JP6982861B2 - タイルカーペット及びその製造方法 - Google Patents
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Description
前記目止め樹脂層は、可塑剤と、ポリ塩化ビニル樹脂とを含有し、
前記ポリ塩化ビニル樹脂は、ペースト塩化ビニル樹脂を50%〜80%含有し、
平均粒径が50μm〜140μmであるポリ塩化ビニル樹脂を20%〜50%含有し、
前記平均粒径が50μm〜140μmであるポリ塩化ビニル樹脂の重合度が700〜 2000であり、
前記目止め樹脂層の形成量が300g/m 2 〜500g/m 2 であることを特徴とするタイルカーペット。
前記目止め樹脂層を形成するポリ塩化ビニル樹脂ペーストゾルは、可塑剤と、ポリ塩化ビニル樹脂とを含有し、
前記ポリ塩化ビニル樹脂は、ペースト塩化ビニル樹脂を50%〜80%含有し、
平均粒径が50μm〜140μmであるポリ塩化ビニル樹脂を20%〜50%含有し、
前記平均粒径が50μm〜140μmであるポリ塩化ビニル樹脂の重合度が700〜2 000であり、
前記ポリ塩化ビニル樹脂ペーストゾルの塗布量が300g/m 2 〜500g/m 2 であることを特徴とするタイルカーペットの製造方法。
(パイル布帛層)
目付90g/m2のポリエステル繊維製不織布(基布)に、ナイロン繊維からなるパイル糸がループパイルとしてタフティングされたもの(パイル目付520g/m2)。
(裏打ち層)
ガラス基布層付きポリ塩化ビニル樹脂を含有してなるカーペット廃材を粉砕して得られたリサイクル樹脂パウダーを加熱加圧することにより形成されたポリ塩化ビニル樹脂シート(ガラス基布の目付35g/m2、シートの厚み1.2mm)
ポリ塩化ビニル樹脂100質量部(ペースト塩化ビニル樹脂を70%、平均粒径が100μmであり、かつ重合度が1000であるポリ塩化ビニル樹脂を30%)に対してDOP80質量部配合して十分に攪拌混合することによって、ポリ塩化ビニルペーストゾルを得た。得られたポリ塩化ビニルペーストゾルの粘度は、3000mPa・Sであった。次に、パイル布帛層7の裏面にポリ塩化ビニルペーストゾルを塗布量500g/m2で塗布し、パイル布帛層7の裏面に塗布されたポリ塩化ビニルペーストゾルの未硬化表面を加熱装置で180℃に加熱し、目止め樹脂層5を形成しながら、上下一対の加圧ロールの間に挿通して圧着させ、連続走行する無端離型性ベルト(ベルトの表面にポリテトラフロエチレン層がコートされたもの)上に供給された裏打ち層6をパイル布帛層7の裏面に積層一体化させた。得られた積層体を500mm角の正方形に裁断し、図1に示すタイルカーペット1を得た。
ペースト塩化ビニル樹脂を50%、平均粒径が100μmであり、かつ重合度が1000であるポリ塩化ビニル樹脂を50%に設定した以外は、実施例1と同様にして、図1に示すタイルカーペット1を得た。
ペースト塩化ビニル樹脂を80%、平均粒径が100μmであり、かつ重合度が1000であるポリ塩化ビニル樹脂を20%に設定し、ポリ塩化ビニルペーストゾルの塗布量を300g/m2に設定した以外は、実施例1と同様にして、図1に示すタイルカーペット1を得た。
ペースト塩化ビニル樹脂を70%、平均粒径が50μmであり、かつ重合度が700であるポリ塩化ビニル樹脂を30%に設定した以外は、実施例1と同様にして、図1に示すタイルカーペット1を得た。
ペースト塩化ビニル樹脂を70%、平均粒径が140μmであり、かつ重合度が1000であるポリ塩化ビニル樹脂を30%に設定した以外は、実施例1と同様にして、図1に示すタイルカーペット1を得た。
ペースト塩化ビニル樹脂を70%、平均粒径が130μmであり、かつ重合度が2000であるポリ塩化ビニル樹脂を30%に設定した以外は、実施例1と同様にして、図1に示すタイルカーペット1を得た。
ペースト塩化ビニル樹脂を含有しない設定にした以外は、実施例1と同様にして、タイルカーペットを得た。
平均粒径が50μm〜150μmであるポリ塩化ビニル樹脂を含有しない設定にした以外は、実施例1と同様にして、タイルカーペットを得た。
ペースト塩化ビニル樹脂を30%、平均粒径が100μmであり、かつ重合度が1000であるポリ塩化ビニル樹脂を70%に設定した以外は、実施例1と同様にして、タイルカーペットを得た。
ペースト塩化ビニル樹脂を95%、平均粒径が100μmであり、かつ重合度が1000であるポリ塩化ビニル樹脂を5%、ポリ塩化ビニルペーストゾルの塗布量を400g/m2に設定した以外は、実施例1と同様にして、タイルカーペットを得た。
