WO2007058266A1

WO2007058266A1 - 携帯無線通信端末及び緊急放送送受信システム

Info

Publication number: WO2007058266A1
Application number: PCT/JP2006/322877
Authority: WO
Inventors: Fumihiro Muramatsu
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2005-11-17
Filing date: 2006-11-16
Publication date: 2007-05-24
Also published as: JP2007142744A; EP1950721A1; US20100173602A1

Abstract

　地震等の災害時におけるデジタルテレビによる緊急放送を確実に受信できるとともに、緊急放送が放送されていない待ち受け時の電力消費を低減する。　地震等の災害が発生した際に、気象庁サーバ３から放送局８に対して緊急放送の開始を指示するとともに、インターネット３及び携帯電話網４を介して緊急放送受信情報配信サーバ５に地震情報を通知する。緊急放送受信情報配信サーバ５は、地震対象地域にある携帯電話基地局６を介してテレビ受信機付き携帯電話１に緊急放送受信情報を配信する。テレビ受信機付き携帯電話１は、受信した携帯無線通信に緊急放送受信情報が含まれている場合に、テレビ放送受信回路を起動して放送局６から緊急放送を受信し、それに緊急放送受信指令が含まれている場合にテレビ受信機能を有する全回路を起動して緊急放送を再生する。

Description

携帯無線通信端末及び緊急放送送受信システム

技術分野

[0001] 本発明は、デジタルテレビ放送を受信可能な携帯無線通信端末と、地震や津波、台風等不時の災害が発生した際に、デジタルテレビ放送によって緊急に放送される緊急放送を送受信する緊急放送送受信システムとに関する。

背景技術

[0002] 近年、デジタルテレビ放送を受信可能な携帯無線通信端末が研究、開発されて！、る。この携帯無線通信端末の中には、事件報道や地震、津波、台風等の自然災害、あるいは選挙速報等の緊急放送を受信できるものも提案されている（例えば、特許文献 1参照)。

[0003] このような携帯無線通信端末では、テレビ受信機を常時起動して放送データを、つでも受信できる状態にしておき、テレビ放送データに含まれる緊急受信情報である T MCC (Transport Management Control Code :緊急情報識別子）を検出すると、テレビ放送データに含まれる映像、音声信号等を符号ィ匕したストリームデータを再生するための表示装置を起動し、緊急放送の再生を開始する。これにより、表示装置を常に起動しておく必要がないので、携帯無線通信端末における電力消費を軽減することができる。

特許文献 1：特開 2004— 289279号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] し力しながら、上記従来の携帯無線通信端末は、常時テレビ受信機を起動させておく必要があり、これによる電力消費は、長い待ち受け時間が求められる携帯無線通信端末にとって大きな負担となり、一層の消費電力低減が求められている。

[0005] 本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、地震等の災害時におけるデジタルテレビによる緊急放送を確実に受信できるとともに、緊急放送が放送されていない待ち受け時の電力消費を低減することのできる携帯無線通信端末及び緊急放送送受信システムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006] 本発明に係る携帯無線通信端末は、第 1無線通信部と、前記第 1無線通信部より通信頻度の少な!、第 2無線通信部と、前記第 2無線通信部の起動および停止を制御する起動制御部と、を備え、前記起動制御部は、前記第 2無線通信部を起動するための信号を前記第 1無線通信部により受信すると、前記第 2無線通信部を起動するものである。

[0007] この構成により、複数の無線通信部を全て常時起動しておく必要がなくなり、起動していない無線通信部を必要なときに起動することにより、電力消費を低減することができる。

[0008] また、本発明の一態様として、本発明に係る携帯無線通信端末は、携帯無線の送信および受信を行う第 1無線通信部と、デジタルテレビ放送を受信する第 2無線通信部と、前記第 1無線通信部において、デジタルテレビ放送による緊急放送の受信を開始させるための信号を受信すると、前記第 2無線通信部を起動する起動制御部と、を備えるものも含まれる。

