WO2007074847A1

WO2007074847A1 - プラズマディスプレイ装置

Info

Publication number: WO2007074847A1
Application number: PCT/JP2006/325998
Authority: WO
Inventors: Hiroshi Watanabe; Keiji Uchida; Tomio Shiota; Minoru Kobayashi
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2005-12-27
Filing date: 2006-12-27
Publication date: 2007-07-05
Also published as: KR100909135B1; JP2007199704A; JP5012004B2; CN101160612A; KR20080102320A; KR20070091191A; US20080211406A1; US7965039B2; CN101160612B

Abstract

　シャーシ部材（２０）にプラズマディスプレイパネル（１１）を保持して構成したモジュールを収容する筐体を構成する前面保護カバー（３４）およびバックカバー（３５）とを有し、前面保護カバー（３４）は、プラズマディスプレイパネル（１１）の前面側の画像表示領域が表出する前面枠開口部（４４ａ）を有する前面枠（４４）と、この前面枠（４４）の前面枠開口部（４４ａ）に取り付けられた保護板（４５）と、この保護板（４５）の周辺部を前面枠（４４）の前面枠開口部（４４ａ）の周縁部に押さえつける保護板押え金具（４６）とで構成し、前面枠（４４）と保護板押え金具（４６）との間に補強用枠（４７）を設けた。

Description

プラズマディスプレイ装置

技術分野

[0001] 本発明は、プラズマディスプレイパネル（以下、 PDPという）を表示デバイスとして用いたプラズマディスプレイ装置に関するものである。

背景技術

[0002] プラズマディスプレイ装置に用いられる PDPは、大別して、駆動的には AC型と DC 型があり、放電形式では面放電型と対向放電型の 2種類がある。高精細化、大画面化および製造の簡便性から、現状では、 PDPの主流は 3電極構造の面放電型となつている。

[0003] この面放電型の PDPの構造は、少なくとも前面側が透明な一対の基板を基板間に放電空間が形成されるように対向配置するとともに、放電空間を複数に仕切るための隔壁を基板に配置し、かつ隔壁により仕切られた放電空間で放電が発生するように基板に電極群を配置している。放電により発光する赤色、緑色、青色に発光する蛍光体を設けて複数の放電セルを構成し、放電により発生する波長の短い真空紫外光によって蛍光体を励起させて、赤色、緑色、青色の放電セル力それぞれ赤色、緑色、青色の可視光を発することによりカラー表示を行って、る。

[0004] このような PDPを用いたプラズマディスプレイ装置は、液晶パネルを用いた画像表示装置に比べて高速の表示が可能なこと、視野角が広いこと、大型化が容易であること、自発光型であるため表示品質が高いことなどの理由から、フラットパネルデイスプレイの中で最近特に注目を集めており、多くの人が集まる場所での表示装置や家庭で大画面の映像を楽しむための表示装置として各種の用途に使用されている。

[0005] このようなプラズマディスプレイ装置においては、ガラスが主材料の PDPをアルミ- ゥムなどの金属製シャーシ部材の前面側に保持させ、そのシャーシ部材の背面側に PDPを発光させるための駆動回路を構成する回路基板を配置することによりモジュールを構成してヽる例が特許文献 1に開示されてヽる。

[0006] プラズマディスプレイ装置にぉ、ては、容易に大画面化を実現しやす!/、ことから、近年 65インチサイズ以上の製品が製造販売されるようになってきている。また、より高精細のディスプレイに対する要求が高まる中、これまで主流であった精細度が 768 X 1366の製品から、より高精細度の 1080 X 1920の製品が製造されるようになってきている。

[0007] このようにプラズマディスプレイ装置の大画面化、高精細化が進むことにより、製品を構成する部品について見直しを行う必要が発生してくる。特に、 PDPの大画面化によって大画面の PDPを保持するシャーシ部材ゃ前面保護カバーなどがその強度を確保するために重量ィ匕するなどの課題が発生する。

