WO2007105313A1 - フレキシブルチューブおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

ベローズ管部になる部分1aと口金部になる部分2aとを連続して有する1本の金属製の管状素材から、ベローズ管部1と口金部2とを有するフレキシブルチューブを形成する。これによってベローズ管部1と口金部2との境界部3に接合構造が存在しない、フレキシブルチューブが得られる。

Description

明細書
フレキシブルチューブおよびその製造方法
技術分野
本発明は、 金属製のベローズ管の管端部に口金が付与された構成を有するフレ キシブルチューブとその製造方法に関するものである。
背景技術
金属製のベローズ管は、 一本の金属管の管壁を蛇腹状に加工されたものであつ て、 その蛇腹構造によって、 金属管でありながら可撓性を備えたものであって、 例えば、 「塑性と加工」 (日本塑性加工学会誌) 第 32巻第 366号 (1991-7) 第 818 〜823頁などに詳細に記載されている。 以下、 金属製のベローズ管を単に 「ベロ ーズ管」 とも呼ぶ。
ベローズ管を用いたフレキシプルチユーブは、 種々の産業分野における配管等 に用いられており、 特に、 金属管であるが故の高い機械的強度と気密性から、 例 えば、 水素燃料電池などにおける高圧流体を移送するための配管用や、 強い振動 を受ける部分における振動吸収配管用などとしても期待されている。 以下、 金属 製のベローズ管を用いたフレキシブルチューブを単に 「フレキシプルチューブ」 とも呼ぶ。
図 4は、 従来のフレキシブルチューブの構成を示す図である。 同図に示すよう に、 ベローズ管 1 0 0の両端部 (図では、 一方の端部だけを示している) には、 他の配管と接続するための口金 1 0 1として、 直管状の金属パイプが溶接または ロウ付けによって接合されている。 この口金 1 0 1の最外端部には、 さらに、 ネ ジゃ管継手構造など、 外部管路との接続のための構造 1 0 2が適宜設けられる。 ベローズ管 1 0 0と口金 1 0 1との端部同士の接合部分 Sは、 十分な機械的強 度を有し、 かつ、 その接合部分から内部の流体が漏洩しないような気密性を有す ることが必要である。 そのような接合構造を得るために接合方法としては、 タン ダステン 'イナ一ト 'ガス 'アーク溶接 (T I G溶接) などの種々の溶接や、 口 ゥ付けなどが挙げられる。 このような口金を端部に備えたベローズ管については 、 WO 2 0 0 4 / 0 2 3 0 1 7号公報などに詳細に説明されている。
また、 ベローズ管と口金との接合の加工性を鑑みると、 口金の外径または内径 は、 少なくとも接合部分においては、 ベローズ管端部との溶接が可能なように、 ベローズ管の蛇腹の外径〜内径の範囲内とすることが好ましい。 図 4の例では、 口金 1 0 1は、 内径がベローズ管の内径と略同じであり、 外径は、 ベローズ管の 蛇腹の振幅にあわせて接合部分 Sの側だけがフランジの如く大きくなっている。
しかしながら、 本発明者が、 上記のようなベローズ管端部における口金の接合 構造を検討したところ、 ベローズ管と口金との接合加工の良否によっては該接合 部分からリークが生じるという問題が存在し、 該リーク不良を抑制するために、 常に高い品質の接合加工が必要であり、 また、 使用目的によっては、 溶接による 変色の除去加工や、 漏れ検出感度の高いリーク試験が必要であり、 加工コス トが 高くなつているなどの問題が存在することがわかった。 またさらに、 溶接によつ て、 金属組織が変化し、 材料の劣化が生じる場合があることもわかった。
発明の開示
