WO2007148560A1

WO2007148560A1 - プライスカード及び商品管理システム

Info

Publication number: WO2007148560A1
Application number: PCT/JP2007/061801
Authority: WO
Inventors: Katsuhide Asanuma
Original assignee: Fugaku Bussan Co., Ltd.
Priority date: 2006-06-22
Filing date: 2007-06-12
Publication date: 2007-12-27

Abstract

　　本発明は、商品棚に陳列されている商品の近傍に設けられるプライスカード２であって、視角を制限する視角制限手段が設けられた電子的に書き換え可能な画面を備えた価格表示手段８と、プライスカード２に接触又は接近する者を感知するための感知手段９と、視角制限手段によって制限された価格表示手段８からの視角内に頭部を位置させて感知手段９に接触又は接近した者が所定の読み取り可能な範囲内に居ることを検知した場合にその者が保持するＩＣチップに記憶された情報を読み取るＩＣ情報読取手段１０とを備えていることを特徴とする。

Description

明細書

プライスカード及び商品管理システム技術分野

[0001] 本発明は、店頭に陳列された商品の近傍に設けられるプライスカード及び該プライスカードを備えた商品管理システムに関する。

従来の技術

[0002] 従来、スーパー、コンビ-エンスストアなどの店舗において、商品の近傍に設置するプライスカードに液晶表示部を設け、商品の入れ替え時等に前記液晶表示部に表示する商品の価格を変更しやすくする仕組みが実用化されている（例えば、特許文献 1又は 2参照)。

特許文献 1：特開平 5 - 264950号公報

特許文献 2 :特開 2003— 84669号公報し力しながら、従来のこの種のプライスカードでは、商品の入れ替え時等に価格を店員が入力し直す必要があるため、その入力作業に手間が掛かると共に、入力ミスが発生するおそれがあるといった問題があった

[0003] また、近年、店舗において顧客に対して商品情報を提供する手段として、顧客が IC チップ機能を搭載した携帯端末を接近させると商品情報を該携帯端末に発信するュビキタス関連の技術が提案されているが、この種の技術では、顧客の情報取得の意思の確認が困難なため、顧客に対して必要以上に複雑な情報を与えかねないといつた問題や、個人情報保護やプライバシー保護の観点から、どの程度の情報を与えて V、、のかが分力もな、と、つたなどの問題があった。

[0004] 本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、商品の価格等の情報の入力が容易で、入力ミスを防止することができ、顧客の情報取得意思の確認を確実に行うことのできるプライスカード及び商品管理システムを提供することを目的とするものである。

発明の開示

[0005] 本発明は、商品棚に陳列されている商品の近傍に設けられるプライスカードであって、視角を制限する視角制限手段が設けられた電子的に書き換え可能な画面を備えた価格表示手段と、プライスカードに接触又は接近する者を感知するための感知手段と、前記視角制限手段によって制限された前記価格表示手段からの視角内に頭部を位置させて前記感知手段に接触又は接近した者が所定の読み取り可能な範囲内に居ることを検知した場合にその者が保持する ICチップに記憶された情報を読み取る IC情報読取手段とを備えて、ることを特徴とする。

[0006] そして、前記 IC情報読取手段の読み取り可能な範囲は、前記感知手段に接触又は近接するために前記感知手段に対畤する者の前方及び左右両側の、少なくとも、肘長分又は腕長分の距離の範囲を含むように設定されて、てもよ、。

[0007] また、上下の商品棚に渡って複数設けられている前記 IC情報読取手段を同時に動作させるようになって!/、てもよ!/、。

[0008] さらに、前記感知手段が顧客を感知した場合に、該顧客の ICチップに記憶された情報の取得の許可を求める表示を行なう表示手段を備え、該表示手段への表示後、再度、感知手段が前記顧客を感知した場合に前記 IC情報読取手段が前記顧客の I

Cチップに記憶された情報を読み取ってもよ、。

[0009] さらにまた、顧客が保持する ICチップの情報を前記 IC情報読取手段が読み取った場合には、該 IC情報読取手段が読み取った情報に対応した価格情報を表示する価格表示手段を備えて!/ヽてもよヽ。

[0010] さらに、販売員が保持する ICチップの情報を前記 IC情報読取手段が読み取った場合には、登録モードとなり、該登録モードでは、前記 IC情報読取手段が読み取った商品に添付された ICチップの情報に対応した価格情報を表示する価格表示手段を備えていてもよい。

[0011] また、本発明は上記したプライスカードを備えた商品管理システムであって、前記顧客の属性データと前記プライスカードの属性データとに応じて、提示する前記商品の価格情報を属性別提示情報データベース力検索し、前記プライスカードに送信する管理サーバーを備えて、ることを特徴とする。

