WO2008016008A1

WO2008016008A1 - support d'enregistrement, appareil d'enregistrement de données, appareil de reproduction de données et procédé d'ENREGISTREMENT de données

Info

Publication number: WO2008016008A1
Application number: PCT/JP2007/064898
Authority: WO
Inventors: Senichi Onoda; Toshihisa Nakano; Masayuki Kozuka
Original assignee: Panasonic Corporation
Priority date: 2006-08-03
Filing date: 2007-07-30
Publication date: 2008-02-07
Also published as: JPWO2008016008A1; JP2009004080A; US8228781B2; EP2048662A1; US20090245053A1; EP2048662A4; JP4156019B2; EP2048662B1

Description

明細書

記録媒体、データ記録装置、データ再生装置、及びデータ記録方法技術分野

[0001] 本発明は、デジタルデータを記録する記録媒体に関し、特に、追記型の記録媒体に関する。

背景技術

[0002] 映画等のデジタルコンテンツを配信する方法として一般的であるのは、 DVD (Digi tal Versatile Disc) ROMにデジタルコンテンツを記録して配信する方法である

DVD— ROMを用いたコンテンツ配信では、 DVD— Video規格に準拠したコンテンッデータを、著作権保護技術の 1つである CSS (Content Scrambling System )で保護した上で、記録する。 CSSは、コンテンツの不正コピーを禁止することを目的として導入された仕組みであり、現在、一般に広く出回っている DVDプレーヤには、 CSSの制約を実現するための機構が組み込まれている。

[0003] DVD— ROMを用いた方法以外のコンテンツ配信方法として、コンビニエンスストアの店頭等に設置されたキオスク端末を用いて、コンテンツをダウンロードするシステムが考えられている。

キオスク端末は、ネットワークを介して、コンテンツを蓄積したサーバと接続されている。ユーザは、キオスク端末上で購入するコンテンツを選択し、記録型のブランクディスクをキオスク端末に揷入する。キオスク端末は、選択されたコンテンツをサーバから取得して、ブランクディスクに記録する。このときブランクディスクには、著作権保護が施されたコンテンツが記録される。

[0004] 上記のシステムでは、ブランクディスクとして、現在、追記型メディアの主流となっている DVD— Rを用いることが想定される。

特許文献 1 :特開 2004— 246990号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題 [0005] 上記のシステムにおいて、ブランクディスクとして DVD— Rを用い、著作権保護技術として CSSを用いた場合、従来の DVDプレーヤでは、 DVD— Rに記録されているコンテンツを再生することができなレ、。

これは、既存の DVDプレーヤには、 CSSの規約上、 CSSで保護されたコンテンツが DVD— Rに記録されている場合には、不正コピーとみなしてコンテンツを再生させなレ、機構が組み込まれて!/、るためである。

[0006] し力、し、この機構は、 CSSで保護されたコンテンツがディスク経由で配布されることしか想定されていなかった頃に策定された規約に従っている。そのため、今回想定しているような、キオスク端末経由でコンテンツを受け取り、ブランクディスクに書き込むシステムでは、以下のような不都合が生じる。

キオスク端末は正規のライセンスを受けた上で、 CSSで保護されたコンテンツを DV D— Rに書き込んでいるにも関わらず、ユーザは購入したコンテンツを再生することができない。しかし、だからと言って、キオスク端末を用いたサービスを受けることを希望する全てのユーザに対して、 DVD— Rに記録された CSSコンテンツを再生することが出来る新たな DVDプレーヤの買い替えを要求するのは酷である。

[0007] この様な不都合が生じれば、新たなコンテンツ配信システムの普及が阻まれることとなる。

そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、 CSSで保護されたコンテンツを記録型のメディアに記録した場合でも、従来の DVDプレーヤで再生することができる追記型の記録媒体、データ記録装置、データ再生装置、及びデータ記録方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0008] 上記の問題点を解決するために、本発明は、記録媒体であって、 DVD— R規格で規定されてレ、な!/、媒体特性を有し、 DVD— ROM規格と互換性を有することを特徴とする。

発明の効果

[0009] 上記の構成によると、本発明の記録媒体を用いれば、受け付けた記録媒体が DV D— Rであるか否かを媒体特性から判断する既存の DVDプレーヤに対して、自身が DVD— Rとは異なる記録媒体であることを示すことができる。

従って、ユーザは、本発明の記録媒体を用いれば、 CSSで保護されたコンテンツデータを記録した場合に、既存の DVDプレーヤにてコンテンツを視聴することが可能となる。

[0010] 本発明の記録媒体は、例えばキオスク端末を用い、正規のライセンスを得て、ユーザにコンテンツを販売するサービスにおいて利用されることが想定される。

この場合、キオスク端末は、ユーザから受け付けた記録媒体力既存の DVD— R であるのか、本発明の新型の記録媒体であるのかを判別することが可能である。ここで、キオスク端末は、ユーザ力も受け付けた記録媒体が本発明の記録媒体であると判断する場合にのみ、記録媒体に CSSで保護されたコンテンツを書き込むようにすれば、既存の DVDプレーヤを用いて再生可能な記録済みディスクをユーザに提供すること力 S可倉となる。

[0011] ここで、本発明の記録媒体は、前記媒体特性として、 DVD— R規格で規定されて

V、な!/、物理特性を有するように構成してもよレ、。

この構成によると、本発明の記録媒体は、従来の DVD— Rと区別することが可能であり、追記型の DVDメディアでありながら、 CSSで保護されたコンテンツデータを記録した場合に、既存の DVDプレーヤにてコンテンツを再生することが可能となる。

[0012] ここで、本発明の記録媒体は、前記 DVD— R規格で規定されてレ、な!/、物理特性として、グルーブゥォブルの振幅が 0であるグループ、ランド、及びピット群が形成された記録層を備えるように構成しても良い。

従来の DVD— Rは、グルーブゥォブルが所定の振幅でゥォブリングされている。一方で、本発明の記録媒体は、グルーブゥォブルの振幅が 0であり、従来の DVD— Rとは明らかに異なる。

[0013] 従って、データ記録時及びデータ再生時に、グループの形状を調べることにより、従来の DVD— Rと本発明の記録媒体とを区別することが可能となる。

ここで、本発明の記録媒体は、前記 DVD— R規格で規定されていない物理特性として、 DVD— R規格で規定されて!/、るグルーブゥォブルの周波数と異なる周波数でゥォブリングされたグループ、ランド、及びピット群が形成された記録層を備えるように構成しても良い。

[0014] また、本発明の記録媒体は、前記 DVD— R規格で規定されてレ、な!/、物理特性として、 DVD— R規格で規定されて!/、るグルーブゥォブルの周波数の整数倍又は分数倍である周波数でゥォブリングされたグループ、ランド、及びピット群が形成された記録層を備えるように構成してもよい。

この構成によると、本発明の記録媒体は、ゥォブルの周波数力従来の DVD— Rとは異なるので、データ記録時及びデータ再生時に、ゥォブルの周波数を調べることにより、従来の DVD— Rと本発明の記録媒体とを区別することが可能となる。

[0015] ここで、本発明の記録媒体は、前記 DVD— R規格で規定されてレ、な!/、物理特性として、記録位置を決定するアドレス用ピット群が形成された平らな記録層を備えるように構成してもよい。

従来の DVD— Rは、トラックフォーマットとして、ランドとグループとを備えていた。しかし、この構成によれば、本発明の記録媒体は、ランドとグループとを備えておらず、明らかに、従来の DVD— Rとは異なる物理特性を有している。

[0016] 従って、データ記録時及びデータ再生時に、トラックフォーマットを調べることにより、従来の DVD— Rと本発明の記録媒体とを区別することが可能となる。

また、本発明の記録媒体は、アドレス用のピットが刻まれているので、これを用いて位置決定を行い、データを記録することが出来る。

ここで、本発明の記録媒体は、リードイン領域、データ領域、及びリードアウト領域力、ら成る丄 nformation areaと、冃 IJ記 Information areaの内に ill置する R— Info rmation areaとを備え、前記 DVD— R規格で規定されていない物理特性として、冃 iJ ciR— Information areaに dj求層カ形成されておら" f 、冃 ij dlnformation are aに記録層が形成されているように構成してもよい。

[0017] 従来の DVD— Rは、 Information area、及びその内周に位置する R— Informat ion areaに記録層が形成されていた

し力、し、本発明の記録媒体は、 Information areaのみに記録層を形成しているので、明らかに従来の DVD— Rとは異なる構成を有する。

従って、データ記録時及びデータ再生時に、 Information areaの内周部分に記録領域が存在するか否かを調べることにより、従来の DVD— Rと本発明の記録媒体とを区另リすること力可倉となる。

[0018] ここで、本発明の記録媒体は、前記媒体特性として、 DVD— R規格で規定されて

V、な!/、論理特性を有するように構成してもよ!/、。

[0019] ここで、本発明の記録媒体は、前記 DVD— R規格で規定されていない論理特性として、リードイン領域内の R/RW物理フォーマット情報が記録されている領域に、 D

VD— Rを示す値とは異なる値が埋め込まれているように構成してもよい。

また、本発明の記録媒体は、リードイン領域内の R/RW物理フォーマット情報が記録されて!/、る領域に、全て同じ値が埋め込まれて!/、るように構成しても良レ、。

[0020] 従来の DVD— Rでは、 R/RW物理フォーマット情報が記録されている領域には、追記型ディスクの DVD— Rであることを示す値が埋め込まれているので、本発明の記録媒体は、 DVD— Rとは明らかに異なる。

従って、データ記録時及びデータ再生時に、 R/RW物理フォーマット情報が記録されて!/、る領域からデータを抽出することにより、従来の DVD— Rと本発明の記録媒体とを区另リすること力 S可倉となる。

[0021] ここで、本発明の記録媒体は、リードイン領域に記録されている物理フォーマット情報に、 ROMディスクであることを示す値が記録されているように構成してもよい。従来の DVD— Rでは、当然のことであるが、 ROMディスクであることを示す物理フォーマット情報を有していない。従って、本発明の記録媒体は、追記型でありながら明らかに DVD— Rと異なる論理特性を有している。

[0022] 従って、データ記録時及びデータ再生時に、物理フォーマット情報が記録されて!/、る領域からデータを抽出することにより、従来の DVD— Rと本発明の記録媒体とを区另リすること力 S可倉となる。

また、本発明は、データ記録装置であって、外部の記録媒体から、前記記録媒体の特性を取得する取得手段と、取得した前記特性に基づき、前記記録媒体が、請求項 1に記載の追記型の記録媒体であるか否力、を判定する判定手段と、前記判定手段による判定の結果が肯定的である場合に、前記記録媒体にデータを書き込む書込手段とを備えることを特徴とする。

