明 細 書
音源分離システムおよび音源分離方法、並びに音響信号取得装置 技術分野
[0001] 本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来する妨害 音とを分離する音源分離システムおよび音源分離方法、並びに音響信号取得装置 に係り、例えば、携帯電話機等の携帯機器や、カーナビゲーシヨンシステム等の車載 機器で所望の音声を取得する場合等に利用できる。
背景技術
[0002] 通常の音声認識では、口元で発話した音声を接話型マイクロフォンにより収録し、 認識処理を行う。一方、ロボットとの対話、カーナビゲーシヨンシステム等の車載機器 についての音声による操作、会議の議事録作成等、接話型マイクロフォンの利用を ユーザに課すことが不自然となる用途も多い。このような用途においては、システム側 に設置したマイクロフォンにより音声を収録し、認識処理することが望まれる。しかしな がら、発話者カゝら離れたところに設置したマイクロフォンで収音、音声認識を行う場合 には、 SZN比が悪ィ匕し、聞き取りにくかったり、音声認識の精度は極度に劣化する。
[0003] このような問題に対し、マイクロフォンアレーを用いて指向性を制御すること等により 、所望の音声だけを選択的に収録する試みがなされている。また、少数のマイクロフ オンを用いて指向性を制御するものとして、 2個の単一指向性マイクロフォンユニット を用いた超指向性マイクロフォン (特許文献 1参照)、 4個の無指向性マイクロフォンを 用いたマルチチャンネルステレオ用の収音装置 (特許文献 2参照)がある。さらに、基 準マイクロフォンを中心に 3対のマイクロフォンを配置したマイクロフォン装置(特許文 献 3参照)もある。
[0004] また、各マイクロフォンと音源との位置関係の相違によって生じる、各マイクロフォン に到達する音圧の差を利用して音を分離する、 SAFIAと呼ばれる手法が提案されて いる(特許文献 4参照)。この SAFIAと呼ばれる手法は、複数の固定マイクロフォンの 出力信号を狭帯域スペクトル分析し、周波数帯域毎に最も大きなパワーを与えたマ イク口フォンにその周波数帯域の音を割り当てる帯域選択 (Band Selection)による音
の分離技術である (後述する図 8参照)。
[0005] 特許文献 1 :特開平 10— 126876号公報 (請求項 1、図 1、図 2、要約)
特許文献 2 :特開 2002— 223493号公報 (請求項 1、図 1、図 3、要約)
特許文献 3 :特開 2002— 271885号公報 (請求項 1、図 1、図 11、要約)
特許文献 4:特許第 3355598号掲載公報 (段落 [0006]、 [0007]、図 1、要約) 発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0006] し力しながら、マイクロフォンアレーによる指向性の制御だけでは、所望の音声を背 景雑音力 十分に分離することは困難であるうえ、装置の小型化を図ることも困難で ある。また、前述した特許文献 1に記載された超指向性マイクロフォンや、特許文献 2 に記載されたマルチチャンネルステレオ用の収音装置では、少数のマイクロフォンに よる指向性の制御を実現しているため、装置の小型化は可能力もしれないが、所望 の音声の分離性能が十分でないことに変わりはない。さらに、前述した特許文献 3に 記載されたマイクロフォン装置も合計 7個のマイクロフォンを用いて 、るので、マイクロ フォンアレーと同様な問題を抱えている。
[0007] また、前述した特許文献 4に記載された SAFIAでは、複数のマイクロフォンの固定 的位置関係に起因する信号のマイクロフォン間音圧レベル差を用いて帯域選択を行 つており、帯域選択を行うにあたり、後述する本発明のように所望の音声と雑音との 分離に適した指向特性の制御を行って 、るわけではな 、ため、分離性能が十分では ない。なお、以下においては、 SAFIAと呼ばれる手法のうち、帯域選択(Band Select ion)による分離処理の対象となるスペクトルの生成過程を含めずに、帯域選択による 分離処理 (後述する図 8参照)のみを指して最大レベル帯域選択 (BS— MAX)と記 載するものとする。また、 SAFIAで行われている最大レベル帯域選択 (BS— MAX) は、比較するスペクトルどうしの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を 周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で最も大きいパワーを、分離して得ら れるスペクトルに帰属させる帯域選択であるが、本願発明では、このような最大レべ ル帯域選択 (BS— MAX)を行う他に、比較するスペクトルどうしの間で同一の周波 数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で
最も小さいパワーを、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯域選択も行うので、 これを最小レベル帯域選択 (BS— MIN)と記載するものとする。さらに、本願発明で は、最大または最小のパワーを選択するという 1つの条件を満たすか否かの判断を 行うだけではなぐ複数の条件を同時に満たす力否かを判断する処理も行うので、こ れを多次元帯域選択 (BS— MultiD)と記載するものとし、 2条件の場合を、 2次元帯 域選択 (BS— 2D)といい、 3条件の場合を、 3次元帯域選択 (BS— 3D)という。
[0008] 本発明の目的は、目的音と任意の方向から到来する妨害音とを精度よく分離するこ とができ、かつ、装置の小型化を図ることができる音源分離システムおよび音源分離 方法、並びに音響信号取得装置を提供するところにある。
課題を解決するための手段
[0009] < <音源分離システムの発明 > >
[0010] < 2マイクタイプの発明 > 2個のマイクロフォンを用いるタイプの発明
[0011] 本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来する妨害 音とを分離する音源分離システムであって、間隔を置いて配置された 2個のマイクロ フォンと、これらの 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波 数領域上で目的音強調用の線形結合処理を行うことにより少なくとも 1つの目的音優 勢の信号を生成する目的音優勢信号生成手段と、 2個のマイクロフォンの受音信号 を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音抑制用の線形結合処理を行うこ とにより目的音優勢の信号と対になる少なくとも 1つの目的音劣勢の信号を生成する 目的音劣勢信号生成手段と、目的音優勢信号生成手段により生成されまたはその 後の周波数解析で得られた目的音優勢の信号のスぺ外ルと目的音劣勢信号生成 手段により生成されまたはその後の周波数解析で得られた目的音劣勢の信号のスぺ タトルとを用いて目的音と妨害音とを分離する分離手段とを備えたことを特徴とするも のである。
[0012] ここで、「目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来する妨害音 とを分離する音源分離システム」とは、例えば、独立成分分析 (ICA)により音源分離 を行う場合等のように、目的音および妨害音のいずれの到来方向も既知である場合 を排除する趣旨であり、妨害音の到来方向が特定されない場合でも音源分離を行う
ことができるシステムという意味である。また、「目的音の到来方向以外の任意の方向 力も到来する妨害音」とは、必ずしも目的音の到来方向を除く 360度全ての方向とい う意味ではなぐ目的音の到来方向およびその近傍の方向を除いた、ある範囲内に おける任意の方向でもよぐ例えば、 0 =0度を目的音の到来方向とすると、 Θ = - 9 0〜90度の範囲のみを分離対象範囲としてもよぐ要するに、不特定の方向から到来 する妨害音と 、う意味である。他の発明につ 、ても同様である。
[0013] また、「2個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上 で目的音強調用の線形結合処理を行うこと」および「2個のマイクロフォンの受音信号 を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音抑制用の線形結合処理を行うこ と」には、(1) 2個のマイクロフォンの受音信号を時間領域上の信号のままで用いて目 的音強調用および目的音抑制用の線形結合処理を行い、時間領域上の信号として 目的音優勢の信号および目的音劣勢の信号を生成すること、 (2) 2個のマイクロフォ ンの受音信号 (時間領域上の信号)を周波数解析して周波数領域上の信号 (スぺ外 ル)としてから目的音強調用および目的音抑制用の線形結合処理を行い、周波数領 域上の信号 (スペクトル)として目的音優勢の信号および目的音劣勢の信号を生成 することが含まれる。他の発明についても同様である。
[0014] さらに、「目的音優勢信号生成手段により生成されまたはその後の周波数解析で得 られた目的音優勢の信号のスぺ外ル」とは、目的音優勢信号生成手段により生成さ れた目的音優勢の信号が周波数領域上の信号である場合には、その信号そのもの であり、目的音優勢信号生成手段により生成された目的音優勢の信号が時間領域 上の信号である場合には、その信号を周波数解析して得られた周波数領域上の信 号である。また、「目的音劣勢信号生成手段により生成されまたはその後の周波数解 祈で得られた目的音劣勢の信号のスペクトル」も同様である。これらは他の発明につ いても同様である。
[0015] そして、「線形結合処理」には、和や差をとる処理のみならず、係数を乗じる処理も 含まれる。他の発明についても同様である。
[0016] また、「目的音優勢の信号のスペクトル」と「目的音劣勢の信号のスペクトル」とを用 いて「目的音と妨害音とを分離する」ことには、例えば、周波数帯域毎の処理、すな
わち目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとの同一の周 波数帯域にっ 、ての各パワー同士を用いて処理を行うことが含まれる。他の発明に おいても同様である。なお、同一の周波数帯域についての各振幅値同士を用いても 同等な処理を行うことができるため、本願明細書においては、各パワー同士を用いて 処理を行う旨の記載で、両者を代表させるものとする。
[0017] さらに、「目的音」や「妨害音」は、主として人間の音声であるが、その他に、例えば 、音楽 (楽器音)、動物の鳴き声、雷鳴'さざ波の音り IIのせせらぎの音等の自然界の 音、ブザー音 '警報音'クラクション '警笛等の各種の効果音、雑踏の音、自動車の走 行音 ·飛行機の離陸音 ·工作機械の稼働音等の各種の機械音などが含まれる。他の 発明にお 、ても同様である。
[0018] このような本発明の音源分離システムにおいては、 2個のマイクロフォンの受音信号 を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音強調用および目的音抑制用の 線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号および目的音劣勢の信号を生成す るので、目的音と妨害音との分離に適した指向特性の制御を行うことが可能となる。
[0019] そして、このようにして指向特性の制御を行って生成された目的音優勢の信号のス ベクトルおよび目的音劣勢の信号のスペクトルを用いて分離処理を行うので、目的音 と妨害音とを精度よく分離することが可能となる。このため、前述した特許文献 4の場 合のように複数のマイクロフォンの固定的位置関係に起因する信号のマイクロフォン 間音圧レベル差を用いて帯域選択を行う場合に比べ、分離性能を向上させることが 可能となる。
[0020] また、目的音強調用および目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより指向特 性を制御するので、独立成分分析 (ICA)を用いた分離処理の場合のように特定の 方向から到来する音の分離のみを行うのではなぐ不特定の方向から到来する音を 分離することが可能となる。
[0021] さらに、使用するマイクロフォンの個数は 2個であり、少数のマイクロフォンでの音源 分離を実現することができるので、装置の小型化を図ることが可能となり、これらにより 前記目的が達成される。
[0022] < 2マイク ·目的音到来方向平行配置タイプの発明 > 2個のマイクロフォンを目的音
到来方向またはこの方向と略同じ方向に並べて配置して用いるタイプの発明
[0023] より具体的には、次のような構成を採用することができる。すなわち、前述した音源 分離システムにおいて、 2個のマイクロフォンは、目的音到来方向またはこの方向と 略同じ方向に並べて配置され、目的音優勢信号生成手段は、時間領域上または周 波数領域上で、 2個のマイクロフォンのうちの目的音の音源に近い側に配置された一 方のマイクロフォンの受音信号と、目的音の音源力 遠い側に配置された他方のマイ クロフオンの受音信号との差をとる構成とされ、目的音劣勢信号生成手段は、時間領 域上または周波数領域上で、一方のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した 後の信号と、他方のマイクロフォンの受音信号との差をとる構成とすることができる (例 えば、後述する図 1の場合等)。
[0024] ここで、「時間領域上または周波数領域上で、一方のマイクロフォンの受音信号に 遅延処理を施した後の信号と、他方のマイクロフォンの受音信号との差をとる」ことに は、(1)一方のマイクロフォンの受音信号(時間領域上の信号)について時間領域上 で遅延処理を施した後、この遅延処理を施した後の信号 (時間領域上の信号)と、他 方のマイクロフォンの受音信号 (時間領域上の信号)との差をとり、時間領域上の信 号を生成すること、 (2)一方および他方のマイクロフォンの受音信号(時間領域上の 信号)の双方を周波数解析して周波数領域上の信号 (スペクトル)とし、一方のマイク 口フォンの受音信号のスペクトルにつ 、て周波数領域上で遅延処理を施した後、こ の遅延処理を施して得られたスペクトルと、他方のマイクロフォンの受音信号のスぺク トルとの差をとり、周波数領域上の信号を生成すること、(3)—方のマイクロフォンの 受音信号 (時間領域上の信号)について時間領域上で遅延処理を施し、この遅延処 理を施した信号 (時間領域上の信号)を周波数解析して周波数領域上の信号 (スぺ タトル)とするとともに、他方のマイクロフォンの受音信号(時間領域上の信号)を周波 数解析して周波数領域上の信号 (スペクトル)とした後、一方のマイクロフォンの受音 信号に遅延処理を施した後の信号のスペクトルと、他方のマイクロフォンの受音信号 のスペクトルとの差をとり、周波数領域上の信号を生成することが含まれる。他の発明 についても同様である。
[0025] そして、上記のように 2個のマイクロフォンを目的音到来方向またはこの方向と略同
じ方向に並べて配置した場合において、分離手段は、目的音優勢の信号のスぺタト ルと目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の 比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワーを、分離し て得られるスペクトルに帰属させる帯域選択 (最大レベル帯域選択: BS— MAX)を 行う構成とすることができる。
[0026] ここで、「分離して得られるスペクトルに帰属させる」とは、目的音優勢の信号のスぺ タトルのパワーが大きい場合には、その周波数帯域については、その大きい方のパ ヮーを目的音のスペクトルに帰属させ、一方、目的音劣勢の信号のスペクトルのパヮ 一が大きい場合には、その周波数帯域については、その大きい方のパワーを妨害音 のスペクトルに帰属させると 、う意味である(後述する図 8参照)。他の発明につ 、て も同様である。
[0027] また、前述した 2個のマイクロフォンを目的音到来方向またはこの方向と略同じ方向 に並べて配置した場合において、分離手段は、目的音優勢の信号のスペクトルの各 周波数帯域のパワーから、目的音劣勢の信号のスペクトルの同一の周波数帯域のパ ヮ一に係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う構成としてもよい。
[0028] ここで、「係数」とは、例えば、目的音優勢の信号についてのパワーと、目的音劣勢 の信号にっ 、てのパワーとの差の大きさに依存する係数等である。他の発明でスぺ クトラル ·サブトラクシヨンを行う場合も同様である。
[0029] さらに、前述した 2個のマイクロフォンを目的音到来方向またはこの方向と略同じ方 向に並べて配置した場合において、分離対象とする目的音を、通常モードの目的音 と、この目的音と反対方向から到来する切替モードの目的音とで切り替えることが可 能な構成とされ、通常モードでは、一方のマイクロフォンが通常モードの目的音の音 源に近い側に配置され、他方のマイクロフォンが通常モードの目的音の音源力 遠 い側に配置され、切替モードでは、他方のマイクロフォンが切替モードの目的音の音 源に近い側に配置され、一方のマイクロフォンが切替モードの目的音の音源力 遠 い側に配置され、目的音劣勢信号生成手段は、時間領域上または周波数領域上で 、一方のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号と、他方のマイクロ フォンの受音信号との差をとる第 1目的音劣勢信号生成手段と、時間領域上または
周波数領域上で、他方のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号と
、一方のマイクロフォンの受音信号との差をとる第 2目的音劣勢信号生成手段と、分 離手段による処理対象とするための目的音劣勢の信号として、通常モード用の第 1 目的音劣勢信号生成手段により生成された第 1の目的音劣勢の信号と切替モード用 の第 2目的音劣勢信号生成手段により生成された第 2の目的音劣勢の信号とを切り 替える切替手段とを含んで構成されて ヽることが望ま ヽ。
[0030] このように通常モードと切替モードとのモード切替が可能な構成とした場合には、 2 個のマイクロフォンの配置位置を変えることなぐ取得する目的音の方向を切り替える ことが可能となるので、システムの使い勝手が向上する。
[0031] さらに、前述した 2個のマイクロフォンを目的音到来方向またはこの方向と略同じ方 向に並べて配置した場合において、目的音劣勢信号生成手段は、遅延処理を施す 対象となるマイクロフォンの受音信号に対し、時間領域上または周波数領域上で、 2 個のマイクロフォンの間隔の音波伝播時間と同等または略同等な時間の遅延を与え る構成とすることができる(図 4、図 7参照)。
[0032] このように 2個のマイクロフォンの間隔の音波伝播時間と同等または略同等な時間 の遅延を与える構成とした場合には、目的音到来方向(例えば、図 7の場合には、通 常モードの目的音については、 0 =0度であり、切替モードの目的音については、 Θ = 180度(一 180度)である。)において、目的音劣勢の信号の振幅値がゼロとなる指 向特性を作り出すことができるので、目的音に向けられた指向特性(目的音優勢の信 号による指向特性)との振幅値の差を大きくとることが可能となる。
[0033] また、前述した 2個のマイクロフォンを目的音到来方向またはこの方向と略同じ方向 に並べて配置した場合において、目的音劣勢信号生成手段は、遅延処理を施す対 象となるマイクロフォンの受音信号に対し、時間領域上または周波数領域上で、 2個 のマイクロフォンの間隔の音波伝播時間よりも短い時間の遅延を与える構成としても よい(図 30参照)。
[0034] このように 2個のマイクロフォンの間隔の音波伝播時間よりも短い時間の遅延を与え る構成とした場合には、目的音到来方向(例えば、図 30の場合には、通常モードの 目的音については、 0 =0度であり、切替モードの目的音については、 0 = 180度(
— 180度)である。)の近傍において、目的音劣勢の信号の振幅値を小さく抑えた範 囲を拡げた指向特性を作り出すことができるので、目的音に向けられた指向特性(目 的音優勢の信号による指向特性)との振幅値の差が大きい範囲を拡げることが可能 となる。
[0035] さらに、前述した 2個のマイクロフォンを目的音到来方向またはこの方向と略同じ方 向に並べて配置した場合において、 2個のマイクロフォンを、携帯機器の操作部およ び Zまたは画面表示部が設けられた表面側およびこれと反対の裏面側の各対応位 置に 1個ずつ設けた構成を採用することができる。
[0036] ここで、「携帯機器」には、例えば、携帯電話機 (PHSも含む。 )、携帯情報端末 (P DA)等が含まれる。
[0037] また、「各対応位置」とは、互いから見て直ぐ裏側の位置という意味である。
[0038] さらに、上記のように 2個のマイクロフォンを携帯機器の表裏面に 1個ずつ設けた構 成とする場合において、携帯機器は、不使用時には折り畳まれて閉じられ、使用時 に開かれる折り畳み式の携帯電話機であり、 2個のマイクロフォンの設置間隔が携帯 電話機の開閉操作に連動して変化し、開いたときの設置間隔が閉じているときの設 置間隔よりも大きくなる構成を採用することができる。
[0039] ここで、「開閉操作に連動して変化」することには、例えば、閉じているときには、表 面側に設けられたマイクロフォンが収納状態となり、開いたときに、このマイクロフォン が自動的に外部に突出すること、あるいは閉じているときには、裏面側に設けられた マイクロフォンが収納状態となり、開いたときに、このマイクロフォンが自動的に外部に 突出すること、さらにはそれらの組合せ等が含まれる。例えば、携帯電話機の表面側 に設けられたマイクロフォンを、ばねやゴム等の弾性体で外向きに付勢しておき、携 帯電話機を折り畳んで閉じているときには、そのマイクロフォンが携帯電話機の対向 面 (表面を構成する面であるが、折り畳むと対向面となる面)により押され、弾性体が 縮んで収納状態となり、携帯電話機を開くと、弾性体が元の状態に戻る力でマイクロ フォンが外部に突出するような連動でもよぐ歯車、カム、ベルト、リンク等の各種機構 を用いた機械的な連動でもよぐ空気圧や油圧等の気体を利用した連動でもよぐあ るいはモータ等を用いた電気的な連動でもよ 、。他の発明でマイクロフォンを表裏面
の双方に配置する場合も同様である。
[0040] そして、前述した 2個のマイクロフォンを携帯機器の表裏面に 1個ずつ設けた構成と する場合において、 2個のマイクロフォンは、携帯機器の表裏面と平行な軸を中心に 回転自在に取り付けられた回転支持部材の両側の端部に設けられ、この回転支持 部材は、不使用時には携帯機器の表裏面と平行または略平行な状態とされて収納さ れ、使用時に携帯機器の表裏面と直交または略直交する状態とされる構成を採用す ることができる(例えば、後述する図 29の場合等)。
[0041] なお、前述したように、目的音劣勢信号生成手段を、第 1目的音劣勢信号生成手 段と、第 2目的音劣勢信号生成手段と、切替手段とを含んだ構成とすることにより、通 常モードと切替モードとの切替が可能な構成とすることができたが(例えば、後述する 図 1の場合等)、ここでいう第 1目的音劣勢信号生成手段で行っている処理に相当す る処理を、目的音劣勢信号生成手段による処理とし、第 2目的音劣勢信号生成手段 で行っている処理に相当する処理を、目的音優勢信号生成手段による処理としても よい。但し、この場合には、少なくとも一方の処理で得られた信号の値に係数を乗じ る調整を行うことが好ましい。すなわち、目的音優勢信号生成手段を、時間領域上ま たは周波数領域上で、他方のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信 号と、一方のマイクロフォンの受音信号との差をとる構成 (前述した第 2目的音劣勢信 号生成手段で行っている処理に相当する処理を行う構成)とし、目的音劣勢信号生 成手段を、時間領域上または周波数領域上で、一方のマイクロフォンの受音信号に 遅延処理を施した後の信号と、他方のマイクロフォンの受音信号との差をとる構成 ( 前述した第 1目的音劣勢信号生成手段で行っている処理に相当する処理を行う構成 )としてもよく、この場合に、目的音優勢信号生成手段により得られた差と目的音劣勢 信号生成手段により得られた差とのうち、少なくとも一方の差の値に係数を乗じ、目 的音優勢信号生成手段により得られた差を、目的音劣勢信号生成手段により得られ た差に対し、相対的に小さくすることが好ましい (例えば、後述する図 27の場合等)。
[0042] また、上記の構成を、通常モードとした場合、切替モードは、次のような構成とする ことができる。すなわち、目的音優勢信号生成手段を、時間領域上または周波数領 域上で、一方のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号と、他方のマ
イク口フォンの受音信号との差をとる構成 (前述した第 1目的音劣勢信号生成手段で 行っている処理に相当する処理を行う構成)とし、目的音劣勢信号生成手段を、時間 領域上または周波数領域上で、他方のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施し た後の信号と、一方のマイクロフォンの受音信号との差をとる構成 (前述した第 2目的 音劣勢信号生成手段で行っている処理に相当する処理を行う構成)としてもよく、こ の場合に、目的音優勢信号生成手段により得られた差と目的音劣勢信号生成手段 により得られた差とのうち、少なくとも一方の差の値に係数を乗じ、目的音優勢信号 生成手段により得られた差を、目的音劣勢信号生成手段により得られた差に対し、 相対的に小さくすることが好ましい (例えば、後述する図 28の場合等)。
[0043] < 2マイク'目的音到来方向直交配置 ·和差併用タイプの発明 > 2個のマイクロフォ ンを目的音到来方向と直角または略直角をなす方向に並べて配置し、受音信号の 和と差分とを用いるタイプの発明
[0044] また、以上のように 2個のマイクロフォンを目的音到来方向またはこの方向と略同じ 方向に並べて配置する構成の他に、次のような構成を採用することができる。すなわ ち、前述した音源分離システムにおいて、 2個のマイクロフォンは、目的音到来方向と 直角または略直角をなす方向に並べて配置され、目的音優勢信号生成手段は、時 間領域上または周波数領域上で、前記 2個のマイクロフォンの受音信号の和をとる構 成とされ、目的音劣勢信号生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、 2個の マイクロフォンの受音信号の差をとる構成とすることができる(例えば、後述する図 9の 場合等)。
[0045] そして、上記のように 2個のマイクロフォンを目的音到来方向と直角または略直角を なす方向に並べて配置し、 2個のマイクロフォンの受音信号の和をとつて目的音優勢 の信号を生成する構成とする場合において、分離手段は、目的音優勢の信号のスぺ タトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で、少なくとも一方のスペクトルについ て周波数に依存する係数を乗じたうえで同一の周波数帯域の各パワーの大小の比 較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワーを、分離して 得られるスペクトルに帰属させる帯域選択 (最大レベル帯域選択: BS— MAX)を行う 構成とすることができる。
[0046] また、前述した 2個のマイクロフォンを目的音到来方向と直角または略直角をなす 方向に並べて配置し、 2個のマイクロフォンの受音信号の和をとつて目的音優勢の信 号を生成する構成とする場合において、分離手段は、目的音優勢の信号のスぺタト ルの各周波数帯域のパワーから、目的音劣勢の信号のスペクトルの同一の周波数 帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う構成とし てもよい。
[0047] < 2マイク'目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明 > 2個のマイクロフォンを 目的音到来方向と直角または略直角をなす方向に並べて配置し、受音信号の差分 を用い、和を用いないタイプの発明
[0048] また、以上のように 2個のマイクロフォンを目的音到来方向と直角または略直角をな す方向に並べて配置し、 2個のマイクロフォンの受音信号の和をとつて目的音優勢の 信号を生成する構成とする場合の他に、次のような構成を採用することができる。す なわち、前述した音源分離システムにおいて、 2個のマイクロフォンは、目的音到来 方向と直角または略直角をなす方向に並べて配置され、目的音優勢信号生成手段 は、時間領域上または周波数領域上で、 2個のマイクロフォンのうちの一方のマイクロ フォンの受音信号と、他方のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号 との差をとつて第 1の目的音優勢の信号を生成する第 1目的音優勢信号生成手段と 、時間領域上または周波数領域上で、他方のマイクロフォンの受音信号と、一方のマ イク口フォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号との差をとつて第 2の目的音優 勢の信号を生成する第 2目的音優勢信号生成手段とを備えて構成され、目的音劣 勢信号生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、 2個のマイクロフォンの受 音信号の差をとる構成を採用することができる (例えば、後述する図 12の場合等)。
[0049] そして、上記のように 2個のマイクロフォンを目的音到来方向と直角または略直角を なす方向に並べて配置し、第 1および第 2の 2つの目的音優勢の信号を生成する構 成とする場合において、分離手段は、第 1の目的音優勢の信号のスペクトルと目的音 劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周 波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワーを、分離して得られ るスペクトルに帰属させる帯域選択 (最大レベル帯域選択: BS— MAX)を行う第 1分
離手段と、第 2の目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルと の間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞ れの周波数帯域で大き 、方のパワーを、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯 域選択 (最大レベル帯域選択: BS— MAX)を行う第 2分離手段と、第 1分離手段に より分離された目的音を含む一方の側の音のスペクトルと第 2分離手段により分離さ れた目的音を含む他方の側の音のスペクトルとを用いて、これらのパワーを周波数帯 域毎に加算するか、または周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方の パワーを目的音のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理を行う統 合手段とを備えた構成とすることができる。
[0050] また、上記のように 2個のマイクロフォンを目的音到来方向と直角または略直角をな す方向に並べて配置し、第 1および第 2の 2つの目的音優勢の信号を生成する構成 とする場合において、分離手段は、第 1の目的音優勢の信号のスペクトルの各周波 数帯域のパワーから、 目的音劣勢の信号のスペクトルの同一の周波数帯域のパワー に係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う第 1分離手段と、第 2の 目的音優勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、 目的音劣勢の信号 のスペクトルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるスぺクトラル · サブトラクシヨンを行う第 2分離手段と、第 1分離手段により分離された目的音を含む 一方の側の音のスペクトルと第 2分離手段により分離された目的音を含む他方の側 の音のスペクトルとを用いて、これらのパワーを周波数帯域毎に加算するか、または 周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音のスペクトル として帰属させることによりスペクトル統合処理を行う統合手段とを備えた構成としても よい。
[0051] く 3マイク · 2組合せタイプの発明〉 3個のマイクロフォンを用いて、マイクロフォンの 組合せを 2組作るタイプの発明
[0052] また、本発明は、 目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離システムであって、三角形の各頂点位置に配置され た第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォンと、第 1および第 2の 2個のマイク 口フォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音強調用の線
形結合処理を行うことにより少なくとも 1つの目的音優勢の信号を生成する目的音優 勢信号生成手段と、第 1および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間 領域上または周波数領域上で目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音 優勢の信号と対になる少なくとも 1つの目的音劣勢の信号を生成する目的音劣勢信 号生成手段と、目的音優勢信号生成手段により生成されまたはその後の周波数解 祈で得られた目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢信号生成手段により生成 されまたはその後の周波数解析で得られた目的音劣勢の信号のスペクトルとを用い て目的音と妨害音とを分離する分離手段とを備えたことを特徴とするものである。
[0053] ここで、「三角形」は、直角二等辺三角形または略直角二等辺三角形、あるいはそ れ以外の直角三角形または略直角三角形であることが好ましいが、直角三角形およ び略直角三角形以外の三角形でもよ!/、。
[0054] このような本発明の音源分離システム (例えば、後述する図 15の場合等)において は、 3個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上で目 的音強調用および目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信 号および目的音劣勢の信号を生成するので、目的音と妨害音との分離に適した指向 特性の制御を行うことが可能となる。
[0055] そして、このようにして指向特性の制御を行って生成された目的音優勢の信号のス ベクトルおよび目的音劣勢の信号のスペクトルを用いて分離処理を行うので、目的音 と妨害音とを精度よく分離することが可能となる。このため、前述した特許文献 4の場 合のように複数のマイクロフォンの固定的位置関係に起因する信号のマイクロフォン 間音圧レベル差を用いて帯域選択を行う場合に比べ、分離性能を向上させることが 可能となる。
[0056] また、目的音強調用および目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより指向特 性を制御するので、独立成分分析 (ICA)を用いた分離処理の場合のように特定の 方向から到来する音の分離のみを行うのではなぐ不特定の方向から到来する音を 分離することが可能となる。
[0057] さらに、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少数のマイクロフォンでの音源 分離を実現することができるので、装置の小型化を図ることが可能となり、これらにより
前記目的が達成される。
[0058] そして、前述した音源分離システムにおいて、第 1および第 2のマイクロフォンは、目 的音到来方向またはこの方向と略同じ方向に並べて配置され、第 1および第 3のマイ クロフオンは、目的音到来方向と直角または略直角をなす方向に並べて配置され、 目的音優勢信号生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、第 1のマイクロフ オンの受音信号と、第 2のマイクロフォンの受音信号との差をとる構成とされ、目的音 劣勢信号生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、第 1のマイクロフォンの 受音信号と、第 3のマイクロフォンの受音信号との差をとる構成とされて 、ることが望ま しい。
[0059] また、前述した音源分離システムにお 、て、分離手段は、目的音優勢の信号のス ベクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの 大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワーを 、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯域選択 (最大レベル帯域選択: BS— M AX)を行う構成とすることができる。
[0060] さらに、前述した音源分離システムにおいて、分離手段は、目的音優勢の信号のス ベクトルの各周波数帯域のパワーから、目的音劣勢の信号のスペクトルの同一の周 波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う構成 としてちよい。
[0061] く 4マイク · 2組合せタイプの発明〉 4個のマイクロフォンを用いて、マイクロフォンの 組合せを 2組作るタイプの発明
[0062] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離システムであって、互いに交差する第 1の方向および 第 2の方向のそれぞれに 2個ずつ間隔を置いて並べて配置された合計 4個のマイク 口フォンと、これらの 4個のマイクロフォンのうちの前記第 1の方向に並べて配置された 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音 強調用の線形結合処理を行うことにより少なくとも 1つの目的音優勢の信号を生成す る目的音優勢信号生成手段と、 4個のマイクロフォンのうちの第 2の方向に並べて配 置された 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上
で目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対になる少な くとも 1つの目的音劣勢の信号を生成する目的音劣勢信号生成手段と、目的音優勢 信号生成手段により生成されまたはその後の周波数解析で得られた目的音優勢の 信号のスペクトルと目的音劣勢信号生成手段により生成されまたはその後の周波数 解析で得られた目的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて目的音と妨害音とを分離 する分離手段とを備えたことを特徴とするものである。
[0063] ここで、「互いに交差する第 1の方向および第 2の方向」には、第 1の方向と第 2の方 向とが直交または略直交する場合のみならず、 90度以外の角度で交差する場合も 含まれる。
[0064] このような本発明の音源分離システム (例えば、後述する図 18の場合等)において は、 4個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上で目 的音強調用および目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信 号および目的音劣勢の信号を生成するので、目的音と妨害音との分離に適した指向 特性の制御を行うことが可能となる。
[0065] そして、このようにして指向特性の制御を行って生成された目的音優勢の信号のス ベクトルおよび目的音劣勢の信号のスペクトルを用いて分離処理を行うので、目的音 と妨害音とを精度よく分離することが可能となる。このため、前述した特許文献 4の場 合のように複数のマイクロフォンの固定的位置関係に起因する信号のマイクロフォン 間音圧レベル差を用いて帯域選択を行う場合に比べ、分離性能を向上させることが 可能となる。
[0066] また、目的音強調用および目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより指向特 性を制御するので、独立成分分析 (ICA)を用いた分離処理の場合のように特定の 方向から到来する音の分離のみを行うのではなぐ不特定の方向から到来する音を 分離することが可能となる。
[0067] さらに、使用するマイクロフォンの個数は 4個であり、少数のマイクロフォンでの音源 分離を実現することができるので、装置の小型化を図ることが可能となり、これらにより 前記目的が達成される。
[0068] そして、前述した音源分離システムにおいて、第 1の方向は、目的音到来方向また
はこの方向と略同じ方向であり、第 2の方向は、目的音到来方向と直角または略直角 をなす方向であり、目的音優勢信号生成手段は、時間領域上または周波数領域上 で、第 1の方向に並べて配置された 2個のマイクロフォンの受音信号の差をとる構成と され、目的音劣勢信号生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、第 2の方向 に並べて配置された 2個のマイクロフォンの受音信号の差をとる構成とされていること が望ましい。
[0069] また、前述した音源分離システムにお!/、て、分離手段は、目的音優勢の信号のス ベクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの 大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワーを 、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯域選択 (最大レベル帯域選択: BS— M AX)を行う構成とすることができる。
[0070] さらに、前述した音源分離システムにおいて、分離手段は、目的音優勢の信号のス ベクトルの各周波数帯域のパワーから、目的音劣勢の信号のスペクトルの同一の周 波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う構成 としてちよい。
[0071] く 4マイク · 3組合せタイプの発明〉 4個のマイクロフォンを用いて、マイクロフォンの 組合せを 3組作るタイプの発明
[0072] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離システムであって、四角形の各頂点位置に配置され た第 1、第 2、第 3、および第 4の合計 4個のマイクロフォンと、第 1および第 2の 2個の マイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音強調 用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号を生成する目的音優勢信号生 成手段と、第 1および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上ま たは周波数領域上で目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の 信号と対になる第 1の目的音劣勢の信号を生成する第 1目的音劣勢信号生成手段と 、第 1および第 4の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波 数領域上で目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対に なる第 2の目的音劣勢の信号を生成する第 2目的音劣勢信号生成手段と、目的音優
勢信号生成手段により生成されまたはその後の周波数解析で得られた目的音優勢 の信号のスペクトルと第 1目的音劣勢信号生成手段により生成されまたはその後の 周波数解析で得られた第 1の目的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて目的音を含 む一方の側の音を分離する第 1分離手段と、目的音優勢信号生成手段により生成さ れまたはその後の周波数解析で得られた目的音優勢の信号のスペクトルと第 2目的 音劣勢信号生成手段により生成されまたはその後の周波数解析で得られた第 2の目 的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて目的音を含む他方の側の音を分離する第 2 分離手段と、第 1分離手段により分離された目的音を含む一方の側の音のスペクトル と第 2分離手段により分離された目的音を含む他方の側の音のスペクトルとを用いて 、これらのパワーを周波数帯域毎に加算する力 または周波数帯域毎に各パワーの 大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音のスペクトルとして帰属させることによりス ベクトル統合処理を行う統合手段とを備えたことを特徴とするものである。
[0073] ここで、「四角形」は、菱形若しくは略菱形、正方形若しくは略正方形、あるいはこれ ら以外の四角形であって対角線を中心として線対称な形状のものとすることが好まし V、が、対角線を中心として線対称になって!/、な 、形状を有する四角形でもよ 、。
[0074] このような本発明の音源分離システム (例えば、後述する図 21の場合等)において は、 4個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上で目 的音強調用および目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信 号および第 1、第 2の目的音劣勢の信号を生成するので、目的音と妨害音との分離 に適した指向特性の制御を行うことが可能となる。
[0075] そして、このようにして指向特性の制御を行って生成された目的音優勢の信号のス ベクトルおよび第 1、第 2の目的音劣勢の信号のスペクトルを用いて分離処理を行う ので、目的音と妨害音とを精度よく分離することが可能となる。このため、前述した特 許文献 4の場合のように複数のマイクロフォンの固定的位置関係に起因する信号の マイクロフォン間音圧レベル差を用いて帯域選択を行う場合に比べ、分離性能を向 上させることが可會となる。
[0076] また、目的音強調用および目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより指向特 性を制御するので、独立成分分析 (ICA)を用いた分離処理の場合のように特定の
方向から到来する音の分離のみを行うのではなぐ不特定の方向から到来する音を 分離することが可能となる。
[0077] さらに、使用するマイクロフォンの個数は 4個であり、少数のマイクロフォンでの音源 分離を実現することができるので、装置の小型化を図ることが可能となり、これらにより 前記目的が達成される。
[0078] そして、前述した音源分離システムにおいて、第 1および第 2のマイクロフォンは、目 的音到来方向またはこの方向と略同じ方向に並べて配置され、第 3のマイクロフォン は、第 1のマイクロフォンと第 2のマイクロフォンとを結ぶ線の一方の側に配置され、第 4のマイクロフォンは、第 1のマイクロフォンと第 2のマイクロフォンとを結ぶ線の他方の 側に配置され、目的音優勢信号生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、 第 1および第 2のマイクロフォンの受音信号の差をとる構成とされ、第 1目的音劣勢信 号生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、第 1および第 3のマイクロフォン の受音信号の差をとる構成とされ、第 2目的音劣勢信号生成手段は、時間領域上ま たは周波数領域上で、第 1および第 4のマイクロフォンの受音信号の差をとる構成とさ れていることが望ましい。
[0079] また、前述した音源分離システムにおいて、第 1分離手段は、目的音優勢の信号の スペクトルと第 1の目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パ ヮ一の大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパ ヮーを、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯域選択 (最大レベル帯域選択: B S— MAX)を行う構成とされ、第 2分離手段は、目的音優勢の信号のスペクトルと第 2 の目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の 比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワーを、分離し て得られるスペクトルに帰属させる帯域選択 (最大レベル帯域選択: BS— MAX)を 行う構成とすることができる。
[0080] さらに、前述した音源分離システムにおいて、第 1分離手段は、目的音優勢の信号 のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、第 1の目的音劣勢の信号のスペクトルの 同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブトラクシヨン を行う構成とされ、第 2分離手段は、目的音優勢の信号のスぺ外ルの各周波数帯域
のパワーから、第 2の目的音劣勢の信号のスペクトルの同一の周波数帯域のパワー に係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う構成としてもよい。
[0081] く 3マイク · 3組合せタイプの発明〉 3個のマイクロフォンを用いて、マイクロフォンの 組合せを 3組作るタイプの発明
[0082] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離システムであって、三角形の各頂点位置に配置され た第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォンと、 3個のマイクロフォンの受音信 号を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音強調用の線形結合処理を行う ことにより目的音優勢の信号を生成する目的音優勢信号生成手段と、第 1および第 2 の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上で目的 音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対になる第 1の目的 音劣勢の信号を生成する第 1目的音劣勢信号生成手段と、第 1および第 3の 2個の マイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音抑制 用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対になる第 2の目的音劣勢 の信号を生成する第 2目的音劣勢信号生成手段と、目的音優勢信号生成手段により 生成されまたはその後の周波数解析で得られた目的音優勢の信号のスペクトルと第 1目的音劣勢信号生成手段により生成されまたはその後の周波数解析で得られた第 1の目的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて目的音を含む一方の側の音を分離す る第 1分離手段と、目的音優勢信号生成手段により生成されまたはその後の周波数 解析で得られた目的音優勢の信号のスペクトルと第 2目的音劣勢信号生成手段によ り生成されまたはその後の周波数解析で得られた第 2の目的音劣勢の信号のスぺク トルとを用いて目的音を含む他方の側の音を分離する第 2分離手段と、第 1分離手 段により分離された目的音を含む一方の側の音のスペクトルと第 2分離手段により分 離された目的音を含む他方の側の音のスペクトルとを用いて、これらのパワーを周波 数帯域毎に加算するか、または周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な 方のパワーを目的音のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理を行 う統合手段とを備えたことを特徴とするものである。
[0083] ここで、「三角形」は、直角二等辺三角形または略直角二等辺三角形、あるいはそ
れ以外の二等辺三角形または略二等辺三角形であることが好ましいが、二等辺三角 形および略二等辺三角形以外の三角形でもよい。
[0084] このような本発明の音源分離システム (例えば、後述する図 24の場合等)において は、 3個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上で目 的音強調用および目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信 号および第 1、第 2の目的音劣勢の信号を生成するので、目的音と妨害音との分離 に適した指向特性の制御を行うことが可能となる。
[0085] そして、このようにして指向特性の制御を行って生成された目的音優勢の信号のス ベクトルおよび第 1、第 2の目的音劣勢の信号のスペクトルを用いて分離処理を行う ので、目的音と妨害音とを精度よく分離することが可能となる。このため、前述した特 許文献 4の場合のように複数のマイクロフォンの固定的位置関係に起因する信号の マイクロフォン間音圧レベル差を用いて帯域選択を行う場合に比べ、分離性能を向 上させることが可會となる。
[0086] また、目的音強調用および目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより指向特 性を制御するので、独立成分分析 (ICA)を用いた分離処理の場合のように特定の 方向から到来する音の分離のみを行うのではなぐ不特定の方向から到来する音を 分離することが可能となる。
[0087] さらに、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少数のマイクロフォンでの音源 分離を実現することができるので、装置の小型化を図ることが可能となり、これらにより 前記目的が達成される。
[0088] そして、前述した音源分離システムにおいて、第 1および第 2のマイクロフォンは、目 的音到来方向に対して傾斜する方向に並べて配置され、第 1および第 3のマイクロフ オンは、目的音到来方向に対して第 1および第 2のマイクロフォンの傾斜方向とは反 対側に傾斜する方向に並べて配置され、目的音優勢信号生成手段は、時間領域上 または周波数領域上で、第 1のマイクロフォンの受音信号と、第 2および第 3のマイク 口フォンの受音信号にそれぞれ同一または異なる比例係数を乗じた値の和との差を とる構成とされ、第 1目的音劣勢信号生成手段は、時間領域上または周波数領域上 で、第 1および第 2のマイクロフォンの受音信号の差をとる構成とされ、第 2目的音劣
勢信号生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、第 1および第 3のマイクロ フォンの受音信号の差をとる構成とされて 、ることが望ま 、。
[0089] ここで、「第 2および第 3のマイクロフォンの受音信号にそれぞれ同一または異なる 比例係数を乗じた値の和」とは、 3つのマイクロフォンの配置位置力 第 1のマイクロフ オンの位置を頂点とする二等辺三角形である場合には、第 2および第 3のマイクロフ オンの受音信号にそれぞれ同一の比例係数を乗じた値の和であり、二等辺三角形で ない場合には、第 2および第 3のマイクロフォンの受音信号にそれぞれ異なる比例係 数を乗じた値の和である。
[0090] また、前述した音源分離システムにおいて、第 1分離手段は、目的音優勢の信号の スペクトルと第 1の目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パ ヮ一の大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパ ヮーを、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯域選択 (最大レベル帯域選択: B S— MAX)を行う構成とされ、第 2分離手段は、目的音優勢の信号のスペクトルと第 2 の目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の 比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワーを、分離し て得られるスペクトルに帰属させる帯域選択 (最大レベル帯域選択: BS— MAX)を 行う構成とすることができる。
[0091] さらに、前述した音源分離システムにおいて、第 1分離手段は、目的音優勢の信号 のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、第 1の目的音劣勢の信号のスペクトルの 同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブトラクシヨン を行う構成とされ、第 2分離手段は、目的音優勢の信号のスぺ外ルの各周波数帯域 のパワーから、第 2の目的音劣勢の信号のスペクトルの同一の周波数帯域のパワー に係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う構成としてもよい。
[0092] < 3マイク ·目的音到来方向直交面配置 · 2高感度領域統合タイプの発明 > 3個の マイクロフォンを目的音到来方向と直角または略直角をなす面上に配置し、 2つの高 感度領域を統合するタイプの発明
[0093] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離システムであって、目的音到来方向と直角または略
直角をなす面上で三角形の各頂点位置に配置された第 1、第 2、および第 3の合計 3 個のマイクロフォンと、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いてこれ らのマイクロフォン間を結ぶ線と直交する面に沿う第 1高感度領域を形成する第 1高 感度領域形成信号のスペクトルを生成する第 1高感度領域形成信号生成手段と、第 2および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いてこれらのマイクロフォン間を 結ぶ線と直交する面に沿う第 2高感度領域を形成する第 2高感度領域形成信号のス ベクトルを生成する第 2高感度領域形成信号生成手段と、第 1高感度領域形成信号 生成手段により生成された第 1高感度領域形成信号のスペクトルと第 2高感度領域 形成信号生成手段により生成された第 2高感度領域形成信号のスペクトルとを用い て第 1高感度領域と第 2高感度領域との共通部分に目的音を分離するための高感度 領域を形成する高感度領域統合手段とを備えたことを特徴とするものである。
[0094] このような本発明の音源分離システム (例えば、後述する図 31、図 35の場合等)に おいては、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて第 1高感度領 域を形成するとともに、第 2および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて第 2高感度領域を形成し、これらの共通部分に目的音を分離するための高感度領域を 形成するので、目的音と妨害音とを精度よく分離することが可能となる。
[0095] また、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少数のマイクロフォンでの音源分 離を実現することができるので、装置の小型化を図ることが可能となり、これらにより前 記目的が達成される。
[0096] < 3マイク ·目的音到来方向直交面配置 · 2高感度領域統合タイプの発明であって 、前述した 2マイク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明の処理を含む処理 を行うもの >
[0097] さらに、上記の音源分離システム(3マイク'目的音到来方向直交面配置 · 2高感度 領域統合タイプの発明)において、第 1高感度領域形成信号生成手段は、第 1およ び第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離システム(2マ イク ·目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)と同じ処理を行い、第 1高感度 領域形成信号のスペクトルとして、前述した音源分離システム(2マイク'目的音到来 方向直交配置'差分タイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同じ
スペクトルを生成する構成とされ、第 2高感度領域形成信号生成手段は、第 2および 第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離システム(2マイク •目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)と同じ処理を行い、第 2高感度領域 形成信号のスペクトルとして、前述した音源分離システム(2マイク'目的音到来方向 直交配置 ·差分タイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスぺ タトルを生成する構成とされ、高感度領域統合手段は、第 1高感度領域形成信号生 成手段により生成された第 1高感度領域形成信号のスペクトルと第 2高感度領域形 成信号生成手段により生成された第 2高感度領域形成信号のスペクトルとを用いて、 周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音のスペクトル として帰属させることによりスペクトル統合処理を行う構成とすることができる(後述す る図 31の場合等)。
