WO2007029340A1

WO2007029340A1 - 性行為における潤滑性を有する潤滑剤としてのアロエパウダーの利用方法

Info

Publication number: WO2007029340A1
Application number: PCT/JP2005/016703
Authority: WO
Inventors: Shunichi Yagi
Original assignee: Yagi, Akira; Matsuo, Keizo; Wang, Yin-Tung
Priority date: 2005-09-06
Filing date: 2005-09-06
Publication date: 2007-03-15

Description

性行為における湿潤性を有する潤滑剤としてのアロエパウダーの禾棚方法

ί分野本発明は、婦人医;^野、性行為改明善医療分野等において使用する湿潤性を有する潤滑剤としてのアロエパウダーの禾幌方法に関する。

書背景漏 «、女性が生殖器関連の手術を受けた場合や、加齢のために女性性器を湿潤させることが困難となつた:^には、潤滑 βのためのクリ一ムゃゲルが医者からそれらの女患者に提供されてきた。しかしながら従来のクリームやゲルには、その潤滑成分としてグリセリン等の石油由来成分を含むことが多ぐ長期使用等を考慮した場合には不安があった。これは、使用安全性や使用感に優れた植物性天然成分が開発されていなかったことからやむを得ないことであった。また、これらの.クリームやゲルには、女性の性器に傷がつきやすいことから、傷の修復機能が求められるところであるが、この点を積極的に解決したクリームやゲルは存在しなかった。また、徹から女性性布用を特徴とする外用塗布潤滑液として、ヒアルロン酸とハイドロキシェチルセルロースを配合した透明ペースト状またはゼリ一状の乳酸酸性液からなる塗布潤滑液がある（例えば、特開平 1 0— 1 8 2 4 3 5号公報参照)。特許文献 1 ：特開平 1 0 - 1 8 2 4 3 5号公報の請求項 1 し力、し、上記特許 1に示す塗布潤滑液では湿潤性を有する潤滑剤としては十分に満足できるものではなぐ擺保存や保管が困難であり、変質し易い等の問題が生じていた。

このように、徹のクリームやゲルは、その潤滑成分としてグリセリン等の石油系成分を含むクリームやゲルが、女性性器関連の後の女性や、加齢よつて女性性器を湿潤させることが困難な女性に提供されてきたわけであるが、その潤滑成分がダリセリン等の石油系成分であることが多ぐ長期の使用には不安があった。

また、徹のクリームやゲルは、女性性器が性行為において往々にして蒙る隨ゃ膣のスクラッチ等の傷を積極的に治癒するための機能を有してはいなかった。

また、その使用感であるが、微のクリームやゲルは女性の分泌液とはかけはなれた物質であり、その使用感は異物感を否めないものであつたし、性行為を円滑に営むための湿潤 ·潤滑性の継続にも限界があった。

さらに、翻保存や保管が困難であり、変質し易い等の問題が生じていた。

本発明の目的は上記の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、高度の粘性と高度な湿潤性及び潤滑性を備え、該湿潤性及び潤滑性の持続性に優れ、かつ女性体液のぬめり感と湿潤紘铳感がよく相似しており、性行為が円滑に行なわれ女性性器に発生するスクラツチ等の傷の修復機能に優れた性行為における湿潤性を有する潤滑剤としてのアロエパウダーの利用方法を提供することにある。発明の開示

本願発明に係る性行為における湿潤性を有する潤滑剤としてのアロエパウダーの利用方法は、高肝多糖体を成分として豊富に含有し、ァロイン含有率が 5 O p pm以下に鉄され、力つ細菌コロニー形成がグラムあたり 3 0 0以下であるアロエパウダ一であって、当該アロエパウダーを水または人体に害を及ぼさない成分を含有する水溶液に溶解し、粘性および湿潤' I '碰びに潤滑性を有するゲルを形成せしめ、女性性器が湿潤しないか、または女性性器の湿潤のレベルが低すぎるために性行為が困難である場合に、当該ゲルを女性性器の大隱ゃ小陰唇あるいはそれらとそれらの近傍に塗布するか、あるいは男性性器に塗布するか、又は女性性器と男性性器の双方に塗布し、男性性器の女性性器への挿入を容易とし、力つ性行為を所定時間円滑に維镜せしめることを 1敷とする。

本瞧明に係る性行為における湿潤性を^ る潤滑剤としてのアロエパウダーの利用方法は、上記ゲルの肝量が潤滑機能に必要な 4 0万ダルトン以上であるゲルを用いることを特徴とする。