[0012] そして、前記顧客が保持する ICチップの情報を取得する IC情報受信手段と、該 IC 情報受信手段により取得した情報に基づき前記顧客に関連付けられた情報を表示する表示手段とを備えた商品情報ディスプレイが設けられて、てもよ、。

[0013] また、販売員が保持する ICチップの情報を前記 IC情報読取手段が読み取った場合には前記プライスカードが登録モードとなり、該登録モードでは、前記 IC情報読取手段が読み取った商品に添付された ICチップの情報に基づき、前記管理サーバーは、前記商品の登録情報を更新してもよい。そして、本発明によれば、商品の価格等の情報の入力が容易で、入力ミスを防止することができ、顧客の情報取得意思の確認を確実に行うことができる。

[0014] また、前記プライスカードと前記 IC情報読取手段との対応関係のデータを格納するプライスカード管理データベースを備えており、前記 IC情報読取手段は、前記感知手段に接触又は接近した者が所定の読み取り可能な範囲内に居ることを検知した場合に、前記プライスカード管理データベースに格納されたデータに基づき、対応関係にある別の IC情報読取手段を同時に動作させるようになって、てもよ、。

図面の簡単な説明

[0015] [図 1]本発明の実施の形態に係る商品管理システムの構成を示すネットワーク図である。

[図 2]本発明の実施の形態に係る商品管理システムのプライスカードの構成を示すブロック図である。

[図 3]本発明の実施の形態に係る商品管理システムの管理サーバーの構成を示すブロック図である。

[図 4]本発明の実施の形態に係る商品管理システムにおいて、管理サーバーの顧客情報データベースに格納されるデータの例を示す図である。

[図 5]本発明の実施の形態に係る商品管理システムにおいて、管理サーバーのブライスカード管理データベースに格納されるデータの例を示す図である。

[図 6]本発明の実施の形態に係る商品管理システムにおいて、管理サーバーの属性別提示情報データベースに格納されるデータの例を示す図である。

[図 7]本発明の実施の形態に係る商品管理システムにおいて、管理サーバーの履歴対応提示情報データベースに格納されるデータの例を示す図である。

[図 8]本発明の実施の形態に係る商品管理システムの商品情報ディスプレイの構成を示すブロック図である。

圆 9]本発明の実施の形態に係る商品管理システムにおいて、商品の価格情報のプライスカードへの提示処理を行う時の動作を示すフローチャートである。

圆 10]本発明の実施の形態に係る商品管理システムにおいて、顧客に関連付けられた情報の商品情報ディスプレイへの提示処理を行う時の動作を示すフローチャートである。

[図 11]本発明の実施の形態に係る商品管理システムにおいて、商品の登録処理を行う時の動作を示すフローチャートである。

圆 12]本発明の実施の形態において、 IC情報読取手段の読取範囲を示す側面図である。

圆 13]本発明の実施の形態において、 IC情報読取手段の読取範囲を示す正面図である。

圆 14]本発明の実施の形態において、 IC情報読取手段の通信エリアを示す図である。

圆 15]本発明の実施の形態において、別の IC情報読取手段の通信エリアを示す図である。

圆 16]本発明の実施の形態において、 IC情報読取手段の配置例を示す平面図である。

圆 17]本発明の実施の形態において、 IC情報読取手段の配置例を示す側面図である。

圆 18]本発明の実施の形態において、 IC情報読取手段の配置例を示す正面図である。

圆 19]本発明の実施の形態において、 IC情報読取手段の別の配置例を示す平面図である。

圆 20]本発明の実施の形態において、 IC情報読取手段の別の配置例を示す側面図である。

圆 21]本発明の実施の形態において、 IC情報読取手段の別の配置例を示す正面図である。 [図 22]本発明の実施の形態において、プライスカード管理データベースに格納されるデータの例を示す図である。

[図 23]本発明の実施の形態において、顧客にプライバシー保護処理を行う時の動作を示すフローチャートである。

[図 24]本発明の実施の形態にぉ、て、視界制御フィルムを貼付したプライスカードの検証実験の結果を示す図である。

発明を実施するための最良の形態

[0016] 以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。

(商品管理システムの全体構成）

図 1に示されているように、本実施の形態に係る商品管理システムは、店舗内 LAN 回線 1等の通信ネットワークを介して相互に接続された、プライスカード 2、管理サーバー 3、商品情報ディスプレイ 4、及び無線端子 5と、顧客が保持する ICカード 6及び携帯端末 7とから構成されて、る。

(プライスカードの構成）

プライスカード 2は、商品棚の各商品の近傍にそれぞれ設けられており、図 2に示されて、るように、液晶パネルやその他の電子的に書き換え可能な画面を備えた価格表示部 8と、釦などの感圧部 9と、アクティブ ICチップ又は ICチップ読取装置力もなる IC情報読取部 10と、無線又は有線によって外部と情報のやり取りを行う通信部 11と、電源部 12とを備えている。なお、このプライスカード 2は、 ID若しくは商品コードなど、一つ一つのカードを識別するコードを記憶装置に保持している。また、価格表示部

