WO2007034620A1 - 変速機 - Google Patents

Abstract

変速ギヤ2と一体回転するクラッチギヤ3と、シンクロハブの外周面を摺動してクラッチギヤ3に接続可能なカップリングスリーブ5と、このカップリングスリーブ5の端面5bを当接させて、カップリングスリーブ5の変速ギヤ2側への摺動を規制するストッパー7と、カップリングスリープ5がストッパー7に当接した際に、クラッチギヤ3に潤滑油を供給可能な潤滑溝6を備えて構成する。

Description

明 細 書

変速機 技術分野

本発明は、 変速機に関するものである。 ' 背景技術

従来、 この種の変速機としては、 特許文献 1に開示されているように、 カウンター シャフトに回転自在に支承された変速ギヤとしてのネ趣ギヤと、 ギヤのプロッキン ダリング側外周に設けられたクラッチギヤと、 ハプの外周面上を軸方向に摺動可能に配 置されたスリープとを備え、 スリープを «Iギヤ側に移動せしめてクラツチギヤに嚙合 させ、 カウンターシャフトと ギヤとを連結した嚙合状態にするもの力 S提案されてい る。

この変速機では、 被動ギヤの外径をスリーブの内径よりも大きく形成して、 スリー ブを «ギヤ側面に当接するまでシフト移動させて変速段を確立するものとしている。

特許文献 1 ：特許第 2 7 2 4 7 4 2号公報

しかし、 上記変速機では、 スリーブが被動ギヤ側面に当接してしまうと、 クラッチ ギヤに潤滑油が供給されなくなるために、 クラッチギヤが,してしまい、 変速性能に 影響を及ぼ 1 ^が生ずるという問題点があった。 発明の開示

本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、 クラッチギヤの摩耗而オ久 性の向上した変速機の ¾ ^を目的とし、 その請求項 1は、 変速ギヤと一体回転するクラ ツチギヤと、 シンクロハブの外周面を摺動して前記クラツチギヤに接続可能な力ップリ ングスリーブと、 該カップリングスリ一プの端面を当接させて該カップリングスリーブ の嫌己変速ギヤ側への摺動を規制するストッパーと、 嫌 β力ップリングスリーブが t& ストッパーに当接した際に、 lift己クラツチギヤに潤滑油を供給可能な ftrt己力ップリング スリーブと tUKストッパーとの当接面に形成された潤滑油路としての潤滑溝とを備える ことである。

また請求項 2は、 t&f己ストッパ一は、 婦己力ップリングスリーブと円周方向にお ヽ て少なくとも 2箇所で当接する当接部を有し、 Ιίίΐ己潤滑溝は、 円周方向幅寸法が ΙίίΙΒ当 接部の円周方向幅寸法以上に形成されてなることである。

また請求項 3は、 嫌己当歸 |5は、 嫌己円周方向幅寸法が等しく、 且つ、 Ιίίϊ己円周方 向に等間隱こ配置された凸部として形成され、 tiff己潤滑溝は、 該凸部間に形成された凹 部であることである。

また請求項 4は、 前記潤滑溝は、 前記凹部の円周方向端面の少なくとも一方の端面 位置が編己クラツチギヤにおける歯と歯の間に形成されてなることである。

また請求項 5は、 謙己ストッノ一は、 tiff己変速ギヤの端面に形成されてなることで ある。

また請求項 6は、 前記カップリングスリーブは、 外周面にかかった前記潤滑油を前 記当接面に誘導可能に Ιίίϊ己外周面が嫌己ストッパーに当接する端面側に向かって下傾し た形状に形成されてなることである。

本発明の変速機は、 変速ギヤと一体回転するクラッチギヤと、 シンクロハブの外周 面を摺動して tfff己クラッチギヤに接続可能な力ップリングスリーブと、 該カップリング スリ一ブの端面を当接させて該カップリングスリーブの前記変速ギヤ側への摺動を規制 するストッパーと、 謝己力ップリングスリープが l己ストッパーに当接した際に ΙϋΙΒク ラツチギヤに潤滑油を供給可能な f&l己力ップリングスリープと lift己ストッパーとの当接 面に形成された潤滑油路としての潤滑溝とを備えることにより、 カツプリングスリーブ がストッパーに当接した際でもクラツチギヤに潤滑油を良好に供^ 1 "ることができ、 ク ラツチギヤの 耐久性が向上するものとなる。