本発明が解決しょうとする課題は、 ベローズ管と口金との接合構造に存在する 上記問題点を解消し、 ベローズ管と口金との境界部分からのリークを抑制し得る 構造が付与されたフレキシブルチューブおよびその製造方法を提供することにあ る。
本発明者は、 上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、 ベローズ管と口金とを 1本の金属直管から製造することによって継ぎ目を無くせば、 より接合加工の不 具合に起因するリーク不良を低減できることを見出し、 本発明を完成させた。 即 ち、 本発明は、 次の特徴を有するものである。
( 1 ) 金属製のベローズ管部を有し、 かつ、 その少なく とも一方の管端部に該べ ローズ管部よりも肉厚の厚い金属製の管状部分を口金部として有するフレキシブ ルチューブであって、
口金部とベローズ管部とが、 ベローズ管部になる部分と口金部になる部分とを 連続して有する 1本の金属製の管状素材から、 互いに連続するように形成された ものであり、 それによつて口金部とベローズ管部との境界部に接合構造が存在し ないことを特徴とする、 フレキシブルチューブ。
( 2 ) 口金部が、 ベローズ管部の両方の管端部に設けられている、 上記 (1 ) 記 載のフレキシブルチューブ。
( 3 ) ベローズ管部の両端間の中間部分に、 該べローズ管部よりも肉厚の厚い中 間管状部分が存在しており、
ベローズ管部と中間管状部分とが、 ベローズ管部になる部分と中間管状部分に なる部分とを連続して有する 1本の金属製の管状素材から、 互いに連続するよう に形成されたものであり、 それによつてべローズ管部と中間管状部分の境界部に 接合構造が存在しないものである、 上記 (1 ) 記載のフレキシブルチューブ。
( 4 ) 口金部に、 外部の配管系との接続を行うための接続用構造が設けられてい る、 上記 (1 ) 記載のフレキシブルチューブ。
( 5 ) 金属製のベロ一ズ管部を有し、 かつ、 その少なくとも一方の管端部に該べ ローズ管部よりも肉厚の厚い金属製の管状部分を口金部として有するフレキシブ ルチューブを製造するための方法であって、
ベローズ管部になる部分とその少なくとも一方の端部に口金部になる部分とを 連続して有する 1本の金属製の管状素材を用意し、 該管状素材は、 口金部になる 部分の肉厚がベローズ管部になる部分の肉厚よりも厚いものであり、
前記べローズ管部になる部分の管壁を蛇腹状に加工してベローズ管部とし、 そ れによって、 ベローズ管部と口金部とが互いに連続し両者の境界部に接合構造が 存在しないフレキシプルチューブを得ることを特徴とする、 フレキシブルチュー ブの製造方法。
( 6 ) 上記管状素材が、 ベローズ管部になる部分の両方の端部に口金部になる部 分を有するものである、 上記 (5 ) 記載の製造方法。
( 7 ) さらに、 上記管状素材が、 ベローズ管部になる部分の両端間の中間部分に 、 該べローズ管部になる部分よりも肉厚の厚い中間管状部分を有しており、 中間管状部分をそのままにして、 その両側のベローズ管部になる部分の管壁を 蛇腹状に加工してベローズ管部とし、 それによつて、 ベローズ管部と中間管状部 分とが互いに連続し両者の境界部に接合構造が存在しないフレキシブルチューブ を得るものである、 上記 (5 ) 記載の製造方法。
( 8 ) 切削および /または引き抜きによって、 上記管状素材を形成するものであ る、 上記 (5 ) 記載の製造方法。
図面の簡単な説明
図 1は、 本発明によるフレキシブルチューブの構造、 および本発明による製造 方法の工程における製品の変化を模式的に示す断面図である。 同図では管の断面 を中心線の片側 (図では上側) だけを示し、 下側は省略している。 図 2、 図 3も 同様である。 同図中の各符号は、 それぞれに、 次のものを示している。 1 ;ベロ ーズ管部、 1 a ;べローズ管部になる部分、 2 ; 口金部、 2 a ; 口金部になる部 分、 3 ;境界部分。
