JP4958749B2 - タイルカーペット及びその製造方法 - Google Patents

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この発明は、タイルカーペットの中間層にガラスネットを用い、タイルカーペットの反りを無くし、寸法安定性を向上させると共に、表面パイル層において、タフティングされ基布の裏面にあるパイル糸の部分(以下、バックステッチと言う。)の凹凸により、中間層が嵩張るのを抑え平坦にし、裏打ち層の樹脂量を軽減することができるタイルカーペット、及びその製造方法に関する。
従来、タイルカーペットは、敷設施工し易い、持ち運びが容易、部分的な取換えが容易、色や形状の組み合わせによる意匠性に優れているなどの長所を有しており、これまでにオフィス、ホテル、公共施設等の床材として使用されてきたが、タイルカーペットのような厚手の裏打ち層を積層した敷物類は裏打ち層が熱可塑性樹脂からなるため、僅かではあるが使用中の踏倒押圧を受けて圧縮され、その分だけ縦緯方向に伸び易く、それがために敷物類の周縁が上側に反り上がって足が引つかり易くなるという不都合を生じ、これを防ぐために特開昭61−19886号に開示されているように線膨張係数の小さい網目状の中間層を介在させるという方法がとられている。
一方、タイルカーペットの需要の増大に伴い、市場からの意匠性の向上が強く望まれたため、柄織機による柄模様の付与、或いは太さのある加工糸を使った個性的な意匠のタイルカーペットが提供されている。しかしこれらの柄織機による柄模様があるタイルカーペット、或いは太さのある加工糸を使った個性的な意匠のタイルカーペットにおいては、バックステッチの凹凸が激しく、このバックステッチを埋没させ、平坦な裏面を有するタイルカーペットを製造するためには裏打ち層の樹脂量を多く必要としていた。その結果、製造コストも上がり、重量もかさみ、タイルカーペットの特徴である運搬、施工の容易性を阻害していた。
さらには、タイルカーペットの全体の厚さも厚くなり、無地のタイルカーペットとの組み合わせによるデザイン貼りでは段差が生じ、またドアの出入り口付近では、開閉に支障をきたす為に使用できないという使用の制限があった。
しかし、上記のごとくタイルカーペットの反りを防ぐために、線膨張係数の小さい網目状の中間層を介在させるという方法は、使用する中間層が不織布または空隙の小さな網目の織布のため、表面パイル層と中間層との接着、中間層と裏打ち層との接着と二度の接着工程を必要とし、経済的な生産性が得られなかった。またバックステッチの凹凸が激しい表面パイル層の下部に該中間層を貼り合わせた場合、バックステッチの凹凸により、該中間層が嵩張り、裏面を平坦にするためには多量の裏打ち層樹脂を必要とした。本発明のように、バックステッチの凹凸が激しい表面パイル層を有するタイルカーペットにおいて、反りを防ぐために中間層を介在させても、タイルカーペット全体の厚みを制御することができるタイルカーペットは未だ開示されていない。
特開昭61−19886号公報
本発明は、前記問題を解決し、オフィス、ホテル、公共施設等の床材に要求される、優れた寸法安定性や反り性能に優れ、バックステッチの凹凸が激しい表面パイル層を有するタイルカーペットにおいても、中間層を介在させても、タイルカーペットの全体の厚さを制御することが可能となり、経済性にも優れたタイルカーペットを提供することを課題とする。
前記課題を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]基布にパイルがタフティングされてなる表面パイル層と、中間層と、裏打ち層で構成され,高さが約3〜8mmの凹凸が形成されたバックステッチを有するタイルカーペットにおいて、前記中間層が前記バックステッチに沿う事が出来る、ガラス繊維を網目の大きさ25〜400mmで格子状に編成されたガラスネットであることを特徴とするタイルカーペット。