また、 ItllEストッパ一は、 膽己力ップリングスリーブと円周方向にお!/、て少なくと も 2箇所で当接する当驟を有し、 tfrt己潤滑溝は、 円周方向幅寸法が tin己当接部の円周 方向幅寸法以上に形成されてなることにより、 カツプリングスリ一プがストッパーの当 に当接した際に、 より効率良く潤滑油をクラッチギヤに供給することができるもの となる。 '

また、 前記当接部は、 前記円周方向幅寸法が等しく、 且つ、 前記円周方向に等間隔 に配置された凸部として形成され、 廳己潤滑溝は、 該凸部間に形成された凹部であるこ とにより、 簡単な構成で力ップリングスリーブの変速ギヤ側への摺動を安定して規制す ることができ、 効率良く潤滑油をクラツチギヤに供給することができるものとなる。

また、 前記潤滑溝は、 前記凹部の円周方向端面の少なくとも一方の端面位置が前記 クラツチギヤにおける歯と歯の間に形成されてなることにより、 より多くのクラツチギ ャの歯に潤滑油を供糸 ることができるものとなる。

また、 嫌己ストッノ、。一は、， t己変速ギヤの端面に形成されてなることにより、 変速 ギヤの端面に力ップリングスリ一ブを当接するだけで良いため、 簡単にストッパーを構 成することができるものとなる。

また、 編己カップリングスリーブは、 外周面にカゝかった嫌己潤滑油を廳己当接面に 誘導可能に前記外周面が前記ストッパーに当接する端面側に向かって下傾した形状に形 成されてなることにより、 より多くの潤滑油をクラツチギヤに供糸^ることができるも のとなる。 図面の簡単な説明

図 1は、 変速機の配置構成図である。

図 2は、 変速ギヤとカップリングスリーブの拡大配置構成図である。

図 3は、 変速ギヤの正面構成図である。

図 4は、 図 3の A— A線断面構成図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

図 1は、 変速機の概略を示す構成図である。

実施例の変速機 1は、 図示するように、 入力軸 1 aと、 これに TO状に設けられた 出力軸 1 bおよびリバース用アイドラ軸 1 cと、 入力軸 1 aの動力を変速して出力軸 1 bあるいはリバース用アイドラ軸 1 cに伝^ Tるこれら各軸に配置された変速ギヤ機構 2と、 嚙合させる歯車を同期させる同期装置 4とを備える。

変速ギヤ機構 2は、 周知のハス歯歯車として構成されており、 各軸に固定的に担持 された固定ギヤ 2 aと、 各軸に趣云可能に担持された辦云ギヤ 2 bとを備える。 赚ギ ャ 2 bには、 一体状にクラツチギヤ 3力 S形成されている。

ギヤ 2 bは、 図 2の拡大概略構成図で示すように、 その端面が凹み状に形成さ れた 部 2 0を備えており、 この Qfl部 2 0に埋設するようクラツチギヤ 3が形成されて いる。 また、 凹部 2 0には、 図 3の正面図おょぴ図 3における A— A断面図である図 4 に示すように、 円周方向に等間隔に円周方向幅寸法が等しい 6つの凸部 7が形成されて おり、 凸部 7間を含む底部 2 0 aが潤滑油路としての潤滑溝 6として構成されている。

凸部 7は、 クラツチギヤ 3の歯 3 aを 1個挟んでその円周方向両端面がクラツチギ ャ 3の歯 3 aと歯 3 aの間に位置するよう構成されており、 クラツチギヤ 3の外周面に 対向する内端面がクラツチギヤ 3の外周面と隙間を有するようにクラツチギヤ 3の外周 面よりも径方向に若干離れた位置に形成されている。

同期装置 4は、 軸に固定的に担持されたシンクロハブ 4 aと、 シンクロハブ 4 aの 外周を摺動可能に配置されたカップリングスリープ 5とを備え、 カップリングスリーブ 5力 S軸方向に摺動してクラツチギヤ 3と嚙合することで軸の回転と避云ギヤ 2 bの回転 との同期を行なう。

