WO2006129624A1

WO2006129624A1 - 塩ビリサイクルカーペット及びその製造方法

Info

Publication number: WO2006129624A1
Application number: PCT/JP2006/310710
Authority: WO
Inventors: Hideshi Yoshii
Original assignee: Suminoe Textile Co., Ltd.
Priority date: 2005-05-30
Filing date: 2006-05-30
Publication date: 2006-12-07
Also published as: JP4787545B2; JP2006326152A; DE112006001429T5; US8404067B2; US20090274861A1

Abstract

　この発明に係る製造方法は、可塑剤及び塩化ビニル樹脂を混合して塩化ビニル樹脂ペーストゾルを得る工程と、前記塩化ビニル樹脂ペーストゾルに、塩化ビニル樹脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた粒径３００μｍ以下の粉砕物を混合する粉砕物混合工程と、前記粉砕物混合工程を経たペーストゾルに無機充填剤を混合して裏打組成物を得る充填剤添加工程と、前記裏打組成物を表皮材８の裏面に積層一体化する工程とを包含することを特徴とする。この製造方法によれば、リサイクルカーペットのバッキング層に従来よりも高い含有率でカーペット廃材を含有せしめることができる。

Description

明細書

塩ビリサイクルカーペット及びその製造方法

技術分野

[0001] この発明は、塩ィ匕ビュル榭脂を含有したカーペット廃材をバッキング層の構成材料に用いたリサイクルカーペット及びその製造方法に関する。

背景技術

[0002] カーペットの製造の際には裁断端材が多く発生し、また一般家庭やオフィス等から廃棄処分に供されるカーペットの量も膨大なものになる。従来このようなカーペット廃材は、焼却処理されることが多力つた。しかるに、塩ィ匕ビニル榭脂からなるバッキング剤で裏打ちされたカーペットを焼却処理すると、有害物質が発生しやすいという問題があった。また、近年、地球環境保護の観点から、カーペット廃材を回収してリサイクル利用することが強く要請されている。このような社会的要請に応えるベぐ塩化ビニル榭脂を含むカーペット廃材をリサイクル利用して新たなカーペットを製作する技術が開発されている。

[0003] 例えば、カーペット基材の裏面に積層された塩ィ匕ビニル榭脂バッキング層中に、塩化ビュル榭脂製のカーペット廃材を粉砕して得られた平均粒度 3mm以下の粉砕物を散布により分散含有せしめることによって、塩ィ匕ビュル榭脂製のカーペット廃材をリサイクル利用する技術が知られてヽる (特許文献 1参照)。

[0004] また、塩ィ匕ビュル榭脂が裏打ちされた廃タイルカーペットの回収品を粉砕した後、ダスト分離装置による風力分離を行うことによって、表面パイル層からなる繊維成分を分離除去した塩ィ匕ビュル榭脂粉砕物を回収し、次いで回収した粉砕物を微粉砕、篩選別後、塩ィ匕ビュル系榭脂ペーストゾルに 0. 5〜20重量％の比率で混合し、所定の面上に塗布した後、この面に、基布にパイルをタフトした基材を積層してリサイクルタイルカーペットを製造する技術も公知である（特許文献 2参照)。

[0005] また、塩ィ匕ビュル榭脂を裏打ちした廃タイルカーペットの裏打ち層を削り取り、その切削粉末を塩ィ匕ビ二ル系榭脂ペーストゾルに 0. 5〜20重量％の比率で混合後、塗布ベルトにコ一ターで塗布した後、基布にパイルをタフトした基材を積層してリサイクルタイルカーペットを得る技術も知られてヽる（特許文献 3参照)。

[0006] 上記のような技術を用いれば、塩ィ匕ビ二ル榭脂を含有したカーペット廃材をバツキング層の構成素材の一部に用いたリサイクルカーペットの提供が可能となる。

特許文献 1：特開平 4— 339645号公報

特許文献 2：特開 2004 - 113384号公報

特許文献 3 :特開 2004— 141434号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0007] し力しながら、上記従来技術は、いずれも、リサイクルカーペットのバッキング層に含有せしめ得るカーペット廃材の含有比率は最大でも 20重量％が限界であり、ノツキング層に混合可能なカーペット廃材の比率は小さ力つた。このように従来の技術では、カーペット廃材のリサイクル比率は小さぐ回収したカーペット廃材のリサイクル利用を十全に図り得るものではなかった。

[0008] この発明は、力かる技術的背景に鑑みてなされたものであって、リサイクルカーぺットのバッキング層に従来よりも高、含有率でカーペット廃材を含有せしめることができる塩ビリサイクルカーペット及びその製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0009] 前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。