[0023] この構成によると、データ記録装置は、記録媒体が従来の DVD— R等、請求項 1に記載した新型の追記型ディスク以外の記録媒体である場合には、データを書き込まないので、従来の DVDプレーヤで再生可能なディスクのみを生成することができ、従来の DVDププレーヤで再生できな!/、ディスクを生成することがな!/、。

本発明の記録媒体及びデータ記録装置は、例えばキオスク端末 (前記データ記録装置に相当する）を用い、正規のライセンスを得て、ユーザにコンテンツを販売するサ一ビスにおいて利用されることが想定される。

[0024] この場合、キオスク端末は、ユーザから受け付けた記録媒体力既存の DVD— R であるのか、本発明の新型の追記型記録媒体であるのかを判別することが可能である。ここで、キオスク端末は、ユーザ力も受け付けた記録媒体が本発明の記録媒体であると判断する場合にのみ、記録媒体に CSSで保護されたコンテンツを書き込むようにすれば、ユーザは、既存の DVDプレーヤを用いて、コンテンツを視聴することが可能となる。

[0025] ここで、前記書込手段は、前記データ力 CSS (Content Scrambling System) で保護された DVD— Video規格に準拠したデータであるか否かを判定し、前記判定の結果が肯定的である場合にのみ、前記追記型の記録媒体に、前記データを書き込む

ように構成してもよい。

[0026] この構成によると、データ記録装置は、著作権保護が施されたデータを、正規のラィセンスを受けてユーザにサービスを提供することができる。

ここで、前記書込手段は、前記判定手段による判定の結果が肯定的である場合に、前記記録媒体のリードイン領域に、コンテンツプロバイダ情報を書き込むように構成してもよい。

[0027] 従来の DVD— Rは、リードイン領域にコンテンツプロバイダ情報が記録されることはない。また、従来の DVD— ROMは、リードイン領域にコンテンツプロバイダ情報が記録されている。

従って、本発明のデータ記録装置は、請求項 1に記載の新型の追記型記録媒体にコンテンツプロバイダ情報を書き込むことにより、データ再生時には、既存の DVDプレーャにて ROMディスクとして扱われることとなり、データを再生することが可能とな

[0028] ここで、前記取得手段は、前記記録媒体から物理特性を取得し、前記判定手段は、取得した前記物理特性に基づき、前記記録媒体が、請求項 1に記載の追記型の記録媒体であるか否かを判定するように構成してもよ!/、。

この構成によると、データ記録装置は、物理特性を取得するという簡便な処理にて、本発明の記録媒体と従来の DVD— Rとを判別することが可能となる。

[0029] ここで、前記取得手段は、前記物理特性としてグルーブゥォブルの振幅を取得し、前記判定手段は、取得した前記振幅が 0である場合に、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体であると判定するように構成してもよい。

この構成によると、データ記録装置は、ゥォブルの有無を判断するという簡便な処理にて、本発明の追記型記録媒体と従来の DVD— Rとを判別することが可能となる

[0030] ここで、前記取得手段は、前記物理特性としてグルーブゥォブルの周波数を取得し、前記判定手段は、取得した前記周波数が、 DVD— R規格で規定されているグルーブゥォブルの周波数と異なる場合に、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体であると判定するように構成してもよレ、。

また、前記判定手段は、取得した前記周波数が、 DVD— R規格で規定されているグルーブゥォブルの周波数の整数倍又は分数倍である場合に、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体であると判定するように構成してもよい。

[0031] この構成によると、データ記録装置は、ゥォブルの周波数を調べるという簡便な処理にて、本発明の追記型記録媒体と従来の DVD— Rとを判別することが可能となるここで、前記取得手段は、前記物理特性として、前記記録媒体のトラックフォーマツトを示す情報を取得し、前記判定手段は、取得した前記情報に基づき、前記記録媒体にグループ及びランドが存在しな!/、と判断する場合に、前記記録媒体が請求項 1 に記載の追記型記録媒体であると判定するように構成してもよい。

[0032] この構成によると、データ記録装置は、記録媒体のトラックフォーマットを調べると!/ヽう簡便な処理にて、本発明の追記型記録媒体と従来の DVD— Rとを判別することが可能となる。

ここで、前記取得手段は、リードイン領域の内周部分から前記物理特性を取得し、前記判定手段は、リードイン領域の内周部分に、記録層が存在しない場合に、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体であると判定するように構成してもよい。

[0033] この構成によると、データ記録装置は、従来の DVD— Rに備わっている R—Infor mation areaという記録領域が存在するか否かを調べることにより、本発明の追記型記録媒体と従来の DVD— Rとを判別することが可能となる。

ここで、前記取得手段は、前記記録媒体から論理特性を取得し、前記判定手段は

、取得した前記論理特性に基づき、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体であるか否かを判定するように構成してもよ!/、。

[0034] この構成によると、データ記録装置は、物理特性を取得する場合と比較して、より簡便な処理にて、本発明の追記型記録媒体と従来の DVD— Rとを判別することが可能となる。

ここで、前記取得手段は、 R/RW物理フォーマット情報が記録されている領域からフォーマット情報を取得し、前記判定手段は、取得した前記フォーマット情報が DVD Rを示す値と異なる値である場合に、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体であると判定するように構成してもよ!/、。

[0035] また、前記取得手段は、 R/RW物理フォーマット情報が記録されて!/、る領域からフォーマット情報を取得し、前記判定手段は、取得した前記フォーマット情報が全て同じ値である場合に、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体であると判定するように構成してあよレヽ。

また、前記取得手段は、前記記録媒体力も物理フォーマット情報を取得し、前記判定手段は、前記物理フォーマット情報に ROMディスクであることを示す値が記録されてレ、る場合に、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体であると判定するように構成してあよレヽ。

[0036] この構成によると、データ記録装置は、物理フォーマット情報を判断するとレ、う簡便な処理にて、本発明の追記型記録媒体と従来の DVD— Rとを判別することが可能となる。

ここで、前記データ記録装置は、外部の記録媒体を装着して、前記記録媒体を自装置内に取り込む媒体入力手段と、前記判定手段により、前記記録媒体が請求項 1 に記載の追記型の記録媒体でないと判定された場合に、前記媒体入力手段を動作させて、前記記録媒体を自装置外に排出する制御手段とを備えるように構成してもよい。

[0037] この構成によると、データ記録装置は、ユーザが揷入した記録媒体が、本発明の新型の追記型記録媒体以外のディスクであると判断した場合には、データを記録せず速やかにディスクを排出することができ、ユーザに対して、データを記録できないディスクである旨を通知することが可能となる。

ここで、前記書込手段は、請求項 1に記載の追記型の記録媒体の前記媒体特性を用いて、前記記録媒体に前記データを書き込むように構成してもよい。

[0038] ここで、前記書込手段は、前記媒体特性として、 DVD— R規格で規定されて!/、るグルーブゥォブルの周波数とは異なる規定値に設定された請求項 1に記載の追記型の記録媒体のグルーブゥォブルの周波数を用いて、前記記録媒体に前記データを書さ込むように構成してあよ!/ヽ。

ここで、請求項 1に記載の追記型の記録媒体のグルーブゥォブルの周波数を示す前記規定値は、 DVD— R規格で規定されて!/、るグルーブゥォブルの周波数の整数倍であるように構成してもよ!/、。

[0039] この構成によると、データ記録装置は、新型の追記型ディスクに対して、判定手段による前記判定に用いられるその媒体特性（トラックフォーマット等）を用いて、データを書き込むことが可能となる。

図面の簡単な説明

[0040] [図 1]コンテンツ配信システム 1の全体構成を示す図である。園 2]キオスク端末 120の構成を機能的に示す機能ブロック図である。

[図 3]キオスク端末 120におけるコンテンツ販売処理の動作を示すフローチャートであ

[図 4]キオスク端末 120におけるディスク識別処理の動作を示すフローチャートである園 5] (a)新型追記型ブランクディスク 141の図である。（b)新型追記型ブランクデイスク 141のトラックフォーマットを説明するための概略図である。

園 6]新型追記型ブランクディスク 141の物理的な構造を示すための概略図である。園 7]新型追記型ブランクディスク 141の論理データを示す図である。

園 8]新型追記型ブランクディスク 141の製造方法を示すフローチャートである。園 9]新型追記型ブランクディスク 141のスタンパ作成処理の動作を示すフローチヤートである。

園 10]記録済みディスク 142の論理データを示す図である。

園 11]第 1の変形例に係る新型追記型ブランクディスクのトラックフォーマットを説明するための概略図である。

園 12]第 1の変形例に係る新型追記型ブランクディスクのトラックフォーマットを説明するための概略図である。

園 13]第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクのトラックフォーマットを説明するための概略図である。

園 14]第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクのグルーブゥォブルについて説明するための図である。

符号の説明

1 コンテンツ酉 S信システム

110 コンテンツ配信サーバ

111 コンテンツ DB

120 キオスク端末

130 ディスクプレーヤ

140 通信路 141 新型追記型ブランクディスク

142 記録済みディスク

201 リードイン領域

202 データ領域

203 リードアウト領域

301 ポリカーボネート樹脂層

302 記録層

303 反射層

304 保護層

305 接着面

306 ダミー基板

311 グループ

311b グループ

312 ランド

312b ランド

313a アドレス用ピット

313 ランドプリピット

313b ランドプリピット

1201 ディスク識別部

1202 論理特性取得部

1203 物理特性取得部

1204 データ読出部

1205 データ書込部

1206 課金部

1207 証明書保持部

1208 データ書込制御部

1209 データ取得部

1210 通信部 1211 操作部

1212 表示部

発明を実施するための最良の形態

[0042] 本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら説明する。

(コンテンツ配信システム 1の全体構成）

図 1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システム 1の全体構成を示す図である。

図 1に示すように、コンテンツ配信システム 1は、コンテンツ配信サーバ 110と、コンテンッ DB111と、キオスク端末 120と、ディスクプレーヤ 130と、通信路 140と、新型追記型ブランクディスク 141と、記録済みディスク 142とから構成される。

[0043] コンテンツ配信サーバ 110は、 CPU,ワークメモリ、 HDD等から構成されるコンビュータを想定している力それに限るものではない。また、コンテンツ配信サーバ 110は、コンテンツ DB111と接続されている。

コンテンツ DB111は、 CSS (Content Scrambling System)で保護された喑号化コンテンツデータと、関連する CSSデータとを管理して!/、る。

