WO2006123472A1 - 照明ユニット用のシャーシ、このシャーシが組み込まれた照明ユニット、表示装置およびテレビ受信機 - Google Patents

Abstract

　光学シート類の脱落や、特定の箇所への力の集中を防止して、光学シート類にしわや撓みが発生しないように支持する照明ユニット用のシャーシ、照明ユニットなどを提供すること。 　シャーシであるバックライトアングル１１ａの外周の辺に、光学シート類１３を囲むように立壁１１３ａを形成し、少なくとも常態において下辺となる外周の辺に形成される立壁１１３ａに、光学シート類１３の下辺となる辺を係止できる係止片１１４ａが突設される。

Description

明 細 書

照明ユニット用のシャーシ、このシャーシが組み込まれた照明ユニット、表 示装置およびテレビ受信機

技術分野

[oooi] 本発明は、照明ユニット用のシャーシ、このシャーシが^ aみ込まれた照明ユニット、 表示装置およびテレビ受信機に関するものであり、特に透過型の液晶表示パネルを 備える表示装置またはテレビ受信機に好適に適用される照明ユニット用のシャーシ、 このシャーシが糸且み込まれた照明ユニット、表示装置およびテレビ受信機に関するも のである。

背景技術

[0002] 平面型の表示装置のうち、たとえば透過型の液晶表示パネルを備える液晶表示装 置などは、一般的に液晶表示パネルの背面側に照明ユニットが配置される構成を備 える。この照明ユニットは、光源と光学シート類とを備え、光源が発する光の特性を光 学シート類によって調整し、液晶表示パネルの背面側に照射する。そしてこの照明ュ ニットから照射された光が液晶表示パネルを透過することにより、液晶表示パネルの 前面側に画像が可視状態に表示される。

[0003] このような、光源と表示パネルとの間に光学シート類を介在させる構成において、光 学シート類にしわや橈みが発生すると、このしわや橈みが液晶表示パネル上に輝度 ムラや陰影となって現れることがある。このため、高品位な画像表示を実現する表示 装置を提供するためには、光学シート類をしわや橈みのない状態に維持する必要が ある。

[0004] 光学シート類を支持する構成としては、たとえば、光学シート類の周縁部に貫通孔 を形成し、この貫通孔にボスなどを遊嵌するという構成が用いられている（特許文献 1 参照)。また、光学シート類の周縁部に位置決め片を延設し、この位置決め片をシャ ーシまたはフレームに形成される凹部に係合させると!、う構成も用いられて 、る（特 許文献 2参照)。このような構成によれば、光学シート類を位置決めして所定の領域 力 脱落しな 、ように保持することができる。 [0005] し力しながらこのような構成では、表示装置を立てた状態で使用すると、光学シート 類には、貫通孔ゃ位置決め片の周辺にその自重が集中して加わることになる。その 結果、貫通孔または位置決め片の周辺にしわや橈みが発生するおそれがある。この ため、光学シート類の特定の箇所に力が集中しないように、光学シート類のいずれか の辺でその全長に亘つて支持する構成とすることが好ましいと考えられる。

[0006] 図 6は、光学シート類の外周の辺をほぼ全長に亘つて支持する従来の表示装置の 構成を模式的に示した分解斜視図である。この表示装置 9は、表示パネル 96と光源 ランプ 95の間に光学シート類 92が介在する構成を備える。この表示装置 9のうち、光 学シート類の支持に関する部分のみ簡単に説明すると、光学シート類 92は、その周 縁部がシャーシ 91の周縁部の載置面 911とサイドホルダ 94に載置され、その前面側 力もフレーム 93が装着される。シャーシ 91の段差面 911の外側にはフレーム 93の側 に向力つて突出する立壁 912が形成される。一方、フレーム 93の内周縁にはシヤー シ 91またはサイドホルダ 94の側に向力つて突出する段差面 931が形成される。そし て、フレーム 93の段差面が 931が、シャーシ 91の立壁 912に囲まれた領域に落とし 込まれるように組み付けられる。したがって、光学シート類 92の周縁部は、シャーシ 9 1の段差面 911および立壁 912またはサイドホルダ 94と、フレーム 93の段差面 931と に囲まれた領域に収納される。