[0010] [1]可塑剤及び塩ィ匕ビュル榭脂を混合して塩ィ匕ビュル榭脂ペーストゾルを得るェ程と、前記塩ィ匕ビュル榭脂ペーストゾルに、塩ィ匕ビュル榭脂を含有してなるカーぺット廃材を粉砕して得られた粒径 300 μ m以下の粉砕物を混合する粉砕物混合工程と、前記粉砕物混合工程を経たペーストゾルに無機充填剤を混合して裏打組成物を得る充填剤添加工程と、前記裏打組成物を表皮材の裏面に積層一体化する工程とを包含することを特徴とする塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[0011] [2]可塑剤、滑剤及び塩ィ匕ビュル榭脂を混合して塩ィ匕ビュル榭脂ペーストゾルを得る工程と、前記塩ィ匕ビュル榭脂ペーストゾルに、塩ィ匕ビュル榭脂を含有してなる力一ペット廃材を粉砕して得られた粒径 300 μ m以下の粉砕物を混合する粉砕物混合工程と、前記粉砕物混合工程を経たペーストゾルに無機充填剤を混合して裏打組成物を得る充填剤添加工程と、前記裏打組成物を表皮材の裏面に積層一体化するェ程とを包含することを特徴とする塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[0012] [3]前記裏打組成物における粉砕物の含有比率が 25〜60質量％である前項 1または 2に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[0013] [4]前記粉砕物の粒径が 10〜200 μ mである前項 1〜3のいずれ力 1項に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[0014] [5]前記粉砕物のアスペクト比が 1〜1. 5である前項 1〜4のいずれ力 1項に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[0015] [6]前記粉砕物のアスペクト比が 1〜1. 3である前項 1〜4のいずれ力 1項に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[0016] [7]前記裏打組成物における滑剤の含有比率が 1〜5質量％である前項 2〜6のいずれか 1項に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[0017] [8]前記滑剤として、炭素数 7〜24のォレフィン成分及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテルを用いる前項 2〜7の!、ずれか 1項に記載の塩ビリサイタルカーペットの製造方法。

[0018] [9]前記炭素数 7〜24のォレフィン成分力 1一へキサデセン及び 1ーォクタデセンカなるォレフィン成分である前項 8に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法

[0019] [10]前記滑剤の併用質量比力ォレフィン成分 Zポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル =60/40〜75/25である前項 8または 9に記載の塩ビリサイタルカーペットの製造方法。

[0020] [11]前記裏打組成物を、連続走行する離型性ベルト上に塗布してバッキング層を形成し、該バッキング層の未硬化表面に表皮材の裏面を圧着することによって、前記裏打組成物を表皮材の裏面に積層一体ィ匕する前項 1〜10のいずれか 1項に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[0021] [12]前記裏打組成物を、連続走行する離型性ベルト上に塗布してバッキング下層を形成し、次いで該下層の未硬化表面に、塩化ビニル榭脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた平均粒径 3mm以下の粒状物を散布した後、さらに前記裏打組成物を塗布してバッキング上層を形成し、該上層上に表皮材の裏面を圧着することによって、前記裏打組成物を表皮材の裏面に積層一体ィ匕する前項 1〜10のいずれカ 1項に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[0022] [13]基布の上面にノィルが植設されると共に該基布の下面に塩ィ匕ビニル榭脂組成物からなるバッキング層が形成されてなるカーペットにおいて、前記バッキング層を構成する塩ィ匕ビニル榭脂組成物は、塩ィ匕ビュル榭脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた粒径 300 μ m以下の粉砕物を 25〜60質量％含有した組成物からなることを特徴とする塩ビリサイクルカーペット。

発明の効果

[0023] [1] [2]の発明では、塩ィ匕ビュル榭脂を含有してなるカーペット廃材の粉砕物として粒径 300 μ m以下のものを用いているので、リサイクルカーペットのバッキング層に従来よりも高い含有率でカーペット廃材を含有せしめることができる。また、先に粉砕物を塩ィ匕ビニル榭脂ペーストゾルに混合した後に、無機充填剤を混合するので、裏打組成物の粘度増大を抑制することができ、これにより裏打組成物の塗布性が向上する。

[0024] また [2]の発明では、滑剤を含有せしめて、るので、裏打組成物の粘度増大を十分に抑制することができる。

[0025] [3]の発明では、カーペット廃材のリサイクル比率が大きいので、地球環境保護に十分に貢献できる。

[0026] [4]の発明では、粉砕物の粒径が 10〜200 μ mであるので、リサイクルカーペットのバッキング層にさらに高い含有率でカーペット廃材を含有せしめることができる。

[0027] [5]の発明では、粉砕物のアスペクト比が 1〜1. 5であるから、粉砕物の比表面積力、さくなり、これにより可塑剤吸収による粘度上昇を効果的に抑制できる。