[0044] 具体的には、コンテンツ DB111は、コンテンツの AVデータをタイトル鍵で暗号化した暗号化コンテンツデータと、タイトル鍵をディスク鍵で暗号化した暗号化タイトル鍵、及びディスク鍵をディスクプレーヤ 130が持つマスタ鍵を含む複数個のマスタ鍵で暗号化した暗号化ディスク鍵セットとを関連付けて記憶している。

コンテンツ配信サーバ 110は、後述するキオスク端末 120からの要求に応じて、要求されたコンテンツが暗号化されて!/、る暗号化コンテンツと、関連する CSSデータとをコンテンツ DB 111から取得する。コンテンツ配信サーバ 110は、取得した暗号化コンテンッと CSSデータとを、キオスク端末 120に送信する。

[0045] ディスクプレーヤ 130は、 DVD— ROMを再生する機能を有する既存の DVD再生装置である。ここで、 DVD— ROMを再生する機能を有することから、ディスクプレーャ 130は、 CSSで保護された DVD— Video規格準拠のデータを再生することができる。本実施形態では、ディスクプレーヤ 130として、既存の民生用プレーヤ、 PCを禾 IJ 用したソフトウェアプレーヤ等を想定している力それに限るものではない。 [0046] コンテンツ配信サーバ 110とキオスク端末 120とを繋ぐ通信路 140は、インターネットを想定して!/、る力それに限るものではな!/、。

新型追記型ブランクディスク 141は、追記型ディスクである DVD— Rと、読出専用ディスクである DVD— ROMの特性とを併せ持つディスクである。

具体的には、新型追記型ブランクディスク 141は、 DVD— Rの物理特性と異なり、「ゥォブルが無い」という物理特性を持ち、さらに、 DVD— ROMの論理特性と同様に、「R/RW物理フォーマット情報が 0埋めされて!/、る」と!/、う論理特性を持つ。

[0047] 新型追記型ブランクディスク 141が持つ特性は、キオスク端末 120にセットされた際、物理特性、論理特性、若しくは物理/論理両特性から、新型追記型ブランクデイスク 141力 DVD— Rとは異なる追記型ブランクディスクとして認識される特性であれば、前述の特性の組合せに限らない。

また、新型追記型ブランクディスク 141が持つ特性は、データを記録した後、記録済みディスク 142としてディスクプレーヤ 130にセットされた際、 DVD— ROMデイスクとして認識される特性であれば、前述の特性の組合せに限らなレ、。

[0048] 従って、新型追記型ブランクディスク 141が持つ物理特性を、 DVD— R固有の物理特性である「ゥォブル」が無いこととしている力これは一例にすぎない。上記以外にも、「トラックフォーマット; 0、Land&Grooveでな!/、」、「R— Information areaX)、存在しない」、「ゥォブルの周波数が DVD— R規格で規定されたものと異なる」等、新型追記型ブランクディスク 141は、 DVD— Rが有する物理特性を持たず、データ記録時に、 DVD— Rと区別することができる物理特性を持っていればよい。更には、新型追記型ブランクディスク 141が持つ物理特性を、 DVD— ROMが持つ物理特性としてもよい。 DVD— ROMが持つ物理特性は、例えば、「ゥォブルが無い」等である。

[0049] また、ここでは、新型追記型ブランクディスク 141が持つ論理特性を、「R/RW物理フォーマット情報が 0埋めされてレ、る」としてレ、るがこれも一例にすぎなレ、。上記以外にも、「リードイン領域にコンテンツプロバイダ情報が記録されている」、「予め記録されて!/、る物理情報として" ROMディスク"の値を持つ」等、新型追記型ブランクデイスク 141は、データ書込み時に DVD— Rと区別することができ、且つ、既存の DVDプレーャにて DVD— ROMディスクとして認識されるための論理特性を持っていればよい。

[0050] このような構成を有することにより、新型追記型ブランクディスク 141は、データを書き込まれる際、 DVD— Rとは異なる追記型ディスクとして識別された上でデータを書き込まれること力 Sできる。更に、データ書込み後の記録済みディスク 142は、既存の D VDプレーヤで再生する際、 DVD— ROMとして識別される。

ディスクプレーヤ 130は、セットされたディスク力 S、 CSSコンテンツを記録した DVD —Rメディアであると判断した場合、コンテンツの再生を停止する。これは、 CSSの規約を実現するための機構力ディスクプレーヤ 130に組み込まれているためである。しかし、上記の構成を有する新型追記型ブランクディスク 141にコンテンツを記録した記録済みディスク 142は、 DVD— Rが持つ特性を持たず、また、 DVD— ROMが持つ特性を持っているので、ディスクプレーヤ 130により再生することが可能となる。

[0051] 以上で、コンテンツ配信システム 1の全体構成に関する説明を終了する。

(コンテンツ配信システム 1を用いて提供するサービスの概要）

次に、コンテンツ配信システム 1を用いて提供するサービスの概要について説明すユーザは、キオスク端末 120に表示されるコンテンツのリストを見ながら購入したいコンテンツを選択し、ブランクディスクをキオスク端末 120に揷入する。

[0052] ここで、本発明の新型追記型ブランクディスク 141は、既存の DVDプレーヤで再生が可能となるよう、形状が従来の DVD— Rと良く似ている。そのため、ユーザが誤つて従来の DVD— Rをキオスク端末 120に揷入してしまう恐れがある。

この場合、ユーザが誤って揷入した DVD— Rに、 CSS保護されたコンテンツが書き込まれた状態となる。ディスクプレーヤ 130は、 CSSの制約を実現する機構によって、 DVD— Rに CSS保護されたコンテンツが記録されている場合には、コンテンツの再生を禁止する。そのため、ユーザは、コンテンツの代金を支払っているにも関わらず、ディスクプレーヤ 130で再生することができないディスクしか得られないこととなつてしまう。

[0053] 従って、キオスク端末 120は、揷入されたブランクディスクが DVD— Rとは異なり、且つ既存の DVDプレーヤでは DVD— ROMとして認識されることにより再生が可能となるような特性を持つ新型追記型ブランクディスク 141が揷入された場合のみ、ュ一ザに対し、課金を要求するように構成することが望ましい。

また、新型追記型ブランクディスク 141と誤って、再生専用の DVD— ROMディスクが揷入される場合も考えられる。このような場合、キオスク端末 120は、ディスクにコンテンッを書き込むことができないため、ユーザの混乱を招く可能性がある。従って、キォスク端末 120は、 DVD— ROMディスクが誤って揷入されたことについても、ユーザに課金を要求する前に検出することが望まし!/、。

[0054] 新型追記型ブランクディスクと、 DVD— Rディスク及び DVD— ROMディスク等の他のメディアとを区別する具体的な方法については後述する。

なお、 DVD— Rや DVD— ROM以外にも、 DVD— RAMや DVD— RW等の他のメディアが誤挿入された場合にも、誤ったメディアが揷入されたことを検出する必要がある力 S、これらのメディアが揷入されたか否かの判断方法は、 DVD— R、及び DVD ROMの誤挿入を判断する方法と同様であるので、説明を省略する。

[0055] ユーザがコンテンツの代金を支払う課金処理を行うと、キオスク端末 120は、ユーザが選択したコンテンツを、コンテンツ配信サーバ 1 10から取得する。なお、キオスク端末 120が取得するコンテンツは、既に CS Sで保護された DVD— Video規格準拠のデータである。

続いて、キオスク端末 120は、取得したコンテンツを、新型追記型ブランクディスク 1 41に書き込み、記録済みディスク 142を作成する。キオスク端末 120は、記録済みデイスク 142を外部に排出して、ユーザは、記録済みディスク 142を取得する。

[0056] ディスクプレーヤ 130は、記録済みディスク 142を DVD— ROMであると認識するので、記録済みディスク 142に記録されているコンテンツを再生する。そして、ユーザは、コンテンツを視聴する。

このように、本実施形態のコンテンツ配信システム 1では、 DVD— Rとは異なり、且つ、 DVD— ROMの特性を持つ新型追記型ブランクディスク 141を導入し、更に、そのディスクに、 CS Sで保護された DVD— Video規格準拠のデータを書き込むことにより、既存の DVDプレーヤで再生することができるコンテンツを、ユーザに提供すること力 Sでさる。 [0057] また、コンテンツ配信システム 1では、キオスク端末 120にてデータを書き込む前に、セットされたディスク力新型追記型ブランクディスク 141である力、、 DVD— R等の既存の追記型ディスクであるかを識別する。そして、セットされたディスクが新型追記型ブランクディスク 141である場合のみ、キオスク端末 120は、 CSSで保護された DV D— Video規格準拠のデータを、ディスクに書き込む。

[0058] これにより、既存の DVDプレーヤで再生できないディスクを作成することを防ぎ、ュ一ザを混乱させることなぐ追記型の DVDディスクを用いたコンテンツ配信サービスを実現すること力できる。

以上で、コンテンツ配信システム 1を用いて提供するサービスの概要についての説明を終了する。

[0059] (キオスク端末 1²0の構成）

図 2は、キオスク端末 120の内部構成を機能的に示す機能ブロック図である。

キオスク端末 120は、ディスク識別部 1201、論理特性取得部 1202、物理特性取得部 1203、データ読出部 1204、データ書込部 1205、課金部 1206、証明書保持部 1207、データ書込制御部 1208、データ取得部 1209、通信部 1210、操作部 12 11、及び表示部 1212から構成される。

[0060] 操作部 1211、及び表示部 1212は、それぞれ、ユーザ操作を受け付けることができ、操作内容や処理内容をユーザに提示する。本実施の形態では、操作部 1211、及び表示部 1212の具体例として、タツチパネルを想定している。し力、し、上述した処理ができるものであれば、操作部 1211、及び表示部 1212は、タツチパネルに限定されなレ、。

[0061] 物理特性取得部 1203、データ読出部 1204、及びデータ書込部 1205は、それぞれ、ディスクからの物理特性の取得、ディスクのデータの読出し、及びディスクへのデータの書き込みを行う。本実施の形態では、物理特性取得部 1203、データ読出部 1 204、及びデータ書込部 1205の具体例として、ディスクドライブを想定している。しかし、上述したそれぞれの処理ができれば、物理特性取得部 1203、データ読出部 12 04、及びデータ書込部 1205は、ディスクドライブに限定されない。

[0062] 通信部 1210は、通信路 140を介して、コンテンツ配信サーバ 110と通信する。本実施の形態では、通信部 1210の具体例として、イーサネット (登録商標）端子を想定している。し力、し、コンテンツ配信サーバ 110との通信ができれば、通信部 1210は、イーサネット端子に限定されない。

