明 細 書
状況通信装置、サービス提供システム、状況通信プログラムを記憶した記 憶媒体及び状況通信プログラム
技術分野
[0001] 本発明は、状況通信装置及びサービス提供システム、状況通信プログラムを記憶し た記憶媒体及び状況通信プログラムに関する。詳細には、状況通信装置を使用して いる人物の状況を、その人物の生体情報や状況通信装置の状態の変化により推定 し、その状況を他の状況通信装置に表現することにより状況通信装置を使用してい る人物同士のコミュニケーションを図る状況通信装置、サービス提供システム、状況 通信プログラムを記憶した記憶媒体及び状況通信プログラムに関するものである。 背景技術
[0002] 従来、他人とコミュニケーションをとる手段として、電話機などの通話装置で会話す るという手段が一般的に行われている。このような通話装置において、通話相手との コミュニケーションをより高めるために通話装置にキャラクタを表示する表示部を設け
、利用者本人と通話相手のキャラクタを表示部に表示する通話装置が提案されてい る(例えば、特許文献 1参照)。この通話装置では、さらに利用者本人と通話相手の 音声を解析して、その解析結果に基づいてキャラクタを動作させて、利用者本人と通 話相手の感情がキャラクタの動作から感じられるようになっており、通話相手とのコミ ュ-ケーシヨンを高める手助けとなっている。また、利用者の体温や心拍、携帯機器 を握る握力等の変化を検知して、より確実に感情推定を行うことが提案されている。
[0003] キーやボタンによる入力でなぐ端末の振動の強さ、加速度の変化、又は、加速度 の生じる方向及び変化などに応じて所定の制御を実行するように、端末の状態の変 化により端末への入力を行うような携帯電話等の端末も提案されている (例えば、特 許文献 2参照)。特許文献 2に記載の発明の端末装置では、特定のキーが押下され たり、「強い揺れ」が検出されたりした場合に発信のためのモードへ移行され、所定時 間内に端末が振られた回数を計数し、その回数に対応して記憶されて!ヽる電話番号 へ発呼している。
[0004] また、光センサや温度センサ、圧力センサなど力もなる複数のセンサを備えた移動 端末装置が知られている (特許文献 3参照)。この移動端末装置は、複数のセンサに 共用される基板をセンサ体に設け、当該基板をデバイスカバーの形状をなぞる形状 に形成できるように可撓性をもつようにすることで、良好なセキュリティ特性と人間ェ 学的適性、並びに連続的製造に対する良好な適合性を与えることを容易にするもの である。
[0005] さらに、同一のネットワークに接続された複数の通信機器のうちで、使用者が使用し ている通信機器の通信相手となる端末を、使用者が任意に選択又は指定するため の技術が各種知られて 、る。
[0006] 例えば、機器の一覧表示を行う機器が、ネットワーク上の他の機器に対して使用者 が設定した名称を、各機器を唯一に識別できる情報と関連付けて保持している。そし て、データ出力中の機器が検索されると、その機器の名称力 Sメーカや機器タイプなど の情報とともに機器の一覧として表示される。使用者は表示された機器の一覧から、 他の機器力 出力されるデータの受信対象とする機器を選択することができる。この ように、ネットワークシステムに接続された機器の一覧表示を行うとともに、出力中の データを受信する他の機器を選択することなどを実現する電子機器が知られて!/ヽる( 特許文献 4参照)。
特許文献 1:特開 2003— 248841号公報
特許文献 2:特開 2002— 330210号公報
特許文献 3:特開 2004— 223263号公報
特許文献 4:特開 2001— 7824号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0007] し力しながら、特許文献 1に示すような通話装置では、通話相手がこちら側の呼び 出しに応じ、通話が繋がらない限りは相手にこちらの状況が伝わらないという問題点 がある。
[0008] 特許文献 2に記載の端末装置では、「強い揺れ」の検出により発信のためのモード へ移行し、その後の振られた回数により発呼を行うというように、使用者のジエスチヤ
による入力を行う場合には、その揺れが使用者の意図して行った揺れでない場合が ある。例えば、かばんに携帯電話を入れて持ち運んでいる際に、かばんが揺れ、携 帯電話も揺れて意図せずに発呼を行ってしまうことがあるという問題点がある。
[0009] 特許文献 3に記載の移動端末装置では、一つの端末にセンサ群を設けて、各セン サ力 計測される情報に基づいて、使用者の感情推定などを行うことを可能とする。 しかし、各センサ力も計測される情報が、使用者に関する情報 (以下、人体情報という )か、端末の周辺環境に関する情報 (以下、環境情報という)かというデータ属性を区 別することができな力つた。例えば、従来では温度センサによる温度データが、使用 者の体温を示すものなの力、端末周辺の気温を示すものなのかを区別できな力つた 。そして、計測情報のデータ属性を区別できないと、そのデータ属性に応じた最適な 処理を実行することできな 、と 、う問題があった。
[0010] 例えば、使用者の感情を推定する場合には、使用者の体温や発汗などの人体情 報のみに基づいて推定を行う必要がある。し力しながら、計測情報のデータ属性を区 別できない場合には、端末周辺の気温や湿度などの環境情報に基づいて、使用者 の感情推定を行ってしま 、、使用者の感情を正確に推定できな 、と 、う問題があつ た。同様に、端末を使用している人物の状況を推定する場合にも、計測情報のデー タ属性を区別できなければ、両情報を取り違えて誤った推定が行われるという問題が めつに。
[0011] 特許文献 4に記載の電子機器では、各機器が現実にどの位置に存在しているかを 使用者が把握していなければ、所望の位置に存在する機器にデータを出力させるこ とができないという問題があった。例えば、上記従来技術によれば、同一フロア内に 複数のプリンタ装置が存在する場合に、使用者はパーソナルコンピュータで作成した 印刷データを出力するプリンタ装置を、機器の一覧表示から任意に指定することはで きる。しかし、使用者が当該プリンタ装置の存在位置をあら力じめ把握していない場 合は、実際に印刷を実行してみなければ当該プリンタ装置を確認することができな ヽ 。そのため、使用者が印刷データを最も近傍に位置するプリンタ装置に出力したい場 合など、所望位置に存在するプリンタ装置にデータを出力するときは、使用者はあら 力じめ当該プリンタ装置の名称や識別番号などを把握してお力なければならなかつ
た。
[0012] 本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、状況通信装置を使 用している人物の状況を、その人物の生体情報や状況通信装置の状態の変化によ り推定し、その状況を他の状況通信装置に表現することにより状況通信装置を使用し ている人物同士のコミュニケーションを図る状況通信装置及びサービス提供システム を提供しょうとするものである。
[0013] また、使用者が意図して行っているジエスチヤを識別して指示入力をおこなう状況 通信装置、状況通信プログラムを記憶した記憶媒体及び状況通信プログラムを提供 することを目的とする。
[0014] さらに、各種計測手段により計測された計測情報のデータ属性に応じて最適な処 理を実行でき、使用者の感情推定や状況通信などの各種サービスを正確かつ適切 に提供することができる状況通信装置、状況通信プログラムを記憶した記憶媒体及 び状況通信プログラムの提供を目的とする。
[0015] カロえて、ネットワーク上に存在する複数の通信機器のうちで通信相手となりうる各通 信対象装置の位置を容易に把握でき、使用者が任意の通信相手を確実に指定する ことができる状況通信装置、サービス提供通信システム、状況通信プログラムを記憶 した記憶媒体及び状況通信プログラムの提供を目的とする。
課題を解決するための手段
[0016] 上記課題を解決するため、請求項 1に係る発明の状況通信装置では、使用者の生 体情報または当該状況通信装置の状態を計測する 1つまたは複数の計測手段と、使 用者の状況を表現する 1つまたは複数の状況表現手段と、前記計測手段により計測 された計測情報または前記計測情報に基づく情報を送信する送信手段と、前記計測 情報または前記計測情報に基づく情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受 信した前記計測情報または前記計測情報に基づく情報に応じて前記状況表現手段 を制御する状況表現制御手段とを備えて 、る。
[0017] また、請求項 2に係る発明の状況通信装置では、請求項 1に記載の発明の構成に 加えて、前記計測情報から使用者の状況に関する情報である指標情報を作成する 指標情報作成手段を備え、前記送信手段は前記指標情報を送信し、前記受信手段
は前記指標情報を受信し、前記状況表現制御手段は、前記指標情報に応じて前記 状況表現手段を制御することを特徴とする構成となっている。
[0018] また、請求項 3に係る発明の状況通信装置では、請求項 2に記載の発明の構成に 加えて、前記指標情報作成手段は、前記指標情報を決定するための指標情報決定 手順を記憶する指標情報決定手順記憶手段と、当該指標情報決定手順記憶手段 に記憶されて!、る前記指標情報決定手順に基づ!、て、前記計測情報から前記指標 情報を決定する指標情報決定手段とを備え、前記状況表現制御手段は、前記指標 情報から前記状況表現手段を制御するための情報である制御情報を決定するため の制御情報決定手順を記憶する制御情報決定手順記憶手段と、当該制御情報決 定手順記憶手段に記憶されて 、る前記制御情報決定手順に基づ 、て、前記指標情 報力 前記制御情報を決定する制御情報決定手段とを備えていることを特徴とする 構成となっている。
[0019] また、請求項 4に係る発明の状況通信装置では、請求項 1乃至 3のいずれかに記 載の発明の構成に加えて、前記計測手段を着脱可能に接続する計測手段接続手段 を備えたことを特徴とする構成となって!/、る。
[0020] また、請求項 5に係る発明の状況通信装置では、請求項 1乃至 3のいずれかに記 載の発明の構成に加えて、前記状況表現手段を着脱可能に接続する状況表現手段 接続手段を備えたことを特徴とする構成となって!/ヽる。
[0021] また、請求項 6に係る発明の状況通信装置では、請求項 4に記載の発明の構成に カロえて、前記計測手段接続手段に接続された前記計測手段の数が変更された場合 に、前記指標情報決定手段で使用される前記指標情報決定手順を、当該状況通信 装置に備えられている前記計測手段に対応した前記指標情報決定手順に変更する 指標情報決定手順変更手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
[0022] また、請求項 7に係る発明の状況通信装置では、請求項 5に記載の発明の構成に 加えて、前記状況表現手段接続手段に接続された前記状況表現手段の数が変更さ れた場合に、前記制御情報決定手段で使用される前記制御情報決定手順を、当該 状況通信装置に備えられている前記状況表現手段に対応した前記制御状況決定手 順に変更する制御情報決定手順変更手段を備えたことを特徴する。
[0023] また、請求項 8に係る発明の状況通信装置では、請求項 3に記載の発明の構成に 加えて、外部の装置から送信された前記指標情報決定手順または前記制御情報決 定手順を受信する決定手順受信手段と、当該決定手順受信手段が受信した前記指 標情報決定手順を前記指標情報決定手順記憶手段に記憶し、前記決定手順受信 手段が受信した前記制御情報決定手順を前記制御情報決定手順記憶手段に記憶 する決定手順記憶制御手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
[0024] また、請求項 9に係る発明の状況通信装置では、請求項 1乃至 3のいずれかに記 載の発明の構成に加えて、前記計測手段による計測結果に基づいて、当該状況通 信装置を制御する動作制御手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
[0025] また、請求項 10に係る発明の状況通信装置では、請求項 9に記載の発明の構成 に加えて、前記動作制御手段は、前記計測手段による計測結果と、当該状況通信装 置に対する操作指示とを対応させた指示決定手順を記憶する指示決定手順記憶手 段と、当該指示決定手順記憶手段に記憶されて!、る前記指示決定手順に基づ 、て 、前記計測結果から当該状況通信装置への指示を判断する指示判断手段とを備え 、当該指示判断手段により判断された指示に基づいて、当該状況通信装置を制御 することを特徴とする構成となって 、る。
[0026] また、請求項 11に係る発明の状況通信装置では、請求項 10に記載の発明の構成 に加えて、前記指示決定手順記憶手段に記憶されて!、る前記指示決定手順におけ る前記操作指示のうちの少なくとも 1つは、前記送信手段により送信を行う通信対象 装置として特定の外部の装置を指定する通信対象装置特定指示であり、前記動作 制御手段は、前記特定の外部の装置を通信対象装置として指定することを特徴とす る構成となっている。
[0027] また、請求項 12に係る発明の状況通信装置では、請求項 3に記載の発明の構成 に加えて、前記指標情報決定手順は、記憶されているテーブルを参照することにより 実行されることを特徴とする構成となって 、る。
[0028] また、請求項 13に係る発明の状況通信装置では、請求項 3に記載の発明の構成 に加えて、前記制御情報決定手順は、記憶されているテーブルを参照することにより 実行されることを特徴とする構成となって 、る。
[0029] また、請求項 14に係る発明の状況通信装置では、請求項 10に記載の発明の構成 に加えて、前記指示決定手順は、記憶されているテーブルを参照することにより実行 されることを特徴とする構成となって 、る。
[0030] 請求項 15に係る発明の状況通信装置では、請求項 1に記載の発明の構成に加え て、前記計測手段による計測情報と、当該状況通信装置に対する操作指示とを対応 させた指示決定手順を記憶する指示決定手順記憶手段と、当該指示決定手順記憶 手段に記憶されて!、る前記指示決定手順に基づ!、て、前記計測情報から当該状況 通信装置への指示を判断する指示判断手段と、当該指示判断手段により判断され た指示に基づいて、当該状況通信装置を制御する動作制御手段と、前記計測手段 による計測情報に基づいて当該状況通信装置が人に握られている力否かを判断す る握判断手段とを備え、前記握判断手段により人に握られていると判断された場合に のみ前記指示判断手段による判断を行うことを特徴とする構成となっている。
[0031] また、請求項 16に係る発明の状況通信装置では、請求項 15に記載の発明の構成 に加えて、前記指示決定手順記憶手段に記憶されて!、る前記指示決定手順におけ る前記操作指示のうちの少なくとも 1つは、前記送信手段により送信を行う通信対象 装置として特定の外部の装置を指定する通信対象装置特定指示であり、前記動作 制御手段は前記特定の外部の装置を通信対象装置として指定することを特徴とする 構成となっている。
[0032] また、請求項 17に係る発明の状況通信装置では、請求項 16に記載の発明の構成 に加えて、前記指示決定手順記憶手段に記憶されて!、る前記指示決定手順におけ る前記操作指示のうちの少なくとも 1つは、前記通信対象装置特定指示を受け付ける 通信対象指定モードへ移行させる通信対象指定モード移行指示であり、前記動作 制御手段は前記通信対象指定モードへ移行させることを特徴とする構成となってい る。
[0033] また、請求項 18に係る発明の状況通信装置では、請求項 15乃至 17のいずれかに 記載の発明の構成に加えて、前記計測手段は、当該状況通信装置の表面の歪みを 計測する歪みセンサ、当該状況通信装置に外部から加えられた加速度を計測する 加速度センサ、当該状況通信装置に外部から加えられた衝撃を計測する衝撃セン
サ、当該状況通信装置の表面に触れているものの温度を計測する温度センサ、当該 状況通信装置に触れているものの基準時間内の接触部分の変化を計測することに より触れているものの脈拍数を計測する心拍センサ、当該状況通信装置の周囲の光 の強さを計測する光センサ、当該状況通信装置の表面に対する圧力の大きさを計測 する感圧センサ、当該状況通信装置の周囲の水分量を計測することにより湿度を計 測する湿度センサ、当該状況通信装置の表面の水分量を計測することにより当該状 況通信装置に触れているものの発汗量を計測する発汗センサ、及び、当該状況通信 装置の周囲の音声を入力するマイクのうちの少なくとも 2つであり、前記握判断手段 では、当該状況通信装置に実装された前記計測手段のうちの少なくとも 2つの計測 情報に基づいて判断を行うことを特徴とする構成となっている。
[0034] また、請求項 19に係る発明の状況通信装置では、請求項 18に記載の発明の構成 に加えて、前記指示決定手順記憶手段に記憶されて 、る当該状況通信装置に対す る操作指示に対応された前記計測手段による計測情報は、少なくとも、当該状況通 信装置が所定回数振られたと判断できる前記加速度センサの計測情報、当該状況 通信装置が所定回数傾けられた判断できる前記加速度センサの計測情報、又は、 当該状況通信装置に所定回数衝撃が加えられたと判断できる前記衝撃センサの計 測情報のうちの 1つであることを特徴とする構成となっている。
[0035] また、請求項 20に係る発明の状況通信装置では、請求項 19に記載の発明の構成 に加えて、前記加速度センサの計測情報により当該状況通信装置が振られたと判断 された回数、前記加速度センサの計測情報により当該状況通信装置が傾けられたと 判断された回数、又は、前記衝撃センサの計測情報により当該状況通信装置に衝撃 が加えられた回数を表示する回数表示手段を備えたことを特徴とする構成となってい る。
[0036] 請求項 21に係る発明の状況通信装置は、請求項 1に記載の発明の構成に加え、 前記計測手段により計測された計測情報に基づ!/、て、当該計測情報が前記人体情 報又は前記環境情報の!/、ずれであるかを判定する計測情報判定手段とを備えて!/、 る。
[0037] また、請求項 22に係る発明の状況通信装置は、請求項 21に記載の発明の構成に
加え、前記計測手段は、当該状況通信装置の筐体表面における外部からの接触を 計測する接触センサと、外部から温度を計測する温度センサと、外部からの光の照 射を計測する光センサとの少なくとも一つであって、前記計測情報判定手段は、前記 接触センサによる計測情報である接触データと、前記温度センサによる計測情報で ある温度データと、前記光センサによる計測情報である明るさデータとの少なくとも一 つに基づいて、前記計測手段により計測された計測情報が前記人体情報又は前記 環境情報のいずれであるかを判定することを特徴とする。
[0038] また、請求項 23に係る発明の状況通信装置は、請求項 22に記載の発明の構成に 加え、前記接触センサは、外部力もの接触によって発生した、当該状況通信装置の 筐体表面における圧力を計測するものであることを特徴とする。
[0039] また、請求項 24に係る発明の状況通信装置は、請求項 22又は 23に記載の発明の 構成に加え、前記計測情報判定手段は、前記計測情報が前記人体情報であると判 定した場合、前記温度データを「体温」として特定する一方、前記計測情報が前記環 境情報であると判定した場合、前記温度データを「気温」として特定することを特徴と する。
[0040] また、請求項 25に係る発明の状況通信装置は、請求項 22または 23のいずれかに 記載の発明の構成に加え、前記計測情報判定手段は、前記計測情報が前記人体 情報であると判定した場合、前記明るさデータを「使用者の光遮断による暗さ」として 特定する一方、前記計測情報が前記環境情報であると判定した場合、前記明るさデ ータを「周囲環境の暗さ」として特定することを特徴とする。
[0041] 請求項 26に係る発明の状況通信装置は、請求項 1に記載の発明の構成に加え、 前記送信手段は、外部に存在する通信可能な複数の指定候補装置に、情報表現手 段の駆動を指示する第 1駆動信号を、第 1駆動信号送信順序指定手段によって指定 された順序に従って送信し、使用者が通信対象装置を指定するための入力を行う通 信対象装置指定手段と、前記通信対象装置指定手段から入力された場合、前記送 信手段により最新の前記第 1駆動信号が送信された前記指定候補装置を、前記通 信対象装置として特定する通信対象装置特定手段と、前記通信対象装置特定手段 により特定された前記通信対象装置との通信を実行する通信制御手段とを備えたこ
とを特徴とする。
[0042] 請求項 27に係る発明の状況通信装置は、請求項 26に記載の発明の構成に加え、 前記外部に存在する通信可能な複数の通信対象装置を検索する通信対象装置検 索手段と、前記通信装置検索手段により検索された前記複数の通信対象装置をそ れぞれ指定候補装置として登録した指定候補装置リストを作成するリスト作成手段と を備え、前記第 1駆動信号送信順序指定手段は、前記指定候補装置リストに従って 送信順序を指定することを特徴とする。
[0043] 請求項 28に係る発明の状況通信装置は、請求項 27に記載の発明の構成に加え、 前記通信対象装置検索手段は、前記使用者が前記情報表現手段の駆動を視認可 能な可視範囲内、又は聴取可能な可聴範囲内において、該情報表現手段を具備す る前記通信対象装置を検索することを特徴とする。
[0044] 請求項 29に係る発明の状況通信装置は、請求項 26乃至 28のいずれかに記載の 発明の構成に加え、前記第 1駆動信号は、前記複数の指定候補装置が具備する前 記情報表現手段を、各々異なる態様で駆動させるものであることを特徴とする。
[0045] 請求項 30に係る発明の状況通信装置は、請求項 26乃至 28のいずれかに記載の 発明の構成に加え、前記送信手段は、所定時間を経過するごとに、前記第 1駆動信 号送信順序指定手段によって指定された順序で次の前記指定候補装置に前記第 1 駆動信号を送信することを特徴とする。
[0046] 請求項 31に係る発明の状況通信装置は、請求項 26乃至 28のいずれかに記載の 発明の構成に加え、使用者が前記情報表現手段を駆動させる前記指定候補装置を 変更するための入力を行う候補変更指示手段を備え、前記送信手段は、前記候補 変更指示手段から入力されるごとに、前記第 1駆動信号送信順序指定手段によって 指定された順序で次の前記指定候補装置に前記第 1駆動信号を送信することを特 徴とする。
[0047] 請求項 32に係る発明の状況通信装置は、請求項 26乃至 28のいずれかに記載の 発明の構成に加え、前記通信対象装置特定手段により前記通信対象装置が特定さ れた場合、前記送信手段は、該通信対象装置に前記情報表現手段の駆動を指示す る第 2駆動信号を送信することを特徴とする。
[0048] 請求項 33に係る発明の状況通信装置は、請求項 32に記載の発明の構成に加え、 前記第 2駆動信号は、前記第 1駆動信号とは異なる態様で前記情報表現手段を駆 動させるものであることを特徴とする。
[0049] また、請求項 34に係る発明のサービス提供システムでは、請求項 1乃至 14の ヽず れかに記載の状況通信装置と、当該状況通信装置と通信可能なサーバとから成るサ 一ビス提供システムであって、前記状況通信装置は、前記計測情報または前記計測 情報に基づく情報を前記送信手段により前記サーバへ送信し、前記受信手段は、前 記サーバから返送された情報である返却情報を受信し、前記サーバは、前記状況通 信装置の前記送信手段から送信された前記計測情報または前記計測情報に基づく 情報を受信するサーバ側受信手段と、当該サーバ側受信手段で受信した前記計測 情報または前記計測情報に基づく情報から前記返却情報を作成する返却情報作成 手段と、当該返却情報作成手段により作成された前記返却情報を前記状況通信装 置へ送信する返却情報送信手段とを備えて ヽるたことを特徴とする構成となって ヽる
[0050] また、請求項 35に係る発明のサービス提供システムでは、請求項 34に記載の発明 の構成に加えて、前記サーバの返却情報作成手段は、前記返却情報として前記指 標情報または前記制御情報を作成し、前記状況通信装置では、前記受信手段により 受信した前記返却情報が前記指標情報である場合には、前記制御情報決定手段に よりその指標情報から作成された制御情報に基づいて前記状況表現制御手段が前 記状況表現手段を制御し、前記受信手段により受信した前記返却情報が前記制御 情報である場合には、前記状況表現制御手段がその制御情報に基づ!、て状況表現 手段を制御することを特徴とする構成となって!/ヽる。
[0051] 請求項 36に記載の発明に係るサービス提供システムは、状況通信装置と、該状況 通信装置と通信可能な複数の指定候補装置のうちで使用者により選択された通信 対象装置との間で通信が実行されるサービス提供システムであって、前記状況通信 装置は、前記複数の指定候補装置に情報表現手段の駆動を指示する第 1駆動信号 を、第 1駆動信号送信順序指定手段によって指定された順序で送信する送信手段と
、使用者が通信対象装置を指定するための入力を行う通信対象装置指定手段と、前
記通信対象装置指定手段から入力された場合、前記送信手段により最新の第 1駆 動信号が送信された前記指定候補装置を、前記通信対象装置として特定する通信 対象装置特定手段と、前記通信対象装置特定手段により特定された前記通信対象 装置との通信を実行する第 1通信制御手段とを備え、前記複数の指定候補装置の各 々は、前記状況通信装置から送信された前記第 1駆動信号を受信する第 1駆動信号 受信手段と、音及び光の少なくとも 1つによって使用者に報知する情報表現手段と、 前記第 1駆動信号受信手段により前記第 1駆動信号が受信された場合、前記情報表 現手段を駆動させる情報表現制御手段と、前記状況通信装置との通信を実行する 第 2通信制御手段とを備えて ヽる。
[0052] 請求項 37に記載の発明に係る状況通信プログラムを記憶した記憶媒体は、コンビ ユータに、使用者の生体情報または当該状況通信装置の状態を計測手段により計 測する計測ステップと、使用者の状況を表現する状況表現ステップと、前記計測手段 により計測された計測情報または前記計測情報に基づく情報を送信する送信ステツ プと、前記計測情報または前記計測情報に基づく情報を受信する受信ステップと、 前記受信ステップが受信した前記計測情報または前記計測情報に基づく情報に応 じて前記状況表現手段を制御する状況表現制御ステップとを実行させることを特徴と する。
[0053] また、請求項 38に係る発明の状況通信プログラムでは、請求項 37に記載の発明の 構成に加え、前記計測手段による計測情報と、当該状況通信装置に対する操作指 示とを対応させた指示決定手順を記憶する指示決定手順記憶手段に記憶されてい る前記指示決定手順に基づ!/、て、前記計測情報から当該状況通信装置への指示を 判断する指示判断ステップと、当該指示判断ステップにより判断された指示に基づ ヽ て、当該状況通信装置を制御する動作制御ステップと、前記計測手段による計測情 報に基づいて当該状況通信装置が人に握られている力否かを判断する握判断ステ ップとを備え、前記握判断ステップにより人に握られていると判断された場合にのみ 前記指示判断ステップによる判断を行うことを特徴とする構成となっている。
[0054] また、請求項 39に係る発明の状況通信プログラムでは、請求項 38に記載の発明の 構成に加えて、前記指示決定手順記憶手段に記憶されて!、る前記指示決定手順に
おける前記操作指示のうちの少なくとも 1つは、前記送信手段により送信を行う通信 対象装置として特定の外部の装置を指定する通信対象装置特定指示であり、前記 動作制御ステップは前記特定の外部の装置を通信対象装置として指定することを特 徴とする構成となっている。
[0055] また、請求項 40に係る発明の状況通信プログラムでは、請求項 39に記載の発明の 構成に加えて、前記指示決定手順記憶手段に記憶されて!、る前記指示決定手順に おける前記操作指示のうちの少なくとも 1つは、前記通信対象装置特定指示を受け 付ける通信対象指定モードへ移行させる通信対象指定モード移行指示であり、前記 動作制御ステップは前記通信対象指定モードへ移行させることを特徴とする構成と なっている。
[0056] また、請求項 41に係る発明の状況通信プログラムでは、請求項 38乃至 40の ヽず れかに記載の発明の構成に加えて、前記計測手段は、当該状況通信装置の表面の 歪みを計測する歪みセンサ、当該状況通信装置に外部から加えられた加速度を計 測する加速度センサ、当該状況通信装置に外部から加えられた衝撃を計測する衝 撃センサ、当該状況通信装置の表面に触れて!/、るものの温度を計測する温度セン サ、当該状況通信装置に触れているものの基準時間内の接触部分の変化を計測す ることにより触れているものの脈拍数を計測する心拍センサ、当該状況通信装置の周 囲の光の強さを計測する光センサ、当該状況通信装置の表面に対する圧力の大きさ を計測する感圧センサ、当該状況通信装置の周囲の水分量を計測することにより湿 度を計測する湿度センサ、当該状況通信装置の表面の水分量を計測することにより 当該状況通信装置に触れているものの発汗量を計測する発汗センサ、及び、当該状 況通信装置の周囲の音声を入力するマイクのうちの少なくとも 2つであり、前記握判 断ステップでは、当該状況通信装置に実装された前記計測手段のうちの少なくとも 2 つの計測情報に基づいて判断を行うことを特徴とする構成となっている。
[0057] また、請求項 42に係る発明の状況通信プログラムでは、請求項 41に記載の発明の 構成に加えて、前記指示決定手順記憶手段に記憶されて 、る当該状況通信装置に 対する操作指示に対応された前記計測手段による計測情報は、少なくとも、当該状 況通信装置が所定回数振られたと判断できる前記加速度センサの計測情報、当該
状況通信装置が所定回数傾けられた判断できる前記加速度センサの計測情報、又 は、当該状況通信装置に所定回数衝撃が加えられたと判断できる前記衝撃センサ の計測情報のうちの 1つであることを特徴とする構成となっている。
[0058] また、請求項 43に係る発明の状況通信プログラムでは、請求項 42に記載の発明の 構成に加えて、前記加速度センサの計測情報により当該状況通信装置が振られたと 判断された回数、前記加速度センサの計測情報により当該状況通信装置が傾けら れたと判断された回数、又は、前記衝撃センサの計測情報により当該状況通信装置 に衝撃が加えられた回数を表示する回数表示手段に前記回数を表示させる表示制 御ステップを備えたことを特徴とする構成となっている。
[0059] また、請求項 44に係る発明の状況通信プログラムは、請求項 37に記載の発明の構 成に加えて、前記計測手段は、人体情報または環境情報のいずれかを計測し、前記 計測手段により計測された計測情報に基づ!、て、当該計測情報が前記人体情報又 は前記環境情報の 、ずれであるかを判定する計測情報判定ステップをさらに有する ことを特徴とする。
[0060] また、請求項 45に係る発明の状況通信プログラムは、請求項 44に記載の発明の構 成に加え、前記計測ステップは、当該状況通信装置の筐体表面における外部からの 接触を計測する接触センサと、外部から温度を計測する温度センサと、外部からの光 の照射を計測する光センサとの少なくとも一つによって、前記人体情報又は前記環 境情報を計測し、前記計測情報判定ステップは、前記接触センサによる計測情報で ある接触データと、前記温度センサによる計測情報である温度データと、前記光セン サによる計測情報である明るさデータとの少なくとも一つに基づいて、前記計測ステ ップにより計測された計測情報が前記人体情報又は前記環境情報のいずれである かを判定することを特徴とする。
[0061] また、請求項 46に係る発明の状況通信プログラムは、請求項 45に記載の発明の構 成に加え、前記接触センサは、外部力 の接触によって発生した、当該状況通信装 置の筐体表面における圧力を計測するものであることを特徴とする。
[0062] また、請求項 47に係る発明の状況通信プログラムは、請求項 45又は 46に記載の 発明の構成に加え、前記計測情報判定ステップは、前記計測情報が前記人体情報
であると判定した場合、前記温度データを「体温」として特定する一方、前記計測情 報が前記環境情報であると判定した場合、前記温度データを「気温」として特定する ことを特徴とする。
[0063] また、請求項 48に係る発明の状況通信プログラムは、請求項 45または 46に記載の 発明の構成に加え、前記計測情報判定ステップは、前記計測情報が前記人体情報 であると判定した場合、前記明るさデータを「使用者の光遮断による暗さ」として特定 する一方、前記計測情報が前記環境情報であると判定した場合、前記明るさデータ を「周囲環境の暗さ」として特定することを特徴とする。
[0064] また、請求項 49に係る発明の状況通信プログラムでは、請求項 37に記載の発明の 構成に加え、前記送信ステップにおいて、前記送信手段は、外部に存在する通信可 能な複数の指定候補装置に、情報表現手段の駆動を指示する第 1駆動信号を、第 1 駆動信号送信順序指定手段によって指定された順序で送信し、使用者が通信対象 装置を指定するための入力を行う通信対象装置指定ステップと、前記通信対象装置 指定手段から入力された場合、前記送信手段により最新の前記第 1駆動信号が送信 された前記指定候補装置を、前記通信対象装置として特定する通信対象装置特定 ステップと、前記通信対象装置特定手段により特定された前記通信対象装置との通 信を実行する通信制御ステップと、をさらに備えたことを特徴とする。
発明の効果
[0065] 請求項 1に係る発明の状況通信装置では、 1つまたは複数の計測手段は、使用者 の生体情報または状況通信装置の状態を計測し、 1つまたは複数の状況表現手段 は、使用者の状況を表現し、送信手段は、計測手段により計測された計測情報また は計測情報に基づく情報を送信し、受信手段は、計測情報または計測情報に基づく 情報を受信し、状況表現制御手段は、受信手段が受信した計測情報または計測情 報に基づく情報に応じて状況表現手段を制御することができる。よって、送信手段に より計測情報や計測情報に基づく情報を外部の装置へ送信し、受信手段により外部 の装置力 受信できるので、外部の装置から受信した計測情報や計測情報に基づく 情報に基づいて状況表現手段に応じて状況表現手段を制御することができる。また 、外部の装置に計測情報や計測情報に基づく情報を送信することができるので、外
