WO2008010392A1

WO2008010392A1 - dispositif de traitement d'informations, procédé de traitement d'informations, programme de traitement d'informations et support d'enregistrement lisible par un ordinateur

Info

Publication number: WO2008010392A1
Application number: PCT/JP2007/062722
Authority: WO
Inventors: Hiroaki Shibasaki
Original assignee: Pioneer Corporation
Priority date: 2006-07-18
Filing date: 2007-06-25
Publication date: 2008-01-24

Description

明細書

情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体

技術分野

[0001] この発明は、情報を処理する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述した情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体には限られない。

背景技術

[0002] 従来、飛行機に搭載されたフライトレコーダと同様に、走行中の車両の周辺状況の記録をおこなうドライブレコーダが知られている。このようなドライブレコーダは、たとえば、車両前方を撮影する前方カメラ、後方を撮影する後方カメラ、前方および後方映像を基準信号に同期して画像メモリの所定領域に書き込む機能を有しており、画像メモリ情報に車両位置情報および時刻情報を付与した記録情報をバッファメモリに定常的に記録する。

[0003] そして、ドライブレコーダは、衝撃検知センサによって所定値以上の衝撃を検知すると、検知時点から所定時間の間の記録情報をストレージメモリに保存する。このように、あて逃げ事件などの事件に遭遇したとき、ストレージメモリに保存された記録情報を確認してあて逃げ車両の特定をおこなうことができる（たとえば、下記特許文献 1参照。）。

[0004] 特許文献 1 :特開 2004— 224105号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] し力しながら、上述した従来技術では、事故の遭遇時にくわえて、事故に至る危険があった、いわゆるヒヤリハットの遭遇時なども記録情報として保存できるにも関わらず、事故の遭遇時した場合に、記録情報を確認することによって事故の検証をおこなう構成である。したがって、利用者は、ヒヤリハットの遭遇時などの状況を確認することができず、記録情報の有効活用を図ることができないという問題が一例として挙げられる。

[0006] さらに、利用者は、ヒヤリハットの遭遇時などの状況を確認することができないため、同様のヒヤリハットを繰り返してしまうと、重大な事故に繋がる危険性が高まるという問題が一例として挙げられる。

課題を解決するための手段

[0007] 上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項 1の発明にかかる情報処理装置は、連続的に入力される、移動体の走行状態に関する走行状態情報を上書き記録する情報処理装置において、前記移動体の挙動を検出する検出手段と、前記検出手段によって前記挙動が検出されたときの検出時情報を生成する生成手段と、前記検出手段によって検出された検出結果が、前記移動体の危険な挙動の原因となるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって判断された判断結果に基づいて、前記走行状態情報と前記検出時情報とを関連づけて記録媒体に保存する保存手段と、前記保存手段によって前記記録媒体に保存された、前記走行状態情報と前記検出時情報とが関連づけられた保存情報の出力要求をおこなう要求手段と、前記要求手段によって要求された出力要求に応じて、前記保存情報のな力、から出力対象となる出力対象情報を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。

[0008] また、請求項 7の発明にかかる情報処理方法は、連続的に入力される、移動体の走行状態に関する走行状態情報を上書き記録する情報処理方法において、前記移動体の挙動を検出する検出工程と、前記検出工程によって前記挙動が検出されたときの検出時情報を生成する生成工程と、前記検出工程によって検出された検出結果、前記移動体の危険な挙動の原因となるか否かを判断する判断工程と、前記判断工程によって判断された判断結果に基づいて、前記走行状態情報と前記検出時情報とを関連づけて記録媒体に保存する保存工程と、前記保存工程によって前記記録媒体に保存された、前記走行状態情報と前記検出時情報とが関連づけられた保存情報の出力要求をおこなう要求工程と、前記要求工程によって要求された出力要求に応じて、前記保存情報のな力から出力対象となる出力対象情報を出力する出力工程と、を含むことを特徴とする。 [0009] また、請求項 8の発明に力かる情報処理プログラムは、請求項 7に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。

[0010] また、請求項 9の発明にかかるコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項

8に記載の情報処理プログラムを記録したことを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0011] [図 1]図 1は、本実施の形態にかかる情報処理装置の機能的構成の一例を示すプロック図である。

[図 2]図 2は、本実施の形態に力かる情報処理装置の処理の内容を示すフローチヤートである。

[図 3]図 3は、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。

[図 4]図 4は、本実施例に力かるファイルリストの概要について示す説明図である。

[図 5]図 5は、本実施例に力かるトリガー情報について棒グラフを用いた表示について示す説明図である。

[図 6]図 6は、本実施例に力かるトリガー情報についてトリガー検知地点を色塗りした表示について示す説明図である。

[図 7]図 7は、本実施例にかかるナビゲーシヨン装置の処理の内容を示すフローチヤートである。

符号の説明

[0012] 100 情報処理装置

101 検出部

102 生成部

103 判断部

104 保存部

105 要求部

106 出力部

発明を実施するための最良の形態

[0013] 以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。

[0014] (実施の形態）

(情報処理装置の機能的構成）

図 1を用いて、本実施の形態に力かる情報処理装置の機能的構成について説明する。図 1は、本実施の形態にかかる情報処理装置の機能的構成の一例を示すプロック図である。