力ップリングスリーブ 5は、 内周面にはシンクロハブ 4 aの外周面に形成されたス プラインに嵌合するスプライン 5 a力 S形成されており、 外周面には図示しないシフトフ オーク力 S係合される係合溝 5 b ' を有する係合部 5 bと、 係^^ 5 bから軸方向に突出 するとともに凸部 7の当接部 7 aに当接する当接面 5 dを有する鶴 5 cとが形成され ている。

^ 5 cは、 当接面 5 dが当接部 7 aに当接した状態で避云ギヤ 2 bと係^ ¾ 5 b との間に隙間 Sが生ずる軸方向長さに形成されており、 係合部 5 bから軸方向に離れる にしたがって高さが低くなる下傾状をなしている。

次に、 こうして構成された変速機 1の動作、 特に変速動作時にクラッチギヤ 3に供 給される潤滑油の動きについて説明する。

云者がシフト動作を行なうとシフトフオークによりカツプリングスリーブ 5が要 求変速段を構成する趟云ギヤ 2 b側にシフトされる。 そして、 当接面 5 dが当 ¾¾ 7 a に当接して変速が完了する。

当接部 7 a、 即ち、 凸部 7は、 円周方向に等間隔に円周方向幅寸法が等しく形成さ れているので力ップリングスリーブ 5の摺動を安定して規制することができる。

当接面 5 dと当接部 7 aとが当接した状態で、 ギヤ 2 bと係合部 5 bとの間に は隙間 Sが生じているため、 変速ギヤ機構 2を構成する固定ギヤ 2 aや遊転ギヤ 2わに より搔き上げられた潤滑油が隙間 Sより OP部 2 0内に流入する。 ここで、 5 cは係 合部 5 bから軸方向に離れるにしたがって高さが低くなる下傾状を成しているから、 固 定ギヤ 2 a "^1云ギヤ 2 bにより搔き上げられた潤滑油は凹部 2 0側^^れ易レ、ものと なっている。

凹部 2 0内に流入した潤滑油は、 潤滑溝 6を通ってクラツチギヤ 3に供給される。 ここで、 凸部 7はクラツチギヤ 3の歯 3 aを 1個挟んでその円周方向両端面がクラッチ ギヤ 3の歯 3 aと歯 3 aの間に位置するよう構成されているので、 潤滑油 6からの潤滑 油がクラッチギヤ 3の全ての歯 3 aの歯面に充分に供給することができる。 また、 凸部 7 bのクラツチギヤ 3の外周面に対向する内端面がクラツチギヤ 3の外周面と隙間を有 するようにクラツチギヤ 3の外周面よりも 向に若干离!^た位置に形成されているか ら、 クラツチギヤ 3の円周方向に偏りなく潤滑油を供給することができる。

以上説明した実施例の変速機 1によれば、 カツプリングスリープ 5の軸方向摺動を 規制するストツバとしての凸部 7をクラツチギヤ 3が埋設された ギヤ 2 bの凹部 2 0に円周方向に等間隨こ形成し、 凸部 7間を含む凹部 2 0の底部 2 0 aを潤滑溝 6とし て構成したから、 カップリングスリーブ 5が凸部 7に当接した際にもクラッチギヤ 3に 潤滑油を良好に供給することができる。 この結果、 クラッチギヤ 3の 耐久性を向上 することができる。 しかも、 カップリングスリーブ 5の藉 5 cを凹部 2 0に向かって 下傾状に形成したから、 固定ギヤ 2 a ^転ギヤ 2 bにより搔き上げられた潤滑油を凹 部 2 0側へ流れ易くでき、 より多くの潤滑油をクラッチギヤ 3に供給することができる また、 凸部 7をクラツチギヤ 3の歯 3 aを 1個挟んでその円周方向両端面がクラッ チギヤ 3の歯 3 aと歯 3 aの間に位置するよう構成したから、 潤滑油 6からの潤滑油を クラッチギヤ 3の全ての歯 3 aの歯面に充分に供給することができる。 さらに、 凹部 2 0に凸部 7を形成するだけであるから簡易な構成でストッパを構成することができる。

