WO2006067868A1 - 動脈硬化予防剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、松樹皮抽出物を含有する動脈硬化予防剤であって、該松樹皮抽出物がプロアントシアニジンを乾燥重量換算で95重量%未満の割合で含む、動脈硬化予防剤を提供する。この動脈硬化予防剤中の松樹皮抽出物は、熱水抽出により得ることが好ましく、さらにOPCを乾燥重量換算で20重量%以上、そしてカテキン類を乾燥重量換算で5重量%以上の割合で含有することが好ましい。本発明の動脈硬化予防剤は、優れた動脈硬化予防効果を有する。

Description

動脈硬化予防剤
技術分野
本発明は、 動脈硬化予防剤に関し、 より詳しくは、 動脈の酸化脂質を低減 する作用を有する動脈硬化予防剤明に関する。 田
背景技術
近年、 生活習慣病と呼ばれる、 脳卒中、 心臓病、 高血圧等の血管に関連し た成人病疾患が増加し、 社会問題となっている。 これらの疾患は、 主として 高カロリー食の過剰摂取や、 社会的ストレスにより引き起こされている。 高カロリーな食材としては、 例えば、 卵ゃ畜肉が挙げられ、 このような食 材には、 コレステロール、 脂肪酸、 中性脂肪などの脂質成分が特に多く含有 される。 近年では、 加工食品などにも酸化コレステロールが多量に含有され る。 このように、 食材中の脂質成分、 特にコレステロールは、 近年の食生活 の変化から過剰に摂取されがちである。
コレステロールは、 血中において、 特異的なタンパク質と結合した低密度 のリポタンパク質 (L D L ) の形で末梢組織に運搬される。 他方、 コレステ ロールの排出は、 高密度のリポタンパク質 (H D L ) により末梢から肝臓に 運搬され、 肝臓で行われる。 L D Lが血中に多く存在すると、 高コレステロ ール血症の原因となる。 さらに、 L D Lが酸化されると血管に付着するため、 マクロファージがこれを消化しようと集積する結果、 L D L付着部分にマク 口ファージの死骸が吸着し、 動脈硬化が引き起こされる。
L D Lの酸化を防止する動脈硬化予防食品として、 植物界に広く存在する ポリフエノール類を含む食品が提案されている。 ポリフエノール類の中でも、 フラバン一 3—オールおょぴ Zまたはフラバン一 3 , 4—ジオールを構成単 位とする重合度が 2以上の縮重合体からなる化合物群であるプロアントシァ 二ジンは、 抗酸化作用などの種々の活性を有することが知られており、 この プロアントシァニジンを含むリンゴまたはブドウの抽出物が L D Lの酸化を 抑制することが知られている (例えば、 特許第 1 6 4 3 1 0 1号公報および 特開平 1 0— 3 3 0 2 7 8号公報、 Yamakoshiら、 Atherosclerosis (142) 1 39— 149頁、 1999年) 。 しかし、 上記の抽出物では、 L D Lの酸化防止効果 およぴ動脈硬化の予防効果は十分とはいえない。 発明の開示
本発明の目的は、 優れた動脈硬化予防剤を提供することにある。
本発明者らは、 プロアントシァニジンを含有する植物の動脈硬化予防作用 について鋭意検討を行ったところ、 松樹皮抽出物が、 他の植物由来の抽出物 に比べて、 血管における高い脂質の酸化抑制効果を有することを見出して本 発明を完成するに至った。
本発明は、 松樹皮抽出物を含有する動脈硬化予防剤を提供し、 該松樹皮抽 出物は、 プロアントシァニジンを乾燥重量換算で 9 5重量%未満の割合で含 む。
好ましい実施態様においては、 上記松樹皮抽出物は、 松榭皮を熱水抽出す ることによって得られる。
さらに好ましい実施態様においては、 上記松榭皮抽出物は、 オリゴメリツ ク ·プロアントシァニジンを乾燥重量換算で 2 0重量%以上の割合で含有す る。