[0015] 図 1において、連続的に入力される、移動体の走行状態に関する走行状態情報を上書き記録する情報処理装置 100は、検出部 101と、生成部 102と、判断部 103と、保存部 104と、要求部 105と、出力部 106と、力も構成されている。

[0016] 検出部 101は、移動体の挙動を検出する。移動体の挙動は、たとえば、移動体の動作や操作など、移動体に搭載された各種センサの出力などに基づいて検出する構成でもよい。各種センサは、たとえば、振動センサや Gセンサや移動体に対する接触センサ、およびハンドル操作や方向指示信号の入力操作やアクセルペダルの操作やブレーキペダルの操作などの操作に関する情報を出力できるセンサでもよい。

[0017] 生成部 102は、検出部 101によって移動体の挙動が検出されたときの検出時情報を生成する。検出時情報は、たとえば、挙動が検出されたときの検出日時情報、地点情報、映像データの保存開始と終了日時に関する保存日時情報および検出結果に関する情報の少なくともいずれか一つを含む情報などである。

[0018] 判断部 103は、検出部 101によって検出された検出結果が、移動体の危険な挙動の原因となるか否かを判断する。具体的には、たとえば、判断部 103は、検出部 101 における振動センサや Gセンサなど各種センサの出力値が規定以上の値であったり、異常を示す所定のパターンと近似した場合や、接触センサが作動した場合などを危険な挙動の原因として判断してもよい。

[0019] また、判断部 103は、たとえば、移動体の操作に関する情報に基づいて、危険な操作であった場合に、危険な挙動の原因となると判断するものであってもよい。より具体的には、たとえば、所定の角度以上に急ノヽンドルをおこなう操作や方向指示の伴わないハンドル操作や不必要な加速および減速などの情報の出力があった場合に、移動体の操作が危険な挙動の原因となる操作と判断する構成でもよい。

[0020] 保存部 104は、判断部 103によって判断された判断結果に基づいて、走行状態情報と検出時情報とを関連づけて図示しない記録媒体に保存する。走行状態情報は、たとえば、移動体の移動経路、移動速度、移動体周辺の映像'音声、危険な挙動の対象物、挙動が検出された検出結果などを含む情報である。

[0021] 要求部 105は、保存部 104によって図示しない記録媒体に保存された保存情報の出力要求をおこなう。保存情報は、たとえば、走行状態情報と検出時情報とが関連づけられた情報でもよい。

[0022] 具体的には、たとえば、要求部 105は、保存部 104によって図示しない記録媒体に保存された保存情報のうち、移動体が現在地点が、挙動が検出された地点から所定の範囲内となる情報があった場合に、その情報を出力対象情報として出力要求する

[0023] また、要求部 105は、たとえば、移動体の円滑な移動を妨げる事象が発生した場合、出力対象情報を出力要求することとしてもよい。より具体的には、たとえば、要求部 105は、移動体が所定の速度以上で移動している場合、出力対象情報を出力要求したり、移動体が挙動が検出された地点から所定の距離手前を走行している場合、移動体の走行時の走行状態と、挙動を検出した際の保存情報と、に基づいて、出力対象情報を出力要求したりしてもよい。

[0024] 出力部 106は、要求部 105によって要求された出力要求に応じて、保存情報のな力から出力対象となる出力対象情報を出力する。出力対象情報の出力は、たとえば、図示しない表示部によって表示出力したり、音声出力部などによって音声出力したりする構成でもよい。

[0025] (情報処理装置の処理の内容）

つぎに、図 2を用いて本実施の形態に力、かる情報処理装置 100の処理の内容について説明する。図 2は、本実施の形態に力、かる情報処理装置の処理の内容を示すフローチャートである。図 2のフローチャートにおいて、まず、検出部 101によって、移動体の挙動を検出したか否かを判断する (ステップ S201)。

[0026] ステップ S201において、移動体の挙動を検出するのを待って、検出した場合 (ステップ S201 :Yes)は、生成部 102によって、ステップ S201において挙動が検出されたときの検出時情報を生成する（ステップ S202)。

[0027] つぎに、判断部 103によって、ステップ S201において検出された移動体の挙動に関する判断をおこなう（ステップ S203)。挙動に関する判断は、たとえば、ステップ S2 01において検出された検出結果が、移動体の危険な挙動の原因となるか否力、を判断することとしてもよレ、。

[0028] そして、保存部 104によって、ステップ S203において判断された判断結果に基づいて、走行状態情報と検出時情報とを関連づけて図示しない記録媒体に保存する（ステップ S204)。具体的には、たとえば、保存された走行状態情報と検出時情報とが関連づけられた保存情報は、ステップ S203においてステップ S201の検出結果が移動体の危険な挙動の原因となると判断された場合に、記録媒体に保存されることとしてもよい。

[0029] つぎに、要求部 105によって、ステップ S204において図示しない記録媒体に保存された保存情報の出力要求をおこなう（ステップ S205)。具体的には、たとえば、出力要求は、ステップ S204において図示しない記録媒体に保存された保存情報のうち、移動体が現在地点が、挙動が検出された地点から所定の範囲内となる情報があつた場合に、その情報を出力対象情報とする構成でもよい。

