WO2005117275A1

WO2005117275A1 - 受信装置

Info

Publication number: WO2005117275A1
Application number: PCT/JP2005/009094
Authority: WO
Inventors: Masanobu Tani
Original assignee: Pioneer Corporation
Priority date: 2004-05-26
Filing date: 2005-05-18
Publication date: 2005-12-08
Also published as: US20070217547A1; EP1750374A1; JPWO2005117275A1

Abstract

　本発明は、デジタル方法を受信する際、初期同期を行うのに要する時間を短縮化することが可能な受信装置を提供することを目的とする。　ＯＦＤＭ変調されたデジタル放送を受信し、デジタル放送に含まれている少なくとも２つのチャンネルの変調信号Ｓch1，Ｓch2を出力するフロントエンド部３と、一方の変調信号Ｓch1をＡ／Ｄ変換部４ａを介して入力し、初期同期を取ってデコードするチャンネルデコーダ部５ａと、他方の変調信号Ｓch2をＡ／Ｄ変換部４ｂを介して入力し、初期同期を取ってデコードするチャンネルデコーダ部５ｂを有して構成する。チャンネルデコーダ部５ａ，５ｂは、初期同期を取ると同期信号ＬＫ１，ＬＫ2を互いに出力して共有し、一方のチャンネルデコーダ部が新規に初期同期を取る場合に、既に初期同期が取れている他方のチャンネルデコーダ部から出力される同期信号に基づいて初期同期を取ることにより、初期同期に要する時間を短縮化する。

Description

明細書

受信装置

技術分野

[0001] 本発明は、例えばデジタルラジオ放送、デジタルテレビ放送等を受信する受信装置、受信方法、受信用プログラム、及びその記録媒体に関する。

背景技術

[0002] 従来のアナログラジオ放送やアナログテレビ放送に代わる新たな放送メディアとして、衛星波と地上波を利用したデジタルラジオ放送やデジタルテレビ放送が開始されている。

[0003] これらデジタル放送では、 OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing) 変調方式が採用され、伝送帯域幅に割り当てた複数チャンネルの各狭帯域に、複数のサービス情報を周波数多重化して伝送することで、所謂マルチチャンネル 'マルチメディア型のデジタル放送が行われて、る。

[0004] デジタル放送を受信する受信装置側では、到来電波を同調受信及び選択受信することによって各チャンネルの変調信号を生成し、同期検出及び復調等を行って情報分離することにより、チャンネル毎にサービス情報を再生する。

[0005] 例えば、ヨーロッパ地域で実用化されて、る DAB (Digital Audio Broadcasting)システムによるデジタルラジオ放送を受信する特開 2002 - 94401号公報に開示された放送信号受信処理装置では、到来電波を同調受信及び選択受信することによってアンサンブルと称される各チャンネルの変調信号を生成し、同期検出及び復調等を行って情報分離することにより、放送局から送られてくる天気予報、交通情報等のサ一ビス情報を各チャンネル毎に再生して、る。

[0006] 更に、この放送信号受信処理装置では、自動車等の移動体と共に移動中に、受信中のアンサンブルを受信できなくなった場合に、その受信中のアンサンブルに含まれていたサービス情報に相当するサービス情報を有している他のチャンネルのアンサンブルを探索すべく自動的にシーク動作を行い、探索した他のアンサンブルを選択受信するように切り替えることで、同じ内容のサービス情報を切れ目無く再生することを可能にしている。

[0007] 特許文献 1 :特開 2002— 94401号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0008] ところで、特開 2002— 94401号公報に開示された放送信号受信処理装置では、受信中のアンサンブルが受信不能となってシーク動作を行う際、他の夫々のチャンネルのアンサンブルを選択受信する度に、その選択受信したアンサンブルに含まれている制御用情報データに基づいて初期同期を取り、初期同期が取れた状態で、同じ内容のサービス情報を有するアンサンブルか否力判断するという処理を繰り返すため、選択受信によってチャンネル切り替えを行う度に、初期同期を取らなければならな！、ことから、同じ内容のサービス情報を有する他のチャンネルのアンサンブルを見つけ出すまで長時間を要するという問題がある。