図 2は、 本発明において、 口金部の肉厚をべローズ管部の肉厚よりも厚くする 場合の、 管状素材の態様を示した断面図である。
図 3は、 本発明において、 ベローズ管部の中間部に管状部分が設けられた態様 を示した部分断面図である。 端部の口金部は図示を省略している。
図 4は、 従来のフレキシブルチューブの構成を模式的に示した部分断面図であ る。
発明を実施するための最良の形態 - 以下、 本発明の製造方法に言及しながら、 本発明によるフレキシブルチューブ の構成を説明する。
図 1は、 当該フレキシブルチューブおよびその製造工程を模式的に示す断面図 である。 当該チューブは、 図 1 ( a ) に示すようにべローズ管部 1を有し、 かつ 、 その少なく とも一方の管端部に金属製の管状部分を口金部 2として有する。 こ のべローズ管部 1と口金部 2とは、 図 1 ( b ) に例示する 1本の金属製の管状素 材を加工することによって形成されたものであって、 図 1 ( a ) に示すように、 ベローズ管部 1と口金部 2との間の境界部 3には、 溶接や口ゥ付けのような接合 構造が存在せず、 両者は、 1本の金属製の素材から形成された連続した組織とし て 1つにつながつている。
このようなフレキシブルチューブを製造するには、 先ず、 図 1 ( b ) に示す金 属製の管状素材を用意する。 該管状素材は、 少なくとも一方の端部に口金部にな る部分 2 aを有し、 その残りの部分にベローズ管部になる部分 1 aを有する 1本 の管であって、 これらの間の境界部分は、 1本の素管として形成された連続した 金属組織となっており、 溶接や口ゥ付けなどの接合構造が存在しないものである 前記の管状素材のうち、 ベローズ管部になる部分 1 aの管壁部に対してべロー ズ化加工を施すことによって、 図 1 ( a ) に示すフレキシブルチューブが得られ る。 これが本発明による製造方法である。
本発明のフレキシブルチューブは、 口金がベローズ管よりも厚い肉厚でありな がら、 ベローズ管と口金との間に接合構造が存在せず、 両者が一本の直管素材か ら加工されてなる一体の連続構造物となっているために、 接合加工に起因するリ —ク不良、 材料劣化、 変色などがない。
また、 本発明の製造方法では、 互いに別部品のベローズ管と口金とを 1本に接 合するのではなく、 一本の管素材に、 口金となる厚肉部分と、 ベローズ管となる 薄肉部分とを設けておき、 これを用いてベローズ管と口金とが互いに連続した一 体物へと加工しているので、 高度な技術を要する接合工程が省略され、 コス トを 低減させることも可能である。
また、 従来のベローズ管は、 その蛇腹を成形する際に不可避的に生じる偏肉を 除くと、 蛇腹の肉厚がどの部分も一定である。 これに対して、 本発明による製造 方法を応用すれば、 口金部とベローズ管部との肉厚の差異のみならず、 ベローズ 管部自体の肉厚を自在に変化させることも可能であり、 例えば、 ベローズ管部の うち、 口金部の近傍の特定区問だけを厚く したり、 より柔軟性を要求される箇所 を薄くすることも可能である。 このようなべローズ管の肉厚コントロールへの応 用は、 口金部とベローズ管部との間の肉厚コントロールと同様、 1本の金属製の 管状素材を用意する段階において、 所定の部位に肉厚の差異を設けておくことに よって達成され得る。