[0030] そして、出力部 106によって、ステップ S205において要求された出力要求に応じて、保存情報のなかから出力対象となる出力対象情報を出力して (ステップ S206)、一連の処理を終了する。

[0031] また、図 2のフローチャートでは説明を省略した力ステップ S204における保存が終了すると、一連の処理を終了する構成としてもよレ、。その場合、ステップ S201〜ステツプ S204において、保存情報を繰り返し保存して、出力対象情報の出力要求があった場合にステップ S205およびステップ S206の処理をおこなうこととしてもよい。このような構成とすれば、複数の保存情報に対する出力要求に応じて、適切に出力対象情報を出力することができる。

[0032] 以上説明したように、本実施の形態によれば、記録媒体に保存された保存情報のなかから、出力要求された出力対象情報を出力することができるため、保存情報の有効活用を図ることができる。また、利用者は、出力要求された出力対象情報の出力を確認することによって、移動体の危険な挙動の原因を適切に認識して、事故予防を図ること力 Sできる。

実施例

[0033] 以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、たとえば、車両（四輪車、二輪車を含む）などの移動体に搭載されるナビゲーシヨン装置によって、本発明の情報処理装置を実施した場合の一例について説明する。

[0034] (ナビゲーシヨン装置のハードウェア構成）

まず、図 3を用いて、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置のハードウェア構成について説明する。図 3は、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。

[0035] 図 3において、ナビゲーシヨン装置 300は、車両などの移動体に搭載されており、 C PU301と、 ROM302と、 RAM303と、磁気ディスクドライブ 304と、磁気ディスク 30 5と、光ディスクドライブ 306と、光ディスク 307と、音声 I/F (インターフェース） 308と、マイク 309と、スピーカ 310と、人力デノくイス 311と、映像 I/F312と、ディスプレイ 3 13と、通信 I/F314と、 GPSユニット 315と、各種センサ 316と、カメラ 317と、を備えている。また、各構成部 30：!〜 317はバス 320によってそれぞれ接続されている。

[0036] まず、 CPU301は、ナビゲーシヨン装置 300の全体の制御を司る。 ROM302は、ブートプログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、音声生成プログラム、表示プログラムなどのプログラムを記録している。また、 RAM303は、 CPU301のヮークエリアとして使用される。

[0037] ここで、経路探索プログラムは、後述する光ディスク 307に記録されている地図情報などを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短 (あるいは最速)経路やユーザが指定した条件に最も合致する経路などである。経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路は、 CPU301を介して音声 I/F308や映像 I/F312へ出力される。

[0038] 経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、通信 I/F314によって取得されたナビゲーシヨン装置 300の現在地点情報、光ディスク 307から読み出された地図情報に基づいて、リアルタイムな経路誘導情報の生成をおこなわせる。経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報は、 CPU301を介して音声 I/F308や映像 I/F312へ出力される

[0039] 音声生成プログラムは、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成させる。すなわち、経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこなレヽ、 CPU301を介して音声 IZF308へ出力する。

[0040] また、音声生成プログラムは、後述するトリガーを検知した際のファイルリストを参照して、トリガーを検知した地点に関する仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこない、 CPU301を介して音声 I/F308へ出力することとしてもよい。

[0041] 詳細は図 4〜図 6を用いて説明する力トリガーを検知した際のファイルリストは、たとえば、トリガーを検知した日時や、トリガーが検知された場合に保存するドライブレコーダ用画像の開始日時および終了日時や、トリガーとなったセンサの出力値や、トリガーを検知した位置などを含む情報でもよい。

[0042] 表示プログラムは、映像 I/F312によってディスプレイ 313に表示する地図情報の表示形式を決定させ、決定された表示形式によって地図情報をディスプレイ 313に表示させる。

[0043] また、表示プログラムは、トリガーを検知した地点におけるトリガー情報を地図情報とあわせて表示させることとしてもよレ、。詳細は図 4〜図 6を用いて説明するが、トリガーを検知した地点におけるトリガー情報は、トリガーを検知した際のファイルリストを参照して生成される構成でもよぐ地図情報上にトリガーを検知した地点や頻度や履歴や状況などを含むトリガー情報を組み込む構成でもよい。

[0044] 具体的には、たとえば、トリガー情報の表示は、車両の現在地点が、過去にトリガーを検知した地点に接近した場合に、周辺の地図情報とあわせて表示することとしてもよい。このトリガー情報は、たとえば、トリガーを検知した際の日時を併記したり、過去にさかのぼる情報については表示点を小さくする、あるいは色を薄くするなどしてもよレ、。 [0045] より具体的には、たとえば、トリガー情報の表示は、車両が走行中の地図上に、最新のトリガー検知から所定期間内の過去のトリガー検知に関する情報を表示する構成でもよレ、。また、トリガー情報の表示は、トリガーを検知した際の車両の走行履歴から、トリガーを検知した際の車両の進行方向や走行軌跡や周囲の地物の挙動などをあわせて表示したり、車両の速度など走行状態に関する情報をあわせて表示することとしてもよレ、。

[0046] また、このトリガー情報は、たとえば、ディスプレイ 313に表示される地図情報の縮尺に応じて表示する数量を減らすこととしてもよい。具体的には、たとえば、古いトリガ一情報を表示しなかったり、トリガーを検知したセンサの出力値がより小さいトリガー情報を表示しないようにしてもよい。すなわち、より危険なトリガーが検知された情報を選択的に表示することとしてもよい。