本発明の動脈硬化予防剤を摂取すると、 優れた動脈硬化予防効果が得られ る。 本発明の予防剤に含有される松樹皮抽出物は、 同量のプロアントシァニ ジンを含有する他の植物抽出物に比べて、 優れた動脈硬化予防効果を発揮す る。 このような松樹皮抽出物は、 熱水抽出により得ることが好ましい。 発明を実施するための最良の形態
本発明の動脈硬化予防剤は、 松樹皮抽出物を含有し、 該松樹皮抽出物は、 プロアントシァニジンを含む。 この動脈硬化予防剤は、 さらに必要に応じて、 その他の成分を含有し得る。 以下、 各成分および本発明の動脈硬化予防剤に ついて説明する。 なお、 以下に説明する構成は、 本発明を限定するものでな く、 本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる。
松樹皮抽出物の原料となる松樹皮としては、 フランス海岸松 (Pinus Mart ima) 、 カラマツ、 クロマツ、 ァカマツ、 ヒメコマツ、 ゴヨウマツ、 チョウ センマツ、 ハイマツ、 リュウキユウマツ、 ゥックシマツ、 ダイォゥマツ、 シ 口マツ、 カナダのケベック地方のァネダ等の樹皮が好ましく用いられる。 中 でも、 フランス海岸松 (Pinus Mart ima) の樹皮が好ましく用いられる。
フランス海岸松は、 南仏の大西洋沿岸の一部に生育している海洋性松をい う。 このフランス海岸松の樹皮は、 プロアントシァニジン、 有機酸、 ならび にその他の生理活性成分などを含有する。 プロアントシァニジンとは、 フラ バン _ 3—オールおよび/またはフラバン一 3 , 4 -ジオールを構成単位と する重合度が 2以上の縮重合体からなる化合物群をいう。 この主要成分であ るプロアントシァニジンには、 活性酸素を除去する強い抗酸化作用があるこ とが知られている。
本発明に用いられる松樹皮抽出物は、 上記の松の榭皮を水または有機溶媒 で抽出して得られる。 水を用いる場合には、 温水または熱水が用いられる。 有機溶媒を用いる場合には、 食品あるいは薬剤の製造に許容される溶媒が用 いられ、 このような有機溶媒としては、 例えば、 メタノール、 エタノール、 1—プロパノール、 2—プロパノール、 1—ブタノール、 2—ブタノール、 アセトン、 へキサン、 シクロへキサン、 プロピレングリコー^ 含水エタノ ール、 含水プロピレングリコール、 メチルェチルケトン、 グリセリン、 酢酸 メチル、 酢酸ェチル、 ジェチルエーテル、 ジクロロメタン、 食用油脂、 1, 1 , 1 , 2—テトラフルォロェタン、 および 1 , 1 , 2—トリクロロェテン が挙げられる。 これらの水および有機溶媒は単独で用いてもよいし、 組合わ せて用いてもよい。 水、 熱水、 エタノール、 含水エタノール、 および含水プ ロピレンダリコールが好ましく用いられる。 食品または医薬品に用いる場合 の安全性の観点から、 水、 熱水、 エタノール、 および含水エタノールがより 好ましく、 熱水がさらに好ましく用いられる。
抽出において、 水または有機溶媒の量に特に制限はなレ、が、 好ましくは、 松榭皮 (乾燥重量) 1 0 0重量部に対して、 1〜1 0 0重量部である。 さら に、 熱水を用いる場合の温度は、 5 0〜 1 2 0 °C、 好ましくは 7 0〜 1 0 0 °cに設定することが好ましい。 松樹皮を熱水抽出することによって得られ た松樹皮抽出物は、 他の抽出方法で得られた松樹皮抽出物に比べて、 水に対 する溶解性が高く、 かつ優れた生理活性 (動脈硬化予防効果) を発揮する。 松樹皮からの抽出方法に特に制限はないが、 例えば、 加温抽出法、 超臨界 流体抽出法などが用いられる。
超臨界流体抽出法は、 物質の気液の臨界点 (臨界温度、 臨界圧力) を超え た状態の流体である超臨界流体を用いて抽出を行う方法である。 超臨界流体 としては、 二酸化炭素、 エチレン、 プロパン、 亜酸化窒素 (笑気ガス) など が用いられ、 二酸化炭素が好ましく用いられる。