[0028] [6]の発明では、粉砕物のアスペクト比が 1〜1. 3であるから、粉砕物の比表面積力 Sさらに小さくなり、これにより可塑剤吸収による粘度上昇をより効果的に抑制することがでさる。

[0029] [7]の発明では、裏打組成物における滑剤の含有比率が 1〜5質量％であるから、裏打組成物の粘度増大を抑制できると共に、滑剤のブリード現象も効果的に防止できる。

[0030] [8]の発明では、滑剤として、炭素数 7〜24のォレフィン成分及びポリオキシェチレンポリオキシプロピレンデシルエーテルを用いるので、裏打組成物の粘度増大を十分に抑制できる。

[0031] [9]の発明では、炭素数 7〜24のォレフィン成分力 1一へキサデセン及び 1 オタタデセン力もなるォレフィン成分であるから、裏打組成物の粘度増大をより十分に抑制できる。

[0032] [10]の発明では、滑剤の併用質量比力ォレフィン成分 Zポリオキシエチレンポリォキシプロピレンデシルエーテル =60/40〜75/25であるので、裏打組成物の液状態を良好にすることができる (沈降物がなぐ滑剤の分離傾向もない)。

[0033] [11]の発明では、塩ビリサイクルカーペットを生産効率良く製造できる。

[0034] [12]の発明では、塩ィ匕ビュル榭脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた平均粒径 3mm以下の粒状物もリサイクル利用できるので、カーペット廃材のリサイクル比率をさらに向上させることができる。

[0035] [13]の発明では、ノッキング層を構成する塩ィ匕ビュル榭脂組成物は、塩化ビニル榭脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた粒径 300 μ m以下の粉砕物を含有して、るから、リサイクルカーペットのバッキング層に従来よりも高、含有率である 25〜60質量％でカーペット廃材を含有せしめることができる。このようにカーぺット廃材のリサイクル比率が大きいので、地球環境保護に十分に貢献できる。

図面の簡単な説明

[0036] [図 1]この発明に係る塩ビリサイクルカーペットの一実施形態を示す断面図である。

[図 2]この発明に係る塩ビリサイクルカーペットの他の実施形態を示す断面図である。

[図 3]製造方法の一例を示す概略側面図である。

[図 4]製造方法の他の例を示す概略側面図である。

符号の説明

[0037] 1…塩ビリサイクルカーペット

2…基布

3· "パイル 4…バッキング層

4A…バッキング上層

4Β· ··バッキング下層

8· ··表皮材

10…粒状物

30…離型性ベルト

発明を実施するための最良の形態

[0038] この発明に係る塩ビ (塩化ビニル榭脂）リサイクルカーペットの製造方法にっヽて説明する。まず、可塑剤及び塩ィ匕ビュル榭脂 (バージンの塩ィ匕ビニル榭脂）を混合して塩化ビニル榭脂ペースノルを得る。滑剤も同時に混合せしめるのが好ましい。この時、可塑剤、滑剤、塩ィ匕ビュル榭脂の混合順序は特に限定されない。なお、前記バ一ジンの塩化ビュル榭脂としては、粒径 1〜10 μ mのものを用いるのが好ましい。

[0039] 前記可塑剤としては、特に限定されないが、例えばジォクチルフタレート (DOP)、ジブチルフタレート、ジへキシルフタレート等が挙げられる。これらの中でも、 DOPを用いるのが、ベースレジン (塩ィ匕ビュル榭脂)粒子界面をより均一に膨潤ゲルイ匕せしめ得る点で、好ましい。

[0040] 次に、前記塩ィ匕ビニル榭脂ペーストゾルに、塩ィ匕ビ二ル榭脂を含有してなるカーべット廃材を粉砕して得られた粒径 300 μ m以下の粉砕物を混合する (粉砕物混合ェ程)。次いで、前記粉砕物混合工程を経たペーストゾルに無機充填剤を混合して裏打組成物を得る（充填剤添加工程)。そして、前記裏打組成物を表皮材の裏面に積層一体ィ匕することによって、この発明の塩ビリサイクルカーペット（1)が得られる。

[0041] 上記のように、本製造方法では、塩ィ匕ビュル榭脂を含有してなるカーペット廃材の粉砕物として粒径 300 μ m以下のものを用いているので、リサイクルカーペットのバッキング層（4)に従来よりも高い含有率 (例えば 25〜60質量％)でカーペット廃材を含有せしめることができる。また、先に粉砕物を塩ィ匕ビュル榭脂ペーストゾルに混合した後に、無機充填剤を混合するので、裏打組成物の粘度増大を抑制することができ、これにより裏打組成物の塗布性を向上させることができる。