[2]前記ガラスネットが、前記裏打ち層を構成する熱可塑性樹脂が容易に前記ガラスネットを透過し、前記表面パイル層と接着一体化させることが出来る大きな網目を有し、前記表面パイル層と前記ガラスネットが、該ガラスネットの網目を透過した前記裏打ち層を構成する熱可塑性樹脂によって接合され一体になっていることを特徴とする請求項1に記載のタイルカーペット。
[3]所定の速度で移動する易剥離剤コーティングガラスベルトの上に、裏打ち層となるゾル化した熱可塑性樹脂を連続的に供給し、次いでその上に、バックステッチに沿う事が出来、且つ前記裏打ち層を構成する熱可塑性樹脂が容易に透過することが出来る網目で格子状に編成されたガラスネットからなる中間層を積層し、さらに最後に表面パイル層を積層した後、加熱雰囲気下で熱処理を施して前記裏打ち層となるゾル化した熱可塑性樹脂をゲル化し、表面パイル層と中間層と裏打ち層とを該裏打ち層を構成する熱可塑性樹脂を介して接着一体化することを特徴とするタイルカーペットの製造方法ーペットの製造方法。
[1]の発明によれば、本発明のタイルカーペットは、中間層がガラス繊維を網目の大きさ25〜400mmで編成されたガラスネットで構成されているために、バックステッチの凹凸が激しい表面パイル層を有するタイルカーペットにおいて、該ガラスネットを表面パイル層の裏面に貼り合わせした場合、該ガラスネットのドレープ性により、バックステッチの凹凸に該ガラスネットが隙間なく沿う形となり、裏面を平坦にするために多量の裏打ち層樹脂を必要としない。したがって、柄織機による柄模様があるタイルカーペット、或いは太さのある加工糸を使った個性的な意匠のタイルカーペットのようなバックステッチの凹凸の激しいタイルカーペットにおいても、バックステッチを埋没させ、平坦な裏面を有する、所定の厚みに制御することが可能なタイルカーペットを製造することができる。
[2]の発明によれば、表面パイル層とガラスネットが、該ガラスネットの網目を透過した裏打ち層を構成する熱可塑性樹脂によって接合され一体になっているために、表面パイル層とガラスネットの接着に、新たな接着剤を必要とせず、裏打ち層を構成する熱可塑性樹脂のみで複合一体化が可能となり、強度のある接着となるカーペットとすることができる。
[3]の発明によれば、回転する離形性ベルトの表面上に、裏打ち層を連続的に供給し、次いでその上にガラスネットからなる中間層を積層し、熱処理を施して表面パイル層と中間層と裏打ち層とを該裏打ち層熱可塑性樹脂を介して前記3層を一度の簡素化された工程で、積層一体化することが可能となり、従来のタイルカーペットに比べて安価な製造コストのタイルカーペットを製造することができる。
以下この発明に係わるタイルカーペットの一実施形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態のタイルカーペットは、中間層がガラスネットであることを特徴とするタイルカーペットである。図1は、本実施形態のタイルカーペットの一部を拡大して示す概略断面図、図2は、従来のタイルカーペットの一部を拡大して示す概略断面図、図3は本実施形態のタイルカーペットの製造装置の概略図である。
本発明のタイルカーペット(1)は、表面パイル層(2)と、中間層(3)と、裏打ち層(4)で構成されている。
本発明における表面パイル層(2)は、基布にパイルがタフティングされてなるタフテッドパイル原反を用いることができる。
表面パイル層(2)を構成するパイル素材としては、一般的にカーペット素材として使用しているものを用いればよく、ウール、麻、コットン等の天然繊維やポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリプロピレン系繊維等の合成樹脂繊維等が挙げられる。さらにパイルの形態は特に限定されず、例えばループパイルであっても良いし、カットパイルであっても良い。
パイルが植設される基布としては、特に限定されず、例えば基布はポリエステル系繊維、ポリプロピレン系繊維等の合成樹脂繊維からなる織布や不織布を用いることが好ましい。合成樹脂繊維で構成されることで、裏打ち層(4)がこの基布に浸透することがないので、基布が裏打ち層(4)によって硬くなることがない。
