WO2007139134A1

WO2007139134A1 - 除草用組成物

Info

Publication number: WO2007139134A1
Application number: PCT/JP2007/060961
Authority: WO
Inventors: Yoshihiro Yamaji; Shuji Ohno; Yasunori Ogawa
Original assignee: Kumiai Chemical Industry Co., Ltd.
Priority date: 2006-06-01
Filing date: 2007-05-30
Publication date: 2007-12-06
Also published as: TWI382815B; JP2007320904A; KR101370734B1; TW200808182A; JP5030476B2; KR20090015112A

Description

明細書

除草用組成物

技術分野

[0001] 本発明は、栽培植物例えば農作物の栽培に際し、望ましくない雑草を選択的に除去するための、 2種又はそれ以上の除草活性成化合物を組み合わせた新規な除草用組成物及びそれを用いた雑草の制御方法に関する。背景技術

[0002] 農業分野においては、生産性の向上及び省力化のために、以前から除草剤の使用が行われており、これまでに栽培作物、除去しょうとする雑草の種類に応じ、多種多様の除草剤が開発されてきた。この除草剤については、栽培植物に対しては、悪影響を与えず、し力もできるだけ多くの種類の雑草に対して有効なもの、すなわち広 Vヽ殺草スペクトルを有するものが望まし、とされて、る。

[0003] し力しながら、近年長年にわたって同じ種類の除草剤が用いられてきた結果、除草剤に対し、耐性を有する除去困難な雑草が増力 tlしつつある上に、農薬の大量使用による環境汚染が社会問題として採り上げられるようになった結果、これらの耐性を有する雑草にも有効で、低薬量でも十分な効果を示す高活性の除草剤が望まれてヽる

[0004] 一方において、農作物や雑草の生育時期ごとに異なった除草剤を使用することに起因する土質の劣化をできるだけ抑制することができ、かつ長期間にわたって使用している間に起る雑草の不斉一発生に対処するために、残効性がよぐしかも雑草の発生前力も生育期までの長い時期にわたって効力を発揮しうる長時間持続型の除草剤に対する要望も高まっている。

[0005] さらに、除草剤については、使用に際し、気象条件例えば温度の高低、風の有無、太陽光の強弱など、土壌条件例えば土壌組成、有機物含量など、栽培条件例えば移植深度、水深など、除草剤の施用条件例えば散布の不均一、過量散布などにより、農作物に薬害を生じることが知られているが、このような条件の変化によっても農作物に薬害を生じな、除草剤の出現も待望されて!、る。

[0006] 他方 2種の化合物を組み合わせて、単独の化合物を有効成分とする除草剤のもつ欠点を改良することも行われている。例えば、水田に対して広い殺草スペクトルを示すスルホニルァニリド誘導体のイネに対する安全性を改善するために、水稲用除草剤と知られて!/ヽる公知の化合物を組み合わせた混合除草剤組成物 (JP2000— 281 513A)、単独で用いた場合には、高濃度で用いなければならないためイネに対して悪影響を与える 2- [ (4,6-ジメトキシピリミジン- 2-ィル)ヒドロキシメチル] -6-メトキシメチル -N-ジフルォロメタンスルホニルァニリドに、オルソベンカーブ、ベンスリド、ァシュラム、プロパ-ルなどの除草剤の有効成分として知られて、る化合物を組み合わせ、その欠点を改良した除草剤組成物（WO2004Z010784A1)など力これまでに提案されている。

[0007] し力しながら、これらの除草剤組成物では、前記した要望事項のすべてを必ずしも十分に満たすことはできず、さらに優れた効果を示す除草剤組成物の開発が農業分野における重要な課題となって、た。

発明の開示

[0008] 本発明は、従来の除草剤がもつ、前記したような欠点を改善し、広い殺草スぺクトラムを有するとともに雑草に対して高活性を示し、残効性に優れ、しかも栽培植物に対して高ヽ安全性を有する除草用組成物を提供することを目的としてなされたものである。

[0009] 本発明者らは、前記した種々の要望にこたえられる除草剤を開発するために、鋭意研究を重ねた結果、一般式

[化 1]

( I )