[0042] 前記塩ィ匕ビュル榭脂を含有してなるカーペット廃材としては、特に限定されるものではないが、例えばカーペット製造時の裁断端材、一般家庭やオフィス等から出た廃棄処分に供されるカーペットなどが挙げられ、中でも塩ィ匕ビニル榭脂を含有してなるノッキング材が好適に用いられる。前記カーペット廃材としては、一部にパイル、不織布等の繊維を含有したものであっても良い。

[0043] 前記塩ィ匕ビュル榭脂を含有してなるカーペット廃材の粉砕物としては、粒径が 300 μ m以下の粉砕物を用いる。粒径が 300 mを超えると、特に従来よりも高い含有率でカーペット廃材を含有せしめた場合に、得られる裏打組成物の流動性が低下するし、沈降物を生じるので、使用できない。中でも、粒径が 10〜200 mの粉砕物を用 V、るのが好ましぐこの場合にはリサイクルカーペットのバッキング層にさらに高、含有率でカーペット廃材を含有せしめることができる利点がある。なお、前記「粒径」とは、粉砕物が異形である場合には、粉砕物の長径を意味するものである。

[0044] また、前記塩ィ匕ビュル榭脂を含有してなるカーペット廃材の粉砕物としては、ァスぺタト比が 1〜1. 5であるものを用いるのが好ましい。アスペクト比が 1〜1. 5であることで粉砕物の比表面積が小さくなり、これにより可塑剤吸収による裏打組成物の粘度上昇を効果的に抑制することができる。中でも、アスペクト比が 1〜1. 3であるものを用いるのが特に好ましい。なお、前記「アスペクト比」とは、粉砕物の長径を粉砕物の短径で割り算して得られた値である。

[0045] 前記塩ィ匕ビュル榭脂を含有してなるカーペット廃材の粉砕物を得るための粉砕手法は、特に限定されるものではな、が、例えば塩ィ匕ビニル榭脂からなるノッキング層をカーペット廃材カゝら剥離し、この剥離した廃材を粉砕機を用いて粉砕し、得られた粉砕物を風力振動分級等で榭脂分と繊維分に分離し (例えば特開 2003— 47878 号公報に記載の粉砕手法を採用できる）、この分離された榭脂分をさらに微粉ィ匕 (特願 2004— 310179号参照）する手法などが挙げられる。

[0046] 前記無機充填剤としては、特に限定されるものではなヽが、例えば炭酸カルシウム、酸ィ匕カルシウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミ- ゥム、タノレク、カオリンクレー等が挙げられる。

[0047] 前記滑剤としては、特に限定されるものではないが、例えば炭素数 7〜24のォレフイン成分、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル等が挙げられる。これらの中でも、炭素数 7〜24のォレフィン成分及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテルを用いるのが好ましぐこの場合には裏打組成物の粘度増大を十分に抑制することができる。また、前記炭素数 7〜24のォレフィン成分としては、特に限定されないものの、 1一へキサデセン及び 1ーォクタデセン力なるォレフィン成分を用いるのが望まし、。

[0048] また、前記滑剤の併用質量比は、ォレフィン成分 Zポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル = 60Z40〜75Z25の範囲であるのが好ましい。このような範囲に設定することで、前記裏打組成物の液状態を良好にすることができる（例えば、沈降物がなぐ滑剤の分離もないものとできる)。

[0049] 前記裏打組成物における滑剤の含有比率は 1〜5質量％であるのが好ましい。 1質量％以上であることで裏打組成物の粘度増大を抑制することができると共に、 5質量 %以下であることで滑剤のブリード現象も効果的に防止できる。なお、前記裏打組成物には、安定剤、顔料等の各種添加剤を含有せしめても良い。

[0050] 次に、前記裏打組成物を表皮材の裏面に積層一体化する方法の一例を図 3に示す。まず、連続走行する無端離型性ベルト (30)上に前記裏打組成物を供給管（31) 力塗布した後、コーター（32)で一定厚さに成形する。次いで、この一定厚さに成形された裏打組成物 (バッキング層）の未硬化表面の上に、基布 (2)の上面にパイル (3 )が植設されてなる表皮材 (8)の裏面を重ね合わせてこれらを上下一対の加圧ロール (21) (22)間に挿通して圧着する。こうして前記裏打組成物を表皮材 (8)の裏面に積層一体化する。

[0051] しかして、得られた積層体を図示しなヽ熱処理炉に導!ヽて加熱して裏打組成物をゲル化せしめてバッキング層（4)を形成せしめることによって、図 1に示す塩ピリサイクルカーペット（1)が得られる。即ち、この塩ビリサイクルカーペット（1)は、基布（2)の上面にパイル (3)が植設されてなる表皮材 (8)の裏面に塩化ビニル榭脂組成物からなるバッキング層（4)が形成されてなり、前記バッキング層（4)を構成する塩化ビニル榭脂組成物は、塩ィ匕ビニル榭脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた粒径 300 μ m以下の粉砕物を含有した組成物からなる。

