア51と噛合する第2剥離ギア52と第3剥離ギア53はそれぞれ、下端側の歯を下流側に移動させる方向に回転する。このように導入スプロケット35がテープ後退方向に回転したときの3つの伝達ギア(第1伝達ギア41a、第2伝達ギア41b、第3伝達ギア41c)と3つの剥離ギア(第1剥離ギア51、第2剥離ギア52および第3剥離ギア53)の回転方向を、以下、「逆方向」と称する。
図6、図7および図9(b)において、第3剥離ギア53は上端部がカバー部材24から上方に突出している。作業者OPは、この第3剥離ギア53のカバー部材24から上方に突出した部分を下流側に向けて(すなわち送り方向に)操作することができ、これにより第3剥離ギア53および第3剥離ギア53と噛合した第1剥離ギア51を送り方向に回転させることができる。
図6、図7、図9(b)および図15において、フレーム21内におけるカバー部材24の下方の位置には、Y方向に延びたテープ押さえ部材64が設けられている。テープ押さえ部材64は搬送路21Lの上方に、搬送路21Lと所定間隔を保って配置されている。テープ押さえ部材64の上流側の端部は、第1剥離ギア51の上流側に位置している(図15)。
図9(b)および図15において、テープ押さえ部材64の上流側の端部の近傍位置には、テープ押さえ部材64を厚さ方向に貫通する貫通孔64Hが設けられている。貫通孔64Hは、第1剥離ギア51と第2剥離ギア52の接触部(噛合部)のほぼ下方に位置している。導入スプロケット35によって搬送路21L上を下流方向に搬送されるキャリアテープCTは、テープ押さえ部材64の上流側の端部からテープ押さえ部材64の下方を通って、位置決めスプロケット36に到達する。
図15において、テープ押さえ部材64に設けられた貫通孔64Hの下方の位置には、搬送路21Lに向かって上方に開口するエア吹出口71が設けられている。エア吹出口71にはフレーム21内に形成されたエア通路72を介してエア吹出部73が接続されている。エア吹出部73は、エア通路72を通じてエア吹出口71から搬送路21L内に下方からエアを吹き出させる機能を有する。
図15において、フレーム21内のエア吹出口71よりも下流側の位置には、搬送路21Lに下方から開口した操作片通路81が設けられている。操作片通路81はテープ押さえ部材64の貫通孔64Hの下方に位置している。操作片通路81内には操作片82が収容されており、操作片通路81内を上下方向に移動自在になっている。操作片82はその上端部を搬送路21L内に突出させた「突出位置」と、上端部を搬送路21L内に突出させない(操作片通路81内に収めた)「非突出位置」との間で移動することができる。操作片82は付勢ばね83によって突出位置側に付勢されている。
操作片82は、操作片通路81の直上にキャリアテープCTが位置していない状態では突出位置に位置するが(図15)、操作片通路81の直上にキャリアテープCTが位置した状態ではそのキャリアテープCTによって操作片通路81内に押し込まれて非突出位置に位置する。図15において、操作片通路81内における操作片82の位置の情報は、操作片位置検出部84によって検出される。
図4において、操作・表示部26は、フレーム21の上流側上部に設けられた把持部21Gの上面に、上方に露出する状態で設けられている。操作・表示部26には作業者OPが制御部27に所要の作業を行わせる指示を行うボタン類や、作業者OPに種々の報知を行うためのランプ等が備えられている。
図4において、制御部27はフレーム21内に設けられている。制御部27には、操作・表示部26から行われる作業者OPからの入力情報、挿入検出部22aによって検出されるテープ入口21KにキャリアテープCTの先頭部が挿入されたことの情報等が入力される。制御部27は、これらの入力情報に基づいて、引込モータ22c、駆動モータ31、エア吹出部73等の制御を行う。
次に、テープフィーダ13の動作について説明する。本実施の形態におけるテープフィーダ13には、カバーテープTTのベーステープBTからの初期剥離を作業者OPが手作業で行う「手動モード」と、作業者OPの手作業によらず自動で行われるようにする「自動モード」とが用意されている。作業者OPは操作・表示部26から所定の操作を行うことで、手動モードと自動モードから所望のモードを選択することができる。
