WO2007148512A1 - 端末装置 - Google Patents

Abstract

　主コンテンツ（２１０）と、副コンテンツ（２３０）と、所定の単位の主コンテンツ（２１０）の再生の条件となる副コンテンツの再生状況を示す権利生成条件（２４０）とを取得する通信部（３０１）と、主コンテンツ（２１０）および副コンテンツ（２３０）を再生する再生部（３０３）と、再生部（３０３）による副コンテンツ（２３０）の再生状況を示す情報を取得し、権利生成条件（２４０）を参照することで、取得した再生状況に応じた主コンテンツの再生可能な単位を示す再生権利情報を生成する権利生成部（３０８）と、生成された再生権利情報に従って再生部（３０３）による主コンテンツ（２１０）の再生を制御する再生制御部（３０４）とを備える端末装置。

Description

明 細 書

端末装置

技術分野

[0001] 本発明は、取得した暗号化コンテンツを復号ィ匕し再生する端末装置に関する。

背景技術

[0002] 従来、コンテンツサーバと端末装置とが連携して、ユーザの指示により端末装置に ダウンロードしたコンテンツに関する広告を配信するための技術が存在する (例えば 特許文献 1参照)。

[0003] この技術によれば、ユーザが端末装置力 コンテンツサーバにアクセスし、視聴し たいコンテンツを検索することができる。さらに、検索し抽出されたコンテンツに関連 する広告のコンテンツである広告コンテンツをユーザの依頼により当該端末装置に送 付することができる。

[0004] これにより、コンテンツ権利者側は、ユーザに積極的な情報提供をすることが可能と なる。

特許文献 1：特開 2000— 322433号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] このように、ユーザが視聴を所望する映画や音楽等のコンテンツをコンテンツサー ノくにより配信する際、配信する映画等のコンテンッと関連する広告コンテンッをユー ザに視聴させることで、サーバ管理者がコンテンツ権利者側カゝら料金を得るコンテン ッ配信システムが一般に存在する。

[0006] このようなコンテンツ配信システムにおいて、ユーザは、映画等のコンテンツの視聴 料を支払うのではなぐ端末装置において広告コンテンツを再生することにより、映画 等のコンテンツを再生する権利を取得することができる。

[0007] ここで、ユーザが端末装置で広告を視聴することによりコンテンツの適正な再生権 利を端末装置に付与する方法としては、コンテンツの再生権利の付与に関する制御 をコンテンッサーバで行う方法がある。 [0008] し力しながら、このような方法では、コンテンツの再生権利の付与を行う際に、常に コンテンツサーノと端末装置との間でネットワーク接続されている必要がある。

[0009] すなわち、コンテンツサーバは、端末装置に適正なコンテンツ再生を行わせるため に、ユーザの認証、広告コンテンツのユーザの端末装置への送信、端末装置で広告 コンテンツが再生されたことの確認、並びに、再生権利の付与 (例えば、暗号化され たコンテンツデータを復号する復号鍵の送信など)など、端末装置との情報のやり取 りを継続的に頻繁に行う必要があるからである。

[0010] そのため、例えば、端末装置が通信状況の悪い場所にある場合に、コンテンツサー ノ がコンテンツの再生権利の付与を円滑に行えないことがある。このような場合、例え ば、ユーザは、端末装置力もコンテンツサーバへアクセスし直すなど、本来的には不 要な作業を強いられることになる。

[0011] また、コンテンツサーバと端末装置との情報のやり取りが繰り返し行われるため、コ ンテンッサーバにおける情報の管理負担および通信に関する処理負荷、並びに、ネ ットワークリソースにおける通信負荷が増加することになる。

[0012] そこで、本発明は上記従来の課題を考慮し、コンテンツを再生する端末装置であつ て、コンテンツを提供する側の装置および端末装置のユーザに不要な負荷をかける ことなぐコンテンツの再生を適正に行うことのできる端末装置を提供することを目的と する。

課題を解決するための手段

[0013] 上記目的を達成するために、本発明の端末装置は、主コンテンツと、副コンテンツ と、所定の単位の前記主コンテンツの再生の条件となる前記副コンテンツの再生状 況を示す権利生成条件とを取得するコンテンツ取得手段と、前記主コンテンツおよび 前記副コンテンツを再生する再生手段と、前記再生手段による前記副コンテンツの 再生状況を示す情報を取得し、前記権利生成条件を参照することで、取得した前記 再生状況に応じた前記主コンテンツの再生可能な単位を示す再生権利情報を生成 する権利生成手段と、生成された前記再生権利情報に従って前記再生手段による 前記主コンテンツの再生を制御する再生制御手段とを備える。

[0014] これにより、本発明の端末装置は、例えば映画または音楽等のコンテンツである主

、ての再生権利情報を、例えば広告コンテンツである副コンテンツの 再生状況と、取得した権利生成条件とに応じて生成することができる。また、生成した 再生権利情報に従って主コンテンツを再生することができる。

[0015] つまり、コンテンツの提供側の装置は、主コンテンツの再生についての権利付与を 行う必要がなぐ当該端末装置は、当該再生権利を取得するために主コンテンツの 提供側の装置と継続的に通信する必要がない。

[0016] 従って、本発明の端末装置は、主コンテンツの再生を適正に行うに際し、通信状況 の悪ィ匕による、ユーザの操作のやり直し等の操作負担の発生、並びに、継続的な通 信によるコンテンツ提供側の装置およびネットワークリソースへの負荷の増加を抑制 することができる。

[0017] このように、本発明の端末装置は、コンテンツを提供する側の装置および端末装置 のユーザに不要な負荷をかけることなぐコンテンツの再生を適正に行うことができる

[0018] また、前記権利生成条件は、前記主コンテンツの再生可能な時間または回数であ る再生可能単位と、前記再生可能単位分の前記主コンテンツの再生の条件となる、 前記副コンテンツの再生時間または再生回数である必要単位とが対応付けられた情 報であり、前記権利生成手段は、前記副コンテンツが再生された時間または回数を 取得し、取得した時間または回数が前記必要単位以上である場合、取得した時間ま たは回数に含まれる前記必要単位数分の再生可能単位を示す再生権利情報を生 成し、前記再生制御手段は、生成された前記再生権利情報に示される再生可能単 位を超えない範囲で前記主コンテンツを再生するよう前記再生手段を制御するとして ちょい。

[0019] これにより、副コンテンツの再生された時間または回数に応じて、主コンテンツが再 生可能な時間または回数が決定される。

[0020] また、本発明の端末装置はさらに、前記権利生成手段により生成された再生権利 情報を記憶する記憶手段と、前記主コンテンツの再生指示を受け付ける受付手段と を備え、前記再生制御手段は、前記受付手段が前記再生指示を受け付けると、前記 記憶手段に記憶されて 、る再生権利情報に示される再生可能単位を超えな 、範囲 で前記主コンテンツを再生するよう前記再生手段を制御するとしてもよい。

[0021] これにより、端末装置に対して主コンテンツの再生指示がユーザ力 なされると、以 前に副コンテンツの再生により適正に生成され記憶手段に記憶されている再生権利 情報に従った主コンテンツの再生が行われる。

[0022] また、本発明の端末装置はさらに、前記主コンテンツまたは前記副コンテンツが再 生された場合、その再生された時間または回数に応じて前記記憶手段に記憶されて いる再生権利情報を更新する権利更新手段を備え、前記再生制御手段は、前記権 利更新手段により更新された再生権利情報に従って前記主コンテンツを再生するよ う前記再生手段を制御するとしてもよい。

[0023] この再生権利情報の更新の際、前記権利更新手段は、前記主コンテンツが再生さ れた場合、その再生された時間または回数を、前記記憶手段に記憶されている再生 権利情報から減ずることで、前記記憶手段に記憶されて!、る再生権利情報を更新す るとしてちよい。

[0024] また、この主コンテンツが再生された場合の再生権利情報の更新は以下のように行 われてもよい。すなわち、前記権利更新手段は、（a)前記受付手段が前記主コンテン ッの再生の指示を受け付けると、前記主コンテンツが再生される前に、前記記憶手段 に記憶されている再生権利情報力 所定の時間または所定の回数を減じ、（b)前記 指示に基づく前記主コンテンツの再生が終了すると、前記再生の前に減じた時間ま たは回数と、実際に前記主コンテンツが再生された時間または回数との差分を埋め るように、（i)前記記憶手段に記憶されている再生権利情報力 前記差分をさらに減 ずる、または (ii)前記記憶手段に記憶されて!、る再生権利情報に前記差分を加える ことで、前記記憶手段に記憶されて！、る再生権利情報を更新するとしてもよ ヽ。

[0025] つまり、主コンテンツの再生前に、予め再生権利情報から所定の時間または所定の 回数を減じておき、主コンテンツの再生後に、実際の主コンテンツが再生された時間 または回数に基づいて主コンテンツの再生可能な時間または回数を清算する処理を おこなってもよ ヽ。

[0026] これにより、例えば、主コンテンツの再生中に、故意に端末装置の電源を OFFにす ることにより再生権利情報を更新させない、つまり再生可能な時間または回数を消費 させな 、と!、つた不正を防ぐことができる。