(式中の R¹は水素原子、炭素数 1〜6のアルキル基又は炭素数 2〜6のアルコキシァルキル基である）

で表されるジフルォロメタンスルホ -ルァ -リド化合物又はその塩と、除草性を有する特定の化合物との組み合せを有効成分として含有する除草用組成物が、稲作、畑作、園芸栽培、芝育成などの際に発生する多種類の望ましくない雑草を長期間にわたつて防除することができ、かつ栽培植物に対して高い安全性を示すこと、しかもこの効果は発芽前及び発芽後のいずれにおいても発揮されることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。

[0010] すなわち、本発明は、（A)前記一般式 (I)で表されるジフルォロメタンスルホ -ルァ -リド化合物又はその塩力選ばれる化合物 (成分 A)と、 (B)ピラクロニル (pyraclonil )、イマゾスノレフロン (imazosulforon)、エスプロカノレブ (esprocarb)、メタミホップ (meta mifop)、トリアジフラム（triaziflam)、ピラゾキシフェン（pyrazoxyfen)、 2, 4— D、エトべンザ-ド（etobenzanid)、メソトリオン（mesotrion)、テフリノレトリオン（teforyltrione)および除草用微生物から選ばれる少なくとも 1種類 (成分 B)とを有効成分として含有することを特徴とする除草用組成物及びこの除草用組成物を用いて、農作物栽培地域における望ましくない雑草の発生又は成長を制御する方法を提供するものである。

[0011] 本発明の成分 Aとして用いる上記一般式 (I)で表わされるジフルォロメタンスルホ- ルァ-リドィ匕合物が単独で除草活性を有することは既に知られている (JP2000— 44 546A) o

[0012] 一方、ピラクロ-ル (pyraclonil)、テフリルトリオン（teforyltrione)、イマゾスルフロン（i mazosulluron)、ノヽロスノレフロンメチノレ (halosulfuron— methyl)、エスプロカノレブ、 esproc arb)、ォキサジァゾン (oxadiazon)、メタホップ metamifop)、クミノレロン (cumyluron 、クロマゾン (clomazone)、トリアジフラム (triaziflam)、ぺノキススラム (penoxsulam)、ピラゾキシフェン（pyrazoxyfen)、 2, 4— D、 MCPA、シクロスルファムロン（cyclosulfamuro n)、アジムスルフロン（azimsulforon)、エトベンザ-ド（etobenzanid)、ェトキシスルフロン (ethoxysulforon)、シノスノレフロン (cinosulforon)、フノレセトスノレフロン (flucetosulforo n)、ピリべンゾキシム（pyribenzoxim)、メソトリオン（mesotrion)等が共通的な雑草に対して除草活性を示す一群のグループを構成して、ることも知られて、る [例えば、「ザ •ぺスティサイド ·マ-ユアノレ (The Pesticide Manual)」第 13版、 2004年 (British Crop Protection Council発行）及び「エイ'ジ^ ~ ·ケム ·ニュ ~ ·コンパウンド 'レビュ^ ~ · 2006 (AG CHEM New compound Review 2006)」（AGRANOVA発行）])。

[0013] しかしながら、本発明は、上記のグループの中力も特にピラクロ-ル、イマゾスルフロン、エスプロカルプ、メタミホップ、トリアジフラム、ピラゾキシフェン、 2, 4— D、エトベンザ-ド、メソトリオン及びテフリルトリオンを選んで、成分 Aと組み合わせて用いた点に特徴がある。また、除草用微生物もこれらと同様に用いることができる。

[0014] 上記の成分 A及び成分 Bとは両者を組み合わせて用いることにより、その相乗効果を発揮するが、それぞれ単独で用いた場合には、所望の広範囲の殺草スペクトル、長期間にわたる雑草の生育制御効果及び栽培植物保護のための十分な安全性は得られない。

[0015] 本発明において、成分 Aの一般式 (I)で表される化合物中の R¹は、水素原子、炭素数 1〜6の直鎖もしくは分岐のアルキル基又は炭素数 2〜6の直鎖もしくは分岐のアルコキシアルキル基である。アルキル基としてはメチル基、ェチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、 sec ブチル基、 tert ブチル基、ペンチル基、 1 メチルブチル基、へキシル基などが好ましぐ特にェチル基が好ましい。ァルコキシアルキル基としては、メトキシメチル基、メトキシェチル基、エトキシェチル基、 3 エトキシプロピル基、 1ーメチルー 3—メトキシブチル基などが好ましぐ特にメトキシメチル基が好ましい。