本願発明に係る性行為における湿潤性を有する潤滑剤としてのアロエパウダーの利用方法は、当該アロエパウダーを水や人体に害を及ぼさない成分を含有する水溶液に溶解した際の子量を、アロエパウダー $¾i時の粉砕 ¾J芰によつて決定する製法を用いることを特徴とする。

本願発明に係る性行為における湿潤性を有する潤滑剤としてのアロエパウダーの利用方法は、容器 Aに適量の当該アロエパウダーをセットし、容器 Bに当該アロエバウダーに対して所定の配合量である水または人体に害を及ぼさない成分を含有する水溶液をセットし、これらの容器 Aと容器 Bのセットで 1つの湿潤性を有する潤滑剤を形成するものとし、性行為の所定時間前に、容器 Aのアロエパウダーと、容器 Bの水または人体に害を及ぼさない成分を含有する水溶液を混合して上記ゲルを形成して使用するようにし、高多糖体の高分子が自らの酵素や保存時の酸化により破壊されずに利用できるようにしたことを特徴とする。

高^?多糖体を成分として豊富に含有し、ァロイン含有率が 5 0 0 p pm以下に除去され、力つ細菌コロニー形成がグラムあたり 3 0 0以下である当該アロエパウダーを、水や人体に害を及ぼさない成分を含有する水溶液に溶解したゲルは、マンノースやグルコース等の高肝多糖体を豊富に含有し、その特徴としては、その衛生性およびァロインを除去した植物天然成分であるために長期にわたる使用に不安が無く、また高 ^吉合によって粘度が高いことから高度な湿潤性及び潤滑性を有し、治癒機能を有-する。

したがって女性性器に発生するスクラッチ等の傷の治癒機能を有し、また性行為時における女性分泌液に性状相似することから使用感に異物感が無いことが挙げられる。また、当該ゲルは高多糖体を豊富に含有しており、高^多糖体と水との水素結合の強さから K性に大変優れているので、その湿潤.潤滑性の維持力は、本来連続的に供給されるべき性行為時の女性分泌液の湿潤性及び潤滑性の «壳感によく相似している。

これらの特徴を利用し、性行為の際に女性性器が湿潤しがたい場合に、当該ゲルを女性性器の大隨ゃ小陰唇に塗布するか、それらの近傍に塗布するか、あるいは男性性器に塗布するか、又は女性性器と男性性器の双方に塗布することで、性行為における男性性器の女性性器への挿入を滑らかなものにすることができ、かつ所定時間の円滑な性行為を可能とすることができる。

当該パウダーおよびゲルは、医薬成分であるァロインを除去した植物性天然成分であり、 «έ¾のクリームゃゲルが石油由来の成分であるグリセリン等をその潤滑成分として含んでいたために不安があった長期使用を可能とすることができる。また当該ゲルは、ゲルそのものが女性性器の隨ゃ膣に発生する傷の治癒についても非常に優秀である。

これら力ら、ァロインを所定の含有率までしたアロエパウダーを水あるいは人体に害を及ぼさない成分を含有する水溶液に溶解して形成したゲルを、性行為のための湿潤剤および潤滑剤として利用することで、翻の使用でも不安なぐかつ使用感に格段に優れたアロエパウダーの利用を行うことができる。

当該アロエパウダーを水または人体に害を及ぼさない成分を含有する水溶液に溶解する際に、湿潤性及び潤滑機能を損なわない範囲のレベルの水または水溶液量で溶解することが必要である。

アロエ生葉の水分率は全葉で約 9 8 %、外皮を除去したゲルで約 9 9 . 5 %である。当該アロエパウダーの内、全葉から精製されたパウダーを生葉に近似させようとした場合には、パウダー重量の約 5 0倍の水または水溶液に溶解すればよく、これを生葉の 2倍濃縮体とする場合にはパウダー重量の約 2 5倍の水または水溶液に溶解すればよい。

また、当該アロエパウダーの内、外皮を除去したゲルから精製されたパウダーを生の状態に近似させようとした場合には、パウダー重量の約 2 0 0倍の水または水溶液に溶解すればよい。

このように、溶解に用いる水または水溶液の量は様々に考えられるので、湿潤性及び潤滑機能を損なわない範囲で溶解せしめることとした。

必要とされる^量について言及するならば、この^量こそがゲルの i¾ j |生能、すなわち湿潤性能を左右し、また、ぬめり性能、すなわち潤滑性能を左右するものであり、膨によって 4 0万ダルトン以上の多糖体の分子量が必要とされた。アロエパウダーの子量の選択方法として、パウダーの; によつて高分子多糖体の^ ¾を選択することが'必要である。