特許文献 1 :特開 2003— 131580号公報

発明の開示

[0008] 本発明のプラズマディスプレイ装置は、複数の表示電極を配置した前面基板と表示電極に交差するようにデータ電極を配置した背面基板とを間に放電空間が形成されるように対向配置した PDPと、 PDPを前面側に保持し背面側に PDPを駆動させるための駆動回路ブロックを配置したシャーシ部材と、シャーシ部材と PDPとが一体となったモジュールを収容する筐体を構成する前面保護カバーおよびバックカバーとを有し、前面保護カバーを、 PDPの前面側の画像表示領域が表出する前面枠開口部を有する前面枠と、前面枠の前面枠開口部に取り付けられた保護板と、保護板の周辺部を前面枠の前面枠開口部の周縁部に押さえつける保護板押え金具とで構成し、前面枠と保護板押え金具との間に補強用枠を設けている。

[0009] 本発明によれば、 PDPが大画面化されても所定の強度の前面保護カバーを容易に得ることができ、これにより大画面化に適するプラズマディスプレイ装置を得ることができる。

図面の簡単な説明

[0010] [図 1]図 1は本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いる PDPの要部を示す斜視図である。

[図 2]図 2は同 PDPの電極配列図である。

[図 3]図 3は同プラズマディスプレイ装置の回路ブロック図である。

[図 4]図 4は同 PDPの各電極に印加する駆動電圧波形を示す波形図である。 [図 5]図 5は同プラズマディスプレイ装置の背面側の構成を示す斜視図である。

[図 6]図 6は同プラズマディスプレイ装置を背面側から見た配置の一例を示す平面図である。

[図 7]図 7は同プラズマディスプレイ装置の要部の断面構造を示す断面図である。

[図 8]図 8は同プラズマディスプレイ装置のシャーシ部材の一例を示す斜視図である。

[図 9]図 9は同プラズマディスプレイ装置の前面保護カバーの一例を示す斜視図である。

[図 10]図 10は大型のプラズマディスプレイ装置を自立させた状態で保持するためのスタンドの一例を示す斜視図である。

[図 11]図 11は大型のプラズマディスプレイ装置を背面側力見た斜視図である。

[図 12]図 12は図 10に示すスタンドの要部構造を示す平面図である。

[図 13]図 13は図 10に示すスタンドにプラズマディスプレイ装置を取り付けた状態の要部構造を示す断面図である。

符号の説明

11 プラズマディスプレイパネル（PDP)

20 シャーシ部材

34 前面保護カバー

35 バックカバー

35a, 35b, 35c, 35d 分割カノ一

36 ベース板

36a, 36b, 36c, 37, 38 金属板

39, 40 水平方向アングル

41 垂直方向アングル

44 前面枠

44a 前面枠開口部

45 保護板

46 保護板押え金具

47 補強用枠 47a 補強用枠開口部

発明を実施するための最良の形態

[0012] 以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図 1〜図 8を用いて説明する。

[0013] (実施の形態）

まず、プラズマディスプレイ装置における PDPの構造について図 1を用いて説明する。図 1に示すように、 PDPは、ガラス製の前面基板 1と背面基板 2とを、その間に放電空間を形成するように対向配置することにより構成している。前面基板 1上には表示電極を構成する走査電極 3と維持電極 4とが互いに平行に対をなして複数形成されている。そして、走査電極 3および維持電極 4を覆うように誘電体層 5が形成され、誘電体層 5上には保護層 6が形成されている。

[0014] また、背面基板 2上には絶縁体層 7で覆われた複数のデータ電極 8が設けられ、その絶縁体層 7上には井桁状の隔壁 9が設けられている。また、絶縁体層 7の表面および隔壁 9の側面に蛍光体層 10が設けられている。そして、走査電極 3および維持電極 4とデータ電極 8とが交差するように前面基板 1と背面基板 2とが対向配置されており、その間に形成される放電空間には、放電ガスとして、例えばネオンとキセノンの混合ガスが封入されている。なお、 PDPの構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよ、。

[0015] 図 2はこの PDPの電極配列図である。行方向に n本の走査電極 SCl〜SCn (図 1 の走査電極 3)および n本の維持電極 SUl〜SUn (図 1の維持電極 4)が配列され、列方向に m本のデータ電極 Dl〜Dm (図 1のデータ電極 8)が配列されている。そして、一対の走査電極 SCiおよび維持電極 SUi(i= l〜n)と 1つのデータ電極 Dj (j = 1〜！ n)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内に m X n個形成されている。

