WO2007145252A1

WO2007145252A1 - タイヤ情報取得システム

Info

Publication number: WO2007145252A1
Application number: PCT/JP2007/061912
Authority: WO
Inventors: Toshihiro Miyazaki; Hiromitu Ichikawa; Takao Kokubu
Original assignee: Bridgestone Corporation
Priority date: 2006-06-15
Filing date: 2007-06-13
Publication date: 2007-12-21

Abstract

　簡便な方法でタイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードを車載制御装置に記憶させることができるタイヤ情報取得システムを提供する。　車両のホイール４に取り付けられ、タイヤの空気圧を測定し、測定した空気圧のデータを車体側に送信するセンサモジュール３と、車体側に設置され、所定の周期でセンサモジュール３から送られてくるタイヤの空気圧のデータを取得してタイヤの装着位置毎にタイヤの空気圧のデータの異常を判定する電子制御装置５とを備える。センサモジュール３は、タイヤの装着位置のデータを予め記憶しており、タイヤの空気圧が異常監視圧を下回り、再度空気が充填され、設定圧力に戻ったときにタイヤの装着位置のデータを電子制御装置５に送信し、電子制御装置５は、タイヤの装着位置のデータを取得して記憶する。

Description

明細書

タイヤ情報取得システム技術分野

[0001] 本発明は、タイヤの空気圧を監視し、空気圧に異常がある場合に警告を発するタイャ情報取得システムに関する。

背景技術

[0002] 近年、タイヤの圧力を検出する圧力センサモジュールをタイヤの内部に取り付け、この圧力センサモジュール力無線通信で送信されるタイヤの測定データと車両の I Dデータとを車体側のアンテナで受信し、アンテナで受信した測定データを、タイヤを管理する車載制御装置に送信するよう構成されたタイヤ空気圧監視システム (Tire

Pressure Monitoring SystemZTPMS)が提案されている（例えば、特許文献 1参照)。

[0003] また、タイヤの圧力を検出する圧力センサモジュールをタイヤの内部に取り付け、この圧力センサモジュール力無線通信で送信される測定データと、車両におけるタイャの装着位置に関する IDデータとを車体側のアンテナで受信し、アンテナで受信した測定データを、タイヤを管理する車載制御装置に送信するよう構成されたタイヤ空気圧監視システム（Tire Pressure Monitoring SystemZTPMS)が実用化されている（例えば、特許文献 2参照)。

特許文献 1：特開 2004— 338600号公報

特許文献 2 :特開 2002— 316520号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] 上述したタイヤ空気圧監視システムでは、圧力センサモジュールが取り付けられたタイヤを車両に取り付ける際に、タイヤを管理するために、ノーソナルコンピュータを接続して各タイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードを対応させて車載制御装置に記憶させることが行われている力パーソナルコンピュータを接続して各タイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードを車載制御装置に記憶させる方法は、操作が煩雑であり、インプットミスをすると圧力が低下したタイヤの識別が不能となって、タイヤの管理ができなくなるという問題があった。

[0005] また、センサが取り付けられているタイヤを交換する際や、車載制御装置の故障により車載制御装置を交換する際は、上記のインプットを再度繰り返す必要があり、操作が複雑で復旧に多くの時間が力かるという問題があった。

[0006] また、タイヤ空気圧監視システムでは、タイヤを管理するために、タイヤの装着位置毎に測定データを受信する必要があり、そのためには、タイヤの装着位置を知る必要力 Sある。しかし、従来のタイヤ空気圧監視システムでは、タイヤ毎に受信機を設置してタイヤ力の信号を受信する場合は、信号を受信した受信機力タイヤの装着位置を判断できるが、 1つの受信機で複数のタイヤ力ゝらの信号を受信する場合は、信号を受信した受信機力ゝらはタイヤの装着位置を判断できず、また、タイヤ毎に受信機を設置しても、電波の受信角度が悪い場合は、乗用車のように複輪タイヤがなぐ 2軸が接近して!/ヽなヽ場合には問題がなヽが、車両が複輪タイヤならば内側と外側のどちらのタイヤか、また、後輪 2軸ならば前の軸のタイヤか後ろの軸のタイヤかを判断できないという問題がある。