実験によって、粉砕機による ¾J 設定を行えば、希望の^？ *を得ることができることを発見した。例えば、平均 ¾¾tが 4 0ミクロンであれば好量は約 3 0 0万ダルトンであり、 2 0ミクロンであれば約 2 0 0万ダルトンであり、 5ミクロンであれば約 1 2 0万ダルトンであった。

アロエパウダーからゲルを形^ るタイミングによっては使用時に高^が消滅していることになるので、それを避けるための方法を述べる。アロエはその自らの酵素によって高肝構造を破壊することが広く知られている。また、例えば使用 3日前にゲルを形成し室温に放置したのでは謝匕も f云い使用時には高^^構造はすでに破壊されている。したがって、保存条件によって異なるのではあるが、この作業を容易とし、かつ高肝の十分な利用を可能とするために、アロエパウダーと水または所定の

7溶液を別々の容器にセットし、性行為の所定時間前に混合してゲルを形成することとした。

アロエパウダーの水または所定の水溶液への溶解のタイミングに関して、その使用前時間の設定については、実験によって、例えば冷蔵保存をすれば 6日間高^^構造を維持できるし、例えば高めの室温に放置すれば 3日間で高分子構造が破壊される等の事例が判明しており、保存方法によって高 ^^構造の保存時間は異なるので、当該アロエパゥダ一の水や所定の水溶液への溶解の使用前の時間設定につレ ^ては拘束されない。

ァロインの鉄に関して、本発明者が昨年 5月におこなった国際出願（P CT/ J P 2 0 0 4/ 0 0 7 3 2 9)から、すでにパウダー重量の 2 0 0倍の水に溶解したゲルにおいては、ァロイン残存率の理論値として 0. l p pm以下を達成している。ァロインの残存率は低いことが好ましいが各地域によってその規制値が異なる現状であるので本発明では、水や人体に害を及ぼさない成分を含^ Tる水溶液の溶解によって形成されるゲルを基準として数値設定した。米国においてはァロイン含有率 5 0 p pm以下の数値が Ήまれているが、ァロイン 5 0 p pmのパウダーを 2 5倍稀釈した場合のゲルでは、すでに 2 p pmという数値となるので本発明においては、パウダーにおけるァロイン含有率を 5 0 p pm以下とした。一方、欧州ではァロインの含有率を 0 · 1 p pm以下とする基準が要求されてきており、この場合にはパウダーのァロイン含有率は、 2 0 0倍稀釈によってゲルを形成する場合でも 2 0 p pm以下とすることが要求される。ァロインは濃度によっては細胞毒性を示すため、できるだけ含まれない方が好ましいので、使用される地域の基準に準拠すればよいとは言うものの、最小の含有率を設定すべきである。

また、当該アロエパウダーを溶解するための水溶液には、例えば保水性をさらに向上させるために水溶性コラーゲンを添加する場合や、ヒアルロン酸を添加する場合等様々に考えられるので、人体に害を及ぼさない成分であればその添加内容には拘束されない。

また、アロエパウダーを搭載するための容器と、水または所定の水溶液を搭載するための容器の形状や機能についても様々に考えられるのでこれらには拘束されない。また、細菌の存在も極力少ない方が好ましい。当該アロエパウダーは、実測によつてァロイン 1 0 p pm以下、細菌のコロニー形成もグラムあたり 5 0以下を形成することが確認されているので、性行為時での感染による危惧は無いと考えられる。一方、アロエ多糖体画分が抗炎; 果ゃ創傷治癒 J¾果を示すことは多くの論文で明らかである。

かくして、女性性器が湿潤しがたいことにより性行為を円滑に営むことのできなかつた人々に、格段に安全でかつ使用感に優れた湿潤性を備えた潤滑剤を提供することができる。本発明で使用するアロエパウダーの製造方法としては、例えばアロエベラのジエルを、破碎と攪拌を行わないで外皮を除去しただけの形で、または破砕と、攪拌を行わないで外皮を除去して所定の数に分割した形で、水または濃度のごく低い水溶液に所定時間浸漬して、浸漬前のジェルが含有していたァロインの大半を！^ ¾し、その後に乾燥と粉砕を行って得たパウダーの含有する多糖体の量が 4 0万ダルトン以上であり、かつそのパウダーの含有するァロイン含有率が 5 0 p pm以下としたものである。ァロインを除去したジエルは減圧槽にセットし、減圧下でマイクロ波加熱を行うか、またはマイクロ波と遠赤外線の同時加熱を行って乾燥してアロエ λ°ウダ一を得る。