証明書保持部 1207は、キオスク端末 120の証明書を保持する。証明書は、キォスク端末 120が正当なライセンスを受けた端末であることをコンテンツ配信サーバ 110 に呈示する情報である。具体的には、証明書は、認証局から取得した公開鍵証明書である。本実施の形態では、証明書保持部 1207の具体例として、不揮発性メモリを想定している。しかし、証明書を保持することができれば、証明書保持部 1207は、不揮発性メモリに限定されな!/、。

[0063] ディスク識別部 1201、論理特性取得部 1202、課金部 1206、データ書込制御部 1 208、及びデータ取得部 1209は、キオスク端末 120上の CPU、ワークメモリを使つて動作するソフトウェアを想定している。しかし、これらの構成要素をソフトウェアにより実現する代わりに、各構成要素をハードウェアとして実現しても良い。

以上で、キオスク端末 120の内部構成に関する説明を終了する。

[0064] (キオスク端末 120の動作）

次に、図 3及び図 4に示すフローチャートを用いて、キオスク端末 120の動作について説明する。

先ず、キオスク端末 120の表示部 1212は、本サービスで提供するコンテンツのリストを表示する。ユーザは、操作部 1211を操作することにより、購入するコンテンツを選択する（ステップ Sl)。

[0065] 次に、キオスク端末 120は、コンテンツを書き込むためのブランクディスクの揷入を要求する。

ユーザによりディスクがセットされると、ディスク識別部 1201は、セットされたディスクの種類を識別する (ステップ S 2)。ディスク識別処理の詳細は後述する。

セットされたディスク力新型追記型ブランクディスク 141の場合 (ステップ S3で YE S)、ステップ S4へ進む。

[0066] セットされたディスク力新型追記型ブランクディスク 141でな!/、場合 (ステップ S3で NO)、キオスク端末 120は、ディスクに何もデータを書き込まず、ステップ S7へ進む。ステップ S7において、キオスク端末 120は、ディスクを外部へ排出し（ステップ S7)、処理を終了する。

この様に、キオスク端末 120は、ディスクにデータを書き込む前に、セットされたディスクの種類を識別し、セットされたディスクが新型追記型ブランクディスク 141である場合のみ、 CSSで保護された DVD— Video規格準拠のデータを書き込む。

[0067] これにより、コンテンツ配信システム 1では、既存の DVDプレーヤで再生できないデイスクを作成することを防ぎ、ユーザを混乱させることなぐ追記型ディスクを使ったコンテンッ配信サービスを実現することができる。

ステップ S3に続いて、ステップ S4を処理する場合、キオスク端末 120は、ユーザに対して、表示部 1212を介して課金を要求する。そして、課金部 1206は、ユーザからの課金を受け付け、課金処理を行う（ステップ S4)。

[0068] 課金部 1206による課金処理が終了すると、データ取得部 1209は、ステップ S1でユーザから要求されたコンテンツに関連するデータを、通信部 1211、及び通信路 14 0を介して、コンテンツ配信サーバ 110に対して要求する。

このとき、キオスク端末 120は、コンテンツ配信サーバ 110に対し、証明書保持部 1 207に保持している自身の公開鍵証明書を送信する。そして、キオスク端末 120は、コンテンツ配信サーバ 110による公開鍵認証処理を受ける。キオスク端末 120は、コンテンッ配信サーバ 110により、公開鍵証明書が正当であると判断された場合に限り、要求したコンテンツに関連するデータを取得することができ、公開鍵証明書が不正であると判断された場合は、要求したコンテンツに関連するデータを取得することができない。

[0069] なお、本実施形態では、コンテンツ配信サーバ 110による片方向認証を行う構成としているが、コンテンツ配信サーバ 110とキオスク端末 120との間で、双方向認証を行うように構成してもよい。

このように、コンテンツ配信サーバ 110が、キオスク端末 120を認証することにより、コンテンツ配信システム 1では、キオスク端末 120に成りすまして、不正にコンテンツを取得されることを防止すること力でさる。

[0070] コンテンツ配信サーバ 110による公開鍵証明書の認証が成功した後、データ取得部 1209は、サーバ側で既に CSS保護が施された DVD— Video規格準拠の暗号化コンテンツデータを取得する（ステップ S 5)。

このとき、データ取得部 1209は、コンテンツ DB111にて暗号化コンテンツデータと関連付けて管理されている暗号化タイトル鍵、及び暗号化ディスク鍵セットを、コンテンッ配信サーバ 110から併せて取得する。更に、データ取得部 1209は、コンテンツ配信サーバ 110から、コンテンツプロバイダ情報を取得するものとする。

[0071] 次に、データ書込部 1205は、データ取得部 1209が取得したデータを、新型追記型ブランクディスク 141に書き込む（ステップ S6)。

より具体的には、データ書込部 1205は、暗号化タイトル鍵をセクタヘッダ領域に書き込み、暗号化ディスク鍵セットとコンテンツプロバイダ情報とを、リードイン領域に書き込み、暗号化コンテンツデータをデータ領域に書き込む。ここで、データ書込部 12 05は、データ書込制御部 1208の制御を受けて、各データを各領域へ書き込む。

[0072] データ書込部 1205により全てのデータの書き込みが終了すると、データ書込制御部 1208は、ディスクへの書き込みが正常に終了したことを確認する。

その後、キオスク端末 120は、ディスクを外部へ排出し (ステップ S7)、処理を終了する。

以上で、キオスク端末 120における処理についての説明を終了する。

[0073] (ディスク識別処理の詳細フロー）

図 4は、キオスク端末 120によるディスク識別処理の動作を示すフローチャートである。なお、ここに示す動作は、図 3のステップ S2の詳細である。

物理特性取得部 1203は、データ読出部 1204を介して、キオスク端末 120にセットされたディスクの物理特性を取得する（ステップ S11)。ここで取得する物理特性とは、ゥォブルの有無を指す。

[0074] 次に、論理特性取得部 1202は、データ読出部 1204を介して、キオスク端末 120 にセットされたディスクの論理特性を取得する（ステップ S 12)。ここで取得する論理特性とは、「R/RW物理フォーマット情報が記録されて!/、る領域のデータ」を指す。続いて、ディスク識別部 1201は、ステップ Sl l、及びステップ SI 2で取得した特性から、セットされたディスクの種類を識別する (ステップ S 13)。 [0075] 具体的には、セットされたディスクの物理特性として、ゥォブルが無ぐ且つ、論理特性として、 R/RW物理フォーマット情報が全て 0埋めされている場合に、ディスク識別部 1201は、セットされたディスクが新型追記型ブランクディスク 141であると判断すなお、既述のように、ここでは、新型追記型ブランクディスク 141が持つ物理特性を、 DVD— Rの物理特性であるゥォブルが無いこととしている力これ以外にも、「トラックフォーマットカ Land&Grooveでな!/、」、「R— Information area力、ィ手在しなレヽ」、「ゥォブルの周波数が DVD— R規格で規定されたものと異なる」等、 DVD— Rの物理特性を持たず、 DVD— Rと区別できる物理特性を持つとしてもよい。この場合、デイスク識別部 1201は、それらの物理特性を用いて、ディスクを識別するように構成してもよい。

[0076] また、ディスク識別部 1201は、複数の物理特性を確認した上で新型追記型ブランクディスク 141であるか否かを識別しても良いし、いずれか一つの物理特性から、新型追記型ブランクディスク 141であるか否力、を識別してもよい。

また、ここでは、新型追記型ブランクディスク 141が持つ論理特性を、「R/RW物理フォーマット情報が 0埋めされている」としている力これ以外にも、「リードイン領域にコンテンツプロバイダ情報が記録されている」、「予め記録されている物理情報として〃 ROMディスク"の値を持つ」等、データ書込み時に DVD— Rと区別することができ、且つ、既存の DVDプレーヤにて DVD— ROMと認識されるための論理特性であればよい。この場合、ディスク識別部 1201は、それらの論理特性を用いて、ディスクを識別するように構成してもよい。また、この場合も、ディスク識別部 1201は、複数の論理特性を確認した上で新型追記型ブランクディスク 141であるか否力、を識別しても良いし、いずれか一つの論理特性から、新型追記型ブランクディスク 141であるか否かを識另リしてもよい。

[0077] 更に、ディスク識別部 1201は、物理特性と論理特性との両方を確認せず、いずれか一方の確認結果のみから、セットされたディスクが新型追記型ブランクディスク 141 であるか否かを識別してもよ!/、。

また、ディスク上のファイルシステムに関するデータの有無により、 DVD— ROMと新型追記型ブランクディスク 141との識別も行う。

[0078] ディスク上のファイルシステムに関するデータが存在する場合、セットされたディスクが DVD— ROMと識別する。なお、本実施の形態では、 DVD— ROMと新型追記型ブランクディスク 141とは物理特性が類似しているため、上述のようにファイルシステムに関するデータの有無で区別している力これに限られる物ではない。例えば、従来 DVD— Rと DVD— ROMとの区別に使っていた物理特性や論理特性を新型追記型ブランクディスクに持たせ、その特性の有無により、新型追記型ディスクであるか D VD— ROMディスクであるかを識別してもよい (このとき、新型追記形ディスク 141に持たせる特性は、識別処理の混乱を防ぐため、 DVD— Rと新型追記型ディスク 141 との識別に用いる特性とは異なる特性である方がょレ、ことは言うまでもな!/、）。すなわち、 DVD— ROMと新型追記型ブランクディスク 141との識別方法は、 2つのディスクの物理特性、論理特性の相違点を用いて識別すればよぐ前述の方法に限るものではない。

[0079] 以上で、ディスク識別処理についての説明を終了する。

次に、新型追記型ブランクディスク 141につ!/、て説明する。

(新型追記型ブランクディスク 141の物理的特性）

ここでは、新型追記型ブランクディスク 141の構成について説明する。

新型追記型ブランクディスク 141の基本仕様は、

寸法直径 120mm、厚さ 0· 6mmの

基板張り合わせ

データ容量 4. 70ギガバイト /1面

レーザー波長 650nm

トラックピッチ 0. 74 ^ 111

反射率 45〜85%

対物レンズ NA 0. 60

変調方式 8/16変調

とする。

[0080] 図 5 (a)に示すように、新型追記型ブランクディスク 141は、内周のリードイン領域 2 01、外周のリードアウト領域 203、及びそれらの間に位置するデータ領域 202から構成され、内周から外周に向けてらせん状に記録領域を有する。

リードイン領域 201には、ディスクプレーヤ 130のドライブ部の制御に必要な情報が記録されている。

[0081] それらの情報はコントロールデータとして、データ領域 202のスタート半径 24mmの内側 17. 5トラックから約 105トラックに記述される。コントロールデータの最初の 1セクタカディスクの物理特性を示す物理フォーマット情報である。