そして、前述した音源分離システム(3マイク'目的音到来方向直交面配置 · 2高感 度領域統合タイプの発明)において、第 1高感度領域形成信号生成手段は、第 1お よび第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離システム(2 マイク ·目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)と同じ処理を行い、第 1高感 度領域形成信号のスペクトルとして、前述した音源分離システム (2マイク'目的音到 来方向直交配置'差分タイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同 じスペクトルを生成する構成とされ、第 2高感度領域形成信号生成手段は、第 2およ び第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離システム(2マ イク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明)と分離手段の統合手段による処 理を除いて同じ処理を行い、前述した音源分離システム (2マイク ·目的音到来方向 直交配置'差分タイプの発明)を構成する分離手段の統合手段に代えて、第 2高感 度領域を第 2のマイクロフォン側の領域または第 3のマイクロフォン側の領域のいず れカに制限する高感度領域制限手段を備えた構成とされ、この高感度領域制限手 段は、前述した音源分離システム (2マイク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの 発明)を構成する第 1目的音優勢信号生成手段で第 2のマイクロフォンの受音信号に 遅延処理が施されるとともに第 2目的音優勢信号生成手段で第 3のマイクロフォンの 受音信号に遅延処理が施された場合に、第 1分離手段により分離された目的音を含
む一方の側の音のスペクトルと第 2分離手段により分離された目的音を含む他方の 側の音のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数 帯域毎に行い、第 2のマイクロフォン側の領域に制限された第 2高感度領域を形成す る第 2高感度領域形成信号のスペクトルを生成するために、第 1分離手段により分離 された目的音を含む一方の側の音のスペクトルのパワーが第 2分離手段により分離さ れた目的音を含む他方の側の音のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域につ いて、その小さい方のパワーを、第 1分離手段により分離された目的音を含む一方の 側の音のスペクトルに帰属させる帯域選択 (最小レベル帯域選択: BS— MIN)を行う 力 または第 3のマイクロフォン側の領域に制限された第 2高感度領域を形成する第 2高感度領域形成信号のスペクトルを生成するために、第 2分離手段により分離され た目的音を含む他方の側の音のスペクトルのパワーが第 1分離手段により分離され た目的音を含む一方の側の音のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域につい て、その小さい方のパワーを、第 2分離手段により分離された目的音を含む他方の側 の音のスペクトルに帰属させる帯域選択 (最小レベル帯域選択: BS— MIN)を行う構 成とされ、高感度領域統合手段は、第 1高感度領域形成信号生成手段により生成さ れた第 1高感度領域形成信号のスペクトルと第 2高感度領域形成信号生成手段によ り生成された第 2高感度領域形成信号のスペクトルとを用いて、周波数帯域毎に各 パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音のスペクトルとして帰属させるこ とによりスペクトル統合処理を行う構成とすることができる(後述する図 35の場合等)。
[0099] また、上記において、高感度領域制限手段は、第 2高感度領域を第 2のマイクロフ オン側の領域または第 3のマイクロフォン側の領域のいずれに制限するのかを切替え 可能な構成としてもよい (後述する図 38参照)。
[0100] < 3マイク ·目的音到来方向直交面配置 · 3高感度領域統合タイプの発明 > 3個の マイクロフォンを目的音到来方向と直角または略直角をなす面上に配置し、 3つの高 感度領域を統合するタイプの発明
[0101] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離システムであって、目的音到来方向と直角または略 直角をなす面上で三角形の各頂点位置に配置された第 1、第 2、および第 3の合計 3
個のマイクロフォンと、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いてこれ らのマイクロフォン間を結ぶ線と直交する面に沿う第 1高感度領域を形成する第 1高 感度領域形成信号のスペクトルを生成する第 1高感度領域形成信号生成手段と、第 2および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いてこれらのマイクロフォン間を 結ぶ線と直交する面に沿う第 2高感度領域を形成する第 2高感度領域形成信号のス ベクトルを生成する第 2高感度領域形成信号生成手段と、第 1および第 3の 2個のマ イク口フォンの受音信号を用いてこれらのマイクロフォン間を結ぶ線と直交する面に 沿う第 3高感度領域を形成する第 3高感度領域形成信号のスペクトルを生成する第 3 高感度領域形成信号生成手段と、第 1高感度領域形成信号生成手段により生成さ れた第 1高感度領域形成信号のスペクトルと第 2高感度領域形成信号生成手段によ り生成された第 2高感度領域形成信号のスペクトルと第 3高感度領域形成信号生成 手段により生成された第 3高感度領域形成信号のスペクトルとを用いて第 1高感度領 域と第 2高感度領域と第 3高感度領域との共通部分に目的音を分離するための高感 度領域を形成する高感度領域統合手段とを備えたことを特徴とするものである。
[0102] このような本発明の音源分離システム (例えば、後述する図 40の場合等)において は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて第 1高感度領域を形 成するとともに、第 2および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて第 2高感 度領域を形成し、さらに、第 1および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて 第 3高感度領域を形成し、これらの共通部分に目的音を分離するための高感度領域 を形成するので、目的音と妨害音とを精度よく分離することが可能となる。
[0103] また、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少数のマイクロフォンでの音源分 離を実現することができるので、装置の小型化を図ることが可能となり、これらにより前 記目的が達成される。
[0104] < 3マイク ·目的音到来方向直交面配置 · 3高感度領域統合タイプの発明であって 、前述した 2マイク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明の処理を含む処理 を行うもの >
[0105] さらに、上記の音源分離システム(3マイク'目的音到来方向直交面配置 · 3高感度 領域統合タイプの発明)において、第 1高感度領域形成信号生成手段は、第 1およ
び第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離システム(2マ イク ·目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)と同じ処理を行い、第 1高感度 領域形成信号のスペクトルとして、前述した音源分離システム(2マイク'目的音到来 方向直交配置'差分タイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同じ スペクトルを生成する構成とされ、第 2高感度領域形成信号生成手段は、第 2および 第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離システム(2マイク •目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)と同じ処理を行い、第 2高感度領域 形成信号のスペクトルとして、前述した音源分離システム(2マイク'目的音到来方向 直交配置 ·差分タイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスぺ タトルを生成する構成とされ、第 3高感度領域形成信号生成手段は、第 1および第 3 の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離システム(2マイク'目 的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)と同じ処理を行い、第 3高感度領域形 成信号のスペクトルとして、前述した音源分離システム(2マイク'目的音到来方向直 交配置 ·差分タイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスぺタト ルを生成する構成とされ、高感度領域統合手段は、第 1高感度領域形成信号生成 手段により生成された第 1高感度領域形成信号のスペクトルと第 2高感度領域形成 信号生成手段により生成された第 2高感度領域形成信号のスペクトルと第 3高感度 領域形成信号生成手段により生成された第 3高感度領域形成信号のスペクトルとを 用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して最も劣勢なパワーを目的音のス ベクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理を行う構成とすることができる。 そして、前述した音源分離システム(3マイク'目的音到来方向直交面配置 · 3高感 度領域統合タイプの発明)において、第 1高感度領域形成信号生成手段は、第 1お よび第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離システム(2 マイク ·目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)と同じ処理を行い、第 1高感 度領域形成信号のスペクトルとして、前述した音源分離システム (2マイク'目的音到 来方向直交配置'差分タイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同 じスペクトルを生成する構成とされ、第 2高感度領域形成信号生成手段は、第 2およ び第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離システム(2マ
イク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明)と分離手段の統合手段による処 理を除いて同じ処理を行い、前述した音源分離システム (2マイク ·目的音到来方向 直交配置'差分タイプの発明)を構成する分離手段の統合手段に代えて、第 2高感 度領域を第 2のマイクロフォン側の領域または第 3のマイクロフォン側の領域のいず れカに制限する高感度領域制限手段を備えた構成とされ、この第 2高感度領域形成 信号生成手段の高感度領域制限手段は、前述した音源分離システム (2マイク'目的 音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)を構成する第 1目的音優勢信号生成手段 で第 2のマイクロフォンの受音信号に遅延処理が施されるとともに第 2目的音優勢信 号生成手段で第 3のマイクロフォンの受音信号に遅延処理が施された場合に、第 1 分離手段により分離された目的音を含む一方の側の音のスペクトルと第 2分離手段 により分離された目的音を含む他方の側の音のスペクトルとの間で同一の周波数帯 域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、第 2のマイクロフォン側の領域 に制限された第 2高感度領域を形成する第 2高感度領域形成信号のスペクトルを生 成するために、第 1分離手段により分離された目的音を含む一方の側の音のスぺタト ルのパワーが第 2分離手段により分離された目的音を含む他方の側の音のスぺタト ルのパワーよりも小さい周波数帯域について、その小さい方のパワーを、第 1分離手 段により分離された目的音を含む一方の側の音のスペクトルに帰属させる帯域選択( 最小レベル帯域選択: BS— MIN)を行うか、または第 3のマイクロフォン側の領域に 制限された第 2高感度領域を形成する第 2高感度領域形成信号のスペクトルを生成 するために、第 2分離手段により分離された目的音を含む他方の側の音のスペクトル のパワーが第 1分離手段により分離された目的音を含む一方の側の音のスペクトル のパワーよりも小さい周波数帯域について、その小さい方のパワーを、第 2分離手段 により分離された目的音を含む他方の側の音のスペクトルに帰属させる帯域選択 (最 小レベル帯域選択: BS MIN)を行う構成とされ、第 3高感度領域形成信号生成手 段は、第 1および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離 システム (2マイク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明)と分離手段の統合 手段による処理を除いて同じ処理を行い、前述した音源分離システム(2マイク'目的 音到来方向直交配置'差分タイプの発明)を構成する分離手段の統合手段に代えて
、第 3高感度領域を第 1のマイクロフォン側の領域または第 3のマイクロフォン側の領 域のいずれかに制限する高感度領域制限手段を備えた構成とされ、この第 3高感度 領域形成信号生成手段の高感度領域制限手段は、前述した音源分離システム (2マ イク ·目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)を構成する第 1目的音優勢信号 生成手段で第 1のマイクロフォンの受音信号に遅延処理が施されるとともに第 2目的 音優勢信号生成手段で第 3のマイクロフォンの受音信号に遅延処理が施された場合 に、第 1分離手段により分離された目的音を含む一方の側の音のスペクトルと前記第 2分離手段により分離された前記目的音を含む他方の側の音のスペクトルとの間で 同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行 、、第 1のマイクロ フォン側の領域に制限された第 3高感度領域を形成する第 3高感度領域形成信号の スペクトルを生成するために、第 1分離手段により分離された目的音を含む一方の側 の音のスペクトルのパワーが第 2分離手段により分離された目的音を含む他方の側 の音のスペクトルのパワーよりも小さ 、周波数帯域にっ 、て、その小さ!/、方のパワー を、第 1分離手段により分離された目的音を含む一方の側の音のスペクトルに帰属さ せる帯域選択 (最小レベル帯域選択: BS— MIN)を行うか、または第 3のマイクロフォ ン側の領域に制限された第 3高感度領域を形成する第 3高感度領域形成信号のス ベクトルを生成するために、第 2分離手段により分離された目的音を含む他方の側の 音のスペクトルのパワーが第 1分離手段により分離された目的音を含む一方の側の 音のスペクトルのパワーよりも小さ 、周波数帯域につ!、て、その小さ!/、方のパワーを 、第 2分離手段により分離された目的音を含む他方の側の音のスペクトルに帰属させ る帯域選択 (最小レベル帯域選択: BS - MIN)を行う構成とされ、高感度領域統合 手段は、第 1高感度領域形成信号生成手段により生成された第 1高感度領域形成信 号のスペクトルと第 2高感度領域形成信号生成手段により生成された第 2高感度領 域形成信号のスペクトルと第 3高感度領域形成信号生成手段により生成された第 3 高感度領域形成信号のスペクトルとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比 較して最も劣勢なパワーを目的音のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統 合処理を行う構成とすることができる (例えば、後述する図 40の場合等)。
< 3マイク · 2信号による制御用信号生成 ·対向妨害音抑圧制御タイプの発明であ
つて、前述した 2マイク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明の処理を含む 処理を行うもの >
[0108] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離システムであって、三角形の各頂点位置に配置され た第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォンと、第 1および第 2の 2個のマイク 口フォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対して直交する方向から到来する 直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交妨害音抑圧信号生成 手段と、第 2および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方 向に対向する方向から到来する対向妨害音を抑圧するための制御用の信号を生成 する対向妨害音抑圧制御用信号生成手段と、直交妨害音抑圧信号生成手段により 生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトルと対向妨害音抑圧制御用信号生成手 段により生成された制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パヮ 一の大小の比較を周波数帯域毎に行 1、、直交妨害音抑圧信号のスペクトルのパヮ 一が制御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域について、その小さ い方のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択 (最小レベル帯 域選択: BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる 対向妨害音のスペクトルを抑圧する対向妨害音抑圧手段とを備え、直交妨害音抑圧 信号生成手段は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述 した音源分離システム (2マイク'目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)と同 じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトルとして、前述した音源分離システム (2マイク ·目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)により分離して得られる目 的音のスペクトルと同じスペクトルを生成する構成とされ、対向妨害音抑圧制御用信 号生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、第 3のマイクロフォンの受音信 号に遅延処理を施した後の信号と、第 2のマイクロフォンの受音信号との差をとる制 御用目的音優勢信号生成手段を備えた構成とされていることを特徴とするものである
[0109] このような本発明の音源分離システム (例えば、後述する図 42の場合等)において は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて直交妨害音抑圧信号
を生成するとともに、第 2および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて対向 妨害音抑圧制御用信号を生成し、この制御用の信号を用いて直交妨害音抑圧信号 のスペクトルに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧するので、目的音と妨害音と を精度よく分離することが可能となる。
[0110] また、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少数のマイクロフォンでの音源分 離を実現することができるので、装置の小型化を図ることが可能となり、これらにより前 記目的が達成される。
[0111] < 3マイク · 3信号による制御用信号生成 ·対向妨害音抑圧制御タイプの発明であ つて、前述した 2マイク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明の処理を含む 処理を行うもの >
[0112] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離システムであって、三角形の各頂点位置に配置され た第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォンと、第 1および第 2の 2個のマイク 口フォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対して直交する方向から到来する 直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交妨害音抑圧信号生成 手段と、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到 来方向に対向する方向から到来する対向妨害音を抑圧するための制御用の信号を 生成する対向妨害音抑圧制御用信号生成手段と、直交妨害音抑圧信号生成手段 により生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトルと対向妨害音抑圧制御用信号生 成手段により生成された制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各 パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行 、、直交妨害音抑圧信号のスペクトルの パワーが制御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域について、その 小さい方のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択 (最小レべ ル帯域選択: BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含ま れる対向妨害音のスペクトルを抑圧する対向妨害音抑圧手段とを備え、直交妨害音 抑圧信号生成手段は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、 前述した音源分離システム (2マイク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明) と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトルとして、前述した音源分離シス
テム(2マイク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明)により分離して得られる 目的音のスペクトルと同じスペクトルを生成する構成とされ、対向妨害音抑圧制御用 信号生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、第 3のマイクロフォンの受音 信号に遅延処理を施した後の信号と、第 2のマイクロフォンの受音信号との差をとる 第 1制御用目的音優勢信号生成手段と、時間領域上または周波数領域上で、第 3の マイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号と、第 1のマイクロフォンの受 音信号との差をとる第 2制御用目的音優勢信号生成手段と、第 1制御用目的音優勢 信号生成手段により生成されまたはその後の周波数解析で得られた第 1の制御用の 目的音優勢の信号のスペクトルと第 2制御用目的音優勢信号生成手段により生成さ れまたはその後の周波数解析で得られた第 2の制御用の目的音優勢の信号のスぺ タトルとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを 制御用の目的音優勢の信号のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処 理を行う制御用信号統合手段とを備えた構成とされていることを特徴とするものであ る。
[0113] このような本発明の音源分離システム (例えば、後述する図 44の場合等)において は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて直交妨害音抑圧信号 を生成するとともに、第 1、第 2および第 3の 3個のマイクロフォンの受音信号を用いて 対向妨害音抑圧制御用信号を生成し、この制御用の信号を用いて直交妨害音抑圧 信号のスペクトルに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧するので、目的音と妨害 音とを精度よく分離することが可能となる。
[0114] また、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少数のマイクロフォンでの音源分 離を実現することができるので、装置の小型化を図ることが可能となり、これらにより前 記目的が達成される。
[0115] く 3マイク ·対向妨害音抑圧制御タイプの発明であって、前述した 2マイク ·目的音 到来方向直交配置 ·和差併用タイプの発明の処理を含む処理を行うもの >
[0116] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離システムであって、三角形の各頂点位置に配置され た第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォンと、第 1および第 2の 2個のマイク
口フォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対して直交する方向から到来する 直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交妨害音抑圧信号生成 手段と、第 2および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方 向に対向する方向から到来する対向妨害音を抑圧するための制御用の信号を生成 する対向妨害音抑圧制御用信号生成手段と、直交妨害音抑圧信号生成手段により 生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトルと対向妨害音抑圧制御用信号生成手 段により生成された制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パヮ 一の大小の比較を周波数帯域毎に行 1、、直交妨害音抑圧信号のスペクトルのパヮ 一が制御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域について、その小さ い方のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択 (最小レベル帯 域選択: BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる 対向妨害音のスペクトルを抑圧する対向妨害音抑圧手段とを備え、直交妨害音抑圧 信号生成手段は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述 した音源分離システム (2マイク'目的音到来方向直交配置 ·和差併用タイプの発明) と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトルとして、前述した音源分離シス テム(2マイク'目的音到来方向直交配置'和差併用タイプの発明)により分離して得 られる目的音のスペクトルと同じスペクトルを生成する構成とされ、対向妨害音抑圧 制御用信号生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、第 3のマイクロフォン の受音信号に遅延処理を施した後の信号と、第 2のマイクロフォンの受音信号との差 をとる制御用目的音優勢信号生成手段を備えた構成とされていることを特徴とするも のである。
[0117] このような本発明の音源分離システム (例えば、後述する図 46の場合等)において は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて直交妨害音抑圧信号 を生成するとともに、第 2および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて対向 妨害音抑圧制御用信号を生成し、この制御用の信号を用いて直交妨害音抑圧信号 のスペクトルに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧するので、目的音と妨害音と を精度よく分離することが可能となる。
[0118] また、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少数のマイクロフォンでの音源分
離を実現することができるので、装置の小型化を図ることが可能となり、これらにより前 記目的が達成される。
[0119] < 3マイク'対向妨害音抑圧制御タイプの発明であって、前述した 3マイク · 2組合せ タイプの発明の処理を含む処理を行うもの >
[0120] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離システムであって、三角形の各頂点位置に配置され た第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォンと、第 1、第 2、および第 3の 3個 のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対して直交する方向から 到来する直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交妨害音抑圧 信号生成手段と、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的 音到来方向に対向する方向から到来する対向妨害音を抑圧するための制御用の信 号を生成する対向妨害音抑圧制御用信号生成手段と、直交妨害音抑圧信号生成 手段により生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトルと対向妨害音抑圧制御用信 号生成手段により生成された制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域 の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行 、、直交妨害音抑圧信号のスぺタト ルのパワーが制御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域について、 その小さい方のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択 (最小 レベル帯域選択: BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧信号のスペクトルに 含まれる対向妨害音のスぺ外ルを抑圧する対向妨害音抑圧手段とを備え、直交妨 害音抑圧信号生成手段は、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォンの受音信号 を用いて、前述した音源分離システム(3マイク · 2組合せタイプの発明)と同じ処理を 行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトルとして、前述した音源分離システム(3マイク •2組合せタイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスペクトル を生成する構成とされ、対向妨害音抑圧制御用信号生成手段は、時間領域上また は周波数領域上で、第 2のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号 と、第 1のマイクロフォンの受音信号との差をとる制御用目的音優勢信号生成手段を 備えた構成とされて ヽることを特徴とするものである。
[0121] このような本発明の音源分離システム (例えば、後述する図 48の場合等)において
は、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォンの受音信号を用いて直交妨害音抑 圧信号を生成するとともに、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用い て対向妨害音抑圧制御用信号を生成し、この制御用の信号を用いて直交妨害音抑 圧信号のスペクトルに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧するので、目的音と妨 害音とを精度よく分離することが可能となる。
[0122] また、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少数のマイクロフォンでの音源分 離を実現することができるので、装置の小型化を図ることが可能となり、これらにより前 記目的が達成される。
[0123] < 4マイク'対向妨害音抑圧制御タイプの発明であって、前述した 4マイク · 2組合せ タイプの発明の処理を含む処理を行うもの >
[0124] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離システムであって、互いに交差する第 1の方向および 第 2の方向のそれぞれに 2個ずつ間隔を置いて並べて配置された合計 4個のマイク 口フォンと、これらの 4個のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対 して直交する方向から到来する直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成 する直交妨害音抑圧信号生成手段と、 4個のマイクロフォンのうちの第 1の方向に並 ベて配置された 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対向 する方向から到来する対向妨害音を抑圧するための制御用の信号を生成する対向 妨害音抑圧制御用信号生成手段と、直交妨害音抑圧信号生成手段により生成され た直交妨害音抑圧信号のスペクトルと対向妨害音抑圧制御用信号生成手段により 生成された制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小 の比較を周波数帯域毎に行い、前記直交妨害音抑圧信号のスペクトルのパワーが 前記制御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域について、その小さ い方のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択 (最小レベル帯 域選択: BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる 対向妨害音のスペクトルを抑圧する対向妨害音抑圧手段とを備え、直交妨害音抑圧 信号生成手段は、 4個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離シス テム (4マイク · 2糸且合せタイプの発明)と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のス
ベクトルとして、前述した音源分離システム (4マイク · 2組合せタイプの発明)により分 離して得られる目的音のスペクトルと同じスペクトルを生成する構成とされ、対向妨害 音抑圧制御用信号生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、第 1の方向に 並べて配置された 2個のマイクロフォンのうちの対向妨害音側のマイクロフォンの受音 信号に遅延処理を施した後の信号と、目的音側のマイクロフォンの受音信号との差を とる制御用目的音優勢信号生成手段を備えた構成とされていることを特徴とするもの である。
[0125] このような本発明の音源分離システム (例えば、後述する図 50の場合等)において は、 4個のマイクロフォンの受音信号を用いて直交妨害音抑圧信号を生成するととも に、第 1の方向に並べて配置された 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて対向妨 害音抑圧制御用信号を生成し、この制御用の信号を用いて直交妨害音抑圧信号の スペクトルに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧するので、目的音と妨害音とを 精度よく分離することが可能となる。
[0126] また、使用するマイクロフォンの個数は 4個であり、少数のマイクロフォンでの音源分 離を実現することができるので、装置の小型化を図ることが可能となり、これらにより前 記目的が達成される。
[0127] < 4マイク'対向妨害音抑圧制御タイプの発明であって、前述した 4マイク · 3組合せ タイプの発明の処理を含む処理を行うもの >
[0128] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離システムであって、四角形の各頂点位置に配置され た第 1、第 2、第 3、および第 4の合計 4個のマイクロフォンと、これらの 4個のマイクロフ オンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対して直交する方向から到来する直交 妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交妨害音抑圧信号生成手段 と、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対 向する方向から到来する対向妨害音を抑圧するための制御用の信号を生成する対 向妨害音抑圧制御用信号生成手段と、直交妨害音抑圧信号生成手段により生成さ れた直交妨害音抑圧信号のスペクトルと対向妨害音抑圧制御用信号生成手段によ り生成された制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大
小の比較を周波数帯域毎に行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトルのパワーが制 御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さ 、周波数帯域にっ 、て、その小さ 、方の パワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択 (最小レベル帯域選 択: BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向 妨害音のスペクトルを抑圧する対向妨害音抑圧手段とを備え、直交妨害音抑圧信号 生成手段は、 4個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離システム ( 4マイク · 3組合せタイプの発明)と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスぺタト ルとして、前述した音源分離システム (4マイク · 3組合せタイプの発明)により分離して 得られる目的音のスペクトルと同じスペクトルを生成する構成とされ、対向妨害音抑 圧制御用信号生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、第 2のマイクロフォ ンの受音信号に遅延処理を施した後の信号と、第 1のマイクロフォンの受音信号との 差をとる制御用目的音優勢信号生成手段を備えた構成とされていることを特徴とする ものである。
[0129] このような本発明の音源分離システム (例えば、後述する図 52の場合等)において は、 4個のマイクロフォンの受音信号を用いて直交妨害音抑圧信号を生成するととも に、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて対向妨害音抑圧制御 用信号を生成し、この制御用の信号を用いて直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含 まれる対向妨害音のスぺ外ルを抑圧するので、目的音と妨害音とを精度よく分離す ることが可能となる。
[0130] また、使用するマイクロフォンの個数は 4個であり、少数のマイクロフォンでの音源分 離を実現することができるので、装置の小型化を図ることが可能となり、これらにより前 記目的が達成される。
[0131] く 3マイク'対向妨害音抑圧制御タイプの発明であって、前述した 3マイク · 3組合せ タイプの発明の処理を含む処理を行うもの >
[0132] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離システムであって、三角形の各頂点位置に配置され た第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォンと、第 1、第 2、および第 3の 3個 のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対して直交する方向から
到来する直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交妨害音抑圧 信号生成手段と、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォンの受音信号を用いて、 目的音到来方向に対向する方向から到来する対向妨害音を抑圧するための制御用 の信号を生成する対向妨害音抑圧制御用信号生成手段と、直交妨害音抑圧信号 生成手段により生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトルと対向妨害音抑圧制御 用信号生成手段により生成された制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数 帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、直交妨害音抑圧信号のスぺ タトルのパワーが制御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域につい て、その小さい方のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択( 最小レベル帯域選択: BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧信号のスぺタト ルに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧する対向妨害音抑圧手段とを備え、直 交妨害音抑圧信号生成手段は、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォンの受音 信号を用いて、前述した音源分離システム(3マイク · 3組合せタイプの発明)と同じ処 理を行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトルとして、前述した音源分離システム(3マ イク · 3組合せタイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスぺタト ルを生成する構成とされ、対向妨害音抑圧制御用信号生成手段は、時間領域上ま たは周波数領域上で、第 2のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信 号と、第 1のマイクロフォンの受音信号との差をとる第 1制御用目的音優勢信号生成 手段と、時間領域上または周波数領域上で、第 3のマイクロフォンの受音信号に遅延 処理を施した後の信号と、第 1のマイクロフォンの受音信号との差をとる第 2制御用目 的音優勢信号生成手段と、第 1制御用目的音優勢信号生成手段により生成されまた はその後の周波数解析で得られた第 1の制御用の目的音優勢の信号のスペクトルと 第 2制御用目的音優勢信号生成手段により生成されまたはその後の周波数解析で 得られた第 2の制御用の目的音優勢の信号のスぺ外ルとを用いて、周波数帯域毎 に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを制御用の目的音優勢の信号のス ベクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理を行う制御用信号統合手段と を備えた構成とされて ヽることを特徴とするものである。
このような本発明の音源分離システム (例えば、後述する図 54の場合等)において
は、 3個のマイクロフォンの受音信号を用いて直交妨害音抑圧信号を生成するととも に、 3個のマイクロフォンの受音信号を用いて対向妨害音抑圧制御用信号を生成し、 この制御用の信号を用いて直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨害 音のスペクトルを抑圧するので、目的音と妨害音とを精度よく分離することが可能とな る。
[0134] また、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少数のマイクロフォンでの音源分 離を実現することができるので、装置の小型化を図ることが可能となり、これらにより前 記目的が達成される。
[0135] さらに、次のような構成 (例えば、後述する図 56の場合等)としてもよい。すなわち、 本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来する妨害 音とを分離する音源分離システムであって、三角形の各頂点位置に配置された第 1、 第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォンと、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイク 口フォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対して直交する方向から到来する 直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交妨害音抑圧信号生成 手段と、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到 来方向に対向する方向から到来する対向妨害音を抑圧するための制御用の信号を 生成する対向妨害音抑圧制御用信号生成手段と、直交妨害音抑圧信号生成手段 により生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトルと対向妨害音抑圧制御用信号生 成手段により生成された制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各 パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行 、、直交妨害音抑圧信号のスペクトルの パワーが制御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域について、その 小さい方のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択 (最小レべ ル帯域選択: BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含ま れる対向妨害音のスペクトルを抑圧する対向妨害音抑圧手段とを備え、直交妨害音 抑圧信号生成手段は、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォンの受音信号を用 V、て、前述した音源分離システム(3マイク · 3組合せタイプの発明)と同じ処理を行 ヽ 、直交妨害音抑圧信号のスペクトルとして、前述した音源分離システム(3マイク · 3組 合せタイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスペクトルを生
成する構成とされ、対向妨害音抑圧制御用信号生成手段は、時間領域上または周 波数領域上で、第 2および第 3のマイクロフォンの受音信号にそれぞれ同一または異 なる比例係数を乗じた値の和の信号に遅延処理を施した後の信号と、第 1のマイクロ フォンの受音信号との差をとる制御用目的音優勢信号生成手段を備えた構成とされ て ヽることを特徴とするものである。
[0136] <多次元帯域選択を行う発明 >
[0137] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離システムであって、複数のマイクロフォンの受音信号 を用いて、それぞれ異なる指向特性を有する複数の信号のスペクトルの組合せを 2 組以上生成する複数の異指向特性信号群生成手段と、これらの各異指向特性信号 群生成手段によりそれぞれ生成された 2組以上の複数の信号のスペクトルの組合せ を用いて、各組合せ内のスペクトル間のパワーの大小関係が各組合せ毎にそれぞれ 定められた複数の条件を同時に満たす力否力を各周波数帯域毎に判断し、複数の 条件を同時に満たす周波数帯域について、予め選択されたスペクトルのパワーを、 分離する目的音のスペクトルとして帰属させる多次元帯域選択 (BS— MultiD)を行 う高感度領域形成手段とを備えたことを特徴とするものである。
[0138] このような本発明の音源分離システム (例えば、後述する図 58、図 59の場合等)に おいては、多次元帯域選択 (BS— MultiD)を行うので、目的音と妨害音とを精度よ く分離することが可能となる。
[0139] また、少数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型 化を図ることが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
[0140] さらに、前述した音源分離システム (多次元帯域選択を行う発明)において、各異指 向特性信号群生成手段は、それぞれ複数のマイクロフォンの受音信号を用いて、目 的音優勢の信号のスペクトルおよび目的音劣勢の信号のスペクトルを生成する構成 とされ、高感度領域形成手段は、各組合せ毎の条件を、それぞれ目的音優勢の信 号のスペクトルのパワーが目的音劣勢の信号のスペクトルのパワーよりも大きいという 条件とし、これらの条件を同時に満たす力否力を各周波数帯域毎に判断する構成と することができる。
[0141] < 2次元帯域選択を行う発明 >
[0142] より具体的には、 2次元帯域選択を行う発明として、三角形の各頂点位置に配置さ れた第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォンを備え、第 1の異指向特性信 号群生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、第 1のマイクロフォンの受音 信号と、第 2のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号との差をとつ て第 1の目的音優勢の信号を生成する第 1目的音優勢信号生成手段と、時間領域 上または周波数領域上で、第 2のマイクロフォンの受音信号と、第 1のマイクロフォン の受音信号に遅延処理を施した後の信号との差をとつて第 2の目的音優勢の信号を 生成する第 2目的音優勢信号生成手段と、時間領域上または周波数領域上で、第 1 、第 2のマイクロフォンの受音信号の差をとる目的音劣勢信号生成手段と、第 1目的 音優勢信号生成手段により生成されまたはその後の周波数解析で得られた第 1の目 的音優勢の信号のスペクトルと第 2目的音優勢信号生成手段により生成されまたは その後の周波数解析で得られた第 2の目的音優勢の信号のスペクトルとを用いて、 周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音優勢の信号 のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理を行う統合手段とを備えて 構成され、第 2の異指向特性信号群生成手段は、時間領域上または周波数領域上 で、第 3のマイクロフォンの受音信号と、第 2のマイクロフォンの受音信号に遅延処理 を施した後の信号との差をとつて第 1の目的音優勢の信号を生成する第 1目的音優 勢信号生成手段と、時間領域上または周波数領域上で、第 2のマイクロフォンの受音 信号と、第 3のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号との差をとつ て第 2の目的音優勢の信号を生成する第 2目的音優勢信号生成手段と、時間領域 上または周波数領域上で、第 2、第 3のマイクロフォンの受音信号の差をとる目的音 劣勢信号生成手段と、第 1目的音優勢信号生成手段により生成されまたはその後の 周波数解析で得られた第 1の目的音優勢の信号のスぺ外ルと第 2目的音優勢信号 生成手段により生成されまたはその後の周波数解析で得られた第 2の目的音優勢の 信号のスペクトルとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方 のパワーを目的音優勢の信号のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合 処理を行う統合手段とを備えて構成され、高感度領域形成手段は、第 1または第 2の
いずれかの異指向特性信号群生成手段により生成された目的音優勢の信号のスぺ タトルのパワーを、分離する目的音のスペクトルとして帰属させる 2次元帯域選択を行 う構成を採用することができる(例えば、後述する図 58の場合等)。
[0143] < 3次元帯域選択を行う発明 >
[0144] また、 3次元帯域選択を行う発明として、三角形の各頂点位置に配置された第 1、 第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォンを備え、第 1の異指向特性信号群生成手 段は、時間領域上または周波数領域上で、第 1のマイクロフォンの受音信号と、第 2 のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号との差をとつて第 1の目的 音優勢の信号を生成する第 1目的音優勢信号生成手段と、時間領域上または周波 数領域上で、第 2のマイクロフォンの受音信号と、第 1のマイクロフォンの受音信号に 遅延処理を施した後の信号との差をとつて第 2の目的音優勢の信号を生成する第 2 目的音優勢信号生成手段と、時間領域上または周波数領域上で、第 1、第 2のマイ クロフオンの受音信号の差をとる目的音劣勢信号生成手段と、第 1目的音優勢信号 生成手段により生成されまたはその後の周波数解析で得られた第 1の目的音優勢の 信号のスペクトルと第 2目的音優勢信号生成手段により生成されまたはその後の周 波数解析で得られた第 2の目的音優勢の信号のスぺ外ルとを用いて、周波数帯域 毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音優勢の信号のスペクトル として帰属させることによりスペクトル統合処理を行う統合手段とを備えて構成され、 第 2の異指向特性信号群生成手段は、時間領域上または周波数領域上で、第 3の マイクロフォンの受音信号と、第 2のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後 の信号との差をとつて第 1の目的音優勢の信号を生成する第 1目的音優勢信号生成 手段と、時間領域上または周波数領域上で、第 2のマイクロフォンの受音信号と、第 3 のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号との差をとつて第 2の目的 音優勢の信号を生成する第 2目的音優勢信号生成手段と、時間領域上または周波 数領域上で、第 2、第 3のマイクロフォンの受音信号の差をとる目的音劣勢信号生成 手段と、第 1目的音優勢信号生成手段により生成されまたはその後の周波数解析で 得られた第 1の目的音優勢の信号のスぺ外ルと第 2目的音優勢信号生成手段により 生成されまたはその後の周波数解析で得られた第 2の目的音優勢の信号のスぺタト
ルとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的 音優勢の信号のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理を行う統合 手段とを備えて構成され、第 3の異指向特性信号群生成手段は、時間領域上または 周波数領域上で、第 3のマイクロフォンの受音信号と、第 1のマイクロフォンの受音信 号に遅延処理を施した後の信号との差をとつて第 1の目的音優勢の信号を生成する 第 1目的音優勢信号生成手段と、時間領域上または周波数領域上で、第 1のマイク 口フォンの受音信号と、第 3のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信 号との差をとつて第 2の目的音優勢の信号を生成する第 2目的音優勢信号生成手段 と、時間領域上または周波数領域上で、第 1、第 3のマイクロフォンの受音信号の差 をとる目的音劣勢信号生成手段と、第 1目的音優勢信号生成手段により生成されま たはその後の周波数解析で得られた第 1の目的音優勢の信号のスペクトルと第 2目 的音優勢信号生成手段により生成されまたはその後の周波数解析で得られた第 2の 目的音優勢の信号のスペクトルとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較 して劣勢な方のパワーを目的音優勢の信号のスペクトルとして帰属させることによりス ベクトル統合処理を行う統合手段とを備えて構成され、高感度領域形成手段は、第 1 、第 2、または第 3のいずれかの異指向特性信号群生成手段により生成された目的 音優勢の信号のスペクトルのパワーを、分離する目的音のスペクトルとして帰属させ る 3次元帯域選択を行う構成を採用することができる (例えば、後述する図 59の場合 等)。
[0145] <サンプリング周期の整数倍の遅延を与える発明 >
[0146] そして、以上に述べた音源分離システムにおいて、対になる 2つの信号のうちの一 方の信号に遅延処理を施した後の信号と、他方の信号との差をとる処理を行う場合 に、遅延処理は、時間領域上または周波数領域上で、サンプリング周期の整数倍の 遅延を与える処理であることが望まし 、。
[0147] このようにサンプリング周期の整数倍の遅延を与える構成とした場合には、演算数 の多いデジタルフィルタによる遅延演算を不要とすることが可能となるうえ、対になる 2つの信号の双方に大きな遅延を与える処理を不要とすることが可能となる。
[0148] <共通事項 >
[0149] また、以上に述べた音源分離システムにおいて、マイクロフォンとしては、無指向性 または略無指向性のマイクロフォンを用いることができる。
[0150] < <音源分離方法の発明 > >
そして、以上に述べた本発明の音源分離システムを実現するための音源分離方法 として、以下のような本発明の音源分離方法が挙げられる。
[0151] < 2マイクタイプの発明 > 2個のマイクロフォンを用いるタイプの発明
[0152] すなわち、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到 来する妨害音とを分離する音源分離方法であって、間隔を置いて 2個のマイクロフォ ンを配置しておき、これらの 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上ま たは周波数領域上で目的音強調用の線形結合処理を行うことにより少なくとも 1つの 目的音優勢の信号を生成するとともに、 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて時 間領域上または周波数領域上で目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的 音優勢の信号と対になる少なくとも 1つの目的音劣勢の信号を生成し、その後、目的 音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて目的音と妨害 音とを分離することを特徴とするものである。
[0153] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0154] < 2マイク ·目的音到来方向平行配置タイプの発明 > 2個のマイクロフォンを目的音 到来方向またはこの方向と略同じ方向に並べて配置して用いるタイプの発明