«は低水分率への乾燥は不可能であるとされてきたァロエベラのジエルに特異的に含まれる高分子マンノースや高分子グルコースといった高肝多糖体を含有するジエルを、水分率 5 %以下の低水分率に乾燥して、 4 0万ダルトン以上の分子量を有する高^?多糖体を含有するアロエベラのジエルのパウダーが得られる。

本発明で使用するアロエパウダーの他の製造方法として、アロエベラの表皮を除去した後にこれを 6分割して、純水に 2 8時間浸漬した。純水は槽の中で攪拌される流水状態とし、力つ少量ずつ補給され、槽からオーバ一フローされて、常時雄羊な状態を保つようにした。浸潰が終了した段階でジエルを取り上げ、そのままの形状でトレーに捲:載した。 1 トレ一あたり約 3 k gを荅載し、 1 2トレーにて合計約 3 6 k gを減圧槽に搭載した。回転ジグを 4段で構成し、 1段あたり 3トレーずつを搭載した。当該実施例ではマイクロ波出力 1 2 kw、および遠赤外線ヒータ一の出力 1. 6 kwを採用している。遠赤外線加熱は P I D制御にて、ジエルの表面に出てきた水分の速やかな蒸気化のために用いられ、センサーにて表面に常時 6 0 °Cが到達するように構成されており、工程中常時入電した。マイクロ波の出力は、ジェルの水分の約 9 0 %を除去するまでは 1 2 KWとし、停止段階を経て 6 kwの出力に変更し、さらに停止段階を経て 2 k wの出力に変更できる構成とした。真空ポンプは 1 5 kw出力として、マイクロ波 1 2 k w出力時で約 3 0 torr(= 3. 9 9 k P a)の圧力で推移できる構成とした。マイクロ波 1 2 kw出力時での、ジエルにかけられる温度は、蒸気化による気化熱のためにジエル自らに常時クーリング作用が起こるために、 3 0torr(= 3. 9 9 k P a)における水の蒸 J£温度とほぼ同等の、 2 9 °C前後がかけられているにすぎない。また酸素の極めて希少な環境での乾燥であるためにジエルの酸化はほとんど発生せず、大変良質なジエルの乾燥体を得ることができる。結果、変色の全く無い、含水率 3 %のジエルの乾燥体を得た。分子量分析の結果、 ^¾は 3 0 0万ダルトンを上回っていた。また、残留ァロインは 8 p pmであった。ジェットミルで粉砕を行つたところ、その平均粒度は、約 4 0 mであった。

一方、ァロベラの表皮を除去しないでパウダーを製造する場合、洗浄後にスライスを行って上記と同様の工程を行えばよい。したがって、本発明では、表皮を除去するカゝ否かには拘束されない。

本発明ではパウダーの製法等については本発明の上記目的を達成する方法であれば上記に述べた方法に限定されない。発明の効果

以上により、以下の効果を有する。

① ァロインおよび細菌力され、力、つ人類に 2000年以上の長きにわたり利用されてきた天然植物を成分としているので、長期にわたる使用を行っても不安が無い。 ② アロエは、性行為時に往々として陰唇や膣カ樣るスクラッチ等に対して治癒^! 果を有するので、使用することにより隨ゃ膣を健全に保つことができる。

③ 該アロエパウダーから形成されたゲルは、その湿潤性及び潤滑性能によって、性交時における男性性器の女性性器への挿入を容易とするばかりでなく、その使用感の良好性および i¾j |生能から性行為を所定時間円滑に継镜せしめる効果を有する。 ④ 以上の複合効果を有するばかりでなく、使用が極めて簡便に行なわれるので、性器を湿潤させることが困難な女性の精神的な支えになるものである。ひいては男性の幸福感をも補助することができる。図面の簡単な説明

アロエベラゲルとハイパ一ドライ (減圧下でマク口波加熱と遠赤外線加熱を用いる乾燥装面で処理されたアロエベラゲル粉末の試料の Mw (重量平均肝 £) の比較図 1は TSKゲル GMPWの天然多糖質体のキヤリブレーションカーブである。