[0009] この構成により、常時起動しておく必要がある携帯無線通信の無線通信部を利用して、受信頻度の少ない緊急放送を受信するタイミングを通知することができるため、テレビ放送受信用の無線通信部を常時起動しておく必要がなくなり、テレビ放送受信用の無線通信部が緊急放送の受信を待ち受けるために要する電力消費を低減することができる。

[0010] さらに、本発明の一態様として、上記の携帯無線通信端末であって、前記第 1無線通信部は、緊急放送を放送する指示を放送局に通知するサーバから前記信号を受信するものも含まれる。

[0011] この構成により、緊急放送を放送するか否かを判定するサーバから緊急放送が放送されるタイミングを通知されるため、最適なタイミングでテレビ放送受信用の無線通信部の起動を切り替えることができ、その結果、テレビ放送受信用の無線通信部が緊急放送の受信を待ち受けるために要する電力消費を低減することができる。

[0012] また、本発明の一態様として、上記の携帯無線通信端末であって、前記第 1無線通信部は、放送局から緊急放送を受信可能な外部受信装置から、前記信号を受信するものも含まれる。

[0013] この構成により、外部受信装置を利用する簡易な構成により、テレビ放送受信用の無線通信部の起動を切り替えるタイミングが通知されるため、最適なタイミングでテレビ放送受信用の無線通信部の起動を切り替えることができ、その結果、テレビ放送受信用の無線通信部が緊急放送の受信を待ち受けるために要する電力消費を低減することがでさる。

[0014] また、本発明の一態様として、上記の携帯無線通信端末であって、前記第 1無線通信部は、携帯無線通信用の基地局から、前記信号を受信するものも含まれる。

[0015] この構成により、通信インフラになんらかの障害規制が発生した場合を緊急放送が放送される可能性が高い状況と捉えて、基地局からテレビ放送受信用の無線通信部の起動の切り替え指示が最適なタイミングで通知されるので、テレビ放送受信用の無線通信部が緊急放送の受信を待ち受けるために要する電力消費を低減することができる。

[0016] 本発明に係る緊急放送送受信システムは、上記の携帯無線通信端末と、緊急放送を放送する指示を放送局に通知するサーバと、から構成される緊急放送送受信システムであって、前記サーバは、前記携帯無線通信端末と通信可能なサーバ通信部を備え、前記サーバ通信部は、緊急放送を放送する指示を前記放送局に送信する場合、デジタルテレビ放送による緊急放送の受信を開始させるための信号を前記携帯無線通信端末に送信するものである。

[0017] この構成により、緊急放送を放送するか否かを判定するサーバから緊急放送の放送されるタイミングが通知されるため、携帯無線通信端末において、最適なタイミングでテレビ放送受信用の無線通信部の起動を切り替えることができ、その結果、テレビ放送受信用の無線通信部が緊急放送の受信を待ち受けるために要する電力消費を低減することができる。

[0018] また、本発明の一態様として、上記の携帯無線通信端末と、放送局から緊急放送を受信可能な外部受信装置と、から構成される緊急放送送受信システムであって、前記外部受信装置は、前記携帯無線通信端末と通信可能な外部受信装置通信部を備え、前記外部受信装置通信部は、緊急放送を前記放送局から受信した場合、デジタルテレビ放送による緊急放送の受信を開始させるための信号を前記携帯無線通信端末に送信するものも含まれる。

[0019] この構成により、外部受信装置を利用した簡易な構成により、テレビ放送受信用の無線通信部の起動を切り替えるタイミングが携帯無線通信端末に通知することができ、これにより携帯無線通信端末は、最適なタイミングでテレビ放送受信用の無線通信部の起動を切り替えることが可能となるので、テレビ放送受信用の無線通信部が緊急放送の受信を待ち受けるために要する電力消費を低減することができる。