データ領域 202は、キオスク端末 120にて書き込まれるコンテンツデータを記録する領域である。

[0082] リードアウト領域 203は、データ領域 202の終端を示すための領域であってデータは何も記録されない。

リードイン領域 201、データ領域 202、及びリードアウト領域 203から成る領域を、 In formation areaと呼称する。

なお、従来の DVD— Rでは、 Information areaの更に内周に、 R-Informatio n areaという記憶領域が存在する。一方、新型追記型ブランクディスク 141では、従来の R— Information areaに相当する領域である領域 204を備える力領域 204 には、記録膜が存在しない。

[0083] 図 5 (b)は、新型追記型ブランクディスク 141のトラックフォーマットを説明するための模式図である。

新型追記型ブランクディスク 141は、トラックフォーマットとして、螺旋状にグルーブ（溝部） 31 1及びランド (溝間部） 312を有する。トラックピッチは、 0. 74 111である。

[0084] グループ 311は、レーザー光の案内溝であり、記録時にはグループ 311にデータが記録される。また、ランド 312には、複数個のランドプリピット 313が周期的に形成されている。ランドプリピット 313は、所定の周期でランド上に配置される孤立ピットであり、データ記録時の位置決め、及び記録アドレス、その他の記録に必要な情報の取得に用いられる。

[0085] 新型追記型ブランクディスク 141のグループ 311は、グルーブゥォブルの振幅が 0 である。これは、 DVD— R規格に準拠した従来のディスクと異なり、新型追記型ブランクディスク 141の独自の特徴である。

この様に、新型追記型ブランクディスク 141は、従来の DVD— Rが有する物理特性とは異なる物理特性を有する。これにより、キオスク端末 120は、記録媒体にコンテンッデータを書き込む前に、記録媒体の物理特性としてトラックフォーマットを示す情報を取得して、それに基づき、コンテンツデータを書き込もうとしている記録媒体力従来の DVD— Rであるの力、、新型追記型ブランクディスク 141であるのか判別することが可能となる。

[0086] また、新型追記型ブランクディスク 141は、図 5 (b)に示すように、ポリカーボネート樹脂層 301、記録層 302、反射層 303、及び保護層 304から成る基板が、接着面 30 5において、同一構造の基板であるダミー基板 306と張り合わされた構造を有する。なお、図 5 (a)では、ダミー基板の一部しか図示していない。

図 6は、新型追記型ブランクディスク 141の断面を示した図である。同図を用いて、ポリカーボネート樹脂層 301、記録層 302、反射層 303、保護層 304、接着面 305、及びダミー基板 306について説明する。

[0087] ポリカーボネート樹脂層 301は、基板を作成するための金型であるスタンパにポリ力ーボネート樹脂を射出して生成される。スタンパの製造方法につ!/、ては後述する。記録層 302は、ポリカーボネート樹脂層 301と反射層 303とに密接している。記録層 302は、ポリカーボネート樹脂層 301に記録膜を塗布することにより生成される。新型追記型ブランクディスク 141は、記録膜として、シァニン系、フタロシアニン系等の熱分解温度の低!/、有機色素を用いる。

[0088] データ記録時には、レーザー光で有機色素の化学的状態を変化させることにより記録を行う。具体的には、熱により記録層 302と隣接する基板 (ポリカーボネート樹脂層 301)とを溶解する。有機色素とポリカーボネート樹脂とが混合されることにより、反射率位相特性等の光学的特性が変化し、記録マークを形成することができる。

ここで、新型追記型ブランクディスク 141の特徴として、 Information areaの内周に存在する領域 204、即ち、従来の DVD— R、及び DVD— RWに存在する R— Inf ormation areaに相当する領域には、有機色素の記録膜が存在しない。

[0089] 反射層 303は、記録層 302に密着して設けられる。反射層 303は、記録層 302の反射率を高めるためのアルミ層である。反射層 303は、ディスクプレーヤ 130によるデータ読取時に、記録層 302を通過した光を反射させ、ディスクプレーヤ 130による記録信号の読み取り効率を高める。

保護層 304は、ディスクの傷及び歪み等からデータを保護するための UV硬化樹脂の層である。

[0090] 接着面 305は、上記のポリカーボネート樹脂層 301、記録層 302、反射層 303、及び保護層 304から構成される基板と、ダミー基板 306とを貼り合わせた面である。貼り合わせには、例えばホットメルト接着を用いる。ダミー基板 306は、ディスクの反りを防止することを目的としており、その為、基板と同一の構造を有する。

(新型追記型ブランクディスク 141の論理的特性）

図 7は、コンテンツデータが記録される前の新型追記型ブランクディスク 141の論理データを示す図である。

[0091] リードイン領域 201には、コントロールデータが記録されている。コントロールデータには、物理フォーマット情報 401が含まれる。

物理フォーマット情報 401は、 R/RWフォーマット情報 411、 ROMフォーマット情報 412、バージョン情報 413、サイズ 414、最大転送レート情報 415、層数 416、記録線密度 417、トラック密度 418、及びトラックパス方向 419等から構成される。

[0092] 新型追記型ブランクディスク 141の物理フォーマット情報 401としては、上記以外の情報が含まれていてもよい。

ここで、新型追記型ブランクディスク 141の物理フォーマット情報として特徴的なのは、以下の 2点である。

(a) R/RWフォーマット情報 411に、全て 0が記述されて!/、る。

[0093] (b) ROMフォーマット情報 412に、 ROMディスクであることを示す値が記述されている。

従来の DVD— Rは、 R/RWフォーマット情報 411が記録されている領域には、 D VD— Rであることを示すビット列が記録されていた。

しかし、本願の新型追記型ブランクディスク 141では、 /!^¥フォーマット情報411 が記録されている領域を全て 0埋めする。これにより、キオスク端末 120は、新型追記型ブランクディスク 141にデータを記録する際には、当該ディスクが従来の DVD— R と異なるディスクであると判断することが出来る。なお、 /!^¥フォーマット情報411 が全て 0埋めされているのは一例であり、これ以外にも、全て 1を埋め込むなど、全て同一の値を埋め込んだり、 DVD— Rであることを示すビット列と異なる任意の値を埋め込む等、従来の DVD— Rと異なるディスクであると判断することが出来るようなデータを埋め込むように構成してもよい。

[0094] また、従来の DVD— Rは、物理フォーマット情報 401に、 ROMディスクであることを示す値は記述されてレ、なかった。

しかし、本願の新型追記型ブランクディスク 141では、追記型ディスクでありながら、 ROMディスクであることを示す物理フォーマット情報を有する。

ディスクプレーヤ 130は、ディスクの物理フォーマット情報を読み込むことにより、デイスク種別を判断するので、新型追記型ブランクディスク 141は、コンテンツ再生時には、ディスクプレーヤ 130にて DVD— ROMとして极われる。

[0095] 従って、ディスクプレーヤ 130は、 CSSで保護されたコンテンツデータ力新型追記型ブランクディスク 141に記録されている場合であっても、コンテンツデータを再生すること力 S可倉となる。

[0096] データ領域 202は、セクタ単位に区切られており、各セクタは、セクタを識別するためのセクタ番号を含むヘッダ領域と、データが記録されるデータ領域と、データ読み出し時の読み出し誤りを訂正するための符号が記録される ECC (ErrorCorrection Code)領域等から構成される。

なお、従来の DVDメディアと同様に、新型追記型ブランクディスク 141のデータ領域 202は、ファイルシステムとして UDF (Universal Disk Format)を用いる。

[0097] 新型追記型ブランクディスク 141にコンテンツデータを記録した後の記録済みディスク 142については後述する。

(新型追記型ブランクディスク 141の製造方法）

図 8は、新型追記型ブランクディスク 141の製造方法を示すフローチャートである。先ず、スタンパを作成する (ステップ S 101)。

[0098] ステップ S 102以降では、ステップ S 101で作成されたスタンパを金型として用い、複数の新型追記型ブランクディスク 141を作成していく。

先ず、ステップ S 101で作成されたスタンパに、ポリカーボネート樹脂を射出して、ポリカーボネート基板を生成する（ステップ S 102)。

次に、ポリカーボネート基板の平らな面側に、紫外線 (UV)硬化樹脂を塗布した後に、紫外線を照射し、コーティングする (ステップ S 103)。

[0099] 次に、ステップ S 103で UV硬化樹脂をコーティングした面とは反対側の面、即ち、グループ 311、ランド 312、及びランドプリピット 313が形成されている面側に、スピンコート法で有機色素を塗布し、記録層を生成する（ステップ S 104)。

ここで、ステップ S 104の記録層の生成処理では、先に述べたように、ディスクの Inf ormation areaのみに有機色素を塗布し、 Information areaの内周には、有機色素を塗布しない。このようにすることで、 DVD— Rが備える記憶領域である R— Inf ormation areaを備えない新型追記型ブランクディスク 141を製造することが出来る

[0100] 続いて、スパッタリング法を用いて、記録層の上に反射層を生成する（ステップ S 10 5)。

次に、 UV硬化樹脂でオーバコートして保護層を生成する（ステップ S 106)。

続いて、ディスクの反りを防止するために、ダミー基板を張り合わせてディスク自体が完成する（ステップ S 107)。

[0101] そして、完成したディスクに、記録層を初期化するために、結晶化温度に加熱し結晶化を行う（ステップ S 108)。

最後に、ディスクをプリフォーマットして (ステップ S 109)、新型追記型ブランクデイスク 141が完成する。プリフォーマットとは、完成したディスク毎に、各ディスクに固有の識別情報や鍵情報等を書き込む処理である。

[0102] なお、新型追記型ブランクディスク 141に、ディスク固有の情報を書き込む必要が無い場合には、ステップ S 109のプリフォーマットの処理を省略してもよい。

(スタンパの作成）図 9は、スタンパ製造工程を示すフローチャートである。なお、ここに示す処理は、図 8のステップ S 101の詳細である。

[0103] 先ず、原盤にするガラス板表面を研磨、洗浄する（ステップ S201)。

次に、ガラス板表面に感光剤（レジスト）と塗布する (ステップ S202)。

そして、レジストの塗布面に、トラック及びピットの形状が残るように、レーザービームステップ S203では、図 5 (b)に示したグループ 311、ランド 312、及び複数個のランドプリピット 313力 S形成されるように、カッティングを行う。更に、ステップ S203では、 R /RW物理フォーマット情報が記録される領域を全て 0埋めするようにカッティングを行う。

[0104] その後、レジスト部を現像、及び洗浄することにより（ステップ S204)、表面にレジスト残部による凹凸上のトラック及びピットが形成された原盤が出来上がる。