当該フレキシブルチューブでは、 口金部 2は、 該べローズ管部の少なくとも一 方の端部に設けられていればよいが、 溶接などの接合構造を排除する点からは、 ベローズ管部の両方の端部に設けられることが好ましい態様である。 その場合に は、 管状素材として、 ベローズ管部となる部分の両端に口金部となる部分を有す るものを用意し、 ベロース化加工を施し、 当該フレキシブルチューブを得ればよ レ、。
本発明では、 口金部はべローズ管部よりも肉厚が厚い。 口金部は、 他の配管と の接続に係る構造部分として十分な機械的強度が必要であり、 ベローズ管部は、 可撓性と気密性とを有する最小限の肉厚とすべきことから、 口金部の肉厚をべ口 ーズ管部の肉厚よりも厚くするのが好ましい態様である。
口金部の肉厚をべローズ管部の肉厚よりも厚くする場合、 管状素材の段階では 、 両者の内径、 外径のいずれに差を設けてもよい。 例えば、 図 2 (a ) の例では 、 両者の外径を同じにして、 口金部になる部分 2 aの内径だけを、 ベローズ管部 になる部分 1 aの内径よりも小さくすることによって、 口金部の肉厚をべローズ 管部の肉厚よりも厚く している。 また、 図 2 (b) の例では、 ベローズ管部にな る部分 1 aに対して、 口金部になる部分 2 aの内径を小さく しかつ外径を大きく することによって、 口金部の肉厚をべローズ管部の肉厚よりも厚く している。 図 1 (b) 、 図 2 (a) 、 (b) に示すような、 口金部の肉厚がベローズ管部 の肉厚よりも厚くなつている管状素材を形成するには、 管の内面およびノまたは 外面に対する切削 (研磨を含む) 加工、 熱間または冷間においてダイスを用いた 引き抜き加工 (必要なさらなる熱処理は適宜施してよい) などが挙げられる。 図 1 (b) に示すように、 管状素材の境界部分 3は、 切り欠きによる応力集中 が生じないよう、 肉厚が滑らかに変化する態様が好ましい。 一例を挙げると、 口 金部の肉厚を 1 mmとし、 ベローズ管部の肉厚を 0. 1 mmとする場合には、 2 mm〜 3 mm程度の長手方向の区間において、 肉厚を l mmから 0. 1 mmへと 変化させる態様が好ましい。 肉厚の変化率は、 管の口径や肉厚の値に応じて適宜 選択してよい。
管状素材、 またはそれを加工して得た本発明によるフレキシブルチューブにお いて、 「境界部に接合構造が存在しない」 ことについては、 例えば、 1 0 0倍〜 4 0 0倍程度の金属顕微鏡を用いて、 口金部から境界部分を経てべローズ管部に いたる金属組織を観察すれば、 溶接や口ゥ付けを行った場合に観察される金属組 織が存在せず、 両者が連続していることを明確に確認することができる。
管状素材を切削によって形成した場合には、 口金部から境界部分を経てべロー ズ管部にいたるまでの金属組織はほぼ均一である。 また、 管状素材を引き抜きに よって形成した場合には、 金属組織は、 口金部とベローズ管部とでは、 ダイスに よって加えられる圧縮などに起因する差異が生じるが、 境界部分において連続的 に変化する態様となる。
これに対して、 異なる 2つの部品 (互いに同じ金属材料) を接合した場合には 、 たとえ直接的な溶着を行い、 また同じ金属材料からなる溶接材ゃロウ材を用い た接合を行い、 さらにその後に十分な熱処理を施したとしても、 材料組成の点で はどの部分も等しくなるが、 金属組織は境界部において明らかに不連続となる。 口金部は、 通常の態様では肉厚が一定の直管状であるが、 用途に応じて任意の 曲管状であってもよく、 肉厚が変化していてもよい。
また、 口金部には、 図 4に示すように、 さらに、 ネジゃ管継手構造など、 外部 管路との接続のためのあらゆる構造を必要に応じて適宜設ければよい。 そのよう な外部との接続のための構造は、 口金部に対して溶接や口ゥ付けなどによって付 加したものであってもよいし、 口金部の外周や内周に直接加工されたメネジゃ溝 などであってもよい。