[0020] さらに、本発明の一態様として、上記の携帯無線通信端末と、携帯無線通信用の基地局と、力構成される緊急放送送受信システムであって、前記基地局は、前記携帯無線通信端末と通信可能な基地局通信部を備え、前記基地局通信部は、携帯無線通信に規制が加えられた場合、デジタルテレビ放送による緊急放送の受信を開始させるための信号を前記携帯無線通信端末に送信するものも含まれる。

[0021] この構成により、通信インフラになんらかの障害規制が発生した場合を緊急放送が放送される可能性が高い状況と捉えて携帯無線通信端末に通知することにより、テレビ放送受信用の無線通信部の起動切り替え指示を最適なタイミングで携帯無線通信端末に通知することができ、これにより携帯無線通信端末は、テレビ放送受信用の無線通信部が緊急放送の受信を待ち受けるために要する電力消費を低減することができる。

発明の効果

[0022] 本発明の携帯無線通信端末及び緊急放送送受信システムによれば、地震等の災害時におけるデジタルテレビによる緊急放送を確実に受信できるとともに、緊急放送が放送されていない待ち受け時の電力消費を低減することのできる携帯無線通信端末及び緊急放送送受信システムを提供できる。

図面の簡単な説明

[0023] [図 1]本発明の第 1の実施形態に係る緊急放送送受信システムの概略構成を示す図 [図 2]本発明の第 1の実施形態に係るテレビ受信機付き携帯電話の概略構成を示す図 [図 3]本発明の第 1の実施形態に係る緊急放送送受信システムの動作手順を示すシ一ケンス図

[図 4]本発明の第 1の実施形態に係るテレビ受信機付き携帯電話の動作手順を示すフローチャート

[図 5]本発明の第 2の実施形態に係る緊急放送送受信システムの概略構成を示す図 [図 6]本発明の第 2の実施形態に係る緊急放送送受信システムの動作手順を示すシ一ケンス図

[図 7]本発明の第 2の実施形態に係るテレビ受信機付き携帯電話の動作手順を示すフローチャート

[図 8]本発明の第 3の実施形態に係るテレビ受信機付き携帯電話の動作手順を示すフローチャート符号の説明

[0024] 1 テレビ受信機付き携帯電話

2 インターネット

3 気象庁サーバ

4 携帯電話網

5 緊急放送受信情報配信サーバ

6 基地局

8 放送局

9 固定放送受信機

10 家庭サーバ

102 携帯無線通信用無線回路

103 データ解析部

117 テレビ放送受信回路

124 マイクロプロセサユニット

発明を実施するための最良の形態

[0025] 以下、本発明の携帯無線通信端末及び緊急放送送受信システムを実施するための最良の形態である第 1〜第 3の実施形態について、図面を用いて説明する。 [0026] (第 1の実施形態）

この実施形態となる携帯無線通信端末及び緊急放送送受信システムでは、気象庁の観測データに基づく地震等の緊急性を要する情報についてテレビ放送局によりデジタルテレビ放送 (以下、緊急放送と呼ぶ）が行われる際に、この緊急放送の開始通知となる緊急放送受信情報を対象地域のユーザが所持するテレビ受信機付き携帯電話に配信し、これに基づ!/、てテレビ受信機付き携帯電話で緊急放送を視聴するシステムを例示する。

[0027] 図 1は、本発明の第 1の実施形態に係る緊急放送送受信システムの概略構成を示す図である。図 1において、緊急放送送受信システムは、緊急放送及び緊急放送受信情報を受信可能なテレビ受信機付き携帯電話 1と、ネットワークを形成するインタ一ネット 2と、ネットワーク 2に接続され地震情報を管理する気象庁サーバ 3と、携帯無線通信のネットワークを形成する携帯電話網 4と、携帯電話網 4に接続され、気象庁サーバ 3から通知される地震発生情報に基づいて緊急放送受信情報を生成して配信する緊急放送受信情報配信サーバ 5と、緊急放送受信情報が配信される地震対象地域の携帯電話基地局 6と、放送局によるネットワークを形成する放送網 7と、放送網 7に接続され、地震対象地域を放送エリアに持つ放送局 8と、を有する構成である