[0007] また、このような問題を解決するために、センサモジュールにタイヤの装着位置を記憶させ、センサモジュール力車載制御装置にタイヤの装着位置を送信させて、車載制御装置にタイヤの装着位置を設定するタイヤ空気圧監視システムも提案されているが、車載制御装置を新規設置したり、交換した場合には、タイヤの装着位置を再設定する必要があり、センサモジュール力設定のための信号を再送信させるための付加的な装置が必要となる。

[0008] また、設定時には、送信する情報量が多ぐパケット長が長いため、設定のための信号を定期的に発信させていると、ノイズにより妨害される可能性が高くなり、受信率が低下し、また電波を出力する時間が長くなり、電池を消耗するという問題があった。

[0009] また、前輪と後輪では、タイヤの推奨圧力値は異なるのが通常であり、タイヤの装着位置に加え、タイヤ毎の推奨圧力値や空気圧の警告閾値と!/、つた値も車載制御装置に設定する必要がある。

[0010] 本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、簡便な方法でタイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードを車載制御装置に記憶させることができるタイヤ情報取得システムを提供することにある。

また、本発明の他の目的は、タイヤの装着位置等の設定値の情報を送信するための付加的な装置を必要とすることなぐまた分力り易、簡単な操作のみでタイヤの装着位置等を車載制御装置に設定することができるタイヤ情報取得システムを提供することにめる。

課題を解決するための手段

[0011] 上記目的を達成するため、本発明の第 1の態様は、車両のホイールに取り付けられ

、タイヤの空気圧を測定し、測定した空気圧のデータを車体側に送信するセンサモジュールと、車体側に設置され、所定の周期でセンサモジュールカゝら送られてくる前記タイヤの空気圧のデータを取得してタイヤの装着位置毎にタイヤの空気圧のデータの異常を判定する車載制御装置とを備えたタイヤ情報取得システムにおいて、前記センサモジュール力タイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードのデータを予め記憶しており、タイヤの空気圧が異常監視圧を下回り、再度空気が充填され、設定圧力に戻ったときに前記タイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードのデータを前記車載制御装置に送信し、前記車載制御装置が、前記タイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードのデータを取得して記憶することを特徴とする。

[0012] また、本発明の第 2の態様は、車両のホイールに取り付けられ、タイヤの空気圧を測定し、測定した空気圧のデータを車体側に送信するセンサモジュールと、車体側に設置され、所定の周期でセンサモジュール力送られてくる前記タイヤの空気圧のデータを取得してタイヤの装着位置毎にタイヤの空気圧のデータの異常を判定する車載制御装置とを備えたタイヤ情報取得システムにおヽて、前記センサモジュール力 S、タイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードのデータを予め記憶しており、予め設定された時間間隔で前記タイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードのデータを前記車載制御装置に送信し、前記車載制御装置が、前記タイャの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードのデータを取得して記憶することを特徴とする。 [0013] 本発明の第 3の態様は、車両のホイールに取り付けられ、タイヤの空気圧を測定し、測定した空気圧のデータを車体側に送信するセンサモジュールと、車体側に設置され、所定の周期でセンサモジュール力送られてくる前記タイヤの空気圧のデータを取得してタイヤの装着位置毎にタイヤの空気圧のデータの異常を判定する車載制御装置とを備えたタイヤ情報取得システムにおいて、前記センサモジュール力タイャの装着位置、センサ識別コード、推奨圧力値、空気圧の警告閾値のデータを予め記憶しており、タイヤの空気圧が警告閾値を下回り、再度空気が充填され、設定圧力に戻ったときに前記タイヤの装着位置、センサ識別コード、推奨圧力値、空気圧の警告閾値のデータを前記車載制御装置に送信し、前記車載制御装置が、前記タイヤの装着位置、センサ識別コード、推奨圧力値、空気圧の警告閾値のデータを取得して記憶することを特徴とする。

