JPH1162553A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
内燃機関の排気浄化装置Info
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- JPH1162553A JPH1162553A JP9225335A JP22533597A JPH1162553A JP H1162553 A JPH1162553 A JP H1162553A JP 9225335 A JP9225335 A JP 9225335A JP 22533597 A JP22533597 A JP 22533597A JP H1162553 A JPH1162553 A JP H1162553A
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- Japan
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- water
- soot
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 排気ガス中の煤を除去するサイクロンを備え
た内燃機関の排気浄化装置で、白煙の発生も除去するこ
とができるようにする。 【解決手段】 ディーゼルエンジン1から排出される排
気ガスを触媒コンバータ4に通し、酸化触媒により排気
ガス中のCO,HC,SOFを酸化してCO2にし、N
OをNO2 に、SO2 をSO3 にする。この後、排気ガ
スを、噴射ノズル6から水が噴射されているベンチュリ
ー部5に通す。噴射された水によって排気ガス中の煤は
煤同士で衝突して付着し、粒径を大きく成長させる。N
O2 やSO3 は噴射された水に溶解してHNO3 あるい
はH2SO4 になるとともに、水を吸着して粒径を大き
く成長させる。この後、排気ガスはサイクロン3に導か
れ、ここで煤とHNO3 とH2SO4 は遠心分離されて
排気ガスから除去され、排気ガスは排気管11から排出
される。その際に排気ガス中の水蒸気は吸水室16の水
吸着剤により吸着される。
た内燃機関の排気浄化装置で、白煙の発生も除去するこ
とができるようにする。 【解決手段】 ディーゼルエンジン1から排出される排
気ガスを触媒コンバータ4に通し、酸化触媒により排気
ガス中のCO,HC,SOFを酸化してCO2にし、N
OをNO2 に、SO2 をSO3 にする。この後、排気ガ
スを、噴射ノズル6から水が噴射されているベンチュリ
ー部5に通す。噴射された水によって排気ガス中の煤は
煤同士で衝突して付着し、粒径を大きく成長させる。N
O2 やSO3 は噴射された水に溶解してHNO3 あるい
はH2SO4 になるとともに、水を吸着して粒径を大き
く成長させる。この後、排気ガスはサイクロン3に導か
れ、ここで煤とHNO3 とH2SO4 は遠心分離されて
排気ガスから除去され、排気ガスは排気管11から排出
される。その際に排気ガス中の水蒸気は吸水室16の水
吸着剤により吸着される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン等の内燃機関から排出される排気ガス中に含まれる煤
等を遠心分離集塵器によって捕集する排気浄化装置に関
するものである。
ン等の内燃機関から排出される排気ガス中に含まれる煤
等を遠心分離集塵器によって捕集する排気浄化装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジン等の内燃機関から排
出される排気ガス中には煤が含まれており、これを除去
するために遠心分離集塵器を利用した排気浄化装置が提
案されている。この排気浄化装置は、煤とガスの質量差
を利用して物理的に分離処理するものである。
出される排気ガス中には煤が含まれており、これを除去
するために遠心分離集塵器を利用した排気浄化装置が提
案されている。この排気浄化装置は、煤とガスの質量差
を利用して物理的に分離処理するものである。
【0003】一方、この遠心分離集塵器は、特開平6−
229321号公報に開示されているように、排気ガス
中から水分を除去する装置としても利用されている。こ
の公報に開示された装置では、遠心分離集塵器の上流に
冷却器を設け、この冷却器で排気ガスを冷却し、その際