[0028] 図 2は、本発明の第 1の実施形態に係るテレビ受信機付き携帯電話の概略構成を示す図である。

[0029] テレビ受信機付き携帯電話 1は、相手側の携帯電話との間で携帯無線通信によつて音声信号を送受信する音声通信、インターネット 2上のサイトを閲覧するネットヮーク通信、及び電子メールを送受信するメール通信を可能とするアンテナ 101及び携帯無線通信用無線回路 102と、受信信号を解析して前述した緊急放送受信情報を抽出するデータ解析部 103と、携帯無線通信による受信信号を復号化して非圧縮のデジタル音声信号に変換する音声デコーダ 103と、ユーザに着信があったことを報知するためのデジタル着信音源信号を生成する着信音源生成部 104と、デジタル着信音源信号と後述する音声デコーダ 118から出力されるテレビデジタル音声信号を混合するミキサ 105と、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換する DZA変換器 106、 107と、アナログ音声信号を増幅するアンプ 108、 109と、増幅された音声信号を拡声してユーザに受話させるためのスピーカ 110及び近接して受話させるためのレシーバ 111と、ユーザの音声を入力するマイクロホン 112と、入力した音声信号を増幅するアンプ 113と、増幅したアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する AZD変換器 114と、デジタル音声信号を符号ィ匕する音声エンコーダ 115と、を備える構成である。

[0030] また、このテレビ受信機付き携帯電話 1は、デジタルテレビジョン放送を受信するテレビ用アンテナ 116と、ユーザによって指定された放送局のチャンネルを選局して T S信号 (Transport Stream)と呼ばれる多重信号を抽出するテレビ放送受信回路 117 と、抽出された多重化信号から音声、映像及びデータ放送の各信号を分離する多重信号分離器 118と、分離したテレビジョン音声信号を復号化して非圧縮のテレビデジタル音声信号に変換する音声デコーダ 119と、分離したテレビジョン映像信号を復号化して非圧縮のテレビデジタル映像信号に変換する映像デコーダ 120と、分離したデータ放送信号を処理するデータ放送処理部 121と、映像デコーダ 119から出力されるテレビデジタル映像信号力ゝら色信号及び輝度信号を分離して表示部 122に表示する映像を制御する表示制御部 122と、テレビジョン映像を表示する表示部 123と、テレビ受信機付き携帯電話 1の各部を統括制御するマイクロプロセサユニット（MP U) 124と、を備える構成である。

[0031] 上記のように構成された本実施形態の緊急放送送受信システム及びテレビ受信機付き携帯電話 1の動作について説明する。図 3は本実施形態の緊急放送送受信システムの動作手順を説明するためのシーケンス図である。

[0032] 地震が発生すると、気象庁サーバ 3は、震源地、地震の規模、各地の震度及び津波予報等の地震情報を緊急に放送するようインターネット 2等のネットワークを介して放送局 8に指示し (ステップ S101)、これを受けて放送局 8は直ちに緊急放送を開始する（ステップ S 105)。

[0033] 同時に、気象庁サーバ 3は、インターネット 2及び携帯電話網 4を介して緊急放送受信情報配信サーバ 5に地震情報を通知し (ステップ S102)、緊急放送受信情報配信サーバ 5はこれを受けて地震対象地域にある携帯電話基地局 6に対し、放送局 8から緊急放送が行われて、ることを通知するための緊急放送受信情報を配信する (ステップ S 103)。

[0034] 対象地域の携帯電話基地局 6は、緊急放送受信情報配信サーバ 5から配信された緊急放送受信情報を受信し、これをサービスエリア内のテレビ受信機付き携帯電話 1 に送信する (ステップ S 104)。

