WO2007058288A1 - 含炭素粒子回収装置及び含炭素粒子回収方法 - Google Patents

含炭素粒子回収装置及び含炭素粒子回収方法 Download PDF

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Abstract

 本発明の課題は、より容易な操作で効果的に含炭素粒子を回収することができる装置や方法を開発するにいたった。すなわち、本発明は、効果的に含炭素粒子を容易に効果的に回収することができる装置や方法を提供することである。本発明は、排気ガス中の含炭素粒子に薬液を噴霧することで、含炭素粒子の粒径を大きくし、捕捉フィルタでの含炭素粒子を効果的に捕捉することができる。そして、捕捉フィルタを排気管に設けられた開口部から抜き差しすることで、含炭素粒子を捕捉した捕捉フィルタと新たな捕捉フィルタの交換が容易となり、容易に含炭素粒子を回収することができる。すなわち、本発明は、含炭素粒子を効果的に捕捉し、捕捉フィルタの交換に必要な労力が減少することで、より少ない労力で効果的に含炭素粒子を回収することができる。

Description

明 細 書
含炭素粒子回収装置及び含炭素粒子回収方法
技術分野
[0001] 本発明は、内燃機関で燃料の燃焼によって排出される含炭素粒子を含む排気ガス 力 含炭素粒子を分離回収する装置及びその方法に関するものである。
背景技術
[0002] 近年、火力発電や自動車や船舶等、化石燃料を多く使用する場面が多くなつてい る。これに伴い、化石燃料を燃焼することにより発生する酸化窒素化合物 (NOx)、酸 化硫黄化合物(SOx)、粒子状物質 (PM :particulat materials)が大気中に放出 され、大気汚染等の問題を引き起こしている。
[0003] この PMは、炭素を含有する粒子状の含炭素粒子の物質の 1つで、一般に粒径で 分類されている。その粒径が 以下の PMは、 SPM (suspended particulate materials)と呼ばれ、中でも粒径が 2. 5nmと特に小さい PMは、 PM2. 5と呼ばれ 、人体や動物に対しても悪影響を与えることが明らかになつて 、る。
[0004] 特に PMの発生量の多 、ディーゼル燃料をはじめとする種々の化石燃料を使用す る装置力 排出される PMに対する対策は、緊急かつ重要な課題となっており、 PM を効率よく除去する方法及び装置が開発されて!ヽる。
[0005] 本発明者らは、効率的に PMを除去するだけでなぐ同時に発生する窒素酸化物 等も除去することができる装置を開発している (例えば、特許文献 1参照)。この装置 によれば、精油を含有する水溶液から発生する蒸気と気体流中の含炭素粒子ゃ窒 素酸ィ匕物と接触し、形成された吸着体をスチールウール等で捕集することができる。 これにより、含炭素粒子や窒素酸化物等を含む気体流中から含炭素粒子や窒素酸 化物等の有害物質を効率的に除去することができる。
[0006] 特許文献 1 :特開 2003— 172130号公報
[0007] 特許文献 1のように、本発明の発明者らが開発した装置により、内燃機関から排出 される排気ガス力も含炭素粒子を除去することができるようになった。そして、更なる 研究により、排気ガス力 除去した含炭素粒子力 抽出した高配向な炭素を再利用 することができるようになった。そのため、高機能の炭素素材となる高配向な炭素を提 供するために、この炭素を効果的に得ることが求められ、その炭素を抽出できる排気 ガス中の含炭素粒子を容易に回収することが求められている。すなわち、容易な操 作で、排気ガス中の含炭素粒子を回収することで作業性を向上させることが求められ ている。
発明の開示
[0008] そこで、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、より容易な操作で効果的に含炭 素粒子を回収することができる装置や方法を開発するに至った。すなわち、本発明 は、効果的に含炭素粒子を容易に効果的に回収することができる装置や方法を提供 することを目的とする。
[0009] 本発明の含炭素粒子回収装置は、燃料の燃焼によって内燃機関の排気ガスを排 出する排気管に備えられ、前記排気ガスに含まれる含炭素粒子を回収する含炭素 粒子回収装置であって、前記内燃機関から排出された排気ガス中の前記含炭素粒 子と接触することで、該含炭素粒子の粒径を大きくする薬液を噴霧する噴霧部と、前 記噴霧部で噴霧された薬液と前記含炭素粒子とを接触させる接触場と、前記接触場 で粒径を大きくした前記含炭素粒子を捕捉する捕捉フィルタと、着脱自在に前記捕 捉フィルタを装着する捕捉フィルタ装着部とを有し、前記捕捉フィルタは、前記接触 場より前記排気管の前記排気ガスの排出方向下流側側面に設けられた前記捕捉フ ィルタ装着部の開口部力 前記捕捉フィルタを抜き出して交換することができることを 特徴とする。