[0155] より具体的には、上述した音源分離方法において、 2個のマイクロフォンを、目的音 到来方向またはこの方向と略同じ方向に並べて配置しておき、目的音優勢の信号を 生成する際には、時間領域上または周波数領域上で、 2個のマイクロフォンのうちの 目的音の音源に近い側に配置された一方のマイクロフォンの受音信号と、目的音の 音源力 遠い側に配置された他方のマイクロフォンの受音信号との差をとり、目的音 劣勢の信号を生成する際には、時間領域上または周波数領域上で、一方のマイクロ フォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号と、他方のマイクロフォンの受音信号 との差をとることができる。
[0156] また、上記のように 2個のマイクロフォンを目的音到来方向またはこの方向と略同じ
方向に並べて配置する場合において、目的音と妨害音とを分離する際には、目的音 優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯 域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大き
V、方のパワーを、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯域選択を行うことができ る。
[0157] さらに、前述した 2個のマイクロフォンを目的音到来方向またはこの方向と略同じ方 向に並べて配置する場合において、目的音と妨害音とを分離する際には、目的音優 勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、目的音劣勢の信号のスぺタト ルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブトラクシ ヨンを行ってもよ ヽ。
[0158] そして、前述した 2個のマイクロフォンを目的音到来方向またはこの方向と略同じ方 向に並べて配置する場合において、分離対象とする目的音を、通常モードの目的音 と、この目的音と反対方向から到来する切替モードの目的音とで切り替えるために、 通常モードでは、一方のマイクロフォンを通常モードの目的音の音源に近い側に配 置し、他方のマイクロフォンを通常モードの目的音の音源から遠い側に配置し、切替 モードでは、他方のマイクロフォンを切替モードの目的音の音源に近い側に配置し、 一方のマイクロフォンを切替モードの目的音の音源から遠い側に配置し、目的音劣 勢信号を生成する際には、通常モードでは、時間領域上または周波数領域上で、一 方のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号と、他方のマイクロフォ ンの受音信号との差をとつて第 1の目的音劣勢の信号を生成し、切替モードでは、時 間領域上または周波数領域上で、他方のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施 した後の信号と、一方のマイクロフォンの受音信号との差をとつて第 2の目的音劣勢 の信号を生成し、目的音と妨害音とを分離する際には、目的音劣勢の信号として、通 常モードでは、第 1の目的音劣勢の信号を用い、切替モードでは、第 2の目的音劣 勢の信号を用いることが望ま U、。
[0159] また、前述した 2個のマイクロフォンを目的音到来方向またはこの方向と略同じ方向 に並べて配置する場合において、目的音劣勢の信号を生成する際には、遅延処理 を施す対象となるマイクロフォンの受音信号に対し、時間領域上または周波数領域
上で、 2個のマイクロフォンの間隔の音波伝播時間と同等または略同等な時間の遅 延を与えることができる。
[0160] さらに、前述した 2個のマイクロフォンを目的音到来方向またはこの方向と略同じ方 向に並べて配置する場合において、目的音劣勢の信号を生成する際には、遅延処 理を施す対象となるマイクロフォンの受音信号に対し、時間領域上または周波数領 域上で、 2個のマイクロフォンの間隔の音波伝播時間よりも短い時間の遅延を与えて ちょい。
[0161] そして、前述した 2個のマイクロフォンを目的音到来方向またはこの方向と略同じ方 向に並べて配置する場合において、 2個のマイクロフォンを、携帯機器の操作部およ び Zまたは画面表示部が設けられた表面側およびこれと反対の裏面側の各対応位 置に 1個ずつ設けるようにしてもよい。
[0162] また、上記のように 2個のマイクロフォンを携帯機器の表裏面に 1個ずつ設ける場合 において、携帯機器は、不使用時には折り畳まれて閉じられ、使用時に開かれる折り 畳み式の携帯電話機であり、 2個のマイクロフォンの設置間隔を携帯電話機の開閉 操作に連動して変化させ、開いたときの設置間隔を閉じているときの設置間隔よりも 大さくするようにしてちょい。
[0163] さらに、上記のように 2個のマイクロフォンを携帯機器の表裏面に 1個ずつ設ける場 合において、 2個のマイクロフォンを、携帯機器の表裏面と平行な軸を中心に回転自 在に取り付けられた回転支持部材の両側の端部に設け、この回転支持部材を、不使 用時には携帯機器の表裏面と平行または略平行な状態として収納し、使用時に携帯 機器の表裏面と直交または略直交する状態としてもょ ヽ。
[0164] < 2マイク'目的音到来方向直交配置 ·和差併用タイプの発明 > 2個のマイクロフォ ンを目的音到来方向と直角または略直角をなす方向に並べて配置し、受音信号の 和と差分とを用いるタイプの発明
[0165] また、以上のように 2個のマイクロフォンを目的音到来方向またはこの方向と略同じ 方向に並べて配置する他に、次のようにすることができる。すなわち、前述した音源 分離方法において、 2個のマイクロフォンを、目的音到来方向と直角または略直角を なす方向に並べて配置しておき、目的音優勢の信号を生成する際には、時間領域
上または周波数領域上で、 2個のマイクロフォンの受音信号の和をとり、目的音劣勢 の信号を生成する際には、時間領域上または周波数領域上で、 2個のマイクロフォン の受音信号の差をとることができる。
[0166] さらに、上記のように 2個のマイクロフォンを目的音到来方向と直角または略直角を なす方向に並べて配置し、 2個のマイクロフォンの受音信号の和をとつて目的音優勢 の信号を生成する場合において、目的音と妨害音とを分離する際には、目的音優勢 の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で、少なくとも一方のスぺ タトルについて周波数に依存する係数を乗じたうえで同一の周波数帯域の各パワー の大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワー を、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯域選択を行うようにすることができる。
[0167] また、前述した上記のように 2個のマイクロフォンを目的音到来方向と直角または略 直角をなす方向に並べて配置し、 2個のマイクロフォンの受音信号の和をとつて目的 音優勢の信号を生成する場合において、目的音と妨害音とを分離する際には、目的 音優勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、目的音劣勢の信号のスぺ タトルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブトラ クシヨンを行ってもよい。
[0168] < 2マイク'目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明 > 2個のマイクロフォンを 目的音到来方向と直角または略直角をなす方向に並べて配置し、受音信号の差分 を用い、和を用いないタイプの発明
[0169] また、以上のように 2個のマイクロフォンを目的音到来方向と直角または略直角をな す方向に並べて配置し、 2個のマイクロフォンの受音信号の和をとつて目的音優勢の 信号を生成する他に、次のようにすることができる。すなわち、前述した音源分離方 法において、 2個のマイクロフォンを、目的音到来方向と直角または略直角をなす方 向に並べて配置しておき、目的音優勢の信号を生成する際には、時間領域上または 周波数領域上で、 2個のマイクロフォンのうちの一方のマイクロフォンの受音信号と、 他方のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号との差をとつて第 1の 目的音優勢の信号を生成するとともに、時間領域上または周波数領域上で、他方の マイクロフォンの受音信号と、一方のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した
後の信号との差をとつて第 2の目的音優勢の信号を生成し、 目的音劣勢の信号を生 成する際には、時間領域上または周波数領域上で、前記 2個のマイクロフォンの受音 信号の差をとることができる。
[0170] さらに、上記のように 2個のマイクロフォンを目的音到来方向と直角または略直角を なす方向に並べて配置し、第 1および第 2の 2つの目的音優勢の信号を生成する場 合において、 目的音と前記妨害音とを分離する際には、第 1の目的音優勢の信号の スペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワー の大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワー を、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯域選択を行って目的音を含む一方の 側の音を分離するとともに、第 2の目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信 号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域 毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワーを、分離して得られるスぺタト ルに帰属させる帯域選択を行って目的音を含む他方の側の音を分離し、その後、 目 的音を含む一方の側の音のスペクトルと目的音を含む他方の側の音のスペクトルとを 用いて、これらのパワーを周波数帯域毎に加算するか、または周波数帯域毎に各パ ヮ一の大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音のスペクトルとして帰属させること によりスペクトル統合処理を行うことができる。
[0171] そして、上記のように 2個のマイクロフォンを目的音到来方向と直角または略直角を なす方向に並べて配置し、第 1および第 2の 2つの目的音優勢の信号を生成する場 合において、 目的音と前記妨害音とを分離する際には、第 1の目的音優勢の信号の スペクトルの各周波数帯域のパワーから、 目的音劣勢の信号のスペクトルの同一の 周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブトラクシヨンを行つ て目的音を含む一方の側の音を分離するとともに、第 2の目的音優勢の信号のスぺ タトルの各周波数帯域のパワーから、 目的音劣勢の信号のスペクトルの同一の周波 数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブトラクシヨンを行って目 的音を含む他方の側の音を分離し、その後、 目的音を含む一方の側の音のスぺタト ルと目的音を含む他方の側の音のスペクトルとを用いて、これらのパワーを周波数帯 域毎に加算するか、または周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方の
パワーを目的音のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理を行って ちょい。
[0172] く 3マイク · 2組合せタイプの発明〉 3個のマイクロフォンを用いて、マイクロフォンの 組合せを 2組作るタイプの発明
[0173] 本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来する妨害 音とを分離する音源分離方法であって、第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロ フォンを三角形の各頂点位置に配置しておき、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン の受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音強調用の線形結合 処理を行うことにより少なくとも 1つの目的音優勢の信号を生成するとともに、第 1およ び第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上 で目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対になる少な くとも 1つの目的音劣勢の信号を生成し、その後、目的音優勢の信号のスペクトルと 目的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて目的音と妨害音とを分離することを特徴と するものである。
[0174] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0175] そして、前述した音源分離方法において、第 1および第 2のマイクロフォンを、目的 音到来方向またはこの方向と略同じ方向に並べて配置しておくとともに、第 1および 第 3のマイクロフォンを、目的音到来方向と直角または略直角をなす方向に並べて配 置しておき、目的音優勢の信号を生成する際には、時間領域上または周波数領域 上で、第 1のマイクロフォンの受音信号と、第 2のマイクロフォンの受音信号との差をと り、目的音劣勢の信号を生成する際には、時間領域上または周波数領域上で、第 1 のマイクロフォンの受音信号と、第 3のマイクロフォンの受音信号との差をとることが望 ましい。
[0176] また、前述した音源分離方法において、目的音と妨害音とを分離する際には、目的 音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数 帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大 き ヽ方のパワーを、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯域選択を行うようにし
てもよい。
[0177] さらに、前述した音源分離方法において、目的音と妨害音とを分離する際には、目 的音優勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、目的音劣勢の信号のス ベクトルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブト ラタシヨンを行ってもよい。
[0178] く 4マイク · 2組合せタイプの発明〉 4個のマイクロフォンを用いて、マイクロフォンの 組合せを 2組作るタイプの発明
[0179] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離方法であって、合計 4個のマイクロフォンを互いに交 差する第 1の方向および第 2の方向のそれぞれに 2個ずつ間隔を置いて並べて配置 しておき、これらの 4個のマイクロフォンのうちの第 1の方向に並べて配置された 2個の マイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音強調 用の線形結合処理を行うことにより少なくとも 1つの目的音優勢の信号を生成するとと もに、 4個のマイクロフォンのうちの第 2の方向に並べて配置された 2個のマイクロフォ ンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音抑制用の線形結 合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対になる少なくとも 1つの目的音劣勢の 信号を生成し、その後、目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスぺ タトルとを用いて目的音と妨害音とを分離することを特徴とするものである。
[0180] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0181] また、前述した音源分離方法において、第 1の方向を、目的音到来方向またはこの 方向と略同じ方向とし、第 2の方向を、目的音到来方向と直角または略直角をなす方 向とし、目的音優勢の信号を生成する際には、時間領域上または周波数領域上で、 第 1の方向に並べて配置された 2個のマイクロフォンの受音信号の差をとり、目的音 劣勢の信号を生成する際には、時間領域上または周波数領域上で、第 2の方向に 並べて配置された 2個のマイクロフォンの受音信号の差をとることが望ましい。
[0182] さらに、前述した音源分離方法において、目的音と妨害音とを分離する際には、目 的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波
数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で 大き 、方のパワーを、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯域選択を行うように してちよい。
[0183] そして、前述した音源分離方法において、目的音と妨害音とを分離する際には、目 的音優勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、目的音劣勢の信号のス ベクトルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるスぺクトラル 'サブト ラタシヨンを行ってもよい。
[0184] く 4マイク · 3組合せタイプの発明〉 4個のマイクロフォンを用いて、マイクロフォンの 組合せを 3組作るタイプの発明
[0185] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離方法であって、第 1、第 2、第 3、および第 4の合計 4 個のマイクロフォンを四角形の各頂点位置に配置しておき、第 1および第 2の 2個の マイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音強調 用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号を生成するとともに、第 1およ び第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上 で目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対になる第 1 の目的音劣勢の信号を生成し、さらに第 1および第 4の 2個のマイクロフォンの受音信 号を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音抑制用の線形結合処理を行う ことにより目的音優勢の信号と対になる第 2の目的音劣勢の信号を生成し、その後、 目的音優勢の信号のスペクトルと第 1の目的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて目 的音を含む一方の側の音を分離するとともに、目的音優勢の信号のスペクトルと第 2 の目的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて目的音を含む他方の側の音を分離し、 続いて、目的音を含む一方の側の音のスペクトルと目的音を含む他方の側の音のス ベクトルとを用いて、これらのパワーを周波数帯域毎に加算するか、または周波数帯 域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音のスペクトルとして帰 属させることによりスペクトル統合処理を行うことを特徴とするものである。
[0186] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0187] さらに、前述した音源分離方法において、第 1および第 2のマイクロフォンを、 目的 音到来方向またはこの方向と略同じ方向に並べて配置し、第 3のマイクロフォンを、 第 1のマイクロフォンと第 2のマイクロフォンとを結ぶ線の一方の側に配置し、第 4のマ イク口フォンを、第 1のマイクロフォンと第 2のマイクロフォンとを結ぶ線の他方の側に 配置しておき、 目的音優勢の信号を生成する際には、時間領域上または周波数領 域上で、第 1および第 2のマイクロフォンの受音信号の差をとり、第 1の目的音劣勢の 信号を生成する際には、時間領域上または周波数領域上で、第 1および第 3のマイク 口フォンの受音信号の差をとり、第 2の目的音劣勢の信号を生成する際には、時間領 域上または周波数領域上で、第 1および第 4のマイクロフォンの受音信号の差をとる ことが望ましい。
[0188] また、前述した音源分離方法において、 目的音を含む一方の側の音を分離する際 には、 目的音優勢の信号のスペクトルと第 1の目的音劣勢の信号のスペクトルとの間 で同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの 周波数帯域で大き 、方のパワーを、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯域選 択を行い、 目的音を含む他方の側の音を分離する際には、 目的音優勢の信号のス ベクトルと第 2の目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パヮ 一の大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパヮ 一を、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯域選択を行うようにしてもょ 、。
[0189] さらに、前述した音源分離方法において、 目的音を含む一方の側の音を分離する 際には、 目的音優勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、第 1の目的 音劣勢の信号のスペクトルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じる スぺクトラル.サブトラクシヨンを行い、 目的音を含む他方の側の音を分離する際には
、 目的音優勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、第 2の目的音劣勢 の信号のスペクトルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるスぺタト ラノぃサブトラクシヨンを行ってもよい。
[0190] く 3マイク · 3組合せタイプの発明〉 3個のマイクロフォンを用いて、マイクロフォンの 組合せを 3組作るタイプの発明
[0191] また、本発明は、 目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す
る妨害音とを分離する音源分離方法であって、第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマ イク口フォンを三角形の各頂点位置に配置しておき、 3個のマイクロフォンの受音信 号を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音強調用の線形結合処理を行う ことにより目的音優勢の信号を生成するとともに、第 1および第 2の 2個のマイクロフォ ンの受音信号を用いて時間領域上または周波数領域上で目的音抑制用の線形結 合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対になる第 1の目的音劣勢の信号を生 成し、さらに第 1および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて時間領域上ま たは周波数領域上で目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の 信号と対になる第 2の目的音劣勢の信号を生成し、その後、目的音優勢の信号のス ベクトルと第 1の目的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて目的音を含む一方の側の 音を分離するとともに、目的音優勢の信号のスペクトルと第 2の目的音劣勢の信号の スペクトルとを用いて目的音を含む他方の側の音を分離し、続いて、目的音を含む 一方の側の音のスペクトルと目的音を含む他方の側の音のスペクトルとを用いて、こ れらのパワーを周波数帯域毎に加算するか、または周波数帯域毎に各パワーの大 小を比較して劣勢な方のパワーを目的音のスペクトルとして帰属させることによりスぺ タトル統合処理を行うことを特徴とするものである。
[0192] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0193] さらに、前述した音源分離方法において、第 1および第 2のマイクロフォンを、目的 音到来方向に対して傾斜する方向に並べて配置しておくとともに、第 1および第 3の マイクロフォンを、目的音到来方向に対して第 1および第 2のマイクロフォンの傾斜方 向とは反対側に傾斜する方向に並べて配置しておき、目的音優勢の信号を生成す る際には、時間領域上または周波数領域上で、第 1のマイクロフォンの受音信号と、 第 2および第 3のマイクロフォンの受音信号にそれぞれ同一または異なる比例係数を 乗じた値の和との差をとり、第 1の目的音劣勢の信号を生成する際には、時間領域上 または周波数領域上で、第 1および第 2のマイクロフォンの受音信号の差をとり、第 2 の目的音劣勢の信号を生成する際には、時間領域上または周波数領域上で、第 1 および第 3のマイクロフォンの受音信号の差をとることが望ましい。
[0194] そして、前述した音源分離方法にぉ 、て、目的音を含む一方の側の音を分離する 際には、目的音優勢の信号のスペクトルと第 1の目的音劣勢の信号のスペクトルとの 間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれ の周波数帯域で大き 、方のパワーを、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯域 選択を行い、目的音を含む他方の側の音を分離する際には、目的音優勢の信号の スペクトルと第 2の目的音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パ ヮ一の大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパ ヮーを、分離して得られるスペクトルに帰属させる帯域選択を行うようにしてもょ 、。
[0195] また、前述した音源分離方法において、目的音を含む一方の側の音を分離する際 には、目的音優勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、第 1の目的音 劣勢の信号のスペクトルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるス ぺクトラル'サブトラクシヨンを行い、目的音を含む他方の側の音を分離する際には、 目的音優勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、第 2の目的音劣勢の 信号のスペクトルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じるスぺクトラ ル'サブトラクシヨンを行ってもよい。
[0196] < 3マイク ·目的音到来方向直交面配置 · 2高感度領域統合タイプの発明 > 3個の マイクロフォンを目的音到来方向と直角または略直角をなす面上に配置し、 2つの高 感度領域を統合するタイプの発明
[0197] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離方法であって、目的音到来方向と直角または略直角 をなす面上で三角形の各頂点位置に第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフ オンを配置しておき、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いてこれ らのマイクロフォン間を結ぶ線と直交する面に沿う第 1高感度領域を形成する第 1高 感度領域形成信号のスペクトルを生成するとともに、第 2および第 3の 2個のマイクロ フォンの受音信号を用いてこれらのマイクロフォン間を結ぶ線と直交する面に沿う第 2 高感度領域を形成する第 2高感度領域形成信号のスペクトルを生成し、その後、第 1 高感度領域形成信号のスペクトルと前記第 2高感度領域形成信号のスペクトルとを 用いて第 1高感度領域と第 2高感度領域との共通部分に目的音を分離するための高
感度領域を形成することを特徴とするものである。
[0198] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0199] < 3マイク ·目的音到来方向直交面配置 · 2高感度領域統合タイプの発明であって 、前述した 2マイク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明の処理を含む処理 を行うもの >
[0200] さらに、上述した音源分離方法において、第 1高感度領域形成信号を生成する際 には、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離 方法 (2マイク ·目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)と同じ処理を行い、第 1高感度領域形成信号のスぺ外ルとして、前述した音源分離方法 (2マイク'目的音 到来方向直交配置'差分タイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと 同じスペクトルを生成し、第 2高感度領域形成信号を生成する際には、第 2および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離方法 (2マイク'目 的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)と同じ処理を行い、第 2高感度領域形 成信号のスぺ外ルとして、前述した音源分離方法 (2マイク'目的音到来方向直交配 置 ·差分タイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスペクトルを 生成し、第 1高感度領域と第 2高感度領域との共通部分に目的音を分離するための 高感度領域を形成する際には、第 1高感度領域形成信号のスペクトルと第 2高感度 領域形成信号のスペクトルとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して 劣勢な方のパワーを目的音のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処 理を行うようにすることができる。
[0201] また、上述した音源分離方法において、第 1高感度領域形成信号を生成する際に は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離方 法 (2マイク ·目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)と同じ処理を行い、第 1 高感度領域形成信号のスぺ外ルとして、前述した音源分離方法 (2マイク'目的音到 来方向直交配置'差分タイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同 じスペクトルを生成し、第 2高感度領域形成信号を生成する際には、第 2および第 3 の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離方法 (2マイク'目的
音到来方向直交配置,差分タイプの発明)と分離処理の中のスペクトル統合処理を 除いて同じ処理を行い、前述した音源分離方法 (2マイク ·目的音到来方向直交配置 •差分タイプの発明)のスペクトル統合処理に代えて、第 2高感度領域を第 2のマイク 口フォン側の領域または第 3のマイクロフォン側の領域のいずれかに制限する高感度 領域制限処理を行い、この高感度領域制限処理を行う際には、前述した音源分離方 法 (2マイク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明)の中の第 1目的音優勢 信号生成処理で第 2のマイクロフォンの受音信号に遅延処理が施されるとともに第 2 目的音優勢信号生成処理で第 3のマイクロフォンの受音信号に遅延処理が施された 場合に、第 1分離処理により分離された目的音を含む一方の側の音のスペクトルと第 2分離処理により分離された目的音を含む他方の側の音のスペクトルとの間で同一 の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行 、、第 2のマイクロフォ ン側の領域に制限された第 2高感度領域を形成する第 2高感度領域形成信号のス ベクトルを生成するために、第 1分離処理により分離された目的音を含む一方の側の 音のスペクトルのパワーが第 2分離処理により分離された目的音を含む他方の側の 音のスペクトルのパワーよりも小さ 、周波数帯域につ!、て、その小さ!/、方のパワーを 、第 1分離処理により分離された前記目的音を含む一方の側の音のスペクトルに帰 属させる帯域選択を行うか、または第 3のマイクロフォン側の領域に制限された第 2高 感度領域を形成する第 2高感度領域形成信号のスペクトルを生成するために、第 2 分離処理により分離された目的音を含む他方の側の音のスペクトルのパワーが第 1 分離処理により分離された目的音を含む一方の側の音のスペクトルのパワーよりも小 さい周波数帯域について、その小さい方のパワーを、第 2分離処理により分離された 目的音を含む他方の側の音のスペクトルに帰属させる帯域選択を行い、第 1高感度 領域と第 2高感度領域との共通部分に目的音を分離するための高感度領域を形成 する際には、第 1高感度領域形成信号のスぺ外ルと第 2高感度領域形成信号のス ベクトルとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワー を目的音のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理を行うようにして ちょい。
さらに、上記の場合において、高感度領域制限処理を行う際には、第 2高感度領域
を第 2のマイクロフォン側の領域または第 3のマイクロフォン側の領域のいずれに制限 するのかを切替え可能としてもよ!、。
[0203] < 3マイク ·目的音到来方向直交面配置 · 3高感度領域統合タイプの発明 > 3個の マイクロフォンを目的音到来方向と直角または略直角をなす面上に配置し、 3つの高 感度領域を統合するタイプの発明
[0204] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離方法であって、目的音到来方向と直角または略直角 をなす面上で三角形の各頂点位置に第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフ オンを配置しておき、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いてこれ らのマイクロフォン間を結ぶ線と直交する面に沿う第 1高感度領域を形成する第 1高 感度領域形成信号のスペクトルを生成するとともに、第 2および第 3の 2個のマイクロ フォンの受音信号を用いてこれらのマイクロフォン間を結ぶ線と直交する面に沿う第 2 高感度領域を形成する第 2高感度領域形成信号のスペクトルを生成し、さらに、第 1 および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いてこれらのマイクロフォン間を結 ぶ線と直交する面に沿う第 3高感度領域を形成する第 3高感度領域形成信号のスぺ タトルを生成し、その後、第 1高感度領域形成信号のスペクトルと第 2高感度領域形 成信号のスペクトルと第 3高感度領域形成信号のスペクトルとを用いて第 1高感度領 域と第 2高感度領域と第 3高感度領域との共通部分に目的音を分離するための高感 度領域を形成することを特徴とするものである。
[0205] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0206] < 3マイク ·目的音到来方向直交面配置 · 3高感度領域統合タイプの発明であって 、前述した 2マイク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明の処理を含む処理 を行うもの >
[0207] また、上述した音源分離方法において、第 1高感度領域形成信号を生成する際に は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離方 法 (2マイク ·目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)と同じ処理を行い、第 1 高感度領域形成信号のスぺ外ルとして、前述した音源分離方法 (2マイク'目的音到
来方向直交配置'差分タイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同 じスペクトルを生成し、第 2高感度領域形成信号を生成する際には、第 2および第 3 の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離方法 (2マイク'目的 音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)と同じ処理を行い、第 2高感度領域形成 信号のスペクトルとして、前述した音源分離方法 (2マイク'目的音到来方向直交配置 •差分タイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスペクトルを生 成し、さらに、第 3高感度領域形成信号を生成する際には、第 1および第 3の 2個のマ イク口フォンの受音信号を用いて、前述した音源分離方法 (2マイク'目的音到来方向 直交配置 ·差分タイプの発明)と同じ処理を行い、第 3高感度領域形成信号のスぺク トルとして、前述した音源分離方法 (2マイク ·目的音到来方向直交配置 ·差分タイプ の発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスペクトルを生成し、第 1高 感度領域と第 2高感度領域と第 3高感度領域との共通部分に目的音を分離するため の高感度領域を形成する際には、第 1高感度領域形成信号のスペクトルと第 2高感 度領域形成信号のスペクトルと第 3高感度領域形成信号のスペクトルとを用いて、周 波数帯域毎に各パワーの大小を比較して最も劣勢なパワーを前記目的音のスぺタト ルとして帰属させることによりスペクトル統合処理を行うようにすることができる。
さらに、上述した音源分離方法において、第 1高感度領域形成信号を生成する際 には、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離 方法 (2マイク ·目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)と同じ処理を行い、第 1高感度領域形成信号のスぺ外ルとして、前述した音源分離方法 (2マイク'目的音 到来方向直交配置'差分タイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと 同じスペクトルを生成し、第 2高感度領域形成信号を生成する際には、第 2および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離方法 (2マイク'目 的音到来方向直交配置,差分タイプの発明)と分離処理の中のスペクトル統合処理 を除いて同じ処理を行い、前述した音源分離方法 (2マイク ·目的音到来方向直交配 置-差分タイプの発明)の中のスペクトル統合処理に代えて、第 2高感度領域を第 2の マイクロフォン側の領域または第 3のマイクロフォン側の領域のいずれかに制限する 高感度領域制限処理を行い、この第 2高感度領域形成信号を生成する際の高感度
領域制限処理を行う際には、前述した音源分離方法 (2マイク ·目的音到来方向直交 配置'差分タイプの発明)の中の第 1目的音優勢信号生成処理で第 2のマイクロフォ ンの受音信号に遅延処理が施されるとともに第 2目的音優勢信号生成処理で第 3の マイクロフォンの受音信号に遅延処理が施された場合に、第 1分離処理により分離さ れた目的音を含む一方の側の音のスペクトルと第 2分離処理により分離された目的 音を含む他方の側の音のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小 の比較を周波数帯域毎に行い、第 2のマイクロフォン側の領域に制限された第 2高感 度領域を形成する第 2高感度領域形成信号のスペクトルを生成するために、第 1分 離処理により分離された目的音を含む一方の側の音のスペクトルのパワーが第 2分 離処理により分離された目的音を含む他方の側の音のスペクトルのパワーよりも小さ い周波数帯域について、その小さい方のパワーを、第 1分離処理により分離された目 的音を含む一方の側の音のスペクトルに帰属させる帯域選択を行うか、または第 3の マイクロフォン側の領域に制限された第 2高感度領域を形成する第 2高感度領域形 成信号のスペクトルを生成するために、第 2分離処理により分離された目的音を含む 他方の側の音のスペクトルのパワーが第 1分離処理により分離された目的音を含む 一方の側の音のスペクトルのパワーよりも小さ 、周波数帯域にっ 、て、その小さ 、方 のパワーを、第 2分離処理により分離された目的音を含む他方の側の音のスペクトル に帰属させる帯域選択を行い、第 3高感度領域形成信号を生成する際には、第 1お よび第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離方法 (2マイ ク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明)と分離処理の中のスペクトル統合 処理を除いて同じ処理を行い、前述した音源分離方法 (2マイク ·目的音到来方向直 交配置 ·差分タイプの発明)の中のスペクトル統合処理に代えて、第 3高感度領域を 第 1のマイクロフォン側の領域または第 3のマイクロフォン側の領域のいずれかに制 限する高感度領域制限処理を行い、この第 3高感度領域形成信号を生成する際の 高感度領域制限処理を行う際には、前述した音源分離方法 (2マイク ·目的音到来方 向直交配置 ·差分タイプの発明)の中の第 1目的音優勢信号生成処理で第 1のマイク 口フォンの受音信号に遅延処理が施されるとともに第 2目的音優勢信号生成処理で 第 3のマイクロフォンの受音信号に遅延処理が施された場合に、第 1分離処理により
分離された目的音を含む一方の側の音のスペクトルと第 2分離処理により分離された 目的音を含む他方の側の音のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの 大小の比較を周波数帯域毎に行い、第 1のマイクロフォン側の領域に制限された第 3 高感度領域を形成する第 3高感度領域形成信号のスペクトルを生成するために、第 1分離処理により分離された目的音を含む一方の側の音のスペクトルのパワーが第 2 分離処理により分離された目的音を含む他方の側の音のスペクトルのパワーよりも小 さい周波数帯域について、その小さい方のパワーを、第 1分離処理により分離された 目的音を含む一方の側の音のスペクトルに帰属させる帯域選択を行うか、または第 3 のマイクロフォン側の領域に制限された第 3高感度領域を形成する第 3高感度領域 形成信号のスペクトルを生成するために、第 2分離処理により分離された目的音を含 む他方の側の音のスペクトルのパワーが第 1分離処理により分離された目的音を含 む一方の側の音のスペクトルのパワーよりも小さ 、周波数帯域にっ 、て、その小さ ヽ 方のパワーを、第 2分離処理により分離された目的音を含む他方の側の音のスぺタト ルに帰属させる帯域選択を行い、第 1高感度領域と第 2高感度領域と第 3高感度領 域との共通部分に目的音を分離するための高感度領域を形成する際には、第 1高感 度領域形成信号のスペクトルと第 2高感度領域形成信号のスペクトルと第 3高感度領 域形成信号のスペクトルとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して最 も劣勢なパワーを目的音のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理 を行うようにしてもよい。
[0209] < 3マイク · 2信号による制御用信号生成 ·対向妨害音抑圧制御タイプの発明であ つて、前述した 2マイク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明の処理を含む 処理を行うもの >
[0210] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離方法であって、三角形の各頂点位置に第 1、第 2、お よび第 3の合計 3個のマイクロフォンを配置しておき、第 1および第 2の 2個のマイクロ フォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対して直交する方向から到来する直 交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成するとともに、第 2および第 3の 2個 のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対向する方向から到来す
る対向妨害音を抑圧するための制御用の信号を生成し、その後、直交妨害音抑圧 信号のスペクトルと制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パヮ 一の大小の比較を周波数帯域毎に行 1、、直交妨害音抑圧信号のスペクトルのパヮ 一が制御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域について、その小さ い方のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択を行うことにより 、直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧し、直 交妨害音抑圧信号を生成する際には、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音 信号を用いて、前述した音源分離方法 (2マイク ·目的音到来方向直交配置 ·差分タ イブの発明)と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトルとして、前述した音 源分離方法 (2マイク ·目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)により分離して 得られる目的音のスペクトルと同じスペクトルを生成し、制御用の信号を生成する際 には、時間領域上または周波数領域上で、第 3のマイクロフォンの受音信号に遅延 処理を施した後の信号と、第 2のマイクロフォンの受音信号との差をとることにより制御 用の目的音優勢の信号を生成することを特徴とするものである。
[0211] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0212] < 3マイク · 3信号による制御用信号生成 ·対向妨害音抑圧制御タイプの発明であ つて、前述した 2マイク'目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明の処理を含む 処理を行うもの >
[0213] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離方法であって、三角形の各頂点位置に第 1、第 2、お よび第 3の合計 3個のマイクロフォンを配置しておき、第 1および第 2の 2個のマイクロ フォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対して直交する方向から到来する直 交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成するとともに、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対向する方向から 到来する対向妨害音を抑圧するための制御用の信号を生成し、その後、直交妨害 音抑圧信号のスペクトルと制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の 各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行 1、、直交妨害音抑圧信号のスペクトル
のパワーが制御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域について、そ の小さい方のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択を行うこ とにより、直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑 圧し、直交妨害音抑圧信号を生成する際には、第 1および第 2の 2個のマイクロフォ ンの受音信号を用いて、前述した音源分離方法 (2マイク'目的音到来方向直交配置 •差分タイプの発明)と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトルとして、前 述した音源分離方法 (2マイク ·目的音到来方向直交配置 ·差分タイプの発明)により 分離して得られる目的音のスペクトルと同じスペクトルを生成し、制御用の信号を生 成する際には、時間領域上または周波数領域上で、第 3のマイクロフォンの受音信号 に遅延処理を施した後の信号と、第 2のマイクロフォンの受音信号との差をとつて第 1 の制御用の目的音優勢の信号を生成するとともに、時間領域上または周波数領域 上で、第 3のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号と、第 1のマイク 口フォンの受音信号との差をとつて第 2の制御用の目的音優勢の信号を生成し、その 後、第 1の制御用の目的音優勢の信号のスペクトルと第 2の制御用の目的音優勢の 信号のスペクトルとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方 のパワーを制御用の目的音優勢の信号のスペクトルとして帰属させることによりスぺク トル統合処理を行うことを特徴とするものである。
[0214] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0215] < 3マイク ·対向妨害音抑圧制御タイプの発明であって、前述した 2マイク ·目的音 到来方向直交配置 ·和差併用タイプの発明の処理を含む処理を行うもの >
[0216] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離方法であって、三角形の各頂点位置に第 1、第 2、お よび第 3の合計 3個のマイクロフォンを配置しておき、第 1および第 2の 2個のマイクロ フォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対して直交する方向から到来する直 交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成するとともに、第 2および第 3の 2個 のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対向する方向から到来す る対向妨害音を抑圧するための制御用の信号を生成し、その後、直交妨害音抑圧
信号のスペクトルと制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パヮ 一の大小の比較を周波数帯域毎に行 1、、直交妨害音抑圧信号のスペクトルのパヮ 一が制御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域について、その小さ い方のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択を行うことにより 、直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧し、直 交妨害音抑圧信号を生成する際には、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音 信号を用いて、前述した音源分離方法 (2マイク ·目的音到来方向直交配置 ·和差併 用タイプの発明)と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトルとして、前述し た音源分離方法 (2マイク ·目的音到来方向直交配置 ·和差併用タイプの発明)により 分離して得られる目的音のスペクトルと同じスペクトルを生成し、制御用の信号を生 成する際には、時間領域上または周波数領域上で、第 3のマイクロフォンの受音信号 に遅延処理を施した後の信号と、第 2のマイクロフォンの受音信号との差をとることに より制御用の目的音優勢の信号を生成することを特徴とするものである。
[0217] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0218] く 3マイク ·対向妨害音抑圧制御タイプの発明であって、前述した 3マイク · 2組合せ タイプの発明の処理を含む処理を行うもの >
[0219] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離方法であって、三角形の各頂点位置に第 1、第 2、お よび第 3の合計 3個のマイクロフォンを配置しておき、第 1、第 2、および第 3の 3個の マイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対して直交する方向から到 来する直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成するとともに、第 1および 第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対向する方向か ら到来する対向妨害音を抑圧するための制御用の信号を生成し、その後、直交妨害 音抑圧信号のスペクトルと制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の 各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行 1、、直交妨害音抑圧信号のスペクトル のパワーが制御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域について、そ の小さい方のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択を行うこ
とにより、直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑 圧し、直交妨害音抑圧信号を生成する際には、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイク 口フォンの受音信号を用いて、前述した音源分離方法 (3マイク · 2組合せタイプの発 明)と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトルとして、前述した音源分離 方法(3マイク · 2組合せタイプの発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと 同じスペクトルを生成し、制御用の信号を生成する際には、時間領域上または周波 数領域上で、第 2のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号と、第 1 のマイクロフォンの受音信号との差をとることにより制御用の目的音優勢の信号を生 成することを特徴とするものである。
[0220] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0221] < 4マイク'対向妨害音抑圧制御タイプの発明であって、前述した 4マイク · 2組合せ タイプの発明の処理を含む処理を行うもの >
[0222] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離方法であって、合計 4個のマイクロフォンを互いに交 差する第 1の方向および第 2の方向のそれぞれに 2個ずつ間隔を置いて並べて配置 しておき、これらの 4個のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対し て直交する方向から到来する直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成す るとともに、 4個のマイクロフォンのうちの第 1の方向に並べて配置された 2個のマイク 口フォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対向する方向から到来する対向妨 害音を抑圧するための制御用の信号を生成し、その後、直交妨害音抑圧信号のス ベクトルと制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小 の比較を周波数帯域毎に行 、、直交妨害音抑圧信号のスペクトルのパワーが制御 用の信号のスペクトルのパワーよりも小さ 、周波数帯域にっ 、て、その小さ 、方のパ ヮーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択を行うことにより、直交妨 害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧し、直交妨害 音抑圧信号を生成する際には、 4個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した 音源分離方法 (4マイク · 2組合せタイプの発明)と同じ処理を行 、、直交妨害音抑圧
信号のスペクトルとして、前述した音源分離方法 (4マイク · 2組合せタイプの発明)に より分離して得られる目的音のスペクトルと同じスペクトルを生成し、制御用の信号を 生成する際には、時間領域上または周波数領域上で、第 1の方向に並べて配置され た 2個のマイクロフォンのうちの対向妨害音側のマイクロフォンの受音信号に遅延処 理を施した後の信号と、目的音側のマイクロフォンの受音信号との差をとることにより 制御用の目的音優勢の信号を生成することを特徴とするものである。
[0223] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0224] < 4マイク'対向妨害音抑圧制御タイプの発明であって、前述した 4マイク · 3組合せ タイプの発明の処理を含む処理を行うもの >
[0225] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離方法であって、四角形の各頂点位置に第 1、第 2、第 3、および第 4の合計 4個のマイクロフォンを配置しておき、これらの 4個のマイクロフォ ンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対して直交する方向から到来する直交 妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成するとともに、第 1および第 2の 2個の マイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対向する方向から到来する 対向妨害音を抑圧するための制御用の信号を生成し、その後、直交妨害音抑圧信 号のスペクトルと制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワー の大小の比較を周波数帯域毎に行!、、直交妨害音抑圧信号のスペクトルのパワー が制御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さ 、周波数帯域にっ 、て、その小さ ヽ 方のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択を行うことにより、 直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧し、直 交妨害音抑圧信号を生成する際には、 4個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前 述した音源分離方法 (4マイク · 3組合せタイプの発明)と同じ処理を行 ヽ、直交妨害 音抑圧信号のスペクトルとして、前述した音源分離方法 (4マイク · 3組合せタイプの 発明)により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスペクトルを生成し、制御用 の信号を生成する際には、時間領域上または周波数領域上で、第 2のマイクロフォン の受音信号に遅延処理を施した後の信号と、第 1のマイクロフォンの受音信号との差
をとることにより制御用の目的音優勢の信号を生成することを特徴とするものである。