[0035] テレビ受信機付き携帯電話 1は、携帯電話基地局 6から送信された緊急放送受信情報を受信し、これに基づいてテレビ受信機能を有する回路を起動して放送局 8から放送される緊急放送を受信して視聴する (ステップ S 105)。

[0036] 次に、上記の緊急放送送受信システムにおけるテレビ受信機付き携帯電話 1の動作手順について説明する。図 4は、テレビ受信機付き携帯電話 1の動作手順を説明するためのフローチャートである。

[0037] ステップ S201において、アンテナ 101及び携帯無線通信用無線回路 102によって基地局 6から送信された緊急放送受信情報が受信され、データ解析部 103でこれを抽出してマイクロプロセサユニット 122に通知する。マイクロプロセサユニット 122は、これを受けてテレビ放送受信回路 116に対して起動指令信号を送り、これを起動させる (ステップ S202)。これにより、テレビ受信機付き携帯電話 1は放送局 7から放送される緊急放送をテレビ用アンテナ 115を介して受信できる状態になる。

[0038] 続いて、マイクロプロセサユニット 122は、テレビ放送受信回路 116で受信した緊急放送にテレビ受信機付き携帯電話 1で緊急放送の受信を開始するための緊急放送受信指令情報が含まれている力否かを判定する (ステップ S203)。その結果、緊急放送受信指令が含まれて、ると判定した場合は、テレビ放送を受信するための多重信号分離器 117以下表示器 123に至る全回路を起動する (ステップ S204)。

[0039] テレビ用アンテナ 115及びテレビ放送受信回路 116によって受信した緊急放送は、多重信号分離器 117により音声、映像の各信号に分離され、音声デコーダ 118及び映像デコーダ 119によってそれぞれ非圧縮のテレビデジタル音声信号及びテレビデジタル映像信号に復号化される。

[0040] 復号ィ匕されたテレビデジタル音声信号は、ミキサ 106を介して DZA変翻107でアナログ音声信号に変換され、アンプ 110により増幅されてスピーカ 112を鳴動させる。また、復号ィ匕されたテレビデジタル映像信号は、表示制御部 120において色信号及び輝度信号に分離され、表示部 121に緊急放送の映像を表示再生する (ステツプ S205)。ユーザは緊急放送を視聴することより、地震が発生したこと、地震の規模及び津波予報等を知ることができ、緊急度に応じて避難等の対応を迅速にとることができ、安全を確保することが可能となる。

[0041] 一方、ステップ S203に手順において、テレビ放送受信回路 116で受信した緊急放送に緊急放送受信指令情報が含まれて、な、と判定された場合は、ステップ S 206 の手順でー且起動したテレビ放送受信回路 116を停止させる (ステップ S206)。これにより、緊急放送に備えてテレビ放送受信回路 116以下のテレビ受信機能を有する全回路を常時起動させておく必要がなくなり、電力消費を低減することができる。

[0042] 以上説明したように、このような本発明に係る第 1の実施形態の緊急放送送受信システムは、地震等の災害が発生した際に、気象庁サーバ 3から放送局 8に対して緊急放送の開始を指示するとともに、インターネット 3及び携帯電話網 4を介して緊急放送受信情報配信サーバ 5に地震情報を通知する。緊急放送受信情報配信サーバ 5は、地震対象地域にある携帯電話基地局 6を介してテレビ受信機付き携帯電話 1に緊急放送受信情報を配信する。

[0043] テレビ受信機付き携帯電話 1は、この緊急放送受信情報を受信してテレビ受信回路を起動して緊急放送を受信し、これに緊急放送受信指令が含まれて!/、る場合にテレビ受信機能全回路を起動して緊急放送を再生する。これにより、地震等の災害時におけるデジタルテレビの緊急放送を確実に受信できるとともに、緊急放送が放送されて、な、待ち受け時の電力消費を低減することが可能となる。

