WO2007020869A1

WO2007020869A1 - 画像形成装置及びその制御方法

Info

Publication number: WO2007020869A1
Application number: PCT/JP2006/315833
Authority: WO
Inventors: Junichi Yoshikawa; Kosuke Yamamoto
Original assignee: Canon Kabushiki Kaisha
Priority date: 2005-08-16
Filing date: 2006-08-10
Publication date: 2007-02-22
Also published as: US20090109466A1; US8085347B2; JP2007050566A

Abstract

　画像形成装置の動作音がユーザのテレビ視聴を妨げることを抑制する技術を提供する。　プリンタ２０３は印刷指示を受けた場合、デジタルＴＶ２０１がＣＭを放映中には通常モードで印刷を行い、ＣＭを放映中でなければ印刷を行わず、ＣＭ開始まで待つ。

Description

明細書

画像形成装置及びその制御方法

技術分野

[0001] 本発明は、テレビジョンを含む外部装置力印刷データを受信し、媒体上に画像を形成する画像形成装置及びその制御方法に関する。

背景技術

[0002] 画像形成装置の一形態であるインクジェットプリンタ等のプリンタは、従来、パソコン力印刷データを受信して印刷を行う機能のみを有するものが一般的であった。しかし、デジタルカメラの普及や、ユーザニーズの多様ィ匕などにより、様々な機能を有するプリンタが普及している。例えば、メモリカードリーダやデジタルカメラとの接続インタフエースを内蔵し、メモリカードやデジタルカメラから直接読み出したデータを印刷できるフォトダイレクトプリンタがある。また、スキャナと一体的に構成され、単体でコピ一処理などが可能な、わゆるマルチファンクションプリンタ（MFP)なども知られて!/ヽる。

[0003] さらに、近年デジタルテレビジョン（デジタル TV)や DVDレコーダが普及しつつあり、これらに接続してデータ放送やインターネットの情報を印刷可能なプリンタ（以下、単に「デジタル TV用プリンタ」又は「プリンタ」と呼ぶ)も開発されて!ヽる。このようなデジタル TV用プリンタは、デジタル TVの周辺に配置される場合が多!、。

[0004] しかし、プリンタは給紙機構や印刷機構など駆動部が多いため、動作音が大きくなりがちである。近年プリンタの静音化が進んでいるものの、テレビを視聴しているユーザ (視聴者）にとつて、その動作音は依然として煩わしいものであり、好ましくないものである。

[0005] この問題に対して、特許文献 1は、テレビの音声を検知することにより、テレビが動作して、るかどうかを判別し、テレビの動作中にはプリンタを動作音低減モード (静音モード）に切り替えて印刷する方法を開示して、る。

特許文献 1 :特開 2004— 167841号公報

発明の開示発明が解決しょうとする課題

[0006] 特許文献 1の方法では、プリンタを静音モードで動作させることにより動作音の低減を図っているが、動作音が完全になくなるわけではない。そのため、例えば映画、ドラマなどの音声の静かな場面にぉ、てユーザが熱中してテレビを視聴して、る時などは依然としてプリンタの動作音が耳障りになる可能性がある。

[0007] 本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、画像形成装置の動作音がュ一ザのテレビ視聴を妨げることを抑制する技術を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0008] 上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、テレビジョンを含む少なくとも 1つの外部装置と通信可能に接続される画像形成装置であって、前記外部装置から印刷指示及び印刷データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記印刷データを印刷する印刷手段と、前記テレビジョンの状態を取得する取得手段と、前記受信手段により前記印刷指示を受信した際に、前記取得手段により取得した前記状態が第 1の状態の場合は前記印刷データの印刷を行!、、前記取得手段により取得した前記状態が第 2の状態の場合は前記状態が前記第 1の状態に遷移するのを待って前記印刷データの印刷を行うように前記印刷手段を制御する印刷制御手段と、を備えることを特徴とする。