[0226] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0227] < 3マイク'対向妨害音抑圧制御タイプの発明であって、前述した 3マイク · 3組合せ タイプの発明の処理を含む処理を行うもの >
[0228] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離方法であって、三角形の各頂点位置に第 1、第 2、お よび第 3の合計 3個のマイクロフォンを配置しておき、第 1、第 2、および第 3の 3個の マイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対して直交する方向から到 来する直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成するとともに、第 1、第 2、 および第 3の 3個のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対向する 方向から到来する対向妨害音を抑圧するための制御用の信号を生成し、その後、直 交妨害音抑圧信号のスペクトルと制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周波数 帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、直交妨害音抑圧信号のスぺ タトルのパワーが制御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域につい て、その小さい方のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域選択を 行うことにより、直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨害音のスペクトル を抑圧し、直交妨害音抑圧信号を生成する際には、第 1、第 2、および第 3の 3個のマ イク口フォンの受音信号を用いて、前述した音源分離方法 (3マイク · 3組合せタイプ の発明)と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトルとして、前述した音源 分離方法 (3マイク · 3組合せタイプの発明)により分離して得られる目的音のスぺタト ルと同じスペクトルを生成し、制御用の信号を生成する際には、時間領域上または周 波数領域上で、第 2のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号と、第 1のマイクロフォンの受音信号との差をとつて第 1の制御用の目的音優勢の信号を生 成するとともに、時間領域上または周波数領域上で、第 3のマイクロフォンの受音信 号に遅延処理を施した後の信号と、第 1のマイクロフォンの受音信号との差をとつて 第 2の制御用の目的音優勢の信号を生成し、その後、第 1の制御用の目的音優勢の 信号のスペクトルと第 2の制御用の目的音優勢の信号のスペクトルとを用いて、周波
数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを制御用の目的音優勢の 信号のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理を行うことを特徴とす るものである。
[0229] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0230] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離方法であって、三角形の各頂点位置に第 1、第 2、お よび第 3の合計 3個のマイクロフォンを配置しておき、第 1、第 2、および第 3の 3個の マイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対して直交する方向から到 来する直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成するとともに、第 1、第 2、 および第 3の 3個のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音到来方向に対向する 方向から到来する対向妨害音を抑圧するための制御用の信号を生成し、その後、直 交妨害音抑圧信号のスペクトルと前記制御用の信号のスペクトルとの間で同一の周 波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、直交妨害音抑圧信号 のスペクトルのパワーが制御用の信号のスペクトルのパワーよりも小さい周波数帯域 について、その小さい方のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる帯域 選択を行うことにより、直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨害音のス ベクトルを抑圧し、直交妨害音抑圧信号を生成する際には、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前述した音源分離方法(3マイク · 3糸且合 せタイプの発明)と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトルとして、前述し た音源分離方法 (3マイク · 3組合せタイプの発明)により分離して得られる目的音のス ベクトルと同じスペクトルを生成し、制御用の信号を生成する際には、時間領域上ま たは周波数領域上で、第 2および第 3のマイクロフォンの受音信号にそれぞれ同一ま たは異なる比例係数を乗じた値の和の信号に遅延処理を施した後の信号と、第 1の マイクロフォンの受音信号との差をとることにより制御用の目的音優勢の信号を生成 することを特徴とするものである。
[0231] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0232] <多次元帯域選択を行う発明 >
[0233] また、本発明は、目的音と、この目的音の到来方向以外の任意の方向から到来す る妨害音とを分離する音源分離方法であって、複数のマイクロフォンの受音信号を用 V、て、それぞれ異なる指向特性を有する複数の信号のスペクトルの組合せを 2組以 上生成する複数の異指向特性信号群生成処理を行った後、これらの各異指向特性 信号群生成処理によりそれぞれ生成された 2組以上の複数の信号のスペクトルの組 合せを用いて、各組合せ内のスペクトル間のパワーの大小関係が各組合せ毎にそれ ぞれ定められた複数の条件を同時に満たす力否かを各周波数帯域毎に判断し、複 数の条件を同時に満たす周波数帯域について、予め選択されたスペクトルのパワー を、分離する目的音のスペクトルとして帰属させる多次元帯域選択を行うことにより高 感度領域を形成することを特徴とするものである。
[0234] このような本発明の音源分離方法においては、前述した本発明の音源分離システ ムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
[0235] さらに、上述した音源分離方法において、各異指向特性信号群生成処理を行う際 には、それぞれ複数のマイクロフォンの受音信号を用いて、目的音優勢の信号のス ベクトルおよび目的音劣勢の信号のスペクトルを生成し、高感度領域を形成する際 には、各組合せ毎の条件を、それぞれ目的音優勢の信号のスペクトルのパワーが目 的音劣勢の信号のスペクトルのパワーよりも大き 、と 、う条件とし、これらの条件を同 時に満たす力否力を各周波数帯域毎に判断するようにすることができる。
[0236] < 2次元帯域選択を行う発明 >
[0237] より具体的には、前述した音源分離方法において、三角形の各頂点位置に第 1、 第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォンを配置しておき、第 1の異指向特性信号 群生成処理を行う際には、時間領域上または周波数領域上で、第 1のマイクロフォン の受音信号と、第 2のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号との差 をとつて第 1の目的音優勢の信号を生成するとともに、時間領域上または周波数領域 上で、第 2のマイクロフォンの受音信号と、第 1のマイクロフォンの受音信号に遅延処 理を施した後の信号との差をとつて第 2の目的音優勢の信号を生成し、さらに、時間 領域上または周波数領域上で、第 1、第 2のマイクロフォンの受音信号の差をとつて
目的音劣勢の信号を生成し、第 1の目的音優勢の信号のスペクトルと第 2の目的音 優勢の信号のスペクトルとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣 勢な方のパワーを目的音優勢の信号のスペクトルとして帰属させることによりスぺタト ル統合処理を行い、第 2の異指向特性信号群生成処理を行う際には、時間領域上ま たは周波数領域上で、第 3のマイクロフォンの受音信号と、第 2のマイクロフォンの受 音信号に遅延処理を施した後の信号との差をとつて第 1の目的音優勢の信号を生成 するとともに、時間領域上または周波数領域上で、第 2のマイクロフォンの受音信号と 、第 3のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号との差をとつて第 2の 目的音優勢の信号を生成し、さらに、時間領域上または周波数領域上で、第 2、第 3 のマイクロフォンの受音信号の差をとつて目的音劣勢の信号を生成し、第 1の目的音 優勢の信号のスペクトルと第 2の目的音優勢の信号のスペクトルとを用いて、周波数 帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音優勢の信号のスぺ タトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理を行!、、高感度領域を形成する 際には、第 1または第 2のいずれかの異指向特性信号群生成処理により生成された 目的音優勢の信号のスペクトルのパワーを、分離する目的音のスペクトルとして帰属 させる 2次元帯域選択を行うようにすることができる。
[0238] < 3次元帯域選択を行う発明 >
[0239] また、前述した音源分離方法において、三角形の各頂点位置に第 1、第 2、および 第 3の合計 3個のマイクロフォンを配置しておき、第 1の異指向特性信号群生成処理 を行う際には、時間領域上または周波数領域上で、第 1のマイクロフォンの受音信号 と、第 2のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号との差をとつて第 1 の目的音優勢の信号を生成するとともに、時間領域上または周波数領域上で、第 2 のマイクロフォンの受音信号と、第 1のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した 後の信号との差をとつて第 2の目的音優勢の信号を生成し、さらに、時間領域上また は周波数領域上で、第 1、第 2のマイクロフォンの受音信号の差をとつて目的音劣勢 の信号を生成し、第 1の目的音優勢の信号のスペクトルと第 2の目的音優勢の信号 のスペクトルとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパ ヮーを目的音優勢の信号のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理
を行い、第 2の異指向特性信号群生成処理を行う際には、時間領域上または周波数 領域上で、第 3のマイクロフォンの受音信号と、第 2のマイクロフォンの受音信号に遅 延処理を施した後の信号との差をとつて第 1の目的音優勢の信号を生成するとともに 、時間領域上または周波数領域上で、第 2のマイクロフォンの受音信号と、第 3のマイ クロフオンの受音信号に遅延処理を施した後の信号との差をとつて第 2の目的音優 勢の信号を生成し、さらに、時間領域上または周波数領域上で、第 2、第 3のマイクロ フォンの受音信号の差をとつて目的音劣勢の信号を生成し、第 1の目的音優勢の信 号のスペクトルと第 2の目的音優勢の信号のスペクトルとを用いて、周波数帯域毎に 各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音優勢の信号のスペクトルとし て帰属させることによりスペクトル統合処理を行い、第 3の異指向特性信号群生成処 理を行う際には、時間領域上または周波数領域上で、第 3のマイクロフォンの受音信 号と、第 1のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施した後の信号との差をとつて 第 1の目的音優勢の信号を生成するとともに、時間領域上または周波数領域上で、 第 1のマイクロフォンの受音信号と、第 3のマイクロフォンの受音信号に遅延処理を施 した後の信号との差をとつて第 2の目的音優勢の信号を生成し、さらに、時間領域上 または周波数領域上で、第 1、第 3のマイクロフォンの受音信号の差をとつて目的音 劣勢の信号を生成し、第 1の目的音優勢の信号のスペクトルと第 2の目的音優勢の 信号のスペクトルとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方 のパワーを目的音優勢の信号のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合 処理を行い、高感度領域を形成する際には、第 1、第 2、または第 3のいずれかの異 指向特性信号群生成手段により生成された目的音優勢の信号のスペクトルのパワー を、分離する目的音のスペクトルとして帰属させる 3次元帯域選択を行うようにしても よい。
[0240] <サンプリング周期の整数倍の遅延を与える発明 >
[0241] また、以上に述べた音源分離方法において、対になる 2つの信号のうちの一方の信 号に遅延処理を施した後の信号と、他方の信号との差をとる処理を行う場合に、遅延 処理は、時間領域上または周波数領域上で、サンプリング周期の整数倍の遅延を与 える処理であることが望ま 、。
[0242] <共通事項 >
[0243] そして、以上に述べた音源分離方法にお!、て、マイクロフォンとして、無指向性また は略無指向性のマイクロフォンを用いることができる。
[0244] < <音響信号取得装置の発明 > >
[0245] また、前述した本発明の音源分離システムの構成要素として用いることができる音 響信号取得装置として、以下のような本発明の音響信号取得装置が挙げられる。
[0246] すなわち、本発明は、目的音の到来方向以外の任意の方向から到来する妨害音 が存在する状況下で前記目的音を取得する音響信号取得装置であって、携帯機器 の操作部および Zまたは画面表示部が設けられた表面側およびこれと反対の裏面 側の各対応位置に 1個ずつ設けられた 2個のマイクロフォンと、これらの 2個のマイク 口フォンの受音信号を用いて目的音強調用の線形結合処理を行うことにより少なくと も 1つの目的音優勢の信号を生成する目的音優勢信号生成手段と、 2個のマイクロフ オンの受音信号を用いて目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢 の信号と対になる少なくとも 1つの目的音劣勢の信号を生成する目的音劣勢信号生 成手段とを備えたことを特徴とするものである。
[0247] また、本発明は、目的音の到来方向以外の任意の方向から到来する妨害音が存 在する状況下で前記目的音を取得する音響信号取得装置であって、携帯機器の操 作部および Zまたは画面表示部が設けられた表面側に間隔を置いて設けられた 2個 のマイクロフォンと、これらの 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて目的音強調用 の線形結合処理を行うことにより少なくとも 1つの目的音優勢の信号を生成する目的 音優勢信号生成手段と、 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて目的音抑制用の 線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対になる少なくとも 1つの目的音 劣勢の信号を生成する目的音劣勢信号生成手段とを備えたことを特徴とするもので ある。
[0248] さらに、本発明は、目的音の到来方向以外の任意の方向から到来する妨害音が存 在する状況下で前記目的音を取得する音響信号取得装置であって、携帯機器の操 作部および Zまたは画面表示部が設けられた表面側およびこれと反対の裏面側の 各対応位置に 1個ずつ設けられた第 1および第 2のマイクロフォンと、表面側に前記
第 1のマイクロフォンと間隔を置いて設けられた第 3のマイクロフォンと、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて目的音強調用の線形結合処理を行うこ とにより少なくとも 1つの目的音優勢の信号を生成する目的音優勢信号生成手段と、 第 1および第 3の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて目的音抑制用の線形結合 処理を行うことにより目的音優勢の信号と対になる少なくとも 1つの目的音劣勢の信 号を生成する目的音劣勢信号生成手段とを備えたことを特徴とするものである。
[0249] そして、本発明は、目的音の到来方向以外の任意の方向から到来する妨害音が存 在する状況下で前記目的音を取得する音響信号取得装置であって、携帯機器の操 作部および Zまたは画面表示部が設けられた表面側に設けられた第 1のマイクロフ オンと、この第 1のマイクロフォンが設けられた表面側と反対の裏面側に、第 1のマイク 口フォンの設置位置の対応位置から位置をずらして設けられた第 2および第 3のマイ クロフオンと、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォンの受音信号を用いて目的 音強調用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号を生成する目的音優勢 信号生成手段と、第 1および第 2の 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて目的音 抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対になる第 1の目的音 劣勢の信号を生成する第 1目的音劣勢信号生成手段と、第 1および第 3の 2個のマイ クロフオンの受音信号を用いて目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音 優勢の信号と対になる第 2の目的音劣勢の信号を生成する第 2目的音劣勢信号生 成手段とを備えたことを特徴とするものである。
[0250] 以上のような本発明の音響信号取得装置は、前述した本発明の音源分離システム の構成要素として用いることができる他、例えば、音源の存在方向を判定する音源位 置判定装置等として用いることができる。音源位置判定装置として用いる場合には、 例えば、目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとにつ 、て 、それぞれエネルギ (各周波数帯域のパワーの和)を算出し、これらを比較して目的 音優勢の信号のスペクトルについてのエネルギの方が大きい場合には、設定された 目的音の方向に音源が存在すると判定することができ、一方、目的音劣勢の信号の スペクトルについてのエネルギの方が大きい場合には、設定された目的音の方向に 音源が存在しな 、と判定することができる。
発明の効果
[0251] 以上に述べたように本発明によれば、少数のマイクロフォンの受音信号を用いて目 的音強調用および目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信 号および目的音劣勢の信号を生成するので、目的音と妨害音との分離に適した指向 特性の制御を行うことができ、このようにして指向特性の制御を行って生成された目 的音優勢の信号のスペクトルおよび目的音劣勢の信号のスペクトルを用いて分離処 理を行うため、目的音と妨害音とを精度よく分離することができるうえ、少数のマイクロ フォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図ることができると いう効果がある。
発明を実施するための最良の形態
[0252] 以下に本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
[0253] [第 1実施形態]
図 1には、本発明の第 1実施形態の音源分離システム 10の全体構成が示されてい る。図 2には、音源分離システム 10を設置した携帯電話機 80の構成が示されている 。図 3には、音源分離システム 10のうち指向特性制御を行う部分の構成が示されて いる。図 4は、図 3の指向特性制御を行う部分のうち第 1の目的音劣勢の信号を生成 する部分の説明図である。図 5には、通常モードで用いられる目的音優勢の信号お よび第 1の目的音劣勢の信号の各指向特性が示され、図 6には、切替モードで用い られる目的音優勢の信号および第 2の目的音劣勢の信号の各指向特性が示され、 図 7には、図 5および図 6を展開して横軸を方向(角度) Θとした状態の各指向特性が 示されている。図 8は、帯域選択の説明図である。本第 1実施形態の音源分離システ ム 10は、 < 2マイク'目的音到来方向平行配置タイプの発明 >に係るシステムである
[0254] 図 1において、音源分離システム 10は、間隔を置いて配置された 2個のマイクロフォ ン 21, 22と、これらの 2個のマイクロフォン 21, 22の受音信号を用いて時間領域上で 目的音強調用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号を生成する目的音 優勢信号生成手段 30と、 2個のマイクロフォン 21, 22の受音信号を用いて時間領域 上で目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対になる第
1および第 2の目的音劣勢の信号を生成する目的音劣勢信号生成手段 40と、目的 音優勢信号生成手段 30および目的音劣勢信号生成手段 40により生成された時間 領域上の信号につ!ヽてそれぞれ周波数解析を行う周波数解析手段 50と、この周波 数解析手段 50により得られた目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号の スペクトルとを用いて目的音と妨害音とを分離する分離手段 60とを備えている。
[0255] 2個のマイクロフォン 21, 22は、本実施形態では、いずれも無指向性または略無指 向性マイクロフォンであり、図 2に示すように、携帯機器である折り畳み式の携帯電話 機 80において、一方のマイクロフォン 21は、各種のキー力もなる操作部 81が設けら れた表面 82側に設けられ、他方のマイクロフォン 22は、これと反対の裏面 83側の対 応する位置(すぐ裏側の位置)に設けられている。従って、 2個のマイクロフォン 21, 2 2は、目的音到来方向またはこの方向と略同じ方向に並べて配置されている(図 1参 照)。なお、図 2に示すように、本実施形態では、 2個のマイクロフォン 21, 22は、操 作部 81が設けられた表面 82側およびその裏面 83側に設けられている力 画面表示 部 84が設けられた表面 85側およびその裏面 86側に設けてもよい。従って、図 60に 示すように、 P2, P18の位置のみならず、例えば、 PI, P17の位置、 P3, P19の位 置、 P6, P23の位置、 P7, P24の位置、 P8, P25の位置、 P10, P27の位置、あるい は P15, P33の位置等にマイクロフォンを設けることができ、要するに、目的音到来方 向とマイクロフォンの配置位置との相対的な関係が図 1の状態となれば、 P1〜P34の いずれの位置に設けてもよい。また、携帯電話機を折り曲げた状態で使用するので あれば、図 60に示すように、目的音が表面に沿う矢印 Aの方向またはそれに近い方 向力も到来するので、例えば、 P2, P7の位置にマイクロフォンを設けること等もできる
[0256] また、 2個のマイクロフォン 21, 22の設置間隔は、携帯電話機 80の開閉操作に連 動して変化し、開いたときの設置間隔が閉じているときの設置間隔よりも大きくなるよう にしてもよい。例えば、一方のマイクロフォン 21を、ばね等の弾性部材で外向きに常 に付勢しておき、携帯電話機 80を閉じているときには、画面表示部 84が設けられた 表面 85により押されて収納状態となり、携帯電話機 80を開いたときに外部に突出す る状態となるようにしてちょ 、。
[0257] そして、音源分離システム 10は、携帯電話機 80の表面 82側から到来する目的音 を取得する通常モード (例えば、携帯電話機 80を手に持って使用しているユーザの 音声を取得する会話モード等)と、裏面 83側から到来する目的音を取得する切替モ ード (例えば、携帯電話機 80の画面表示部 84の裏側に設けられたカメラで動画を撮 影するとともに音も入力する動画撮影モード等)とで、モード切替が可能な構成とされ ている。
[0258] 目的音優勢信号生成手段 30は、図 1および図 3に示すように、時間領域上で、通 常モードの目的音の音源に近い側 (切替モードの目的音の音源に遠い側)に配置さ れた一方のマイクロフォン 21の受音信号と、通常モードの目的音の音源力も遠い側( 切替モードの目的音の音源に近い側)に配置された他方のマイクロフォン 22の受音 信号との差をとる処理を行うものである。この処理は、デジタル処理としてもアナログ 処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で処理を行っている力 周 波数領域上の処理としてもょ ヽ。
[0259] 図 1において、目的音劣勢信号生成手段 40は、第 1目的音劣勢信号生成手段 41 と、第 2目的音劣勢信号生成手段 42と、切替手段 43とを含んで構成されている。こ の目的音劣勢信号生成手段 40による処理は、デジタル処理としてもアナログ処理と してもよく、あるいは本実施形態では、時間領域上で処理を行っているが、周波数領 域上の処理としてもよい。
[0260] 第 1目的音劣勢信号生成手段 41は、図 1、図 3、および図 4に示すように、時間領 域上で、一方のマイクロフォン 21の受音信号に遅延処理を施した後の信号と、他方 のマイクロフォン 22の受音信号との差をとり、通常モードで使用する第 1の目的音劣 勢の信号を生成する処理を行うものである。この際、一方のマイクロフォン 21の受音 信号に与える遅延時間は、本実施形態では、 2個のマイクロフォン 21, 22の間隔の 音波伝播時間と同等または略同等な時間である。
[0261] 第 2目的音劣勢信号生成手段 42は、図 1および図 3に示すように、時間領域上で、 他方のマイクロフォン 22の受音信号に遅延処理を施した後の信号と、一方のマイクロ フォン 21の受音信号との差をとり、切替モードで使用する第 2の目的音劣勢の信号 を生成する処理を行うものである。この際、他方のマイクロフォン 22の受音信号に与
える遅延時間は、本実施形態では、 2個のマイクロフォン 21, 22の間隔の音波伝播 時間と同等または略同等な時間である。
[0262] 切替手段 43は、分離手段 60による処理対象とするための目的音劣勢の信号として 、通常モード用の第 1目的音劣勢信号生成手段 41により生成された第 1の目的音劣 勢の信号と、切替モード用の第 2目的音劣勢信号生成手段 42により生成された第 2 の目的音劣勢の信号とを切り替えるスィッチであり、具体的には、携帯電話機 80の 操作部 81を構成するキーにより実現してもよぐある!/、は通常設けられて ヽる操作部 81とは別途に設けられたスィッチにより実現してもよ!/、。
[0263] 周波数解析手段 50は、目的音優勢信号生成手段 30により生成された時間領域上 の目的音優勢の信号および目的音劣勢信号生成手段 40により生成された時間領域 上の目的音劣勢の信号 (通常モードでは、第 1の目的音劣勢の信号であり、切替モ ードでは、第 2の目的音劣勢の信号である。 )について、それぞれ周波数解析を行う ものである。ここで、周波数解析には、例えば、高速フーリエ変換 (FFT: First Fourie r Transform)や一般化調和解析(GHA: Generalized Harmonic Analysis)等を採用 することができるが、窓関数の影響を受けずに、より正確な周波数特性を算出する、 あるいは、より細かい周波数成分まで解析するという観点からは、一般化調和解析( GHA)であることが望ましい。他の実施形態の場合も同様である。なお、目的音優勢 信号生成手段 30および目的音劣勢信号生成手段 40により周波数領域上の信号が 生成される場合には、周波数解析手段 50の設置を省略することができる。
[0264] 分離手段 60は、目的音優勢の信号のスペクトルと、目的音劣勢の信号 (通常モー ドでは、第 1の目的音劣勢の信号であり、切替モードでは、第 2の目的音劣勢の信号 である。)のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択(BS— MAX)力、またはスぺ クトラル'サブトラクシヨン(SS : Spectral Subtraction)を行い、目的音と妨害音とを分離 する処理を行うものである。
[0265] 最大レベル帯域選択を行う場合には、目的音優勢の信号のスペクトルと、目的音劣 勢の信号 (通常モードでは、第 1の目的音劣勢の信号であり、切替モードでは、第 2 の目的音劣勢の信号である。)のスペクトルとの間で、同一の周波数帯域の各パワー の大小の比較を周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワー
を、分離して得られる音のスペクトルに帰属させる。
[0266] スぺクトラル'サブトラクシヨンを行う場合には、目的音優勢の信号のスペクトルの各 周波数帯域のパワーから、目的音劣勢の信号 (通常モードでは、第 1の目的音劣勢 の信号であり、切替モードでは、第 2の目的音劣勢の信号である。)のスペクトルの同 一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じる。
[0267] このような第 1実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 10により目 的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0268] 先ず、携帯電話機 80のユーザは、取得したい目的音の音源位置に応じ、切替手 段 43により通常モードと切替モードとのモード選択を行う。例えば、ユーザが、画面 表示部 84を参照しながら自分の音声を取得する場合には、通常モードを選択する。
[0269] 次に、 2個のマイクロフォン 21, 22の受信信号(時間領域上の信号)を用いて、目 的音優勢信号生成手段 30により目的音優勢の信号 (時間領域上の信号)を生成す るとともに、目的音劣勢信号生成手段 40により目的音劣勢の信号 (時間領域上の信 号)を生成する。続、て、得られた目的音優勢の信号および目的音劣勢の信号 (通 常モードでは、第 1の目的音劣勢の信号であり、切替モードでは、第 2の目的音劣勢 の信号である。 )について、周波数解析手段 50により、それぞれ周波数解析を行い、 目的音優勢の信号のスペクトルおよび目的音劣勢の信号のスペクトルを求める。
[0270] この際、一方のマイクロフォン 21の受信信号を X (t)とし、他方のマイクロフォン 22
1
の受信信号を X (t)とすると、目的音優勢信号生成手段 30により、これらの信号の差
2
、X (t)—X (t)が求められ、これが目的音優勢の信号となる(図 1、図 3参照)。
1 2
[0271] また、一方のマイクロフォン 21の受信信号 X (t)を、次の式(1)のように表し、他方
1
のマイクロフォン 22の受信信号 X (t)を、次の式(2)のように表すと、これらの信号の
2
差 X (t)— X (t)は、次の式 (3)のようになり、この目的音優勢の信号を周波数解析し
1 2
て得られる信号 I F<X (t) -X (t) > Iは、次の式 (4)のようになるので、目的音優
1 2
勢の信号の指向特性は、図 5および図 7の実線のようになる。図 5では、指向特性が 2 次元の極座標で示され、半径方向が振幅値であり、周方向が音の到来する方向(角 度) Θである。図 7では、縦軸が振幅値であり、横軸が音の到来する方向(角度) Θで ある。 Lは、マイクロフォン 21, 22間の距離(m)であり、 Vは、音速 340 (mZsec)で
ある。
[0272] [数 1]
X1(t)=Xoejwt ( 1 )
[0273] [数 2]
X2(t)= X。 e - ) ) [0274] [数 3]
X t)— X2 (t) = X。 ej " X。 e JW(t"^ )
- L t ■ , ,—し cos Θ 、 ,
= X。ej n (1 - e'JUJ— ) ( 3 )
一 し cos Θ 、 "| 2丄「 ■ , , , 一 L cos θ 、Ί 2 = |Χ0|ί [ 1 — cos( ω ― )」 +Lsin( ω ― )」
V 0 V0
( 4 )
[0276] これに対し、一方のマイクロフォン 21の受信信号 X (t)に遅延処理を施した後の信
1
号を D(X (t))とし、他方のマイクロフォン 22の受信信号を X (t)とすると、通常モード
1 2
では、第 1目的音劣勢信号生成手段 41により、これらの信号の差 D(X (t))-X (t)
1 2 が求められ、これが第 1の目的音劣勢の信号となる(図 1、図 3、図 4参照)。
[0277] また、一方のマイクロフォン 21の受信信号 X (t)に遅延処理を施した後の信号 D (X
1
(t))を、次の式(5)のように表し、他方のマイクロフォン 22の受信信号 X (t)を、前述
1 2 した式(2)のように表すと、これらの信号の差 D(X (t))-X (t)は、次の式(6)のよう
1 2
になり、この第 1の目的音劣勢の信号を周波数解析して得られる信号 I F<D(X (t)
1
)— X (t)> Iは、次の式 (7)のようになるので、第 1の目的音劣勢の信号の指向特
2
性は、図 5および図 7の点線のようになる。
[0278] [数 5]
D(Xi(t))= Χ。 θ」ω ) ( 5 )
[0279] [数 6]
D(X,(t))
= X0eJttJt( e
= X。eJW ) ■ . ( 6 )
[0280] ,2i「 ■ ( ,、 L( 1 —cos θ ) Ν
Ί2Π 」 +Lsm(OJ )J I
[0281] そして、遅延時間は、 L/V (sec)であり、 2個のマイクロフォン 21, 22間の距離 L
0
の音波伝播時間と同等または略同等な時間である。従って、図 4に示すように、一方 のマイクロフォン 21の受信信号 X (t)に遅延処理を施した場合には、一方のマイクロ
1
フォン 21は、実質的に、図中一点鎖線で示される円上に位置するのと同じことになる 。例えば、通常モードの目的音の音源位置の方向( Θ =0度)から到来する音につい ては、一方のマイクロフォン 21は、実質的に、他方のマイクロフォン 22と同じ位置に あることになり、信号の差をとるとゼロになるので、この方向( 0 =0度)から到来する 音については抑制されることがわかる。また、通常モードの目的音の音源位置と反対 の方向( 0 =180度)から到来する音 (妨害音)については、一方のマイクロフォン 21 は、実質的に、図中の P1の位置にあることになり、他方のマイクロフォン 22との間隔 が実質的に拡がるので、信号の差が大きくなり、強調されることがわ力る。
[0282] 切替モードの場合も同様であり、他方のマイクロフォン 22の受信信号 X (t)に遅延
2
処理を施した後の信号を D(X (t))とし、一方のマイクロフォン 21の受信信号を X (t)
2 1 とすると、第 2目的音劣勢信号生成手段 42により、これらの信号の差 D(X (t))-X (
2 1 t)が求められ、これが第 2の目的音劣勢の信号となる(図 1、図 3参照)。そして、この 第 2の目的音劣勢の信号 D(X (t))-X (t)を周波数解析して得られる信号
2 1 I F<D
(X (t))-X (t)> Iを図示すると、図 6および図 7の一点鎖線で示されるような第 2
2 1
の目的音劣勢の信号の指向特性が得られる。
[0283] その後、分離手段 60により、目的音優勢の信号のスペクトルと、目的音劣勢の信号
(通常モードでは、第 1の目的音劣勢の信号であり、切替モードでは、第 2の目的音
劣勢の信号である。)のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択 (BS— MAX)ま たはスぺクトラル'サブトラクシヨン (SS)を行い、目的音と妨害音とを分離する。
[0284] 図 8において、分離手段 60により最大レベル帯域選択を行う場合には、次のように なる。目的音優勢信号生成手段 30により生成されて周波数解析手段 50による処理 で得られた目的音優勢の信号のスペクトルのうち、周波数帯域 fのパワー (振幅値)
1
を αとし、周波数帯域 f のパワーを αとする。一方、目的音劣勢信号生成手段 40に
1 2 2
より生成されて周波数解析手段 50による処理で得られた目的音劣勢の信号 (通常モ ードでは、第 1の目的音劣勢の信号であり、切替モードでは、第 2の目的音劣勢の信 号である。)のスペクトルのうち、周波数帯域 f のパワーを j8 とし、周波数帯域 f のパ
1 1 2 ヮーを j8
2とする。
[0285] このとき、周波数帯域 f のパワー と、同じ周波数帯域 f のパワー β との大小を比
1 1 1 1
較する。ここで、図示の如ぐ α > βであったとすれば、大きい方のパワー αを選
1 1 1 択し、このパワー αを目的音のスペクトルに帰属させる。なお、小さい方のパワー β
1 1 は、処理に用いられることなぐすなわち分離後のスペクトルに帰属させることなく捨 てられる。
[0286] また、周波数帯域 fのパワー aと、同じ周波数帯域 fのパワー β との大小を比較
2 2 2 2
する。ここで、図示の如く、 β > aであったとすれば、大きい方のパワー j8を選択し
2 2 2
、このパワー j8を妨害音に帰属させる。なお、小さい方のパワーひ は、処理に用い
2 2
られることなぐすなわち分離後のスペクトルに帰属させることなく捨てられる。
[0287] 一方、分離手段 60によりスぺクトラル'サブトラクシヨンを行う場合には、次のようにな る。周波数帯域毎に、目的音優勢信号生成手段 30により生成されて周波数解析手 段 50による処理で得られた目的音優勢の信号のスペクトルのパワー γから、目的音 劣勢信号生成手段 40により生成されて周波数解析手段 50による処理で得られた目 的音劣勢の信号 (通常モードでは、第 1の目的音劣勢の信号であり、切替モードでは 、第 2の目的音劣勢の信号である。)のスペクトルのパワー δに係数 Κを乗じた値 (Κ X δ )を減じる。すなわち、 γ— Κ Χ δの算出値が、分離後に得られる目的音のスぺ タトルの各周波数帯域のパワーとなる。係数 Κは、例えば、目的音優勢の信号につい てのパワー γと、目的音劣勢の信号についてのパワー δとの差の大きさに依存する
係数等である。なお、目的音優勢の信号のスペクトルのパワー γの方が、目的音劣 勢の信号のスペクトルのパワー δに係数 Κを乗じた値 (Κ Χ δ )よりも小さくなる周波 数帯域においては、例えば、一定のルールで定められた最小値 (各周波数帯域につ き一定の値でもよぐ目的音優勢の信号のスペクトルの周波数帯域毎の各パワーの 値に比例する値等でもよい。)を算出値としてもよぐあるいはゼロとしてもよい。
[0288] そして、分離手段 60により目的音を分離した後には、事前に適応処理または学習 処理を行って得られた音響モデルを用いて音声認識を行うことができる。この際、分 離手段 60による処理で得られた周波数領域上の信号である目的音を、時間領域上 の信号である音声波形に変換する合成処理を行い、雑音を付与した後、周波数解 析を行い、その後、音声認識を行ってもよい。また、雑音の付与は、時間領域上では なぐ周波数領域上で行ってもよい。
[0289] このような第 1実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シス テム 10は、目的音優勢信号生成手段 30および目的音劣勢信号生成手段 40を備え ているので、 2個のマイクロフォン 21, 22の受音信号を用いて目的音優勢の信号お よび目的音劣勢の信号を生成することができる。このため、目的音と妨害音との分離 に適した指向特性制御を行うことができる。
[0290] そして、音源分離システム 10は、分離手段 60を備えているので、指向特性制御を 行って生成された目的音優勢の信号のスペクトルおよび目的音劣勢の信号のスぺク トルを用いて、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。このため、前述した 特許文献 4の場合のように複数のマイクロフォンの固定的位置関係に起因する信号 のマイクロフォン間音圧レベル差を用いて帯域選択を行う場合に比べ、分離性能を 向上させることができる。
[0291] また、音源分離システム 10では、使用するマイクロフォンの個数は 2個であり、少数 のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図ること ができる。
[0292] さらに、目的音劣勢信号生成手段 40は、第 1目的音劣勢信号生成手段 41と、第 2 目的音劣勢信号生成手段 42と、切替手段 43とを備えているので、ユーザは、通常 モードと切替モードとのモード切替を行うことができる。このため、 2個のマイクロフォン
21, 22の配置位置を変えることなぐ取得する目的音の方向を切り替えることができ るので、ユーザにとって使 、勝手のよ 、システムを実現することができる。
[0293] そして、第 1目的音劣勢信号生成手段 41および第 2目的音劣勢信号生成手段 42 は、 2個のマイクロフォン 21, 22の間隔の音波伝播時間と同等または略同等な時間 の遅延を与える処理を行うので、目的音到来方向(図 7に示すように、通常モードの 目的音については、 0 =0度であり、切替モードの目的音については、 0 = 180度( — 180度)である。)において、目的音劣勢の信号の振幅値がゼロとなる指向特性を 作り出すことができる。このため、目的音に向けられた指向特性(目的音優勢の信号 による指向特性)との振幅値の差を大きくとることができ、分離性能を向上させること ができる。
[0294] [第 2実施形態]
図 9には、本発明の第 2実施形態の音源分離システム 200の全体構成が示されて いる。図 10には、目的音優勢の信号および目的音劣勢の信号の各指向特性が示さ れ、図 11には、図 10を展開して横軸を方向(角度) Θとした状態の各指向特性が示 されている。本第 2実施形態の音源分離システム 200は、く 2マイク'目的音到来方 向直交配置 ·和差併用タイプの発明 >に係るシステムである。
[0295] 図 9において、音源分離システム 200は、間隔を置いて配置された 2個のマイクロフ オン 221, 222と、これらの 2個のマイクロフォン 221, 222の受音信号を用いて時間 領域上で目的音強調用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号を生成 する目的音優勢信号生成手段 230と、 2個のマイクロフォン 221, 222の受音信号を 用いて時間領域上で目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の 信号と対になる目的音劣勢の信号を生成する目的音劣勢信号生成手段 240と、目 的音優勢信号生成手段 230および目的音劣勢信号生成手段 240により生成された 時間領域上の信号にっ ヽてそれぞれ周波数解析を行う周波数解析手段 250と、こ の周波数解析手段 250により得られた目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢 の信号のスペクトルとを用いて目的音と妨害音とを分離する分離手段 260とを備えて いる。
[0296] 2個のマイクロフォン 221, 222は、本実施形態では、いずれも無指向性または略
無指向性マイクロフォンである。そして、図 9中の一点鎖線に示すように、携帯機器で ある携帯電話機 280において、 2個のマイクロフォン 221, 222は、いずれも各種のキ 一からなる操作部および Zまたは画面表示部が設けられた表面 281側に設けられ、 裏面 282側にはマイクロフォンは設けられていない。従って、 2個のマイクロフォン 22 1, 222は、目的音到来方向と直交または略直交する方向に並べて配置されている。 この点が、前記第 1実施形態と異なる。また、図 60に示すように、例えば、 PI, P3の 位置、 P4, P5の位置、 P6, P8の位置、あるいは P9, P11の位置にマイクロフォンを 設けること等ができ、要するに、目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置との相 対的な関係が図 9の状態となれば、 P1〜P34のいずれの位置に設けてもよい。
[0297] 目的音優勢信号生成手段 230は、時間領域上で、一方のマイクロフォン 221の受 音信号と、他方のマイクロフォン 222の受音信号との和をとる処理を行うものである。 この処理は、デジタル処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態で は、時間領域上で処理を行っている力 周波数領域上の処理としてもよい。
[0298] 目的音劣勢信号生成手段 240は、時間領域上で、一方のマイクロフォン 221の受 音信号と、他方のマイクロフォン 222の受音信号との差をとる処理を行うものである。 この処理は、デジタル処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態で は、時間領域上で処理を行っている力 周波数領域上の処理としてもよい。
[0299] 周波数解析手段 250は、目的音優勢信号生成手段 230により生成された時間領 域上の目的音優勢の信号および目的音劣勢信号生成手段 240により生成された時 間領域上の目的音劣勢の信号について、それぞれ周波数解析を行うものである。周 波数解析には、例えば、高速フーリエ変換 (FFT)や一般ィ匕調和解析 (GHA)等を採 用することができるのは、前記第 1実施形態の場合と同様である。なお、目的音優勢 信号生成手段 230および目的音劣勢信号生成手段 240により周波数領域上の信号 が生成される場合には、周波数解析手段 250の設置を省略することができる。
[0300] 分離手段 260は、目的音優勢の信号のスペクトルと、目的音劣勢の信号のスぺタト ルとを用いて、最大レベル帯域選択 (BS— MAX)カゝ、またはスぺクトラル 'サブトラク シヨン (SS)を行い、目的音と妨害音とを分離する処理を行うものである。帯域選択お よびスぺクトラル 'サブトラクシヨンの各処理方法は、前記第 1実施形態の場合と略同
様であるため、詳しい説明は省略する。
[0301] 但し、本実施形態では、目的音優勢信号生成手段 230が 2個のマイクロフォン 221 , 222の受音信号の和をとる処理を行うので、目的音優勢の信号の指向特性と、目 的音劣勢の信号の指向特性との各方向 (角度) Θにおける振幅値の大小関係が周 波数により変動し、安定しないことから、分離手段 260による処理を行うに際しては、 目的音優勢の信号のスペクトルに対して周波数に依存する係数 A ( ω )を乗じ、目的 音劣勢の信号のスペクトルに対して周波数に依存する係数 Β ( ω )を乗じてから、帯 域選択ゃスぺクトラル'サブトラクシヨンを行う。なお、両者の相対的な大小関係を周 波数に応じて調整することができればよ 、ので、 A ( ω )または Β ( ω )の!、ずれかを乗 じるのみでもよ!/、。
[0302] このような第 2実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 200により 目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0303] 先ず、 2個のマイクロフォン 221 , 222の受信信号(時間領域上の信号)を用いて、 目的音優勢信号生成手段 230により目的音優勢の信号 (時間領域上の信号)を生 成するとともに、目的音劣勢信号生成手段 240により目的音劣勢の信号 (時間領域 上の信号)を生成する。続 、て、得られた目的音優勢の信号および目的音劣勢の信 号について、周波数解析手段 250により、それぞれ周波数解析を行い、目的音優勢 の信号のスペクトルおよび目的音劣勢の信号のスペクトルを求める。
[0304] この際、一方のマイクロフォン 221の受信信号を X (t)とし、他方のマイクロフォン 22
1
2の受信信号を X (t)とすると、目的音優勢信号生成手段 230により、これらの信号
2
の和、 X (t) +X (t)が求められ、これが目的音優勢の信号となる。また、これらの信
1 2
号の和 X (t) +x (t)を周波数解析して得られる信号
1 2 I F<X (t) +x (t) >
1 2 Iに係 数 Α ( ω )を乗じて得られる目的音優勢の信号の指向特性は、図 10および図 1 1の実 線のようになる。
[0305] これに対し、目的音劣勢信号生成手段 240により、一方のマイクロフォン 221の受 信信号 X (t)と、他方のマイクロフォン 222の受信信号 X (t)との差、 X (t) -X (t)が
1 2 1 2 求められ、これが目的音劣勢の信号となる。また、これらの信号の差 X (t) -X (t)を
1 2 周波数解析して得られる信号 I Fく X (t) -X (t) > Iに係数 Β ( ω )を乗じて得られ
る目的音劣勢の信号の指向特性は、図 10および図 11の点線のようになる。
[0306] その後、分離手段 260により、目的音優勢の信号のスペクトルと、目的音劣勢の信 号のスペクトルとを用 、て、最大レベル帯域選択 (BS— MAX)またはスぺクトラル ·サ ブトラタシヨン (SS)を行 、、目的音と妨害音とを分離する。
[0307] そして、分離手段 260により目的音を分離した後には、前記第 1実施形態の場合と 同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音響モデルを用いて音 声認識を行うことができる。
[0308] このような第 2実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シス テム 200は、目的音優勢信号生成手段 230および目的音劣勢信号生成手段 240を 備えているので、 2個のマイクロフォン 221, 222の受音信号を用いて目的音優勢の 信号および目的音劣勢の信号を生成することができる。このため、目的音と妨害音と の分離に適した指向特性制御を行うことができる。
[0309] そして、音源分離システム 200は、分離手段 260を備えて 、るので、指向特性制御 を行って生成された目的音優勢の信号のスペクトルおよび目的音劣勢の信号のスぺ タトルを用いて、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。このため、前述し た特許文献 4の場合のように複数のマイクロフォンの固定的位置関係に起因する信 号のマイクロフォン間音圧レベル差を用いて帯域選択を行う場合に比べ、分離性能 を向上させることができる。
[0310] また、音源分離システム 200では、使用するマイクロフォンの個数は 2個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0311] [第 3実施形態]
図 12には、本発明の第 3実施形態の音源分離システム 300の全体構成が示されて いる。図 13には、第 1および第 2の目的音優勢の信号および目的音劣勢の信号の各 指向特性が示され、図 14には、図 13を展開して横軸を方向(角度) Θとした状態の 各指向特性が示されている。本第 3実施形態の音源分離システム 300は、く 2マイク •目的音到来方向直交配置'差分タイプの発明 >に係るシステムである。
[0312] 図 12において、音源分離システム 300は、間隔を置いて配置された 2個のマイクロ
フォン 321, 322と、これらの 2個のマイクロフォン 321, 322の受音信号を用いて時 間領域上で目的音強調用の線形結合処理を行うことにより第 1および第 2の目的音 優勢の信号を生成する目的音優勢信号生成手段 330と、 2個のマイクロフォン 321, 322の受音信号を用いて時間領域上で目的音抑制用の線形結合処理を行うことに より目的音優勢の信号と対になる目的音劣勢の信号を生成する目的音劣勢信号生 成手段 340と、目的音優勢信号生成手段 330および目的音劣勢信号生成手段 340 により生成された時間領域上の信号についてそれぞれ周波数解析を行う周波数解 析手段 350と、この周波数解析手段 350により得られた目的音優勢の信号のスぺタト ルと目的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて目的音と妨害音とを分離する分離手 段 360とを備えている。
[0313] 2個のマイクロフォン 321, 322は、本実施形態では、いずれも無指向性または略 無指向性マイクロフォンである。そして、図 12中の一点鎖線に示すように、携帯機器 である携帯電話機 380において、 2個のマイクロフォン 321, 322は、いずれも各種の キー力もなる操作部および Zまたは画面表示部が設けられた表面 381側に設けられ 、裏面 382側にはマイクロフォンは設けられていない。従って、 2個のマイクロフォン 3 21, 322は、目的音到来方向と直交または略直交する方向に並べて配置されている 。この点が、前記第 1実施形態と異なり、前記第 2実施形態と同様である。また、図 60 に示すように、例えば、 PI, P3の位置、 P4, P5の位置、 P6, P8の位置、あるいは P 9, P11の位置にマイクロフォンを設けること等ができ、要するに、目的音到来方向と マイクロフォンの配置位置との相対的な関係が図 12の状態となれば、 P1〜P34のい ずれの位置に設けてもよ!、。
[0314] 目的音優勢信号生成手段 330は、第 1目的音優勢信号生成手段 331と、第 2目的 音優勢信号生成手段 332とを備えて構成されている。
[0315] 第 1目的音優勢信号生成手段 331は、時間領域上で、一方のマイクロフォン 321の 受音信号と、他方のマイクロフォン 322の受音信号に遅延処理を施した後の信号と の差をとつて第 1の目的音優勢の信号を生成する処理を行うものである。第 1の目的 音優勢の信号は、目的音を含む一方のマイクロフォン 321の設置された側の空間( 図 12では左側空間)から到来する音を強調した信号である。この処理は、デジタル
処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で処 理を行っている力 周波数領域上の処理としてもよい。
[0316] 第 2目的音優勢信号生成手段 332は、時間領域上で、他方のマイクロフォン 322の 受音信号と、一方のマイクロフォン 321の受音信号に遅延処理を施した後の信号と の差をとつて第 2の目的音優勢の信号を生成する処理を行うものである。第 2の目的 音優勢の信号は、目的音を含む他方のマイクロフォン 322の設置された側の空間( 図 12では右側空間)から到来する音を強調した信号である。この処理は、デジタル 処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で処 理を行っている力 周波数領域上の処理としてもよい。
[0317] 目的音劣勢信号生成手段 340は、時間領域上で、一方のマイクロフォン 321の受 音信号と、他方のマイクロフォン 322の受音信号との差をとつて目的音劣勢の信号を 生成する処理を行うものである。この処理は、デジタル処理としてもアナログ処理とし てもよく、あるいは本実施形態では、時間領域上で処理を行っているが、周波数領域 上の処理としてもよい。
[0318] 周波数解析手段 350は、目的音優勢信号生成手段 330により生成された時間領 域上の第 1および第 2の目的音優勢の信号、並びに目的音劣勢信号生成手段 340 により生成された時間領域上の目的音劣勢の信号について、それぞれ周波数解析 を行うものである。周波数解析には、例えば、高速フーリエ変換 (FFT)や一般ィ匕調 和解析 (GHA)等を採用することができるのは、前記第 1、第 2実施形態の場合と同 様である。なお、目的音優勢信号生成手段 330および目的音劣勢信号生成手段 34 0により周波数領域上の信号が生成される場合には、周波数解析手段 350の設置を 省略することができる。
[0319] 分離手段 360は、第 1分離手段 361と、第 2分離手段 362と、統合手段 363とを含 んで構成されている。
[0320] 第 1分離手段 361は、第 1の目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号 のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択(BS— MAX)力、またはスぺクトラル' サブトラクシヨン(SS)を行い、目的音を含む一方のマイクロフォン 321の設置された 側の空間(図 12では左側空間)から到来する音を分離する処理を行うものである。帯
域選択を行う場合には、第 1の目的音優勢の信号のスペクトルと、 目的音劣勢の信 号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域 毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワーを、分離して得られる音のス ベクトルに帰属させる。また、スぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う場合には、第 1の目 的音優勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、 目的音劣勢の信号のス ベクトルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じる。
[0321] 第 2分離手段 362は、第 2の目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号 のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択(BS— MAX)力、またはスぺクトラル' サブトラクシヨン(SS)を行 、、 目的音を含む他方のマイクロフォン 322の設置された 側の空間(図 12では右側空間)から到来する音を分離する処理を行うものである。帯 域選択を行う場合には、第 2の目的音優勢の信号のスペクトルと、 目的音劣勢の信 号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域 毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワーを、分離して得られる音のス ベクトルに帰属させる。スぺクトラル'サブトラクシヨンを行う場合には、第 2の目的音優 勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、 目的音劣勢の信号のスぺタト ルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じる。
[0322] 統合手段 363は、第 1分離手段 361により分離された目的音を含む一方のマイクロ フォン 321の設置された側の空間(図 12では左側空間)力 到来する音のスペクトル と、第 2分離手段 362により分離された目的音を含む他方のマイクロフォン 322の設 置された側の空間(図 12では右側空間)から到来する音のスペクトルとを用いて、こ れらのパワーを周波数帯域毎に加算するか (アデイシヨン)、または周波数帯域毎に 各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音のスペクトルとして帰属させる こと (ミニマイゼーシヨン)によりスペクトル統合処理を行 、、 目的音を分離するもので ある。なお、ミニマイゼーシヨンによるスペクトル統合処理の詳細については、図 34で 後述する。
[0323] このような第 3実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 300により 目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0324] 先ず、 2個のマイクロフォン 321, 322の受信信号(時間領域上の信号)を用いて、
第 1目的音優勢信号生成手段 331および第 2目的音優勢信号生成手段 332により 第 1および第 2の目的音優勢の信号 (時間領域上の信号)を生成するとともに、目的 音劣勢信号生成手段 340により目的音劣勢の信号 (時間領域上の信号)を生成する 。続いて、得られた第 1および第 2の目的音優勢の信号、並びに目的音劣勢の信号 について、周波数解析手段 350により、それぞれ周波数解析を行い、第 1および第 2 の目的音優勢の信号の各スペクトル、並びに目的音劣勢の信号のスペクトルを求め る。
[0325] この際、一方のマイクロフォン 321の受信信号を X (t)とし、他方のマイクロフォン 32
1
2の受信信号を X (t)とすると、第 1目的音優勢信号生成手段 331により、一方のマイ
2
クロフオン 321の受音信号 X (t)と、他方のマイクロフォン 322の受音信号 X (t)に遅
1 2 延処理を施した後の信号 D (X (1 )との差、 (1 —0 ( (t) )が求められ、これが第
2 1 2
1の目的音優勢の信号となる。また、この第 1の目的音優勢の信号 X (t) -D (X (t) )