先ず、作業者OPが手動モードを選択した場合におけるテープフィーダ13の動作を説明する。作業者OPは、手動モードと自動モードのいずれを選択したかを問わず、先ず、テープフィーダ13にキャリアテープCTをロードする場合には、リールRLから引き出したキャリアテープCTの先頭部を加工して、カバーテープTTの先頭部がベーステープBTの先頭部よりも所定長さ(例えば数cm程度)だけ長くなるようにする。このようにして形成されたベーステープBTの先頭部からのカバーテープTTの突出部分を、以下、「カバーテープ突出部TS」と称する(図2)。
作業者OPは、キャリアテープCTの先頭部にカバーテープ突出部TSが形成される加工を施したら、操作・表示部26から手動モードを選択する操作を行う。そして、カバーテープ突出部TSが形成されたキャリアテープCTの先頭部をフレーム21のテープ入口21K(図4)から挿入する。このとき作業者OPは、カバーテープ突出部TSがベーステープBTの先端からまっすぐに伸びた状態でキャリアテープCTをテープ入口21Kに挿入する。
キャリアテープCT(ベーステープBT)の先頭部がテープ入口21Kに挿入されたことが挿入検出部22aによって検出されたら、制御部27は引込モータ22cを作動させる。これにより引込スプロケット22bが回転し(図4中に示す矢印Ra)、キャリアテープCTが搬送路21L内に引き込まれていく。
搬送路21L内に引き込まれたキャリアテープCTは、搬送路21L内に先行するキャリアテープCTがない場合にはそのまま導入スプロケット35に受け渡され、搬送路21L内に先行するキャリアテープCTがある場合には、その先行するキャリアテープCTがテープ出口21Tから排出されるのを待って、導入スプロケット35に受け渡される。キャリアテープCTが引込スプロケット22bから導入スプロケット35に受け渡されたら、制御部27は引込モータ22cを停止させる。これにより引込スプロケット22bは、導入スプロケット35によるキャリアテープCTの搬送を妨げない自由回転状態となる。
制御部27は、次いで、導入スプロケット35によって下流方向に搬送されるキャリアテープCTのカバーテープ突出部TSが、カバー部材24の開口部24Kに達したタイミングで、駆動モータ31を停止させる。そして、操作・表示部26に所定のランプを点灯させて、作業者OPにカバーテープTTをカバーテープ剥離機構25にセットする作業(セット作業)の実行を促す。作業者OPは操作・表示部26のランプの点灯を視認したら、セット作業を実行する。
セット作業では、作業者OPは先ず、カバー部材24の上面に設けられたカバーテープ引出部24H(図6)からカバーテープ突出部TSを(すなわちカバーテープTTを)カバー部材24の上方に引き出す。カバーテープ引出部24Hは、カバー部材24の開口部24Kよりも上流側に位置している。作業者OPは、カバーテープ引出部24HからカバーテープTTを引き出したら、そのカバーテープTTを上流側に引っ張りつつキャリアテープCTを下流側に移動させて、カバーテープTTの所定長さがベーステープBTから剥離された状態にする。
図7、図13および図15において、カバー部材24における第1剥離ギア51の上方の位置には、下流側に向かってほぼ水平に延びた挿入ガイド24Gが設けられている。挿入ガイド24Gの下方の空間はカバーテープ挿入口24Eとなっており、作業者OPはカバーテープ挿入口24EからカバーテープTTの先頭部を差し入れ、カバーテープTTの先頭部を第1剥離ギア51と第3剥離ギア53の接触部(噛合部)に突き当てる、そして、指で第3剥離ギア53を操作して送り方向(図9(b)中に示す矢印R3)に回転させ、カバーテープ突出部TSの先頭部が第1剥離ギア51と第3剥離ギア53とによって挟み込まれた状態にする。
作業者OPは、カバーテープTT(カバーテープ突出部TS)の先頭部が第1剥離ギア51と第3剥離ギア53とによって挟み込まれた状態となったら、第3剥離ギア53を更に送り方向に回転させて、カバーテープTTの一部を収容部21S内に送り込んでいく。これによりカバーテープTTに適度なテンションが与えられたら、セット作業は終了となる(図6参照)。
