WO2007072677A1

WO2007072677A1 - ディスクアダプタ

Info

Publication number: WO2007072677A1
Application number: PCT/JP2006/324188
Authority: WO
Inventors: Masaaki Kikugawa
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2005-12-20
Filing date: 2006-12-04
Publication date: 2007-06-28
Also published as: JP2007172710A

Abstract

　ディスクの記録トラックに歪みが生じにくく、トラッキングエラーの発生の無いディスクアダプタを提供すること。　ディスクアダプタは、リング状に形成されたアダプタ本体１と、アダプタ本体１の内周に形成され、ディスク２の一方の面を支持する第１の突起３０と、アダプタ本体１の内周に形成され、ディスク２の他方の面を支持する第２の突起４０と、アダプタ本体１の内周に形成され、ディスク２の外周に当接する押圧部２０と、押圧部２０に弾性力を持たせるヒンジ部１０とを備え、ディスク２をアダプタ本体１の内周側に保持し、押圧部２０に、ヒンジ部１０による弾性変形量よりも大きな弾性変形量を生じる弾性体を用いたことを特徴とする。

Description

明細書

ディスクアダプタ

技術分野

[0001] 本発明は、 CDや DVDなどのディスクを保持するディスクアダプタに関する。

背景技術

[0002] 従来のディスクアダプタを図 4から図 6に示す (特許文献 1)。

図 4は同ディスクアダプタの平面図、図 5は同ディスクアダプタの要部拡大平面図、図 6は図 5の X— X線断面図である。

図 4に示すように、従来のディスクアダプタは、リング状に形成されたアダプタ本体 1 01の内周に、 3つのヒンジ部 110が等間隔に形成され、それぞれのヒンジ部 110には、一つの押圧部 120が形成されている。なお、押圧部 120には、ディスク 102の一方の面を支持する表突起 130が形成されている。また、これらヒンジ部 110の間には、ディスク 102の他方の面を支持する裏突起 140が形成されている。

押圧部 120は、図 5及び図 6に示すように、ディスク 2の外周に当接し、ヒンジ部 110 による弾性力によってディスク 102を中心方向に押圧して、る。

特許文献 1 :意匠登録第 873169号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] し力し、上記従来のディスクアダプタでは、 3つのヒンジ部 110における弾性力が弱いと、ディスク 102の回転時に、ディスクとディスクアダプタとの間でスリップが発生し、再生エラーや記録エラーを起こしてしまう。

そこで、ヒンジ部 110における弾性力を大きくする必要があるが、弾性力を大きくすると押圧部 120からの力によって、ディスク 102には中心方向への三点の集中応力が発生し、ディスク 102の記録トラックに歪みが生じ、トラッキングエラーが発生しやすくなる。

[0004] そこで本発明は、ディスクの記録トラックに歪みが生じにくぐトラッキングエラーの発生の無、ディスクアダプタを提供することを目的とする。課題を解決するための手段

[0005] 請求項 1記載の本発明のディスクアダプタは、リング状に形成されたアダプタ本体と、前記アダプタ本体の内周に形成され、ディスクの一方の面を支持する第 1の突起と、前記アダプタ本体の内周に形成され、前記ディスクの他方の面を支持する第 2の突起と、前記アダプタ本体の内周に形成され、前記ディスクの外周に当接する押圧部と、前記押圧部に弾性力を持たせるヒンジ部とを備え、前記ディスクを前記アダプタ本体の内周側に保持するディスクアダプタであって、前記押圧部に、前記ヒンジ部による弾性変形量よりも大きな弾性変形量を生じる弾性体を用いたことを特徴とする。発明の効果

[0006] 本発明によれば、一つのヒンジ部によって生じる弾性力を、弾性体によってディスクに与えるため、記録トラックの歪みを押さえるとともに、ディスクとの接触面積を多くすることで、ディスクのディスクアダプタに対するスリップを少なくすることができる。図面の簡単な説明

[0007] [図 1]本発明の一実施例によるディスクアダプタの平面図

[図 2]同ディスクアダプタの要部拡大平面図

[図 3]図 2の X— X線断面図

[図 4]従来のディスクアダプタの平面図

[図 5]同ディスクアダプタの要部拡大平面図

[図 6]図 6の X— X線断面図

符号の説明

[0008] 1 アダプタ本体

2 ディスク

10 ヒンジ部

20 押圧部

30 第 1の突起

40 第 2の突起

発明を実施するための最良の形態 [0009] 本発明の第 1の実施の形態によるディスクアダプタは、押圧部に、ヒンジ部による弹性変形量よりも大きな弾性変形量を生じる弾性体を用いたものである。本実施の形態によれば、一つのヒンジ部によって生じる弾性力を、弾性体によってディスクに与えるため、一点集中応力を広範囲に分散することができるので、記録トラックの歪みを押さえるとともに、ディスクとの接触面積を多くすることでディスクアダプタのディスク保持力を高め、ディスクのディスクアダプタに対するスリップを少なくすることができる。実施例