8と感圧部 9とは、感圧式液晶パネル (タツチパネル)等を使用して一体化させてもよい。

[0017] 価格表示部 8は、液晶パネル等の電子的に書き換え可能な小型の画面力なり、通常は一般顧客への提示価格情報が表示されるようになって、る。この価格情報は会員の IDが IC情報読取部 10によって読み取られると、管理サーバー 3からの情報によって書き換えられ、該当会員専用の価格提示がなされるようになつている。また、価格表示部 8には、顧客名等の付加情報が表示されるようにすることもでき、さらに、コストを下げるため、この機能は連繋システムによって携帯端末等で代用し、通常の固定式の値札とすることもできる。さらにまた、価格表示部 8に視界制御フィルムや偏光フィルムを貼付したり、或いは価格表示部 8に偏光液晶パネルなどを使用したりする等、視角制限手段を設けてもよい。この視角制限手段は、フィルムの表面に対する視角によって光の透過率を変化させたり、或いは表面の形状によりスモークが掛かるようにすることによって見通せる視角を制限したりするものである。そして、この視角制限手段を設けることにより、感圧部 9に接触した者の頭部位置を手の延長位置力逆算される範囲 (左右 30〜40cm程度）に制限することができ、感圧部 9に接触した者が IC情報読取部 10により読み取り可能な範囲内に居ることを確実に検知することができると共に、周辺にいる別の顧客により当該会員の特別価格が読み取られるのを防止することができる。

[0018] なお、前記視角制限手段としては、例えば、価格表示部 8間を突起物で仕切ったり、価格表示部 8の周囲を嵩上げしたり、価格表示部 8の上下をスレートで仕切ったりする等、物理的に仕切る手段を適用することもできる。

[0019] 感圧部 9は、釦、感圧式液晶パネルなど、プライスカード 2の表面に設置され、顧客の接触があった時点で電気信号を IC情報読取部 10に送る機能を備えて、る。この機能によって顧客の関心が確かにこの商品に向力つたという事実が電子的にシステムに記録 (高レベルなタツチログ)されることになり、また、会員特別価格提示の事実があった場合にその事実が顧客にはっきりと認識されることになる。したがって、顧客の情報取得の意思の確認を確実に行うことができ、個人情報保護やプライバシ一保護上の問題を解決することができる。なお、プライスカード 2に関連付けられた RFID ( Radio Frequency Identification)を添付した商品を顧客が取り出したとき（タツチログ発生時)、プライスカード 2の表示部 8に ID送信の許可を求める表示を行うと共に警告音等を発し、その後、顧客が感圧部 9に接触すると、その顧客の情報を管理サーバー 3に送るように構成することも可能である。

[0020] 感圧部 9は、圧力センサや電気抵抗などを利用した人体の直接の接触を感知するものばかりでなぐ例えば、感熱焦電センサ等の温度赤外線感知センサや超音波センサ、或いは遮光センサ等、指等の人体のプライスカード 2への極近距離への接近を感知する非接触式のセンサであっても良い。そして、このような非接触式のセンサを使用することより、例えば、顧客が衣服を一方に除けたりした場合に衣服同士が接触することにより、その方向の衣服の幾つかが反応してしまうといった誤動作を防止することができると共に、物理的な接触によるプライスカードの損傷を防止することができる。

[0021] IC情報読取部 10は、プライスカード 2中に納められたアクティブ ICチップ若しくは I Cチップ読み取り装置であり、感圧部 9と連動し、感圧部 9に反応があると ICの読み取り信号を発信し、範囲内に顧客 IDを持つ ICチップが存在すれば、そのデータを読み取り、管理サーバー 3に送信する機能を備えている。また、この時、 IC情報読取部 10 側の ICの固有の製造番号、又はプライスカード 2の IDも同時に管理サーバー 3に送信される。

[0022] さらに、 IC情報読取部 10は前記視角制限手段によって制限された価格表示部 8からの視角内に頭部を位置させて感圧部 9に接触又は接近した者が所有する顧客 ID を有する ICチップを手に持たずに保持する可能性のある範囲を読取範囲に含めるよう設置される。カードは通常、衣服のポケット、或いは所持する荷物入れやバッグ〖こ収納される。従って、図 12及び図 13においてハッチングで示すように、プライスカード 2に手先を伸ばした人体と荷物を持つ肘先が取り得る範隨こバッグ等を保有すると仮定した読取領域、或いはカートの貴重品置きに IDカードの入ったバッグを入れることがあるのでそれが想定される現場ではある程度余裕を取った範囲を取るのが好ましい。この範囲をカバーすることにより顧客は IDカードを情報端末近傍に翳す等の面倒なしかも手を塞ぐ動作をせずに商品情報を手に入れることができる。