に生じた凝縮水を遠心分離集塵器で排気ガスから分離除
去している。
229321号公報に開示されているように、排気ガス
中から水分を除去する装置としても利用されている。こ
の公報に開示された装置では、遠心分離集塵器の上流に
冷却器を設け、この冷却器で排気ガスを冷却し、その際
に生じた凝縮水を遠心分離集塵器で排気ガスから分離除
去している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に開示された装置においては、排気ガスを冷却器で冷
却した時に、排気ガス中の水蒸気が白煙となり、この白
煙が遠心分離集塵器によって分離されないまま排気ガス
と共に排出される場合があり、問題であった。
報に開示された装置においては、排気ガスを冷却器で冷
却した時に、排気ガス中の水蒸気が白煙となり、この白
煙が遠心分離集塵器によって分離されないまま排気ガス
と共に排出される場合があり、問題であった。
【0005】本発明はこのような従来の技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする
課題は、排気ガス中の煤を除去するとともに白煙の発生
防止を図ることにある。
鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする
課題は、排気ガス中の煤を除去するとともに白煙の発生
防止を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、以下の手段を採用した。本発明は、内燃機
関から排出される排気ガス中の微粒子を捕集するための
遠心分離集塵器を備える内燃機関の排気浄化装置におい
て、前記遠心分離集塵器の上流側の排気ガス路に排気ガ
スに対して水を噴射する水噴射手段を備え、遠心分離集
塵器の下流側の排気ガス路に水分を吸着する水吸着剤を
備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置であ
る。
するために、以下の手段を採用した。本発明は、内燃機
関から排出される排気ガス中の微粒子を捕集するための
遠心分離集塵器を備える内燃機関の排気浄化装置におい
て、前記遠心分離集塵器の上流側の排気ガス路に排気ガ
スに対して水を噴射する水噴射手段を備え、遠心分離集
塵器の下流側の排気ガス路に水分を吸着する水吸着剤を
備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置であ
る。
【0007】水噴射手段から水が噴射されると、排気ガ
ス中の煤同士の衝突が増大し、煤同士の付着による粒径
の成長が促進する。粒径が大きくなった煤と排気ガス中
の水滴は遠心分離集塵器で捕集され、排気ガス中から除
去される。また、遠心分離集塵器から排出される排気ガ
ス中の水蒸気は水吸着剤により吸着される。
ス中の煤同士の衝突が増大し、煤同士の付着による粒径
の成長が促進する。粒径が大きくなった煤と排気ガス中
の水滴は遠心分離集塵器で捕集され、排気ガス中から除
去される。また、遠心分離集塵器から排出される排気ガ
ス中の水蒸気は水吸着剤により吸着される。
【0008】本発明の内燃機関の排気浄化装置において
は、水噴射手段の上流側の排気ガス路に、酸化触媒が収
容された触媒室を備えてもよい。このようにすると、酸
化触媒により、排気ガス中のCO、HC、SOF(Solu
ble Organic Fraction)は酸化してCO2 になり、NO
及びSO2 は酸化して微粒子状のNO2 やSO3 にな
る。これらNO2 やSO3 は水噴射手段から噴射された
水に溶解してミスト状のHNO3 やH2SO4 になり、
粒径も大きく成長する。そして、これらHNO3やH2S
O4 は遠心分離集塵器で煤や水滴とともに捕集され、排
気ガス中から除去される。
は、水噴射手段の上流側の排気ガス路に、酸化触媒が収
容された触媒室を備えてもよい。このようにすると、酸
化触媒により、排気ガス中のCO、HC、SOF(Solu
ble Organic Fraction)は酸化してCO2 になり、NO
及びSO2 は酸化して微粒子状のNO2 やSO3 にな
る。これらNO2 やSO3 は水噴射手段から噴射された
水に溶解してミスト状のHNO3 やH2SO4 になり、
粒径も大きく成長する。そして、これらHNO3やH2S