このようなセット作業において、作業者OPが第3剥離ギア53を送り方向に操作すると、第1剥離ギア51、第3伝達ギア41cおよび第2伝達ギア41bを介して第1伝達ギア41aも送り方向に回転する。しかし、第1伝達ギア41aが回転してもホイール40は第1伝達ギア41aとの間に設けられた前述のスリップクラッチのはたらきによって回転せず(第1伝達ギア41aはホイール40に対して空転する)、キャリアテープCTは静止状態を維持する。このため作業者OPは、キャリアテープCTの搬送路21L上での位置に影響を与えることなく、第3剥離ギア53の操作によって、カバーテープTTにテンションを与えることができる。
作業者OPはセット作業が終了したら、操作・表示部26から所定の操作を行う。制御部27は操作・表示部から所定の操作が行われたことを検知したら駆動モータ31の作動を再開させ、導入スプロケット35をテープ進行方向に間欠回転させる。これによりキャリアテープCTは搬送路21L上を進行し、位置決めスプロケット36に受け渡された後、更に下流方向に進行する。
キャリアテープCTのピッチ送り間隔は、キャリアテープCTが備えるポケットPKの間隔に対応している。このため位置決めスプロケット36がキャリアテープCTをピッチ送りすると、各ポケットPKは部品供給位置13Pに停止し、ポケットPK内の部品BHは部品供給位置13Pに位置決めされる。
導入スプロケット35がテープ進行方向に間欠回転し、キャリアテープCTが下流方向にピッチ送りされると、その導入スプロケット35の間欠回転応じてカバーテープ剥離機構25の各ギアが回転し、3つの剥離ギア(第1剥離ギア51、第2剥離ギア52および第3剥離ギア53)が送り方向に間欠回転する。これによりカバーテープTTは先頭部が上流側(収容部21S内)に送られる一方、キャリアテープCTは下流側に進行するので、ベーステープBTから少しずつ剥離されていく。
部品供給位置13Pは、前述したように、カバーテープTTのベーステープBTからの剥離位置であるカバーテープ引出部24Hよりも下流側に位置している。このため部品BHを収納したポケットPKが部品供給位置13Pに到達する時点では既に、そのポケットPKを覆うカバーテープTTがベーステープBTから剥離されており、部品BHは上方に露出した状態となっている。このため搭載ヘッド14は、ノズル14Nにより、部品供給位置13PにおいてポケットPKから露出状態となっている部品BHを吸着して取り出すことが可能である。
ポケットPKが部品供給位置13Pを通過したあとのキャリアテープCT(ベーステープBT)は、位置決めスプロケット36から排出スプロケット38に受け渡される。排出スプロケット38に受け渡されたキャリアテープCTは、排出スプロケット38によって下流方向に更に搬送されることで、テープ出口21Tからカバー部材24の外部(すなわちテープフィーダ13の外部)に排出される(図4)。排出スプロケット38はテープ出口21Tの近傍に設けられているため、部品切れ直前のキャリアテープCT、後尾部が位置決めスプロケット36のピンの係合からを離れたキャリアテープCTであっても、確実にテープ出口21Tから排出させることができる。
第1剥離ギア51と第3剥離ギア53は、導入スプロケット35のテープ進行方向への回転動作と連動して送り方向に回転する。このため、ベーステープBTから剥離されて第1剥離ギア51と第3剥離ギア53に挟み込まれたカバーテープTTは、キャリアテープCTが下流方向に搬送されるに従って、収容部21S内に送り込まれて(排出されて)いく。収容部21S内に送り込まれたカバーテープTTはその後、作業者OPによって回収される。
このように本実施の形態におけるテープフィーダ13では、駆動モータ31の回転動力を受けて、導入スプロケット35、位置決めスプロケット36、排出スプロケット38、第1剥離ギア51および第3剥離ギア53が駆動されるようになっており、ひとつの動力源(駆動モータ31)でキャリアテープCTの搬送動作とカバーテープTTの収容部21Sへの送り動作とを行うことができるようになっている。
次に、作業者OPが自動モードを選択した場合におけるテープフィーダ13の動作を説明する。作業者OPは、操作・表示部26から自動モードを選択した後、カバーテープ突出部TSが形成されたキャリアテープCTの先頭部をフレーム21のテープ入口21Kから挿入する。