[0016] 図 3はこの PDPを用いたプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図である。このプラズマディスプレイ装置は、 PDP11、画像信号処理回路 12、データ電極駆動回路 1 3、走査電極駆動回路 14、維持電極駆動回路 15、タイミング発生回路 16および電源回路（図示せず)を備えて!/、る。 [0017] 画像信号処理回路 12は、画像信号 Sigをサブフィールド毎の画像データに変換する。データ電極駆動回路 13はサブフィールド毎の画像データを各データ電極 D 1〜 Dmに対応する信号に変換し、各データ電極 Dl〜Dmを駆動する。タイミング発生回路 16は水平同期信号 Hおよび垂直同期信号 Vを基にして各種のタイミング信号を発生し、各駆動回路ブロックに供給している。走査電極駆動回路 14はタイミング信号にもとづいて走査電極 SCl〜SCnに駆動電圧波形を供給し、維持電極駆動回路 15はタイミング信号にもとづ!/ヽて維持電極 SUl〜SUnに駆動電圧波形を供給する。ここで、前記走査電極駆動回路 14および維持電極駆動回路 15は、維持パルス発生部 1 7を備えている。

[0018] 次に、 PDP11を駆動するための駆動電圧波形とその動作について図 4を用いて説明する。図 4は PDPの各電極に印加する駆動電圧波形を示す図である。

[0019] 本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置においては、 1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間、維持期間を有している。

[0020] 第 1サブフィールドの初期化期間では、データ電極 Dl〜Dmおよび維持電極 SU1 〜SUnを O (V)に保持し、走査電極 SCl〜SCnに対して放電開始電圧以下となる電圧 Vil (V)から放電開始電圧を超える電圧 Vi2 (V)に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルにおいて 1回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極 SCl〜SCn上に負の壁電圧が蓄えられるとともに維持電極 S Ul〜SUn上およびデータ電極 Dl〜Dm上に正の壁電圧が蓄えられる。ここで、電極上の壁電圧とは電極を覆う誘電体層や蛍光体層上などに蓄積した壁電荷により生じる電圧を指す。

[0021] その後、維持電極 SUl〜SUnを正の電圧 Vh (V)に保ち、走査電極 SCl〜SCn に電圧 Vi3 (V)から電圧 Vi4 (V)に向カゝつて緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルにおいて 2回目の微弱な初期化放電を起こして、走査電極 SCl〜SCn上と維持電極 SUl〜SUn上との間の壁電圧が弱められ、データ電極 Dl〜Dm上の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。

[0022] 続く書込み期間では、走査電極 SCl〜SCnをー且 Vr (V)に保持する。次に、 1行目の走査電極 SC 1に負の走査パルス電圧 Va (V)を印加するとともに、データ電極 D l〜Dmのうち 1行目に表示すべき放電セルのデータ電極 Dk (k= l〜m)に正の書込みパルス電圧 Vd(V)を印加する。このときデータ電極 Dkと走査電極 SC1との交差部の電圧は、外部印加電圧 (Vd— Va) (V)にデータ電極 Dk上の壁電圧と走査電極 SC1上の壁電圧とが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、データ電極 Dkと走査電極 SC 1との間および維持電極 SU 1と走査電極 SC 1との間に書込み放電が起こり、この放電セルの走査電極 SC1上に正の壁電圧が蓄積されるとともに、維持電極 SU1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極 Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。

[0023] このようにして、 1行目に表示すべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧 Vd(V)を印加しなかったデータ電極 Dl〜Dmと走査電極 SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上の書込み動作を n行目の放電セルに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。

[0024] 続く維持期間では、走査電極 SCl〜SCnには第 1の電圧として正の維持パルス電圧 Vs (V)を、維持電極 SUl〜SUnには第 2の電圧として接地電位、すなわち O (V) をそれぞれ印加する。このとき書込み放電を起こした放電セルにおいては、走査電極 SCi上と維持電極 SUi上との間の電圧は維持パルス電圧 Vs (V)に走査電極 SCi 上の壁電圧と維持電極 SUi上の壁電圧とが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、走査電極 SCiと維持電極 SUiとの間に維持放電が起こり、このとき発生した紫外線により蛍光体層が発光する。そして走査電極 SCi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極 SUi上に正の壁電圧が蓄積される。このときデータ電極 Dk上にも正の壁電圧が蓄積される。

