JP5639782B2 - 再生タイルカーペット - Google Patents

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Description

本発明は、塩化ビニル樹脂を含有したタイルカーペット廃材をバッキング層の構成材料に用いた再生タイルカーペットに関する。
カーペットの製造の際には裁断端材が多く発生し、また一般家庭やオフィス等から廃棄処分に供されるカーペットの量も膨大なものになる。従来このようなカーペット廃材は、焼却処理されることが多かった。しかるに、塩化ビニル樹脂からなるバッキング剤で裏打ちされたタイルカーペットを焼却処理すると、有害物質が発生しやすいという問題があった。また、近年、地球環境保護の観点から、カーペット廃材を回収して再生利用することが強く要請されている。このような社会的要請に応えるべく、塩化ビニル樹脂を含むカーペット廃材を再生利用した新たなカーペットが開発されている。
例えば、塩化ビニル樹脂が裏打ちされた廃タイルカーペットの回収品を粉砕した後、ダスト分離装置による風力分離を行うことによって、表面パイル層からなる繊維成分を分離除去した塩化ビニル樹脂粉砕物を回収し、次いで回収した粉砕物を微粉砕、篩選別後、塩化ビニル系樹脂ペーストゾルに0.5〜20重量%の比率で混合し、所定の面上に塗布した後、この面に、基布にパイルをタフトした基材を積層してリサイクルタイルカーペットを製造する技術も公知である(特許文献1参照)。
また、塩化ビニル樹脂を裏打ちした廃タイルカーペットの裏打ち層を削り取り、その切削粉末を塩化ビニル系樹脂ペーストゾルに0.5〜20重量%の比率で混合後、塗布ベルトにコーターで塗布した後、基布にパイルをタフトした基材を積層してリサイクルタイルカーペットを得る技術も知られている(特許文献2参照)。
上記のような技術を用いれば、塩化ビニル樹脂を含有したカーペット廃材を裏打ち層の構成素材の一部に用いたリサイクルカーペットの提供が可能となる。
特開2004−113384号公報 特開2004−141434号公報
しかしながら、上記従来技術において、廃タイルカーペットの裏打ち樹脂を利用する場合、裏打ち樹脂として使用される塩化ビニル系樹脂は、ペーストゾルコート方式でタイルカーペットの樹脂裏打ち層が形成する必要がある、その時に、ペーストゾルが粘度上昇し易くて成形加工性が低下し、出来上がった製品の品質が不十分という問題があった。そのため、少量のリサイクル樹脂微粉砕物を均一に分散させるしか使用方法が無かった。また、粒径や粘度の揃っていない再生樹脂を、高比率でペーストゾルコート方式で裏打ち層を形成すると、製品に大きな歪が発生するという問題もあった。したがって、上記従来技術は、いずれも、リサイクルカーペットの裏打ち層に含有せしめ得るカーペット廃材の含有比率は最大でも20重量%が限界であり、タイルカーペット総重量におけるカーペット廃材の含有比率は15%にも満たないものであった。このように従来の技術では、カーペット廃材のリサイクル比率は小さく、回収したカーペット廃材の再生利用を十全に図り得るものではなかった。また、ペーストゾルコート方式では混合、混練工程を必要とし、大きな動力を必要とし、経済的にも効率の良くない生産方式であった。さらに、タイルカーペットの基本性能である寸法安定性、反りについても不十分であった。
この発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、塩化ビニル樹脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られた組成物をペースト状にする事無く、容易にタイルカーペットのバッキング層とし、タイルカーペット総重量におけるカーペット廃材の含有比率が高く、さらに、反りの無い、寸法安定性に優れた再生タイルカーペットを提供することを目的とする
本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、塩化ビニル樹脂を裏打ちした廃タイルカーペットから削り取られた切削粉末を微粉砕し、連続走行する離型性ベルト上に散布し、タイルカーペットのバッキング層とし、さらに、寸法安定性や反り性能を満足させるための補強層を積層することにより、リサイクル比率が高く、寸法安定性や反り性能に優れ、容易かつ安価に良質の再生タイルカーペットとすることができることを見出し本発明に到達した。前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]基布にパイルが植設されたパイル布帛からなる表面パイル層と、塩化ビニル樹脂組成物からなる単層または複数層のバッキング層、およびガラス繊維又はポリエステル繊維の不織布及び織布からなる補強層が積層された裏打ち層で構成されたタイルカーペットにおいて、前記単層または複数層のバッキング層の少なくとも1層以上を構成する塩化ビニル樹脂組成物が、塩化ビニル樹脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られ、粒径1500μm以下で、塩化ビニル樹脂の含有量が30〜100重量%である再生樹脂組成物からなり、該再生塩化ビニル樹脂組成物からなる単層または複数層のバッキング層の重量がカーペット総重量の25%以上であることを特徴とする再生タイルカーペット。
