WO2007060846A1

WO2007060846A1 - 映像切替装置および切替対象切替装置

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Publication number: WO2007060846A1
Application number: PCT/JP2006/322469
Authority: WO
Inventors: Osamu Kazumi
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2005-11-28
Filing date: 2006-11-10
Publication date: 2007-05-31
Also published as: US20090268099A1; CN101317446B; CN101317446A; JP2007150639A; JP4625404B2

Abstract

　番組中でもディスプレイが邪魔になることなく、設定値を確認しながら設定操作を行うことが可能な映像切替装置を提供する。設定操作部材であるノブ（２１）は、操作卓（１３）に設けられ、映像効果の設定値を変更するために操作される。ディスプレイ（１７）は、設定操作部材の操作に応じて設定値を表示する。ディスプレイ（１７）は、露出範囲を低減する所定の退避方向へと移動可能である。退避方向におけるディスプレイ（１７）の位置が検出される。制御部は、検出された位置情報に応じてディスプレイ（１７）の表示を制御し、ディスプレイ（１７）が退避方向へ移動したときに残った露出範囲に設定値を表示するように設定値の表示を変更する。制御部は、ディスプレイ（１７）が退避方向に移動したときにディスプレイ（１７）上での設定値の表示位置を退避方向と反対方向に変更する。

Description

明細書

映像切替装置および切替対象切替装置

技術分野

[0001] 本発明は、操作性を向上できる映像切替装置に関する。

背景技術

[0002] 従来、テレビ番組等の映像制作に、スィッチャと呼ばれる映像切替装置が用いられている。映像切替装置は、複数のカメラで撮影された映像から放送すべき映像を選択するために用いられる。

[0003] 図 6〜図 8は、従来の典型的な映像切替装置の例を示している。図 6に示されるように、映像切替装置 100は、映像監視用の多数のモニタ 102の前に配置される。図 7 および図 8は映像切替装置の平面図であり、図 8は、説明を分かりやすくするために簡略化されている。図示のように、映像切替装置 100は操作卓 104を備え、操作卓 1 04には映像切替操作のためのボタン群が配置されている。操作卓 104の奥の縁部にディスプレイ 106が備えられている。図では理解が容易なようにディスプレイ 106が寝力た状態で描かれている力実際にはディスプレイ 106は図 6に示されるように立っている。ディスプレイ 106は一般にフラットパネルディスプレイで構成されている。ディスプレイ 106は、メニューディスプレイパネルと呼ばれ、映像効果の詳細を設定するために用いられる。ディスプレイ 106を使って映像効果が登録され、その映像効果が操作卓 104の釦群を使って呼び出される。

[0004] ディスプレイ 106は、映像効果の設定値を変更するための操作部材と一体化されている。図の例では、操作部材として複数のノブ 108が、表示領域の縁部に配置されている。各ノブ 108の設定値は、該当するノブ 108に近接して表示領域の縁部に表示される。各ノブ 108が回動されると、そのノブ 108に対応する設定値が変わり、設定値の表示も変わる。

[0005] 一般に番組制作では、ディスプレイ 106を用いた詳細設定は番組準備段階でのみ行われることが多レ、。番組中は操作卓 104のみが使われることが多レ、。そこで、従来は、ディスプレイ 106は、移動したり収納できるように構成されている。番組中はモニタを見易いようにディスプレイ 106が移動される。また、ディスプレイ 106の場所力番組中の使用頻度が高い他の機器を配置するのに利用されることもある。

[0006] 従来の映像切替装置は、例えば日本国の特開 2003— 8943号公報（第 2ページ、図 1)に開示されている。

[0007] 従来の映像切替装置においては、ノブ 108等の設定用操作部材がディスプレイ 10 6に一体化されている。し力もディスプレイ 106が番組中は移動または収納されてしまう。そのため、番組中に突然発生する設定変更の要求に迅速に応えられないという問題があった。

[0008] このような問題に対処するために、ノブ 108をディスプレイ 106から分離することも考えられる。しかしながら、ノブ 108だけを残しても、ディスプレイ 106が動かされてしまえば、ノブ 108による操作の設定値を確認できなレ、。そのため、番組中の設定操作は依然として困難である。

[0009] 上記の説明では、映像切替装置に関連して本発明の背景における問題を説明した。しかし、映像以外の切替対象を切り替える切替装置においても同様の問題が生じ得る。映像以外の切替対象切替装置は、例えば、音声切替装置および照明装置である。音声切替装置はミキサと呼ばれ、映像切替装置と同様に切替操作用の操作卓を備え、放送やイベント会場などで使用される。照明装置も切替操作用の操作卓を備え、放送やイベント会場などで使用される。このように切替対象が異なっていても、準備が終わった後にディスプレイが移動されると、突然発生する設定変更の要求に迅速に応えられない、という問題が生じ得る。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0010] 本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、番組中でもディスプレイが邪魔になることなぐ設定値を確認しながら設定操作を行うことが可能な映像切替装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0011] 本発明の一態様の映像切替装置は、映像を切り替えるために操作される操作卓と