[0047] さらに、表示プログラムは、利用者から後述する入力デバイス 311などによってドライブレコーダ用画像などの画像閲覧指示を受け付けた場合、画像閲覧指示に応じて画像を表示させることとしてもよレ、。

[0048] より具体的には、たとえば、ディスプレイ 313に表示されたトリガー情報に応じて、利用者がトリガーを検知した際のドライブレコーダ用画像の閲覧を要求すると、該当するドライブレコーダ用画像を表示させることとしてもよい。この際、表示させるドライブレコーダ用画像は、たとえば、トリガーを検知した地点から前後一定区間の画像や、一定区間内の任意の地点における静止画像などでもよい。

[0049] また、この画像閲覧指示に応じた画像は、たとえば、地図情報とあわせて表示することとしてもよく、利用者は、車両の走行位置と、画像とをあわせて確認することにより確実に事故予防を図ることができる。

[0050] 画像閲覧指示は、たとえば、ドライブレコーダ用画像やそれに関連する画像にくわえて、トリガーを検知した際のセンサの出力値や、車両の走行状態などの付加情報をあわせて閲覧できるよう指示する構成でもよい。このようにすれば、利用者は、具体的に車両の危険な挙動を確認することができる。

[0051] また、 CPU301は、後述する各種センサ 316によって、トリガーが検知された場合に、常時上書き記録していた車両の走行状態の記録先を切り替える構成としてもよい。走行状態の記録先は、たとえば、走行状態を常時上書き記録する上書き用記録領域と、トリガーを検知した場合に走行状態を保存する保存用記録領域を有するものであってもよいし、上書き記録用の記録媒体と保存用の記録媒体を備える構成としてもよい。また、上書き用記録領域や上書き記録用の記録媒体は、複数あってもよい。

[0052] 磁気ディスクドライブ 304は、 CPU301の制御にしたがって磁気ディスク 305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク 305は、磁気ディスクドライブ 304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク 305としては、たとえば、 HD (ノヽードディスク）や FD (フレキシブルディスク）を用レ、ること力できる。

[0053] また、光ディスクドライブ 306は、 CPU301の制御にしたがって光ディスク 307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク 307は、光ディスクドライブ 306の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク 307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク 307のほか、 MO、メモリカードなどであってもよい。

[0054] 磁気ディスク 305、光ディスク 307に記録される情報の一例として、後述するマイク 3 09やカメラ 317で得られた車内外の音声や映像、後述する GPSユニット 315で検出された車両の現在地点情報、後述する各種センサ 316からの出力値などが挙げられる。また、各種センサ 316の出力から検知したトリガーに基づいてトリガー情報を累積保存してもよレ、。これらの情報は、ナビゲーシヨン装置 300が有するドライブレコーダ機能によって記録され、交通事故発生時の検証用資料などとして用いられる。

[0055] その他、磁気ディスク 305、光ディスク 307に記録される情報の他の一例として、経路探索 ·経路誘導などに用いる地図情報が挙げられる。地図情報は、建物、河川、地表面などの地物 (フィーチャ)をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを有しており、ディスプレイ 313の表示画面において 2次元または 3次元に描画される。ナビゲーシヨン装置 300が経路誘導中の場合は、地図情報と後述する GPSユニット 315によって取得された自車の現在地点とが重ねて表示されることとなる。

[0056] なお、本実施例では地図情報を磁気ディスク 305、光ディスク 307に記録するようにしたが、これに限るものではなレ、。地図情報は、ナビゲーシヨン装置 300のハードゥエァと一体に設けられているものに限って記録されているものではなぐナビゲーシヨン装置 300の外部に設けられていてもよい。その場合、ナビゲーシヨン装置 300は、たとえば、通信 I/F314を通じて、ネットワークを介して地図情報を取得する。取得された地図情報は RAM303などに記録される。

[0057] また、音声 IZF308は、音声入力用のマイク 309および音声出力用のスピーカ 31 0に接続される。マイク 309に受音された音声は、音声 I/F308内で AZD変換される。また、スピーカ 310からは音声が出力される。なお、マイク 309から入力された音声は、音声データとして磁気ディスク 305あるいは光ディスク 307に記録可能である。

[0058] また、入力デバイス 311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タツチパネルなどが挙げられる。

[0059] また、映像 IZF312は、ディスプレイ 313およびカメラ 317と接続される。映像 I/F 312は、具体的には、たとえば、ディスプレイ 313全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録する VRAM (Video RAM )などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ 313を表示制御する制御 ICなどによって構成される。

[0060] ディスプレイ 313には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ 313は、たとえば、 CRT, TFT 液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。また、ディスプレィ 313は、車両に複数備えられていてもよぐたとえば、運転者に対するものと後部座席に着座する搭乗者に対するものなどである。

[0061] カメラ 317は、車両内部あるいは外部の映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよぐたとえば、カメラ 317によって車両内部の搭乗者の挙動を撮影し、撮影した映像を映像 I/F312を介して磁気ディスク 305や光ディスク 307などの記録媒体に出力する。また、カメラ 317によって車両外部の状況を撮影し、撮影した映像を映像 IZF312を介して磁気ディスク 305や光ディスク 307などの記録媒体に出力する。また、記録媒体に出力された映像は、ドライブレコーダ用画像として上書き記録や保存がおこなわれる。