[0010] 本発明の含炭素粒子回収装置によれば、内燃機関から排出される排気ガス中の含 炭素粒子に薬液を噴霧することで、含炭素粒子の粒径を大きくし、捕捉フィルタでの 含炭素粒子を効果的に捕捉することができる。そして、含炭素粒子を捕捉した捕捉フ ィルタを抜き出すことによって、容易に含炭素粒子を回収することができ、含炭素粒 子の回収の作業性が向上する。すなわち、含炭素粒子を効果的に捕捉し、捕捉フィ ルタの交換に必要な労力が減少することで、少ない労力で効果的に含炭素粒子を 回収することができる。
[0011] また、本発明の含炭素粒子回収方法は、燃料の燃焼によって内燃機関の排気ガス を排出する排気管に備えられ、前記排気ガスに含まれる含炭素粒子を回収する含炭 素粒子回収方法であって、前記内燃機関から排出された排気ガス中の前記含炭素 粒子に、接触することで該含炭素粒子の粒径を大きくする薬液を噴霧する工程と、前 記噴霧された薬液と前記含炭素粒子とを接触場で接触させる工程と、前記薬液と接 触した含炭素粒子を捕捉するための捕捉フィルタを、前記接触場より前記排気管の 前記排気ガスの排出方向下流側側面に設けられた開口部力 差し込むように捕捉フ ィルタ装着部に装着する工程と、前記含炭素粒子を捕捉した捕捉フィルタを前記開 口部から抜き出すように前記捕捉フィルタ装着部力 脱抜する工程とを有することを 特徴とする。
[0012] 本発明の含炭素粒子回収方法によれば、排気ガス中の含炭素粒子に薬液を噴霧 することで、含炭素粒子の粒径を大きくし、捕捉フィルタでの含炭素粒子を効果的に 捕捉することができる。そして、排気管に設けられた開口部カゝら捕捉フィルタを抜き差 しすることで、含炭素粒子を捕捉した捕捉フィルタと新たな捕捉フィルタの交換が容 易となり、容易に含炭素粒子を回収することができる。したがって、含炭素粒子の回 収の作業性が向上する。すなわち、含炭素粒子を効果的に捕捉し、捕捉フィルタの 交換に必要な労力が減少することで、少ない労力で効果的に含炭素粒子を回収す ることがでさる。
[0013] 本発明は、排気ガス中の含炭素粒子に薬液を噴霧することで、含炭素粒子の粒径 を大きくし、捕捉フィルタでの含炭素粒子を効果的に捕捉することができる。そして、 捕捉フィルタを排気管に設けられた開口部力 抜き差しすることで、含炭素粒子を捕 捉した捕捉フィルタと新たな捕捉フィルタの交換が容易となり、容易に含炭素粒子を 回収することができる。すなわち、本発明は、含炭素粒子を効果的に捕捉し、捕捉フ ィルタの交換に必要な労力が減少することで、より少ない労力で効果的に含炭素粒 子を回収することができる。
図面の簡単な説明
[0014] [図 1]本発明の含炭素粒子回収装置の構成の一例を示すブロック図である。
[図 2]本発明の含炭素粒子回収装置の断面形状を示す概略図である。
[図 3]本発明の含炭素粒子回収装置に備えられる捕捉フィルタの形状を示す図であ る。
[図 4]本発明の含炭素粒子回収装置の捕捉フィルタを装着する捕捉フィルタ装着部 の形状を示す図である。
発明を実施するための最良の形態
[0015] 以下、本発明について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明におい ては、以下の記述に限定されるものではなぐ本発明の要旨を逸脱しない範囲にお いて適宜変更可能である。
[0016] 本発明にお 、て含炭素粒子とは、無定形炭素、グラフアイト等と 、つた種々の炭素 の同素体を示す元素状炭素の混合物からなる炭素粒子を含有する粒子状物質のこ とを示す。この含炭素粒子は、例えば、車両、船舶等の移動体や発電機 (発電所を 含む)やボイラーといった内燃機関でガソリン、軽油、灯油、 A重油、 B重油、 C重油 等と!/ヽつたィ匕石燃料を燃焼させることで発生する排ガス中に含まれて ヽる粒子状の 物質である。
[0017] この元素状炭素力もなる炭素粒子の他に、燃料や内燃機関により構成成分が異な るものの、炭酸塩炭素、ベンゾピレン、アントラセン等の多環芳香族炭化水素、 1一二 トロピレン、ジニトロピレン等の多環芳香族炭化水素類の-トロ化誘導体、ブタン、ブ テン、へキサン、へキセン、オクタン、オタテン、デカン、ドデカン等の鎖状炭化水素、 アジピン酸、ダルタル酸等のカルボン酸、安息香酸等の芳香族カルボン酸などが含 まれ、元素状炭素力もなる炭素粒子の周囲に付着している。例えば、船舶の内燃機 関では、 C重油が燃料として使用されているため、排出される排気ガス中の含炭素粒 子には、未燃焼の C重油や発生した物質等が含まれ、炭素粒子の周囲に種々の物 質が付着している。
[0018] 内燃機関等から排出される排気ガス中に含まれるこの含炭素粒子は、内燃機関や 燃料や燃料の燃焼条件等により異なり、限定されるものではないが、大気等の気体 中に浮遊する大凡 10 m以下の大きさを有している。この大きさの粒子に下記で説 明する薬液を接触させることで、含炭素粒子の粒径を大きくして、含炭素粒子を回収 することができる。
