WO2007013131A1

WO2007013131A1 - ブースターケーブル

Info

Publication number: WO2007013131A1
Application number: PCT/JP2005/013604
Authority: WO
Inventors: Yoshiaki Nakatsuka
Original assignee: Seiwa Industry Co., Ltd.
Priority date: 2005-07-25
Filing date: 2005-07-25
Publication date: 2007-02-01

Abstract

　本発明は、接続クリップのグリップエンドの引っ掛かりを防止することができるブースターケーブルを提供するものである。具体的には、ケーブル本体３の両端に接続クリップ２を取り付ける。その接続クリップ２は、一対の金属部材４を互いに揺動自在に連結した構成とする。ケーブル本体３の端部を二股に分岐させて、各分岐部３ａを各金属部材４のグリップエンドに接続する。両方のグリップエンドの突出がなくなり、ケーブル本体３が絡まるなどのグリップエンドの引っ掛かりが防止される。

Description

明細書

ブースターケープノレ

技術分野

[0001] 本発明は、例えばバッテリ同士を接続して一方のノッテリから他方のバッテリに電気を供給するためのブースターケーブルに関するものである。

背景技術

[0002] 一般に、車輛に搭載しているバッテリが放電してしまった際、その放電したバッテリに他の車輛のバッテリから電気を供給するように、ブースターケーブルを使用している（例えば特許文献 1)。

[0003] 図 3にブースターケープノレの一例を示す。このブースターケープノレは、ケープノレ本体 101の両端に、電極端子 102に接続する接続クリップ 103を取り付けた構造とされる。接続クリップ 103は、先端側の挟持部を開閉して電極端子 102を挟持するよう、一対の金属部材 104a、 104bを互いに揺動自在に連結してなり、その一方の金属部材 104aのグリップエンドにケーブル本体 101が接続されている。

特許文献 1：特開平 10— 302549号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] ところが、従来のブースターケーブルは、一方の金属部材 104aのグリップエンドにケーブル本体 101を接続した構造となっているため、他方の金属部材 104bのグリツプエンドが突出した形状となり、ブースターケーブルの収納状態でケーブル本体と他方の金属部材 104bとが引っ掛かり、ケーブル本体が絡まるなどの不具合が生じ、ブ一スターケーブルの接続作業に支障を来して、た。

[0005] また、一方のグリップエンドにケーブル本体 101を接続しているため、使用時における電流導通経路は、ケーブル本体 101から接続クリップ 103の一方の金属部材 10 4aを通って電極端子 102に至る経路と、一方の金属部材 104aから摇動軸あるいは付勢ばねを通って他方の金属部材 104bから電極端子 102に至る経路とが形成される。このとき、揺動軸や付勢ばねなどは、細い導通経路を形成するため、長時間の使用により、揺動軸部やばねが劣化しやすくなる。特に、ばねの劣化によってばね力が落ちて、接続クリップとしての機能が低下するといつた問題があった。さらに、電流が揺動軸や付勢ばねなど力なる細い導通経路を通るため、電気抵抗が大きくなり、発熱発火するおそれがあった。

[0006] 本発明は、接続クリップのグリップエンドの引っ掛力りを防止することができるブースターケーブルの提供を目的とする。また、本発明の別の目的は、揺動軸部やばねの劣化を防止することができるブースターケーブルの提供である。さらに、本発明の別の目的は、電気抵抗を小さくすることができるブースターケーブルの提供である。課題を解決するための手段

[0007] 上記目的を達成するため、本発明は、ケーブル本体の両端に接続クリップが取り付けられ、該接続クリップが、一対の金属部材を互いに揺動自在に連結したブースターケーブルにおいて、ケーブル本体の端部を二股に分岐させて、各分岐部を前記各金属部材のグリップエンドに接続するようにしたものである。この構成によると、両方のグリップエンドの突出をなくすことができ、ケーブル本体が絡まるなどのグリップエンドの引っ掛かりを防止することができる。

[0008] 接続クリップには、種々の態様があるが、その一例を挙げると、接続クリップは、先端側の挟持部と基端側のグリップ部とからなる一対の金属部材と、一対の金属部材の中央部を互いに揺動自在に連結する揺動軸と、一対の挟持部の閉方向に付勢するばねとを備えた構造とする。このような構造の接続クリップにおいては、ばねの劣化や抵抗が大きくなること、及びこれによる発熱を防止することができる。

[0009] すなわち、上記構成の接続クリップの両金属部材のグリップエンドに各々二股のケ一ブル本体を接続することにより、ケーブル本体を通って流れる電流は主要部材である金属部材を流れ揺動軸やばねなどの小さ、部分は避けるように流れる。したがつて、揺動軸及びばねを介することなく両金属部材に電気が流れるので、その分、電気抵抗を小さくして発熱を防止することができる。さらに、ばねに大量の電気が流れることを阻止して、ばねのなまり（劣化）を抑えることができる。

[0010] ここで、ケーブル本体は、絶縁体で被覆した 2条の導電線を平行かつ一体に形成したものを使用し、その端部で各導電線に分岐する構造を採用することができる。これにより、分岐部の構造を簡単にすることができる。

