WO2007086290A1

WO2007086290A1 - 閉鎖弁および空気調和機

Info

Publication number: WO2007086290A1
Application number: PCT/JP2007/050583
Authority: WO
Inventors: Kouji Shibaike
Original assignee: Daikin Industries, Ltd.
Priority date: 2006-01-24
Filing date: 2007-01-17
Publication date: 2007-08-02
Also published as: KR20080086878A; CN101365901A; JP2007198423A

Abstract

　入口３および出口４に連通する弁室１aと、その弁室１aに設けられた弁座５とを有する金属製のハウジング１と、ハウジング１の弁室１a内に移動可能に設けられて、弁座５に接離する当接部２１を有する樹脂製の弁体２とを備える。上記弁体２の外周に設けられたＯリング２６によって、弁体２とハウジング１との間をシールする。上記シール部２６は、弁体２の材料と異なる材料からなる。

Description

明細書

閉鎖弁および空気調和機

技術分野

[0001] この発明は、閉鎖弁および空気調和機に関する。

背景技術

[0002] 従来、閉鎖弁としては、圧縮機と室外熱交換器と減圧手段および室内熱交換器が順に環状に接続された冷媒回路において、減圧手段と室内熱交換器との間および室内熱交翻と圧縮機との間の冷媒配管に配設されたものがある (例えば、特開 200 4 132498号公報参照)。

[0003] この閉鎖弁では、図 6に示すように、入口 103および出口 104に連通する弁室 101 aに弁座 105が設けられた金属製のハウジング 101と、そのハウジング 101の弁室 10 la内に移動可能に設けられた金属製の弁体 102とを備えている。上記弁体 102の移動により弁体 102の当接部が弁座 105に接離する。

[0004] 上記閉鎖弁の金属製の弁体 102は、ねじ加工、 Oリング取り付け構造の加工、六角穴の加工、および、当接部の表面加工を行う必要があるため、製造工程が複雑でコストが高くつくという問題がある。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] そこで、この発明の課題は、簡単な構成でコストを低減できる閉鎖弁および空気調和機を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0006] 上記課題を解決するため、この発明の閉鎖弁は、

入口と、出口と、この入口および出口に連通する弁室と、上記弁室に設けられた弁座とを有する金属製のハウジングと、

上記ハウジングの弁室内に移動可能に設けられて、上記弁座に接離する当接部を有する榭脂製の弁体と

を備えたことを特徴とする。 [0007] 上記構成によれば、榭脂製の弁体を成型により製造することができ、複雑な加工を省略することによって、簡単な構成でコストを低減できる。また、榭脂製の弁体の当接部とハウジングの弁座との間のシール性も向上できる。

[0008] また、一実施形態の閉鎖弁は、

上記弁体と上記ハウジングとの間をシールするシール部を備え、

上記シール部が上記弁体の材料と異なる材料である。

[0009] 上記実施形態によれば、上記シール部が弁体の材料と異なる材料力なるシール部により、弁体とハウジングとの間をシールすることによって、弁体の材料に関わらず、シール部にシール性のよい材料を選択することができる。これにより、シール性をさらに向上できる。なお、このシール部は、弁体側に設けられた Oリングであってもよいし、ハウジング側に設けられたものであってもよ!/、。

[0010] また、一実施形態の閉鎖弁は、上記弁体が、上記弁体と上記ハウジングとの間をシールするシール部と一体に形成されて、る。

[0011] 上記実施形態によれば、上記弁体とハウジングとの間をシールするシール部を、成型により弁体と一体に形成することによって、別体の oリングを弁体に装着する必要がなくなるので、コストをさらに低減できる。このシール部は、異なる材料の弁体とシール部を二色成形等により一体に形成してもよい。

[0012] また、一実施形態の閉鎖弁は、上記弁体が収納された上記ハウジングの収納部が、上記弁体が挿入された開口にしぼり部が設けられている。

[0013] 上記実施形態によれば、上記弁体が収納されたノ、ウジングの収納部に、製造時に弁体を挿入するための開口を有し、その開口に弁体の飛び出しを防ぐためのしぼり部が設けられている構成では、弁体を榭脂にすることにより全体の剛性を下げて、製造工程にぉ、て収納部の開口部分の力しめを容易に行うことができる。

[0014] また、この発明の空気調和機は、上記閉鎖弁を冷媒配管の間に配設したことを特徴とする。

[0015] 上記構成によれば、上記閉鎖弁を冷媒配管の間に配設することによって、簡単な構成でコストを低減できる。

発明の効果 [0016] 以上より明らかなように、この発明の閉鎖弁によれば、低コストでかつシール性のよい閉鎖弁を実現することができる。

[0017] また、一実施形態の閉鎖弁によれば、上記弁体とハウジングとの間をシールするシール部に、弁体の材料と異なる材料を用いることによって、弁体の材料によらず、シール部にシール性のよ、材料を選択することができ、シール性をさらに向上できる。