[0019] 図 1は、本発明の含炭素粒子回収装置の構成の一例を示すブロック図である。また 、図 2は、本発明の含炭素粒子回収装置の断面形状の概略図である。
[0020] 本発明の含炭素粒子回収装置は、内燃機関 1からの排気ガスを排出する排気管 1 0の中に、接触場 2と、噴霧部 20と、捕捉フィルタ装着部 3と、捕捉フィルタ 30とを有し ている。
[0021] 内燃機関 1は、上述した化石燃料を燃焼させることでエネルギー、動力を得ることが できる。この内燃機関 1には、燃料を燃焼させることで発生した排気ガスを外部に放 出するために排気管 10が設けられており、本発明の含炭素粒子回収装置は、この排 気管 10の中を通過する排気ガス中の含炭素粒子を対象に回収を行うものである。例 えば、船舶の場合、 c重油を燃料とする内燃機関から排出される排気ガス中の含炭 素粒子を対象としており、回収される含炭素粒子は、炭素粒子の他に c重油由来の 種々の物質が含まれている。なお、内燃機関 1から外部に向力つて排気ガスが移動 する方向を排気ガスの排出方向(図 2中の矢印 X方向)とする。すなわち、排気ガスの 排出方向は、接触場 2から捕捉フィルタ装着部 3に向力 方向である。
[0022] 排気管 10は、内部を中空としたもので、内燃機関 1から排出される排気ガスを外部 に排出するように内燃機関 1に備えられている。形状としては、特に限定するもので はなぐ下記で説明する接触場 2とフィルタ装着部 3とが設けられる位置で、形状や面 積が異なっていてもよい。例えば、接触場 2が設けられる位置では、排気ガスの排出 方向断面の形状を所定の長さの半径を有する円形とし、フィルタ装着部 3では、排気 ガスの排出方向断面の形状を所定の長さを有する一辺により正方形としてもよい。
[0023] 噴霧部 20は、排気管 10に備えられている。この噴霧部 20は、下記で説明する薬 液を貯蔵する薬液貯蔵部 25に接続され、この噴霧部 20に薬液が供給される。そして 、この噴霧部 20は、下記で説明する接触場 2において、内燃機関 1から排出される排 気管 10内の排気ガスに向カゝつて薬液を噴霧する。噴霧部 20は、薬液を噴霧すること で、薬液の微小な粒子を形成する。これにより、効率的により多くの含炭素粒子と薬 液の粒子とを接触させることができる。薬液と接触した含炭素粒子は、その粒径を大 きくし、下記で説明する捕捉フィルタ 30に捕捉されやすくなる。そのため、効果的に 含炭素粒子を捕捉することができる。
[0024] 薬液の噴霧にお!、ては、薬液のみをスプレーノズルで噴霧する 1流体のスプレー方 式、薬液に気体を分散させたものをスプレーノズルで噴霧する 2流体のスプレー方式 、薬液をインジェクションノズルで噴出するように噴霧するインジェクション方式などが 挙げられる。例えば、この噴霧部 20は、図 2のように、排気管 10の側面に排気管 10 内部と外部とを貫通するような穴を開け、その穴を塞ぐようにこれらのスプレーノズル が備えられる。これにより、薬液を接触場 2に噴霧することで、接触場 2中で薬液の表 面積がより大きくなり、効率的に多くの排気ガス中の含炭素粒子と薬液の粒子とを接 虫させることができる。
[0025] 薬液貯蔵部 25は、内部に薬液を貯蔵し、噴霧部 20に薬液を供給できるように噴霧 部 20と接続されている。例えば、この薬液貯蔵部 25にポンプ等を備えることで、噴霧 部 20に薬液を供給することができ、噴霧部 20での薬液の噴霧を可能とする。
[0026] 薬液貯蔵部 25に貯蔵される薬液は、植物の抽出によって得られる親油性成分 0. 0 lwt%〜lwt°/c^、植物の抽出によって得られる親水性成分 20wt%〜25wt%とを 含有する。本発明において使用する親油性成分と、親水性成分を得るために使用す る植物は特に限定されないが、ヒノキ科の植物、ツバキ科の植物、イチヨウ科の植物、 イネ科の植物およびシソ科の植物力 選ばれる植物力 得られるものであることが好 ましい。
[0027] 親油性成分と親水性成分を得るための植物は、特に限定するものではないが、ヒノ キ科の植物、スギ科の植物、ブナ科の植物、マツ科の植物、ツバキ科の植物、ィチヨ ゥ科の植物、イネ科の植物、シソ科植物が挙げられ、これらは含炭素粒子の粒径の 拡大に効果的である。
[0028] また、具体的には、ヒノキ科の植物として、青森産ヒバ、ヒノキ、台湾ヒノキ、ェンピッ ビヤクシン、セィヨウヒノキ、ネズミサシ、ベニヒ、ヒバ、ヒノキアスナロ等が挙げられる。 青森産ヒバは、青森県を産地とするヒバをいい、この幹や枝や葉等からは、ロジン酸 a ツヤプリシン、 13 ツヤプリシン、ヒノキチオール、ッョプセン、セドロール、カル バクロールなどのフエノール類、ジペンテン、サビネン、ボルネオール、サビノールを 中心としたモノテルぺノイド、酢酸サビニル、セスキテルぺノイドならびにヒバェンなど のジテルぺノイド等の成分が抽出できる。