超臨界流体抽出法では、 目的成分を超臨界流体によつて抽出する抽出工程 および目的成分と超臨界流体とを分離する分離工程とを行う。 分離工程では、 圧力変化による抽出分離、 温度変化による抽出分離、 または吸着剤 ·吸収剤 を用いた抽出分離のいずれを行ってもよい。
また、 ェントレーナー添加法による超臨界流体抽出を行ってもよい。 この 方法は、 超臨界流体に、 例えば、 エタノール、 プロパノール、 n—へキサン、 アセトン、 トルエン、 その他の脂肪族低級アルコール類、 脂肪族炭化水素類、 芳香族炭化水素類、 またはケトン類を 2〜2 0 W/V %程度添加し、 この流 体で超臨界流体抽出を行うことによって、 プロアントシァニジン、 カテキン 類などの目的とする抽出物の抽出溶媒に対する溶解度を飛躍的に上昇させる、 あるいは分離の選択性を増強させる方法であり、 効率的な松樹皮抽出物を得 る方法である。
超臨界流体抽出法は、 比較的低い温度で操作できるため、 高温で変質 '分 解する物質にも適用できるという利点;抽出流体が残留しないという利点; および溶媒の循環利用が可能であり、 脱溶媒工程などが省略でき、 工程がシ ンプルになるという利点がある。
また、 松樹皮からの抽出は、 上記の方法以外に、 液体二酸化炭素回分法、 液体二酸化炭素還流法、 超臨界二酸化炭素還流法などにより行ってもよい。 松樹皮からの抽出は、 複数の抽出方法を組み合わせてもよい。 複数の抽出 方法を組み合わせることにより、 種々の組成の松樹皮抽出物を得ることが可 能となる。
上記抽出により得られた松樹皮抽出物は、 プロアントシァニジン含有量を 増加させる目的で精製してもよい。 精製には、 通常、 酢酸ェチルなどの溶媒 が用いられるが、 安全性などの面から、 溶媒を使用しない方法、 例えば、 限 外濾過、 あるいはダイヤイオン H P— 2 0、 S e p h a d e X— L H 2 0、 キチンなどの吸着性担体を用いたカラム法またはバッチ法により精製するこ とが好ましい。
本発明の動脈硬化予防剤に用いられる松樹皮抽出物は、 具体的には、 以下 のような方法により調製されるが、 これは例示であり、 この方法に限定され ない。
フランス海岸松の樹皮 1 k gを、 塩化ナトリウムの飽和水溶液 3 Lに入れ、
1 0 0 にて 3 0分間抽出し、 抽出液を得る (抽出工程) 。 その後、 抽出液 を濾過し、 得られる不溶物を塩化ナトリゥムの飽和溶液 5 0 O m Lで洗浄し、 洗浄液を得る (洗浄工程) 。 この抽出液と洗浄液を合わせて、 松樹皮の粗抽 出液を得る。
次いで、 この粗抽出液に酢酸ェチル 2 5 O m Lを添加して分液し、 酢酸ェ チル層を回収する工程を 5回行う。 回収した酢酸ェチル溶液を合わせて、 無 水硫酸ナトリウム 2 0 0 gに直接添加して脱水する。 その後、 この酢酸ェチ ル溶液を濾過し、 濾液を元の 5分の 1量になるまで減圧濃縮する。 濃縮され た酢酸ェチル溶液を 2 Lのクロ口ホルムに注ぎ、 攪拌して得られる沈殿物を 濾過して回収する。 その後、 この沈殿物を酢酸ェチル 1◦ O m Lに溶解した 後、 再度 1 Lのクロ口ホルムに添加して沈殿させる操作を 2回繰り返す洗浄 工程を行う。 この方法により、 例えば、 重合度が 2〜4のプロアントシァニ ジンを 2 0重量%以上含み、 かつ力テキン類を 5重量。/。以上含有する、 約 5 gの松樹皮抽出物が得られる。