[0010] 以下本発明の一実施例によるディスクアダプタについて説明する。

図 1は本実施例によるディスクアダプタの平面図、図 2は同ディスクアダプタの要部拡大平面図、図 3は図 2の X— X線断面図である。

図 1に示すように、本実施例のディスクアダプタは、リング状に形成されたアダプタ本体 1の内周に、 3つのヒンジ部 10が等間隔に形成され、それぞれのヒンジ部 10には、ヒンジ部 10による弾性変形量よりも大きな弾性変形量を生じる弾性体によって押圧部 20が形成されている。なお、この押圧部 20には、ディスク 2の一方の面を支持する表突起 (第 1の突起） 30が形成されている。また、これらヒンジ部 10の間には、ディスク 2の他方の面を支持する裏突起 (第 2の突起) 40が形成されて、る。

ヒンジ部 10は、アダプタ本体 1の内周力も外周方向に向けて形成された一対の切り込み 11と、この一対の切り込み 11の間に形成された溝 12によって構成されている。従って、ヒンジ部 10は、それぞれの切り込み 11と溝 12の端部との間に形成される連接部 13によってアダプタ本体 1と連接されることで、アダプタ本体 1に対してヒンジ部 10が弾性変形可能な構成としている。ここで押圧部 20は、第 1の突起 30よりも幅方向に長ぐ一対の切り込み 11間の寸法よりも短く構成されている。なお、押圧部 20は、一対の切り込み 11間の寸法の 3分の 1以下の長さが好ましい。

[0011] ここで、アダプタ本体 1は、プラスチックにグラスファイバーを混合して固めたフアイバー強化プラスチック (FRP)が適している。グラスファイバーは無機ガラスを溶融、牽引して繊維状にしたものである。このように、アダプタ本体 1は、プラスチック単体では得られない高強度、高靭性でかつ軽量な材料であり、ヒンジ部 10の構成によって弹性力を発生させている。これに対し、押圧部 20は、材料自体によって弾性体を構成するもので、例えばゴム材など圧縮率が大きく摩擦の大きな材料が適している。本実施例において、押圧部 20は、ヒンジ部 10の構造体を弾性体とみなしたときに、このヒンジ部 10による弾性変形量よりも大きな弾性変形量を生じる弾性体である。従って、アダプタ本体 1にディスク 2を取り付ける場合には、まず押圧部 20自体の弾性変形によってディスク 2の外周部と密着し、ディスク 2のアダプタ本体 1への保持力は、ヒンジ部 10の弾性力によって発生させるものである。このようにヒンジ部 10の構造体よりも圧縮率の大きな弾性体によって押圧部 20を構成することで、ディスク 2に加わるァダプタ本体 1からの保持力を、押圧部 20によってディスク 2の外周に広範囲に付加することができる。

[0012] アダプタ本体 1に形成された 3つのヒンジ部 10は全て同じ構成である。

第 1の突起 30は、アダプタ本体 1の内周に形成され、ディスク 2の一方の面を支持する。また、第 2の突起 40は、アダプタ本体 1の内周に形成され、ディスク 2の他方の面を支持する。

ヒンジ部 10の間には、それぞれ 2つの第 2の突起 40が形成されている。 2つの第 2 の突起 40は、ヒンジ部 10の切り込み 11にそれぞれ隣接して設けて、る。

アダプタ本体 1の内径は、押圧部 20を除いて、ディスク 2の外径よりも大きな径で構成されている。

[0013] 本実施例によれば、押圧部 20に、ヒンジ部 10による弾性変形量よりも大きな弾性変形量を生じる弾性体を用いているので、一つのヒンジ部 10によって生じる弾性力を、弾性体によって広範囲でディスク 2に与えるため、一点集中応力を分散することができる。従って、ディスク 2の記録トラックの歪みを押さえるとともに、ディスク 2との接触面積を多くすることでアダプタ本体 1のディスク保持力を高め、ディスク 2のアダプタ本体 1に対するスリップを少なくすることができる。

産業上の利用可能性

[0014] 本発明のディスクアダプタは、特にスリムスロットタイプやハーフハイトドライブの垂直姿勢など、従来では再生不可能であったディスク装置において、 8センチディスクの再生として利用できる。

Claims

請求の範囲

リング状に形成されたアダプタ本体と、

前記アダプタ本体の内周に形成され、ディスクの一方の面を支持する第 1の突起と、前記アダプタ本体の内周に形成され、前記ディスクの他方の面を支持する第 2の突起と、

前記アダプタ本体の内周に形成され、前記ディスクの外周に当接する押圧部と、前記押圧部に弾性力を持たせるヒンジ部とを備え、前記ディスクを前記アダプタ本体の内周側に保持するディスクアダプタであって、

前記押圧部に、前記ヒンジ部による弾性変形量よりも大きな弾性変形量を生じる弾性体を用いたことを特徴とするディスクアダプタ。