発明の効果

[0011] 以上の説明から明らかな通り、本発明によると、ケーブル本体の端部を二股に分岐させて、接続クリップの両方のグリップエンドに接続するので、グリップエンドの突出をなくして引っ掛力りを防止することができ、簡単に接続することができる。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]本発明に係るブースターケーブルの斜視図

[図 2]接続クリップの正面図

[図 3]従来のブースターケーブルの斜視図

符号の説明

1 電極端子

2 接続クリップ

3 ケーブル本体

3a 分岐部

4 金属部材

4a 挟持部

4b グリップ部

4c 中央部

5 スリーブ管

6 摇動軸

7 コイルばね

8 芯線

9 絶縁樹脂

発明を実施するための最良の形態

以下、本発明に係るブースターケーブルの実施の形態について、図面を用いて説明する。図 1は本発明に係るブースターケーブルの斜視図であり、図 2は接続クリップの正面図である。 [0015] このブースターケーブルは、例えば放電したバッテリの電極端子 1と他のバッテリの電極端子 1とを接続して、放電したバッテリに他のノッテリから電気を供給するためのものであり、電極端子 1に接続される二つの接続クリップ 2と、両接続クリップ 2を接続するケーブル本体 3とを備えてヽる。

[0016] 接続クリップ 2は、先端側の挟持部 4aと基端側のグリップ部 4bとからなる一対の金属部材 4を互いに揺動自在に連結した構造とされる。この接続クリップ 2は、グリップ部 4bを握って挟持部 4aを開閉し、挟持部 4aで電極端子 1を挟持して電気接続するようになつている。グリップ部 4bの基端側は、絶縁榭脂からなるスリーブ管 5によって覆われ、電極端子 1に接続するときに感電しなヽようにされて!ヽる。

[0017] 金属部材 4は、折曲加工あるいはプレス加工によって一枚の金属板を断面 U字形に折り曲げて形成され、その一対の断面 U字形の開放側を内側に対向させて配置される。一対の金属部材 4は、その前面側及び後面側において内側に突出する中央部 4c同士が重ねられ、この中央部 4cが摇動軸 6を介して連結されている。摇動軸 6 の周りには、金属部材 4を挟持部の閉方向に付勢するコイルばね 7が配されて、る。

[0018] 挟持部 4aの外側縁は、グリップ部 4bの外側縁と連続した曲線を形成する。挟持部 4aの内側縁は、先端同士が当たるまで閉じたときに他の部位に隙間ができるように形成され、電極端子 1を挟持したときに、挟持部 4aの先端が電極端子 1に係止して接続クリップ 2の外れを阻止するようになっている。

[0019] ケーブル本体 3は、例えば銅製の芯線 8を絶縁榭脂 9で被覆してなる 2条の導電線を平行かつ一体に形成してなり、その端部は、金属部材 4の長さと同程度の範囲で各導電線に分岐されて二股状になっている。各分岐部 3aは、基端側からスリーブ管 5に挿入され、 U字形の各金属部材 4の内側に侵入している。分岐部 3aの先端部では、絶縁榭脂 9から芯線 8が露出しており、この芯線 8の露出部分力グリップ部 4bの基端付近に切り目を入れて形成された留め片で圧着接続されることにより、分岐部 3 aがグリップ部 4bに電気接続されて！、る。

[0020] 上記構成によれば、分岐部 3aを接続されることにより、グリップ部 4bが突出しないので、グリップエンドにケーブル本体 3などが引っ掛力ることを防止することができ、ブ一スターケーブルの接続作業をより簡単にすることができる。 [0021] また、摇動軸 6あるいはコイルばね 7を介することなぐ両金属部材 4に電流が流れるので、真鍮などの部材で両金属部材 4をアースすることなぐ電極端子 1に接触する両挟持部 4aとケーブル本体 3との間の電気抵抗を小さくして発熱を防止すると共に、コイルばね 7のなまり（劣化）を防止することができる。

産業上の利用可能性

[0022] 本発明に係るブースターケーブルは、車輛に搭載しているバッテリが放電してしまつた際、その放電したバッテリと他の車輛のノッテリとを接続して電気を供給するために使用することができる。

Claims

請求の範囲

[1] ケーブル本体の両端に接続クリップが取り付けられたブースターケーブルであって

、前記接続クリップが一対の金属部材が互いに揺動自在に連結され、前記ケーブル本体の端部が二股に分岐され、各分岐部が前記各金属部材のグリップエンドに接続されたことを特徴とするブースターケーブル。

[2] 前記接続クリップは、先端側の挟持部と基端側のグリップ部とからなる一対の金属部材と、一対の前記金属部材の中央部を互いに揺動自在に連結する揺動軸と、一対の挟持部の閉方向に付勢するばねとを備えたことを特徴とする請求項 1に記載のブースターケープノレ。

[3] 前記ケーブル本体は、絶縁体で被覆した 2条の導電線を平行かつ一体に形成してなり、その端部で各導電線が分岐されたことを特徴とする請求項 1又は 2に記載のブ一スターケープノレ。