カラム： TSKゲル GMPW， 2つの直列に接続した 1 O^m, 7.8mmX30cmの力ラム。試料：天然多麟体の^ 4 (1660000， 788000, 380000, 186000， 100000, 48000, 12200， 5800) の 100M L。溶離剤： 0. 2M NaN0₃。流速： 1. OmLZ分。？ J : 40° (：。検出：屈折率検出器（RI)。追記 1

Mw=∑nMV∑M

Mは:^ f量である。 nはモル分率、 Mwは重量平均^ *である。図 2はアロエベラゲル試料のクロマ卜グラムである。力ラム： TSKゲル GMPWの 2つの直列に接続した 10 , 7.8mm X 30 c mの力ラム。溶離剤： 0. 2M NaNO₃流速： 1. OmLZ分。温度： 40°C。検出：屈折輸出器（RI)₀ 試理：アロエベラゲルの試料 1 gを 0· 2モルの NaN0₃ 2mL中で、ホモジナイザ一によって均質化した。その後、 2000 X gで均質化の遠心分離に 1分間かけた。上部の溶液は、 200 Lァリコートとしてサイズ除去ク口マトグラフィ一（SEC) に取り込んだ。図 2は SECによるアロエベラゲル試料の溶離特性を示す。ピークの開始点は 9. 8 5分で、そのときの子量は 74, 400， 015である。ピークの頂点は 11. 1 4分で、そのときの分子量は 16, 598， 502である。ピークの終端点は、 14. 69分で、そのときの分子量は 261, 312である。 Mwは 11, 480， 389 である。図 3はハイパードライ (減圧下でマク口波加熱と遠赤外線加熱を用いる乾燥装励で処理したアロエベラ粉末から形成したゲル試料のクロマトグラムである。力ラム： TSKゲル GMPW, 2つの直列に接続した 10 m， 7.8mm X 30 cmの力ラム。溶離剤： 0. 2M NaNO₃。流速： 1. OmLZ分。温度： 40°C 。検出：屈折輸出器（RI)。試讓理：ハイパ一一ドライにより処理したァロベラゲル粉末の試料 1 gを 0.2モルの NaN0₃ 200mL中に溶解した。その後、 2000X gで均質ィ匕の遠心分離に 1分間かけた。上部の溶液は、 2002Lァリコートとして SEC に取り込んだ。図 3はハイパ一一ドライ (減圧下でマク口波加熱と遠赤外線加熱を用いる乾燥装置)で処理されたアロエベラゲル粉末試料の S ECによる溶離特性を示す。ピークの開始点は 9. 86分で、そのときの分子量は 71， 421, 303である。ピークの頂点は 13. 75分で、そのときの子量は 783， 872である。ピークの終端点は、 1 6. 80分で、そのときの子量は 22， 408である。 Mwは 3, 101， 743 である。図 2および図 3は同様の条件で分析した。発明を実施するための最良の形態

実施例 1

使用方法別に男女の力ップル 5組ずつの 3グループ、すなわち合計 30人を編成し、実際の使用結果について調查を行つた。 Aグループは女性に当該アロエパウダーから形成したゲルを塗布する、 Bグループは男性に塗布する、 Cグループは男女ともに塗 Wることとした。まず全員にパッチテストを実施したところ、陽性反応を示したのは 0名、擬陽性 J^を示したのは 2名、その他は陰性反応であった。擬陽性反応を示した 2名はそのままテストを行うことに同意したのでテストを実施した。女性 15名は、程度の差はあるものの、女性性器関連の ίを行った経験をもつ人々である。使用したゲルの好量は約 310万ダルトンであった。使用量については、 Α、 Βグループには各 lccづっを、 Cグループについては、男女各 0. 5 c cずつを使用するものとした。以下の使用結果を得た。良好な使用感不快な使用感高い効果低い効果問題の発生 Aグループ 5 0 4 1 0

Bグループ 5 0 4 1 0

Cグループ 5 0 5 0 0 以上により、総じて良好な結果を得た。問題の発生として、使用後のカゝゆみの発生等を危惧したがー切報告されなかつた。実施例 2

ゲルの肝量の差による使用感テストを実施した。各; で 1 0人ずつを編成してテストを実施した。使用条件は、女性性器にのみ塗布する方法を採用した。使用量は各 1 CC とした。以下の使用結果を得た。良好な使用感不快な使用感高い効果低い効果低い理由