[0014] 前記タイヤの空気圧が異常である場合には、車体側に設置された表示装置に、タィャの装着位置毎にタイヤの空気圧が異常であることを表示することが好ましい。発明の効果

[0015] 本発明の第 1および第 2の態様は、ホイールに取り付けられたセンサモジュールに、タイヤの装着位置のデータとセンサモジュール固有の識別コードのデータを予め記憶させてぉ、て、限定された条件の下でタイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードを車載制御装置に送信して記憶させるようにしたので、上記のような煩雑な操作を必要とせず、インプットミスも防止可能となり、車載制御装置の装着や交換が正確に短時間で可能になる。

[0016] また、本発明の第 1および第 2の態様は、センサモジュールに記憶されたタイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードのデータを送信するための付カ卩的なハードウェアを必要とせず、簡易な方法でタイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードを車載制御装置に記憶させることができる。

[0017] さらに、本発明の第 1および第 2の態様は、タイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードのデータの送信を、限定された条件の下で行うようにすることで、他車に搭載されたセンサモジュールからの信号を誤って記憶してしまうことがない。

[0018] 本発明の第 3の態様は、センサモジュールに記憶されたタイヤの装着位置等の設定値のデータを送信するための付加的な装置を必要とせずにタイヤの装着位置等を車載制御装置に設定することができる。

[0019] また、本発明の第 3の態様は、車載制御装置の装着や交換のときに、タイヤの空気圧を一旦、減圧し、再度空気を充填するという、分力り易い簡単な操作のみでタイヤの装着位置等を車載制御装置に設定することができる。

[0020] さらに、本発明の第 3の態様は、設定時以外にはパケットが長くなることはないので、受信率が低下したり、電池寿命が短くなつたりすることがなくなる。

図面の簡単な説明

[0021] [図 1]本発明のタイヤ情報取得システムのブロック図である。

[図 2]センサモジュールをホイールに取り付けた状態を示す断面図である。

[図 3]センサモジュールの外形を示す図である。

[図 4]センサモジュール本体の概略ブロック図である。

[図 5]第 1の実施例におけるコントローラ内の制御部の動作を説明する処理フロー図である。

[図 6]タイヤの空気圧の変化を示す図である。

[図 7]第 1の実施例における電子制御装置の動作を説明する処理フロー図である。

[図 8]第 2の実施例におけるコントローラ内の制御部の動作を説明する処理フロー図である。

[図 9]タイヤの空気圧の変化を示す図である。

[図 10]第 2の実施例における電子制御装置の動作を説明する処理フロー図である。符号の説明

[0022] 1 受信装置

3 センサモジユーノレ

4 ホイール

5 電子制御装置

6 車両

7 表示装置

11 タイヤ 12 タイヤバルブ

13 ホイールリム

14 データ書き込み端子

15 センサモジュール本体

16 リム取り付け部

17 アンテナ

21 コントローラ

22 トランスミッター

24 圧力センサ

25 温度センサ

26 ROM

27 制御部

28 専用書き込み装置

発明を実施するための最良の形態

[0023] 本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図 1は、本発明のタイヤ情報取得システムのブロック図である。車両 6に搭載されるタイヤ情報取得システムは、車両 6のそれぞれのホイール 4に取り付けられ、ホイール 4のタイヤの空気圧を測定し、測定した空気圧のデータを車体側に送信するセンサモジュール 3と、車体側に設置され、センサモジュール 3のアンテナ力無線信号で送られてくるタイヤの空気圧のデータを取得する受信装置 1と、受信装置 1から空気圧のデータを取得してタイャの装着位置毎にタイヤの空気圧のデータの異常を判定する車載制御装置である電子制御装置（Electric Control UnitZECU) 5と、車体側の運転台に設置され、電子制御装置 5により空気圧が異常であると判定された場合に、タイヤの装着位置毎にタイヤの空気圧が異常であることを表示する表示装置 7とにより構成されている。