[0018] また、一実施形態の閉鎖弁によれば、上記弁体とハウジングとの間をシールするシール部を、成型により弁体と一体に形成することによって、別に用意した oリング等を弁体に装着する必要がなくなるので、コストをさらに低減することができる。

[0019] また、一実施形態の閉鎖弁によれば、上記弁体が収納されたハウジングの収納部の開口にしぼり部が設けられた構造において、弁体を榭脂にすることによって、全体の剛性を下げることができ、製造工程において収納部の開口部分の力しめを容易に行うことができる。

[0020] また、この発明の空気調和機によれば、上記閉鎖弁を冷媒配管の間に配設することによって、低コストな空気調和機を実現することができる。

図面の簡単な説明

[0021] [図 1]図 1はこの発明の第 1実施形態の閉鎖弁の断面図である。

[図 2]図 2は上記閉鎖弁の閉鎖時の断面図である。

[図 3]図 3は上記閉鎖弁の弁体の拡大断面図である。

[図 4]図 4はこの発明の第 2実施形態の閉鎖弁の弁体の拡大断面図である。

[図 5]図 5はこの発明の第 3実施形態の閉鎖弁を用いた空気調和機の冷媒回路の回路図である。

[図 6]図 6は従来の閉鎖弁の断面図である。

発明を実施するための最良の形態

[0022] 以下、この発明の閉鎖弁およびそれを用いた空気調和機を図示の実施の形態により詳細に説明する。

[0023] (第 1実施形態）

図 1はこの発明の第 1実施形態の閉鎖弁の断面図であり、 1は金属製のハウジング

、 2は上記ハウジング 1内に移動可能に設けられた榭脂製の弁体である。ここで、弁体 2に用いる榭脂として、冷媒ゃ冷凍機油に対して耐性を有する材料 (例えば、 66ナイロンゃ PPS (ポリフエ-レンサルファイド)等)を用いる。

[0024] 上記ハウジング 1は、入口 3と、出口 4と、入口 3と出口 4に連通する弁室 laを有し、入口 3と出口 4とを接続する断面 L字状に屈曲した流体通路 10を形成している。上記ハウジング 1の流体通路 10の屈曲部に弁座 5を形成している。上記弁体 2が移動して、弁体 2の当接部 21が弁座 5に接離する。

[0025] また、上記弁体 2は、ハウジング 1と螺合するねじ部 28と、六角レンチを挿入する六角穴 27と、上記ハウジング 1の弁座 5と密着してハウジング 1と弁体 2との間をシールするテーパ面 21aを有する当接部 21と、ハウジング 1と弁体 2との間の隙間から冷媒等が外部に漏れるのを防止するシール部の一例としての Oリング 26とを備えている。

[0026] また、上記ハウジング 1の入口 3側にフレアナット 7を締め付けて、入口 3を蓋するキヤップ 6を固定している。また、上記ハウジング 1の出口 4と反対の側に弁蓋 8を締め付けて、収納部 lbの開口を蓋している。上記ハウジング 1の収納部 lbの開口に、収納部 lbの内径よりも内径の小さ、しぼり部 11を設けて、る。

[0027] 図 1に示す閉鎖弁では、弁体 2が弁蓋 8側に移動して、入口 3と出口 4とが流体通路 10を介して連通する開放状態を示している。

[0028] 図 2は上記閉鎖弁の閉鎖時の断面図である。この閉鎖弁では、図 2に示すように、弁体 2が弁座 5側に移動して、流体通路 10を閉鎖した状態を示している。

[0029] また、図 3は上記閉鎖弁の弁体 2の拡大断面図を示している。この弁体 2は、図 3に示すように、図 1に示すハウジング 1の弁座 5と当接するテーパ面 21aを有する円錐台形状の当接部 21と、その当接部 21の大径側から軸方向に延び、外周にねじ部 28が設けられた円筒形状の大径部 22Aと、上記大径部 22Aに連なって軸方向に延びる円筒形状の小径部 22Bとを有する。上記小径部 22Bに、環状凸部 23と環状溝部 25 および環状凸部 24を、大径部 22A側から環状凸部 23と環状溝部 25および環状凸部 24の順に設けている。そして、小径部 22Bと大径部 22Aの一部に、軸方向に六角穴 27を設けている。上記六角穴 27に六角レンチ (図示せず)を挿入して弁体 2を回転させて、弁体 2(図 1,図 2に示す)を軸方向に移動させることによって、弁体 2の当接部 21を弁座 5に接離させて閉鎖弁を開閉する。 [0030] 上記第 1実施形態の榭脂製の弁体 2を用いた閉鎖弁によれば、低コストでかつシール性のよい閉鎖弁を実現することができる。

[0031] また、図 3に示すように、弁体 2とハウジング 1との間をシールするシール部としての

Oリング 26を、弁体 2の材料と異なる材料を用いることによって、弁体 2の材料によらず、 Oリング 26にシール性のよい材料を選択することができ、シール性をさらに向上できる。