1 2 を周波数解析して得られる信号 I F<X (t) -D (X (t) ) >
1 2 Iを図示すると、図 13お よび図 14の実線で示されるような第 1の目的音優勢の信号の指向特性が得られる。
[0326] さらに、第 2目的音優勢信号生成手段 332により、他方のマイクロフォン 322の受音 信号 X (t)と、一方のマイクロフォン 321の受音信号 X (t)に遅延処理を施した後の
2 1
信号 D (X (t) )との差、 X (t)— D (X (t) )が求められ、これが第 2の目的音優勢の信
1 2 1
号となる。また、この第 2の目的音優勢の信号 X (t)— D (X (t) )を周波数解析して得
2 1
られる信号 I F<X (t) -D (X (t) ) >
2 1 Iを図示すると、図 13および図 14の一点鎖 線で示されるような第 2の目的音優勢の信号の指向特性が得られる。
[0327] これに対し、目的音劣勢信号生成手段 340により、一方のマイクロフォン 321の受 信信号 X (t)と、他方のマイクロフォン 322の受信信号 X (t)との差、 X (t) -X (t)が
1 2 1 2 求められ、これが目的音劣勢の信号となる。また、これらの信号の差 X (t) -X (t)を
1 2 周波数解析して得られる信号 I F<X (t) -X (t) >
1 2 Iを図示すると、図 13および図
14の点線で示されるような目的音劣勢の信号の指向特性が得られる。
[0328] その後、第 1分離手段 361により、第 1の目的音優勢の信号のスペクトルと、目的音 劣勢の信号のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択 (BS— MAX)力、または スぺクトラル 'サブトラクシヨン(SS)を行い、目的音を含む一方のマイクロフォン 321
の設置された側の空間(図 12では左側空間)から到来する音を分離する処理を行う とともに、第 2分離手段 362により、第 2の目的音優勢の信号のスペクトルと、 目的音 劣勢の信号のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択 (BS— MAX)力、または スぺクトラル 'サブトラクシヨン(SS)を行い、 目的音を含む他方のマイクロフォン 322 の設置された側の空間(図 12では右側空間)から到来する音を分離する処理を行う 。なお、第 1分離手段 361で帯域選択を行った場合には、第 2分離手段 362でも帯 域選択を行い、第 1分離手段 361でスぺクトラル 'サブトラクシヨンを行った場合には、 第 2分離手段 362でもスぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う。
[0329] それから、統合手段 363により、第 1分離手段 361により分離された目的音を含む 一方のマイクロフォン 321の設置された側の空間(図 12では左側空間)から到来する 音のスペクトルと、第 2分離手段 362により分離された目的音を含む他方のマイクロフ オン 322の設置された側の空間(図 12では右側空間)力も到来する音のスペクトルと を用いて、アデイシヨンまたはミニマイゼーシヨンによりスペクトル統合処理を行い、 目 的音を分離する。
[0330] そして、分離手段 360により目的音を分離した後には、前記第 1、第 2実施形態の 場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音響モデルを用い て音声認識を行うことができる。
[0331] このような第 3実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シス テム 300は、 目的音優勢信号生成手段 330および目的音劣勢信号生成手段 340を 備えているので、 2個のマイクロフォン 321, 322の受音信号を用いて目的音優勢の 信号および目的音劣勢の信号を生成することができる。このため、 目的音と妨害音と の分離に適した指向特性制御を行うことができる。
[0332] そして、音源分離システム 300は、分離手段 360を備えているので、指向特性制御 を行って生成された目的音優勢の信号のスペクトルおよび目的音劣勢の信号のスぺ タトルを用いて、 目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。このため、前述し た特許文献 4の場合のように複数のマイクロフォンの固定的位置関係に起因する信 号のマイクロフォン間音圧レベル差を用いて帯域選択を行う場合に比べ、分離性能 を向上させることができる。
[0333] また、音源分離システム 300では、使用するマイクロフォンの個数は 2個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0334] [第 4実施形態]
図 15には、本発明の第 4実施形態の音源分離システム 400の全体構成が示されて いる。図 16には、目的音優勢の信号および目的音劣勢の信号の各指向特性が示さ れ、図 17には、図 16を展開して横軸を方向(角度) Θとした状態の各指向特性が示 されている。本第 4実施形態の音源分離システム 400は、く 3マイク · 2組合せタイプ の発明 >に係るシステムである。
[0335] 図 15において、音源分離システム 400は、三角形 (本実施形態では、一例として、 直角三角形または略直角三角形とする。)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、お よび第 3の合計 3個のマイクロフォン 421, 422, 423と、第 1および第 2の 2個のマイク 口フォン 421, 422の受音信号を用いて時間領域上で目的音強調用の線形結合処 理を行うことにより目的音優勢の信号を生成する目的音優勢信号生成手段 430と、 第 1および第 3の 2個のマイクロフォン 421, 423の受音信号を用いて時間領域上で 目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対になる目的音 劣勢の信号を生成する目的音劣勢信号生成手段 440と、目的音優勢信号生成手段 430および目的音劣勢信号生成手段 440により生成された時間領域上の信号につ いてそれぞれ周波数解析を行う周波数解析手段 450と、この周波数解析手段 450に より得られた目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとを用 いて目的音と妨害音とを分離する分離手段 460とを備えている。
[0336] 3個のマイクロフォン 421, 422, 423は、本実施形態では、いずれも無指向性また は略無指向性マイクロフォンである。そして、図 15中の一点鎖線に示すように、携帯 機器である携帯電話機 480において、第 1のマイクロフォン 421は、キーからなる操 作部および Zまたは画面表示部が設けられた表面 481側に設けられ、第 2のマイクロ フォン 422は、裏面 482側の対応位置(第 1のマイクロフォン 421の設置位置の丁度 反対側の位置)に設けられ、第 3のマイクロフォン 423は、表面 481側に第 1のマイク 口フォン 421と間隔を置いて設けられている。従って、第 1および第 2のマイクロフォン
421, 422は、目的音到来方向またはこの方向と略同じ方向に並べて配置され、第 1 および第 3のマイクロフォン 421, 423は、目的音到来方向と直角または略直角をな す方向に並べて配置されている。この点が、前記第 1〜第 3実施形態と異なる。また、 携帯電話機を折り曲げた状態で使用するのであれば、図 60に示すように、目的音が 表面に沿う矢印 Aの方向またはそれに近い方向から到来するので、例えば、 PI, P3 , P8の位置、 PI, P3, P5の位置、 PI, P3, P6の位置、あるいは PI, P3, P4の位 置にマイクロフォンを設けること等ができ、要するに、目的音到来方向とマイクロフォン の配置位置との相対的な関係が図 15の状態となれば、 P1〜P34のいずれの位置に 設けてもよい。
[0337] 目的音優勢信号生成手段 430は、時間領域上で、第 1のマイクロフォン 421の受音 信号と、第 2のマイクロフォン 422の受音信号との差をとる処理を行うものである。この 処理は、デジタル処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、 時間領域上で処理を行って 、るが、周波数領域上の処理としてもょ ヽ。
[0338] 目的音劣勢信号生成手段 440は、時間領域上で、第 1のマイクロフォン 421の受音 信号と、第 3のマイクロフォン 423の受音信号との差をとる処理を行うものである。この 処理は、デジタル処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、 時間領域上で処理を行って 、るが、周波数領域上の処理としてもょ ヽ。
[0339] 周波数解析手段 450は、目的音優勢信号生成手段 430により生成された時間領 域上の目的音優勢の信号および目的音劣勢信号生成手段 440により生成された時 間領域上の目的音劣勢の信号について、それぞれ周波数解析を行うものである。周 波数解析には、例えば、高速フーリエ変換 (FFT)や一般ィ匕調和解析 (GHA)等を採 用することができるのは、前記第 1〜第 3実施形態の場合と同様である。なお、目的 音優勢信号生成手段 430および目的音劣勢信号生成手段 440により周波数領域上 の信号が生成される場合には、周波数解析手段 450の設置を省略することができる
[0340] 分離手段 460は、目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトル とを用いて、最大レベル帯域選択 (BS— MAX)カゝ、またはスぺクトラル 'サブトラクシ ヨン (SS)を行い、目的音と妨害音とを分離する処理を行うものである。帯域選択およ
びスぺクトラル'サブトラクシヨンの各処理方法は、前記第 1実施形態の場合と同様で あるため、詳しい説明は省略する。
[0341] このような第 4実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 400により 目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0342] 先ず、第 1および第 2のマイクロフォン 421 , 422の受信信号(時間領域上の信号) を用いて、目的音優勢信号生成手段 430により目的音優勢の信号 (時間領域上の 信号)を生成するとともに、第 1および第 3のマイクロフォン 421, 423の受信信号(時 間領域上の信号)を用いて、目的音劣勢信号生成手段 440により目的音劣勢の信 号 (時間領域上の信号)を生成する。続いて、得られた目的音優勢の信号および目 的音劣勢の信号について、周波数解析手段 450により、それぞれ周波数解析を行 V、、目的音優勢の信号のスペクトルおよび目的音劣勢の信号のスペクトルを求める。
[0343] この際、第 1のマイクロフォン 421の受信信号を X (t)とし、第 2のマイクロフォン 422
1
の受信信号を X (t)とすると、目的音優勢信号生成手段 430により、これらの信号の
2
差、 X (t) -X (t)が求められ、これが目的音優勢の信号となる。また、これらの信号
1 2
の差 X (t) -X (t)を周波数解析して得られる信号 I F<X (t) -x (t) > Iを図示
1 2 1 2 すると、図 16および図 17の実線で示すような目的音優勢の信号の指向特性が得ら れる。
[0344] これに対し、第 1のマイクロフォン 421の受信信号を X (t)とし、第 3のマイクロフォン
1
423の受信信号を X (t)とすると、目的音劣勢信号生成手段 440により、これらの信
3
号の差、 X (t) -X (t)が求められ、これが目的音劣勢の信号となる。また、これらの
1 3
信号の差 X (t) -X (t)を周波数解析して得られる信号
1 3 I F<X (t) -x (t) >
1 3 Iを 図示すると、図 16および図 17の点線で示すような目的音劣勢の信号の指向特性が 得られる。
[0345] その後、分離手段 460により、目的音優勢の信号のスペクトルと、目的音劣勢の信 号のスペクトルとを用 、て、最大レベル帯域選択 (BS— MAX)またはスぺクトラル ·サ ブトラタシヨン (SS)を行 、、目的音と妨害音とを分離する。
[0346] そして、分離手段 460により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 3実施形態の 場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音響モデルを用い
て音声認識を行うことができる。
[0347] このような第 4実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シス テム 400は、目的音優勢信号生成手段 430および目的音劣勢信号生成手段 440を 備えているので、 3個のマイクロフォン 421, 422, 423の受音信号を用いて目的音 優勢の信号および目的音劣勢の信号を生成することができる。このため、目的音と妨 害音との分離に適した指向特性制御を行うことができる。
[0348] そして、音源分離システム 400は、分離手段 460を備えて 、るので、指向特性制御 を行って生成された目的音優勢の信号のスペクトルおよび目的音劣勢の信号のスぺ タトルを用いて、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。このため、前述し た特許文献 4の場合のように複数のマイクロフォンの固定的位置関係に起因する信 号のマイクロフォン間音圧レベル差を用いて帯域選択を行う場合に比べ、分離性能 を向上させることができる。
[0349] また、音源分離システム 400では、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0350] [第 5実施形態]
図 18には、本発明の第 5実施形態の音源分離システム 500の全体構成が示されて いる。図 19には、目的音優勢の信号および目的音劣勢の信号の各指向特性が示さ れ、図 20には、図 19を展開して横軸を方向(角度) Θとした状態の各指向特性が示 されている。本第 5実施形態の音源分離システム 500は、く 4マイク · 2組合せタイプ の発明 >に係るシステムである。
[0351] 図 18において、音源分離システム 500は、互いに交差する第 1の方向および第 2 の方向のそれぞれに 2個ずつ間隔を置いて並べて配置された合計 4個のマイクロフ オン 521, 522, 523, 524と、第 1の方向に並べて配置された 2個のマイクロフォン 5 21, 522の受音信号を用いて時間領域上で目的音強調用の線形結合処理を行うこ とにより目的音優勢の信号を生成する目的音優勢信号生成手段 530と、第 2の方向 に並べて配置された 2個のマイクロフォン 523, 524の受音信号を用いて時間領域上 で目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対になる目的
音劣勢の信号を生成する目的音劣勢信号生成手段 540と、目的音優勢信号生成手 段 530および目的音劣勢信号生成手段 540により生成された時間領域上の信号に つ!ヽてそれぞれ周波数解析を行う周波数解析手段 550と、この周波数解析手段 55 0により得られた目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルと を用いて目的音と妨害音とを分離する分離手段 560とを備えている。
[0352] 第 1〜第 4のマイクロフォン 521〜524は、本実施形態では、いずれも無指向性ま たは略無指向性マイクロフォンである。そして、第 1および第 2のマイクロフォン 521, 522は、目的音到来方向またはこの方向と略同じ方向に並べて配置され、本実施形 態では、この方向が第 1の方向とされている。また、第 3および第 4のマイクロフォン 52 3, 524は、目的音到来方向と直角または略直角をなす方向に並べて配置され、本 実施形態では、この方向が第 2の方向とされている。これらの 4個のマイクロフォン 52 1〜524を携帯機器である携帯電話機に設けるとすれば、例えば、第 1のマイクロフ オン 521を表面側に設け、第 2のマイクロフォン 522を裏面側に設け、第 3および第 4 のマイクロフォン 523, 524を左右の側面部分に設けることができる。また、携帯電話 機を折り曲げた状態で使用するのであれば、図 60に示すように、目的音が表面に沿 う矢印 Aの方向またはそれに近い方向力 到来するので、例えば、 P2, P7, P4, P5 の位置にマイクロフォンを設けること等ができ、要するに、目的音到来方向とマイクロ フォンの配置位置との相対的な関係が図 18の状態となれば、 P1〜P34のいずれの 位置に設けてもよい。
[0353] なお、本第 5実施形態は、前記第 4実施形態の場合(図 15参照)における第 1のマ イク口フォン 421の機能を、第 1および第 3のマイクロフォン 521, 523に分散して持た せたものであり、換言すれば、前記第 4実施形態では、本第 5実施形態の第 1および 第 3のマイクロフォン 521, 523の機能を、第 1のマイクロフォン 421で兼用して持たせ ていることになる。従って、前記第 4実施形態の指向特性(図 16、図 17)と、本第 5実 施形態の指向特性(図 19、図 20)とは同じになっている。
[0354] また、本実施形態では、第 1のマイクロフォン 521と第 2のマイクロフォン 522とを結 んだ線 (延長部分は含まない。)と、第 3のマイクロフォン 523と第 4のマイクロフォン 5 24とを結んだ線 (延長部分は含まない。)とが交差するように、つまり略十字状になる
ように、 4個のマイクロフォン 521〜524が配置されている力 交差することなく配置し てもよく、要するに、互いに交差 (本実施形態では、直交または略直交)する第 1の方 向と第 2の方向とが形成されるように配置すればよ!、。
[0355] 目的音優勢信号生成手段 530は、時間領域上で、第 1のマイクロフォン 521の受音 信号と、第 2のマイクロフォン 522の受音信号との差をとる処理を行うものである。この 処理は、デジタル処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、 時間領域上で処理を行って 、るが、周波数領域上の処理としてもょ ヽ。
[0356] 目的音劣勢信号生成手段 540は、時間領域上で、第 3のマイクロフォン 523の受音 信号と、第 4のマイクロフォン 524の受音信号との差をとる処理を行うものである。この 処理は、デジタル処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、 時間領域上で処理を行って 、るが、周波数領域上の処理としてもょ ヽ。
[0357] 周波数解析手段 550は、目的音優勢信号生成手段 530により生成された時間領 域上の目的音優勢の信号および目的音劣勢信号生成手段 540により生成された時 間領域上の目的音劣勢の信号について、それぞれ周波数解析を行うものである。周 波数解析には、例えば、高速フーリエ変換 (FFT)や一般ィ匕調和解析 (GHA)等を採 用することができるのは、前記第 1〜第 4実施形態の場合と同様である。なお、目的 音優勢信号生成手段 530および目的音劣勢信号生成手段 540により周波数領域上 の信号が生成される場合には、周波数解析手段 550の設置を省略することができる
[0358] 分離手段 560は、目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトル とを用いて、最大レベル帯域選択 (BS— MAX)カゝ、またはスぺクトラル 'サブトラクシ ヨン (SS)を行い、目的音と妨害音とを分離する処理を行うものである。帯域選択およ びスぺクトラル'サブトラクシヨンの各処理方法は、前記第 1実施形態の場合と同様で あるため、詳しい説明は省略する。
[0359] このような第 5実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 500により 目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0360] 先ず、第 1および第 2のマイクロフォン 521, 522の受信信号(時間領域上の信号) を用いて、目的音優勢信号生成手段 530により目的音優勢の信号 (時間領域上の
信号)を生成するとともに、第 3および第 4のマイクロフォン 523, 524の受信信号(時 間領域上の信号)を用いて、目的音劣勢信号生成手段 540により目的音劣勢の信 号 (時間領域上の信号)を生成する。続いて、得られた目的音優勢の信号および目 的音劣勢の信号について、周波数解析手段 550により、それぞれ周波数解析を行 V、、目的音優勢の信号のスペクトルおよび目的音劣勢の信号のスペクトルを求める。
[0361] この際、第 1のマイクロフォン 521の受信信号を X (t)とし、第 2のマイクロフォン 522
1
の受信信号を X (t)とすると、目的音優勢信号生成手段 530により、これらの信号の
2
差、 X (t) -X (t)が求められ、これが目的音優勢の信号となる。また、これらの信号
1 2
の差 X (t) -X (t)を周波数解析して得られる信号 I F<X (t) -x (t) > Iを図示
1 2 1 2 すると、図 19および図 20の実線で示すような目的音優勢の信号の指向特性が得ら れる。
[0362] これに対し、第 3のマイクロフォン 523の受信信号を X (t)とし、第 4のマイクロフォン
3
524の受信信号を X (t)とすると、目的音劣勢信号生成手段 540により、これらの信
4
号の差、 X (t) -X (t)が求められ、これが目的音劣勢の信号となる。また、これらの
3 4
信号の差 X (t) -X (t)を周波数解析して得られる信号
4 I F<X (t) -x (t) >
3 3 4 Iを 図示すると、図 19および図 20の点線で示すような目的音劣勢の信号の指向特性が 得られる。
[0363] その後、分離手段 560により、目的音優勢の信号のスペクトルと、目的音劣勢の信 号のスペクトルとを用 、て、最大レベル帯域選択 (BS— MAX)またはスぺクトラル ·サ ブトラタシヨン (SS)を行 、、目的音と妨害音とを分離する。
[0364] そして、分離手段 560により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 4実施形態の 場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音響モデルを用い て音声認識を行うことができる。
[0365] このような第 5実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シス テム 500は、目的音優勢信号生成手段 530および目的音劣勢信号生成手段 540を 備えているので、 4個のマイクロフォン 521〜524の受音信号を用いて目的音優勢の 信号および目的音劣勢の信号を生成することができる。このため、目的音と妨害音と の分離に適した指向特性制御を行うことができる。
[0366] そして、音源分離システム 500は、分離手段 560を備えているので、指向特性制御 を行って生成された目的音優勢の信号のスペクトルおよび目的音劣勢の信号のスぺ タトルを用いて、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。このため、前述し た特許文献 4の場合のように複数のマイクロフォンの固定的位置関係に起因する信 号のマイクロフォン間音圧レベル差を用いて帯域選択を行う場合に比べ、分離性能 を向上させることができる。
[0367] また、音源分離システム 500では、使用するマイクロフォンの個数は 4個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0368] [第 6実施形態]
図 21には、本発明の第 6実施形態の音源分離システム 600の全体構成が示されて いる。図 22には、目的音優勢の信号、並びに第 1および第 2の目的音劣勢の信号の 各指向特性が示され、図 23には、図 22を展開して横軸を方向(角度) Θとした状態 の各指向特性が示されている。本第 6実施形態の音源分離システム 600は、く 4マイ ク · 3組合せタイプの発明 >に係るシステムである。
[0369] 図 21において、音源分離システム 600は、四角形 (本実施形態では、菱形若しくは 略菱形、正方形若しくは略正方形、あるいはこれら以外の四角形であって対角線を 中心として線対称な形状のもの)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、第 3、および 第 4の合計 4個のマイクロフォン 621, 622, 623, 624と、第 1および第 2の 2個のマイ クロフオン 621, 622の受音信号を用いて時間領域上で目的音強調用の線形結合 処理を行うことにより目的音優勢の信号を生成する目的音優勢信号生成手段 630と 、第 1、第 3、および第 4の 3個のマイクロフォン 621, 623, 624の受音信号を用いて 時間領域上で目的音抑制用の線形結合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対 になる第 1および第 2の目的音劣勢の信号を生成する目的音劣勢信号生成手段 64 0と、目的音優勢信号生成手段 630および目的音劣勢信号生成手段 640により生成 された時間領域上の信号についてそれぞれ周波数解析を行う周波数解析手段 650 と、この周波数解析手段 650により得られた目的音優勢の信号のスペクトルと第 1お よび第 2の目的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて目的音と妨害音とを分離する分
離手段 660とを備えている。
[0370] 第 1〜第 4のマイクロフォン 621〜624は、本実施形態では、いずれも無指向性ま たは略無指向性マイクロフォンである。そして、第 1および第 2のマイクロフォン 621, 622は、目的音到来方向またはこの方向と略同じ方向に並べて配置され、第 3のマイ クロフオン 623は、第 1のマイクロフォン 621と第 2のマイクロフォン 622とを結ぶ線の 一方の側(図 21中の左側)に配置され、第 4のマイクロフォン 624は、第 1のマイクロフ オン 621と第 2のマイクロフォン 622とを結ぶ線の他方の側(図 21中の右側)に配置さ れて 、る。これらの 4個のマイクロフォン 621〜624を携帯機器である携帯電話機に 設けるとすれば、例えば、第 1のマイクロフォン 621を表面側に設け、第 2のマイクロフ オン 622を裏面側に設け、第 3および第 4のマイクロフォン 623, 624を左右の側面部 分に設けることができる。なお、本実施形態では、第 1のマイクロフォン 621と第 2のマ イク口フォン 622とを結ぶ線と、第 1のマイクロフォン 621と第 3のマイクロフォン 623と を結ぶ線と、第 1のマイクロフォン 621と第 4のマイクロフォン 624とを結ぶ線とが矢印 状になるように、 4個のマイクロフォン 621〜624が配置されている力 これに限定さ れず、例えば、 Y字状になるように、第 3および第 4のマイクロフォン 623, 624を目的 音の音源に近づく方向に移動して配置してもよい。また、携帯電話機を折り曲げた状 態で使用するのであれば、図 60に示すように、目的音が表面に沿う矢印 Aの方向ま たはそれに近い方向力も到来するので、例えば、 P2, P7, P4, P5の位置にマイクロ フォンを設けること等ができ、要するに、目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置 との相対的な関係が図 21の状態 (矢印状またはそれを変形した Y字状)となれば、 P 1〜P34の!、ずれの位置に設けてもよ!、。
[0371] 目的音優勢信号生成手段 630は、時間領域上で、第 1のマイクロフォン 621の受音 信号と、第 2のマイクロフォン 622の受音信号との差をとる処理を行うものである。この 処理は、デジタル処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、 時間領域上で処理を行って 、るが、周波数領域上の処理としてもょ ヽ。
[0372] 目的音劣勢信号生成手段 640は、第 1目的音劣勢信号生成手段 641と、第 2目的 音劣勢信号生成手段 642とを備えて構成されて ヽる。
[0373] 第 1目的音劣勢信号生成手段 641は、時間領域上で、第 1のマイクロフォン 621の
受音信号と、第 3のマイクロフォン 623の受音信号との差をとつて第 1の目的音劣勢 の信号を生成する処理を行うものである。第 1の目的音劣勢の信号は、目的音到来 方向の一方の側、すなわち第 3のマイクロフォン 623の設置側の空間(図 21では左 側空間)から到来する音を抑制した信号である。この処理は、デジタル処理としてもァ ナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で処理を行っている 力 周波数領域上の処理としてもよい。
[0374] 第 2目的音劣勢信号生成手段 642は、時間領域上で、第 1のマイクロフォン 621の 受音信号と、第 4のマイクロフォン 624の受音信号との差をとつて第 2の目的音劣勢 の信号を生成する処理を行うものである。第 2の目的音劣勢の信号は、目的音到来 方向の他方の側、すなわち第 4のマイクロフォン 624の設置側の空間(図 21では右 側空間)から到来する音を抑制した信号である。この処理は、デジタル処理としてもァ ナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で処理を行っている 力 周波数領域上の処理としてもよい。
[0375] 周波数解析手段 650は、目的音優勢信号生成手段 630により生成された時間領 域上の目的音優勢の信号および目的音劣勢信号生成手段 640により生成された時 間領域上の第 1および第 2の目的音劣勢の信号について、それぞれ周波数解析を 行うものである。周波数解析には、例えば、高速フーリエ変換 (FFT)や一般ィ匕調和 解析 (GHA)等を採用することができるのは、前記第 1〜第 5実施形態の場合と同様 である。なお、目的音優勢信号生成手段 630および目的音劣勢信号生成手段 640 により周波数領域上の信号が生成される場合には、周波数解析手段 650の設置を 省略することができる。
[0376] 分離手段 660は、第 1分離手段 661と、第 2分離手段 662と、統合手段 663とを含 んで構成されている。
[0377] 第 1分離手段 661は、目的音優勢の信号のスペクトルと第 1の目的音劣勢の信号 のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択(BS— MAX)力、またはスぺクトラル' サブトラクシヨン(SS)を行 、、目的音を含む一方の側、すなわち第 3のマイクロフォン 623の設置側の空間(図 21では左側空間)から到来する音を分離する処理を行うも のである。帯域選択を行う場合には、目的音優勢の信号のスペクトルと、第 1の目的
音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を 周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワーを、分離して得ら れる音のスペクトルに帰属させる。また、スぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う場合には
、 目的音優勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、第 1の目的音劣勢 の信号のスペクトルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じる。
[0378] 第 2分離手段 662は、 目的音優勢の信号のスペクトルと第 2の目的音劣勢の信号 のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択(BS— MAX)力、またはスぺクトラル' サブトラクシヨン(SS)を行 、、 目的音を含む他方の側、すなわち第 4のマイクロフォン 624の設置側の空間(図 21では右側空間)から到来する音を分離する処理を行うも のである。帯域選択を行う場合には、 目的音優勢の信号のスペクトルと、第 2の目的 音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を 周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワーを、分離して得ら れる音のスペクトルに帰属させる。また、スぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う場合には 、 目的音優勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、第 2の目的音劣勢 の信号のスペクトルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じる。
[0379] 統合手段 663は、第 1分離手段 661により分離された目的音を含む一方の側、す なわち第 3のマイクロフォン 623の設置側の空間(図 21では左側空間)から到来する 音のスペクトルと、第 2分離手段 662により分離された目的音を含む他方の側、すな わち第 4のマイクロフォン 624の設置側の空間(図 21では右側空間)から到来する音 のスペクトルとを用いて、これらのパワーを周波数帯域毎に加算するか (アデイシヨン) 、または周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音のス ベクトルとして帰属させること(ミニマイゼーシヨン)によりスペクトル統合処理を行い、 目的音を分離するものである。
[0380] このような第 6実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 600により 目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0381] 先ず、第 1および第 2のマイクロフォン 621, 622の受信信号(時間領域上の信号) を用いて、 目的音優勢信号生成手段 630により目的音優勢の信号 (時間領域上の 信号)を生成するとともに、第 1、第 3、および第 4のマイクロフォン 621, 623, 624の
受信信号 (時間領域上の信号)を用いて、目的音劣勢信号生成手段 640により第 1 および第 2の目的音劣勢の信号 (時間領域上の信号)を生成する。続 、て、得られた 目的音優勢の信号、並びに第 1および第 2の目的音劣勢の信号について、周波数解 析手段 650により、それぞれ周波数解析を行い、目的音優勢の信号のスペクトル、並 びに第 1および第 2の目的音劣勢の信号のスペクトルを求める。
[0382] この際、第 1のマイクロフォン 621の受信信号を X (t)とし、第 2のマイクロフォン 622
1
の受信信号を X (t)とすると、目的音優勢信号生成手段 630により、これらの信号の
2
差、 X (t) -X (t)が求められ、これが目的音優勢の信号となる。また、これらの信号
1 2
の差 X (t) -X (t)を周波数解析して得られる信号 I F<X (t) -x (t) >
1 2 Iを図示
1 2
すると、図 22および図 23の実線で示すような目的音優勢の信号の指向特性が得ら れる。
[0383] これに対し、第 1のマイクロフォン 621の受信信号を X (t)とし、第 3のマイクロフォン
1
623の受信信号を X (t)とすると、第 1目的音劣勢信号生成手段 641により、これらの
3
信号の差、 X (t) -X (t)が求められ、これが第 1の目的音劣勢の信号となる。また、
1 3
これらの信号の差 X (t) -X (t)を周波数解析して得られる信号
1 3 I F<X (t) -X (t)
1 3
> Iを図示すると、図 22および図 23の点線で示すような第 1の目的音劣勢の信号の 指向特性が得られる。
[0384] さらに、第 1のマイクロフォン 621の受信信号を X (t)とし、第 4のマイクロフォン 624
1
の受信信号を X (t)とすると、第 2目的音劣勢信号生成手段 642により、これらの信
4
号の差、 X (t) -X (t)が求められ、これが第 2の目的音劣勢の信号となる。また、こ
1 4
れらの信号の差 X (t) -X (t)を周波数解析して得られる信号 I F<X (t) -X (t)
1 4 1 4
> Iを図示すると、図 22および図 23の一点鎖線で示すような第 2の目的音劣勢の 信号の指向特性が得られる。
[0385] その後、第 1分離手段 661により、目的音優勢の信号のスペクトルと、第 1の目的音 劣勢の信号のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択 (BS— MAX)力、または スぺクトラル.サブトラクシヨン (SS)を行い、目的音を含む一方の側、すなわち第 3の マイクロフォン 623の設置側の空間(図 21では左側空間)力 到来する音を分離する 処理を行うとともに、第 2分離手段 662により、目的音優勢の信号のスペクトルと、第 2
の目的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択 (BS— MAX)か 、またはスぺクトラル'サブトラクシヨン (SS)を行い、 目的音を含む他方の側、すなわ ち第 4のマイクロフォン 624の設置側の空間(図 21では右側空間)から到来する音を 分離する処理を行う。なお、第 1分離手段 661で帯域選択を行った場合には、第 2分 離手段 662でも帯域選択を行い、第 1分離手段 661でスぺクトラル'サブトラクシヨン を行った場合には、第 2分離手段 662でもスぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う。
[0386] それから、統合手段 663により、第 1分離手段 661により分離された目的音を含む 一方の側、すなわち第 3のマイクロフォン 623の設置側の空間(図 21では左側空間) 力 到来する音のスペクトルと、第 2分離手段 662により分離された目的音を含む他 方の側、すなわち第 4のマイクロフォン 624の設置側の空間(図 21では右側空間)か ら到来する音のスペクトルとを用いて、アデイシヨンまたはミニマイゼーシヨンによりス ベクトル統合処理を行い、 目的音を分離する。
[0387] そして、分離手段 660により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 5実施形態の 場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音響モデルを用い て音声認識を行うことができる。
[0388] このような第 6実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シス テム 600は、 目的音優勢信号生成手段 630および目的音劣勢信号生成手段 640を 備えているので、 4個のマイクロフォン 621〜624の受音信号を用いて目的音優勢の 信号、並びに第 1および第 2の目的音劣勢の信号を生成することができる。このため 、 目的音と妨害音との分離に適した指向特性制御を行うことができる。
[0389] そして、音源分離システム 600は、分離手段 660を備えて 、るので、指向特性制御 を行って生成された目的音優勢の信号のスペクトル、並びに第 1および第 2の目的音 劣勢の信号のスペクトルを用いて、 目的音と妨害音とを精度よく分離することができる
。このため、前述した特許文献 4の場合のように複数のマイクロフォンの固定的位置 関係に起因する信号のマイクロフォン間音圧レベル差を用いて帯域選択を行う場合 に比べ、分離性能を向上させることができる。
[0390] また、音源分離システム 600では、使用するマイクロフォンの個数は 4個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る
ことができる。
[0391] [第 7実施形態]
図 24には、本発明の第 7実施形態の音源分離システム 700の全体構成が示されて いる。図 25には、目的音優勢の信号、並びに第 1および第 2の目的音劣勢の信号の 各指向特性が示され、図 26には、図 25を展開して横軸を方向(角度) Θとした状態 の各指向特性が示されている。本第 7実施形態の音源分離システム 700は、く 3マイ ク · 3組合せタイプの発明 >に係るシステムである。
[0392] 図 24において、音源分離システム 700は、三角形 (本実施形態では、二等辺三角 形または略二等辺三角形とする。)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、および第 3 の合計 3個のマイクロフォン 721, 722, 723と、これらの 3個のマイクロフォン 721, 7 22, 723の受音信号を用いて時間領域上で目的音強調用の線形結合処理を行うこ とにより目的音優勢の信号を生成する目的音優勢信号生成手段 730と、 3個のマイク 口フォン 721, 722, 723の受音信号を用いて時間領域上で目的音抑制用の線形結 合処理を行うことにより目的音優勢の信号と対になる第 1および第 2の目的音劣勢の 信号を生成する目的音劣勢信号生成手段 740と、目的音優勢信号生成手段 730お よび目的音劣勢信号生成手段 740により生成された時間領域上の信号についてそ れぞれ周波数解析を行う周波数解析手段 750と、この周波数解析手段 750により得 られた目的音優勢の信号のスペクトルと第 1および第 2の目的音劣勢の信号のスぺク トルとを用いて目的音と妨害音とを分離する分離手段 760とを備えている。
[0393] 第 1〜第 3のマイクロフォン 721〜723は、本実施形態では、いずれも無指向性ま たは略無指向性マイクロフォンである。第 1および第 2のマイクロフォン 721, 722は、 目的音到来方向に対して傾斜する方向(図 24中で右上がりの傾斜方向)に並べて 配置され、第 1および第 3のマイクロフォン 721, 723は、目的音到来方向に対して第 1および第 2のマイクロフォン 721, 722の傾斜方向とは反対側に傾斜する方向(図 2 4中で左上がりの傾斜方向)に並べて配置されている。そして、図 24中の一点鎖線に 示すように、携帯機器である携帯電話機 780において、第 1のマイクロフォン 721は、 キー力もなる操作部および Zまたは画面表示部が設けられた表面 781側に設けられ 、第 2および第 3のマイクロフォン 722, 723は、裏面 782側に間隔を置いて設けられ
ている。また、携帯電話機を折り曲げた状態で使用するのであれば、図 60に示すよう に、目的音が表面に沿う矢印 Aの方向またはそれに近い方向から到来するので、例 えば、 P2, P6, P8の位置にマイクロフォンを設けること等ができ、要するに、目的音 到来方向とマイクロフォンの配置位置との相対的な関係が図 24の状態となれば、 P1 〜P34の!、ずれの位置に設けてもよ!、。
[0394] 目的音優勢信号生成手段 730は、時間領域上で、第 1のマイクロフォン 721の受音 信号と、第 2および第 3のマイクロフォン 722, 723の受音信号の和に比例係数 kを乗 じた値との差をとる処理を行うものである。この処理は、デジタル処理としてもアナログ 処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で処理を行っている力 周 波数領域上の処理としてもよい。なお、 3個のマイクロフォン 721, 722, 723の配置 力 二等辺ではない三角形の各頂点位置となっている場合には、第 1のマイクロフォ ン 721の受音信号との差をとる際に、第 2および第 3のマイクロフォン 722, 723の受 音信号の和に比例係数 kを乗じた値の代わりに、第 2のマイクロフォン 722の受音信 号に比例係数 kを乗じた値と、第 3のマイクロフォン 723の受音信号に比例係数 kを
1 2 乗じた値との和を用いる。
[0395] 目的音劣勢信号生成手段 740は、第 1目的音劣勢信号生成手段 741と、第 2目的 音劣勢信号生成手段 742とを備えて構成されて ヽる。
[0396] 第 1目的音劣勢信号生成手段 741は、時間領域上で、第 1のマイクロフォン 721の 受音信号と、第 2のマイクロフォン 722の受音信号との差をとつて第 1の目的音劣勢 の信号を生成する処理を行うものである。第 1の目的音劣勢の信号は、目的音到来 方向の一方の側、すなわち第 2のマイクロフォン 722の設置側の空間(図 24では左 側空間)から到来する音を抑制した信号である。この処理は、デジタル処理としてもァ ナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で処理を行っている 力 周波数領域上の処理としてもよい。
[0397] 第 2目的音劣勢信号生成手段 742は、時間領域上で、第 1のマイクロフォン 721の 受音信号と、第 3のマイクロフォン 723の受音信号との差をとつて第 2の目的音劣勢 の信号を生成する処理を行うものである。第 2の目的音劣勢の信号は、目的音到来 方向の他方の側、すなわち第 3のマイクロフォン 723の設置側の空間(図 24では右
側空間)から到来する音を抑制した信号である。この処理は、デジタル処理としてもァ ナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で処理を行っている 力 周波数領域上の処理としてもよい。
[0398] 周波数解析手段 750は、目的音優勢信号生成手段 730により生成された時間領 域上の目的音優勢の信号および目的音劣勢信号生成手段 740により生成された時 間領域上の第 1および第 2の目的音劣勢の信号について、それぞれ周波数解析を 行うものである。周波数解析には、例えば、高速フーリエ変換 (FFT)や一般ィ匕調和 解析 (GHA)等を採用することができるのは、前記第 1〜第 6実施形態の場合と同様 である。なお、目的音優勢信号生成手段 730および目的音劣勢信号生成手段 740 により周波数領域上の信号が生成される場合には、周波数解析手段 750の設置を 省略することができる。
[0399] 分離手段 760は、第 1分離手段 761と、第 2分離手段 762と、統合手段 763とを含 んで構成されている。
[0400] 第 1分離手段 761は、目的音優勢の信号のスペクトルと第 1の目的音劣勢の信号 のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択(BS— MAX)力、またはスぺクトラル' サブトラクシヨン(SS)を行 、、目的音を含む一方の側、すなわち第 2のマイクロフォン 722の設置側の空間(図 24では左側空間)から到来する音を分離する処理を行うも のである。帯域選択を行う場合には、目的音優勢の信号のスペクトルと、第 1の目的 音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を 周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワーを、分離して得ら れる音のスペクトルに帰属させる。また、スぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う場合には 、目的音優勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、第 1の目的音劣勢 の信号のスペクトルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じる。
[0401] 第 2分離手段 762は、目的音優勢の信号のスペクトルと第 2の目的音劣勢の信号 のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択(BS— MAX)力、またはスぺクトラル' サブトラクシヨン(SS)を行 、、目的音を含む他方の側、すなわち第 3のマイクロフォン 723の設置側の空間(図 24では右側空間)から到来する音を分離する処理を行うも のである。帯域選択を行う場合には、目的音優勢の信号のスペクトルと、第 2の目的
音劣勢の信号のスペクトルとの間で同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を 周波数帯域毎に行い、それぞれの周波数帯域で大きい方のパワーを、分離して得ら れる音のスペクトルに帰属させる。また、スぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う場合には
、目的音優勢の信号のスペクトルの各周波数帯域のパワーから、第 2の目的音劣勢 の信号のスペクトルの同一の周波数帯域のパワーに係数を乗じた値を減じる。
[0402] 統合手段 763は、第 1分離手段 761により分離された目的音を含む一方の側、す なわち第 2のマイクロフォン 722の設置側の空間(図 24では左側空間)から到来する 音のスペクトルと、第 2分離手段 762により分離された目的音を含む他方の側、すな わち第 3のマイクロフォン 723の設置側の空間(図 24では右側空間)から到来する音 のスペクトルとを用いて、これらのパワーを周波数帯域毎に加算するか (アデイシヨン) 、または周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音のス ベクトルとして帰属させること(ミニマイゼーシヨン)によりスペクトル統合処理を行い、 目的音を分離するものである。
[0403] このような第 7実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 700により 目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0404] 先ず、第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 721, 722, 723の受信信号(時間領 域上の信号)を用いて、目的音優勢信号生成手段 730により目的音優勢の信号 (時 間領域上の信号)を生成するとともに、第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 721, 7 22, 723の受信信号 (時間領域上の信号)を用いて、目的音劣勢信号生成手段 740 により第 1および第 2の目的音劣勢の信号 (時間領域上の信号)を生成する。続いて 、得られた目的音優勢の信号、並びに第 1および第 2の目的音劣勢の信号について 、周波数解析手段 750により、それぞれ周波数解析を行い、目的音優勢の信号のス ベクトル、並びに第 1および第 2の目的音劣勢の信号のスペクトルを求める。
[0405] この際、第 1のマイクロフォン 721の受信信号を X (t)とし、第 2のマイクロフォン 722
1
の受信信号を X (t)とし、第 3のマイクロフォン 723の受信信号を X (t)とすると、目的
2 3
音優勢信号生成手段 730により、これらの信号を用いて、 X (t) -k (X (t) +X (t) )
1 2 3 が求められ、これが目的音優勢の信号となる。また、この目的音優勢の信号 X (t)
1 k (X (t) +x (t) )を周波数解析して得られる信号 I F<X (t) -k (x (t) +x (t) )
> Iを図示すると、図 25および図 26の実線で示すような目的音優勢の信号の指向 特性が得られる。なお、 3個のマイクロフォン 721, 722, 723の配置力 二等辺では ない三角形の各頂点位置となっている場合には、目的音優勢の信号は、 X (t)—(k
1 1
X (t) +k X (t) )となる。
2 2 3
[0406] これに対し、第 1のマイクロフォン 721の受信信号を X (t)とし、第 2のマイクロフォン
1
722の受信信号を X (t)とすると、第 1目的音劣勢信号生成手段 741により、これらの
2
信号の差、 X (t) -X (t)が求められ、これが第 1の目的音劣勢の信号となる。また、
1 2
これらの信号の差 X (t) -X (t)を周波数解析して得られる信号
1 2 I F<X (t) -X (t)
1 2
> Iを図示すると、図 25および図 26の点線で示すような第 1の目的音劣勢の信号の 指向特性が得られる。
[0407] さらに、第 1のマイクロフォン 721の受信信号を X (t)とし、第 3のマイクロフォン 723
1
の受信信号を X (t)とすると、第 2目的音劣勢信号生成手段 742により、これらの信
3
号の差、 X (t) -X (t)が求められ、これが第 2の目的音劣勢の信号となる。また、こ
1 3
れらの信号の差 X (t) -X (t)を周波数解析して得られる信号
3 I F<X (t) -X (t)
1 1 3
> Iを図示すると、図 25および図 26の一点鎖線で示すような第 2の目的音劣勢の 信号の指向特性が得られる。
[0408] その後、第 1分離手段 761により、目的音優勢の信号のスペクトルと、第 1の目的音 劣勢の信号のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択 (BS— MAX)力、または スぺクトラル.サブトラクシヨン (SS)を行い、目的音を含む一方の側、すなわち第 2の マイクロフォン 722の設置側の空間(図 24では左側空間)から到来する音を分離する 処理を行うとともに、第 2分離手段 762により、目的音優勢の信号のスペクトルと、第 2 の目的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択 (BS— MAX)か 、またはスぺクトラル'サブトラクシヨン (SS)を行い、目的音を含む他方の側、すなわ ち第 3のマイクロフォン 723の設置側の空間(図 24では右側空間)から到来する音を 分離する処理を行う。なお、第 1分離手段 761で帯域選択を行った場合には、第 2分 離手段 762でも帯域選択を行い、第 1分離手段 761でスぺクトラル'サブトラクシヨン を行った場合には、第 2分離手段 762でもスぺクトラル 'サブトラクシヨンを行う。
[0409] それから、統合手段 763により、第 1分離手段 761により分離された目的音を含む
一方の側、すなわち第 2のマイクロフォン 722の設置側の空間(図 24では左側空間) 力 到来する音のスペクトルと、第 2分離手段 762により分離された目的音を含む他 方の側、すなわち第 3のマイクロフォン 723の設置側の空間(図 24では右側空間)か ら到来する音のスペクトルとを用いて、アデイシヨンまたはミニマイゼーシヨンによりス ベクトル統合処理を行い、目的音を分離する。
[0410] そして、分離手段 760により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 6実施形態の 場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音響モデルを用い て音声認識を行うことができる。
[0411] このような第 7実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シス テム 700は、目的音優勢信号生成手段 730および目的音劣勢信号生成手段 740を 備えているので、 3個のマイクロフォン 721〜723の受音信号を用いて目的音優勢の 信号、並びに第 1および第 2の目的音劣勢の信号を生成することができる。このため 、目的音と妨害音との分離に適した指向特性制御を行うことができる。
[0412] そして、音源分離システム 700は、分離手段 760を備えているので、指向特性制御 を行って生成された目的音優勢の信号のスペクトル、並びに第 1および第 2の目的音 劣勢の信号のスペクトルを用いて、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる
。このため、前述した特許文献 4の場合のように複数のマイクロフォンの固定的位置 関係に起因する信号のマイクロフォン間音圧レベル差を用いて帯域選択を行う場合 に比べ、分離性能を向上させることができる。
[0413] また、音源分離システム 700では、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0414] [第 8実施形態]
図 31には、本発明の第 8実施形態の音源分離システム 1000の全体構成が示され ている。図 32には、音源分離システム 1000により形成される高感度領域が示されて いる。また、図 33には、第 1高感度領域形成信号生成手段 1001により生成される第 1、第 2の目的音優勢の信号および目的音劣勢の信号の各指向特性と、第 2高感度 領域形成信号生成手段 1002により生成される第 1、第 2の目的音優勢の信号およ
び目的音劣勢の信号の各指向特性とが示されている。さらに、図 34は、ミニマイゼー シヨンによるスペクトル統合処理の説明図である。
[0415] 図 31において、音源分離システム 1000は、三角形 (本実施形態では、一例として 、直角三角形または略直角三角形とする。)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、 および第 3の合計 3個のマイクロフォン 1021, 1022, 1023を備えている。第 1〜第 3 のマイクロフォン 1021〜1023は、本実施形態では、いずれも無指向性または略無 指向性マイクロフォンである。これらの第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 1021, 1 022, 1023は、いずれも目的音到来方向と直角または略直角をなす面上に配置さ れている。図示の例では、目的音は、携帯電話機 1080の表面 1082の法線方向か ら到来する設定であるため、第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 1021, 1022, 10 23は、いずれも表面 1082に設けられている。従って、第 1、第 2のマイクロフォン 102 1, 1022間を結ぶ線は、目的音到来方向と直角または略直角をなし、第 2、第 3のマ イク口フォン 1022, 1023間を結ぶ線も、目的音到来方向と直角または略直角をなし ている。このため、第 1、第 2のマイクロフォン 1021, 1022だけを考えれば、前記第 3 実施形態(図 12参照)における目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置との関係 と同じ関係であり、また、第 2、第 3のマイクロフォン 1022, 1023だけを考えても同じ ことがいえる。なお、目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置との相対的な関係 が図 31の状態となれば、形成される指向特性は同じであるため、図 60に示す Pl〜 P34の!、ずれの位置にマイクロフォンを設けてもよ!、。
[0416] また、音源分離システム 1000は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1021, 10 22の受音信号を用いてこれらのマイクロフォン 1021, 1022間を結ぶ線と直交する 面 C1 (図 32参照)に沿う第 1高感度領域を形成する第 1高感度領域形成信号のスぺ タトルを生成する第 1高感度領域形成信号生成手段 1001と、第 2および第 3の 2個 のマイクロフォン 1022, 1023の受音信号を用いてこれらのマイクロフォン 1022, 10 23間を結ぶ線と直交する面 C2 (図 32参照)に沿う第 2高感度領域を形成する第 2高 感度領域形成信号のスペクトルを生成する第 2高感度領域形成信号生成手段 1002 と、第 1高感度領域形成信号生成手段 1001により生成された第 1高感度領域形成 信号のスペクトルと第 2高感度領域形成信号生成手段 1002により生成された第 2高
感度領域形成信号のスペクトルとを用いて第 1高感度領域と第 2高感度領域との共 通部分 (交わる部分)に目的音を分離するための高感度領域を形成する高感度領域 統合手段 1003とを備えて 、る。
[0417] 第 1高感度領域形成信号生成手段 1001は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン
1021, 1022の受音信号を用いて、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参照)と同じ処理を行い、第 1高感度領域形成信号のスペクトル Sとして、前記第
1
3実施形態の音源分離システム 300により分離して得られる目的音のスペクトルと同 じスペクトルを生成する。すなわち、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1021, 102 2を、前記第 3実施形態の音源分離システム 300のマイクロフォン 321, 322にそれ ぞれ対応させて同じ処理を行う。従って、図 31において、前記第 3実施形態の音源 分離システム 300 (図 12参照)と同じ処理を行う部分には、同一の名称および同一の 符号を付し、詳しい説明は省略する。
[0418] 第 2高感度領域形成信号生成手段 1002は、第 2および第 3の 2個のマイクロフォン