[0044] (第 2の実施形態）

この実施形態となる携帯無線通信端末及び緊急放送送受信システムでは、気象庁の観測データに基づく地震等の緊急性を要する情報についてテレビ放送局によってデジタルテレビ放送が行われる際に、この緊急放送を受信した固定放送受信機から家庭サーバ及び携帯電話網を介して対象地域のユーザが所持するテレビ受信機付き携帯電話に緊急放送の受信指令をメールで送信し、これに基づ!、てテレビ受信機付き携帯電話で緊急放送を視聴するシステムを例示する。 [0045] 図 5は、本発明の第 2の実施形態に係る緊急放送送受信システムの概略構成を示す図である。図 1に示した第 1の実施形態に係る緊急放送送受信システムと同一の構成については、同一符号を付して説明を省略する。

[0046] 図 5において、緊急放送送受信システムは、放送局 8から放送される緊急放送を受信可能な固定放送受信機 9と、固定放送受信機 9に接続されて緊急放送の受信指令をインターネット 3及び携帯電話網 4を介してテレビ受信機付き携帯電話 1にメールで送信する家庭サーバ 10と、を有する構成である。なお、本実施形態におけるテレビ受信機付き携帯電話 1は、図 2に示した第 1の実施形態におけるテレビ受信機付き携帯電話と同じ構成であり、図示及び説明を省略する。

[0047] 上記のように構成された本実施形態の緊急放送送受信システム及びテレビ受信機付き携帯電話 1の動作について説明する。図 6は本実施形態の緊急放送送受信システムにおける動作手順を説明するためのシーケンス図である。

[0048] 地震が発生すると、気象庁サーバ 3は、震源地、地震の規模、各地の震度及び津波予報等の地震情報を緊急に放送するようインターネット 2等のネットワークを介して放送局 8に指示し (ステップ S101)、これを受けて放送局 8は直ちに緊急放送を開始する（ステップ S 105)。

[0049] 固定放送受信機 9は、放送局 3から放送される緊急放送を受信し (ステップ S302) 、家庭サーバ 10に対して緊急放送を受信したことを通知する (ステップ S303)。

[0050] 家庭サーバ 10は、固定放送受信機 9から通知された緊急放送受信の通知に基づ V、て緊急放送受信指令情報を生成し、インターネット 3及び携帯電話網 4を介してテレビ受信機付き携帯電話 1に対して電子メールを送信する (ステップ S304)。

[0051] テレビ受信機付き携帯電話 1は、家庭サーバ 10から送信された電子メールによる緊急放送受信指令を受信し、これに基づ!、てテレビ受信機能を有する回路を起動して放送局 8から放送される (ステップ S305)デジタルテレビによる緊急放送を受信して視聴する。

[0052] 次に、上記の緊急放送送受信システムにおけるテレビ受信機付き携帯電話 1の動作手順について説明する。図 7は、テレビ受信機付き携帯電話 1の動作手順を説明するためのフローチャートである。 [0053] テレビ受信機付き携帯電話 1は、家庭サーバ 10から送信された電子メールをアンテナ 101及び携帯無線通信用無線回路 102を介して受信すると (ステップ S401)、データ解析部 103でこれを解析し、受信した電子メールが緊急放送受信指令であるか否かを判定する（ステップ S402)。

[0054] 判定の結果、受信した電子メールが緊急放送受信指令であれば、マイクロプロセサユニット 122は、テレビ用アンテナ 115を含むテレビ放送受信回路 116以下表示器 1 23に至るテレビ受信機能を有する全回路を起動し (ステップ S403)、緊急放送を再生する（ステップ S404)。

[0055] なお、このステップ S404の手順は、第 1の実施形態に係るテレビ受信機付き携帯電話 1の動作手順を示す図 4のフローチャートにおけるステップ S205と同一であり、詳細な説明を省略する。

[0056] 一方、ステップ S402の手順にぉ、て、受信した電子メールが緊急放送受信指令でないと判定された場合は、ステップ S401の手順に戻って以下の手順を繰り返す。