[0027] また、前記権利更新手段は、前記権利生成手段により再生権利情報が生成される ごとに、前記記憶手段に記憶されている再生権利情報に、生成された再生権利情報 を加算することで、前記記憶手段に記憶されて!、る再生権利情報を更新するとしても よい。

[0028] これにより、副コンテンツが再生された場合に、その時点の再生権利情報に、当該 再生時間または再生回数に応じた主コンテンツの再生可能時間または回数が加算さ れる。

[0029] また、前記権利更新手段はさらに、更新後の再生権利情報を前記端末装置の公開 鍵で暗号化し、暗号化した前記再生権利情報を更新する前に、前記公開鍵に対応 する秘密鍵で前記再生権利情報を復号ィ匕して更新するとしてもよい。

[0030] これにより、主コンテンツの再生可能な時間または回数を示す重要な情報である再 生権利情報を、例えば、改竄等の不正行為力も保護することができる。

[0031] また、本発明の端末装置はさらに、前記副コンテンツの再生済みの時間または回 数の累計が前記必要単位以上になるまで前記副コンテンツの再生済みの時間また は回数を加算して、履歴情報として前記記憶手段に記憶させる加算手段を備え、前 記権利生成手段は、前記受付手段が前記再生指示を受け付けると、前記履歴情報 に示される前記累計が前記必要単位以上である場合、前記累計に含まれる前記必 要単位数分の再生可能単位を示す再生権利情報を生成するとしてもよい。

[0032] これにより、副コンテンツが、必要単位を満たさない時間または回数だけ再生された 場合であっても、当該時間または回数が、その後の再生時間または再生回数と合算 され、主コンテンツの再生権利情報の生成に無駄なく消費されることになる。

[0033] また、前記コンテンツ取得手段はさらに、前記権利生成条件の改竄をチェックする ための改竄チェック情報を取得し、前記権利生成手段はさらに、前記改竄チェック情 報と前記権利生成条件とを比較することで前記権利生成条件が改竄されていること を検出した場合、前記再生権利情報を生成しな!ヽとしてもよ!/ヽ。

[0034] これにより、再生権利情報の生成の基礎となる権利生成条件が改竄されたことを検 出することができる。また、権利生成条件が改竄されたことを検出した場合には再生 権利情報を生成しないため、主コンテンツの不正再生の防止をより確実なものとする ことができる。

[0035] また、前記主コンテンツは、前記端末装置のユーザが視聴の目的とするコンテンツ であり、前記副コンテンツは、前記ユーザまたは前記主コンテンツに関連する広告で ある広告コンテンッであるとしてもよ!/、。

[0036] これにより、本発明の端末装置を、例えば、広告コンテンツを再生することで映画ま たは音楽等の主コンテンツを再生可能とするコンテンツダウンロードサービスに利用 することができる。

[0037] さらに、本発明は、本発明の端末装置の特徴的な構成要素を含む集積回路として 実現することちでさる。

[0038] また、本発明は、本発明の端末装置におけるこれら特徴的な構成要素の動作をス テツプとする方法として実現すること、および、それらのステップを含むプログラムとし て実現することもできる。

[0039] さらに、そのプログラムが格納された、 CD— ROM等の記録媒体として実現すること もできる。プログラムは、通信ネットワーク等の伝送媒体を介して流通させることもでき る。

発明の効果

[0040] 本発明の端末装置は、取得した権利生成条件と、副コンテンツの再生状況とに応じ て主コンテンツの再生権利情報を生成することができる。また、生成した再生権利情 報に従って主コンテンツの再生を制御することができる。

[0041] つまり、本発明の端末装置は、主コンテンツの適正な再生のための再生権利を自 身で生成し自身に付与することができる。

[0042] 従って、本発明は、コンテンツを提供する側の装置および端末装置のユーザに不 要な負荷をかけることなぐコンテンツの再生を適正に行うことができる端末装置を提 供することができる。

図面の簡単な説明

[0043] [図 1]図 1 (a)は、実施の形態 1の端末装置がコンテンツサーバからコンテンツファイル を取得する際の模式図であり、図 1 (b)はコンテンツファイルが端末装置に格納され て 、る様子を示す模式図である。

[図 2]図 2は、実施の形態 1の端末装置の主コンテンツ再生に係る動作の概要を示す 模式図である。

[図 3]図 3は、実施の形態 1の端末装置の主要な機能構成を示す機能ブロック図であ る。

[図 4]図 4 (a)は、実施の形態 1におけるコンテンツファイルのデータ構成の一例を示 図であり、図 4 (b)は、実施の形態 1における権利生成条件のデータ構成の一例を示 す図であり、図 4 (c)は、実施の形態 1における再生権利情報のデータ構成の一例を 示す図である。

[図 5]図 5は、実施の形態 1の端末装置の主コンテンツの再生に係る全体の動作の流 れを示すフローチャートである。

[図 6]図 6は、実施の形態 1の端末装置の広告再生時の処理手順を示すフローチヤ ートである。

[図 7]図 7は、実施の形態 1の端末装置の権利生成時の処理手順を示すフローチヤ ートである。

[図 8]図 8は、実施の形態 1のコンテンツファイルに含まれる再生権利情報の更新の 一例を示す図である。

[図 9]図 9は、実施の形態 1の端末装置が主コンテンツを再生する際の処理手順を示 すフローチャートである。

[図 10]図 10は、実施の形態 1の端末装置が、広告コンテンツの再生時間または再生 回数を累積して記憶する場合の権利生成時の処理手順を示すフローチャートである

[図 11]図 11は、実施の形態 2におけるコンテンツファイルのデータ構成例を示す図で ある。

[図 12]図 12は、実施の形態 2の端末装置の権利生成時の処理手順を示すフローチ ヤートである。

[図 13]図 13は、実施の形態 1および 2の端末装置における集積回路化の範囲の一 例を示す図である。 符号の説明

101 端术装置

102 =1ンテンッ廿ーノ

103、 701 コンテンツフアイノレ

104 端末秘密鍵

105 端末公開鍵

210 主コンテンツ

220 主コンテンツ復号鍵

230 広告コンテンツ

240 権利生成条件

250 再生権利情報

260 改竄チェック情報

301 通信部

302 受付部

303 再生部

303a コンテンツ再生 §

303b 広告再生部

304 制御部

305 コンテンッデコード部

306 コンテンツ管理部

307 権利更新部

308 権利生成部

309 コンテンツファイル格納部

310 権利デコード部

311 権利エンコード部

312 端末鍵ペア格納部

315 システム LSI

発明を実施するための最良の形態 [0045] 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。

[0046] (実施の形態 1)

まず、図 1および図 2を用いて、本発明の実施の形態 1の端末装置 101の動作の概 要を説明する。なお、端末装置 101の動作の詳細については図 5〜図 10を用いて 後述する。

[0047] 図 1 (a)は、端末装置 101がコンテンツサーバ 102からコンテンツファイル 103を取 得する際の模式図である。図 1 (b)は、コンテンツファイル 103が端末装置 101に格 納されて!/ヽる様子を示す模式図である。

[0048] 図 1 (a)に示すように、端末装置 101はネットワーク 320を介してコンテンツサーバ 1

02と接続されている。なお端末装置 101は、例えば、インターネット接続サービスに 対応した移動電話端末装置である。

[0049] また、端末装置 101とコンテンツサーバ 102は、例えば、 RFC (Request For Co

11111161^5) 2616に示されてぃる111^ ³ (11 61：丁6 Transfer Protocol)に基づ

V、てコンテンツを送受信する。

[0050] コンテンツサーバ 102は、端末装置 101のユーザが視聴の目的とする映画および 音楽等のコンテンツである様々な種類の主コンテンツ 210を自身が備える記録媒体 に格納している。

[0051] また、これら主コンテンツ 210はそれぞれ、図 1 (a)に示すように他のデータとともに コンテンッファイル 103としてパッケージングされ、端末装置 101に送信される。

[0052] なお、コンテンツサーバ 102は、例えば端末装置 101との通信により、端末装置 10 1の公開鍵である端末公開鍵 105を取得し保持している。

[0053] コンテンツファイル 103は、主コンテンツ 210、主コンテンツ復号鍵 220、広告コンテ ンッ 230、権利生成条件 240、および再生権利情報 250を含んでいる。

[0054] 主コンテンツ 210は、ユーザが視聴の目的とするコンテンツであり、例えば、映画、 音楽、ドラマ、演劇、ニュース、またはドキュメンタリー等のコンテンツである。また、画 像データ、文字データ、および音声データの少なくともいずれ力 1つが含まれている

[0055] なお、ユーザが「コンテンツを視聴する」と!、う場合、ユーザが、視覚および聴覚の 少なくともいずれか一方でコンテンツを認識することを意味する。

[0056] また、主コンテンツ 210は、コンテンツファイル 103に含まれて送信された時点では 所定の暗号ィ匕方式で暗号ィ匕されており、主コンテンツ復号鍵 220により復号ィ匕が可 能である。また、主コンテンツ復号鍵 220は端末公開鍵 105により暗号ィ匕されている