管状素材のうちべローズ管部となるべき部分を蛇腹状に加工する方法自体につ いては、 公知のベローズ管加工技術を参照してもよく、 例えば、 液圧成形法、 ェ ラストマー成形法、 連続ダイス成形法などが挙げれる。 これらの加工法の詳細は 、 上記の 「塑性と加工」 (日本塑性加工学会誌) に記載されている。 またさらに、 上記 WO 2004/02301 7号公報に示すように、 加工さ れた蛇腹状部分をさらに長手方向に圧縮し、 内部の高圧により耐えることが可能 なべローズ管部としてもよレ、。
管状素材の好ましい態様は直管 (ただし、 口金部になる部分と、 ベローズ管部 になる部分とを有するので、 肉厚は部位によって異なる) であるが、 用途に応じ て任意の曲管であってもよい。
管状素材の材料、 即ち、 当該フレキシブルチューブの材料は、 特に限定されな いが、 良好な耐食性と、 高い機械的強度とを有する材料が好ましく、 例えば、 ス テンレス、 チタン、 アルミニウム、 銅、 ニッケルなど、 従来の金属べローズに用 いられている一般材料が挙げられる。 また用途に応じて、 銀、 白金、 金、 耐熱性 と耐食性とを有する種々の特殊合金 (例えば、 ハステロィ (登録商標) 、 インコ ネル (登録商標) ) などを用いてもよい。
ベローズ管部の全長 (自然長) 、 肉厚、 蛇腹のピッチ、 山の外径 (最大外径) 、 谷の外径、 蛇腹の平均径、 谷の内径 (最少内径) 、 など、 蛇腹の寸法諸元は限 定されず、 用途や要求に応じて決定すればよい。
汎用的な数値例を次に挙げるが、 それらは本発明を限定するものではない。 ベローズ管部の肉厚としては 0. l mm〜0. 3mm程度、 蛇腹のピッチとし ては 0. 5 mn!〜 5 mm程度、 山の外径 (最大外径) としては 5 mm〜 50 mm 程度、 谷の外径としては 3mm〜4 Omm程度が挙げられる。 同じ肉厚 ' ピッチ の蛇腹であっても、 長さについては、 適用箇所に応じて適当な寸法を選択すれば よく、 例えば、 1 Omm〜 1000 Ommなど、 任意である。
口金部の肉厚、 内径 (外径) 、 長さも、 用途や要求に応じて、 また、 ベローズ 管部の寸法諸元に適合するように適宜決定すればよい。
汎用的な数値例を次に挙げるが、 それらは本発明を限定するものではない。 口金部の肉厚としては 1 mm〜5mm程度、 内径としては 3 mm〜 40 mm程 度、 長さは 1 0 mm〜 1 00 mm程度が挙げられる。
ベローズ管部と口金部とをどのような寸法同士で組合わせるかについても限定 はないが、 両者を一本の管状素材から形成する点や、 一本の管状素材に肉厚の異 なる部分を形成しておく点からは、 好ましい組合わせが存在する。
例えば、 口金部の肉厚 t 2を、 ベローズ管部の肉厚 t 1以上の厚さとする場合 、 口金部の肉厚 t 2は、 ベローズ管部の肉厚 t 1の 1倍を越え 2 0倍程度以下、 特に、 1倍を越え 1 0倍程度以下とするめが、 管状素材を加工する点からは好ま しい範囲である。 なお、 厚さの数値が変わると、 両者の肉厚の比率は同じではな い場合があるので、 それぞれの場合に応じて適宜好ましい肉厚の組合わせを選択 すればよい。
また、 口金部の内径と、 ベローズ管部の内径とを同一寸法とする態様は、 管内 の流体の流れに対して抵抗が小さくなる好ましい態様である。
本発明のフレキシブルチューブは、 口金部に加えてさらに、 図 3に示すように 、 ベローズ管部 1の中間部分に、 該べローズ管部よりも肉厚の厚い中間管状部分 4が存在していてもよい。 中間部分とは、 中央部分のみならず、 ベローズ管部の 両端間の任意の位置であってよい。