[0062] また、通信 IZF314は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーシヨン装置 300と CPU301とのインターフェースとして機能する。通信 I/F314は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網と CPU301とのインターフェースとしても機能する。

[0063] 通信網には、 LAN, WAN,公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信 I/F314は、たとえば、 FMチューナー、 VICS (Vehicle Information and Communication System) /ビーコンレシーバ、無線ナビゲーシヨン装置、およびその他のナビゲーシヨン装置によって構成され、 VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報などを取得する。なお、 VICSは登録商標である。

[0064] また、 GPSユニット 315は、 GPS衛星からの受信波や後述する各種センサ 316 (たとえば、角速度センサや加速度センサ、タイヤの回転数など）からの出力値を用いて、車両の現在地点（ナビゲーシヨン装置 300の現在地点）を示す情報を算出する。現在地点を示す情報は、たとえば緯度'経度、高度などの、地図情報上の 1点を特定する情報である。

[0065] 各種センサ 316は、車速センサや加速度センサ、 Gセンサ、角速度センサなどであり、その出力値は、 GPSユニット 315による現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。具体的には、たとえば、各種センサ 316は、オドメーター、速度変化量、方位変化量などを出力する。この出力値により、急ブレーキ、急ノ、ンドルなどの動態を解析することができる。

[0066] また、各種センサ 316は、ドライバーによる車両の各操作を検知するセンサなども含む。車両の各操作の検知は、たとえば、ハンドル操作やウィンカーの入力やアクセルペダルの踏み込みやブレーキペダルの踏み込みなどを検知する構成としてもよい。また、各種センサ 316の出力値は、ドライブレコーダ機能で記録するデータとしてもよレ、。

[0067] また、各種センサ 316においては、あらかじめ、ドライブレコーダ用画像を保存する際のトリガーを設定しておき、トリガーが検知された場合にドライブレコーダ用画像を保存する構成としてもよい。トリガーは、たとえば、ドライブレコーダ用画像を保存するきっかけとなるものなどで、各種センサ 316における、所定のしきい値以上の出力や所定のパターンと近似する出力などをトリガーとする構成でもよい。 [0068] より具体的に、たとえば、各種センサ 316におけるトリガーは、振動センサで規定以上の振動や所定の振動パターンを検知した場合に設定してもよレ、。所定の振動パターンは、急激な立ち上がりなど、異常を示す振動パターンであればよい。また、トリガ一は、たとえば、 Gセンサで規定以上の Gや所定の Gの力かり方のパターンを検知した場合に設定してもよい。所定の Gの力かり方は、急激な立ち上がりなど、異常を示すパターンであればよい。あるいは、車体の接触センサによる、他との接触の有無やエアバッグなどの作動や車両の停止をトリガーとする構成でもよレ、。さらに、前述のトリガーは一つ以上であればよぐ複数を組み合わせてトリガーとしてもよい。

[0069] なお、実施の形態に力かる情報処理装置 100の機能的構成のうち、検出部 101は各種センサ 316によって、生成部 102や判断部 103や要求部 105は CPU301によつて、保存部 104は磁気ディスクドライブ 304や光ディスクドライブ 306によって、出力部 106はディスプレイ 313によって、それぞれその機能を実現する。

[0070] (ファイルリストの概要）

つぎに、図 4を用いて本実施例に力かるファイルリストの概要について説明する。図 4は、本実施例に力かるファイルリストの概要について示す説明図である。

[0071] 図 4において、フアイノレリスト 400は、フアイノレ No. (ナンバー）ごとに、トリガーを検知したトリガー検知日時、トリガーが検知された場合に保存するドライブレコーダ用画像の保存開始日時および保存終了日時、トリガーとなった Gセンサの G値や、トリガーを検知した位置情報、トリガーを検知した際の気象 (気象マーク）、トリガーを検知した際の速度（車速値)など力 Sリストイ匕されたファイルである。

[0072] ファイルリスト 400は、たとえば、ドライブレコーダ用画像を保存するトリガーの検知について、所定の件数リストイ匕することとしてもよレ、。また、ファイルリスト 400は、トリガ一の検知について、所定の期間内のトリガーについてリストイ匕することとしてもよレ、。また、詳細は図 5および図 6に後述する力ファイルリスト 400は、たとえば、地図上におけるトリガー情報の表示に利用される構成でもよぐそれぞれドライブレコーダ用画像と関連づけられている。

[0073] ここで、図 5を用いて、本実施例に力、かるトリガー情報の表示について説明する。図 5は、本実施例に力、かるトリガー情報について棒グラフを用いた表示について示す説明図である。

[0074] 図 5において、地図 500上には、経路 501と、経路 501におけるトリガー検知地点のトリガー検知数 502と、が示されている。

[0075] 経路 501は、たとえば、車両の現在地点から所定の範囲の地図上に存在している。

すなわち、地図 500上には、車両の現在地点から所定の範囲における経路 501におけるトリガー検知地点のトリガー検知数 502が棒グラフ化されている。

[0076] トリガー検知数 502は、たとえば、ファイルリスト 400を参照して生成する構成でもよぐトリガーを検知した回数が多いほど長い棒グラフとして表示することとしてもよい。また、トリガー検知数 502は、半透明を利用して、経路 501が透けて見えるようにしてあよい。