[0052] 次に、図 4に、前記裏打組成物を表皮材の裏面に積層一体化する方法の他の例を示す。まず、連続走行する無端離型性ベルト (30)上に前記裏打組成物を第 1供給管 (41)力塗布した後、第 1コーター (42)で一定厚さに成形する。次いで、この一定厚さに成形された裏打組成物 (バッキング下層）の未硬化表面の上に、塩化ビニル榭脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた平均粒径 3mm以下の粒状物 (10)を散布装置 (45)力も散布した後、押さえロール (46)で押さえ、さらに第 2供給管 (43)から前記裏打組成物を塗布し、第 2コーター (44)で一定厚さに成形する。この一定厚さに成形された裏打組成物 (バッキング上層）の未硬化表面の上に、基布 ( 2)の上面にパイル (3)が植設されてなる表皮材（8)の裏面を重ね合わせてこれらを上下一対の加圧ロール（21) (22)間に挿通して圧着する。こうして前記裏打組成物を表皮材 (8)の裏面に積層一体ィ匕する。

[0053] しかして、得られた積層体を図示しなヽ熱処理炉に導!ヽて加熱して裏打組成物をゲルィ匕せしめてバッキング下層（4B)及びバッキング上層（4A)を形成せしめることによって、図 2に示す塩ビリサイクルカーペット（1)が得られる。即ち、この塩ビリサイクルカーペット（1)は、基布 (2)の上面にパイル (3)が植設されてなる表皮材 (8)の裏面に塩ィ匕ビュル榭脂組成物カゝらなるバッキング層（4)が形成されてなり、前記バッキング層 (4)を構成する塩ィ匕ビニル榭脂組成物は、塩ィ匕ビュル榭脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた粒径 300 μ m以下の粉砕物を含有した組成物力ゝらなる。前記バッキング層（4)は、塩ィ匕ビニル榭脂組成物からなるノッキング下層（4B)及び塩ィ匕ビュル榭脂組成物力なるバッキング上層（4B)並びに前記バッキング下層（ 4B)に埋設された平均粒径 3mm以下の粒状物（10)…からなる。この粒状物（10)の榭脂分は、加熱ゲルィ匕によって溶融してバッキング下層（4B)の榭脂と一体化する（単一層に形成されていても良い)。この図 2に示す塩ビリサイクルカーペット（1)によれば、塩ィ匕ビュル榭脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた平均粒径 3 mm以下の粒状物（10)…もリサイクル利用できるので、カーペット廃材のリサイクル比率をさらに向上させることができる利点がある。

[0054] また、この発明によれば、バッキング層（4)を構成する塩化ビニル榭脂裏打組成物は、塩ィ匕ビ二ル榭脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた粒径 300 m 以下の粉砕物を含有しているから、リサイクルカーペットのノッキング層（4)に従来よりも高い含有率である 25〜60質量％でカーペット廃材を含有せしめることが可能となる。このようにカーペット廃材のリサイクル比率を大きくできるので、地球環境保護に十分に貢献できる。

[0055] なお、前記ゲルィ匕のための加熱温度は 150〜190°Cに設定するのが好ましぐカロ熱時間は通常 5〜 15分で十分である。

[0056] この発明において、前記基布（2)としては、特に限定されるものではないが、例えばスパンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、織布等が挙げられる。また、前記基布（ 2)の素材としては、特に限定されるものではないが、例えばポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフイン系繊維等の熱可塑性繊維、またこれら各繊維の複合ィ匕繊維、或いはアセテート等の半合成繊維、レーヨン等の再生繊維、麻、綿などの天然繊維、或、はまたこれら繊維を混綿したもの等が挙げられる。

[0057] また、前記パイル (3)の素材は、特に限定されるものではな、が、例えばポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維、レーヨン繊維等の繊維からなるもの等が好適に用いられ、その他、麻、綿、羊毛等の天然繊維からなるもの等が挙げられる。前記パイル（3)の形態も特に限定されず、例えばカットパイル、ループパイル等が挙げられる。

[0058] また、寸法安定性を付与するために、ガラス基布、ポリエステル基布等を表皮材 (8 )とバッキング層（4)の間に挿入配置せしめても良い。なお、図 4に示す構成を採用する場合には、ガラス基布、ポリエステル基布等を第 1コーター (42)の下に挿通せしめることによってこれら基布を粒状物（10)の下に積層するのが好ましい。

[0059] この発明に係る塩ビリサイクルカーペット（1)は、特に限定されるものではないが、例えばタイルカーペット、床敷物等として用いられる力中でもタイルカーペットとして好適である。