本発明の中間層(3)はタイルカーペットの形状及び寸法安定性を向上させ、反りの発生を抑える機能を有し、表面パイル層(2)のバックステッチに隙間なく沿うガラスネットであって、ガラス繊維の組布、織布等が挙げられ、組布としてはモノフィラメントの束を縦横斜めに配列してバインダーで固定したもの、織布としてはモノフィラメントの束を織ったものを用いることができる。
形状及び寸法安定性及び表面パイル層(2)のバックステッチの凹凸に隙間なく沿うためのドレープ性の観点から、中でもガラス繊維の組布からなるガラスネットが好ましく、該ガラスネットは、表面パイル層(2)の下層に挿入することにより、カーペットの形状安定性を向上させ、表面パイル層(2)のバックステッチの凹凸に隙間なく沿うものである。
即ち、形状及び寸法安定性の観点からは、上記ガラスネットは表面パイル層(2)及び裏打ち層(4)との間に挿入され、該ガラスネットの熱収縮率が小さいので有効に反りが無く、タイルカーペットの形状を安定化することが可能である。この点から180℃10分間熱処理後の熱収縮率0.1%以下、3%伸長時の応力は8kg以上のガラスネットが好ましい。
この反りとは、タイルカーペットの一辺をつまみ上げることにより、カーペットを下方へ垂らし、上方からカーペットの反りの状態を観察した時、カーペットの裏面方向に僅
かな反りが認められることを意味する。僅かな反りを有するために、該タイルカーペットを平坦な床面に載置した場合には、特に荷重をかけない状態でもタイルカーペットの少なくとも角部及び周辺部は、床面に自重で十分に密着する。
また、裏打ち層を構成する熱可塑性樹脂を介して接着一体化する時の加工温度での安定性、施工後の使用時での耐久性のある耐熱性が必要であり、この点から、前記ガラスネットを構成するガラス繊維は耐熱温度400℃以上が必要となる。
さらに、表面パイル層(2)のバックステッチの凹凸に隙間なく沿うためのドレープ性の観点からは、図2に示す様に、従来のタイルカーペットにおいては、中間層(3)に不織布または空隙の小さな網目の織布が用いられ、該中間層(3)はドレープ性が無く、バックステッチの凹凸に応じて凹凸が生じ、バックステッチを埋没させ、平坦な裏面を有するタイルカーペットを製造するためには裏打ち層の樹脂量を多く必要としていた。しかし本発明では、図1に示す様に、上記ガラスネットの網目の適度な大きさにより、有効にバックステッチの凹凸に隙間なく沿うことが可能である。この点からガラスネットを構成する糸の太さは200〜800dtx、密度は縦緯共に1〜2本/cm、即ち網目の大きさ25〜400mmが好ましく、より好ましくは糸の太さは300〜600dtx、密度は縦緯共に1本/cm、即ち網目の大きさ64〜144mmである。
通常、タイルカーペットに用いられるパイル糸の太さは1000dtx〜5000dtxであり、形成されるバックステッチとして、高さが約3〜8mmの凹凸が混在するが、網目の大きさ25〜400mmのガラスネットであれば、そのドレープ性によりバックステッチの凹凸に隙間なく沿うことができる。
さらに、裏打ち層を構成する熱可塑性樹脂を介して接着一体化するための加圧により、表面パイル層(2)のバックステッチとガラスネットの隙間が減少し、バックステッチの凹凸により隙間なく沿うことができる。
タイルカーペットは床に敷き詰めて施工され、広い面積での平坦な表面を形成することが必要であり、反りが無く、優れた寸法安定性と共に、平坦な裏面と、厳密な厚み精度が要求される。この要求に対し本発明は、特徴であるバックステッチの凹凸にガラスネットが隙間なく沿わすことにより、パイルの形態、パイル糸の太さに係わらずタイルカーペットの平坦な裏面を形成し、厚みを制御することができる。特に柄織機による柄模様があるタイルカーペット、或いは太さのある加工糸を使った個性的な意匠のタイルカーペットのようなバックステッチの嵩高いタイルカーペットにおいても、寸法安定性の向上のための中間層(3)を挿入しても、裏打ち層の樹脂量を多く必要とせずバックステッチを埋没させ、平坦な裏面を有する、厚みが制御されたタイルカーペットを製造することができる。