[0057] これにより、テレビ受信機付き携帯電話 1は、緊急放送に備えてテレビ受信用アンテナ 116以下のテレビ受信機能を有する全回路を常時起動させておく必要がなくなり、電力消費を低減することができる。

[0058] 以上説明したように、このような本発明に係る第 2の実施形態の緊急放送送受信システムは、地震等の災害が発生した際に、気象庁サーバ 3からの指示を受けて放送局 8が開始する緊急放送を固定放送受信機 9で受信して家庭サーバ 10に緊急放送力 Sあることを通知する。家庭サーバ 10は、これに基づいて緊急放送受信指令情報を生成し、インターネット 3なヽし携帯電話網 4を介してテレビ受信機付き携帯電話 1に電子メールを送信する。

[0059] テレビ受信機付き携帯電話 1は、この電子メールを受信して緊急放送受信指令であるか否かを判定し、緊急放送受信指令である場合にテレビ受信機能全回路を起動して緊急放送を受信、再生する。これにより、地震等の災害時における緊急放送を確実に受信できるとともに、緊急放送が放送されていない待ち受け時の電力消費を低減することが可能となる。

[0060] (第 3の実施形態）この実施形態となる携帯無線通信端末及び緊急放送送受信システムでは、気象庁の観測データに基づく地震等の緊急性を要する情報についてテレビ放送局によってデジタルテレビ放送が行われる際に、ユーザの所持するテレビ受信機付き携帯電話力携帯無線通信のサービスエリア外または災害等による発信規制状態にある場合に緊急放送を受信するシステムを例示する。

[0061] 本実施形態における緊急放送送受信システムの構成及び動作手順は、それぞれ図 1及び図 3に示した第 1の実施形態に係る緊急放送送受信システムの構成及び動作手順と同一であり、図示及び説明を省略する。また、テレビ受信機付き携帯電話の構成は、図 2に示した第 1の実施形態に係るテレビ受信機付き携帯電話の構成と同一であり、図示及び説明を省略する。

[0062] 次に、本実施形態の緊急放送送受信システムにおけるテレビ受信機付き携帯電話 1の動作手順について説明する。図 8は、テレビ受信機付き携帯電話 1の動作手順を説明するためのフローチャートである。

[0063] ステップ S501において、テレビ受信機付き携帯電話 1のマイクロプロセサユニット 1 22は、携帯無線通信のサービスエリア外または災害等による発信規制によってアンテナ 101及び携帯無線通信用無線回路 102を介する携帯無線通信が不能状態にあるか否かを監視する。

[0064] 携帯無線通信が不能状態にあると判定された場合は、マイクロプロセサユニット 12 2の制御によりテレビ用アンテナ 115を含むテレビ放送受信回路 116以下表示部 12 3に至るテレビ受信機能を有する全回路を起動して (ステップ S 502)テレビ放送を受信し、緊急放送がある力否かを判定する (ステップ S503)。そして、受信したテレビ放送が緊急放送であると判定された場合は、ステップ S504において、緊急放送を受信、再生する。なお、このステップ S504の手順は、第 1の実施形態に係るテレビ受信機付き携帯電話 1の動作手順を示す図 4のフローチャートにおけるステップ S205と同一であり、詳細な説明を省略する。

[0065] 一方、ステップ S503の手順にぉ、て、受信したテレビ放送が緊急放送ではな!/、と判定された場合は、ステップ S 505の手順でー且起動したテレビ受信機能を有する全回路を停止させた後、ステップ S501の手順に戻って携帯無線通信が不能状態にあるか否かを監視する。

[0066] これらにより、テレビ受信機付き携帯電話 1は、緊急放送に備えてテレビ受信機能を有する全回路を常時起動させておく必要がなくなり、電力消費を低減することができる。

[0067] 以上説明したように、このような本発明に係る第 2の実施形態の緊急放送送受信システムは、地震等の災害が発生した際に、気象庁サーバ 3からの指示を受けて放送局 8が緊急放送を開始する。