、操作卓に設けられ、映像効果の設定値を変更するために操作される設定操作部材と、設定操作部材の操作に応じた設定値を表示するディスプレイと、ディスプレイの露出範囲を低減する所定の退避方向へとディスプレイを移動する移動機構と、退避方向におけるディスプレイの位置を検出するディスプレイ位置検出部と、ディスプレイ位置検出部により検出された位置情報に応じてディスプレイの表示を制御する制御部と、を備え、制御部は、ディスプレイが退避方向へ移動したときに残った露出範囲に設定値を表示するように設定値の表示を変更する。

[0012] 本発明の別の態様の映像切替装置は、映像を切り替えるために操作される操作卓と、映像効果を設定するために用いられ、映像効果の設定値を表示するディスプレイと、ディスプレイの露出範囲を低減する所定の退避方向へとディスプレイを移動する移動機構と、退避方向におけるディスプレイの位置を検出するディスプレイ位置検出部と、ディスプレイ位置検出部により検出された位置情報に応じてディスプレイの表示を制御する制御部と、を備え、制御部は、ディスプレイが退避方向へ移動したときに残った露出範囲に設定値を表示するように設定値の表示を変更する。

[0013] 本発明の別の態様は、切替対象の切替えを行う切替対象切替装置であり、この切替装置は、切替対象を切り替えるために操作される操作卓と、操作卓に設けられ、切替対象の効果設定の設定値を変更するために操作される設定操作部材と、設定操作部材の操作に応じた設定値を表示するディスプレイと、ディスプレイの露出範囲を低減する所定の退避方向へとディスプレイを移動する移動機構と、退避方向におけるディスプレイの位置を検出するディスプレイ位置検出部と、ディスプレイ位置検出部により検出された位置情報に応じてディスプレイの表示を制御する制御部と、を備え、制御部は、ディスプレイが退避方向へ移動したときに残った露出範囲に設定値を表示するように設定値の表示を変更する。

[0014] 本発明の別の態様は、切替対象の切替えを行う切替対象切替装置であり、この切替装置は、切替対象を切り替えるために操作される操作卓と、切替対象の効果設定を行うために用いられ、効果設定の設定値を表示するディスプレイと、ディスプレイの露出範囲を低減する所定の退避方向へとディスプレイを移動する移動機構と、退避方向におけるディスプレイの位置を検出するディスプレイ位置検出部と、ディスプレイ位置検出部により検出された位置情報に応じてディスプレイの表示を制御する制御部と、を備え、制御部は、ディスプレイが退避方向へ移動したときに残った露出範囲に設定値を表示する。

[0015] 本発明の別の態様は、映像を切り替えるために操作される操作卓と、映像効果を設定するために用いられ、映像効果の設定値を表示するディスプレイとを備えた映像切替装置におけるディスプレイ表示制御方法であって、ディスプレイの露出範囲を低減する所定の退避方向へとディスプレイが移動したときに、退避方向におけるデイスプレイの位置を検出し、検出された位置情報に応じてディスプレイの表示を制御し、ディスプレイが退避方向へ移動したときに残った露出範囲に設定値を表示するように設定値の表示を変更する。

[0016] 本発明の別の態様は、切替対象を切り替えるために操作される操作卓と、切替対象の効果設定を行うために用いられ、効果設定の設定値を表示するディスプレイとを備えた切替対象切替装置におけるディスプレイ表示制御方法であって、ディスプレイの露出範囲を低減する所定の退避方向へとディスプレイを移動したときに、退避方向におけるディスプレイの位置を検出し、検出された位置情報に応じてディスプレイの表示を制御し、ディスプレイが退避方向へ移動したときに残った露出範囲に設定値を表示するように設定値の表示を変更する。

[0017] 以下に説明するように、本発明には他の態様が存在する。したがって、この発明の開示は、本発明の一部の態様の提供を意図しており、ここで記述され請求される発明の範囲を制限することは意図していない。

図面の簡単な説明

[0018] [図 1]図 1は、本発明の実施の形態に係る映像切替装置の平面図

[図 2]図 2は、映像切替装置の構成をディスプレイ表示と共に模式的に示す図

[図 3A]図 3Aは、ディスプレイが第 1段位置にあるときの映像切替装置を示す側面図 [図 3B]図 3Bは、ディスプレイが第 2段位置にあるときの映像切替装置を示す側面図 [図 3C]図 3Cは、ディスプレイが第 3段位置にあるときの映像切替装置を示す側面図 [図 4A]図 4Aは、ディスプレイが第 1段位置にあるときの映像切替装置を示す平面図 [図 4B]図 4Bは、ディスプレイが第 2段位置にあるときの映像切替装置を示す平面図 [図 4C]図 4Cは、ディスプレイが第 3段位置にあるときの映像切替装置を示す平面図 O 園 5]図 5は、本発明の実施の形態に係る映像切替装置のブロック図

[図 6]図 6は、従来の映像切替装置を示す図

[図 7]図 7は、従来の映像切替装置を示す図

[図 8]図 8は、従来の映像切替装置を示す図

符号の説明

映像切替装置

13 操作卓

15 ボタン群

17 ディスプレイ

19 設定操作部

21 ノブ

25 表示領域

27 分割領域

31 第 1分割画像

32 第 2分割画像

33 設定値画像

41 移動機構

51 制御部

53 ディスプレイ位置検出部

発明を実施するための最良の形態

[0020] 以下に本発明の詳細な説明を述べる。ただし、以下の詳細な説明と添付の図面は発明を限定するものではない。代わりに、発明の範囲は添付の請求の範囲により規定される。