[0029] また、台湾ヒノキは、台湾を主産地し、この葉や根等からは、 a—ビネン、 j8—ビネ ン、カンフェン、 p シメン、 γ—テルビネン、 d サビネン、テルビネオール、リナロー ノレ、ッョプセン、 β—エレメン、 ひ一セドレン、エレモーノレ、ビドローノレ、セドローノレ、ヒ ノキチオール、 a ツヤプリシン、トロポロイド、ヒノキチン等の成分が抽出できる。そ して、ヒノキは、 日本特産種で、その根や幹や葉等からは、 α ピネン、ボルネオ一 ル、 γ カジネン、 α カジノール、ヒノキオール等の成分が抽出できる。
[0030] スギ科の植物として、スギ、イカリスギ、セコィァ、メタセコイア等が挙げられる。スギ は、 日本の多くを産地とし、この幹や枝や葉等から、クリプトメリオール、クリプトメリジ ォーノレ、 δ カジネン、 13 オイデスモーノレ、スギオ一ノレ、スギネン、セスキテノレペン 、 β システロール、セスキテルペン、スギオール、ジペンテン、カャフラバノン、ソテ ッフラボン、 d—力テロール等の成分が抽出できる。
[0031] ブナ科の植物として、ブナ、コナラ、クヌギ、タリ、ブナ、スダジィ等が挙げられる。ブ ナは、 日本に広く分布し、この幹や枝や葉等から、フラボノイド類を含むブナ油等が 抽出できる。コナラは、ナラとも呼ばれ、 日本及び朝鮮半島に広く分布し、この幹や枝 や葉等から、タン-ン類等を含むナラ油等の成分が抽出できる。
[0032] マツ科の植物として、ァカマツ、クロマツ、ゴヨウマツ、カラマツ、トドマツ等が挙げら れる。ァカマツは、 日本に広く分布し、この幹や枝や葉から、種々の成分を有するマ ッ油が抽出できる。
[0033] ツバキ科の植物として、茶、ツバキ、サザン力等が挙げられる。茶は、約 300種の成 分が含まれ、その葉や枝等から、シス 3—へキセノールおよびへキサン酸エステル 、トランス 2—へキセン酸エステル、リナロール、ゲラ-オール、フエ-ルェチルアル コール、シス ジャスモン、ジャスモン酸メチル、インドール等の成分が抽出できる。
[0034] イチヨウ科の植物として、イチヨウ、 Baiera、 Stenophyllum、 Sphaenobaiera等力 S 挙げられる。特に、東アジアを産地とするイチヨウ類イチヨウ目に属するイチヨウの葉は 、種々の成分を有するイチヨウ油が抽出できる。
[0035] イネ科の植物として、ホウライチタ、ャダケ、スズタケ、モウソゥチタ、マダケ、クマザ サ、チシマザサ、ァズマザサ、ォカメザサ等が挙げられる。主に日本を含む東アジア を主産地とするホウライチタ、ャダケ、スズタケ、モウソゥチタ、マダケは、葉等から種 々の成分を有するタケ油が抽出できる。また、クマザサ、チシマザサは、葉等から種 々の成分を有するササ油が抽出できる。
[0036] シソ科の植物として、ラベンダー等が挙げられる。ラベンダーは、フランス、イタリア、 ハンガリー、ロシア南部、イギリス、北アメリカ、オーストラリア及び北海道等を主産地と し、このラベンダーの花等から、リナロール、酢酸リナリル、ラバンジュロール、酢酸ラ バンジュリル、 3—ォクタノール、 α—ピネン、 13—ピネン、リモネン、シネオール、シト ロネラール等の成分が抽出される。
[0037] 上述の各成分は、植物の葉、花、種子、榭皮、果肉、果皮等から抽出され、水に不 溶な親油性成分と、水に可溶な親水性成分とを有している。このうち、親油性成分は 、一般に精油と呼ばれ、油状から半固体状で得られる揮発性物質である。この揮発 性を利用して熱を力けることで植物力 親油性成分を抽出することができる。この親 油性成分には、テルペン系化合物、脂肪族鎖状化合物、芳香族化合物等も含有さ れている。また、この親油性成分中には、親水性成分を構成する親水性物質も含ま れている。
[0038] テルペン系化合物は、(C5H8) nなる分子式をもつ鎖状および環状の炭化水素で 、母体のテルペン系炭化水素と同じ炭素骨格をもつアルコール、アルデヒド、ケトンそ の他の誘導体も含まれる。テルペン系化合物はイソプレン単位の数によって、へミテ ルペン(C5H8)、モノテルペン(C10H16)、セスキテルペン(C15H24)、ジテルべ ン(C20H32)、トリテルペン(C30H48)、ポリテルペン(C5H8) n等に分類される。
[0039] 一方、親水性成分は、上述した植物中に含まれる親水性物質を含有する水溶液で ある。この親水性成分は、植物中又は親油性成分中に含まれる親水性物質を水又 は親水性の液体で抽出することで親水性物質を含有する水溶液として得られる。
[0040] 親油性成分及び親水性成分の抽出方法は、特に限定するものではな 、が、例え ば水蒸気蒸留が挙げられる。この水蒸気蒸留は、親油性成分の沸点 (通常、 150〜 350°C)より低い温度で行われるため、親油性成分の分解が生じるおそれはほとんど ないという利点がある。また、親水性成分は、植物中の水分又は植物とともに入れら れた水を蒸発させ、発生した蒸気とともに親水性物質が流出する。