さらには、従来のタイルカーペットに比べて、裏打ち層の樹脂量を多く必要とせず、軽量となり、経済的効果もあり、運搬、施工の容易なタイルカーペットを製造することができる。
本発明における裏打ち層(4)は、公知の裏打ち層を構成する熱可塑性樹脂から構成することができ、例えば、樹脂ペースト塩化ビニル系樹脂からなるPVCベース、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体からなるEVAベース、APP樹脂からなるAPPベース、イソシアネート、及びポリオール等からなるPURベース等を用いることができる。柔軟性、加工性、経済性の面からPVCベースが好ましく、PVC系ゾルとDOP(ジオクチルフタレート)等の可塑剤との混合物ゾルに充填剤、安定剤、顔料等の所要の添加剤を配合したペースト状物であり、加熱によってゲル化して均質な樹脂層を形成する。
前記PVC系ゾルの溶融粘度は加工温度190℃において300〜30000cPの範囲にあり、表面パイル層(2)へ十分に塗布含浸し糸抜け止性の優れたタイルカーペットとなる。
前記PVC系ゾルに含有させる充填剤としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムあるいはガラス粉末などを使用できる。これらのうち、特に炭酸カルシウムが経済性および加工性の点で好ましい。
次に本発明のタイルカーペット(1)の製造方法を以下に示す。図2で示すように所定の速度で移動する易剥離剤コーティングガラスベルトの上に、前記裏打ち層(4)を構成する熱可塑性樹脂を0.5〜5.0mm、好ましくは1.0〜2.0mmの厚さに塗布し、中間層(3)となるガラスネットをその上に貼リ合わせ、更にその上に表面パイル層(2)を積層し、ついでロール圧着による加圧により一体化させて、前記裏打ち層(4)を構成する熱可塑性樹脂をキュアさせるゲル化が達成されるのに十分な温度と時間を与えた後に、冷却工程を経て、最後に所定形状、例えば500mm角の正方形に裁断すれば、最終製品としてのタイルカーペットが得られる。
本発明のタイルカーペット(1)の連続製造工程において、ロール圧着による加圧によりバックステッチの凹凸にガラスネットを隙間なく沿わす作用と同時に、前記裏打ち層(4)が積層されたガラスネットの網目を透過し、前記表面パイル層と前記ガラスネットが接合される。その結果前記ガラスネットが記裏打ち層(4)の中に確実に挿入固定されたタイルカーペット(1)となる。
また、収縮の大きな表面パイル層(2)を用いる場合などには、反りを防ぐバランスのために、積層するガラスネットを上下方向の下方に位置させる必要があり、その場合には上記製造方法に加えて、ガラスネットを貼リ合わせた後に、もう一度前記裏打ち層(4)を塗布し更にその上に表面パイル層(2)を積層する方法も可能である。
以下に、本発明の実施例を記載するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>所定の速度で移動する易剥離剤コーティングガラスベルトの上に、PVC系ゾルに充填剤として炭酸カルシウムが含有させた裏打ち層を構成する組成物を、1.5mmの厚さに塗布し、下記仕様からなるガラスネットを中間層としてその上に張り合わせ、下記仕様からなる表面パイル層を積層し、ついでロール圧着して、樹脂層のPVC系ゾルをキュアさせる熱処理領域の温度を250℃で熱処理を施して、PVC系ゾルをゲル化させて冷却し、最後に500mm角の正方形に裁断し、タイルカーペットを製造した。[ガラスネット]3%伸長時の応力 10kg180℃10分間熱処理後の熱収縮率 0。05%糸の太さ 縦緯共に500dtx密度 縦緯共に1本/cm網目の大きさ 100mm[表面パイル層] ポリエステル長繊維不織布よりなるタフテッドカーペット用一次基布に、ナイロン加工糸のパイル糸と原着ポリエステル捲縮糸(繊度3000dtx/192のパイル糸を1/10ゲージ、ループのタフティングマシンにセットしてステッチ(38/10cm)、パイル長(4mm)、目付け(800g/m)のタフテッドパイル原反を得た。形成されるバックステッチの高さ5mmであった