部の装置でこれらの情報を利用することができる。したがって、計測情報または計測 情報に基づく情報に応じて使用者の状況を、他の状況通信装置 (外部の装置)の状 況表現手段に表現させたり、サーバ (外部の装置)で計測情報や計測情報に基づく 情報を利用したりすることができる。例えば、状況通信装置が 2つある場合に、一方の 状況通信装置の計測手段で計測した計測情報または計測情報に基づく情報を他方 の状況通信装置に送信し、受信した他方の状況通信装置がその計測情報または計 測情報に基づく情報に応じて状況表現手段に表現することができる。また、例えば、 計測手段で計測した計測情報をサーバに送信し、そのサーバにおいて計測情報に 基づく情報を作成して、状況通信装置へ送信し、受信した状況通信装置において状 況表現手段に表現させることもできる。なお、この場合、計測情報に基づく情報を送 信する先の状況通信装置は、計測情報を生成した状況通信装置でな!、他の状況通 信装置とすることもできる。また、計測情報または計測情報に基づく情報を外部の装 置に送信することなぐ自身の計測手段で計測した計測結果または計測情報に基づ く情報に応じて状況表現手段への表現を行うこともできる。
また、請求項 2に係る発明の状況通信装置では、請求項 1に記載の発明の効果に 加えて、指標情報作成手段は、計測情報から使用者の状況に関する情報である指 標情報を作成することができ、送信手段は指標情報を送信し、受信手段は指標情報 を受信し、状況表現制御手段は、指標情報に応じて状況表現手段を制御することが できる。よって、計測情報に基づく情報として指標情報を扱うことができ、送受信手段 により、指標情報を外部の装置と送受信できるので、計測情報を外部の装置に送信 して外部の装置で作成された指標情報を受信して、その指標情報に応じて状況表現 手段を制御したり、外部の装置 (例えば、他の状況通信装置やサーバ)に指標情報 を送信したりして、この情報を利用させることができる。例えば、状況通信装置が 2つ ある場合に、一方の状況通信装置の計測手段で計測した計測情報を他方の状況通 信装置に送信し、受信した他方の状況通信装置の指標情報決定手段がその計測情 報から指標情報を決定し、その指標情報に応じて状況表現手段を制御することがで きる。また、一方の状況通信装置で指標情報まで決定して、他方の状況通信装置へ 送信し、受信した他方の状況通信装置がその指標情報に応じて状況表現手段を制
御することもできる。また、一方の状況通信装置で指標情報まで決定して、他方の状 況通信装置へ送信し、受信した他方の状況通信装置においてその指標情報に応じ て状況表現手段を制御することができる。
また、請求項 3に係る発明の状況通信装置では、請求項 2に記載の発明の効果に 加えて、指標情報作成手段の指標情報決定手順記憶手段は、指標情報を決定する ための指標情報決定手順を記憶し、指標情報決定手段は、指標情報決定手順記憶 手段に記憶されて!、る指標情報決定手順に基づ!、て、計測情報から指標情報を決 定することができる。また、状況表現制御手段の制御情報決定手順記憶手段は、指 標情報から状況表現手段を制御するための情報である制御情報を決定するための 制御情報決定手順を記憶し、制御情報決定手段は、制御情報決定手順記憶手段に 記憶されて!、る制御情報決定手順に基づ!、て、指標情報から制御情報を決定する ことができる。したがって、計測情報に基づく情報として制御情報を扱うことができ、送 受信手段により、制御情報を外部の装置と送受信できるので、外部の装置から受信 した制御情報に応じて状況表現手段を制御することができる。また、指標情報から制 御情報を作成し、状況表現手段を制御することができる。また、外部の装置に制御情 報を送信することができるので、外部の装置でこれらの情報を利用することができる。 したがって、計測手段で計測された計測情報力 導かれる使用者の状況を他の状況 通信装置 (外部の装置)の状況表現手段に表現させたり、サーバ (外部の装置)で計 測情報、指標情報、制御情報を利用したりすることができる。例えば、状況通信装置 が 2つある場合に、一方の状況通信装置の計測手段で計測した計測情報を他方の 状況通信装置に送信し、受信した他方の状況通信装置の指標情報決定手段がその 計測情報から指標情報を決定し、さらに指標情報から制御情報を決定して、状況表 現手段に表現することができる。また、一方の状況通信装置で指標情報まで決定し て、他方の状況通信装置へ送信し、受信した他方の状況通信装置の制御情報決定 手段が制御情報を決定して、状況表現手段に表現することもできる。また、一方の状 況通信装置で制御情報まで決定して、他方の状況通信装置へ送信し、受信した他 方の状況通信装置の状況表現手段に表現することもできる。また、例えば、計測手 段で計測した計測情報をサーバに送信し、そのサーバにおいて指標情報を決定し、
さらにその指標情報から制御情報を作成して、状況通信装置に制御情報を送信し、 受信した状況通信装置において状況表現手段に表現させることもできる。なお、この 場合、制御情報を送信する先の状況通信装置は、計測情報を生成した状況通信装 置でない他の状況通信装置とすることもできる。また、サーバは計測情報力も指標情 報を決定するのみで、指標情報を状況通信装置に送信し、指標情報を受信した状 況通信装置にお 、て受信した指標情報から制御情報を決定して、状況表現手段に 表現することもできる。また、計測手段で計測した情報から指標情報を決定した後に 、その指標情報をサーバに送信し、外部の装置において指標情報から制御情報を 決定して、計測情報を送信した状況通信装置または他の状況通信装置に制御情報 を送信して、状況表現手段に表現させることもできる。また、前記計測情報、前記指 標情報、または、前記制御情報を外部の装置に送信することなぐ自身の計測手段 で計測した計測結果から指標情報決定手段により指標情報を決定し、その指標情報 から制御情報決定手段により制御情報を決定して、状況表現手段への表現を行うこ とちでさる。
[0068] また、請求項 4に係る発明の状況通信装置では、請求項 1乃至 3のいずれかに記 載の発明の効果に加えて、計測手段接続手段は計測手段を着脱可能に接続するこ とができるので、計測手段を拡張したり、外したりすることができる。よって、後から計 測手段を追加したり、不要な計測手段を取り外したり、使用目的に合わせて計測手 段を交換したり、故障した計測手段を交換したりすることができる。
[0069] また、請求項 5に係る発明の状況通信装置では、請求項 1乃至 3のいずれかに記 載の発明の効果に加えて、状況表現手段接続手段は状況表現手段を着脱可能に 接続することができるので、状況表現手段を拡張したり、外したりすることができる。よ つて、後から状況表現手段を追加したり、不要な状況表現手段を取り外したり、使用 目的に合わせて状況表現手段を交換したり、故障した状況表現手段を交換したりす ることがでさる。
[0070] また、請求項 6に係る発明の状況通信装置では、請求項 4に記載の発明の効果に 加えて、指標情報決定手順変更手段は、計測手段接続手段に接続された計測手段 の数が変更された場合に、指標情報決定手段で使用される指標情報決定手順を、
状況通信装置に備えられている計測手段に対応した指標情報決定手順に変更する ことができる。したがって、計測手段を追加したり、取り外したり、交換したりしても、接 続されている計測手段に合致した指示情報決定手順で指標情報を決定することがで きる。
[0071] また、請求項 7に係る発明の状況通信装置では、請求項 5に記載の発明の効果に 加えて制御情報決定手順変更手段は、状況表現手段接続手段に接続された状況 表現手段の数が変更された場合に、制御情報決定手段で使用される制御情報決定 手順を、状況通信装置に備えられて ヽる状況表現手段に対応した制御状況決定手 順に変更することができる。したがって、状況表現手段を追加したり、取り外したり、交 換したりしても、接続されて ヽる状況表現手段に合致した制御情報決定手順で制御 情報を決定することができる。
[0072] また、請求項 8に係る発明の状況通信装置では、請求項 3に記載の発明の効果に 加えて、決定手順受信手段は、外部の装置から送信された指標情報決定手順また は制御情報決定手順を受信し、決定手順記憶制御手段は、決定手順受信手段が受 信した指標情報決定手順を指標情報決定手順記憶手段に記憶し、決定手順受信手 段が受信した制御情報決定手順を制御情報決定手順記憶手段に記憶することがで きる。したがって、例えばパソコンのような状況通信装置以外の外部の装置により指 標情報決定手順または制御情報決定手順を作成し、その指標情報決定手順または 制御情報決定手順を状況通信装置に反映させることができる。
[0073] また、請求項 9に係る発明の状況通信装置では、請求項 1乃至 3のいずれかに記 載の発明の効果に加えて、動作制御手段は、計測手段による計測結果に基づいて 状況通信装置を制御することができる。したがって、計測手段による計測結果を外部 力 の入力情報とし、その入力情報に基づいて状況通信装置を制御することができ る。
[0074] また、請求項 10に係る発明の状況通信装置では、請求項 9に記載の発明の効果 に加えて、指示決定手順記憶手段は、計測手段による計測結果と、状況通信装置に 対する操作指示とを対応させた指示決定手順を記憶し、指示判断手段は、指示決定 手順記憶手段に記憶されて 、る指示決定手順に基づ 、て、計測結果から状況通信
装置への指示を判断することができる。また、動作制御手段は、指示判断手段により 判断された指示に基づいて状況通信装置を制御することができる。例えば、状況通 信装置を操作する人物が、状況通信装置を持って何らかの動作 (ジエスチヤ)を行う と、そのジ スチヤによる操作者の生体情報や状況通信装置の状態の変化が計測さ れる。指示決定手順に基づ 、てそのジエスチヤによる計測結果がどのような操作指 示であるのかを判断することができるので、その指示内容に従った制御が行われる。 つまり、操作者はジエスチヤを行うことにより、状況通信装置へ指示を入力し、所定の 動作 (処理)を行わせることができる。
[0075] また、請求項 11に係る発明の状況通信装置では、請求項 10に記載の発明の効果 に加えて、指示決定手順記憶手段に記憶されて!、る指示決定手順における操作指 示のうちの少なくとも 1つは、送信手段により送信を行う通信対象装置として特定の外 部の装置を指定する通信対象装置特定指示であり、動作制御手段は特定の外部の 装置を通信対象装置として指定することができる。したがって、所定のジエスチヤを行 うことにより通信対象装置を指定することができる。
[0076] また、請求項 12に係る発明の状況通信装置では、請求項 3に記載の発明の効果 に加えて、指標情報決定手順は記憶されて ヽるテーブルを参照して実行されるので 、計測手段または状況表現手段が取り外されたり、取り付けられたりした場合におい ても、参照するテーブルを変更するのみでよい。
[0077] また、請求項 13に係る発明の状況通信装置では、請求項 3に記載の発明の効果 に加えて、制御情報決定手順は記憶されて ヽるテーブルを参照して実行されるので 、計測手段または状況表現手段が取り外されたり、取り付けられたりした場合におい ても、参照するテーブルを変更するのみでよい。
[0078] また、請求項 14に係る発明の状況通信装置では、請求項 10に記載の発明の効果 に加えて、指示決定手順は、記憶されているテーブルを参照して実行されるので、計 測手段または状況表現手段が取り外されたり、取り付けられたりした場合においても 、参照するテーブルを変更するのみでよい。
[0079] 請求項 15に係る発明の状況通信装置では、請求項 1に記載の発明の効果に加え て、指示決定手順記憶手段は、計測手段による計測情報と、状況通信装置に対する
操作指示とを対応させた指示決定手順を記憶し、指示判断手段は、指示決定手順 記憶手段に記憶されて!、る指示決定手順に基づ!、て、計測情報から状況通信装置 への指示を判断し、動作制御手段は、指示判断手段により判断された指示に基づい て、状況通信装置を制御し、握判断手段は、計測手段による計測情報に基づいて状 況通信装置が人に握られているか否かを判断することができる。また、握判断手段に より人に握られていると判断された場合にのみ指示判断手段による判断を行うことが できる。したがって、人により握られていると判断された場合にのみ、状況通信装置に 対する操作指示と解されるので、人が意図していない場合の指示決定手順と同様の 計測情報を操作指示として判断してしまうことがない。よって、誤操作を回避すること ができる。
[0080] また、請求項 16に係る発明の状況通信装置では、請求項 15に記載の発明の効果 に加えて、指示決定手順記憶手段に記憶されて!、る指示決定手順における操作指 示のうちの少なくとも 1つは、送信手段により送信を行う通信対象装置として特定の外 部の装置を指定する通信対象装置特定指示であり、動作制御手段は特定の外部の 装置を通信対象装置として指定することができる。したがって、人に握られている場 合にのみ通信対象装置を指定することができるので、意図せずに通信対象装置が指 定されてしまっており、意図しない相手と通信してしまうような誤操作を回避することが できる。
[0081] また、請求項 17に係る発明の状況通信装置では、請求項 16に記載の発明の効果 に加えて、指示決定手順記憶手段に記憶されて!、る指示決定手順における操作指 示のうちの少なくとも 1つは、通信対象装置特定指示を受け付ける通信対象指定モ ードへ移行させる通信対象指定モード移行指示であり、動作制御手段は通信対象 指定モードへ移行させることができる。したがって、人に握られている場合にのみ通 信対象指定モードへ移行されるので、意図せずに通信対象モードへ移行されてしま うような誤操作を回避することができる。
[0082] また、請求項 18に係る発明の状況通信装置では、請求項 15乃至 17のいずれかに 記載の発明の効果に加えて、計測手段は、状況通信装置の表面の歪みを計測する 歪みセンサ、状況通信装置に外部から加えられた加速度を計測する加速度センサ、
状況通信装置に外部から加えられた衝撃を計測する衝撃センサ、状況通信装置の 表面に触れて!/、るものの温度を計測する温度センサ、状況通信装置に触れて!/、るも のの基準時間内の接触部分の変化を計測することにより触れているものの脈拍数を 計測する心拍センサ、状況通信装置の周囲の光の強さを計測する光センサ、状況通 信装置の表面に対する圧力の大きさを計測する感圧センサ、状況通信装置の周囲 の水分量を計測することにより湿度を計測する湿度センサ、状況通信装置の表面の 水分量を計測することにより状況通信装置に触れているものの発汗量を計測する発 汗センサ、及び、状況通信装置の周囲の音声を入力するマイクのうちの少なくとも 2 つとし、握判断手段では、状況通信装置に実装された計測手段のうちの少なくとも 2 つの計測情報に基づいて判断を行ことができる。したがって、状況通信装置の状況 表現手段に出力するための計測情報を取得する計測手段を用いて、人が握ってい る力否かの判断をすることができるので、新たに計測手段を設ける必要がな 、。
[0083] また、請求項 19に係る発明の状況通信装置では、請求項 18に記載の発明の効果 に加えて、指示決定手順記憶手段に記憶されて!、る状況通信装置に対する操作指 示に対応された計測手段による計測情報は、少なくとも、状況通信装置が所定回数 振られたと判断できる加速度センサの計測情報、状況通信装置が所定回数傾けられ た判断できる加速度センサの計測情報、又は、状況通信装置に所定回数衝撃が加 えられたと判断できる衝撃センサの計測情報のうちの 1つとすることができる。したが つて、振る、傾ける、衝撃を与えるといった簡単な動作 (ジエスチヤ)で操作指示を与 えることができる。
[0084] また、請求項 20に係る発明の状況通信装置では、請求項 19に記載の発明の効果 に加えて、回数表示手段は、加速度センサの計測情報により状況通信装置が振られ たと判断された回数、加速度センサの計測情報により状況通信装置が傾けられたと 判断された回数、又は、衝撃センサの計測情報により状況通信装置に衝撃が加えら れた回数を表示することができる。したがって、振ったり、傾けたり、衝撃を与えたりと V、つた動作 (ジエスチヤ)を行った回数を操作者が認識できるので正確な動作 (ジエス チヤ)を行い、正確な指示を与えることができる。
[0085] 請求項 21に係る発明の状況通信装置では、請求項 1に記載の発明の効果に加え
て、計測手段によって人体情報又は環境情報を計測して、計測情報又はそれに基 づく情報を送信する一方、計測情報又はそれに基づく情報を受信すると、それに応 じて使用者の状況を表現するものであって、計測手段により計測された計測情報が 人体情報又は環境情報のいずれであるかを判定する。よって、計測手段により計測 された計測情報のデータ属性に応じて最適な処理を実行でき、使用者の感情推定 や状況通信などの各種サービスを正確かつ適切に提供することができる。
[0086] また、請求項 22に係る発明の状況通信装置では、請求項 21に記載の発明の効果 に加え、接触センサ、温度センサ、光センサを用いて、計測情報が人体情報又は環 境情報のいずれであるかを判定する。よって、接触データ、温度データ、明るさデー タに基づいて、計測情報のデータ属性をより正確に判定することができる。
[0087] また、請求項 23に係る発明の状況通信装置では、請求項 22に記載の発明の効果 に加え、接触センサは状況通信装置の筐体表面における圧力を計測する。よって、 圧力データに基づいて、計測情報のデータ属性を正確に判定することができる。
[0088] また、請求項 24に係る発明の状況通信装置では、請求項 22又は 23に記載の発明 の効果に加え、計測情報が人体情報である場合は温度データを「体温」として特定し 、計測情報が環境情報である場合は温度データを「気温」として特定する。よって、「 体温」と「気温」とを取り違えることなぐ温度データのデータ属性に応じた最適な処理 を実行することができる。
[0089] また、請求項 25に係る発明の状況通信装置では、請求項 22または 23のいずれか に記載の発明の効果に加え、計測情報が人体情報である場合は明るさデータを「使 用者の光遮断による暗さ」として特定し、計測情報が環境情報である場合は明るさデ ータを「周囲環境の暗さ」として特定する。よって、「使用者の光遮断による暗さ」と「周 囲環境の暗さ」とを取り違えることなぐ明るさデータのデータ属性に応じた最適な処 理を実行することができる。
[0090] 請求項 26に係る発明の状況通信装置では、請求項 1に記載の発明の効果に加え 、外部に存在する通信可能な複数の指定候補装置に、情報表現手段の駆動を指示 する第 1駆動信号が順番に送信され、使用者によって通信対象装置が指定されると 、その通信対象装置との間で通信が実行される。つまり、各指定候補装置において
順番に情報表現手段が起動するので、使用者は通信相手となりうる各指定候補装置 の位置を容易に把握できる。また、情報表現手段が起動中の指定候補装置を通信 対象装置として指定できるので、使用者は通信対象装置を確実に指定することがで きる。
[0091] また、請求項 27に係る発明の状況通信装置では、請求項 26に記載の発明の効果 に加え、外部に存在する通信可能な複数の端末を検索して指定候補装置リストが作 成され、この指定候補装置リストに基づいて第 1駆動信号が送信される。よって、状況 通信装置や外部の通信対象装置が移動端末であっても、状況通信装置の周囲に存 在する装置を指定候補装置とすることができる。
[0092] また、請求項 28に係る発明の状況通信装置では、請求項 27に記載の発明の効果 に加え、使用者の可視範囲内又は可聴範囲内に存在する情報表現手段を具備する 通信対象装置が検索される。よって、指定候補装置として、その情報表現手段の起 動が使用者によって認識されるもののみを検索することができる。
[0093] また、請求項 29に係る発明の状況通信装置では、請求項 26乃至 28のいずれかに 記載の発明の効果に加え、第 1駆動信号は各指定候補装置の情報表現手段を各々 異なる態様で駆動させる。よって、使用者は情報表現手段の駆動の違いによって、 各指定候補装置の位置を容易に把握することができる。
[0094] また、請求項 30に係る発明の状況通信装置では、請求項 26乃至 28のいずれかに 記載の発明の効果に加え、所定時間を経過するごとに、第 1駆動信号が順番に各指 定候補装置に送信される。よって、所定時間ごとに、情報表現手段を駆動する指定 候補装置が順番に切り替わるようにすることができる。
[0095] また、請求項 31に係る発明の状況通信装置では、請求項 26乃至 28のいずれかに 記載の発明の効果に加え、使用者により情報表現手段を駆動させる指定候補装置 の変更が指示されると、次の指定候補装置に第 1駆動信号を送信される。よって、使 用者の指示に応じて、情報表現手段を駆動する指定候補装置が順番に切り替わるよ うにすることができる。
[0096] また、請求項 32に係る発明の状況通信装置では、請求項 26乃至 28のいずれかに 記載の発明の効果に加え、使用者により指定された通信対象装置に、情報表現手
段の駆動を指示する第 2駆動信号が送信される。よって、使用者は通信対象装置の 位置を容易に把握することができる。
[0097] また、請求項 33に係る発明の状況通信装置では、請求項 32に記載の発明の効果 に加え、第 2駆動信号は第 1駆動信号とは異なる態様で情報表現手段を駆動させる 。よって、使用者は情報表現手段の駆動の違いによって、他の指定候補装置を区別 して、通信対象装置の位置を容易に把握することができる。
[0098] また、請求項 34に係る発明のサービス提供システムでは、請求項 1乃至 14のいず れかに記載の状況通信装置と、状況通信装置と通信可能なサーバとから成るサービ ス提供システムであって、状況通信装置の送信手段は計測情報または計測情報に 基づく情報をサーバへ送信し、受信手段はサーバから返送された情報である返却情 報を受信することができる。また、サーバのサーバ側受信手段は、状況通信装置の 送信手段力 送信された計測情報または計測情報に基づく情報を受信し、返却情報 作成手段は、サーバ側受信手段で受信した計測情報または計測情報に基づく情報 カゝら返却情報を作成し、返却情報送信手段は、返却情報作成手段により作成された 返却情報を状況通信装置へ送信することができる。したがって、状況通信装置にお V、て計測された計測情報または計測情報に基づく情報をサーバへ送信して、サーバ においてこれらの情報を利用したサービスを状況通信装置へ提供することができる。
[0099] また、請求項 35に係る発明のサービス提供システムでは、請求項 34に記載の発明 の効果に加えて、サーバの返却情報作成手段は、返却情報として指標情報または制 御情報を作成し、状況通信装置では、受信手段により受信した返却情報が指標情報 である場合には、制御情報決定手段によりその指標情報から作成された制御情報に 基づいて状況表現制御手段が状況表現手段を制御し、受信手段により受信した返 却情報が制御情報である場合には、状況表現制御手段がその制御情報に基づ 、て 状況表現手段を制御することができる。したがって、例えば、計測手段で計測した計 測情報をサーバに送信し、そのサーバにおいて指標情報を決定し、さらにその指標 情報から制御情報を作成して、状況通信装置に制御情報を送信し、受信した状況通 信装置において状況表現手段に表現させることもできる。なお、この場合、制御情報 を送信する先の状況通信装置は、計測情報を生成した状況通信装置でな!、他の状
況通信装置とすることもできる。また、サーバは計測情報から指標情報を決定するの みで、指標情報を状況通信装置に送信し、指標情報を受信した状況通信装置にお V、て受信した指標情報から制御情報を決定して、状況表現手段に表現することもで きる。また、計測手段で計測した情報から指標情報を決定した後に、その指標情報を サーバに送信し、外部の装置において指標情報から制御情報を決定して、計測情 報を送信した状況通信装置または他の状況通信装置に制御情報を送信して、状況 表現手段に表現させることもできる。
[0100] また、請求項 36に係る発明のサービス提供システムでは、外部に存在する通信可 能な複数の指定候補装置に、情報表現手段の駆動を指示する第 1駆動信号が順番 に送信され、使用者によって通信対象装置が指定されると、その通信対象装置との 間で通信が実行される。つまり、各指定候補装置において順番に情報表現手段が起 動するので、使用者は通信相手となりうる各指定候補装置の位置を容易に把握でき る。また、情報表現手段が起動中の指定候補装置を通信対象装置として指定できる ので、使用者は通信対象装置を確実に指定することができる。
[0101] 請求項 37に記載の状況通信プログラムを記憶した記憶媒体では、コンピュータに、 使用者の生体情報または当該状況通信装置の状態を計測手段により計測する計測 ステップと、使用者の状況を表現する状況表現ステップと、前記計測手段により計測 された計測情報または前記計測情報に基づく情報を送信する送信ステップと、前記 計測情報または前記計測情報に基づく情報を受信する受信ステップと、前記受信ス テツプが受信した前記計測情報または前記計測情報に基づく情報に応じて前記状 況表現手段を制御する状況表現制御ステップとを実行させる。よって、送信手段によ り計測情報や計測情報に基づく情報を外部の装置へ送信し、受信手段により外部の 装置から受信できるので、外部の装置から受信した計測情報や計測情報に基づく情 報に基づいて状況表現手段を制御することができる。
[0102] また、請求項 38に係る発明の状況通信プログラムを記憶した記憶媒体では、請求 項 37に記載の発明の効果に加え、コンピュータに、計測手段による計測情報と、状 況通信装置に対する操作指示とを対応させた指示決定手順を記憶する指示決定手 順記憶手段に記憶されて 、る指示決定手順に基づ 、て、計測情報から状況通信装
置への指示を判断する指示判断ステップと、指示判断ステップにより判断された指示 に基づいて、状況通信装置を制御する動作制御ステップと、計測手段による計測情 報に基づいて状況通信装置が人に握られている力否かを判断する握判断ステップと を実行させることができ、握判断ステップにより人に握られていると判断された場合に のみ指示判断ステップによる判断を実行させることができる。したがって、状況通信装 置が人により握られていると判断された場合にのみ、状況通信装置に対する操作指 示と解すので、人が意図して!/、な 、場合の指示決定手順と同様の計測情報を操作 指示として判断してしまうことがない。よって、誤操作を回避することができる。
[0103] また、請求項 39に係る発明の状況通信プログラムを記憶した記憶媒体では、請求 項 38に記載の発明の効果に加えて、指示決定手順記憶手段に記憶されている指示 決定手順における操作指示のうちの少なくとも 1つは、送信手段により送信を行う通 信対象装置として特定の外部の装置を指定する通信対象装置特定指示であり、コン ピュータに特定の外部の装置を通信対象装置として指定する動作制御ステップを実 行させることができる。したがって、人に握られている場合にのみ通信対象装置を指 定するので、意図せずに通信対象装置が指定されてしまっており、意図しない相手と 通信してしまうような誤操作を回避することができる。
[0104] また、請求項 40に係る発明の状況通信プログラムを記憶した記憶媒体では、請求 項 39に記載の発明の効果に加えて、指示決定手順記憶手段に記憶されている指示 決定手順における操作指示のうちの少なくとも 1つは、通信対象装置特定指示を受 け付ける通信対象指定モードへ移行させる通信対象指定モード移行指示であり、コ ンピュータに通信対象指定モードへ移行させる動作制御ステップを実行させることが できる。したがって、人に握られている場合にのみ通信対象指定モードへ移行させる ので、意図せずに通信対象モードへ移行してしまうような誤操作を回避することがで きる。
[0105] また、請求項 41に係る発明の状況通信プログラムを記憶した記憶媒体では、請求 項 38乃至 40のいずれかに記載の発明の効果に加えて、計測手段は、状況通信装 置の表面の歪みを計測する歪みセンサ、状況通信装置に外部から加えられた加速 度を計測する加速度センサ、状況通信装置に外部から加えられた衝撃を計測する衝
撃センサ、状況通信装置の表面に触れているものの温度を計測する温度センサ、状 況通信装置に触れているものの基準時間内の接触部分の変化を計測することにより 触れているものの脈拍数を計測する心拍センサ、状況通信装置の周囲の光の強さを 計測する光センサ、状況通信装置の表面に対する圧力の大きさを計測する感圧セン サ、状況通信装置の周囲の水分量を計測することにより湿度を計測する湿度センサ 、状況通信装置の表面の水分量を計測することにより状況通信装置に触れているも のの発汗量を計測する発汗センサ、及び、状況通信装置の周囲の音声を入力する マイクのうちの少なくとも 2つであり、握判断ステップでは、状況通信装置に実装され た計測手段のうちの少なくとも 2つの計測情報に基づいて判断を実行させることがで きる。したがって、状況通信装置の状況表現手段に出力するための計測情報を取得 する計測手段を用いて、人が握っているか否かの判断をすることができるので、新た に計測手段を設ける必要がな 、。
[0106] また、請求項 42に係る発明の状況通信プログラムを記憶した記憶媒体では、請求 項 41に記載の発明の効果に加えて、指示決定手順記憶手段に記憶されて!、る状況 通信装置に対する操作指示に対応された計測手段による計測情報は、少なくとも、 状況通信装置が所定回数振られたと判断できる加速度センサの計測情報、状況通 信装置が所定回数傾けられた判断できる加速度センサの計測情報、又は、状況通 信装置に所定回数衝撃が加えられたと判断できる衝撃センサの計測情報のうちの 1 つとすることができる。したがって、振る、傾ける、衝撃を与えるといった簡単な動作( ジエスチヤ)で操作指示を与えることができる。
[0107] また、請求項 43に係る発明の状況通信プログラムを記憶した記憶媒体では、請求 項 42に記載の発明の効果に加えて、加速度センサの計測情報により状況通信装置 が振られたと判断された回数、加速度センサの計測情報により状況通信装置が傾け られたと判断された回数、又は、衝撃センサの計測情報により状況通信装置に衝撃 が加えられた回数を表示する回数表示手段に回数を表示させる表示制御ステップを 実行させることができる。したがって、振ったり、傾けたり、衝撃を与えたりといった動 作 (ジエスチヤ)を行った回数を操作者が認識できるので正確な動作 (ジエスチヤ)を 行い、正確な指示を与えることができる。
[0108] また、請求項 44に係る発明の状況通信プログラムを記憶した記憶媒体では、請求 項 37に記載の発明の効果に加え、計測手段によって人体情報又は環境情報を計測 して、計測情報又はそれに基づく情報を送信する一方、計測情報又はそれに基づく 情報を受信すると、それに応じて使用者の状況を表現するものであって、計測手段 により計測された計測情報が人体情報又は環境情報のいずれであるかを判定する。 よって、計測手段により計測された計測情報のデータ属性に応じて最適な処理を実 行することができ、使用者の感情推定や状況通信などの各種サービスを正確かつ適 切に提供することができる。
[0109] また、請求項 45に係る発明の状況通信プログラムを記憶した記憶媒体では、請求 項 44に記載の発明の効果に加え、接触センサ、温度センサ、光センサを用いて、計 測情報が人体情報又は環境情報のいずれであるかを判定する。よって、接触データ 、温度データ、明るさデータに基づいて、計測情報のデータ属性をより正確に判定す ることがでさる。
[0110] また、請求項 46に係る発明の状況通信プログラムを記憶した記憶媒体では、請求 項 45に記載の発明の効果に加え、接触センサは状況通信装置の筐体表面における 圧力を計測する。よって、圧力データに基づいて、計測情報のデータ属性を正確に 半 U定することができる。
[Oil 1] また、請求項 47に係る発明の状況通信プログラムを記憶した記憶媒体では、請求 項 45又は 46に記載の発明の効果に加え、計測情報が人体情報である場合は温度 データを「体温」として特定し、計測情報が環境情報である場合は温度データを「気 温」として特定する。よって、「体温」と「気温」とを取り違えることなぐ温度データのデ ータ属性に応じた最適な処理を実行することができる。
[0112] また、請求項 48に係る発明の状況通信プログラムを記憶した記憶媒体では、請求 項 45又は 46の 、ずれかに記載の発明の効果に加え、計測情報が人体情報である 場合は明るさデータを「使用者の光遮断による暗さ」として特定し、計測情報が環境 情報である場合は明るさデータを「周囲環境の暗さ」として特定する。よって、「使用 者の光遮断による暗さ」と「周囲環境の暗さ」とを取り違えることなぐ明るさデータの データ属性に応じた最適な処理を実行することができる。
[0113] また、請求項 49に係る発明の状況通信プログラムを記憶した記憶媒体では、外部 に存在する通信可能な複数の指定候補装置に、情報表現手段の駆動を指示する第 1駆動信号が順番に送信され、使用者によって通信対象装置が指定されると、その 通信対象装置との間で通信が実行される。つまり、各指定候補装置において順番に 情報表現手段が起動するので、使用者は通信相手となりうる各指定候補装置の位置 を容易に把握できる。また、情報表現手段が起動中の指定候補装置を通信対象装 置として指定できるので、使用者は通信対象装置を確実に指定することができる。