[0021] 本発明の映像切替装置は、映像を切り替えるために操作される操作卓と、操作卓に設けられ、映像効果の設定値を変更するために操作される設定操作部材と、設定操作部材の操作に応じた設定値を表示するディスプレイと、ディスプレイの露出範囲を低減する所定の退避方向へとディスプレイを移動する移動機構と、退避方向におけるディスプレイの位置を検出するディスプレイ位置検出部と、ディスプレイ位置検出部により検出された位置情報に応じてディスプレイの表示を制御する制御部と、を備え、制御部は、ディスプレイが退避方向へ移動したときに残った露出範囲に設定値を表示するように設定値の表示を変更する。

[0022] この構成により、ディスプレイが退避方向へ移動可能に設けられ、この移動によってディスプレイが番組中に邪魔になるのを回避できる。ノブ等の設定操作部材は操作卓に備えられるので、ディスプレイが移動しても操作部材は操作可能である。また、ディスプレイが移動して露出範囲が減っても、残った露出範囲に設定値を表示するように設定値の表示が制御される。したがって、番組中でもディスプレイが邪魔になることなぐ設定値を確認しながら設定操作を行うことが可能な映像切替装置を提供すること力 Sできる。

[0023] このように、本発明は、映像効果設定用のディスプレイを退避方向に移動可能に設け、設定操作部材を操作卓に設け、ディスプレイの退避方向の移動に応じて設定値の表示を変更することにより、番組中でもディスプレイが邪魔になることなぐ設定値を確認しながら設定操作を行うことができる映像切替装置を提供することができる。

[0024] 制御部は、ディスプレイが退避方向に移動したときに、ディスプレイ上での設定値の表示位置を退避方向と反対方向に変更してょレ、。

[0025] この構成により、ディスプレイが退避方向へ移動しても、設定値表示を退避方向と反対方向に移動することによって、部分的に残った露出範囲に設定値表示を残すことがでさる。

[0026] また、移動機構は、ディスプレイを、表示領域の全体が露出する全露出位置から、表示領域の一部が露出する部分露出位置へ移動可能に構成されてよぐ制御部は、ディスプレイが全露出位置にあるときは表示領域における退避方向側の縁部に設定値を表示してよぐディスプレイが部分露出位置にあるときは表示領域の露出範囲における退避方向側の縁部に設定値を表示してよい。

[0027] この構成により、ディスプレイの表示領域の全体が露出しているときも、一部が露出しているときも、露出範囲内で退避方向側の縁部に設定値が表示される。ディスプレィの位置が変わっても設定値の表示位置を維持することができ、設定値の視認が容易になり、設定操作を同様のやり方で行うことができる。 [0028] また、ディスプレイは、表示領域を分割した複数の分割領域に複数の分割画像をそれぞれ表示してよぐ複数の分割画像が設定値を表示する設定値画像を含んでよく、制御部は、ディスプレイの位置情報に応じて複数の分割画像の並びを変更して、設定値画像の表示位置を移動してょレ、。

[0029] この構成により、設定値の表示位置を好適に変更できる。この構成では、退避方向の分割画像幅に対応する移動幅で段階的にディスプレイが退避方向に移動するように移動機構が構成されてよい。そして、ディスプレイの移動に連動して分割画像が並び替えられてよレ、。また、一つの分割画像が露出範囲に残るディスプレイ位置では、設定値画像が露出範囲に配置されてよい。これにより、ディスプレイの露出を最低限にしつつ、設定値の表示を残すことができる。

[0030] また、設定操作部材は、ディスプレイの表示領域の全体が露出しているときのディスプレイの退避方向側の縁部に隣接して配置されてよい。この構成により、設定値の表示と設定操作部材を近接させることができ、設定値を確認しながらの操作が容易になる。

[0031] 本発明の別の態様において、映像切替装置は、設定操作部材が上述の構成と同様に操作卓に設けられる構成に限定されない。設定操作部がディスプレイに設けられ、設定操作がディスプレイを使って行われてよレ、。例えば、ディスプレイがタツチパネルであり、タツチパネルが設定操作部として機能する。この態様でも、ディスプレイの移動に応じて設定値表示が変更されて、設定値表示が隠れるのを回避でき、番組中でも設定操作が可能になる。タツチパネルを利用する場合には、設定操作部もデイスプレイ位置に応じて変更することが好適である。典型的には、ディスプレイの移動に応じて、設定操作部（ボタン等）の位置がディスプレイ上で反対方向に移動される。

[0032] 本発明の別の態様は、切替対象の切替えを行う切替対象切替装置である。この態様では、切替対象が映像に限定されない。設定値を表示するディスプレイを備える切替装置には本発明を好適に適用できる。切替対象は音声でもよぐこの場合には、切替装置が音声切替装置であり、すなわち、本発明が音声切替装置に適用される。音声切替装置は、ミキサとよばれる音声調整卓でよい。また、切替対象が照明でもよぐこの場合には、切替対象切替装置が照明切替装置であり、すなわち、本発明が照明切替装置に適用される。照明切替装置は、照明調光の切替を行う照明調光卓でよい。さらに、切替対象が複数種類でもよ例えば、切替対象切替装置が映像と音声の切替を行ってよい。