[0077] また、トリガー検知数 502は、トリガーを検知したセンサの種別によって色を変えて表示してもよいし、センサの種別ごとにそれぞれ表示できる構成でもよい。さらに、トリガー検知数 502にあわせて、トリガーとなったセンサの出力値の平均や、検知日時など付加的な情報を表示することとしてもよい。

[0078] さらに、利用者が表示されたトリガー検知数 502を選択すると、トリガー検知数 502 に対応する代表的なドライブレコーダ用画像などを閲覧できるようにしてもよい。なお、トリガー検知数 502は、車両における目的地点までの経路が設定されている場合には、目的地点までの経路上のみ表示することとしてもよい。

[0079] これら地図 500上におけるトリガー検知地点のトリガー検知数 502などトリガー情報の表示は、たとえば、必要に応じて表示する構成としてもよい。すなわち、トリガーを過去に検知した旨を利用者に報知する必要がある場合に出力要求をおこない、表示する構成としてもよレ、。

[0080] 具体的には、たとえば、トリガー情報の表示は、過去のトリガー検知地点から所定の範囲を走行している場合の、車両の走行状態や各種センサ 316の出力や道路状況やトリガー検知数 502の数量や過去のトリガー情報など、出力要求条件のいずれか一つ以上に基づいて表示することとしてもよい。あるいは、これら出力要求条件を点数化して、合計点が所定値以上に達したら表示することとしてもよい。

[0081] より具体的には、たとえば、出力要求条件は、車両が所定の速度以上で過去のトリガー検知地点に進入した場合に、トリガー情報を表示することとしてもよい。所定の速度は、たとえば、走行中の道路の制限速度などでもよい。あるいは、出力要求条件は、道路の形状などであってもよぐたとえば、右左折地点や所定以上の曲率を有するカーブゃ狭レ、道路である場合でもよレ、。

[0082] また、出力要求条件は、たとえば、各種センサ 316の出力値によって運転が正常か否かに基づいていてもよレ、。より具体的には、たとえば、ハンドルやアクセルの操作などによる異常の判定や、走行軌跡から走行のふらつきに関する判定や、生体情報の異常の判定や、運転スキルなどの判定の結果を用いることとしてもよい。

[0083] また、出力要求条件は、車両の周辺環境に基づくこととしてもよい。より具体的には、たとえば、道路が凍結していたり、雨天であったり、濃霧であったり、積雪であったりする場合に、出力要求をおこなうこととしてもよい。

[0084] さらに、出力要求条件は、たとえば、トリガー検知地点におけるトリガーの検知状況に基づくこととしてもよい。具体的には、たとえば、過去のトリガー検知時における速度や気象条件やトリガーを検知したセンサの出力値などに基づくこととしてもよい。

[0085] より具体的には、たとえば、出力要求条件は、トリガー検知時のトリガー検知状況に近似する場合などで、トリガー検知時における各種センサ 316の出力値の所定範囲における基準値を設定することとしてもよい。

[0086] このように、トリガーを検知した検知地点で、再度危険な挙動を示す可能性がある場合に、利用者に対してトリガー情報を表示することによって注意喚起をおこない、不必要な表示によって、利用者を混乱させないようにできる。

[0087] また、図 5では説明を省略する力車両がトリガー検知地点に接近した場合には、音声出力によって利用者に報知することとしてもよい。具体的には、音声出力による報知は、たとえば、過去にトリガーを検知した地点で、再度トリガーを検知した場合に、「危険運転を検知しました。以前も同じ場所で検知しましたので、走行にご注意ください。」と音声出力してもよい。

[0088] また、音声出力は、たとえば、 Gセンサによって所定値以上の G値を断続的に検知した場合に、「この先 300mの交差点で、以前に事故相当の Gを検知しました。走行にご注意ください。」や「この先 300mの交差点で、以前に危険運転を検知しました。走行にご注意ください。」などを出力する構成でもよい。

[0089] また、生体センサやハンドルなどのふらつきで眠気を検知したとき、過去のトリガー情報とその原因を基に、「この先 300mの交差点で、以前に眠気が原因で危険運転を検知しました。走行にご注意ください。」など音声出力することとしてもよい。

[0090] これらトリガー情報に関する表示（報知）は、たとえば、過去のトリガー検知地点から車両が所定距離あるいは所定範囲に到達した地点で、上記出力要求条件を判断する構成でもよレ、。また、上記出力要求条件を判断した後に、車両から所定距離あるいは所定範囲に過去のトリガー検知地点があるか検索してもよい。そして、該当するトリガー検知地点におけるトリガー情報に関する表示（報知）することとすればよい。

[0091] つぎに、図 6を用いて、本実施例に力かるトリガー情報における図 5とは異なる表示について説明する。図 6は、本実施例にかかるトリガー情報についてトリガー検知地点を色塗りした表示について示す説明図である。