[0114] 請求項 50に記載の状況通信プログラムでは、コンピュータに、使用者の生体情報 または当該状況通信装置の状態を計測手段により計測する計測ステップと、使用者 の状況を表現する状況表現ステップと、前記計測手段により計測された計測情報ま たは前記計測情報に基づく情報を送信する送信ステップと、前記計測情報または前 記計測情報に基づく情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップが受信した 前記計測情報または前記計測情報に基づく情報に応じて前記状況表現手段を制御 する状況表現制御ステップとを実行させる。よって、送信手段により計測情報や計測 情報に基づく情報を外部の装置へ送信し、受信手段により外部の装置から受信でき るので、外部の装置から受信した計測情報や計測情報に基づく情報に基づ!、て状 況表現手段を制御することができる。
図面の簡単な説明
[0115] [図 1]第 1の実施の形態によるサービス提供システムの構成を示すシステム構成図で ある。
[図 2]状況通信装置 1のイメージ図である。
[図 3]状況通信装置 1の電気的構成を示すブロック図である。
[図 4]RAM30の模式図である。
[図 5]計測情報テーブル記憶エリア 302の模式図である。
[図 6]モジュール情報記憶エリア 304の模式図である。
[図 7]モード情報記憶エリア 306の模式図である。
[図 8]指標情報決定テーブル一覧記憶エリア 307の模式図である。
[図 9]制御情報決定テーブル一覧記憶エリア 308の模式図である。
[図 10]指標情報決定テーブル 101の模式図である。
[図 11]制御情報決定テーブル 201の模式図である。
[図 12]コンテンツ情報記憶エリア 311の模式図である。
[図 13]状況通信装置 1で実施されるメイン処理のフローチャートである。
[図 14]メイン処理の中で実施される基準値作成処理のフローチャートである。
[図 15]メイン処理の中で実施されるジエスチヤ処理のフローチャートである。
[図 16]図 15に示したジエスチヤ処理の続きのフローチャートである。
[図 17]メイン処理の中で実施される通信対象指定モード処理のフローチャートである
[図 18]メイン処理の中で実施される操作処理のフローチャートである。
[図 19]メイン処理の中で実施される受信処理のフローチャートである。
[図 20]メイン処理の中で実施される推論モード処理のフローチャートである。
[図 21]メイン処理の中で実施されるコンテンツサービスモード処理のフローチャートで ある。
[図 22]ルール設定メニュー画面 501の画面イメージ図である。
[図 23]ルールテーブル編集画面 502の画面イメージ図である。
[図 24]センサコード参照表画面 503の画面イメージ図である。
[図 25]ァクチユエータ出力形態参照表画面 504の画面イメージ図である。
[図 26]PC5で実施されるルール設定処理のフローチャートである。
[図 27]状況通信装置 1で実施される拡張処理のフローチャートである。
[図 28]第 2の実施の形態による状況通信装置 200のイメージ図である。
[図 29]状況通信装置 200の電気的構成を示すブロック図である。
[図 30]通信対象となる状況通信装置 200の IDコードとジエスチヤ (振動の回数)を記 憶した通信対象データベース 601の模式図である。
[図 31]メイン処理のフローチャートである。
[図 32]メイン処理の中で行われる通信対象指定モード判断処理のフローチャートで ある。
[図 33]メイン処理の中で行われる通信対象指定処理のフローチャートである。
[図 34]通信対象指定処理の中で行われる振るジエスチヤの回数検出処理のフローチ ヤートである。
[図 35]第 3の実施の形態による状況通信装置 300の断面図である。
[図 36]状況通信装置 300の電気的構成を示すブロック図である。
[図 37]メイン処理のフローチャートである。
[図 38]計測処理(S502)の詳細を示すフローチャートである。
[図 39]データ属性判断処理(S511)の詳細を示すフローチャートである。
圆 40]第 2の実施の形態における、データ属性判断処理 (S511)の詳細を示すフロ 一チャートである。
圆 41]第 3の実施の形態における、データ属性判断処理 (S511)の詳細を示すフロ 一チャートである。
[図 42]第 6の実施の形態によるサービス提供システム 600の構成および使用者の可 視'可聴範囲を説明するための図である。
[図 43]状況通信装置 610のメイン処理を示すフローチャートである。
圆 44]指定候補装置リスト 650のデータ構成図である。
[図 45]通信対象装置指定処理 (S607)の詳細を示すフローチャートである。
[図 46]コネクトシグナル送信処理(S622)の詳細を示すフローチャートである。
[図 47]状況通信装置 620のメイン処理を示すフローチャートである。
[図 48]サービス提供システム 600における処理のタイムラインを示す図である。
圆 49]コネクトシグナル受信時における状況通信装置 620の情報表現手段駆動態様 を説明するための図である。
圆 50]セレクトシグナル受信時における状況通信装置 620の情報表現手段駆動態 様を説明するための図である。
[図 51]第 7の実施の形態における、コネクトシグナル送信処理 (S622)の詳細を示す フローチャートである。
[図 52]第 7の実施の形態における、状況通信装置 620のメイン処理を示すフローチヤ ートである。
[図 53]第 6、 7の実施の形態の変形例によるサービス提供システム 660についての全
体構成図である。
[図 54]サービス提供システム 660の電気的構成を示すブロック図である [図 55]印刷ポップアップ画面 690を示す図である。
符号の説明
1 状況通信装置
2 サービス提供サーバ
4 インターネット
5 PC
11 曲げセンサ
12 加速度センサ
13 温度センサ
14 心拍センサ
15 光センサ
16 感圧センサ
17 湿度センサ
18 発汗センサ
19 マイク
21 LED
22 フラッシュランプ
23 モーター
24 ヒーター
25 スピーカー
50 送受信部
60 通信部
90 拡張ポート
101 指標情報決定テーブル
201 制御情報決定テーブル
304 モジュール情報記憶エリア
305 通信相手テーブル記憶エリア
306 モード情報記憶エリア
307 指標情報決定テーブル一覧記憶エリア
308 制御情報決定テーブル一覧記憶エリア
309 指標情報決定テーブル記憶エリア
310 制御情報決定テーブル記憶エリア
311 コンテンツ情報記憶エリア
312 コンテンツサービステーブル記憶エリア
313 使用テーブル NO記憶エリア
発明を実施するための最良の形態
[0117] 以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図 1は、本発明のサービス 提供システムの構成を示すシステム構成図である。本発明のサービス提供システム を構成する主な機器は、状況通信装置 1及びサービス提供サーバ 2であり、サービス 提供サーバ 2は、インターネット 4に接続可能である。また、状況通信装置 1は携帯電 話網または PHS電話網等の移動通信網の基地局 3に接続可能であり、この基地局 3 を介してインターネット 4に接続可能である。また、状況通信装置 1と状況通信装置 1 同士においても、近隣に存在する場合に通信が可能となっている。また、状況通信 装置 1は、パーソナルコンピュータ(以下、 PCと呼ぶ) 5にケーブルを用いて接続可能 であり、 PC5からデータを取り込んだり、 PC5へデータを送り込んだりすることができ、 さらに、 PC5もインターネット 4に接続可能である。
[0118] なお、サービス提供サーバ 2は、制御を司る CPU、 RAM, ROM,ハードディスク 装置等の種々の記憶手段、インターネット 4へ接続をするための通信装置を備えた 周知のサーバ端末である。 PC5は、制御を司る CPU、 RAM, ROM,ハードディスク 等の種々の記憶手段、インターネット 4へ接続をするための通信装置、入力を行うた めのキーボードやマウス、画面を表示するためのディスプレイ等を備えた周知のパー ソナルコンピュータである。
[0119] 次に、図 2及び図 3を参照して、状況通信装置 1について説明する。図 2は、状況通 信装置 1のイメージ図であり、図 3は状況通信装置 1の電気的構成を示すブロック図
である。図 2に示すように、状況通信装置 1は球体であり、サイズは人の手のひらに納 まるものである。状況通信装置 1の内部には、図 3に示すように、状況通信装置 1の制 御を司る CPU10、 ROM20、 RAM30、時間を計測する計時装置 40、他の状況通 信装置 1と送受信するための送受信部 50、無線通信網の基地局と通信するための 通信部 60等が収納されており、バス 80を介して、 ROM20、 RAM30、計時装置 40 、送受信部 50、通信部 60が CPU10に接続している。なお、図示しないが状況通信 装置 1はバッテリにより電源供給されて ヽる。
[0120] また、状況通信装置 1の表面には、 PC5と接続するための USBポート 75及び各種 モジュール (各種センサや各種ァクチユエータ)を差し込むための拡張ポート 90が設 けられている。図 3に示す例では、拡張ポート 90には、曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、感圧センサ 16、湿度センサ 17、 発汗センサ 18、マイク 19、 LED21、フラッシュランプ 22、モーター 23、ヒーター 24、 スピーカー 25が接続されている。図 2における右下に USBポート 75が設けられてお り、図 2における中央にフラッシュランプ 22、その四方に LED211、 212、 213、 214 (纏めて LED21と呼ぶ)が設けられている。また、図 2における左側にはマイク 19が 設けられ、図 2における左下にはスピーカー 25が設けられている。なお、拡張ポート 9 0に差し込まれたこれらのモジュールは、 IZOインタフェイス 70に接続し、バス 80を 介して CPU10に接続している。また、 I/Oインタフェイスには USBポート 75が接続 しており、この USBポート 75に USBケーブルを接続することにより、 PC5と接続する ことができる。
[0121] なお、曲げセンサ 11は、歪ゲージを用いて状況通信装置 1の表面の歪み具合を計 測する。加速度センサ 12は、静電容量の変化、圧電セラミック等を利用する加速度 センサであり、状況通信装置 1の動き (状況通信装置 1にかかった重力とその方向)を 計測する。温度センサ 13は、白金測温抵抗体、サーミスタ、熱電対などを用いている 、所謂温度計であり、状況通信装置 1の周囲の温度及び装置に触れている手のひら や指の温度を計測する。心拍センサ 14は所謂圧力センサであり、状況通信装置 1の 表面に設けられている。そして、血流の圧力を計測して触れている人の心拍(脈拍数 )を計測する。また、所謂赤外線センサを設け、血液の膨張収縮による距離の差分を
検出して、触れている人の心拍(脈拍数)を計測してもよい。光センサ 15は、フォトトラ ンジスタゃ CdS等を利用した光の強さを計測するセンサであり、状況通信装置 1の表 面に設けられている。感圧センサ 16は、所謂圧力センサであり、状況通信装置 1の 表面に設けられ、導電性ゴムに定抵抗を直列接続し、ある電圧をかけて導電性ゴム の分圧値を測定することにより状況通信装置 1にかかった圧力を計測する。湿度セン サ 17は、状況通信装置 1の表面に設けられ、セラミックスや高分子を用いて状況通 信装置 1の周りの空気中の水分量を計測する。発汗センサ 18は、小型の湿度センサ であり、状況通信装置 1の表面に設けられ、触れているものの表面の汗の量を、水分 の蒸発量を測定することにより計測する。尚、発汗センサ 18の単位は mgZcm2Zmi nであり、 1分間に lcm2で測定される汗の量が計測される。マイク 19は音声等、状況 通信装置 1の周囲の音を入力する。そして、 LED21は種々の色、明るさで点灯する 。フラッシュランプ 22は種々の強さで発光する。モーター 23は状況通信装置 1を振 動させる。ヒーター 24は状況通信装置 1の表面を低温 (利用者が暖カさを感じ、やけ どをしない温度)で熱する。スピーカー 25は音声を出力する。
[0122] なお、状況通信装置 1には、パーソナルコンピュータのようなキーボードは設けられ ていない。そこで、状況通信装置 1の各種センサ 11〜19が検知した情報を所定の動 作を指示する指示入力として予め登録しておき、利用者が状況通信装置 1を握って ジエスチヤ(所定回数振る、握る等)を行うことにより動作の指示を行っている。
[0123] ここで、本実施の形態のサービス提供システム及び状況通信装置 1にお 、て行うこ とのできる処理やサービスについて簡単に説明する。
[0124] 状況通信装置 1は、各種センサ 11〜 19において状況通信装置 1を使用している人 物 (使用者)の生体情報や状況通信装置 1の状態の変化を計測する。そして、使用 者の状況を示す指標情報が所定のルールに基づ 、て決定され、外部の装置 (他の 状況通信装置 1またはサービス提供サーバ 2)へ送信することができる。また、各種ァ クチユエータ 21〜25は、他の状況通信装置 1から受信した指標情報力も所定のルー ルに基づ 、て決定された表現形態で制御し、使用者の状況を表現することができる 。なお、所定のルールは予め状況通信装置 1に記憶されている。
[0125] そこで、この状況通信装置 1の機能を利用して、本実施の形態では、主に以下の 2
つのサービスについて説明する。以下、使用者が使用している状況通信装置 1を第 1状況通信装置 1、他の状況通信装置 1を第 2状況通信装置 1という。また、第 1状況 通信装置 1、第 2状況通信装置 1をまとめて単に状況通信装置 1ともいう。
[0126] 1つには、第 1の状況通信装置 1と第 2の状況通信装置 1とが直接通信を行うもので ある(以下、推論サービスと呼ぶ)。第 1状況通信装置 1が各種センサ 11〜19により 計測した計測値力 指標情報を決定し、第 2状況通信装置 1へ送信する。第 2状況 通信装置 1では、受信した指標情報力も各種ァクチユエータ 21〜25の制御情報を 決定し、各種ァクチユエータ 21〜25を制御して、第 1状況通信装置 1の使用者の状 況を第 2状況通信装置 1の使用者に対して表現する。
[0127] 2つには、状況通信装置 1がサービス提供サーバ 2とインターネット 4を介して通信 を行うものである(以下、コンテンツサービスと呼ぶ)。第 1状況通信装置 1は、各種セ ンサ 11〜19により計測した計測値をサービス提供サーバ 2へ送信する。サービス提 供サーバ 2では、受信した計測値に基づ!/、て指標情報を決定し第 1または第 2状況 通信装置 1へ送信する。そして、第 1または第 2状況通信装置 1では受信した指標情 報から制御情報を決定して、ァクチユエータ 21〜25を制御する。ここで提供されるサ 一ビス(コンテンツ)は種々のものがあり、そのコンテンツの種類により計測に使用され るセンサや結果を表現するァクチユエータの種類が異なる。また、サービス提供サー ノ 2と状況通信装置 1との関係は「1: 1」に限らず、「1:多」の構成で実施されるコンテ ンッもある。この場合には、サービス提供サーバ 2では、複数の状況通信装置 1から 収集した計測値に基づ!/、て、それらの集計結果や集計結果から導かれる情報から指 標情報が決定され、各状況通信装置 1へ送信される。なお、本コンテンツを利用する 際には、事前に各状況通信装置 1へ指標情報から制御情報を決定するためのテー ブルであるルールテーブルをダウンロードしておく必要がある。
[0128] また、サービスの提供を受けるためには、状況通信装置 1においてどのコンテンツ を実施するのかを指定し、状況通信装置 1を手に握ればよい。状況通信装置 1は、コ ンテンッが指定されると各種センサ 11〜19により計測を行い、その計測値をコンテン ッを指定するコードと共にサービス提供サーバ 2へ送信する。そして、サービス提供 サーバ 2から情報が返却されたら、その情報力 制御情報を決定して、各種ァクチュ
エータ 21〜25を制御して結果を表現する。本実施の形態では、「1 : 1」のコンテンツ として占いサービス、癒しサービスを例に挙げて説明し、「1 :多」のコンテンツとして多 数決サービス、イベントサービスを例に挙げて説明する。
[0129] また、各種センサ 11〜19や各種ァクチユエータ 21〜25は、状況通信装置 1の拡 張ポート 90に差し込まれており、取り外しや、追加、交換が可能である。なお、本実 施の形態では、曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、 光センサ 15、を必ず必要とする基本センサとし、 LED21、モーター 23、を必ず必要 とする基本ァクチユエータとして、感圧センサ 16、湿度センサ 17、発汗センサ 18、マ イク 19をオプションセンサ、フラッシュランプ 22、ヒーター 24、スピーカー 25をォプシ ヨンァクチユエータとする。したがって、オプションセンサやオプションァクチユエータ は取り外すことが可能である。
[0130] なお、状況通信装置 1では、取り付けられているモジュールの種類により、それに沿 つたルールテーブルが使用される。よって、推論サービスを実施するにおいて参照さ れるルールテーブルは、自身に取り付けられて 、るモジュールの種類に基づ 、て決 定される。また、本実施の形態の推論サービスでは、利用者の何の状況を相手に伝 えるのかという項目として「感情」、「雰囲気」、「環境」、「伝言」の 4つを設けている。そ こで、ルールテーブルもこれら 4つに対応したルールテーブルが予め記憶されて!、る (図 10、図 11参照)。したがって、ルールテーブルは、推論サービスの 4つの項目ご とに、モジュールの組み合わせごとに複数のものが記憶されている。
[0131] また、本実施の形態では、指標情報を決定するためのルールテーブルである指標 情報決定テーブルや、制御情報を決定するためのルールテーブルである制御情報 決定テーブルを変更したり、新しいテーブルを追加したりすることができる。例えば、 状況通信装置 1に PC5を接続して、 PC5においてルールテーブル編集ソフトを起動 させ、状況通信装置 1のルールテーブルを読み出し、画面上で編集することができる 。そして、そのルールテーブルを状況通信装置 1へ書き込むこともできる。また、 PC5 にお 、てサービス提供会社の WEBページにアクセスし、そこからルールテーブルを ダウンロードし、状況通信装置 1へ書き込むこともできる。
[0132] また、本実施の形態では、「操作モード」、「推論モードく感情〉」、「推論モードく
雰囲気〉」、「推論モードく環境〉」、「推論モードく伝言〉」、「コンテンツサービス モード」、「通信対象指定モード」の 7つのモードを設ける。「通信対象指定モード」で は、「推論モードく感情〉」、「推論モードく雰囲気〉」、「推論モードく環境〉」、「 推論モードく伝言 >」で通信する相手をジエスチヤにより指定する。「推論モードく 感情〉」、「推論モードく雰囲気〉」、「推論モードく環境〉」、「推論モードく伝言 > 」では、推論サービスが実施され、各種センサ 11〜19の計測値力も推論情報を決定 し、「通信対象指定モード」で指定されている相手に推論情報を送信する。「コンテン ッサービスモード」では、ジエスチヤによりコンテンツが指定されると、サービス提供サ ーバ 2と通信を行って種々のコンテンツを実施する。「操作モード」では、 PC5から送 信されたルールテーブルを受信して、 RAM30に記憶したり、 PC5からの要求に応じ てルールテーブルを送信したり、他の状況通信装置 1、すなわち第 2状況通信装置 1 と通信してその第 2状況通信装置 1を通信相手として指定する際のジヱスチヤを登録 したりする。なお、モードの切替は予め登録されているジエスチヤを実施することによ り行われ、さらに予め登録されているジエスチヤを実施することにより LED21にモード を識別可能に表示する。
次に、本実施の形態の状況通信装置 1の動作及びサービス提供システムについて 説明する。まず、第 1に状況通信装置 1で使用されるテーブル等のデータが記憶され ている RAM30の各記憶エリアについて、図 4乃至図 12に示す模式図を参照して説 明する。次いで、第 2に状況通信装置 1で繰り返し実施されるメイン処理について、図 13及び図 14のフローチャートを参照して説明する。次いで、第 3に図 15及び図 16の フローチャート、図 7に示すモード情報記憶エリア 306の模式図を参照して、モードの 指定等を行うジエスチヤ処理について説明する。次いで、第 4に図 17、図 18及び図 1 9のフローチャートを参照して、通信対象指定モード及び通信相手の登録にっ 、て 説明する。次いで、第 5に図 19及び図 20のフローチャートを参照して推論サービス について説明する。次いで、第 6に図 18及び図 21のフローチャートを参照してコンテ ンッサービスについて説明する。次いで、第 7に図 18及び図 26のフローチャート、図 22乃至図 25の画面イメージ図を参照して、ルールテーブルの編集について説明す る。次いで、第 8に図 27のフローチャートを参照して、モジュールの拡張について説
明する。
[0134] なお、図 4は、 RAM30の模式図であり、図 5は、計測情報テーブル記憶エリア 302 の模式図であり、図 6は、モジュール情報記憶エリア 304の模式図であり、図 7は、モ ード情報記憶エリア 306の模式図であり、図 8は、指標情報決定テーブル一覧記憶 エリア 307の模式図であり、図 9は、制御情報決定テーブル一覧記憶エリア 308の模 式図であり、図 10は、指標情報決定テーブル 101の模式図であり、図 11は、制御情 報決定テーブル 201の模式図であり、図 12は、コンテンツ情報記憶エリア 311の模 式図である。図 13は、状況通信装置 1で実施されるメイン処理のフローチャートであり 、図 14は、メイン処理の中で実施される基準値作成処理のフローチャートであり、図 1 5は、メイン処理の中で実施されるジエスチヤ処理のフローチャートであり、図 16は、 図 15に示したジヱスチヤ処理の続きのフローチャートであり、図 17は、メイン処理の 中で実施される通信対象指定モード処理のフローチャートであり、図 18は、メイン処 理の中で実施される操作処理のフローチャートであり、図 19は、メイン処理の中で実 施される受信処理のフローチャートであり、図 20は、メイン処理の中で実施される推 論モード処理のフローチャートであり、図 21は、メイン処理の中で実施されるコンテン ッサービスモード処理のフローチャートである。図 22は、ルール設定メニュー画面 50 1の画面イメージ図であり、図 23は、ルールテーブル編集画面 502の画面イメージ図 であり、図 24は、センサコード参照表画面 503の画面イメージ図であり、図 25は、ァ クチユエータ出力形態参照表画面 504の画面イメージ図である。図 26は、 PC5で実 施されるルール設定処理のフローチャートであり、図 27は、状況通信装置 1で実施さ れる拡張処理のフローチャートである。
[0135] 1.状況通信装置 1の記憶エリアについて
まず、 RAM30の各記憶エリアについて、図 4乃至図 12に示す模式図を参照して 説明する。図 4に示すように、 RAM30には、音声情報記憶エリア 301、計測情報テ 一ブル記憶エリア 302、基準値記憶エリア 303、モジュール情報記憶エリア 304、通 信相手テーブル記憶エリア 305、モード情報記憶エリア 306、指標情報決定テープ ル一覧記憶エリア 307、制御情報決定テーブル一覧記憶エリア 308、指標情報決定 テーブル記憶エリア 309、制御情報決定テーブル記憶エリア 310、コンテンツ情報記
憶エリア 311、コンテンツサービステーブル記憶エリア 312、使用テーブル NO記憶 エリア 313が設けられている。
[0136] 音声情報記憶エリア 301には、スピーカー 25から出力される音声が記憶されており 、計測情報テーブル記憶エリア 302には、各種センサ 11〜19の計測値に対する計 測情報 (コード)が記憶されている(図 5参照)。基準値記憶エリア 303には、状況通 信装置 1を起動させた時点での使用者の生体情報が記憶される。モジュール情報記 憶エリア 304には、拡張ポート 90に接続されているモジュールの IDであるモジュール IDが記憶される(図 6参照)。通信相手テーブル記憶エリア 305には、通信相手の ID である通信先 IDに対応して、その通信相手を指定する際のジエスチヤを示すセンサ の計測値が記憶されており、さらに、指定欄が設けられており、通信相手として指定さ れている通信先 IDの指定欄には「1」がセットされ、他の通信先 IDの指定欄には「0」 がセットされている。
[0137] また、モード情報記憶エリア 306には、状況通信装置 1がどのモードであるかが記 憶される(図 7参照)。指標情報決定テーブル一覧記憶エリア 307には、拡張ポート 9 0に接続されて ヽるモジュールのモジュール IDの組合せに対応して、使用する指標 情報決定テーブルのテーブル番号が記憶されており(図 8参照)、制御情報決定テ 一ブル一覧記憶エリア 308には、拡張ポート 90に接続されているモジュールのモジ ユール IDの組合せに対応して、使用する制御情報決定テーブルのテーブル番号が 記憶されている(図 9参照)。指標情報決定テーブル記憶エリア 309には、複数の指 標情報決定テーブルがテーブル番号に対応して記憶されており(図 10参照)、制御 情報決定テーブル記憶エリア 310には、複数の制御情報決定テーブルがテーブル 番号に対応して記憶されており(図 11参照)、コンテンツ情報記憶エリア 311には、 P C5からダウンロードされ、当該状況通信装置 1で使用可能なコンテンツに関する情 報が記憶されており(図 12参照)、コンテンツサービステーブル記憶エリア 312には、 PC5からダウンロードされ、当該状況通信装置 1で使用可能なコンテンツで使用する 制御情報決定テーブルが記憶されている。また、使用テーブル NO記憶エリア 313 には、現在接続されて ヽるモジュールに対応して ヽる指標情報決定テーブル及び制 御情報決定テーブルのテーブル NOがセットされる。
[0138] ここで、図 5を参照して計測情報テーブル記憶エリア 302について説明する。図 5に 示すように、センサごとにそのセンサの計測値に対応して指標情報を決定する際に 使用されるコード (計測情報)が記憶されている。したがって、指標情報を決定する際 に参照した指標情報決定テーブルにお!/、て、そのセンサの計測値でなくコードが入 つていた場合には、この計測情報テーブル力 計測情報を割り出して使用される。
[0139] 図 5に示す例では、モジュール IDが 11のモジュール(曲げセンサ 11)では、 11% 以上でコード a、 8%以上 11%未満でコード b、 5%以上 8%未満でコード c、 2%以上 5%未満でコード d、 2%未満でコード eとされている。モジュール IDが 12のモジユー ル (加速度センサ 12)では、 10G以上でコード a、 7G以上 10G未満でコード b、 4G以 上 7G未満でコード c、 1G以上 4G未満でコード d、 1G未満でコード eとされている。モ ジュール IDが 13のモジュール(温度センサ 13)では、 26°C以上でコード a、 21°C以 上 26°C未満でコード b、 18°C以上 21°C未満でコード c、 13°C以上 18°C未満でコー ド d、 8°C以上 13°C未満でコード e、 8°C未満でコード fとされている。モジュール IDが 14のモジュール(心拍センサ 14)では、 160回以上でコード a、 140回以上 160回未 満でコード b、 120回以上 140回未満でコード c、 100回以上 120回未満でコード d、 80回以上 100回未満でコード e、 60回以上 80回未満でコード f、 60回未満でコード gとされている。
[0140] モジュール IDが 15のモジュール(光センサ 15)では、 500Lx以上でコード a、 200 Lx以上 500Lx未満でコード b、 lOOLx以上 200Lx未満でコード c、 50Lx以上 100L X未満でコード d、 50Lx未満でコード eとされている。モジュール IDが 16のモジユー ル (感圧センサ 16)では、 2.0kgw以上でコード a、 1. 5kgw以上 2.0kgw未満でコー b、 1. Okgw以上 1. 5kgw未満でコード c、 0. 5kgw以上 1. Okgw未満でコード d、 0. 5kgw未満でコード eとされている。モジュール IDが 17のモジュール(湿度センサ 1 7)では、 80%以上でコード a、 70%以上 80%未満でコード b、 40%以上 70%未満 でコード c、 20%以上 40%未満でコード d、 20%未満でコード eとされている。モジュ ール IDが 18のモジュール(発汗センサ 18)では、 4. 0mgZcm2Zmin以上でコー a、 3. 0mgZcm2Zmin以上 4. 0mgZcm2Zmin未満でコード b、 2. Omg/cm 2Zmin以上 3. 0mgZcm2Zmin未満でコード c、 1. 0mgZcm2Zmin以上 2. 0
mgZcm2Zmin未満でコード d、 1. 0mgZcm2Zmin未満でコード eとされている。 モジュール IDが 19のモジュール(マイク 19)では、 80dB以上でコード a、 70dB以上 80dB未満でコード b、 56dB以上 70dB未満でコード c、 40dB以上 56dB未満でコー ド d、 30dB以上 40dB未満でコード e、 OdBより大きく 30dB未満でコード f、音声なし( OdB)でコード gとされている。
[0141] 次に、図 6を参照してモジュール情報記憶エリア 304について説明する。このモジュ ール情報記憶エリア 304には、ポート NOに対応して、そのポートに接続されている モジュールのモジュール IDが記憶されて 、る。指標情報を決定する際にどの指標情 報決定テーブルを使用するか、制御情報を決定する際にどの制御情報決定テープ ルを使用するかは、このモジュール情報記憶エリア 304に記憶されているモジュール IDが参照されて、どのモジュールが現在状況通信装置 1に接続されている力判断さ れ、決定される。
[0142] 図 6に示す例では、ポート ΝΟ「1」には、モジュール IDが「11」である曲げセンサ 11 が接続されており、ポート NO「2」には、モジュール IDが「12」である加速度センサ 12 が接続されており、ポート NO「3」には、モジュール IDが「13」である温度センサ 13が 接続されており、ポート NO「4」には、モジュール IDが「14」である心拍センサ 14が接 続されており、ポート NO「5」には、モジュール IDが「15」である光センサ 15が接続さ れており、ポート NO「6」には、モジュール IDが「16」である感圧センサ 16が接続され ており、ポート NO「7」には、モジュール IDが「17」である湿度センサ 17が接続されて おり、ポート NO「8」には、モジュール IDが「18」である発汗センサ 18が接続されてお り、ポート NO「9」には、モジュール IDが「19」であるマイク 19が接続されており、ポー ト NO「10」には、モジュール IDが「21」である LED21が接続されており、ポート NO「 11」には、モジュール IDが「22」であるフラッシュランプ 22が接続されており、ポート NO「12」には、モジュール IDが「23」であるモーター 23が接続されており、ポート N 0「13」には、モジュール IDが「24」であるヒーター 24が接続されており、ポート NO「 14」には、モジュール IDが「25」であるスピーカー 25が接続されている。
[0143] 次に、図 7を参照してモード情報記憶エリア 306について説明する。このモード情 報記憶エリア 306には、モード値に対応して状態欄が設けられており、そのモードが
選択されて ヽる場合には「1」がセットされ、選択されて ヽな ヽ場合には「0」がセットさ れている。したがって、常にモード値「1」〜「7」のいずれか 1つに「1」がセットされ、他 のモード値には「0」がセットされて!/、ることになる。
[0144] 図 7に示す例では、モード値「1」である「操作モード」には「1」がセットされ、モード 値「2」である「推論モードく感情 >」には「0」がセットされ、モード値「3」である「推論 モードく雰囲気 >」には「0」がセットされ、モード値「4」である「推論モードく環境 >」 には「0」がセットされ、モード値「5」である「推論モードく伝言〉」には「0」がセットさ れ、モード値「6」である「通信対象指定モード」には「0」がセットされ、モード値「7」で ある「コンテンツサービスモード」には「0」がセットされている。したがって、現在は「操 作モード」が選択されて 、ることがわ力る。
[0145] 次に、図 8を参照して指標情報決定テーブル一覧記憶エリア 307について説明す る。この指標情報決定テーブル一覧は、指標情報を決定する際にどの指標情報決 定テーブルを参照するかを決定するためのものであり、センサのモジュール IDに対 応して、そのモジュールが拡張ポート 90に接続されている場合には「1」、接続されて Vヽな 、場合には「0」がセットされて、接続されて!、るモジュールの組合せに対応して 、テーブル NOが記憶されている。なお、本実施の形態では、曲げセンサ 11、加速度 センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15は基本センサであるため、す ベて「1」がセットされており、基本センサでない感圧センサ 16、湿度センサ 17、発汗 センサ 18、マイク 19につ 、ての組合せ数分の指標情報決定テーブルが設けられて いる。