4 0万タリレトン 8 2 1 9 潤滑性不足 1 5 0万ダルトン 9 1 5 5 潤滑性不足

3 0 0万タリレ卜ン 10 0 9 1 ゲルが冷たい使用感は総じて良好であつたが、 4 0万ダルトンでは明らかに潤滑性不足であった。 1 5 0万ダルトンでも潤滑性不足が報告されたが、効果についての良好な讓は約半数の人によって報告された。 3 0 0万ダルトンでは、使用感、効果ともに相当な評価の高さが報告された。実施例 3

アロエパウダーを製造する際の粒度による^ ¾ 斤を行った。乾燥後に平均 3 0 0ミクロン程度までの粗粉砕を行い、次いで微粉砕を行うこととした。使用ミルは、発熱による劣化を生じさせないために、乾燥アロエ同士を高速で衝突させて微粉碎を行うジエツトミルを使用した。平均粒度 6 0ミクロンの場合、水に 2 0 0倍に溶解したゲルでは、約 3 5 0万ダルトンを記録した。同様の纖率にて、 4 0ミクロンの場合で約 3 0 0ダルトン、 2 0ミクロンで約 2 0 0ミクロン、 5ミクロンで約 1 2 0万ダルトンであった。各乾燥したアロエの粉砕工程における粉砕 SJ の選択で、ゲルにおけるを設定できることが判明した。実施例 4

当該アロエパウダーのァロインと細菌の分析を行つた。 5回の分析を行い以下の結果を得た。ただし、細菌については点数カウントとした。

(以下、余白）ァロイン細菌あたり)

1回目 10. 6 ppm 20

2回目 Π. 5 ppm 50

3回目 9. 5 ppm 2 4回目 11. 6 ppm 7

5回目 18. 9 ppm 10 以上の良好な結果を得た。ァロインについては、 2 0 0倍の稀釈を行った場合、ゲルにおいては上記数値の 2 0 0分の 1のァロイン含有率となり、欧州基準の 0 . 1 p pm以下をクリャ一することができている。

Claims

請求の範囲

1. 高肝多糖体を成分として豊富に含有し、ァロイン含有率が 5 0 p pm以下にされ、力細菌コロニー形成がグラムあたり 3 0 0以下であるアロエパウダーで

5 あって、当該アロエパウダーを水または人体に害を及ぼさない成分を含有する水溶液に溶解し、湿潤性および潤滑性を有するゲルを形成せしめ、女性性器が湿潤しないか、または女性性器の湿潤のレベルが低すぎるために性行為が困難である場合に、当該ゲルを女性性器の大陰唇ゃ小隨あるいはそれらとそれらの近傍に塗布する力あるいは男性性器に塗布するか、又は女性性器と男性性器の双方に塗布し、男性性器の女性0 性器への挿入を容易とし、カゝっ性行為を所定時間円滑に紘镜せしめることを特徴とする、性行為における湿潤性を備えた潤滑剤としてのアロエパウダーの禾 IJ用方法。

2. 請求項 1記載の機能を損なわない範囲で、当該アロエパウダーを水または人体に害を及ぼさない成分を^ Tる水溶液で溶解してゲルを形成することを特徴とする、請求項 1記載の性行為における湿潤性を備えた潤滑剤としてのアロエパウダーの利用5 方法。

' 3. 上記ゲルの^ ftが潤滑機能に必要な 4 0万ダルトン以上であるゲルを用いることを特徴とする、請求項 1記載の性行為における湿潤性を備えた潤滑剤としてのァロェパウダーの利用方法。

4. 当該アロエパウダーを水や人体に害を及ぼさない成分を含有する水溶液に溶解0 した際の肝量を、アロエパウダー製造時の粉砕 ¾tによって決定することを特徴とする、請求項 1記載の性行為における湿潤性を備えた潤滑剤としてのァロェパウダーの利用方法。

5. 容器 Aに当該アロエパウダーをセットし、容器 Bに水または人体に害を及ぼさない成分を含有する水溶液をセットし、これらの容器 Aと容器 Bのセッ卜で 1つの湿潤性を備えた潤滑剤を形成し、性行為の所定時間前に、容器 Aのアロエパウダーと、容器 Bの水または人体に害を及ぼさない成分を含有する水溶液を混合して上記ゲルを形成して使用し、高^多糖体の高が自らの酵素や保存時の酸化によって破壌されずに利用できるようにしたことを特徴とする、請求項 1記載の性行為における湿潤 ' を備えた潤?骨斉 ljとしてのアロエパウダーの利用方法。