[0016] また、一般式 (I)で表されるジフルォロメタンスルホ -ルァユリドィ匕合物又はその塩は、ハロスルフロンメチル、ォキサジァゾン、クミルロン、クロマゾン、ぺノキススラム、 M CPA、シクロスルファムロン、アジムスルフロン、ェトキシスルフロン、シノスルフロン、フルセトスルフロン、ピリべンゾキシムなど力選ばれる少なくとも 1種類の化合物とも混合して使用することもできる。

[0017] 一方、成分 Bは、ピラクロ-ル、イマゾスルフロン、エスプロカルプ、メタミホップ、トリアジフラム、ビラゾキシフェン、 2, 4— D、エトベンザニド、メソトリオン、テフリルトリオン及び除草用微生物から選ぶことが必要である。これらと成分 Aとの組み合わせにより各単独使用の場合の除草効果に比べ、その発現が早められ、さらに単独使用の場合の除草効果からは予測できなヽほどの高ヽ除草効果や幅広!ヽ殺草スペクトルを得ることができる。し力しながら、上記成分 B以外の化合物の場合は、たとえ、単独では上記の化合物に匹敵する除草性を示すものであっても、成分 Aと組み合わせることによる相乗効果は得られな、。

[0018] また、除草用微生物、例えばドレタスレラモノセラス（Drechslera monoceras、 MTB — 951株)も同様に成分 Aと組み合わせて用いることができる。これらは 2種以上を混合して用いても良好な除草効果が得られる。

[0019] 本発明の除草用組成物は、例えば水田に発生する一年生雑草のタイヌビエゃィヌビエ等のノビェ類、タマガヤッリ、ヒナガヤッリ等のカャッリグサ類、コナギ、ミズァオイ等のミズァオイ科雑草、ァゼナ類、アブノメ等のゴマノハグサ科雑草、キカシダサ、ヒメミソハギ等のミソハギ科雑草、ミゾハコべ等及び多年生雑草であるゥリカヮ、ォモダカ類等のォモダカ科雑草、ミズガヤッリ、シス、ィ、クログワイ、ィヌホタルイ、コゥキヤガラ、マツノィ等のカャッリグサ科雑草、ヒルムシ口、セリ等を、また、畑地や芝地、非農耕地などに発生するノビエ類、メヒシバ類、ェノコログサ類、スズメノカタビラ、ォヒシバ等のイネ科雑草、ヒメジョン、ノ、ルジョン、ォオアレチノギク等のキク科雑草、ハマスゲ、ヒメタグ、カャッリグサ等の力ャッリグサ科雑草、ミミナダサ、ハコべ等のナデシコ科雑草、ィヌノフグリ類のゴマノハグサ科雑草、タデ類、スィバ類のタデ科雑草、ァオビュ、ィヌビュ等のヒュ科雑草、ツユクサ、マルバツユクサ等のツユクサ科雑草、スギナ、ィヌスギナ等のトクサ科雑草、 -シキソゥ類のトウダイダサ科雑草、チドメダサ類のセリ科雑草等をその発芽前力生育期の広い範囲にわたって防除することができ、栽培植物に対しては高い安全性を示す。なお、ここで言う「栽培植物」には、育種法や遺伝子工学的方法によって除草剤又は除草剤群に対して耐性となっているものも含まれる。

[0020] 本発明の除草用組成物は、対象場面、対象作物、望ましくない雑草の種類や雑草の状態、散布時期、散布方法、製剤型等により異なるものであり、必要に応じて広い範囲で混合割合、散布量を変えることが可能である。

[0021] 配合割合としては、一般的に質量比で成分 Aの 1部に対して、成分 Bを 0. 1〜200 0部、好ましくは 0.2〜1500部、特に好ましくは 0. 5〜： LOOO部の範囲内で配合することが望ましい。