[0009] 本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、例えば受信中のチヤンネルが受信不能となって新たに初期同期を行う必要が生じた場合等において、初期同期を行うのに要する時間を短縮ィ匕することが可能な受信装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0010] 請求項 1に記載の発明に係る受信装置は、デジタル放送を受信し、前記デジタル放送に含まれている少なくとも 2つのチャンネルの変調信号を出力する受信手段と、前記受信手段より出力される前記変調信号のうちの一つの変調信号について初期同期を取つてデコードする第 1のチャンネルデコーダ手段と、前記変調信号のうちの他の変調信号について初期同期を取ってデコードする第 2のチャンネルデコーダ手段とを有し、前記第 1,第 2のチャンネルデコーダ手段は、互いに前記初期同期を取つた同期結果を共有することを特徴とする。

[0011] 請求項 2に記載の発明に係る受信方法は、デジタル放送を受信し、前記デジタル放送に含まれている少なくとも 2つのチャンネルの変調信号を出力する受信工程と、前記変調信号のうちの一つの変調信号について初期同期を取ってデコードする第 1 のチャンネルデコーダ工程と、前記変調信号のうちの他の変調信号について初期同期を取ってデコードする第 2のチャンネルデコーダ工程とを有し、前記第 1,第 2のチヤンネルデコーダ工程において、互いに前記初期同期を取った同期結果を共有することを特徴とする。

[0012] 請求項 3に記載の発明は、デジタル放送を受信し、前記デジタル放送に含まれている少なくとも 2つのチャンネルの変調信号を出力する受信手段を有し、前記変調信号をコンピュータ処理する受信装置のプログラムであって、前記受信手段より出力される前記変調信号のうちの一つの変調信号について初期同期を取ってデコードする第 1のチャンネルデコーダステップと、前記変調信号のうちの他の変調信号について初期同期を取ってデコードする第 2のチャンネルデコーダステップとを有し、前記第 1 ,第 2のチャンネルデコーダステップは、互いに前記初期同期を取った同期検出結果を共有することを特徴とする。

[0013] 請求項 4に記載の発明は、情報記録再生媒体であって、前記請求項 4に記載されたプログラムが記録されてヽることを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0014] [図 1]本発明の実施形態に係るデジタル放送受信装置の構成を表したブロック図である。

[図 2]より具体的な実施例に係るデジタル放送受信装置の構成を表したブロック図である。

[図 3]図 2に示したデジタル放送受信装置の動作を説明するためのフローチャートである。

発明を実施するための最良の形態

[0015] 本発明の実施の形態に係る受信装置について図 1を参照して説明する。図 1 (a)は、本実施形態の受信装置の構成を表したブロック図、同図（b)は、 OFDM変調方式によって変調された放送信号の構成を模式的に表した図である。

[0016] 図 1 (a)において、この受信装置（以下「デジタル放送受信装置」という） 1は、放送電波を受信する受信アンテナ 2が接続された受信手段としてのフロントエンド部 3と、 AZD変換部 4a, 4b、チャンネルデコーダ部 5a, 5b、ソースデコーダ部 6、制御部 7 を有して構成されている。 [0017] フロントエンド部 3は、受信アンテナ 2に生じる受信信号 Sinを同調受信することによつて、中間周波数に周波数変換した多チャンネルの変調信号を生成し、更に多チヤンネルの変調信号を選択受信することにより、中間周波数力成る各チャンネルの変調信号を出力する。