[0025] 書込み期間において書込み放電が起きな力つた放電セルでは、維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保持される。続いて、走査電極 SC1 〜SCnには第 2の電圧である 0 (V)を、維持電極 SUl〜SUnには第 1の電圧である維持パルス電圧 Vs (V)をそれぞれ印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは、維持電極 SUi上と走査電極 SCi上との間の電圧が放電開始電圧を超えるので、再び維持電極 SUiと走査電極 SCiとの間に維持放電が起こり、維持電極 SUi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極 SCi上に正の壁電圧が蓄積される。

[0026] 以降同様に、走査電極 SCl〜SCnと維持電極 SUl〜SUnとに交互に輝度重みに応じた数の維持パルスを印加することにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電が継続して行われる。こうして維持期間における維持動作が終了する。

[0027] 続くサブフィールドにおける初期化期間、書込み期間、維持期間の動作も第 1サブフィールドにおける動作とほぼ同様のため、説明を省略する。

[0028] 図 5に上記で説明した構造の PDPを組み込んだプラズマディスプレイ装置の全体構成の一例を示す。図 6に背面側から見た駆動回路ブロックの配置の一例を示し、図 7にプラズマディスプレイ装置の断面構造を示して!/ヽる。

[0029] 図にお、て、金属製の放熱板を兼ねた保持板としてのシャーシ部材 20の前面側には、 PDP11がシャーシ部材 20との間に放熱シート 21を介在させて接着材などにより接着することにより保持されている。また、シャーシ部材 20の背面側には、図 6に示すように、 PDP11を表示駆動させるための複数の駆動回路ブロックが配置され、シャ一シ部材 20と PDP11とが一体となってモジュールが構成されている。

[0030] ここで、放熱シート 21は、 PDP 11をシャーシ部材 20の前面側に接着して保持するとともに、 PDP11で発生した熱をシャーシ部材 20に効率よく伝えて放熱を行うためのものであり、厚さは lmm〜2mm程度である。この放熱シート 21としては、アクリルやウレタン、シリコン榭脂ゃゴムなどの合成樹脂材料に熱伝導性を高めるフィラーを含有させた絶縁性の放熱シートや、グラフアイトシート、金属シートなどを用いることができる。また、放熱シート自体に接着力を持たせ、 PDP 11をシャーシ部材 20に放熱シートのみで接着して保持する構成や、放熱シートには接着力がなぐ別の両面接着テープを用いて PDP 11をシャーシ部材 20に接着する構成などを用いることができる

[0031] また、 PDP11の両側縁部には、走査電極 3および維持電極 4の電極引出部に接続された表示電極用配線部材としてのフレキシブル配線板 22が設けられ、シャーシ部材 20の外周部を通してシャーシ部材 20の背面側に引き回され、走査電極駆動回路 14の駆動回路ブロック 23および維持電極駆動回路 15の駆動回路ブロック 24にコネクタを介して接続されて、る。

[0032] 一方、 PDP11の下部および上部縁部には、データ電極 8の電極引出部に接続されたデータ電極用配線部材としての複数のフレキシブル配線板 25が設けられている。そのフレキシブル配線板 25は、データ電極駆動回路 13の複数のデータドライバ 2 6それぞれに電気的に接続されるとともに、シャーシ部材 20の外周部を通してシヤーシ部材 20の背面側に引き回され、シャーシ部材 20の背面側の下部および上部位置に配置されたデータ電極駆動回路 13の駆動回路ブロック 27に電気的に接続されている。

[0033] 制御回路ブロック 28はシャーシ部材 20のほぼ中央部に配置されている。制御回路ブロック 28では、テレビジョンチューナなどの外部機器に接続するための接続ケープルが着脱可能に接続される入力端子部を備えた入力信号回路ブロック 29から送られる映像信号に基づき、画像データをパネル 11の画素数に応じた画像データ信号に変換してデータ電極駆動回路の駆動回路ブロック 27に供給する。さらに、放電制御タイミング信号を発生し、各々走査電極駆動回路 14の駆動回路ブロック 23および維持電極駆動回路 15の駆動回路ブロック 24に供給して階調制御などの表示駆動制御を行う。