[0022] また、本発明の除草用組成物は必要に応じて殺虫剤、殺菌剤、他の除草剤、植物生長調節剤、微生物、肥料等と混用してもよい。

[0023] 本発明の除草用糸且成物は、使用するにあたっては有効成分それ自体で用いてもよいが、必要に応じ農薬製剤に通常用いられる添加成分を含有することができる。

[0024] この添加成分としては、固体担体又は液体担体等の担体、界面活性剤、結合剤、粘着付与剤、増粘剤、着色剤、拡展剤、展着剤、凍結防止剤、固結防止剤、崩壊剤、分解防止剤等があげられる。

[0025] その他必要に応じ、防腐剤や、植物片等も添加成分として用いてもょ、。

[0026] 上記の固体担体としては、例えば石英、クレー、カオリナイト、ピロフィライト、セリサイト、タルク、ベントナイト、酸性白土、ァタノルジャイト、ゼォライト、珪藻土等の天然鉱物質類、炭酸カルシウム、硫酸アンモ-ゥム、硫酸ナトリウム、塩ィ匕カリウム等の無機塩類、合成ケィ酸、合成ケィ酸塩、デンプン、セルロース、植物粉末等の有機固体担体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩ィ匕ビユリデン等のプラスチック担体等があげられる。これらは単独で用いてもよいし、また、 2種以上を組み合わせて用いてもよい。

[0027] 液体担体としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等の一価アルコール類や、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、へキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類のようなアルコール類、プロピレン系グリコールエーテル等の多価アルコール系化合物類、アセトン、メチルェチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソプチルケトン、シクロへキサノン等のケトン類、ェチルエーテル、ジォキサン、エチレングリコールモノェチルエーテル、ジプロピルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ノルマルパラフィン、ナフテン、イソパラフィン、ケ口シン、鉱油等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、アルキルナフタレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロェタン、クロ口ホルム、四塩化炭素等のハロゲンィ匕炭化水素類、酢酸ェチル、ジイソプロピルフタレート、ジブチルフタレート、ジォクチルフタレート、アジピン酸ジメチル等のエステル類、 γ -ブチ口ラタトン等のラタトン類、ジメチルホルムアミド、ジェチルホルムアミド、ジメチルァセトァミド、 N-アルキルピロリジノン等のアミド類、ァセトニトリル等の-トリル類、ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物類、大豆油、ナタネ油、綿実油、ヒマシ油等の植物油、水等をあげることができる。これらは単独で用いてもよいし、また、 2種以上を組み合わせて用いてもよい。

界面活性剤としては、例えばソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン榭脂酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ジエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル、ポリオキシエチレンジアルキルフエニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテルホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ァノレキノレポリオキシエチレンポリプロピレンブロックポリマーエーテル、ポリオキシェチレンアルキルァミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレン脂肪酸ビスフェニルエーテル、ポリアルキレンべンジルフエニルエーテル、ポリオキシアルキレンスチリルフエニルエーテル、アセチレンジオール、ポリオキシアルキレン付カ卩アセチレンジオール、ポリオキシエチレンエーテル型シリコーン、エステル型シリコーン、フッ素系界面活性剤、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油等の非イオン性界面活性剤、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフエ-ルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフヱ -ルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、リグ-ンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、脂肪酸塩、ポリカルボン酸塩、 N-メチル -脂肪酸サルコシネート、榭脂酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシェチレンアルキルフエ-ルエーテルリン酸塩等のァ-オン性界面活性剤、ラウリルアミン塩酸塩、ステアリルァミン塩酸塩、ォレイルァミン塩酸塩、ステアリルァミン酢酸塩、ステアリルアミノプロピルアミン酢酸塩、アルキルトリメチルアンモ -ゥムクロライド、アルキルジメチルベンザルコ -ゥムクロライド等のアルキルアミン塩等のカチオン界面活性剤、アミノ酸型又はべタイン型等の両性界面活性剤等があげられる。

[0029] これらの界面活性剤は単独で用いてもょ、し、また、 2種以上を組み合わせて用いてもよい。

[0030] 結合剤や粘着付与剤としては、例えばカルボキシメチルセルロースやその塩、デキストリン、水溶性デンプン、キサンタンガム、グァーガム、蔗糖、ポリビュルピロリドン、アラビアゴム、ポリビュルアルコール、ポリビュルアセテート、ポリアクリル酸ナトリウム、平均分子量 6000〜20000のポリエチレングリコール、平均分子量 10万〜 500万のポリエチレンオキサイド、燐脂質 (例えばセフアリン、レシチン等)等があげられる。