[0007] このような構成にお!、て、表示装置 9の長辺を下辺として立てた状態とすると、光学 シート類 93は自重によって下方に移動しようとし、下辺がシャーシの立壁 912に接触 して支持される状態となる。このように、下辺全体で光学シート類が支持されるから、 特定の箇所に自重が集中することがな 、。

[0008] なお、本発明に関連する先行技術文献として、特開平 11 337942号公報および 特開 2001— 76527号公報が挙げられる。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0009] しかしながらこのような構成では、シャーシ 91と、フレーム 93との間に隙間が存する と、光学シート類 92の下辺がこの隙間に入り込んで橈み変形を起こす場合がある。

[0010] 光学シート類がシャーシとフレームとの間に入り込んで橈み変形しないようにするた めには、シャーシの立壁とフレームの段差面との間の隙間を小さくする力 またはこの 隙間をなくす構成が考えられる。し力しながら、フレーム 93の段差面 931がシャーシ 91の立壁 912に囲まれた領域内に落とし込まれるように組み付るためには、設計上 ある程度の寸法公差を設定する必要がある。また、この隙間を小さくすると、フレーム 93の組み付けが困難となる。さらに、各部材の熱変形などの変形量の相違を吸収で きるようにする必要もある。このため、この隙間を小さくすることやなくすことは現実的 にきわめて困難である。

[0011] 一方、光学シート類を辺全体で支持する構成としては、光学シート類の四辺を前面 側と背面側から挟み込むようにして固定する構成、または光学シート類の各辺を両面 テープなどによりフレームやシャーシなどに接着する構成などが用いられている。こ れらの構成は、光学シート類の各辺を固定して移動や変形ができないようにし、これ によりしわや橈みの発生を抑制する。し力しながらこのような構成では、次のような問 題点を有する。

[0012] 光学シート類の四辺がフレームなどに固定される構成では、使用時の発熱などによ り光学シート類やフレームが熱膨張した際、熱膨張率の相違によって光学シート類の 四辺に不測の力が加わることになる。その結果、光学シート類の四辺にしわや橈みが 発生しうる。たとえば、合成樹脂材料の熱膨張率は金属材料に比較して、一般的に 1 桁以上大きい値を有する。したがって、光学シート類が合成樹脂材料から形成され、 フレームが金属材料力 形成されるものであると、温度上昇の際、光学シート類の固 定されている部分は熱膨張が妨げられる。そして、フレームなどに固定されている部 分とされて 、な 、部分との境界で変形量に差が生じ、結果としてこの境界近傍にしわ や橈みが発生することになる。

[0013] そこで、光学シート類の各辺をできるだけ拘束しない状態にしつつ各辺の全長に亘 つて支持する構成としたいが、光学シート類の各辺を拘束しない構成とすると、前記 のような問題が発生し、しわや橈みの発生を抑制できな 、。

[0014] 上記実情に鑑み、本発明が解決しょうとする課題は、光学シート類を支持するに際 し、光学シート類の特定の箇所に自重や外力が集中することのない状態で支持して 、しわや橈みの発生を抑制できる、または、光学シート類が所定の範囲から脱落する ことによる変形を防止できる照明ユニット用のシャーシ、照明ユニット、表示装置また はテレビ受信機を提供することである。

課題を解決するための手段

[0015] このような課題を解決するため、本発明は、照明ユニット用のシャーシの各辺のうち 、少なくとも常態において下辺となる外周の辺に、光学シート類の下辺となる辺が接 触するように載置できる立壁を形成し、この立壁に、光学シート類の下辺となる辺が 係止できる係止片を突設するものである。

[0016] なお、すべての辺に光学シート類の外周の辺が当接できる立壁を形成し、光学シ ート類の外周の各辺を係止できる係止片を突設するものであってもよい。

[0017] ここで、各立壁に突設される係止片は、各立壁に一体に形成されるものであること が好ましい。たとえば立壁が金属板材カも形成されるものであれば、プレスカ卩ェによ り係止片を突設させる構成などが適用でき、榭脂材料力も形成されるものであれば、 立壁に一体にモールドする構成などが適用できる。