[0009] また、本発明の画像形成装置の制御方法は、テレビジョンを含む少なくとも 1つの外部装置と通信可能に接続される画像形成装置の制御方法であって、前記外部装置から印刷指示及び印刷データを受信する受信工程と、前記受信工程により受信した前記印刷データを印刷する印刷工程と、前記テレビジョンの状態を取得する取得工程と、前記受信工程により前記印刷指示を受信した際に、前記取得工程により取得した前記状態が第 1の状態の場合は前記印刷データの印刷を行!、、前記取得ェ程により取得した前記状態が第 2の状態の場合は前記状態が前記第 1の状態に遷移するのを待って前記印刷データの印刷を行うように前記印刷工程を制御する印刷制御工程と、を備えることを特徴とする。

発明の効果

[0010] 以上の構成により、本発明によれば、画像形成装置の動作音がユーザのテレビ視聴を妨げることを抑制することが可能となる。

[0011] 本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]第 1及び第 2の実施形態の概要をまとめた図である。

[図 2]第 1の実施形態におけるプリンタ等の設置例を示す図である。

[図 3]第 1の実施形態におけるシステムの構成を示すブロック図である。

[図 4]プリンタ 203の全体斜視図である。

[図 5]プリンタ 203の全体斜視図である。

[図 6]プリンタ 203の内部機構を示す基本断面図である。

[図 7]第 1の実施形態におけるデジタル TV201及びプリンタ 203の構成を示す機能ブロック図である。

[図 8]デジタル TV201がユーザからの指示を受けてプリンタ 203に印刷指示及び印刷データを送信する処理の流れを示すフローチャートである。

[図 9]第 1の実施形態におけるプリンタ 203による印刷処理の流れを示すフローチヤートである。

[図 10]第 1の実施形態におけるプリンタ 203による印刷処理の変形例を説明するフロ一チャートである。

[図 11]第 2の実施形態におけるデジタル TV201及びプリンタ 203の構成を示す機能ブロック図である。

[図 12]第 2の実施形態におけるプリンタ 203による印刷処理の流れを示すフローチヤートである。

[図 13]第 2の実施形態におけるプリンタ 203による印刷処理の変形例を説明するフロ一チャートである。

符号の説明

[0013] 201 デジタル TV

203 プリンタ 701 CM判定部

1101 TV電源状態検出部

発明を実施するための最良の形態

[0014] 以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。

[0015] なお、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。また、実施形態の中で説明されて、る特徴の組み合わせすべてが、本発明に必須とは限らな、。

[0016] 図 1は、以下で説明する第 1及び第 2の実施形態の概要をまとめた図である。

[0017] なお、以下の各実施形態では、テレビの一例としてネットワークインタフェースを備えるデジタル TVとして説明する力これに限るものではなぐ例えばネットワークインタフエースを備えないデジタル TVであってもよい。また、アナログ TVでもよい。

[0018] テレビジョンがネットワークインタフェースを備えない場合は、デジタル TVZアナ口グ TVと画像形成装置 (ここではプリンタとする）が直接接続される。この場合、プリンタはネットワークに由来する機能 (例えばインターネットから取得したデータの印刷）を使用できない。しかし、その他の機能はネットワークインタフェースを備える TVの場合と同様に使用することができる。

[0019] 第 1の実施形態では、デジタル TVの状態として、 CM (コマーシャル）を放映中か否かを用いてプリンタの動作を変更する。具体的には、デジタル TVがドラマの本編などを放映している時 (非 CM放映時）は、動作音を発生させないために、印刷指示を受けてもプリンタは印刷を行わない。ただし、印刷を急ぐ場合など、明示的な指示がある場合や、重要度の高い印刷データについては非 CM放映時に静音モードで印刷を行うことを可能としてもよい。 CM放映が開始すると、プリンタは通常モードで高速に印刷を行う。 CM放映終了時にプリンタが印刷途中である場合には、印刷を中断する。ただし、現在印刷中のページはそのまま最後まで印刷する。また、印刷を中断せずに、次ページ以降を、静音モードで印刷続行してもよい。