[0041] 以下に、一例として台湾ヒノキの水蒸気蒸留によって、薬液の製造について説明す る。ヒノキは、南限が台湾の阿里山、北限が福島県といわれる分布域を有するヒノキ 科の常緑高木である。単にヒノキといえば日本特産種を指し、台湾産のものを台湾ヒ ノキという。台湾ヒノキからは、多くのテルペン類を含み、芳香成分であるヒノキチォー ルを含む精油が得られる。このような芳香成分はヒノキの心材の部分に存在するが、 榭齢 60年以上のヒノキになると心材の割合が 80%に達するため、榭齢の古いものの 方が親油性成分を多く含み好適である。
[0042] 水蒸気蒸留を行う台湾ヒノキの根の部分を、クラッシャーなどを用いて 0. 5〜: Lmm 角程度の大きさのチップにする。このチップ約 500kgをチップに含まれる水分を利用 して、所定の温度で、水蒸気蒸留を行う。具体的には、約 100〜120°Cの温度で 2〜 6時間程度蒸留し、チップに含有されている親油性成分を蒸気とともに留出させる。 温度及び時間は、チップにした木の含水量などにより適宜調節する。水蒸気蒸留に よって植物から発生する蒸気を冷却すると、上述のような親油性成分と植物中の親 水性物質及び水により構成される親水性成分とが 2層に分離し、親油性成分と親水 性成分が得られる。なお、使用するヒノキのチップの量によって、抽出時間、蒸留釜 の大きさ、蒸留時間などは適宜調整することができる。
[0043] この親水性成分と親油性成分とを所定の組成となるように混合することで、本発明 で使用する薬液が得られる。例えば、混合後の水溶液の組成として、親油性成分を 0 . 01wt%〜lwt%、親水性成分を 20wt%〜25wt%となるように混合し、例えば室 温から 60°Cで、 30分から 2時間以上攪拌することで得られる。この溶液を使用するこ とにより、含炭素粒子を効率的に回収できるとともに、回収した含炭素粒子の精製が 容易となる。
[0044] また、得られた薬液には、必要に応じて適宜、ワックス類を添カ卩してもょ ヽ。ワックス 類には、天然ワックスと合成ワックスとに大別され、天然ワックスには、カルナウバヮッ タス、木ろう、サトウロウなどの植物ワックスやミツロウ、昆虫ロウ、鯨ロウ、羊毛ロウなど の動物ワックスやパラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどの石油ワックスや モンタンワックス、ォゾケライトなどの鉱物ワックスが含まれる。また、合成ワックスには 、カーボワックス、ポリエチレンワックス、塩素化ナフタレンワックスなどが含まれる。こ の薬液は、そのままで使用してもよぐさらに水を加えて適宜希釈して使用してもよい [0045] 接触場 2は、噴霧された薬液と排気ガス中の含炭素粒子とが接触する空間である。 すなわち、薬液と含炭素粒子とが接触する空間が接触場 2となる。接触場 2の排気ガ スの排出方向の断面形状は、排気管 10の排気ガスの排出方向の断面形状に依存 すること〖こなる。この接触場 2は、図 2のように、下記で説明する捕捉フィルタ装着部 3 の断面の面積よりも小さい断面の面積を有していれば、特に限定されるものではない 。この接触場 2で含炭素粒子と薬液の粒子とを接触させ、含炭素粒子の粒径を大きく する。
[0046] この接触場 2で、噴霧された薬液と、排気ガス中の炭素粒子とが接触する。このとき 、薬液の粒子が含炭素粒子の周囲を取り囲むように付着する。このように薬液によつ て周囲が囲まれた含炭素粒子同士がこの薬液を介して接触し、含炭素粒子同士が 凝集する。これを繰り返し、含炭素粒子が凝集拡大していくことで含炭素粒子の粒径 が大きくなる。このように、薬液を使用することで、粒径を大きくした含炭素粒子の精 製時間を短くすることができる。これは、含炭素粒子同士が凝集拡大して含炭素粒子 の粒径を大きくする際に、薬液によって含炭素粒子中の未燃焼炭化水素化合物と、 元素状炭素の結びつきが弱まり、含炭素粒子中の元素状炭素同士が集合したため、 精製する際に余り大きなエネルギーを長時間使用する必要がなくなったためだと考 えられる。また、薬液を使用することで、含炭素粒子から製造される炭素混合物は高 配向となる。
[0047] このとき、薬液の接触場 2への供給量は、特に限定するものではないが、含炭素粒 子を排出する内燃機関で消費する燃料に対して供給量を多くすることで、より多く薬 液を含炭素粒子に接触させることができる。これにより、より粒径の大きな含炭素粒子 が形成される。すなわち、含炭素粒子に付着する薬液の量が多くなり、より元素状炭 素の結びつきが弱まり、含炭素粒子中の元素状炭素同士が集合したためだと考えら れる。これにより短時間での精製で高純度の炭素混合物を得ることができる。また、よ り高配向の炭素混合物を得ることができる。高配向とは、そして、高配向の炭素混合 物とは、高配向の炭素を含有する混合物のことを示し、その中には、結晶構造の定ま らな 、無定形の炭素も含まれて 、てもよ 、。