[2]前記再生タイルカーペットにおいて、上から順に、前記表面パイル層と、高粘度塩化ビニル樹脂からなるバッキング層と、接着用塩化ビニル樹脂からなるバッキング層と、ガラス繊維の不織布からなる補強層と、ポリエステル繊維の織布からなる補強層と、前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層が積層されていることを特徴とする前項1に記載の再生タイルカーペット。
[3]前記再生タイルカーペットにおいて、上から順に、前記表面パイル層と、高粘度塩化ビニル樹脂からなるバッキング層と、接着用塩化ビニル樹脂からなるバッキング層と、前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層と、ガラス繊維の不織布からなる補強層と、前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層と、ポリエステル繊維の織布からなる補強層が積層されていることを特徴とする前項1に記載の再生タイルカーペット。
[4]前記再生タイルカーペットにおいて、上から順に、前記表面パイル層と、高粘度塩化ビニル樹脂からなるバッキング層と、接着用塩化ビニル樹脂からなるバッキング層と、前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層と、ガラス繊維の不織布からなる補強層と、前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層と、ポリエステル繊維の織布からなる補強層と、前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層が積層されていることを特徴とする請求項1に記載の再生タイルカーペット。
[5]前記再生タイルカーペットにおいて、前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層が、再生塩化ビニル微粉砕物を連続走行する離型性ベルト上に散布し、加熱、加圧し、層形成されたことを特徴とする前項1乃至4に記載の再生タイルカーペット。
[1]の発明では、タイルカーペットを構成する単層または複数層のバッキング層の少なくとも1層以上を構成する塩化ビニル樹脂組成物が、塩化ビニル樹脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られているので、リサイクルを実施することにより地球環境保護に十分に貢献できる。また、カーペット廃材を粉砕して得られた塩化ビニル樹脂組成物の粒径が1500μm以下であるので、連続走行する離型性ベルト上に均一に散布することが可能となり、さらに、加熱することにより容易にタイルカーペットの裏打ち層となる塩化ビニル樹脂からなるバッキング層とすることができる。さらに、カーペット廃材を粉砕して得られた塩化ビニル樹脂組成物の成分中に、塩化ビニル樹脂の含有量が30〜100重量%であるので、リサイクル品ではない正規の塩化ビニル樹脂ペーストゾルを追加で足す事無く、十分な形状や性能を有する再生タイルカーペットのバッキング層とすることができる。また、前記再生塩化ビニル樹脂組成物からなる単層または複数層のバッキング層の重量がカーペット総重量の25%以上であることから、カーペット廃材のリサイクル比率が高く地球環境保護に十分に貢献することができる再生タイルカーペットとなる。
[2]の発明では、上から順