キャリアテープCT(ベーステープBT)の先頭部がテープ入口21Kに挿入されたことが挿入検出部22aによって検出されたら、制御部27は引込モータ22cを作動させる。これにより引込スプロケット22bが回転し(図4中に示す矢印Ra)、キャリアテープCTが搬送路21L内に引き込まれていく。そして、手動モードが設定された場合と同様に、搬送路21L内に引き込まれたキャリアテープCTは、搬送路21L内に先行するキャリアテープCTがない場合にはそのまま導入スプロケット35に受け渡され、搬送路21L内に先行するキャリアテープCTがある場合には、その先行するキャリアテープCTがテープ出口21Tから排出されるのを待って導入スプロケット35に受け渡される。そして、手動モードが設定された場合と同様に、キャリアテープCTが引込スプロケット22bから導入スプロケット35に受け渡されたら、制御部27は引込モータ22cを停止させて、引込スプロケット22bを自由回転状態にする。
導入スプロケット35が下流方向に搬送するキャリアテープCT(ベーステープBT)の先頭部が操作片82の上方に達すると、付勢ばね83によって付勢されて突出位置に位置していた操作片82はキャリアテープCTによって押し下げられて、非突出位置に変位する(図16(a)。図中に示す矢印Y1)。自動モードが設定されている場合、制御部27は、操作片位置検出部84によって操作片82が突出位置から非突出位置に変位したことが検出されると、駆動モータ31の作動方向を切り替える。
駆動モータ31が作動方向を切り替えることにより、テープ進行方向に回転していた導入スプロケット35は一旦停止したあと、テープ後退方向に回転する(図16(b)中に示す矢印RR)。これによりキャリアテープCTは上流側に向けて搬送され、3つの剥離ギア(第1剥離ギア51、第2剥離ギア52および第3剥離ギア53)はそれぞれ逆方向に回転する(図16(b)中に示す矢印Rr)。
キャリアテープCTが上流側に向けて搬送されることによってキャリアテープCT(ベーステープBT)の先頭部が操作片82よりも上流側に位置すると、操作片82はキャリアテープCTによる下方への押し下げがなくなるので、付勢ばね83の付勢力によって突出位置に復帰する(図16(b)中に示す矢印Y2)。制御部27は、操作片位置検出部84によって操作片82が突出位置に復帰したことが検出されたら、カバーテープ突出部TSの先頭部がエア吹出口71よりも上流側に位置するタイミングで(図16(b))、駆動モータ31の作動方向を再度切り替える。
駆動モータ31の作動方向が切り替えられると、テープ後退方向に回転していた導入スプロケット35は一旦停止したあとテープ進行方向に回転し(図17(a)中に示す矢印R1)、キャリアテープCTは再び下流方向に向けて搬送される。また、導入スプロケット35がテープ進行方向に回転することにより、第1剥離ギア51、第2剥離ギア52および第3剥離ギア53はそれぞれ、送り方向に回転する(図17(a)中に示す矢印Rn)。
制御部27は、駆動モータ31の作動方向を切り替えたらエア吹出部73を作動させて、エア吹出口71から搬送路21L内にエアAirを一定時間吹き出させる(図17(a))。これにより下流方向へ搬送されるキャリアテープCTのカバーテープ突出部TSは、エア吹出口71の上方を通過するとき、エア吹出口71から吹き出されるエアによって上方に吹き上げられる。そして、テープ押さえ部材64の貫通孔64Hを通って、テープ押さえ部材64の上側に移動する(図17(a))。
カバーテープ突出部TSがテープ押さえ部材64の上側に移動した状態のキャリアテープCTが下流方向に搬送されると、カバーテープ突出部TSの先端部は、送り方向に回転している第1剥離ギア51と第2剥離ギア52の接触部(噛合部)に下方から近接していく。そして、カバーテープ突出部TSの先端部が第1剥離ギア51と第2剥離ギア52との接触部(噛合部)に到達したところで、第1剥離ギア51と第2剥離ギア52によって挟み込まれる(図17(b))。
上記のようにカバーテープ突出部TSが第1剥離ギア51と第2剥離ギア52によって挟み込まれた状態で第1剥離ギア51と第2剥離ギア52が送り方向に回転する(キャリアテープCTは下流方向に搬送される)と、カバーテープTTはベーステープBTから剥離される。そして、導入スプロケット35がテープ進行方向に回転するのに応じてベーステープBTからカバーテープTTが剥離されていく状態が継続する。