[0033] 本態様では、切替対象は限定されないが、上述の本発明の利点が得られる。すなわち、ディスプレイが退避方向へ移動可能に設けられ、この移動によってディスプレィが邪魔になるのを回避できる。ノブ等の設定操作部材は操作卓に備えられるので、ディスプレイが移動しても操作部材は操作可能である。また、ディスプレイが移動して露出範囲が減っても、残った露出範囲に設定値を表示するように設定値の表示が制御される。このように、音声効果や調光等でも設定値を表示するディスプレイを備える切替装置であれば本発明を好適に適用でき、そして、ディスプレイが邪魔になることなぐ設定値を確認しながら設定操作を行うことが可能な切替対象切替装置を提供すること力 Sできる。

[0034] 本発明の別の態様では、切替対象が映像に限定されず、例えば音声でもよぐ照明でもよい。さらに、この態様は、設定操作部材が上述の構成と同様に操作卓に設けられる構成に限定されない。これらの限定はないが、この態様でも上述した本発明の利点が同様に得られる。

[0035] 以下、本発明の実施の形態に係る映像切替装置について、図面を用いて説明する

[0036] 本発明の実施の形態に係る映像切替装置を図 1に示す。図 1において、映像切替装置 11は、操作卓 13を備え、操作卓 13には映像切替操作のためのボタン群 15が配置されている。操作卓 13の奥の縁部にディスプレイ 17が備えられている。図では理解が容易なようにディスプレイ 17が寝かした状態で描かれているが、実際にはディスプレイ 17は立っている。ディスプレイ 17は、既に述べたように、フラットパネルデイスプレイで構成されており、メニューディスプレイパネルと呼ばれ、映像効果の詳細を設定するために用いられる。

[0037] 操作卓 13は、ディスプレイ 17の近傍に設定操作部 19を備え、設定操作部 19は、ディスプレイ 17を利用して映像効果の設定値を変更するための設定操作部材で構成されている。このように、本実施の形態では、設定操作部材が、ディスプレイ 17に一体化されず、操作卓 13側に配置されている。本実施の形態では、操作部材としてノブ 21とボタン 23が備えられており、これらは左右に隣接して並んでいる。以下の説明では、これら設定操作部材のうちのノブ 21を主な例として用いて本発明について説明する。

[0038] 図 2は、映像切替装置 11をディスプレイ表示と共に示す模式化された図である。ノブ 21は、操作卓 13の奥側の縁付近に配置されており、ディスプレイ 17の手前に位置している。ディスプレイ 17は、ノブ 21に近い下側の縁部に設定値を表示する。各ノブ 21の設定値が、該当するノブ 21の近傍に位置するように表示される。ノブ 21が操作者により回されると、回動角に応じて設定値が変わり、設定値の変更がディスプレィ表示に反映される。

[0039] 図 2のディスプレイ表示についてさらに説明すると、本実施の形態では、ディスプレィ 17の表示領域 25が、複数の分割領域 27に分割される（物理的には画面が一つである力複数の領域からなる合成画像を表示する）。図の例では、分割領域 27の数が上中下の 3つであり、それらが上下に並んでいる。 3つの分割領域 27にはそれぞれ 3つの分割画像が表示される。各々の分割画像は、ディスプレイ 17を使って提示される何らかの情報表示画像である。図の例では、 3つの分割画像は、第 1分割画像 3 1、第 2分割画像 32および設定値画像 33 (第 3の分割画像に相当する）である。設定値画像 33は、ノブ 21を使って設定される設定値の画像である。図 2の状態では、第 1 分割画像 31が上段 (第 1段目）の分割領域 27に表示され、第 2分割画像 32が中段（第 2段目）の分割領域 27に表示され、設定値画像 33が下段 (第 3段目）の分割領域 27に表示されている。これにより、ノブ 21の近傍に設定値画像 33が表示されているので、ノブ 21の機能と設定値の把握が操作者にとって容易である。

[0040] 本実施の形態では、下記のようにディスプレイ 17が上下に移動可能である。そして、ディスプレイ 17の移動に応じて、上記の複数の分割画像が並び替えられ、これにより設定値の表示位置が変えられる。

[0041] 図 3A〜図 3Cおよび図 4A〜図 4Cは、ディスプレイ 17の移動機構 41の例を示してレ、る。図示のように、操作卓 13の本体の背後に支柱 43が立てられている。ディスプレィ 17は、支柱 43に沿って上下にスライド可能であり、これによりディスプレイ 17が上下にスライドする。本実施の形態では、ディスプレイ 17の高さを 3段階で調整可能である。

[0042] 図 3Aおよび図 4Aに示されるように、第 1段では、ディスプレイ 17が最も高い位置にあり、ディスプレイ 17の表示領域 25の全体が操作卓 13の上面より上にあり、露出している。すなわち、表示領域 25の全体が操作者の視界の中にある。

[0043] 図 3Bおよび図 4Bに示されるように、第 2段では、ディスプレイ 17が少し下に移動する。このとき、表示領域 25の一部が操作卓 13の背後に隠れて見えなくなり、残った一部が露出する。具体的には、表示領域 25の 3分の 1が隠れて、 3分の 2が露出しており、上段および中段の 2つの分割領域 27が操作者に見える。