実施例

[0060] 次に、この発明の具体的実施例について説明するが、この発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。

[0061] <実施例 1 >

使用済みタイルカーペット (基布の上面にパイルが植設されてなる表皮材の裏面に塩ィ匕ビュル榭脂組成物力もなるバッキング層が積層されたもの）からバッキング層（力一ペット廃材)を剥がし取り、該バッキング層を粉砕機を用いて粉砕し、得られた粉砕物を風力分級で榭脂分と繊維分に分離した。分離して得られた榭脂分からなる粉砕物の平均粒径は 250 mであり、そのアスペクト比は 1. 3であった。

[0062] 次に、 DOP94質量部にカーボンブラック (顔料） 3. 2質量部、 BaZZn系安定剤 0.

1質量部を配合して十分に攪拌混合した後、さらに滑剤 Y(l—へキサデセン約 56質量％及び 1—ォクタデセン約 43質量％含有)を 5. 2質量部、滑剤 Ζ (ポリオキシェチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル)を 2. 5質量部配合して十分に攪拌混合し、次いで平均粒径 5 μ mの塩化ビニル榭脂 (バージンの塩ィ匕ビニル榭脂）を 100質量部配合して十分に攪拌混合することによって、塩化ビニル榭脂ペースノルを得た。この塩ィ匕ビュル榭脂ペーストゾルに、前記粉砕物 (榭脂分)を 188質量部配合して十分に攪拌混合した後、さらに炭酸カルシウム (充填剤)を 195質量部配合して十分に攪拌混合することによって、裏打組成物を得た。

[0063] 次に、図 3に示すように、連続走行する無端離型性ベルト（ベルトの表面にポリテトラフルォロエチレン層がコートされたもの） (30)上に前記裏打組成物を供給管（31) 力塗布した後、コーター（32)で一定厚さに成形し、次いでこの一定厚さに成形された裏打組成物 (バッキング層）の未硬化表面の上に、目付 120gZm²の PET (ポリエチレンテレフタレート)繊維製スパンボンド不織布力なる基布（2)の上面にナイ口ン糸からなる目付 450gZm²のノィル (3)がタフトされてなる表皮材（8)の裏面を重ね合わせてこれらを上下一対の加圧ロール（21) (22)間に挿通して圧着せしめた後、裏打組成物を 160°Cで加熱してゲルィ匕せしめることによって、図 1に示す構成からなる塩ビリサイクルカーペット（1)を得た。

[0064] <実施例 2 >

粉砕物 (榭脂分）として平均粒径 150 μ m (アスペクト比 1. 2)のものを用いた以外は、実施例 1と同様にして、塩ビリサイクルカーペット（1)を得た。

[0065] <実施例 3 >

粉砕物 (榭脂分）として平均粒径 100 μ m (アスペクト比 1. 1)のものを用いた以外は、実施例 1と同様にして、塩ビリサイクルカーペット（1)を得た。 [0066] <実施例 4、 5 >

滑剤の配合量を表 1に示すとおりとした以外は、実施例 1と同様にして、塩ビリサイクルカ一ペット（1)を得た。

[0067] <実施例 6 >

滑剤として滑剤 Y(l—へキサデセン約 56質量％及び 1ーォクタデセン約 43質量％含有)のみ (表 2参照）を用いるものとした以外は、実施例 1と同様にして、塩ビリサイクルカ一ペット（1)を得た。

[0068] <実施例 7>

滑剤として滑剤 Ζ (ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル）のみ（表 2参照）を用いるものとした以外は、実施例 1と同様にして、塩ビリサイクルカーぺット（1)を得た。