[0018] ここで、フロントエンド部 3は、制御部 7から供給される受信制御信号 CHによって指定される局部発振周波数に基づいて同調受信を行い、更に受信制御信号 CHによつて指定されるチャンネルの変調信号を選択受信して出力する。そして、例えば、選択受信すべきチャンネルとして互いに異なったチャンネル chlと ch2が指定された場合、同図（a)に例示するように、チャンネル chlの変調信号 Schlと、チャンネル ch2の変調信号 Sch2を選択し、また、他のチャンネルが指定された場合には、その指定されたチャンネルの変調信号を選択して出力するようになって!/、る。

[0019] なお、説明の便宜上、チャンネル chlと ch2が指定されたものとして以下説明することとする。

[0020] AZD変換部 4a, 4bは、フロントエンド部 3から出力される互いに異なるチャンネルの変調信号 Schl, Sch2をデジタルデータ列から成る変調信号 Dchl, Dch2に AZD 変換し、チャンネルデコーダ部 5a, 5bに供給する。

[0021] チャンネルデコーダ部 5a, 5bは、変調信号 Dchl, Dch2に含まれている同期用シンボルと初期同期（いわゆるフレーム同期）を取った後、該同期用シンボルに続くサービス識別用シンボルと情報伝送用シンボルを復調等することにより、復調後の復調信号 Dwl, Dw2を生成して出力する。

[0022] すなわち、図 1 (b)に模式的に示すように、放送局力送られてくる複数の各チャンネル chl〜chnの変調信号 Schl〜Schnは、何れも 1伝送フレームが同期用シンボルとそれに続くサービス識別用シンボルと情報伝送用シンボルを有して構成され、更に、各変調信号 Schl〜Schnの同期用シンボルを同期させて放送局から送信される。

[0023] そこで、チャンネルデコーダ部 5aは、変調信号 Dchlに含まれて、る同期用シンポルと初期同期を取った後、サービス識別用シンボルと情報伝送用シンボルを復調等することによって復調信号 Dwlを出力し、チャンネルデコーダ部 5bは、変調信号 D ch2に含まれて、る同期用シンボルと初期同期を取つた後、サービス識別用シンボルと情報伝送用シンボルを復調等することによって復調信号 Dw2を出力する。

[0024] 更に、チャンネルデコーダ部 5aは、初期同期を取ると、その同期検出結果としての同期信号 LKaを発生してチャンネルデコーダ部 5bに供給し、チャンネルデコーダ部 5bも同様に、初期同期を取ると同期信号 LKbを発生してチャンネルデコーダ部 5aに供給する。そして、チャンネルデコーダ部 5a, 5bの何れか一方が、 AZD変換部 4a, 4bから供給される復調信号に基づ、て初期同期を取ることができな、事態を生じた場合には、他方のチャンネルデコーダ部力供給される同期信号に基づいて自ら初期同期を取ったこととし、サービス識別用シンボルと情報伝送用シンボルを復調等するためのデコード処理を迅速に開始する。

[0025] 例えば、マルチパスフェージング等の影響でチャンネル chlの復調信号 Dwlにつ V、ての受信品質が劣化し、チャンネルデコーダ部 5aが新たに復調信号 Dwlに対して初期同期を取る必要が生じた場合に、チャンネルデコーダ部 5bが既に復調信号 D w2に対する初期同期が取れていれば、チャンネルデコーダ部 5aは、チャンネルデコーダ部 5bから供給される同期信号 LKbを入力することにより、復調信号 Dwlに対して初期同期を取ったものとして、初期同期を完了する。また、逆に、マルチパスフエ一ジング等の影響でチャンネル _ch2の復調信号 Dw2につ、ての受信品質が劣化し、チヤンネルデコーダ部 5bが新たに復調信号 Dw2に対して初期同期を取る必要が生じた場合に、チャンネルデコーダ部 5aが既に復調信号 Dwlに対する初期同期が取れていれば、チャンネルデコーダ部 5bは、チャンネルデコーダ部 5aから供給される同期信号 LKaを入力することにより、復調信号 Dw2に対して初期同期を取ったものとして、初期同期を完了する。