O4 は遠心分離集塵器で煤や水滴とともに捕集され、排
気ガス中から除去される。
【0009】遠心分離集塵器としてはサイクロンを例示
することができる。内燃機関としては、ディーゼルエン
ジンやガソリンエンジンを例示することができる。水吸
着剤としては、活性炭やゼオライトやシリカゲル等を例
示することができる。
することができる。内燃機関としては、ディーゼルエン
ジンやガソリンエンジンを例示することができる。水吸
着剤としては、活性炭やゼオライトやシリカゲル等を例
示することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内燃機関の排気浄
化装置の一実施の形態を図1の図面に基いて説明する。
化装置の一実施の形態を図1の図面に基いて説明する。
【0011】車両に搭載された内燃機関としてのディー
ゼルエンジン1から排出される排気ガスは、排気管(排
気ガス路)2を通ってサイクロン(遠心分離集塵器)3
に排出される。排気管2の途中には、酸化触媒を収容し
た触媒コンバータ(触媒室)4が設けられている。触媒
コンバータ4は、酸化触媒が高い浄化能を発揮し得る入
口温度となるように、排気管2において比較的に上流側
に配置されている。
ゼルエンジン1から排出される排気ガスは、排気管(排
気ガス路)2を通ってサイクロン(遠心分離集塵器)3
に排出される。排気管2の途中には、酸化触媒を収容し
た触媒コンバータ(触媒室)4が設けられている。触媒
コンバータ4は、酸化触媒が高い浄化能を発揮し得る入
口温度となるように、排気管2において比較的に上流側
に配置されている。
【0012】また、排気管2において触媒コンバータ4
の下流には、排気ガスの流速を増大させるための径絞り
部としてベンチュリー部5が設けられている。ベンチュ
リー部5は排気管2において下流側であって排気ガス温
度が十分に低下する位置に配置されている。この理由に
ついては後述する。ベンチュリー部5には、このベンチ
ュリー部5を流れる排気ガスに水を噴射するための噴射
ノズル(水噴射手段)6が設けられている。
の下流には、排気ガスの流速を増大させるための径絞り
部としてベンチュリー部5が設けられている。ベンチュ
リー部5は排気管2において下流側であって排気ガス温
度が十分に低下する位置に配置されている。この理由に
ついては後述する。ベンチュリー部5には、このベンチ
ュリー部5を流れる排気ガスに水を噴射するための噴射
ノズル(水噴射手段)6が設けられている。
【0013】一方、サイクロン3の下部には水貯溜用の
タンク7が設けられており、タンク7に貯留された水は
ポンプ8によって吸い上げられ、噴射量制御装置9を介
して噴射ノズル6からベンチュリー部5内に噴射され
る。また、タンク7の下部にはドレンバルブ12が設け
られている。
タンク7が設けられており、タンク7に貯留された水は
ポンプ8によって吸い上げられ、噴射量制御装置9を介
して噴射ノズル6からベンチュリー部5内に噴射され
る。また、タンク7の下部にはドレンバルブ12が設け
られている。
【0014】噴射量制御装置9は、噴射ノズル6から噴
射する水量を制御する装置であり、エンジンコントロー
ルユニット(以下、ECUと略す)10によって制御さ
れる。サイクロン3の上部には、サイクロン3内のガス
を排出するための排気管(排気ガス路)11が設けられ
ており、この排気管11の入口部は吸水室16になって
いる。吸水室16には水分を吸着する水吸着剤(例え
ば、活性炭、あるいはゼオライト、あるいはシリカゲル
等)が充填されている。
射する水量を制御する装置であり、エンジンコントロー
ルユニット(以下、ECUと略す)10によって制御さ
れる。サイクロン3の上部には、サイクロン3内のガス
を排出するための排気管(排気ガス路)11が設けられ
ており、この排気管11の入口部は吸水室16になって
いる。吸水室16には水分を吸着する水吸着剤(例え
ば、活性炭、あるいはゼオライト、あるいはシリカゲル
等)が充填されている。
【0015】次に、この排気浄化装置の作用について説
明する。エンジン1から排出された排気ガスは排気管2
を通って触媒コンバータ4に流入し、ここで排気ガス中
に含まれるCO、HC、SOF(Soluble Organic Frac
tion)、NO、SO2 は酸化触媒により酸化される。そ
の結果、CO、HC、SOFはCO2 になって浄化さ