1022, 1023の受音信号を用いて、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参照)と同じ処理を行い、第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sとして、前記第
2
3実施形態の音源分離システム 300により分離して得られる目的音のスペクトルと同 じスペクトルを生成する。すなわち、第 3および第 2の 2個のマイクロフォン 1023, 102 2を、前記第 3実施形態の音源分離システム 300のマイクロフォン 321, 322にそれ ぞれ対応させて同じ処理を行う。従って、図 31において、前記第 3実施形態の音源 分離システム 300 (図 12参照)と同じ処理を行う部分には、同一の名称および同一の 符号を付し (但し、第 1高感度領域形成信号生成手段 1001の構成要素と区別する ため、末尾に Aを付している。)、詳しい説明は省略する。
[0419] 高感度領域統合手段 1003は、第 1高感度領域形成信号生成手段 1001により生 成された第 1高感度領域形成信号のスペクトル Sと、第 2高感度領域形成信号生成
1
手段 1002により生成された第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sとを用いて、周
2
波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音のスペクトル S
3 として帰属させるスペクトル統合処理 (ミニマイゼーシヨン)を行う。具体的には、図 34 に示すように、ミニマイゼーシヨンによるスペクトル統合処理では、例えば、第 1高感度
領域形成信号のスペクトル Sの各周波数帯域のパワーの大きさを S (1)、 S (2)、 S
1 1 1 1
(3)、 S (4)、 S (5)···とし、第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sの各周波数帯域
1 1 2 のパワーの大きさを S (1)、 S (2)、 S (3)、 S (4)、 S (5)…とすると、同一の周波数
2 2 2 2 2
帯域のパワー同士を比較する。すなわち、 S (1)と3 (1)とを比較し、 S (2)と S (2)
1 2 1 2 とを比較する。他の周波数帯域も同様である。そして、 S (1)<S (1)、S (2)>S (2
1 2 1 2
)、S (3)<S (3)、S (4)<S (4)、S (5)>S (5)…であったとすると、各周波数帯
1 2 1 2 1 2
域で劣勢の方のパワーである S (1)、 S (2)、 S (3)、 S (4)、 S (5)…が選択され、
1 2 1 1 2
これらを目的音のスペクトル sとして帰属させることにより、目的音を分離することがで
3
きる。なお、ミニマイゼーシヨンによるスペクトル統合処理は、各周波数帯域毎の劣勢 の方のパワーを捨てることなぐ目的音のスペクトル Sとして帰属させるので、後述す
3
る図 37の最小レベル帯域選択 (BS— MIN)とは異なる処理である。
[0420] このような第 8実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 1000によ り目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0421] 先ず、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1021, 1022の受音信号(時間領域上 の信号)を用いて、第 1高感度領域形成信号生成手段 1001の第 1目的音優勢信号 生成手段 331および第 2目的音優勢信号生成手段 332により第 1および第 2の目的 音優勢の信号 (時間領域上の信号)を生成するとともに、第 1高感度領域形成信号生 成手段 1001の目的音劣勢信号生成手段 340により目的音劣勢の信号 (時間領域 上の信号)を生成する。続いて、得られた第 1および第 2の目的音優勢の信号、並び に目的音劣勢の信号について、第 1高感度領域形成信号生成手段 1001の周波数 解析手段 350により、それぞれ周波数解析を行い、第 1および第 2の目的音優勢の 信号の各スペクトル、並びに目的音劣勢の信号のスペクトルを求める。
[0422] この際、第 1のマイクロフォン 1021の受信信号を X (t)とし、第 2のマイクロフォン 10
1
22の受信信号を X (t)とすると、第 1目的音優勢信号生成手段 331により、第 1のマ
2
イク口フォン 1021の受音信号 X (t)と、第 2のマイクロフォン 1022の受音信号 X (t)
1 2 に遅延処理を施した後の信号 D(X (t))との差、 X (t)-D(X (t))が求められ、これ
2 1 2
が第 1の目的音優勢の信号となる。また、この第 1の目的音優勢の信号 X (t) D(X
1 2
(t))を周波数解析して得られる信号 I F<X (t)-D(X (t))> Iを図示すると、図
13の場合 (前記第 3実施形態の場合)と同様に、図 33の実線 (太線)で示されるよう な第 1の目的音優勢の信号の指向特性が得られる。このカージォイド (Cardioid :ハー ト形曲線)で示される指向特性は、 X軸 (第 1、第 2のマイクロフォン 1021, 1022間を 結ぶ線と平行な軸)を中心として回転させることにより 3次元的に得られるものである。
[0423] さらに、第 2目的音優勢信号生成手段 332により、第 2のマイクロフォン 1022の受 音信号 X (t)と、第 1のマイクロフォン 1021の受音信号 X (t)に遅延処理を施した後
2 1
の信号 D (X (t) )との差、 X (t) -D (X (t) )が求められ、これが第 2の目的音優勢の
1 2 1
信号となる。また、この第 2の目的音優勢の信号 X (t)— D (X (t) )を周波数解析して
2 1
得られる信号 I F<X (t) -D (X (t) ) >
2 1 Iを図示すると、図 13の場合 (前記第 3実 施形態の場合)と同様に、図 33の一点鎖線 (太線)で示されるような第 2の目的音優 勢の信号の指向特性が得られる。このカージォイド (ハート形曲線)で示される指向 特性も、 X軸を中心として回転させることにより 3次元的に得られるものである。
[0424] これに対し、目的音劣勢信号生成手段 340により、第 1のマイクロフォン 1021の受 信信号 X (t)と、第 2のマイクロフォン 1022の受信信号 X (t)との差、 X (t)—X (t)
1 2 1 2 が求められ、これが目的音劣勢の信号となる。また、これらの信号の差 X (t) -X (t)
1 2 を周波数解析して得られる信号 I F<X (t) -X (t) >
1 2 Iを図示すると、図 13の場合
(前記第 3実施形態の場合)と同様〖こ、図 33の点線 (太線)で示されるような目的音劣 勢の信号の指向特性が得られる。この 8の字曲線で示される指向特性は、 X軸を中 心として回転させることにより 3次元的に得られるものである。
[0425] その後、第 1高感度領域形成信号生成手段 1001の第 1分離手段 361により、第 1 の目的音優勢の信号のスペクトルと、目的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて、最 大レベル帯域選択 (BS - MAX)カゝ、またはスぺクトラル ·サブトラクシヨン(SS)を行 い、目的音を含むの第 1のマイクロフォン 1021の設置された側の空間(図 33では左 側空間)から到来する音を分離する処理を行うとともに、第 1高感度領域形成信号生 成手段 1001の第 2分離手段 362により、第 2の目的音優勢の信号のスペクトルと、目 的音劣勢の信号のスペクトルとを用いて、最大レベル帯域選択 (BS— MAX)力、ま たはスぺクトラル 'サブトラクシヨン (SS)を行い、目的音を含む第 2のマイクロフォン 10 22の設置された側の空間(図 33では右側空間)から到来する音を分離する処理を行
[0426] それから、第 1高感度領域形成信号生成手段 1001の統合手段 363により、第 1分 離手段 361により分離された目的音を含む第 1のマイクロフォン 1021の設置された 側の空間(図 33では左側空間)から到来する音のスペクトルと、第 2分離手段 362に より分離された目的音を含む第 2のマイクロフォン 1022の設置された側の空間(図 3 3では右側空間)力 到来する音のスペクトルとを用いて、アデイシヨンまたはミニマイ ゼーシヨンによりスペクトル統合処理を行 、、第 1高感度領域形成信号のスペクトル S を生成する。この際、第 1高感度領域形成信号生成手段 1001により生成される各
1
信号の指向特性 (太線)は、図 33に示すように、 X軸を中心に回転して得られるものと なるため、図 32に示すように、第 1高感度領域の中心の面 C1は、 YZ平面に沿って 形成される。
[0427] また、以上の第 1高感度領域形成信号生成手段 1001による処理と並行して、第 2 高感度領域形成信号生成手段 1002による処理を、第 1高感度領域形成信号生成 手段 1001の場合と同様な手順で行い、第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sを
2 生成する。この際、第 2高感度領域形成信号生成手段 1002により生成される各信号 の指向特性は、図 33に示すように、 Y軸(第 2、第 3のマイクロフォン 1022, 1023間 を結ぶ線と平行な軸)を中心に回転して得られるものとなるため、図 32に示すように、 第 2高感度領域の中心の面 C2は、 XZ平面に沿って形成される。
[0428] その後、高感度領域統合手段 1003により、第 1高感度領域形成信号生成手段 10 01により生成された第 1高感度領域形成信号のスペクトル Sと、第 2高感度領域形成
1
信号生成手段 1002により生成された第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sとを用
2 いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音のス ベクトル Sとして帰属させるスペクトル統合処理 (ミニマイゼーシヨン)を行う。この際、
3
ミニマイゼーションによるスペクトル統合処理を行うと、第 1高感度領域の中心の面 C 1 に沿って形成される第 1高感度領域と、第 2高感度領域の中心の面 C2に沿って形成 される第 2高感度領域との共通部分 (交わる部分)に、スペクトル統合後の高感度領 域が形成される。すなわち、図 32に示すように、スペクトル統合後の高感度領域は、 携帯電話機 1080の表面 1082の法線 Kの方向に形成され、この方向カゝら到来する
目的音を分離することができる。なお、スぺ外ル統合後の高感度領域は、携帯電話 機 1080の裏面 1083側にも形成される。
[0429] そして、高感度領域統合手段 1003により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 7実施形態の場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音響 モデルを用いて音声認識を行うことができる。
[0430] このような第 8実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シス テム 1000は、第 1高感度領域形成信号生成手段 1001、第 2高感度領域形成信号 生成手段 1002、および高感度領域統合手段 1003を備えているので、 3個のマイク 口フォン 1021, 1022, 1023の受音信号を用いて、目的音と妨害音との分離に適し た指向特性制御を行って高感度領域を形成することができる。このため、目的音と妨 害音とを精度よく分離することができる。
[0431] また、音源分離システム 1000では、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0432] [第 9実施形態]
図 35には、本発明の第 9実施形態の音源分離システム 1100の全体構成が示され ている。図 36には、音源分離システム 1100により形成される高感度領域が示されて いる。また、図 37は、会話モードでの最小レベル帯域選択による高感度領域制限処 理の説明図である。さらに、図 38は、高感度領域制限手段 1104によるモード切替の 説明図であり、図 39は、動画撮影モードでの最小レベル帯域選択による高感度領域 制限処理の説明図である。
[0433] 図 35において、音源分離システム 1100は、三角形 (本実施形態では、一例として 、直角三角形または略直角三角形とする。)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、 および第 3の合計 3個のマイクロフォン 1121, 1122, 1123を備えている。第 1〜第 3 のマイクロフォン 1121〜1123は、本実施形態では、いずれも無指向性または略無 指向性マイクロフォンである。これらの第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 1121, 1 122, 1123の配置は、前記第 8実施形態の場合(図 31参照)と同様である。
[0434] また、音源分離システム 1100は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1121, 11
22の受音信号を用いてこれらのマイクロフォン 1121, 1122間を結ぶ線と直交する 面 C1 (図 32の場合と同様)に沿う第 1高感度領域を形成する第 1高感度領域形成信 号のスペクトルを生成する第 1高感度領域形成信号生成手段 1101と、第 2および第 3の 2個のマイクロフォン 1122, 1123の受音信号を用いてこれらのマイクロフォン 11 22, 1123間を結ぶ線と直交する面 C2 (図 32の場合と同様)に沿う第 2高感度領域 を形成する第 2高感度領域形成信号のスペクトルを生成する第 2高感度領域形成信 号生成手段 1102と、第 1高感度領域形成信号生成手段 1101により生成された第 1 高感度領域形成信号のスペクトルと第 2高感度領域形成信号生成手段 1102により 生成された第 2高感度領域形成信号のスペクトルとを用いて第 1高感度領域と第 2高 感度領域 (本実施形態では、第 2高感度領域は、前記第 8実施形態の場合よりも制 限される。)との共通部分 (交わる部分)に目的音を分離するための高感度領域を形 成する高感度領域統合手段 1103とを備えて 、る。
[0435] 第 1高感度領域形成信号生成手段 1101は、前記第 8実施形態の第 1高感度領域 形成信号生成手段 1001の場合と同様に、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 112 1, 1122の受音信号を用いて、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参 照)と同じ処理を行い、第 1高感度領域形成信号のスペクトル Sとして、前記第 3実施
1
形態の音源分離システム 300により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスぺ タトルを生成する。すなわち、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1121, 1122を、 前記第 3実施形態の音源分離システム 300のマイクロフォン 321, 322にそれぞれ対 応させて同じ処理を行う。
[0436] 第 2高感度領域形成信号生成手段 1102は、前記第 8実施形態の第 2高感度領域 形成信号生成手段 1002と略同じ構成を備えているが、一部の構成が異なっている。 すなわち、前記第 8実施形態の第 2高感度領域形成信号生成手段 1002の分離手 段 360Aがスペクトル統合処理を行う統合手段 363Aを備えていたのに対し、本実施 形態の第 2高感度領域形成信号生成手段 1102の分離手段 360Bは、統合手段 36 3Aの代わりに、高感度領域制限手段 1104を備えている点が異なっている。その他 の構成は、前記第 8実施形態の第 2高感度領域形成信号生成手段 1002の場合と同 様であり、第 2および第 3の 2個のマイクロフォン 1122, 1123の受音信号を用いて、
スペクトル統合処理を除き、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参照) と同じ処理を行い、第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sを生成する。すなわち、
2
第 3および第 2の 2個のマイクロフォン 1123, 1122を、前記第 3実施形態の音源分 離システム 300のマイクロフォン 321, 322にそれぞれ対応させて、スペクトル統合処 理を除いて前記第 3実施形態と同じ処理を行った後、高感度領域制限手段 1104に よる処理を行う。従って、図 35において、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参照)と同じ処理を行う部分には、同一の名称および同一の符号を付し (但し 、第 1高感度領域形成信号生成手段 1101の構成要素と区別するため、末尾に Bを 付している。)、詳しい説明は省略する。
[0437] 高感度領域制限手段 1104は、第 2高感度領域を、第 2のマイクロフォン 1122側の 領域または第 3のマイクロフォン 1123側の領域のいずれかに制限する高感度領域 制限処理を行うものである。すなわち、高感度領域制限手段 1104は、前記第 8実施 形態の第 2高感度領域形成信号生成手段 1002により形成される第 2高感度領域の 中心の面 C2 (図 32参照)を境界として、第 2高感度領域をいずれか一方の側の領域 に制限する。
[0438] より具体的には、高感度領域制限手段 1104は、第 2高感度領域を第 2のマイクロフ オン 1122側の領域に制限する場合には、次のような処理を行う。すなわち、第 2高感 度領域形成信号生成手段 1102の第 1分離手段 361Bにより分離された目的音を含 む一方の側(第 3のマイクロフォン 1123側)の音のスペクトル Sと、第 2分離手段 362
A
Bにより分離された目的音を含む他方の側(第 2のマイクロフォン 1122側)の音のス ベクトル Sとの間で、同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎
B
に行い、第 1分離手段 361Bにより分離された目的音を含む一方の側 (第 3のマイクロ フォン 1123側)の音のスペクトル S のパワーが、第 2分離手段 362Bにより分離され
A
た目的音を含む他方の側(第 2のマイクロフォン 1122側)の音のスペクトル Sのパヮ
B
一よりも小さい周波数帯域について、その小さい方のパワーを、スペクトル Sに帰属
A
させる最小レベル帯域選択(BS— MIN)を行!、、得られたスペクトル(処理前のスぺ タトル Sの一部)を第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sとする。
A 2
[0439] 例えば、図 37に示すように、第 1分離手段 361Bにより分離された目的音を含む一
方の側(第 3のマイクロフォン 1123側)の音のスペクトル Sの各周波数帯域のパワー
A
の大きさを S (1)、S (2)、S (3)、S (4)、S (5) · ··とし、第 2分離手段 362Bにより
A A A A A
分離された目的音を含む他方の側(第 2のマイクロフォン 1122側)の音のスペクトル Sの各周波数帯域のパワーの大きさを S (1)、S (2)、S (3)、S (4)、S (5) · ··とす
B B B B B B
ると、同一の周波数帯域のパワー同士を比較する。すなわち、 S (I S (1)とを比
A B
較し、 S (2)と S (2)とを比較する。他の周波数帯域も同様である。そして、 S (1) <
A B A
S (1)、S (2) >S (2)、S (3) < S (3)、S (4) < S (4)、S (5) >S (5)…であつ
B A B A B A B A B
たとすると、第 1分離手段 361Bにより分離された目的音を含む一方の側 (第 3のマイ クロフオン 1123側)の音のスペクトル Sに着目し、各周波数帯域で Sのパワーの方
A A
力 S小さい場合にのみ、その周波数帯域のパワーである S (1)、S (3)、S (4)…をス
A A A
ベクトル Sに帰属させ、その他の周波数帯域 (Sのパワーの方が大きい周波数帯域
A A
)はゼロとし、このようにして得られたスペクトルを、第 2高感度領域形成信号のスぺク トル Sとする。なお、この場合、第 2分離手段 362Bにより分離された目的音を含む他
2
方の側(第 2のマイクロフォン 1122側)の音のスペクトル Sは、使用されずに捨てられ
B
る。
[0440] このように第 1分離手段 361Bにより分離された目的音を含む一方の側 (第 3のマイ クロフオン 1123側)の音のスペクトル Sに着目し、最小レベル帯域選択(BS— MIN)
A
を行い、得られたスペクトル (処理前のスペクトル Sの一部)を第 2高感度領域形成信
A
号のスペクトル Sとした場合には、図 33中の Hの部分の音を捉えることができ、この
2
方向に高感度領域を形成することができるので、第 2高感度領域を第 2のマイクロフ オン 1122側の領域に制限することができる。換言すれば、第 2高感度領域から第 3 のマイクロフォン 1123側の領域を取り除くことができる。なお、図 33中の Hの部分は 、第 2高感度領域形成信号生成手段 1102の第 1目的音優勢信号生成手段 331Bに より第 2のマイクロフォン 1122の受音信号に遅延処理を施して形成されたカージォィ ド (ハート形曲線)の指向特性であるから、結局、第 2高感度領域を、目的音優勢の 信号を生成するために遅延処理を施されたマイクロフォン側の領域に制限することが できる。
[0441] 一方、高感度領域制限手段 1104は、第 2高感度領域を第 3のマイクロフォン 1123
側の領域に制限する場合には、次のような処理を行う。すなわち、第 2高感度領域形 成信号生成手段 1102の第 1分離手段 361Bにより分離された目的音を含む一方の 側(第 3のマイクロフォン 1123側)の音のスペクトル Sと、第 2分離手段 362Bにより分
A
離された目的音を含む他方の側(第 2のマイクロフォン 1122側)の音のスペクトル S
B
との間で、同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、第 2 分離手段 362Bにより分離された目的音を含む他方の側 (第 2のマイクロフォン 1122 側)の音のスペクトル Sのパワーが、第 1分離手段 361Bにより分離された目的音を
B
含む一方の側(第 3のマイクロフォン 1123側)の音のスペクトル S のパワーよりも小さ
A
い周波数帯域について、その小さい方のパワーを、スペクトル Sに帰属させる最小レ
B
ベル帯域選択(BS— MIN)を行い、得られたスペクトル(処理前のスペクトル Sの一
B
部)を第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sとする。
2
[0442] 例えば、図 39に示すように、図 37の場合と同様に、スペクトル Sとスペクトル Sとの
A B
間で、同一の周波数帯域のパワー同士を比較する。すなわち、 S (1)と3 (1)とを比
A B
較し、 S (2)と S (2)とを比較する。他の周波数帯域も同様である。そして、 S (1) <
A B A
S (1)、 S (2) >S (2)、 S (3) < S (3)、 S (4) < S (4)、 S (5) >S (5)…であつ
B A B A B A B A B
たとすると、第 2分離手段 362Bにより分離された目的音を含む他方の側 (第 2のマイ クロフオン 1122側)の音のスペクトル S に着目し、各周波数帯域で Sのパワーの方
B B
力 S小さい場合にのみ、その周波数帯域のパワーである S (2)、 S (5)…をスペクトル
B B
Sに帰属させ、その他の周波数帯域 (Sのパワーの方が大きい周波数帯域)はゼロ
B B
とし、このようにして得られたスペクトルを、第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sと
2 する。なお、この場合、第 1分離手段 361Bにより分離された目的音を含む一方の側( 第 3のマイクロフォン 1123側)の音のスペクトル Sは、使用されずに捨てられる。
A
[0443] このように第 2分離手段 362Bにより分離された目的音を含む他方の側 (第 2のマイ クロフオン 1122側)の音のスペクトル Sに着目し、最小レベル帯域選択(BS— MIN)
B
を行い、得られたスペクトル (処理前のスペクトル Sの一部)を第 2高感度領域形成信
B
号のスペクトル Sとした場合には、図 33中の Gの部分の音を捉えることができ、この
2
方向に高感度領域を形成することができるので、第 2高感度領域を第 3のマイクロフ オン 1123側の領域に制限することができる。換言すれば、第 2高感度領域から第 2
のマイクロフォン 1122側の領域を取り除くことができる。なお、図 33中の Gの部分は 、第 2高感度領域形成信号生成手段 1102の第 2目的音優勢信号生成手段 332Bに より第 3のマイクロフォン 1123の受音信号に遅延処理を施して形成されたカージォィ ド (ハート形曲線)の指向特性であるから、結局、第 2高感度領域を、目的音優勢の 信号を生成するために遅延処理を施されたマイクロフォン側の領域に制限することが できる。
[0444] また、高感度領域制限手段 1104は、第 2高感度領域を第 2のマイクロフォン 1122 側の領域または第 3のマイクロフォン 1123側の領域のいずれに制限するのかを切替 え可能な構成としてもよい。例えば、図 38に示すように、会話モードでは、第 2高感度 領域を第 2のマイクロフォン 1122側の領域に制限し、第 2高感度領域を携帯電話機 1180の表面 1182の法線 Kよりも画面表示部 1184の反対寄りの角度 φの方向に形 成する。なお、携帯電話機 1180の裏面 1183側にも角度 φの方向に制限された第 2 高感度領域が形成される。一方、動画撮影モードでは、第 2高感度領域を第 3のマイ クロフオン 1123側の領域に制限し、第 2高感度領域を携帯電話機 1180の表面 118 2の法線 Κよりも画面表示部 1184寄りの角度 φの方向に形成する。なお、携帯電話 機 1180の裏面 1183側にも角度 φの方向に制限された第 2高感度領域が形成され る。このようにすれば、会話モードでは、携帯電話機 1180を手に持っているユーザ 力 画面表示部 1184を見ながら発声した音を精度よく捉えることができ、一方、動画 撮影モードでは、携帯電話機 1180を手に持っているユーザ力 画面表示部 1184の 裏側に設けられたカメラ 1187で被写体を撮影しながらその被写体方向から到来する 音を精度よく捉えることができる。
[0445] 高感度領域統合手段 1103は、前記第 8実施形態の高感度領域統合手段 1003 ( 図 31参照)の場合と同様に、第 1高感度領域形成信号生成手段 1101により生成さ れた第 1高感度領域形成信号のスペクトル Sと、第 2高感度領域形成信号生成手段
1
1102により生成された第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sとを用いて、周波数
2
帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音のスペクトル Sとし
3 て帰属させるスペクトル統合処理 (ミニマイゼーシヨン)を行う(図 34参照)。
[0446] このような第 9実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 1100によ
り目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0447] 先ず、第 1高感度領域形成信号生成手段 1101により、第 1高感度領域形成信号 のスペクトル Sを生成する。また、これと並行して、第 2高感度領域形成信号生成手
1
段 1102により、第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sを生成する。この際、第 2高
2
感度領域は、高感度領域制限手段 1104により、第 2のマイクロフォン 1122側の領域 力 または第 3のマイクロフォン 1123側の領域に制限される。
[0448] その後、高感度領域統合手段 1103により、第 1高感度領域形成信号生成手段 11 01により生成された第 1高感度領域形成信号のスペクトル Sと、第 2高感度領域形成
1
信号生成手段 1102により生成された第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sとを用
2 いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音のス ベクトル Sとして帰属させるスペクトル統合処理 (ミニマイゼーシヨン)を行う。これによ
3
り、例えば、高感度領域制限手段 1104により、第 2高感度領域が第 2のマイクロフォ ン 1122側の領域に制限されていた場合には、第 1高感度領域の中心の面 C1 (図 3 2参照)に沿って形成される第 1高感度領域と、第 2高感度領域の中心の面 C2に沿 つて形成されかっこの中心の面 C2よりも第 2のマイクロフォン 1122側の領域に制限 された第 2高感度領域との共通部分 (交わる部分)に、図 36の実線で示すようなスぺ タトル統合後の高感度領域が形成される。一方、高感度領域制限手段 1104により、 第 2高感度領域が第 3のマイクロフォン 1123側の領域に制限されていた場合には、 図 36の二点鎖線で示すようなスペクトル統合後の高感度領域が形成される。
[0449] そして、高感度領域統合手段 1103により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 8実施形態の場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音響 モデルを用いて音声認識を行うことができる。
[0450] このような第 9実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シス テム 1100は、第 1高感度領域形成信号生成手段 1101、第 2高感度領域形成信号 生成手段 1102、および高感度領域統合手段 1103を備えているので、 3個のマイク 口フォン 1121, 1122, 1123の受音信号を用いて、目的音と妨害音との分離に適し た指向特性制御を行って高感度領域を形成することができる。このため、目的音と妨 害音とを精度よく分離することができる。
[0451] また、音源分離システム 1100では、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0452] [第 10実施形態]
図 40には、本発明の第 10実施形態の音源分離システム 1200の全体構成が示さ れている。図 41には、音源分離システム 1200により形成される高感度領域が示され ている。
[0453] 図 40において、音源分離システム 1200は、三角形 (本実施形態では、一例として 、二等辺三角形または略二等辺三角形とする。)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォン 1221, 1222, 1223を備えている。第 1〜 第 3のマイクロフォン 1221〜1223は、本実施形態では、いずれも無指向性または略 無指向性マイクロフォンである。これらの第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 1221 , 1222, 1223は、いずれも目的音到来方向と直角または略直角をなす面上に配置 されている。図示の例では、目的音は、携帯電話機 1280の表面 1282の法線方向 力 到来する設定であるため、第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 1221, 1222, 1223は、いずれも表面 1282に設けられている。従って、第 1、第 2のマイクロフォン 1 221, 1222間を結ぶ線は、目的音到来方向と直角または略直角をなし、第 2、第 3の マイクロフォン 1222, 1223間を結ぶ線も、目的音到来方向と直角または略直角をな し、さらに第 1、第 3のマイクロフォン 1221, 1223間を結ぶ線も、目的音到来方向と 直角または略直角をなしている。このため、第 1、第 2のマイクロフォン 1221, 1222だ けを考えれば、前記第 3実施形態(図 12参照)における目的音到来方向とマイクロフ オンの配置位置との関係と同じ関係であり、また、第 2、第 3のマイクロフォン 1222, 1 223だけを考えても同じことがいえ、さらに、第 1、第 3のマイクロフォン 1221, 1223 だけを考えても同じことがいえる。なお、目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置 との相対的な関係が図 40の状態となれば、形成される指向特性は同じであるため、 図 60に示す P1〜P34の!、ずれの位置にマイクロフォンを設けてもよ!、。
[0454] また、音源分離システム 1200は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1221, 12 22の受音信号を用いてこれらのマイクロフォン 1221, 1222間を結ぶ線と直交する
面 CI (図 41参照)に沿う第 1高感度領域を形成する第 1高感度領域形成信号のスぺ タトルを生成する第 1高感度領域形成信号生成手段 1201と、第 2および第 3の 2個 のマイクロフォン 1222, 1223の受音信号を用いてこれらのマイクロフォン 1222, 12 23間を結ぶ線と直交する面 C2 (図 41参照)に沿う第 2高感度領域を形成する第 2高 感度領域形成信号のスペクトルを生成する第 2高感度領域形成信号生成手段 1202 と、第 1および第 3の 2個のマイクロフォン 1221, 1223の受音信号を用いてこれらの マイクロフォン 1221, 1223間を結ぶ線と直交する面 C3 (図 41参照)に沿う第 3高感 度領域を形成する第 3高感度領域形成信号のスペクトルを生成する第 3高感度領域 形成信号生成手段 1203と、第 1高感度領域形成信号生成手段 1201により生成さ れた第 1高感度領域形成信号のスペクトルと第 2高感度領域形成信号生成手段 120 2により生成された第 2高感度領域形成信号のスペクトルと第 3高感度領域形成信号 生成手段 1203により生成された第 3高感度領域形成信号のスペクトルとを用いて第 1高感度領域と第 2高感度領域と第 3高感度領域との共通部分 (交わる部分)に目的 音を分離するための高感度領域を形成する高感度領域統合手段 1204とを備えてい る。
[0455] 第 1高感度領域形成信号生成手段 1201は、前記第 8実施形態の第 1高感度領域 形成信号生成手段 1001の場合と同様に、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 122 1, 1222の受音信号を用いて、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参 照)と同じ処理を行い、第 1高感度領域形成信号のスペクトル Sとして、前記第 3実施
1
形態の音源分離システム 300により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスぺ タトルを生成する。すなわち、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1221, 1222を、 前記第 3実施形態の音源分離システム 300のマイクロフォン 321, 322にそれぞれ対 応させて同じ処理を行う。
[0456] 第 2高感度領域形成信号生成手段 1202は、前記第 9実施形態の第 2高感度領域 形成信号生成手段 1102 (図 35参照)と同じ構成を備えている。従って、前記第 8実 施形態の第 2高感度領域形成信号生成手段 1002と略同じ構成を備えているが、一 部の構成が異なっている。すなわち、前記第 8実施形態の第 2高感度領域形成信号 生成手段 1002の分離手段 360Aがスペクトル統合処理を行う統合手段 363Aを備
えていたのに対し、本実施形態の第 2高感度領域形成信号生成手段 1202の分離 手段 360Cは、統合手段 363Aの代わりに、高感度領域制限手段 1205を備えてい る点が異なっている。その他の構成は、前記第 8実施形態の第 2高感度領域形成信 号生成手段 1002の場合と同様であり、第 2および第 3の 2個のマイクロフォン 1222, 1223の受音信号を用いて、スペクトル統合処理を除き、前記第 3実施形態の音源分 離システム 300 (図 12参照)と同じ処理を行い、第 2高感度領域形成信号のスぺタト ル Sを生成する。すなわち、第 3および第 2の 2個のマイクロフォン 1223, 1222を、
2
前記第 3実施形態の音源分離システム 300のマイクロフォン 321, 322にそれぞれ対 応させて、スペクトル統合処理を除いて前記第 3実施形態と同じ処理を行った後、高 感度領域制限手段 1205による処理を行う。従って、図 40において、前記第 3実施形 態の音源分離システム 300 (図 12参照)と同じ処理を行う部分には、同一の名称およ び同一の符号を付し (但し、第 1高感度領域形成信号生成手段 1201の構成要素と 区別するため、末尾に Cを付している。)、詳しい説明は省略する。
[0457] 高感度領域制限手段 1205は、前記第 9実施形態の高感度領域制限手段 1104と 同様な構成を備え、最小レベル帯域選択 (BS— MIN)を行うことにより、第 2高感度 領域を、第 2のマイクロフォン 1222側の領域または第 3のマイクロフォン 1223側の領 域のいずれかに制限する高感度領域制限処理を行うものである。すなわち、高感度 領域制限手段 1205は、第 2高感度領域形成信号生成手段 1202により形成される 第 2高感度領域の中心の面 C2 (図 41参照)を境界として、第 2高感度領域をいずれ か一方の側の領域に制限する。
[0458] 第 3高感度領域形成信号生成手段 1203は、第 2高感度領域形成信号生成手段 1 202の場合と同様に、前記第 9実施形態の第 2高感度領域形成信号生成手段 1102 (図 35参照)と同じ構成を備えている。従って、前記第 8実施形態の第 2高感度領域 形成信号生成手段 1002と略同じ構成を備えているが、一部の構成が異なっている。 すなわち、前記第 8実施形態の第 2高感度領域形成信号生成手段 1002の分離手 段 360Aがスペクトル統合処理を行う統合手段 363Aを備えていたのに対し、本実施 形態の第 3高感度領域形成信号生成手段 1203の分離手段 360Dは、統合手段 36 3Aの代わりに、高感度領域制限手段 1206を備えている点が異なっている。その他
の構成は、前記第 8実施形態の第 2高感度領域形成信号生成手段 1002の場合と同 様であり、第 1および第 3の 2個のマイクロフォン 1221, 1223の受音信号を用いて、 スペクトル統合処理を除き、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参照) と同じ処理を行い、第 3高感度領域形成信号のスペクトル Sを生成する。すなわち、
3
第 3および第 1の 2個のマイクロフォン 1223, 1221を、前記第 3実施形態の音源分 離システム 300のマイクロフォン 321, 322にそれぞれ対応させて、スペクトル統合処 理を除いて前記第 3実施形態と同じ処理を行った後、高感度領域制限手段 1206に よる処理を行う。従って、図 40において、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参照)と同じ処理を行う部分には、同一の名称および同一の符号を付し (但し 、第 1、第 2高感度領域形成信号生成手段 1201, 1202の構成要素と区別するため 、末尾に Dを付している。)、詳しい説明は省略する。
[0459] 高感度領域制限手段 1206は、高感度領域制限手段 1205の場合と同様に、前記 第 9実施形態の高感度領域制限手段 1104と同様な構成を備え、最小レベル帯域選 択 (BS— MIN)を行うことにより、第 3高感度領域を、第 1のマイクロフォン 1221側の 領域または第 3のマイクロフォン 1223側の領域のいずれかに制限する高感度領域 制限処理を行うものである。すなわち、高感度領域制限手段 1206は、第 3高感度領 域形成信号生成手段 1203により形成される第 3高感度領域の中心の面 C3 (図 41 参照)を境界として、第 3高感度領域をいずれか一方の側の領域に制限する。
[0460] なお、高感度領域制限手段 1205, 1206は、前記第 9実施形態の高感度領域制 限手段 1104の場合と同様に、第 2高感度領域を第 2のマイクロフォン 1222側の領 域または第 3のマイクロフォン 1223側の領域のいずれに制限するのかを切替え可能 な構成、あるいは第 3高感度領域を第 1のマイクロフォン 1221側の領域または第 3の マイクロフォン 1223側の領域のいずれに制限するのかを切替え可能な構成としても よい。このような構成とすることで、前記第 9実施形態の場合と同様に、例えば、会話 モードと動画撮影モードとを切り替えることができる。
[0461] また、高感度領域制限手段 1205, 1206に代えて、前記第 8実施形態の場合(図 3 1参照)と同様に、アデイシヨンまたはミニマイゼーシヨンによるスペクトル統合処理を 行う統合手段を設けてもよい。このような構成とすることで、前記第 8実施形態の場合
と同様に、制限されていない第 2、第 3高感度領域と、第 1高感度領域とを統合するこ とがでさる。
[0462] 高感度領域統合手段 1204は、前記第 8実施形態の高感度領域統合手段 1003 ( 図 31参照)の場合と同様に、第 1高感度領域形成信号生成手段 1201により生成さ れた第 1高感度領域形成信号のスペクトル Sと、第 2高感度領域形成信号生成手段
1
1202により生成された第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sと、第 3高感度領域
2
形成信号生成手段 1203により生成された第 3高感度領域形成信号のスペクトル Sと
3 を用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音 のスペクトル Sとして帰属させるスペクトル統合処理(ミニマイゼーシヨン)を行う(図 34
4
参照)。
[0463] このような第 10実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 1200に より目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0464] 先ず、第 1高感度領域形成信号生成手段 1201により、第 1高感度領域形成信号 のスペクトル Sを生成する。また、これと並行して、第 2高感度領域形成信号生成手
1
段 1202により、第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sを生成する。さらに、これらと
2
並行して、第 3高感度領域形成信号生成手段 1203により、第 3高感度領域形成信 号のスペクトル Sを生成する。この際、第 2、第 3高感度領域は、高感度領域制限手
3
段 1205, 1206により、第 2のマイクロフ才ン 1222佃 Jの領域力、また ίま第 3のマイクロ フォン 1223側の領域に制限されるとともに、第 1のマイクロフォン 1221側の領域か、 または第 3のマイクロフォン 1223側の領域に制限される。
[0465] その後、高感度領域統合手段 1204により、第 1高感度領域形成信号生成手段 12 01により生成された第 1高感度領域形成信号のスペクトル Sと、第 2高感度領域形成
1
信号生成手段 1202により生成された第 2高感度領域形成信号のスペクトル Sと、第
2
3高感度領域形成信号生成手段 1203により生成された第 3高感度領域形成信号の スペクトル Sとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパ
3
ヮーを目的音のスペクトル Sとして帰属させるスペクトル統合処理(ミニマイゼーシヨン
4
)を行う。これにより、例えば、高感度領域制限手段 1205により、第 2高感度領域が 第 2のマイクロフォン 1222側の領域に制限されるとともに、高感度領域制限手段 120
6により、第 3高感度領域が第 1のマイクロフォン 1221側の領域に制限されていた場 合には、第 1高感度領域の中心の面 C1 (図 41参照)に沿って形成される第 1高感度 領域と、第 2高感度領域の中心の面 C2に沿って形成されかっこの中心の面 C2よりも 第 2のマイクロフォン 1222側の領域に制限された第 2高感度領域と、第 3高感度領域 の中心の面 C3に沿って形成されかっこの中心の面 C3よりも第 1のマイクロフォン 12 21側の領域に制限された第 3高感度領域との共通部分 (交わる部分)に、図 41の実 線で示すようなスペクトル統合後の高感度領域が形成される。一方、高感度領域制 限手段 1205, 1206により、第 2、第 3高感度領域が反対側の領域に制限されていた 場合には、図 41の二点鎖線で示すようなスペクトル統合後の高感度領域が形成され る。
[0466] そして、高感度領域統合手段 1204により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 9実施形態の場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音響 モデルを用いて音声認識を行うことができる。
[0467] このような第 10実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シ ステム 1200は、第 1高感度領域形成信号生成手段 1201、第 2高感度領域形成信 号生成手段 1202、第 3高感度領域形成信号生成手段 1203、および高感度領域統 合手段 1204を備えているので、 3個のマイクロフォン 1221, 1222, 1223の受音信 号を用いて、目的音と妨害音との分離に適した指向特性制御を行って高感度領域を 形成することができる。このため、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。
[0468] また、音源分離システム 1200では、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0469] [第 11実施形態]
図 42には、本発明の第 11実施形態の音源分離システム 1300の全体構成が示さ れている。図 43には、音源分離システム 1300により生成される第 1、第 2の目的音優 勢の信号および目的音劣勢の信号、並びに制御用の目的音優勢の信号の各指向 特性が示されている。
[0470] 図 42において、音源分離システム 1300は、三角形 (本実施形態では、一例として
、直角三角形または略直角三角形とする。)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、 および第 3の合計 3個のマイクロフォン 1321, 1322, 1323を備えている。第 1〜第 3 のマイクロフォン 1321〜1323は、本実施形態では、いずれも無指向性または略無 指向性マイクロフォンである。これらの 3個のマイクロフォン 1321, 1322, 1323のう ち、第 1および第 2のマイクロフォン 1321, 1322は、目的音到来方向と直角または略 直角をなす方向に並べて配置されている。一方、第 2および第 3のマイクロフォン 132 2, 1323は、目的音到来方向またはこの方向と略同じ方向に並べて配置されている 。このため、第 1、第 2のマイクロフォン 1321, 1322だけを考えれば、前記第 3実施 形態(図 12参照)における目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置との関係と同 じ関係である。図示の例では、目的音は、携帯電話機 1380の表面 1382に平行に、 携帯電話機 1380の下部側力も到来する設定とされているので、 3個のマイクロフォン 1321, 1322, 1323は、いずれも表面 1382に設けられている。なお、図 42に示した ように、目的音が、携帯電話機 1380Aの表面 1382Aの法線方向から到来する設定 としてもよく、この場合には、第 1、第 2のマイクロフォン 1321, 1322を表面 1382A側 に設け、第 3のマイクロフォン 1323を裏面 1383A側に設けてもよぐ要するに、目的 音到来方向とマイクロフォンの配置位置との相対的な関係が図 42の状態となれば、 形成される指向特性は同じであるため、図 60に示す P1〜P34のいずれの位置にマ イク口フォンを設けてもょ 、。
また、音源分離システム 1300は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1321, 13 22の受音信号を用いて目的音到来方向に対して直交する方向から到来する直交妨 害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交妨害音抑圧信号生成手段 13 01と、第 2および第 3の 2個のマイクロフォン 1322, 1323の受音信号を用いて目的 音到来方向に対向する方向から到来する対向妨害音を抑圧するための制御用の信 号を生成する対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1302と、直交妨害音抑圧信号 生成手段 1301により生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトルと対向妨害音抑 圧制御用信号生成手段 1302により生成された制御用の信号のスペクトルとを用いて 直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧する対 向妨害音抑圧手段 1303とを備えている。
[0472] 直交妨害音抑圧信号生成手段 1301は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 132 1, 1322の受音信号を用いて、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参 照)と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sとして、前記第 3実施形
1
態の音源分離システム 300により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスぺタト ルを生成する。すなわち、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1321, 1322を、前 記第 3実施形態の音源分離システム 300のマイクロフォン 321, 322にそれぞれ対応 させて同じ処理を行う。従って、図 42において、前記第 3実施形態の音源分離システ ム 300 (図 12参照)と同じ処理を行う部分には、同一の名称および同一の符号を付し 、詳しい説明は省略する。
[0473] 対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1302は、第 3のマイクロフォン 1323の受音 信号 (時間領域上)に遅延処理を施した後の信号 (時間領域上)と第 2のマイクロフォ ン 1322の受音信号 (時間領域上)との差をとることにより制御用の目的音優勢の信 号を生成する制御用目的音優勢信号生成手段 1304と、この制御用目的音優勢信 号生成手段 1304により生成された時間領域上の制御用の目的音優勢の信号につ Vヽて周波数解析を行う周波数解析手段 1305とを備えて ヽる。
[0474] 制御用目的音優勢信号生成手段 1304により生成される制御用の目的音優勢の信 号は、図 43の二点鎖線で示すように、目的音到来方向が大きく膨らみ、かつ、対向 妨害音の方向が小さくなつたカージォイド (ハート形曲線)の指向特性である。また、 図 43に示されたその他の信号の指向特性は、前記第 3実施形態の場合(図 13参照 )と同様である。なお、制御用目的音優勢信号生成手段 1304による処理は、デジタ ル処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で 処理を行っている力 周波数領域上の処理としてもよい。
[0475] 対向妨害音抑圧手段 1303は、直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sに含まれる対
1
向妨害音のスペクトルを抑圧するために、直交妨害音抑圧信号生成手段 1301によ り生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sと、対向妨害音抑圧制御用信号生
1
成手段 1302により生成された制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sとの間で、
2 同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、直交妨害音 抑圧信号のスペクトル Sのパワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも小
さい周波数帯域について、その小さい方のパワーを、スペクトル Sに帰属させる最小
1
レベル帯域選択(BS— MIN)を行い、得られたスペクトル(処理前のスペクトル Sの
1 一部)を、分離された目的音のスペクトル Sとするものである。この際、スペクトル Sの
3 1 パワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも大きい周波数帯域については
2
、ゼロとする。なお、スペクトル Sは、制御用の信号として用いただけであるため、使
2
用せずに捨てられる。
[0476] このような第 11実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 1300に より目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0477] 先ず、直交妨害音抑圧信号生成手段 1301により、直交妨害音抑圧信号のスぺタト ル Sを生成する。また、これと並行して、対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1302
1
により、制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sを生成する。
2
[0478] その後、対向妨害音抑圧手段 1303により、制御用の目的音優勢の信号のスぺタト ル Sを用いて最小レベル帯域選択 (BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧
2
信号のスペクトル Sに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧し、分離された目的音
1
のスペクトル Sを得る。
3
[0479] そして、対向妨害音抑圧手段 1303により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 10実施形態の場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音 響モデルを用いて音声認識を行うことができる。
[0480] このような第 11実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シ ステム 1300は、直交妨害音抑圧信号生成手段 1301と、対向妨害音抑圧制御用信 号生成手段 1302と、対向妨害音抑圧手段 1303とを備えているので、 3個のマイクロ フォン 1321, 1322, 1323の受音信号を用いて、目的音と妨害音との分離に適した 指向特性制御を行い、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。
[0481] また、音源分離システム 1300では、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0482] [第 12実施形態]
図 44には、本発明の第 12実施形態の音源分離システム 1400の全体構成が示さ
れている。図 45には、音源分離システム 1400により生成される第 1、第 2の目的音優 勢の信号および目的音劣勢の信号、並びに第 1、第 2の制御用の目的音優勢の信 号の各指向特性が示されている。
[0483] 図 44において、音源分離システム 1400は、三角形 (本実施形態では、一例として 、二等辺三角形または略二等辺三角形とする。)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォン 1421, 1422, 1423を備えている。第 1〜 第 3のマイクロフォン 1421〜1423は、本実施形態では、いずれも無指向性または略 無指向性マイクロフォンである。これらの 3個のマイクロフォン 1421, 1422, 1423の うち、第 1および第 2のマイクロフォン 1421, 1422は、目的音到来方向と直角または 略直角をなす方向に並べて配置されている。一方、第 2および第 3のマイクロフォン 1 422, 1423は、目的音到来方向に対して傾斜する方向に並べて配置されている。さ らに、第 1および第 3のマイクロフォン 1421, 1423は、目的音到来方向に対して第 2 および第 3のマイクロフォン 1422, 1423とは反対側に傾斜する方向に並べて配置さ れている。このため、第 1、第 2のマイクロフォン 1421, 1422だけを考えれば、前記 第 3実施形態(図 12参照)における目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置との 関係と同じ関係である。図示の例では、目的音は、携帯電話機 1480の表面 1482に 平行に、携帯電話機 1480の下部側力も到来する設定とされているので、 3個のマイ クロフオン 1421, 1422, 1423は、いずれも表面 1482に設けられている。なお、図 4 4に示したように、目的音が、携帯電話機 1480Aの表面 1482Aの法線方向から到 来する設定としてもよぐこの場合には、第 1、第 2のマイクロフォン 1421, 1422を表 面 1482A側に設け、第 3のマイクロフォン 1423を裏面 1483A側に設けてもよぐ要 するに、目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置との相対的な関係が図 44の状 態となれば、形成される指向特性は同じであるため、図 60に示す P1〜P34のいず れの位置にマイクロフォンを設けてもよ!、。
[0484] また、音源分離システム 1400は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1421, 14 22の受音信号を用いて目的音到来方向に対して直交する方向から到来する直交妨 害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交妨害音抑圧信号生成手段 14 01と、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォン 1421, 1422, 1423の受音信号
を用いて目的音到来方向に対向する方向から到来する対向妨害音を抑圧するため の制御用の信号を生成する対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1402と、直交妨 害音抑圧信号生成手段 1401により生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトルと 対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1402により生成された制御用の信号のスぺ タトルとを用いて直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨害音のスぺタト ルを抑圧する対向妨害音抑圧手段 1403とを備えている。
[0485] 直交妨害音抑圧信号生成手段 1401は、前記第 11実施形態の場合 (図 42参照)と 同様に、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1421, 1422の受音信号を用いて、前 記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参照)と同じ処理を行い、直交妨害 音抑圧信号のスペクトル Sとして、前記第 3実施形態の音源分離システム 300により
1
分離して得られる目的音のスペクトルと同じスペクトルを生成する。すなわち、第 1お よび第 2の 2個のマイクロフォン 1421, 1422を、前記第 3実施形態の音源分離シス テム 300のマイクロフォン 321, 322にそれぞれ対応させて同じ処理を行う。従って、 図 44において、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参照)と同じ処理 を行う部分には、同一の名称および同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