[0034] 電源ブロック 30は、各回路ブロックに電圧を供給するもので、制御回路ブロック 28 と同様、シャーシ部材 20のほぼ中央部に配置され、電源ケーブル（図示せず）が装着されるコネクタを通して商用電源電圧が供給される。これらの駆動回路ブロック 23 、 24、 27や制御回路ブロック 28や入力信号回路ブロック 29や電源ブロック 30は、シヤーシ部材 20の背面側に設けられたボス部にビスなどにより固定されて、る。

[0035] また、駆動回路ブロック 23、 24の近傍には、冷却ファン 31がアングル 32に保持されて配置されており、この冷却ファン 31から送られる風により駆動回路ブロック 23、 2 4が冷却されるように構成されている。さらに、シャーシ部材 20の上部位置には、上部位置に配置したデータ電極駆動回路 13の駆動回路ブロック 27を冷却するとともに、シャーシ部材 20の背面側において、装置全体の内部に下部から上部に向力つて空気流を起こすことにより、装置内部を冷却する冷却ファン 33が配置されている。 [0036] 以上のような構造のモジュールは、図 7に示すように、 PDP11の前面側に配置される前面保護カバー 34と、シャーシ部材 20の背面側に配置される金属製のバックカバ一 35とを有する筐体内に収容され、これによりプラズマディスプレイ装置が完成する。図 5に示すように、ノックカバー 35には、モジュールで発生した熱を外部に放出するための複数の通気孔 60が設けられて、る。

[0037] 次に、本発明におけるプラズマディスプレイ装置のシャーシ部材 20、および筐体を構成する前面保護カバー 34、ノックカバー 35の構成について、図 5、および図 7〜図 9を用いて詳細に説明する。

[0038] まず、シャーシ部材 20について、図 5、およびシャーシ部材 20の分解斜視図を示す図 8を用いて詳しく説明する。

[0039] 図 8に示すように、シャーシ部材 20は、 PDP11が取り付けられるアルミニウム板などの複数（図示のものは 3枚）のベース金属板 36a、 36b、 36cからなるベース板 36と、このベース板 36に重ね合わせた状態で固定されかつベース金属板 36a、 36b、 36 cを結合する金属板 37、 38と、ベース板 36の水平方向および垂直方向の強度を補強するための角筒形状の複数本の水平方向アングル 39、 40、垂直方向アングル 41 とカゝら構成されている。

[0040] 金属板 37はアルミニウム板など力構成され、ベース板 36の背面側の上下の周縁部に重ね合わせた状態で固定してベース金属板 36a、 36b、 36cを結合するとともに、ベース板 36を補強するものである。金属板 38もアルミニウム板など力も構成され、ベース板 36の左右のベース金属板 36a、 36cの背面側周縁部に重ね合わせた状態で固定してベース板 36を補強するものである。

[0041] また、 2本の水平方向アングル 39は、金属板 37に重ね合わせた状態で固定してベース板 36の水平方向の強度を補強する。さらに 1本の水平方向アングル 40は、ベース板 36に重ね合わせた状態で固定し、ベース金属板 36a、 36b、 36cを結合するとともにベース板 36の水平方向の強度を補強するものである。

[0042] さらに、 3本の垂直方向アングル 41は、 2本の水平方向アングル 39間に橋渡しされるように水平方向アングル 39に直交させて固定し、ベース板 36の垂直方向の強度を補強する。垂直方向に固定した 3本の垂直方向アングル 41それぞれの上端部には、プラズマディスプレイ装置を吊り下げて運搬するための吊り下げ金具 42がそれぞれ固定されている。また、この 3本の垂直方向アングル 41の中間部は、ベース板 36に固定した水平方向アングル 40に結合金具 43を介して固定されている。

[0043] ここで、シャーシ部材 20は、複数のベース金属板 36a、 36b、 36cからなるベース板 36と、このベース板 36に重ね合わせた状態で固定されかつベース金属板 36a、 36b 、 36cを結合する金属板 37、 38を備えている。これにより大画面の PDP11を保持するシャーシ部材 20として、ベース板 36にプレス成形などの加工を施すことなく容易に実現することができる。