れ、NOはNO2 になり、SO2 はSO3 になる。尚、
排気ガス中に含まれる煤は触媒コンバータ4をそのまま
通過する。
明する。エンジン1から排出された排気ガスは排気管2
を通って触媒コンバータ4に流入し、ここで排気ガス中
に含まれるCO、HC、SOF(Soluble Organic Frac
tion)、NO、SO2 は酸化触媒により酸化される。そ
の結果、CO、HC、SOFはCO2 になって浄化さ
れ、NOはNO2 になり、SO2 はSO3 になる。尚、
排気ガス中に含まれる煤は触媒コンバータ4をそのまま
通過する。
【0016】触媒コンバータ4を通過した後、排気ガス
はベンチュリー部5に流入し、ベンチュリー部5を通過
する排気ガス全体に噴射ノズル6から水が噴射される。
この水の噴射エネルギーにより排気ガスに含まれる煤同
士が衝突を起こし互いに付着して粒径を大きく成長させ
る。また、排気ガス中のNO2 やSO3 は噴射ノズル6
から噴射された水に溶解してミスト状のHNO3 あるい
はH2SO4 になり、さらに水を吸着して粒径を大きく
成長させる。
はベンチュリー部5に流入し、ベンチュリー部5を通過
する排気ガス全体に噴射ノズル6から水が噴射される。
この水の噴射エネルギーにより排気ガスに含まれる煤同
士が衝突を起こし互いに付着して粒径を大きく成長させ
る。また、排気ガス中のNO2 やSO3 は噴射ノズル6
から噴射された水に溶解してミスト状のHNO3 あるい
はH2SO4 になり、さらに水を吸着して粒径を大きく
成長させる。
【0017】ベンチュリー部5を排気ガス温度が十分に
低下する位置に配置した理由はここにあり、排気ガス温
度の高い位置に配置されていると、前述のように生成さ
れたHNO3 やH2SO4 が気化してしまい、サイクロ
ン3で捕集できなくなるからである。したがって、十分
に下がった排気ガス温度とは、硫酸や硝酸の沸点以下と
いうことである。
低下する位置に配置した理由はここにあり、排気ガス温
度の高い位置に配置されていると、前述のように生成さ
れたHNO3 やH2SO4 が気化してしまい、サイクロ
ン3で捕集できなくなるからである。したがって、十分
に下がった排気ガス温度とは、硫酸や硝酸の沸点以下と
いうことである。
【0018】そして、粒径を大きく成長させた煤やHN
O3 やH2SO4 を含む排気ガスはサイクロン3に流入
し、このサイクロン3において、煤、HNO3 、H2S
O4はガスから遠心分離されて沈降し、タンク7内に捕
集される。煤はタンク7の底部に沈殿するので、適宜に
ドレンバルブ12を開いて回収する。HNO3 とH2S
O4 はタンク7内の水に混ざり、この水が再びポンプ8
によって吸い上げられ、噴射ノズル6から排気ガス中に
噴射される。
O3 やH2SO4 を含む排気ガスはサイクロン3に流入
し、このサイクロン3において、煤、HNO3 、H2S
O4はガスから遠心分離されて沈降し、タンク7内に捕
集される。煤はタンク7の底部に沈殿するので、適宜に
ドレンバルブ12を開いて回収する。HNO3 とH2S
O4 はタンク7内の水に混ざり、この水が再びポンプ8
によって吸い上げられ、噴射ノズル6から排気ガス中に
噴射される。
【0019】このように、水は、タンク7、ポンプ8、
噴射量制御装置9、噴射ノズル6、排気管2、サイクロ
ン3を接続してなる水循環回路13を循環しているの
で、殆ど水の補給を必要としない。
噴射量制御装置9、噴射ノズル6、排気管2、サイクロ
ン3を接続してなる水循環回路13を循環しているの
で、殆ど水の補給を必要としない。
【0020】一方、煤、HNO3 、H2SO4 を除去さ
れた排気ガスは排気管11から排出され、図示しない消
音器を通って大気に放出される。そして、その時に、排
気ガス中に含まれる水蒸気は吸水室16を通る際に水吸
着剤によって吸着される。その結果、白煙の発生を防止
することができる。また、排気ガス中の水蒸気にNO 2
やSO3 が含まれている場合もあるが、これらNO2 や
SO3 も水蒸気とともに吸水室16の水吸着剤によって
吸着される。
れた排気ガスは排気管11から排出され、図示しない消
音器を通って大気に放出される。そして、その時に、排
気ガス中に含まれる水蒸気は吸水室16を通る際に水吸
着剤によって吸着される。その結果、白煙の発生を防止
することができる。また、排気ガス中の水蒸気にNO 2