[0020] 第 2の実施形態では、第 1の実施形態がテレビジョンの状態として、 CMの放映中か否かを基準にプリンタの動作を変更していたのに対し、デジタル TVの電源が ONか OFFかを基準としてプリンタの動作を変更する。電源 ON時が第 1の実施形態の非 C M放映時に対応し、電源 OFF時が第 1の実施形態の CM放映時に対応し、電源 OF F ON遷移時が第 1の実施形態の CM放映終了時に対応し、それぞれの場合におけるプリンタの動作は同様である。

[0021] [第 1の実施形態]

<システム構成 >

図 2は、第 1の実施形態におけるプリンタ等の設置例を示す図である。 TVラック 20 4の上にデジタル TV201が載置され、 TVラック 204の中には DVDレコーダ 202及びプリンタ 203が設置されている。 DVDレコーダ 202は一般に HDD (ノヽードディスク )を搭載しており、 TV番組を記録'再生することができる。プリンタ 203はインクジエツトプリンタでもレーザプリンタでもよいが、以下ではインクジェットプリンタとして説明する。

[0022] 図 3は、第 1の実施形態におけるシステムの構成を示すブロック図である。デジタル TV201、 DVDレコーダ 202、プリンタ 203はローカルエリアネットワーク（LAN301) を介して相互に接続している。 LAN301はインターネット 302に接続しており、これを介して情報の送受信が行えるようになつている。なお、 LAN301は有線でも無線でも構成することができる。

[0023] また、デジタル TV201にはアンテナ 303が接続されており、放送波を受信することができるようになつている。

[0024] くプリンタ 203の構成 >

次に、図 4〜図 6を参照して、プリンタ 203について説明する。

[0025] 図 4及び図 5は、プリンタ 203の全体斜視図である。

[0026] 給紙カセット 401に積載された記録用紙 501は、プリンタ 203内部の給紙装置によつて 1枚ずつ分離されて内部の記録部に送られ、プリント（印刷）がなされた記録用紙 501が排紙トレイ 502の上に排紙されていく。プリント待機時等、プリントしていない状態のプリンタ 203を示しているものが図 4であり、プリントされた用紙力排紙された状態のプリンタ 203を示しているのが図 5である。 [0027] 図 6は、プリンタ 203の内部機構を示す基本断面図である。矢印 601〜603の順にその矢印の方向に記録用紙 501が送られる。

[0028] 給紙カセット 401に積載された記録用紙 501は、給紙装置 604によって 1枚ずつ分離されて矢印 601の方向に給紙されて、矢印 602の方向に Uターンして記録部 605 に搬送される。ここで搬送される経路の途中には不図示の紙種センサが設置されており、給紙された記録用紙 501の印刷面側の表面状態を光学的に検出'識別するようになつている。不図示の紙種センサにより判別した記録用紙 501の用紙種類に応じて、記録用紙 501は最適なインク吐出条件で記録部 605においてプリントされ、その後に矢印 603の方向に排出されるようになって、る。記録部 605には紙面垂直方向に往復走査を行うキャリア 606が備えられている。キャリア 606には記録ヘッド 607力 S 装填されており、走査しながら不図示のノズルによってインク滴を記録用紙 501に吐出して画像を形成 (プリント）して、くように構成されて、る。

[0029] <デジタル TV201及びプリンタ 203の機能ブロック >

図 7は、デジタル TV201及びプリンタ 203の構成を示す機能ブロック図である。プリンタ 203は、 LAN301を介してデジタル TV201とネットワーク接続して用いることができ、デジタル TV201からの指示信号 (例えば印刷指示)を受信することができる。また、プリンタ 203は、印刷 (プリント）すべき文字や画像などのデータ（以下、「印刷データ」と呼ぶ）を受信して、この印刷データに応じた画像を記録用紙 501に印刷することがでさる。

[0030] CM判定部 701は、デジタル TV201の現在の放映内容が CMか非 CMかを判定する機能を有している。この判定には任意の公知の技術を利用可能であり、例えば特開平 7— 182725に開示されているように、本編中はモノラル放送であるのに対して CM時にはステレオ放送に変わる点を利用するなどの方法がある。

[0031] IZF702は、デジタル TV201を LAN301に接続するための通信インタフェースである。デジタル TV201は IZF702を介して前述の指示信号や印刷データ、 CM判定部 701による CM判定データをプリンタ 203に送信することができる。