[0146] 図 8に示す例では、曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、感圧センサ 16、湿度センサ 17、発汗センサ 18、マイク 19が接続し ている場合には、テーブル NO「101」が使用され、曲げセンサ 11、加速度センサ 12 、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、感圧センサ 16、湿度センサ 17、発汗 センサ 18が接続している場合には、テーブル NO「102」が使用され、曲げセンサ 11 、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、感圧センサ 16、湿 度センサ 17、マイク 19が接続している場合には、テーブル NO「103」が使用され、 曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、感
圧センサ 16、湿度センサ 17が接続している場合には、テーブル NO「104」が使用さ れ、曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、 感圧センサ 16、発汗センサ 18、マイク 19が接続している場合には、テーブル NO「1 05」が使用される。
[0147] また、曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、感圧センサ 16、発汗センサ 18が接続している場合には、テーブル NO「106」が 使用され、曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光セン サ 15、感圧センサ 16、マイク 19が接続している場合には、テーブル NO「107」が使 用され、曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、感圧センサ 16が接続している場合には、テーブル NO「108」が使用され、曲げ センサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、湿度セ ンサ 17、発汗センサ 18、マイク 19が接続している場合には、テーブル NO「109」が 使用され、曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光セン サ 15、湿度センサ 17、発汗センサ 18が接続している場合には、テーブル NO「110」 が使用される。
[0148] また、曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、湿度センサ 17、マイク 19が接続している場合には、テーブル NO「111」が使用 され、曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 1 5、湿度センサ 17が接続している場合には、テーブル NO「112」が使用され、曲げセ ンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、発汗セン サ 18、マイク 19が接続している場合には、テーブル NO「113」が使用され、曲げセ ンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、発汗セン サ 18が接続している場合には、テーブル NO「114」が使用され、曲げセンサ 11、加 速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、マイク 19が接続してい る場合には、テーブル NO「115」が使用され、曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温 度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15が接続している場合には、テーブル NO「1 16」が使用される。
[0149] 次に、図 9を参照して制御情報決定テーブル一覧記憶エリア 308について説明す
る。この制御情報決定テーブル一覧は、制御情報を決定する際にどの制御情報決 定テーブルを参照するかを決定するためのものであり、ァクチユエータのモジュール I Dに対応して、そのモジュールが拡張ポート 90に接続されている場合には「1」、接続 されて ヽな 、場合には「0」がセットされて、接続されて!、るモジュールの組合せに対 応して、テーブル NOが記憶されている。なお、本実施の形態では、 LED21、モータ 一 23は基本ァクチユエータであり、すべて「1」がセットされており、基本ァクチユエ一 タでないフラッシュランプ 22、ヒーター 24、スピーカー 25についての組合せ数分の制 御情報決定テーブルが設けられて 、る。
[0150] 図 9に示す例では、 LED21、フラッシュランプ 22、モーター 23、ヒーター 24、スピ 一力一 25が接続している場合には、テーブル NO「201」が使用され、 LED21、フラ ッシュランプ 22、モーター 23、ヒーター 24が接続している場合には、テーブル NO「2 02」が使用され、 LED21、フラッシュランプ 22、モーター 23、スピーカー 25が接続し ている場合には、テーブル NO「203」が使用され、 LED21、モーター 23、フラッシュ ランプ 22が接続している場合には、テーブル NO「204」が使用され、 LED21、モー ター 23、ヒーター 24、スピーカー 25が接続している場合には、テーブル NO「205」 が使用され、 LED21、モーター 23、ヒーター 24が接続している場合には、テーブル NO「206」が使用され、 LED21、モーター 23、スピーカー 25が接続している場合に は、テーブル NO「207」が使用され、 LED21、モーター 23が接続している場合には 、テーブル NO「208」が使用される。
[0151] 次に、図 10を参照して指標情報決定テーブル 101について説明する。この指標情 報決定テーブル 101は、曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍セ ンサ 14、光センサ 15、感圧センサ 16、湿度センサ 17、発汗センサ 18、マイク 19の すべてのセンサを使用した際に推論モードにおいて使用されるものであり、モード値 「2」である「推論モードく感情〉」、モード値「3」である「推論モードく雰囲気〉」、モ ード値「4」である「推論モードく環境 >」、モード値「5」である「推論モードく伝言 >」 の 4つのモード値に対応して 4種類のテーブルがある。そして、それぞれのモード値 において、推論情報が割り当てられている。
[0152] 図 10に示す例では、モード値「2」の「推論モードく感情〉」では、温度センサ 13、
心拍センサ 14、湿度センサ 17及び発汗センサ 18の値が基準値よりも上昇した場合 に推論情報が「2 (ひどく興奮している)」とされる。また、温度センサ 13及び心拍セン サ 14の値が基準値よりも上昇した場合に推論情報が「4 (喜んで 、る)」とされる。また 、心拍センサ 14の値が基準値よりも上昇した場合に推論情報が「1 (動揺している)」 とされる。また、湿度センサ 17の値が基準値よりも上昇した場合に推論情報が「3 (泣 いている)」とされる。また、温度センサ 13の値が基準値よりも上昇した場合に推論情 報が「5 (怒っている)」とされる。
[0153] モード値「3」の「推論モードく雰囲気 >」では、マイクの計測値力 ½である状態が 12 時間以上継続した場合に推論情報が「11 (倒れている)」とされる。また、温度センサ 13の計測情報が aまたは dまたは e、かつ、湿度センサ 17の計測情報が aまたは dまた は かつ、マイクの計測情報が cである場合に推論情報が「12 (気分が悪い (不快)) 」とされる。また、マイクの計測情報が cまたは dである場合に推論情報が「13 (電話中 '会話中)」とされる。また、モード値「4」の「推論モードく環境〉」では、温度センサ 1 3の計測情報が a、かつ、湿度センサ 17の計測情報が a、かつ、発汗センサ 18の計測 情報が aまたは bである場合に推論情報が「21 (部屋が暑い)」とされる。また、温度セ ンサ 13の計測情報が eまたは f、かつ、光センサ 15の計測情報が dまたは e、かつ、湿 度センサ 17の計測情報が eである場合に推論情報が「22 (部屋が寒 、)」とされる。
[0154] また、モード値「5」の「推論モードく伝言〉」では、感圧センサ 16の計測情報が cで ある状態が 3s以上継続した場合に推論情報が「31 (会いたい)」とされる。また、曲げ センサ 11の計測情報が aまたは bである状態が 3s以上継続し、かつ、感圧センサ 16 の計測情報が aまたは bである状態が 3s以上継続して 、る場合に推論情報が「32 (今 すぐ会いたい '愛しい)」とされる。また、曲げセンサ 11の計測情報が cまたは dである 状態が 3s以上継続し、かつ、感圧センサ 16の計測情報が dまたは eである状態が 7s 以上継続している場合に推論情報が「33 (せつなさ)」とされる。また、心拍センサ 14 の計測情報が aまたは b、かつ、感圧センサ 16の計測情報が aまたは bである場合に 推論情報が「34 (怒り)」とされる。また、加速度センサ 12の計測情報が aまたは b、か つ、心拍センサ 14の計測情報が aまたは bである場合に推論情報が「35 (喜び'嬉し さ)」とされる。また、感圧センサ 16の計測情報が c、かつ、マイクの計測情報が cまた
は dである場合に推論情報が「36 (励ました!/ヽ)」とされる。
[0155] 次に、図 11を参照して制御情報決定テーブル 201について説明する。この制御情 報決定テーブル 201は、 LED21、フラッシュランプ 22、モーター 23、ヒーター 24、ス ピーカー 25のすベてのァクチユエータを使用した際に推論モードにおいて使用され るものであり、モード値「2」である「推論モードく感情〉」、モード値「3」である「推論 モードく雰囲気 >」、モード値「4」である「推論モードく環境 >」、モード値「5」である 「推論モードく伝言 >」の 4つのモード値に対応して 4種類のテーブルがある。そして 、それぞれのモード値において、推論情報ごとにどのァクチユエータをどのような態様 で動作させるかが記憶されて 、る。
[0156] 図 11に示す例では、モード値「2」の「推論モードく感情 >」では、推論情報「1 (動 揺している)」においては、 LED21を紫色に点灯させ、かつ、モーター 23を弱く振動 させ、推論情報「2 (ひどく興奮している)」においては、 LED21を赤色に点灯させ、 かつ、フラッシュランプ 22を強く点灯させ、かつ、モーター 23を強く振動させ、かつ、 ヒーター 24を強く発熱させ、推論情報「3 (泣いている)」においては、 LED21を暗い 青色に点灯させ、推論情報「4 (喜んでいる)」においては、 LED21を黄色に点灯さ せ、推論情報「5 (怒っている)」においては、 LED21を黒色に点灯させ、かつ、モー ター 23を弱く振動させる。また、モード値「3」の「推論モードく雰囲気〉」では、推論 情報「11 (倒れている)」においては、 LED21を黒色に点灯させ、かつ、スピーカー 2 5から警告音 1を出力させ、推論情報「12 (気分が悪い (不快))」においては、 LED2 1を灰色に点灯させ、推論情報「13 (電話中 ·会話中)」においては、 LED21を黄色 に点滅させる。
[0157] また、モード値「4」の「推論モードく環境 >」では、推論情報「21 (部屋が暑 、)」に おいては、 LED21を橙色に点灯させ、かつ、ヒーター 24を強く発熱させ、推論情報「 22 (部屋が寒い)」においては、 LED21を暗い青色させる。また、モード値「5」の「推 論モードく伝言 >」では、推論情報「31 (会いたい)」においては、 LED21を桃色に 点灯させ、かつ、ヒーター 24を中レベルで発熱させる。推論情報「32 (今すぐ会いた い'愛しい)」においては、 LED21を虹色に点灯させ、かつ、ヒーター 24を強く発熱さ せ、かつ、スピーカー 25から感情音 1を出力させ、推論情報「33 (せつなさ)」におい
ては、 LED21を桃色に点灯させ、かつ、フラッシュランプ 22を弱く点灯させ、推論情 報「34 (怒り)」においては、 LED21を暗い赤色に点灯させ、かつ、フラッシュランプ 2 2を強く点灯させ、推論情報「35 (喜び'嬉しさ)」においては、 LED21を黄色に点灯 させ、かつ、フラッシュランプ 22を強く点灯させ、推論情報「36 (励ましたい)」におい ては、 LED21を黄色に点灯させ、かつ、ヒーター 24を強く発熱させる。
[0158] 次に、図 12を参照してコンテンツ情報記憶エリア 311について説明する。このコン テンッ情報記憶エリア 311には、 PC5からダウンロードされたコンテンツに関する情 報が記憶されている。具体的には、センサ値欄、コンテンツ ID欄、グループ ID欄、確 認パターン欄、指標情報決定テーブル NO欄、制御情報決定テーブル NO欄等が設 けられている。センサ値欄には、そのコンテンツの実行を指定するジエスチヤを行った 際にセンサで計測される計測値のサンプルがセットされて 、る。本実施の形態では、 ジエスチヤ指定する際のセンサとして曲げセンサ 11及び加速度センサ 12が使用され るので、それぞれのセンサについての値がセットされている。例えば、「強く握って丸 型に移動」させるジエスチヤでは、曲げセンサ 11の値が「8G以上」であり、かつ、加速 度センサ 12にて状況通信装置 1が円を描くように移動された値 (速度の指定はなぐ 加速方向の移り変わりのパターンが円形の移動を示すもの)がセットされている。そし て、コンテンツ IDにはそのコンテンツを識別する IDコード、グループ IDには「1 :多」 のコンテンツである場合にそのコンテンツを利用するグループの IDがセットされてい る。コンテンツを利用する仲間は、サービス提供サーバ 2へコンテンツの利用登録を する際に、利用者が利用する状況通信装置 1の IDコードをサービス提供サーバ 2へ 登録し、グループ IDが割り当てられる。そして、その IDコードの状況通信装置 1がコ ンテンッ情報をダウンロードする際にはコンテンツ IDと共にこのグループ IDもダウン ロードされる。また、これらの他に、コンテンツサービスで使用されるプログラムゃデー タ等も記憶される。
[0159] そして、確認パターン欄には、コンテンツを実施する際に利用者がどのコンテンツが 指定されたかを識別できるように、ァクチユエータに表示する際の表示形態がセットさ れている。また、指標情報決定テーブル NO欄には、コンテンツサービステーブル記 憶エリア 312に記憶されているどの指標情報決定テーブルを使用するのかを指定す
るテーブル NOがセットされ、制御情報決定テーブル NO欄には、コンテンツサービス テーブル記憶エリア 312に記憶されているどの制御情報決定テーブルを使用するの かを指定するテーブル NOがセットされている。なお、このテーブル NOは、コンテン ッ情報をダウンロードする際に取得した指標情報決定テーブルまたは制御情報決定 テーブルをコンテンツサービステーブル記憶エリア 312に記憶された際に割り当てら れる。
[0160] 図 12に示す例では、センサ値が「星型に移動」させるジエスチヤを行った際の計測 値のパターンであるコンテンツとして、コンテンツ ID「2235」、確認パターンは全ての LEDを点灯させることとし、指標情報決定テーブル NOは「601」制御情報決定テー ブル NOは「701」がセットされ、センサ値が「ノヽート型に移動」させるジエスチヤを行つ た際の計測値のパターンであるコンテンツとして、コンテンツ ID「1248」、グループ ID 「12450」、確認パターンは全ての LEDを 5回点滅させることとし、制御情報決定テー ブル NOは「702」がセットされ、センサ値が「強く握って丸型に移動」させるジエスチヤ を行った際の計測値のパターンであるコンテンツとして、コンテンツ ID「1274」、グル ープ ID「54782」、確認パターンは奇数の LEDを点灯させることとし、制御情報決定 テーブル NOは「703」がセットされて!/ヽる。
[0161] 2.メイン処理について
次に、状況通信装置 1で繰り返し実施されるメイン処理について、図 13及び図 14 のフローチャートを参照して説明する。図 13に示すメイン処理は、状況通信装置 1の 電源が ONされると開始し、電源が OFFされるまで繰り返し実施される。なお、状況通 信装置 1の電源オンは、予め定められた所定のジエスチヤ (例えば、状況通信装置 1 を転がす)を行うことにより行われる。
[0162] まず、基準値作成処理が実施される(Sl)。この基準値作成処理では、推論モード で使用される利用者の各センサの計測値の基準値が算出される。図 14に示すように 、この基準値作成処理では、まず、状況通信装置 1に接続しているセンサのうち、推 論モードにおいて基準値との比較をして指標情報が決定されるようなセンサにおい て、そのセンサの計測値を累積するために、そのようなセンサの数 (n)分の積算変数 S— l、 S— 2、 · ··、 3—11に初期値「0」がセットされる(321)。本実施の形態であれば
、温度センサ 13、心拍センサ 14、湿度センサ 17、発汗センサ 18の 4種類がこれに該 当する。そこで、温度センサ 13では積算変数 S—1を使用し、心拍センサ 14では積 算変数 S— 2を使用し、湿度センサ 17では積算変数 S— 3を使用し、発汗センサ 18 では積算変数 S— 4を使用することとする。そして、各センサの計測値の平均を出す ために積算する回数のカウンタ変数である Tに 3がセットされる(S22)。そして、各セ ンサ 13、 14、 17、 18の計測値が取得され (S23)、それぞれが積算変数 S— 1、 S— 2、 S— 3、 S— 4に加算される(S24)。そして、カウンタ変数 Tから「1」減算され(S25) 、カウンタ変数 Tが「0」となった力否かの判断により、予定された累積回数が終了した か否かの判断が行われる(S26)。そして、カウンタ変数 Tの値「0」でなければ(S26 : NO)、 S23へ戻り、繰り返し各センサの値が取得され (S23)、各変数に加算されて( S24)、カウンタ変数 Tから「1」減算される(S25)。この S23〜S25の処理力 S繰り返さ れ、カウンタ変数 Tの値が「0」となったら(S26 : YES)、各積算変数 S— 1、 S— 2、 S 3、 S— 4の値が「3」で割られて、その商が基準値情報記憶エリア 303の基準値ェ リア K—l、 Κ—2、 Κ—3、 Κ— 4に各センサの基準値として記憶される(S27)。そして 、メイン処理へ戻る。
[0163] そして、メイン処理では、ジヱスチヤ処理(S2、図 15、図 16参照)、受信処理(S3、 図 19参照)が行われた後、モードが「通信対象指定モード」である力否かの判断 (S4 )、モードが「コンテンツサービスモード」であるか否かの判断(S5)、モードが「操作モ ード」である力否かの判断 (S6)が行われる。「通信対象指定モード」であれば (S4 :Y ES)、通信対象指定モード処理 (S7、図 17参照)が行われる。「コンテンツサービス モード」であれば(S5 : YES)、コンテンツサービスモード処理(S8、図 21参照)が行 われる。「操作モード」であれば(S6 : YES)、操作処理(S9、図 18参照)が行われる 。いずれのモードでもなければ(S4 :NO、 S5 :NO、 S6 :NO)、「推論モード」である ので、推論モード処理が行われて(S 10、図 20参照) S2へ戻る。
[0164] なお、ジエスチヤ処理(S2、図 15及び図 16参照)では、各センサの値を計測し、そ れがあら力じめ定められたジエスチヤを示す値であった場合に、そのジエスチヤの指 示する処理、例えばモードの変更やスピーカーの 25の音量設定などが実施される。
[0165] また、通信対象指定モード処理 (S7、図 17参照)では、各センサの値を計測し、推
論サービスで通信を行う相手を指定するジエスチヤを示す値であった場合に、その計 測値に対応して予め通信相手テーブル記憶エリア 305に登録された通信先 IDを通 信先とする。なお、通信相手テーブル記憶エリア 305にジ スチヤ及び通信先 IDを 登録する処理は、操作処理 (S9、図 18参照)で行われる。
[0166] また、コンテンツサービスモード処理(S8、図 21参照)では、各センサの値を計測し 、予めコンテンツ情報記憶エリア 311に記憶されて 、るジエスチヤを示す値であった 場合に、そのコンテンツが実施される。なお、コンテンツ情報記憶エリア 311へのコン テンッ情報の登録は、操作処理 (S9、図 18参照)で行われる。
[0167] また、操作処理(S9、図 18参照)では、通信相手テーブル記憶エリア 305へのジェ スチヤ及び通信先 IDの登録、コンテンツ情報記憶エリア 311へのコンテンツ情報の 登録、 PC5で行われるルールテーブルの編集処理に対応した処理が行われる。
[0168] また、推論モード処理 (S10、図 20参照)では、各センサの値を計測し、その計測 結果から推論情報を決定し、通信対象指定モード処理で指定されて!ヽる通信先 ID を通信相手として情報を発信している。また、受信処理 (S3、図 19参照)では、他の 状況通信装置 1から送信された推論情報やサービス提供サーバ 2から受信した推論 情報を受信して、その推論情報から制御情報を決定し、ァクチユエータに表現する。
[0169] 3.ジエスチヤについて
次に、図 15及び図 16のフローチャート、図 7に示すモード情報記憶エリア 306の模 式図を参照して、モードの指定等を行うジエスチヤ処理について説明する。ここでは、 各センサの値を計測し、それがあら力じめ定められたジエスチヤを示す値であった場 合に、そのジエスチヤの指示する処理が実施される。本実施の形態では、このジエス チヤ検出に曲げセンサ 11及び加速度センサ 12が使用されて 、る。曲げ度合が 75% 以上となった場合に、状況通信装置 1が握られていると判断される。
[0170] そこで、まず、曲げセンサ 11及び加速度センサ 12の値が所定時間(たとえば、 10 秒間)計測される(S31)。そして、その計測値が状況通信装置 1を上下方向に 2回加 速されたことを示しているもの、すなわち上下に 2回振るジヱスチヤが行われたことを 検知した力否かの判断が行われる(S32)。上下に 2回振るジエスチヤが行われてい れば(S32 : YES)、スピーカー 25のボリュームが 1段階大きくされる(S52)。そして、
メイン処理へ戻る。また、上下に 2回振るジエスチヤが行われていなければ(S32 : NO )、次にその計測値が状況通信装置 1を上下方向に 4回加速されたことを示している もの、すなわち上下に 4回振るジエスチヤが行われたことを検知した力否かの判断が 行われる(S33)。上下に 4回振るジエスチヤが行われていれば(S33 : YES)、スピー カー 25のボリュームが 1段階小さくされる(S53)。そして、メイン処理へ戻る。
また、上下に 4回振るジエスチヤが行われていなければ(S33 : NO)、次にその計測 値が状況通信装置 1を左右方向に 2回加速されたことを示しているもの、すなわち左 右に 2回振るジエスチヤが行われたことを検知した力否かの判断が行われる(S34)。 左右に 2回振るジエスチヤが行われていれば(S34 : YES)、モード情報記憶エリア 3 06のモード値「1」(操作モード)の状態欄に「1」がセットされ、他のモード値の状態欄 に「0」がセットされて、モードが「操作モード」に切り替えられる(S54)。そして、メイン 処理へ戻る。また、左右に 2回振るジ スチヤが行われていなければ(S34 : NO)、次 にその計測値が状況通信装置 1を左右方向に 4回加速されたことを示して 、るもの、 すなわち左右に 4回振るジエスチヤが行われたことを検知した力否かの判断が行われ る(S35)。左右に 4回振るジエスチヤが行われていれば(S35 : YES)、モード情報記 憶エリア 306のモード値「2」(推論モードく感情〉)の状態欄に「1」がセットされ、他 のモード値の状態欄に「0」がセットされて、モードが「推論モードく感情〉」に切り替 えられる (S55)。そして、メイン処理へ戻る。 また、左右に 4回振るジエスチヤが行わ れて 、なければ (S 35: NO)、次にその計測値が状況通信装置 1を左右方向に 6回 加速されたことを示しているもの、すなわち左右に 6回振るジヱスチヤが行われたこと を検知したか否かの判断が行われる(S36)。左右に 6回振るジエスチヤが行われて いれば(S36 :YES)、モード情報記憶エリア 306のモード値「3」(推論モードく雰囲 気 >)の状態欄に「1」がセットされ、他のモード値の状態欄に「0」がセットされて、モ ードが「推論モードく雰囲気 >」に切り替えられる(S56)。そして、メイン処理へ戻る。 また、左右に 6回振るジエスチヤが行われていなければ(S36 : NO)、次にその計測 値が状況通信装置 1を左右方向に 8回加速されたことを示して 、るもの、すなわち左 右に 8回振るジエスチヤが行われたことを検知した力否かの判断が行われる(S37)。 左右に 8回振るジエスチヤが行われていれば(S37 : YES)、モード情報記憶エリア 3
06のモード値「4」(推論モードく環境〉)の状態欄に「1」がセットされ、他のモード値 の状態欄に「0」がセットされて、モードが「推論モードく環境 >」に切り替えられる (S 57)。そして、メイン処理へ戻る。
[0172] また、左右に 8回振るジエスチヤが行われていなければ(S37 : NO)、次にその計測 値が状況通信装置 1を左右方向に 10回加速されたことを示して 、るもの、すなわち 左右に 10回振るジエスチヤが行われたことを検知した力否かの判断が行われる(S3 8)。左右に 10回振るジエスチヤが行われていれば(S38 : YES)、モード情報記憶ェ リア 306のモード値「5」(推論モードく伝言 >)の状態欄に「1」がセットされ、他のモ ード値の状態欄に「0」がセットされて、モードが「推論モードく伝言 >」に切り替えら れる(S58)。そして、メイン処理へ戻る。また、左右に 10回振るジエスチヤが行われて いなければ (S38: NO)、次にその計測値が状況通信装置 1を左右方向に 12回加速 されたことを示しているもの、すなわち左右に 12回振るジエスチヤが行われたことを検 知したか否かの判断が行われる(S39)。左右に 12回振るジエスチヤが行われていれ ば (S39 :YES)、モード情報記憶エリア 306のモード値「6」(通信対象指定モード) の状態欄に「1」がセットされ、他のモード値の状態欄に「0」がセットされて、モードが「 通信対象指定モード」に切り替えられる(S59)。そして、メイン処理へ戻る。
[0173] また、左右に 12回振るジエスチヤが行われていなければ(S39 :NO)、次にその計 測値が状況通信装置 1を左右方向に 14回加速されたことを示して 、るもの、すなわ ち左右に 14回振るジエスチヤが行われたことを検知したか否かの判断が行われる(S 40)。左右に 14回振るジエスチヤが行われていれば(S40 : YES)、モード情報記憶 エリア 306のモード値「7」(コンテンツサービスモード)の状態欄に「1」がセットされ、 他のモード値の状態欄に「0」がセットされて、モードが「コンテンツサービスモード」に 切り替えられる(S60)。そして、メイン処理へ戻る。
[0174] また、左右に 14回振るジエスチヤが行われていなければ(S40 :NO)、次にその計 測値が曲げ度合が二度 75%以上となった状態を示しているもの、すなわち 2回握り 締められたことを検知した力否かの判断が行われる(S41)。 2回握り締めるジエスチ ャが行われていれば(S41 : YES)、モード確認処理が行われる(S61)。このモード 確認処理では、モード値を 2進数で表現して LED21を点灯させる。 LED214が 20
の位、 LED213力 21の位、 LED212が 22の位を表示する。モード値「1」であれば、 二進数で「1」であるので、 LED214が所定時間(例えば 5秒間)点灯する。モード値「 5」であれば、二進数で「101」であるので、 LED212と LED214が所定時間(例えば 5秒間)点灯する。そして、メイン処理へ戻る。
[0175] また、 2回握り締めるジエスチヤが行われていなければ(S41: NO)、次にその計測 値が曲げ度合力 度 75%以上となった状態を示しているもの、すなわち 4回握り締め られたことを検知した力否かの判断が行われる(S42)。 4回握り締めるジエスチヤが 行われていれば(S42 :YES)、バッテリ確認処理が行われる(S62)。このバッテリ確 認処理では、ノ ッテリの残量力 SLED21を用いて表示される。ノ ッテリ残量が十分に ある場合には LED211〜214の全てを点灯させ、その残量に応じて段階的に、 LE D211~213( 3 ( LED,: LED211と 212の 2つの: LED。: LED211のみを点灯さ せる。そして、メイン処理へ戻る。
[0176] また、 4回握り締めるジエスチヤが行われていなければ(S42 : NO)、次にその計測 値が曲げ度合が 6度 75%以上となった状態を示しているもの、すなわち 6回握り締め られたことを検知した力否かの判断が行われる(S43)。 6回握り締めるジエスチヤが 行われていれば(S43 : YES)、メモリ確認処理が行われる(S63)。このメモリ確認処 理では、メモリの残量力 SLED21を用いて表示される。メモリ残量が十分にある場合に は LED211〜214の全てを点灯させ、その残量に応じて段階的に、 LED211〜21 3の 3つの LED、 LED211と 212の 2つの LED。 LED211のみを点灯させる。そして 、メイン処理へ戻る。
[0177] また、 6回握り締めるジエスチヤが行われていなければ(S43 : NO)、次にその計測 値が曲げ度合が 8度 75%以上となった状態を示しているもの、すなわち 8回握り締め られたことを検知した力否かの判断が行われる(S44)。 8回握り締めるジエスチヤが 行われて 、れば(S44: YES)、音量確認処理が行われる(S64)。この音量確認処 理では、ブザー音がスピーカー 25から出力され、使用者に現在の音量が提示される 。そして、メイン処理へ戻る。
[0178] 8回握り締めるジエスチヤが行われていなければ(S44 : NO)、次にその計測値が 曲げ度合が 75%以上となった状態を示しており、かつ、振動を検知しているもの、す
なわち振動中に握り締められたことを検知した力否かの判断が行われる(S45)。振 動中に握り締めるジエスチヤが行われて!/、れば(S45: YES)、状況通信装置 1の振 動が停止される(S65)。そして、メイン処理へ戻る。また、振動中に握り締められてい なければ(S45 : NO)、操作を指示するジエスチヤが行われていないので、何もせず にメイン処理へ戻る。
[0179] 以上のようにして、メイン処理が繰り返される度にジエスチヤ処理が行われ、利用者 は、予め定められているジエスチヤを行うことにより、モードの切り替え、バッテリやメモ リ等の確認をすることができる。なお、本実施の形態では、プログラムにおいてジエス チヤ (ジエスチヤを行った場合のセンサの計測結果のパターン)とそれに対する指示 が記載されている力 プログラムに直接盛り込むのではなぐジエスチヤとそれに対す る指示を記憶させたテーブルを使用してもょ 、。
[0180] 4.推論モードでの通信相手の指定について
次に、図 17、図 18及び図 19のフローチャートを参照して、通信対象指定モード及 び通信相手の登録について説明する。推論サービスにおいては、通信対象指定モ ードで指定され、通信相手テーブル記憶エリア 305の指定欄に「1」がセットされてい る通信先 IDへ指標情報を送信して ヽる。
[0181] まず、通信先 IDの登録方法について説明する。使用者は、自身の状況通信装置 1 (第 1状況通信装置 1)を「操作モード」とし、第 1状況通信装置 1及び通信先としたい 第 2状況通信装置 1の 2つの状況通信装置 1を接触させる。第 2状況通信装置 1が ID リクエストに応答した後に接触状態を解消し、第 1状況通信装置 1を持ってジエスチヤ を行う。すると、そのジエスチヤが第 2状況通信装置 1の通信先 IDを指定するための ジエスチヤとして通信相手テーブル記憶エリア 305に記憶される。
[0182] そこで、図 18及び図 19のフローチャートを参照して、操作処理における通信相手 の登録に関する動作について説明する。状況通信装置 1のメイン処理(図 13参照) において、「操作モード」であると判断されると(S6 : YES)、操作処理が行われる(S9 、図 18参照)。図 18に示すように、操作処理ではまず、第 1状況通信装置 1が PC5と USBケーブルにて接続されているか否かの判断が行われる(S81)。 PC5と接続して いる場合には(S81 :YES)、 PC5において、第 1状況通信装置 1に関する処理 (例え
ば、ルールテーブルの編集、コンテンツサービスのダウンロード)が行われるが(S82 〜S88)、これについては、ルールテーブルの編集の説明またはコンテンツサービス についての説明において、後に詳述する。