この態様においても、 中間管状部分 4とべローズ管部 1との境界部分 5には、 口金部の場合と同様、 接合構造は存在せず、 ベローズ管部と中間管状部分とは、 図 3 ( b ) に例示するような 1本の金属製の管状素材から、 互いに連続するよう に形成されたものである。
このような中間管状部分は、 支持用部材台ゃ保持器具などを用いて当該フレキ シプルチューブを直接支持する場合に有用となる。 即ち、 ベローズ管部は肉厚が 薄いために支持や保持のための力を加えると容易に変形する恐れがあるが、 中間 管状部分は厚い管であるために変形し難い。 従って、 このような中間管状部分を 支持や保持のための力を加える部分として利用すれば、 当該フレキシブルチュー ブを、 より強固に好ましく支持または保持することができるようになる。
上記のような態様のフレキシブルチューブを製作するには、 図 3 ( b ) に示す ように、 管状素材の段階で、 ベローズ管部になる部分 1 aの中間部分に、 該ベロ —ズ管部になる部分よりも肉厚の厚い中間管状部分 4 aを設けておき、 中間管状 部分 4 aをそのままにして、 その両側のベローズ管部になる部分の管壁を蛇腹状 に加工してベローズ管部とすればよい。
中間管状部分の肉厚は、 管状素材の段階では、 上述の口金部の場合と同様、 両 者の内径 .外径のいずれに差を設けてもよい (図 1 (b) 、 図 2 (a ) 、 図 2 ( b) ) 。
また、 中間管状部分の肉厚がベローズ管部の肉厚よりも厚くなるような管状素 材を形成するには、 管の内面およびノまたは外面に対する切削 (研磨を含む) 加 ェ、 熱間または冷間においてダイスを用いた引き抜き加工 (必要なさらなる熱処 理は適宜施してよい) などが挙げられる。
また、 中間管状部分 4とべローズ管部 1との境界部分 5は、 上記口金部の場合 と同様に、 切り欠きによる応力集中が生じないよう、 肉厚が滑らかに変化する態 様が好ましい。 肉厚の変化率は、 管の口径や肉厚の値に応じて適宜選択してよい 実施例
本実施例では、 ベローズ管部の両端に口金部を有する管状素材を切削によって 加工し、 さらにべローズ管部に対して蛇腹化加工を施して、 本発明によるフレキ シプルチュ一ブを製作した。
管状素材を形成するための素管の材料: SUS 304。
素管の肉厚 (=口金部の肉厚) : l mm。
素管の外径 (=口金部の外径) : 1 Omm。
素管の全長: 450 mm。
図 1 (b) に示すように、 素管の外側を旋盤によって切削し、 ベローズ管部と なる部分の外径を 8. 3mm (内径は 8mm) とした。 即ち、 ベローズ管部とな る部分の肉厚は 0. 1 5mmである。 また、 両端の口金部となる部分のそれぞれ の実効長さを 4 Ommとし、 外径が連続的に変化する境界部として 2. 5mmを 確保した。 結果、 ベローズ管部となる部分の長さは約 36 5mmである。
ベローズ管部となる部分 (図 1 (b) に示すとおり、 外径.8. 3mmとなって いる) を、 外径 1 O mmとなるまで膨らませた後、 蛇腹化加工を施し、 山部の管 外径 1 0 . 8 m m、 谷部の管内径 7 . 6 m m、 ピッチ 2 . 4 m m、 蛇腹の有効全 長 2 3 O m mのべローズ管部とし、 本発明によるフレキシブルチューブを得た。 上記加工によって得られたフレキシブルチューブを観察したところ、 ベロ一ズ 管部と口金部との間に接合部が無いために、 リークが発生するような原因自体が 無く、 リーク試験を省略できることが確認された。 また、 ベローズ管部と口金部 との境界部分が、 溶接等による熱的な影響を受けていないため、 この部分に材料 の劣化が無いことが確認された。
産業上の利用分野