[0031] 増粘剤としては、例えばキサンタンガム、グァーガム、カルボキシメチルセルロース、ポリビュルピロリドン、カルボキシビ-ルポリマー、アクリル系ポリマー、デンプン系化合物及び水溶性多糖類のような水溶性高分子、高純度ベントナイト、フュームドシリ力（fomed silica,ホワイトカーボン）のような無機微粉等があげられる。

[0032] 着色剤としては、例えば酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルーのような無機顔料、ァリザリン染料、ァゾ染料、金属フタロシアニン染料のような有機染料等があげられる

[0033] 拡展剤としては、例えばシリコーン系界面活性剤、セルロース粉末、デキストリン、加工デンプン、ポリアミノカルボン酸キレートイ匕合物、架橋ポリビュルピロリドン、マレイン酸とスチレン類の共重合体、（メタ）アクリル酸系共重合体、多価アルコール力なるポリマーとジカルボン酸無水物とのハーフエステル、ポリスチレンスルホン酸の水溶性塩等があげられる。

[0034] 展着剤としては、例えばパラフィン、テルペン、ポリアミド榭脂、ポリアクリル酸塩、ポリオキシエチレン、ワックス、ポリビュルアルキルエーテル、アルキルフエノールホルマリン縮合物、合成樹脂エマルシヨン等があげられる。

[0035] 凍結防止剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類等があげられる。

[0036] 固結防止剤としては、例えばデンプン、アルギン酸、マンノース、ガラクトース等の多糖類、ポリビュルピロリドン、フュームドシリカ（fomed silica,ホワイトカーボン）、ェステルガム、石油榭脂等があげられる。 [0037] 崩壊剤としては、例えばトリポリリン酸ソーダ、へキサメタリン酸ソーダ、ステアリン酸金属塩、セルロース粉末、デキストリン、メタクリル酸エステル系の共重合体、ポリビ- ルピロリドン、ポリアミノカルボン酸キレート化合物、スルホン化スチレン 'イソブチレン' 無水マレイン酸共重合体、デンプン 'ポリアクリロニトリルグラフト共重合体等があげられる。

[0038] 分解防止剤としては、例えばゼォライト、生石灰、酸ィ匕マグネシウム等の乾燥剤、サリチル酸系、ベンゾフエノン系等の紫外線吸収剤等があげられる。

[0039] 防腐剤としては、例えばソルビン酸カリウム、 1, 2-ベンズチアゾリン- 3-オン等があげられる。

[0040] 植物片としては、例えばおがくず、ヤシガラ、トウモロコシ穂軸、タバコ茎等があげられる。

[0041] 本発明の除草用組成物に上記添加成分を含有させる場合、その含有割合は、質量基準で、担体では通常 5〜95%、好ましくは 20〜90%、界面活性剤では通常 0.

1%〜30%、好ましくは 0. 5〜10%、その他の添加剤では 0. 1〜30%、好ましくは 0

. 5〜 10%の範囲で選ばれる。

[0042] 本発明の除草用組成物は、液剤、乳剤、水和剤、粉剤、油剤、顆粒水和剤、フロアブル剤、乳懸濁剤、粒剤、微粒剤、ジャンボ剤、サスボエマルシヨン、マイクロカプセル等の任意の剤型に製剤化して使用される。

[0043] この製剤化時に、成分 A及び成分 B以外の農薬、例えば他の除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物成長調節剤や、肥料等との混合組成物とすることもできる。

[0044] 本発明の除草用組成物は、使用に際し、直接施用してもよいし、使用目的に応じた濃度に希釈して、茎葉散布、土壌施用または水面施用等により使用される。また、本発明の除草用組成物はあらかじめ混合して使用してもよいし、目的に応じて順次使用してちょい。

[0045] 本発明の除草用組成物の製剤中の有効成分量は必要に応じて適宜選ばれる。粉剤、微粒剤または粒剤とする場合は 0. 01〜80% (重量）、好ましくは 0. 05〜50% ( 重量)の範囲力も選択するのが好ましい。また、乳剤、液剤、フロアブル剤、水和剤及び顆粒水和剤とする場合は 1〜90% (重量）、好ましくは 5〜80% (重量)の範囲から選択するのが好ましい。