[0024] センサモジュール 3は、図 2のホイールの断面図に示すように、タイヤ 11に空気を注入するための円筒状のタイヤバルブ 12と一体となってホイールリム 13に取り付けられている。なお、センサモジュール 3は、タイヤの内面に焼き付けて取り付けられ、走行中のタイヤが荷重下で変形してもタイヤ力隔離したり壊れたりしないよう設けるようにしても良い。また、タイヤ内側空間に別途の手段で保持したりすることも可能である。

[0025] 図 3は、センサモジュール 3の外形を示す図である。センサモジュール 3は、外部からデータを書き込むためのデータ書き込み端子 14を備えたセンサモジュール本体 1 5と、リム取り付け部 16と、アンテナ 17とにより構成され、タイヤバルブ 12と一体となつてホイールリム 13に取付けられる。

[0026] センサモジュール本体 15は、図 4に概略ブロック図で示す電気回路装置を内蔵している。この電気回路装置は、タイヤ空気圧を検出する圧力センサ 24と、タイヤ内部の温度を検出する温度センサ 25と、コントローラ 21と、コントローラ 21からの出力信号をアンテナ 17からの送信信号に変換するトランスミッター 22とにより構成され、コントローラ 21は、書き換え可能 ROM (例えば、 EPROM) 26および制御部 27を備えている。なお、温度センサ 25は、タイヤ内側空間の状態をより詳しく運転者に警報するために設けるものであり、好適ではあるが、必ずしも不可欠なものではない。

[0027] 次に、本発明の空気圧監視システムの第 1の実施例について説明する。第 1の実施例では、図 1に示す電子制御装置 5は、内部に、タイヤの装着位置とセンサモジュール 3の固有の識別コード (以下、センサ識別コードという）とを対応させて記憶する対応表を備えて、る。センサモジュール 3から送信されるタイヤの空気圧のデータの信号にはセンサ識別コードが付与されており、電子制御装置 5は、予め対応表に記憶されたセンサ識別コードと一致するかどうかによって自車のタイヤ力どうか、どの位置に装着されたタイヤかを判別して、警告を発するタイヤを決定する。

[0028] また、第 1の実施例では、図 4に示す書き換え可能 ROM26内には、タイヤの装着位置、センサ識別コードならびに異常監視圧値のデータが記憶されている。異常監視圧値は、例えば、パンク検出圧値 (推奨圧力値 10%低下レベル)とする。

[0029] コントローラ 21内に備える制御部 27は、圧力センサ 24および温度センサ 25により検出された圧力データ、温度データを取り込むとともに、 ROM26に予め記憶されているセンサ識別コードのデータを、圧力データ、温度データと合わせて、周期 Tの所定のタイミングでトランスミッター 22に出力する。また、制御部 27は、タイヤの空気圧が異常監視圧値を下回り、再度空気が充填され、設定圧力に戻ったときに、タイヤの装着位置とセンサ識別コードのデータを一定期間トランスミッター 22に出力する。 [0030] また、センサモジュール本体 15は、外部より信号を入力するためのデータ書き込み端子 14を備えており、コントローラ 21内に備える制御部 27は、データ書き込み端子 1 4に接続された専用書き込み装置 28から入力されたタイヤの装着位置および異常監視圧値のデータを、予め書き換え可能 ROM26に書き込むことができる。

[0031] タイヤの装着位置は、例えば、次のようにタイヤ番号で表す。前輪左のタイヤをタイャ番号 1とし、前輪右のタイヤをタイヤ番号 2とし、後輪左外側のタイヤをタイヤ番号 3 とし、後輪左内側のタイヤをタイヤ番号 4とし、後輪右内側のタイヤをタイヤ番号 5とし、後輪右外側のタイヤをタイヤ番号 6とする。