[0023] また、 RFIDの読取装置には、誤読み取りを防止するため、 1つの ICのみを読み取ることができるタイプのものがあり、このタイプは通常、読み取りの電磁界を収束させることによって読み取り範囲を縮小し、最も中心部に近ヽチップを残すように設定されている。したがって、このタイプの読取装置を IC情報読取部 10に利用すれば、感圧部 9に接触した対象顧客を上記したようにプライスカード 2の正面に位置させることにより読み取り範囲の収束に残る IDが該当顧客である可能性をより高めることができる

[0024] 通常、プライスカード 2が設置される小売店舗では、 500〜 1500ルクス程度の明るさ力 Sある。そこで、 500ルクス前後、及び 1000ルクス前後の蛍光灯下において、巿販品の視角制限手段 (例えば、住友化学製の「ルミスティー MFZ— 2555」のように左右 25度以上の視界を制限する視界制御フィルム）を液晶（例えば、 CASIO DQ- 735— 8JFの液晶）の表面に貼付して視界がどの程度制限されるかについて検証実験を行った。この検証実験では、前記視界制御フィルムを液晶の表面に貼付しない時、 1枚貼付した時、 2枚貼付した時のそれぞれの場合において、対象顧客の手を伸ばした距離として液晶から前方に 65cm離れた視界位置で、液晶表面の文字が擦れて読み取りが困難になった時の液晶表面からの左方への距離を 5cm単位で確認した。

[0025] この結果、図 24に示すように、視界制御フィルムを貼付することにより感圧部 9に接触した対象顧客の頭部位置を価格表示部 8の左方 30〜40cmに拘束することができ、対象顧客が前記読み取り可能な範囲内に居ることを確実に検知することができる。また、視界制御フィルムの枚数や厚みを変えたり、或いは、視界制御フィルムを液晶の左右に接するように湾曲させて設置したり又は若干離して設置したりして反対側の視角を大きくしたりすることによって、さらに視界を制限することもできる。

[0026] なお、各プライスカード 2にそれぞれ IC情報読取部 10を設ける代わりに、読み取り範囲を商品棚毎に設定することにより、 IC読取機 31をその商品棚毎に設置するようにしてもよい。この場合、プライスカード 2と会員 ICチップの物理的な近接関係を担保するため、プライスカード 2には RFIDを添付し、顧客とプライスカード 2の双方の ICチップが同時に読み取られた時にのみ、当該顧客の会員情報を管理サーバー 3に送信するようにする。

[0027] プライスカード 2は、商品棚もしくはインテリアコーナーなどにある様な床力も直接力ード設置部を立ち上げる場合、洋服などのように吊るしの商品に直接括り付ける場合、或いは商品に直接付ける場合がある。また、 IC読取機 31の通信エリアは、上下左右共に、電磁誘導方式においては最大 lm弱程度 (図 14参照)、電波方式においては最大 9m程度で店舗内の運用に従って任意の大きさの回転楕円体となる（図 15参照)。この場合、通信エリアは出力の平方根に比例するので出力が落ちると読み取り距離は比例して縮小する。 [0028] このことから、棚もしくは固定の立ち上げの場合、顧客の推定位置は、図 12に示すように、棚やプライスカード 9の正面表示情報閲覧位置力も肘長ある、は腕を伸ばした距離 (80〜90cm)の間に人体胴部があると推定し、そこから人体と荷物の存在する可能性のある空間をカバーする範囲である。 UHF帯など単独で人体をカバー可能な IC読取機 31の場合は、入る可能性の高い通行客など後方の別顧客の IDを読み取るのを防ぐと共に、 ID特定の為の走査範囲縮減時に本人 IDの取りこぼしの可能性を減らすため、図 16〜図 18に示すように、棚の上方あるいは下方力顧客の推定位置を照射する形に設置される。

[0029] また、最大単体で顧客の人体をカバーすることが困難な、例えばプライスカードに直接付属するような IC情報読取部 10を使用する場合は、図 19〜図 21に示すように、棚の上下の位置関係の判明している別のプライスカードの IC情報読取部 10を同時に動作させるなど、二箇所あるいはそれ以上の IC情報読取部 10により通路側を照射する形で設置される。この場合は通信距離も短く反射の可能性も少な!、ので正対する形を取り得る。その他の棚を使用しない値札の設置方式でも商品のプライスカード 2の位置及び向き得る方向から接触した人体のカバー範囲を推定して IC情報読取部 10の設置位置、照射する機器を決定する。