に、前記表面パイル層と、高粘度塩化ビニル樹脂からなるバッキング層と、接着用塩化ビニル樹脂からなるバッキング層と、ガラス繊維の不織布からなる補強層と、ポリエステル繊維の織布からなる補強層と、前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層が積層されている構成から、高粘度塩化ビニル樹脂からなるバッキング層は前記表面パイル層表面の毛羽立ちの原因であるフアズ現象を抑える効果があり、接着用塩化ビニル樹脂からなるバッキング層は前記表面パイル層と、前記カーペット廃材を粉砕して得られた塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層とを強固に層間に接着させることができる。また、強力な強度及び耐熱性を持つガラス繊維の不織布からなる補強層を積層することにより、耐久性のある寸法安定性を有する再生タイルカーペットとなる。さらに、タイルカーペットの下層部分に前記ポリエステル繊維の織布からなる補強層を積層することにより、該ポリエステル繊維の織布が微小の熱収縮性を有する布帛であることから、加工時の熱による収縮により、端がめくり上がる事の無い下向きの反りが発生し、施工時に床面にフィットする再生タイルカーペットとなる。さらに、合成繊維の強度及び耐熱性により、耐久性のある寸法安定性が得られる。
[3]の発明では、前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層を2層に分けて、その間に前記ガラス繊維の不織布からなる補強層を積層する構成により、寸法安定性にやや劣る前記カーペット廃材を粉砕して得られた塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層を補強し寸法安定性を強化し、さらに最下層に前記ポリエステル繊維の織布からなる補強層を積層することにより、端がめくり上がる事の無い下向きの反りが発生し、施工時に床面にフィットする再生タイルカーペットとなる。
[4]の発明では、前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層を3層に分けて、各層間に前記ガラス繊維の不織布からなる補強層及び前記ポリエステル繊維の織布からなる補強層を積層する構成により、寸法安定性にやや劣る前記カーペット廃材を粉砕して得られた塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層を補強し寸法安定性をさらに強化し、端がめくり上がる事の無い下向きの反りが発生し、施工時に床面にフィットする再生タイルカーペットとなる。
[5]の発明では、前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層が、再生塩化ビニル微粉砕物を連続走行する離型性ベルト上に散布し、加熱、加圧し、層形成することから、ペーストゾルにする事無く、再生塩化ビニル樹脂の粘度上昇し、加工性が低下するという問題も無く、製品に歪が発生するという問題も無い。したがって生産効率の良い、製品品質の安定した再生タイルカーペットとなる。
この発明の再生タイルカーペット(1)は、図1〜3に示すように、基布にパイルが植設されたパイル布帛からなる表面パイル層(2)と、裏打ち層(3)からなり、さらに、該裏打ち層(3)は高粘度塩化ビニル樹脂からなるバッキング層(4)と、接着用塩化ビニル樹脂からなるバッキング層(5)と、再生塩化ビニル樹脂組成物からなる単層または複数層のバッキング層(6)と、ガラス繊維の不織布からなる補強層(7)、ポリエステル繊維の織布からなる補強層(8)が積層一体化されてなるものである。
本発明における前記表面パイル層(2)としては、特に限定されるものではないが、例えばカーペット基材の表面にパイルが植設されたもの、タフテッドカーペット、織カーペット、編カーペット、電着カーペット等を例示できる。
前記カーペット基材としては、特に限定されるものではなくどのようなものでも使用できる。例えば、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維等の合成繊維、あるいは麻、綿、羊毛等の天然繊維等の繊維からなる糸を製編織した布地の他、各種の繊維や糸を、ニードリング等により機械的に接結したり、あるいは接着剤等により化学的に接結した不織布等を使用できる。
前記パイル素材としては、特に限定されるものではなく、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維、レーヨン繊維等の繊維からなるもの等を好適に使用でき、その他、麻、綿、羊毛等の天然繊維からなるもの等を使用できる。更にパイル層の形成手段も特に限定されるものではなく、例えばモケット等のように経パイル織、緯パイル織等の製織によりパイル層を形成する手段、タフティングマシン等によりパイル糸を植毛してパイル層を形成する手段、編機によりパイル層を形成する手段、接着剤を用いてパイル糸を接着してパイル層を形成する手段等を例示することができる。パイル形態も特に限定されず、カットパイル、ループパイル等いずれの形態であっても良い。