[0032] I/F710はプリンタ 203を LAN301に接続するための通信インタフェースである。

[0033] 送受信バッファ 711は、 IZF710を介してデジタル TV201と送受信するデータを一時的に記憶する領域である。

[0034] 制御部 712は、内部に CPU712a及び画像処理部 712bを備える。 CPU712aは、 IZF710を介して受信した指示信号や、以下に説明する各コントロール部力のフィードバック信号に基づき、プリンタ 203を制御する。画像処理部 712bは、印刷データを処理 (構文解釈、圧縮された画像データの解凍 (伸長)など)する。

[0035] メモリ部 713は、受信した印刷データなどを一時的に記憶する RAM (ランダムァクセスメモリ）である。

[0036] メカコントロール部 714は、キャリアモータ、 LFモータ、給紙モータ、小カセット駆動モータなどのメカ部 715を駆動制御する。

[0037] センサ ZSWコントロール部 716 (SWはスィッチ）は、サイズ検知センサ、紙種センサ等を含む、センサ ZSW部 717からの信号を処理する。

[0038] 表示素子コントロール部 718は、表示パネル群の LEDや液晶表示素子などを含む表示素子 719を制御する。

[0039] 記録ヘッドコントロール部 720は記録ヘッド 721を制御する。

[0040] これら各コントロール部は、制御部 712からの指示に基づいて動作し、必要に応じて制御部 712にフィードバック信号などを送る。例えば、記録ヘッドコントロール部 72

0は、記録ヘッド 721の状態を示す温度情報などを制御部 712に送る。

[0041] <プリンタ 203の印刷モード >

プリンタ 203は、少なくとも 2つの印刷モード、すなわち、通常モードと静音モードを備える。通常モードでは、動作音の小ささよりも印刷速度を優先した印刷を行う。静音モードでは、メカ部 715に含まれるモータの回転速度を遅くするなどして、低速だが動作音の低減された印刷を行う。

[0042] <印刷指示処理の流れ >

図 8は、デジタル TV201がユーザからの指示を受けてプリンタ 203に印刷指示及び印刷データを送信する処理の流れを示すフローチャートである。なお、デジタル T

V201以外の外部装置（例えば DVDレコーダ 202)がユーザからの指示を受けてプリンタ 203に印刷指示を送信してもよい。

[0043] ステップ S801で、デジタル TV201は、ユーザから印刷指示を受信したかどうかを判定し、受信するとステップ S802に進む。ユーザからの印刷指示は、デジタル TV2 01のリモコン (不図示)や操作パネル (不図示)などを介して受信される。

[0044] ステップ S802で、デジタル TV201は、印刷指示がインターネットを介したデータのダウンロードを指示しており、かつ、放送波等にそのデータを示す URL (コンテンツ U RL)が含まれているかどうかを判断する。コンテンツ URLが含まれている場合はステップ S803に進み、含まれて!/、な!/、場合はステップ S804に進む。

[0045] ステップ S803で、デジタノレ TV201は、コンテンツ URLを参照してインターネットからデータ（コンテンツ）をダウンロードする。

[0046] ステップ S804で、デジタノレ TV201は、ステップ S803でダウンロードしたコンテンツや、ステップ S801で受信した印刷指示に従い、印刷データを生成する。印刷データは、例えばインターネットからダウンロードした画像データや、デジタル TV201が表示して!/、る画像データを示すものとなる。

[0047] ステップ S805で、デジタル TV201は、 IZF702を介して印刷指示及び印刷データをプリンタ 203に送信する。次いでステップ S801に戻り、次の印刷指示を待つ。

[0048] <印刷処理の流れ >

図 9は、プリンタ 203による印刷処理の流れを示すフローチャートである。

[0049] ステップ S901で、制御部 712は、プリンタ 203力 ZF710を介してデジタル TV20 1から印刷指示及び印刷データを受信したかどうかを判定する。受信した場合はステップ S902に進む。なお、印刷指示及び印刷データは、デジタル TV201以外の外部装置（例えば DVDレコーダ 202)力も受信してもよ!/ヽ。