続いて、原盤のトラック及びピット面に、スパッタリング法でニッケルの薄膜を付着させる（ステップ S205)。

その後、ニッケルの薄膜上にニッケルメツキを施し、電铸ニッケルメツキ層を形成する（ステップ S206)。

[0105] 最後に、ニッケルメツキ層を原盤から剥離させ (ステップ S207)、洗浄、及び研磨することにより、ニッケル製のスタンパが完成する（ステップ S208)。

(記録済みディスク 142の論理的特性）

図 10は、キオスク端末 120にて、新型追記型ブランクディスク 141にコンテンツデータを記録した後の、記録済みディスク 142の論理データを示す図である。

[0106] 記録済みディスク 142のリードイン領域には、図 7で説明した物理フォーマット情報 401にカロえ、コンテンツプロバイダ情報 402と暗号化ディスク鍵セット 403とが記録されている。

コンテンツプロバイダ情報 402と暗号化ディスク鍵セット 403とは、キオスク端末 120 1S 新型追記型ブランクディスク 141にコンテンツデータを書き込む際に、キオスク端末 120にて書き込まれる。

[0107] 従来の DVD— ROMでは、コンテンツプロバイダ情報は、製造時に予めリードイン領域に記録される。また、従来の DVD— Rでは、コンテンツプロバイダ情報がリードィン領域に記録されることはな!/、。

従って、本願の新型追記型ブランクディスク 141は、データ記録後（記録済みディスク 142)においては、リードイン領域にコンテンツプロバイダ情報が記録され、 ROM ディスクと同じ論理的特性を有する。ディスクプレーヤ 130は、記録済みディスク 142 を DVD— ROMと判断するので、記録済みディスク 142に記録されている CSSで保護されたコンテンツデータを再生することができる。

[0108] 記録済みディスク 142のデータ領域は、ファイルシステムとして UDFを用い、コンテンッデータを管理する。

図 10に示すように、データ領域には、ボリューム 'ファイル管理情報 404を先頭に、コンテンツデータ # 1ファイル 405、 · · ·、コンテンツデータ # Nファイル 406、…が記録される。

[0109] ボリューム.ファイル管理情報 404は、ボリューム記述子 421、パステーブル 422、及びディレクトリレコード 423を含む。

ボリューム記述子 421は、ボリューム空間のサイズ、パステーブル 422の記録位置情報、ディレクトリレコード 423の記録位置情報などが記述されている。

パステーブル 422は、記録済みディスク 142に記録されている全てのディレクトリのパスと記録位置情報とを対応付けたテーブルである。

[0110] ディレクトリレコード 423は、各ディレクトリ又は各ファイルの識別子、データの記録位置情報、ファイルのサイズ、ファイルの属性等が記述されている。より具体的には、ディレクトリレコード 423は、ルートディレクトリ用ディレクトリレコード（第 1セクタ） 431、ルートディレクトリ用ディレクトリレコード（第 2セクタ） 432、コンテンツデータ # 1フアイル用ディレクトリレコード 433、 · · ·、コンテンツデータ # Nファイル用ディレクトリレコード 434から構成される。

[0111] コンテンツデータ # Nファイル 406は、暗号化タイトル鍵 441と暗号化コンテンツ 44 2とを含む。

CSSは、先に述べたように、タイトル鍵、ディスク鍵、及びマスタ鍵の 3種類の 40ビット喑号鍵が階層的に使用される。タイトル鍵はコンテンツの暗号化に用いられ、ディスク鍵はタイトル鍵の暗号化に用いられ、マスタ鍵はディスク鍵の暗号化に用いられる。なお、マスタ鍵は、 CSS機器製造ライセンス受領者に対して個別に与えられる鍵であり、本実施形態では、デイスクプレーヤ 130がセキュアに実装している。

[0112] 従って、ディスクプレーヤ 130にて暗号化コンテンツ 442を復号する際には、先ず、ディスクプレーヤ 130は、セキュアに保持しているマスタ鍵を復号鍵として用いて暗号化ディスク鍵を復号し、ディスク鍵を生成する。次に、ディスク鍵を復号鍵として用いて暗号化タイトル鍵を復号し、タイトル鍵を生成する。続いて、タイトル鍵を復号鍵として用いて暗号化コンテンツ 442を復号し、コンテンツを生成する。

[0113] (新型追記型ブランクディスク 141の変形例）

ここでは、新型追記型ブランクディスク 141の変形例について説明する。 (a)第 1の変形例

第 1の変形例に係る新型追記型ブランクディスクの基本仕様は、新型追記型ブランクディスク 141と同様である。

[0114] また、第 1の変形例に係る新型追記型ブランクディスクは、図 6を用いて説明した新型追記型ブランクディスク 141と同一のポリカーボネート樹脂層 301、記録層 302、反射層 303、保護層 304、接着面 305、及びダミー基板 306から構成される。

図 11は、第 1の変形例に係る新型追記型ブランクディスクのトラックフォーマットを説明するための模式図である。

[0115] 第 1の変形例に係る新型追記型ブランクディスクは、ランド及びグループの無い平らなディスク上に、複数個のアドレス用ピット 313aが形成されている。

図 12は、アドレス用ピット 313aの配置を模式的に示している。アドレス用ピット 313 aは、ディスクの内周から外周にかけてトラックピッチを形成するように、螺旋状に、所定間隔で配置されている。

[0116] キオスク端末 120によるデータ記録時には、このように配置されたアドレス用ピット 3 13aを用いて、記録位置の決定を行う。

第 1の変形例に係る新型追記型ブランクディスクは、「トラックフォーマットが Land& Grooveでない」という点で、新型追記型ブランクディスク 141と異なる以外は、その他の物理特性、及び論理特性は、新型追記型ブランクディスク 141と同様であるとする

[0117] 第 1の変形例に係る新型追記型ブランクディスクの製造方法は、図 8及び図 9で説明した新型追記型ブランクディスク 141の製造方法と概ね同様であるが、図 9のステ

第 1の変形例に係る新型追記型ブランクディスクのスタンパ作成処理では、ステップ S203のカッティング処理において、ランド及びグループが無ぐ複数個のアドレス用ピットが形成されるようにカッティングを行う。

[0118] 第 1の変形例に係る新型追記型ブランクディスクは、トラックフォーマットが明らかに従来の DVD— Rと異なるため、キオスク端末 120は、記録媒体にコンテンツデータを書き込む前に、記録媒体の物理特性としてトラックフォーマットを示す情報を取得して、それに基づき、コンテンツデータを書き込もうとしている記録媒体力 S、従来の DVD Rであるの力、、新型追記型ブランクディスクであるのか判別することが可能となる。

[0119] また、第 1の変形例に係る新型追記型ブランクディスクは、図 7に示した物理フォーマット情報 401を保持していることから、コンテンツ再生時には、ディスクプレーヤ 130 にて DVD— ROMとして扱われる。従って、ディスクプレーヤ 130は、 CSSで保護されたコンテンツデータが、第 1の変形例に係る新型追記型ブランクディスクに記録されている場合であっても、コンテンツデータを再生することが可能となる。

[0120] (b)第 2の変形例

第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクの基本仕様は、新型追記型ブランクディスク 141と同様である。

また、第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクは、図 6を用いて説明した新型追記型ブランクディスク 141と同一のポリカーボネート樹脂層 301、記録層 302、反射層 303、保護層 304、接着面 305、及びダミー基板 306から構成される。

[0121] 図 13は、第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクのトラックフォーマットを説明するための模式図である。

第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクは、螺旋状にグループ 31 lb、及びランド 312bを有し、ランド 312b上には、複数個のランドプリピット 313bが周期的に配置されている。トラックピッチは、 0· 74 mである。

[0122] なお、図 13に示すように、グループ 31 lbはゥォブリングされている。

図 14は、第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクのグルーブゥォブルについて説明するための図である。

図 14 (a)に示すように、従来の DVD— Rは、トラックフォーマットとしてランド &グルーブを用いている。ディスク上にはグループ 501及びランド 502が形成されており、ランド上には、所定周期で複数個のランドプリピット 503が形成されている。

[0123] そして、従来の DVD— Rのグルーブゥォブルの周波数は、 140. 645kHzである。

これは、 DVD— R規格により規定された値である。

一方で、図 14 (b)に示すように、第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクのグルーブゥォブルの周波数は、 280kHzである。

第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクは、グループがゥォブリングされているという点で新型追記型ブランクディスク 141と異なる以外は、その他の物理特性、及び論理特性は、新型追記型ブランクディスク 141と同様であるとする。

[0124] 第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクの製造方法は、図 8及び図 9で説明した新型追記型ブランクディスク 141の製造方法と概ね同様であるが、図 9のステ第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクのスタンパ作成処理では、ステップ S203のカッティング処理において、周波数 280kHzでゥォブリングされたグループ、ランド、及び複数個のランドプリピットが形成されるようにカッティングを行う。

[0125] 第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクは、グルーブゥォブルの周波数が明らかに従来の DVD— Rと異なるため、キオスク端末 120は、記録媒体にコンテンツデータを書き込む前に、記録媒体の物理特性としてグルーブゥォブルの周波数を取得して、それに基づき、コンテンツデータを書き込もうとしている記録媒体力従来の DVD— Rであるの力、、新型追記型ブランクディスクであるのか判別することが可能となる。

[0126] また、第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクは、図 7に示した物理フォーマット情報 401を保持していることから、コンテンツ再生時には、ディスクプレーヤ 130 にて DVD— ROMとして扱われる。従って、ディスクプレーヤ 130は、 CSSで保護されたコンテンツデータが、第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクに記録されている場合であっても、コンテンツデータを再生することが可能となる。

[0127] なお、第 2の変形例に係る新型追記型ブランクディスクは、グルーブゥォブルの周波数が 280kHzとしたのは、一例であり、これ以外の周波数でゥォブリングされていてもよい。例えば、新型追記型ブランクディスクのゥォブル周波数は、 70kHz等、従来の DVD— Rのゥォブル周波数 = 140. 645kHzの分数倍や整数倍の値に設定してもよい。更には、 140. 645kHzの分数倍や整数倍に限らず、コンテンツデータを書き込むキオスク端末 120にて、 DVD— Rのグルーブゥォブルと区別できる値であればよい。

[0128] <その他の変形例〉

なお、本発明を、上記の実施形態に基づき説明してきた力本発明は上記の実施形態に限定されないのは勿論であり、以下のような場合も、本発明に含まれる。

(1)上記の実施形態では、コンテンツ DB111が、暗号化コンテンツデータ、暗号化タイトル鍵、及び暗号化ディスク鍵セットを関連付けて管理する構成を有して!/、るが、本発明は、この構成に限定されず、キオスク端末 120にて、新型追記型ブランクディスクに、これらのデータを書き込む前に、上記 3つのデータが揃っていればよい。