従来、カーペットの抜糸強度、剥離強度および耐毛羽立ち性(フアズ現象)を改良するために、カーペット基布の裏面に目止め剤として、固形分濃度約50%のSBRラテックスを200〜1000g/m2 塗布、乾燥してなるカーペットは広く用いられている。
本発明においては、この目止め剤を用いずに、タイルカーペットの形状を形成する裏打ち層(3)の上層部分、即ち前記表面パイル層(2)との接着面に高粘度塩化ビニル樹脂からなるバッキング層(4)を積層することにより、パイルの目止め効果と裏打ち層(3)の形状を形成する効果の両方を併せ持つバッキング層を積層することを特徴とする。前記高粘度塩化ビニル樹脂からなるバッキング層(4)に用いる塩化ビニル樹脂として、増量剤、充填剤を含まず、粘度700〜1500cpsの塩化ビニル樹脂を用いる必要がある。前記粘度範囲であれば、ドクターコーティング塗布方法により、100〜500g/mの低塗布が可能で、乾燥工程が不要で、短時間のキュアによりバッキング層としての形状の形成が可能となる。さらに、十分なパイルの目止め効果を発揮し、前記表面パイル層(2)表面の毛羽立ちの原因であるフアズ現象を抑えることができる。
本発明における接着用塩化ビニル樹脂からなるバッキング層(5)は裏打ち層(3)の中間に位置し、裏打ち層(3)の形状を形成する効果と、前記表面パイル層と、前記カーペット廃材を粉砕して得られた塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層(6)とを強固に接着させる効果を有するものである。用いる樹脂としては、ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体のポリマーからなるPVC系ゾルとDOP(ジオクチルフタレート)等の可塑剤との混合物ゾルに充填剤、安定剤、顔料等の所要の添加剤を配合したペースト状物であり、加熱によってゲル化して均質な樹脂層を形成する。
前記塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体のポリマーからなるPVC系ゾルの190℃での溶融粘度は300〜30000cpsの範囲にあり、強い材料強度により、前記表面パイル層(2)と、前記カーペット廃材を粉砕して得られた塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層(6)とを強固に接着させ、収縮が発生しにくい優れたバッキング層となる。
前記接着用塩化ビニル樹脂からなるバッキング層(5)に含有させる充填剤としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムあるいはガラス粉末などを使用できる。これらのうち、特に炭酸カルシウムが経済性および加工性の点で好ましい。充填剤の平均粒径は5〜500ミクロン、好ましくは10〜100ミクロンの範囲である。粒径が5ミクロンより小さいと該樹脂層の溶融時の粘度が増大し、加工が困難となる。また500ミクロンより大きいと該樹脂層の表面の肌あれが起こり、外観不良が発生する。
前記接着用塩化ビニル樹脂からなるバッキング層(5)に含有させる充填剤は寸法安定性の向上と製品を安価にするという経済効果のために配合される。具体的には、該充填剤の含有量はポリ塩化ビニル100重量部に対して200〜500重量部、好ましくは300〜400重量%である。200重量部より少ないと寸法安定性が不安定になり、また添加する経済効果も得られない。一方500重量部より多いと粘度が高くなりすぎるために、反りを防止する強度が得られず、反り性能の劣るタイルカーペットとなる。
本発明における再生塩化ビニル樹脂組成物からなる単層または複数層のバッキング層(6)は本発明の最大の特徴として、塩化ビニル樹脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られる組成物で構成される。前記塩化ビニル樹脂を含有してなるカーペット廃材としては、特に限定されるものではないが、例えばカーペット製造時の裁断端材、一般家庭やオフィス等から出た廃棄処分に供されるカーペットなどが挙げられ、中でも塩化ビニル樹脂が裏打ちされたタイルカーペットが好適に用いられる。
塩化ビニル樹脂が裏打ちされたカーペット廃材から削り取られ、粉砕された微粉砕物を得るための削り取り方法、粉砕手法は、特に限定されるものではないが、例えば塩化ビニル樹脂からなる裏打ち層をカーペット廃材から剥離し、この剥離した廃材を粉砕機を用いて粉砕し、得られた粉砕物を風力振動分級等で樹脂分と繊維分に分離し(例えば特開2003−47878号公報に記載の粉砕手法を採用できる)、この分離された樹脂分をさらに微粉化(特願2004−310179号参照)する手法などが挙げられる。