[0030] さらに、 IC読取機 31の能力に対する負荷を減少させるため、多数の ICタグの存在の予想される棚の内部そのものは読取範囲から外れるように設置することが望ましい。また、 IC読取機 31は複数の顧客 IDを感知したときの為にバイナリーツリー等の単一 ID読取のためのコリジョン回避機能を持つことが望ましい。商品札の表面に視線を掛け、手を伸ばして、る顧客の人体の位置は他の IDが読み取られる位置より RFID 読取器の読み取り範囲の中心部に存在するため、範囲を絞ったときに閲覧中の顧客の IDが残ることになる。この時、顧客の IDカードの ID空間のみに ID排除が行われるよう顧客 IDのデータ形式とその他読み取られる可能性のある製品、棚等の IDの形式は区別がなされるのが望ましい。

[0031] 通信部 11は、有線又は無線の店舗内 LANを介して管理サーバーと接続する機能を備えている。なお、プライスカード 2内のアクティブ ICチップに接触情報が入力されると、商品棚に設置した ICチップ読取機を経由して情報が送信されるようにしてもよい。

[0032] 電源部 12は、 LANケーブルの弱電、或いは別配線等を利用してプライスカード 2 の各部に電源を供給する機能を備えており、 ICへの電力供給は感圧部 9に接触が行われた時のみ行われるようにしてもよい。この場合には、省電力化を図ることができる。また、パネルや釦に圧電体を組み込み、圧電効果を利用してアクティブ ICチップに電力を一時的に供給する構成としてもよい。

(管理サーバーの構成）

図 3に示すように、管理サーバー 3は、顧客情報データベース 13と、プライスカード管理データベース 14と、属性別提示情報データベース 15と、システム管理部 16と、通信部 17を備えており、本実施の形態のように接触履歴を有するシステムの場合には、履歴対応提示情報データベース 18も備えている。そして、管理サーバー 3は、上記したように店舗内 LAN回線 1を介してプライスカード 2や商品情報ディスプレイ 4と接続されており、さらに、公衆回線や店舗内の無線 LAN回線を介して顧客の携帯端末 7と接続することも可能である。また、各データベースの内容は、販売レジスターにぉ、て顧客が料金を支払う時に参照される POS (Point-of-Sale)上のデータベース情報と同期している。

[0033] 顧客情報データベース 13は、図 4に示すように、顧客の ID、個人情報、顧客の属性データを格納しており、該顧客の属性データには、性別、年齢、住居地域、購入履歴解析によるクラス化されたデータなどが含まれる。この顧客情報データベースの内容は、全て顧客の ICカード 6の ICチップ上のメモリに記憶されるようにしてもよい。また、複数の商品のプライスカード 2にまたがる情報を提示する機能がある場合には、プライスカード 2の接触履歴を納める領域力このデータベース 13に設けられる。このデータベース 13の情報は最低でも該当顧客のレジでの決済が終了するまで保持される。

[0034] プライスカード管理データベース 14は、図 5に示すように、プライスカード 2の ID (若しくは製造番号)、商品コード、価格、顧客管理用の属性データを備えている。さらに、プライスカード 2の外部に IC読取機 31がある場合には、図 22に示すように、プライスカード 2と IC読取機 31の対応関係を示すデータを備えている。なお、これは複数の場合もある。この属性データには、特売品、タイムサービス、得意客対象割引品、特定の属性対象割引品、同特別ポイント付与商品、同懸賞付き商品などが含まれ、また、商品分類なども含まれる。なお、このプライスカード管理データベース 14の機能は、プライスカード 2の ICチップ上に記憶されるようにしてもよい。また、このデータベースの内容は、 POS上の商品情報と一致していなくてはならない。

[0035] 属性別提示情報データベース 15は、図 6に示すように、プライスカード 2と顧客の属性に応じて提示される情報が格納されており、各項には特別価格情報や表示される画面ファイルなどが括り付けられている。また、このデータベース 15には、店舗内 LA N回線 1に店頭端末（図示省略)を接続し、該店頭端末から顧客が選択して登録したノ、ィパーリンク化された商品情報ゃァフイリエイタ一のお勧め画面情報や該当商品であることの通知情報が格納されるようにしてもよい。なお、このデータベース 15に上記全ての情報を格納するのではなぐインターネット通信機能を付加し、属性別提示情報データベース 15には該当するページへの URL情報のみを格納するようにしてもよい。この場合、管理サーバー 3は、ネットワーク検索手段を備え、該ネットワーク検索手段が定期的にネットワークに接続されたサイト等をクローリングする必要がある。

[0036] システム管理部 16は、管理サーバー 3を構成する各部の同期を取り、情報のマッチングを行い、プライスカード 2や商品情報ディスプレイ 4、携帯端末 7等に情報を振り分ける機能を備えている。