やSO3 が含まれている場合もあるが、これらNO2 や
SO3 も水蒸気とともに吸水室16の水吸着剤によって
吸着される。
【0021】吸水室16の水吸着剤に吸着された水分
は、水吸着剤が飽和状態に達すると水滴となってサイク
ロン3を落下し、タンク7に流入する。また、飽和状態
に達していない時には、内燃機関が高負荷運転状態の時
など排気ガス温度が高温になった時に、水吸着剤に吸着
された水分は気化して水吸着剤から離脱し排気管11か
ら排出される。この場合、気化した水分は沸点以上の温
度になるので白煙にはならない。
は、水吸着剤が飽和状態に達すると水滴となってサイク
ロン3を落下し、タンク7に流入する。また、飽和状態
に達していない時には、内燃機関が高負荷運転状態の時
など排気ガス温度が高温になった時に、水吸着剤に吸着
された水分は気化して水吸着剤から離脱し排気管11か
ら排出される。この場合、気化した水分は沸点以上の温
度になるので白煙にはならない。
【0022】尚、吸水室16の周囲にヒータ等の加熱手
段を設け、この加熱手段によって定期的にあるいは必要
に応じて吸水室16を加熱し、水吸着剤から水分を離脱
させるようにしてもよい。
段を設け、この加熱手段によって定期的にあるいは必要
に応じて吸水室16を加熱し、水吸着剤から水分を離脱
させるようにしてもよい。
【0023】このように、この排気浄化装置では、排気
ガスから煤を除去することができるだけでなく、排気ガ
スに含まれるCO、HC、SOF、NOx 、SOx をも
除去することができ、さらに、白煙の発生を防止するこ
とができる。
ガスから煤を除去することができるだけでなく、排気ガ
スに含まれるCO、HC、SOF、NOx 、SOx をも
除去することができ、さらに、白煙の発生を防止するこ
とができる。
【0024】尚、噴射ノズル6から噴射する水の噴射量
制御は次のように行う。ECU10は、クランク角セン
サ14の出力信号からエンジン1の回転速度を演算し、
アクセル開度センサ15の出力信号から機関負荷を演算
する。そして、ECU10は、この運転条件における排
気ガス流量、NOx 量、SOx 量、煤量をマップ等を用
いて求め、さらにこれらの値に基づいて、煤、NOx 、
SOx を除去するのに最適な水量(換言すれば、微粒子
の粒径を成長させるのに最適な水量)を決定し、噴射量
制御装置9に指令信号を出力する。
制御は次のように行う。ECU10は、クランク角セン
サ14の出力信号からエンジン1の回転速度を演算し、
アクセル開度センサ15の出力信号から機関負荷を演算
する。そして、ECU10は、この運転条件における排
気ガス流量、NOx 量、SOx 量、煤量をマップ等を用
いて求め、さらにこれらの値に基づいて、煤、NOx 、
SOx を除去するのに最適な水量(換言すれば、微粒子
の粒径を成長させるのに最適な水量)を決定し、噴射量
制御装置9に指令信号を出力する。
【0025】一般的に、機関負荷が大きくなると、煤、
NOx 、SOx の排出量も多くなるので、噴射ノズル6
から噴射される水量も多くなるように制御する。尚、噴
射ノズル6から噴射される水量が多ければ浄化率は高く
なるが、無駄に水量を多くすることは、排気管2の背圧
が大きくなるなど不具合が生じるので、必要最小限の水
量に制御するのが好ましい。
NOx 、SOx の排出量も多くなるので、噴射ノズル6
から噴射される水量も多くなるように制御する。尚、噴
射ノズル6から噴射される水量が多ければ浄化率は高く
なるが、無駄に水量を多くすることは、排気管2の背圧
が大きくなるなど不具合が生じるので、必要最小限の水
量に制御するのが好ましい。
【0026】ところで、タンク7内に収容された水は、
サイクロン3で分離されたHNO3やH2SO4 の流入に
より酸性水になり、徐々に濃度が上がっていく。そこ
で、タンク7内の水を予めアルカリ性水溶液にしておく
と、サイクロン3から流入してくるHNO3 H2SO4
を中和することができる。尚、この中和の際に硝酸塩や
硫酸塩が生成されるが、これら塩が析出する場合にはタ
ンク7の底部に沈降するので、煤と共にドレンバルブ1
2から回収することができる。一方、生成される塩がア
ルカリ性水溶液に溶解する場合には、水溶液と共に噴射
ノズル6からベンチュリー部5内に噴射されて循環する
こととなる。
サイクロン3で分離されたHNO3やH2SO4 の流入に