[0057] 広告コンテンツ 230は、本発明の端末装置における副コンテンツの一例であり、端 末装置 101のユーザまたは主コンテンッ 210に関連する広告のコンテンッである。

[0058] なお、本実施の形態において広告コンテンツ 230はそれ自体に画像データ等から なる広告のデータを有して 、るものとする。

[0059] なお、コンテンツファイル 103には 1以上の互いに異なる内容の広告コンテンツ 230 が含まれており、図および以下の説明において、 "広告コンテンツ 230"はこれら 1以 上の広告コンテンツ 230を代表するものとして記載している。

[0060] 権利生成条件 240は、所定の単位の主コンテンツ 210の再生の条件となる広告コ ンテンッ 230の再生状況を示す情報である。簡単にいうと、広告コンテンツ 230をど れだけ再生すれば、主コンテンツ 210がどれだけ再生可能となるかを示す情報であ る。

[0061] 再生権利情報 250は、広告コンテンツ 230の再生状況に応じた主コンテンツ 210の 再生可能な単位を示す情報である。また、再生権利情報 250は、端末公開鍵 105に より暗号ィ匕されている。

[0062] なお、コンテンツファイル 103が端末装置 101に取得された時点では、端末装置 10

1は主コンテンッ 210の再生権利を有しておらず、再生権利情報 250には主コンテン ッ 210の再生可能な単位は記録されて 、な 、。

[0063] または、広告コンテンツ 230の再生を条件としない主コンテンツ 210の再生可能な 所定の単位 (例えば、最初の数秒間など）を示す初期値が記録されて！ヽる。

[0064] 端末装置 101が、コンテンツサーバ 102からコンテンツファイル 103を取得する際 の端末装置 101およびコンテンツサーバ 102の動作の概要を以下に説明する。

[0065] (1)端末装置 101は、ブラウザなどのコンテンツアクセス手段を用いて、コンテンツ サーバ 102に主コンテンツ 210の取得要求を送信する。 （2)コンテンツサーバ 102は 、端末装置 101から送信された取得要求を受信する。

[0066] (3)コンテンツサーバ 102は、要求された主コンテンツ 210を暗号化し、（4)予め取 得し保持している端末装置 101の端末公開鍵 105で主コンテンツ復号鍵 220を暗号 化する。

[0067] (5)コンテンツサーバ 102は、暗号化した主コンテンツ 210と、暗号化した主コンテ ンッ復号鍵 220と、広告コンテンツ 230と、権利生成条件 240と、再生権利情報 250 とをパッケージングしてコンテンツファイル 103を生成する。

[0068] (6)コンテンツサーバ 102は、端末装置 101からの取得要求の応答としてコンテン ッファイル 103を送信する。（7)端末装置 101は、コンテンツサーバ 102から送信さ れたコンテンツファイル 103を受信する。

[0069] 端末装置 101は、以上の動作の流れによりコンテンツサーバ 102から受信したコン テンッファイル 103を、図 1 (b)に示すように、端末装置 101内に備わる記録媒体 106 に格納する。

[0070] 図 2は、実施の形態 1の端末装置 101の主コンテンツ 210再生に係る動作の概要を 示す模式図である。

[0071] 図 2に示すように、端末装置 101で広告コンテンツ 230を再生することにより、暗号 化されて!/、る主コンテンツ 210を復号ィ匕して再生する。

[0072] 端末装置 101が、主コンテンツ 210を再生する際の動作の概要を以下に説明する

[0073] (8)端末装置 101は、コンテンツファイル 103内の広告コンテンツ 230を再生する。

(9)端末装置 101は、広告コンテンツ 230の再生状況を取得し、コンテンツファイル 1 03内の権利生成条件 240を参照することにより、当該再生状況に応じた主コンテン ッ 210の再生権利情報を生成する。

[0074] 具体的には、広告コンテンツ 230の再生された時間または回数と権利生成条件 24 0とを照らし合わせ、当該時間または回数に応じた、主コンテンツ 210の再生可能な 時間または回数を算出する。また、算出した時間または回数によりコンテンツファイル 103内の再生権利情報 250を更新する。

[0075] (10)端末装置 101は、再生権利情報 250に基づき主コンテンツ 210が再生可能 か否かの判定を行う。この判定にぉ 、てコンテンツ再生が可能であると判定した場合

、端末装置 101の所定の記憶領域に記憶されている端末秘密鍵 104でコンテンツフ アイル 103内の暗号ィ匕された主コンテンツ復号鍵 220を復号ィ匕する。

[0076] (11)端末装置 101は、復号ィ匕した主コンテンツ復号鍵 220を使用して暗号ィ匕され た主コンテンツ 210を復号ィ匕する。（12)端末装置 101は、復号化した主コンテンツ 2 10を再生し、 (13)当該再生時間または回数に応じた主コンテンツ 210の再生権利 の消費分をコンテンツファイル 103内の再生権利情報 250に反映させる。

[0077] このように、端末装置 101は、主コンテンツ 210の正当な再生権利情報を自ら生成 することができる。

[0078] 以上の動作の流れにより、端末装置 101のユーザは主コンテンツ 210を視聴するこ とがでさる。

[0079] 次に、このような動作を行う端末装置 101の構成について図 3および図 4を用いて 説明する。

[0080] 図 3は、実施の形態 1の端末装置 101の主要な機能構成を示す機能ブロック図で ある。

[0081] 図 3に示すように、端末装置 101は、通信部 301、受付部 302、再生部 303、コンテ ンッデコード部 305、コンテンツ管理部 306、権利更新部 307、権利生成部 308、コ ンテンッファイル格納部 309、権利デコード部 310、権利エンコード部 311、および、 端末鍵ペア格納部 312を備える。

[0082] また、再生部 303は、広告再生部 303bとコンテンツ再生部 303aとを有しており、コ ンテンッ再生部 303aは制御部 304を有している。

[0083] 通信部 301は、コンテンツサーノ 102から送信されるコンテンツファイル 103を受信 する処理部である。なお、通信部 301は、本発明の端末装置におけるコンテンツ取 得手段の一例である。

[0084] なお、通信部 301はコンテンツファイル 103を受信すると、コンテンツ管理部 306に コンテンツファイル 103の格納を要求する。また、コンテンツ管理部 306は当該要求 に従い、コンテンツファイル 103をコンテンツファイル格納部 309に格納する。

[0085] 受付部 302は、ユーザからの広告コンテンツ 230および主コンテンツ 210の再生指 示等を受け付ける処理部である。

[0086] 具体的には、受付部 302は、広告コンテンツ 230の再生指示を受け付けた場合、 広告再生部 303bに広告コンテンツ 230の再生を要求する。また、主コンテンツ 210 の再生指示等を受け付けた場合、コンテンツ再生部 303aに主コンテンツ 210の再生 を要求する。

[0087] 再生部 303は、各種コンテンツを再生する処理部であり、上述のようコンテンツ再生 部 303aと広告再生部 303bとを有して 、る。

[0088] 広告再生部 303bは、コンテンツファイル 103内の広告コンテンツ 230をコンテンツ 管理部 306から取得し再生する処理部である。

[0089] また、広告再生部 303bは、広告コンテンツ 230の再生終了後に権利生成部 308 に広告コンテンツ 230の再生時間および再生回数などの再生状況を通知する。なお

、広告コンテンツ 230の再生処理の詳細にっ 、ては図 6を用いて後述する。

[0090] コンテンツ再生部 303aは、コンテンツファイル 103内の主コンテンツ 210をコンテン ッ管理部 306から取得し再生する処理部である。

[0091] 制御部 304は、後述する権利生成部 308により生成された再生権利情報に従って コンテンツ再生部 303aによる主コンテンツ 210の再生を制御する処理部である。

[0092] 具体的には、制御部 304は、コンテンツファイル 103内の再生権利情報 250を権利 更新部 307に渡し、権利更新部 307に主コンテンツ 210の再生が可能か否かを問い 合わせる。

[0093] 問 、合わせた結果、再生可能であれば、制御部 304は、コンテンツ管理部 306から 取得した暗号ィ匕された主コンテンツ 210および暗号ィ匕された主コンテンツ復号鍵 22 0をコンテンツデコード咅 305に渡す。

[0094] その後、コンテンツ再生部 303aはコンテンツデコード部 305により復号化された主 コンテンツ 210を受け取り再生する。

[0095] さらに、コンテンツ再生部 303aは、主コンテンツ 210の再生終了後に権利更新部 3 07に再生時間、再生回数などのコンテンツの再生結結果を通知する。なお、主コン テンッ 210の再生処理の詳細にっ 、ては図 9を用いて後述する。

[0096] コンテンツデコード部 305は、暗号化された主コンテンツ 210の復号化を行う処理 部である。具体的には、コンテンツ再生部 303aから渡された暗号ィ匕された主コンテン ッ復号鍵 220を、端末鍵ペア格納部 312から取得した端末秘密鍵 104で復号ィ匕す る。