[0037] 通信部 17は、店舗内 LAN回線 2を介してプライスカード 2や商品情報ディスプレイ 4とデータを送受信する機能を備えており、無線や公衆回線を使用し、携帯端末 7と接続することができる。また、店舗内の POSと通信する機能も備えている。

[0038] 履歴対応提示情報データベース 18は、商品の接触履歴に対応する商品間の比較、コーディネイト情報を内容とするデータベースであり、図 7に示すように、各項は複数の商品コードを検索キーとして有しており、文字あるいは画像、 HTML等の画面情報を格納することもできる。なお、このデータベース 18に上記全ての情報を格納するのではなぐインターネット通信機能を付加し、履歴対応提示情報データベース 18には該当するページへの URL情報のみを格納するようにしてもよい。この場合、管理サーバー 3は、ネットワーク検索手段を備え、該ネットワーク検索手段が定期的にネットワークに接続されたサイト等をクローリングする必要がある。

(商品情報ディスプレイの構成）

商品情報ディスプレイ 4は、大型のスタンド型若しくは商品棚の上方に設置されるデイスプレイ、或いは通常の閲覧画面を備えたデスクトップ型の商品情報端末等が該当し、図 8に示すように、表示部 19、入力部 20、 IC情報受信部 21、及び通信部 22 カゝら構成されており、店舗内 LAN回線 1を介して管理サーバー 3と通信する機能を備えている。

[0039] 表示部 19は、液晶やプラズマなど、管理サーバー 3の属性別提示情報データべ一ス 15の該当内容を表示する機能を備えている。

[0040] 入力部 20は、画面の情報閲覧の機能を制御し、タツチパネルや操作パッド、キーボードなどが該当する。

[0041] IC情報受信部 21は、 IC読取機を備え、会員の保持する ICチップが受信範囲に接近するとその情報を管理サーバー 3に送る機能を備えており、定期的に走査を行うようになつている。

[0042] 通信部 22は、管理サーバー 3と情報のやり取りを行う LAN端子等が該当し、無線 L AN等の機能を備えて、てもよ、。

(その他の構成）

ICカード 6は、顧客の識別情報を持つ ICカードであり、通常の店舗顧客カードの他に、本出願に関連する PCT国際出願（PCT/JP2006/311793, PCT/JP2006/311794) の明細書に開示されている情報管理システムゃァフイリエイト管理システム対応の力ード、携帯端末 7の ICカードなどを含む。

[0043] 携帯端末 7は、 ICチップ機能を搭載している場合は ICカードの代わりにもなり、またプライバシーの守られるプライスカード 2の画面の代わりにもなる。さらに、携帯端末 7 は、プライスカード 2の構成を完全に備えているため、商品棚のプライスカード 2の設置箇所にアクティブ RFIDが設置されて、る場合、又は携帯端末 7の ICがアクティブ化した上で商品添付の RFIDが存在している場合には、移動式のプライスカード 2となる。また、屋外やイベント等の商品が混在し、プライスカード 2と商品の対応関係が判然としない状況でも、バザー会場の入り口などに対応アプリケーションの URLを示すバーコード等を掲示しておくことによって、アプリケーションを機能させ、店舗内とまつたく同じ情報を、 RFIDに携帯端末 7を接近させるだけで得ることができる。

(商品の価格情報のプライスカードへの提示処理）

次に、図 9及び図 23を参照しつつ、本実施の形態に係る商品管理システムにおいて、商品の価格情報のプライスカードへの提示処理を行う時の動作について説明する。

[0044] 顧客がプライスカード 2の感圧部 9に接触し、或いは顧客のプライスカード 2への極近距離の接近を感圧部 9が感知し、該接触信号又は感知信号が感圧部 9より通信部 11に送られると（S 101)、プライバシーの保護過程が存在するプライスカードシステムでは、先ず、図 23に示すように、プライバシー保護過程がサブルーチンとしてなされる。

[0045] このサブルーチンでは、感圧部 9での人体の感知（S401)、あるいは該当棚でのタツチログが発生した時 (S402)、顧客 IDの読取行為が行われる前に該当プライス力ード 2に管理サーバー 3、あるいは ICチップに記憶された HD情報取得の許可を求める表示を表示部 8に行う（S403)。この表示には読み取り行為を承諾した場合、感圧部 9に再度接触又は接近を行うよう求める内容が含まれる。

[0046] そして、感圧部 9に再度接触又は接近したかどうかが判断され (S404)、感圧部 9 に再度接触又は接近がなされたと判断された場合は ID取得が了承されたとして、読取が行われ (S405)、商品検索情報、タツチログ情報と顧客 HD情報が関連付けられ、それらのデータが管理サーバー 3に送られる（S406)。