[0046] 本発明の除草用組成物の施用量は含有する有効成分の種類、対象雑草、発生傾向、環境条件、使用する製剤の剤型等によって変わる。

[0047] 粉剤、微粒剤又は粒剤の場合には、有効成分として 10アール当り 0. lg〜5kg、好ましくは 0. 5g〜lkgの範囲から選択して使用する。

[0048] 乳剤、液剤、フロアブル剤、水和剤又は顆粒水和剤等の場合で、水に希釈して使用する場合には、使用時の有効成分濃度として一般的に 10〜： LOO, OOOppmの範囲から選択して使用する。発明を実施するための最良の形態

[0049] 次に実施例により本発明を実施するための最良の形態を説明する。有効成分、添加剤の種類及び配合比率は、これのみに限定されることなく広、範囲で変更可能である。また、以下の例で化合物 A—1とは、一般式 (I)において R¹がメトキシメチル基である化合物であるピリミスルファン (pyrimisulfan)、すなわち 2— { (4,6 ジメトキシピリミジン 2 ィル）ヒドロキシメチル } - 6 メトキシメチルー N ジフルォロメタンスルホ-ルァ-リドを示す。

[0050] なお、以下の説明にお!/、て「部」は質量部を意味する。

[0051] 実施例 1

化合物 A— 1 1部

ピラクロ-ノレ 7部

ポリオキシエチレンォクチルフエニルエーテル 0. 5部

β ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩 0. 5部

珪藻土 20部

及びクレー 71部

を混合粉砕し、水和剤を得た。

[0052] 実施例 2 化合物 A— 1 1部テフリルトリオン 10部

ポリオキシエチレンォクチルフエニルエーテル 0. 5部

β ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩 0. 5部珪藻土 20部

及びクレー 68部

を混合粉砕し、水和剤を得た。

[0053] 実施例 3

化合物 Α— 1 1部

メソトリオン 10部ポリオキシエチレンォクチルフエニルエーテル 0. 5部

及び炭酸カルシウム 68部

を混合粉砕し、水和剤を得た。

[0054] 実施例 4

化合物 Α— 1 10部

テフリルトリオン 10部

リグ-ンスルホン酸ナトリウム 5部ポリオキシエチレンアルキルァリールエーテル 1部

ポリカルボン酸ナトリウム 3部

ホワイトカーボン 5部

α化デンプン 1部炭酸カルシウム 65部及び水 10部

を加え混合練り押し造粒した。得られた粒状物を流動層乾燥機で乾燥し、顆粒水和剤を得た。

[0055] 実施例 5

水 62. 9 化合物 A— 1 5部メソトリオン 15部リグ-ンスルホン酸ナトリウム 2部ポリオキシエチレンアルキルァリールエーテル硫酸アンモ-ゥム 4部ポリオキシエチレンアルキルァリールエーテル 0. 5部キタンサンガム 0. 1言ベントナイト 0. 5部及びエチレングリコール 10部

を高速撹拌機で混合し、湿式粉砕機で粉砕しフロアブル剤を得た。実施例 6

化合物 A— 1

ピラクロ二ノレ

タルクとベントナイトを 1： 3の割合で混合した増量剤

ホワイトカーボン

界面活性剤ポリオキシエチレンソルビタンアルキレ

ポリオキシエチレンアルキルァリールポリマー及び

アルキルァリールスルホネートの混合物

及び水

を加え、よく練ってペースト状としたものを直径 lmmのふる、穴力押し出して乾燥した後、 0. 5〜： Lmmの長さに切断し、粒剤を得た。

[0057] 次に試験例をあげて本発明の除草用組成物の奏する効果を説明する試験例 1

(水田における除草効果試験）

1Z2000アールのプラスチックポットに水田土壌を充填し、施肥、代かき後、タイヌビエ（Eo)、コナギ（Mo)、ィヌホタルイ (Sc)、イボクサ（An)の各種子を播種、およびミズガヤッリ（Cs)の塊茎を埋めて水深 lcmに湛水した。また、同じポットに水稲（Or) を移植し、温室内で育成した。その後、タイヌビエが 2. 5葉期に達した段階で湛水深