[0068] テレビ受信機付き携帯電話 1は、自身が携帯無線通信のサービスエリア外または災害等による発信規制によって携帯無線通信が不能状態にある場合に、テレビ受信機能を有する全回路を起動して放送局 6から放送されるテレビ放送を受信する。そして、このテレビ放送が緊急放送である場合に、これを再生する。一方、受信したテレビ放送が緊急放送でなヽ場合は、一旦起動したテレビ受信機能を有する全回路を停止させる。これによつて、地震等の災害時における緊急放送を確実に受信できるとともに、緊急放送が放送されて、な、待ち受け時の電力消費を低減することが可能となる。

[0069] 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。

[0070] 本出願は、 2005年 11月 17日出願の日本特許出願 (特願 2005— 332933)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

産業上の利用可能性

[0071] 本発明のは、地震等の災害時におけるデジタルテレビによる緊急放送を確実に受信できるとともに、緊急放送が放送されていない待ち受け時の電力消費を低減することが可能な携帯無線通信端末及び緊急放送送受信システムを提供できる効果を有し、テレビ受信機付き携帯電話等に有用である。

Claims

請求の範囲

[1] 第 1無線通信部と、

前記第 1無線通信部より通信頻度の少ない第 2無線通信部と、

前記第 2無線通信部の起動および停止を制御する起動制御部と、を備え、前記起動制御部は、前記第 2無線通信部を起動するための信号を前記第 1無線通信部より受信すると、前記第 2無線通信部を起動する、携帯無線通信端末。

[2] 携帯無線の送信および受信を行う第 1無線通信部と、

デジタルテレビ放送を受信する第 2無線通信部と、

第 1無線通信部にぉ、て、デジタルテレビ放送による緊急放送の受信を開始させるための信号を受信すると、前記第 2無線通信部を起動する起動制御部と、を備えた携帯無線通信端末。

[3] 請求項 1または請求項 2記載の携帯無線通信端末であって、

前記第 1無線通信部は、緊急放送を放送する指示を放送局に通知するサーバから前記信号を受信する、携帯無線通信端末。

[4] 請求項 2記載の携帯無線通信端末であって、

前記第 1無線通信部は、放送局から緊急放送を受信可能な外部受信装置から、前記信号を受信する、携帯無線通信端末。

[5] 請求項 2記載の携帯無線通信端末であって、

前記第 1無線通信部は、携帯無線通信用の基地局から、前記信号を受信する、携帯無線通信端末。

[6] 請求項 3記載の携帯無線通信端末と、緊急放送を放送する指示を放送局に通知するサーバと、力構成される緊急放送送受信システムであって、

前記サーバは、

前記携帯無線通信端末と通信可能なサーバ通信部を備え、

前記サーバ通信部は、緊急放送を放送する指示を前記放送局に送信する場合、デジタルテレビ放送による緊急放送の受信を開始させるための信号を前記携帯無線通信端末に送信する、緊急放送送受信システム。

[7] 請求項 4記載の携帯無線通信端末と、放送局から緊急放送を受信可能な外部受信装置と、カゝら構成される緊急放送送受信システムであって、前記外部受信装置は、

前記携帯無線通信端末と通信可能な外部受信装置通信部を備え、

前記外部受信装置通信部は、緊急放送を前記放送局から受信した場合、デジタルテレビ放送による緊急放送の受信を開始させるための信号を前記携帯無線通信端末に送信する、緊急放送送受信システム。

請求項 5記載の携帯無線通信端末と、携帯無線通信用の基地局と、から構成される緊急放送送受信システムであって、

前記基地局は、

前記携帯無線通信端末と通信可能な基地局通信部を備え、

前記基地局通信部は、携帯無線通信に規制が加えられた場合、デジタルテレビ放送による緊急放送の受信を開始させるための信号を前記携帯無線通信端末に送信する、緊急放送送受信システム。