[0044] 特に、 100インチサイズ程度の大画面の PDP11を保持するシャーシ部材 20を 1枚の薄板の金属板を加工成形して得ようとした場合には、 PDP11が取り付けられるシャ一シ部材 20の前面の平面度を確保することが難しい。そのため、厚みの大きい金属板をカ卩ェしてシャーシ部材 20を構成することになり、シャーシ部材 20の重量が大きくなるという問題がある。

[0045] 本発明においては、シャーシ部材 20の PDP11が取り付けられるベース板 36を複数のベース金属板 36a、 36b、 36cにより分割して形成し、それらのベース金属板 36 a、 36b、 36cを金属板 37、 38により結合する構造として!/、る。そのため、 PDP11の取り付け面の平面度を容易に確保しやすぐこれにより容易に軽量なシャーシ部材 2 0を得ることができる。

[0046] 次に、筐体を構成する前面保護カバー 34、バックカバー 35の構成について、図 5、図 7、および前面保護カバー 34の分解斜視図を示す図 9を用いて説明する。

[0047] 前面保護カバー 34は、図 7、図 9に示すように、 PDP 11の前面側の画像表示領域が表出する前面枠開口部 44aを有する榭脂ゃ金属力なる前面枠 44と、この前面枠 44の前面枠開口部 44aに取り付けられかつ光学フィルターや電磁波の不要輻射を抑制するための不要輻射抑制膜が設けられたガラスなどカゝらなる保護板 45とを備えている。保護板 45は、保護板 45の周辺部を前面枠 44の前面枠開口部 44aの周縁部と保護板押え金具 46とで、補強用枠 47を介して挟むことにより、前面枠 44に取り付けられている。

[0048] 補強用枠 47は、 PDP11の非表示領域が観客から見えないように覆い隠すとともに、プラズマディスプレイ装置の外観上のデザインを高めるために設けられている。さらに、補強用枠 47は PDP11の表示領域に相当する補強用枠開口部 47aを設けて榭脂や金属により構成するとともに、前面枠 44の前面枠開口部 44aに補強用枠開口部 47aの周縁部が表出するように構成されており、その補強用枠 47の前面側は、光沢処理や梨地処理が施されて！/ヽる。

[0049] また、この前面保護カバー 34には、前面枠 44に保護板押え金具 46を取り付けるとともに、前面枠 44をシャーシ部材 20の水平方向アングル 39に取り付けるための取り付け金具 48、 49を備えている。図 7に示すように、取り付け金具 48を前面枠 44にねじ 50で取り付け、その取り付け金具 48をシャーシ部材 20に取り付け金具 49を介して取り付けることにより、前面保護カバー 34がシャーシ部材 20に取り付けられる。したがって、 PDP11の非表示領域を確実に覆い隠すとともに、保護板 45を前面保護力バー 34と確実に固定することができる。

[0050] 次に、バックカバー 35は、図 5、図 7に示すように、複数（図示のものは 4分割）に分割された構成であり、その複数の分割カバー 35a〜35dは、シャーシ部材 20の垂直方向アングル 41、および前面保護カバー 34の保護板押え金具 46にねじ（図示せず )により取り付けられている。

[0051] このように、本発明においては、前面保護カバー 34は、 PDP11の前面側の画像表示領域が表出する前面枠開口部 44aを有する榭脂ゃ金属からなる前面枠 44と、この前面枠 44の前面枠開口部 44aに取り付けられかつ光学フィルターや電磁波の不要輻射を抑制するための不要輻射抑制膜が設けられたガラスなどカゝらなる保護板 45とを備えている。さらに、保護板 45は、その周辺部を前面枠 44の前面枠開口部 44aの周縁部と保護板押え金具 46とで、補強用枠 47を介して挟むことにより前面枠 44に取り付ける構成であり、前面枠 44とは別体の補強用枠 47を有する構成としている。そのため、前面枠 44の厚みを厚くしなくても、 PDP 11の前面を保護する前面保護カバー 34として、十分な強度を持たせることができる。

[0052] 特に、 PDPの大画面化が進むにつれて、前面枠 44の外形寸法、前面枠開口部 44 aの面積が大きくなる。この場合、前面枠 44の板厚が同じであると前面枠 44の強度が低下するが、前面枠 44aの内側に飾りを兼ねた補強用枠 47を別体で設けること〖こより、前面保護カバー 34として十分な強度を得ることができる。