[0092] 図 6において、地図 500上には、経路 601と、トリガー検知地点 602, 603と、が示されている。

[0093] 経路 601は、たとえば、車両の現在地点から所定の範囲の地図上に存在している。

すなわち、地図 500上には、車両の現在地点から所定の範囲における経路 601におけるトリガー検知地点 602, 603が色塗りされている。

[0094] トリガー検知地点 602, 603は、たとえば、ファイルリスト 400を参照して生成する構成でもよぐトリガーを検知した回数が多いほど濃い色によって色塗りを施される構成でもよく、図 6の説明では、トリガー検知地点 603よりトリガー検知地点 602の方がトリガーを検知した回数が多レ、構成である。

[0095] また、図 6の説明では、トリガー検知地点 602, 603は 2種類で示している力 3種類以上の色分けをする構成でもよレ、。

[0096] また、トリガー検知地点 602, 603は、トリガーを検知した回数の代わりに、重大なトリガ一から順に色を濃くしてもよい。具体的には、たとえば、トリガー検知地点 602, 6 03は、トリガーを検知した際のセンサの出力値が高いものから色を濃くすることとしてもよレ、。より具体的には、たとえば、トリガー検知地点 602, 603は、複数のセンサによつてトリガーを検知する場合は、それぞれの出力値を点数化し、点数の高レ、ものから色を濃くしてもよい。このようにすれば、より危険性の高いトリガー検知地点 602, 603 を的確に把握することができる。

[0097] (ナビゲーシヨン装置 300の処理の内容）

つぎに、図 7を用いて、本実施例にかかるナビゲーシヨン装置 300の処理の内容について説明する。図 7は、本実施例に力かるナビゲーシヨン装置の処理の内容を示すフローチャートである。図 7のフローチャートにおいて、まず、ナビゲーシヨン装置 3 00は、車両が走行を開始したか否かを判断する（ステップ S701)。車両の走行に関する判断は、たとえば、各種センサ 316の出力を参照しておこなってもよい。

[0098] ステップ S701において、車両が走行を開始するのを待って、走行を開始した場合（ステップ S701： Yes)は、 CPU301による磁気ディスクドライブ 304や光ディスクドライブ 306の制御によって、磁気ディスク 305や光ディスク 307などの記録媒体に、カメラ 317によって撮影されたドライブレコーダ用画像を上書き記録する (ステップ S702)。上書き記録は、たとえば、一定時間における動画を、記録媒体の記録容量を超えないように、順次上書きして記録することであり、上書き記録用の記録媒体や上書き記録用の記録領域を有する記録媒体に記録する。

[0099] つぎに、 CPU301によって、トリガーを検知したか否かを判断する（ステップ S703) 。トリガーは、たとえば、各種センサ 316の出力による、ドライブレコーダ用画像を保存するきっかけなどでよい。

[0100] より具体的には、たとえば、トリガーは、振動センサで規定以上の振動や所定の振動パターンを検知した場合に設定してもよい。所定の振動パターンは、急激な立ち上力 Sりの振動など、異常を示す振動パターンであればよい。また、トリガーは、たとえば、 Gセンサで規定以上の Gや所定の Gの力かり方のパターンを検知した場合に設定してもよレ、。所定の Gのかかり方は、急激な立ち上がりの Gなど、異常を示すパターンであればよレ、。あるいは、車体の接触センサによる、他との接触の有無やエアバッグなどの作動をトリガーとする構成でもよレ、。

[0101] また、 CPU301は、各種センサ 316の出力によって車両の危険な挙動となるドライバーの運転操作を検知して、トリガーを検知する構成としてもよレ、。また、 CPU301は、車両の現在地点が事故多発地点などの危険な地点に接近したことをトリガーとして検知してもよい。

[0102] ステップ S703において、トリガーを検知した場合（ステップ S703 : Yes)は、 CPU3 01による磁気ディスクドライブ 304や光ディスクドライブ 306の制御によって、磁気デイスク 305や光ディスク 307などの記録媒体にドライブレコーダ用画像を保存する（ステツプ S704)とともに、フアイノレリスト 400を更新する（ステップ S705)。

[0103] そして、ステップ S705によって更新されたファイルリスト 400を参照して、 CPU301 によって、車両の現在地点から所定範囲内にある過去のトリガー検知地点を検索する（ステップ S706)。なお、フアイノレリスト 400は、ステップ S705における更新カなレヽ場合でも、記録媒体にあらかじめ所定期間分記録されていることとしてもよい。

[0104] また、ステップ S703において、トリガーを検知しない場合（ステップ S703 : No)は、ステップ S706へ移行して、あら力、じめ記録されてレ、るファイルリスト 400を参照して、 CPU301によって、車両の現在地点から所定範囲内にある過去のトリガー検知地点を検索する (ステップ S706)。

[0105] つぎに、ディスプレイ 313によって、車両の走行地点を含む地図を表示する（ステツプ S707)。走行地点を含む地図は、たとえば、走行地点から所定の範囲にステップ S706において検索された過去のトリガー検知地点がある場合、図 5あるいは図 6に示したトリガー情報を含む地図 500であってもよい。