[0183] PC5と接続していなければ(S81 :NO)、感圧センサ 16の計測値を取得して、何ら 力の物体と第 1状況通信装置 1が接触している力否かの判断が行われる(S91)。例 えば、感圧センサ 16の値力 2. Okgw以上であれば、接触していると判断する。そし て、接触していると判断された場合には(S91 : YES)、 IDリクエストが送受信部 50か ら発信される(S92)。接触している物体が第 2状況通信装置 1である場合には、その I Dリクエストに応答して第 2状況通信装置 1の IDを送受信部 50から発信してくる。そこ で、所定時間(例えば 2秒間)以内に IDを受信したら(S93: YES)、所定時間(例え ば、 5秒間)曲げセンサ 11及び加速度センサ 12の計測値を取得する(S94)。そして 、その計測値と受信した第 2状況通信装置 1の IDが通信相手テーブル記憶エリア 30 5に記憶される(S95)。こうして通信相手の登録処理は終了し、メイン処理へ戻る。な お、所定時間以内に IDを受信しない場合には(S93 :NO)、接触している物体が第 2 状況通信装置 1でな!、ので、何もせずにメイン処理へ戻る。
[0184] また、通信相手として登録される側の第 2状況通信装置 1では、メイン処理(図 13参 照)の受信処理 (S3、図 19参照)において IDリクエストに対する処理が行われる。図 19に示すように、受信処理では、まず第 2状況通信装置 1またはサービス提供サー バ 2から推論情報を受信した力否力の判断が行われる (Sl l l) o推論情報を受信し た場合には (S111: YES)、推論情報を送信した第 1状況通信装置 1の使用者が、 当該第 2状況通信装置 1の使用者とコミュニケーションをとろうと、第 2状況通信装置 1 を通信相手として推論サービスを実施していたり、第 2状況通信装置 1の使用者がコ ンテンッサービスを実施していたりしており、それに対応する処理が行われる (S113 ) oこれについては、推論サービスの説明及びコンテンツサービスについての説明に おいて、後に詳述する。
[0185] 推論情報を受信していなければ (S111 :NO)、 IDリクエストを受信した力否かの判 断が行われる(S121)。そして、 IDリクエストを受信していれば(S121 : YES)、自身 の IDが送受信部 50から発信される(S 122)。そして、メイン処理へ戻る。
[0186] 以上のようにして、通信相手として登録したい第 2状況通信装置 1を自身の第 1状 況通信装置 1と接触させることにより、相手の IDを取得する。そして自身の第 1状況 通信装置 1を持つてジエスチヤを行うことにより、そのジエスチヤによる曲げセンサ 11 及び加速度センサ 12の計測値、通信先 IDを通信相手テーブル記憶エリア 305に登 録することができる。そして、このようにして登録された通信先 IDのうちのどの IDを実 際の通信相手とするかの指定は、第 1状況通信装置 1を「通信対象指定モード」とし て、通信相手としたい通信先 IDのジエスチヤをすることにより行うことができる。なお、 ジエスチヤを検知する時間を使用者に明示するために、その間はスピーカー 25から 音声を出力したり、フラッシュランプ 22や LED21を点灯または点滅させたり、検知を 開始する際にスピーカー 25から「ジエスチヤを行って下さい」といったメッセージを出 力したりしてちよい。
[0187] そこで、図 17のフローチャートを参照して、通信対象指定モード処理における通信 先の指定に関する動作について説明する。状況通信装置 1のメイン処理 (図 13参照 )において、「通信対象指定モード」であると判断されると (S4 :YES)、通信対象指定 モード処理が行われる(S7、図 17参照)。図 17に示すように、通信対象指定モード 処理ではまず、所定時間(例えば 5秒間)、曲げセンサ 11及び加速度センサ 12の計 測値が検出される(S67)。そして、その計測値が通信テーブル記憶エリア 305に記 憶されている計測値に対応するものがあるか否力、すなわち、通信先 IDの登録時に 行われたジエスチヤと同じジエスチヤが行われたか否かの判断が行われる(S68)。同 じジエスチヤがあった場合には(S68 : YES)、そのジエスチヤと対応して登録されて いる通信先 IDが通信相手となるので、その指定欄に「1」がセットされ、その他の指定 欄にはすべて「0」がセットされる(S69)。そして、メイン処理へ戻る。なお、同じジエス チヤが登録されていない場合には(S68 : NO)、何もせずに、メイン処理へ戻る。また 、指定が行われた際には (S69)、指定が完了したことを示すメッセージや音をスピー カー 25から出力したり、フラッシュランプ 22や LED21を点灯または点滅させたりして もよい。また、指定が行われな力つた際に(S68 : NO)、メッセージや音をスピーカー 25から出力したり、フラッシュランプ 22や LED21を点灯または点滅させたりしてもよ い。
[0188] 以上のようにして、使用者がジエスチヤを行うことにより、推論サービスでの通信先を 旨定することができる。
[0189] 5.推論サービスについて
次に、推論サービスについて説明する。この推論サービスは、第 1状況通信装置 1 の使用者の状況を第 2状況通信装置 1へ伝えるサービスであり、本実施の形態では、 「推論モードく感情〉」、「推論モードく雰囲気〉」、「推論モードく環境〉」、「推論 モードく伝言 >」の 4つのモードで推論サービスを実施することができる。「推論モー ドく感情〉」では、利用者の感情を通信相手の第 2状況通信装置 1の利用者に伝え ることができ、「推論モードく雰囲気〉」では、利用者の雰囲気を通信相手の第 2状 況通信装置 1の利用者に伝えることができ、「推論モードく環境〉」では、利用者の 環境を通信相手の第 2状況通信装置 1の利用者に伝えることができ、「推論モードく 伝言〉」では、利用者からのメッセージを通信相手の第 2状況通信装置 1の利用者に 伝えることができる。
[0190] ここで、図 20のフローチャートを参照して推論モード処理について説明する。第 1 状況通信装置 1のメイン処理(図 13参照)において、「通信対象指定モード」でもなく (S4 :NO)、「コンテンツサービスモード」でもなく(S5 : NO)、「操作モード」でもない と判断されると (S6 : NO)、「推論モード <感情 >」、「推論モード <雰囲気 >」、「推 論モードく環境〉」、「推論モードく伝言 >」の何れかの推論モードであるので、推 論モード処理が行われる(S10、図 20参照)。
[0191] 図 20に示すように、推論モード処理ではまず、各種センサ 11〜19の計測値が検 出され (S101)、計測値に基づいて基準値力もの変化量またはコード (計測情報)が 決定される(S 102)。ここでは、モード値が「2」であり「推論モードく感情 >」である場 合には、計測値の基準値力 の変化量が指標情報の決定に使用されるため、基準 値力 の変化量が算出される。また、第 1状況通信装置 1の計測情報テーブル記憶 エリア 302が参照されて、各計測値に対応するコードが決定される。
[0192] そして、現在接続されて!ヽるセンサの種類により決定され、使用テーブル NO記憶 エリア 313に記憶されているテーブル NOの指標情報決定テーブルが読み出される( S104)。そして、そのテーブル NOのテーブルのうちの 4種類のテーブルから、モード
に対応したルールテーブルが決定され (S 105)、決定されたルールテーブルを参照 して、 S101で取得された計測値または S102で算出された変化値やコードに基づい て、指標情報が決定され、その値が読み出される(S106)。そして、その指標情報が モード値と共に、通信相手テーブル記憶エリア 305の通信欄が「1」である通信先 ID へ発信され (S 107)、メイン処理へ戻る。
[0193] 例えば、 S101で取得された計測値力 曲げセンサ 11では 13%の曲げを 2秒間検 出しており、加速度センサ 12では 2Gの下方向への加速を 1回検出しており、温度セ ンサ 13の計測値が 24°C、心拍センサ 14の計測値が 68、光センサ 15の計測値が 12 8Lx、感圧センサ 16は 1. 2kgwを 4秒間検出しており、湿度センサ 17の計測値が 62 %、発汗センサ 18の計測値が 1. 5mg/cm2/min、マイク 19の計測値が 32dBであ るとし、「推論モードく伝言 >」が選択され、テーブル NOが「101」(図 10参照)であ るとする。計測情報テーブル記憶エリア 302 (図 5参照)より、曲げセンサ 11のコード は aを 2秒、加速度センサ 12のコードは d、温度センサ 13のコードは b、心拍センサ 14 のコードは f、光センサ 15のコードは c、感圧センサ 16のコードは cを 4秒、湿度センサ 17のコードは c、発汗センサ 18のコードは d、マイク 19のコードは eとなる。指標情報 決定テーブル 101では、「推論モードく伝言 >においては、曲げセンサ 11、加速度 センサ 12、心拍センサ 14、感圧センサ 16、マイク 19が使用されている。そこで、計測 情報と比較すると、感圧センサ 16がコード cで 3秒以上という推論情報「31 (会いたい ;)」に決定される。
[0194] このようにして第 1状況通信装置 1から発信された情報は、第 1状況通信装置 1の電 波が届く範囲内に存在する第 2状況通信装置 1で受信されるが、送信先 IDが自身の IDと異なる場合には、その情報は破棄される。送信先 IDが自身の IDであった場合に は、メイン処理(図 13参照)の受信処理において (S3、図 19参照)、指標情報から制 御情報を決定して、各種ァクチユエータ 21〜25を制御する。図 19に示すように、第 2 情報通信装置 1が推論情報を受信したら (S 111: YES)、現在接続されて!ヽるァクチ ユエータの種類により決定されているテーブル NO (使用テーブル NO記憶エリア 31 3に記憶されているテーブル NO)の制御情報決定テーブルが読み出される (S113) 。そして、そのテーブル NOのテーブルのうちの 4種類のテーブルから、指標情報と共
に受信したモードに対応したルールテーブルが決定され (SI 14)、決定されたルー ルテーブルを参照して、受信した指標情報に基づいて、制御情報が決定され、その 値が読み出される(S115)。そして、その制御情報に基づいて各種ァクチユエータ 2 1〜25が制御されて、指標情報を送ってきた第 1状況通信装置 1の使用者の状況が 表現される(S116)。
[0195] 例えば、推論情報「31 (会いたい)」とモード値「5 (推論モードく伝言〉)」が送信さ れ、テーブル NO「201」(図 11参照)が指定されている。制御情報決定テール 201で は、推論情報「31 (会いたい)」では、 LED21が桃色に点灯され、ヒーター 24が中程 度に熱せられる。
[0196] このようにして、状況通信装置 1を使用して、使用者の状況を他の状況通信装置 1 を使用している者に伝えることができる。
[0197] 6.コンテンツサービスについて
次いで、図 18、図 19及び図 21のフローチャートを参照してコンテンツサービスにつ いて説明する。コンテンツサービスでは、第 1状況通信装置 1がサービス提供サーバ 2と通信を行い、サービス提供サーバ 2から種々のサービスが提供される。なお、この コンテンツサービスを利用するためには、予めサービス提供サーバ 2に利用者の情 報を登録する必要がある。まず、 PC5において WEBページ力 第 1状況通信装置 1 の IDや利用者の氏名等の情報を登録し、使用したいコンテンツサービスの情報を P C5へダウンロードする。さらに、 PC5に第 1状況通信装置 1を USBケーブルで接続し 、 PC5の取得したダウンロード情報を第 1状況通信装置 1へダウンロードする。なお、 利用するコンテンツサービスによっては、 WEBページにおける登録時にサービスに 必要な情報 (例えば、好きな食べ物、きらいな食べ物といった嗜好情報、一週間の運 動量、年齢、身長や体重、血液型など)を入力させるようにしてもよい。
[0198] このコンテンツサービスは、前記述したように、サービス提供サーバ 2と状況通信装 置 1との関係が「1: 1」のものと「1:多」のものがある。「1: 1」のサービスの例としては、 例えば、「占いサービス」が考えられる。この占いサービスでは、予め、指標情報から 制御情報を決定するコンテンツサービステーブルをサービス提供サーバ 2から PC5 を介してダウンロードしておく。そして、第 1状況通信装置 1においてサービスが実施
されると、所定のセンサ力 計測値を取得し、その値をサービス提供サーバ 2へ送信 する。すると、サービス提供サーバ 2では、計測値に基づいて指標情報を決定し、第 1状況通信装置 1へ返送する。そこで、第 1状況通信装置 1では、指標情報に基づい て、制御情報を決定し、ァクチユエータを制御し、占い結果を表示する。例えば、所 定のセンサとして曲げセンサ 11、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、湿度 センサ 17を利用して、その計測値に応じて指標情報を決定する。指標情報は「1」〜 「7」とし、値が小さいほうがラッキー度が高いとする。第 1状況通信装置 1にダウンロー ドした制御情報決定のためのコンテンツテーブルでは、「1」であれば LED21を赤色 に点灯させ、「2」であれば LED21を橙色に点灯させ、「3」であれば LED21を黄色 に点灯させ、「4」であれば LED21を黄緑色に点灯させ、「5」であれば LED21を緑 色に点灯させ、「6」であれば LED21を灰色に点灯させ、「7」であれば LED21を黒 色に点灯させるような制御情報を設定する。
[0199] また、占い結果は LED21への表示に限らず、スピーカー 25からのメッセージの表 示であってもよぐモーターによる振動量で表示してもよい。また、サービス提供サー バ 2に、姓名、血液型及び生年月日力 その日の占い値 (ラッキー力 アンラッキー への 8段階レベル)を割り出す占!、データベースを備え、この占 、データベースから 割り出された占 、値と、センサによる計測値からさらに細カ^ヽ占 、結果を決定しても よい。例えば、同じ占い値であっても、計測値により「積極的に行動した方がよい」、「 1日おとなしくしていた方がよい」などの行動パターンを決定したり、ラッキーカラーを 決定したりして占い結果に反映させてもよい。また、過去の計測値を蓄積し、それら の値とも比較して占い結果に反映させるようにしてもよい。こうすることにより、心拍数 の少な ヽ人は常によくな ヽ占 、結果がでてしまうと 、うような、生体情報の特性による 占 、結果への影響を回避することができる。
[0200] また、「占いサービス」の他に「癒しサービス」も提供可能である。心拍センサ 14、発 汗センサ 18の他に、体温センサ、体脂肪センサ、血圧センサなどの生体情報を測定 するセンサを備え、その計測値をサービス提供サーバ 2へ送信する。そして、ストレス の観点から指標情報を決定する。そして、ストレスの度合いに応じて、ァクチユエータ により癒しの為の出力を行う。スピーカー 25から癒しの音楽やメッセージを流したり、
LED21やフラッシュランプ 22を発色させたりしてもよい。この場合には、指標情報に より出力される音楽の種類やメッセージ、発色パターンが決定される。計測値により、 ストレス度合いが高力つたり、心拍や血圧が高く興奮状態であったりする際には、落 ち着力せる音楽を流したり、穏やかできれいな色を循環して発色させたり、ヒーターに よりぽかぽ力とした暖カさで熱したりする。また、落ち込み気味の場合には、元気を出 させるような音楽やメッセージを流したりする。なお、この音楽やメッセージは、 PC5を 利用して WEBページから自分の好みの音楽や、友達、家族、恋人、著名人といった 人物のメッセージを登録するようにし、その音楽やメッセージを利用するようにしてもよ V、し、サービス提供サーバ 2から提供されるランダムな音楽やメッセージを利用するよ うにしてもよい。また、ジエスチヤにより「落ち込み気味」、「イライラする」などの自身の 自覚症状を入力して、その計測値をサービス提供サーバ 2に送信してもよい。
[0201] また、計測結果をサービス提供サーバ 2へ送信するのではなぐ第 1状況通信装置 1に指標情報を決定するコンテンツサービステーブルを予めダウンロードしておき、指 標情報を決定してカゝらサービス提供サーバ 2へ送信してもよい。この場合には、サー ビス提供サーバ 2では、指標情報に基づ!/、て制御情報を決定し第 1状況通信装置 1 へ返送してくる。ここで、制御情報を決定する際に、サービス提供サーバ 2に登録さ れて 、る利用者の個人情報を反映させてもょ 、。
[0202] 次に、 「1 :多」のコンテンツサービスについて考える。このコンテンツサービスとして は、「多数決サービス」が考えられる。このサービス参加者間において、多数決を取る 際に利用される。例えば、グループ参加者の 1人力 メール等の手段でグループ参 加者に「今週の日曜の午前中に、いつものコートでテニスをしましょう。」というような誘 V、を提案する。この誘 、を受けたサービス参加者は夫々状況通信装置 1を操作して 、「参加する Z参カ卩しない」の意思表示をジエスチヤにより入力し、そのジエスチヤの 計測値がサービス提供サーバ 2へ送信される。サービス提供サーバ 2では、所定時 間経過後(1時間、提案者の設けた期限経過後など)、受信した計測値を集計し、そ の結果に基づいて指標情報を決定する。例えば、 10%未満の人数なら「1」、 10% 以上 50%未満の人数なら「2」、 50%以上 90%未満の人数なら「3」、 90%以上の人 数なら「4」と 、うように決定する。そして、その指標情報をグループ参加者の夫々の
状況通信装置 1に送信する。各状況通信装置 1では、受信した指標情報に基づいて
、予め記憶されているコンテンツサービステーブルを参照して制御情報を決定し、ァ クチユエータを制御して集計結果を表示する。例えば、指標情報が「1」であれば LE D211を点灯させ、指標情報が「2」であれば LED211、 LED212を点灯させ、指標 情報力「3」であれば LED211、 LED212、 LED213を点灯させ、指標情報が「4」で あれば LED211、 LED212、 LED213、 LED214を点灯させる。
[0203] また、ジエスチヤによる入力だけでなぐ体温センサなど他の生体情報の計測値を 加味して指標情報を決定するようにしてもよい。例えば、「参加する」という参加者が いても、体温が 38°C以上であればカウントしないようにする。また、集計結果を指標 情報として扱うのではなぐ集計結果に基づいて、 50%以上が「参加する」としていれ ば、「実施する」と判断し、 50%未満であれば「中止する」と判断して、それぞれに指 標情報を割り当て、各状況通信装置 1へ送信するようにしてもよい。また、指標情報を 送信する先は、参加者すベての状況通信装置 1でなぐ提案者の状況通信装置 1の みとしたり、特定の回答をした人物のみとしたりしてもよい。また、各状況通信装置 1か ら送信される情報は、指標情報でなぐ制御情報であってもよい。また、計測値から指 標情報を決定するためのコンテンツサービステーブルを予めダウンロードしておき、 そのテーブルを参照して決定された指標情報をサービス提供サーバ 2へ送信しても よい。
[0204] また、「 1:多」の他のサービスとして「イベントサービス」が考えられる。劇場ゃィベン ト会場において、審査員が得点をいれたり、そのイベントに参加している人たちの状 況を推論したりする。また、テレビ番組、ラジオ番組、インターネットを利用した遠隔会 議ゃ授業等、遠隔地において同時にイベントに参加しているような場合にも、その人 たちの状況を推論したり、参加者が得点を入れたりすることができる。
[0205] 例えば、複数の人物やチームが競う合唱コンクールやのど自慢大会、作品展など のイベントにおいて、観客に状況通信装置 1を配布したり、所持している状況通信装 置 1にコンテンツサービスをダウンロードしたりして、イベントに参カ卩してもらう。そして 、投票時に、よ力つたと思うチームまたは人物を指定するジエスチヤを行う。そのジェ スチヤの計測値力 サービス提供サーバ 2へ送信される。サービス提供サーバ 2では
、受信した計測値力 指標情報を決定して集計し、その集計結果に基づいて制御情 報を決定し、各状況通信装置 1へ送信する。この集計結果は、チームや人物ごとに 表現態様を予め報知しておき、優勝者の報知態様のみ出力させるようにする。報知 様態は、 LED21の点灯パターンや点灯色であってもよいし、スピーカー 25から音楽 やメッセージを流すようにしてもよい。のど自慢や合唱コンクールでは、その人物ゃチ ームが演奏した際のデータを記録しておき、その音声データを出力するようにしても よい。
[0206] また、集計結果は、優勝者だけでなく順位の高 、順に所定数のチームまたは人物 を出力させるようにしてもよい。また、よ力つたと思うチームまたは人物をジエスチヤ指 定する際には、そのチームまたは人物への評価の度合いを反映させる為に、より大き くジエスチヤされている状態、より早くジエスチヤされている状態、繰り返しジヱスチヤさ れて 、る状態が加味されて集計されるようにしてもょ 、。
[0207] また、「推論サービス」で行っているような、使用者の状況を他の状況通信装置 1の 使用者に伝えるサービスであってもよい。「推論サービス」では、送受信部 50を使用 して、近隣に存在する第 2状況通信装置 1に対して指標情報を送信し、それを受信し た第 2状況通信装置 1が指標情報に基づいて制御情報を決定し、ァクチユエータを 制御して発信者の状況を表現して!/、る為、送受信部 50から発信される電波の届かな い位置にある第 2状況通信装置 1に対しては状況を表示できない。そこで、指標情報 をサービス提供サーバ 2へ送信し、サービス提供サーバ 2から予め登録されて 、る第 2状況通信装置 1、または、指標情報送信時に指定されている第 2状況通信装置 1へ 指標情報を送信する。こうすることにより、遠隔地にある第 2状況通信装置 1に対して も状況を表現することができ、また、複数の第 2状況通信装置 1に対して同時に状況 を表現することができる。
[0208] 例えば、「今から遊ぼう」、「バイトが終わったよ」、「ご飯の準備ができました」等伝言 メッセージのジエスチヤを予め決めておき、予め登録されたグループに参加して 、る 人物の状況通信装置 1にその伝言を示す表示を行うようにしてもよい。また、行政機 関や病院が一人暮らしの老人に第 1状況通信装置 1を配布し、体温センサ、発汗セ ンサ、心拍センサ、血圧センサ等の生体情報を計測するセンサを中心に、計測値を
サービス提供サーバ 2へ送信させ、行政機関や病院の第 2状況通信装置 1へその集 計結果を指標情報として送信するようにしてもよい。指標情報は、例えば、全員正常 値なら「1」、正常値でない人物が一人でも入れば「2」とする。そして、制御情報として 指標情報が「1」ならば LED21を青色で点灯させ、「2」ならば LED21を赤色で速く 点滅させる。
[0209] ここで、コンテンツサービスの登録方法にっ 、て説明する。この登録は、サービス提 供サーバ 2への登録及び状況通信装置 1への登録の 2つの登録が必要である。まず 、サービス利用者の代表者力 SPC5により WEBページにおいて、利用コンテンツサー ビスの指定及びその参加者の状況通信装置 1の IDを登録する(手順 1)。そして、各 参加者は状況通信装置 1を PC5へ接続し、 PC5により WEBページカゝらコンテンツサ 一ビスで使用するコンテンツサービス情報をダウンロードし、さらに PC5から状況通信 装置 1へダウンロードする(手順 2)。
[0210] そこで、まず、コンテンツサービスを利用する代表者は、 PC5を使用して WEBぺー ジ(コンテンツサービス登録画面、図示外)にアクセスする。その WEBページでは、 登録するコンテンツサービスを選択するサービス選択欄と、グループに参加する人物 の所有する各状況通信装置 1の IDを入力する ID入力欄が設けられて 、る。このぺー ジにおいてこれらの入力項目に入力し、「登録」ボタンを選択するなどして登録が実 施されると、サービス提供サーバ 2のコンテンツサービス登録情報記憶エリア(図示外 )に、 IDサービスを識別するコンテンツ IDに対応して、各状況通信装置 1の IDが記 憶され、さらにグループ IDが割り当てられる。なお、各状況通信装置 1の IDを特定す る方法は、 IDを直接入力するのではなぐ利用者の氏名や利用者コードを入力し、 サービス提供サーバ 2に記憶されている利用者情報 (利用者コード、状況通信装置 1 の ID、氏名、住所、電話番号、サービス料金決済方法等の利用者自身の基本情報) 力も参照してもよい。
[0211] 次に、サービス参加者は、第 1状況通信装置 1を操作モードとし、 PC5に接続する。
そして、 PC5を操作して WEBページ(コンテンツサービスダウンロード画面、図示外) にアクセスする。すると、 PC5は第 1状況通信装置 1へ ID要求を送信する。第 1状況 通信装置 1では、操作処理(図 18参照)において、 ID要求を受信すると(S86 : YES
)、 自身の IDを PC5へ送信する(S87)。そこで、 PC5では、受信した第 1状況通信装 置 1の IDをサービス提供サーバ 2へ送信する。すると、コンテンツサービスダウンロー ド画面にその IDの状況通信装置 1が登録されており、ダウンロード可能なコンテンツ サービスの一覧が表示される。そこで、サービス参加者がダウンロードしたいコンテン ッサービスを一覧力も選択すると、サービス提供サーバ 2からコンテンツ ID、グルー プ ID、コンテンツサービステーブル等のコンテンツサービス情報が PC5へダウンロー ドされ、さらに第 1状況通信装置 1へダウンロードされる。第 1状況通信装置 1では、こ れらのコンテンツサービス情報が受信されると(S88: YES)、 RAM30のコンテンツ 情報記憶エリア 311及びコンテンツサービステーブル記憶エリア 312に記憶される( S89)。
[0212] 次に、図 21のフローチャートを参照して、状況通信装置 1でコンテンツサービスを実 施する際の動作について説明する。状況通信装置 1のメイン処理(図 13参照)にお いて、「コンテンツサービスモード」であると判断されると(S5 : YES)、コンテンツサー ビス処理が行われる(S8、図 21参照)。図 21〖こ示すよう〖こ、コンテンツサービスモー ド処理では、曲げセンサ 11及び加速度センサ 12の値が所定時間(たとえば、 10秒 間)計測される(S71)。そして、その計測値がコンテンツサービスの実施を指示する ジエスチヤであるか否か、すなわちコンテンツ情報記憶エリア 311に記憶されて 、る 計測値であるか否かの判断が行われる(S72)。対応する計測値がない、つまり、使 用者が行ったジエスチヤに対応するジエスチヤが登録されて 、な 、場合には(S72: NO)、コンテンツサービスを実施することはできないので、なにもせずにメイン処理へ 戻る。
[0213] 対応する計測値があり、ジエスチヤが登録されている場合には(S72 : YES)、その ジエスチヤに対応して登録されて ヽるコンテンツサービスが、実施コンテンツサービス として決定され、使用者にどのコンテンツサービスが選択されたのかわ力るように、コ ンテンッ情報記憶エリア 311の確認パターン欄に記憶されて 、る確認パターンが表 示される(S73)。その後、このコンテンツで指定されているセンサの計測値が検出さ れ (S74)、計測値及びメイン処理の基準値作成処理 (Sl、図 14参照)において作成 された所定のセンサの基準値力 自身の第 1状況通信装置 1の ID、コンテンツ ID、グ
ループ IDと共に、通信部 60からインターネット 4を経由してサービス提供サーバ 2へ 送信される(S75)。
[0214] サービス提供サーバ 2は、計測値、基準値及び各種 IDを受信すると(「サーバ側受 信手段」に該当)、受信したコンテンツ IDのコンテンツサービスにおける推論情報(「 返却情報」に該当)を決定し(「返却情報作成手段」に該当)、第 1状況通信装置 1へ 返信してくる(「返却情報送信手段」に該当)。そこで、第 1状況通信装置 1では、サー ビス提供サーバ 2から推論情報を受信したら(S76: YES)、コンテンツサービステー ブル記憶エリア 312に記憶されている当該コンテンツサービスのテーブルを参照して 、受信した推論情報力 制御情報が決定され、その値が読み出され (S77)、その制 御情報に基づいて各種ァクチユエータ 21〜25が制御される(S78)。そして、メイン 処理へ戻る。また、推論情報を受信しな力つた場合には (S76 :NO)、エラー表示を 行い(S79)、メイン処理へ戻る。尚、この際に、結果を自身に表現しないようなコンテ ンッサービスである場合には、エラー表示は行われな 、。
[0215] このようにして、サービス提供サーバ 2と通信することにより、種々のコンテンツサー ビスを受けることができる。状況通信装置 1の RAM30の記憶エリアには限りがあるが 、サービス提供サーノ 2を利用することにより、数多くのサービスを受けることができる 。また、サービスの内容もより多くのデータを利用した、複雑なものが可能となる。また 、サービス提供サーバ 2を利用することにより、多数の状況通信装置 1に対して同様 のサービスを提供することができる。また、遠方の状況通信装置 1と共通のサービスを 受けることができる。
[0216] 7.ルールテーブルの編集について
次いで、図 18及び図 26のフローチャート、図 22乃至図 25の画面イメージ図を参照 して、ルールテーブルの編集について説明する。本実施の形態では、指標情報決定 テーブル記憶エリア 309に記憶されて ヽる指標情報決定テーブル、制御情報決定テ 一ブル記憶エリア 310に記憶されている制御情報決定テーブル、及び、コンテンツサ 一ビステーブル記憶エリア 312に記憶されて!、るコンテンツサービステーブルと!/、つ たルールテーブルを PC5で編集することができる。
[0217] 図 26に示すように、 PC5においてルールテーブル編集ソフトを起動させると、図 22
に示すようなルール設定メニュー画面 501が表示される(S201)。なお、このルール テーブル編集ソフトを利用する際には、 PC5に第 1状況通信装置 1を USBケーブル で接続しておく必要がある。図 22に示すように、ルール設定メニュー画面 501には、 「状況通信装置からルールテーブルを読み込み」ボタン、「ルールテーブルを編集す る」ボタン、「状況通信装置へルールテーブルを書き込み」ボタン、「終了」ボタンの 4 つのボタンが表示されて 、る。
[0218] 「状況通信装置からルールテーブルを読み込み」ボタンが選択され、読み込みの指 示がなされると(S202 : YES)、接続されている第 1状況通信装置 1へルールテープ ル要求信号が送信される(S206)。一方、第 1状況通信装置 1では、ルールテーブル 要求信号を受信すると(図 18、 S82 : YES)、指標情報決定テーブル記憶エリア 309 、制御情報決定テーブル記憶エリア 310、コンテンツサービステーブル記憶エリア 31 2に記憶されているルールテーブルを PC5へ送信する(図 18、 S83)。そこで、 PC5 では、ルールテーブルを受信すると(S207 : YES)、 PC5のハードディスクへ記憶さ れる(S208)。
[0219] また、「ルールテーブルを編集する」ボタンが選択され、編集指示がなされると(S20 3: YES)、 PC5のハードディスクに記憶されたルールテーブルの一覧が表示され、そ の中カゝら編集するルールテーブルが選択されると、図 23に示すようなルールテープ ル編集画面(図 23参照)が表示される(S210)。そして、このルールテーブル編集画 面 502において、ルールテーブルが編集され(S211)、ハードディスクに保存される( S212)。
[0220] ここで、図 23を参照して、ルールテーブル編集画面 502でのルールテーブル NO 編集について説明する。図 23に示すルールテーブル編集画面 502は、推論サービ スで使用されるルールテーブルの 1例であり、推論モード及び推論情報の左右にそ れぞれ指標情報決定テーブル、制御情報決定テーブルが表示されている。このテー ブルの値を入力する欄は、所謂表計算ソフトのようにセルで構成されており、そのセ ルをマウス等で選択すると、キーボードにより数値やコードが入力できるようになって いる。また、テーブルの下には、入力に際しての注意事項と「保存」ボタン及び「キヤ ンセル」ボタンが表示されており、「保存」ボタンが選択されるとテーブルに入力された
内容がハードディスクに記憶され、ルールテーブル編集画面 502は閉じられる。また 、 「キャンセル」ボタンが選択された場合には、入力されている内容は反映されずに、 ルールテーブル編集画面 502は閉じられる。
[0221] なお、テーブルへの入力を補助する為のコード表が準備されている。注意事項に「 •センサのコードを指定する場合には、別表(1):センサコード参照表を参照し、アル ファベットで入力して下さい。」と記載されているように、センサの計測値とコードの対 応表である「センサコード参照表」が準備されており、注意事項の「別表(1):センサコ ード参照表」の文字を選択することにより、図 24に示すセンサコード参照表画面 503 が表示される。
[0222] また、注意事項に「'ァクチユエータへの出力形態は、別表(2):ァクチユエータ出力 形態参照表を参照し、数値で入力してください。」と記載されているように、ァクチユエ ータの出力形態を示すコードの参照表が準備されており、注意事項の「別表(2):ァ クチユエータ出力形態参照表」の文字を選択することにより、図 25に示すようなァクチ ユエータ出力形態参照表画面 504が表示される。
[0223] また、図 26に示すように、 PC5のルール設定処理において、「状況通信装置ヘル ールテーブルを書き込み」ボタンが選択され、書き込み指示がなされると(S204 :YE S)、 PC5のハードディスクに記憶されているルールテーブルが状況通信装置 1へ送 信される(S213)。そして、 S202へ戻る。一方、状況通信装置 1では、ルールテープ ルを受信すると(図 18、 S84 : YES)、指標情報決定テーブル記憶エリア 309、制御 情報決定テーブル記憶エリア 310、コンテンツサービステーブル記憶エリア 312に記 憶する(図 18、 S85)。