[0050] ステップ S902で、制御部 712は、 IZF710から受信した CM判定部 701の判定データに基づき、デジタル TV201が現在 CMを放映中であるかどうかを判定する。 CM 放映中でなければ、 CM放映中になるまで待ち、 CM放映中であれば、ステップ S90 3に進む。

[0051] ステップ S903で、制御部 712は、プリンタ 203の通常モードを使用して印刷データに含まれるページを 1ページ印刷する。

[0052] ステップ S904で、制御部 712は、印刷すべき次ページのデータが印刷データに存在するかどうかを判定する。存在する場合はステップ S 902に戻り、再びデジタル TV 201が CM放映中かどうかの判定を行う。ここで CM放映中と判定された場合、 CMが終了するまで印刷が中断された状態となる。

[0053] 印刷すべき次ページのデータが存在しない場合はステップ S901に戻り、次の印刷指示を待つ。

[0054] 以上の処理により、デジタル TV201が CMを放映中の場合のみプリンタ 203は印刷を行い、デジタル TV201がドラマ等の本編を放映中は印刷を行わないため、プリンタ 203の動作音がユーザの視聴を妨げることを防止できる。

[0055] <変形例>

ここでは、図 9を参照して説明した印刷処理の変形例を説明する。図 10は、この変形例を示すフローチャートである。図 9と同一の処理を行うステップには同一の符号を付し、説明を省略する。

[0056] ステップ S1001で、制御部 712は、 IZF710から受信した CM判定部 701の判定データに基づき、デジタル TV201が現在 CMを放映中であるかどうかを判定する。ステツプ S902と異なり、デジタル TV201が CM放映中の場合、ステップ S1002〖こ進む

[0057] ステップ S1002で、制御部 712は、強行指示（詳細は後述）等の、デジタル TV201 力 SCM放映中にもプリンタ 203が印刷を行う条件を満たしているかどうかを判定する。条件を満たして、る場合はステップ S 1003に進み、満たしてヽな、場合はステップ S 1001に戻る。

[0058] ステップ S1003で、制御部 712は、プリンタ 203の通常モード又は静音モードを使用して印刷データに含まれるページを 1ページ印刷する。通常モード又は静音モードのどちらを使用するかは、プリンタ 203の設計時に定めてもよいし、デジタル TV20 1や不図示の操作パネルなどを介してユーザが設定可能なようにプリンタ 203を構成してちよい。

[0059] 次に、ステップ S 1002における条件の詳細を説明する。

[0060] 第 1に、デジタル TV201が CMではなくドラマ等の本編を放映している場合であつても、ユーザが印刷を行うことを望む場合がある。そこで、プリンタ 203の制御部 712 がデジタル TV201や不図示の操作パネルなどを介してユーザから印刷強行指示を受信した場合は、プリンタ 203は指示内容に応じて通常モード又は静音モードで印刷を行う。

[0061] 特に、 CM中では通常モードで印刷を行!、、 CMではなく番組の本編を表示して!/ヽる場合には、通常モードよりも動作音を小さくする静音モードで印刷を行う。

[0062] なお、上記の説明では CM中は通常モードで印刷するものとして説明した。しかし、静音モードよりも動作音が大き、ようなモードであれば、通常モード以外のどのようなプリントモードでプリンタが動作する場合であっても、本発明は有効である。

[0063] 第 2に、印刷データに重要度を示す情報を付加するようにデジタル TV201などを構成してもよい。この場合、例えばデジタル TV201が放映中の番組で使用するテキストなどの重要度の高いデータは、 CM中でなくてもプリンタ 203は通常モード又は静音モードで印刷する。重要でないデータについては、ステップ S1002における条件を満たさな、ため、プリンタ 203はデジタル TV201が CM中になるまで印刷を待つ

[0064] 第 3に、複数ページにわたる印刷データを印刷中に CMが終了した場合、全ページを印刷し終えるまで通常モード又は静音モードで印刷を «I続するようにプリンタ 203 を構成してもよい。これにより、中途半端な状態で印刷が中断されることを防止できる