[0018] ここで、外周の各辺のうち、少なくとも相対向する二辺に立壁を形成し、形成した各 立壁に係止片を突設すると、係止片の先端どうしが向き合った構成となるが、このとき に、向き合った係止片の先端どうしの間の距離を、光学シート類の寸法よりも大きくす ることが好ましい。

発明の効果

[0019] 本発明によれば、照明ユニットや表示装置を立てた状態とすると、光学シート類の 下辺がほぼ全長に亘つて立壁によって支持される構成となる。このため光学シート類 の自重が下辺の全長に亘つて均等に、または均等に近い状態に分散して加わること から、局所的にしわや橈みが生じることを抑制できる。そして、光学シート類の下辺が 立壁に形成される係止片に係合して立壁力 の脱落が防止されるから、光学シート 類の脱落に起因するしわや橈みも生じない。このため、表示装置などに適用した場 合において、画面上に光学シート類のしわや橈みに起因する陰影や輝度ムラの発生 が抑制でき、高品位の表示を行うことができる照明ユニットや表示装置などを提供す ることがでさる。

[0020] そして、光学シート類の四辺をこのような構造で支持する構成とすれば、照明ュ-ッ トまたは表示装置をどの向きに設置しても、すなわちどの辺を下辺として設置しても、 光学シート類にしわや橈みの発生が抑制された状態で使用できる。このため、表示 品位を維持しつつ、使用態様の自由度を上げることができる。

[0021] また、前記係止片をシャーシに一体に形成する構成とすれば、シャーシの構造を複 雑化する必要がな!ヽ。そしてシャーシの製造にお！ヽて係止片を形成する工程を附加 する必要がな 、から、シャーシの製造コストの上昇を招くことがな!、。

[0022] また、係止片の先端どうしの間の距離が光学シート類の寸法よりも大きいと、光学シ 一ト類をシャーシに組み付ける際に、光学シート類を変形させる必要がなぐ容易に 組み付けることができ、組み付け時における光学シート類の破損等も防止できる。 図面の簡単な説明

[0023] [図 1]本発明の実施形態に係る照明ユニットを含む表示装置の構造を模式的に示し た分解斜視図である。

[図 2]前記照明ユニットのノ ックライトアングルの構造を模式的に示した部分拡大図で ある。

[図 3]本発明の実施形態に係る照明ユニットにおける光学シート類の支持構造を示し た断面模式図であり、（a)は、ノ ックライトアングルの長辺における光学シート類の支 持構造を、（b)は、ノ ックライトアングルの短辺における光学シート類の支持構造を示 す。

[図 4]本発明の他の実施形態に係る照明ユニットの構造を模式的に示した分解斜視 図である。

[図 5]前記照明ユニットにおける光学シート類の支持構造を示した断面模式図である

[図 6]従来の表示装置の組み付け構造を模式的に示した分解斜視図である。

[図 7]本発明の実施形態にカゝかるテレビ受信機の構成を示した分解斜視図である。 発明を実施するための最良の形態

[0024] 以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、 透過型の液晶表示パネルを備える表示装置に組み込まれる照明ユニットに適用され る実施形態を示す。 [0025] 図 1は、本発明の実施形態に係る照明ユニット用のシャーシまたは表示装置用の 照明ユニットが組み込まれた透過型の液晶表示装置の組み付け構造を、模式的に 示した分解斜視図である。なお、本明細書においては、図 1中の上方を表示装置用 の照明ユニットまたは表示装置の前面側と称し、下方を背面側と称する。

[0026] まず、本実施形態に係る表示装置用の照明ユニット laの構成の概略について図 1 を参照して説明する。本照明ユニット laは、この照明ユニット laのシャーシとなるバッ クライトアングル 11aと、光源ランプと 12と、光源ランプ 12が発する光の特性を調整す る光学シート類 13と、光学シート類 13のスぺーサなどとして機能するサイドホルダ 14 と、光学シート類 13の脱落防止やその他の機能を有するフレーム 15aとを備える。ま たこのほかに、光源ランプ 12が発する光を乱反射させる反射シート 16と、光源ランプ 12を駆動する駆動回路基板 17と、この駆動回路基板 17を覆う駆動回路基板カバー 18とを備える。