本発明に用いられる松樹皮抽出物は、 プロアントシァニジンを含有する。 このプロアントシァニジンを含有する松樹皮抽出物を摂取した場合に、 優れ た動脈硬化予防効果が得られる。 さらに、 プロアントシァニジンの中でも、 重合度が低い縮重合体を含むものが好ましく用いられる。 重合度が 2〜3 0 の縮合重合体 (2〜3 0量体) を含むものが好ましく、 重合度が 2〜1〇の 縮合重合体 (2〜1 0量体) を含むものがより好ましく、 重合度が 2〜4の 縮合重合体 (2〜4量体) を含むものがさらに好ましく用いられる。 O P C 含有量が高い松榭皮抽出物を用いると、 重合度の高いプロアントシァニジン (O P C含有量が少ないもの) を用いた場合と対比して、 優れた動脈硬化予 防効果が得られる。
本明細書では、 上記の重合度が 2〜4の重合体を、 オリゴメリック 'プロ アン卜シァ二ジン (ol igomeric proanthocyanidin, 以下 「O P C」 とい う) という。 O P Cは、 ポリフエノールの一種で、 植物が作り出す強力な抗 酸化物質であり、 植物の葉、 樹皮、 果物の皮や種の部分に集中的に含まれて いる。
本発明に用いられる松樹皮抽出物は、 プロアントシァニジンを抽出物中に 乾燥重量換算で 9 5重量%未満、 好ましくは 4 0重量%以上 9 5重量%未満、 より好ましくは 4 0重量%以上 9 0重量%未満、 さらに好ましくは 4 0重 量%以上 7 5重量%未満、 最も好ましくは 4 0重量%以上 6 0重量%未満の 割合で含有する。 そして O P Cを抽出物中に乾燥重量換算で好ましくは 2 0 重量%以上、 より好ましくは 3 0重量%以上の割合で含有する。 松樹皮抽出 物中に含まれるプロアントシァニジンが 9 5重量%以上になると、 松樹皮抽 出物中のプロアントシァニジン以外の成分含有量が減少するため、 水への溶 解性が悪くなったり、 抽出物の持つ生理活性が低下するなどの問題が生ずる 場合がある。
上記松樹皮抽出物には、 さらにカテキン (catechin) 類が含有され得、 こ のカテキン類は、 好ましくは 5重量%以上、 より好ましくは 1 0重量%以上 の割合で含有される。 カテキン類は、 上記抽出方法によって、 プロアントシ ァニジン (O P C) とともに抽出きれ得る。 カテキン類とは、 ポリヒ ドロキ シフラバン一 3—オールの総称である。 カテキン類としては、 (+ ) —力テ キン (狭義のカテキンといわれる) 、 (一) ーェピカテキン、 (+ ) —ガロ カテキン、 (一) ーェピガロカテキン、 ェピガロカテキンガレート、 ェピカ テキンガレート、 ァフゼレキンなどが知られている。 上記松樹皮抽出物から は、 上記の (+ ) —カテキンの他、 ガロカテキン、 ァフゼレキン、 ならびに (+ ) —力テキンまたはガロカテキンの 3—ガロイル誘導体が単離されてい る。 カテキン類には、 発癌抑制作用、 動脈硬化予防作用、 脂肪代謝異常の抑 制作用、 血圧上昇の抑制作用、 血小板凝集抑制作用、.抗アレルギー作用、 抗 ウィルス作用などがあることが知られている。 カテキン類は、 O P Cの存在 下で水溶性が増すと同時に、 O P Cを活性化する性質を有し、 O P Cととも に摂取することで効果的に作用する。
本発明に用いられる松榭皮抽出物は、 O PCを 20重量%以上の割合で含 有し、 かつ、 力テキン類を 5重量%以上の割合で含有することが最も好まし レ、。 カテキン類が上記の含有量を満たさない場合は、 力テキン類を 5重量% 以上の割合で含有するように添加することが好ましい。
本発明の動脈硬化予防剤は、 さらに必要に応じて、 通常食品、 医薬などに 用いられる種々の成分を含む。 このような成分としては、 栄養補助剤、 賦形 剤、 増量剤、 結合剤、 増粘剤、 乳化剤、 着色料、 香料、 調味料、 食品添加物 などが挙げられる。