[0026] このように、チャンネルデコーダ部 5a, 5bは、互いに同期信号 LKa, LKbを共有して初期同期を取ることにより、両者とも初期同期を迅速に完了するようになっている。

[0027] ソースデコーダ 6は、符号化圧縮処理されている復調信号 Dwl, Dw2を復号化処理し、所謂データ伸張した音声信号や画像信号、各種データ等に戻して出力する。

[0028] 制御部 7は、所定のシステムプログラムを実行するマイクロプロセッサ（MPU)等で形成されており、ユーザ力所望の放送局とチャンネルが指定されると、受信制御信号 CHをフロントエンド部 3に供給する他、各種制御信号 CNTa, CNTb, CNTsによつてチャンネルデコーダ部 5a, 5bとソースデコーダ 6の動作を制御する。

[0029] 以上説明したように、本実施形態のデジタル放送受信装置 1によれば、チャンネルデコーダ部 5a, 5b力同期信号 LKa, LKbを互いに共有するようになっているため、一方のチャンネルデコーダ部が初期同期を取れない事態が生じた場合や、新たに初期同期を取る必要が生じた場合でも、他方のチャンネルデコーダ部から供給される初期同期信号に基づいて初期同期を取ることができ、初期同期に要する時間を短縮ィ匕することが可能である。

[0030] なお、本実施形態では、チューナ部 3から 2チャンネル分の変調信号を出力し、 2つのチャンネルデコーダ部 5a, 5bによって復調等のデコード処理を行うこととしている力力かる構成に限定されるものではない。例えば、チューナ部 3から 3チャンネル以上の変調信号を出力し、 3個以上のチャンネルデコーダ部によって復調等のデコード処理を行い、更に夫々のチャンネルデコーダ部が夫々初期同期を取ると同期信号を発生して、夫々の同期信号を共有して利用するようにしてもよい。

[0031] また、複数のチャンネルデコーダ部 5a, 5b等とソースデコーダ 6とを、制御部 7と同様にマイクロプロセッサ（MPU)で形成したり、デジタルシグナルシグナルプロセッサ (DSP)等の演算処理機能を有する集積回路装置等で形成し、所定のシステムプログラム (コンピュータプログラム）を実行させることにより、上述したチャンネルデコーダ部 5a, 5b等とソースデコーダ 6の機能を発揮させるようにしてもょ、。

[0032] 本実施形態の受信装置 1に、 CD (Compact Dies)や DVD (Digital Versatile Disc) 或いは半導体メモリ等のストレージ媒体 (情報記録再生媒体）に記録されて、る記録情報を読み取り再生する情報再生装置を設けておき、上述のチャンネルデコーダ部 5a, 5b等とソースデコーダ 6及び制御部 7との機能を有するコンピュータプログラムが記録された情報記録再生媒体を情報再生装置で再生して、上述のマイクロプロセッサゃデジタルシグナルシグナルプロセッサ（DSP)等にインストールして実行させるようにしてもよい。

実施例

[0033] 次に、より具体的な実施例について図 2及び図 3を参照して説明する。図 2は、本実施例の受信装置の構成を表したブロック図であり、図 1 (a)と同一又は相当する部分を同一符号で示している。図 3は、本実施例の受信装置の動作を説明するためのフローチャートである。

[0034] 図 2において、この受信装置 (デジタル放送受信装置） 1は、図 1 (a)に示したデジタル放送受信装置と同様に、到来するデジタルラジオ放送の放送電波を受信する受信アンテナ 2が接続されたフロントエンド部 3と、 AZD変換部 4a, 4b、チャンネルデコーダ部 5a, 5b、ソースデコーダ部 6、制御部 7を有し、更に、ソースデコーダ部 6の出力に接続された DZA変 8と駆動部 9及びスピーカを有して構成されてヽる。