[0027] そして、本実施形態に係る表示装置 2aは、前記照明ユニット laに加え、画像を表 示する液晶表示パネル 21と、この液晶表示パネル 21を照明ユニット 1 aに固定するな どの機能を有するべゼル 22と、液晶表示パネル 21を制御する制御回路基板 23と、 この制御回路基板 23を覆う制御回路基板カバー 24とを備える。

[0028] 次いで、本照明ユニット用のシャーシであるバックライトアングル 11aおよび本照明 ユニット laを構成するその他の部材について説明する。

[0029] ノ ックライトアングル 11aは、略方形の平板状の部材で、たとえば金属板材などから プレス加工などにより形成される。図 2 (a)は、バックライトアングル 11aの長辺の周縁 部の一部を抽出して示した部分拡大図である。この図 2 (a)に示すように、各長辺の 周縁部は、前面側に向力つて階段状に曲げ起こされる構成を有する。すなわち、バッ クライトアングル 1 laの底面 11 laから前面側の所定の高さに、この底面 11 laに略平 行な段差面状の載置面 112aが形成される。

[0030] この載置面 112aの長辺の外側は前面側に曲げ起こされ、立壁 113aが形成される 。立壁 113aの先端は、さらに外側に向力つて曲げられると共に、長辺の内側に向か つて突起する係止片 114aが形成される。この係止片 114aの形成方法は限定される ものではないが、たとえば、次のような方法で形成することが好ましい。まず、係止片 114aを形成する位置に、略 U字形状の切り込みを形成する。そして、立壁 113aの 先端側を外側に曲げると、前記切り込みに囲まれた領域が長辺の内側に向かって起 きあがる。これにより、係止片 114aがバックライトアングル 11aに一体に形成される。 なお、この係止片 114aの好まし 、寸法等にっ 、ては後述する。

[0031] サイドホルダ 14は略棒状の部材であり、たとえば合成樹脂材料などにより一体的に 形成される。図 2 (b)は、サイドホルダ 14の外観を拡大して示した図である。この図 2 ( b)を参照して説明すると、サイドホルダ 14の前面側には光学シート類 13の短辺を載 置する載置面 143が形成される。そしてこの載置面 143の側方には、サイドホルダ 14 の長さ方向に亘つて前面側に向かって起立する立壁 141が形成される。さらに、この 立壁 141の上端 (すなわち前面側）には、ノ ックライトアングル 11aに装着した際にそ の短辺の内側に向かって突出する係止片 142が形成される。このサイドホルダ 14の その他の構成にっ 、ては、従来一般に用いられるものと同じ構成が適用できることか ら、説明は省略する。

[0032] 図 1に戻ってその他の部材について説明すると、フレーム 15aは、略開口した方形 に形成される部材であり、たとえば金属板材などカゝらプレスカ卩ェによって形成される。 各辺の内周縁側は、背面側に向力つて突出する段差面 152aが形成される。また、各 辺の外周縁側は背面側に向力つて曲げ起こされており、このため、各辺は略 L字形 状の断面を有する。

[0033] 光学シート類 13、光源ランプ 12、反射シート 16、駆動回路基板 17および駆動回 路基板カバー 18は、それぞれ従来一般に用いられているものが適用できる。それぞ れ簡単に説明すると、光学シート類 13は、ここでは、光源ランプ 12が発する光の特 性を調整する板状の部材もしくはシート状の部材、またはこれらの部材の集合を 、う 。具体的にはたとえば、拡散板、レンズシート、拡散シートなどが含まれ、これらが積 み重ねて用いられる。光源ランプ 12は、たとえば、冷陰極管や熱陰極管などの蛍光 管、 LEDなどがが適用できる。なお、図 1に示す実施形態では、直管形状を有する 蛍光管が適用される構成を備える。反射シート 16は、光を乱反射させるような表面性 状を有するシート状の部材である。具体的にはたとえば、シート状の発泡 PET (ポリ エチレンテレフタレート榭脂)材料など力も形成される。駆動回路基板 17は、光源ラ ンプ 12を駆動する回路が構築された回路基板である。駆動回路基板カバー 18は、 駆動回路基板 17を覆うカバーであり、たとえば金属板材などの導体により形成される