本発明の動脈硬化予防剤は、 松樹皮抽出物を任意の割合で含有する。 好ま しくは該予防剤中に乾燥重量換算で 0. 001重量%〜70重量%、 より好 ましくは 0. 002重量%〜 50重量。 /0の割合で含有することが好ましい。 本発明の動脈硬化予防剤は、 松樹皮抽出物を一日の摂取量が、 好ましくは 5mg〜: I 000mg、 より好ましくは 10mg〜500mgとなるように 含有することが好ましい。 実施例
以下に、 本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、 本発明はこれ らの実施例に限定されるものではない。
(調製例 1 :松樹皮の熱水抽出物 1の調製)
松樹皮 900 gに精製水 7. 2 Lをカロえ、 ブレンダー (Waring Blender) で破碎した後、 100°Cで 10分間加熱抽出した。 次いで、 直ちに濾過して 濾液を得た。 濾過後の残渣を精製水 1. 8 Lで洗浄し、 濾液と洗浄液とを合 わせて 9 Lの松樹皮の熱水粗抽出液を得た。 この抽出液 1 m Lを凍結乾燥し たところ、 乾燥重量は 8 m gであった。 上記粗抽出液 1 L (粉末乾燥重量 8 g) を 25°Cまで放冷し、 塩化ナトリ ゥムを 100 %飽和濃度となるまで添加してよく攪拌した後、 4 °Cで 24時 間静置した。 静置後、 この溶液を濾過し、 910mLの濾液を得た。 この濾 液を以下に示す工程によりさらに精製した。 まず、 水で膨潤させた芳香族系 合成樹脂 (ダイアイオン HP— 20 :三菱化学株式会社製) を l O OmL充 填した 30 X 3◦ Ommのカラムに上記濾液を通液し、 さらに 1 Lの精製水 で洗浄した。 次いで、 カラムから 15% (V/V) のエタノール一水混合溶 媒で溶出し、 20 OmLの松樹皮の熱水抽出精製物を得た (以下、 松樹皮の 熱水抽出物 1とする) 。 得られた精製物を凍結乾燥して粉末化した。 本操作 を繰り返して、 9 Lの松樹皮の熱水抽出液から松樹皮の熱水抽出物 1の乾燥 粉末 7. 51 gを得た。
上記乾燥粉末中のプロアントシァニジンおよび OPCの含有量を以下のよ うにして測定した。
プロアントシァニジンの含有量は、 プロシア二ジン B— 2を標品として、 R. B. B r o a d hu r s tらの方法 (R. B. Broadhurstら、 J. Sci. Fd.
Agric. 、 1978年、 29卷、 788〜794頁) にしたがって測定した。 その結果、 プロアントシァニジンは、 上記乾燥粉末中に 40重量%含有されていた。
O PCの含有量は、 以下のようにして測定した。 まず、 水で膨潤させたセ フアデックス LH— 20 (アマシャムバイオサイエンス株式会社製) 100 mLを 30 X 300mmのカラムに充填し、 50 m Lのエタノールで洗浄し た。 次いで、 40 Omgの上記松樹皮の熱水抽出物 1の乾燥粉末を 8mしの エタノールに溶解し、 この溶液をカラムに通液し、 プロアントシァニジンを 吸着させた。 その後、 100〜80% (V/V) エタノール一水混合溶媒で グラジェント溶出し、 10mLずつ分取した。 分取すると同時に、 2、 3、 および 4量体の OP Cの標品 (2量体: プロアントシァニジン B- 2 (R f 値: 0. 6) 、 3量体:プロアントシァニジン C- 1 (R f 値: 0. 4) 、 お よび 4量体: シンナムタンニン A2 ( £値: 0. 2) ) を各々指標として、 各画分中の OPCを TLCにより検出した。 TLCの条件は下記のとおりで ある :
TLC : シリカゲルプレート (Merck & CO. , Inc.製)
展開溶媒:ベンゼン 蟻酸ェチル Z蟻酸 (2 7 1)
検出試薬:硫酸およびァニスアルデヒ ド硫酸
サンプル量:各 10 μ L