[0048] 噴霧量が 10wt%以上で得られる炭素混合物が高配向となる効果がより顕著となる 力 噴霧量が多すぎると含炭素粒子の粒径が大きくなりすぎ、排気ガス中に浮遊しな くなる。排気ガス排出方向に捕捉フィルタ 30があるため、含炭素粒子が浮遊した状 態とした方が、捕捉フィルタ 30で捕捉しやすい。そのため、噴霧量は、燃料の消費量 に対して 10wt%程度の薬液を供給することが好ま Uヽ。薬液を多く噴霧する場合、 排気ガス中に浮遊せずに落下する含炭素粒子を考慮して、接触場 2の下方に着脱 自在の回収用の容器を設け、含炭素粒子を適宜回収するようにしてもょ 、。
[0049] 捕捉フィルタ 30は、接触場 2で含炭素粒子と薬液とが接触することで粒径を大きく した含炭素粒子を捕捉する。この捕捉フィルタ 30の一例としては、図 3のように、内部 を中空とした直方体の両端面に矩形状の開口を設けたような形状の枠体 31に、開口 に合わせて矩形状のフィルタ 32を複数備えることで形成される。また、この枠体 31の 1つの側面に、下記で説明する捕捉フィルタ装着部 3から差し込みと抜き出しが容易 となるように、取っ手 33が備えられている。この矩形状としたフィルタ 32は、排気管 10 に直接備えるような従来の円形のフィルタに比べ加工が容易で、安価に多くの捕捉 フィルタ 30が用意できる。この捕捉フィルタ 30を抜き差しすることで、フィルタ 32の交 換が容易となる。この捕捉フィルタ 30によって、粒径を大きくした含炭素粒子を確実 に捕捉し、含炭素粒子を回収することができる。捕捉フィルタ 30の大きさは、特に限 定するものではないが、接触場 2の排気ガス排出方向断面の面積よりも大きいことが 好ましい。
[0050] この捕捉フィルタ 30に備えられるフィルタ 32は、特に限定するものではない。例え ば、ハ-カム状のフィルタや網目状の多孔質フィルタなどが挙げられ、材質としては、 スチール製、セラミック製、耐熱高分子製等が挙げられる。特に、網目状の多孔質セ ラミックフィルタを使用することで、より効率的に気体中から含炭素粒子を捕捉し、この フィルタ力も含炭素粒子を容易に回収できる。
[0051] 捕捉フィルタ装着部 3は、排気管 10の接触場 2よりも排気ガス排出方向下流側に設 けられ、上述した捕捉フィルタ 30を装着する。すなわち、捕捉フィルタ 30は、接触場 2よりも排気ガス排出方向下流側に備えられる。この捕捉フィルタ装着部 3は、捕捉フ ィルタ 30を装着することで排気ガス中の接触場 2で粒径を大きくした含炭素粒子を捕 捉する。その一方で、含炭素粒子捕捉後の排気ガスは外部に排出される。 [0052] この捕捉フィルタ装着部 3には、排気管 10の排気ガス排出方向側面に図 4のような 開口部 36を有している。この開口部 36から捕捉フィルタ 30を差し込み及び抜き出し する。また、この捕捉フィルタ装着部 3の内側側面には、捕捉フィルタ 30が装着しや すいようにガイド 37が形成され、捕捉フィルタ 30は、このガイド 37に合わせて差し込 まれる。そして、捕捉フィルタ装着部 3は、捕捉フィルタ 30を装着する際、開口部 36 力 排気ガスが漏れ出さな 、ように捕捉フィルタ 30の形状に合わせて設けられて 、る 。この捕捉フィルタ装着部 3は蓋部 38を有しており、捕捉フィルタ 30の装着後にこの 蓋部 38により蓋をすることで、装着した捕捉フィルタ 30が、装置の振動などによって 意図せず外れることを防ぐことができる。また、この蓋部 38は、捕捉フィルタ 30を抜き 出す際、捕捉フィルタ 30の下面を支えるように開くため、抜き出しも容易となる。
[0053] この捕捉フィルタ装着部 3の排気ガス排出方向断面の大きさは、捕捉フィルタ 30の 端面の大きさに依存する。そのため、捕捉フィルタ 30を接触場 2の排気ガス排出方 向断面の面積よりも大きくすると、捕捉フィルタ装着部 3の排気ガス排出方向断面の 大きさも接触場 2の排気ガス排出方向断面の面積よりも大きくなる。したがって、捕捉 フィルタ装着部 3が設けられている位置における排気ガスの排出方向断面の断面積 を、接触場 2が設けられている位置における排気ガス排出方向断面の面積よりも大き くすると、捕捉フィルタ 30の端面の大きさも、接触場 2が設けられている排気ガス排出 方向断面の面積よりも大きくなり好ましい。これにより、接触場 2で粒径を大きくした含 炭素粒子を含む排気ガスを必ずこの捕捉フィルタ 30に接触させることができる。また 、仮に接触場 2で排気ガスの流れが乱れてもこの接触場 2よりも大き ヽ面積の捕捉フ ィルタ 30によって確実に排気ガス中の含炭素粒子を捕捉することができる。したがつ て、含炭素粒子の回収率が向上する。