[0044] 図 3Cおよび図 4Cに示されるように、第 3段では、ディスプレイ 17がさらに下に移動する。この状態でも、表示領域 25の一部が操作卓 13の背後に隠れて見えず、残つた一部が露出する。ただし、露出量は少なくなる。具体的には、表示領域 25の 3分の 2が隠れて、 3分の 1が露出しており、上段の 1つの分割領域 27のみが操作者に見える。

[0045] 移動機構 41は、ディスプレイ 17を上記の 3段階の位置で固定する係合構造を備えている。ディスプレイ 17を移動するときは、操作者により係合が解除されて、ディスプレイ 17が手で動かされ、再び係合操作が行われる。

[0046] 上記の上下方向は、ディスプレイ 17の露出範囲を低減する方向であり、本発明の退避方向に相当する。また、第 1段のディスプレイ位置は、表示領域 25の全体が露出する位置であり、本発明の全露出位置に相当する。また、第 2段および第 3段のデイスプレイ位置は、表示領域 25の一部が露出する位置であり、本発明の部分露出位置に相当する。

[0047] 次に、図 5を参照し、映像切替装置 11の構成と共に、ディスプレイ 17の表示を制御する構成について説明する。既に説明したように、映像切替装置 11は、ボタン群 15 、ディスプレイ 17および設定操作部 19を備え、設定操作部 19は複数のノブ 21を備えている。さらに、映像切替装置 11は、制御部 51とディスプレイ位置検出部 53を備えている。制御部 51は CPU等で構成されるコンピュータであり、図示の構成を含む映像切替装置 11の全体を制御してレ、る。 [0048] ボタン群 15からは、ボタン操作信号が制御部 51に入力される。制御部 51は、ボタン操作信号に応答し、ボタン操作に従って映像を切り換える。

[0049] 設定操作部 19は制御部 51にノブ 21の回動操作信号を入力する。本実施の形態では、各ノブ 21にエンコーダが備えられている。エンコーダがノブ 21の回動角を検出し、回動角が回動操作信号として制御部 51に送られる。制御部 51は、ノブ 21の回動角に応じて設定値を変更する。

[0050] また、制御部 51は、画像処理機能を持ち、ディスプレイ 17の表示データを生成してディスプレイ 17に送る。ディスプレイ 17は、制御部 51から提供された表示データを表示する。制御部 51は、ノブ 21の操作に応じて設定値を変更すると、変更後の設定値を反映した表示データをディスプレイ 17に送り、表示させる。

[0051] 図 2を用いて説明したように、本実施の形態では、ディスプレイ 17は、 3つの分割画像（31〜33)の合成画像を表示する。制御部 51は、これら 3つの分割画像を合成した表示データを生成し、合成画像の表示データをディスプレイ 17に送る。

[0052] ディスプレイ位置検出部 53は、ディスプレイ 17の上下方向の位置を検出する。既に説明したように、本実施の形態では、ディスプレイ 17の高さ力 ¾段階で調整される。ディスプレイ位置検出部 53は、移動機構 41に設けられており、ディスプレイ 17が 3つの位置のいずれに位置しているかを検出する。ディスプレイ位置検出部 53は、例えば、 3つのディスプレイ位置にそれぞれ対応する 3つのスィッチで構成される。スイツチのオンオフによりディスプレイ位置が検出される。

[0053] ディスプレイ位置検出部 53は、ディスプレイ位置を制御部 51に伝える。制御部 51 は、ディスプレイ位置に応じて 3つの分割画像の並び替えを行い、並替後の画像の表示データをディスプレイ 17に表示させ、これにより設定値画像 33の位置を変更する。

[0054] 以上に図 5の各部構成について説明した。次に、本実施の形態に係る映像切替装置 11の動作にっレ、て説明する。

[0055] ディスプレイ 17を用いた詳細設定は、番組準備段階で行われることが多い。このとき、図 3Aおよび図 4Aに示されるように、ディスプレイ 17が、最も高い第 1段の位置に好適に配置される。このディスプレイ位置がディスプレイ位置検出部 53により検出されて制御部 51に入力される。

[0056] 制御部 51は、ディスプレイ位置に応じて、分割画像の配置を制御する。ディスプレィ 17が第 1段の位置にあるときは、図示のように 3つの分割画像が配置される。具体的には、第 1分割画像 31および第 2分割画像 32が上段および中段の分割領域 27 にそれぞれ配置される。そして、ノブ 21に対応する設定値画像 33が、下段の分割領域 27に配置される。

[0057] 操作者は、設定値画像 33を見ながらノブ 21を回して設定値を調整する。ノブ 21と設定値画像 33が近いので、ノブ 21の設定値の確認が容易であり、調整作業も容易である。

[0058] 番組準備が終わると、番組中の映像切替操作の邪魔にならないように、ディスプレィ 17が下方に退避される。ディスプレイ 17の高さは必要に応じて調整される。

[0059] 図 3Bおよび図 4Bの例では、ディスプレイ 17が第 2段の位置にあり、ディスプレイ 17 の表示領域 25のうちの 3分の 2が露出している。このディスプレイ位置がディスプレイ位置検出部 53により検出されて、制御部 51に入力される。