[0034] 液晶表示パネル 21およびこの液晶表示パネル 21を制御する制御回路基板 23は、 従来一般の透過型の液晶表示パネルまたは制御回路基板が適用できる。このためこ れらの詳細な説明は省略する。べゼル 22は、開口した方形に形成される部材であり 、たとえば金属板材などカゝらプレスカ卩ェによって形成される。制御回路基板カバー 2 4は、制御回路基板 23を覆うカバーであり、たとえば金属板材などの導体力もプレス 加工などにより形成される。

[0035] このような部材を含む照明ユニット laの組み付け構造は、次の通りである。

[0036] ノ ックライトアングル 11aの前面側に反射シート 16が布設され、その前面側に光源 ランプ 12が並べて配設される。この状態で、サイドホルダ 14力 ノ ックライトアングル 11aの短辺の周縁に沿うように、かつ光源ランプ 12の端部近傍を覆うように装着され る。そして光学シート類 13が、バックライトアングル 11aおよびサイドホルダ 14の載置 面 112a, 143に載置される。さらにその前面側力もフレーム 15aが装着される。

[0037] ここで、フレーム 15aとバックライトアングル 11aとは、ネジなど（図示せず）により分 離不可能に結合される。一方、光学シート類 13は、その各辺の周縁部がノ ックライト アングル 11aまたはサイドホルダ 14の載置面 112a, 143に載置されるのみであり、バ ックライトアングル l la、サイドホルダ 14またはフレーム 15aなどといった他の部材とは 結合されない。

[0038] そして照明ユニット laを備える表示装置 2aの組み付けは、次の通りである。照明ュ ニット laの前面に液晶表示パネル 21が配設され、その前面側力もべゼル 22が装着 される。また、ノ ックライトアングル 11aの背面側には、制御回路基板 23および制御 回路基板カバー 24が装着される。

[0039] このような構成を備える照明ユニット la、または照明ユニット laが組み込まれた表示 装置 2aにおける光学シート類 13の支持構造は次の通りである。

[0040] 図 3は、照明ユニット laにおける光学シート類 13の支持構造を模式的に示した部 分断面図であり、図 3 (a)は、照明ユニット laの長辺の周縁部近傍を長辺に直角に切 断して示した断面模式図、図 3 (b)は、短辺の周縁部近傍を短辺に直角に切断して 示した断面模式図である。

[0041] 光学シート類 13の長辺の周縁部は、図 3 (a)に示すように、バックライトアングル 11 aの載置面 112aおよび立壁 113aと、フレーム 15aの段差面 152aに囲まれた領域に 収納される。そして、光学シート類 13は他の部材に固定されていないから、この囲ま れた領域内であれば移動が許容される。

[0042] そして、各長辺のうちのいずれか一方を下辺として光学シート類を略垂直に立てた 状態とすると、光学シート類 13は、それぞれ自重によって下辺がノ ックライトアングル 11aの立壁 113aに接触する。そして光学シート類 13のうちで厚さが薄く変形が容易 なもの、たとえばレンズシート、拡散シートまたは偏光反射シートなどは、自重によつ て変形し、立壁 113aを前面側に移動して立壁 113aから脱落しょうとする。しかしな がら、立壁 113aには係止片 114aが形成されるため、光学シート類 13の下辺がこの 係止片 114aにより係止され、脱落が防止される。この結果、光学シート類 13は、その 自重により、その下辺がほぼ全長に亘つてバックライトアングル 11aの立壁 113aによ つて支持される状態となる。

[0043] ここで、光学シート類 13の脱落を確実に防止するためには、立壁 113aから突出す る係止片 114aの高さを、少なくとも光学シート類 13の厚さより高くすることが好ましく 、配設されるすべての光学シート類 13の厚さの和より高くすることがより好ましい。ま た、図 3 (a)は、係止片 114aは立壁 113aに対して略直角に突出する構成を示して いるが、たとえば、この係止片 114aを背面側に向力つてある程度の角度だけ傾斜さ せる構成であってもよい。このような構成とすれば、光学シート類 13が、係止片 114a を乗り越えて脱落することをより確実に防止できる。

[0044] また、各長辺の全長に亘つて所定の長さの係止片 114bが所定の間隔をおいて複 数形成されることが好ましい。このように、各辺の全長に亘つて係止片 114bが形成さ れる構成であれば、光学シート類 13の下辺に局所的なしわや橈みの発生を防止で きる。