[0032] 図 5は、第 1の実施例におけるコントローラ 21内の制御部 27の動作を説明する処理フロー図である。この処理を実行する制御プログラムは、 ROM26内に記憶されており、制御部 27の制御の下に実行される。制御部 27は、タイヤ圧力の測定データを受信装置 1に前回送信した時力も周期 Tの時間が経過した力否かを判定する (ステツプ sl)。周期 Tの時間が経過していない場合は、周期 Tになるまで、ステップ siを繰り返す。周期 Tの時間が経過したならば、圧力センサ 24および温度センサ 25により検出された圧力データ、温度データを取得するとともに、圧力データ、温度データの測定データを、 ROM26に記憶されているセンサ識別コードのデータと合わせてトランスミッタ一 22に出力する（ステップ s2)。次に、取得した圧力データと、 ROM26に記憶されている異常監視圧値とを比較し (ステップ s3)、取得した圧力データが異常監視圧値より大き!/、と判定されれば、ステップ siに戻る。

[0033] タイヤの空気圧が一旦、異常監視圧値 (例えば、パンク検出圧値 (推奨圧力値 1 0%低下レベル)）を下回るように減圧させられると、制御部 27は、ステップ s3において、取得した圧力データが異常監視圧値以下であると判定する。取得した圧力データが異常監視圧値以下であれば、前回送信した時力周期 Tの時間が経過した力否かを判定し (ステップ s4)、周期 Tの時間が経過していない場合は、周期 Tになるまで、ステップ s4を繰り返す。周期 Tの時間が経過したならば、圧力センサ 24および温度センサ 25により検出された圧力データ、温度データを取得するとともに、圧力データ、温度データを、 ROM26に記憶されているセンサ識別コードのデータと合わせてトランスミッタ一 22に出力する (ステップ s5)。次に、取得した圧力データと異常監視圧値とを比較し (ステップ s6)、取得した圧力データが異常監視圧値より小さいと判定すれば、ステップ s4に戻る。

[0034] タイヤに再度空気が充填され、タイヤの空気圧が設定圧値に戻されると、制御部 27 は、ステップ s6において、取得した圧力データが異常監視圧値以上であると判定する。取得した圧力データが異常監視圧値以上であれば、 ROM26に記憶されているタイヤの装着位置ならびにセンサ識別コードのデータを一定期間トランスミッター 22 に出力し (ステップ s7)、ステップ siに戻る。

[0035] タイヤの空気圧が一旦、減圧させられ、再度空気が充填される行為は、タイヤがパンクしてから空気を充填する場合、リム組みが終わって空気を充填する場合、車載制御装置の再設定のため空気を抜いて再度空気を充填する場合等に行われる人為的な行為である。図 6は、タイヤの空気圧の変化を示す図である。本発明は、タイヤの空気圧を下げ、短時間に空気圧を上昇させるという人為的な行為を利用するものであり、図 6の Aに示すように、異常監視圧値を横切って、人為的に明らかに空気圧が急に上昇したときに、制御部 27は、タイヤの装着位置、センサ識別コードのデータをトランスミッター 22に出力するものである。空気圧の上昇幅は 50〜： LOOkPaが好ましい。 Bは、充分に圧力が上昇しておらず、 Cは、上昇の幅が小さぐ Dは異常監視圧値まで下がっていないので、制御部 27は、 B、 C、 Dの場合には、タイヤの装着位置等のデータをトランスミッター 22に出力しない。

[0036] 図 7は、第 1の実施例における電子制御装置 5の動作を説明する処理フロー図である。この処理は、電子制御装置 5が、電子制御装置 5の内部に記憶されているプログラムを実行することにより行われる。電子制御装置 5は、周期 Tの間隔でセンサモジュール本体 15のトランスミッター 22からアンテナ 17を介して送信されてくるデータを、受信装置 1から取得すると (ステップ si 1)、取得したデータにタイヤの装着位置のデータが含まれている力否かを判定する (ステップ sl2)。取得したデータにタイヤの装着位置のデータが含まれていれば、対応表に、タイヤの装着位置と、タイヤの装着位置と共に送られてくるセンサ識別コードとを対応させて保存して対応表を書き換え (ステツプ sl3)、ステップ sl lに戻る。なお、この時、タイヤの装着位置が正常かどうかを確認するために、表示装置 7にタイヤの装着位置およびセンサ識別コードの情報を表示するようにしても良い。