より酸性水になり、徐々に濃度が上がっていく。そこ
で、タンク7内の水を予めアルカリ性水溶液にしておく
と、サイクロン3から流入してくるHNO3 H2SO4
を中和することができる。尚、この中和の際に硝酸塩や
硫酸塩が生成されるが、これら塩が析出する場合にはタ
ンク7の底部に沈降するので、煤と共にドレンバルブ1
2から回収することができる。一方、生成される塩がア
ルカリ性水溶液に溶解する場合には、水溶液と共に噴射
ノズル6からベンチュリー部5内に噴射されて循環する
こととなる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の排気浄化
装置によれば、遠心分離集塵器の上流側の排気ガス路に
排気ガスに対して水を噴射する水噴射手段を備え、遠心
分離集塵器の下流側の排気ガス路に水分を吸着する水吸
着剤を備えることにより、排気ガス中から煤を除去する
ことができるとともに、白煙の発生を防止することがで
きるという優れた効果が奏される。
装置によれば、遠心分離集塵器の上流側の排気ガス路に
排気ガスに対して水を噴射する水噴射手段を備え、遠心
分離集塵器の下流側の排気ガス路に水分を吸着する水吸
着剤を備えることにより、排気ガス中から煤を除去する
ことができるとともに、白煙の発生を防止することがで
きるという優れた効果が奏される。
【0028】また、水噴射手段の上流側の排気ガス路
に、酸化触媒が収容された触媒室を備えた場合には、排
気ガス中から煤と共にSOx やNOx を除去することが
できるという優れた効果が奏される。
に、酸化触媒が収容された触媒室を備えた場合には、排
気ガス中から煤と共にSOx やNOx を除去することが
できるという優れた効果が奏される。
【図1】 本発明の内燃機関の排気浄化装置の一実施の
形態における構成図である。
形態における構成図である。
1 ディーゼルエンジン(内燃機関) 2 排気管(排気ガス路) 3 サイクロン(遠心分離集塵器) 4 触媒コンバータ(触媒室) 6 噴射ノズル(水噴射手段) 11 排気管(排気ガス路) 16 吸水室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B04C 5/12 B04C 5/12 Z F01N 3/04 F01N 3/04 A
Claims (2)
- 【請求項1】 内燃機関から排出される排気ガス中の微
粒子を捕集するための遠心分離集塵器を備える内燃機関
の排気浄化装置において、 前記遠心分離集塵器の上流側の排気ガス路に排気ガスに
対して水を噴射する水噴射手段を備え、遠心分離集塵器
の下流側の排気ガス路に水分を吸着する水吸着剤を備え
ることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項2】 前記水噴射手段の上流側の排気ガス路
に、酸化触媒が収容された触媒室を備えることを特徴と
する請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9225335A JPH1162553A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9225335A JPH1162553A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1162553A true JPH1162553A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16827745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9225335A Pending JPH1162553A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1162553A (ja) |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002543975A (ja) * | 1999-05-15 | 2002-12-24 | グラスビー ダイナミクス リミテッド | 分析対象物質の分離および捕集 |
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