[0060] 制御部 51は、ディスプレイ位置に応じて、分割画像を並び替える処理を行う。第 2 段のディスプレイ位置が検出されると、制御部 51は、設定値画像 33の表示位置を一つ上の段の分割領域 27に変える。すなわち、設定値画像 33が中段に表示される。代わりに、第 2分割画像 32が、中段の分割領域 27から下段の分割領域 27へと移される。上段の第 1分割画像 31の表示は維持される。

[0061] 上記の並替えにより、設定値画像 33は、表示領域 25の露出範囲では下側の縁部に位置することになる。ノブ 21と設定値画像 33の位置関係はディスプレイ 17の移動前後で維持される。最下段に移された第 2分割画像 32は、操作卓 13の本体の後ろに隠れて見えなくなる。

[0062] 図 3Cおよび図 4Cの例では、ディスプレイ 17がさらに下がり、第 3段の位置にある。

ディスプレイ 17の表示領域 25のうちの 3分の 1が露出している。このディスプレイ位置が検出されると、制御部 51は、さらに、分割画像を並び替える処理を行う。この場合、制御部 51は、設定値画像 33の表示位置を上段の分割領域 27に移す。最上段にあつた第 1分割画像 31は、中段の分割領域 27に移される。 [0063] 上記の動作では、ディスプレイ 17が下がった結果、上段の分割領域 27だけが操作卓 13の上に残っている。この上段の分割領域 27へと設定値画像 33が移されている。ここでも、設定値画像 33は、表示領域 25の露出範囲では下側の縁部に位置することになり、そして、ノブ 21と設定値画像 33の位置関係は維持される。他の 2つの分割画像 (第 1分割画像 31および第 2分割画像 32)は、操作卓 13の本体の後ろに隠れて見えなくなる。

[0064] 番組中は原則としてはディスプレイ 17を使った設定操作は行われないことが多い。

本実施の形態では、ディスプレイ 17が下方に下がって操作卓 13の後ろに隠れるので、ディスプレイ 17がモニタ監視等の邪魔になるのを回避できる。

[0065] しかし、番組中に、設定変更の要求が突然に発生することがある。このような場合に、本実施の形態では、ノブ 21が操作卓 13に配置されており、隠れていない。さらに、設定値画像 33が、部分的に残った表示領域に表示されており、設定値が操作者に分かる。したがって、操作者は、突然発生した設定要求に対処し、現在の設定値を確認しながらノブ 21を操作して調整作業を即座に行うことができる。

[0066] 以上に本発明の実施の形態に係る映像切替装置 11について説明した。本実施の形態によれば、ディスプレイ 17が退避方向（上記の例では上下方向）へ移動可能に設けられ、この移動によってディスプレイ 17が番組中に邪魔になるのを回避できる。設定操作部材であるノブ 21は操作卓 13に備えられるので、ディスプレイ 17が移動しても操作部材は操作可能である。また、ディスプレイ 17が移動して露出範囲が減っても、残った露出範囲に設定値を表示するように設定値の表示が制御される。したがつて、番組中でもディスプレイ 17が邪魔になることなぐ設定値を確認しながら設定操作を行うことが可能である。

[0067] また、本実施の形態によれば、ディスプレイ 17が退避方向に移動しても、設定値の表示を退避方向と反対向きに移動する処理を行うことによって、部分的に残った露出範囲に設定値表示を残すことができる。

[0068] また、本実施の形態によれば、ディスプレイが全露出位置 (第 1段位置)から、部分露出位置 (第 2段位置、第 3段位置)へ移動する。制御部 51は、ディスプレイ 17が全露出位置にあるときは表示領域 25における退避方向側の縁部に設定値を表示し、ディスプレイ 17が部分露出位置にあるときは表示領域 25の露出範囲における退避方向側の縁部に設定値を表示する。これにより、表示領域 25の全体が露出しているときも、一部が露出しているときも、露出範囲内で退避方向側の縁部に設定値が表示される。ディスプレイの位置が変わっても設定値の表示位置を維持することができる。上記の例では、ノブ 21と設定値表示の位置関係が保たれる。したがって、デイスプレイ 17の位置に拘わらず設定値の視認が容易であり、設定操作も同様のやり方で行うことができる。

[0069] また、本実施の形態によれば、ディスプレイ 17は、複数の分割領域 27に複数の分割画像をそれぞれ表示し、複数の分割画像が設定値画像 33を含み、制御部 51は、ディスプレイ 17の位置情報に応じて分割画像の並びを変更する。これにより、設定値の表示位置を好適に変更できる。

[0070] 上記の例では、退避方向の分割画像幅に対応する移動幅で段階的にディスプレイ 17が移動するように、移動機構が構成されている。そして、ディスプレイ 17の移動に連動して分割画像が並び替えられる。特に、一つの分割画像が露出範囲に残るディスプレイ位置では、設定値画像が露出範囲に残される。これにより、ディスプレイ 17 の露出を最低限にしつつ、設定値の表示を残すことができる。

[0071] また、本実施の形態では、設定操作部材は、ディスプレイ 17の表示領域 25の全体が露出しているときのディスプレイ 17の退避方向側の縁部に隣接して配置されている。この構成により、設定値の表示と設定操作部材を近接させることができ、設定値を確認しながらの操作が容易になる。