[0045] 光学シート類 13の短辺は、また図 3 (b)に示すように、サイドホルダ 14の載置面 14 3、立壁 141およびフレーム 15の段差面 152aに囲まれた領域に収納される。ここで 、両短辺のうちのいずれか一方を下辺として光学シート類 13を略垂直に立てた状態 とすると、光学シート類 13はそれぞれ自重によって下辺がサイドホルダ 14の立壁 14 1に接触し、光学シート類 13のうち変形容易なものは自重によって変形してサイドホ ルダ 14の立壁 141から脱落しょうとする。しかし、立壁 141に形成される係止片 142 によって脱落が防止される。この結果、光学シート類 13の下辺がほぼ全長に亘つて、 サイドホルダ 14の立壁 141によって支持される状態となる。そして前記の長辺を下辺 として支持する構成で説明したのと同じような作用効果が得られる。

[0046] なお、本実施形態においては、係止片 142が立壁 141の全長に亘つて形成される 構成を有しており（図 1または図 2 (b)参照）、また、光学シート類 13のしわや橈みの 防止の観点からは、全長に亘つて係止片 142が形成されることが好ましいと考えられ る力 しわや変形を防止できるのあれば、必ずしも全長に亘つて形成される必要はな い。たとえば、ノ ックライトアングル 11aの長辺に形成される係止片 114aのように、所 定の長さの係止片 142が所定の間隔をおいて形成される構成であってもよい（図 2 (a )参照)。

[0047] このような構成によれば、光学シート類 13は、立てた状態においては下辺のほぼ全 長に亘つて立壁 113a, 141によって支持される。このため、従来の光学シート類に開 口部を形成してつり下げる構成などのように、光学シート類 13の特定の部位に力が 集中することを防止でき、光学シート類 13にしわや橈みの発生を抑制できる。そして 、係止片 114a, 142によって立壁 113a, 141からの脱落が防止されるから、脱落に よる変形に起因するしわや橈みの発生も抑制できる。

[0048] また、光学シート類 13は、バックライトアングル l la、サイドホルダ 14またはフレーム 15aなどといった他の部材には固定されていない。このため、使用時に光源ランプの 熱などによって温度上昇した場合でも、光学シート類 13は、これらの部材によって熱 変形が拘束されることがない。したがって、熱膨張などが生じても光学シート類 13に しわや橈みは発生しない。

[0049] このように、光学シート類 13のしわや橈みに起因する陰影や輝度ムラの発生を防 止することができ、高品位な表示ができる表示装置用の照明ユニットを提供すること ができる。 [0050] なお、このような構成は、少なくとも照明ユニット laまたは表示装置 2aの使用時にお いて下辺となる 1辺に備えるものであれば、前記の作用効果を奏することができる。た だし、光学シート類 13の四辺すベてをこのような構造で支持できる構成とすれば、使 用時においてどの辺を下辺としたとしても、光学シート類 13のしわや橈みの発生を抑 制できるから、照明ユニット laや表示装置 2aの向きに関わらず高品位な表示を行うこ とができる。このため、照明ユニット laまたは表示装置 2aの使用態様の自由度が向 上する。

[0051] なお、このような構成においては、バックライトアングル 11aの各長辺およびサイドホ ルダ 14の立壁 113a, 141に形成される係止片 114a, 142の先端どうしが相対向す る。この場合、ノ ックライトアングル 11aの長辺の立壁 113aに形成される係止片 114 aの先端間の距離、すなわち図 3 (a)において符号 Lで示される距離は、光学シート 類 13の短辺の長さよりも大きいことが好ましい。また、サイドホルダ 14の立壁 141に 形成される係止片 142の先端間の距離、すなわち図 3 (b)において符号 Lで示す距

2 離は、光学シート類 13の長辺の長さよりも大きいことが好ましい。このような寸法設計 とすれば、光学シート類 13をバックライトアングル 11aやサイドホルダ 14の載置面 11 2a, 143に載置する際、光学シート類 13を変形させるなどする必要がないから、光学 シート類 13の組み付けが容易となる。