以上のとおり、 本発明のフレキシブルチューブは、 ベローズ管と口金とが接合 構造を介さず直接的に一本の管から形成されたものである。 よって、 溶接やロウ 付けに係る技術が必要なく、 接合不良が根本的に存在しないので、 金属組織の変 化に起因する材料の劣化が無く、 接合不良に起因するリーク不良も存在せず気密 性が高い。 また、 困難な接合加工が省略される結果、 加工コス トを抑えることも 可能である。
当該フレキシブルチューブは、 一般的な配管用途の他、 半導体製造装置、 原子 力発電設備、 航空宇宙分野の設備や装置など、 高度な密閉性を要求される設備や 装置における配管用途、 さらには水素燃料電池など高圧流体を取り扱う設備や装 置における配管用途、 強い振動を受ける部分における振動吸収配管用途などとし ても有用である。

Claims

請求の範囲
1 . 金属製のベローズ管部を有し、 かつ、 その少なくとも一方の管端部に該ベロ ーズ管部よりも肉厚の厚い金属製の管状部分を口金部として有するフレキシブル チューブであって、
口金部とベロ一ズ管部とが、 ベローズ管部になる部分と口金部になる部分とを 連続して有する 1本の金属製の管状素材から、 互いに連続するように形成された ものであり、 それによつて口金部とベロ一ズ管部との境界部に接合構造が存在し ないことを特徴とする、 フレキシブルチューブ。
2 . 口金部が、 ベローズ管部の両方の管端部に設けられている、 請求の範囲 1記 載のフレキシブルチューブ。
3 . ベローズ管部の両端間の中間部分に、 該べローズ管部よりも肉厚の厚い中間 管状部分が存在しており、
ベローズ管部と中間管状部分とが、 ベローズ管部になる部分と中間管状部分に なる部分とを連続して有する 1本の金属製の管状素材から、 互いに連続するよう に形成されたものであり、 それによつてべローズ管部と中間管状部分の境界部に 接合構造が存在しないものである、 請求の範囲 1記載のフレキシブルチューブ。
4 . 口金部に、 外部の配管系との接続を行うための接続用構造が設けられている 、 請求の範囲 1記載のフレキシブルチューブ。
5 . 金属製のベローズ管部を有し、 かつ、 その少なくとも一方の管端部に該ベロ ーズ管部よりも肉厚の厚い金属製の管状部分を口金部として有するフレキシブル チューブを製造するための方法であって、
ベローズ管部になる部分とその少なく とも一方の端部に口金部になる部分とを 連続して有する 1本の金属製の管状素材を用意し、 該管状素材は、 口金部になる 部分の肉厚がベローズ管部になる部分の肉厚よりも厚いものであり、
前記べローズ管部になる部分の管壁を蛇腹状に加工してベローズ管部とし、 そ れによって、 ベローズ管部と口金部とが互いに連続し両者の境界部に接合構造が 存在しないフレキシブルチューブを得ることを特徴とする、 フレキシブルチュー ブの製造方法。
6 . 上記管状素材が、 ベローズ管部になる部分の両方の端部に口金部になる部分 を有するものである、 請求の範囲 5記載の製造方法。
7 . さらに、 上記管状素材が、 ベローズ管部になる部分の両端間の中間部分に、 該べローズ管部になる部分よりも肉厚の厚い中間管状部分を有しており、 中間管状部分をそのままにして、 その両側のベローズ管部になる部分の管壁を 蛇腹状に加工してベローズ管部とし、 それによつて、 ベローズ管部と中間管状部 分とが互いに連続し両者の境界部に接合構造が存在しないフレキシブルチューブ を得るものである、 請求の範囲 5記載の製造方法。
8 . 切削および Zまたは引き抜きによって、 上記管状素材を形成するものである 、 請求の範囲 5記載の製造方法。
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