塩化ビニル樹脂が裏打ちされたカーペット廃材から削り取られ、粉砕された微粉砕物としては、粒径が1500μm以下の粉砕物を用いる。粒径が1500μmmを超えると、得られる裏打組成物の流動性が低下するし、沈降物を生じるので、使用が困難となる。中でも、粒径が100〜1300μmの粉砕物を用いるのが好ましく、この場合には均一に分布し、歪みの無い、強度的に安定した再生タイルカーペットの裏打ち層となる。なお、前記「粒径」とは、粉砕物が異形である場合には、粉砕物の長径を意味するものである。
前記微粉砕物としては、一部にパイル、不織布等の繊維を含有したものであっても良い。但し、前記微粉砕物の成分中に、塩化ビニル樹脂の含有量が30〜100重量%である必要がある。30重量%を下回れば、樹脂成分が不足し加熱溶融しても、十分な強度を有する裏打ち層の形成が困難となる。
塩化ビニル樹脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られる再生塩化ビニル樹脂組成物をバッキング層に形成する方法として、例えば図1に示す構成では、まず、前記粉砕物をスキャッターに投入する。この投入前に、必要に応じて可塑剤、滑剤、充填剤、顔料等をブレンドしておくことも可能である。
次に、連続走行する無端離型性ベルト上に、上方に配置されたスキャッターから前記粉砕物を散布する。このスキャッターは、その下側の散布口において、表面にゴルフボールのようなディンプル(窪み)が多数形成されたローラーが配置されており、該ローラーを回転させることによりディンプルに入り込んだ前記粉砕物を順次下方に散布する装置であり、貯留された前記粉砕物を所望の一定量で散布することができる。次いで、加熱装置を用いて、無端離型性ベルト上に散布された前記粉砕物を加熱溶融させ、加圧ロールで加圧することによって、バッキング層に形成することができる。さらに、タイルカーペット加工機内に連続走行する離型性ベルトの上方に前記スキャッターを縦に複数個並べることにより、複数層のバッキング層を形成することができる。
本発明において、再生塩化ビニル樹脂組成物からなる単層または複数層のバッキング層(6)の各層における前記微粉砕物の散布量は300〜4000g/mが好適である。散布量が300〜4000g/mであれば、大きなエネルギーを必要とせず、上方からの加熱装置の熱により、溶融させ、冷却加圧させれば再生タイルカーペット(1)の、強度があり、寸法安定性のある裏打ち層となる。この範囲を下回れば強度がある層としての形成が困難で、上回れば溶融が困難となり層としての形成が困難となる。
上記のバッキング層の形成方法により、カーペット廃材をリサイクル品ではない正規の塩化ビニル樹脂ペーストゾルに混合して使用する従来の方法に比べて、前記裏打ち層(3)に含有するカーペット廃材のリサイクル比率が高くなり、前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層重量がカーペット総重量の25%以上が可能となり、地球環境保護に十分に貢献することができる再生タイルカーペットとなる。
本発明におけるガラス繊維の不織布からなる補強層(7)は再生タイルカーペット(1)の形状及び寸法安定性を向上させるものであって、前記ガラス繊維の不織布からなる補強層(7)は裏打ち層(3)の中間に積層する事により、カーペットの形状安定性を向上させるものである。即ち、ガラス繊維の不織布からなる補強層(7)は、高い強度及び耐熱性により、形而変化が少なく、樹脂層との接触面積が大であるので、有効にカーペットの形状を安定化することが可能である。この点からガラス繊維からなる不織布が最も好適なものとして用いられる。前記ガラス繊維からなる不織布の目付け量は、好ましくは15〜60g/mの範囲である。いずれもこの範囲より低い目付け量では、寸法安定性の効果が不足し、またこの範囲を超える高い目付け量では、いずれも樹脂層と不織布間の層間剥離が生じ易く好ましくない。
本発明におけるポリエステル繊維の織布からなる補強層(8)は、再生タイルカーペット(1)の形状を向上させるものであって、ポリエステル繊維からなる微小の収縮性を有する布帛を用いることができる。前記ポリエステル繊維からなる微小の収縮性を有する布帛は裏打ち層(3)の下層部分の層間に積層することにより、カーペットの反り性能と形状安定性を向上させるものである。即ち、前記ポリエステル繊維の織布からなる補強層(8)は、下記の裏側へ向かう反りを発生後、高い強度により、形而変化が少なく、樹脂層との接触面積が大であるので、有効にカーペットの形状を安定化することが可能である。