[0097] さらに、複合ィ匕後の平文の主コンテンツ復号鍵 220を使用して、コンテンツ再生部 3

03aから渡された暗号ィ匕された主コンテンツ 210を復号ィ匕する。

[0098] コンテンツ管理部 306は、コンテンツファイル格納部 309に格納されているコンテン ッファイル 103の読み出しおよび書き込みを行う処理部である。

[0099] 権利更新部 307は、再生権利情報 250を更新する処理部である。具体的には、権 利更新部 307は、コンテンツファイル 103内の暗号ィ匕された再生権利情報 250をコン テンッ管理部 306から取得し、権利デコード部 310に復号化させる。

[0100] また、複合ィ匕後の平文の再生権利情報 250を更新し、権利エンコード部 311に暗 号化させる。さらに、暗号化した再生権利情報 250のコンテンツファイル 103への格 納をコンテンツ管理部 306に要求する。

[0101] 権利生成部 308は、広告再生部 303bから広告コンテンツ 230の再生状況を示す 情報を取得し、権利生成条件 240を参照することで、当該再生状況に応じた主コン テンッ 210の再生可能な単位を示す再生権利情報を生成する処理部である。

[0102] 権利生成部 308により生成された再生権利情報は、権利更新部 307に渡され、コ ンテンッファイル 103内の再生権利情報 250の更新に用いられる。

[0103] 権利生成条件 240および再生権利情報 250のデータ構成例については、図 4を用 いて後述する。また、権利生成処理の詳細については図 7を用いて後述する。

[0104] コンテンツファイル格納部 309は、本発明の端末装置における記憶手段の一例で あり、再生権利情報 250等を含むコンテンツファイル 103を保持する構成部である。

[0105] 権利デコード部 310は、権利更新部 307から渡された暗号化された再生権利情報

250を、端末鍵ペア格納部 312から取得した端末秘密鍵 104で復号化する処理部 である。

[0106] 権利エンコード部 311は、権利更新部 307から渡された平文の再生権利情報 250 を、端末鍵ペア格納部 312から取得した端末公開鍵 105で暗号ィ匕する処理部である [0107] 端末鍵ペア格納部 312は、端末公開鍵 105と、端末秘密鍵 104とを保持する構成 部である。

[0108] なお、コンテンツファイル格納部 309および端末鍵ペア格納部 312は、例えば、端 末装置 101が備える記録媒体 106の一部として実現される。

[0109] 図 4は、実施の形態 1の端末装置 101が扱う各種データのデータ構成例を示す図 である。

[0110] 図 4 (a)は、実施の形態 1におけるコンテンツファイル 103のデータ構成の一例を示 す図である。

[0111] 図 4 (a)に示すように、コンテンツファイル 103のデータ構成は、図 1 (a)に示した通 りであるが、より詳しくは、上述のように複数の広告コンテンツ 230を有している。

[0112] 本実施の形態においては、これら複数の広告コンテンツ 230は、図 4 (a)に示すよう に"広告 [1]、広告 [2] · · "として識別される。

[0113] "広告"の後の括弧内の数字はそれぞれの広告コンテンツ 230を識別する識別子 である広告 IDである。

[0114] 図 4 (b)は、実施の形態 1における権利生成条件 240のデータ構成の一例を示す 図である。権利生成条件 240は、所定の単位の主コンテンツ 210の再生の条件とな る広告コンテンツ 230の再生状況を示す情報である。

[0115] より具体的には、広告 [n] (n= l、 2、 · の再生状況である再生時間、または再生 回数などを主コンテンッ 210につ 、ての再生権利に変換する際に参照する情報であ る。

[0116] 図 4 (b)に示すように、権利生成条件 240には、広告 IDごとに、データ項目として" 必要単位"ど'再生可能単位"とが記録されている。

[0117] "必要単位"は、 "再生可能単位"に示される値分の再生権利を発生させるために必 要な広告コンテンツ 230の再生にっ 、ての最小単位を示すデータ項目である。具体 的には、最小単位となる広告コンテンツ 230の再生時間または再生回数を示してい る。

[0118] "再生可能単位"は、広告 [n]が再生され、その再生時間または再生回数が当該必 要単以上である場合に生成される主コンテンツ 210の再生可能な時間または回数を 示すデータ項目である。

[0119] これら単位は、 "タイプ"および"値"をデータ項目として有している。 "タイプ"は当該 単位の種別を示す情報であり、本実施の形態にお！ヽては回数 (Count)または時間（

Time)の 、ずれかである。

[0120] 例えば、端末装置 101において広告 [1]を 150秒間再生した場合、主コンテンツ 2

10を 20秒間再生する権利が発生することになる。

[0121] つまり、再生状況として取得された" 150秒"に含まれる必要単位数 (60sec)は" 2" であり、再生可能単位の" lOsec"に" 2"を乗じた" 20sec"を示す情報が当該再生状 況に応じた再生権利情報として生成される。

[0122] このように、広告コンテンツ 230を再生することにより生成される、主コンテンツ 210 についての再生権利情報は、コンテンツファイル 103内の再生権利情報 250に記録 される。

[0123] 図 4 (c)は、実施の形態 1における再生権利情報 250のデータ構成の一例を示す 図である。再生権利情報 250は広告 [n]を再生した時間、回数などの結果に応じて 生成された主コンテンツ 210の再生権利情報が、タイプごとに加算された値が記録さ れたデータである。

[0124] 図 4 (c)に示す例では、主コンテンツ 210が 20秒と 1回だけ再生可能であることを示 している。

[0125] この再生権利情報 250は、例えば、広告 [1]を 120秒間再生し、さらに、広告 [2]を

6回再生することで得ることができる。

[0126] 以上のように構成された端末装置 101の、主コンテンツ 210の再生に係る動作につ いて図 5〜図 10を用いて説明する。

[0127] まず、端末装置 101の主コンテンツ 210の再生に係る全体の動作の流れを図 5を 用いて説明する。

[0128] 図 5は、実施の形態 1の端末装置 101の主コンテンツ 210の再生に係る全体の動 作の流れを示すフローチャートである。

[0129] 端末装置 101は、コンテンツサーバ 102との通信を確立した後に、ユーザの指示に よりコンテンツファイル 103をコンテンツサーバ 102から取得する（Sl)。 [0130] 端末装置 101は、コンテンツファイル 103を取得することにより、そのコンテンツファ ィル 103に含まれる、映画等の主コンテンツ 210、主コンテンツ復号鍵 220、広告コ ンテンッ 230、権利生成条件 240、および再生権利情報 250を取得する。

[0131] 端末装置 101は、ユーザの指示により広告コンテンツ 230を再生する（S2)。

[0132] 端末装置 101は、広告コンテンツ 230の再生状況に応じた主コンテンツ 210の再生 権利情報を生成する（S3)。また、生成された再生権利情報により、コンテンツフアイ ル 103内の再生権利情報 250を更新する。

[0133] 端末装置 101は、ユーザの指示により主コンテンツ 210を再生する（S4)。この再生 により消費された再生時間または再生回数は再生権利情報 250から差し引かれる。

[0134] 次に、上記動作における広告再生処理 (S2)の詳細を、図 6を用いて説明する。

[0135] 図 6は、実施の形態 1の端末装置 101の広告再生時の処理手順を示すフローチヤ ートである。

[0136] まず、広告再生部 303bは、受付部 302を介して広告再生の指示を受け取ると、当 該指示により特定されるコンテンツファイル 103の取得をコンテンツ管理部 306に要 求する。

[0137] コンテンツ管理部 306は、コンテンツファイル格納部 309から読み込んだコンテンツ ファイル 103を広告再生部 303bに返す。このようにしてコンテンツ管理部 306はコン テンッファイル 103を取得する（S200)。

[0138] 広告再生部 303bは、取得したコンテンツファイル 103から広告 [n]を取り出し (S20

1)、広告 [n]のサムネイルを作成する（S202)。

[0139] 広告再生部 303bは、コンテンツファイル 103内の全ての広告コンテンツ 230のサム ネイルを含むサムネイル一覧の作成が完了していなければ（S203で No)、さらに他 の広告 [n]を取得し（S201)、サムネイルを作成する（S202)。

[0140] 広告再生部 303bは、サムネイル一覧の作成が完了すると（S203で Yes)、サムネ ィル一覧を端末装置 101の表示部に表示させる（S204)。

[0141] サムネイル一覧が表示部に表示された後、受付部 302は、ユーザによるサムネイル 一覧内の任意のサムネイルの選択を受け付ける（S205)。

[0142] 広告再生部 303bは、ユーザが選択したサムネイルに対応した広告 [n]をコンテン ッファイル 103から取得し（S206)、広告 [n]を再生する（S207)。

[0143] 以上の動作の流れにより、端末装置 101は広告コンテンツ 230を再生する。

[0144] 広告再生部 303bは、これら一連の動作の後に、広告 [n]の再生状況である再生時 間および再生回数を権利生成部 308に通知する。権利生成部 308は通知された再 生時間または再生回数と、権利生成条件 240とに基づ 、てコンテンツの再生権利情 報を生成する。