[0065] 以上説明した変形例により、デジタル TV201が CMを放映中でない場合であっても、ユーザの要望や印刷データの重要度などに応じて、プリンタ 203が印刷を行うか否かを柔軟に決定することが可能となる。

[0066] また、デジタル TV201が非 CM中に印刷を行う場合、上述のように通常モード又は静音モードのいずれで印刷することも可能であるが、静音モードで印刷することがより好ましい。プリンタ 203の動作音を低減し、ユーザの視聴の妨げとなることを抑制できるカゝらである。

[0067] 次に、ステップ S 1002における条件とは無関係だ力ユーザにとってのプリンタ 20

3の利便性を向上させる変形例を説明する。

[0068] 第 4に (番号は説明の便宜上、上述の第 3から継続させる）、ステップ S902ゃステツプ S1001で印刷待ち（CM中になることを待つ）の場合に、そのことをユーザに通知してもよい。通知は、例えば、そのことをユーザが認識可能なように、表示素子 719やデジタル TV201の画面、リモコン等に表示することにより行われる。これにより、ユーザはプリンタ 203の現在の状態を容易に認識可能になり、例えば上で第 1に説明した印刷強行指示を行うかどうかを判断する材料となる。

[0069] 第 5に、デジタル TV201が CMを放映中であるか否かの情報を、デジタル TV201 からではなぐ例えば番組を再生中の DVDレコーダ 202等、デジタル TV201以外から受信するようにプリンタ 203を構成してもよい。これにより、多様な情報源からデジタル TV201の状態を判断することが可能となり、例えばデジタル TV201が CM判定部 701を備えていなくても本発明を適用できるようになる。

[0070] 以上説明したように、本実施形態によれば、プリンタ 203は印刷指示を受けた場合、デジタル TV201が CMを放映中には通常モードで印刷を行い、 CMを放映中でなければ印刷を行わず、 CM開始まで待つ。

[0071] これにより、デジタル TV201が CM以外を放映中にプリンタ 203が動作音を発生させることを防止又は抑制し、ユーザによるデジタル TV201の視聴を妨げることを抑制することが可能となる。

[0072] [第 2の実施形態]

第 1の実施形態では、図 2のデジタル TV201が CMを放映中力、 CM以外を放映中かを基準に、プリンタ 203が印刷を行うか否かを決定した。第 2の実施形態では、デジタル TV201の電源が ONか OFFかを基準に、プリンタ 203力 S印刷を行う力否力を決定する。

[0073] なお、本実施形態では、プリンタ 203が、プリントデータを、電源を切る前のデジタル TV201から既に受信している場合、もしくは、不図示のネットワーク力も既に受信して、る場合を想定して、る。

[0074] なお、本実施形態において、システム構成等（図 2〜図 6)は第 1の実施形態と同様でよいため、その説明を省略する。

[0075] くデジタル TV201及びプリンタ 203の機能ブロック >

図 11は、デジタル TV201及びプリンタ 203の構成を示す機能ブロック図である。第

1の実施形態（図 7)と同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。 [0076] 本実施形態のプリンタ 203は、 TV電源状態検出部 1101を備える。 TV電源状態検出部 1101は、デジタル TV201の電源が ONか OFFかを判定する。この判定は、例えば TV電源状態検出部 1101力 ZF710を介してデジタル TV201にテストパケットを送信し、応答の有無を確認することによりなされうる。その他、デジタル TV201 の電源状態を出力するラインを別途接続するハードウェア的方法を用いるなど、任意の公知の方法を用いることができる。

[0077] <印刷処理の流れ >

図 12は、プリンタ 203による印刷処理の流れを示すフローチャートである。第 1の実施形態（図 9)と同一の処理を行うステップには同一の符号を付し、説明を省略する。また、印刷指示処理の流れは第 1の実施形態（図 8)と同様のため、説明を省略する

[0078] ステップ S1201で、 TV電源状態検出部 1101は、デジタル TV201の電源が OFF であるか否かを判定する。電源が OFFであればステップ S903に進み、 OFFでなければ OFFになるまで待つ。