<実施例2>中間層となるガラスネットの網目の大きさを64mmにしたこと以外実施例1と全く同様にして、タイルカーペットを得た。
<実施例3>中間層となるガラスネットの網目の大きさを324mmにしたこと以外実施例1と全く同様にして、タイルカーペットを得た。
<比較例1>中間層として厚み2mm、目付け120g/mのガラス不織布を使用したこと以外実施例1と全く同様にして、タイルカーペットを得た。
<比較例2>中間層となるガラスネットの網目の大きさを1mmにしたこと以外実施例1と全く同様にして、タイルカーペットを得た。
<比較例3>中間層となるガラスネットの網目の大きさを625mmにしたこと以外実施例1と全く同様にして、タイルカーペットを得た。
上記のようにして得られた各タイルカーペットに対して下記評価法に基づいて裏面の状態、寸法安定性試験、反りを調べた。その結果を表1に示す。
(裏面の状態)各タイルカーペットの裏面を目視で観察し、平坦な裏面を合格とし、凹凸が有れば不合格とした。
(寸法安定性試験)(A)JISL4406に準じて、各タイルカーペットを60℃で2時間放置後、水道水に2時間浸漬し、その後、60℃で24時間放置した後、20℃65RH%下で、タイルカーペットのたて方向及びタイルカーペットのよこ方向のそれぞれについて測定した。測定は、3サンプル行い、その平均値を求めた。(B)500mm角のタイルカーペット1枚の表面上に荷重90kgを加えたチェアーキャスターを2000回転動させた後、縦横寸法を測定し、転動前の寸法と対比した値を縦横の平均値で示した。
(反り)JIS―L―1904に準じて、各タイルカーペットを標準状態「20±2℃、(65±2)RH%」で24時間以上放置した後、水平な試験台の上に置き、タイルカーペットの四隅と試験台の隙間の長さを測定し平均値で示した。
表1から明らかなように、実施例1〜3のタイルカーペットは、いずれも裏面の状態も平坦で、反りが無く、寸法安定性に優れた十分に使用に耐えうるタイルカーペットを得た。
これに対し、比較例1〜3のタイルカーペットは裏面の状態に凹凸が見られ、比較例3に関しては反りに関しても良好な性能は得られなかった。
本発明の一実施形態に係わる本発明タイルカーペットの断面図である。 従来の一実施形態に係わるタイルカーペットの断面図である。 本発明の一実施形態に係わる本発明タイルカーペットの製造装置の概略図である。
1………タイルカーペット2………表面パイル層3………中間層4………裏打ち層5………パイル糸6………基布7………バックステッチ

Claims (3)

  1. 基布にパイルがタフティングされてなる表面パイル層と、中間層と、裏打ち層で構成され,高さが約3〜8mmの凹凸が形成されたバックステッチを有するタイルカーペットにおいて、前記中間層が前記バックステッチに沿う事が出来る、ガラス繊維を網目の大きさ25〜400mmで格子状に編成されたガラスネットであることを特徴とするタイルカーペット。
  2. 前記ガラスネットが、前記裏打ち層を構成する熱可塑性樹脂が容易に前記ガラスネットを透過し、前記表面パイル層と接着一体化させることが出来る大きな網目を有し、前記表面パイル層と前記ガラスネットが、該ガラスネットの網目を透過した前記裏打ち層を構成する熱可塑性樹脂によって接合され一体になっていることを特徴とする請求項1に記載のタイルカーペット。
  3. 所定の速度で移動する易剥離剤コーティングガラスベルトの上に、裏打ち層となるゾル化した熱可塑性樹脂を連続的に供給し、次いでその上に、バックステッチに沿う事が出来、且つ前記裏打ち層を構成する熱可塑性樹脂が容易に透過することが出来る網目で格子状に編成されたガラスネットからなる中間層を積層し、さらに最後に表面パイル層を積層した後、加熱雰囲気下で熱処理を施して前記裏打ち層となるゾル化した熱可塑性樹脂をゲル化し、表面パイル層と中間層と裏打ち層とを該裏打ち層を構成する熱可塑性樹脂を介して接着一体化することを特徴とするタイルカーペットの製造方法
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