[0145] 次に、権利生成処理（図 5の S3)の詳細を、図 7を用いて説明する。

[0146] 図 7は、実施の形態 1の端末装置 101の権利生成時の処理手順を示すフローチヤ ートである。

[0147] まず、権利生成部 308は、広告再生部 303bから広告 [n]の再生状況を取得する（ S300)。さらに、権利生成部 308は、広告再生部 303bから指定されたコンテンツフ アイル 103内の権利生成条件 240の取得をコンテンツ管理部 306に要求する。

[0148] コンテンツ管理部 306は、コンテンツファイル格納部 309から読み込んだコンテンツ ファイル 103の権利生成条件 240を権利生成部 308に返す（S301)。

[0149] 権利生成部 308は、広告 [n]に対応する条件、具体的には広告 [n]に対応する必 要単位を権利生成条件 240から取得する（S302)。例えば、広告再生部 303bが広 告 [ 1 ]を再生した場合であれば、必要単位である "60se_C" (図 4 (b)参照）を取得する

[0150] 権利生成部 308は、広告再生部 303bから取得した広告 [n]の再生状況力 当該 条件を満たして 、な 、場合 (S303で No)、つまり当該再生状況が当該必要単位以 上でない場合、再生権利情報を生成することなぐ権利生成処理に係る動作を終了 する。

[0151] また、当該再生状況が当該必要単位以上である場合 (S303で Yes)、広告再生部 303bから取得した再生時間または再生回数に含まれる必要単位数分の再生可能 単位を示す再生権利情報を生成する（S304)。

[0152] 例えば、広告再生部 303bが広告 [1]を 200秒間再生した場合、必要単位である" 60sec"は 3つ含まれることになる。そのため、再生可能単位である" lOsec"に 3を乗 じて得られる" 30sec" (タイプ = "Time")を示す再生権利情報を生成する。 [0153] 権利生成部 308は、生成した再生権利情報の追加を権利更新部 307に要求する。 権利更新部 307は、コンテンツ管理部 306からコンテンツファイル 103内の暗号化さ れた再生権利情報 250を取得する（S305)。

[0154] 権利更新部 307は、端末鍵ペア格納部 312から取得した端末秘密鍵 104と、暗号 化された再生権利情報 250を権利デコード部 310に渡す。権利デコード部 310は、 端末秘密鍵 104を用いて再生権利情報 250を復号ィ匕する（S306)。

[0155] 権利更新部 307は、復号化後の平文の再生権利情報 250に、権利生成部 308に より生成された再生権利情報を加算することで再生権利情報 250を更新する（S307

) o

[0156] このとき、権利更新部 307は、権利生成部 308から指定されたタイプと同じタイプの 値に、生成された再生権利情報に示される値を加算する。

[0157] 図 8は、コンテンツファイル 103に含まれる再生権利情報 250の更新の一例を示す 図である。

[0158] ここで、例えば、権利生成部 308により生成された再生権利情報が" 30sec"であり 、この生成された再生権利情報により再生権利情報 250を更新する場合を想定する 。この場合、再生権利情報 250は図 8に示すように更新される。

[0159] すなわち、権利生成部 308により生成された再生権利情報のタイプは" Time"であ る。そのため、再生権利情報 250に" 30sec"を加算する場合、タイプ力 'Time"であ る値" 20sec"に、 "30sec"が加算される。その結果、再生権利情報 250のタイプ" Ti me"に対応する値は" 50sec"となる。

[0160] 権利更新部 307は、再生権利情報 250を更新すると、更新後の平文の再生権利情 報 250と、端末鍵ペア格納部 312から取得した端末公開鍵 105とを権利エンコード 部 311に渡す。

[0161] 権利エンコード部 311は、端末公開鍵 105で更新後の平文の再生権利情報 250を 暗号化する（S308)。

[0162] 権利更新部 307は、暗号ィ匕後の再生権利情報 250を権利エンコード部 311から受 け取り、コンテンツ管理部 306に暗号ィ匕後の再生権利情報 250の保存を要求する。

[0163] コンテンツ管理部 306は当該暗号ィ匕後の再生権利情報 250をコンテンツファイル 格納部 309に格納する（S309)。具体的にはコンテンツファイル 103内の再生権利 情報 250を、当該暗号ィ匕後の再生権利情報 250により上書きする。

[0164] 以上の動作の流れにより、端末装置 101は再生権利情報を生成する。また、生成し た再生権利情報により、その時点で記憶されている再生権利情報 250を更新する。

[0165] その後、コンテンツ再生部 303aの制御部 304は、ユーザにより主コンテンツ 210の 再生が指示されると、その時点での再生権利情報 250に従って主コンテンツ 210の 再生を制御する。

[0166] 次に、主コンテンツ再生処理（図 5の S4)の詳細を、図 9を用いて説明する。

[0167] 図 9は、実施の形態 1の端末装置 101が主コンテンツ 210を再生する再の処理手 順を示すフローチャートである。

[0168] まず、コンテンツ再生部 303aの制御部 304は、主コンテンツ 210の再生の権利判 定を権利更新部 307に要求する。権利更新部 307は、コンテンツ管理部 306からコ ンテンッファイル 103内の暗号ィ匕された再生権利情報 250を取得する（S400)。

[0169] 権利更新部 307は、端末秘密鍵 104と暗号化された再生権利情報 250とを権利デ コード部 310に渡す。権利デコード部 310は、端末秘密鍵 104を用いて再生権利情 報 250を復号化する（S401)。

[0170] 権利更新部 307は、複合化後の平文の再生権利情報 250に、主コンテンツ 210の 再生権利が存在して 、る力否かを判定する（S402)。

[0171] 具体的には、再生権利情報 250に" Time"および" Count"の少なくともいずれか 一方のタイプにっ 、ての" 0"以上の値が存在するか否かを判定する。またその判定 結果および" 0"以上の値とそのタイプとを制御部 304に返す。

[0172] 制御部 304は、当該判定結果が再生権利が存在しないことを示す場合 (S402で N o)、主コンテンツ 210の再生に係る処理を終了する。

[0173] また、制御部 304は、当該判定結果が再生権利が存在することを示す場合 (S402 で Yes)、コンテンツ管理部 306から暗号化された主コンテンツ復号鍵 220を取得す る（S403)。さらにコンテンツ管理部 306から暗号ィ匕された主コンテンツ 210を取得す る（S404)。

[0174] 制御部 304は、暗号化された主コンテンツ 210と、暗号化された主コンテンツ復号 鍵 220とをコンテンツデコード部 305に渡し、主コンテンツ 210の復号化を要求する。

[0175] コンテンツデコード部 305は、暗号ィ匕された主コンテンツ復号鍵 220を、端末鍵ぺ ァ格納部 312から取得した端末秘密鍵 104で復号ィ匕する（S405)。さらに、復号ィ匕 後の平文の主コンテンツ復号鍵 220で暗号ィ匕された主コンテンツ 210を復号ィ匕する（ S406)。

[0176] このとき、復号ィ匕するコンテンツサイズは、制御部 304から指示されたサイズ分とし、 再生権利の範囲内とする。

[0177] 例えば、権利更新部 307から通知された再生権利情報のタイプ力 'Time"であり、 値が" 20sec"である場合、制御部 304は、主コンテンツ 210を先頭から 20秒を超え な 、範囲、例えば先頭から 20秒までを復号ィ匕するようコンテンツデコード部 305に指 示する。

[0178] この場合、コンテンツデコード部 305は、当該指示に従い主コンテンツ 210の先頭 力も 20秒の範囲まで復号ィ匕する。

[0179] コンテンツデコード部 305は、主コンテンツ 210を復号ィ匕した後、再生権利情報 25

0から所定の時間または回数を減ずるように権利更新部 307に要求する。

[0180] 例えば、主コンテンツ 210の復号化の際（S406)に、主コンテンツ 210の先頭から 2

0秒の範囲まで復号ィ匕した場合、コンテンツデコード部 305は、権利更新部 307に、 再生権利情報 250に含まれる、タイプ" Time"に対応する値から 20だけ減ずるよう要 求する。

[0181] つまり、コンテンツデコード部 305は、主コンテンツ 210が再生される前に、再生権 利を予め所定の分だけ減じておくよう権利更新部 307に要求する。

[0182] 権利更新部 307は、コンテンツ管理部 306から取得した暗号ィ匕された再生権利情 報 250と、端末鍵ペア格納部 312から取得した端末秘密鍵 104を権利デコード部 31 0に渡す。

[0183] 権利デコード部 310は、暗号ィ匕された再生権利情報 250を端末秘密鍵 104で復号 化する。権利更新部 307は、コンテンツデコード部 305から指定された所定の時間ま たは回数を、復号化後の平文の再生権利情報 250から減算する（S407)。

[0184] 権利デコード部 310は、減算後の平文の再生権利情報 250と、端末鍵ペア格納部 312から取得した端末公開鍵 105を権利エンコード部 311に渡す。