[0035] フロントエンド部 3は、受信アンテナ 2に生じる受信信号 Sinに対して、制御部 7から供給される受信制御信号 CHによって指定される局部発振周波数に基づいて同調受信を行い、更に、受信制御信号 CHによって指定されるチャンネルの変調信号を選択受信して出力する。例えば、選択受信すべきチャンネルとして互いに異なったチヤンネル chlと ch2が指定された場合、チャンネル chlの変調信号 Schlと、チャンネル ch2の変調信号 Sch2を選択して出力し、 AZD変換部 4a, 4b力変調信号 Schl, S ch2をデジタルデータ列から成る変調信号 Dchl, Dch2に AZD変換して、チャンネルデコーダ部 5a, 5bに供給する。

[0036] チャンネルデコーダ部 5a, 5bは、変調信号 Dchl, Dch2に含まれている同期用シンボルと初期同期（いわゆるフレーム同期）を取った後、該同期用シンボルに続くサービス識別用シンボルと情報伝送用シンボルを復調等することにより、復調後の復調信号 Dwl, Dw2を生成して出力する。

[0037] すなわち、図 1 (b)に示したのと同様に、ラジオ放送局から送られてくる複数の各チヤンネル chl〜chnの変調信号 Schl〜Schnは、何れも 1伝送フレームが同期用シンボルとそれに続くサービス識別用シンボルと情報伝送用シンボルを有して構成され、更に、各変調信号 Schl〜Schnの同期用シンボルを同期させて放送局力も送信される。

[0038] そこで、チャンネルデコーダ部 5aは、変調信号 Dchlに含まれて、る同期用シンポルと初期同期を取った後、サービス識別用シンボルと情報伝送用シンボルを復調等することによって復調信号 Dwlを出力し、チャンネルデコーダ部 5bは、変調信号 D ch2に含まれて、る同期用シンボルと初期同期を取つた後、サービス識別用シンボルと情報伝送用シンボルを復調等することによって復調信号 Dw2を出力する。

[0039] 更に、チャンネルデコーダ部 5aは、初期同期を取ると同期信号 LKaを発生してチヤンネルデコーダ部 5bに供給し、チャンネルデコーダ部 5bも同様に、初期同期を取ると同期信号 LKbを発生してチャンネルデコーダ部 5aに供給する。そして、チャンネルデコーダ部 5a, 5bの何れか一方が、 AZD変換部 4a, 4bから供給される復調信号に基づいて初期同期を取ることができない事態を生じた場合には、他方のチャンネルデコーダ部力供給される同期信号に基づいて自ら初期同期を取ったこととし、サ一ビス識別用シンボルと情報伝送用シンボルを復調等するためのデコード処理を迅速に開始する。

[0040] このように、チャンネルデコーダ部 5a, 5bは、互いに同期信号 LKa, LKaを共有して初期同期を取ることにより、両者とも初期同期を迅速に完了するようになっている。

[0041] ソースデコーダ 6は、符号化圧縮処理されている復調信号 Dwl, Dw2を復号化処理し、所謂データ伸張した音声信号 Dauに戻して出力する。そして、音声信号 Dauを D ZA変翻8がアナログの音声信号 Sauに変換し、駆動部 9が電力増幅してスピーカ 10に供給することで、放送局力も送られてきた例えば音楽等を再生して出力させる。

[0042] 制御部 7は、所定のシステムプログラムを実行するマイクロプロセッサ（MPU)等で形成されており、ユーザ力所望の放送局とチャンネルが指定されると、受信制御信号 CHをフロントエンド部 3に供給する他、各種制御信号 CNTa, CNTb, CNTsによつてチャンネルデコーダ部 5a, 5bとソースデコーダ 6の動作を制御する。

[0043] 次に、力かる構成を有するデジタル放送受信装置 1の動作について図 2及び図 3を参照して説明する。

[0044] まず、図 2に基づいて基本的な動作を説明すると、ユーザが操作部（図示略)を操作して所望の放送局と、その放送局における所望のチャンネルを指定すると、制御部 7が、指定された放送局とチャンネルとを示す受信制御信号 CHをフロントエンド部 3に供給し、同調受信と選択受信を行わせる。