本発明における前記ポリエステル繊維の織布からなる補強層(8)の必要要件として、タテ、ヨコ、バイアスにおいて、0.5〜1.5%の熱収縮することを必要とする。この熱収縮性があれば、積層加工時の加熱により、再生タイルカーペット(1)の下層部分に位置する前記ポリエステル繊維の織布からなる補強層(8)がタテ、ヨコ、バイアスにおいてバランス良く少し縮むこととなる。この結果、最上層の伸びのある表面パイル層(2)と収縮した該前記ポリエステル繊維の織布からなる補強層(8)とのバランスにより、本発明の再生タイルカーペット(1)は、床面に密着し易いように僅かに裏側へ向かう反りを有するという、実用上好ましい形状を保有する。この点から前記ポリエステル繊維の織布からなる補強層(8)として、ポリエステル繊維からなる織布が最も好適なものとして用いられる。前記ポリエステル繊維からなる織布の目付け量は、好ましくは10〜100g/mの範囲である。いずれもこの範囲より低い目付け量では、寸法安定性の効果が不足し、またこの範囲を超える高い目付け量では、いずれも樹脂層と不織布間の層間剥離が生じ易く好ましくない。
前記ガラス繊維の不織布からなる補強層(7)と、ポリエステル繊維の織布からなる補強層(8)の積層方法は、タイルカーペット加工機内に連続走行する離型性ベルト上で形成される裏打ち層(3)の層間或いは下層に挿入することにより積層することができる。挿入後、バッキング層形成のための加熱、加圧により、バッキング層を構成する樹脂が前記ガラス繊維の不織布からなる補強層(7)と、ポリエステル繊維の織布からなる補強層(8)に含浸し強固な接着力で積層される。
本発明の特徴として、バッキング層の層数及び補強層の位置により再生タイルカーペット(1)の寸法安定性、反り性能、生産経済性を設計することができる。例えば第2の発明(図1)に示す構成では、最下層に再生塩化ビニル樹脂組成物からなる単層のバッキング層(6)を積層し、生産経済性に優れ、さらに、寸法安定性、反り性能に優れ、リサイクル比率の高い再生タイルカーペット(1)とすることができる。
また第3の発明(図2)に示す構成では、再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層(6)を2層に分けて積層し、さらに最下層にポリエステル繊維の織布からなる補強層(8)を積層することにより、特に反り性能が向上し、例えば、再生タイルカーペット(1)を施工する床の表面が粗く接着しずらい場合にも好適に使用することができる。
さらに第4の発明(図3)に示す構成では、再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層(6)を3層に分けて積層し、各層間にガラス繊維の不織布からなる補強層(7)と、ポリエステル繊維の織布からなる補強層(8)を挿入することにより、特に寸法安定性が向上し、例えば、再生タイルカーペット(1)を施工する環境が、昼夜の温度差の激しい場合でも、繋ぎ合わせの目地部分が突き上げたり、隙間が空いたりする事無く好適に使用することができる。
本発明の再生タイルカーペット(1)の製造方法は、前記表面パイル層(2)、及び各バッキング層と、各補強層を積層し加熱、加圧後、冷却し、最後に所定形状、例えば500mm角の正方形に裁断すれば、最終製品としての再生タイルカーペット(1)が得られる。
なお、この発明の再生タイルカーペット(1)は、上記製造方法で製造されるものに特に限定されるものではない。
以下、本発明の実施例について説明する。
<使用材料>表面パイル層:目付90g/m のポリエステル繊維の不織布(カーペット基材)に、ナイロン繊維からなるパイル糸がループパイルにタフティングされたもの(パイル目付610g/m2 )ガラス繊維の不織布からなる補強層:目付け量が35g/mのガラス繊維からなる不織布ポリエステル繊維の織布からなる補強層:目付け量が16g/mのポリエステル繊維からなる織布再生塩化ビニル樹脂組成物からなる微粉砕物:カーペット廃材から削り取られ、粉砕された微粉砕物(平均粒径1200μm、塩化ビニル樹脂の平均含有量が55重量%)高粘度塩化ビニル樹脂:塩化ビニルの含有量が100重量%、粘度1000cpsの塩化ビニル樹脂接着用塩化ビニル樹脂:190℃での溶融粘度は15000cpsの塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体のポリマーからなるPVC系ゾル