なお、1回のエア吹出口71からのエアAirの吹き出しではカバーテープ突出部TSが貫通孔64Hを通ってテープ押さえ部材64の上側に移動しない場合を考慮して、図18(a)から図18(b)へ進む前に、図18(a)→図17(b)→図18(a)のようにキャリアテープCTの進行動作と後退動作を数回繰り返すようにしてもよい。
ベーステープBTから剥離されたカバーテープTTは、送り方向に回転する第1剥離ギア51と第2剥離ギア52により挟まれた状態で、上方に送り出される。このときカバーテープTTは、第1ガイド部材61の案内部61Mにより案内されて、第1剥離ギア51と第3剥離ギア53の接触部の方向に、第1剥離ギア51の外周に沿った曲線状の経路で進行する。
すなわち本実施の形態において、第1ガイド部材61の案内部61Mは、第1剥離ギア51と第2剥離ギア52がベーステープBTから剥離したカバーテープTTが第1剥離ギア51の外周に沿って移動して第1剥離ギア51と第3剥離ギア53の接触部に向かう曲線状の経路でカバーテープTTを案内するようになっている。
このように本実施の形態において、接触状態で回転する第1の回転体である第1剥離ギア51と第2の回転体である第2剥離ギア52は、カバーテープTTを挟んで送ることでカバーテープTTをベーステープBTから剥離する剥離部となっている。また、本実施の形態では、第1ガイド部材61は、第1剥離ギア51と第2剥離ギア52がベーステープBTから剥離したカバーテープTTが第1剥離ギア51の外周に沿って移動して第1剥離ギア51と第3剥離ギア53の間(第1剥離ギア51と第3剥離ギア53の接触部)に向かうようにカバーテープTTを案内するものとなっている。
テープフィーダ13が新たなキャリアテープCTの搬送を始める際、第1剥離ギア51と第2剥離ギア52が新たなキャリアテープCTからカバーテープTTを捕捉できるようにするためにキャリアテープCTが上流方向に搬送されると、第1剥離ギア51と第3剥離ギア53が逆方向に回転する。これによりカバーテープTTの後尾部は排出方向とは反対の方向に戻されるが、このときカバーテープTTの後尾部は第1ガイド部材61によって案内される曲線状の経路とは異なる経路で移動する。具体的には、カバーテープTTの後尾部は、第1ガイド部材61によって、第1ガイド部材61の上面に沿って搬送され、カバー部材24のカバーテープ挿入口24Eから排出される。
第1剥離ギア51と第2剥離ギア52によってベーステープBTから剥離されたカバーテープTT(カバーテープ突出部TS)は、第1ガイド部材61によって第1剥離ギア51の外周に沿って移動するように案内されることで、第1剥離ギア51と第3剥離ギア53の接触部に到達する。そして、第1剥離ギア51と第3剥離ギア53の接触部に到達したカバーテープTTの先頭部は、導入スプロケット35の回転に伴って送り方向に回転する第1剥離ギア51と第3剥離ギア53とによって挟み込まれたあと(図18(a))、収容部21Sに送り込まれ、収容部21Sに排出される(図18(b))。
このように本実施の形態において、接触状態で回転する第1剥離ギア51と第3の回転体である第3剥離ギア53は、第1剥離ギア51と第2剥離ギア52によってベーステープBTから剥離されて送られてきたカバーテープTTを挟んで送ることで、カバーテープTTを排出する排出部となっている。
ここで、前述したように、2つの第1剥離ギア51の間に第2ガイド部材62の第1係止部62aが位置し、2つの第2剥離ギア52の間に第1ガイド部材61が位置している。また、図15に示すように、2つの第3剥離ギア53の間の下方領域の間には、第3剥離ギア53の回転軸である第3剥離ギア軸53Jに取り付けられた(或いはカバー部材24の一部として設けられた)板状部24Rが位置している。このため、厚さが薄いために容易に変形し得るカバーテープTT(カバーテープ突出部TSを含む)が、X方向に並んだ2つのギアにカバーテープTTが巻き付いたり、カバーテープTTが2つのギア同士の間に入り込んだり絡まったりしてテープフィーダ13に動作トラブルが発生することを防止することができる。