[0069] <実施例 8 >

充填剤として、炭酸カルシウムに代えて、酸ィ匕カルシウムを用いるものとした (表 2参照）以外は、実施例 1と同様にして、塩ビリサイクルカーペット（1)を得た。

[0070] <実施例 9 >

充填剤として、炭酸カルシウムに代えて、硫酸バリウムを用いるものとした (表 2参照 )以外は、実施例 1と同様にして、塩ビリサイクルカーペット（1)を得た。

[0071] <実施例 10>

裏打組成物中の粉砕物の含有比率が 43. 0質量％となるように配合した (表 2参照 )以外は、実施例 1と同様にして、塩ビリサイクルカーペット（1)を得た。

[0072] <比較例 1 >

粉砕物 (榭脂分）として平均粒径 320 μ m (アスペクト比 1. 3)のものを用いた以外は、実施例 1と同様にして、塩ビリサイクルカーペットを得た。

[0073] <比較例 2>

DOP94質量部にカーボンブラック (顔料） 3. 2質量部、 BaZZn系安定剤 0. 1質量部を配合して十分に攪拌混合した後、さらに滑剤 Y(l—へキサデセン約 56質量 %及び 1—ォクタデセン約 43質量％含有)を 5. 2質量部、滑剤 Ζ (ポリオキシェチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル）を 2. 5質量部配合して十分に攪拌混合し、次ヽで実施例 3と同じ粉砕物 (榭脂分)を 188質量部配合して十分に攪拌混合した後、平均粒径 5 μ mの塩化ビュル榭脂 (バージンの塩ィ匕ビュル榭脂)を 100質量部配合して十分に攪拌混合することによって、塩化ビニル榭脂ペースノルを得た。この塩ィ匕ビュル榭脂ペーストゾルに、炭酸カルシウム（充填剤）を 195質量部配合して十分に攪拌混合することによって、裏打組成物を得た。この裏打組成物を用いて、実施例 1と同様にして、塩ビリサイクルカーペットを得た。

[0074] <比較例 3 >

DOP94質量部にカーボンブラック (顔料） 3. 2質量部、 BaZZn系安定剤 0. 1質量部を配合して十分に攪拌混合した後、さらに滑剤 Y(l キサデセン約 56質量 %及び 1—ォクタデセン約 43質量％含有)を 5. 2質量部、滑剤 Ζ (ポリオキシェチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル）を 2. 5質量部配合して十分に攪拌混合し、次いで平均粒径 5 μ mの塩化ビュル榭脂 (バージンの塩ィ匕ビュル榭脂）を 100質量部配合して十分に攪拌混合することによって、塩化ビニル榭脂ペースノルを得た。この塩ィ匕ビュル榭脂ペーストゾルに、炭酸カルシウム（充填剤）を 195質量部配合して十分に攪拌混合した後、さらに実施例 3と同じ粉砕物 (榭脂分)を 188質量部配合して十分に攪拌混合することによって、裏打組成物を得た。この裏打組成物を用いて、実施例 1と同様にして、塩ビリサイクルカーペットを得た。

[0075] <比較例 4 >

DOP94質量部にカーボンブラック (顔料） 3. 2質量部、 BaZZn系安定剤 0. 1質量部を配合して十分に攪拌混合した後、さらに滑剤 Y(l キサデセン約 56質量 %及び 1—ォクタデセン約 43質量％含有)を 5. 2質量部、滑剤 Ζ (ポリオキシェチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル）を 2. 5質量部配合して十分に攪拌混合し、次いで平均粒径 5 μ mの塩化ビニル榭脂（バージンの塩ィ匕ビニル榭脂） 100質量部及び実施例 3と同じ粉砕物 (榭脂分) 188質量部を同時に配合して十分に攪拌混合すること〖こよって、塩化ビニル榭脂ペーストゾルを得た。この塩化ビニル榭脂ペーストゾルに炭酸カルシウム (充填剤)を 195質量部配合して十分に攪拌混合することによつて、裏打組成物を得た。この裏打組成物を用いて、実施例 1と同様にして、塩ビリサイタルカーペットを得た。

Ol .OTC/900Zdf/X3d PI 1?Ζ96Ζΐ/900Ζ OAV

( )内の数値は配合順序を示す

¾u皇

( ：)内の数値は配合順序を示す *1…滑剤 Υの一部が分離

( )内の数値は配合順序を示す

^0078 用いて行った。

[0080] 上記のようにして得られた各裏打組成物の液状態の評価を表 1〜3に示す。実施例 1〜5、 8〜10では、リサイクルカーペットのバッキング層に高い含有率でカーペット廃材を含有せしめているにも関わらず、裏打組成物の液状態は良好であり（沈降物がなぐ滑剤の分離もない）、高品質のリサイクルカーペットを製造することができた。

[0081] また、実施例 6では、滑剤 Yの一部が分離して、たが、裏打組成物の液状態は比較的良好であり、リサイクルカーペットのバッキング層に高!、含有率でカーペット廃材を含有せしめているにも関わらず、比較的高品質のリサイクルカーペットが得られた。また、実施例 7では、裏打組成物に沈降物が僅かに観察されたものの、裏打組成物の液状態は比較的良好であり、リサイクルカーペットのバッキング層に高!、含有率でカーペット廃材を含有せしめているにも関わらず、比較的高品質のリサイクルカーべットが得られた。

[0082] これに対し、粉砕物の平均粒径が 320 μ mであった比較例 1では、裏打組成物の液状態は砂泥状であり状態不良であった。また、可塑剤に、粉砕物、バージンの塩化ビュル榭脂、炭酸カルシウムをこの順序で配合した比較例 2では、裏打組成物は分散不良状態となり、裏打組成物を良好状態に裏打ちすることができな力つた。また、可塑剤に、バージンの塩ィ匕ビュル榭脂、炭酸カルシウム、粉砕物をこの順序で配合した比較例 3では、裏打組成物は分散不良状態となり、裏打組成物を良好状態に裏打ちすることができな力つた。また、可塑剤に、バージンの塩ィ匕ビュル榭脂及び粉砕物を同時に混合した後、さらに炭酸カルシウムを配合した比較例 4では、裏打組成物の流動性が悪ぐ裏打組成物を良好状態に裏打ちすることができな力つた。