TLCにより 2〜4量体が検出されなくなった時点で、 溶出溶媒を 50% (V/V) 水一アセトン混合溶媒に変更し、 この混合溶媒 1 20 OmLを通 液し、 カラムに吸着した残りのプロアントシァニジンを溶出させた。 得られ た 2〜4量体が検出された画分を OPC含有画分とし、 該 OPC含有画分以 降の画分を O PC非含有プロアントシァニジン含有画分とした。 OPC含有 画分を凍結乾燥し、 OPCの乾燥粉末を得た。 得られた乾燥粉末の重量から 松樹皮の熱水抽出物 1中の O P Cの含有量を算出したところ、 乾燥重量換算 で 20重量。/。であった。
(調製例 2 :松樹皮の熱水抽出物 2の調製)
調製例 1の操作と同様にして、 松樹皮の熱水抽出物 1の乾燥粉末 7. 51 gを得た。 さらにプロアントシァニジン含有量を高めるために、 調製例 1の O PCの測定方法に準じて、 この抽出物 1からプロアントシァニジンを含有 する画分 ( O P C含有画分および O P C非含有プロアントシァニジン含有画 分) を得、 この画分を松樹皮の熱水抽出精製画分 (以下、 松樹皮の熱水抽出 物 2という) とした。 この松樹皮の熱水抽出物 2を凍結乾燥し、 抽出物 1の 乾燥粉末 7. 51 gから松榭皮の熱水抽出物 2の乾燥粉末 2. 93 gを得た。 この抽出物 2のプロアントシァニジン含有量は、 95. 7重量%であった。 (調製例 3 :松樹皮のエタノール抽出物の調製)
調製例 1の精製水を用いて抽出する代わりにエタノールを用いて抽出した こと以外は、 調製例 1と同様に操作して、 松樹皮のエタノール抽出物 (プロ アントシァニジン 4 1重量%含有) を得た。
(実施例 1 :飼料 1の調製)
調製例 1で得られた松樹皮の熱水抽出物 1の乾燥粉末 (プロアントシァニ ジン 4 0重量% (O P Cとして 2 0重量0 /0) 含有) が 0 . 1重量。 /0およびコ レステロールが 1重量%となるように基本飼料 (C R— 1 : 日本クレア株式 会社) 中に混合して、 飼料を調製した (飼料 1とする) 。
(実施例 2 :飼料 2の調製)
調製例 1で得られた松樹皮の熱水抽出物 1の乾燥粉末 (プロアントシァニ ジン 4 0重量%含有) と調製例 2で得られた松樹皮の熱水抽出物 2の乾燥粉 末 (プロアントシァニジン 9 5 . 7重量%含有) とを重量比で 4 : 6で混合 してプロアントシァニジンを 7 3 . 4重量%含有する松樹皮の熱水抽出物 3 の乾燥粉末を調製した。 松樹皮の熱水抽出物 1の代わりに、 この抽出物 3の 乾燥粉末を用いた以外は、 実施例 1と同様にして飼料を調製した (飼料 2と する) 。
(実施例 3 :飼料 3の調製)
松樹皮の熱水抽出物 1の乾燥粉末の代わりに、 調製例 3で得られた松樹皮 のエタノール抽出物の乾燥粉末を用いたこと以外は、 実施例 1と同様にして、 飼料を調製した (飼料 3とする) 。
(比較例 1 :飼料 4の調製) 松樹皮の熱水抽出物 1の乾燥粉末の代わりに、 調製例 2で得られた松樹皮 の熱水抽出物 2の乾燥粉末 (プロアントシァニジン 9 5 . 7重量%含有) を 用いたこと以外は、 実施例 1と同様にして、 飼料を調製した (飼料 4とす る) 。
(比較例 2 :飼料 5の調製)
松榭皮の熱水抽出物 1の乾燥粉末の代わりに、 ブドウ種子抽出物 (ブロア ントシァ-ジン 3 8重量%含有:キッコ一マン株式会社) を用いたこと以外 は、 実施例 1と同様にして、 飼料を調製した (飼料 5とする) 。
(比較例 3 :飼料 6の調製)
松樹皮の熱水抽出物 1の乾燥粉末の代わりに、 リンゴポリフエノール (プ 口アントシァニジン 4 0重量%含有:ニツカゥヰスキー株式会社) を用いた こと以外は、 実施例 1と同様にして、 飼料を調製した (飼料 6とする) 。
(比較例 4 :飼料 7の調製)