このように本実施の形態において、第2ガイド部材62の第1係止部62aは2つの第1剥離ギア51の間に位置してカバーテープTTが2つの第1剥離ギア51に巻き付くことを防止する第1の巻付防止部となっている。また、第1ガイド部材61は、2つの第2剥離ギア52の間に位置してカバーテープTTが2つの第2剥離ギア52に巻き付くことを防止する第2の巻付防止部となっている。また、板状部24Rは、2つの第3剥離ギア53の間に位置してカバーテープTTが2つの第3剥離ギア53に巻き付くことを防止する第3の巻付防止部となっている。
ここで、部品切れ近くなったキャリアテープCTの後尾部が貫通孔64Hを通過した直後に後続のキャリアテープCTの先頭部がテープ入口21Kに挿入された場合を想定する。この場合には、先行するキャリアテープCTから剥離されてそのベーステープBTから完全に分離した状態のカバーテープTTの後尾部がまだ第1剥離ギア51と第3剥離ギア53との接触部を通過していない状態で、下流方向に進行した後続のキャリアテープCTの先頭部によって操作片82を押し下げられる状況が起こり得る(図19(a))。
このような状況では、その直後に導入スプロケット35がテープ後退方向に回転されるため(図19(b)中に示す矢印RR)、3つの剥離ギア(第1剥離ギア51、第2剥離ギア52および第3剥離ギア53)が逆方向に回転する(図19(b)中に示す矢印Rr)。これにより第1剥離ギア51と第3剥離ギア53は、挟んだ状態のカバーテープTTを、その後尾部を先頭にして排出方向(収容部21Sに向かう方向)とは反対の方向に戻す。
しかしながら、カバーテープTTは、第1剥離ギア51と第3剥離ギア53によって戻される場合には、カバーテープTTの剥離時とは異なり、案内部61Mのような曲面状の案内面によって案内されないので、第1剥離ギア51と第3剥離ギア53の接線方向に沿ってほぼまっすぐに進む。このため第1剥離ギア51と第3剥離ギア53から戻されたカバーテープTTの後尾部は第1剥離ギア51および第2剥離ギア52によって送られてきた経路を戻らず、第3剥離ギア53と案内部61Mとの間から案内部61Mに向かう方向とは異なる方向(具体的には図19(b)に示すように、第1ガイド部材61の上方を通過してカバーテープ挿入口24Eに向かう方向)に進行する。
すなわち、本実施の形態では、第1剥離ギア51および第2剥離ギア52がベーステープBTから引き離したカバーテープTTを第1剥離ギア51と第3剥離ギア53の接触部に向かう経路で進行するように案内する案内部61Mを備えており、第1剥離ギア51および第3剥離ギア53が第1剥離ギア51および第2剥離ギア52から受け取ったカバーテープTTの後尾部が案内部61Mを通過した後、そのカバーテープTTが送り戻されてきた場合には、そのカバーテープTTの後尾部は第3剥離ギア53と案内部61Mとの間から案内部61Mに向かう方向とは異なる方向に進行するようになっている。このため、先行するキャリアテープCTに続いて後続のキャリアテープCTがロードされたために、剥離されたカバーテープTTが剥離時とは反対の方向に戻される場合であっても、カバーテープTTは案内部61Mを戻らず、従ってキャリアテープCTの搬送路21Lに逆流しない。従って、後続のキャリアテープCTのカバーテープTTの剥離が、先行のキャリアテープCTのカバーテープTTによって妨害されることを抑制できる。
以上説明したように、本実施の形態におけるテープフィーダ13は、キャリアテープCTを搬送する導入スプロケット35の外周ピン35Tがホイール40の外周に設けられた凹部40Bに当接されることで導入スプロケット35の回転に従って回転するようになっており、外周ピン35Tの凹部40Bの内面に当接する当接面35Hと凹部40Bの内面のうち外周ピン35Tが当接する被当接面40Hはともに平面から成り、当接面35Hと被当接面40Hは線接触するようになっているため、外周ピン35Tが円錐形状となっている場合のように外周ピン35Tは凹部40Bの内面と点接触(局所当たり)しない。このため、外周ピン35Tの摩耗を低減でき、導入スプロケット35だけでなくホイール40の耐久性を向上させることができる。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述したものに限定されず、種々の変形等が可能である。例えば、上述の実施の形態において示した搬送機構23の構成は一例であり、搬送路21L上のキャリアテープCTを搬送することができるようになっていれば、他の構成を備えていても構わない。