[0037] ステップ sl2において、取得したデータにタイヤの装着位置のデータが含まれていない場合、すなわち、圧力データおよび温度データが含まれている場合は、取得した圧力データと、電子制御装置 5に予め設定されている異常圧力値とを比較する (ステツプ sl4)。取得した圧力データが異常圧力値よりも大きい場合は、ステップ si 1に戻る。取得した圧力データが異常圧力値以下である場合は、圧力データおよび温度データと共に送られてくるセンサ識別コードで上記対応表を参照し、対応表からセンサ識別コードに対応するタイヤの装着位置を取得して、運転台の表示装置 7に、例えば、空気圧が低下したタイヤの装着位置の LEDが点灯するようにして、タイヤの装着位置毎にタイヤの空気圧が異常である旨の警告を表示する (ステップ sl5)。

[0038] なお、本発明のタイヤ情報取得システムの第 1の実施例では、センサモジュール本体 15の ROM26内にタイヤの装着位置のデータを予め記憶させておいて、予め設定された時間間隔でタイヤの装着位置のデータを電子制御装置 5に送信するようにプログラミングしておき、電子制御装置 5において、対応表に、タイヤの装着位置と、タイヤの装着位置と共に送られてくるセンサ識別コードとを対応させて保存して対応表を書き換えるようにしても良、。

[0039] 次に、本発明の空気圧監視システムの第 2の実施例について説明する。第 2の実施例では、図 1に示す電子制御装置 5は、内部に、タイヤの装着位置に対応させてセンサモジュール固有の識別コード (以下、センサ識別コードという）と、推奨圧力値と、空気圧の警告閾値を記憶する対応表を備えている。センサモジュール 3から送信されるタイヤの空気圧のデータの信号にはセンサ識別コードが付与されており、電子制御装置 5は、予め対応表に記憶されたセンサ識別コードと一致するかどうかによつて自車のタイヤかどうか、どの位置に装着されたタイヤかを判別して、警告を発するタィャを決定する。

[0040] また、第 2の実施例では、図 4に示す書き換え可能 ROM26内には、タイヤの装着位置、センサ識別コード、推奨圧力値、空気圧の警告閾値のデータが記憶されている。空気圧の警告閾値は、大気圧よりはるかに高い値（50kPa以上)であって、通常の走行時の圧力値の下限より低い値 (規定内圧が 850kPaで、メンテナンスの関係から 750kPa程度まで放置しておくことがある場合には、 700kPa)とする。

[0041] コントローラ 21内に備える制御部 27は、圧力センサ 24および温度センサ 25により検出された圧力データ、温度データを取り込むとともに、 ROM26に予め記憶されているセンサ識別コードのデータを、圧力データ、温度データと合わせて、周期 Tの所定のタイミングでトランスミッター 22に出力する。また、制御部 27は、タイヤの空気圧が警告閾値を下回り、再度空気が充填され、設定圧力に戻ったときに、タイヤの装着位置、センサ識別コード、推奨圧力値、空気圧の警告閾値のデータを一定期間トランスミッタ一 22に出力する。

[0042] また、センサモジュール本体 15は、上述したように、外部より信号を入力するためのデータ書き込み端子 14を備えており、コントローラ 21内に備える制御部 27は、データ書き込み端子 14に接続された専用書き込み装置 28から入力されたタイヤの装着位置、推奨圧力値、空気圧の警告閾値のデータを、予め書き換え可能 ROM26に書さ込むことがでさる。

[0043] タイヤの装着位置は、第 1の実施例と同様に、例えば、次のようにタイヤ番号で表す。前輪左のタイヤをタイヤ番号 1とし、前輪右のタイヤをタイヤ番号 2とし、後輪左外側のタイヤをタイヤ番号 3とし、後輪左内側のタイヤをタイヤ番号 4とし、後輪右内側のタィャをタイヤ番号 5とし、後輪右外側のタイヤをタイヤ番号 6とする。