[0045] こうして、フロントエンド部 3が同調受信と選択受信を行い、例えば指定されたチャンネルがチャンネル chlであった場合、チャンネル chlの変調信号 Schlを AZD変換器 4aへ出力し、指定されたチャンネル chlとは異なる他のチャンネル (例えば、チャンネル ch2)の変調信号 Sch2を AZD変へ出力する。

[0046] そして、 AZD変換器 4a, 5aが変調信号 Schl, Sch2を夫々デジタルデータ列からなる変調信号 Dchl, Dch2に AZD変換して、チャンネルデコータ部 5a, 5bに供給する。

[0047] 更に、チャンネルデコータ部 5a, 5b力夫々の変調信号 Dchl, Dch2を復調等することによって復調信号 Swl, Sw2を生成してソースデコーダ部 6に供給し、ソースデコーダ部 6が、復調信号 Swl, Sw2を復号等することによって、各チャンネル chl, ch2 によって送られてきた音楽等の音声信号を再生すると共に、指定されたチャンネル c hiにつ、ての音声信号 Dauを出力し、その音声信号 Dauを DZA変換器 8がアナ口グの音声信号 Sauに変換して、駆動部 9が電力増幅してスピーカ 10に供給することにより、音楽等を再生させる。

[0048] ここで、マルチパスフェージング等の影響でチャンネル chlの復調信号 Dwlについての受信品質が劣化し、チャンネルデコーダ部 5aが新たに復調信号 Dwlに対して初期同期を取る必要が生じた場合、図 3に示すフローチャートに従って、初期同期を取るための処理を行う。

[0049] すなわち、チャンネルデコーダ部 5aが新たに復調信号 Dwlに対して初期同期を取るための処理を開始すると、まず、ステップ ST1において、以前に設定されている初期同期のタイミング情報等を初期化した後、ステップ ST2において、チャンネル chl の復調信号 Dwlにつ、て初期同期を取るための処理を行う。

[0050] ここで、復調信号 Dwlに含まれて、る同期用シンボルとの相関演算を行!、、相関値が所定の閾値より大きければ、初期同期が取れたと判断してステップ ST3に移行する。そして、ステップ ST3において、同期信号 LKaを発生してチャンネルデコーダ部 5 aに供給した後、ステップ ST4に移行して、変調信号 Dchlに対して復調処理等の処理を施すことによって復調信号 Swlを生成し、更に、復調信号 Swlを復号等することによって、チャンネル chlによって送られてきた音楽等の音声信号 Dauに戻して出力する。

[0051] 上述のステップ ST2において、復調信号 Dwlに含まれている同期用シンボルとの相関演算を行った結果、相関値が所定の閾値より小さければ、ステップ ST5へ移行する。そして、ステップ ST5において、チャンネルデコーダ部 5bから既に同期信号 L Kbが出力されているか判断し、同期信号 LKbが既に出力されている場合には、同期信号 LKbを入力することによって初期同期の処理を完了して、ステップ ST4へ移行する。そして、ステップ ST4において、変調信号 Dchlに対して復調処理等の処理を施すことによって復調信号 Swlを生成し、更に、復調信号 Swlを復号等することによつて、チャンネル chlによって送られてきた音楽等の音声信号 Dauに戻して出力する

[0052] 一方、ステップ ST5において、チャンネルデコーダ部 5bから同期信号 LKbが出力されていない場合には、ステップ ST2に戻って処理を繰り返す。そして、チャンネルデコーダ部 5aが自ら初期同期を取れた場合には、ステップ ST2, ST3において初期同期を完了して、ステップ ST4の処理を開始し、また、チャンネルデコーダ部 5bが初期同期を取れた場合には、チャンネルデコーダ部 5aは、ステップ ST2, ST5において初期同期を完了して、ステップ ST4の処理を開始する。