3cmとし、実施例 1に準じて調製した水和剤の所定量を水で希釈して水面に施用した。その後は湛水深 3cmを維持して育成し、処理 25日目に表 1に示した基準に従つて除草効果および薬害程度を指数で表示した。結果を表 2に示す。なお、薬量は 10 アール当りの有効成分量で示した。

[表 1] 指数除草効果及び薬害程度（地上部の生育抑制度）

1 0 9 5 %以上の生育抑制

9 8 5 %以上 9 5 %未満の生育抑制

8 7 5 %以上 8 5 %未満の生育抑制

7 6 5 %以上 Ί 5 %未満の生育抑制

6 5 5 <½以上 6 5 %未満の生育抑制

5 4 5 %以上 5 5 %未満の生育抑制

4 3 5 %以上 4 5 %未満の生育抑制

3 2 5 %以上 3 5 %未満の生育抑制

2 1 5 %以上 2 5 %未満の生育抑制

1 5 %以上 1 5 %未満の生育抑制

0 5 <½未満の生育抑制 2]

試験例 2

(水田における除草効果試験）

1Z2000アールのプラスチックポットに水田土壌を充填し、施肥、代かき後、タイヌビエ（Eo)、コナギ（Mo)、ィヌホタルイ (Sc)、イボクサ（An)の各種子を播種およびミズガヤッリ（Cs)の塊茎を埋めて水深 lcmに湛水した。また、同じポットに水稲（Or)を移植し、温室内で育成した。その後、タイヌビエが 2葉期に達した段階で湛水深 10c mとし、ドレタスレラモノセラス（MTB— 951株）の分生子を 2.5 X 10 個 ZlOアールとなるように調製し、実施例 1に準じて調整した化合物 A— 1の水和剤の所定量を水で希釈した散布液に混合して水面に施用した。その後は湛水深 10cmを維持して育成し、処理 25日目に表 1に示した基準に従って除草効果および薬害程度を指数で表示した。結果を表 3に示す。薬量は 10アール当りの有効成分量で示した。薬量の単位は、化合物 A— 1が「g ai/10a」であり、ドレタスレラモノセラスが「個/ 10a」である。

[表 3]

試験例 3

(直播水稲における茎葉処理除草効果試験）

1Z10000アールのプラスチックポットに水田土壌を充填し、施肥、代かき後、水稲

(Or)、ィヌビエ (Ec)、ァゼガヤ (Le)、タマガヤッリ (Cy)の各種子を播種した。その後、温室内で育成し、水稲、ィヌビエ、タマガヤッリが 4葉期、ァゼガヤが 5— 6葉期に達した時点で、実施例 1に準じて調製した水和剤の所定量を水で希釈し、化合物 A 1には展着剤サーファタタントを散布水量の 0. 1%となるように調整して、植物体全体に茎葉処理した。その後、処理 2日後に湛水深 3cmとして、再び温室内で育成し、処理後 30日目に表 1に示した基準に従って除草効果および薬害程度を指数で表示した。結果を表 4に示す。薬量はへクタール (ha)あたりの有効成分量で示した。

[表 4] 供試薬量除草効果口.

供試除草剤

g a i /ha E c し e C y O r

5 + 25 9 7 10 0

化合物 A - 1 +

10 + 50 10 10 10 0

メタミホッフ

20 + 1 00 10 10 10 0

25 6 6 0 0

メタ Sホップ 50 1 0 7 0 0

100 10 1 0 1 0

5 4 1 10 0

化合物 A— 1 10 7 6 10 0

20 8 7 10 0

試験例 4

(茎葉処理による除草効果試験）

1/10000アールのプラスチックポットに畑地土壌を充填し、メヒシパ (Di)の種子を播種し、ポット底部より給水した。温室内で育成し、メヒシバが 5葉期に達した時点で、実施例 1に準じて調製した水和剤の所定量を水で希釈し、植物体全体に茎葉処理した。その後、再びガラス室内で育成し、処理後 30日目に表 1に示した基準に従って除草効果および薬害程度を指数で表示した。結果を表 5に示す。薬量はへクタール (ha)あたりの有効成分量で示した。