また、カバーテープ剥離機構25の剥離部と排出部を構成する3つの剥離ギア(第1剥離ギア51、第2剥離ギア52および第3剥離ギア53)のそれぞれをローラ部材等の他の回転体に変えてもよい。すなわち剥離部は、接触状態で回転する第1の回転体と第2の回転体から成っていればよく、排出部は、接触状態で回転する第1の回転体と第3の回転体から成っていればよい。
部品を収納した部品供給テープを搬送して部品供給位置に部品を供給する部品供給装置に適用できる。
13 テープフィーダ(部品供給装置)
13P 部品供給位置
21 フレーム
21L 搬送路
21K テープ入口(導入位置)
21S 収容部
25 カバーテープ剥離機構
34 第1中間ギア
35 導入スプロケット(スプロケット)
35T 外周ピン(ピン)
35H 当接面
36 位置決めスプロケット
37 第2中間ギア
40 ホイール(円盤状部材)
40B 凹部
40H 被当接面
41a 第1伝達ギア(伝達ギア)
41b 第2伝達ギア(伝達ギア)
41c 第3伝達ギア(伝達ギア)
51 第1剥離ギア(第1の回転体)(剥離部)(排出部)
52 第2剥離ギア(第2の回転体)(剥離部)
53 第3剥離ギア(第3の回転体)(排出部)
61 第1ガイド部材
61M 案内部
62 第2ガイド部材
62a 第1係止部
CT キャリアテープ(部品供給テープ)
BT ベーステープ
PK ポケット(収納部)
TT カバーテープ
KH 送り孔
BH 部品

Claims (7)

  1. 部品が収納された収納部を有するベーステープと前記ベーステープに貼り付けられて前記収納部を覆うカバーテープとを有する部品供給テープを用いて前記部品を部品供給位置に供給する部品供給装置であって、
    前記部品供給テープの搬送路を備えたフレームと、
    前記フレームに設けられ、前記搬送路上の前記部品供給テープの送り孔にピンを係合させて回転することで前記部品供給テープを搬送するスプロケットと、
    回転する前記スプロケットの前記ピンが外周に設けられた凹部に当接されることで前記スプロケットの回転に従って回転する円盤状部材と、
    を備えた部品供給装置。
  2. 前記ピンの前記凹部の内面に当接する当接面と前記凹部の内面のうち前記ピンが当接する被当接面はともに平面から成り、前記当接面と前記被当接面は線接触する、請求項1に記載の部品供給装置。
  3. 前記円盤状部材によって駆動される伝達ギアと、前記伝達ギアを通じて駆動され、前記ベーステープから前記カバーテープを剥離するカバーテープ剥離機構と、を備えた請求項1または2に記載の部品供給装置。
  4. 前記カバーテープ剥離機構は、接触状態で回転する第1の回転体と第2の回転体を有し、カバーテープを挟んで送ることでカバーテープをベーステープから剥離する剥離部と、接触状態で回転する前記第1の回転体と第3の回転体を有し、前記剥離部から送られてきたカバーテープを挟んで送ることでカバーテープを排出する排出部と、前記剥離部がベーステープから剥離したカバーテープが前記第1の回転体と前記第3の回転体の接触部に向かう経路で進行するようにカバーテープを案内する案内部と、を備えた請求項1~3のいずれかに記載の部品供給装置。
  5. 前記排出部が前記剥離部から受け取ったカバーテープの後尾部が前記案内部を通過した後、前記排出部がそのカバーテープを送り戻した場合に、前記案内部は、前記カバーテープの後尾部を前記経路とは異なる方向に案内する、請求項4に記載の部品供給装置。
  6. 前記第1の回転体、前記第2の回転体および前記第3の回転体はそれぞれギアから成る、請求項4または5に記載の部品供給装置。
  7. 前記カバーテープ剥離機構によって排出されたカバーテープを収容する収容部を備えた、請求項2~6のいずれかに記載の部品供給装置。
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