[0044] 図 8は、第 2の実施例におけるコントローラ 21内の制御部 27の動作を説明する処理フロー図である。この処理を実行する制御プログラムは、 ROM26内に記憶されており、制御部 27の制御の下に実行される。制御部 27は、タイヤ圧力の測定データを受信装置 1に前回送信した時力も周期 Tの時間が経過した力否かを判定する (ステツプ s21)。周期 Tの時間が経過していない場合は、周期 Tになるまで、ステップ s21を繰り返す。周期 Tの時間が経過したならば、圧力センサ 24および温度センサ 25により検出された圧力データ、温度データを取得するとともに、圧力データ、温度データの測定データを、 ROM26に記憶されているセンサ識別コードのデータと合わせてトランスミッタ一 22に出力する（ステップ s22)。次に、取得した圧力データと、 ROM26 に記憶されている空気圧の警告閾値とを比較し (ステップ s23)、取得した圧力データが警告閾値より大きいと判定されれば、ステップ s21に戻る。 [0045] タイヤの空気圧がー且、警告閾値を下回るように減圧させられると、制御部 27は、ステップ s23において、取得した圧力データが警告閾値以下であると判定する。取得した圧力データが警告閾値以下であれば、前回送信した時力周期 Tの時間が経過した力否かを判定し (ステップ s24)、周期 Tの時間が経過していない場合は、周期 T になるまで、ステップ s24を繰り返す。周期 Tの時間が経過したならば、圧力センサ 24 および温度センサ 25により検出された圧力データ、温度データを取得する (ステップ s25)。次に、取得した圧力データと警告閾値とを比較し (ステップ s26)、取得した圧力データが警告閾値より小さいと判定すれば、圧力データ、温度データを、 ROM26 に記憶されているセンサ識別コードのデータと合わせてトランスミッター 22に出力し（ステップ s28)、ステップ s24に戻る。

[0046] タイヤに再度空気が充填され、タイヤの空気圧が設定圧値に戻されると、制御部 27 は、ステップ s26において、取得した圧力データが警告閾値以上であると判定する。取得した圧力データが警告閾値以上であれば、取得した圧力データ、温度データとともに、 ROM26に記憶されているタイヤの装着位置、センサ識別コード、推奨圧力値、空気圧の警告閾値のデータを一定期間トランスミッター 22に出力し (ステップ s27 )、ステップ s21に戻る。

[0047] タイヤの空気圧が一旦、減圧させられ、再度空気が充填される行為は、タイヤがパンクしてから空気を充填する場合、リム組みが終わって空気を充填する場合、車載制御装置の再設定のため空気を抜いて再度空気を充填する場合等に行われる人為的な行為である。図 9は、タイヤの空気圧の変化を示す図である。本発明は、タイヤの空気圧を下げ、短時間に空気圧を上昇させるという人為的な行為を利用するものであり、図 9の Aに示すように、警告閾値を横切って、人為的に明らかに空気圧が急に上昇したときに、制御部 27は、タイヤの装着位置、センサ識別コード、推奨圧力値、空気圧の警告閾値のデータをトランスミッター 22に出力するものである。空気圧の上昇幅は 50〜： LOOkPaが好ましい。 Bは、充分に圧力が上昇しておらず、 Cは、上昇の幅が小さぐ Dは警告閾値まで下がっていないので、制御部 27は、 B、 C、 Dの場合には、タイヤの装着位置等のデータをトランスミッター 22に出力しない。

[0048] 図 10は、第 2の実施例における電子制御装置 5の動作を説明する処理フロー図である。この処理は、電子制御装置 5が、電子制御装置 5の内部に記憶されているプログラムを実行することにより行われる。電子制御装置 5は、周期 Tの間隔でセンサモジユール本体 15のトランスミッター 22からアンテナ 17を介して送信されてくるデータを、受信装置 1から取得すると (ステップ s31)、取得したデータにタイヤの装着位置のデータが含まれている力否かを判定する (ステップ s32)。取得したデータにタイヤの装着位置のデータが含まれていれば、対応表に、タイヤの装着位置毎に、センサ識別コード、推奨圧力値、空気圧の警告閾値のデータを保存して対応表を書き換え (ステップ s33)、ステップ s31に戻る。なお、この時、タイヤの装着位置が正常かどうかを確認するために、表示装置 7にタイヤの装着位置、センサ識別コード、推奨圧力値、空気圧の警告閾値の情報を表示するようにしても良!、。