ペースト塩化ビニル樹脂を70%、平均粒径が40μmであり、かつ重合度が800であるポリ塩化ビニル樹脂を30%に設定した以外は、実施例1と同様にして、タイルカーペットを得た。
ペースト塩化ビニル樹脂を70%、平均粒径が160μmであり、かつ重合度が1000であるポリ塩化ビニル樹脂を30%、ポリ塩化ビニルペーストゾルの塗布量を400g/m2に設定した以外は、実施例1と同様にして、タイルカーペットを得た。
ペースト塩化ビニル樹脂を80%、平均粒径が50μmであり、かつ重合度が600であるポリ塩化ビニル樹脂を20%に設定した以外は、実施例1と同様にして、タイルカーペットを得た。
ペースト塩化ビニル樹脂を70%、平均粒径が140μmであり、かつ重合度が2500であるポリ塩化ビニル樹脂を30%に設定した以外は、実施例1と同様にして、タイルカーペットを得た。
テーバー型摩耗試験機(JIS L 1096−8.19.3:2010に規定)に、針布状摩耗輪を使用し、それぞれの摩耗輪に片輪300gの荷重をかけ、試験台を20回回転して試験片を引き剥がし、そのパイル糸の毛羽立ち状態を目視観察し、毛羽立ちが非常に少ないものを「◎」、毛羽立ちの少ないものを「○」、毛羽立ちがある程度あるものを「△」、毛羽立ちが多いものを「×」とし、「○」以上を合格とした。
JIS L 1021−8:2007に準拠して、パイル糸の抜糸強度(N)を測定し、パイル糸の抜糸強度が30N以上を「◎」とし、24.5N以上30N未満を「○」として、24.5未満を「×」として、「○」以上を合格とした。
JIS L 1021−9:2007に準拠して、剥離強度(N)を測定した。剥離強度が40N以上を「◎」、剥離強度が30N以上40N未満であるものを「○」、剥離強度が30N未満を「×」とし、「○」以上を合格とした。
実施例1〜6、比較例1〜8で得られたポリ塩化ビニル樹脂ペーストゾルを500mLのカップに4分の3程度の量を投入した。投入後、ポリ塩化ビニル樹脂ぺ―ストゾルの高さをパイルゲージで測定した。25℃で7日間放置した後、ポリ塩化ビニル樹脂ペーストゾル中の底面に平均粒径が50μm〜150μmであるポリ塩化ビニル樹脂がどれだけ沈殿しているかをパイルゲージで測定し、下記算出式に基づき、沈殿率が1%未満を「○」、1%以上を「×」とし、「○」以上を合格とした。
沈殿率(%)=(放置前のポリ塩化ビニル樹脂ぺ―ストゾルの高さ(mm)−放置後のポリ塩化ビニル樹脂ペーストゾル中にパイルゲージがささるまでの高さ(mm))/放置前のポリ塩化ビニル樹脂ぺ―ストゾルの高さ(mm)×100
2・・・パイル
3・・・基布
4・・・バックステッチ
5・・・目止め樹脂層
6・・・裏打ち層
7・・・パイル布帛層
Claims (3)
- 基布の上面にパイルが植設されてなるパイル布帛層と、該パイル布帛層の下面に積層された目止め樹脂層と、該目止め樹脂層の下面に積層された裏打ち層と、を備えたタイルカーペットであって、
前記目止め樹脂層は、可塑剤と、ポリ塩化ビニル樹脂とを含有し、
前記ポリ塩化ビニル樹脂は、ペースト塩化ビニル樹脂を50%〜80%含有し、
平均粒径が50μm〜140μmであるポリ塩化ビニル樹脂を20%〜50%含有し、
前記平均粒径が50μm〜140μmであるポリ塩化ビニル樹脂の重合度が700〜 2000であり、
前記目止め樹脂層の形成量が300g/m 2 〜500g/m 2 であることを特徴とするタイルカーペット。 - 基布の上面にパイルが植設されてなるパイル布帛層と、該パイル布帛層の下面に積層された目止め樹脂層と、該目止め樹脂層の下面に積層された裏打ち層と、を備えたタイルカーペットの製造方法であって、
前記目止め樹脂層を形成するポリ塩化ビニル樹脂ペーストゾルは、可塑剤と、ポリ塩化ビニル樹脂とを含有し、
前記ポリ塩化ビニル樹脂は、ペースト塩化ビニル樹脂を50%〜80%含有し、
平均粒径が50μm〜140μmであるポリ塩化ビニル樹脂を20%〜50%含有し、
前記平均粒径が50μm〜140μmであるポリ塩化ビニル樹脂の重合度が700〜2 000であり、
前記ポリ塩化ビニル樹脂ペーストゾルの塗布量が300g/m 2 〜500g/m 2 であることを特徴とするタイルカーペットの製造方法。 - 前記ポリ塩化ビニル樹脂ペーストゾルの粘度が2000mPa・S〜5000mPa・Sである請求項2に記載のタイルカーペットの製造方法。
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