[0053] 以上に説明したように、本実施例のデジタル放送受信装置 1によれば、チャンネルデコーダ部 5a, 5b力同期信号 LKa, LKbを互いに共有するようになっているため、一方のチャンネルデコーダ部が初期同期を取れない事態が生じた場合や、新たに初期同期を取る必要が生じた場合でも、他方のチャンネルデコーダ部から供給される初期同期信号に基づいて初期同期を取ることができ、初期同期に要する時間を短縮ィ匕することが可能である。

[0054] また、本実施例のデジタル放送受信装置 1を自動車等の移動体に搭載すると、例えばマルチパスフェージング等の影響によって新規に初期同期をとる必要が生じた場合に、迅速に初期同期を取ることができるため、いわゆるモノィル用のデジタル放送受信装置としての利用に好適である。

[0055] なお、本実施例の受信装置 1では、チャンネルデコーダ部 5a, 5b及びソースデコーダ 6がいわゆるハードウェアで形成されている力これらチャンネルデコーダ部 5a, 5b及びソースデコーダ 6をマイクロプロセッサ（MPU)やデジタルシグナルシグナルプロセッサ (DSP)等の演算処理機能を有する集積回路装置等で形成し、所定のシステムプログラム (コンピュータプログラム）を実行させることにより、上述したチャンネルデコーダ部 5a, 5b等とソースデコーダ 6の機能を発揮させるようにしてもよい。また、本実施例の受信装置 1に、 CDや DVD或いは半導体メモリ等のストレージ媒体 (情報記録再生媒体）に記録されて、る記録情報を読み取り再生する情報再生装置を設けておき、上述のチャンネルデコーダ部 5a, 5b等とソースデコーダ 6及び制御部 7との機能を有するコンピュータプログラムが記録された情報記録再生媒体を情報再生装置で再生して、上述のマイクロプロセッサやデジタルシグナルシグナルプロセッサ（DSP)等にインストールして実行させるようにしてもょ、。

Claims

請求の範囲

[1] デジタル放送を受信し、前記デジタル放送に含まれている少なくとも 2つのチャンネルの変調信号を出力する受信手段と、

前記受信手段より出力される前記変調信号のうちの一つの変調信号について初期同期を取つてデコードする第 1のチャンネルデコーダ手段と、

前記変調信号のうちの他の変調信号について初期同期を取ってデコードする第 2 のチャンネルデコーダ手段とを有し、

前記第 1,第 2のチャンネルデコーダ手段は、互いに前記初期同期を取った同期検出結果を共有することを特徴とする受信装置。

[2] デジタル放送を受信し、前記デジタル放送に含まれている少なくとも 2つのチャンネルの変調信号を出力する受信工程と、

前記変調信号のうちの一つの変調信号について初期同期を取ってデコードする第 1のチャンネルデコーダ工程と、

前記変調信号のうちの他の変調信号について初期同期を取ってデコードする第 2 のチャンネルデコーダ工程とを有し、

前記第 1,第 2のチャンネルデコーダ工程において、互いに前記初期同期を取った同期検出結果を共有することを特徴とする受信方法。

[3] デジタル放送を受信し、前記デジタル放送に含まれている少なくとも 2つのチャンネルの変調信号を出力する受信手段を有し、前記変調信号をコンピュータ処理する受信装置のプログラムであって、

前記受信手段より出力される前記変調信号のうちの一つの変調信号について初期同期を取ってデコードする第 1のチャンネルデコーダステップと、

前記変調信号のうちの他の変調信号について初期同期を取ってデコードする第 2 のチャンネルデコーダステップとを有し、

前記第 1,第 2のチャンネルデコーダステップは、互いに前記初期同期を取った同期検出結果を共有することを特徴とするプロプラム。

[4] 前記請求項 4に記載されたプログラムが記録されて、ることを特徴とする情報記録再生媒体。