[0129] 例えば、暗号化ディスク鍵セットは予め、新型追記型ブランクディスク 141のリードィン領域に記録されていてもよい。この場合、ステップ S5 (図 3)にて、キオスク端末 120 はディスクから読み出した暗号化ディスク鍵をコンテンツ配信サーバ 110に送信する。コンテンツ配信サーバ 110は、キオスク端末 120から受信した暗号化ディスク鍵を、自身が保持するマスタ鍵で復号した上で、要求されたコンテンツの AVデータを喑号化しているタイトル鍵を暗号化して暗号化タイトル鍵を作成する。その後、作成した喑号化タイトル鍵と、暗号化コンテンツデータをキオスク端末 120に送信する。この時、タイトル鍵の暗号化処理を、キオスク端末 120で行っても構わない。

[0130] また、コンテンツ DB111では平文の AVデータしか扱わず、コンテンツデータの喑号化、タイトル鍵の作成、及び暗号化をキオスク端末 120で行っても構わない。また、この暗号化ディスク鍵がリードイン領域に記録されていることを、ディスクの論理特性として、 S2のディスク識別を行っても構わない。あるいは、キオスク端末 120がマスタ鍵を保持し、当該マスタ鍵で復号した結果として得られたタイトル鍵を、安全な通信路でコンテンツ配信サーバ 110に送信する構成であってもよい。

[0131] (2)また、上記の実施形態では、ステップ S5において、キオスク端末 120とコンテンッ配信サーバ 110と間で認証処理を行っている力 S、コンテンツデータが正規のデイスクに記録されることが保証できれば、これに限らない。

例えば、予め、新型追記型ブランクディスク 141にディスク証明書を記録しておき、コンテンツ配信サーバ 110で新型追記型ブランクディスク 141を認証してもよい。

[0132] また、この場合には、キオスク端末 120は、「ディスク内に、ディスク証明書が記録されて!/、る」と!/、う論理特性用いて、ステップ 2のディスク識別を行ってもょレ、。

更に、前記ディスク証明書は、新型追記型ブランクディスク 141を識別する識別子（例えばメディア ID)に基づいて保護されている構成であってもよい。この保護の方法としては、識別子に基づき証明書を暗号化してもよいし、識別子に基づきディスク証明書の認証子を生成して記録してもよい。これら以外にも、広く一般に使用されている公知の保護技術を用いてもよ!/、。

[0133] 更に、前記ディスク証明書は、証明書自身（証明書のエントリー）に識別子、又は識別子に基づくデータを書き込み、証明書とディスクとを 1対 1に対応付ける構成であつてもよい。

更に、識別子の一部を、ディスク製造メーカを識別する IDと対応付けてもよい。この場合、識別子の一部が、ディスク製造メーカを識別する IDと一致することを利用して、証明書とディスクとをユニークに 1対 1に対応付けるのではなぐある製造数単位毎に、又はディスク製造メーカごとに証明書を対応付ける構成であってもよい。

[0134] このような構成で証明書とディスクとを対応付けることにより、証明書を不正にコピーして使い回すとレ、う不正行為を防止することが可能となる。

更に、証明書に限らず、証明書と同等の効果を有し、その正当性が検証可能なデータであれば如何なる構成であってもよ!/、。

(3)上記の実施形態では、新型追記型ブランクディスク 141は、 DVDと互換性のあるディスクとしている力本発明に係る新型追記型ブランクディスクは、 Blu— rayディスク等、他の記録型ディスクであってもよい。

[0135] なお、この場合であっても、新型追記型ブランクディスク 141は、データ書き込み時には、追記型ディスクとして認識され、データ記録後は、出荷済みのプレーヤで再生可能な物理特性、論理特性、若しくはその両方の特性を持つものとする。

(4)上記の実施形態では、新型追記型ブランクディスク 141は、追記型ディスクとしているが、データ記録後、出荷済みのプレーヤで再生可能なディスクとして認識される特性を持つのであれば、書換型ディスクでもよ!/、。

[0136] (5)上記の実施形態では、物理特性、論理特性、又はその両方を用いてディスクを識別する構成とした力、本発明はこの構成に限定されるものではない。

例えば、コンテンツの再生に必要なプログラム、又はその一部を予めディスクに記録しておき、当該プログラム、又はその一部の有無により、ディスクの識別を行う構成であってもよい。また、前記プログラム、又はその一部の正当性を検証することによりディスクの識別を行う構成であってもよレ、。

[0137] 前記プログラム、又はその一部を動作させることによってディスクの識別を行うように構成してもよいし、前記プログラム、又はその一部に付与されている署名を検証することによりディスクの識另 IJを fiうように構成してもよい。

更に、前記プログラム、又はその一部は、新型追記型ブランクディスクを識別する識別子（例えばメディア ID)に基づいて保護されている構成であってもよい。この保護の方法としては、識別子に基づきプログラム、又はその一部を暗号化してもよいし、識別子に基づきプログラム、又はその一部の認証子を生成して記録してもよい。また、これら以外にも、広く一般に使用されて!/、る公知の保護技術を用レ、て実現してもよレ、。

[0138] さらに、プログラム、又はその一部に識別子、又は識別子に基づくデータを書き込み、プログラム、又はその一部とディスクを 1対 1に対応付ける構成であってもよい。さらに、識別子の一部がディスク製造メーカを識別する IDと一致することを利用して

、 1対 1ではなぐある製造数単位、又はディスク製造メーカごとにプログラム、又はその一部を対応付ける構成であってもよ!/、。

[0139] このような構成でプログラム、又はその一部とディスクとを関連付けることにより、不正にプログラム、又はその一部をコピーして使!/、まわす不正を防止することが可能となる。

(6)上記の実施形態では、キオスク端末 120は、ネットワーク 140を介して、コンテンッ配信サーバ 110からコンテンツデータを取得する構成を有している力キオスク端末 120は、新型追記型ブランクディスク 141に書き込むデータを取得できれば、この構成に限定されない。例えば、キオスク端末 120は、 HDDなどの記録媒体を用いてコンテンツデータを取得する構成であってもよレ、。

[0140] (7)上記の実施形態では、ディスク上のコンテンツの著作権保護技術として CSSを用いているが、コンテンツの著作権を保護するための技術であれば、これに限るものではなく、例えば AACS (Advanced Access Content System)を用いてもよいその場合、 AACSに関連する鍵データ（例えば MKB)を予め新型追記型ブランクディスク 141に記録しておき、 MKBの有無により、ディスク識別を行う構成であってもよい。また、 MKBが備える識別子を利用して、ディスク識別を行う構成あってもよい。

[0141] また、上記の実施形態で用いる CSSは、マスタ鍵でディスク鍵を暗号化し、ディスク鍵でタイトル鍵を暗号化し、タイトル鍵でコンテンツを暗号化する 3階層であった。しかし、本発明は、その構成に限定されるものではない。

本発明は、新たな鍵を導入して 3階層以上の構成としてもよいし、ディスク鍵で直接コンテンツを暗号化するなど、 2階層、又は 1階層の構成であってもよい。

[0142] (8)上記の実施形態では、ユーザが直接入力等を行うキオスク端末 120を用いて、ディスクへコンテンツデータの書き込みを行う構成とした力 S、この構成は必須ではなレヽ

ディスクにコンテンツデータを書き込む端末装置は、キオスク端末 120のように、ュザが自ら操作する端末装置に限らず、ユーザから書き込み依頼を受けた店員等が使用する端末装置であってもよレ、。

[0143] (9)また、本発明にお!/、て、ディスクにコンテンツデータを書き込む端末装置は、キォスク端末 120のように店頭に設置される機器ではなぐ DVDレコーダ等の民生機器であってもよい。

この場合、端末装置は、課金部 1206を備えずに、別途インターネット経由等でタレジットカード等による決済を行う決済処理部を備えるように構成してもよい。

[0144] また、この場合の端末装置は、表示部 1212を備えず、テレビ等の外部の映像装置に映像を出力する映像出力部を備える。また、この場合、操作部 1211はリモコンとな端末装置は、映像出力部に接続されたテレビ等の映像装置に情報を表示し、ユーザは映像装置の情報を見ながら、リモコンを使って操作を行う。

[0145] なお、この場合の端末装置の動作は、図 3及び図 4で示したキオスク端末の動作と同様であるが、ステップ S4で行うユーザからの課金受付は、決済処理部にてインタ一ネット経由でクレジットカード等による決済を行うものとする。

この構成を有することにより、ユーザは店頭に出向くことなぐ新しい DVDタイトルを購入すること力 S可能となる。なお、決済処理部は、端末装置内部の構成要素であることは必須ではなぐ端末装置に付随する別個の装置として実現するように構成してもよい。

[0146] (10)ディスクプレーヤ 130は、 DVDレコーダ等の従来からある民生機器を用いることが出来る。それは、先に説明したように、従来からある民生機器は、新型追記型ブランクディスク 141にデータを記録した記録済みディスク 142を、 DVD— ROMと認識するからである。

しかしながら、ディスクプレーヤ 130は、従来からある民生機器が備える機能部（媒体入出力部、デコード部、再生部、ネットワーク接続部、操作入力部、映像出力部等 )に加え、上記の実施形態で説明したキオスク端末 120が備えるディスク識別部 120 1、論理特性取得部 1202、及び物理特性取得部 1203と同様の機能部を備えるように構成してもよい。

[0147] 具体的に、ディスクプレーヤ 130の物理特性取得部は、ディスクドライブで構成され、論理特性取得部及びディスク識別部は、 CPU及びワークメモリを使って動作するソフトウェアであるとする。

ディスクプレーヤ 130は、自装置にディスクが揷入されると、キオスク端末 120が図 3 のステップ S2で行うディスク識別処理と同様の処理を行うことにより、揷入されたディスクの種別を識別する。 [0148] そして、ディスク識別処理の結果、揷入されたディスクが新型の記録済みディスク 1 42であると判定されると、ディスクプレーヤ 130は、揷入されたディスクを DVD— RO Mとして极!、、 DVD— ROMと同様の再生処理を行うように構成してもよ!/、。

(11)上記の実施形態に含まれる各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、 RO M、 RAM,ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記 RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサ力前記コンビュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。

[0149] ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。

なお、各装置は、マイクロプロセッサ、 ROM、 RAM,ハードディスクユニット、デイスプレイユニット、キーボード、マウスなどの全てを含むコンピュータシステムに限らず、これらの一部から構成されて!/、るコンピュータシステムであってもよ!/、。

[0150] (12)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、 1個のシステム LSI

(Large Scale Integration：大規模集積回路）から構成されているとしてもよい。システム LSIは、複数の構成部を 1個のチップ上に集積して製造された超多機能 LSI であり、具体的には、マイクロプロセッサ、 ROM、 RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記 RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサ力前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システム LSIは、その機能を達成する。