<実施例1>タイルカーペット加工機において、前記再生塩化ビニル樹脂組成物からなる微粉砕物を無端離型性ベルトの上方に位置するスキャッターに投入し、無端離型性ベルトの上に散布量3350g/m で散布し、次いで加熱装置により190℃で前記微粉砕物を加熱溶融せしめた後、最下層のバッキング層を形成しながら、この上に前記ポリエステル繊維の織布からなる補強層と、ガラス繊維の不織布からなる補強層を重ね合わせつつ水冷式の冷却加圧ロールで加圧した。次にその上に前記接着用塩化ビニル樹脂をペースト状にて300g/m塗布し、次にその上に高粘度塩化ビニル樹脂をペースト状にて300g/m塗布し、さらに、表面パイル層を積層し、ついでロール圧着して、各バッキング層のポリ塩化ビニルゾルをキュアさせる熱処理領域の温度を190℃で熱処理を施して、ポリ塩化ビニルをゲル化させて冷却し、最後に500mm角の正方形に裁断し、タイルカーペットを製造した。(実施例2及び図1の構成)
<実施例2>タイルカーペット加工機において、無端離型性ベルトの上に前記ポリエステル繊維の織布からなる補強層を乗せて、その上に前記再生塩化ビニル樹脂組成物からなる微粉砕物を無端離型性ベルトの上方に位置するスキャッターに投入し、無端離型性ベルトの上に散布量2350g/m で散布し、次いで加熱装置により190℃で前記微粉砕物を加熱溶融せしめた後、バッキング層を形成しながら、この上に前記ガラス繊維の不織布からなる補強層を重ね合わせ、次にその上に前記再生塩化ビニル樹脂組成物からなる微粉砕物を無端離型性ベルトの上方に位置するスキャッターに投入し、無端離型性ベルトの上に散布量1000g/m で散布し、加熱装置により190℃で前記微粉砕物を加熱溶融せしめた後、バッキング層を形成しながら、水冷式の冷却加圧ロールで加圧した。次にその上に前記接着用塩化ビニル樹脂をペースト状にて300g/m塗布し、次にその上に高粘度塩化ビニル樹脂をペースト状にて300g/m塗布し、さらに、表面パイル層を積層し、ついでロール圧着して、各バッキング層のポリ塩化ビニルゾルをキュアさせる熱処理領域の温度を1
90℃で熱処理を施して、ポリ塩化ビニルをゲル化させて冷却し、最後に500mm角の正方形に裁断し、タイルカーペットを製造した。(実施例3及び図2の構成)
<実施例3>タイルカーペット加工機において、前記再生塩化ビニル樹脂組成物からなる微粉砕物を無端離型性ベルトの上方に位置するスキャッターに投入し、無端離型性ベルトの上に散布量500g/m で散布し、次いで加熱装置により190℃で前記微粉砕物を加熱溶融せしめた後、バッキング層を形成しながら、この上に前記ポリエステル繊維の織布からなる補強層を重ね合わせつつ水冷式の冷却加圧ロールで加圧した。次にその上に前記再生塩化ビニル樹脂組成物からなる微粉砕物を無端離型性ベルトの上方に位置するスキャッターに投入し、無端離型性ベルトの上に散布量2350g/m で散布し、次いで加熱装置により190℃で前記微粉砕物を加熱溶融せしめた後、バッキング層を形成しながら、この上に前記ガラス繊維の不織布からなる補強層を重ね合わせつつ水冷式の冷却加圧ロールで加圧した。次にその上に前記接着用塩化ビニル樹脂をペースト状にて300g/m塗布し、次にその上に高粘度塩化ビニル樹脂をペースト状にて300g/m塗布し、さらに、表面パイル層を積層し、ついでロール圧着して、各バッキング層のポリ塩化ビニルゾルをキュアさせる熱処理領域の温度を190℃で熱処理を施して、ポリ塩化ビニルをゲル化させて冷却し、最後に500mm角の正方形に裁断し、タイルカーペットを製造した。(実施例3及び図4の構成)
<比較例1>最下層のバッキング層を形成する材料として、前記再生塩化ビニル樹脂組成物からなる微粉砕物ではなく、前記接着用塩化ビニル樹脂をペースト状にて3350g/m塗布したこと以外は実施例1と全く同様にして再生タイルカーペット(1)を得た。
<比較例2>最下層のバッキング層を形成する材料として、平均粒径1800μm、塩化ビニル樹脂の平均含有量が55重量%の再生塩化ビニル樹脂組成物からなる微粉砕物を用いたこと以外は実施例1と全く同様にして再生タイルカーペット(1)を得た。
<比較例3>最下層のバッキング層を形成する材料として、平均粒径1200μm、塩化ビニル樹脂の平均含有量が30重量%の再生塩化ビニル樹脂組成物からなる微粉砕物を用いたこと以外は実施例1と全く同様にして再生タイルカーペット(1)を得た。
上記のようにして得られた各再生タイルカーペット(1)に対して下記評価法に基づいてカーペット廃材のリサイクル比率、寸法安定性試験、反りを調べた。その結果を表1に示す。
(カーペット廃材のリサイクル比率)タイルカーペット総重量に対してのカーペット廃材を粉砕して得られた塩化ビニル樹脂組成物の含有重量比率。