[0106] そして、入力デバイス 311によって、ステップ S707において表示された地図に応じて画像閲覧指示を受け付けたか否力を判断する (ステップ S708)。画像閲覧指示は、たとえば、利用者がタツチパネルなどを操作しておこなう構成でもよい。この画像閲覧指示は、たとえば、トリガー情報を含む地図 500上のトリガー検知数 502あるいはトリガー検知地点 602， 603を選択することによって、該当するトリガーに関連づけられたドライブレコーダ用画像の閲覧の指示であってもよい。

[0107] ステップ S708において、画像閲覧指示を受け付けた場合 (ステップ S708 : Yes)は、ディスプレイ 313によって、画像閲覧指示に応じた画像を出力し (ステップ S709)、ナビゲーシヨン装置 300は、車両の走行が終了したか否かを判断する（ステップ S71 0)。

[0108] また、ステップ S708において、画像閲覧指示を受け付けない場合 (ステップ S708 ： No)は、ステップ S710へ移行して、ナビゲーシヨン装置 300は、車両の走行が終了したか否かを判断する (ステップ S710)。車両の走行に関する判断は、たとえば、各種センサ 316の出力を参照しておこなってもよレ、。より具体的には、各種センサ 316 の出力が停止した時点で車両の走行が終了したと判断してもよい。

[0109] ステップ S710において、車両の走行が終了しない場合（ステップ S710 : No)は、ステツプ S702に戻って、ドライブレコーダ用画像の上書き記録を繰り返す。また、ステップ S710において、車両の走行が終了した場合（ステップ S710 :Yes)は、そのまま一連の処理を終了する。

[0110] 以上説明したように、本実施例によれば、過去にトリガーを検知した地点を表示出力や音声出力によって、利用者に報知できるため、ドライブレコーダ機能によって記録された情報の有効活用を図りつつ、利用者は、事故やヒヤリハットの遭遇時などの状況を確認することができる。

[0111] また、利用者は、事故やヒヤリハットの遭遇時などの状況を確認することによって、注意喚起されて、安全運転をおこなうことができる。

[0112] さらに、トリガー情報は、出力要求条件に基づいて最適に出力できるため、利用者は的確にトリガー情報を確認して事故予防を図ることができる。

[0113] なお、本実施の形態で説明した情報処理方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル.コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、 CD-ROM, M〇、 DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。

Claims

請求の範囲

[1] 連続的に入力される、移動体の走行状態に関する走行状態情報を上書き記録する情報処理装置において、

前記移動体の挙動を検出する検出手段と、

前記検出手段によって前記挙動が検出されたときの検出時情報を生成する生成手段と、

前記検出手段によって検出された検出結果が、前記移動体の危険な挙動の原因となるか否かを判断する判断手段と、

前記判断手段によって判断された判断結果に基づいて、前記走行状態情報と前記検出時情報とを関連づけて記録媒体に保存する保存手段と、

前記保存手段によって前記記録媒体に保存された、前記走行状態情報と前記検出時情報とが関連づけられた保存情報の出力要求をおこなう要求手段と、前記要求手段によって要求された出力要求に応じて、前記保存情報のな力から出力対象となる出力対象情報を出力する出力手段と、

を備えることを特徴とする情報処理装置。

[2] 前記生成手段は、

前記挙動が検出されたときの検出日時情報、地点情報、前記映像データの保存開始と終了日時に関する保存日時情報および前記検出結果に関する情報の少なくともいずれか一つを含む前記検出時情報を生成することを特徴とする請求項 1に記載の情報処理装置。

[3] 前記要求手段は、

前記記録媒体に保存された前記保存情報のうち、前記移動体の現在地点が、前記挙動が検出された地点から所定の範囲内となる情報があった場合、当該情報を前記出力対象情報として出力要求することを特徴とする請求項 1に記載の情報処理装置

[4] 前記要求手段は、

前記移動体の円滑な移動を妨げる事象が発生した場合、前記出力対象情報を出力要求することを特徴とする請求項 1に記載の情報処理装置。

[5] 前記要求手段は、

前記移動体が所定の速度以上で移動している場合、前記出力対象情報を出力要求することを特徴とする請求項 1に記載の情報処理装置。

[6] 前記要求手段は、

前記移動体が前記挙動が検出された地点から所定の距離手前を走行している場合、当該移動体の走行時の走行状態と、当該挙動を検出した際の前記保存情報と、に基づいて、前記出力対象情報を出力要求することを特徴とする請求項 1〜5のいずれか一つに記載の情報処理装置。

[7] 連続的に入力される、移動体の走行状態に関する走行状態情報を上書き記録する情報処理方法において、

前記移動体の挙動を検出する検出工程と、

前記検出工程によって前記挙動が検出されたときの検出時情報を生成する生成ェ程と、

前記検出工程によって検出された検出結果が、前記移動体の危険な挙動の原因となるか否力を判断する判断工程と、

前記判断工程によって判断された判断結果に基づいて、前記走行状態情報と前記検出時情報とを関連づけて記録媒体に保存する保存工程と、

前記保存工程によって前記記録媒体に保存された、前記走行状態情報と前記検出時情報とが関連づけられた保存情報の出力要求をおこなう要求工程と、前記要求工程によって要求された出力要求に応じて、前記保存情報のな力から出力対象となる出力対象情報を出力する出力工程と、

を含むことを特徴とする情報処理方法。

[8] 請求項 7に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。

[9] 請求項 8に記載の情報処理プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。