[0486] 対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1402は、第 3のマイクロフォン 1423の受音 信号 (時間領域上)に遅延処理を施した後の信号 (時間領域上)と第 2のマイクロフォ ン 1422の受音信号 (時間領域上)との差をとることにより第 1の制御用の目的音優勢 の信号を生成する第 1制御用目的音優勢信号生成手段 1404と、第 3のマイクロフォ ン 1423の受音信号 (時間領域上)に遅延処理を施した後の信号 (時間領域上)と第 1のマイクロフォン 1421の受音信号(時間領域上)との差をとることにより第 2の制御 用の目的音優勢の信号を生成する第 2制御用目的音優勢信号生成手段 1405と、こ れらの第 1制御用目的音優勢信号生成手段 1404および第 2制御用目的音優勢信 号生成手段 1405により生成された時間領域上の第 1および第 2の制御用の目的音 優勢の信号についてそれぞれ周波数解析を行う周波数解析手段 1406と、第 1制御 用目的音優勢信号生成手段 1404により生成されて周波数解析手段 1406により周 波数解析して得られた第 1の制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sと第 2制御
A
用目的音優勢信号生成手段 1405により生成されて周波数解析手段 1406により周
波数解析して得られた第 2の制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sとを用いて
B
周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを制御用の目的音優 勢の信号のスペクトル Sとして帰属させることによりスペクトル統合処理 (ミニマイゼー
2
シヨン)を行う制御用信号統合手段 1407とを備えている。
[0487] 第 1制御用目的音優勢信号生成手段 1404および第 2制御用目的音優勢信号生 成手段 1405により生成される第 1および第 2の制御用の目的音優勢の信号は、それ ぞれ図 45の二点鎖線で示すように、目的音到来方向が大きく膨らみ、かつ、対向妨 害音の方向が小さくなつたカージォイド (ハート形曲線)の指向特性である。そして、 第 1の制御用の目的音優勢の信号についてのカージォイドの指向特性は、第 2およ び第 3の 2個のマイクロフォン 1422, 1423間を結ぶ線に沿って傾き、一方、第 2の制 御用の目的音優勢の信号についてのカージォイドの指向特性は、第 1および第 3の 2個のマイクロフォン 1421, 1423間を結ぶ線に沿って傾いている。また、図 45に示 されたその他の信号の指向特性は、前記第 3実施形態の場合 (図 13参照)と同様で ある。なお、第 1制御用目的音優勢信号生成手段 1404および第 2制御用目的音優 勢信号生成手段 1405による処理は、デジタル処理としてもアナログ処理としてもよく 、あるいは本実施形態では、時間領域上で処理を行っている力 周波数領域上の処 理としてもよい。
[0488] 対向妨害音抑圧手段 1403は、直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sに含まれる対
1
向妨害音のスペクトルを抑圧するために、直交妨害音抑圧信号生成手段 1401によ り生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sと、対向妨害音抑圧制御用信号生
1
成手段 1402により生成された制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sとの間で、
2 同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、直交妨害音 抑圧信号のスペクトル Sのパワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも小
1 2
さい周波数帯域について、その小さい方のパワーを、スペクトル Sに帰属させる最小
1
レベル帯域選択(BS— MIN)を行い、得られたスペクトル(処理前のスペクトル Sの
1 一部)を、分離された目的音のスペクトル Sとするものである。この際、スペクトル Sの
3 1 パワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも大きい周波数帯域については
2
、ゼロとする。なお、スペクトル Sは、制御用の信号として用いただけであるため、使
用せずに捨てられる。
[0489] このような第 12実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 1400に より目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0490] 先ず、直交妨害音抑圧信号生成手段 1401により、直交妨害音抑圧信号のスぺタト ル Sを生成する。また、これと並行して、対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1402
1
により、制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sを生成する。
2
[0491] その後、対向妨害音抑圧手段 1403により、制御用の目的音優勢の信号のスぺタト ル Sを用いて最小レベル帯域選択 (BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧
2
信号のスペクトル Sに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧し、分離された目的音
1
のスペクトル Sを得る。
3
[0492] そして、対向妨害音抑圧手段 1403により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 11実施形態の場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音 響モデルを用いて音声認識を行うことができる。
[0493] このような第 12実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シ ステム 1400は、直交妨害音抑圧信号生成手段 1401と、対向妨害音抑圧制御用信 号生成手段 1402と、対向妨害音抑圧手段 1403とを備えているので、 3個のマイクロ フォン 1421, 1422, 1423の受音信号を用いて、目的音と妨害音との分離に適した 指向特性制御を行い、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。
[0494] また、音源分離システム 1400では、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0495] [第 13実施形態]
図 46には、本発明の第 13実施形態の音源分離システム 1500の全体構成が示さ れている。図 47には、音源分離システム 1500により生成される目的音優勢の信号お よび目的音劣勢の信号、並びに制御用の目的音優勢の信号の各指向特性が示され ている。
[0496] 図 46において、音源分離システム 1500は、三角形 (本実施形態では、一例として 、直角三角形または略直角三角形とする。)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、
および第 3の合計 3個のマイクロフォン 1521, 1522, 1523を備えている。第 1〜第 3 のマイクロフォン 1521〜1523は、本実施形態では、いずれも無指向性または略無 指向性マイクロフォンである。これらの 3個のマイクロフォン 1521, 1522, 1523のう ち、第 1および第 2のマイクロフォン 1521, 1522は、目的音到来方向と直角または略 直角をなす方向に並べて配置されている。一方、第 2および第 3のマイクロフォン 152 2, 1523は、目的音到来方向またはこの方向と略同じ方向に並べて配置されている 。このため、第 1、第 2のマイクロフォン 1521, 1522だけを考えれば、前記第 2実施 形態(図 9参照)における目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置との関係と同じ 関係である。図示の例では、目的音は、携帯電話機 1580の表面 1582に平行に、携 帯電話機 1580の下部側力も到来する設定とされているので、 3個のマイクロフォン 1 521, 1522, 1523は、いずれも表面 1582に設けられている。なお、図 46に示した ように、目的音が、携帯電話機 1580Aの表面 1582Aの法線方向から到来する設定 としてもよく、この場合には、第 1、第 2のマイクロフォン 1521, 1522を表面 1582A側 に設け、第 3のマイクロフォン 1523を裏面 1583A側に設けてもよぐ要するに、目的 音到来方向とマイクロフォンの配置位置との相対的な関係が図 46の状態となれば、 形成される指向特性は同じであるため、図 60に示す P1〜P34のいずれの位置にマ イク口フォンを設けてもょ 、。
[0497] また、音源分離システム 1500は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1521, 15 22の受音信号を用いて目的音到来方向に対して直交する方向から到来する直交妨 害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交妨害音抑圧信号生成手段 15 01と、第 2および第 3の 2個のマイクロフォン 1522, 1523の受音信号を用いて目的 音到来方向に対向する方向から到来する対向妨害音を抑圧するための制御用の信 号を生成する対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1502と、直交妨害音抑圧信号 生成手段 1501により生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトルと対向妨害音抑 圧制御用信号生成手段 1502により生成された制御用の信号のスペクトルとを用いて 直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧する対 向妨害音抑圧手段 1503とを備えている。
[0498] 直交妨害音抑圧信号生成手段 1501は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 152
1, 1522の受音信号を用いて、前記第 2実施形態の音源分離システム 200 (図 9参 照)と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sとして、前記第 2実施形
1
態の音源分離システム 200により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスぺタト ルを生成する。すなわち、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1521, 1522を、前 記第 2実施形態の音源分離システム 200のマイクロフォン 221, 222にそれぞれ対応 させて同じ処理を行う。従って、図 46において、前記第 2実施形態の音源分離システ ム 200 (図 9参照)と同じ処理を行う部分には、同一の名称および同一の符号を付し、 詳しい説明は省略する。
[0499] 対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1502は、第 3のマイクロフォン 1523の受音 信号 (時間領域上)に遅延処理を施した後の信号 (時間領域上)と第 2のマイクロフォ ン 1522の受音信号 (時間領域上)との差をとることにより制御用の目的音優勢の信 号を生成する制御用目的音優勢信号生成手段 1504と、この制御用目的音優勢信 号生成手段 1504により生成された時間領域上の制御用の目的音優勢の信号につ Vヽて周波数解析を行う周波数解析手段 1505とを備えて ヽる。
[0500] 制御用目的音優勢信号生成手段 1504により生成される制御用の目的音優勢の信 号は、図 47の二点鎖線で示すように、目的音到来方向が大きく膨らみ、かつ、対向 妨害音の方向が小さくなつたカージォイド (ハート形曲線)の指向特性である。また、 図 47に示されたその他の信号の指向特性は、前記第 2実施形態の場合(図 10参照 )と同様である。なお、制御用目的音優勢信号生成手段 1504による処理は、デジタ ル処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で 処理を行っている力 周波数領域上の処理としてもよい。
[0501] 対向妨害音抑圧手段 1503は、直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sに含まれる対
1
向妨害音のスペクトルを抑圧するために、直交妨害音抑圧信号生成手段 1501によ り生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sと、対向妨害音抑圧制御用信号生
1
成手段 1502により生成された制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sとの間で、
2 同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、直交妨害音 抑圧信号のスペクトル Sのパワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも小
1 2
さい周波数帯域について、その小さい方のパワーを、スペクトル Sに帰属させる最小
レベル帯域選択(BS— MIN)を行い、得られたスペクトル(処理前のスペクトル Sの
1 一部)を、分離された目的音のスペクトル Sとするものである。この際、スペクトル Sの
3 1 パワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも大きい周波数帯域については
2
、ゼロとする。なお、スペクトル Sは、制御用の信号として用いただけであるため、使
2
用せずに捨てられる。
[0502] このような第 13実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 1500に より目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0503] 先ず、直交妨害音抑圧信号生成手段 1501により、直交妨害音抑圧信号のスぺタト ル Sを生成する。また、これと並行して、対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1502
1
により、制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sを生成する。
2
[0504] その後、対向妨害音抑圧手段 1503により、制御用の目的音優勢の信号のスぺタト ル Sを用いて最小レベル帯域選択 (BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧
2
信号のスペクトル Sに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧し、分離された目的音
1
のスペクトル Sを得る。
3
[0505] そして、対向妨害音抑圧手段 1503により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 12実施形態の場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音 響モデルを用いて音声認識を行うことができる。
[0506] このような第 13実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シ ステム 1500は、直交妨害音抑圧信号生成手段 1501と、対向妨害音抑圧制御用信 号生成手段 1502と、対向妨害音抑圧手段 1503とを備えているので、 3個のマイクロ フォン 1521, 1522, 1523の受音信号を用いて、目的音と妨害音との分離に適した 指向特性制御を行い、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。
[0507] また、音源分離システム 1500では、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0508] [第 14実施形態]
図 48には、本発明の第 14実施形態の音源分離システム 1600の全体構成が示さ れている。図 49には、音源分離システム 1600により生成される目的音優勢の信号お
よび目的音劣勢の信号、並びに制御用の目的音優勢の信号の各指向特性が示され ている。
[0509] 図 48において、音源分離システム 1600は、三角形 (本実施形態では、一例として 、直角三角形または略直角三角形とする。)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、 および第 3の合計 3個のマイクロフォン 1621, 1622, 1623を備えている。第 1〜第 3 のマイクロフォン 1621〜1623は、本実施形態では、いずれも無指向性または略無 指向性マイクロフォンである。これらの 3個のマイクロフォン 1621, 1622, 1623のう ち、第 1および第 2のマイクロフォン 1621, 1622は、目的音到来方向またはこの方向 と略同じ方向に並べて配置されている。一方、第 1および第 3のマイクロフォン 1621, 1623は、目的音到来方向と直角または略直角をなす方向に並べて配置されている 。このため、目的音到来方向と 3個のマイクロフォン 1621, 1622, 1623の配置位置 との関係は、前記第 4実施形態(図 15参照)における目的音到来方向とマイクロフォ ンの配置位置との関係と同じである。図示の例では、目的音は、携帯電話機 1680の 表面 1682に平行に、携帯電話機 1680の下部側から到来する設定とされているので 、 3個のマイクロフォン 1621, 1622, 1623は、いずれも表面 1682に設けられている 。なお、図 48に示したように、目的音力 携帯電話機 1680Aの表面 1682Aの法線 方向から到来する設定としてもよぐこの場合には、第 1、第 3のマイクロフォン 1621, 1623を表面 1682A側に設け、第 2のマイクロフォン 1622を裏面 1683A側に設けて もよぐ要するに、目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置との相対的な関係が 図 48の状態となれば、形成される指向特性は同じであるため、図 60に示す P1〜P3 4の!、ずれの位置にマイクロフォンを設けてもよ!、。
[0510] また、音源分離システム 1600は、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォン 162 1, 1622, 1623の受音信号を用いて目的音到来方向に対して直交する方向から到 来する直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交妨害音抑圧信 号生成手段 1601と、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1621, 1622の受音信号 を用いて目的音到来方向に対向する方向から到来する対向妨害音を抑圧するため の制御用の信号を生成する対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1602と、直交妨 害音抑圧信号生成手段 1601により生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトルと
対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1602により生成された制御用の信号のスぺ タトルとを用いて直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨害音のスぺタト ルを抑圧する対向妨害音抑圧手段 1603とを備えている。
[0511] 直交妨害音抑圧信号生成手段 1601は、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフ オン 1621, 1622, 1623の受音信号を用いて、前記第 4実施形態の音源分離シス テム 400 (図 15参照)と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sとして、
1 前記第 4実施形態の音源分離システム 400により分離して得られる目的音のスぺタト ルと同じスペクトルを生成する。すなわち、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォ ン 1621, 1622, 1623を、前記第 4実施形態の音源分離システム 400のマイクロフォ ン 421, 422, 423にそれぞれ対応させて同じ処理を行う。従って、図 48において、 前記第 4実施形態の音源分離システム 400 (図 15参照)と同じ処理を行う部分には、 同一の名称および同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
[0512] 対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1602は、第 2のマイクロフォン 1622の受音 信号 (時間領域上)に遅延処理を施した後の信号 (時間領域上)と第 1のマイクロフォ ン 1621の受音信号 (時間領域上)との差をとることにより制御用の目的音優勢の信 号を生成する制御用目的音優勢信号生成手段 1604と、この制御用目的音優勢信 号生成手段 1604により生成された時間領域上の制御用の目的音優勢の信号につ Vヽて周波数解析を行う周波数解析手段 1605とを備えて ヽる。
[0513] 制御用目的音優勢信号生成手段 1604により生成される制御用の目的音優勢の信 号は、図 49の二点鎖線で示すように、目的音到来方向が大きく膨らみ、かつ、対向 妨害音の方向が小さくなつたカージォイド (ハート形曲線)の指向特性である。また、 図 49に示されたその他の信号の指向特性は、前記第 4実施形態の場合(図 16参照 )と同様である。なお、制御用目的音優勢信号生成手段 1604による処理は、デジタ ル処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で 処理を行っている力 周波数領域上の処理としてもよい。
[0514] 対向妨害音抑圧手段 1603は、直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sに含まれる対
1
向妨害音のスペクトルを抑圧するために、直交妨害音抑圧信号生成手段 1601によ り生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sと、対向妨害音抑圧制御用信号生
成手段 1602により生成された制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sとの間で、
2 同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、直交妨害音 抑圧信号のスペクトル Sのパワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも小
1 2
さい周波数帯域について、その小さい方のパワーを、スペクトル Sに帰属させる最小
1
レベル帯域選択(BS— MIN)を行い、得られたスペクトル(処理前のスペクトル Sの
1 一部)を、分離された目的音のスペクトル Sとするものである。この際、スペクトル Sの
3 1 パワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも大きい周波数帯域については
2
、ゼロとする。なお、スペクトル Sは、制御用の信号として用いただけであるため、使
2
用せずに捨てられる。
[0515] このような第 14実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 1600に より目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0516] 先ず、直交妨害音抑圧信号生成手段 1601により、直交妨害音抑圧信号のスぺタト ル Sを生成する。また、これと並行して、対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1602
1
により、制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sを生成する。
2
[0517] その後、対向妨害音抑圧手段 1603により、制御用の目的音優勢の信号のスぺタト ル Sを用いて最小レベル帯域選択 (BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧
2
信号のスペクトル Sに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧し、分離された目的音
1
のスペクトル Sを得る。
3
[0518] そして、対向妨害音抑圧手段 1603により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 13実施形態の場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音 響モデルを用いて音声認識を行うことができる。
[0519] このような第 14実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シ ステム 1600は、直交妨害音抑圧信号生成手段 1601と、対向妨害音抑圧制御用信 号生成手段 1602と、対向妨害音抑圧手段 1603とを備えているので、 3個のマイクロ フォン 1621, 1622, 1623の受音信号を用いて、目的音と妨害音との分離に適した 指向特性制御を行い、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。
[0520] また、音源分離システム 1600では、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る
ことができる。
[0521] [第 15実施形態]
図 50には、本発明の第 15実施形態の音源分離システム 1700の全体構成が示さ れている。図 51には、音源分離システム 1700により生成される目的音優勢の信号お よび目的音劣勢の信号、並びに制御用の目的音優勢の信号の各指向特性が示され ている。
[0522] 図 50において、音源分離システム 1700は、互いに交差 (本実施形態では、一例と して直交または略直交とする。)する第 1の方向および第 2の方向のそれぞれに 2個 ずつ間隔を置いて並べて配置された合計 4個のマイクロフォン 1721, 1722, 1723 , 1724を備えている。第 1〜第 4のマイクロフォン 1721〜1724は、本実施形態では 、いずれも無指向性または略無指向性マイクロフォンである。これらの 4個のマイクロ フォン 1721, 1722, 1723, 1724のうち、第 1の方向に並べて配置された第 1およ び第 2の 2個のマイクロフォン 1721, 1722は、目的音到来方向またはこの方向と略 同じ方向に並べて配置されている。一方、第 2の方向に並べて配置された第 3および 第 4の 2個のマイクロフォン 1723, 1724は、目的音到来方向と直角または略直角を なす方向に並べて配置されている。このため、目的音到来方向と 4個のマイクロフォ ン 1721, 1722, 1723, 1724の配置位置との関係は、前記第 5実施形態(図 18参 照)における目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置との関係と同じである。図 示の例では、目的音は、携帯電話機 1780の表面 1782に平行に、携帯電話機 178 0の下部側から到来する設定とされているので、 4個のマイクロフォン 1721, 1722, 1 723, 1724は、いずれも表面 1782に設けられている。なお、目的音到来方向とマイ クロフオンの配置位置との相対的な関係が図 50の状態となれば、形成される指向特 性は同じであるため、図 60に示す P1〜P34のいずれの位置にマイクロフォンを設け てもよい。
[0523] また、音源分離システム 1700は、第 1、第 2、第 3、および第 4の 4個のマイクロフォ ン 1721, 1722, 1723, 1724の受音信号を用いて目的音到来方向に対して直交 する方向から到来する直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交 妨害音抑圧信号生成手段 1701と、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1721, 17
22の受音信号を用いて目的音到来方向に対向する方向から到来する対向妨害音 を抑圧するための制御用の信号を生成する対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1 702と、直交妨害音抑圧信号生成手段 1701により生成された直交妨害音抑圧信号 のスペクトルと対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1702により生成された制御用 の信号のスペクトルとを用いて直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨 害音のスペクトルを抑圧する対向妨害音抑圧手段 1703とを備えている。
[0524] 直交妨害音抑圧信号生成手段 1701は、第 1、第 2、第 3、および第 4の 4個のマイ クロフオン 1721, 1722, 1723, 1724の受音信号を用いて、前記第 5実施形態の音 源分離システム 500 (図 18参照)と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスぺタト ル Sとして、前記第 5実施形態の音源分離システム 500により分離して得られる目的
1
音のスペクトルと同じスペクトルを生成する。すなわち、第 1、第 2、第 3、および第 4の マイクロフォン 1721, 1722, 1723, 1724を、前記第 5実施形態の音源分離システ ム 500のマイクロフォン 521, 522, 523, 524にそれぞれ対応させて同じ処理を行う 。従って、図 50において、前記第 5実施形態の音源分離システム 500 (図 18参照)と 同じ処理を行う部分には、同一の名称および同一の符号を付し、詳しい説明は省略 する。
[0525] 対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1702は、第 2のマイクロフォン 1722の受音 信号 (時間領域上)に遅延処理を施した後の信号 (時間領域上)と第 1のマイクロフォ ン 1721の受音信号 (時間領域上)との差をとることにより制御用の目的音優勢の信 号を生成する制御用目的音優勢信号生成手段 1704と、この制御用目的音優勢信 号生成手段 1704により生成された時間領域上の制御用の目的音優勢の信号につ Vヽて周波数解析を行う周波数解析手段 1705とを備えて ヽる。
[0526] 制御用目的音優勢信号生成手段 1704により生成される制御用の目的音優勢の信 号は、図 51の二点鎖線で示すように、目的音到来方向が大きく膨らみ、かつ、対向 妨害音の方向が小さくなつたカージォイド (ハート形曲線)の指向特性である。また、 図 51に示されたその他の信号の指向特性は、前記第 5実施形態の場合(図 19参照 )と同様である。なお、制御用目的音優勢信号生成手段 1704による処理は、デジタ ル処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で
処理を行っている力 周波数領域上の処理としてもよい。
[0527] 対向妨害音抑圧手段 1703は、直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sに含まれる対
1
向妨害音のスペクトルを抑圧するために、直交妨害音抑圧信号生成手段 1701によ り生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sと、対向妨害音抑圧制御用信号生
1
成手段 1702により生成された制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sとの間で、
2 同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、直交妨害音 抑圧信号のスペクトル Sのパワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも小
1 2
さい周波数帯域について、その小さい方のパワーを、スペクトル Sに帰属させる最小
1
レベル帯域選択(BS— MIN)を行い、得られたスペクトル(処理前のスペクトル Sの
1 一部)を、分離された目的音のスペクトル Sとするものである。この際、スペクトル Sの
3 1 パワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも大きい周波数帯域については
2
、ゼロとする。なお、スペクトル Sは、制御用の信号として用いただけであるため、使
2
用せずに捨てられる。
[0528] このような第 15実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 1700に より目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0529] 先ず、直交妨害音抑圧信号生成手段 1701により、直交妨害音抑圧信号のスぺタト ル Sを生成する。また、これと並行して、対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1702
1
により、制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sを生成する。
2
[0530] その後、対向妨害音抑圧手段 1703により、制御用の目的音優勢の信号のスぺタト ル Sを用いて最小レベル帯域選択 (BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧
2
信号のスペクトル Sに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧し、分離された目的音
1
のスペクトル Sを得る。
3
[0531] そして、対向妨害音抑圧手段 1703により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 14実施形態の場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音 響モデルを用いて音声認識を行うことができる。
[0532] このような第 15実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シ ステム 1700は、直交妨害音抑圧信号生成手段 1701と、対向妨害音抑圧制御用信 号生成手段 1702と、対向妨害音抑圧手段 1703とを備えているので、 4個のマイクロ
フォン 1721, 1722, 1723, 1724の受音信号を用いて、目的音と妨害音との分離 に適した指向特性制御を行い、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。
[0533] また、音源分離システム 1700では、使用するマイクロフォンの個数は 4個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0534] [第 16実施形態]
図 52には、本発明の第 16実施形態の音源分離システム 1800の全体構成が示さ れている。図 53には、音源分離システム 1800により生成される目的音優勢の信号お よび第 1、第 2の目的音劣勢の信号、並びに制御用の目的音優勢の信号の各指向 特性が示されている。
[0535] 図 52において、音源分離システム 1800は、四角形 (本実施形態では、菱形若しく は略菱形、正方形若しくは略正方形、あるいはこれら以外の四角形であって対角線 を中心として線対称な形状のもの)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、第 3、およ び第 4の合計 4個のマイクロフォン 1821, 1822, 1823, 1824を備えている。第 1〜 第 4のマイクロフォン 1821〜1824は、本実施形態では、いずれも無指向性または略 無指向性マイクロフォンである。これらの 4個のマイクロフォン 1821〜1824のうち、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1821, 1822は、目的音到来方向またはこの方 向と略同じ方向に並べて配置されている。一方、第 1および第 3の 2個のマイクロフォ ン 1821, 1823は、目的音到来方向に対して傾斜する方向に並べて配置されている 。さらに、第 1および第 4の 2個のマイクロフォン 1821, 1824は、目的音到来方向に 対して第 1および第 3の 2個のマイクロフォン 1821, 1823とは反対側に傾斜する方 向に並べて配置されている。このため、目的音到来方向と 4個のマイクロフォン 1821 , 1822, 1823, 1824の配置位置との関係は、前記第 6実施形態(図 21参照)にお ける目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置との関係と同じである。図示の例で は、目的音は、携帯電話機 1880の表面 1882に平行に、携帯電話機 1880の下部 側から到来する設定とされているので、 4個のマイクロフォン 1821, 1822, 1823, 1 824は、いずれも表面 1882に設けられている。なお、目的音到来方向とマイクロフォ ンの配置位置との相対的な関係が図 52の状態となれば、形成される指向特性は同
じであるため、図 60に示す P1〜P34のいずれの位置にマイクロフォンを設けてもよ い。
[0536] また、音源分離システム 1800は、第 1、第 2、第 3、および第 4の 4個のマイクロフォ ン 1821, 1822, 1823, 1824の受音信号を用いて目的音到来方向に対して直交 する方向から到来する直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交 妨害音抑圧信号生成手段 1801と、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 1821, 18 22の受音信号を用いて目的音到来方向に対向する方向から到来する対向妨害音 を抑圧するための制御用の信号を生成する対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1 802と、直交妨害音抑圧信号生成手段 1801により生成された直交妨害音抑圧信号 のスペクトルと対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1802により生成された制御用 の信号のスペクトルとを用いて直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨 害音のスペクトルを抑圧する対向妨害音抑圧手段 1803とを備えている。
[0537] 直交妨害音抑圧信号生成手段 1801は、第 1、第 2、第 3、および第 4の 4個のマイ クロフオン 1821, 1822, 1823, 1824の受音信号を用いて、前記第 6実施形態の音 源分離システム 600 (図 21参照)と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスぺタト ル Sとして、前記第 6実施形態の音源分離システム 600により分離して得られる目的
1
音のスペクトルと同じスペクトルを生成する。すなわち、第 1、第 2、第 3、および第 4の マイクロフォン 1821, 1822, 1823, 1824を、前記第 6実施形態の音源分離システ ム 600のマイクロフォン 621, 622, 623, 624にそれぞれ対応させて同じ処理を行う 。従って、図 52において、前記第 6実施形態の音源分離システム 600 (図 21参照)と 同じ処理を行う部分には、同一の名称および同一の符号を付し、詳しい説明は省略 する。
[0538] 対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1802は、第 2のマイクロフォン 1822の受音 信号 (時間領域上)に遅延処理を施した後の信号 (時間領域上)と第 1のマイクロフォ ン 1821の受音信号 (時間領域上)との差をとることにより制御用の目的音優勢の信 号を生成する制御用目的音優勢信号生成手段 1804と、この制御用目的音優勢信 号生成手段 1804により生成された時間領域上の制御用の目的音優勢の信号につ Vヽて周波数解析を行う周波数解析手段 1805とを備えて ヽる。
[0539] 制御用目的音優勢信号生成手段 1804により生成される制御用の目的音優勢の信 号は、図 53の二点鎖線で示すように、目的音到来方向が大きく膨らみ、かつ、対向 妨害音の方向が小さくなつたカージォイド (ハート形曲線)の指向特性である。また、 図 53に示されたその他の信号の指向特性は、前記第 6実施形態の場合(図 22参照 )と同様である。なお、制御用目的音優勢信号生成手段 1804による処理は、デジタ ル処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で 処理を行っている力 周波数領域上の処理としてもよい。
[0540] 対向妨害音抑圧手段 1803は、直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sに含まれる対
1
向妨害音のスペクトルを抑圧するために、直交妨害音抑圧信号生成手段 1801によ り生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sと、対向妨害音抑圧制御用信号生
1
成手段 1802により生成された制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sとの間で、
2 同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、直交妨害音 抑圧信号のスペクトル Sのパワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも小
1 2
さい周波数帯域について、その小さい方のパワーを、スペクトル S
1に帰属させる最小 レベル帯域選択(BS— MIN)を行い、得られたスペクトル(処理前のスペクトル Sの
1 一部)を、分離された目的音のスペクトル Sとするものである。この際、スペクトル Sの
3 1 パワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも大きい周波数帯域については
2
、ゼロとする。なお、スペクトル Sは、制御用の信号として用いただけであるため、使
2
用せずに捨てられる。
[0541] このような第 16実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 1800に より目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0542] 先ず、直交妨害音抑圧信号生成手段 1801により、直交妨害音抑圧信号のスぺタト ル Sを生成する。また、これと並行して、対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1802
1
により、制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sを生成する。
2
[0543] その後、対向妨害音抑圧手段 1803により、制御用の目的音優勢の信号のスぺタト ル Sを用いて最小レベル帯域選択 (BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧
2
信号のスペクトル Sに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧し、分離された目的音
1
のスペクトル Sを得る。
[0544] そして、対向妨害音抑圧手段 1803により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 15実施形態の場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音 響モデルを用いて音声認識を行うことができる。
[0545] このような第 16実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シ ステム 1800は、直交妨害音抑圧信号生成手段 1801と、対向妨害音抑圧制御用信 号生成手段 1802と、対向妨害音抑圧手段 1803とを備えているので、 4個のマイクロ フォン 1821, 1822, 1823, 1824の受音信号を用! /、て、目的音と妨害音との分離 に適した指向特性制御を行い、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。
[0546] また、音源分離システム 1800では、使用するマイクロフォンの個数は 4個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0547] [第 17実施形態]
図 54には、本発明の第 17実施形態の音源分離システム 1900の全体構成が示さ れている。図 55には、音源分離システム 1900により生成される目的音優勢の信号お よび第 1、第 2の目的音劣勢の信号、並びに第 1、第 2の制御用の目的音優勢の信号 の各指向特性が示されている。
[0548] 図 54において、音源分離システム 1900は、三角形 (本実施形態では、一例として 、二等辺三角形または略二等辺三角形とする。)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォン 1921, 1922, 1923を備えている。第 1〜 第 3のマイクロフォン 1921〜1923は、本実施形態では、いずれも無指向性または略 無指向性マイクロフォンである。これらの 3個のマイクロフォン 1921, 1922, 1923の うち、第 1および第 2のマイクロフォン 1921, 1922は、目的音到来方向に対して傾斜 する方向に並べて配置されている。一方、第 1および第 3のマイクロフォン 1921, 19 23は、目的音到来方向に対して第 1および第 2のマイクロフォン 1921, 1922とは反 対側に傾斜する方向に並べて配置されている。このため、目的音到来方向と 3個の マイクロフォン 1921, 1922, 1923の配置位置との関係は、前記第 7実施形態(図 2 4参照)における目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置との関係と同じである。 図示の例では、目的音は、携帯電話機 1980の表面 1982に平行に、携帯電話機 19
80の下部側から到来する設定とされているので、 3個のマイクロフォン 1921, 1922, 1923は、いずれも表面 1982に設けられている。なお、図 54に示したように、目的音 力 携帯電話機 1980Aの表面 1982Aの法線方向力も到来する設定としてもよぐこ の場合には、第 1のマイクロフォン 1921を表面 1982A側に設け、第 2、第 3のマイク 口フォン 1922, 1923を裏面 1983A側に設けてもよぐ要するに、目的音到来方向と マイクロフォンの配置位置との相対的な関係が図 54の状態となれば、形成される指 向特性は同じであるため、図 60に示す P1〜P34のいずれの位置にマイクロフォンを 設けてもよい。
[0549] また、音源分離システム 1900は、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォン 192 1, 1922, 1923の受音信号を用いて目的音到来方向に対して直交する方向から到 来する直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交妨害音抑圧信 号生成手段 1901と、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォン 1921, 1922, 19 23の受音信号を用いて目的音到来方向に対向する方向から到来する対向妨害音 を抑圧するための制御用の信号を生成する対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1 902と、直交妨害音抑圧信号生成手段 1901により生成された直交妨害音抑圧信号 のスペクトルと対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1902により生成された制御用 の信号のスペクトルとを用いて直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨 害音のスペクトルを抑圧する対向妨害音抑圧手段 1903とを備えている。
[0550] 直交妨害音抑圧信号生成手段 1901は、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフ オン 1921, 1922, 1923の受音信号を用いて、前記第 7実施形態の音源分離シス テム 700 (図 24参照)と同じ処理を行い、直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sとして、
1 前記第 7実施形態の音源分離システム 700により分離して得られる目的音のスぺタト ルと同じスペクトルを生成する。すなわち、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォ ン 1921, 1922, 1923を、前記第 7実施形態の音源分離システム 700のマイクロフォ ン 721, 722, 723にそれぞれ対応させて同じ処理を行う。従って、図 54において、 前記第 7実施形態の音源分離システム 700 (図 24参照)と同じ処理を行う部分には、 同一の名称および同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
[0551] 対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1902は、第 2のマイクロフォン 1922の受音
信号 (時間領域上)に遅延処理を施した後の信号 (時間領域上)と第 1のマイクロフォ ン 1921の受音信号 (時間領域上)との差をとることにより第 1の制御用の目的音優勢 の信号を生成する第 1制御用目的音優勢信号生成手段 1904と、第 3のマイクロフォ ン 1923の受音信号 (時間領域上)に遅延処理を施した後の信号 (時間領域上)と第 1のマイクロフォン 1921の受音信号(時間領域上)との差をとることにより第 2の制御 用の目的音優勢の信号を生成する第 2制御用目的音優勢信号生成手段 1905と、こ れらの第 1制御用目的音優勢信号生成手段 1904および第 2制御用目的音優勢信 号生成手段 1905により生成された時間領域上の第 1および第 2の制御用の目的音 優勢の信号についてそれぞれ周波数解析を行う周波数解析手段 1906と、第 1制御 用目的音優勢信号生成手段 1904により生成されて周波数解析手段 1906により周 波数解析して得られた第 1の制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sと第 2制御
A
用目的音優勢信号生成手段 1905により生成されて周波数解析手段 1906により周 波数解析して得られた第 2の制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sとを用いて
B
周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを制御用の目的音優 勢の信号のスペクトル Sとして帰属させることによりスペクトル統合処理 (ミニマイゼー
2
シヨン)を行う制御用信号統合手段 1907とを備えている。
第 1制御用目的音優勢信号生成手段 1904および第 2制御用目的音優勢信号生 成手段 1905により生成される第 1および第 2の制御用の目的音優勢の信号は、それ ぞれ図 55の二点鎖線で示すように、目的音到来方向が大きく膨らみ、かつ、対向妨 害音の方向が小さくなつたカージォイド (ハート形曲線)の指向特性である。そして、 第 1の制御用の目的音優勢の信号についてのカージォイドの指向特性は、第 1およ び第 2の 2個のマイクロフォン 1921, 1922間を結ぶ線に沿って傾き、一方、第 2の制 御用の目的音優勢の信号についてのカージォイドの指向特性は、第 1および第 3の 2個のマイクロフォン 1921, 1923間を結ぶ線に沿って傾いている。そして、制御用 信号統合手段 1907によりミニマイゼーシヨンによるスペクトル統合処理を行うと、これ らのカージォイドの重なり部分を指向特性として備えた制御用の信号が生成される。 また、図 55に示されたその他の信号の指向特性は、前記第 7実施形態の場合(図 25 参照)と同様である。なお、第 1制御用目的音優勢信号生成手段 1904および第 2制
御用目的音優勢信号生成手段 1905による処理は、デジタル処理としてもアナログ 処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で処理を行っている力 周 波数領域上の処理としてもょ ヽ。
[0553] 対向妨害音抑圧手段 1903は、直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sに含まれる対
1
向妨害音のスペクトルを抑圧するために、直交妨害音抑圧信号生成手段 1901によ り生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sと、対向妨害音抑圧制御用信号生
1
成手段 1902により生成された制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sとの間で、
2 同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、直交妨害音 抑圧信号のスペクトル Sのパワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも小
1 2
さい周波数帯域について、その小さい方のパワーを、スペクトル Sに帰属させる最小
1
レベル帯域選択(BS— MIN)を行い、得られたスペクトル(処理前のスペクトル Sの
1 一部)を、分離された目的音のスペクトル Sとするものである。この際、スペクトル Sの
3 1 パワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも大きい周波数帯域については
2
、ゼロとする。なお、スペクトル Sは、制御用の信号として用いただけであるため、使
2
用せずに捨てられる。
[0554] このような第 17実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 1900に より目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0555] 先ず、直交妨害音抑圧信号生成手段 1901により、直交妨害音抑圧信号のスぺタト ル Sを生成する。また、これと並行して、対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 1902
1
により、制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sを生成する。
2
[0556] その後、対向妨害音抑圧手段 1903により、制御用の目的音優勢の信号のスぺタト ル Sを用いて最小レベル帯域選択 (BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧
2
信号のスペクトル Sに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧し、分離された目的音
1
のスペクトル Sを得る。
3
[0557] そして、対向妨害音抑圧手段 1903により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 16実施形態の場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音 響モデルを用いて音声認識を行うことができる。
[0558] このような第 17実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シ
ステム 1900は、直交妨害音抑圧信号生成手段 1901と、対向妨害音抑圧制御用信 号生成手段 1902と、対向妨害音抑圧手段 1903とを備えているので、 3個のマイクロ フォン 1921, 1922, 1923の受音信号を用いて、目的音と妨害音との分離に適した 指向特性制御を行い、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。
[0559] また、音源分離システム 1900では、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0560] [第 18実施形態]
図 56には、本発明の第 18実施形態の音源分離システム 2000の全体構成が示さ れている。図 57には、音源分離システム 2000により生成される目的音優勢の信号お よび第 1、第 2の目的音劣勢の信号、並びに制御用の目的音優勢の信号の各指向 特性が示されている。
[0561] 図 56において、音源分離システム 2000は、三角形 (本実施形態では、一例として 、二等辺三角形または略二等辺三角形とする。)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォン 2021, 2022, 2023を備えている。第 1〜 第 3のマイクロフォン 2021〜2023は、本実施形態では、いずれも無指向性または略 無指向性マイクロフォンである。これらの 3個のマイクロフォン 2021, 2022, 2023は 、前記第 17実施形態の 3個のマイクロフォン 1921, 1922, 1923と同じ配置である。 このため、目的音到来方向と 3個のマイクロフォン 2021, 2022, 2023の配置位置と の関係は、前記第 7実施形態(図 24参照)における目的音到来方向とマイクロフォン の配置位置との関係と同じである。図示の例では、前記第 17実施形態の場合 (図 54 参照)と同様に、目的音は、携帯電話機 2080の表面 2082に平行に、携帯電話機 2 080の下部側から到来する設定とされているので、 3個のマイクロフォン 2021, 2022 , 2023は、いずれも表面 2082に設けられている。なお、図 56に示したように、目的 音力 携帯電話機 2080Aの表面 2082Aの法線方向から到来する設定としてもよぐ この場合には、第 1のマイクロフォン 2021を表面 2082A側に設け、第 2、第 3のマイ クロフオン 2022, 2023を裏面 2083A側に設けてもよぐ要するに、目的音到来方向 とマイクロフォンの配置位置との相対的な関係が図 56の状態となれば、形成される指
向特性は同じであるため、図 60に示す P1〜P34のいずれの位置にマイクロフォンを 設けてもよい。
[0562] また、音源分離システム 2000は、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォン 202 1, 2022, 2023の受音信号を用いて目的音到来方向に対して直交する方向から到 来する直交妨害音を抑圧する直交妨害音抑圧信号を生成する直交妨害音抑圧信 号生成手段 2001と、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォン 2021, 2022, 20 23の受音信号を用いて目的音到来方向に対向する方向から到来する対向妨害音 を抑圧するための制御用の信号を生成する対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 2 002と、直交妨害音抑圧信号生成手段 2001により生成された直交妨害音抑圧信号 のスペクトルと対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 2002により生成された制御用 の信号のスペクトルとを用いて直交妨害音抑圧信号のスペクトルに含まれる対向妨 害音のスペクトルを抑圧する対向妨害音抑圧手段 2003とを備えている。