[0083] この出願は、 2005年 5月 30日付で出願された日本国特許出願特願 2005— 1570 20号の優先権主張を伴うものであり、その開示内容は、そのまま本願の一部を構成するものである。

[0084] ここで用いられた用語及び説明は、この発明に係る実施形態を説明するために用いられたものであって、この発明はこれに限定されるものではない。この発明は請求の範囲内であれば、その精神を逸脱するものでない限りいかなる設計的変更をも許容するものである。産業上の利用可能性

この発明の製造方法によれば、リサイクルカーペットのバッキング層に従来よりも高い含有率でカーペット廃材を含有せしめることができるので、地球環境保護に十分に貢献できる。また、この発明に係る塩ビリサイクルカーペットは、カーペット廃材のリサイタル比率が大きいので、地球環境保護に十分に貢献できる。しかして、この発明の製造方法で製造された塩ビリサイクルカーペット又はこの発明の塩ビリサイクルカーペットは、例えばタイルカーペット、床敷物等として用いられる。

Claims

請求の範囲

[1] 可塑剤及び塩ィ匕ビュル榭脂を混合して塩ィ匕ビュル榭脂ペーストゾルを得る工程と、前記塩ィ匕ビュル榭脂ペーストゾルに、塩ィ匕ビュル榭脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた粒径 300 μ m以下の粉砕物を混合する粉砕物混合工程と、前記粉砕物混合工程を経たペーストゾルに無機充填剤を混合して裏打組成物を得る充填剤添加工程と、

前記裏打組成物を表皮材の裏面に積層一体ィ匕する工程とを包含することを特徴とする塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[2] 可塑剤、滑剤及び塩ィ匕ビニル榭脂を混合して塩ィ匕ビュル榭脂ペーストゾルを得る工程と、

前記塩ィ匕ビュル榭脂ペーストゾルに、塩ィ匕ビュル榭脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた粒径 300 μ m以下の粉砕物を混合する粉砕物混合工程と、前記粉砕物混合工程を経たペーストゾルに無機充填剤を混合して裏打組成物を得る充填剤添加工程と、

[3] 前記裏打組成物における粉砕物の含有比率が 25〜60質量％である請求項 1または 2に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[4] 前記粉砕物の粒径が 10〜200 μ mである請求項 1または 2に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[5] 前記粉砕物のアスペクト比が 1〜1. 5である請求項 1または 2に記載の塩ビリサイクルカ一ペットの製造方法。

[6] 前記粉砕物のアスペクト比が 1〜1. 3である請求項 1または 2に記載の塩ビリサイクルカ一ペットの製造方法。

[7] 前記裏打組成物における滑剤の含有比率が 1〜5質量％である請求項 2に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[8] 前記滑剤として、炭素数 7〜24のォレフィン成分及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテルを用いる請求項 2に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[9] 前記炭素数 7〜24のォレフィン成分力 1一へキサデセン及び 1ーォクタデセンからなるォレフイン成分である請求項 8に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[10] 前記滑剤の併用質量比力ォレフィン成分 Zポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル =60Z40〜75Z25である請求項 8または 9に記載の塩ビリサイクルカ一ペットの製造方法。

[11] 前記裏打組成物を、連続走行する離型性ベルト上に塗布してバッキング層を形成し、該バッキング層の未硬化表面に表皮材の裏面を圧着することによって、前記裏打組成物を表皮材の裏面に積層一体ィ匕する請求項 1または 2に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[12] 前記裏打組成物を、連続走行する離型性ベルト上に塗布してバッキング下層を形成し、次いで該下層の未硬化表面に、塩化ビュル榭脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた平均粒径 3mm以下の粒状物を散布した後、さらに前記裏打組成物を塗布してバッキング上層を形成し、該上層上に表皮材の裏面を圧着することによって、前記裏打組成物を表皮材の裏面に積層一体化する請求項 1または 2に記載の塩ビリサイクルカーペットの製造方法。

[13] 基布の上面にノィルが植設されると共に該基布の下面に塩ィ匕ビ二ル榭脂組成物力なるバッキング層が形成されてなるカーペットにおいて、

前記バッキング層を構成する塩ィ匕ビュル榭脂組成物は、塩ィ匕ビニル榭脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた粒径 300 μ m以下の粉砕物を 25〜60質量％含有した組成物力なることを特徴とする塩ビリサイクルカーペット。