(寸法安定性試験)(A)JISL4406に準じて、各塩化ビニル再生タイルカーペット(1)を60℃で2時間放置後、水道水に2時間浸漬し、その後、60℃で24時間放置した後、20℃65RH%下で、再生タイルカーペット(1)のたて方向及び再生タイルカーペット(1)のよこ方向のそれぞれについて測定した。測定は、3サンプル行い、その平均値を求めた。(B)500mm角の再生タイルカーペット(1)1枚の表面上に荷重90kgを加えたチェアーキャスターを2000回転動させた後、縦横寸法を測定し、転動前の寸法と対比した値を縦横の平均値で示した。(A)(B)共にその値が±0.100mm未満であれば実際の使用に耐えうるタイルカーペットとなる。
(反り)JIS―L―1904に準じて、各再生タイルカーペット(1)を標準状態「20±2℃、(65±2)RH%」で24時間以上放置した後、水平な試験台の上に置き、タイルカーペットの四隅と試験台の隙間の長さを測定し平均値で示した。その値が0.3mm未満であれば実際の使用に耐えうる再生タイルカーペット(1)となる。
表1から明らかなように、実施例1〜3の再生タイルカーペットは、いずれも反りが無く、寸法安定性に優れた十分に使用に耐えうるタイルカーペットを得た。
これに対し、比較例1の再生タイルカーペットはカーペット廃材のリサイクル比率が低く、地球環境保護に貢献するものではなかった。また、比較例2、3の再生タイルカーペットはバッキング層に歪が生じ、反り及び寸法安定性に関して良好な性能は得られなかった。
本発明における一実施形態(請求項2)に係る再生タイルカーペットの概略断面図である。 本発明における別の実施形態(請求項3)に係る再生タイルカーペットの概略断面図である。 本発明における別の実施形態(請求項4)に係る再生タイルカーペットの概略断面図である。
1・・・再生タイルカーペット 2・・・表面パイル層 3・・・裏打ち層 4・・・高粘度塩化ビニル樹脂からなるバッキング層 5・・・接着用塩化ビニル樹脂からなるバッキング層 6・・・再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層 7・・・ガラス繊維の不織布からなる補強層 8・・・ポリエステル繊維の織布からなる補強層

Claims (4)

  1. 基布にパイルが植設されたパイル布帛からなる表面パイル層と、塩化ビニル樹脂組成物からなる単層または複数層のバッキング層、およびガラス繊維又はポリエステル繊維の不織布及び織布からなる補強層が積層された裏打ち層で構成されたタイルカーペットにおいて、
    前記単層または複数層のバッキング層の少なくとも1層以上を構成する塩化ビニル樹脂組成物が、塩化ビニル樹脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られ、粒径1500μm以下で、塩化ビニル樹脂の含有量が30〜100重量%である再生樹脂組成物からなり、該再生塩化ビニル樹脂組成物からなる単層または複数層のバッキング層の重量がカーペット総重量の25%以上であり、
    上から順に、前記表面パイル層と、高粘度塩化ビニル樹脂からなるバッキング層と、接着用塩化ビニル樹脂からなるバッキング層と、ガラス繊維の不織布からなる補強層と、ポリエステル繊維の織布からなる補強層と、前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層が積層されていることを特徴とする再生タイルカーペット。
  2. 前記最下層のカーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層に代えて、前記接着用塩化ビニル樹脂からなるバッキング層と前記ガラス繊維の不織布からなる補強層との間と、前記ガラス繊維の不織布からなる補強層と前記ポリエステル繊維の織布からなる補強層との間に、それぞれ前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層が積層されていることを特徴とする請求項1に記載の再生タイルカーペット。
  3. 前記接着用塩化ビニル樹脂からなるバッキング層と前記ガラス繊維の不織布からなる補強層との間と、前記ガラス繊維の不織布からなる補強層と前記ポリエステル繊維の織布からなる補強層との間に、それぞれ前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層がさらに積層されていることを特徴とする請求項1に記載の再生タイルカーペット。
  4. 前記再生タイルカーペットにおいて、前記カーペット廃材を粉砕して得られた再生塩化ビニル樹脂組成物からなるバッキング層が、再生塩化ビニル微粉砕物を連続走行する離型性ベルト上に散布し、加熱、加圧し、層形成されたことを特徴とする請求項1乃至に記載の再生タイルカーペット。
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