松樹皮の熱水抽出物 1の乾燥粉末を用いなかったこと以外は、 実施例 1と 同様にして、 飼料を調製した (飼料 7とする) 。
(実施例 5 :動脈脂質酸化抑制効果の検討)
実施例 1〜 3の飼料 1〜 3および比較例 1〜 4の飼料 4〜 7を用いて、 動 脈脂質酸化抑制効果を調べた。 まず、 平均体重が 2 . 1 ± 0 . 2 k gである 3 5匹のゥサギ (チャールズリバ一) を一群 5匹に分けた。 1群のゥサギに 飼料 1を一日当たり 1 0 0 g、 4週間摂取させた。 摂取期間終了後、 ゥサギ を解剖して、 大動脈弓および胸大動脈を摘出した。 これらの摘出部位をそれ ぞれ 0 . 1 1^の?8 3 (—) で 3回洗浄した後、 各摘出部位の湿重量に対し て 10倍量の 0. 1Mの PB S (—) を添加し、 ホモジェネートして、 各摘 出部位の抽出液を調製した。 この抽出液の過酸化脂質量を、 過酸化脂質測定 キット (LPO_586、 OX I Sインターナショナル社) を用いて、 マロ ニルジアルデヒ ド (MDA) を標品としてタンパク質 1 mg当たりの MDA 量を測定した。 飼料 2〜 7についても上記と同様にして行い、 MDA量を測 定した。 結果を表 1に示す。 なお、 MD A量が多いほど、 動脈に結合した過 酸化脂質量が多いことを示す。
表 1
Figure imgf000014_0001
値は平均値 ±標準誤差
* 1…コレス亍ロ-ルを 1重量%および植物抽出物を 0. 1重量0 ύを基本飼料に混合。
* 2…植物抽出物に含有されるプロアントシァニシ 'ンの含有量
* 3…ブドウ種子抽出物:キッコ一マン株式会社
* 4…リンゴポリフエノール:ニツカゥヰスキー株式会社 表 1の結果から、 実施例のプロアントシァニジンを 95重量%未満の割合 で含む松樹皮抽出物の乾燥粉末を含有する飼料 (実施例 1〜3) を摂取した 群は、 比較例のプロアントシァニジンを 95. 7重量%含む松樹皮抽出物を 含有する飼科 (比較例 1) あるいは松樹皮抽出物を含有していない飼料を摂 取した群 (比較例 2〜4) に比べて、 大動脈弓および肺動脈の MD Α量が減 少しており、 動脈における過酸化脂質に起因する動脈硬化を効果的に予防で きることが分かる。 さらに、 実施例 1および 3の比較から、 松樹皮の熱水抽 出物がェタノール抽出物に比べて、 より高い動脈硬化予防効果を有すること がわかる。 実施例 1および 3と比較例 2および 3とを比較すると、 この松樹 皮抽出物は、 同量のプロアントシァニジンを含有するブドウ種子抽出物また はリンゴポリフエノールに比べて、 MD A量を減少させることから、 松樹皮 抽出物が他の植物抽出物に比べて優れた動脈硬化予防効果を発揮することが わ力 る。 産業上の利用可能性
本発明によれば、 このように、 プロアントシァニジンを含む松樹皮抽出物 を含有する動脈硬化予防剤が得られる。 この予防剤を摂取することによって、 動脈の酸化脂質を低減する作用が発揮されるため、 優れた動脈硬化予防効果 が得られる。 特に、 松樹皮の熱水抽出物を含有する予防剤が、 より優れた動 脈硬化予防効果を発揮する点で好ましい。 本発明の予防剤は、 食品および医 薬品として利用され得る。

Claims

請求の範囲
1 . 松樹皮抽出物を含有する動脈硬化予防剤であって、
該松樹皮抽出物がプロアントシァニジンを乾燥重量換算で 9 5重量%未満 の割合で含む、 動脈硬化予防剤。
2 . 前記松樹皮抽出物が、 松樹皮を熱水抽出することによって得られる、 請 求項 1に記載の予防剤。
3 . 前記松樹皮抽出物が、 オリゴメリック 'プロアントシァニジンを乾燥重 量換算で 2 0重量%以上の割合で含有する、 請求項 1または 2に記載の予防 剤。
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