[0032] また、上記弁体 2が収納されたノ、ウジング 1の収納部 lbが、弁体 2を挿入する開口にしぼり部 11が設けられた構造において、弁体 2を榭脂にすることによって、全体の剛性を下げることができ、収納部 laの開口部分の力しめを容易に行うことができる。

[0033] 上記第 1実施形態では、シール部としての Oリング 26を弁体 2側に設けた力ハウジング側に設けてもよい。

[0034] (第 2実施形態）

図 4はこの発明の第 2実施形態の閉鎖弁の弁体 30の拡大断面図を示している。この弁体 30は、シール部を除いて第 1実施形態の閉鎖弁の図 3に示す弁体 2と同一の構成をしており、図 1,図 2を援用する。

[0035] 図 4に示すように、弁体 30は、図 1に示すノヽウジング 1の弁座 5と当接するテーパ面 31 aを有する円錐台形状の当接部 31と、その当接部 31の大径側から軸方向に延び、外周にねじ部 38が設けられた円筒形状の第 1大径部 32と、上記第 1大径部 32に連なって軸方向に延びる円筒形状の小径部 33と、上記小径部 33に連なって軸方向に延びる円筒形状の第 2大径部 34を有する。上記第 2大径部 34に、シール部の一例としての環状凸部 35を設けている。この環状凸部 35により弁体 2とハウジング 1との間をシールする。

[0036] 上記第 2実施形態の榭脂製の弁体 30を用いた閉鎖弁によれば、第 1実施形態の閉鎖弁と同様の効果を有する。

[0037] また、図 4に示すように、弁体 30とハウジング 1との間をシールするシール部としての環状凸部 35を、成型により弁体 30と一体に形成することによって、別に用意した O リングを弁体に装着する必要がなくなるので、コストをさらに低減することができる。

[0038] 上記第 2実施形態では、シール部としての環状凸部 35は、同じ榭脂材料を用いた成形により弁体 2と一体に形成した力異なる材料の弁体とシール部を二色成形等により一体に形成してもよい。

[0039] (第 3実施形態）

また、図 5はこの発明の第 3実施形態の閉鎖弁を用いた空気調和機の冷媒回路の回路図を示している。図 5において、 61は室外機、 62は室内機である。この空気調和機の室外機 61は、図 5に示すように、圧縮機 71と、四路弁 72と、室外熱交翻73 と、電動膨張弁 74と、フイノレタ 75と、閉鎖弁 76,78と、アキュムレータ 79と、室外ファン 81とを有している。また、室内機 62は、室内熱交翻 77と、室内ファン 82とを有している。

[0040] 上記圧縮機 71の吐出側に一端を四路弁 72の一端に接続し、上記四路弁 72の他端を室外熱交翻73の一端に接続してヽる。上記室外熱交翻73の他端に電動膨張弁 74の一端を接続し、上記電動膨張弁 74の他端にフィルタ 75の一端を接続する。また、上記フィルタ 75の他端に閉鎖弁 76の一端を接続し、上記閉鎖弁 76の他端に連絡配管 L1を介して室内熱交換器 77の一端を接続している。上記室内熱交換器 77の他端に連絡配管 L2を介して閉鎖弁 78の一端を接続し、その閉鎖弁 78の他端を四路弁 72とアキュムレータ 79を介して圧縮機 71の吸込側に接続している。

[0041] 上記圧縮機 71、四路弁 72、室外熱交換器 73、電動膨張弁 74、フィルタ 75、閉鎖弁 76、室内熱交換器 77、閉鎖弁 78およびアキュムレータ 79で冷媒回路を形成している。

[0042] 上記構成の空気調和機によれば、上記第 1,第 2実施形態の閉鎖弁を冷媒配管に配設することによって、低コストな空気調和機を実現することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 入口 (3)と、出口 (4)と、この入口 (3)および出口 (4)に連通する弁室 (la)と、上記弁室 ( la)に設けられた弁座 (5)とを有する金属製のハウジング (1)と、

上記ハウジング (1)の弁室 (la)内に移動可能に設けられて、上記弁座 (5)に接離する当接部 (21)を有する榭脂製の弁体 (2,30)と

を備えたことを特徴とする閉鎖弁。

[2] 請求項 1に記載の閉鎖弁において、

上記弁体 (2)と上記ハウジング (1)との間をシールするシール部 (26)を備え、上記シール部 (26)が上記弁体 (2)の材料と異なる材料であることを特徴とする閉鎖弁。

[3] 請求項 1に記載の閉鎖弁において、

上記弁体 (30)は、上記弁体 (30)と上記ハウジング (1)との間をシールするシール部（ 35)と一体に形成されていることを特徴とする閉鎖弁。

[4] 請求項 1に記載の閉鎖弁にぉ、て、

上記弁体 (2,30)が収納された上記ハウジング (1)の収納部 (lb)は、上記弁体 (2,30) が挿入された開口にしぼり部 (11)が設けられていることを特徴とする閉鎖弁。

[5] 請求項 1に記載の閉鎖弁 (76,78)を冷媒配管の間に配設したことを特徴とする空気調和機。