[0079] <変形例>

図 10を参照して説明した印刷処理の変形例は、第 1の実施形態で説明したものと同様である。ただし、「CM中」は「電源が OFF」、「非 CM中（CM以外）」は「電源が O

N」と読み替える。図 13はこの変形例を示すフローチャートであり、図 10と同一の処理を行うステップには同一の符号を付す。

[0080] 以上説明したように、本実施形態によれば、プリンタ 203は印刷指示を受けた場合

、デジタル TV201の電源が OFFであれば通常モードで印刷を行い、電源が ONであれば印刷を行わず、電源が OFFになるまで待つ。

[0081] これにより、デジタル TV201が CM'非 CMに関らず、電源が ONの場合にプリンタ

203が動作音を発生させることを防止又は抑制し、ユーザによるデジタル TV201の視聴を妨げることを抑制することが可能となる。

[0082] [その他の実施形態]

上記の実施例では、 CM'非 CMの判断をデジタル TV201で行っていた。変型例として、デジタルチューナや各種制御部をディスプレイと別体のコントローラで構成し、このコントローラにて、 CMか非 CMかを判別するようにしても良い。

[0083] また、上記の実施例において、プリンタに CMか非 CMかを示す信号を伝達したが、プリンタに対して静音モードでプリントするか通常モードでプリントするか等のプリントモードを直接指示する信号を送信するようにしても良、。

[0084] 上述した各実施の形態の処理は、各機能を具現ィ匕したソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供してもよい。そして、そのシステム或は装置のコンピュータ（又は CPUや MPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって、前述した実施形態の機能を実現することができる。この場合、記憶媒体力も読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ (登録商標）ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気デイスクなどを用いることができる。或いは、 CD— ROM、 CD-R,磁気テープ、不揮発性のメモリカード、 ROMなどを用いることもできる。

[0085] また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではな、。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動している OS (オペレーティングシステム）などが実際の処理の一部又は全部を行!、、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。

[0086] さらに、記憶媒体力も読み出されたプログラムコード力コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれてもよい。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる CPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含むものである。

[0087] 本発明は上記実施の形態に制限されるものではなぐ本発明の精神及び範囲から離脱することなぐ様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。

[0088] 本願は、 2005年 8月 16日提出の日本国特許出願特願 2005— 236003を基礎として優先権を主張するものであり、その記載内容の全てを、ここに援用する。

Claims

請求の範囲

[1] テレビジョンを含む少なくとも 1つの外部装置と通信可能に接続される画像形成装置であって、

前記外部装置から印刷指示及び印刷データを受信する受信手段と、

前記受信手段により受信した前記印刷データを印刷する印刷手段と、前記テレビジョンの状態を取得する取得手段と、

前記受信手段により前記印刷指示を受信した際に、前記取得手段により取得した前記状態が第 1の状態の場合は前記印刷データの印刷を行い、前記取得手段により取得した前記状態が第 2の状態の場合は前記状態が前記第 1の状態に遷移するのを待って前記印刷データの印刷を行うように前記印刷手段を制御する印刷制御手段と、

を備えることを特徴とする画像形成装置。

[2] 前記取得手段は、前記外部装置から前記状態を取得することを特徴とする請求項

1に記載の画像形成装置。

[3] 前記第 1の状態とは、前記テレビジョンが CMを放映中の状態であり、

前記第 2の状態とは、前記テレビジョンが CM以外を放映中の状態であることを特徴とする請求項 1に記載の画像形成装置。

[4] 前記取得手段は、前記印刷手段が前記印刷データを印刷中にも前記状態を取得し、

前記印刷制御手段は、前記印刷手段が前記印刷データを印刷中に前記状態が前記第 1の状態力前記第 2の状態に遷移した場合に、印刷中のページを印刷完了後、前記印刷データに未印刷のページがあれば、前記印刷データの印刷を中断し、前記状態が再び前記第 1の状態に遷移するのを待って前記未印刷のページを印刷するように前記印刷手段を制御することを特徴とする請求項 1に記載の画像形成装置。