[0224] また、図 26に示すように PC5のルール設定処理において、「終了」ボタンが選択さ れると(S205 :YES)、ルールテーブル編集ソフトが終了する。
[0225] したがって、 PC5に状況通信装置 1を接続してルールテーブル編集ソフトを使用す ることにより、ルールテーブルを好みのテーブルに変更することができるので、 自分の 好ましい形態で表現させることができる。例えば、好きな色が黄色であれば、好ましい 結果や状況を表現する際に LED21を黄色に点灯させるように変更することができる 。また、自分の生体情報にあった計測値力も指標情報を決定するようにできる。たと
えば、体温が高めであれば、予め設定されている値よりも高い値に変更することがで きる。
[0226] また、例えば、状況通信装置 1の購入時に予め登録されて!、な 、新 U、モジュール が追加された際にも、例えば、 PC5において、サービス提供会社の HPなどからルー ルテーブルをダウンロードして PC5のハードディスクに記憶し、ルールテーブル編集 ソフトの「状況通信装置へルールテーブルを書き込み」ボタンを選択して、そのダウン ロードしたルールテーブルを選択して状況通信装置 1へ書き込むことにより、予め登 録されて ヽな 、新 、モジュールにも対応することができる。
[0227] 8.モジュールの拡張について
次いで、図 27のフローチャートを参照して、モジュールの拡張について説明する。 本発明の状況通信装置 1は拡張ポート 90を備えており、モジュールの付け外しを行 うことができる。本発明の状況通信装置 1やサービス提供システムにおいては、接続 されているモジュールにより、得られる計測値が決定され、また、出力形態も決定され るため、どのようなモジュールが接続されているかということが重要である。したがって 、モジュールが追加されたり、取り外されたりした場合には、参照するテーブルが変更 される。そこで、拡張ポート 90の接続状況になんらかの変化が生じた場合には、図 2 7に示すような拡張処理が実施される。
[0228] まず、拡張ポート 90へモジュールが挿入されたか否かの判断が行われ(S301)、 挿入された場合には(S301: YES)、挿入されたモジュールの IDがモジュールから 読み出される(S302)。そして、モジュール情報記憶エリア 304の挿入されたポート N Oの欄に取得した IDがセットされる(S303)。そして、モジュール情報記憶エリア 304 力も現在どのァクチユエータが拡張ポート 90に接続されているかの情報が取得され、 指標情報決定テーブル一覧記憶エリア 307から参照する指標情報決定テーブルの テーブル NOが決定され、制御情報決定テーブル一覧記憶エリア 308から参照する 制御情報決定テーブルのテーブル NOが決定され、 RAM30の使用テーブル NO記 憶エリア 313に記憶される 304)。そして、処理は終了する。
[0229] また、モジュールが挿入されていない場合には(S301 :NO)、モジュールが外され たか否かの判断が行われる(S305)。外された場合には(S305 : YES)、モジュール
情報記憶エリア 304の外されたポート NOの欄の IDがクリアされる(S306)。そして、 モジュール情報記憶エリア 304から現在どのァクチユエータが拡張ポート 90に接続さ れて 、るかの情報が取得され、指標情報決定テーブル一覧記憶エリア 307から参照 する指標情報決定テーブルのテーブル NOが決定され、制御情報決定テーブル一 覧記憶エリア 308から参照する制御情報決定テーブルのテーブル NOが決定され、 RAM30の使用テーブル NO記憶エリア 313に記憶される 304)。そして、処理は 終了する。尚、外されてもいない場合には(S305:NO)、何もせずに処理は終了する
[0230] このようにして、モジュールが追加されたり、取り外されたりしても、その時に接続し ているモジュールに対応したテーブルを使用することができる。
[0231] 以上のようにして、本発明の状況通信装置 1では、第 1状況通信装置 1の使用者の 生体情報や第 1状況通信装置 1の状態の変化を計測し、その計測値に基づいて指 標情報を決定して、他の第 2状況通信装置 1へ指標情報を送信する。第 2状況通信 装置 1では指標情報に基づいて各種ァクチユエータを制御して、第 1状況通信装置 1 の使用者の状況を知ることができる。よって、状況通信装置 1の使用者同士でコミュ- ケーシヨンを取ることができる。また、電話のように、コミュニケーションを通信先の人 物が「受話器を取る」、「通話ボタンを押す」 、うような能動的な処理を行わなくても、 状況通信装置 1が自動的に情報を受信し、表現し、コミュニケーションを取ることがで きる。例えば、電車の中のように通話が差し支えるような場所であっても、スピーカー 2 5を使用しないような制御情報決定テーブルを使用すれば、周りに迷惑を掛けること なくコミュニケーションを取ることができる。
[0232] また、サービス提供サーバ 2から種々のコンテンツサービスをダウンロードし、実行 することにより、状況通信装置 1の使用者の生体情報や状況通信装置 1の状態の変 ィ匕、またはそれらの情報力も導き出される情報に基づいて、種々のサービスを受ける ことができる。また、複数の状況通信装置 1が同一のサービスを利用することにより、 利用者間のコミュニケーションの手助けをすることができる。
[0233] 尚、曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15 、感圧センサ 16、湿度センサ 17、発汗センサ 18、マイク 19が「計測手段」に該当し、
LED21、フラッシュランプ 22、モーター 23、ヒーター 24、スピーカー 25が「状況表現 手段」に該当する。また、拡張モジュール 90が「計測手段接続手段」及び「状況表現 手段接続手段」に該当し、図 27に示す拡張処理の S304の処理を行う CPU10が「 指標情報決定手順変更手段」及び「制御情報決定手順変更手段」に相当する。
[0234] また、図 20に示す推論モード処理の S107、図 21に示すコンテンツサービスモード 処理の S75の処理を実行する CPU10が「送信手段」に相当し、図 19に示す受信処 理の SI 11、図 21に示すコンテンツサービスモード処理の S76の処理を実行する CP U10が「受信手段」に相当する。図 19に示す受信処理の S116、図 21に示す受信 処理の S78の処理を実行する CPU10が「状況表現制御手段」に相当する。また、 R AM30の指標情報決定テーブル記憶エリア 309が「指標情報決定手順記憶手段」 に該当し、 RAM30の制御情報決定テーブル記憶エリア 310が「制御情報決定手順 記憶手段」に該当し、図 20に示す推論モード処理の S 106の処理を行う CPU10が「 指標情報作成手段」及び「指標情報決定手段」に相当し、図 21に示すコンテンツサ 一ビスモード処理の S77、図 19に示す受信処理の S115の処理を実行する CPU10 が「制御情報決定手段」に相当する。
[0235] また、図 15及び図 16に示すジエスチヤ処理、図 17に示す通信対象指定モード処 理、図 21に示すコンテンッサービスモード処理の S 71〜S 73の処理を行う CPU 10 力 S「動作制御手段」に相当する。図 15及び図 16に示すジエスチヤ処理を実施するプ ログラムを記憶して 、る RAM30又は ROM20のプログラム記憶エリアが「指示決定 手順記憶手段」に該当する。なお、この「指示決定手順記憶手段」はジエスチヤを行 つた際の計測手段の計測結果のパターンと状況通信装置に対する指示コマンド等を 対応させて記憶したテーブルを記憶していてもよい。また、図 17に示す通信対象指 定モード処理の S68の処理を行う CPU10が「指示判断手段」に相当する。また、図 1 8に示す操作処理の S84の処理を実行する CPU10が「決定手順受信手段」に相当 し、 S85の処理を実行する CPU10が「決定手順記憶制御手段」に相当する。
[0236] 以下、本発明の第 2の実施の形態を図面を参照して説明する。第 2の実施の形態 において、第 1の実施の形態による状況通信装置 1と同様の構成要素には同一番号 を付し、詳細説明を省略する。
[0237] 第 2の実施の形態による状況通信装置 200においては、後述するように計測情報 力 状況通信装置 200が人に握られている力否かを判断する握判断手段を備えて いる。なお、第 2の実施の形態による状況通信装置 200を用いたサービス提供システ ムの構成を示すシステム構成図は、図 1の状況通信装置 1を状況通信装置 200に置 き換えた構成と実質的に同一である。
[0238] すなわち、サービス提供サーバ 2は、インターネット 4に接続可能である。また、通信 装置 200は携帯電話網または PHS電話網等の移動通信網の基地局 3に接続可能 であり、この基地局 3を介してインターネット 4に接続可能である。また、状況通信装置 200と状況通信装置 200同士においても、近隣に存在する場合に通信が可能となつ ている。また、状況通信装置 200は、 PC5にケーブルを用いて接続可能であり、 PC5 もインターネット 4に接続可能である。
[0239] 図 28は、状況通信装置 200のイメージ図であり、図 29は状況通信装置 200の電気 的構成を示すブロック図である。図 28に示すように、本実施の形態による状況通信 装置 200は、第 1の実施の形態による状況通信装置 1の構成に加え、フラッシュラン プ 22の上方向に 7セグメント LED26が設けられている。 7セグメント LED26は 1桁の 数字を表示可能である。また、図 29に示すように、 7セグメント LED26は拡張ポート 9 0に接続されている。
[0240] また、本実施の形態のサービス提供システム及び状況通信装置 200は、第 1の実 施の形態と同様、以下の処理やサービスを行うことができる。すなわち、第 1状況通 信装置 200は、各種センサ 11〜 19にお 、て第 1状況通信装置 200を使用して 、る 人物 (使用者)の生体情報や第 1状況通信装置 200の状態の変化を計測する。そし て、使用者の状況を示す指標情報が所定のルールに基づいて決定され、外部の装 置 (第 2状況通信装置 200またはサービス提供サーバ 2)へ送信することができる。ま た、各種ァクチユエータ 21〜26は、第 1状況通信装置 200から受信した指標情報か ら所定のルールに基づ 、て決定された表現形態で制御し、使用者の状況を表現す ることがでさる。
[0241] そしてこの状況通信装置 200の機能を利用して、第 1状況通信装置 200と第 2状況 通信装置 200とが直接通信を行う推論サービス、および、状況通信装置 200がサー
ビス提供サーバ 2とインターネット 4を介して通信を行うコンテンツサービスを提供する
[0242] また、本実施の形態では、「操作モード」、「推論モードく感情〉」、「推論モードく 雰囲気〉」、「推論モードく環境〉」、「推論モードく伝言〉」、「コンテンツサービス モード」、「通信対象指定モード」の 7つのモードを設ける。
[0243] 尚、 RAM30には、実施されているモードを記憶するためのモード記憶エリア(図示 外)が設けられている。ここには、操作モードフラグ、推論モードく感情〉フラグ、推 論モードく雰囲気〉フラグ、推論モードく環境〉フラグ、推論モードく伝言〉フラグ 、コンテンツサービスモードフラグ、通信対象指定モードフラグの 7つのフラグが設け られており、実施されているモードのフラグのみに「1」が記憶されて「ON」となり、そ の他のフラグには「0」が記憶されて rOFFjとなって!/、る。
[0244] さらに、本発明の状況通信装置 200では、「通信対象指定モード」への移行指示の ジエスチヤ(例えば、「振る」。加速度センサ 12で振動を検出。)が行われた力否かの 判断が行われる際には、状況通信装置 200が人により握られている力否かの判断も 行われる。そして、人に握られている場合に移行指示のジエスチヤが行われた場合に のみ「通信対象指定モード」へ移行される。また、「通信対象指定モード」に移行した 場合において、通信対象となる状況通信装置 200を指定するジエスチヤ (例えば、「 振る」回数により指定。加速度センサ 12で振動を検出した回数。)が行われたか否か の判断が行われる。
[0245] ここで、図 30乃至図 34を参照して、状況通信装置 200の動作について説明する。
図 30は、通信対象となる第 2状況通信装置 200の IDコードとジエスチヤ(振動の回数 )を記憶した通信対象データベース 601の模式図である。図 31は、メイン処理のフロ 一チャートであり、図 32は、メイン処理の中で行われる通信対象指定モード判断処理 のフローチャートであり、図 33は、メイン処理の中で行われる通信対象指定処理のフ ローチャートであり、図 34は、通信対象指定処理の中で行われる振るジエスチヤの回 数検出処理のフローチャートである。
[0246] まず、図 30を参照して、通信対象データベース 601の説明を行う。ここには、通信 対象となる第 2状況通信装置 200の IDコードとジエスチヤ (振動の回数)が対応して
記憶されている。図 30に示す例では、振動回数 1回であれば、 IDコード「1」の状況 通信装置 200が通信相手として指定され、振動回数 2回であれば、 IDコード「2」の状 況通信装置 200が通信相手として指定され、振動回数 3回であれば、 IDコード「3」の 状況通信装置 200が通信相手として指定される。尚、その他の回数については省略 されている。
[0247] 次に、図 31を参照して、メイン処理について説明する。このメイン処理は、状況通信 装置 200にバッテリーがセットされて、電源がオンされると開始され、状況通信装置 2 00の CPU10にお!/、て継続的に実施されて 、る。
[0248] まず、種々のデータやフラグ等の初期化が行われる(S401)。例えば、 RAM30に 設けられて 、るモード記憶エリアが初期化 (例えば、「操作モード」をデフォルトモード として、操作モードフラグのみ「ON」、他のモードフラグは「OFF」)されたり、推論モ ードで使用される利用者の各センサの計測値の基準値が算出されたり、ジエスチヤ回 数をカウントするためのカウント値カ^リアされたりする。次いで、通信対象指定モード 判断処理が行われる (S402、図 32参照)。ここでは、通信対象指定モードへの移行 を示すジエスチヤ力 人に握られて ヽる状態で行われた力否かの判断おこなわれ、 行われていた場合には通信対象指定モードフラグに「1」が記憶されて「ON」とされ、 他のモードフラグには「0」が記憶されて rOFFjとされる。この通信対象指定モード判 断処理については、図 32を参照して、後に詳述する。
[0249] 次 、で、通信対象指定モードが「ON」である力否かの判断が行われる (S403)。通 信対象指定モードフラグが「ON」である場合には (S403: YES)、通信対象指定処 理が行われる(S404、図 33、 34参照)。そして、 S402へ戻る。尚、通信対象指定モ ードフラグが「OFF」である場合には(S403: NO)、他のモードへの移行の判断や、 他のモードでの処理、イベントチェックなどのその他の処理が行われ(S405) S402へ 戻る。尚、通信対象指定処理については、図 33及び図 34を参照して、後に詳述す る。
[0250] ここで、図 32を参照して、通信対象指定モード判断処理について説明する。まず、 感圧センサ 16により圧力が加えられたことが検出されたか否かの判断が行われる(S 421)。圧力が加えられていなければ(S421 :NO)、人に握られていないということに
なるので、通信対象指定モードフラグは「OFF」され (S426)、メイン処理へ戻る。尚、 ここで、通信対象モードフラグが「ON」から「OFF」に変更された場合には、デフオル トモードの操作モードとフラグが「ON」とされる。通信対象モードフラグが「ON」でな 力つた場合には、他のモードフラグが「ON」となっているので、デフォルトモードを「0 N」とする必要はない。
[0251] 感圧センサ 16により圧力が加えられていれば(S421 : YES)、光センサ 15で光が 検出された力否かの判断が行われる (S422)。光が検出されて 、れば (S422: YES) 、人に握られていないということになるので、通信対象指定モードフラグは「OFF」さ れ(S426)、メイン処理へ戻る。尚、ここでも、通信対象モードフラグが「ON」から「OF FJに変更された場合には、デフォルトモードの操作モードとフラグが「ON」とされる。
[0252] 光センサ 15により光が検出されていなければ(S422 :NO)、温度センサ 13で検出 された温度が 30度〜 38度である力否かの判断が行われる(S423)。温度が 30度〜 38度でなければ(S423 : NO)、人の体温を検出できていないので、人に握られてい ないということになる。そこで、通信対象指定モードフラグは「OFF」され (S426)、メイ ン処理へ戻る。尚、ここでも、通信対象モードフラグが「ON」から「OFF」に変更され た場合には、デフォルトモードの操作モードとフラグが「ON」とされる。
[0253] 温度センサ 13により検出された温度が 30度〜 38度であれば(S423 : YES)、人に 握られていると判断されて、「通信対象指定モード」への移行のジエスチヤ(1回振る) が行われた力否かの判断が行われる。具体的には、加速度センサ 12で振動を検出 した力否かの判断が行われる(S424)。そこで、加速度センサ 12で所定量 (例えば、 2G)以上の振動を検出して ヽれば (S424: YES)、通信対象指定モードフラグが「0 N」とされて、他のモードフラグは「OFF」とされる(S425)。そして、メイン処理へ戻る。 また、加速度センサ 12で振動が検出されなければ (S424 : NO)、通信対象指定モー ドフラグは「OFF」され (S426)、メイン処理へ戻る。尚、ここでも、通信対象モードフラ グが「ON」から「OFF」に変更された場合には、デフォルトモードの操作モードとフラ グが「ON」とされる。
[0254] 以上のようにして、人に握られていることが判断された場合にのみ、「通信対象指定 モード」への移行のジエスチヤ(1回振る)が行われたか否かの判断が行われて、ジェ
スチヤが検出された場合にのみ「通信対象指定モード」へ移行される。
[0255] 次に、図 33及び図 34を参照して、通信対象指定処理について説明する。まず、感 圧センサ 16により圧力が加えられたことが検出されたか否かの判断が行われる(S44 D o圧力が加えられていなければ(S441 :NO)、人に握られていないということにな るので、人に握られるのを待機して S441へ戻る。
[0256] 感圧センサ 16により圧力が加えられていれば(S441 : YES)、光センサ 15で光が 検出された力否かの判断が行われる (S442)。光が検出されて 、れば (S442: YES) 、人に握られていないということになるので、人に握られるのを待機して S441へ戻る。
[0257] 光センサ 15により光が検出されていなければ(S442 :NO)、温度センサ 13で検出 された温度が 30度〜 38度である力否かの判断が行われる(S443)。温度が 30度〜 38度でなければ(S443 : NO)、人の体温を検出できていないので、人に握られてい ないということになる。そこで、人に握られるのを待機して S441へ戻る。
[0258] 温度センサ 13により検出された温度が 30度〜 38度であれば(S443 : YES)、人に 握られていると判断されて、振るジエスチヤの回数検出処理が行われる(S444、図 34 参照)。ここでは、図 34に示すように、まず、振るジエスチヤの回数検出処理の経過時 間を計測するためのタイマの計測が開始される(S461)。そして、振るジエスチヤの回 数検出処理が開始されて力も所定時間 T (例えば、 5秒)が経過したか否力の判断が 行われる(S462)。時間 Tが経過していなければ(S462 : NO)、振るジエスチヤの検 出が行われるので、 S463へ進む。
[0259] そして、加速度センサ 12により所定の大きさ(例えば 2G)以上の振動が検出されれ ば(S463 : YES)、振られたものとして、カウント値に「1」がプラスされる(S464)。そし て、 7セグメント LED26にカウント値の値が表示される(S465)。そして、 S461へ戻る 。また、所定の大きさ以上の振動が検出されなければ (S463 :NO)、そのまま S461 へ戻る。
[0260] S461〜S465の処理が繰り返され、タイマが所定時間 Tを経過したら(S462 : YES) 、ジエスチヤの回数はカウント値に記憶されている値に確定されて、通信対象指定処 理へ戻る。
[0261] 通信対象指定処理(図 33参照)では、通信対象データベース 601にカウント値に
記憶されて 、る値の回数を指定回数とする IDコードが登録されて 、るか否かの検索 が行われる(S445)。 IDコードが登録されていない場合には(S446 : NO)、通信対象 を指定することができないので、 S449へ進み、カウント値がリセットされて(S449)、メ イン処理へ戻る。また、 IDコードが登録されていれば(S446 : YES)、登録されている IDコードが通信対象に指定され (S447)、指定された IDコードの状況通信装置 200 との通信処理が開始される(S448)。そして、カウント値がリセットされて (S449)、メイ ン処理へ戻る。
[0262] 以上のようにして、人に握られて ヽることが判断された場合にのみ、通信対象を指 定するジエスチヤが行われたカゝ否かの判断が行われて、ジエスチヤが検出された場 合にのみ通信対象が指定される。
[0263] 尚、上記実施の形態の曲げセンサ(歪みセンサ) 11、加速度センサ 12、温度セン サ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、感圧センサ 16、湿度センサ 17、発汗センサ 18 、マイク 19が「計測手段」に該当し、 LED21、フラッシュランプ 22、モーター 23、ヒー ター 24、スピーカー 25、 7セグメント LED26が「状況表現手段」に該当する。また、送 受信部 50及び通信部 60が「送信手段」及び「受信手段」に相当する。また、図 30に 示す通信対象データベース 601が「指示決定手順記憶手段」に該当する。
[0264] また、図 32に示す通信対象指定モード判断処理の S424、図 33に示す通信対象 指定処理の S444〜S446の処理を行う CPU10が「指示判断手段」に相当し、図 32 に示す通信対象指定モード判断処理の S425、図 33に示す通信対象指定処理の S4 47、 S448の処理を行う CPU10が「動作制御手段」に相当し、図 32に示す通信対象 指定モード判断処理の S421〜S423、図 33に示す通信対象指定処理の S441〜S4 43の処理を行う CPU10が「握判断手段」に相当する。
[0265] 以下、本発明の第 3の実施の形態を図面を参照して説明する。第 3の実施の形態 において、第 1、第 2の実施の形態による状況通信装置 1、 200と同様の構成要素に は同一番号を付し、詳細説明を省略する。
[0266] 第 3の実施の形態による状況通信装置 300では後述するデータ属性判断処理が 行われ、計測情報が人体情報、環境情報のいずれであるかを判定する。なお、第 3 の実施の形態による状況通信装置 300を用いたサービス提供システムの構成を示す
システム構成図は、図 1の状況通信装置 1を状況通信装置 300に置き換えた構成と 実質的に同一である。
[0267] すなわち、サービス提供サーバ 2は、インターネット 4に接続可能である。また、状況 通信装置 200は携帯電話網または PHS電話網等の移動通信網の基地局 3に接続 可能であり、この基地局 3を介してインターネット 4に接続可能である。また、状況通信 装置 200と状況通信装置 200同士にお 、ても、近隣に存在する場合に通信が可能 となっている。また、状況通信装置 200は、 PC5にケーブルを用いて接続可能であり 、 PC5もインターネット 4に接続可能である。
[0268] 次に、状況通信装置 300について説明する。図 35は、状況通信装置 300の断面 図である。図 36は、状況通信装置 300の電気的構成を示すブロック図である。
[0269] 図 35に示すように、状況通信装置 300は球体であり、サイズは人の手のひらに納ま る携帯端末でである。状況通信装置 300の筐体は、数 mmの厚み (例えば、 5mm厚 )の透明性を有する合成樹脂で球状に構成されており、その内部には球状の密閉空 間が形成されている。そして、その筐体内部には、状況通信装置 300の筐体の下端 部における設置面と平行であって、当該筐体の中心部をとおる平面に配置された円 形板状の基板 500が設けられており、基板 500の上側には各種センサ 11〜 19や制 御部 400など配置され、基板 500の下側には各種ァクチユエータ 21〜26が配置さ れている。なお、理解を容易にするために、各種センサ 11〜19のうちで、曲げセンサ 11、加速度センサ 12、温度センサ 13、光センサ 15、感圧センサ 16、湿度センサ 17 のみを図示し、各種ァクチユエータ 21〜26のうちで、 LED21、モーター 23、スピー カー 25のみを図示して!/、る。
[0270] 図 36に示すように、状況通信装置 300の筐体内部には、状況通信装置 300の制 御を司る CPU10、 ROM20、 RAM30、時間を計測する計時装置 40、他の状況通 信装置 300と送受信するための送受信部 50、無線通信網の基地局と通信するため の通信部 60、各種センサなどを接続するための IZOインタフェイス 70等が収納され た制御部 400が設けられている。そして、制御部 400ではバス 80を介して、 ROM20 、 RAM30、計時装置 40、送受信部 50、通信部 60、 I/Oインタフヱイス 70が、 CPU 10に接続している。図示しないが、状況通信装置 300はバッテリーにより電源供給さ
れている。
[0271] ここで、本実施の形態のサービス提供システムにお 、て、状況通信装置 300が実 行可能な処理 (サービス)について簡単に説明する。以下では、状況通信装置 300 で実行される「ジエスチヤ処理」、「モード別処理」、「受信処理」の 3つを、主な処理( サービス)として例示する。
[0272] 第 1に「ジエスチヤ処理」は、使用者が提供を受けたいサービスを、状況通信装置 3 00に指定するための処理である。ここでは、 RAM30の計測値記憶エリア(図示外) に記憶されて 、る各種計測値を参照して、それがあら力じめ定められたジエスチヤを 示す値であった場合に、そのジエスチヤの指示する処理、例えばモード設定ゃスピー カー 25の音量設定などが実施される。すなわち、使用者はモード切替や音量設定な どを、あら力じめ登録されて 、るジエスチヤを実施することで行う。
[0273] ここで、 RAM30には、実施されているモードを記憶するためのモード記憶エリア( 図示外)が設けられている。ここには、操作モードフラグ、推論モードく感情〉フラグ 、推論モードく雰囲気〉フラグ、推論モードく環境〉フラグ、推論モードく伝言〉フ ラグ、コンテンツサービスモードフラグ、通信対象指定モードフラグの 7つのフラグが 設けられており、実施されているモードのフラグのみに「1」が記憶されて「ON」となり 、その他のフラグには「0」が記憶されて「OFF」となって!/、る。
[0274] 例えば、「ジエスチヤ処理」では、加速度センサ 12による計測値 (加速度データ)を 参照して、それが「上下方向に 2回加速」を示して ヽれば「ボリューム UP」が実行され 、「左右方向に 4回加速」を示していれば「コンテンツサービスモード ON」が実行され るなどである。なお、メイン処理(図 37)の開始時には、初期化処理 (S501)により RA M30のモード記憶エリア(図示外)は初期化 (例えば、「操作モード」をデフオルトモ ードとして、操作モードフラグのみ「ON」、他のモードフラグは「OFF」)されている。
[0275] 第 2に「モード別処理」は、「ジエスチヤ処理」で設定されたモードに応じて、状況通 信装置 300が各種処理を実行するための処理である。本実施の形態では、「操作モ 一ド」、「推論モードく感情〉」、「推論モードく雰囲気〉」、「推論モードく環境〉」、 「推論モード <伝言 >」、 「コンテンツサービスモード」、「通信対象指定モード」の 7つ のモードを設けている。
[0276] 具体的には、「操作モード」では、 PC5から送信されたルールテーブルを受信して、 RAM30に記憶したり、 PC5からの要求に応じてルールテーブルを送信したり、他の 状況通信装置 300を通信相手として指定する際のジエスチヤを登録したりする。
[0277] 「通信対象指定モード」では、使用者は以下の「推論モード」で通信する相手を、ジ エスチヤにより指定する。そして、「推論モードく感情〉」、「推論モードく雰囲気〉」 、「推論モードく環境〉」、「推論モードく伝言〉」の各「推論モード」では、各種セン サ 11〜 19の計測値から、使用者の状況を示す指標情報が所定のルールに基づ!/、 て決定され、「通信対象指定モード」で指定されている相手に、当該計測値や指標情 報を送信する。なお、所定のルールとは、各計測値に対応して指標情報が決定され るテーブルであり、あらかじめ RAM30に記憶されている。
[0278] 「コンテンツサービスモード」では、使用者がジエスチヤによりコンテンツを指定する と、各種センサ 11〜19の計測値をコンテンツ指定用コードと共にサービス提供サー バ 2へ送信する。そして、サービス提供サーバ 2から返却される情報に基づいて、各 種ァクチユエータ 21〜26を制御して結果 (コンテンツ)を表現する。
[0279] 第 3に「受信処理」は、状況通信装置 300が他の状況通信装置 300から計測値や 指標情報を受信して、その計測値や指標情報から制御情報を決定し、ァクチユエ一 タに表現する処理である。ここでは、状況通信装置 300の各種ァクチユエータ 21〜2 6が、他の状況通信装置 300から受信した各計測値や指標情報から所定のルール に基づ!/、て決定された表現形態で制御されて、他の使用者 (相手)の状況が表現さ れる。なお、所定のルールとは、各計測値や指標情報に対応して各種ァクチユエ一 タ 21〜26の制御方法が決定されるテーブルであり、あら力じめ RAM30に記憶され ている。
[0280] 次に、状況通信装置 300において、上記の処理 (サービス)と並行して実行される、 本発明に係るメイン動作を説明する。図 37は、メイン処理のフローチャートである。図 38は、計測処理(S502)の詳細を示すフローチャートである。図 39は、データ属性 判断処理 (S511)の詳細を示すフローチャートである。なお、本実施の形態のメイン 処理(図 37)は、状況通信装置 300にバッテリーがセットされて、電源がオンされると 状況通信プログラムが起動され、状況通信装置 300の CPU10により継続的に実施
される。
[0281] まず、種々のデータやフラグ等の初期化処理が行われる(S501)。例えば、 RAM3 0において、後述するモード記憶エリアが初期化されたり、計測値記憶エリアが初期 化されたり、ジエスチヤ回数をカウントするためのカウント値がクリアされたり、各種セン サ 11〜19に関する設定の初期化が行われる。そして、各種センサ 11〜19による計 測を実行する計測処理が実行される(S502)。
[0282] 図 38に示すように、計測処理 (S502)では、各種センサ 11〜19で計測動作が実 行されて、各々において計測値が取得される(S510)。そして、以下に示すように、 各種センサ 11〜19により検出された計測値のデータ属性を判断するデータ属性判 断処理 (S511)が実行される。なお、本実施の形態では、温度センサ 13による計測 値 (温度データ)について、そのデータ属性を判断する場合を例示して説明する。
[0283] 図 39に示すように、データ属性判断処理 (S511)では、まず感圧センサ 16で圧力 が検出された力否かが判定される(S521)。 S521では、感圧センサ 16による計測値 (圧力データ)に基づいて、状況通信装置 300の表面に設けられた感圧センサ 16に 外部からの圧力が加えられて 、る力否かが判定される。感圧センサ 16で圧力が検出 されている場合(S521: YES)、光センサ 15で光が検出された力否かが判定される( S522) 0 S522では、光センサ 15による計測値(明るさデータ)に基づいて、状況通 信装置 300の表面に設けられた光センサ 15に光が照射されている力否かが判定さ れる。
[0284] そして、光センサ 15で光が検出されていない場合は(S522 :NO)、使用者が状況 通信装置 300を握っており、使用者により光の照射が遮られている状態にあるとみな すことができる。よって、使用者が状況通信装置 300を使用しているとみなすことがで きる力 、温度データは使用者に関する「人体情報」であると特定される(S523)。す なわち、使用者の「体温」として特定される。
[0285] 一方、感圧センサ 16で圧力が検出されていない場合(S521 :NO)又は光センサ 1 5で光が検出されている場合は(S522 : YES)、使用者が状況通信装置 300を握つ ておらず、周囲環境からの光が検出されている状態にあるとみなすことができる。よつ て、使用者が状況通信装置 300を使用していないとみなすことができるから、温度デ
ータは状況通信装置 300の周辺環境に関する「環境情報」であると特定される(S52 4)。すなわち、状況通信装置 300の周辺における「気温」として特定される。