[0053] また、本発明では、ノックカバー 35を複数に分割してシャーシ部材 20の補強用の垂直方向アングル 41に取り付け、このバックカバー 35と前面保護カバー 34とで筐体を構成している。そのため、大画面の PDP11を用いたプラズマディスプレイ装置の筐体を簡単に構成することができる。

[0054] 次に、本発明におけるプラズマディスプレイ装置のように、大型のプラズマディスプレイ装置を自立させた状態で保持するためのスタンドへの取り付け構造について、図 10〜図 13の図面を用いて説明する。

[0055] 図 10は大型のプラズマディスプレイ装置を自立させた状態で保持するためのスタンドの一例を示す斜視図、図 11は上述した大型のプラズマディスプレイ装置を背面側、すなわちノックカバー 35側から見た斜視図、図 12は図 10に示すスタンドの要部構造を示す平面図、図 13は図 10に示すスタンドにプラズマディスプレイ装置を取り付けた状態の要部構造を示す断面図である。

[0056] 図 10に示すように、スタンド 51は、キャスター 52を備えた台車 53に、金属製の角筒形状の 2本の支柱 54を取り付けることにより構成されている。金属製の固定板 55を台車 53と支柱 54に溶接などにより接合することにより、支柱 54が台車 53に立設した状態で取り付けられている。なお、図 10には、スタンド 51とプラズマディスプレイ装置との位置関係が分力るように、プラズマディスプレイ装置の内部の垂直方向アングル 4 1を図示している。

[0057] また、スタンド 51のそれぞれの支柱 54において、プラズマディスプレイ装置が取り付けられる側の面には、図 10および図 12に示すように、最上部に U字形状の切り欠き部 56が設けられるとともに、中間部に鍵穴形状の係止孔 57が設けられている。

[0058] そして、プラズマディスプレイ装置の背面側には、図 11に示すように、中間部に小径部 58aを有する円柱形状の 4個の係止ブロック 58がバックカバー 35を貫通して垂直方向アングル 41にねじ止めにより固定されている。なお、この係止ブロック 58は、図 5で示した 3本の垂直方向アングル 41のうち、両側に位置する 2本の垂直方向アンダル 41に固定されており、スタンド 51の支柱 54に設けた切り欠き部 56と係止孔 57に嵌め込むことにより、小径部 58aが切り欠き部 56と係止孔 57に係止する構造である。 [0059] すなわち、図 10〜図 13で示すプラズマディスプレイ装置の取り付け構造によれば、図 11に示すように、係止ブロック 58の小径部 58aを切り欠き部 56および係止孔 57 に引っ掛けるようにスタンド 51の支柱 54に仮固定した後、図 10および図 13に示すように、固定ねじ 59によりスタンド 51の支柱 54とプラズマディスプレイ装置の垂直方向アングル 41とを固定することにより、スタンド 51にプラズマディスプレイ装置を容易に取り付けることができる。

産業上の利用可能性

[0060] 以上のように本発明は、大画面のプラズマディスプレイ装置を提供する上で有用な発明である。

Claims

請求の範囲

[1] 複数の表示電極を配置した前面基板と前記表示電極に交差するようにデータ電極を配置した背面基板とを間に放電空間が形成されるように対向配置したプラズマデイスプレイパネルと、前記プラズマディスプレイパネルを前面側に保持し背面側に前記プラズマディスプレイパネルを駆動させるための駆動回路ブロックを配置したシャーシ部材と、前記シャーシ部材と前記プラズマディスプレイパネルとがー体となったモジュールを収容する筐体を構成する前面保護カバーおよびバックカバーとを有し、前記前面保護カバーを、前記プラズマディスプレイパネルの前面側の画像表示領域が表出する前面枠開口部を有する前面枠と、前記前面枠の前記前面枠開口部に取り付けられた保護板と、前記保護板の周辺部を前記前面枠の前記前面枠開口部の周縁部に押さえつける保護板押え金具とで構成し、前記前面枠と前記保護板押え金具との間に補強用枠を設けたことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。

[2] 前記補強用枠は、前記プラズマディスプレイパネルの表示領域に相当する補強用枠開口部を有し、かつ前記前面枠の前記前面枠開口部に前記補強用枠の前記補強用枠開口部の周縁部を表出させたことを特徴とする請求項 1に記載のプラズマデイスプレイ装置。