[5] 前記状態が前記第 1の状態へ遷移するのを待っている場合に、当該待機状態をュ一ザに通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする請求項 1に記載の画像形成装置。

[6] さらに、前記外部装置から、又はユーザ力の操作入力により強制印刷指示を受信する強制印刷指示受信手段を備え、

前記印刷制御手段は、前記強制印刷指示受信手段が前記強制印刷指示を受信した場合、前記取得手段により取得した前記状態が前記第 2の状態であっても、前記印刷手段が前記印刷データの印刷を行うように前記印刷手段を制御することを特徴とする請求項 1に記載の画像形成装置。

[7] 前記印刷データが該印刷データの重要度を示す重要度情報を含み、前記重要度情報が前記印刷データの重要度が高いことを示す場合は、前記取得手段により取得した前記状態が前記第 2の状態であっても、前記印刷制御手段は、前記印刷データの印刷を行うように前記印刷手段を制御することを特徴とする請求項 1に記載の画像形成装置。

[8] テレビジョンを含む少なくとも 1つの外部装置と通信可能に接続される画像形成装置であって、

前記受信手段により受信した前記印刷データを印刷する印刷手段と、

前記テレビジョンの状態を取得する取得手段と、

前記受信手段により前記印刷指示を受信した際に、前記取得手段により取得した前記状態が第 1の状態の場合は、通常モードで前記印刷データの印刷を行い、前記取得手段により取得した前記状態が第 2の状態の場合は前記通常モードに比べて動作音を低減して印刷を行う静音モードで印刷を行うように前記印刷手段を制御する印刷制御手段と、

を備えることを特徴とする画像形成装置。

[9] 前記第 1の状態とは、前記テレビジョンが CMを放映中の状態であり、

前記第 2の状態とは、前記テレビジョンが CM以外を放映中の状態であることを特徴とする請求項 8に記載の画像形成装置。

[10] テレビジョンを含む少なくとも 1つの外部装置と通信可能に接続される画像形成装置の制御方法であって、

前記外部装置から印刷指示及び印刷データを受信する受信工程と、

前記受信工程により受信した前記印刷データを印刷する印刷工程と、前記テレビジョンの状態を取得する取得工程と、

前記受信工程により前記印刷指示を受信した際に、前記取得工程により取得した前記状態が第 1の状態の場合は前記印刷データの印刷を行い、前記取得工程により取得した前記状態が第 2の状態の場合は前記状態が前記第 1の状態に遷移するのを待って前記印刷データの印刷を行うように前記印刷工程を制御する印刷制御ェ程と、

を備えることを特徴とする制御方法。

[11] 前記第 1の状態とは、前記テレビジョンが CMを放映中の状態であり、

前記第 2の状態とは、前記テレビジョンが CM以外を放映中の状態であることを特徴とする請求項 10に記載の制御方法。

[12] テレビジョンを含む少なくとも 1つの外部装置と通信可能に接続される画像形成装置の制御方法であって、

前記受信工程により前記印刷指示を受信した際に、前記取得工程により取得した前記状態が第 1の状態の場合は、通常モードで前記印刷データの印刷を行い、前記取得工程により取得した前記状態が第 2の状態の場合は前記通常モードに比べて動作音を低減して印刷を行う静音モードで印刷を行うように前記印刷工程を制御する印刷制御工程と、

を備えることを特徴とする制御方法。

[13] 前記第 1の状態とは、前記テレビジョンが CMを放映中の状態であり、

前記第 2の状態とは、前記テレビジョンが CM以外を放映中の状態であることを特徴とする請求項 12に記載の制御方法。

[14] テレビジョンを含む少なくとも 1つの外部装置と通信可能に接続される画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、

前記外部装置から印刷指示及び印刷データを受信する受信工程と、前記受信工程により受信した前記印刷データを印刷する印刷工程と、前記テレビジョンの状態を取得する取得工程と、

を備えることを特徴とするプログラム。

[15] テレビジョンを含む少なくとも 1つの外部装置と通信可能に接続される画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、

を備えることを特徴とするプログラム。

[16] 請求項 14に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

[17] 請求項 15に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。