[0151] また、上記の各装置を構成する構成要素の各部は、個別に 1チップ化されていても良レ、し、一部又は全てを含むように 1チップ化されてもよレ、。

また、ここでは、システム LSIとしたが、集積度の違いにより、 IC、 LSI,スーパー LS I、ウルトラ LSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法は LSIに限るものではなぐ専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。 LSI製造後に、プログラムすることが可能な FPGA(Field Programmable Gate Array)や、 LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギユラブル 'プロセッサを利用しても良い

〇 [0152] 更には、半導体技術の進歩又は派生する別技術により LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。ノィォ技術の適用などが可能性としてあり得る。

(13)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能な ICカードまたは単体のモジュールから構成されて!/、るとしてもよ!/、。前記 ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、 ROM、 RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記 ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能 L SIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサ力コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記 ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。この ICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。

[0153] (14)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンビュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。

また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンビユータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、 CD— R OM、 MO、 DVD, DVD— ROM、 DVD— RAM、 BD (Blu— ray Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよ!/、。

[0154] また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。

また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。

[0155] また、前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。 (15)上記実施形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよ!/、。

産業上の利用可能性

本発明は、従来ある CSS技術を用いたコンテンツを、キオスク端末を用いてユーザに販売する産業において利用することが可能である。

また、本発明に係る新型追記型ブランクディスクを製造及び販売する産業にお!/、ても利用することが可能である。

Claims

請求の範囲

[1] DVD— R規格で規定されて!/、な!/、媒体特性を有し、 DVD— ROM規格と互換性を有することを特徴とする追記型の記録媒体。

[2] 前記媒体特性として、 DVD— R規格で規定されて!/、な!/、物理特性を有することを特徴とする請求項 1に記載の追記型の記録媒体。

[3] 前記 DVD— R規格で規定されていない物理特性として、グルーブゥォブルの振幅力 SOであるグループ、ランド、及びピット群が形成された記録層を備えることを特徴とする請求項 2に記載の追記型の記録媒体。

[4] 前記 DVD— R規格で規定されて!/、な!/、物理特性として、 DVD— R規格で規定されているグルーブゥォブルの周波数と異なる周波数でゥォブリングされたグループ、ランド、及びピット群が形成された記録層を備えることを特徴とする請求項 2に記載の追記型の記録媒体。

[5] 前記 DVD— R規格で規定されて!/、な!/、物理特性として、 DVD— R規格で規定されているグルーブゥォブルの周波数の整数倍又は分数倍である周波数でゥォブリングされたグループ、ランド、及びピット群が形成された記録層を備えることを特徴とする請求項 4に記載の追記型の記録媒体。

[6] 前記 DVD— R規格で規定されてレ、な!/、物理特性として、記録位置を決定するアドレス用ピット群が形成された平らな記録層を備えることを特徴とする請求項 2に記載の追記型の記録媒体。

[7] 前記追記型の記録媒体は、

リードイン領域、データ領域、及びリードアウト領域から成る Information areaと、冃 ij記 Information areaの内 Jき」に ill置する R— Information areaとを備え、前記 DVD— R規格で規定されていない物理特性として、前記 R— Information a reaに記録層が形成されておらず、前記 Information areaに記録層が形成されていることを特徴とする請求項 2に記載の追記型の記録媒体。

[8] 前記媒体特性として、 DVD— R規格で規定されていない論理特性を有することを特徴とする請求項 1に記載の追記型の記録媒体。

[9] 前記 DVD— R規格で規定されていない論理特性として、リードイン領域内の R/R W物理フォーマット情報が記録されている領域に、 DVD— Rを示す値とは異なる値が埋め込まれていることを特徴とする請求項 8に記載の追記型の記録媒体。

[10] リードイン領域内の R/RW物理フォーマット情報が記録されている領域に、全て同じ値が埋め込まれていることを特徴とする請求項 9に記載の追記型の記録媒体。

[11] リードイン領域に記録されている物理フォーマット情報に、 ROMディスクであることを示す値が記録されて!/、ることを特徴とする請求項 1に記載の追記型の記録媒体。

[12] 外部の記録媒体から、前記記録媒体の特性を取得する取得手段と、

取得した前記特性に基づき、前記記録媒体が、請求項 1に記載の追記型の記録媒体であるか否かを判定する判定手段と、

前記判定手段による判定の結果が肯定的である場合に、前記記録媒体にデータを書き込む書込手段と

を備えることを特徴とするデータ記録装置。

[13] 前記書込手段は、前記データ力 S、 CSS (Content Scrambling System)で保護された DVD— Video規格に準拠したデータであるか否かを判定し、前記データが、

CSSで保護された DVD— Video規格に準拠したデータである場合は、前記判定手段による前記判定の結果が肯定的である場合にのみ、前記記録媒体に前記データを書き込む

ことを特徴とする請求項 12に記載のデータ記録装置。

[14] 前記書込手段は、前記判定手段による判定の結果が肯定的である場合に、前記記録媒体のリードイン領域に、コンテンツプロバイダ情報を書き込む

ことを特徴とする請求項 13に記載のデータ記録装置。

[15] 前記取得手段は、前記記録媒体から物理特性を取得し、

前記判定手段は、取得した前記物理特性に基づき、前記記録媒体が、請求項 1に記載の追記型の記録媒体であるか否かを判定する

ことを特徴とする請求項 12に記載のデータ記録装置。

[16] 前記取得手段は、前記物理特性としてグルーブゥォブルの振幅を取得し、

前記判定手段は、取得した前記振幅が 0である場合に、前記記録媒体が請求項 1 に記載の追記型の記録媒体であると判定することを特徴とする請求項 15に記載のデータ記録装置。

[17] 前記取得手段は、前記物理特性としてグルーブゥォブルの周波数を取得し、

前記判定手段は、取得した前記周波数が、 DVD— R規格で規定されているグルーブゥォブルの周波数と異なる場合に、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体であると判定する

ことを特徴とする請求項 15に記載のデータ記録装置。

[18] 前記判定手段は、取得した前記周波数が、 DVD— R規格で規定されて!/、るグルーブゥォブルの周波数の整数倍又は分数倍である場合に、前記記録媒体が請求項 17 に記載の追記型の記録媒体であると判定する

ことを特徴とする請求項 17に記載のデータ記録装置。

[19] 前記取得手段は、前記物理特性として、前記記録媒体のトラックフォーマットを示す情報を取得し、

前記判定手段は、取得した前記情報に基づき、前記記録媒体にグループ及びランドが存在しないと判断する場合に、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型記録媒体であると判定する

ことを特徴とする請求項 15に記載のデータ記録装置。

[20] 前記取得手段は、リードイン領域の内周部分から前記物理特性を取得し、

前記判定手段は、リードイン領域の内周部分に、記録層が存在しない場合に、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体であると判定する

ことを特徴とする請求項 15に記載のデータ記録装置。

[21] 前記取得手段は、前記記録媒体から論理特性を取得し、

前記判定手段は、取得した前記論理特性に基づき、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体であるか否かを判定する

ことを特徴とする請求項 12に記載のデータ記録装置。

[22] 前記取得手段は、 R/RW物理フォーマット情報が記録されている領域からフォーマット情報を取得し、

前記判定手段は、取得した前記フォーマット情報が DVD— Rを示す値と異なる値である場合に、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体であると判定する

ことを特徴とする請求項 21に記載のデータ記録装置。

[23] 前記判定手段は、取得した前記フォーマット情報が全て同じ値である場合に、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体であると判定する

ことを特徴とする請求項 22に記載のデータ記録装置。

[24] 前記取得手段は、前記記録媒体から物理フォーマット情報を取得し、

前記判定手段は、前記物理フォーマット情報に ROMディスクであることを示す値が記録されて!/、る場合に、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体であると判定する

ことを特徴とする請求項 21に記載のデータ記録装置。

[25] 前記データ記録装置は、

外部の記録媒体を装着して、前記記録媒体を自装置内に取り込む媒体入力手段と前記判定手段により、前記記録媒体が請求項 1に記載の追記型の記録媒体でな!/ヽと判定された場合に、前記媒体入力手段を動作させて、前記記録媒体を自装置外に排出する制御手段と

を備えることを特徴とする請求項 12に記載のデータ記録装置。

[26] 前記書込手段は、請求項 1に記載の追記型の記録媒体の前記媒体特性を用いて、前記記録媒体に前記データを書き込む

ことを特徴とする請求項 12に記載のデータ記録装置。

[27] 前記書込手段は、前記媒体特性として、 DVD— R規格で規定されて!/、るグループゥォブルの周波数とは異なる規定値に設定された請求項 1に記載の追記型の記録媒体のグルーブゥォブルの周波数を用いて、前記記録媒体に前記データを書き込むことを特徴とする請求項 26に記載のデータ記録装置。

[28] 請求項 1に記載の追記型の記録媒体のグルーブゥォブルの周波数を示す前記規定値は、 DVD— R規格で規定されて!/、るグルーブゥォブルの周波数の整数倍であることを特徴とする請求項 27に記載のデータ記録装置。

[29] 外部の記録媒体から、前記記録媒体の特性を取得する取得手段と、取取得得ししたた前前記記特特性性にに基基づづきき、、前前記記記記録録媒媒体体がが請請求求項項 11にに記記載載のの追追記記型型のの記記録録媒媒体体ででああるるかか否否かか判判定定すするる判判定定手手段段とと、、

前前記記判判定定手手段段のの結結果果がが肯肯定定的的ででああるる場場合合にに、、前前記記記記録録媒媒体体にに記記録録さされれてて!!//、、るるデデーータタをを再再生生すするる再再生生手手段段とと

をを備備ええるるここととをを特特徴徴ととすするるデデーータタ再再生生装装置置。。

[30] デデーータタ記記録録装装置置でで用用いいらられれるるデデーータタ記記録録方方法法ででああっってて、、

外外部部のの記記録録媒媒体体かからら、、前前記記記記録録媒媒体体のの特特性性をを取取得得すするる取取得得スステテッッププとと、、取取得得ししたた前前記記特特性性にに基基づづきき、、前前記記記記録録媒媒体体がが、、請請求求項項 11にに記記載載のの追追記記型型のの記記録録媒媒体体ででああるるかか否否かかをを判判定定すするる判判定定スステテッッププとと、、

前前記記判判定定スステテッッププにによよるる判判定定のの結結果果がが肯肯定定的的ででああるる場場合合にに、、前前記記記記録録媒媒体体ににデデーー

をを含含むむここととをを特特徴徴ととすするるデデーータタ記記録録方方法法。。