[0047] 次いで、 IC情報読取部 10に読み取り信号発信指示情報が送信され、 IC情報読取部 10或はプライスカード管理データベース 14で指定された IC読取機 31より前記顧客に対して読み取り信号が発せられ (S102)、会員 IDに適合した情報を持つ IC情報が正常に読み取り可能な範囲内にあるかどうかが判断される（S103)。その結果、 IC 情報が正常に読み取り可能な範囲内にあると判断された場合には、顧客の IC情報を読み取り、該読み取った IC情報をプライスカード 2の HD情報と共に、通信部 11を経由して管理サーバー 3に送信する（S104)。一方、前記ステップ 103において、読み取られるべき ICが存在しないか、読み取りに失敗した場合、或いは、複数の IDを読み出した場合には、その旨を表示した後、スタンバイ状態に戻る。

[0048] 次いで、管理サーバー 3に送られた情報はシステム管理部 16において振り分けられ、顧客 IDによって顧客情報データベース 13が参照されると共に（S105)、プライスカード IDによってプライスカード管理データベース 14が参照される（S106)。また、この時、顧客情報データベース 13に履歴情報が追加される（S107)。そして、この 2つデータベース 13, 14を参照することにより、それぞれの対応する属性データが抽出され (S108)、属性別提示情報データベース 15に送られ、この送られた属性データによって属性別提示情報データベース 15の内容が検索され (S109)、該当情報が存在するかどうかが判断される（S110)。その結果、該当する情報が存在すると判断された場合には、該情報はプライスカード 2に送られ (S111)、表示部 19に表示される（S112)。一方、該当する情報が存在しな力つた場合には、本処理は終了する。

[0049] この場合、複数の属性でデータが抽出された時には、最も割引率の高い、或いは価格の低い情報が優先されて表示される。また、文字情報提示は順番に表示されることにしてもよく、また、最も適合する確率の低い属性データが表示されることにしてもよい。そして、この情報は POSの相当するデータベースと常時同期をとり、情報が異なることの無いように処理され、提示された情報が一定期間を過ぎる力、再び、感圧部 9に接触があった時には（S 113)、消去され、表示部 19には一般情報が表示される（S114)。また、再び、感圧部 9に接触があった時には、現在の顧客による接触か、別の顧客による接触かを識別するため、顧客の ICの読み取りが IC情報読取部 10によって行われる。

(顧客に関連付けられた情報の商品情報ディスプレイへの提示処理）

次に、図 10を参照しつつ、本実施の形態に係る商品管理システムにおいて、顧客に関連付けられた情報の商品情報ディスプレイへの提示処理を行う時の動作について説明する。

[0050] 商品情報ディスプレイ 4の IC情報受信部 21にお、て顧客の ICカード 6から情報が取得されると（S201)、その情報は管理サーバー 3に送られる。管理サーバー 3にぉ、て、この情報に関連付けられた顧客情報データベース 13の履歴情報を参照すると共に（S202)、プライスカード管理データベース 14のそれぞれの商品コード情報を参照し (S203)、属性別提示情報データベース 15の属性データを抽出する（S2 04)。

[0051] 次いで、履歴対応提示情報データベース 18に履歴情報が送られ (S 205)、該当する項の顧客に関連付けられた情報が商品情報ディスプレイ 4に送られ、表示される (S 206)。この時に商品情報ディスプレイ 4に提示される情報が、履歴を全て含む情報なのか、一部含む情報なのか、ディスプレイで顧客が履歴中より選択した情報なのかを画面上で選択可能とするのが好ま、。

(商品の登録処理）

次に、図 11を参照しつつ、本実施の形態に係る商品管理システムにおいて、商品の登録処理を行う時の動作について説明する。

[0052] 店舗の販売員がプライスカード 2の感圧部 9に接触し、販売員に保持する ICカードが読み取られると（S301)、プライスカード 2は登録モードになる（S302)。この登録モードの場合、商品コードを内容として保持する RFIDの情報が読み取られると（S30 3)、その情報により管理サーバー 3のプライスカード管理データベース 14の商品コード、価格、属性データ等の情報が更新され (S304)、プライスカード 2の IDとの括りつけ行われ、該当商品の更新情報がプライスカードに送信され (S305)、表示される (S306)。この時、プライスカード 2が位置情報を有する場合には、商品棚の RFIDの Iひ f青報を取得し、該 RFIDとプライスカード 2とを別のデータベース（図示せず）により照合し、該データベースに棚位置情報を入力することもできる。