[0072] 次に、上記の実施の形態の変形例を説明する。上記の実施の形態では、ディスプレイ 17が手動で移動された。しかし、本発明の範囲内で、ディスプレイ 17が機械的に移動されてもよレ、。例えば、ディスプレイ 17がモータ動力によって移動されてもよい。この場合、モータ制御回路がモータの回動角を決定し、回動角決定値を実現するようにモータを制御してよい。このとき、モータ制御回路が、回動角決定値を制御部 51 に伝えることにより、ディスプレイ位置検出部 53として機能してよレ、。あるいは、デイスプレイ位置はセンサで検出されてもよレ、。モータ回動角がエンコーダ等で検出され、モータ回動角からディスプレイ位置が算出されてよい。 [0073] 上記の実施の形態では、設定操作部材として主にノブ 21が説明された。しかし、設定操作部材はノブ 21に限定されない。例えば、前述したように、図 1および図 2に示されるボタン 23も設定操作部材である。図 4に示したように、ボタン 23の設定値表示（オンまたはオフ）も、ノブ 21の設定値表示と共に、ディスプレイ位置に応じて制御される。さらに、設定操作部材は、他の種類の操作部材でもよい。

[0074] 上記の実施の形態では、ディスプレイ 17の位置が段階的に調整された。しかし、デイスプレイ 17の位置は無段階で調整されてよい。この場合、設定値の表示位置も無段階で調整されることが望ましい。

[0075] 上記の実施の形態では、分割画像の並替えによって設定値の表示位置が変更された。しかし、本発明の範囲内で、他の処理で表示位置が変更されてよレ、。例えば、画面がスクロールされてもょレ、。

[0076] 上記の実施の形態では、操作卓 13の背後に隠れた部分にも情報が表示された。これに対して、操作卓 13の背後に隠れる部分には情報が表示されず、表示が無地等でもよい。

[0077] 上記の実施の形態において、ノブ 21は、マルチファンクション機能に対応していてよい。この場合、各ノブ 21が複数種類の設定値に対応する。ノブ 21の機能が変更されると、それに応じて設定値表示も変えられる。また、本発明の範囲内で、ディスプレィ 17が上述した画像と異なる他の画像も表示してよいことはもちろんであり、上記の例の 3分割画像とは別の画像も表示してよいことももちろんである。

[0078] また、本実施の形態では、表示領域 25の露出範囲に設定値表示を残すための表示変更処理として、設定値の表示が移動された。しかし、移動以外の表示変更処理で、設定値が露出範囲に残されてもよい。例えば表示が変形されてもよい。表示変形処理が、上述してきた表示移動処理と組み合わされてもよレ、。

[0079] 表示変形の一例としては、画像が縮小されてよい。例えば、画像の縦横比が変更される。ディスプレイ 17が下がると、縦方向の寸法が縮小されて、画像が露出範囲に収められる。簡単な例としては、画像の縦横比が「4 : 3」から「16 : 9」に変更されてもよい

[0080] 表示変形の別の例では、ディスプレイ 17が下がったときに、設定値表示が、グラフィック（図形)からテキストに変更される。例えば、設定値の数値が数字で表示される。これにより表示サイズを縮小でき、設定値表示を露出範囲に残すことができる。

[0081] また、本実施の形態では、ディスプレイ 17が上下に移動された。しかし、本発明の範囲内で別の方向にディスプレイ 17が移動されてよレ、。すなわち、本発明の退避方向は上下方向に限定されなレ、。

[0082] また、本実施の形態では、ディスプレイ 17が操作卓 13の背後に隠れた。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば、ディスプレイ 17が操作卓 13に収容されてもよい。

[0083] また、本実施の形態では、設定操作部とその操作部材が操作卓 13側に設けられた。しかし、設定操作部を操作卓 13に設けない構成も実現可能である。例えば、設定操作部がディスプレイ 17に設けられる。典型的には、ディスプレイ 17がタツチパネルであり、タツチパネルが設定操作部として機能する。この場合、タツチパネル上の設定操作部は、設定値表示の近傍に好適に配置される。そして、好ましくは、ディスプレイ 17の位置に応じて、設定操作部もディスプレイ 17上で変更される。好適には、デイスプレイ 17の移動に応じて、設定操作部（ボタン等）の位置をディスプレイ 17上で反対方向に移動する。これにより、設定操作部の隠れも回避でき、すなわち露出を維持できる。このような構成によっても、番組中における設定値を確認しながらの設定操作が可能である。

[0084] また、本実施の形態では、ディスプレイ 17が一般的なフラットパネルディスプレイであった。しかし、折曲げ可能なフレキシブルなディスプレイが適用されてもよレ、。この構成は、操作卓 13が薄型の場合に有利である。ディスプレイが折り曲げられて、一部が操作卓 13の下方に納められてよい。この場合も、操作卓 13の上に残った表示領域に、設定値表示が好適に行われる。

[0085] また、本実施の形態は映像切替装置であり、切替対象が映像であった。この映像切替装置は、切替対象切替装置の一例ということができる。別の例では、切替対象切替装置が、音声を切替対象とする音声切替装置であり、要するに、ミキサとよばれる音声調整卓である。あるいは、別の例では、切替対象切替装置が、照明等を切替対象とする照明切替装置であり、要するに、照明等の調光の調整を行う照明調光卓である。このように切替対象が映像に限らず、音声や照明調光等の切替を行う場合にも、音声効果や調光等の設定値を表示するディスプレイが備えられていれば、本発明を好適に適用できる。そして、本発明の利点が同様に得られる。番組やイベントなどの本番中などにディスプレイが邪魔になることなぐ設定値を確認しながら設定操作を行うことが可能になる。なお、本発明の範囲内で、さらに、切替対象が複数種類でもよいことはもちろんである。例えば、映像と音声が操作卓によって切り替えられてよい。