実施例の変速機 1では、 凸部 7を円周方向に等間隔に形成するものとしたが、 間隔 は等間隔でなくても構わな!/、。

実施例の変速機 1では、 全ての凸部 7の円周方向幅寸法が等しいものとしたが、 各 凸部 7の円周方向幅寸法を異なるものとしても構わなレ、。

実施例の変速機 1では、 凸部 7を円周方向に 6つ形成するものとしたが、 少なくと も 2つ形成されていれば良く、 その数はいくつであっても構わない。

実施例の変速機 1では、 凸部 7間の寸法、 即ち、 凸部 7間の潤滑溝 6の円周方向幅 寸法が凸部 7の円周方向幅寸法より大きいものとしたが、 クラツチギヤ 3に潤滑油を供 給することができれば凸部 7間の潤滑溝 6の円周方向幅寸法と凸部 7の円周方向幅寸法 との関係は如何なるものであっても構わなレ、。

実施例の変速機 1では、 凸部 7の円周方向両端面をクラッチギヤ 3の歯 3 aと歯 3 aの間にィ 置するよう構成するものとしたが、 円周方向端面のうち少なくとも一端がク ラツチギヤ 3の歯 3 aと歯 3 aの間に位置するよう構成されてレ、れば構わなレ、。

実施例の変速機 1では、 凸部 7の円周方向幅寸法をクラツチギヤ 3の歯 3 aを 1個 挟むような長さに構成するものとしたが、 例えば、 クラツチギヤ 3の歯 3 aを 2個挟む ような長さに構成したり、 クラッチギヤ 3の歯 3 aを 3個挟むような長さに構成したり するもの等、 クラッチギヤ 3の全ての歯 3 aに潤滑油を供^ Tることができれば如何な る長さであっても構わない。

実施例の変速機 1では、 ストッパとしての凸部 7およ 閏滑油路としての潤滑溝 6 を 云ギヤ 2 bの凹部 2 0に形成するものとしたが、 カツプリングスリーブ 5の当接面 5 dに形成するものとしても良い。 以上、 本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、 本発明はこうした 実施例に限定されるものではなく、 本発明の要旨を逸脱しなレヽ範囲内において、 種々な る形態で実施し得ることは勿論である。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 変速ギヤと一体回転するクラッチギヤと、

シンクロハブの外周面を摺動して前記クラツチギヤに接続可能な力ップリングスリ一 ブと、

該カップリングスリ一プの端面を当接させて該カップリングスリーブの前記変速ギヤ 側への摺動を規制するストッパーと、

its力ップリングスリーブが觸己ストッパーに当接した際に、 t¾fSクラツチギヤに潤 滑油を供給可能な tflt己力ップリングスリーブと tiitSストッパーとの当接面に形成された 潤滑油路としての潤滑溝と、

を備える変速機。

2. tiff己ストッパ一は、 fiif己力ップリングスリーブと円周方向にお!/ヽて少なくとも 2 箇所で当接する当 を有し

tfrt己潤滑溝は、 円周方向幅寸法が tfif己当驟の円周方向幅寸法以上に形成されてなる 請求項 1に記載の変速機。

3. 觸己当接部は、 編己円周方向幅寸法が等し 且つ、 嫌己円周方向に等間隱こ配 置された凸部として形成され、 嫌己潤滑溝は、 該凸部間に形成された凹部である請求項

2に記載の変速機。

4 · 廳3潤滑溝は、 廳己凹部の円周方向端面の少なくとも一方の端面位置が觸己クラ ツチギヤにおける歯と歯の間に形成されてなる請求項 3に記載の変速機。

5. 嫌己ストッパ一は、 fflt己変速ギヤの端面に形成されてなる請求項 1なレ、し請求項 4 、ずれかに記載の変速機。

6. tfjf己力ップリングスリープは、 外周面にかかった編 S潤滑油を肅3当接面に誘導 可能に ΙϋΙΒ^周面が t&t己ストッパーに当接する端面側に向かって下傾した形状に形成さ れてなる請求項 1なレ、し請求項 5レ、ずれかに記載の変速機。