[0185] 権利エンコード部 311は、再生権利情報 250を端末公開鍵 105で暗号ィ匕する（S4 08)。

[0186] 権利更新部 307は、暗号ィ匕した再生権利情報 250の保存をコンテンツ管理部 306 に要求する。コンテンツ管理部 306は、権利更新部 307から受け取った再生権利情 報 250をコンテンツファイル格納部 309に格納する（S409)。つまりコンテンツフアイ ル 103内の再生権利情報 250を更新する。

[0187] コンテンツデコード部 305は、復号化後の平文の主コンテンツ 210をコンテンツ再 生部 303aに返す。コンテンツ再生部 303aは、主コンテンツ 210を再生する（S410) 。このとき、制御部 304は、コンテンツ再生の時間および回数を監視する。

[0188] 制御部 304は、主コンテンツ 210の再生終了後に再生権利情報 250についての清 算処理を権利更新部 307に要求する。

[0189] 権利更新部 307は、コンテンツファイル 103内の暗号ィ匕された再生権利情報 250を コンテンツ管理部 306から取得する（S411)。さらに端末鍵ペア格納部 312から取得 した端末秘密鍵 104と、暗号ィ匕された再生権利情報 250とを権利デコード部 310に 渡す。

[0190] 権利デコード部 310は、暗号ィ匕された再生権利情報 250を復号ィ匕する（S412)。

[0191] 権利更新部 307は、制御部 304からの要求に従い、復号化後の平文の再生権利 情報 250の中の、清算の対象となる時間または回数を清算する。

[0192] 例えば、主コンテンツ 210の再生時間が 15秒であり、主コンテンツ 210の再生前の 減算処理 (S407)において、既に再生権利情報 250の" Time"に対応する値から 20 だけ減算されて!、る場合を想定する。

[0193] この場合、当該値力も本来 15だけ減算すべきところを先に 20減算しているため、権 利更新部 307は、当該値に 5を加算する。

[0194] また、例えば、主コンテンツ 210の再生時間が 15秒であり、主コンテンツ 210の再 生前の減算処理 (S407)において、既に再生権利情報 250の" Time"に対応する値 力 10だけ減算されている場合を想定する。

[0195] この場合、当該値力も本来 15だけ減算すべきところ、先に 10だけ減算しているため 、権利更新部 307は、当該値からさらに 5を減算する。

[0196] このような清算処理により、結果として、再生権利情報 250から当該再生により消費 された再生時間または再生回数が差し引かれることになる。

[0197] 権利更新部 307は、清算後の再生権利情報 250と、端末鍵ペア格納部 312から取 得した端末公開鍵 105とを権利エンコード部 311に渡す。

[0198] 権利エンコード部 311は、平文の再生権利情報 250を暗号化する（S414)。権利 更新部 307は、暗号ィ匕された再生権利情報 250の保存をコンテンツ管理部 306に要 求する。

[0199] コンテンツ管理部 306は当該暗号ィ匕後の再生権利情報 250をコンテンツファイル 格納部 309に格納する（S309)。

[0200] 以上の動作の流れにより、端末装置 101は、自身で生成した再生権利情報に従つ て主コンテンツ 210の再生を制御することができる。

[0201] また、主コンテンツ 210の再生された時間または回数に応じて、自身が生成した再 生権利情報を更新することができる。

[0202] 以上のように、本実施の形態の端末装置 101は、コンテンツサーバ 102から送信さ れた、主コンテンツ 210、広告コンテンツ 230、および権利生成条件 240等を含んだ コンテンツファイル 103を取得することができる。

[0203] さらに、広告コンテンツ 230の再生状況と、権利生成条件 240とに基づいて、オフラ インで主コンテンツ 210の再生権利情報を生成することができる。

[0204] この権利生成条件 240は、主コンテンツ 210の権利者側により決定されたものであ る。そのため、端末装置 101が自身で再生権利情報を生成する場合であっても、主 コンテンツ 210の権利者側の意図が反映された適正な再生権利情報が生成される。

[0205] 端末装置 101がこのような構成および機能を有していることにより、コンテンツサー ノ 102等の主コンテンツ 210を供給する側の装置は、主コンテンツ 210を含むコンテ ンッファイル 103の端末装置 101への送信を完了した時点で、当該主コンテンツ 210 を端末装置 101で再生させるための処理から開放されること〖こなる。

[0206] つまり、従来のように、端末装置 101に対する主コンテンツ 210の再生権利の生成

、付与、および端末装置 101における広告の再生の監視等を行う必要がない。 [0207] また、端末装置 101がコンテンツファイル 103を取得した後は、端末装置 101内部 での各種の処理により、主コンテンツ 210が適切に再生される。そのため、従来のよう に、端末装置 101とコンテンツサーバ 102とが何度も情報のやり取りを行う必要がな い。

[0208] 従って、従来よりもネットワークリソースにおける通信負荷が減少することになる。

[0209] また、端末装置 101は、コンテンツサーバ 102とはコンテンツファイル 103を取得す るための通信のみを行えばよい。

[0210] 従って、例えば通信状態の悪ィ匕により、途中でコンテンツサーバ 102とのセッション が途絶することにより、コンテンツサーバ 102へアクセスし直す必要が生じるといった

、本来的には不要な作業を強いられる可能性が減少する。

[0211] このように、本発明の実施の形態 1の端末装置 101は、コンテンツを提供する側の 装置および端末装置 101のユーザに不要な負荷をかけることなぐコンテンツの再生 を適正に行うことができる。

[0212] また、端末装置 101は、主コンテンツ 210が再生される前に、主コンテンツ 210につ いての再生権利を所定の分だけ予め消費しておき、再生後に清算する処理を行う。

[0213] これにより、例えば、主コンテンツ 210の再生中に、故意に端末装置 101の電源を

OFFにすることにより主コンテンツ 210の再生可能な時間または回数を消費させない t 、つた不正を抑制することができる。

[0214] なお、本実施の形態において、広告再生部 303bは、広告 [n]の再生後に、その再 生時間および再生回数を権利生成部 308に通知するとした。

[0215] し力しながら、広告再生部 303bは、再生時間および再生回数のいずれか一方の みを権利生成部 308に通知してもよい。

[0216] 例えば、図 4 (b)に示す権利生成条件 240において、広告 [2]に対応する必要単 位は、タイプが" Count"である。この場合、広告再生部 303bは、例えば、コンテンツ 管理部 306を介して権利生成条件 240を取得することで、広告 [2]に対応する必要 単位のタイプは" Count"であることを認識できる。そこで、再生回数のみを権利生成 部 308に通知する。

[0217] このような動作によっても、権利生成部 308は、広告 [2]の再生状況に応じた適正 な再生権利情報を生成することができる。

[0218] また、権利生成条件 240に、広告 [2]についての必要単位として、タイプが" Count "であるものと、 "Time"であるものの両方が記録されている場合を想定する。

[0219] この場合、広告再生部 303bが再生回数およびその再生回数に含まれない再生時 間を権利生成部 308に通知してもよい。例えば、広告 [2]が繰り返し 3回再生された 後に、 10秒だけ再生された場合、広告再生部 303bは、 "再生回数 : 3回、再生時間： 10秒"を示す情報を、権利生成部 308に送信してもよ ヽ。

[0220] これにより、権利生成部 308は、広告 [2]の再生回数である" 3回"と、再生時間であ る" 10秒"の両方が加味された適正な再生権利情報を生成することができる。

[0221] また、図 4 (b)の権利生成条件 240は、何れの広告コンテンツ 230についても、所 定の時間または回数だけ広告コンテンツ 230が再生された場合、所定の時間または 回数だけ主コンテンツ 210の再生が可能になる旨を示している。

[0222] し力しながら、再生権利情報を生成するための条件は、このような条件以外のもの であってもよい。

[0223] 例えば、広告 [1]を 60秒再生した場合、その後は、主コンテンツ 210が無制限に再 生できる旨の条件であってもよい。また、例えば、広告 [2]を再生した事実があれば、 その再生した時間または回数がどのようなものであっても、主コンテンツ 210を 1回だ け再生できる旨の条件であってもよ 、。

[0224] また、例えば、広告 [1]、広告 [2]および広告 [3]の全てを少なくとも 1回ずつ再生 した場合に、主コンテンツ 210を 1回だけ再生できる旨の条件であってもよい。

[0225] また、例えば、広告コンテンツ 230が動画像である場合、必要単位および再生可能 単位の少なくとも一方がフレーム数で定義されて 、てもよ!/、。

[0226] つまり、このような条件は、主コンテンツ 210の権利者側が自由に決定すればよい。

[0227] また、広告コンテンツ 230自体が広告のデータを有して 、なくてもょ 、。この場合、 例えば、端末装置 101がアクセス可能な、当該広告のデータの取得先を示す情報を 有していればよい。このような広告のデータの取得先を示す情報としては、例えば U RL、uniiorm resource locator;力める。

[0228] この場合、通信部 301が当該 URL力も広告のデータをダウンロードし、広告再生部 303bが当該広告のデータであるテキスト、静止画、または動画等を再生すればよい 。また、広告再生部 303bは、例えば、その再生時間を権利生成部 308に通知すれ ばよい。

[0229] また、端末装置 101がコンテンツファイル 103を取得した時点では、コンテンツファ ィル 103に再生権利情報 250が含まれて 、なくてもょ 、。