[0053] このように、商品に RFIDが添付されている場合には、販売員が商品の ICチップ（低レベルの管理品の場合、商品コード相当の情報を有する。）にプライスカード 2を接近させることによりその情報を読み取り、その情報を管理サーバー 3のプライスカード管理データベース 14を参照してプライスカード 2が掲示する商品情報を決めることができ、また、その商品が高レベル管理品（一つ一つの商品固有、或いはロットごとの I Dを有する。）場合には、商品添付の ICチップの IDと商品コードとを対応付ける外部のデータベースと照合し、プライスカード管理データベース 14を参照、修正して、プライスカード 2が掲示する商品情報を決めることもできる。これによりプライスカード 2の情報の誤掲示を防ぐことが容易になり、また、商品の入れ替えや誤掲示があった場合でも速やかに訂正することができる。

[0054] 同様に商品棚の該当する場所に RFIDが添付されていた場合には、プライスカード 2を接近させることによってロケーション情報を登録することができる。そして、商品棚に IC読取機が設置されている場合には、定期的にプライスカード 2の ICを読み取り、ロケーション情報を取得することができる。

[0055] 上記したように、本実施の形態によれば、商品の価格等の情報の入力が容易で、入力ミスを防止することができ、顧客の情報取得意思の確認を確実に行うことができる。また、店頭において、顧客が知りたい商品情報をディスプレイの大画面に表示することができると共に、複数の商品情報をまとめて表示することができるので、情報の比較がし易くなる。そのため、料理のレシピ情報や比較批評など複数の商品を同時に表示することによる、付加価値を組み込んだシステムを提供することができる等、種々の優れた効果を得ることができる。

Claims

請求の範囲

[1] 商品棚に陳列されている商品の近傍に設けられるプライスカードであって、

視角を制限する視角制限手段が設けられた電子的に書き換え可能な画面を備えた価格表示手段と、

プライスカードに接触又は接近する者を感知するための感知手段と、

前記視角制限手段によって制限された前記価格表示手段からの視角内に頭部を位置させて前記感知手段に接触又は接近した者が保持する ICチップに記憶された情報を読み取る IC情報読取手段と、

を備えてヽることを特徴とするプライスカード。

[2] 前記 IC情報読取手段の読み取り可能な範囲は、前記感知手段に接触又は近接するために前記感知手段に対畤する者の前方及び左右両側の、少なくとも、肘長分又は腕長分の距離の範囲を含むように設定されて!、る請求項 1に記載のプライスカード

[3] 上下の商品棚に渡って複数設けられている前記 IC情報読取手段を同時に動作させるようになって!/、る請求項 2に記載のプライスカード。

[4] 前記感知手段が顧客を感知した場合に、該顧客の ICチップに記憶された情報の取得の許可を求める表示を行なう表示手段を備え、該表示手段への表示後、再度、感知手段が前記顧客を感知した場合に前記 IC情報読取手段が前記顧客の ICチップに記憶された情報を読み取る請求項 1〜3のいずれか 1の請求項に記載のプライスカード。

[5] 顧客が保持する ICチップの情報を前記 IC情報読取手段が読み取った場合には、該 IC情報読取手段が読み取った情報に対応した価格情報を表示する価格表示手段を備えている請求項請求項 1〜4のいずれか 1の請求項に記載のプライスカード。

[6] 販売員が保持する ICチップの情報を前記 IC情報読取手段が読み取った場合には、登録モードとなり、該登録モードでは、前記 IC情報読取手段が読み取った商品に添付された ICチップの情報に対応した価格情報を表示する価格表示手段を備えて V、る請求項 1〜5の、ずれか 1の請求項に記載のプライスカード。

[7] 請求項 1〜6の！、ずれか 1の請求項に記載されたプライスカードを備えた商品管理システムであって、

前記顧客の属性データと前記プライスカードの属性データとに応じて、提示する前記商品の価格情報を属性別提示情報データベースから検索し、前記プライスカードに送信する管理サーバーを備えていることを特徴とする商品管理システム。

[8] 前記顧客が保持する ICチップの情報を取得する IC情報受信手段と、該 IC情報受信手段により取得した情報に基づき前記顧客に関連付けられた情報を表示する表示手段とを備えた商品情報ディスプレイが設けられている請求項 7に記載の商品管理システム。

[9] 販売員が保持する ICチップの情報を前記 IC情報読取手段が読み取った場合には前記プライスカードが登録モードとなり、該登録モードでは、前記 IC情報読取手段が読み取った商品に添付された ICチップの情報に基づき、前記管理サーバーは、前記商品の登録情報を更新する請求項 7又は 8に記載の商品管理システム。

[10] 前記プライスカードと前記 IC情報読取手段との対応関係のデータを格納するプライスカード管理データベースを備えており、前記 IC情報読取手段は、前記感知手段に接触又は接近した者が所定の読み取り可能な範囲内に居ることを検知した場合に、前記プライスカード管理データベースに格納されたデータに基づき、対応関係にある別の IC情報読取手段を同時に動作させるようになって、る請求項 7〜9の、ずれか 1 の請求項に記載の商品管理システム。