[表 5] 供試薬量除草効果

供試除草剤

g a i /ha D i

5 + 25 9

化合物 A - 1 + メタミホップ 1 0 + 50 10

20 + 100 10

25 3

メタミホップ 50 9

1 00 9

5 1

化合物 A— 1 10 2

20 4

産業上の利用可能性

[0062] 本発明の除草用組成物は、有効成分である、ジフルォロメタンスルホ -ルァ -リド化合物又はその塩力選ばれる化合物 (成分 A)と特定の除草活性化合物及び除草用微生物から選ばれる少なくとも 1種類 (成分 B)との相乗効果により、除草効果が早く発現し、かつ速く達成される。

[0063] 本発明の除草用組成物は、栽培植物生育地に発生する望ましくない雑草に対して幅広い殺草スペクトラムを有し、さらには、既存の除草剤に比べて薬剤処理適期幅が広ぐ望ましくない雑草の発生を長期間にわたって抑制し、しかも栽培植物に対して薬害を生じさせず、栽培の省力化と作物の増産に寄与することができる。

Claims

請求の範囲 (A)—般式

[化 1]

(式中の R¹は水素原子、炭素数 1〜6のアルキル基又は炭素数 2〜6のアルコキシァルキル基である）で表されるジフルォロメタンスルホ -ルァ -リド化合物又はその塩から選ばれる化合物 (成分 A)と、

(B)ピラクロ-ル、イマゾスルフロン、エスプロカルプ、メタミホップ、トリアジフラム、ピラゾキシフェン、 2, 4— D、エトベンザ-ド、メソトリオン、テフリルトリオンおよび除草用微生物から選ばれる少なくとも 1種類 (成分 B)とを有効成分として含有することを特徴とする除草用組成物。

[2] 成分 Bが、ピラクロニルである請求の範囲第 1項記載の除草用組成物。

[3] 成分 Bが、テフリルトリオンである請求の範囲第 1項記載の除草用組成物。

[4] 成分 Bが、イマゾスルフロンである請求の範囲第 1項記載の除草用組成物。

[5] 成分 Bが、エスプロカルプである請求の範囲第 1項記載の除草用組成物。

[6] 成分 Bが、メタミホップである請求の範囲第 1項記載の除草用組成物。

[7] 成分 Bが、トリアジフラムである請求の範囲第 1項記載の除草用組成物。

[8] 成分 Bが、ビラゾキシフェンである請求の範囲第 1項記載の除草用組成物。

[9] 成分 Bが、 2, 4 Dである請求の範囲第 1項記載の除草用組成物。

[10] 成分 Bが、エトベンザニドである請求の範囲第 1項記載の除草用組成物。

[11] 成分 Bが、メソトリオンである請求の範囲第 1項記載の除草用組成物。

[12] 成分 Bが、除草用微生物である請求の範囲第 1項記載の除草用組成物。

[13] 除草用微生物が、ドレタスレラモノセラス（Drechslera monoceras、 MTB— 951株) である請求の範囲第 12項記載の除草用組成物。

[14] 成分 Aの 1部に対して成分 Bを 0. 1〜2000部の範囲内で配合する請求の範囲第 1 項記載の除草用糸且成物。

[15] 除草有効量の請求の範囲第 1〜13項に記載の除草用組成物を、栽培植物を生育させようとする若しくは生育している場所に対して作用させ、栽培植物中の望ましくな

V、雑草の成長を制御する方法。

[16] 除草用組成物を、粉剤、微粒剤又は粒剤として、成分 Aと成分 Bの合計量で 10ァール当り 0.1g〜5kgの範囲内で施用する請求の範囲第 15項記載の方法。

[17] 除草用組成物を、乳剤、液剤、フロアブル剤又は水和剤として、成分 Aと成分 Bの合計濃度が 10〜100,000ppmの範囲内で施用する請求の範囲第 15項記載の方法。

[18] 栽培植物が、水田作物、畑地作物、園芸作物、芝、果榭、非農耕地栽培植物である請求の範囲第 15項記載の方法。

[19] 栽培植物を生育させようとする若しくは生育している場所が水田、畑地、芝地又は非農耕地である請求の範囲第 15項記載の方法。