[0286] このように、温度データが「人体情報」又は「環境情報」としてデータ属性が特定され たら(S523、 S524)、データ属性判断処理(図 39)が終了する。
[0287] 計測処理(図 38)に戻り、各種センサ 11〜 19により取得された計測値は、 RAM30 の計測値記憶エリア(図示外)に書き込まれる(S512)。本実施の形態では、 RAM3 0の計測値記憶エリアは、「人体情報」を記憶する人体情報記憶エリア(図示外)と、「 環境情報」を記憶する環境情報記憶エリア(図示外)とが区別して設けられており、各 種計測値はそのデータ属性に応じたエリアに書き込まれる。例えば、データ属性判 断処理 (S511)でデータ属性が特定された温度データが、「体温」である場合は人体 情報記憶エリアに記憶され、「気温」である場合は環境情報記憶エリアに記憶される。 その結果、 RAM30の計測値記憶エリアには、最新の各種計測値がデータ属性に応 じて格納されている。その後、メイン処理に戻る。
[0288] メイン処理(図 37)〖こ戻り、以下の処理(S503〜S505)では、 RAM30の計測値記 憶エリアに格納された各種計測値に基づいて、状況通信装置 300の使用者に対して 様々なサービスが提供される。以下、その概要を説明する。
[0289] まず、計測処理 (S502)で取得された各種計測値が「人体情報」と特定されたか否 かが判定される(S503)。 S503では、 RAM30の計測値記憶エリアに格納された各 種計測値のデータ種別を参照して、それが「人体情報」か「環境情報」かが判定され る。本実施の形態では、 S510で取得された温度データが「体温」であれば(S503 : YES) ,「人体情報」と特定した場合の処理が実行される(S504)。一方、 S510で取 得された温度データが「気温」であれば (S503: NO)、「環境情報」と特定した場合の 処理が実行される(S505)。
[0290] ここで、 S504又は S505で実行される処理は、先述の「ジエスチヤ処理」で RAM30 のモード記憶エリア(図示外)に設定されたモードによって異なる。例えば、「推論モ ードく感情〉」が設定されていれば、 S504では「温度」に基づいて使用者の感情が 推論されて指標情報が決定される。一方、「推論モードく環境 >」が設定されていれ ば、 S505では「気温」に基づいて状況通信装置 300の周囲環境が推論されて指標
情報が決定される。また、「コンテンツサービスモード」が設定されていれば、 S504で は「温度」に応じて最適なコンテンツが実行される一方、 S505では「気温」に応じて 最適なコンテンツが実行されるなどである。
[0291] このように、本実施の形態では、 RAM30の計測値記憶エリア(図示外)に人体情 報と環境情報とが区別して記憶され、各種計測値のデータ種別に応じて最適な処理 が実行されることになる。例えば、各「推論モード」では「気温」と「体温」を取り違える ことなぐ正確に指標情報を決定することができる。
[0292] 以上、第 3の実施の形態に係る状況通信装置 300によれば、各種センサ 11〜19 の計測値や指標情報を他端末に送信する一方、他端末から計測値や指標情報を受 信すると使用者の状況を表現するものであって、計測された温度データが人体情報( 体温)又は環境情報 (気温)のいずれであるかが判定される。よって、温度データの データ属性に応じた最適な処理を実行することができ、使用者の感情推定や状況通 信などの各種サービスを正確かつ適切に提供することができる。
[0293] また、感圧センサ 16及び光センサ 15を用いて、温度データが人体情報又は環境 情報のいずれであるかが判定される。よって、圧力データ及び明るさデータに基づい て、温度データのデータ属性をより正確に判定することができる。
[0294] 次に、本発明の第 4の実施の形態について説明する。第 4の実施の形態は、基本 的に第 3の実施の形態と同様であるが、データ属性判断処理 (S511)の詳細が異な る。以下、第 3の実施の形態と異なる点のみを説明する。図 40は、第 4の実施の形態 における、データ属性判断処理(S511)の詳細を示すフローチャートである。なお、 本実施の形態では、光センサ 15による計測値(明るさデータ)と加速度センサ 12によ る計測値 (加速度データ)とについて、そのデータ属性を判断する場合を例示して説 明する。
[0295] 図 40に示すように、本実施形態のデータ属性判断処理 (S511)では、第 3の実施 の形態の S521 (図 39)と同様に、まず感圧センサ 16で圧力が検出された力否かが 判定される(S531)。感圧センサ 16で圧力が検出されている場合(S531: YES)、温 度センサ 13で検出された温度は 30〜38°Cであるか否かが判定される(S532)。 S5 32では、温度センサ 13による計測値 (温度データ)に基づいて、状況通信装置 300
の表面における温度が 30〜38°Cの範囲内か否かが判定される。
[0296] 検出された温度が 30〜38°Cである場合 (S532 : YES)、使用者が状況通信装置 3 00を握っており、使用者の体温が検出されている状態にあるとみなすことができる。 よって、使用者が状況通信装置 300を使用しているとみなすことができるから、 S523 と同様に、明るさデータ及び加速度データは「人体情報」であると特定される (S533) 。すなわち、明るさデータは、使用者が状況通信装置 300を被覆している割合、面積 、位置などを示す「使用者の光遮断による暗さ」として特定される。また、加速度デー タは、使用者が状況通信装置 300を動かすことで発生した加速度である「使用者の 操作による加速度」として特定される。
[0297] 一方、感圧センサ 16で圧力が検出されていない場合(S531 :NO)又は温度セン サ 13で 30〜38°C以外が検出されている場合は(S532 :NO)、使用者が状況通信 装置 300を握っておらず、周囲環境の温度が検出されている状態にあるとみなすこと ができる。よって、使用者が状況通信装置 300を使用していないとみなすことができ るから、 S524と同様に、明るさデータ及び加速度データは「環境情報」であると特定 される(S534)。すなわち、明るさデータは、状況通信装置 300の周辺環境における 光の強さを示す「周囲環境の暗さ」として特定される。また、加速度データは、使用者 以外の影響 (例えば、風圧や傾斜など)で状況通信装置 300が動 、て発生した加速 度である「他の影響による加速度」として特定される。
[0298] このように、明るさデータ及び加速度データが「人体情報」又は「環境情報」としてデ ータ属性が特定されたら(S533、 S534)、データ属性判断処理(図 40)が終了する 。そして、計測処理(図 38)の S512では、「使用者の光遮断による暗さ」及び「使用 者の操作による加速度」は人体情報記憶エリアに記憶され、「周囲環境の暗さ」及び「 他の影響による加速度」は環境情報記憶エリアに記憶される。
[0299] 以上、第 4の実施の形態に係る状況通信装置 300によれば、感圧センサ 16及び温 度センサ 13を用いて、明るさデータ及び加速度データが人体情報又は環境情報の いずれであるかが判定される。よって、圧力データ及び温度データに基づいて、明る さデータ及び加速度データのデータ属性をより正確に判定することができる。
[0300] また、人体情報である場合は、明るさデータは「使用者の光遮断による暗さ」、加速
度データは「使用者の操作による加速度」として特定される一方、環境情報である場 合は、明るさデータは「周囲環境の暗さ」、加速度データは「他の影響による加速度」 として特定される。よって、データ属性を取り違えることなぐ明るさデータ及び加速度 データのデータ属性に応じた最適な処理を実行することができる。
[0301] 次に、本発明の第 5の実施の形態について説明する。第 5の実施の形態は、基本 的に第 3及び第 4の実施の形態と同様であるが、データ属性判断処理 (S511)の詳 細が異なる。以下、第 3及び第 4の実施の形態と異なる点のみを説明する。図 41は、 第 5の実施の形態における、データ属性判断処理 (S511)の詳細を示すフローチヤ ートである。なお、本実施の形態では、各種センサ 11〜19により検出された計測値 の全てを対象として、そのデータ属性を判断する場合を例示して説明する。
[0302] 図 41に示すように、本実施形態のデータ属性判断処理 (S511)では、 S521 (図 3 9)と同様に、まず感圧センサ 16で圧力が検出された力否かが判定される(S541)。 感圧センサ 16で圧力が検出されている場合(S541: YES)、 S522 (図 39)と同様に 、光センサ 15で光が検出された力否かが判定される(S542)。光センサ 15で光が検 出されている場合(S542 :YES)、 S532 (図 40)と同様に、温度センサ 13で検出さ れた温度は 30〜38°Cであるか否かが判定される(S543)。
[0303] そして、光センサ 15で光が検出されていない場合(S542 :NO)又は温度センサ 13 で検出された温度は 30〜38。Cである場合(S543 :YES)、 S523 (図 39)及び S533 (図 40)と同様に、各種センサ 11〜19により検出された各計測値は「人体情報」であ ると特定される(S544)。例えば、温度データは「体温」、明るさデータは「使用者の 光遮断による暗さ」、加速度データは「使用者の操作による加速度」として、それぞれ 特定される。
[0304] 一方、感圧センサ 16で圧力が検出されていない場合(S541 :NO)又は温度セン サ 13で検出された温度は 30〜38°C以外である場合(S543 :NO)、 S524 (図 39) 及び S534 (図 40)と同様に、各種センサ 11〜19により検出された各計測値は「環境 情報」であると特定される(S549)。例えば、温度データは「気温」、明るさデータは「 周囲環境の暗さ」、加速度データは「他の影響による加速度」として、それぞれ特定さ れる。
[0305] このように、温度データ、明るさデータ、加速度データが「人体情報」又は「環境情 報」としてデータ属性が特定されたら(S544、 S549)、データ属性判断処理(図 41) が終了する。そして、計測処理(図 38)の S512では、「人体情報」であると特定された 各計測値は人体情報記憶エリアに記憶され、「環境情報」であると特定された各計測 値は環境情報記憶エリアに記憶される。
[0306] 以上、第 5の実施の形態に係る状況通信装置 300によれば、感圧センサ 16、光セ ンサ 15、温度センサ 13を用いて、各種センサ 11〜19の計測値が人体情報又は環 境情報のいずれであるかが判定される。よって、圧力データ、明るさデータ、温度デ ータに基づ 、て、各種センサ 11〜 19の計測値のデータ属性をより正確に判定するこ とがでさる。
[0307] ところで、上記第 3〜第 5の実施の形態の曲げセンサ(歪みセンサ) 11、加速度セン サ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、感圧センサ 16、湿度センサ 17 、発汗センサ 18、マイク 19が本発明の「計測手段」に該当し、 LED21、フラッシュラ ンプ 22、モーター 23、ヒーター 24、スピーカー 25、 7セグメント LED26が本発明の「 状況表現手段」に該当する。また、送受信部 50及び通信部 60が、本発明の「送信手 段」及び「受信手段」に相当する。また、メイン処理(図 37)の S503〜S505を行う CP U10が、本発明の「状況表現制御手段」に相当し、データ属性判断処理(図 39〜図 41)を行う CPU10が、本発明の「計測情報判定手段」に相当する。
[0308] また、 S502の計測処理(図 38)力 本発明の「計測ステップ」に相当する。ジエスチ ャ処理(S503)、モード別処理(S504)、受信処理(S505)力 本発明の「状況表現 ステップ」、「送信ステップ」、「受信ステップ」、「状況表現制御ステップ」に相当する。 そして、 S511のデータ属性判断処理(図 39〜図 41)が、本発明の「計測情報判定ス テツプ」に相当する。
[0309] 以下、本発明の第 6の実施の形態について説明する。第 6の実施の形態に係るサ 一ビス提供システム 600では、使用者が使用する通信機器である状況通信装置 610 と、状況通信装置 610と接続可能な通信機器である複数の状況通信装置 620とが、 同一フロア内に存在している場合を例示して説明する。
[0310] 状況通信装置 610、 620は球体であり、サイズは人の手のひらに納まるものであり、
その内部には図示しないが、 CPU, ROM, RAM,タイマなどの他、他の状況通信 装置と送受信するための送受信部などがバスを介して相互に接続されている。
[0311] 状況通信装置 610、 620の表面には、外部の PCと接続するための USBポート(図 示外)及び各種モジュール (各種センサや各種ァクチユエータ)を差し込むための拡 張ポート(図示外)が設けられている。そして、各種ァクチユエータとして、フラッシュラ ンプ、 LED、 7セグメント LED、スピーカ等(図示外)が設けられている。また、拡張ポ ート(図示外)には、その他のァクチユエータとして図示外のモーターやヒーターなど が接続され、また各種センサとして図示外のマイク、曲げセンサ(歪みセンサ)、加速 度センサ、温度センサ、心拍センサ、光センサ、感圧センサ、湿度センサ、発汗セン サなどが接続されている。
[0312] なお、状況通信装置 610、 620には、パーソナルコンピュータのようなキーボードは 設けられていない。そこで、状況通信装置 610、 620の各種センサが検知した情報を 所定の動作を指示する指示入力として予め登録しておき、使用者が状況通信装置 6 10、 620を握ってジエスチヤ(所定回数振る、握る等)を行うことにより動作の指示を 行う。
[0313] このような構成の状況通信装置 610では、各種センサにおいて状況通信装置 610 を使用している人物 (使用者)の生体情報や状況通信装置 610の状態の変化を計測 する。そして、使用者の状況を示す指標情報が所定のルールに基づいて決定され、 通信対象装置の状況通信装置 620へ送信することができる。また、各種ァクチユエ一 タは、状況通信装置 620から受信した指標情報力も所定のルールに基づいて決定さ れた表現形態で制御し、使用者の状況を表現することができる。
[0314] なお、本実施の形態による状況通信装置 610、 620は、第 1から第 5の実施の形態 における状況通信装置 1、 200、 300等を適用することができる力 同様の動作、構 成を実現できるものであればよい。またここで、状況通信装置 610、 620は、同一の 構成であってもよ!/、が、異なる構成を有するものでもよ 、。
[0315] まず、第 6の実施の形態に係るサービス提供システム 600の構成について説明する 。図 42は、サービス提供システム 600の構成及び使用者の可視'可聴範囲について の全体構成図である。
[0316] 図 42に示すように、使用者が使用する状況通信装置 610の周囲には、状況通信 装置 610と無線通信可能な複数の状況通信装置 620が存在しており、各状況通信 装置 620は状況通信装置 610に制御されて所定の動作を行うことが可能である。図 42では、 1台の状況通信装置 610の周囲に 5台の状況通信装置 620A、 620B、 62 OC、 620D、 620E (以下、総称して状況通信装置 620ともいう)が存在している。状 況通信装置 610の使用者が所望の動作を行わせるために複数の状況通信装置 620 のうちの任意の一を指定すると、状況通信装置 610と指定された状況通信装置 620 との間で通信が実行される。そして、状況通信装置 610から当該状況通信装置 620 に制御信号が送信されて、当該状況通信装置 620ではその制御信号に基づいて所 定の動作が実行されるが、詳細は後述する。
[0317] なお、本実施形態のサービス提供システム 600では、状況通信装置 610及び各状 況通信装置 620はそれぞれの通信制御部を介して、 Bluetoothによる近距離無線 通信で相互に接続可能に構成されているものとする。そして、通信制御部を介して、 後述のコネクトシグナルやセレクトシグナル、その他のデータなどが状況通信装置 61 0と各状況通信装置 620との間で送受信される。
[0318] 次に、第 6の実施の形態に係るサービス提供システム 600における処理の流れを、 状況通信装置 610で実行される処理と状況通信装置 620で実行される処理とに分け て説明する。本実施の形態では、状況通信装置 610が、所定のデータ (以後、送信 データという)を指定した状況通信装置 620に送信し、状況通信装置 620に送信デ ータを記憶させる処理を例にして説明する。
[0319] まず、状況通信装置 610での処理の流れを説明する。図 43は、状況通信装置 610 のメイン処理を示すフローチャートである。図 44は、指定候補装置リスト 650のデータ 構成図である。図 45は、通信対象装置指定処理 (S607)の詳細を示すフローチヤ一 トである。図 46は、コネクトシグナル送信処理(S622)の詳細を示すフローチャートで ある。なお、状況通信装置 610のメイン処理(図 43)は、状況通信装置 610の電源が ONされて起動されると開始されて、状況通信装置 610が起動して 、る間は継続的 に繰り返し実行されるものとする。
[0320] 図 43に示すように、状況通信装置 610のメイン処理では、まずシステム終了力否か
が判定される(S601)。例えば、使用者によりメイン処理(図 43)の終了や状況通信 装置 610の電源 OFFが指示された場合、システム終了と判定される。システム終了 でない場合 (S601 :NO)、後述する通信対象装置指定処理 (S607)が実行中力否 かが判定される (S602)。通信対象装置指定処理が実行中でな!ヽ場合 (S602: NO )、使用者力もの検索コマンドの入力ありか否かが判定される (S603)。
[0321] ここで、検索コマンドについて説明する。検索コマンドは、状況通信装置 610の通 信対象装置となりうる装置を検索して、その検索された指定候補装置を一覧表示した リスト (指定候補装置リスト)を作成することを指示する信号である。本実施形態では、 状況通信装置 610の使用者が例えば状況通信装置 610を把持して所定回数左右 に振る等、特定のジエスチヤなどにより状況通信装置 620に送信データを記憶させる 動作を指示すると、送信データを記憶させるという動作に適する状況通信装置 620を 検索するための検索コマンドを状況通信装置 610に入力することができる。
[0322] 検索コマンドの入力がある場合 (S603 : YES)、使用者の可視 ·可聴範囲内に存在 する装置が検出される(S604)。すなわち、状況通信装置 610の周囲に存在する複 数の状況通信装置 620のうちで、使用者が各状況通信装置 620で発せられる光や 音を認識できる範囲内(可視 ·可聴範囲)に存在する装置が検索される。図 42に示す ように、本実施形態では使用者の可視 ·可聴範囲を「10m」として、使用者を中心とし た半径 10m以内に存在する状況通信装置 620A、 620C、 620Dが検索される。な お、本実施形態では使用者は状況通信装置 610とほぼ同じ位置に存在するとみなし 、状況通信装置 610の通信制御部が各状況通信装置 620の通信制御部との間で B1 uetoothによる近距離無線通信を実行することで、状況通信装置 610を中心として 半径 10m以内に存在する状況通信装置 620A、 620C、 620Dが検索される。
[0323] そして、 S604で検出された N個の指定候補装置を一覧にした指定候補装置リスト 650 (要素数 N)が作成される(S605)。図 42の場合では、 S604において 3個の状 況通信装置 620A、 620C、 620Dが検索されているため、図 44に示すように指定候 補装置として状況通信装置 620A、 620C、 620Dをリスト番号 Lnとともに一覧にした 指定候補装置リスト 650 (要素数 3)が作成されて、状況通信装置 610内の RAM等 の記憶領域に記憶される。
[0324] 次に、 S605で作成された指定候補装置リスト 650の要素数 Nが 0である力否かが 判定される(S606)。要素数 Nが 0でない場合は(S606 :NO)、 S604で指定候補装 置が検索されたことになるから、これらの指定候補装置力 使用者が任意に通信対 象装置を指定するための通信対象装置指定処理 (S607)が実行される。
[0325] 図 45に示すように、通信対象装置指定処理 (S607)では、まず状況通信装置 610 の RAMに記憶された各種変数などをデフォルト状態に戻す初期化処理が実行され る(S621)。本実施形態では、後述するリスト番号 Lnに「1」が、ループ回数 roopに「 0」が、最大ループ回数 Rmaxに「3」が、 WaitTimeに「5」が、それぞれデフォルト値 としてセットされる。そして、各指定候補装置に情報表現手段の駆動を指示するコネ タトシグナルを送信するコネクトシグナル送信処理が実行される (S622)。
[0326] 図 46に示すように、コネクトシグナル送信処理(S622)では、まず現在特定されて いるリスト番号 Lnが要素数 Nより大力否かが判定される(S631)。そして、現在特定さ れて 、るリスト番号 Lnが要素数 N以下である場合(S631: NO)、そのリスト番号 Ln番 目の指定候補装置にコネクトシグナルが送信される(S634)。コネクトシグナルは、指 定候補装置となる各状況通信装置 620に具備された所定の情報表現手段 (例えば 発光部、音声出力部等)を駆動させる信号である。先述のように、コネクトシグナル送 信処理 (S622)の開始時にはリスト番号 Ln「l」が特定されているから、指定候補装 置「状況通信装置 620A」に対してコネクトシグナルが送信される。
[0327] コネクトシグナルの送信後、図示外のタイマがスタートされて(S635)、 WaitTime を経過したか否かが判定される(S636)。 WaitTimeは、前回のコネクトシグナル送 信と次回のコネクトシグナル送信との時間間隔を示すものであり、本実施形態では 5 秒である。
[0328] WaitTimeを経過して ヽな 、場合 (S636 : NO)、後述する使用者からの相手選択 コマンドの入力ありか否かが判定される(S637)。使用者からの相手選択コマンドの 入力力 Sない場合(S637 :NO)、 S636に戻る。よって、 WaitTimeが経過する力、、又 は選択コマンドの入力があるまで、 S636、 S637の処理が繰り返される。
[0329] WaitTimeを経過した場合(S636 : YES)、リスト番号 Lnがカウントされる(S639)。
すなわち、指定候補装置リスト 650のうちで、次のリスト番号 Lnの指定候補装置が特
定される。そして、 S631に戻り、先述と同様にして、 S634で現在特定されているリス ト番号 Lnの指定候補装置にコネクトシグナルが送信される。
[0330] このように、リスト番号 Lnが要素数 N以下である場合は(S631 :NO)、指定候補装 置リスト 650に登録された複数の指定候補装置に対して、 WaitTimeが経過するごと に順番にコネクトシグナルが送信される。
[0331] 一方、リスト番号 Lnが要素数 Nよりも大きい場合は(S631 :YES)、リスト番号 Lnを「 1」にリセットするとともに、ループ回数 roopがカウントされる(S632)。そして、ループ 回数 roopが最大ループ回数 Rmaxよりも小か否かが判定される(S633)。最大ルー プ回数 Rmaxは、指定候補装置リスト 650に登録された各指定候補装置に、最大何 回まで繰り返してコネクトシグナルを送信するかを示すものであり、本実施形態では 3 回である。
[0332] ループ回数 roopが最大ループ回数 Rmaxよりも小さい場合(S633 :YES)、 S632 で特定されたリスト番号 Ln「l」の指定候補装置「プリンタ A」に再びコネクトシグナル が送信される(S634)。そして、先述と同様にして、指定候補装置リスト 650に登録さ れた複数の指定候補装置に対して、 WaitTimeが経過するごとに順番にコネクトシグ ナルが送信される。
[0333] 一方、ループ回数 roopが最大ループ回数 Rmax以上である場合(S633: NO)、 指定候補装置リスト 650に登録された複数の指定候補装置に対して、最大ループ回 数 Rmaxだけ繰り返しコネクトシグナルが送信されたことになる。よって、 S635で起動 された図示外のタイマがストップされ(S640)、状況通信装置 610の RAMから指定 候補装置リスト 650が削除されて(S641)、コネクトシグナル送信処理(図 46)が終了 する。なお、コネクトシグナル送信処理(図 46)の終了により通信対象装置指定処理( 図 45)も終了し、メイン処理(図 43)の S601に戻る。
[0334] ところで、 WaitTimeが経過する前に、使用者からの相手選択コマンドの入力があ つた場合(S637 :YES)、 S635で起動された図示外のタイマがストップされ(S638) 、通信対象装置指定処理 (図 45)に戻る。これにより、指定候補装置リスト 650で現在 特定されている指定候補装置は、 S634において最も直前にコネクトシグナルが送信 された状況通信装置 620に固定される。
[0335] ここで、相手選択コマンドについて説明する。相手選択コマンドは、指定候補装置リ スト 650に登録された指定候補装置のうちで、状況通信装置 610の通信対象装置を 使用者が任意に指定するための信号である。本実施形態では、使用者が例えば状 況通信装置 610を把持して所定回数上下させる等、特定のジエスチヤを行うことで、 任意のタイミングで相手選択コマンドを状況通信装置 610に入力することができる。
[0336] その後、通信対象装置指定処理 (図 45)に戻り、リスト番号 Lnの指定装置候補に情 報表現手段の駆動を指示するセレクトシグナルが送信される(S623)。すなわち、 S6 34において最も直前にコネクトシグナルが送信された状況通信装置 620に、セレクト シグナルが送信される。なお、セレクトシグナルは、通信対象装置となる状況通信装 置 620に具備された所定の情報表現手段 (例えば発光部、音声出力部等)を駆動さ せる信号である。例えば、使用者が相手選択コマンドを入力した場合に、直前にコネ タトシグナルが指定候補装置「状況通信装置 620A」に送信されていれば、当該「状 況通信装置 620A」に対してセレクトシグナルが送信される。
[0337] 状況通信装置 610のメイン処理(図 43)に戻り、通信対象装置指定処理 (S607)の 後は、 S601に戻る。通信対象装置指定処理が実行中である場合 (S602 : YES)、 検索コマンドの入力がな 、場合(S603: NO)、要素数 Nが 0である場合(S606: YE S)も S601に戻る。そして、システム終了でなければ(S601 : NO)、上記の処理(S6 01〜S607)が繰り返し実行される。
[0338] 一方、システム終了である場合 (S601: YES)、 S607の通信対象装置指定処理が 停止され (S608)、 S622のコネクトシグナル送信処理が停止され (S609)、指定候 補装置リスト 650が状況通信装置 610の RAMから削除されて(S610)、状況通信装 置 610のメイン処理(図 43)が終了する。
[0339] このように、状況通信装置 610のメイン処理(図 43)では、使用者により検索コマン ドが入力されると、使用者の可視 ·可聴範囲内に存在する状況通信装置 620を指定 候補装置として一覧にした指定候補装置リスト 650が作成され、各指定候補装置に 対して所定時間ごとに順番にコネクトシグナルが送信される。そして、使用者により相 手選択コマンドが入力されると、その指定された指定候補装置にセレクトシグナルが 送信される。
[0340] なお、 S623において通信対象装置装置となる例えば状況通信装置 620Aにセレ タトシグナルが送信された後は、状況通信装置 610と状況通信装置 620Aとの間に 無線通信接続が確立される。そして、使用者が送信データを送信するための所定の ジエスチヤを行うと状況通信装置 610の RAM力も所定のデータが状況通信装置 62 OAに送信され、状況通信装置 620Aの RAMに記憶される。
[0341] 次に、状況通信装置 620での処理の流れを説明する。図 47は、状況通信装置 62 0のメイン処理を示すフローチャートである。なお、状況通信装置 620のメイン処理( 図 47)は、状況通信装置 620の電源が ONされて起動されると開始されて、状況通 信装置 620が起動している間は継続的に繰り返し実行されるものとする。
[0342] 図 47に示すように、状況通信装置 620のメイン処理では、コネクトシグナルに対応 する情報表現手段の駆動時間 CTimeが RAMにセットされ、またセレクトシグナルに 対応する情報表現手段の駆動時間 STimeが RAMにセットされる(S651)。本実施 形態では、駆動時間 CTimeは「5秒」であり、駆動時間 STimeは「10秒」である。な お、駆動時間 CTime及び駆動時間 STimeや、後述の S653及び S659〖こおける情 報表現手段の駆動態様などは、あら力じめ ROMに記憶されているものとする。
[0343] 次に、状況通信装置 610からコネクトシグナルを受信したか否かが判定される(S6 52)。コネクトシグナルを受信した場合(S652 : YES)、コネクトシグナル用情報表現 手段が起動される(S653)。 S653ではコネクトシグナルに対応した駆動態様で、図 示外の発光部からレーザ光が射出され、また図示外の音声出力部から音声が発せら れる。そして、図示外のタイマがスタートされて(S654)、駆動時間 CTimeを経過した か否かが判定される(S655)。駆動時間 CTimeを経過していない場合(S655 : NO) 、駆動時間 CTimeを経過するまで S655で待ち状態となる。駆動時間 CTimeを経過 した場合 (S655 :YES)、コネクトシグナル用情報表現手段が停止される(S656)。 すなわち、 S653で起動された発光部からのレーザ光射出や音声出力部から音声出 力が、 5秒間だけ実行される。その後、 S652に戻る。
[0344] 一方、コネクトシグナルを受信していない場合(S652 : NO)、状況通信装置 610か らセレクトシグナルを受信したか否かが判定される (S657) 0セレクトシグナルを受信 した場合 (S657 :YES)、コネクトシグナル用情報表現手段が停止される(S658)。 S
658では、セレクトシグナルを受信した場合は S653における情報表現手段の起動を 停止することで、情報表現手段の駆動が重複することを防止して!/、る。
[0345] そして、セレクトシグナル用情報表現手段が起動される(S659)。 S659ではセレク トシグナルに対応した駆動態様で、発光部力 レーザ光が射出され、また音声出力 部から音声が発せられる。そして、図示外のタイマがスタートされて(S660)、駆動時 間 STimeを経過したか否かが判定される(S661)。駆動時間 STimeを経過していな い場合 (S661 :NO)、駆動時間 STimeを経過するまで S661で待ち状態となる。駆 動時間 STimeを経過した場合 (S661: YES)、セレクトシグナル用情報表現手段が 停止される(S662)。すなわち、 S659で起動された発光部力ものレーザ光射出や音 声出力部からの音声出力が、 10秒間だけ実行される。なお、セレクトシグナルを受信 LT ヽな ヽ場合 (S657: NO)及び S662の後 ίま、 S652【こ戻る。
[0346] このように、状況通信装置 620のメイン処理(図 47)では、状況通信装置 610からコ ネクトシグナル又はセレクトシグナルを受信すると、それぞれに応じた態様で情報表 現手段が駆動される。なお、状況通信装置 610から送信データを受信した場合は、 状況通信装置 620ではその送信データを RAMに記憶する。
[0347] 以下では、サービス提供システム 600における処理のタイムラインと、コネクトシグナ ル及びセレクトシグナルの受信時の状況通信装置 620における情報表現手段駆動 態様とについて、より具体的に説明する。図 48は、サービス提供システム 600におけ る処理のタイムラインを示す図である。図 49は、コネクトシグナル受信時における状 況通信装置 620の情報表現手段駆動態様を説明するための図である。図 50は、セ レクトシグナル受信時における状況通信装置 620の情報表現手段駆動態様を説明 するための図である。なお、図 48では、上記のフローチャート(図 43、 45、 46、 47)と 対応する処理には、同一の符号を用いている。
[0348] 図 48に示すように、状況通信装置 610の使用者が検索コマンドを入力すると(S60 3: YES)、先述のように使用者の可視 ·可聴範囲内に存在する状況通信装置 620が 検索されて、指定候補装置リスト 650が作成される。そして、指定候補装置リスト 650 のリスト番号 Lnの順番に従って、各指定候補装置 (状況通信装置 620A、 620C、 62 0D)にコネクトシグナルが繰り返し送信される(S634)。なお、コネクトシグナル送信
の時間間隔は一定 (WaitTime間隔)である。一方、コネクトシグナルを受信した各指 定候補装置 (状況通信装置 620A、 620C、 620D)では、順番にコネクトシグナル用 情報表現手段の起動が実行される(S653)。