[0086] 以上に現時点で考えられる本発明の好適な実施の形態を説明したが、本実施の形態に対して多様な変形が可能なことが理解され、そして、本発明の真実の精神と範圏内にあるそのようなすべての変形を添付の請求の範囲が含むことが意図されている。

産業上の利用可能性

[0087] 以上のように、本発明にかかる映像切替装置は、番組中でもディスプレイが邪魔になることなぐ設定値を確認しながら設定操作を行うことができるという効果を有し、番組制作用のスィッチャ等として有用である。

Claims

請求の範囲

[1] 映像を切り替えるために操作される操作卓と、

前記操作卓に設けられ、映像効果の設定値を変更するために操作される設定操作部材と、

前記設定操作部材の操作に応じた前記設定値を表示するディスプレイと、前記ディスプレイの露出範囲を低減する所定の退避方向へと前記ディスプレイを移動する移動機構と、

前記退避方向における前記ディスプレイの位置を検出するディスプレイ位置検出部と、

前記ディスプレイ位置検出部により検出された位置情報に応じて前記ディスプレイの表示を制御する制御部と、

を備え、前記制御部は、前記ディスプレイが前記退避方向へ移動したときに残った露出範囲に前記設定値を表示するように前記設定値の表示を変更することを特徴とする映像切替装置。

[2] 前記制御部は、前記ディスプレイが前記退避方向に移動したときに、前記ディスプレイ上での前記設定値の表示位置を前記退避方向と反対方向に変更することを特徴とする請求項 1に記載の映像切替装置。

[3] 前記移動機構は、前記ディスプレイを、表示領域の全体が露出する全露出位置から、前記表示領域の一部が露出する部分露出位置へ移動可能に構成され、前記制御部は、前記ディスプレイが前記全露出位置にあるときは前記表示領域における前記退避方向側の縁部に前記設定値を表示し、前記ディスプレイが前記部分露出位置にあるときは前記表示領域の露出範囲における前記退避方向側の縁部に前記設定値を表示することを特徴とする請求項 2に記載の映像切替装置。

[4] 前記ディスプレイは、前記表示領域を分割した複数の分割領域に複数の分割画像をそれぞれ表示し、前記複数の分割画像が前記設定値を表示する設定値画像を含んでおり、

前記制御部は、前記ディスプレイの位置情報に応じて前記複数の分割画像の並びを変更して、前記設定値画像の表示位置を移動することを特徴とする請求項 1に記載の映像切替装置。

[5] 前記設定操作部材は、前記ディスプレイの表示領域の全体が露出しているときの前記ディスプレイの前記退避方向側の縁部に隣接して配置されていることを特徴とする請求項 1に記載の映像切替装置。

[6] 映像を切り替えるために操作される操作卓と、

映像効果を設定するために用いられ、前記映像効果の設定値を表示するディスプレイと、

前記ディスプレイの露出範囲を低減する所定の退避方向へと前記ディスプレイを移動する移動機構と、

[7] 切替対象の切替えを行う切替対象切替装置であって、

前記切替対象を切り替えるために操作される操作卓と、

前記操作卓に設けられ、前記切替対象の効果設定の設定値を変更するために操作される設定操作部材と、

を備え、前記制御部は、前記ディスプレイが前記退避方向へ移動したときに残った露出範囲に前記設定値を表示するように前記設定値の表示を変更することを特徴とする切替対象切替装置。

[8] 切替対象の切替えを行う切替対象切替装置であって、

前記切替対象を切り替えるために操作される操作卓と、

前記切替対象の効果設定を行うために用いられ、効果設定の設定値を表示するデイスプレイと、

[9] 映像を切り替えるために操作される操作卓と、映像効果を設定するために用いられ、前記映像効果の設定値を表示するディスプレイとを備えた映像切替装置におけるディスプレイ表示制御方法であって、

前記ディスプレイの露出範囲を低減する所定の退避方向へと前記ディスプレイが移動したときに、前記退避方向における前記ディスプレイの位置を検出し、

検出された位置情報に応じて前記ディスプレイの表示を制御し、前記ディスプレイが前記退避方向へ移動したときに残った露出範囲に前記設定値を表示するように前記設定値の表示を変更することを特徴とする映像切替装置におけるディスプレイ表示制御方法。

[10] 切替対象を切り替えるために操作される操作卓と、前記切替対象の効果設定を行うために用いられ、効果設定の設定値を表示するディスプレイとを備えた切替対象切替装置におけるディスプレイ表示制御方法であって、

前記ディスプレイの露出範囲を低減する所定の退避方向へと前記ディスプレイを移動したときに、前記退避方向における前記ディスプレイの位置を検出し、検出された位置情報に応じて前記ディスプレイの表示を制御し、前記ディスプレイが前記退避方向へ移動したときに残った露出範囲に前記設定値を表示するように前記設定値の表示を変更することを特徴とする切替対象切替装置におけるディスプレィ表示制御方法。