[0054] この捕捉フィルタ装着部 3に装着される捕捉フィルタ 30は、単数であっても複数で あってもよいが、複数であったほうが好ましい。捕捉フィルタ 30を複数備えるときは、 積層するように、捕捉フィルタ装着部 3に備えることがより好ましい。これにより、排気 ガス中の含炭素粒子の捕捉効率が向上し、より多くの含炭素粒子を捕捉フィルタ 30 に捕捉することができる。すなわち、この捕捉フィルタ 30からより多くの含炭素粒子を 回収することができる。 [0055] このような構成を有する本発明の含炭素粒子回収装置は、以下のように動作し、以 下の方法で、含炭素粒子を回収することができる。まず、捕捉フィルタ 30を開口部 36 力 捕捉フィルタ装着部 3に差し込むように装着する。
[0056] そして、例えば船舶等の動力源となるように例えば C重油と 、つた燃料を燃焼させ て内燃機関 1を稼動させる。この燃料を燃焼させることで、炭素粒子を含んだ含炭素 粒子が生成し、その他の二酸ィ匕炭素や水蒸気とともに排気管 10に流入する。
[0057] 排気管 10に流入した含炭素粒子を含む排気ガスは、内燃機関 1から排出される新 たな排気ガス及び熱によって、排気管 10内を内燃機関力も外部に向力つて移動する 。排気ガス 10は、排気管 10内を排出方向に移動することで、接触場 2に到達する。
[0058] この接触場 2には、薬液貯蔵部 25から薬液が供給された噴霧部 20によりその薬液 が噴霧されている。噴霧部 20は、内燃機関 1が稼動している際に、継続的に薬液を 噴霧し続けてもよいが、断続的に薬液を噴霧してもよい。そして、接触場 2に到達した 排気ガスの含炭素粒子は、噴霧された薬液と接触させて他の含炭素粒子とともに凝 集拡大し、粒径を大きくする。粒径を大きくした含炭素粒子は、排気ガスを浮遊した 状態で捕捉フィルタ 30が装着された捕捉フィルタ装着部 3に到達する。
[0059] 捕捉フィルタ 30に到達した排気ガスは、装着された捕捉フィルタ 30を通過する。こ のとき、接触場 2で粒径を大きくした含炭素粒子が捕捉フィルタ 30に捉えられる。す なわち、捕捉フィルタ 30は、含炭素粒子を含んだ排気ガスから、含炭素粒子を捕捉 し、排気ガスを浄ィ匕することができる。含炭素粒子が取り除かれた排気ガスは、外部 に放出される。
[0060] 含炭素粒子を捕捉した捕捉フィルタ 30は、捕捉フィルタ装着部 3から抜き出す。す なわち、捕捉フィルタ 30を開口部 36から抜き出すように脱抜する。抜き出した捕捉フ ィルタ 30から捕捉された含炭素粒子を分離するように回収することで、燃料の燃焼に よって排出された含炭素粒子を回収することができる。捕捉フィルタ装着部 3には、抜 き出した捕捉フィルタ 30の替わりに新たな捕捉フィルタ 30が装着される。したがって 、従来排気管内に備え付けられた捕捉フィルタに比べ容易に交換することができる。
[0061] したがって、本発明の含炭素粒子回収装置は、内燃機関 1から排出される排気ガス 中の含炭素粒子に薬液を噴霧することで、含炭素粒子の粒径を大きくし、捕捉フィル タ 30での含炭素粒子を効果的に捕捉することができる。そして、含炭素粒子を捕捉 した捕捉フィルタ 30を抜き出すことによって、容易に含炭素粒子を回収することがで き、含炭素粒子の回収の作業性が向上する。すなわち、本発明の含炭素粒子回収 装置は、含炭素粒子を効果的に捕捉し、捕捉フィルタの交換に必要な労力が減少す ることで、少ない労力で効果的に含炭素粒子を回収することができる。
[0062] また、本発明の含炭素粒子回収方法は、排気ガス中の含炭素粒子に薬液を噴霧 することで、含炭素粒子の粒径を大きくし、捕捉フィルタ 30での含炭素粒子を効果的 に捕捉することができる。そして、排気管 10に設けられた開口部 36から捕捉フィルタ 30を抜き差しすることで、含炭素粒子を捕捉した捕捉フィルタ 30と新たな捕捉フィル タ 30の交換が容易となり、容易に含炭素粒子を回収することができる。したがって、 含炭素粒子の回収の作業性が向上する。すなわち、本発明の含炭素粒子回収方法 は、含炭素粒子を効果的に捕捉し、捕捉フィルタ 30の交換に必要な労力が減少する ことで、少ない労力で効果的に含炭素粒子を回収することができる。
[0063] 上述した本発明の含炭素粒子回収装置は、 1つの内燃機関に複数備えてもよい。
この場合、排気管の接触場 2より排気ガスの排出方向上流側で、排気ガスが分岐す るような排気管を形成し、分岐した排気管それぞれに、本装置を備え付けることがで きる。これにより、より効率的に含炭素粒子を回収することができる。また、この排気管 の分岐した箇所にバルブを備え、使用する装置を切り替えるようにしてもよい。これに より、内燃機関 1が稼動中でも、排気ガスが流入していない捕捉フィルタ 30を交換す ることができ、効率的である。