[0230] 例えば、主コンテンツ 210に、広告コンテンツ 230の再生を条件としない再生可能 部分がない場合、コンテンツファイル 103の取得時点では、再生権利情報 250には 再生可能な単位 (再生可能時間または回数)を示す情報は含まれて 、な 、。

[0231] そのため、コンテンツファイル 103の取得後に、広告コンテンツ 230が再生されたこ とにより、当該再生状況に応じた再生可能時間または回数を示す再生権利情報が権 利生成部 308により生成された時点で、コンテンツ管理部 306が、生成された再生権 利情報をコンテンツファイル 103に書き込めばよい。

[0232] また、本実施の形態において、権利生成部 308は、広告再生部 303bから取得した 広告 [n]の再生時間または再生回数が、広告 [n]に対応する必要単位以上である場 合に、再生権利情報を生成するとした。

[0233] この場合、図 4 (b)に示す権利生成条件 240によれば、広告 [1]に対応する必要単 位は" 60sec"であるため、広告 [1]が 40秒だけ再生された場合、主コンテンツ 210の 再生権利は発生しな 、ことになる。

[0234] しかし、端末装置 101は、例えば、広告 [1]の再生時間または再生回数の累計が、 必要単位である 60秒以上になるまで、広告 [1]の再生時間または再生回数を加算し て履歴情報として記憶してもよ 、。

[0235] 図 10は、実施の形態 1の端末装置 101が、広告コンテンツ 230の再生時間または 再生回数を累積して記憶する場合の権利生成時の処理手順を示すフローチャート である。

[0236] 例えば、広告 [1]が 40秒だけ再生された場合、権利生成の条件となる必要単位" 6 Osec"を満たさないため（S310で No)、 40秒を示す情報を履歴情報として記録する

[0237] その後、広告 [1]が 10秒だけ再生された場合、権利生成の条件となる必要単位" 6 Osec"を満たさないため（S310で No)、 10秒を示す情報を履歴情報に加算する。

[0238] その結果、履歴情報は 40秒と 10秒の累計である 50秒を示すことになる。この場合

、累計が必要単位" 60sec"を満たさないため、（S311で No)、権利生成部 308は、 再生権利情報の生成に係る処理を終了する。

[0239] さらに、その後、広告 [1]が 20秒だけ再生された場合、権利生成の条件となる必要 単位" 60sec"を満たさないため（S310で No)、 20秒を示す情報を履歴情報に加算 する。

[0240] その結果、履歴情報は 50秒と 20秒の累計である 70秒を示すことになる。この場合 、累計が、必要単位" 60sec"を満たすため（S311で Yes)、権利生成部 308は、再 生可能単位の 1つ分である" lOsec"を示す再生権利情報を生成する。

[0241] なお、広告コンテンツ 230の再生状況が条件を満たす力否かの判断 (S303)の前 に、履歴情報に当該再生状況である再生時間または再生回数を記録または加算し てもよい。

[0242] この場合、記録または加算後の履歴情報に示される再生時間または再生回数が、 必要単位を満たすカゝ否かを判断すればょ ヽ。

[0243] また、端末装置 101は、広告 [n]の再生時間または再生回数力 必要単位の整数 倍でない場合、必要単位を再生時間または再生回数で除した余りを履歴情報として 記憶してもよい。

[0244] 例えば、広告 [1]が 80秒再生された場合、図 4 (b)に示す権利生成条件 240によ れば、主コンテンツ 210を 10秒再生可能な権利が発生する。

[0245] これは、広告 [1]の再生時間である 80秒のうち、広告 [1]に対応する必要単位であ る 60秒が消費されることにより、主コンテンツ 210についての再生権利が発生したと 捉えられる。

[0246] そこで、余った時間である" 20sec"を履歴情報として記憶しておく。

[0247] これにより、その後に、広告 [1]が例えば 40秒再生されると、当該履歴情報に示さ れる" 20sec"との累積は、広告 [1]に対応する必要単位である 60秒となる。

[0248] この場合、権利生成部 308は、当該必要単位に対応する再生可能単位である" 10 sec"を示す再生権利情報を生成する。これにより、ユーザは、主コンテンツ 210を 10 秒だけ視聴することができる。

[0249] このように、必要単位に満たない広告コンテンツ 230の再生時間または再生回数、 および、再生権利情報の生成に消費されない再生時間または再生回数を累積して 記憶しておくことにより、広告コンテンツ 230の再生時間または再生回数が無駄なく 権利生成のために消費されることになる。つまり、ユーザにとって、端末装置 101がよ り利便性の高いものとなる。

[0250] (実施の形態 2)

以下、本発明に係る実施の形態 2について説明する。なお、実施の形態 2の端末 装置 101の機能的な構成は、図 3に示す実施の形態 1の端末装置 101の機能的な 構成と同じである。

[0251] また、その基本的な動作は、図 5等に示す実施の形態 1の端末装置 101の基本的 な動作と同じである。

[0252] しかし、実施の形態 2の端末装置 101は、権利生成条件 240の改竄をチェックする ための情報を含むコンテンツファイル 701を取得し、当該情報を利用して権利生成 処理を行う点で、実施の形態 1の端末装置 101とは異なる。

[0253] そこで、実施の形態 1の端末装置 101と異なる点を中心に以下に説明する。

[0254] 図 11は、実施の形態 2におけるコンテンツファイル 701のデータ構成例を示す図で ある。

[0255] 図 11〖こ示すよう〖こ、コンテンツファイル 701は、実施の形態 1におけるコンテンツフ アイル 103が有する各種情報に加え、改竄チェック情報 260を有している。

[0256] 改竄チェック情報 260は、例えば、権利生成条件 240の Hash値を暗号ィ匕したもの である。

[0257] この改竄チェック情報 260を利用して、権利生成処理を行う際の端末装置 101動作 を、図 12を用いて説明する。

[0258] 図 12は、実施の形態 2の端末装置 101の権利生成時の処理手順を示すフローチ ヤートである。

[0259] なお、図 12の説明において、実施の形態 1における権利生成時の処理手順を示す 図 7の各処理と同じ処理については説明を省略する。 [0260] 権利生成部 308は、コンテンツ管理部 306から権利生成条件 240を取得し (S301

)、権利デコード部 310に復号化させる。

[0261] 権利生成部 308はさらに、コンテンツ管理部 306から暗号ィ匕された改竄チェック情 報 260を取得する。

[0262] 権利生成部 308は、暗号ィ匕された改竄チェック情報 260を、端末鍵ペア格納部 31

2から取得した端末秘密鍵 104で復号ィ匕する。

[0263] 権利生成部 308は、この復号ィ匕後の改竄チェック情報 260に示される Hash値と、 権利生成条件 240の Hash値と比較することで、権利生成条件 240が改竄されて ヽ な！、かをチェックする（S301a)。

[0264] 具体的には、権利生成部 308は、改竄チヱック情報 260に示される Hash値と、権 利生成条件 240の Hash値とが異なる場合、権利生成条件 240が改竄されて ヽると 判断し (S301aで Yes)、再生権利情報の生成に係る処理を終了する。

[0265] また、権利生成部 308は、改竄チェック情報 260に示される Hash値と、権利生成 条件 240の Hash値とがー致する場合、権利生成条件 240が改竄されて 、な 、と判 断し (S301aで No)、以降の再生権利情報の生成に係る処理を継続する。

[0266] 以上のように、実施の形態 2の端末装置 101は、権利生成条件 240が改竄されて

Vヽな 、ことを確認した上で、主コンテンツ 210 、っ 、ての再生権利情報の生成を行う

[0267] 権利生成条件 240は、主コンテンツ 210についての再生権利情報の生成の基礎と なる情報である。そのため、権利生成条件 240が改竄されていないと判断される場合 にのみ、再生権利情報を生成することで、主コンテンツ 210の不正再生の防止をより 確実なものとすることができる。

[0268] (実施の形態 1および 2の補則事項）

以上、実施の形態 1および 2について説明した力 実施の形態 1および 2の端末装 置 101が有する各種の技術的特徴の組み合わせは、上記説明内の組み合わせに限 られない。

[0269] 例えば、端末装置 101が、実施の形態 1で説明した履歴情報を記憶する構成を有 するとともに、実施の形態 2で説明した、権利生成条件 240の改竄をチェックする構 成を有していてもよい。

[0270] また、端末装置 101は上述のように自身で再生権利情報を生成できる。そのため、 コンテンツを提供する側の装置は、コンテンツファイル 103または 701を端末装置 10 1に供給した後は主コンテンツ 210の再生になんら関与する必要はない。つまり、当 該装置は端末装置 101に主コンテンツ 210を適正に再生させるための情報のやり取 りを端末装置 101との間でやり取りする必要がない。

[0271] そこで、例えば、実施の形態 1の端末装置 101は、コンテンツファイル 103または 70 1をネットワーク経由ではなぐ DVD (Digital Versatile Disk)等の記録媒体経由 で取得してもよい。