ステップ s32において、取得したデータにタイヤの装着位置のデータが含まれていない場合、すなわち、圧力データ、温度データおよびセンサ識別コードのみのデータである場合は、センサ識別コードで上記対応表を参照し、対応表力もセンサ識別コードに対応する警告閾値を取り出し、取得した圧力データと警告閾値とを比較する（ステップ s34)。取得した圧力データが警告閾値よりも大きい場合は、ステップ s31に戻る。取得した圧力データが警告閾値以下である場合は、運転台の表示装置 7に、例えば、空気圧が低下したタイヤの装着位置の LEDが点灯するようにして、タイヤの装着位置毎にタイヤの空気圧が異常である旨の警告を表示する (ステップ s35)。

Claims

請求の範囲

[1] 車両のホイールに取り付けられ、タイヤの空気圧を測定し、測定した空気圧のデータを車体側に送信するセンサモジュールと、車体側に設置され、所定の周期でセンサモジュール力送られてくる前記タイヤの空気圧のデータを取得してタイヤの装着位置毎にタイヤの空気圧のデータの異常を判定する車載制御装置とを備えたタイヤ情報取得システムにお、て、

前記センサモジュールは、タイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードのデータを予め記憶しており、タイヤの空気圧が異常監視圧を下回り、再度空気が充填され、設定圧力に戻ったときに前記タイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードのデータを前記車載制御装置に送信し、前記車載制御装置は、前記タィャの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードのデータを取得して記憶することを特徴とするタイヤ情報取得システム。

[2] 前記タイヤの空気圧が異常である場合には、車体側に設置された表示装置に、タィャの装着位置毎にタイヤの空気圧が異常であることを表示することを特徴とする請求項 1に記載のタイヤ情報取得システム。

[3] 車両のホイールに取り付けられ、タイヤの空気圧を測定し、測定した空気圧のデータを車体側に送信するセンサモジュールと、車体側に設置され、所定の周期でセンサモジュール力送られてくる前記タイヤの空気圧のデータを取得してタイヤの装着位置毎にタイヤの空気圧のデータの異常を判定する車載制御装置とを備えたタイヤ情報取得システムにお、て、

前記センサモジュールは、タイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードのデータを予め記憶しており、予め設定された時間間隔で前記タイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードのデータを前記車載制御装置に送信し、前記車載制御装置は、前記タイヤの装着位置とセンサモジュール固有の識別コードのデータを取得して記憶することを特徴とするタイヤ情報取得システム。

[4] 前記タイヤの空気圧が異常である場合には、車体側に設置された表示装置に、タィャの装着位置毎にタイヤの空気圧が異常であることを表示することを特徴とする請求項 3に記載のタイヤ情報取得システム。

[5] 車両のホイールに取り付けられ、タイヤの空気圧を測定し、測定した空気圧のデータを車体側に送信するセンサモジュールと、車体側に設置され、所定の周期でセンサモジュール力送られてくる前記タイヤの空気圧のデータを取得してタイヤの装着位置毎にタイヤの空気圧のデータの異常を判定する車載制御装置とを備えたタイヤ情報取得システムにお、て、

前記センサモジュールは、タイヤの装着位置、センサ識別コード、推奨圧力値、空気圧の警告閾値のデータを予め記憶しており、タイヤの空気圧が警告閾値を下回り、再度空気が充填され、設定圧力に戻ったときに前記タイヤの装着位置、センサ識別コード、推奨圧力値、空気圧の警告閾値のデータを前記車載制御装置に送信し、前記車載制御装置は、前記タイヤの装着位置、センサ識別コード、推奨圧力値、空気圧の警告閾値のデータを取得して記憶することを特徴とするタイヤ情報取得システム。

[6] 前記タイヤの空気圧が異常である場合には、車体側に設置された表示装置に、タィャの装着位置毎にタイヤの空気圧が異常であることを表示することを特徴とする請求項 5に記載のタイヤ情報取得システム。