[0349] 図 49に示すように、使用者が状況通信装置 610に検索コマンドを入力した場合、コ ネクトシグナルを受信した指定候補装置「状況通信装置 620A」では、発光部から上 方に向けて 1本のレーザ光が発射され、音声出力部からは「ピピッ」という音が出力さ れている。その後に、コネクトシグナルを受信した指定候補装置「状況通信装置 620 B」及び「状況通信装置 620C」でも同様に情報表現手段が駆動されるが、各状況通 信装置 620ではそれぞれ相異なる態様で情報表現手段が駆動される。例えば、各状 況通信装置 620の発光部はそれぞれ異なる色、方向、点滅間隔でレーザ光が発射 され、各状況通信装置 620の音声出力部はそれぞれ異なる音声や音量で出力され る。このコネクトシグナルに基づく情報表現手段の駆動により、使用者は各指定候補 装置 (状況通信装置 620A、 620C、 620D)を目や耳で確認することができる。
[0350] 図 48に戻り、各指定候補装置 (状況通信装置 620A、 620C、 620D)で順番に繰 り返してコネクトシグナル用情報表現手段の起動(S653)が実行されている間に、使 用者は各指定候補装置の位置を把握して、 V、ずれの指定候補装置 (状況通信装置 620A、 620C、 620D)に送信データを記憶させるかを決定する。そして、指定候補 装置「状況通信装置 620A」で印刷を実行する場合には、「状況通信装置 620A」で コネクトシグナル用情報表現手段が駆動中に、使用者は相手選択コマンドを入力す る(S637 :YES)。すると、コネクトシグナルの送信間隔を計測するタイマ(図示外)が ストップされて、コネクトシグナルの送信がストップされる(S638)。そして、使用者によ り指定された通信対象装置装置「状況通信装置 620A」にセレ外シグナルが送信さ れる (S623)。一方、セレクトシグナルを受信した通信対象装置装置「状況通信装置 620A」では、セレクトシグナル用情報表現手段の起動が実行される (S659) 0
[0351] 図 50に示すように、使用者が状況通信装置 610に相手選択コマンドを入力した場 合、セレクトシグナルを受信した通信対象装置装置「状況通信装置 620A」では、発 光部から上方に向けて 3本のレーザ光が発射され、音声出力部からは「ピーツビツビ ーッ」 t 、う音が出力されて 、る。このようにセレクトシグナルに基づく情報表現手段
駆動(S659)は、コネクトシグナル用に基づく情報表現手段駆動(S653)とは異なる 態様で実行されるので、使用者は自らが指定した通信対象装置装置「状況通信装置 620A」を目や耳で確認することができる。
[0352] 以上、第 6の実施の形態のサービス提供システム 600によれば、使用者は自己の 状況通信装置 610の通信対象装置となる状況通信装置 620を任意に検索及び選択 し、所望の処理を実行させることができる。この場合、使用者は自己の状況通信装置 610に対する検索及び選択の各指示を、先述のように所定のジエスチヤにて行えば よぐまた他の入力ボタンを設けて行ってもよい。
[0353] 次に、本発明の第 7の実施の形態について説明する。第 7の実施の形態に係るサ 一ビス提供システム 600は、基本的な構成は第 6の実施の形態のものと同じであるが 、使用者が情報表現手段を駆動する指定候補装置を任意に切り替えることができる 点で異なる。
[0354] まず、状況通信装置 610での処理について、第 6の実施の形態と異なる点を説明 する。図 51は、第 7の実施の形態における、コネクトシグナル送信処理 (S622)の詳 細を示すフローチャートである。
[0355] 図 51に示すように、本実施形態のコネクトシグナル送信処理(S622)では、 S671 〜S674は第 6の実施の形態(図 46)の S631〜S634と同じである力 以下の処理が 異なる。すなわち、コネクトシグナルの送信後(S674)、使用者からの相手選択コマ ンドの入力ありか否かが判定される (S675) 0相手選択コマンドの入力がある場合 (S 675 : YES)、指定候補装置リスト 650で現在特定されている指定候補装置が、 S67 4において最も直前にコネクトシグナルが送信された状況通信装置 620に固定されて 、通信対象装置指定処理 (図 45)に戻る。
[0356] 一方、相手選択コマンドの入力がない場合 (S675 : NO)、使用者からの相手切替 コマンドの入力ありか否かが判定される(S676)。相手切替コマンドは、情報表現手 段を起動する指定候補装置の切り替えを指示するための信号である。本実施形態で は、使用者は状況通信装置 610を用いて所定のジエスチヤを行うことで、任意のタイ ミングで相手切替コマンドを状況通信装置 610に入力することができる。
[0357] 相手切替コマンドの入力がない場合(S676 :NO)、 S675に戻る。よって、相手選
択コマンド又は相手切替コマンドの入力があるまで、 S675、 S676が繰り返し実行さ れる。なお、状況通信装置 610において相手選択コマンド又は相手切替コマンドが 入力されない限り、 S674でコネクトシグナルが送信された状況通信装置 620では継 続的に情報表現手段が駆動している。
[0358] 一方、相手切替コマンドの入力がある場合(S676 : YES)、リスト番号 Ln番目の指 定候補装置にコネクトシグナル停止信号が送信される (S677) 0コネクトシグナル停 止信号は、コネクトシグナルに基づく情報表現手段の駆動を停止させるための信号 である。その後、リスト番号 Ln力 Sカウントされ(S678)、 S671に戻る。なお、他の処理 は第 6の実施の形態(図 46)と同様であるが、ループ回数 roopが最大ループ回数 R max以上である場合は(S673: YES)、指定候補装置リスト 650の削除(S679)のみ が実行される。
[0359] このように、本実施形態のコネクトシグナル送信処理(図 51)では、指定候補装置リ スト 650に登録された複数の指定候補装置に対して、使用者力も相手切替コマンド が入力されるごとに順番にコネクトシグナルが送信される。
[0360] 次に、状況通信装置 620での処理について、第 6の実施の形態と異なる点を説明 する。図 52は、第 7の実施の形態における、状況通信装置 620のメイン処理を示す フローチャートである。
[0361] 図 52に示すように、本実施形態の状況通信装置 620のメイン処理では、まず、セレ タトシグナルに対応する情報表現手段の駆動時間 STimeのみがセットされる(S690 )。そして、コネクトシグナルを受信した場合 (S691 : YES)、コネクトシグナル用情報 表現手段が起動される(S692)。
[0362] その後、コネクトシグナル停止信号を受信した力否かが判定される(S693)。コネク トシグナル停止信号を受信した場合 (S693 : YES)、コネクトシグナル用情報表現手 段力 S停止され (S694)、 S691に戻る。一方、コネクトシグナル停止信号を受信してい ない場合 (S693 :NO)、 S693で待ち状態となり、コネクトシグナル停止信号を受信 するまでコネクトシグナル用情報表現手段が駆動し続ける。なお、その他の処理 (S6 95〜S700)は、第 6の実施の形態(図 47)における S657〜S662と同様である。
[0363] このように、本実施形態の状況通信装置 620のメイン処理(図 52)では、状況通信
装置 610からコネクトシグナルを受信すると、それぞれに応じた態様で情報表現手段 が駆動され、コネクトシグナル停止信号を受信すると、情報表現手段の駆動が停止さ れる。
[0364] 以上、第 7の実施の形態のサービス提供システム 600によれば、使用者により相手 切替コマンドが入力されると、次の指定候補装置にコネクトシグナルを送信される。よ つて、使用者は任意のタイミングで、情報表現手段を駆動する指定候補装置を順番 に切り替えることができる。
[0365] ところで、上記第 6及び第 7の実施の形態において、状況通信装置 610が本発明の 「状況通信装置」に相当し、サービス提供システム 600が本発明の「サービス提供シ ステム」に相当し、状況通信装置 610のメイン処理(図 43)を実行するための制御プ ログラムが本発明の「状況通信プログラム」に相当する。また、コネクトシグナルが本 発明の「第 1駆動信号」に相当し、セレクトシグナルが本発明の「第 2駆動信号」に相 当する。
[0366] また、状況通信装置 610のメイン処理(図 43)を実行する図示外の処理装置 (CPU )が、本発明の「第 1駆動信号送信順序指定手段」、「送信手段」、「通信対象装置指 定手段」、「通信対象装置特定手段」、「通信制御手段」、「候補変更指示手段」、「第 2駆動信号送信手段」に相当する。なお、この CPUの制御による通信制御部が「送 信手段」及び「第 2駆動信号送信手段」を実現し、 CPUの制御による使用者 IZFが「 通信対象装置指定手段」及び「候補変更指示手段」を実現する。
[0367] 一方、状況通信装置 620のメイン処理(図 47)を実行する処理装置 (CPU)力 本 発明の「第 1駆動信号受信手段」、「情報表現手段」、「情報表現制御手段」、「第 2通 信制御手段」に相当する。なお、 CPUの制御による通信制御部が「第 1駆動信号受 信手段」を実現し、 CPUの制御による発光部及び音声出力部が「情報表現手段」を 実現する。
[0368] 以下、本発明の第 6、第 7の実施の形態の変形例について説明する。第 6、第 7の 実施の形態に係るサービス提供システム 600は、状況通信装置 610と複数の状況通 信装置 620とを備えていた。本実施例によるサービス提供システム 660では、状況通 信装置 610に替えて使用者が使用する通信機器であるパーソナルコンピュータ (PC
) 670と、状況通信装置 620に替えて PC670と接続可能な通信機器である複数のプ リンタ 680と力 同一フロア内に存在しており、 PC670力 所望のプリンタ 680に印刷 を実行させる場合を例示して説明する。
[0369] まず、サービス提供システム 660の構成について説明する。図 53は、サービス提供 システム 660についての全体構成図である。図 54は、サービス提供システム 660の 電気的構成を示すブロック図である。
[0370] 図 53に示すように、使用者が使用する PC670の周囲には、 PC670と無線通信可 能な複数のプリンタ 680が存在しており、各プリンタ 680は PC670から出力される印 刷データに基づいて記録紙に印刷を行うことが可能である。図 53では、 1台の PC67 0の周囲に 5台のプリンタ 680A、 680B、 680C、 680D、 680E (以下、総称してプリ ンタ 680ともいう)が存在している。 PC670の使用者が印刷実行時に複数のプリンタ 680のうちの任意の一を指定すると、 PC670と指定されたプリンタ 680との間で通信 が実行される。そして、 PC670から当該プリンタ 680に印刷データが送信されて、当 該プリンタ 680ではその印刷データに基づいて記録紙への印刷が実行される。
[0371] 図 54に示すように、 PC670は一般的なパーソナルコンピュータと同様の構成であり 、 PC670の制御を司る CPU611、 BIOS等を記憶した ROM612、各種データを一 時的に記憶する RAM613、各種データを保存するハードディスク装置 (HDD) 614 の他、各種データを表示するためのディスプレイ 615や、 PC670を操作するための キーボード 616aやマウス 616bを含む使用者インターフェース(使用者 I/F) 616や 、プリンタ 680との通信制御を行う通信制御部 617が、バスを介して相互に接続され ている。
[0372] HDD614には、 CPU611で実行される PC670の処理を含む制御プログラムゃプ リンタドライバなど、各種情報が記憶されている。また、 CD— ROMドライブ(図示外) に挿入される CD— ROMには、 PC670の制御プログラムが記憶されており、導入時 にこの制御プログラムが CD— ROMから HDD614のプログラム記憶エリア(図示外) にセットアップされて記憶される。なお、プリンタドライバは、アプリケーションプロダラ ムからの要求に応じて、アプリケーションプログラムの実行によって生成されたデータ を、プリンタ 680が解釈可能な各種のコマンドや印刷データに変換してプリンタ 680
へ送信するためのプログラムである。
[0373] 一方、各プリンタ 680は一般的な汎用プリンタと同様の構成であり、 CPU621、 RO M622、 RAM623の他、プリンタ 680の状態等を表示するための液晶パネル 627や 、プリンタ 680を操作するためのボタンやスィッチなどを備えた操作パネル 628や、 P C670との通信制御を行う通信制御部 629が、バスを介して相互に接続されている。 そして、記録紙の搬送を行うモータの駆動、レーザの駆動あるいはヘッドの駆動など を行って、記録紙を搬送及び着色することで印刷を実行する印字部 626が設けられ ている。さらに、 PC670の使用者に報知するための情報表現手段として、プリンタ 68 0の上方に向けてレーザ光を発射する発光部 624と、スピーカやアンプを備えて所定 の音声を出力可能な音声出力部 625とが設けられている。
[0374] RAM623には、通信制御部 629で受信した、 PC670の通信制御部 617から送信 されたコマンドや印刷データを記憶する受信バッファ 623aや、受信した印刷データ を解釈しページ毎の描画データを生成して記憶するためのページメモリ 623bなどの 、各種記憶領域が設けられている。また、 CPU621で実行されるプリンタの処理を含 む制御プログラム力 あら力じめ ROM622のプログラム記憶エリア(図示外)に記憶さ れている。
[0375] なお、本実施例のサービス提供システム 660では、 PC670及び各プリンタ 680は それぞれの通信制御部 617、 629を介して、 Bluetoothによる近距離無線通信で相 互に接続可能に構成されているものとする。そして、通信制御部 617、 629を介して 、後述のコネクトシグナルやセレクトシグナル、あるいは印刷データなどが PC670と 各プリンタ 680との間で送受信される。
[0376] 本実施例によるサービス提供システム 660における処理の流れにおいて、 PC670 で実行される処理は、第 6、または第 7の実施の形態における状況通信装置 610の 処理と同様であり、プリンタ 680で実行される処理は、状況通信装置 620の処理と同 様である。よって、以下異なる処理についてのみ説明する。
[0377] 上述したように状況通信装置 610は、ディスプレイ画面やキーボードなどを備えて いないため、状況通信装置 620への印刷実行や検索コマンド、相手選択コマンド等 の指示は特定のジエスチヤによって行う。し力し PC670では、ディスプレイ 615に表
示された画面を参照して指示を行うことができる。すなわち、 PC670からプリンタ 680 への印刷指示、検索コマンド、相手選択コマンド入力などを、画面を参照して行うこと ができる。
[0378] PC670からプリンタ 680への印刷指示は、 PC670の使用者が文書作成ソフトなど のアプリケーション力も行うことができる。また、 PC670の使用者が印刷を指示すると 、図 55に示すような印刷ポップアップ画面 690がディスプレイ 615に表示される。使 用者は印刷ポップアップ画面 690の検索ボタン 691を選択することで、任意のタイミ ングで検索コマンドを PC670に入力することができる。なお、印刷ポップアップ画面 6 90 (055)の各ボタンはキーボード 616aやマウス 616bを用 、て選択可能である。
[0379] 相手選択コマンドは、指定候補装置リスト 650 (図 44)に登録された指定候補装置 のうちで、 PC670の通信相手装置を使用者が任意に指定するための信号である。本 実施例では、使用者が印刷ポップアップ画面 690 (図 55)の相手選択ボタン 692を 選択することで、任意のタイミングで相手選択コマンドを PC670に入力することがで きる。
[0380] このように、 PC670により状況通信装置 610のメイン処理(図 43)と同様、使用者に より検索コマンドが入力されると、使用者の可視.可聴範囲内に存在するプリンタ 680 を指定候補装置として一覧表示した指定候補装置リスト 650が作成され、各指定候 補装置に対して所定時間ごとに順番にコネ外シグナルが送信される。そして、使用 者により相手選択コマンドが入力されると、その指定された指定候補装置にセレクト シグナルが送信される。
[0381] また、プリンタ 680は、状況通信装置 620のメイン処理(図 47)と同様に、 PC670力 らコネクトシグナル又はセレクトシグナルを受信すると、それぞれに応じた態様で発光 部 624からのレーザ光射出や音声出力部 625から音声出力等、情報表現手段が駆 動される。
[0382] 通信対象装置となるプリンタ 680にセレクトシグナルが送信された後は、 PC670と 当該プリンタ 680との間に無線通信接続が確立される。そして、使用者が印刷ポップ アップ画面 690 (図 55)の決定ボタン 693を選択すると、文書作成ソフトなどのアプリ ケーシヨン力 プリンタドライバが起動されて印刷データが作成され、この印刷データ
が当該プリンタ 680に送信される。当該プリンタ 680では、受信した印刷データに基 づいて記録紙への印刷が実行されることになる。
[0383] 上述したように、本実施例による状況通信装置は、外部に存在する通信可能な複 数の指定候補端末に、情報表現手段の駆動を指示する第 1駆動信号を、第 1駆動信 号送信順序指定手段によって指定された順序に従って送信する第 1駆動信号送信 手段と、ユーザが通信相手端末を指定するための入力を行う通信相手指定手段と、 前記通信相手指定手段から入力された場合、前記第 1駆動信号送信手段により最 新の前記第 1駆動信号が送信された前記指定候補端末を、前記通信相手端末とし て特定する通信相手特定手段と、前記通信相手特定手段により特定された前記通 信相手端末との通信を実行する通信制御手段とを備えている。
[0384] また、上記構成に加え、前記外部に存在する通信可能な複数の端末を検索する端 末検索手段と、前記端末検索手段により検索された前記複数の端末をそれぞれ指 定候補端末として登録した指定候補端末リストを作成するリスト作成手段とを備え、前 記第 1駆動信号送信順序指定手段は、前記指定候補端末リストに従って送信順序を 指定することを特徴とする。
[0385] さらに上記構成に加え、前記端末検索手段は、前記ユーザが前記情報表現手段 の駆動を視認可能な可視範囲内、又は聴取可能な可聴範囲内において、該情報表 現手段を具備する前記端末を検索することを特徴とする。
[0386] さらに上記いずれかの構成に加え、前記第 1駆動信号は、前記複数の指定候補端 末が具備する前記情報表現手段を、各々異なる態様で駆動させるものであることを 特徴とする。
[0387] 上記いずれかの構成に加え、前記第 1駆動信号送信手段は、所定時間を経過する ごとに、前記第 1駆動信号送信順序指定手段によって指定された順序で次の前記指 定候補端末に前記第 1駆動信号を送信することを特徴としてもよい。
[0388] また、上記いずれかの構成に加え、ユーザが前記情報表現手段を駆動させる前記 指定候補端末を変更するための入力を行う候補変更指示手段を備え、前記第 1駆 動信号送信手段は、前記候補変更指示手段から入力されるごとに、前記第 1駆動信 号送信順序指定手段によって指定された順序で次の前記指定候補端末に前記第 1
駆動信号を送信することを特徴とすることもできる。
[0389] 上記いずれかの構成に加え、前記通信相手特定手段により前記通信相手端末が 特定された場合、該通信相手端末に前記情報表現手段の駆動を指示する第 2駆動 信号を送信する第 2駆動信号送信手段を備えてもょ ヽ。
[0390] さらに上記いずれかの構成に加え、前記第 2駆動信号は、前記第 1駆動信号とは 異なる態様で前記情報表現手段を駆動させるものであることを特徴とする。
[0391] 上記実施例によるサービス提供システムは、通信装置と、該通信装置と通信可能な 複数の指定候補端末のうちでユーザにより選択された通信相手端末との間で通信が 実行される通信システムであって、前記通信装置は、前記複数の指定候補端末に情 報表現手段の駆動を指示する第 1駆動信号を、第 1駆動信号送信順序指定手段に よって指定された順序で送信する第 1駆動信号送信手段と、ユーザが通信相手端末 を指定するための入力を行う通信相手指定手段と、前記通信相手指定手段から入 力された場合、前記第 1駆動信号送信手段により最新の第 1駆動信号が送信された 前記指定候補端末を、前記通信相手端末として特定する通信相手特定手段と、前 記通信相手特定手段により特定された前記通信相手端末との通信を実行する第 1通 信制御手段とを備え、前記複数の指定候補端末の各々は、前記通信装置から送信 された前記第 1駆動信号を受信する第 1駆動信号受信手段と、音及び光の少なくとも 1つによってユーザに報知する情報表現手段と、前記第 1駆動信号受信手段により 前記第 1駆動信号が受信された場合、前記情報表現手段を駆動させる情報表現制 御手段と、前記通信装置との通信を実行する第 2通信制御手段とを備えて 、る。
[0392] 上記実施例による状況通信プログラムは、コンピュータを、外部に存在する通信可 能な複数の指定候補端末に、情報表現手段の駆動を指示する第 1駆動信号を、第 1 駆動信号送信順序指定手段によって指定された順序で送信する第 1駆動信号送信 手段、ユーザが通信相手端末を指定するための入力を行う通信相手指定手段、前 記通信相手指定手段から入力された場合、前記第 1駆動信号送信手段により最新 の前記第 1駆動信号が送信された前記指定候補端末を、前記通信相手端末として 特定する通信相手特定手段、前記通信相手特定手段により特定された前記通信相 手端末との通信を実行する通信制御手段として機能させることを特徴とする。
[0393] 以上、第 6、第 7の実施の形態によるサービス提供システム 600及びその変形例の サービス提供システム 660によれば、複数の指定候補装置に情報表現手段の駆動 を指示するコネクトシグナルが順番に送信され、使用者によって通信相手装置が指 定されると、その通信相手装置との間で通信が実行される。つまり、各指定候補装置 では順番に各々異なる態様で情報表現手段が駆動するので、使用者は情報表現手 段の駆動の違いによって各指定候補装置を区別できるとともに、各指定候補装置の 位置を容易に把握できる。また、情報表現手段が駆動中の指定候補装置を選択する ことで、使用者は通信相手装置を確実に指定することができる。
[0394] また、使用者により指定された通信相手装置に、コレクトシグナルとは異なる態様で 情報表現手段の駆動を指示するセレクトシグナルが送信される。よって、使用者は、 情報表現手段の駆動の違いによって通信相手装置を区別できるとともに、通信相手 装置の位置を容易に把握することができる。
[0395] さらに、所定時間 (WaitTime)を経過するごとに、コネクトシグナルが順番に各指定 候補装置に送信される。よって、所定時間 (WaitTime)ごとに、情報表現手段を駆 動する指定候補装置が順番に切り替わるようにすることができる。
[0396] 尚、本発明の状況通信装置、サービス提供システム及びサービス提供プログラムは 、上記した実施の形態に限定されるものではなぐ本発明の要旨を逸脱しない範囲 内において種々変更を加え得ることは勿論である。上記実施の形態では、状況通信 装置 1は手のひらに納まるサイズの球体をしている力 状況通信装置 1の形状はこの ようなものに限らない。また、上記実施の形態では、「計測手段」として、曲げセンサ 1 1、加速度センサ 12、温度センサ 13、心拍センサ 14、光センサ 15、感圧センサ 16、 湿度センサ 17、発汗センサ 18、マイク 19を使用しているが、「計測手段」の種類はこ れらの限らず、体温センサ、体脂肪センサ、血圧センサ、皮膚のしみを計測するセン サ、大気中の酸素濃度を計測するセンサ、大気中の二酸化炭素濃度を計測するセ ンサ等、種々の計測手段を用いてもよい。そして、計測結果力も決定されるコードは、 計測情報テーブル記憶エリア 302の値に限らない。また、「状況表現手段」として、 L ED21、フラッシュランプ 22、モーター 23、ヒーター 24、スピーカー 25を使用してい る力 「状況提示手段」の種類はこれに限らず、液晶パネル等の小型画面等を用い
てもよい。また、拡張ポートのポート数は上記実施形態での個数(14個)に限らない。
[0397] また、上記実施の形態では、推論サービスとして「推論モードく感情〉」、「推論モ ードく雰囲気〉」、「推論モードく環境〉」、「推論モードく伝言〉」を設けたが、状 況通信装置同士で通信を行う推論サービスとして扱われる内容は、これら 4つに限ら ない。また、その際に使用されるモジュールの種類もこれに限らない。
[0398] また、上記第 1の実施の形態では、コンテンツサービスとして、「占 、サービス」、「癒 しサービス」、「多数決サービス」、 「イベントサービス」を例に挙げた力 サービスの内 容はこれに限らない。
[0399] また、上記実施の形態では、指標情報決定手順として指標情報決定テーブル、制 御情報決定手順として制御情報決定テーブルを使用したが、決定手順としてはテー ブルを利用するものに限らず、アルゴリズムがプログラム中に対応が記載されていた り、数式により決定したりする方法であってもよい。
[0400] 尚、上記第 2の実施の形態では、加速度センサ 12を用いて、振るジエスチヤの回数 により通信対象となる状況通信装置 200を指定しているが、通信対象となる状況通信 装置 200を指定するジエスチヤはこれに限らない。例えば、衝撃センサを備え、状況 通信装置 200への衝撃を検知して、その回数により通信対象となる状況通信装置 20 0の指定をしてもよい。操作者のジエスチヤとしては、状況通信装置 200を指でトント ンと叩くなどが該当する。また、加速度センサ 12で状況通信装置 200の傾きを検出し 、所定量以上の傾きとなった回数で通信対象となる状況通信装置 200の指定をして もよい。操作者のジエスチヤとしては、状況通信装置 200を握り手首を捻って、状況 通信装置 200を傾けるようにするなどが該当する。
[0401] また、上記第 2の実施の形態では、 7セグメント LED26に検出されたジエスチヤの 回数が表示されている力 ジエスチヤの回数を表示する方法はこれに限らず、所定数 (例えば 10個)のランプを設けて、ランプの点等数でジエスチヤ回数を表示するように してもよい。また、液晶パネルを設けて表示してもよい。
[0402] また、上記第 2の実施の形態では、通信対象指定モードへの移行を支持するジエス チヤ、通信対象を指定するジエスチヤが行われたか否かの判断の前に、人により握ら れて 、るか否かの判断を行って 、るが、人により握られて 、るか否かの判断は他のジ
エスチヤの判断の際に行ってもよいことは言うまでもない。例えば、他のモードへの移 行や操作指示のジエスチヤの判断の際に行ってもよい。また、 S441、 S442、 S443の 何れかで NOの場合、再び S441に戻る力 所定時間連続して S441に戻る場合には 、メイン処理に戻るようにしても良い。
[0403] そして、上記第 3〜第 5の実施の形態では、温度データ、明るさデータ、加速度デ ータに基づ 、て、各計測値のデータ属性を「人体情報」又は「環境情報」と判定して いるが、他の計測値 (湿度データ、曲げデータ、音声データなど)を用いてデータ属 性を判定するようにしてもょ 、。
[0404] さらに、上記第 3〜第 5の実施の形態では、感圧センサ 16 (接触センサ)により圧力
(接触)が検出されな力つた場合は「環境情報」であると判定しているが(S521 :NO、 S531 :NO、 S541 : NO)、他の手法で「人体情報」又は「環境情報」の特定を行うよう にしてもよい。すなわち、各種センサ 11〜19に関して、その検出位置、個数、計測値 の内容など、様々な要素を用いて「人体情報」又は「環境情報」の判断を行うことがで きる。
[0405] 例えば、感圧センサ 16 (接触センサ)にお 、て、筐体の自重程度の接触や点接触 が検出されたら「環境情報」と特定し、面接触や複数接触が検出されたら「人体情報」 と特定してもよい。また、状況通信装置 300において、その筐体を他の物体上に置く ための足を設けて、その置いた状態ではどこにも接触しない位置に感圧センサ 16を 配置したり、使用者の片手 Z両手の大きさが判別できるように複数の感圧センサ 16 を配置したり、筐体の上半球において接触が検出された場合は「人体情報」と特定す るようにしてちょい。
[0406] また、第 3の実施の形態では、感圧センサ及び光センサで温度データのデータ属 性を判定し、第 2の実施の形態では、感圧センサ及び温度センサで明るさデータ及 び加速度データのデータ属性を判定し、第 3の実施の形態では、感圧センサ、光セ ンサ、温度センサで全計測値のデータ属性を判定する場合を例示した。しかし、各計 測値のデータ属性を、どの計測手段による計測値に基づいて判定するかは、設計者 又はユーザが用途や目的に応じて任意に設定すればよい。
[0407] また、上記第 3〜第 5の実施の形態において、各「推論モード」では「気温」と「体温」
を取り違えることなぐ正確に指標情報を決定することができることを例示した。しかし 、各「推論モード」では、他の計測値をデータ属性で区別して利用できることはもちろ んであり、他のモードにおいても同様に、各モードの目的に応じて各計測値をデータ 属性で区別して利用できる。
[0408] また、「モード別処理」のみならず、「ジエスチヤ処理」でも各計測値をデータ属性で 区別して利用できる。例えば、加速度センサ 12による加速度データのうちで、「使用 者の操作による加速度」のみを参照し、それが「上下方向に 2回加速」を示して ヽれ ば「ボリューム UP」が実行され、「左右方向に 4回加速」を示していれば「コンテンツサ 一ビスモード ON」が実行されるなどのようにしてもよ!、。
[0409] また、上記第 3〜第 5の実施の形態では、 RAM30の計測値記憶エリア(図示外)は 、便宜上、人体情報記憶エリア(図示外)と環境情報記憶エリア (図示外)とを区別し て設けている。しかし、各計測値のデータ属性を区別することができるのであれば、 同一の記憶エリアに各計測値を記憶するようにしてもょ 、。
[0410] さらに、上記第 6〜第 8の実施の形態を組み合わせることで、相手切替コマンドの入 力又は所定時間(WaitTime)の経過のいずれかを満たした場合は、コネクトシグナ ルが他の指定候補装置に送信されるようにして、情報表現手段を駆動する指定候補 装置を切り替えてもよい。
[0411] また、上記第 6、第 7実施の形態では、状況通信装置 610のメイン処理(図 43)が開 始されて検索コマンドが入力されると、使用者近傍の可視'可聴範囲内に存在する 状況通信装置 620が検索されて指定候補装置リスト 650が作成される。しかし、状況 通信装置 610及び状況通信装置 620の位置関係が固定的である場合は、あらかじ め作成した指定候補装置リスト 650を状況通信装置 610に設定しておけば、あらため て指定候補装置を検索することなく通信対象装置指定処理 (S607)を実行すること ができる。
[0412] 一方、使用者は任意のタイミングで指定候補装置を検索して指定候補装置リスト 65 0が作成できるため、状況通信装置 610及び状況通信装置 620の位置関係が変動 的である場合であっても、使用者近傍の状況通信装置 620がその都度検索されて指 定候補装置リスト 650が作成される。よって、状況通信装置 610や状況通信装置 620
が移動装置であっても、使用者近傍の可視 ·可聴範囲内に存在する状況通信装置 6 20を指定候補装置とすることができる。
[0413] また、コネクトシグナル及びセレクトシグナルに基づく情報表現手段駆動も、任意に 変更可能である。すなわち、上記実施の形態では、情報表現手段として発光部と音 声出力部を例示したが、レーザ光及び音声の出力態様は設計者又は使用者が任意 に設定することができる。さらに、上記実施の形態では、各状況通信装置 620にコネ タトシグナル及びセレクトシグナルに対応した情報表現手段駆動態様が記憶されて V、るが、コネクトシグナル及びセレクトシグナルが各状況通信装置 620における情報 表現手段の駆動態様を指示するようにしてもよい。また、変形例においては液晶パネ ル 627での画像表示や振動パイブ(図示外)による振動など、他の情報表現手段を 禾 IJ用してちょい。
[0414] なお、第 6、第 7の実施の形態では、状況通信装置 610と状況通信装置 620とで構 成されたサービス提供システム 600を例示して説明した。しかし、本発明は特定の通 信装置を、複数の通信機器のうちで使用者が任意に指定したものと通信させる技術 として幅広く適用可能である。例えば、使用者が使用する特定の通信装置は、 PDA 、携帯電話、ホームターミナル、多機能リモコンなど各種機器が利用可能である。ま た、他の通信機器としては、デジタルカメラ、テレビ、スレテオ、コピー機、ファックスな ど各種機器が利用可能である。
[0415] また、上記第 6、 7の実施の形態では説明の便宜から、使用者が使用する特定の通 信機器 (状況通信装置 610)と他の通信機器 (状況通信装置 620)とを分けて説明し た。しかし、状況通信装置 610を状況通信装置 620のメイン処理(図 47)が実行可能 な構成とし、また状況通信装置 620を状況通信装置 610のメイン処理(図 43)が実行 可能な構成とすれば、状況通信装置 610の通信対象装置となる状況通信装置 620 を指定できるだけでなぐ状況通信装置 620の通信対象装置となる状況通信装置 61 0を旨定することちでさる。
産業上の利用可能性
[0416] 本発明の状況通信装置及びサービス提供システムは、状況通信装置を使用してい る人物の生体情報や状況通信装置の状態の変化を利用して他人とのコミュニケーシ
ヨンを取ったり、それらの情報を利用してさまざまな情報を取得したりするサービスに 利用可能である。