[0052] 次に、本発明の他の実施形態について説明する。以下に示す他の実施形態は、バ ックライトアングルが合成樹脂材料などにより一体的に形成されるものである。なお、 以下においては、主に前記実施形態と異なる部分について説明し、同じ構成を有す る部分については前記実施形態と同一の符号を付して用い、説明を省略する。

[0053] 図 4は、本発明の他の実施形態に係る表示装置用の照明ユニットの組み付け構造 を模式的に示した分解斜視図である。また、丸で囲んで示した部分断面図は、ノ ック ライトアングル l ibの周縁部の構造を模式的に示した断面図である。

[0054] まず、他の実施形態に係る表示装置用の照明ユニット lbの構成の概略について説 明する。本照明ユニット lbは、この照明ユニット lbのシャーシとなるバックライトアング ル l ibと、光源ランプ 12と、光源ランプ 12が発する光の特性を調整する光学シート 類 13と、光学シート類 13の脱落防止などの機能を有するフレーム 15bとを備える。こ のほか、光源ランプ 12を駆動する駆動回路基板および駆動回路基板カバー (いず れも図略)を備える。

[0055] 次いで、本照明ユニット lbを構成する各部材について説明する。

[0056] ノ ックライトアングル 1 lbは、略方形で底の浅!、トレイ状に形成される部材である。こ のノ ックライトアングル 1 lbは、たとえば合成樹脂材料などにより一体的に形成される 。ノ ックライトアングル l ibの各辺の周縁部には、底面 11 lbから所定の角度をもって 前面側にせり上がるように延設される傾斜面 115と、この傾斜面 115の先端力 底面 11 lbに略平行に延設される載置面 112bが形成される。さらにこの載置面 112bの 外周縁からは、前面側に向力つて立壁 113bが形成され、立壁 113bの先端近傍に は、四辺形の内側に向力つて突出する係止片 114bが形成される。なお、図 4におい ては、係止片 114bが立壁 113bの全長に亘つて形成される構成を示す力 たとえば 所定の長さの係止片が所定の間隔をおいて複数形成されるものであってもよい。この 理由は、前記の実施形態の説明で述べたとおりである。

[0057] フレーム 15bは、略開口した四辺形に形成される部材で、たとえば合成樹脂材料な どにより一体に形成される。このフレーム 15bの各辺の内周縁には、背面側に向かつ て突出する段差面 152bが形成される。

[0058] なお、光学シート類 13、光源ランプ 12、駆動回路基板、駆動回路基板カバーは、 前記実施形態と同じものが適用できることから、説明は省略する。

[0059] このような部材カもなる照明ユニット lbの組み付けは、次の通りである。ノ ックライト アングル l ibの前面に光源ランプ 12が配設され、光学シート類 13がバックライトアン ダル 1 lbの載置面 112bに載置される。そしてその前面側力もフレーム 15bがバックラ イトアングル 1 lbに装着される。

[0060] ここで、フレーム 15bとバックライトアングル l ibとは、分離困難に結合される。一方 、光学シート類 13は、その四辺の周縁部がバックライトアングル l ibの載置面 112b に載置されるのみであり、他の部材に固定されることはない。

[0061] なお、このような照明ユニット lbを備える表示装置 2bについては、その構成および 組み込まれる部材は前記実施形態の表示装置 2aとほぼ同じであることから、説明は 省略する。 [0062] このような構成を備える照明ユニット lbにおける光学シート類 13の支持構造は、次 の通りである。

[0063] 図 5は、照明ユニット lbにおける光学シート類 13の支持構造の要部を模式的に示 した部分断面図であり、詳しくは、照明ユニット lbの周縁部近傍を、外周の辺に直角 に切断して示した断面模式図である。なお、この図 5においては、左側が照明ュニッ ト lbの背面側、右側が前面側である。