[0064] 以下、捕捉フィルタ装着部 3から抜き出された捕捉フィルタ 30の洗浄について説明 する。この捕捉フィルタ 30の洗浄は、特に限定するものではないが、水を使って洗浄 することができる。
[0065] 例えば、下面に穴が空けられ、捕捉フィルタ 30が入るような大きさの水槽を用いて、 その水槽に入れられた捕捉フィルタ 30に水を吹き付けて洗浄することができる。水を 所定の圧力で捕捉フィルタ 30に吹き付けることで、捕捉フィルタ 30に捕捉された含 炭素粒子が捕捉フィルタ 30から分離する。分離した含炭素粒子は、下面に空けられ た穴力も回収することができる。例えば、この穴と所定の容器を管で接続することで、 洗浄に使用した水と、捕捉フィルタ 30から分離した含炭素粒子とがその穴を介して 容器内に流入する。含炭素粒子を分離した捕捉フィルタ 30は、再び捕捉フィルタ装 着部 3に装着される。
[0066] 含炭素粒子は、親水性成分を有する薬液を含んでいる。そのため、水をはじめとす る親水性の液体を使用することで、含炭素粒子を捕捉フィルタ 30から分離することが できる。したがって、炭化水素系化合物の抽出に使用されるような有機溶剤を使用し なくても、安価な水で容易に含炭素粒子を分離するように回収することができる。また 、有機溶剤を使用するとこの有機溶剤の後処理が問題となり、より煩雑な作業を必要 となる可能性があるため、水を使用することで、このような後処理などの問題も少なく なり、より作業性が向上する。このように、安価な水を使用することで容易に含炭素粒 子を捕捉フィルタ 30から分離し、回収することができる。
[0067] この捕捉フィルタ 30からの含炭素粒子の分離に使用できる水には、海水といった 塩ィ匕ナトリウム等の電解水を含むものも含まれる。そのほかに、水と親和性の高い溶 液が使用できる。例えば、水やメタノール、エタノール、 1 プロパノール、 2—プロノ ノール、 1ーブタノール、 2—ブタノール等のアルコール等が挙げられる。
[0068] 上述のように本発明で回収される含炭素粒子は、ソックスレー抽出器等で生成する ことができる。回収された含炭素粒子を所定の溶媒に溶解し、その溶液をソックスレ 一抽出器に入れて加熱する。ここで、薬液を使用することで、含炭素粒子中の未燃 焼の炭化水素化合物と元素状炭素との結びつきが弱まり、元素状炭素同士が集合 する。これにより、上記薬液や含炭素粒子中の未燃焼の炭化水素化合物等が除去さ れやすくなり、短時間の精製で高純度の炭素混合物が得られる。また、この得られた 炭素混合物は高配向となる。ソックスレー抽出器の他に、カラムクロマトグラフィーによ つて含炭素粒子を精製してもよ 、。

Claims

請求の範囲
[1] 燃料の燃焼によって内燃機関の排気ガスを排出する排気管に備えられ、前記排気 ガスに含まれる含炭素粒子を回収する含炭素粒子回収装置であって、
前記内燃機関から排出された排気ガス中の前記含炭素粒子と接触することで、該 含炭素粒子の粒径を大きくする薬液を噴霧する噴霧部と、
前記噴霧部で噴霧された薬液と前記含炭素粒子とを接触させる接触場と、 前記接触場で粒径を大きくした前記含炭素粒子を捕捉する捕捉フィルタと、 着脱自在に前記捕捉フィルタを装着する捕捉フィルタ装着部とを有し、 前記捕捉フィルタは、前記接触場より前記排気管の前記排気ガスの排出方向下流 側側面に設けられた前記捕捉フィルタ装着部の開口部力 前記捕捉フィルタを抜き 出して交換することができることを特徴とする含炭素粒子回収装置。
[2] 前記捕捉フィルタ装着部は、複数の前記捕捉フィルタを積層するように装着するこ とを特徴とする請求項 1記載の含炭素粒子回収装置。
[3] 前記捕捉フィルタ装着部が設けられる位置における前記排気ガスの排出方向断面 の面積が、
前記接触場が設けられている位置における前記排気ガスの排出方向断面の面積 よりも大きいことを特徴とする請求項 1記載の含炭素粒子回収装置。
[4] 燃料の燃焼によって内燃機関の排気ガスを排出する排気管に備えられ、前記排気 ガスに含まれる含炭素粒子を回収する含炭素粒子回収方法であって、
前記内燃機関から排出された排気ガス中の前記含炭素粒子に、接触することで該 含炭素粒子の粒径を大きくする薬液を噴霧する工程と、
前記噴霧された薬液と前記含炭素粒子とを接触場で接触させる工程と、 前記薬液と接触した含炭素粒子を捕捉するための捕捉フィルタを、前記接触場より 前記排気管の前記排気ガスの排出方向下流側側面に設けられた開口部力 差し込 むように捕捉フィルタ装着部に装着する工程と、
前記含炭素粒子を捕捉した捕捉フィルタを前記開口部から抜き出すように前記捕 捉フィルタ装着部から脱抜する工程とを有することを特徴とする含炭素粒子回収方法 前記含炭素粒子を捕捉した前記捕捉フィルタを水によって洗浄し、前記含炭素粒 子を分離するように回収することを特徴とする請求項 4記載の含炭素粒子回収方法。
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