[0272] この場合であっても、端末装置 101は、自身で再生権利情報を生成することができ るため、主コンテンツ 210の再生を適正に行うことができる。

[0273] また、実施の形態 1および 2の端末装置 101を構成する構成要素の一部または全 部は、 1個のシステム LSI (Large Scale Integration:大規模集積回路）から構成 されているとしてもよい。

[0274] システム LSIは、複数の構成部を 1個のチップ上に集積して製造された超多機能 L

SIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、 ROM、 RAMなどを含んで構成されるコ ンピュータシステムである。

[0275] 上記 RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。上記マイクロプロセッサ 力 上記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システム LSIは、そ の機能を達成する。

[0276] また、端末装置 101を構成する構成要素の各部は、個別に 1チップ化されていても よ!、し、一部またはすベてを含むように 1チップィ匕されて 、てもよ!/、。

[0277] 図 13は、実施の形態 1および 2の端末装置 101における集積回路化の範囲の一例 を示す図である。

[0278] 図 13に示すように、端末装置 101において、受付部 302、再生部 303、コンテンツ デコード部 305、コンテンツ管理部 306、権利更新部 307、権利生成部 308、権利デ コード部 310、および権利エンコード部 311を、 1つのシステム LSI315として実現し てもよい。 [0279] また、ここでは、システム" LSI"と呼称した力 集積度の違いにより、 IC、スーパー L SI、ウルトラ LSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法は LSIに限られるも のではなぐ専用回路または汎用プロセッサで実現してもよ 、。

[0280] また、 LSI製造後に、プログラムすることが可能な FPGA (Field Programmable Gate Array)や、 LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュ ラブル ·プロセッサを利用してもよ 、。

[0281] さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術により LSIに置き換わる集積回 路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて構成要素の集積ィ匕を行ってもよ い。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。

産業上の利用可能性

[0282] 本発明は、広告を再生することによってコンテンツの再生権利を付与するコンテン ッダウンロードサービスを利用する端末装置、例えば携帯電話または PDA (Person al Digital Assistance)等の携帯端末に適用できる。

Claims

請求の範囲

[1] 主コンテンツと、副コンテンツと、所定の単位の前記主コンテンツの再生の条件とな る前記副コンテンツの再生状況を示す権利生成条件とを取得するコンテンツ取得手 段と、

前記主コンテンツおよび前記副コンテンツを再生する再生手段と、

前記再生手段による前記副コンテンツの再生状況を示す情報を取得し、前記権利 生成条件を参照することで、取得した前記再生状況に応じた前記主コンテンツの再 生可能な単位を示す再生権利情報を生成する権利生成手段と、

生成された前記再生権利情報に従って前記再生手段による前記主コンテンツの再 生を制御する再生制御手段と

を備える端末装置。

[2] 前記権利生成条件は、前記主コンテンツの再生可能な時間または回数である再生 可能単位と、前記再生可能単位分の前記主コンテンツの再生の条件となる、前記副 コンテンツの再生時間または再生回数である必要単位とが対応付けられた情報であ り、

前記権利生成手段は、前記副コンテンツが再生された時間または回数を取得し、 取得した時間または回数が前記必要単位以上である場合、取得した時間または回 数に含まれる前記必要単位数分の再生可能単位を示す再生権利情報を生成し、 前記再生制御手段は、生成された前記再生権利情報に示される再生可能単位を 超えない範囲で前記主コンテンツを再生するよう前記再生手段を制御する

請求項 1記載の端末装置。

[3] さらに、

前記権利生成手段により生成された再生権利情報を記憶する記憶手段と、 前記主コンテンツの再生指示を受け付ける受付手段とを備え、

前記再生制御手段は、前記受付手段が前記再生指示を受け付けると、前記記憶 手段に記憶されて ヽる再生権利情報に示される再生可能単位を超えな ヽ範囲で前 記主コンテンツを再生するよう前記再生手段を制御する

請求項 2記載の端末装置。

[4] さらに、前記主コンテンツまたは前記副コンテンツが再生された場合、その再生され た時間または回数に応じて前記記憶手段に記憶されている再生権利情報を更新す る権利更新手段を備え、

前記再生制御手段は、前記権利更新手段により更新された再生権利情報に従つ て前記主コンテンツを再生するよう前記再生手段を制御する

請求項 3記載の端末装置。

[5] 前記権利更新手段は、前記主コンテンツが再生された場合、その再生された時間 または回数を、前記記憶手段に記憶されている再生権利情報から減ずることで、前 記記憶手段に記憶されている再生権利情報を更新する

請求項 4記載の端末装置。

[6] 前記権利更新手段は、

(a)前記受付手段が前記主コンテンツの再生の指示を受け付けると、前記主コンテ ンッが再生される前に、前記記憶手段に記憶されている再生権利情報から所定の時 間または所定の回数を減じ、（b)前記指示に基づく前記主コンテンツの再生が終了 すると、前記再生の前に減じた時間または回数と、実際に前記主コンテンツが再生さ れた時間または回数との差分を埋めるように、（i)前記記憶手段に記憶されている再 生権利情報から前記差分をさらに減ずる、または (ii)前記記憶手段に記憶されて 、 る再生権利情報に前記差分を加える

ことで、前記記憶手段に記憶されて 、る再生権利情報を更新する

請求項 5記載の端末装置。

[7] 前記権利更新手段は、前記権利生成手段により再生権利情報が生成されるごとに 、前記記憶手段に記憶されている再生権利情報に、生成された再生権利情報をカロ 算することで、前記記憶手段に記憶されて!、る再生権利情報を更新する

請求項 4記載の端末装置。

[8] 前記権利更新手段はさらに、更新後の再生権利情報を前記端末装置の公開鍵で 暗号化し、暗号化した前記再生権利情報を更新する前に、前記公開鍵に対応する 秘密鍵で前記再生権利情報を復号化して更新する

請求項 4記載の端末装置。

[9] さらに、前記副コンテンツの再生済みの時間または回数の累計が前記必要単位以 上になるまで前記副コンテンツの再生済みの時間または回数を加算して、履歴情報 として前記記憶手段に記憶させる加算手段を備え、

前記権利生成手段は、前記受付手段が前記再生指示を受け付けると、前記履歴 情報に示される前記累計が前記必要単位以上である場合、前記累計に含まれる前 記必要単位数分の再生可能単位を示す再生権利情報を生成する

請求項 3記載の端末装置。

[10] 前記コンテンツ取得手段はさらに、前記権利生成条件の改竄をチェックするための 改竄チ ック情報を取得し、

前記権利生成手段はさらに、前記改竄チ ック情報と前記権利生成条件とを比較 することで前記権利生成条件が改竄されて ヽることを検出した場合、前記再生権利 情報を生成しない

請求項 1記載の端末装置。

[11] 前記主コンテンツは、前記端末装置のユーザが視聴の目的とするコンテンツであり 前記副コンテンツは、前記ユーザまたは前記主コンテンツに関連する広告である広 告コンテンツである

請求項 1記載の端末装置。

[12] コンテンツの再生が可能な端末装置がコンテンツの再生を制御する方法であって、 主コンテンツと、副コンテンツと、所定の単位の前記主コンテンツの再生の条件とな る前記副コンテンツの再生状況を示す権利生成条件とを取得するコンテンツ取得ス テツプと、

前記副コンテンツを再生する再生ステップと、

前記再生ステップにおける前記副コンテンツの再生状況を示す情報を取得し、前 記権利生成条件を参照することで、取得した前記再生状況に応じた前記主コンテン ッの再生可能な単位を示す再生権利情報を生成する権利生成ステップと、

生成された前記再生権利情報に従って前記主コンテンツの再生を制御する再生制 御ステップと を含むコンテンッ再生制御方法。

[13] コンテンツの再生が可能な端末装置がコンテンツの再生を制御するためのプロダラ ムであって、

主コンテンツと、副コンテンツと、所定の単位の前記主コンテンツの再生の条件とな る前記副コンテンツの再生状況を示す権利生成条件とを取得するコンテンツ取得ス テツプと、

前記副コンテンツを再生する再生ステップと、

前記再生ステップにおける前記副コンテンツの再生状況を示す情報を取得し、前 記権利生成条件を参照することで、取得した前記再生状況に応じた前記主コンテン ッの再生可能な単位を示す再生権利情報を生成する権利生成ステップと、

生成された前記再生権利情報に従って前記主コンテンツの再生を制御する再生制 御ステップと

をコンピュータに実行させるためのプログラム。

[14] 主コンテンツと、副コンテンツと、所定の単位の前記主コンテンツの再生の条件とな る前記副コンテンツの再生状況を示す権利生成条件とを取得するコンテンツ取得手 段と、

前記主コンテンツおよび前記副コンテンツを再生する再生手段と、

前記再生手段による前記副コンテンツの再生状況を示す情報を取得し、前記権利 生成条件を参照することで、取得した前記再生状況に応じた前記主コンテンツの再 生可能な単位を示す再生権利情報を生成する権利生成手段と、

生成された前記再生権利情報に従って前記再生手段による前記主コンテンツの再 生を制御する再生制御手段と

を備える集積回路。