[0064] この図 5に示すように、光学シート類 13の各辺の周縁部は、バックライトアングル 11 bの載置面 112bおよび立壁 113bと、フレーム 15bの段差面 152bとに囲まれた領域 に収納される。また、光学シート類 13は他の部材に固定されていないから、この囲ま れた領域内であれば移動が許容される。そして、ノ ックライトアングル l ibの各辺の いずれかを下辺として光学シート類 13を略垂直に立てた状態とすると、光学シート類 13は、それぞれ自重によって下辺がバックライトアングル l ibの立壁 113bに接触し、 さらに立壁 113bから脱落しょうとする。し力しながら、光学シート類 13の下辺が係止 片 114bにより係止され、脱落が防止される。この結果、光学シート類 13の下辺が自 重によってほぼ全長に亘り、バックライトアングル l ibの立壁 113bによって支持され る状態となる。

[0065] このような構成によれば、前記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。ま た、係止片 114bの寸法形状、構造は、前記の実施形態の係止片 114aと同様の構 成を適用することができる。たとえば、対向する係止片 114bの先端の間の距離 L

3も、 前記実施形態と同様とすることができる。そしてその結果、前記実施形態と同様の作 用効果を奏することができる。

[0066] 次いで、本発明の実施形態に係るテレビ受信機について簡単に説明する。図 7は、 本発明の実施形態にカゝかるテレビ受信機の構成を模式的に示した分解斜視図であ る。

[0067] 本実施形態に係るテレビ受信機 7は、受信した電波力 所定のチャンネルの映像 信号と音声信号を生成するチューナ 71と、チューナ 71が生成した映像信号に基づ V、て映像を表示する表示装置 2と、チューナが生成した音声信号に基づ!/、て音声を 発する拡声手段 72と、これらチューナ 71、表示装置 2、拡声手段 72に対し電力を供 給する電源 73を備える。

[0068] チューナ 71には、従来一般の地上波チューナ（アナログ地上波用のチューナ、デ ジタル地上波用のチューナの一方または双方）、 BSチューナ、 CSチューナなどが適 用でき、拡声手段 72には、一般的なスピーカなど、従来一般の拡声手段が適用でき ることから、詳細な説明は省略する。また、表示装置 2は、本発明に係る照明ユニット が組み込まれた表示装置 2a, 2bが適用される。

[0069] そして、これら表示装置 2、チューナ 71、拡声手段 72、電源 73が、キャビネット 74と 呼ばれる筐体に収納され、支持部材 75に支持される構成を有する。図 7においては 、キャビネット 74が表側キャビネット 741と背面側キャビネット 742とを有し、これらの 間に表示装置 2、チューナ 71、拡声手段 72、電源 73が組み付けられる構成を示す。 このほか、チューナ 71、拡声手段 72、電源 73が、表示装置 2に組み付けられる構成 であってもよい。

[0070] 以上、本発明の各種実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記各種実 施形態に何ら限定されるものではなぐ本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改 変が可能である。

[0071] たとえば、前記実施形態においては、係止片をバックライトアングルに一体に形成 する構成を示したが、別部材を取り付ける構成であってもよ ヽ。

Claims

請求の範囲

[1] 外周の辺に光学シート類を載置可能な載置面が形成され、該載置面の外側に立 壁が形成される照明ユニット用のシャーシであって、少なくとも常態において下辺とな る外周の辺に形成される立壁には、前記光学シート類の下辺となる辺が係止可能な 係止片が突設されることを特徴とする照明ユニット用のシャーシ。

[2] 前記立壁が外周のすべての辺に形成され、各辺に形成される前記立壁には、光学 シート類の各外周の辺が係止可能な係止片が突設されることを特徴とする請求項 1 に記載の照明ユニット用のシャーシ。

[3] 前記係止片が前記立壁に一体に形成されることを特徴とする請求項 1または請求 項 2に記載の照明ユニット用のシャーシ。

[4] 相対向する外周の二辺に形成される前記立壁に突設される前記係止片の先端どう し間の距離が、該各ニ辺に位置する光学シート類の外周の二辺間の幅寸法よりも大 きく形成されることを特徴とする請求項 1から請求項 3のいずれかに記載の照明ュ- ット用のシャーシ。

[5] 請求項 1から請求項 4のいずれかに記載の照明ユニット用のシャーシを備えることを 特徴とする照明ユニット。

[6] 請求項 5に記載の照明ユニットが組み込まれることを特徴とする表示装置。

[7] 請求項 5に記載の照明ユニットまたは請求項 6に記載の表示装置を備えることを特 徴とするテレビ受信機。