[0563] 直交妨害音抑圧信号生成手段 2001は、前記第 17実施形態の場合 (図 54参照)と 同様に、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォン 2021, 2022, 2023の受音信 号を用いて、前記第 7実施形態の音源分離システム 700 (図 24参照)と同じ処理を行 い、直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sとして、前記第 7実施形態の音源分離システ
1
ム 700により分離して得られる目的音のスペクトルと同じスペクトルを生成する。すな わち、第 1、第 2、および第 3の 3個のマイクロフォン 1, 2022, 3を、前記第 7 実施形態の音源分離システム 700のマイクロフォン 721, 722, 723にそれぞれ対応 させて同じ処理を行う。従って、図 56において、前記第 7実施形態の音源分離システ ム 700 (図 24参照)と同じ処理を行う部分には、同一の名称および同一の符号を付し 、詳しい説明は省略する。
[0564] 対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 2002は、第 2および第 3のマイクロフォン 20 22, 2023の受音信号 (時間領域上)にそれぞれ同一または異なる比例係数 (本実 施形態では、一例として、同一の比例係数 kとする。)を乗じた値の和の信号に遅延 処理を施した後の信号と、第 1のマイクロフォン 2021の受音信号との差をとることによ り制御用の目的音優勢の信号を生成する制御用目的音優勢信号生成手段 2004と 、この制御用目的音優勢信号生成手段 2004により生成された時間領域上の制御用
の目的音優勢の信号について周波数解析を行う周波数解析手段 2005とを備えて いる。
[0565] 制御用目的音優勢信号生成手段 2004により生成される制御用の目的音優勢の信 号は、図 57の二点鎖線で示すように、目的音到来方向が大きく膨らみ、かつ、対向 妨害音の方向が小さくなつたカージォイド (ハート形曲線)の指向特性である。また、 図 57に示されたその他の信号の指向特性は、前記第 7実施形態の場合(図 25参照 )と同様である。なお、制御用目的音優勢信号生成手段 2004による処理は、デジタ ル処理としてもアナログ処理としてもよぐあるいは本実施形態では、時間領域上で 処理を行っている力 周波数領域上の処理としてもよい。
[0566] 対向妨害音抑圧手段 2003は、直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sに含まれる対
1
向妨害音のスペクトルを抑圧するために、直交妨害音抑圧信号生成手段 2001によ り生成された直交妨害音抑圧信号のスペクトル Sと、対向妨害音抑圧制御用信号生
1
成手段 2002により生成された制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sとの間で、
2 同一の周波数帯域の各パワーの大小の比較を周波数帯域毎に行い、直交妨害音 抑圧信号のスペクトル Sのパワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも小
1 2
さい周波数帯域について、その小さい方のパワーを、スペクトル S
1に帰属させる最小 レベル帯域選択(BS— MIN)を行い、得られたスペクトル(処理前のスペクトル Sの
1 一部)を、分離された目的音のスペクトル Sとするものである。この際、スペクトル Sの
3 1 パワーが、制御用の信号のスペクトル Sのパワーよりも大きい周波数帯域については
2
、ゼロとする。なお、スペクトル Sは、制御用の信号として用いただけであるため、使
2
用せずに捨てられる。
[0567] このような第 18実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 2000に より目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0568] 先ず、直交妨害音抑圧信号生成手段 2001により、直交妨害音抑圧信号のスぺタト ル Sを生成する。また、これと並行して、対向妨害音抑圧制御用信号生成手段 2002
1
により、制御用の目的音優勢の信号のスペクトル Sを生成する。
2
[0569] その後、対向妨害音抑圧手段 2003により、制御用の目的音優勢の信号のスぺタト ル Sを用いて最小レベル帯域選択 (BS— MIN)を行うことにより、直交妨害音抑圧
信号のスペクトル sに含まれる対向妨害音のスペクトルを抑圧し、分離された目的音
1
のスペクトル Sを得る。
3
[0570] そして、対向妨害音抑圧手段 2003により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 17実施形態の場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音 響モデルを用いて音声認識を行うことができる。
[0571] このような第 18実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シ ステム 2000は、直交妨害音抑圧信号生成手段 2001と、対向妨害音抑圧制御用信 号生成手段 2002と、対向妨害音抑圧手段 2003とを備えているので、 3個のマイクロ フォン 2021, 2022, 2023の受音信号を用いて、目的音と妨害音との分離に適した 指向特性制御を行い、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。
[0572] また、音源分離システム 2000では、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0573] [第 19実施形態]
図 58には、本発明の第 19実施形態の音源分離システム 2100の全体構成が示さ れている。
[0574] 図 58において、音源分離システム 2100は、三角形 (本実施形態では、一例として 、直角三角形または略直角三角形とする。)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、 および第 3の合計 3個のマイクロフォン 2121, 2122, 2123を備えている。第 1〜第 3 のマイクロフォン 2121〜2123は、本実施形態では、いずれも無指向性または略無 指向性マイクロフォンである。これらの第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 2121, 2 122, 2123は、いずれも目的音到来方向と直角または略直角をなす面上に配置さ れている。図示の例では、目的音は、携帯電話機 2180の表面 2182の法線方向か ら到来する設定であるため、第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 2121, 2122, 21 23は、いずれも表面 2182に設けられている。従って、第 1、第 2のマイクロフォン 212 1, 2122間を結ぶ線は、目的音到来方向と直角または略直角をなし、第 2、第 3のマ イク口フォン 2122, 2123間を結ぶ線も、目的音到来方向と直角または略直角をなし ている。このため、第 1、第 2のマイクロフォン 2121, 2122だけを考えれば、前記第 3
実施形態(図 12参照)における目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置との関係 と同じ関係であり、また、第 2、第 3のマイクロフォン 2122, 2123だけを考えても同じ ことがいえる。なお、目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置との相対的な関係 が図 58の状態となれば、形成される指向特性は同じであるため、図 60に示す Pl〜 P34の!、ずれの位置にマイクロフォンを設けてもよ!、。
[0575] また、音源分離システム 2100は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 2121, 21 22の受音信号を用いてそれぞれ異なる指向特性を有する複数 (ここでは、 2個とする 。;)の信号のスペクトル S , S の組合せを生成する第 1の異指向特性信号群生成手
1A 1B
段 2101と、第 2および第 3の 2個のマイクロフォン 2122, 2123の受音信号を用いて それぞれ異なる指向特性を有する複数 (ここでは、 2個とする。)の信号のスペクトル S , S の組合せを生成する第 2の異指向特性信号群生成手段 2102と、これらの第 1
2A 2B
および第 2の異指向特性信号群生成手段 2101, 2102によりそれぞれ生成された 2 組の複数(2つ)の信号のスペクトルの組合せを用いて多次元帯域選択 (BS— Multi D、ここでは、 2次元帯域選択: BS— 2Dとなる。)を行う高感度領域形成手段 2103と を備えている。
[0576] 第 1の異指向特性信号群生成手段 2101は、前記第 3実施形態の音源分離システ ム 300 (図 12参照)と部分的に同様な処理を行い、同様な指向特性を与える信号の スペクトルを生成するので、同一部分には同一符号を付し、詳しい説明を省略する。 すなわち、第 1の異指向特性信号群生成手段 2101は、前記第 3実施形態の音源分 離システム 300に含まれる分離手段 360 (図 12参照)は備えていないが、第 1目的音 優勢信号生成手段 331と、第 2目的音優勢信号生成手段 332と、目的音劣勢信号 生成手段 340と、周波数解析手段 350とを備えているので、これらにより、第 1、第 2 のマイクロフォン 2121, 2122を、前記第 3実施形態の音源分離システム 300のマイ クロフオン 321, 322にそれぞれ対応させて前記第 3実施形態と同じ信号生成処理を 行う。従って、第 1目的音優勢信号生成手段 331により生成される第 1の目的音優勢 の信号と、第 2目的音優勢信号生成手段 332により生成される第 2の目的音優勢の 信号と、目的音劣勢信号生成手段 340により生成される目的音劣勢の信号とについ ての各指向特性は、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参照)の場合
と同様であり、前述した図 13のようになる。
[0577] また、第 1の異指向特性信号群生成手段 2101は、第 1目的音優勢信号生成手段 331により生成されて周波数解析手段 350により周波数解析して得られた第 1の目 的音優勢の信号のスペクトルと、第 2目的音優勢信号生成手段 332により生成されて 周波数解析手段 350により周波数解析して得られた第 2の目的音優勢の信号のスぺ タトルとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを 目的音優勢の信号のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理 (ミニマ ィゼーシヨン)を行う統合手段 2104を備えている。この統合手段 2104によりミニマイ ゼーシヨンを行って得られるスペクトル統合後の目的音優勢の信号の指向特性は、 図 13に実線で示された第 1の目的音優勢の信号のカージォイド (ハート形曲線)の 指向特性と、図 13に一点鎖線で示された第 2の目的音優勢の信号のカージォイド( ハート形曲線)の指向特性との重なり部分となる。
[0578] 従って、第 1の異指向特性信号群生成手段 2101は、図 13に示された 2つのカージ ォイドの重なり部分を指向特性とする目的音優勢の信号のスペクトル S と、図 13に
1A
点線で示された 8の字状の指向特性を有する目的音劣勢の信号のスペクトル S との
1B 組合せを生成するものである。
[0579] 第 2の異指向特性信号群生成手段 2102は、第 1の異指向特性信号群生成手段 2 101の場合と同様に、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参照)と部 分的に同様な処理を行い、同様な指向特性を与える信号のスペクトルを生成するの で、同一部分には同一符号を付し (但し、第 1の異指向特性信号群生成手段 2101 の構成要素と区別するため、末尾に Bを付している。)、詳しい説明を省略する。すな わち、第 2の異指向特性信号群生成手段 2102は、前記第 3実施形態の音源分離シ ステム 300に含まれる分離手段 360 (図 12参照)は備えていないが、第 1目的音優勢 信号生成手段 331Bと、第 2目的音優勢信号生成手段 332Bと、目的音劣勢信号生 成手段 340Bと、周波数解析手段 350Bとを備えているので、これらにより、第 3、第 2 のマイクロフォン 2123, 2122を、前記第 3実施形態の音源分離システム 300のマイ クロフオン 321, 322にそれぞれ対応させて前記第 3実施形態と同じ信号生成処理を 行う。従って、これらの処理により得られる各信号の指向特性は、第 1の異指向特性
信号群生成手段 2101の場合と同様に、図 13のようになる。但し、第 1の異指向特性 信号群生成手段 2101の場合の指向特性に対し、軸が 90度回転した状態となる(図 33参照)。
[0580] また、第 2の異指向特性信号群生成手段 2102は、第 1の異指向特性信号群生成 手段 2101の場合と同様に、第 1目的音優勢信号生成手段 331Bにより生成されて周 波数解析手段 350Bにより周波数解析して得られた第 1の目的音優勢の信号のスぺ タトルと、第 2目的音優勢信号生成手段 332Bにより生成されて周波数解析手段 350 Bにより周波数解析して得られた第 2の目的音優勢の信号のスペクトルとを用いて、 周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音優勢の信号 のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理 (ミニマイゼーシヨン)を行 う統合手段 2105を備えている。
[0581] 従って、第 2の異指向特性信号群生成手段 2102も、第 1の異指向特性信号群生 成手段 2101の場合と同様に、図 13に示された 2つのカージォイドの重なり部分を指 向特性とする目的音優勢の信号のスペクトル S と、図 13に点線で示された 8の字状
2A
の指向特性を有する目的音劣勢の信号のスペクトル S との組合せを生成するもので
2B
ある。
[0582] 高感度領域形成手段 2103は、第 1の異指向特性信号群生成手段 2101により生 成された目的音優勢の信号のスペクトル S と目的音劣勢の信号のスペクトル S との
1A 1B 組合せ内で定められたスペクトル間のパワーの大小関係の条件と、第 2の異指向特 性信号群生成手段 2102により生成された目的音優勢の信号のスペクトル S と目的
2A 音劣勢の信号のスペクトル s との糸且合せ内で定められたスペクトル間のパワーの大
2B
小関係の条件とがある場合に、これらの複数 (ここでは、 2つ)の条件を同時に満たす か否力を各周波数帯域毎に判断し、複数の条件を同時に満たす周波数帯域につい て、予め選択されたスペクトル (ここでは、第 1の異指向特性信号群生成手段 2101に より生成された目的音優勢の信号のスペクトル S )のパワーを、分離する目的音のス
1A
ベクトル Sとして帰属させる多次元帯域選択 (ここでは、 2つの条件であるため、 2次
3
元帯域選択となる。)を行うものである。
[0583] より具体的には、高感度領域形成手段 2103は、第 1の異指向特性信号群生成手
段 2101により生成された複数(2つ)の信号のスペクトル S , S については、 目的
1A 1B
音優勢の信号のスペクトル s のパワーが、 目的音劣勢の信号のスペクトル S のパヮ
1A 1B 一よりも大きいという条件 (S >S )を定め、第 2の異指向特性信号群生成手段 210
1A 1B
2により生成された複数(2つ)の信号のスペクトル S , S については、 目的音優勢
2A 2B
の信号のスペクトル s のパワーが、 目的音劣勢の信号のスペクトル S のパワーより
2A 2B
も大きいという条件(S >S )を定め、各周波数帯域毎に、 S >S 、かつ、 S >S
2A 2B 1A IB 2A 2 を満たすか否かを判断し、両方の条件を同時に満たした周波数帯域について、そ
B
の周波数帯域のスペクトル S のパワーを、分離する目的音のスペクトル Sとして帰属
1A 3 させ、それ以外の周波数帯域については、ゼロとする。なお、ここでは、第 1の異指向 特性信号群生成手段 2101により生成された目的音優勢の信号のスペクトル S につ
1A いて着目し、スペクトル S のパワーを各周波数帯域で、分離する目的音に帰属させ
1A
るか、捨てるかを判断しているが、第 2の異指向特性信号群生成手段 2102により生 成された目的音優勢の信号のスペクトル S に着目し、同様な処理を行ってもよ!ヽ。
2A
[0584] このような第 19実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 2100に より目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0585] 先ず、第 1の異指向特性信号群生成手段 2101により、第 1および第 2のマイクロフ オン 2121, 2122の受音信号を用いて、 目的音優勢の信号のスペクトル S と、 目的
1A 音劣勢の信号のスペクトル S との組合せを生成する。また、これと並行して、第 2の
1B
異指向特性信号群生成手段 2102により、第 2および第 3のマイクロフォン 2122, 21 23の受音信号を用いて、 目的音優勢の信号のスペクトル S と、 目的音劣勢の信号
2A
のスペクトル S との組合せを生成する。
2B
[0586] 次に、高感度領域形成手段 2103により、第 1の異指向特性信号群生成手段 2101 により生成された目的音優勢の信号のスペクトル S および目的音劣勢の信号のスぺ
1A
タトル S と、第 2の異指向特性信号群生成手段 2102により生成された目的音優勢
1B
の信号のスペクトル S および目的音劣勢の信号のスペクトル S とを用いて、すなわ
2A 2B
ち 2つの信号のスペクトルの組合せを 2組用いて、 2次元帯域選択 (BS - 2D)を行う ことにより、分離する目的音のスペクトル Sを得る。
3
[0587] そして、高感度領域形成手段 2103により目的音を分離した後には、前記第 1〜第
18実施形態の場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音 響モデルを用いて音声認識を行うことができる。
[0588] このような第 19実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シ ステム 2100は、第 1の異指向特性信号群生成手段 2101、第 2の異指向特性信号 群生成手段 2102、および高感度領域形成手段 2103を備えているので、 3個のマイ クロフオン 2121, 2122, 2123の受音信号を用いて、目的音と妨害音との分離に適 した指向特性制御を行って高感度領域を形成することができる。このため、目的音と 妨害音とを精度よく分離することができる。
[0589] また、音源分離システム 2100では、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0590] [第 20実施形態]
図 59には、本発明の第 20実施形態の音源分離システム 2200の全体構成が示さ れている。
[0591] 図 59において、音源分離システム 2200は、三角形 (本実施形態では、一例として 、二等辺三角形または略二等辺三角形とする。)の各頂点位置に配置された第 1、第 2、および第 3の合計 3個のマイクロフォン 2221, 2222, 2223を備えている。第 1〜 第 3のマイクロフォン 2221〜2223は、本実施形態では、いずれも無指向性または略 無指向性マイクロフォンである。これらの第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 2221 , 2222, 2223は、いずれも目的音到来方向と直角または略直角をなす面上に配置 されている。図示の例では、目的音は、携帯電話機 2280の表面 2282の法線方向 力 到来する設定であるため、第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 2221, 2222, 2223は、いずれも表面 2282に設けられている。従って、第 1、第 2のマイクロフォン 2 221, 2222間を結ぶ線は、目的音到来方向と直角または略直角をなし、第 2、第 3の マイクロフォン 2222, 2223間を結ぶ線も、目的音到来方向と直角または略直角をな し、さらに、第 1、第 3のマイクロフォン 2221, 2223間を結ぶ線も、目的音到来方向と 直角または略直角をなしている。このため、第 1、第 2のマイクロフォン 2221, 2222だ けを考えれば、前記第 3実施形態(図 12参照)における目的音到来方向とマイクロフ
オンの配置位置との関係と同じ関係であり、また、第 2、第 3のマイクロフォン 2222, 2 223だけを考えても同じことがいえ、さらに、第 1、第 3のマイクロフォン 2221, 2223 だけを考えても同じことがいえる。なお、目的音到来方向とマイクロフォンの配置位置 との相対的な関係が図 59の状態となれば、形成される指向特性は同じであるため、 図 60に示す P1〜P34の!、ずれの位置にマイクロフォンを設けてもよ!、。
[0592] また、音源分離システム 2200は、第 1および第 2の 2個のマイクロフォン 2221, 22 22の受音信号を用いてそれぞれ異なる指向特性を有する複数 (ここでは、 2個とする 。;)の信号のスペクトル S , S の組合せを生成する第 1の異指向特性信号群生成手
1A 1B
段 2201と、第 2および第 3の 2個のマイクロフォン 2222, 2223の受音信号を用いて それぞれ異なる指向特性を有する複数 (ここでは、 2個とする。)の信号のスペクトル S , S の組合せを生成する第 2の異指向特性信号群生成手段 2202と、第 1および
2A 2B
第 3の 2個のマイクロフォン 2221, 2223の受音信号を用いてそれぞれ異なる指向特 性を有する複数 (ここでは、 2個とする。)の信号のスペクトル S , S の組合せを生成
3A 3B
する第 3の異指向特性信号群生成手段 2203と、これらの第 1、第 2、および第 3の異 指向特性信号群生成手段 2201, 2202, 2203によりそれぞれ生成された 3組の複 数(2つ)の信号のスペクトルの組合せを用いて多次元帯域選択 (BS— MultiD、ここ では、 3次元帯域選択: BS— 3Dとなる。)を行う高感度領域形成手段 2204とを備え ている。
[0593] 第 1の異指向特性信号群生成手段 2201は、前記第 3実施形態の音源分離システ ム 300 (図 12参照)と部分的に同様な処理を行い、同様な指向特性を与える信号の スペクトルを生成するので、同一部分には同一符号を付し、詳しい説明を省略する。 すなわち、第 1の異指向特性信号群生成手段 2201は、前記第 3実施形態の音源分 離システム 300に含まれる分離手段 360 (図 12参照)は備えていないが、第 1目的音 優勢信号生成手段 331と、第 2目的音優勢信号生成手段 332と、目的音劣勢信号 生成手段 340と、周波数解析手段 350とを備えているので、これらにより、第 1、第 2 のマイクロフォン 2221, 2222を、前記第 3実施形態の音源分離システム 300のマイ クロフオン 321, 322にそれぞれ対応させて前記第 3実施形態と同じ信号生成処理を 行う。従って、第 1目的音優勢信号生成手段 331により生成される第 1の目的音優勢
の信号と、第 2目的音優勢信号生成手段 332により生成される第 2の目的音優勢の 信号と、目的音劣勢信号生成手段 340により生成される目的音劣勢の信号とについ ての各指向特性は、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参照)の場合 と同様であり、前述した図 13のようになる。
[0594] また、第 1の異指向特性信号群生成手段 2201は、第 1目的音優勢信号生成手段 331により生成されて周波数解析手段 350により周波数解析して得られた第 1の目 的音優勢の信号のスペクトルと、第 2目的音優勢信号生成手段 332により生成されて 周波数解析手段 350により周波数解析して得られた第 2の目的音優勢の信号のスぺ タトルとを用いて、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを 目的音優勢の信号のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理 (ミニマ ィゼーシヨン)を行う統合手段 2205を備えている。この統合手段 2205によりミニマイ ゼーシヨンを行って得られるスペクトル統合後の目的音優勢の信号の指向特性は、 図 13に実線で示された第 1の目的音優勢の信号のカージォイド (ハート形曲線)の 指向特性と、図 13に一点鎖線で示された第 2の目的音優勢の信号のカージォイド( ハート形曲線)の指向特性との重なり部分となる。
[0595] 従って、第 1の異指向特性信号群生成手段 2201は、図 13に示された 2つのカージ ォイドの重なり部分を指向特性とする目的音優勢の信号のスペクトル S と、図 13に
1A
点線で示された 8の字状の指向特性を有する目的音劣勢の信号のスペクトル S との
1B 組合せを生成するものである。
[0596] 第 2の異指向特性信号群生成手段 2202は、第 1の異指向特性信号群生成手段 2 201の場合と同様に、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参照)と部 分的に同様な処理を行い、同様な指向特性を与える信号のスペクトルを生成するの で、同一部分には同一符号を付し (但し、第 1の異指向特性信号群生成手段 2201 の構成要素と区別するため、末尾に Cを付している。)、詳しい説明を省略する。すな わち、第 2の異指向特性信号群生成手段 2202は、前記第 3実施形態の音源分離シ ステム 300に含まれる分離手段 360 (図 12参照)は備えていないが、第 1目的音優勢 信号生成手段 331Cと、第 2目的音優勢信号生成手段 332Cと、目的音劣勢信号生 成手段 340Cと、周波数解析手段 350Cとを備えているので、これらにより、第 3、第 2
のマイクロフォン 2223, 2222を、前記第 3実施形態の音源分離システム 300のマイ クロフオン 321, 322にそれぞれ対応させて前記第 3実施形態と同じ信号生成処理を 行う。従って、これらの処理により得られる各信号の指向特性は、第 1の異指向特性 信号群生成手段 2201の場合と同様に、図 13のようになる。但し、第 1の異指向特性 信号群生成手段 2201の場合の指向特性に対し、軸が回転した状態となる。
[0597] また、第 2の異指向特性信号群生成手段 2202は、第 1の異指向特性信号群生成 手段 2201の場合と同様に、第 1目的音優勢信号生成手段 331Cにより生成されて 周波数解析手段 350Cにより周波数解析して得られた第 1の目的音優勢の信号のス ベクトルと、第 2目的音優勢信号生成手段 332Cにより生成されて周波数解析手段 3 50Cにより周波数解析して得られた第 2の目的音優勢の信号のスペクトルとを用いて 、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音優勢の信 号のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理 (ミニマイゼーシヨン)を 行う統合手段 2206を備えて 、る。
[0598] 従って、第 2の異指向特性信号群生成手段 2202も、第 1の異指向特性信号群生 成手段 2201の場合と同様に、図 13に示された 2つのカージォイドの重なり部分を指 向特性とする目的音優勢の信号のスペクトル S と、図 13に点線で示された 8の字状
2A
の指向特性を有する目的音劣勢の信号のスペクトル S との組合せを生成するもので
2B
ある。
[0599] 第 3の異指向特性信号群生成手段 2203は、第 1の異指向特性信号群生成手段 2 201の場合と同様に、前記第 3実施形態の音源分離システム 300 (図 12参照)と部 分的に同様な処理を行い、同様な指向特性を与える信号のスペクトルを生成するの で、同一部分には同一符号を付し (但し、第 1、第 2の異指向特性信号群生成手段 2 201, 2202の構成要素と区別するため、末尾に Dを付している。)、詳しい説明を省 略する。すなわち、第 3の異指向特性信号群生成手段 2203は、前記第 3実施形態 の音源分離システム 300に含まれる分離手段 360 (図 12参照)は備えていないが、 第 1目的音優勢信号生成手段 331Dと、第 2目的音優勢信号生成手段 332Dと、目 的音劣勢信号生成手段 340Dと、周波数解析手段 350Dとを備えているので、これら により、第 3、第 1のマイクロフォン 2223, 2221を、前記第 3実施形態の音源分離シ
ステム 300のマイクロフォン 321, 322にそれぞれ対応させて前記第 3実施形態と同 じ信号生成処理を行う。従って、これらの処理により得られる各信号の指向特性は、 第 1の異指向特性信号群生成手段 2201の場合と同様に、図 13のようになる。但し、 第 1の異指向特性信号群生成手段 2201の場合の指向特性に対し、軸が回転した 状態となる。
[0600] また、第 3の異指向特性信号群生成手段 2203は、第 1の異指向特性信号群生成 手段 2201の場合と同様に、第 1目的音優勢信号生成手段 331Dにより生成されて 周波数解析手段 350Dにより周波数解析して得られた第 1の目的音優勢の信号のス ベクトルと、第 2目的音優勢信号生成手段 332Dにより生成されて周波数解析手段 3 50Dにより周波数解析して得られた第 2の目的音優勢の信号のスペクトルとを用いて 、周波数帯域毎に各パワーの大小を比較して劣勢な方のパワーを目的音優勢の信 号のスペクトルとして帰属させることによりスペクトル統合処理 (ミニマイゼーシヨン)を 行う統合手段 2207を備えて 、る。
[0601] 従って、第 3の異指向特性信号群生成手段 2203も、第 1の異指向特性信号群生 成手段 2201の場合と同様に、図 13に示された 2つのカージォイドの重なり部分を指 向特性とする目的音優勢の信号のスペクトル S と、図 13に点線で示された 8の字状
3A
の指向特性を有する目的音劣勢の信号のスペクトル S との組合せを生成するもので
3B
ある。
[0602] 高感度領域形成手段 2204は、第 1の異指向特性信号群生成手段 2201により生 成された目的音優勢の信号のスペクトル S と目的音劣勢の信号のスペクトル S との
1A 1B 組合せ内で定められたスペクトル間のパワーの大小関係の条件と、第 2の異指向特 性信号群生成手段 2202により生成された目的音優勢の信号のスペクトル S と目的
2A 音劣勢の信号のスペクトル s との糸且合せ内で定められたスペクトル間のパワーの大
2B
小関係の条件と、第 3の異指向特性信号群生成手段 2203により生成された目的音 優勢の信号のスペクトル S と目的音劣勢の信号のスペクトル S との組合せ内で定
3A 3B
められたスペクトル間のパワーの大小関係の条件とがある場合に、これらの複数 (ここ では、 3つ)の条件を同時に満たす力否力を各周波数帯域毎に判断し、複数の条件 を同時に満たす周波数帯域について、予め選択されたスペクトル (ここでは、第 1の
異指向特性信号群生成手段 2201により生成された目的音優勢の信号のスペクトル S )のパワーを、分離する目的音のスペクトル Sとして帰属させる多次元帯域選択(
1A 4
ここでは、 3つの条件であるため、 3次元帯域選択となる。)を行うものである。
[0603] より具体的には、高感度領域形成手段 2204は、第 1の異指向特性信号群生成手 段 2201により生成された複数(2つ)の信号のスペクトル S , S については、 目的
1A 1B
音優勢の信号のスペクトル s のパワーが、 目的音劣勢の信号のスペクトル S のパヮ
1A 1B 一よりも大きいという条件 (S >S )を定め、第 2の異指向特性信号群生成手段 220
1A 1B
2により生成された複数(2つ)の信号のスペクトル S , S については、 目的音優勢
2A 2B
の信号のスペクトル s のパワーが、 目的音劣勢の信号のスペクトル S のパワーより
2A 2B
も大きいという条件 (S >S )を定め、第 3の異指向特性信号群生成手段 2203によ
2A 2B
り生成された複数(2つ)の信号のスペクトル S , S については、 目的音優勢の信号
3A 3B
のスペクトル S のパワーが、 目的音劣勢の信号のスペクトル S のパワーよりも大きい
3A 3B という条件(s >s )を定め、各周波数帯域毎に、 s >s 、かつ、 s >s 、かつ
3A 3B 1A IB 2A 2B
、 S >S を満たすか否かを判断し、 3つの条件を同時に満たした周波数帯域につ
3A 3B
いて、その周波数帯域のスペクトル S のパワーを、分離する目的音のスペクトル Sと
1A 4 して帰属させ、それ以外の周波数帯域については、ゼロとする。
[0604] このような第 20実施形態においては、以下のようにして音源分離システム 2200に より目的音と妨害音との分離処理が行われる。
[0605] 先ず、第 1の異指向特性信号群生成手段 2201により、第 1および第 2のマイクロフ オン 2221, 2222の受音信号を用いて、 目的音優勢の信号のスペクトル S と、 目的
1A 音劣勢の信号のスペクトル S との組合せを生成する。また、これと並行して、第 2の
1B
異指向特性信号群生成手段 2202により、第 2および第 3のマイクロフォン 2222, 22 23の受音信号を用いて、 目的音優勢の信号のスペクトル S と、 目的音劣勢の信号
2A
のスペクトル S との組合せを生成する。さらに、これらと並行して、第 3の異指向特性
2B
信号群生成手段 2203により、第 1および第 3のマイクロフォン 2221, 2223の受音信 号を用いて、 目的音優勢の信号のスペクトル S と、 目的音劣勢の信号のスペクトル S
3A
との組合せを生成する。
3B
[0606] 次に、高感度領域形成手段 2204により、第 1の異指向特性信号群生成手段 2201
により生成された目的音優勢の信号のスペクトル S および目的音劣勢の信号のスぺ
1A
タトル S と、第 2の異指向特性信号群生成手段 2202により生成された目的音優勢
1B
の信号のスペクトル S および目的音劣勢の信号のスペクトル S と、第 3の異指向特
2A 2B
性信号群生成手段 2203により生成された目的音優勢の信号のスペクトル S および
3A 目的音劣勢の信号のスペクトル S とを用いて、すなわち 2つの信号のスペクトルの組
3B
合せを 3組用いて、 3次元帯域選択 (BS— 3D)を行うことにより、分離する目的音の スペクトル Sを得る。
4
[0607] そして、高感度領域形成手段 2204により目的音を分離した後には、前記第 1〜第 19実施形態の場合と同様に、事前に適応処理または学習処理を行って得られた音 響モデルを用いて音声認識を行うことができる。
[0608] このような第 20実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、音源分離シ ステム 2200は、第 1の異指向特性信号群生成手段 2201、第 2の異指向特性信号 群生成手段 2202、第 3の異指向特性信号群生成手段 2203、および高感度領域形 成手段 2204を備えているので、 3個のマイクロフォン 2221, 2222, 2223の受音信 号を用いて、目的音と妨害音との分離に適した指向特性制御を行って高感度領域を 形成することができる。このため、目的音と妨害音とを精度よく分離することができる。
[0609] また、音源分離システム 2200では、使用するマイクロフォンの個数は 3個であり、少 数のマイクロフォンでの音源分離を実現することができるので、装置の小型化を図る ことができる。
[0610] [変形の形態]
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなぐ本発明の目的を達成 できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
[0611] すなわち、前記各実施形態では、本発明の音源分離システムを携帯電話機等の携 帯機器へ設置する場合について説明を行っていたが、これに限定されるものではな ぐ本発明は、例えば、カーナビゲーシヨンシステム等の車載機器、会議の議事録作 成装置等のような遠隔発話が必要となる場合に適用することができる。
[0612] また、前記第 1実施形態では、図 1に示すように、目的音劣勢信号生成手段 40を、 第 1目的音劣勢信号生成手段 41と、第 2目的音劣勢信号生成手段 42と、切替手段
43とを含んだ構成とすることにより、通常モードと切替モードとの切替が可能な構成と されていたが、第 1目的音劣勢信号生成手段 41で行っている処理(図 5中の点線の 指向特性を形成する処理)に相当する処理を、目的音劣勢信号生成手段による処理 とし、第 2目的音劣勢信号生成手段 42で行っている処理(図 6中の一点鎖線の指向 特性を形成する処理)に相当する処理を、目的音優勢信号生成手段による処理とし てもよい。すなわち、図 27に示すように、目的音優勢信号生成手段により、時間領域 上または周波数領域上で、他方のマイクロフォン 822の受音信号に遅延処理を施し た後の信号と、一方のマイクロフォン 821の受音信号との差をとつて目的音優勢の信 号を生成し、図 27中の実線で示すような指向特性を形成する。また、目的音劣勢信 号生成手段により、時間領域上または周波数領域上で、一方のマイクロフォン 821の 受音信号に遅延処理を施した後の信号と、他方のマイクロフォン 822の受音信号と の差をとつて目的音劣勢の信号を生成し、図 27中の点線で示すような指向特性を形 成する。この際、目的音優勢信号生成手段により得られた差と目的音劣勢信号生成 手段により得られた差とのうち、少なくとも一方の差の値に係数を乗じ、目的音優勢 信号生成手段により得られた差 (図 27中の実線で示す指向特性)を、目的音劣勢信 号生成手段により得られた差 (図 27中の点線で示す指向特性)に対し、相対的に小 さくすることが好ましい。
また、上記の図 27の構成を、通常モードとした場合、切替モードは、図 28のような 構成とすることができる。すなわち、目的音優勢信号生成手段により、時間領域上ま たは周波数領域上で、一方のマイクロフォン 821の受音信号に遅延処理を施した後 の信号と、他方のマイクロフォン 822の受音信号との差をとつて目的音優勢の信号( 切替モードの目的音(Θ = 180度)を強調した信号)を生成し、図 28中の実線で示す ような指向特性を形成する。また、目的音劣勢信号生成手段により、時間領域上また は周波数領域上で、他方のマイクロフォン 822の受音信号に遅延処理を施した後の 信号と、一方のマイクロフォン 821の受音信号との差をとつて目的音劣勢の信号 (切 替モードの目的音(Θ = 180度)を抑制した信号)を生成し、図 28中の点線で示すよ うな指向特性を形成する。この際、目的音優勢信号生成手段により得られた差と目的 音劣勢信号生成手段により得られた差とのうち、少なくとも一方の差の値に係数を乗
じ、目的音優勢信号生成手段により得られた差 (図 28中の実線で示す指向特性)を 、目的音劣勢信号生成手段により得られた差 (図 28中の点線で示す指向特性)に対 し、相対的に小さくすることが好ましい。
[0614] さらに、前記第 1実施形態では、図 2に示すように、携帯電話機 80に設けられた 2個 のマイクロフォン 21, 22は、使用時と不使用時とで、これらのマイクロフォン 21, 22同 士を結んだ方向が変化しない構成 (但し、マイクロフォン 21, 22間の距離は変化して もよい構成)とされていたが、図 29のように、使用時と不使用時とで方向が変化する 構成としてもよい。図 29において、携帯電話機 900の下部の側面には、各種キーか らなる操作部 901および Zまたは画面表示部が設けられた表面 902およびこの反対 側の裏面 903に平行な軸を中心に回転自在とされた回転支持部材 920が取り付けら れている。この回転支持部材 920の両側の端部には、マイクロフォン 921, 922が設 けられている。これらのマイクロフォン 921, 922の受音信号を用いて行われる処理は 、前記第 1実施形態のマイクロフォン 21, 22の受音信号を用いて行われる処理と同 様である。回転支持部材 920は、マイクロフォン 921, 922の不使用時には、携帯電 話機 900の表面 902および裏面 903と平行または略平行な状態とされて収納され、 マイクロフォン 921, 922の使用時に、図 29中の二点鎖線に示すように、携帯電話機 900の表面 902および裏面 903と直交または略直交する状態とされる。これにより、 使用時にマイクロフォン 921, 922間の必要距離(目的音到来方向について、処理 上、必要となる距離)を容易に確保することができる。
[0615] そして、前記第 1実施形態では、目的音劣勢信号生成手段 40は、遅延処理を施す 対象となるマイクロフォンの受音信号に対し、 2個のマイクロフォン 21, 22の間隔の音 波伝播時間と同等または略同等な時間の遅延を与えていたが(図 30中の二点鎖線 で示す指向特性となる。)、マイクロフォンの間隔の音波伝播時間よりも短い時間の遅 延を与えてもょ 、。このように 2個のマイクロフォンの間隔の音波伝播時間よりも短 ヽ 時間の遅延を与えた場合には、図 30中の点線で示すように、目的音到来方向(通常 モードの目的音については、 0 =0度であり、切替モードの目的音については、 Θ = 180度(一 180度)である。)の近傍において、目的音劣勢の信号の振幅値を小さく 抑えた範囲( Θの範囲)を拡げた指向特性を作り出すことができるので、目的音に向
けられた指向特性(目的音優勢の信号による指向特性)との振幅値の差が大きい範 囲( Θの範囲)を拡げることができる。
[0616] また、前記各実施形態では、カージォイド (ハート形曲線)の指向特性を得るために 、対になる 2つの信号のうちの一方の信号に遅延を施す処理が行われていた力 こ れは必ずしも一方の信号のみに遅延を施す処理を意味するものではなぐ対になる 2 つの信号の双方に遅延を施し、このうちの一方の信号の遅延量を他方に比べて相対 的に大きくする処理も含まれる。そして、前記各実施形態では、特に言及していなか つたが、前記各実施形態において、上記のような遅延処理は、時間領域上または周 波数領域上で、サンプリング周期の整数倍の遅延を与える処理とすることができる。 このようにサンプリング周期の整数倍の遅延を与えれば、演算数の多いデジタルフィ ルタによる遅延演算を不要とすることができるうえ、対になる 2つの信号の双方に大き な遅延を与える処理を不要とすることができる。
[0617] さらに、前記第 19実施形態の第 1および第 2の異指向特性信号群生成手段 2101 , 2102 (図 58参照)、並びに前記第 20実施形態の第 1、第 2、および第 3の異指向 特性信号群生成手段 2201, 2202, 2203は、いずれも前記第 3実施形態の音源分 離システム 300 (図 12参照)と部分的に同様な処理を行う構成とされていたが、多次 元帯域選択を行う場合には、このような構成に限定されるものではなぐ要するに、そ れぞれ異なる指向特性を有する複数の信号のスペクトルの組合せが 2組以上生成さ れ、それぞれの組合せ内において、各スペクトル間の同一周波数帯域のパワー同士 の大小関係に基づく条件を定めることができればよい。
[0618] 例えば、前記第 19実施形態の第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 2121, 2122 , 2123 (図 58参照)と同じマイクロフォン配置とし、第 1の異指向特性信号群生成手 段により、第 1および第 2のマイクロフォン 2121, 2122の位置にある 2個のマイクロフ オンの受音信号を用いて、前記第 2実施形態の音源分離システム 200 (図 9参照)と 部分的に同様な処理 (分離手段 260による処理を除く処理)を行うことにより、目的音 優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとの組合せを生成し(図 10 参照)、第 2の異指向特性信号群生成手段により、第 3および第 2のマイクロフォン 21 23, 2122の位置にある 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前記第 2実施形
態の音源分離システム 200 (図 9参照)と部分的に同様な処理 (分離手段 260による 処理を除く処理)を行うことにより、 目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信 号のスペクトルとの組合せを生成し(図 10参照)、高感度領域形成手段により、 2つの 各組合せ内において、 目的音優勢の信号のスペクトルのパワーが目的音劣勢の信 号のスペクトルのパワーよりも大き 、と 、う条件をそれぞれ定め、これらの 2つの条件 を同時に満たす力否かを各周波数帯域毎に判断し、満たした周波数帯域について、 第 1の異指向特性信号群生成手段により生成された目的音優勢の信号のスぺ外ル (第 2の異指向特性信号群生成手段により生成された目的音優勢の信号のスぺタト ルでもよい。)のパワーを、分離する目的音のスペクトルに帰属させる 2次元帯域選択 (BS - 2D)を行ってもよい。
また、前記第 20実施形態の第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 2221, 2222, 2 223 (図 59参照)と同じマイクロフォン配置とし、第 1の異指向特性信号群生成手段 により、第 1および第 2のマイクロフォン 2221, 2222の位置にある 2個のマイクロフォ ンの受音信号を用いて、前記第 2実施形態の音源分離システム 200 (図 9参照)と部 分的に同様な処理 (分離手段 260による処理を除く処理)を行うことにより、 目的音優 勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとの組合せを生成し(図 10参 照)、第 2の異指向特性信号群生成手段により、第 3および第 2のマイクロフォン 222 3, 2222の位置にある 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前記第 2実施形態 の音源分離システム 200 (図 9参照)と部分的に同様な処理 (分離手段 260による処 理を除く処理)を行うことにより、 目的音優勢の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号 のスペクトルとの組合せを生成し(図 10参照)、第 3の異指向特性信号群生成手段に より、第 3および第 1のマイクロフォン 2223, 2221の位置にある 2個のマイクロフォン の受音信号を用いて、前記第 2実施形態の音源分離システム 200 (図 9参照)と部分 的に同様な処理 (分離手段 260による処理を除く処理)を行うことにより、 目的音優勢 の信号のスペクトルと目的音劣勢の信号のスペクトルとの組合せを生成し(図 10参照 )、高感度領域形成手段により、 3つの各組合せ内において、 目的音優勢の信号のス ベクトルのパワーが目的音劣勢の信号のスペクトルのパワーよりも大きいという条件を それぞれ定め、これらの 3つの条件を同時に満たす力否力を各周波数帯域毎に判断
し、満たした周波数帯域について、第 1の異指向特性信号群生成手段により生成さ れた目的音優勢の信号のスぺ外ル (第 2または第 3の異指向特性信号群生成手段 により生成された目的音優勢の信号のスペクトルでもよい。 )のパワーを、分離する目 的音のスペクトルに帰属させる 3次元帯域選択 (BS - 3D)を行ってもょ 、。
[0620] そして、前記 8実施形態の第 1、第 2高感度領域形成信号生成手段 1001, 1002 ( 図 31参照)、並びに前記 10実施形態の第 1、第 2、第 3高感度領域形成信号生成手 段 1201, 1202, 1203 (図 40参照)は、いずれも前記第 3実施形態の音源分離シス テム 300 (図 12参照)と同様または略同様な処理を行う構成とされていたが、複数の 高感度領域をそれぞれ形成するスペクトルを統合することにより各高感度領域の共 通部分 (重なり部分)に目的音を分離するための高感度領域を形成する場合には、こ のような構成に限定されるものではなぐ要するに、複数の高感度領域を形成し、ス ベクトル統合を行うことにより、これらの共通部分 (重なり部分)に統合後の高感度領 域を形成することができればよ 、。
[0621] 例えば、前記 8実施形態の第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 1021, 1022, 1 023 (図 31参照)と同じマイクロフォン配置とし、第 1高感度領域形成信号生成手段 により、第 1および第 2のマイクロフォン 1021, 1022の位置にある 2個のマイクロフォ ンの受音信号を用いて、前記第 2実施形態の音源分離システム 200 (図 9参照)と同 様な処理を行うことにより、第 1高感度領域形成信号のスペクトルを生成し、第 2高感 度領域形成信号生成手段により、第 3および第 2のマイクロフォン 1023, 1022の位 置にある 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前記第 2実施形態の音源分離シ ステム 200 (図 9参照)と同様な処理を行うことにより、第 2高感度領域形成信号のス ベクトルを生成し、高感度領域統合手段により、これらの 2つのスペクトルをミニマイゼ ーシヨンによりスペクトル統合してもよ 、。
[0622] また、前記 10実施形態の第 1、第 2、および第 3のマイクロフォン 1221, 1222, 12 23 (図 40参照)と同じマイクロフォン配置とし、第 1高感度領域形成信号生成手段に より、第 1および第 2のマイクロフォン 1221, 1222の位置にある 2個のマイクロフォン の受音信号を用いて、前記第 2実施形態の音源分離システム 200 (図 9参照)と同様 な処理を行うことにより、第 1高感度領域形成信号のスペクトルを生成し、第 2高感度
領域形成信号生成手段により、第 3および第 2のマイクロフォン 1223, 1222の位置 にある 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前記第 2実施形態の音源分離シス テム 200 (図 9参照)と同様な処理を行うことにより、第 2高感度領域形成信号のスぺク トルを生成し、第 3高感度領域形成信号生成手段により、第 3および第 1のマイクロフ オン 1223, 1221の位置にある 2個のマイクロフォンの受音信号を用いて、前記第 2 実施形態の音源分離システム 200 (図 9参照)と同様な処理を行うことにより、第 3高 感度領域形成信号のスペクトルを生成し、高感度領域統合手段により、これらの 3つ のスペクトルをミニマイゼーシヨンによりスペクトル統合してもよい。
産業上の利用可能性
[0623] 以上のように、本発明の音源分離システムおよび音源分離方法、並びに音響信号 取得装置は、例えば、携帯電話機等の携帯機器、カーナビゲーシヨンシステム等の 車載機器、会議の議事録作成装置等で所望の音声を取得する場合等に用いるのに 適している。
図面の簡単な説明
[0624] [図 1]本発明の第 1実施形態の音源分離システムの全体構成図。
[図 2]第 1実施形態の音源分離システムを設置した携帯電話機の斜視図。
[図 3]第 1実施形態の音源分離システムのうち指向特性制御を行う部分の構成図。
[図 4]第 1実施形態において図 3の指向特性制御を行う部分のうち第 1の目的音劣勢 の信号を生成する部分の説明図。
[図 5]第 1実施形態の通常モードで用いられる目的音優勢の信号および第 1の目的 音劣勢の信号の各指向特性を示す図。
[図 6]第 1実施形態の切替モードで用いられる目的音優勢の信号および第 2の目的 音劣勢の信号の各指向特性を示す図。
[図 7]第 1実施形態において図 5および図 6を展開して横軸を方向(角度) Θとした状 態の各指向特性を示す図。
[図 8]第 1実施形態の帯域選択の説明図。
[図 9]本発明の第 2実施形態の音源分離システムの全体構成図。
[図 10]第 2実施形態の目的音優勢の信号および目的音劣勢の信号の各指向特性を
示す図。
[図 11]第 2実施形態において図 10を展開して横軸を方向(角度) Θとした状態の各 指向特性を示す図。
圆 12]本発明の第 3実施形態の音源分離システムの全体構成図。
[図 13]第 3実施形態の第 1および第 2の目的音優勢の信号および目的音劣勢の信号 の各指向特性を示す図。
[図 14]第 3実施形態において図 13を展開して横軸を方向(角度) Θとした状態の各 指向特性を示す図。
圆 15]本発明の第 4実施形態の音源分離システムの全体構成図。
[図 16]第 4実施形態の目的音優勢の信号および目的音劣勢の信号の各指向特性を 示す図。
[図 17]第 4実施形態において図 16を展開して横軸を方向(角度) Θとした状態の各 指向特性を示す図。
圆 18]本発明の第 5実施形態の音源分離システムの全体構成図。
[図 19]第 5実施形態の目的音優勢の信号および目的音劣勢の信号の各指向特性を 示す図。
[図 20]第 5実施形態において図 19を展開して横軸を方向(角度) Θとした状態の各 指向特性を示す図。
圆 21]本発明の第 6実施形態の音源分離システムの全体構成図。
[図 22]第 6実施形態の目的音優勢の信号、並びに第 1および第 2の目的音劣勢の信 号の各指向特性を示す図。
[図 23]第 6実施形態において図 22を展開して横軸を方向(角度) Θとした状態の各 指向特性を示す図。
圆 24]本発明の第 7実施形態の音源分離システムの全体構成図。
[図 25]第 7実施形態の目的音優勢の信号、並びに第 1および第 2の目的音劣勢の信 号の各指向特性を示す図。
[図 26]第 7実施形態において図 25を展開して横軸を方向(角度) Θとした状態の各 指向特性を示す図。
圆 27]本発明の第 1の変形の形態を示す図。
圆 28]本発明の第 2の変形の形態を示す図。
圆 29]本発明の第 3の変形の形態を示す図。
圆 30]本発明の第 4の変形の形態を示す図。
圆 31]本発明の第 8実施形態の音源分離システムの全体構成図。
圆 32]第 8実施形態の音源分離システムにより形成される高感度領域を示す図。
[図 33]第 8実施形態の第 1高感度領域形成信号生成手段により生成される第 1、第 2 の目的音優勢の信号および目的音劣勢の信号の各指向特性と、第 2高感度領域形 成信号生成手段により生成される第 1、第 2の目的音優勢の信号および目的音劣勢 の信号の各指向特性とを示す図。
[図 34]第 8実施形態のミニマイゼーシヨンによるスペクトル統合処理の説明図。
圆 35]本発明の第 9実施形態の音源分離システムの全体構成図。
圆 36]第 9実施形態の音源分離システムにより形成される高感度領域を示す図。 圆 37]第 9実施形態の会話モードでの最小レベル帯域選択による高感度領域制限 処理の説明図。
圆 38]第 9実施形態の高感度領域制限手段によるモード切替の説明図。
圆 39]第 9実施形態の動画撮影モードでの最小レベル帯域選択による高感度領域 制限処理の説明図。
圆 40]本発明の第 10実施形態の音源分離システムの全体構成図。
[図 41]第 10実施形態の音源分離システムにより形成される高感度領域を示す図。 圆 42]本発明の第 11実施形態の音源分離システムの全体構成図。
圆 43]第 11実施形態の音源分離システムにより生成される第 1、第 2の目的音優勢 の信号および目的音劣勢の信号、並びに制御用の目的音優勢の信号の各指向特 性を示す図。
圆 44]本発明の第 12実施形態の音源分離システムの全体構成図。
圆 45]第 12実施形態の音源分離システムにより生成される第 1、第 2の目的音優勢 の信号および目的音劣勢の信号、並びに第 1、第 2の制御用の目的音優勢の信号 の各指向特性を示す図。
圆 46]本発明の第 13実施形態の音源分離システムの全体構成図。
[図 47]第 13実施形態の音源分離システムにより生成される目的音優勢の信号およ び目的音劣勢の信号、並びに制御用の目的音優勢の信号の各指向特性を示す図。 圆 48]本発明の第 14実施形態の音源分離システムの全体構成図。
[図 49]第 14実施形態の音源分離システムにより生成される目的音優勢の信号およ び目的音劣勢の信号、並びに制御用の目的音優勢の信号の各指向特性を示す図。 圆 50]本発明の第 15実施形態の音源分離システムの全体構成図。
圆 51]第 15実施形態の音源分離システムにより生成される目的音優勢の信号およ び目的音劣勢の信号、並びに制御用の目的音優勢の信号の各指向特性を示す図。 圆 52]本発明の第 16実施形態の音源分離システムの全体構成図。
圆 53]第 16実施形態の音源分離システムにより生成される目的音優勢の信号およ び第 1、第 2の目的音劣勢の信号、並びに制御用の目的音優勢の信号の各指向特 性を示ず図。
圆 54]本発明の第 17実施形態の音源分離システムの全体構成図。
圆 55]第 17実施形態の音源分離システムにより生成される目的音優勢の信号およ び第 1、第 2の目的音劣勢の信号、並びに第 1、第 2の制御用の目的音優勢の信号 の各指向特性を示す図。
圆 56]本発明の第 18実施形態の音源分離システムの全体構成図。
圆 57]第 18実施形態の音源分離システムにより生成される目的音優勢の信号およ び第 1、第 2の目的音劣勢の信号、並びに制御用の目的音優勢の信号の各指向特 性を示す図。
圆 58]本発明の第 19実施形態の音源分離システムの全体構成図。
圆 59]本発明の第 20実施形態の音源分離システムの全体構成図。
[図 60]携帯電話機へのマイクロフォンの配置位置のバリエーションを示す図。
符号の説明
10, 200, 300, 400, 500, 600, 700, 1000, 110, 1200, 1300, 1400, 150 0, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200 音源分離システム
21, 22, 221, 222, 321, 322, 421〜423, 521〜524, 621〜624, 721〜72
3, 821, 822, 921, 922, 1021〜1023, 1121〜1123, 1221〜1223, 1321〜 1323, 1421〜1423, 1521〜1523, 1621〜1623, 1721〜1724, 1821〜18
24, 1921〜1923, 2021〜2023, 2121〜2123, 2221〜2223 マイクロフォン
30, 230, 330, 430, 530, 630, 730 目的音優勢信号生成手段
40, 240, 340, 440, 540, 640, 740 目的音劣勢信号生成手段
41, 641, 741 第 1目的音劣勢信号生成手段
42, 642, 742 第 2目的音劣勢信号生成手段
43 切替手段
60, 260, 360, 460, 560, 660, 760 分離手段
80, 280, 380, 480, 780, 900, 1080, 1180, 1280, 1380, 1380A, 1480,
1480A, 1580, 1580A, 1680, 1680A, 1780, 1880, 1980, 1980A, 2080, 2080A, 2180, 2280 携帯機器である携帯電話機
81 操作部
82, 85, 281, 381, 481, 781, 1082, 1182, 1282, 1382, 1382A, 1482, 1 482A, 1582, 1582A, 1682, 1682A, 1782, 1882, 1982, 1982A, 2082, 2 082A, 2182, 2282 表面
83, 86, 282, 382, 482, 782, 1083, 1183, 1283, 1383A, 1483A, 1583 A, 1683A, 1983A, 2083A 裏面
84, 1184 画面表示部
331, 331A, 331B, 331C, 331D 第 1目的音優勢信号生成手段
332, 332A, 332B, 332C, 332D 第 2目的音優勢信号生成手段
361, 361A, 361B, 361C, 361D, 661, 761 第 1分離手段
362, 362A, 362B, 362C, 362D, 662, 762 第 2分離手段
363, 363A, 663, 763, 2104, 2105, 2205, 2206, 2207 統合手段
920 回転支持部材
1001, 1101, 1201 第 1高感度領域形成信号生成手段
1002, 1102, 1202 第 2高感度領域形成信号生成手段
1203 第 3高感度領域形成信号生成手段
1003, 1103, 1204 高感度領域統合手段
1104, 1205, 1206 高感度領域制限手段
1301, 1401, 1501, 1601, 1701, 1801, 1901, 2001 直交妨害音抑圧信号 生成手段
1302, 1402, 1502, 1602, 1702, 1802, 1902, 2002 対向妨害音抑圧制御 用信号生成手段
1303, 1403, 1503, 1603, 1703, 1803, 1903, 2003 対向妨害音抑圧手段
1304, 1504, 1604, 1704, 1804, 2004 制御用目的音優勢信号生成手段
1404, 1904 第 1制御用目的音優勢信号生成手段
1405, 1905 第 2制御用目的音優勢信号生成手段
1407, 1907 制御用信号統合手段
2101, 2102, 2201, 2202, 2203 異指向特性信号群生成手段
2103, 2204 高感度領域形成手段